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2016/08/26
夏になったばかりの頃、友人たちとボージョレーのワイン農家が主催したイベントに出かけたときのこと。

食べ邦題、飲み放題の昼食になるはずなので、夕食は軽く済ませたいだろうと予想していました。それで、夜にはピクニックで簡単に食事をすることを私は提案。

その日のことを書いたのは、こちら:
寒くて雨ばかり降っている今年、6月初旬のブドウ畑 2016/06/13


テーブルとイスをしつらえたピクニックスペースはフランスの田舎ではあちこちにあります。でも、まだ本格的な真夏の暑さにはなっていないのに、夜に野外でピクニックをするのには問題がある。

予約したのはイベントをしたワイン農家から近い場所にあった小さなホテルでした。レストランはないので、ホテルの庭でピクニックをしてしまった良いのではないか?

ホテルでピクニックをすることを提案したら、あっさりと全員が賛成してくれました。

こういう場合、昼にいっぱい食べて食欲はないから簡単な夕食が良いと言っていても、レストランに入ってしまえば普通にたくさん食べるのがブルゴーニュの友人たち。でも、それが私には苦痛なのです。

でも、食べだす前には「食欲はない」という感覚を持つらしい。ピクニックをするという発想は気に入られたようです。

美味しい自家製シャキュトゥリー(ハム、ソーセージ、パテなど)を売っている店で調達して持ってくるという夫婦がいたので、私は前回の日記(ピクニックに持って行くサラダにはタブレが最適?)で書いたタブレを作って持って行くことにしました。

チーズはみんなで家にあるものを持ち寄る。パンとデザートは現地で調達する。
それで食べ物は十分なはず。

ホテルでピクニックはできないこともあるかと予想していました。そうしたら、ホテルから近いところにあるレストランで夕食し、持って行った食べ物はアイスボックスに入れたたま家に持ち帰れば良いわけです。たった1泊旅行なのですから。

それで、そんなに大げさな準備はしないことにしました。


ホテルで交渉

ホテルに到着すると、庭の偵察をした私。

レストランがないホテルなのでピクニックを許可してくれるだろうと簡単に考えていたのですが、行ってみると簡単なスナックを食べられるレストランがある。しかも、ブドウ畑の中にある田舎のホテルなので庭が広くてピクニックできるかと思っていたのに、そんなスペースはない。

ちょっとマズイかな...。

チェックインをしながら、友人たちはフロントにいたオーナーらしき男性と愛想よくおしゃべりを始めました。冗談を飛ばして長々とおしゃべりをし、うちとけたところでピクニックをしても良いかと切り出す。

フランス人たち、交渉が上手なんだな...。
ホテルのご主人は、レストランのテラスを使って良いと気持ちよく言ってくれました。

でも、本来は宿泊客が自分たちで食事したいと言うときには断っているので、他のお客の手前があるので...、とご主人は言う。目立たないように静かにやってくださいということ?

ホテルで売っているワインを1本買ってくれたら、私たちがピクニックをしているのだと他の宿泊客に説明できるのだけれど... と匂わせてくる。

そうしたら私たちの方も気が楽になるので、良いアイディアです。私たちの車のトランクにはマコネとボージョレーで買ったワインがたくさん入っていたのですが、ホテルの売店にある地元のワインを買うことにしました。

レストラン探しはしなくて良いことになったのでリラックス。割り当てられた部屋に荷物を運びました。

1つの部屋にはベランダが付いていて、そこからホテルの庭やブドウ畑も眺められるのでした。そこでピクニックした方がプライベート空間でおしゃべりできて楽しそう。レストランのテラス席は広すぎて、なんとなく気に入らなかったのです。

というわけで、ベランダを使わせてもらうことにしました。

とりあえず、ホテルの売店コーナーにある地元ワインを3本注文。ホテルのご主人はすっかり気を良くしていて、部屋からフロントに電話してくれれば何本でも届けるからとおっしゃる。

ワインは冷えていたので、自分たちのワインを出してくるより便利でした。それに、翌朝のお勘定をするときには「あなたがたは感じが良い人たちだから」と言って、レストランで出す料金ではなくて、お持ち帰りの料金しか請求されなかったので満足。ワイン産地のただ中にあるホテルだったので、近郊で作っている良いワインを選んでいて、とても美味しかったのでした。


村の見学をしながらデザートのためにケーキとパンを買うグループが出かける。疲れて部屋で昼寝をした友達が1名。私はベランダでのテーブルのセッティングを担当。

すぐに帰って来ると思ったので急いで準備をしたのですが、ケーキを買いに行っただけの人達はちっとも帰って来ない。後で聞いたら、カフェでワインを飲んでいたのだそう。昼にあれだけ飲んでいても、まだ足りなかったの?!


ワインの空き瓶でミントティーが作れた

みんなでピクニックをするにはバルコニーは狭いので、ちょっと窮屈。

でも、シャキュトゥリーは3倍の人数がいても十分なほどの量で、とても美味しい。私が作って持っていったタブレも好評。パン屋さんで買ったパンもケーキも、小さな村に1軒あっただけにしては非常に美味しい。

ご馳走を食べている気分になる。ホテルのベランダなんかで夕食をした私たちは、やんちゃな子どもになったみたいな気分で楽しかったです。


タブレに入れるミントを私はたくさん持って行っていました。今年は雨が多いので、幾らでも庭に生えていたので。たっぷりと湿らせたキッチンペーパーに包んでアイスボックスに入れて持っていけば、翌日のピクニックにだって大丈夫なくらいミントは生き生きとしているのです。

ミントの枝はコップに入れて、食卓の花束代わり。

最後にミントティーを飲みたいという人がいたら、それで使おうと思ってミントをたくさん持っていったのでした。

普通に野原でピクニックするのと違って、ホテルならお湯が沸かせると思ったからです。

海外旅行に便利だからと買ったミニ湯沸し器を持っていきました。

右に入れたのと全く同じものです。
まだ製造しているのかな...。

ずいぶん昔に買ったのに、こういう単純な電気製品というのは壊れないらしくて、いまだに使っています。


日が落ちると寒くなってきたので、ミントティーを提案すると、みんなが飲みたいと言う。

はて、困った。

トラベルポットでお湯を沸かしてからミントを入れれば良いと思ったのですが、みんなの分を作るならポットは小さすぎるのです。

魔法瓶か何かを持ってくれば良かった!

2回か3回に分けてミントティーを作るか?...

食事が終わりそうなとき、私はミントティーをどうやって作れるかをツラツラと考える。



ふと、ワインの空き瓶をポット替わりにしてしまうのを思いつきました。

ボトルの中で一番ガラスが厚そうなのを持ち上げたら、一人が灰皿代わりに使っていたと言う。洗面所の水で洗うだけでは気持ち悪いので、二番目に丈夫そうなボトルを使うことにしました。

熱湯を入れたら割れてしまうかもしれないけど、そうしたらミントティーはなしにするか、トラベルポットで少しずつ作ることにしました。


ワインボトルをざっと洗ってから、ボトルが割れないようにぬるま湯を入れて温め、ポットで熱湯は少しづつ入れました。

割れないのですね。それに、ワインボトルの口は狭いけれど、そこからミントの枝を差し込めました。しかも、ボトルネックでひっかかるので、葉を取り出す必要もない。お給仕するのも便利。

ワインの空き瓶利用を1つ発見しました♪

使ったボトルはかなり分厚い瓶でした。普通のボトルでやってしまっていたら、瓶が割れて怪我をしたかもしれない。でも、こういう風に、ものがないときの工夫をするのが私は大好きなのです。

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2015/09/14
20歳を祝う誕生パーティーに行ったことを書いたのですが(目次)、会場は村の公民館でした。

小さな村なので、すぐに見つかりました。村を抜けて橋を渡ると公共施設だろうと思う建物が見えました。でも、少し変わった建物。



建物の左手にはサッカー場があります。写真の中心に写っているのは、川を渡る橋の欄干の石です。村の中心から離れているので、周りは田園。こういうところにある公民館なら、ご近所にはばかることなく大騒ぎできるから良いでしょうね。

昔には無くてはならない存在だった建物をリフォームした公民館でした。

この建物は、以前には何のために使われていたでしょうか? というのを久しぶりのクイズにしてみます。


↓ こちらの方向から見て、あれをリフォームしたのだろう、と私は想像したのですが、当たっていました。



フランスでこういう建物をご覧になった方なら、ああ、あれだ、とすぐにお分かりになるはず。ご覧になったことがないと、何だか想像できないかもしれない...。自然に恵まれた日本には無かった公共施設ではないかという気もするのです。

19世紀に建てられた建築物だと思います。それをリフォームして村の施設にし、郷土資産を保存したのは良いアイディアだと思います。もう必要はない建物だからと放置していたら崩壊してしまうし、修復して保存するだけだとお金がかかるだけですから。それに、もっと古くて美しい建物だったら、リフォームしてしまうのは惜しいですし。


建物の中に入ると、あのために使われていた建物だ、とほぼ確信できます。


Salle polyvalente

かなり大きな建物。村の中には幾つかあるのが普通だったのですが、この村では中心から離れた場所にしか作ることができなかったから大きいのかな?...


Camille Pissaro et sa femme Julie Vellay en 1877 à Pontoise
Camille Pissaro et sa femme
Julie Vellay en 1877
印象派の画家のカミーユ・ピサロ(Camille Pissarro 1830~1903年)が結婚したJulie Vellayは、この村の出身なのだそう。

彼らはパリで知り合い、ポントワーズに新居を構えたらしいので、ピサロはこの村に来たことはなかったのかも知れません。でも、この村で生まれたジュリーの方は、この建物に足を運んでいたのかも知れませんね。

彼女はブルゴーニュのワイン農家の娘だった、と記述されていました。

ここは、今ではブドウ畑などはない地域なのですが、19世紀後半におきたフィロキセラ禍でワイン産地が縮小される前にはワインを作っていた地域だったのでしょうね。

ジュリーはピサロの親の家に家政婦として入っていた関係で2人は知り合っています。ワイン農家といっても、今のように豊かではなかった時代なので、出稼ぎに行く必要があったのでしょうね。彼らが結婚したとき、ピサロの父親は身分違いの結婚だとして怒ってしまい、生活費の援助を断ち切ったようです。


200人くらいしか住民がいない村なのに、立派な公民館です。

奥にはステージもできている。もともとは、ドアから入って階段で下に降りる作りだったのを利用したのかもしれない。

10年くらい前に、村人たちが運動を起こして公民館として利用できるようにリフォームしたのだそう。村人たちが、それぞれにできる工事を手掛けたので、予算がない小さな村なのに立派な施設にリフォームすることができたようです。もっとも、こういう何処の村にもある施設を保存しようということで県が予算を出しているので、それも利用しただろうとは思います。

石壁をきれいにするのは、普通の人でもできたでしょうね。幸いにも、この村の住民の中には、タイルを張るのを仕事としている人がいたので、ボランティアで床に四角いタイルを敷き詰めたそうです。この誕生パーティーでは、その人が世話役だったので、タイルのことはオーバーに褒めました!

写真ではよく見えないのですが、床の中央の部分は青いタイルを使って、青い四角いスペースになっています。これが工事を手掛けた人が工夫した点で、クイズのヒントにもなっています。

ホールの部分として使った建物には、建物を継ぎ足して、広い調理場、エントランスホール、トイレなどができていました。繰り返すけれど、小さな村にしては立派な施設です。村人の話しによると、百人くらいで食事会がしたいときには狭すぎるのが欠点なのだそうですけど。

とても清潔で、温かみのある公民館。私はすっかり気に入りました。

ちなみに、この日の公民館貸出し料は130ユーロ(約18,000円)だったそうです。ただし、終わってから掃除をしない場合は、その半額くらいを上乗せする必要があるとのこと。


この建物が昔は何に使われていたかをご想像してくださったら、コメントを入れてくださいますか?

ここに行ったときのことを書いた記事:
★ シリーズ記事目次: 古酒を飲む誕生パーティーに行った日のこと

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外部リンク
The young Julie Vellay In 1860


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2015/09/08
10年くらい前から親しくしているMちゃんの、20歳の誕生パーティーに招待されました。

開いたのは定年退職してからアフリカに移住している彼女のパパ。彼が持っていた家は空にして売りにだしているので、フランスに一時帰国しても、親戚や友人の家に泊めてもらうしかない。それで、パーティー会場は村の公民館を借りて行われました。

ここが公民館なのだろうなと思って到着したのは、この建物。



こういう再利用の施設は見たことがなかったので、久しぶりに「これはなんでしょう?」のクイズにしようかと思っています。


Mちゃんのパパ

Mちゃんの両親は離婚しています。彼女のパパが私の近所に住んでいたので知り合いました。フランスでは、両親が離婚した場合でも、子どもは両方の親の家を行ったり来たりできる権利が与えられているので、彼女もよく泊まりに来ていたのです。

なんとなく、この父と子は不自然な感じが私にはありました。

初めて娘を紹介したパパは、私に「彼女を認知したのだ」という言い方をしていたのが気に入らない。それでは、本当の親子なのだろうかと疑ってしまうではないですか? そもそも、このパパの子にしては、Mちゃんは可愛い顔だちをしすぎていたのです!

パパには幼馴染で兄弟のようにして育った友人夫婦がいます。ずっと疑問に思っていたことを彼らに聞いてみたら、本当の子だと言うので、そうなのだろうと思った次第。

Mちゃんは、パパがとても好きらしくて慕っています。母親の方にも会ったことがありますが、少し暗すぎる女性だと感じました。

高齢で娘を持ったパパは1人暮らしで、女の子の扱いなんかは上手ではない。彼女が滞在しに来ると、パパはテーマパークなんかには連れていきますが、あとは自分の友達の家に連れていくだけ。フランスは躾が厳しいので、大人たちの食事会に連れていってもらった子どもは口をきいてはいけないので退屈してしまうはず。見ていて気の毒になります。

でも、パパのところに来た幼いMちゃんは、お母さん係りをするかのように台所の仕事していました。彼女にとっては、それが嬉しかったのかもしれない。友人仲間は、メイドさん代わりに使っているみたいに見えると悪口を言っていました。でも、Mちゃんも、年頃になったら、そんなけなげな努力はしなくなったように見えました。


Mちゃんは、もう二十歳になったのですね...。まだ学生ですが、ハンサムで気立ての良いボーイフレンドと生活しています。

この誕生日のとき、実際には、彼女は21歳になっていました。

去年にアフリカから帰国して娘の二十歳のパーティーをしようとしたのですが、現地で病気になってしまい、フランスの海外県であるレユニオン島に飛行機で緊急輸送されて、9カ月入院していたのでした。

国が遠く離れたところに海外領土を持っているのは悪くないな、と思った出来事でした。アフリカの中でも貧しい国と言われる彼の移住先で治療していたら命は助からなかったと思う。私たち友人仲間では、もうダメだろうと話していたのですが、かなり元気そうな姿でフランスに帰国してきました。心臓停止を2度もしたとのことだったので、少し精神異常になっているかとも噂していたのですが、その兆候も全くなし。

レユニオンへの飛行機の輸送代も、9カ月の入院費も、全てフランス人としての健康保険でカバーされたとのことでした。

もっとも、入院中の食事代だけは事故負担なのだそうで、その費用をカバーする共済保険をずっと支払ってきていたのに、アフリカに行ってから契約を更新しそこなっていたのでパーになっていた。それで、9カ月の食事代として、6,000ユーロを請求されているのだ、とぼやいていました。1日22ユーロ(約3,000円)か...。

でも、日本人が9カ月も入院したとしたら、そんな負担では済まないと思うけれどな...。


パパが危篤状態のとき、私たち友人仲間でカンパして、Mちゃんをレユニオンに行かせてあげようという話しも持ち上がっていたのですが、瀕死の状態のときに行っても悲しむだけだということで中止になりました。

そのうち、電話で話せるまでに回復しました。レユニオンは遠いですがフランスなので、電話かけ放題プランで加入している人には電話代はタダなのです。

結局、友人仲間でカンパしてお見舞いのプレゼントを贈ることになりました。彼らと家族のように親しくしている友人代表が選んだのは、iPad。そんなのは使えない人なので、プレゼントはお見舞いとしての全く価値がなかったようです。

それで、今回のMちゃんの誕生パーティーでは、友人仲間でお金を出し合ってプレゼントを買おうという提案は却下。それぞれが封筒にお金を入れて渡すことになりました。友達に相談したら、1人50ユーロが適当とのこと。

フランスではお金をあげるということはしないので、日本ののし袋のようなものは存在しません。でも、やはりお金をあげるときは封筒に入れて渡すので、「enveloppe(封筒、包み金、わいろ)」という呼び方をしますね。

特にプレゼントの金額が大きくなるときは、その方が良いと思います。そもそも、プレゼントなんて、本当に喜ぶようなものはめったにもらえません。フランスでプレゼントの習慣があるクリスマスでは、その翌日からインターネットでプレゼントを売りに出せるサイトに人気があります。

モンブランを望む貸別荘に70人くらいを招待して開かれた50歳の誕生パーティーのときも、招待客は食べ物の差し入れをした以外は、お金を渡すという形式でした。友人代表が飾りを付けた投票箱のような段ボールを用意していて、それぞれが好きなだけのお金を入れた封筒を入れるという形式でした。

山小屋で開かれたバースデーバーティー 2012/10/18

代表者が本人が欲しいものを聞いて、プレゼントを用意するということもしますが、知らない人たちが集まるときにはそれができません。


美味しい食べ物が出た

出席者は招待していると際限がないので、30人に抑えたのだそう。

彼女は本当の二十歳の誕生日は、すでに友達仲間で済ませていたでしょうね。今回は、パパの関係者が3分の2を占めているように見えました。

実は、Mちゃんの誕生パーティーに招待されたのは嬉しいけれど、おいしくないものを食べさせられるのではないかと思って気が重い感じで出かけていました。

前回に彼女のパパが開いた食事会が、それほど美味しくなかったという記憶が消えていなかったからです:
森の狩猟小屋でイノシシを食べた日のこと  2012/01/22

でも、今回はかなり張り切ってオーガナイズした様子。近郊にあるうちで一番美味しいパン屋さんに注文して、おつまみやお菓子を作らせていました。その他の食べ物は、料理上手なパパと、彼の友達が担当していました。

招待客を少なくしてくれたおかげで、食事はかなり良いものでした。

おつまみタイムに並んだものです ↓



この立ったままでする食前酒タイムが延々と続いた後は、着席。

前菜に続くメイン料理は、パパの友達でバーベキューが得意な人が作った、外で焼いていた豚肉の腿肉が焼きあがったというので見にいきました。



見事な焼き加減だと、みんなが絶賛していました。

昼から始まったパーティーでしたが、チーズの後にデザートが出てきたのは午後5時過ぎでした。



おしゃべりは続いていましたが、そろそろ帰宅する人たちが出てきた午後9時ころ、私はおいとましました。残っていた友人たちは、昼食の残り物などを食べて真夜中までいたのだそう。


ところで、会場に到着してから、Mちゃんの案内で公民館の施設見学したのですが、「見て、見て♪」と言って導いたのは、会場の片隅にあったワインのボトル。



そうか~。パパは、Mちゃんが生まれた年のワインを何本も買って地下のセラーに保存していたのを思い出しました。娘の二十歳の誕生パーティーをやりたかったのは、このワインたちのためだったのだ!

ここに並んでいるのは赤ワイン。白ワインは公民館の大きな冷蔵庫に保管されていました。

20年前、正確に言うと21年前のワインを飲んだ話しは、続きで書きます:
生まれた年のワインを飲むために開かれた誕生パーティー 2015/09/09

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2015/07/02
近所に住む友人が、パリから友達夫妻がやって来て家に泊まるのだと言ってきました。私の和食も食べさせてあげたら喜ぶだろうな... と言いたいのだと分かる...。

私には直接の友達ではありませんが、パリに行ったときにはお世話になることもあるし、彼らのブルゴーニュにある別荘にも行ったこともある仲になっています。それで、私も和食を出す食事会を1回するからと申し出ました。

ところが、数日前になったら、彼らは2週間の休暇でスケジュールが詰まってきたので、友人宅には1泊しかしないことになったと言ってきました。つまり、彼らがここに来てから食事する回数は、朝食を除けば2回しかない。

今回は私の和食はパスということになるかと思ったら、そうは言い出さない。私が刺身などを作ると言ったので、期待されてしまっているようなのです。

それで、友人の家で昼食を食べた後、その夜には私のところで和食を出す、ということになりました。

そういうのって、困る! ブルゴーニュ地方で友人を食事に招待するときは、すごいボリュームの料理が出るのです。昼食を食べたら、もう夕食は抜いても良いくらいの感じになります。昼食に招待されたら真夜中過ぎまで食卓を離れない、というのも何度も経験しています。

私がせっかく和食を作っても、みんなが食べてくれなかったら、張り合いがないではないですか?!

しかも、少人数だからと軽く考えていたのに、和食を食べたいとほのめかす人たちが加わってきて、結局、総勢11人分を作る夕食会になりました。

私の料理能力は、8人が限度だと思っているのです。フランス人は、20人くらい集まるホームパーティーは軽くやってしまうのですけど...。

日本料理が得意なわけではない私は、日本から持ってきた色々な小皿をたくさん出したり、ハーブなどで飾り付けでゴマカスのが最大のテクニック。人数が多いと、それをやるのが大変...。私が今までした和食パーティーでは、最高記録は18人でした。

私がフランスで日本料理を作ると、やたらに時間がかかります。人を招待したときには、前日から準備を始めて、当日は朝から台所に立ちずくめで、夕方に招待客が到着する頃には足が棒になっています。

今回は、そんな時間の余裕はないのですから、困った...。
そもそも、お腹がいっぱいのときに料理を作るのは辛いですよ~!

日本人に食べさせるときは気楽なのです。何を出しても、「美味しいわ」と言って喜んでくれますから。

でも、フランス人が相手だと緊張します。下手な料理を出したら食べてくれない。お腹がいっぱいにならなかったら、チーズをたくさん食べれば良いという魂胆があるからです。ごく親しい友人だと、不味くて食べられないという意思表示をされてしまう!


準備をどうするか?

パリに住む夫妻は裕福な人たちなので、パリ市内にある高級日本料理店にもよく行っています。それで、何か驚かせるような料理を作りたいと当初は考えていたのですが、予定を変更して、簡単に作れるものにしました。

昼食でご馳走を食べ終えてから消化する余裕もないはずなので、みんなもお腹いっぱいの状態でやってくるでしょうから、軽い夕食で良いはず。

まず、みんなが期待しているはずのお刺身をどっさり出す。それに、幾つか小鉢の料理とご飯とスープを添えれば良いや、と思いました。でも、念のために、まだ食慾がありそうだったら出せるように、牛肉のたたきの材料も用意しておくことにしました。

昼食は私のことを考えて早めに切り上げてくれるでしょうが、それでも帰宅してから2時間か3時間で夕食を準備しなければならないだろう、と計算しました。刺身と牛肉料理は当日作ることにして、それ以外は前日のうちに大半が下ごしらえできる料理を考える。

ダブルの食事会になるのは土曜日。前日の金曜日は朝市に行って、食材を調達。そして、昼食をとった後、さっそく料理の下ごしらえに着手。

その日の夕食は別の部屋か庭ですることにして、ダイニングルームにテーブルセッティングをしてしまいました。家の中に飾っていた花瓶を全部引き下げて、庭に咲いている花を取ってきて、生け花を飾る。

場所ができたら、これで準備ができたような気になって、安心して寝ました。

食事会当日は早起き。庭に出て、野菜、ハーブ、小さな果実3種類を収穫。それから、調理の準備作業。

正午に、昼食会をする友人の家に向かいました。ほとんど同時にパリから来た夫妻も到着。彼ら、パリから車を走らせてブルゴーニュまで来て、その足で2回もご招待を受けるというハードスケジュールだったのですね。その翌朝には、また車を300キロくらい走らせて次の目的地に行くというのですから、体力がある...。

昼食は、たくさんのおつまみが出た食前酒タイムがいつものように延々と続き、テーブルについたのは午後2時頃でした。デザートが終わった午後6時ころ、私はおいとまして、家に帰って夕食の支度を再開しました。

簡単料理にしておいて良かった。みんなが到着した午後8時には、盛り付けた刺身を冷蔵庫に入れて、準備は完了していました♪ 食事はゆっくり進むので、あとは合間をみて台所に立てば良いのです。


メニューも作って印刷

フランス語のメニューを作って印刷し、各人のお皿の上にナプキンと一緒におきました。お腹はいっぱいでしょうから、好きなものだけ食べてもらえるように。

小さな料理も入れて、全部で9品。もう少し増やしたい気はしたのですが、準備の時間がないのですから、思いとどまりました。

そんなことをしている時間があったら料理をすれば良いのですが、パソコンをいじるのが好きなのです。フォントやレイアウトに凝って印刷物を作るのが楽しい。面白いように、日本語の文字も入れてしまう。食事会を開くときには、たいてい作っています。

メニューの題名は「Dîner de la Saint-Fernand 2015」にしました。夕食会の日はカレンダーではSaint-Fernand の祭日になっていたので、日付をそのまま書くよりも見た目が良いかと思ったのです。

メニューの用紙に何か入れたいと思ったら、友達がロマン・ロランの小説『コラ・ブルニョン』の中の1節をくれたので、それを下に入れて印刷しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

À bouère !  À bouère !  À bouère !
Nous quitterons-nous sans bouère ?
Non !
Les Bourguignons ne sont pas si fous
D’se quitter sans boire un coup !

- Romain Rolland, Colas Breugnon  

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この文章は、こちらに入っている部分ですね

ロマン・ローランが生まれたクラムシー周辺地域が舞台の小説なので、ブルゴーニュの方言が入っています。「bouère」という単語は、普通のフランス語なら「boire(飲む)」。3回続けて言っているので思い出したのは、ブルゴーニュの民謡「C'est à boire qu'il nous faut」。ロマン・ロランは日本語でしか読んだことがないので、彼の作品にブルゴーニュ地方の方言も入っていたとは知らなかった...。

小説の題名は、どこかで聞いたことがあるような気がしたのですが、カバレフスキーが小説と同じに『コラ・ブルニョン』と題してオペラを作曲していたのでした。

『コラ・ブルニョン』の序曲を、ブルゴーニュの風景を見せながら聞かせる動画があったので入れておきます:


Overture from "Colas Breugnon" (歌劇「コラ・ブルニョン」より序曲)


簡単メニューだったけれど、みんな喜んでくれた

私の夕食にやってきたのは、友人宅で昼食をとったのと同じメンバーの11人でした。

刺身は、こんなに食べられるはずはないよ~、と思いながら2皿に盛ったのですが、出したら、たちまち、きれいになくなってしまったのでした。牛肉料理も準備しておいて、本当に良かった!

手抜き料理を作ってしまったわけなのですが、みんな感激してくれました。

ブルゴーニュの人たちが嬉しくなるとやる「バン・ブルギニョン(Ban bourguignon)」も、何回も歌ってくれたのです。

歌詞は「ラ・ラ・ラ」しかなくて、ジェスチャーをつけてやります。
YouTubeに入っていた動画でお見せすると、こんな感じ ↓



私が料理にとりかかろうと立ち上がったとき、料理を運んできたときなどにバン・ブルギニョンが飛び出しました。何回やってくれたかな?... それから、「ブラボー!」と言って、みんなで拍手してくれたりして、大騒ぎにもなりました。

昼食のときには、そんなのは全然なかったのです。私はフランス人に比べれば遠慮がちで自信がなさそうに見えるので、みんなが励ましてくれた、というのもあっただろうと思います。

褒める言葉も色々並べてくれました。フランス人は料理を褒めるのが本当に上手だと思う。特に、始めて私の和食を食べた人、めったに来たことがない人たちは、極端なくらいに感激してくれました。私にお礼を言うためというのだけではなくて、彼ら同士でも、日本に旅行できたみたいだとかなんとか、喜びを語りあっていました。

幸せそうな人たちを見るのは嬉しい。おだてられると張り切る私なので、また作ってあげたくなる。それが彼らの狙いであったかもしれない!


昼食をまだ消化しきっていないでしょうから、少し食べるだけかと思ったら、みなさん大いに食慾がありました。多すぎると思いながら作った料理でちょうど良い分量でした。

まさに、ガルガンチュアの世界...。

食後酒を飲んで、お開きになったのは午前2時過ぎ。疲れましたが、皆が喜んでくれたので楽しい1日になりました。


その翌日は、昼食会をした家が、別の友人たちを招待して残った料理を昼に食べるから来ないかと誘ってきたのですが、パスしました。片づけをしないで寝てしまったので、食卓の上や台所に散乱している食器を片付けなければならなかったからです。

食器洗い機は便利ですが、日本の食器には向いていないですね。漆器は入れられないし、小皿を入れたら場所を取りすぎてしまう。フランス料理を大勢で食べるときには、下げたお皿を食器洗い機に入れて、食事の最中に回転させておけば、食事が終わるときには殆ど片付いてしまうのですけれど...。


今回は準備の時間に余裕もなく作ったという特別な食事会だったので、何を用意したのかメモしておこうと思います。次回の参考になるでしょうから。

でも、こういうハードスケジュールは2度とやりたくないな...。

続きへ:
簡単に作った和食を食べる会のメニュー

ブログ内リンク:
★ 目次: フランスの日本食ブーム
★ カテゴリ: フランスで作る和食
ブルゴーニュの作家ロマン・ロランの足跡をたどって 2013/06/26

外部リンク:
☆ Google Livres: Dictionnaire amoureux de la Bourgogne
☆ Wikisource: Colas Breugnon
"Univers et terroir" dans Colas Breugnon de Romain Rolland
Paul DUCHON - Grammaire et dictionnaire du patois bourbonnais (1904)


シリーズ記事: 日本料理の夕食会を開いて(2015年夏)  目次


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2014/08/13
ログハウスのような小屋が広い芝生や木々があるだけの土地を持っている友人がいて、夏になるとそこに友人たちが集まって食事をします。

いちおう敷地には囲いがありますが、テラスにテーブルがしつらえてあるだけ。なのでピクニックをしているような気楽な雰囲気が楽しめるのです。庭の片隅には ペタンクができるように整備したところができているので、食事の後にはペタンクをするのが習慣になっています。

日曜日の昼前に電話がかかってきて、1時に小屋に集まるから来ないかと誘われました。少し前にそこで食事会を開いたときは、ものすごい大雨になって、屋根付きのテラスになど座っていられないので、小屋の中に逃げ込みました。

この日も雨が降りそうだったのですが、せっかく声をかけてきてくれたので行くことにしました。

何か食べ物を持って行こうと思って冷蔵庫を開けて探して、簡単に料理をしてから出かけました。声をかけてきてくれた人は、いつも集まる人数の5倍くらいの肉を用意してくるので、ワインくらい持っていけば良いとは思ったのですが。

私が持って行くことにしたのは、サラダにするサヤインゲン、ムール貝の白ワイン煮、ミラベルのタルト、ワイン4本。

ピクニックのような食事会

到着すると、大きなバーベキュー装置では薪が燃えていました。

参加者の1人は野菜作りの達人。トマトをたくさん持ってきていたので、私の茹でたサヤインゲンは欲しい人にもらってもらうことにしました。サヤインゲンはヘタを取るのに手間がかかるので、食べられる状態にして持って行ったのは喜ばれたようです。

小さなトマトなどをおつまみにしてアペリティフを飲み、そろそろ食事を始めようということになりました。

色々な種類のトマトを入れたサラダ。私はトマトは苦手なのですが、家庭菜園で育てたのだけは美味しくいただけます。




メロンまで育ったのだそう。

 

余り甘くないのだとご本人は申し訳なさそうにしていたのですが、市販されているメロンより遥かに良い味がしていました。ほめたので、帰りにはお土産として残りのメロンをいただきまた♪


この後、ハム・ソーセージなどの前菜がたくさん出てきたのを見て、ムール貝のワイン煮なんていらなかったな... などと反省。でも、作ってしまったのだから、出します!

まず注目を集めたのは、朝に森でとったというキノコ。左側の鍋です。




◆ 森で採った珍しいキノコ

樫の木の足元にある、とても大きなキノコで、その日は5キロくらい採れてしまったのだそう。みんな、珍しいせいもあってか、美味しいを連発していました。

「シャネル」という名前のキノコだと言っていたのですが、インターネットで検索してもそれらしきものは出てきませんでした。地元の人たちの言葉なのでしょう。

他の招待客も私も、食べたのは初めというキノコでした。珍しいと言うより、食べられるキノコだと知らない人が多いから食べる機会が少ないのではないかな...。写真も見せてもらったのですが、森で見たことがあるようなキノコでした。

名前が分からないので、説明に使っていたように思う「touffe(分けつする植物)」という単語と画像から検索してみました。

これではないかと思いました ↓



Grifola frondosa、Polypore en touffes、Poule des boisなどと呼ばれるキノコとしてWikipediaに入っていた画像です。

日本ではマイタケと呼ばれると説明されていました。

そう言われれば、歯ごたえと味がマイタケに似ていました。

Polypore en ombelleと呼ばれるキノコにも似ているようにも見えたのですが、マイタケと呼ばれるキノコを森でとった人の報告を読んだら、話しが非常に似ているのです。「森の雌鶏」と呼ばれるのも、大きな株になって生えているからなのですね。5分間で3株とって、それが3.5キロもあったのだそう。

この次会ったときには、このキノコの別の名前を聞いてみようっと。というか、学名も言われと思うのですが、覚えなかった...。


ムール貝のワイン煮

私が持って行ったムール貝は好評でした。バーベキューに土鍋をのせて調理できるのか心配していたのですが、ちゃんと火が通りますね。

この日も土鍋が気に入られてしまって、この次に日本から来るときに持ってきて、と言われてしまいました。 でも、土鍋って重いし、割れる心配もしなければならないので、友人たち全員に持ってきてあげることなんてできないのだけど...。

我ながらこの日のムール貝の白ワイン蒸しは、いつになく美味しいと思ったので、どう作ったかをメモしておきます。

材料
  • AOP ブショーのムール貝: 1リットル
  • ブルゴーニュ白ワイン(マコン・シャルネー): カップ1杯
  • シイタケ: 小さなもの10個
  • ズッキーニ: 小さなもの1本
  • フェンネル: 1かけら
  • 新玉ねぎ: ごく小さなもの1個
  • ベビートマト: おつまみで残っていたもの数個
  • 昆布
  • しょう油
  • 塩、コショウ
  • AOP エスプレット (トウガラシ) パウダー
その場にあったものを入れたというだけのレシピです。もともと、定番料理ではない限り、私は毎回レシピを変えてしまいます。調べたレシピも、そのまま作りたくなく思ってしまう...。

この日は今まで作ったムール貝のワイン煮の中で一番おいしくできてしまったので、どこに原因があったか考えてみました。

バーベキューで土鍋に火が入るかどうか不安だったので、入れるものに少し火を通しておくことにしました。

下ごしらえ
  1. ズッキーニを薄くスライスしてから、オーブンで軽く焼いた。
  2. シイタケ(小さなものを丸ごと)をフライパンで乾煎りして、最後に醤油を少したらした。
  3. 昆布だしを少し作り、そこにみじん切りにしたフェンネルと小さな玉ねぎを入れ、ほんの少し煮た。
  4. 土鍋にムール貝を入れ、出汁、ワイン、調味料などを入れて持っていった。
  5. 火にかけるまえに、ベビートマトが残っていたので、それも丸ごと数個を加えてみた。

それだけの料理。なぜこの日はやたらに美味しかったのかな?...

ムール貝はフランス産のブショーが好きなので、それしか買ったことがありません。普通に水代わりに飲む安い白ワインはいつもあるので、それを料理に使っています。いつもと違うとしたら、それ以外に使ったものが良かったはず。

昆布だしとか、しょう油の隠し味が良かったのかな? 今回はシイタケ、それから、エスプレットも入れてみていました。エスプレットがきいていたかもしれない。朝市のビオ農家で買った小さなフェンネルも、非常に質が良かったとは言える。

あぁ、大きな違いがありました。普通は材料を鍋に入れたらすぐに調理するのですけど、この日は貝にワインを入れて放置していました。食前酒や前菜を食べていた2時間は放置していたことになります。貝がワインを飲んで命を引き取ってしまったのが幸いした?...

ともかく、ムール貝は美味しかった。残っていたから使ったムール貝は1リットルだけだったので(フランスで1人前の量)、モタモタしていると皆に平らげられてしまう。写真を撮るのはここまでにしました。


バーベキューが焼きあがったころ、また雨になりました。今年の8月は本当に雨が多い! 太陽が隠れれば途端に寒くなる。みんな車のトランクからコートを取り出して着ました。小屋は小さくて皆で入ったら食事はできないので、寒くても外で食事するしかないのです。

今日はペタンクができないかと思っていたのですが、チーズに続いて、デザート2種類を食べたりして長々と食事をしている間に雨は止んでくれました。昼食が終わった午後5時ころからペタンク開始。シャンパンが用意され、各自グラスを持ってペタンクのためのスペースへ移動。

最近の私は、なぜかボールを上手に投げられる「ときがある」ので、ペタンクが気に入っています。でも、この日は2対1で負けてしまった...。

ブログ内リンク:
★ 目次: フランスで食べるキノコ
★ 目次: ムール貝について書いた記事
★ 目次: 夏の野菜 ズッキーニについて書いた日記
★ 目次: レシピ、調理法、テーブルウエアについて書いた記事
★ シリーズ記事目次: フランスで「スープ」と呼ばれる料理、土鍋
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記

外部リンク:
3 kilos 500, moins de 5 minutes !
Champignons étranges
polypore en touffes, poule des bois, grifola frondosa
Découverte d’un champignon rare  [Le Journal de Saône et Loire]


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2012/11/08

シリーズ記事 【フランス人にとっての米】 目次へ


食べるために生きていると思ってしまう人が多いブルゴーニュでも、たまには食事代の出費を惜しむ人もいます。でも、めったにない例なので、余計に目立ってしまう!

先日、友人の家で食事をしていたとき、こんな話しをしている人がいました。

城に住んでいる人が建物の歴史を調べたいというので、大学の先生たちを始め、歴史に興味ある人たちが手伝いに行ったときの話し。

夏でとても暑いので、作業は汗だくで大変だったのだそう。ボランティアで手伝う代わりに食事を出してくれることになっていたのですが、出してきた食事がひどかったという話しです。

10人くらいに発掘調査させた城の主の昼食の席では、ミネラルウオーターしか出してこなかったのだそう。でも、昼食をご馳走になるというので、私の友人を始め、ワインを手土産に持ってきた人がいたので、みんなが救われた。

問題は料理。

ライスサラダがドンっと出ただけだったのだそうです。ライスサラダは前菜のはずなのに、メイン料理はない。その後に、チーズくらいは出たのではないかと思うのですが、未確認。

お礼にご馳走すると言われたのにつられて行ったわけではないけれど、ライスサラダだけ出す人の気持ちが理解できない、金持ちはケチなんだ、と、ブーブーでした。

もう何年もたっているのだから忘れても良いのに、食べ物の恨みは根強いらしい! 笑い話で語れるエピソードができたのだから、良いではないですか?


ライスサラダは、大勢が集まるパーティーには便利な料理

炊いた米でつくったサラダはお腹にたまるので、大勢が集まるときには重宝な料理です。お米は冷たいので、よけいにお腹がいっぱいになるかもしれない。

ところが、前々回の日記から書いているように、食欲旺盛なフランス人たちは、余計なものでお腹をいっぱいにしようという魂胆がある料理を嫌うようです。

食事会にライスサラダを出す人は、ボリュームがあるから料理を選んだはず。そういう席では、かなり大きなサラダボールで出てきます。

フランスで出すライスサラダがどんなものかなのかを、お見せしないといけないですね。

ライスサラダにもバリエーションがありますが、こういう感じのサラダです ↓



サラダと言っても、サラダ菜やレタスの代わりにライスを使うというもの。

この写真は、夏のある日、久しぶりに天気がよくなったので、友人たちがバーベキューを皆で食べようということになったときの食事会で撮影しました。

突然決まったので、参加者が食べ物を持って集まりました。自家製パテ、ニワトリ2羽、自家製ケーキなど。それ以外に、このライスサラダがありました。

集まったのは10人足らず。ライスサラダが出されたときには、こんなに食べられないよ~、どうしてこんなの作っちゃったの?... というのが、その場の人たちの反応でした。

幼馴染の仲間たちは、言いたいことをいう!

「食べ物がたりないと困ると思って持ってきたのよ」と、言い訳が返りました。

ライスサラダは、たいていの家庭にはストックがあるもので作れるのですね:
・米、卵、パセリ、ピクルス
・缶詰か冷凍のグリーンピース、コーン
・缶詰のシーチキン

材料を並べてみると、食欲がわきませんね...。

案の定、このライスサラダは、ほとんど手つかずの状態で残りました。

でも、たぶん、それがライスサラダを作るメリットなのだろうと思うのです。普通にドレッシングをかけたサラダは、残ったら捨てるしかない。でも、ライスサラダは冷蔵庫に保存して、なくなるまで食べ続けられるはず!


少し前に書いたアルプスでの食事会(山小屋に滞在したサヴォワ地方の旅行記 )のオーガナイズは賢いと感心しました。

大勢で4回の食事をするというパーティーだったのですが、毎回出てきたサラダはイタリア式サラダの食べ方だったのです。

ベビーリーフのサラダがたくさん用意されていていました。

それを各人が自分の皿にとり、そこに置いてあるオリーブオイル、ビネガー、塩、コショウを、自分が好きなようにかけてドレッシングにするという方式です。

食べ残しはドレッシングがかかっていない野菜のままなので、冷蔵庫に入れて、次の食事で出せました。

フランス流にサラダボールに入れてドレッシングを合えていたら、無駄が大量にでるので、あの3倍は用意しなければならなかったはず。

ところで、フランスの普通の食事では、メイン料理の後に、あっさりとしたサラダが出てくることが多いです。特に肉料理を食べたあと、グリーンサラダは胃の中をさっぱりさせてくれるようで嬉しい料理です。

そこでお口直しをして、チーズとデザートにアタックできる!

前菜でサラダを出したら、そういうメリットがないわけなので、何か目先が変わったものでないと喜ばれないのではないかな?... ライスサラダというのは、メイン料理に入る前にお腹をいっぱいにさせる目的で出してきたと思われても仕方がないのではないでしょうか?


ライスサラダを出すとケチだと思われる?

このシリーズ日記に入れた私のエピソード「ライスサラダを作るのは反対されて、すり身サラダになった」以来、ライスサラダをパーティーで出すのは避けるべきなのだろうか? という疑問を抱いていました。

でも、ライスサラダがどんな意味を持っているのか、決定的な印象を与えた出来事がありました。

友人グループの1つのメンバーに、しまり屋だと悪口を言われるカップルがいます。その家で開かれたパーティーに行ったときのことです。



ご主人の方は公認会計士なので、経済観念が発達しているのは自然かもしれない。お金を使うときには惜しまないのだけれど、些細なところで計算してけちるので、かえって損をしています。それが笑い話になるので、彼のお愛嬌になっていました。

ところが、いけないのが、彼が一緒に住むことにした女性。

友人グループのメンバー、特に男性たちから、すこぶる受けが悪いのです。彼女のおかげで、ご主人の親友だったのに、付き合いが遠のいてしまった人もいます。

私は、彼女が感じが悪い人だとは思っていませんでした。明るくて陽気という人ではないし、かなり無口。でも、前の結婚が不幸だったと聞いたので、その影響かもしれない。痩せていて、美人でもないのは不幸。ファーストネームからユダヤ系だと分かるので、ケチだと偏見を持たれているのだろう、とも感じました。

可哀そうではないですか? 悪口が出ると、私は彼女の肩を持ったりしていました。

ところが、彼らが自宅の庭で開いたパーティーのときは、あれ、あれ~っと思ってしまいました。

ウエルカムドリンクはシャンパンだったのですが、どうやら1本しか用意していないらしい。

彼女はグラスを並べてシャンパンを注ぎだしたのですが、うまく全員のグラスに分けれれるように、グラスを横から眺めて分量を調整しています。

そんなことをするのを見たのは初めて!

正式には、シャンパンをお給仕するときはグラスの6分目まで注ぐのだそうですが、ソムリエでもない人が大勢にお給仕するときは急いでいるので、グラスからあふれさせたりするものなのですから。

普通にシャンパンを用意するときには、6人から8人に1本と計算します。それでも足りないことが多いので、予備のボトルも冷やしておきます。

横から眺めて測って、どのグラスも同じ線まで注がれるようにやっている彼女の姿は異常に見えました。でも、うまく全員のグラスに注ぎ分けられるのだろうか気になって、観察してしまった!

シャンパンのお給仕に時間はかかったのですが、パーティーが始まりました。

そして、前菜が出てきたとき...

みんなが彼女に反感を持っていたのは、わぁ~、これか~! と、目から鱗がとれた思いがしました。

彼女が持ってきたのは、大きなサラダボールに入ったライスサラダだったのです。

この友達グループは美食家を自負する人が多いのに、ライスサラダはまずかった。 みんな、ほとんど食べない。

ライスサラダがちっとも減っていないのを見た彼女が言いました。

「みんな、全部食べきらなきゃダメよ~! あなたたち、そのために来ているんだから!」

その言い方って、ないでしょう?! 愛嬌のある人だったら冗談になったかもしれないけれど、彼女が言うと、きつすぎる...。

友人たちはフランス人なので、初めて彼女に会ったくらいのときから、彼女の言動の裏まで見えて、この人は感じ良くない人だ、と判断できたのだろうな...。


インターネットで見えた、ライスサラダのイメージ

パーティーでライスサラダを出しても喜ばれないと書いてきました。でも、それは私の限られた経験で感じたこと。間違ったことを書くのは悪いので、インターネットのフランス語サイトを少し覗いてみました。

まず、大勢が集まる食事会ではライスサラダを作る人が多いらしい。

料理が下手な人が、何を出して良いか困ってライスサラダを作るケースも多いように見えました。考えてみると、私の友人の中で料理自慢の人に招待されたときには、ライスサラダを出してきたことはなかったです。

***********

大勢が集まるときに出てくるライスサラダはボリュームがあります。どのくらい作るのか?

インターネットのフォーラムに、友達18人呼んで食べさせるので、前菜としてライスサラダを作ることにしたけれど、どのくらいの米を使ったら良いか、と相談している人がありました。感じからいって、若そうな人。

他にも前菜の料理があるなら、1人60グラムでたくさん。でも、足りないことを心配して、2キロ前後用意するべし、という返事が多かったです。

米1合は150グラム。和食のご飯は料理を食べながら食べるものなので、ライスサラダでモリモリと米を食べるのはキツイと思うけど、不足しないようにするのが大前提なのでしょうね。
***********

「今日のあなたは何した?」みたいな、若者向けらしいフォーラムがあって、ライスサラダが話題になっていました。

始めの書き込み:
20人くらい友達が集まるはずだったのに、8人しか来なかったの。作ったライスサラダがたくさん残ってしまったわ。捨てるのはもったいないので、ここ数日は、毎日それを食べているの。

そこへの書き込み:
食事に招待したのに、あなた、ライスサラダなんか作ったの? どケチ!

それへの返事:
どケチですって?! 私のライスサラダは、とても美味しいのよ!

***********

「いかに節約するか」と題されたフランスのサイトに、「私の安上がりなサラダ5つ」というのがありました。

あげられていたのは、次の5つ:

・レンズ豆とソーセージのサラダ

・シーチキン入りライスサラダ

・コーンとカニカマ入りサラダ

・モザレラチーズと生ハムのトマトサラダ

・ハム入りポテトサラダ


やはり、ライスサラダが登場していますね!

ライスサラダが経済的に食べるサラダの定番だとすると、やはりお客様に食べさせる料理ではないのでしょうね。

眺めてみると、レンズ豆、ライス、ジャガイモと、お腹にたまるサラダが目立ちます。節約しても、お腹はいっぱいにする、というわけでしょうね。同じ目的からいえばマカロニサラダを思い浮かべるのですが、5つの中に選ばれていないのは意外でした。

カニカマは、「ライスサラダを作るのは反対されて、すり身サラダになった」で書いた、フランスでは「スリミ」と呼ばれる食材です。

この日記では、友人が持ち寄りパーティーに持って行くためにカニカマのサラダを作ってくれたことを書いたのですが、まだフランスでは出始めの時期だったので、初めて食べた人が多く、洒落たサラダになりました。 今では安上がりサラダでしょうね。

コーンは缶詰か冷凍が普通のはずですが、家畜の餌だという認識で嫌う人がいるのですけど...。

生ハム入りサラダは、日本では贅沢そうですが、ここのは1人当たり1枚を小さく切って入れているだけのレシピです。


なぜライスサラダはパーティーの料理に向かないのか?

ライスサラダだけの食事のことを愚痴っている友人の話しを聞いて、持ち寄りパーティーにライスサラダを持っていこうと思いついた私に、フランスでの私の教育係を担っていると自負しているらしい友人から「それは、やめなさい」と言われたことを思い出し、このシリーズ記事を書き始めました。

パーティーで出されて、珍しくも面白くもないけれど、グリーンサラダよりはボリュームのあるというメリットがあるサラダとしては、ジャガイモのサラダ、マカロニサラダもあります。これらもライスサラダと同じように受け取られるのではないかと思うのですが、私は日本人なので米に愛着があり、ライスサラダが気になったのでした。

今回のシリーズ記事を書きながら、ライスサラダをパーティーで出しても喜ばれないのは、こんな理由からではないかな、と結論しました。

ライスサラダのメリットによって生じる悪印象

ライスサラダのメリットは次の通り:
・安い材料で作れる
・米はお腹にたまるので、みんなを空腹で帰さないですむ
・たくさん作るのだけれど、残ったら自分で食べられるので無駄がない

ライスサラダを食べさせられる方としては、これらの理由から、節約料理を出されたという印象を持ってしまうのではないでしょうか?


ライスサラダを出されても喜ばれない理由

私はライスサラダを食べる機会がめったにないのですが、フランスではポピュラーな料理なのかもしれません。

好きな人が家庭で作って食べるには全く問題がないのですが、余りにも普通の料理であるために、パーティーで出されても喜ばれないのだろうと感じます。

さらに、ご馳走は肉でお腹をいっぱいにするものなのに(海産物でも同じ効果がありますが)、本来は付け合わせであるべき野菜でお腹をいっぱいにさせられるのは不愉快である、とフランス人は感じるようです。

【挙げた事例】

・野菜や穀類が伴われた料理であるシュークルート、クスクス、パエーリャは具が多いのに、ライスサラダは米が主流で、具は脇役にすぎない。
[そのことを書いた日記]

・クリスマスのご馳走として定番だった七面鳥料理では、詰め物の栗をたくさん食べさせられたために、栗が嫌いになった年配世代がある。
[そのことを書いた日記]


ひとことでいえば...

持ち寄りパーティーに持っていく料理として、ライスサラダは、珍しくもないから喜ばれないということ以外に、ケチだから出したと思われる危険性がある、ということ!

それを、ママゴンは私に教えたかったのではないかな?...

またまた、どうでも良いことを考えて、長々と日記を書いてしまいました!




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総目次: テーマおよび連続記事ピックアップ

情報リンク:
ライスサラダのレシピ


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2012/11/07

シリーズ記事 【フランス人にとっての米】 目次へ
その5


フランス人が集まっておしゃべりをしているとき、最も多いのは食べ物の話題だと感じています。特に、それほど親しくない人たちがいる席では、その傾向が強い。

食べ物の話しは、政治談義などとは違って当たり障りがないし、誰でも興味を持っているはずだし、和気あいあいの雰囲気になるからでしょう。

食道楽の地方としてフランスの中でも特異な存在のブルゴーニュでは、食べ物にはかなりシビアーです。

人を食事に招待していながら、まずい料理を出したりすると、後あとまで友人仲間の間で笑い話として語り継がれてしまうのです!


大勢が集まるときの料理をどうするか?

フランス人に食べさせるときには、まず第一にお腹いっぱいにさせる必要があります。その点、ライスサラダはボリュームがあるので便利。しかも、大量につくれる。

ところが、ライスサラダを作っても、誰も喜ばないというデメリットがあるのでした。日常の食卓で食べるのならともかく、ご馳走にはならない。


フランスでは、大人数で食事する機会がたくさんあります。 人づきあいの基本は、家に食事に招待することだからです。食事に呼ばれたら、その次は私のところで、となります。何かもらってお返しをするという習慣はないのですが、食事に招待ばかりされていて、自分は食事会を開かないと非常に肩身が狭くなります。

従って、ねんじゅう誰かの家で一緒に食事する日常生活になる...。

それから、日本でも同じだろうと思いますが、私が住んでいるような田舎では、近所の人たちが集まって食事する機会がたくさんあります。

家に10人か20人を招待するくらいなら、普通にご馳走を作れば良いので問題はありません。

でも、30人以上になると、何を作れば良いかの問題が発生します。最低限、みんなのお腹をいっぱいにする必要があるので、膨大な量の料理を作る必要があるからです。


大人数で食べるのに適した料理の定番

集まった人がいくら多くても、チーズとデザートは問題ありません。

大勢で食べる料理としては、フランスには次のような定番があります。
※ 写真をクリックすると、その写真を入れた過去の日記が開きます。


夏なら、バーベキュー

これは本当に夏の定番。

シーズンになると、あちこちで食べさせられるので、うんざりするのですが、でも、みなさん、やりますね。

バーベキューにはメリットがあるのです:

・庭がある家に住んでいる人は、たいていバーベキューの道具を持っています。焼けば良いのだから、簡単。

・男性が担当するので、普段は料理を担当している奥さんは楽ができるので好ましい。

・大量に肉やソーセージなどを用意すれば、みんなが食べきれないくらい出せる。

それでも、50人以上集まるような食事会だと、普通のバーベキューの道具では間に合わない。それで、家畜の丸焼きもよくやります。

デメリットは、外で食事ができるようなシーズンでないとできないこと。


冬なら、シュークルート

アルザスの郷土料理なのですが(ドイツにもありますが)、フランスでは非常に普及しています。

本格的に作ったりする人もいるのでしょうが、たいてい肉屋さんで材料を調達します。

人数を言えば、必要な量を用意してくれます。

自分でするのはジャガイモの皮をむいて茹でるくらい。あとは、煮れば良いだけ。

それで、公民館に100人くらい集まるときでも問題なくできてしまいます。楽をしようと思えば、普通の肉屋さんでも、シュークルーとを大鍋に入れて、温めれば良いだけの状態にまでしてくれますので。

シュークルートはボリュームがある料理です。キャベツは添え物という感じで、どっさりと肉やソーセージ類が入っています。


ボリュームで勝負のクスクス

シュークルートと並んで、お腹いっぱい食べられる料理の定番はクスクス。

北アフリカのアラブ料理なのですが、日本でカレーライスを食べるのに近いような雰囲気で普及しています。

スムールと呼ぶ小麦粉があるのも、カレーライスに似ています。

でも、 クスクスは肉やソーセージなどもごってりあって、非常にボリュームのある料理なところが違います。

大勢を家に招待する機会が多い家庭では、クスクス料理を作ることを覚えておくと便利ということがあるのでしょう。特殊な料理なのに、作れるフランス人はけっこういます。


大勢で食べるのが楽しい料理

パエーリャ

上に書いた3つの定番料理は、ごくありふれています。

ご馳走を作ってくれたというインパクトを与えることができるのは、パエーリャだと感じます。

巨大な鍋で作れるので、大勢集まる席のご馳走にはふさわしい料理です。

ひところは、大人数で食べるときにはパエーリャを出すのが目立ったのですが、ブームにはならなかったようです。

スペイン系の人がいるなど、作り手がいないとできないからでしょう。下手に作ったり、材料費をけちると不味いので、文句を言われるだけに終わってしまいます!


もちろん、他にも大勢で食べるのを楽しめるものはあります。

例えば、ムール貝はフランスでは安く手に入るので、大勢で食べるには適しているかという気もします:
ムール貝のエクラッドという料理 2011/05/10

ブルゴーニュの郷土料理には、大量に作れる煮込み料理もあります(コッコ・ヴァン、ブッフ・ブルギニョン)。でも準備するのは大変なので、昔の人たちならともかく、20人を越すような集まりで出てきたことはないような気がします。

でも、作る人さえいれば、郷土料理も楽しいものです。


アルプス山脈があるオート・サヴォワ県の郷土料理タルティフェッド(Tartiflette)も、パエーリャを作るときに使うような大なべで作れるので、フランス各地でイベントの食事のメニューとしてよく選ばれるようです(大なべは、こんな感じ)。

ジャガイモ、玉ねぎ、ベーコン、チーズを入れた、カロリーが高い冬の料理。


他にも、色々あるでしょうね...。


大鍋で作ったピストゥーご馳走にはなりませんが、大なべで作るスープも作りやすいです。

昼から夜まで続く宴会だと、夕食は簡単にオニオンスープというのも定番の1つにあります。

玉ねぎのスープにパンやチーズを入れるのでボリュームがありますが、これは昼にたらふく食べた後だから許される料理。

オニオンスープは寒い冬の料理ですが、夏でも夜には寒くなることが多いので、作れるシーズは長いかも知れません。

また、工夫しだいでメニューは考えられます:
トリュフ祭りの巨大なオムレツ 2012/10/23


定番料理の特徴

上に料理を並べてみたのは、これらに共通点があることをお見せしたかったからです。

気がつかれましたか?

肉類の量が多いことが特徴なのです。パエーリャは別ですが、喜ばれるパエーリャなら、どっさり魚介類がのっているので同じだと感じます。

パエーリャはスペイン料理ですが、これほど便利な料理はないと思います。日本料理には、こういうのがないので羨ましいのです。

例えば、クスクスをフランス人が好きなら、ホームパーティーでカレーライスを作って食べさせてしまおうという気にはなりません。具が少ないスープを食べさせられた、と不満に思われてしまうでしょうから。

お煮しめなどというのも思い浮かびます。でも、野菜が多すぎる!

大量に肉じゃがなんかを作ってメイン料理として出したら、ケチの烙印を押されることは間違いと思う。小鉢に少しという程度なら1品になりますが、その他に何を作る?

ちらし寿司などは喜ばれるだろうけれど、私は作れない。それに、フランス人に満足してもらえるように、シュークルートやクスクスの肉と同じような具の比率にしたら、ちらし寿司ではなくなってしまうのではないでしょうか?...

それで、私がフランス人に日本料理を食べさせるときには、刺身を作ることが多いです。大勢が集まる食事会となると、魚はキロ単位で買います。刺身にしても大丈夫そうに新鮮な海産物はフランスでは非常に高価なので、貧しい私にはちょっと辛い...。

地域の親睦会などで出すパエーリャでは、参加者が払う食事代を抑えるために冷凍食品を使えるのです。上に写真を入れたパエーリャがそうで、確か食事代はワイン代を除いて1人10ユーロでした。

私は、間違ったって、公民館で寿司パーティーをオーガナイズすることなんかできません!


メイン料理で勝負できない場合は、どうするか?

上に挙げた定番料理はメイン料理で、それでお腹がいっぱいになれるほどのボリュームがあります。なので、前菜は手抜きにすることもできます。バーベキューだけは、普通に前菜やサラダも出さないと形になりませんが。

大勢の人を招待するとき、最も簡単なのはケータリングを使うことです。専門の店もあるし、レストランでも出前をやってくれるところがありますので。城などを借りきってパーティーを開ける国なので、このサービスは非常に発達していると感じます。

下は、友人が開いたパーティーの、前菜タイムのセルフサービス・テーブル。



業者に準備してもらうのは楽で良いのですが、お金がかかる...。

これと比較する写真を探しだしました。

ブルゴーニュの小さな村で、料理を持ち寄って開いた親善パーティーがあったのですが、そのときに前菜タイムの写真です。



夏だったので、家庭菜園でとれたらしいトマトが目立つものの、バラエティーに富んだ手作りの前菜が持ち込まれていました。パイ、パテ、ピザ、ローストビーフなど、サラダなんかよりは、ずっと手をかけた自慢料理らしいものが並んでいました。

料理が見えない?
実は、食事会に参加していたドイツから来たお婆さんを撮った写真なのです。
だって、松葉杖をついてヨロヨロと歩き、なんだかんだと周りの人たちにいたわりを要求していたのに、セルフサービスの料理をとりに行くときになったら、さっと松葉杖は壁にたてかけて、何度もお代りをしにトコトコと歩いていた!


そんなことは書かなかった、このときの食事会についての日記:
小さな村のドイツ人歓迎パーティー 2010/11/08


ライスサラダ

この連続記事では、大勢が集まる席にライスサラダを持っていくと喜ばれないのか、ということを検証するために書いています。

その疑問を持ったときのことについて書いた日記:
ライスサラダを作るのは反対されて、すり身サラダになった 2012/11/04

思い出してみると、美味しい料理が食べられたな... と思うパーティーには、ライスサラダはなかった。料理が上手な友人の家で食事に招待されたときにも、ライスサラダが出たことはなかった。

フランスのサイトにはライスサラダのレシピがたくさん紹介されているので、フランス人家庭では案外よく作られている料理なのかも知れない。

でも、特別な席で招待客に出したら喜ばれない、というのは分かる気がします。

野菜でお腹をいっぱいにさせよう、という魂胆が嫌われるのではないかな?... そう考えると、前回の日記で書いたように栗が嫌われるのも理解できます。

フランス人は肉食動物なのだ、と結論できませんか?

ライスサラダにいたると、野菜でお腹をいっぱいにさせようとしたという反感以上に、何かがあると感じます。その話しを次に書きます。

このシリーズ記事では、それだけを書こうと思って始めたのですけど、その事情を説明するために、5つも日記を書いてしまいました。

- 続く -


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総目次: テーマおよび連続記事ピックアップ

【ライスサラダが出た食事会のことを書いた過去の記事】
森の狩猟小屋でイノシシを食べた日のこと 2012/01/22


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2012/11/05

シリーズ記事 【フランス人にとっての米】 目次へ
その3


フランス人たちは、一般的に、みな、驚くほどよく食べます。普段は簡単に食事をしている人たちも、みんなでご馳走を食べようとなると食欲がでるらしい。

良いレストランかどうかという評価も、お腹がいっぱいになるくらいボリュームがあったかというのが採点の対象になっています。

レストランを出るとき、「おいしかったね」と言うのに続けて、「copieuxだったし(ボリュームがあったし)」と付け加えるので困ります。

私は、お腹がいっぱいになれたからレストランが気に入った、という評価の仕方はしません。友人たちは、私が大食漢ではないのを知っているのだから、なんで、そこで私の同意を求めるの?!

面倒なので「うん」と返事するのですが、言われるたびにひっかかります。

フランス人って、どうしてそんなに食べられるの? と思う場面によくぶつかります。

ブログにも、そのことを度々書いていますが、高齢者たちの食べっぷりを観察してみたときの日記は、こちら:

フランス人って、どうしてこんなに食べられるのだろう?...【2】 2006/05/28


というわけで、フランス人が食事会を開くときには、みんなをお腹いっぱいにさせるのが第一の配慮となります。

でも、ただお腹を膨らませるだけの料理は嫌われるので、難しい。

前回の日記では、持ち寄りパーティーにライスサラダを作って持って行こうと思ったのに、一緒に行く友達から反対されたことを書きました。ただお腹をいっぱいにさせる料理なんていうのはやめなさい、というわけなのでした。

そういう場に、材料費が安上がりで、ボリュームが出るライスサラダなんかを持っていったて、誰も喜ばないから止めた方が良いというのでした。


たくさん食べさせてもらうことを喜ぶくせに、これでもか! と出てくる料理は嫌うらしい。

それを感じたのは、フランス人たちとドイツとオーストリアを旅行したときのことでした。


クネーデルは、フランス人に嫌われる


フランスの観光ガイドブックを持参していました。

フランス以外の国に行くときに必ず買うのは、
Guide du routard

観光地の歴史などについの記述は余り良くないのですが、心地よく滞在できる町や村を探すのには最適。

写真などはないのですが、ユーモアたっぷりの記事がおもしろい。

安くて美味しいお勧めレストランの情報も詳しいです。このガイドブックはボリュームがあることも、美味しいことと同様に重視していると感じています。

イタリア編などは、フランスから行きやすいので情報が集まるのでしょう。推薦してあるレストランは、遠回りをしても行く価値があるところに出会ったりします。

ドイツでは、お勧めレストランには良い料理を出すところもあったのですが、美味しかった... と、後で思い出すようなところは1軒もありませんでした。わざわざ、レストランのために移動する気はなくなりました。

オーストリアはカトリックの国なので、食べ物にうつつを抜かす国だろうと期待していました。ところが、ドイツと同じに、あるいはそれ以下に、レストランの食事を楽しめない...。

それが分かっているらしくて、オーストリア編のガイドブックには特別なコーナーが作られていました。

高い、中くらい、安い、と予算別に推薦レストランが並んでいるのですが、それに加えて「Knödelクネーデル)にうんざりしている人向け」というコーナーがあったのです。

このシリーズのガイドブックは色々な国のを持っていますが、こんなのは初めて!

クネーデルとは、何から作ったのか得体のしれない団子のことでした。

お腹を膨らませる目的しかない、と思えるもの。極端に大きなものも出てきます。

クネーデルを避けられるレストランのコーナーで紹介されていたのは外国料理。大きな町の紹介では、ほとんどコーナーが設置されていました。

せっかく外国に行ったのだから、よその国の料理なんか食べたくない、と始めのうちは思っていました。でも、ドイツからオーストリアに入ったら、私たちは限界に達し、外国料理店を探すようになってしまいました。

でも、中華料理屋に入ってみても、メニューを見るとクネーデルの文字があるので笑ってしまいました。

推薦レストランだったのですが、生まれてこのかた食べたことがない、と断言できるほど不味い中華料理を食べるはめになりました。

どこか大きな町に行けば、オーストリアにだって良いレストランもあったのでしょうが、がっかりしたくないのでレストラン探しは止めました。

クネーデルはオーストリアの料理だそうですが、そこに入る前に旅行したドイツでも、同じ発想と思える付け合わせがありました。大きなジャガイモ!

オーストリアで、とあるレストランに入ったら、絵が描いてあったので、シーズンのジロールという野生キノコの料理があるらしい、と分かりました。

幾つかチョイスがありました。

美味しいものに飢えていた私たちは、一番高い料理を注文。

お腹いっぱいジロールを食べるぞ~ と、張り切った私。

ところが、巨大なクネーデルがドンと乗っている皿がでてきました。

ジロールは影に隠れている…。

結局、料金の差は、クネーデルが大きいか、小さいかによるだけだったのではないかな?...

そのとき以来、私もクネーデルに恨みを持つようになりました。


ガイドブックを作った人は、フランス人なら誰でも、クネーデルに嫌気がさすだろうと分かっていたのでしょうね。

これが嫌われるのは、味に魅力がないだけではなくて、肉などでお腹いっぱいにさせないで、野菜か何かで作った付け合わせが大きすぎるでもあろうと思います。

やはり、フランスは肉食の国かな?...

他にも、フランス人が嫌う料理があります。

続き:
フランス人が栗を嫌う理由

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★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ
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2012/10/31

シリーズ記事 【旅行記 : ラ・モット・ティイー城のイベント】
目次と関連情報ページへ
その2 ラ・モット・ティイー城 (2)


10月中旬、ラ・モット・ティイー城(Château de La Motte-Tilly)で開かれたイベントに行きました。

この城と関わりがあった、フランスの文芸評論家・作家・詩人、かつ過激な王党派右翼で名を残したシャルル・モーラス(Charles Maurras)がテーマの講演会が開かれたのですが、それ以外の趣向もありました。

シャルル・モーラスがこの城で開かれていたサロンに参加していた時代に、城で出された料理のレシピを再現する昼食会。これはオプションだったのですが、申し込みをしていました。

日本では、将軍や天皇の食卓で出された料理がどんなだったかというのは聞いたことがないのですが、フランスではかなり残っていて、あちこちで昔のお品書きの実物やコピーを目にします。

王様の食卓のメニューなどというのは、少しづつつまんだにしても、驚くほどの料理の数々。もっとも、暴飲暴食のおかげで、ルイ14世などは晩年は病気に苦しんだなど、色々な話しが残っています。

最近、知り合いの男性が痛風(仏語でgoutte)になったのですが、「これは貴族の病気なのだ」と自慢していました。日本では、美食が痛風をおこすとは言われないと思うのですけど。歴史上に残る痛風で苦しんだ貴族は、Louis II de Bourbon-Condé(大コンデ公: 1621~86年)なのだそう。

シャルル・モーラスをサロンに迎えたラ・モット・ティイー城の伯爵夫人も、レシピをたくさん記録して残していました。それを再現して食べようではないか、という食事会に参加したのでした。

講演会のテーマが、下手すれば右翼的な思想家と受け取られることもある文人だったので、主催者は、30人くらいしか参加申し込みがなかったのが残念そうでしたが、おしゃべりも楽しめる食事会になりました。


テーブルセッティング

城に近いところにあるグルメレストランが料理を担当。

このイベントに誘った友人が、事前にどんなレストランかをチェックしていました。サイトを見るとフランス語の間違いが余りにも多いので仰天したけれど、ミシュランを始め、グルメガイドブックで高い評価を得ているレストランなので安心した、と語っていました。

食事の会場は、城のオランジュリー(オレンジ用温室)を改修した部屋。



普通なら味気ない団体席になるところですが、テーブルセッティングがしゃれていて、美味しい料理を出すのではないかと期待を持たせます。

見えるでしょうか? テーブルに花を飾る代わりに、ジロールというキノコと枯れ葉をあしらっています。

秋だから、キノコと枯れ葉という発想。

でも、ジロールというキノコはオレンジがかった黄色が美しいので、華やかな雰囲気を出していました。

もっとも、食べ始めてしまうと、飾りなんかは気にならない。

この日の料理を最後まで食べたときには、どこにもジロールが入っていなかったので、「飾ったりしないで調理して出して欲しかった」と、皆で冗談を言いました!

テーブルについてからは、これが本物のキノコかと、手にとって、匂いを嗅いだりしている人たちもいました。

私は、キャンドルを手にとって、倒してみる。
隣の席にいた人があわてました!

でも、私はこのキャンドルのシステムをベルギーで見ていて知っていたのです。本物のロウソクが入っているキャンドルスタンドではないのです。

そのことを書いた日記:
バッテリーで充電するキャンドル 2009/05/24

ベルギーで見たものは、傾けると明りがついたり、消えたりしたのですが、これはつきっぱなし。倒しても消えないので、私はがっかり。

でも、回りの人たちは感心していました。「どう見ても本物のロウソクに見える」、「フランスで見たことがないな~」と感心しています。

「フランスでも、ネットショップでは売っている」と答えたのですが、お年寄りばかりだったせいかインターネットで探してみようという反応は見えませんでした。


前菜



ガスパチョと言っていましたが、暖かい料理だったし、かなりフランス風のアレンジ。

でも、独創的で、とても美味しいと皆も評価していました。

晩年のシャルル・モーラスは、ド・ゴール政権によって戦犯としてクレルヴォー修道院を改造した牢獄に入れられたのですが、特別待遇だったようです。1日に2度、外部から食事を運ばせる人がいたのだそう。彼にはファンが多かったのでした。

そして、クリスマスのときには、彼の故郷だった南仏のマルティーグから魚を持ち込んでブイヤベースのご馳走を作ってもらった。それにまつわった前菜にしたそうです。この食事会でブイヤベースを作るわけにはいかないので、それ風、というところ。


メイン料理

ウサギ肉の詰め物でした。



これは伯爵夫人のレシピを忠実に再現したもののように感じました。 だって、すごいボリューム!

私は、付け合わせがニンジンなのが気に入らなかった。ここのところ、近所の人からニンジンをもらうのが重なって、頻繁に、色々と形を変えて料理にして食べているので、ちょっとニンジンにはうんざりしているのです。

ニンジンは生が一番好きなのですが、ウサギみたいにポリポリ食べるわけにもいかないので...。フランスでは、ニンジンのスティックをおつまみに出すことがないので(1度は見ましたが) 、来客があったときに出すわけにいかないのです。


デザート



これはシェフの腕のみせどころで、飾りをつけたのではないかという感じがしました。レストランの名前を、ちゃんとチョコレートに書き込んでいる!


総じて、とても質の高い料理を作るシェフでした。

レストランのあるノージャン・シュール・セーヌ町には原発があって、給料が高い技術者たちがいるので、良い料理さえ出せば客には困らないのではないかな?...

普通、料金をとって団体でする食事では、日本でも同じだけれど、ともかく安い参加費であることを一番におくことが多いです。でも、初めから費用を告げて参加をつのれば良いわけなので、私は多少高くても、美味しいものを食べさせてくれる方が嬉しいです。

参加費は30ユーロでした。感激はしないけれど、飲める白と赤のハウスワインもふんだんにあったので、団体だから良いレストランの料理を安く食べられた、という印象を残しました。


イベント参加者の大半は、城の友の会メンバーだった

特殊な文人にまつわるイベントだったので、集まって来る人は王党派とか右翼思想の人たちかと少し心配していたのですが、なんのことはなかった。

フランスの多くの城には、友の会と呼ぶ、保存会のようなNPOを作っていることが多いです。このラ・モット・ティイー城にもできていて、今回のイベント参加者も大半は友の会のメンバーの人たちのようでした。

つまり、こういうカルチャー組織のメンバーの典型である、老齢年金受給層の姿が目立ちました。




素人向けの講演会

集まる人たちが普通の人たちなので、食事会の後に行われた3つの講演の方も、ちょっと物足りないくらいに、普通。行こうと誘った友人は、「何も新しく学んだことはなかった」と、ちょっと不満げでした。

主催者は余り人が集まらなかったと残念そうでしたが、日記を書きながらインターネットを見ていたら、かってはシャルル・モラースが主宰したアクション・フランセーズ(Action française)が、この少し後に、シャルル・モーラス死後60年として、パリで討論会を開くことになっていたのでした:
COLLOQUE MAURRAS SAMEDI 27 OCTOBRE 2012

こちらは過激そう。「王党派の組織にイベント通知を出したけれど、返事がなかった」と主催者は言っていたのですが、ラ・モット・ティイー城がするシャルル・モーラスの講演会なんて子どもだましの集まりだから参加しない、と思ったのではないかな...。

大学の先生による、政治的思想についての講演、クレルヴォーの牢獄についての話しも、私にはほとんど興味がない。

城の友の会のお婆ちゃんメンバーもそうだったろうと思うのですが、私には、この城にシャルル・モーラスが来た当時の様子を語る講師の話しが興味深かったです。当時の文献をもとにして、私たちも城の招待客であるかのように想像させて、城での滞在がどんな風に繰り広げられるかを語る話し方も面白かった。

俳優になっても十分に食べていけるような講師でした。口から先に生まれたと言いたくなるフランス人たちが住む国では、話すことを仕事にすると、このレベルでないといけないのかな... とも感心。

城で数日過ごすようにと出す招待状には、細かいことまで書いてあったのだそうです。林間学校に参加する子どもの父兄にも、そんなことを言うのではないかな、と私は想像。

招待状には、誰を招待するかを明記する(会いたくない人がいたら来ないようにという配慮)。女性の場合、1日に4回洋服を代えるようにとの指示。それで荷物が多くなるわけですが、パリから電車で来た場合にはどうするか、等など。

昔は堅苦しくて、大変だったのですね...。今でも、社交界では、そういうことをやっているのかも知れないけれど。


講演会が終わると...

講演会が終わったとき、これでおしまいと思ったら、会場を出たところにある広い廊下でカクテルパーティーがありました。

シャンパンがポンポン抜かれます。

思い出せば、ここはシャンパーニュ・アルデンヌ地方。シャンパンの産地があるオーブ県なのでした!

昼食を担当したレストランが作ったらしい美味しいおつまみも、ふんだんに...。



あぁ、フランスって良い国だな~、と思ってしまう場面♪




情報リンク:
※ラ・モット・ティイー城およびシャルル・モーラスに関する情報リンクは、旅行記の目次「ラ・モット・ティイー城のイベント」のページに入れています。


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2012/10/25
前回の日記(廃屋を修復中の家に行く)に書いたガルー君の家には、昼食に招待されたので行ったのでした。

この家には、おびただしいほどのアンティークがあります。広すぎるほど大きな家に引っ越してきたので、アンティークショップでも開くのかと思ったのですが、その計画はないもよう。

コレクションを見せていただいた話しは次に書くとして、食事のときに出てきたものをご紹介します。


ボトルホルダー



ボトルを入れる陶磁器です。

価値ある作品なのだそう。確かに、城かブルジョワ家庭の晩さん会に出てきそうな一品です。庭のプラスチック製のガーデンテーブルに置いてくれたので、ちょっと不釣り合いだった…。

普通に置くと傾斜が足りなくて、ワインがこぼれてしまう。それで、足の部分に皿を敷いてみました。

昔のブルゴーニュワインのボトルは太かったので、この形でワインがこぼれなかったのかもしれないと思いました。でも、これがどこの地方で作られたボトルホルダーなのか分からないので、いい加減な推察の可能性があります。

過去の日記:
昔のブルゴーニュ型ワインボトル 2009/02/16


大食漢がうらやましい

この家のご主人は、食欲旺盛の人だと聞いていました。むかし空手を修業していたというだけあって、筋肉質で、全く太ってはいないのですが、フランス人も驚くほど食べるのだそう。

メイン料理は、ご主人が調理したマグレ・ド・カナールの料理でした。

マグレというのは、フォアグラにする肥育(ガバージュ)した鴨やガチョウの胸肉。この日のはカモのマグレでした。

ご主人はバスク人とブルゴーニュ人のハーフで、これはバスクの料理なのだそう。マグレを横に切ったところに生のフォアグラを挟み込んで、上にもフォアグラを乗せてオーブンで焼いていました。

生のフォアグラはソテーで食べたりするのですが、オーブンで焼いてしまうとはすごい。

フォアグラは脂身が多いので、マグレが焼けるのに合わせて加熱したら、ほとんどは溶けて消えてしまいますから。それを保存して、ジャガイモのソテーのオイルとして使うと最高ですが、でも、やっぱりもったいない...。

マグレの火加減は完璧。中はまだ赤いという状態。フォアグラから出る脂で肉が柔らかくなったのか、とても柔らかい。

このマグレが出てきたとき、少し驚きました。私がいつも買うことにしている鴨飼育農家が売っているマグレより、かなり大きいのです。

私はひと切れの3分の1を切り分けて自分の皿にとりました。他の人たちも、1つを半分づつとっていました。

ところが、ご主人は、マグレを丸ごと皿に乗せています。



私の皿より見事なので、ご主人の皿の方を撮影。

彼は大食漢だと聞いていたので、それは驚かない。でも、これを平らげたあとは、おかわりとして、私が残した3分の2のマグレをとって食べてしまったのには、いささか驚きました。

上にリンクしたショップのマグレの商品情報を見たら、320~380グラムとありました。それから計算してみると、ご主人は、このとき700グラムくらい食べてしまったということ?!

この前に、食前酒のときのおつまみのカナペもお腹にたまるものだったし、アボガドの前菜もそう軽いというものではありませんでした。

本当にものすごい量を食べてしまう人なんだ…。少し前には私の日本料理をご馳走していたのですが、食べるものが何もなかった… と思って帰ったのではないかな?… この次は気をつけないと~!


ところで、上の写真で左に写っているのは、奥さんが作ったポワローのタルト。

これも美味しかった。

母親伝授のレシピなのだそうですが、少し違う。母親の方はタルト生地も自分で作るのに、彼女は市販のタルト生地を使うのだそう。それなのに、彼女のタルトの方が上手にできている、と母親から言われるのだと笑っていました。

ほんと、フランスの市販タルト生地は、良いものを選ぶと、下手に作るより美味しいというのは私も大賛成。


チーズ・プレート



こちらも立派。

ハエが入らないようにガラスや網のクロッシュがついているのは、チーズプレートとしては珍しくはありません。

でも、このドーム部分がやたらに高いのが目につきました。

それと、皿の部分に穴があいているのは珍しい。

通気口なのかな?

網のネットのドームだと通風があるので良いのですが、ガラスでぴったりしめて常温でおいておくと、チーズが腐敗してきてしまうのは事実です。

あるいは、まだ水分のあるフレッシュチーズを乗せるためのチーズプレートだったのか?…

でも、クロッシュがかぶっていない部分の穴からハエが入ってしまうのではないか、と気になりました。

- このお家での話しの続きへ -




ブログ内リンク:
【タルト生地について】
フランスで市販されているタルト生地は便利 2008/10/20

【ポワローについて】
海辺にあった広大な野菜畑 2009/11/14

【フランス人の大食漢ぶりについて】
フランス人って、どうしてこんなに食べられるのだろう?... (1) 2006/05/28
 ⇒ フランス人って、どうしてこんなに食べられるのだろう?... (2) 2006/05/26
フランスのレストランは、大食漢と一緒に行くのが楽しい! 2008/05/28

★ 目次: ワインのグッズや道具などについて書いた記事
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ




追記:

フランス人がどの料理を好むかという、2011年に行われたアンケートがあります。調査したのはTNS Sofres。

1位になったのは、この鴨のマグレの料理。2位はクスクスという北アフリカ料理。

もちろん、アンケート調査の対象を誰にしているかによって大きく変わるので、そのままは受け取れません。クスクスが最も好まれているというアンケート調査結果もありましたから。

でも、この千人を対象にしたTNS Sofresのアンケート調査でも、性別、年齢、社会階層、地域によって好みが大きく違うというのは出ていました。

調査は41の料理の中から選ばせているし、皆がよく知っているありふれた料理が票を集めるのは否めません。でも、鴨のマグレというのは高級料理ですから、「好き」と言わせる力はあると思いますね。

男性は肉食人種の傾向が強くて、トップになっていたのはコート・ド・ブッフという、分厚い骨付きの牛肉でした(25%)。女性の場合は鴨のマグレがトップ(20%)。

管理職・インテリ階層は、トップはサーモンのロースト(24%)で、2位は鴨のマグレと寿司(21%)。

ブルーカラーでは、トップはステーキ肉とフライド・ポテト(25%)、続いてムール貝にフライド・ポテトを添えたムール・フリット(24%)と、庶民的な料理を挙げています。

フランスの高齢者の食欲は旺盛だとブログでも書いていたのですが、65歳以上が好きな料理のトップは、羊のもも肉(31%)、ブランケット・ド・ヴォー(子牛のクリーム煮)と、やはりお腹がいっぱいになる料理を好んでいました!

分析結果の表:
Les plats préférés des Français Août 2011 (PDF)

その他のアンケート調査紹介:
Les plats préférés des Français
☆ Yahoo! Pour Elles: Les plats préférés des français

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2012/10/18

シリーズ記事 【山小屋に滞在したサヴォワ地方の旅行記】 目次へ
その6 山小屋での滞在 (6)


いよいよ、バースデーパーティーの当日。前泊しなかった人たちも次々にやって来て、山小屋の裏庭は車でいっぱいになってきました。

午前中は雨でしたが、午後からは快晴になりました。

70人近くが集まる夕食では、外のテーブルで食べようということになっていたのですが、テーブルは朝の雨でビショビショだし、夜は寒いだろうということで、室内を使うことにしました。

テーブルやソファーを動かして会場づくり。それから、風船などを飾ってパーティーの雰囲気を出す。


豚の丸焼きはアトラクションになる

夕食のメイン料理となる子豚は、14キロと言っていたっけかな?... 丸焼きに詳しい人が、3時間焼くと良い、と肉屋さんに言われたのだそうです。

午後5時、子豚がバーベキュー装置に取り付けられて、モーターで回り始めます。

前日の準備を見ていて(それを書いた日記)、そんなに大変な思いをして子豚の丸焼きにしなくても... と思っていた私。でも、当日になったら、これをやろうという主催者のアイディアが分かる気がしました。

パーティーが始まるのを待ちながら、豚が焼けるのを眺める。これがアトラクションになるのですね~!



ブルゴーニュだったら、こういう風に食事を待つ時間はアペリティフ(食前酒)タイムになるのですけど...。

パーティー主催者の夫婦は登山も水泳も得意な人たちなので、集まった人たちもスポーツマンが多いらしい。それで、そんなにお酒を飲む習慣はないのだろう、と想像しました。

ただ、豚が回るのを眺める!

そのうち、ブルゴーニュから来た人たちが「喉が渇いたね...」などと口ぐちに言い出したのですが、主催者の反応はなし...。

そろそろ夕食が始めるというとき、あえて言ってみる。
私たちが持ってきたワインは、どこにしまったのだっけ?...

「どうぞ、どうぞ、持ってきたワインは好きな時に出して飲んでくださいね~」という返事が返ってきて、食前酒になりました。

生粋のサヴォワっ子の奥さんにとって、食前酒というのは、食事を始めるときに出されるものだ、という認識があるらしい、と観察しました。

私が知っているフランスはブルゴーニュなので、それがフランスを代表すると思ってはいけないんだな...。


豚はうまく焼けなかったけれど...

家畜を丸焼きにするのは、とても難しいのです。火が強すぎると周りだけ焦げて、中は生になってしまう。火が弱すぎて長時間焼きすぎると燻製になってしまう。

特に、豚の丸焼きは難しいのではないかな?... ヒツジなどは肉に赤味が残っているくらいの方が美味しいですが(しっかり焼かないと嫌がるフランス人もいますが)、豚は生焼けで食べたらお腹を壊す危険があります。

かなり熟練がいるのです。

丸焼きを食べる機会は今までたくさんありましたが、慣れている人たちがやっていました。このときは、年配のマダムが進行役になったのですが、そう何回もやった経験があるわけではないらしいので、危なっかしく思っていました。

でも、焼き始めてから3時間。子豚はこんがりと焼きあがり、解体作業に入りました。

もう寒くなってきたので山小屋の中にいたのですが、「写真、写真」と呼ばれて見に行きました。



美味しそうに焼けているではないですか?!

でも、切ってみると...
中はかなり生焼け。

やっぱりね... などと思ったのですが、彼らはめげない!

豚を大きく切り分けて、バーベキューの網にのせて焼きだしました。

そんなわけで、始まっていた夕食は少し中断して、豚が出てくるのを待つ。



メイン料理に入ったのは午後9時ころでした。フランスの食事は延々と続くので、そう遅い時間ではありません。

黒こげになってしまったところと、まだ生のところとを避けてとるので、子豚1匹では足りなかったという感じがしました。


パーティーは盛り上がる

チーズが出てから、ダンスタイム。

プロのギターリストと歌手が来ていて、パーティーを盛り上げています。彼らは良いのだけれど、音痴の人たちまで歌いだすのが辛かった...。

私の趣味だと、こんな山の中で室内楽の演奏でもしてくれたら、忘れられない夜になったのだけれど...。

リズミカルな曲のとき、みんなが飛び跳ねて踊り始めました。



床がズシン、ズシン揺れる! フランスの家で、こんなに床が不安定なのは見たことがありませんでした。床が抜けないのだろうか?... と心配になる。

後で聞いたら、心配になって、階下まで降りて天井が崩れないかチェックしていた人がいたのだそう。


子豚の丸焼きに気をとられていたので、誕生祝いだとバースデーケーキがあるというのをすっかり忘れていました。

大きなケーキが2つ用意されていました。



山小屋滞在の続きへ



フランス人たちは動物の丸焼きが好きなようです。過去の日記でも、丸焼きパーティーのときのことを幾つか書いていました:

ヒツジ
今年の革命記念日 (1) メシュイとサヴィニー・レ・ボーヌ 2011/07/14
誕生パーティーで15時間過ごす 2008/07/31

子豚
フランス人は、びっくりパーティが好き? 2006/07/18

イノシシ
森の狩猟小屋でイノシシを食べた日のこと 2012/01/22
アルザス旅行: リーボーヴィレの中世クリスマス市 2006/12/19
ハンターたちの食事会 2004/05/15



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2012/10/17

シリーズ記事 【山小屋に滞在したサヴォワ地方の旅行記】 目次へ
その5 山小屋での滞在 (5)


バースデーパーティーを開くために友人がアルプスの山々を望む山荘を借りたのは、金曜日の午後から日曜日の昼まで、という利用形態。

パーティーは、土曜日の夕食に予定されていました。その前日から泊まった私たちは、結局、パーティーの準備役を担うことになりました。もともと、そういうつもりで行くべきだったのでしょうね。そう気がついたノンキな私...。

山小屋は狭すぎるため、野外でパーティーをすることが予定されていました。でも、大勢が集まって食事することになる土曜日は雨、と天気予報に出ていました。

到着したときは快晴だったのですが、夕方になると空には雲が広がっていき、翌日は雨という天気予報は正しいだろう、という雰囲気になってきました。

雨が降るかもしれない野外パーティーを開く場合、フランスでは貸しテントを調達する手配ができます。でも、経費節減か、そんなものをトラックで運び込む道なんかはないせいなのか?... 主催者は、テーブルの上に屋根を張るための大きなビニールシートと、それを立てるための杭という簡単な装置を車に乗せてやって来ていました。


どこで子豚を丸焼きにするか?

段ボール箱に入れられた子豚がご披露されて、パーティーのメイン料理は子豚の丸焼きだった、と知りました。

家畜を丸ごと焼くという趣向のパーティーには、フランスで何回も出席したことがあるのですが、準備段階から立ち会うのは今回が初めて。いつも焼きあがるのを待つばかり、というときに会場に到着していたのです。

丸焼きはかなり大変なのだろうとは思っていたのですが、本当に手間がかかるのですね...。

まず、男性たちが、どこにバーベキューを設置するかの議論をして、山小屋に近いところにバーベキューを設置することになりました。 雨が降ってきたときのためにテーブルの上にテントを作ろうというシートを、バーベキューの上で屋根にしようということになったのです。

雨が降ったときにどう食事するかは別に考えるとして、まず、食べる子豚を焼かねばならぬ!

ドラム缶を切って作った、大きなバーベキュー装置。それが水平になるように苦労して、豚を回して焼く装置をつける。モーターが棒を回せるかテストすると、OK♪

ところが、その場所だと、山小屋の壁から離れすぎていて、持ってきたシートの大きさがたりない、と判明。現地で調達できる薪のほかに、石炭も用意されてはいたのですが、雨が降っていたら火が消えてしまう!

せっかくバーベキューを設置し終えたのに、別の場所に動かすことになりました。
始めにシートの大きさを計算してから、バーベキューを設置すれば良かったのに~! ...

でも、やり直し作業は男性たちの仕事。フランス人たちは、楽しみのためには骨惜しみをせずに根気があるのだな... という認識を新たにしながら、私は見学。


もとボーイスカウトの活躍

参加者の中に、子どもの頃はボーイスカウトだったという人がいて、山小屋のバルコニーを利用してシートを張る、という案を出してきました。

森に転がっている木を持ってきて杭として立て、それと山小屋のバルコニーの間に雨よけのシートを張り、その下にバーベキューを設置する、というもの。

男性たちは、山小屋を出てすぐのところにある林に行って、適当な大きさの木を運んできました。手伝う人は多いので、ついでにバーベキューに使える薪も取ってくる。



これでは、まるで十字架を立てたみたい! と、みんなで大笑いしてしまった作品。

ボーイスカウトの経験って、貴重なものなのですね。紐の長さが足りないので、よじっている縄をほどき、必要な長さをつくる。紐を縛るテクニックも優れていて、2本の木はしっかりと固定されました。

みごとに十字架が完成♪

ところが、シートを上に張ってみようとすると、十字架の頭の部分が邪魔。それで、横木の上の部分をノコギリで切ることになりました。この山小屋には、本当に何でもある。ノコギリまであったのです。

立てた十字架の頭の部分だけ切るというのは難しいのではないか、と見学者たちは眺めていたのですが、さすが元ボーイスカウトは難なくこなしました。



手前に写っているのが、始めに設置したバーベキュー。

天気が良かったら、バーベキューはこの位置でして、雨が降っていたら、シートの屋根があるところに運び込む、という段取り。


子豚の準備

庭でバーベキューの設置が進んでいた間、山小屋の中では豚の下ごしらえの作業が行われていました。



お腹の中に野菜などを詰め込んで、縫い上げる。

左手に写っているマダムが、豚の丸焼き経験がある担当者。出身はシャンパンの産地で、アルプスに惚れ込んで移住してきてしまった(旦那さんを捨てて!)と自己紹介していた、愛らしい、元気いっぱいの高齢女性。

このパーティは、彼女がいなかったらできなかった、と思うほど活躍していました。自家製プラムの蒸留酒を持ってきていて、みんなに一気飲みをさせるという余興もしていたのです。


こんな場所でバーベキューをするのは危険なのだけれど...

始めの位置にバーベキューを設置してから、かれこれ2時間たっていました。



ようやく男性たちがシートをほぼ張り終えたとき、作業を確認しにやってきた女性たちが、これでは山小屋に近すぎるので危険だ! と騒ぎだしました。

確かにね...。木造の家なのですから、危ない! ...

「バーベキューは、建物から5メートル以上離れていないといけないことになっている」と、豚丸焼き担当マダムが言い張ります。

ビニールシートの下で薪を燃やしてバーベキューなんかしたら、火の粉がシートに燃えついてしまう可能性だってありうる、と言う人もいます。

確かに、動物の丸焼きをするときに雨よけに設置する屋根は、トタンを使うのを見ていました。町に住んでいる主催者は、トタンの切れ端なんか持っていなかったらしい。あるいは、誰かから借りて、山の中に運び込むことはできなかったのかも知れない...。

なんだかんだ言い合って、もう屋根付きバーベキューは設置してしまったのだから仕方がない、ということになりました。

当日、雨が降らなければ良いのですよね...。

念のために、バケツとジョウロを見つけ出して、バーベキューの傍に水を設置しました。これだけ人数がいるのだから、見張りさえしっかりしていれば火事にはならないのではないかな... と、のんきな私は考えました。


1泊目は、こじんまりと(?)夕食

バースデーパーティーを開いた友人は、誰を招待するか選別するのが面倒なので、親しい友達すべてに招待状を送ったのだそう。

すると、欠席の返事を返してきたのは、たったの1人。
それで、パーティー出席者は70人近くになってしまったのだそう。

パーティーは土曜の夜に開かれて、その日は出席者の大半が泊まることになっていました。この山小屋の収容人数は30人。寝られるところは、ソファーでも何でも使うことになっていました。庭でキャンプする人たちもいるとのこと。

前日から泊まることにした人たちは、全部で30人くらい。そのくらいの集まりだと、おしゃべりも楽しめて楽しいです。

午後8時ころ、ようやく子豚の準備が終わって、ソファーで食前酒を飲みました。自己紹介タイム。

そして、奥のテーブルに移動して、夕食が始まりました。



この日の夕食は、みんなが郷土自慢の食べ物を持ってくることになっていました。

ちなみに、私たちブルゴーニュ組が持ち込んだのは、以下の通り:
・肉屋に特別注文して作らせた大きなジャンボン・ペルシエ
・エポワス・チーズ
・エポワス・チーズ入り前菜用のパイ
・ブルゴーニュワイン1ケース

南仏から来た夫妻が、アルプスに来てからとったというキノコを調理して出してきたのですが、それが非常に美味しいので驚きました。

セップ(ポルチーニ)と呼ぶキノコ。

今がシーズンだったのを忘れていました。彼らはキノコ採りの達人らしくて、翌朝の散歩でもキノコを見つけていました。私も山小屋の周りを散歩したのに、毒キノコしか目にとまっていなかったのだけれど...。

みんなが持ち込んだものだけを食べるのかと思ったら、設置したばかりのバーベキューで焼いた肉やソーセージも出てきました。途中から雨になったので、ビニールシートの屋根が活躍。

チーズが出るころの時間、山小屋までの道を確認する電話が入りました。携帯電話は通じない可能性が高いと言われていたのですが、ちゃんと使えるのでした。

「風船を目印にして」と、誕生日パーティーの主役は電話で答えています。

あんな山道を、真っ暗な中、車で来れるのだろうか?... という心配もよそに、延着グループは夜の9時過ぎに到着しました。四輪起動者でもなかったというから、すごい! ...

ブルゴーニュからやって来た人たちでした。先に到着していた私たちブルゴーニュから来たメンバーと、すぐに意気投合。冗談をかわし、ブルゴーニュの歌を歌ったりするので(ブルゴーニュの民謡は、全部、大酒のみがテーマ!)、とてつもなく賑やかになりました。

それまでも、冗談を言って笑ったりして賑やかに過ごしていたのですが、どこか違うのです。ブルゴーニュ人が10人くらいになると、ブルゴーニュの雰囲気が支配してしまうらしい。私が慣れ親しんでいるフランスの雰囲気になったので、居心地が良くなりました。

やっぱりブルゴーニュ人たちは陽気なんだ...、という思いを新たにした夜でした。

― 山小屋滞在の続きへ ―


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★ 目次: フランスの郷土料理・地方特産食品、外国料理
★ 目次: ハム・ソーセージ類、豚について


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2012/01/22
前回の日記でイノシシ料理を食べた話しを書いたら、夏にあったイノシシを食べる会のことを書き忘れていたことを思いだしました。

この食事会のことをブログに書いておきたいと思っていたのは、とても良い食事会だったからではなくて、また同じ人から同じようなお誘いを受けたら、理由をつけて参加しないようにと自分に言い聞かせておくためでした。

昨年の夏のこと。もらったイノシシが1頭あるので、みんなで食べよう、という誘いでした。

イノシシが射止められたのは冬のはずですから、冷凍されたもののはず。それほど美味しくないだろうな、と思って気が進みませんでした。でも、50人くらい集まるそうなので、楽しいかもしれない。

断る理由もないのでOKしました。


狩猟小屋でイノシシを食べる集まり

野外バーベキューパーティーになるはずだったのですが、お天気が悪そうなので、狩猟小屋で食事することになりました。参加者の一人が狩猟サークルの会長をしているので、その小屋を使わせてもらうことになったのです。

当日は会場づくりの準備を手伝おうと、昼前に会場に行きました。



村外れの森の中に狩猟小屋がありました。小屋の中も外もスペースがあって、木々は美しいし、なかなか良い場所。

男性たちはバーベキューの用意。

バーベキューの道具は3つ用意されていました。

一番大きなのは、車がついた移動式のもの。

日曜大工で作ったのでしょうが、リアカーのように移動できるのは便利そうに見えました。


バーベキューを準備するのは男性の仕事ですから、私たち女性は狩猟小屋のバーで食前酒を飲みながらおしゃべり。

でも、フランスの食事会でいつも私が困るのが、これ。

食前酒タイムが延々と続くのです。

食べるものも出るわけですが、食べてしまったら肝心の食事になったときにはお腹いっぱいになってしまう。

それで、お腹がすいた... と思いながら、ひたすら我慢する!

雨が降り出して、いよいよ寒くなってきたので、小屋の中の暖炉に火が入れられました。

 

狩猟小屋での食事には何回か招待されたことがあるのですが、ここのはとても良くできていました。部屋の真ん中に大きな暖炉があるので、冬の寒さの中で狩りをして小屋に戻ったときには嬉しいでしょうね。

見えるでしょうか? 暖炉のまわりには天井からハンガーが下がっています。ここで濡れた衣服を乾かせるわけですね。

食事会に招待した人たちの中には来れない人たちもいたので、予定していた人数の半分くらいになってしまっていました。それで、用意した狩猟小屋は広すぎるので寂しい。


なかなか食事にならない

バーベキューの準備には、かなり時間がかかっていました。



イノシシの肉は、そのまま焼いただけでは美味しくないので、下味をしみこませているとのこと。

でも、イノシシの丸焼きの方が見ていて面白かったな...。
ハンターたちの食事会 2004/05/15

ようやく、イノシシのメイン料理の前に食べるのを予定していたらしいソーセージ類が焼かれだしました。



後でわかったのですが、右側に写っているのはイノシシのどこかの部分(名前を聞いたのだけれど忘れた)でした。それが食前酒のおつまみとして回ってきました。

豚でいえばトントロのような部分なのかな? これが素晴らしく美味しかったです。もっと食べたかったけれど、まだ食事は始まっていないのでお腹のスペースは残す。

ようやく、テーブルにつきましょうという声が聞こえてきました、午後3時ころです。


あり余るお料理...

参加者が用意していた料理も並べられています。

こちら、サラダ。7種類かな?...

この食事会に行くのに気が進まなかった理由には、参加者たちが余り料理が上手ではないことがありました。

このサラダは、こういうのが出てくるだろうな... と思った通りのものでした。

つまり、お腹にたまることが第一のポイントとして選ばれたサラダ。

ジャガイモ、お米のサラダというのは、出されて嬉しいものではないのです...。

イノシシ肉がメインですが、手作りのテリーヌも何種類かあったし、チーズもたくさん用意されていました。

下は、デザート。



食事会の主催者は、ケーキを作る役割の人が下手だからと心配していたので、私はマドレーヌを焼いて持っていきました(左手のカゴ)。

食事の後は、雨が小降りになったので、外でペタンクをしました。

途中からかなり降りだしましたが、お遊びなので耐える。でも、泥んこになっているボールを握ってゲームをするのは、そう楽しいものではありません。

小屋に戻ると暖炉で服を乾燥できるので助かりました。

残り物を少しつまんでから、夜も更けてきたのでお開き。


オーガナイズが悪すぎる...

参加者は結局20数人だけだったので、もちろん、食べ残しはいっぱいありました。

そもそも、フランス人が人を招待するときには、お腹をすかせるのは犯罪だといわんばかりに食べ物を用意します。このくらいあれば大丈夫という量の2倍や3倍は用意する感じがします。

昼食に招待となれば、昼食と夕食を食べることになる場合が多いです。大がかりな食事会となれば、翌日にも集まって食べる。だから、大目に作ってしまっても問題ないのかもしれません。

このときも、翌日にまた集まって残り物を食べるというお誘いがありました。

でも、私は疲れたからと言ってご辞退。

残った食べ物は、みんな狩猟小屋においてきたのです。雨が降っていて、湿度が高いのですから、みんなまずくなってしまうではないですか。

それを想像したら食欲が減退してしまったのです。それに、天気も悪いので、野外で楽しく過ごすこともできない。

後で聞いたら、行かなくて正解だったようです。お昼という集合だったので行くと、狩猟小屋は雨でぬかるんだところを歩いたせいで泥んこ。それで、みんなでお掃除。それが終わったころに主催者が到着。食事会を催しておきながら、それは酷いのではないかとオヘソを曲げた人もいるらしい。

それに、ケーキなどは食べられる状態ではなかったので、みな捨ててしまったのだそう。特に美味しくはないケーキだったとはいっても、みな時間をかけて作ったでしょうに、心ないオーガナイズですよ...。

招待したのに来なかった人たちが半分くらいになったのも、段取りが悪かったのではないかと思いました。

そもそも、普通の食事会のご招待だと思ったのですが、日が近づくと、主催者はみんなが持ち寄りでパーティーをするつもりだったのが分かってきたのでした。完全なご招待ではないなら、初めからそう言うべきだったと思う。

気の良い友達などは、チーズが足りないと言われて、ワイン1ダースだけ持っていくつもりだったのに、チーズも50人分用意して行きました。チーズもワインも高いのです。しかも、自分が主催したパーティーではないのですから、やって来た人の半分くらいは赤の他人。ご馳走する張り合いがないではないですか? そんなにお金をかけるなら、夫婦で高級レストランに行っておいしい料理を食べた方がよかったのではないか、などと私は思ってしまいました...。

イノシシを食べる食事会の後、そのときのメンバーに会うと、「あのときは楽しかったね~」という声が聞こえませんでした。成功した食事会のときは、後々まで話しが出るのですけれど。

― ジビエの話しをもう少し続けます ―


ブログ内の関連記事:
目次: ジビエに関する日記


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2011/09/22
たまってしまっている日記を消化しているので、7月初めのお話しです。春のうちから食事会を開くから誘われていたので行ったときのお話し。

招待してくれた夫妻はパリ首都圏に住んでいます。彼らが子ども時代に出会ったブルゴーニュの故郷に近い村にあった16世紀に建てられた家を買って、休みのたびに修復していているという、フランスではありふれたお話し。退職したら住む、とご主人は言っているのですが、奥さんの方は都会生活にひたっているようなので、二人で住めるのかどうか?…

ともかく、ご主人の方は涙ぐましいほど修復工事にいそしんでいます。家を買ったのは10年余り前。ようやく形になってきた感じです。家を買ったときの価格は500万円くらいだったのですが、こんな廃墟にしては高すぎたと、ご本人がいない席で私たちは悪口を言っていました。修復費は膨大に膨らみますから!

久しぶりに行ったら、かなり修復が進んでいて、古いお家の魅力にあふれていました。この先、まだ10年は修復作業を続ける必要があるでしょうけれど。

食事会に招待されたときに即座にOKしたのですが、後で後悔しました。というのは、その後で受けた招待の方に行きたかったと思ったからです。南仏オランジュ市にある古代劇場で行われるオペラの招待席があるからと誘われたのです。しかも、上演されるのはヴェルディの「アイーダ」。

以前にもオランジュのフェスティバルに招待してくれた友達からの話しだったのですが、招待席というのは好きなのです。高いお金を出しても手に入るかという特等席で、オペラが終わるとカクテルパーティー。

日本にいたときも、音楽会の招待席を入手できる仕事をしている友達がいて、恩恵にあずかっていたのですが、フランスのように色々な人とおしゃべりを楽しめるカクテルパーティーというのは敬虔したことがありませんでした…。

でも、「食事会に参加する」と返事しておいたからには、行かねばならぬ! いまだにアイーダの方に行きたかった… と、グズグズ思ってしまっているのですが…。




お料理はクスクスだった

その少し前、「フランス人が一番好きな料理はなにか?」というアンケートで、今年はクスクスがトップになったと聞いていました。

なぜ北アフリカ料理のクスクス?! というので話題になりました。

私が勝手に思うには、フランスのレストランでの食事は高いのですが、クスクス専門店では安くてお腹いっぱいになるほど食べられるからではないか? 不況だから、今年にトップに踊り出たのではないか?

そもそも、本来のフランス料理は色々あるので、統計をとったらバラバラで消えてしまうと思います。

少し前まではフランス人にとってのお気に入り料理のトップは仔羊のクリーム煮(ブランケット・ド・ヴォー)だったらしい。上位になるのは、ジャガイモを使ったグラタン・ドーフィノワなのだそう。


フランス人がクスクスを好きだとしても、ありふれすぎている?

クスクスがフランス人お気に入りのトップになったのと関係するのかどうかは聞かなかったのですが、クスクスが出てきました。

この料理は大勢を招待するときには便利な料理なので、アフリカとは無縁の、純粋なフランス人でも作る人がいます。

奥さんのお得意レパートリーなのかと思ったら、この日に作ったのはご主人の方でした。インターネットで調べたレシピで作ったのだそう。

テーブルに出されたときには歓声がわきました。それは礼儀!



クスクスという料理は、日本で例えたらカレーライスではないかな?… 私は好きな料理なので、どのレストランのが一番美味しいかと食べ歩きをしたこともあります。この日のクスクスは、初めて作ったにしては良くできていると思いました。



とても手間がかかる料理だと聞いています。
でも、みんなは「すご~く美味しい♪」のような反応はなしに食べていました。

私がお刺身などの日本料理を出したときなどには、みんなが褒めちぎってくれて、何年たっても「忘れられないご馳走をしていただいた」と感謝されるのですけど。

そういうのに慣れているので、前日から大変な思いでクスクスを作ったであろうご主人が気の毒になったりもしました。

後で、食べた人の言っていたことは、肉を加熱しすぎていて不味かったとのこと。

確かにそうだったけど、大変な思いをして作ったはずなのだから、お世辞を言ってあげても良かったのに…。


食後は腹ごなしのお散歩

何度も遊びに行ったお家なのですが、散策するのに魅力的な村だったというのは初めて知りました。



この村の人口は30人くらい。でも、村は丘の上と下に分かれているので、友人の家があるのは小さな集落という感じの風景でした。



どんな人たちが住んでいる村なのか?… ポニーを連れて散歩している親子の姿も見えました。手前に見えている家は、今では教会の屋根くらいしか残っていない「ラーヴ」とよぶ切だし石の屋根です。

特別に美しいものがあるわけではないけれど、昔にタイムスリップしてしまったような村…。16世紀の廃墟にほれ込んで買ってしまった友人の気持ちが分かる気がしました。

フランスは過疎地が多いので小さな村は見慣れていますが、ここの村役場は本当に小さいのにも驚きました。

ところが、しっかりと心臓発作をおこした人を救うための救急道具が外壁に設置されている!



「なんという社会福祉のレベル!」と言いながら写真をとっていたら、「ここは心臓発作をおこす人が多いからだよ」と笑う人がいました。

つまり、高齢者が多いということ? 確かに、こういうところで心臓麻痺になったら、ヘリコプターがやって来るにも時間がかかるはずですものね…。日本の過疎地も高齢者が多いですが、そこまでやっているのかな?…


この夏は雨が多くて、寒くて、たまらない天候だったのですが、このときも、その代表的な日。

遠くまで散歩するのはやめて家に戻りました。

そこで皆が気にしたのが、お家の庭にある大木でした。

― 続く -



情報リンク:
le mets : le couscous (2007年情報)
Quels sont les plats préférés des Français ?  (2006年情報)


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2010/10/25

シリーズ記事【スペイン系の友人の家での夕食会(目次】 その1


ご主人がスペイン系、奥さんがイタリア系というカップルのお家に招待されました。

パエーリャ

頻繁に親戚や友人たちが集まる家なのですが、最近はパエーリャを得意料理とするようになりました。

食前酒のおつまみを充実させておけば、テーブルについたときにはメイン料理のパエーリャからスタートできるという便利な料理だと思います。

以前はご主人のお姉さんがやってきてパエーリャを作っていたのですが、自分たちで作ろうと修行したのでした。始めのころは、お姉さんのパエーリャの美味しさが懐かしくて仕方なかったのですが、最近は同じくらいに上手になりました。

ただし、準備はとても大変そうです! 奥さんが具の下ごしらえをして、ご主人がお米を煮る役割。

私がパエーリャを好きなのを知っているので、本来は私を呼ぶ集まりでもないときにも招待してくれます。

今回は、ご主人の仕事仲間が近くで会議をしたので(近くと言っても50キロ余りの距離があったはず)、メンバーの中の親しい人たちを食事に招待した集まりに呼んでくださいました。

中にはすでに会ったことがある愉快な人たち入っているので、遠慮なくご招待に応じました。というか、仕事関係の人が集まるときには行きたくなかったのですが、その前に2度ほどご招待を受けても行けなかったので、今回は行かねばならぬ、と覚悟したのでした。

さて、この日のパエーリャ:


2回目のサービスのときに撮影
パエーリャ専門の鍋は3つ持っていて、この日は中間の大きさの鍋でした。一番大きい鍋では50人分作れるのだそう。


食卓で仕事の話しが出たらつまらないな、と少し心配していたのですが、全くそれはなし。誰かが口に出した瞬間もあったのですが、「だめ、だめ」と隣から差し止められていました。

パエーリャの後、メンバーの中で一番偉い人(初めて家に来たのだそう)が、奥さんに向かって食事会を催したことを感謝していました。

おいしかった、楽しい集まりだ、という内容なのですが、非常にうまい言葉を並べていました。それほど親しくない人に食事に招待されたときは、これをやるのが絶対に礼儀。私が食事を用意したときにも感謝の言葉を並べられると、努力がすべて報われた気分になれます。

フランス人たちは冗談や皮肉を言うのもうまいですが、こういうスピーチもお上手! 私もこんなに上手に感謝の言葉が言えたらな… と羨ましく思いました。


ドンキホーテ

このお家のご主人はラマンチャが故郷です。頻繁に食事に招待される家なので、先日でかけた町に閉店じまいの店があったので入ってみたら見つけたドンキホーテの人形(4割引き♪)を買っていたので、それを持っていきました。

招待されてからお土産探しをするのは大変なので、よくお呼ばれする友達のプレゼントなどは何か面白いものがあったときに買っておくと便利なのです。フランスでは、祝い事の席でなければお土産を持っていかなくても大丈夫なのですが、やはり何か持っていった方が格好がつきます。

そのドンキホーテの人形です:



とても気に入った人形だったので、パッケージを開けて飾ったところで写真をとっておきました。

ちなみに、後ろにある花束は、誰かが持ってきたものだと思います。ずっと後ろにあるのは、いつか私が日本からお土産に持ってきた漆器です。お盆なのですが飾ってしまっていて、使ったことはないような…。


キロ単位のお土産!

始まりは2階のゲーム室で食前酒。ちょっとしたカフェくらいの広さがあって、ビリヤードなど色々なゲームもあって、お酒をサービスする本格的なカウンターもあります。

そこに案内するご主人が私に言います。オーヴェルニュから来た同僚が、チーズを3キロも持ってきてしまったとのこと。オーヴェルニュは、フランスでも定評のあるチーズの産地なのです。「3キロももらったって食べきれないよ!」、などと言っています。

さっそく今日の食事にも出すとのことなので、「わぁ~、嬉しいな♪」、と私。
以前にも持ってきてくれたときがあって、オーヴェルニュのチーズを堪能できたのです。

ゲーム室では、もう食前酒を飲み始めている人たちがいました。

スペインのおつまみが色々並べてあったのですが、さらにフォアグラが運ばれてきました。集まった人のうちの一人が作って持ってきてくれたのだそう。

「フォアグラを2キロを持ってきてくれた」と聞いて、びっくり!

続く


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