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2017/08/04
友達の家で飼われている猫が赤ちゃんを産んだというので見にいきました。

去年だったかに猫をもらったのでお嫁さんをもらったらオスの方が死んでしまった。それで、また雄猫を買ったのですが、待望の赤ちゃんが生まれたというわけ。



3番目のダイニングルームの壁面にあるクローゼットの中でお産をしたがっているように見えたので、入っているものを片付けて場所を作ったのだそう。いつもは使わない部屋で、ドアを閉めておけば静かなのが気に入ったのでしょう。

お母さん猫は片方の目が開かないという欠陥があるのですが、子どもを産むには問題なかったようです。生まれたばかりの子猫たちも、まだ目が開いていませんでした。


メインクーン(Maine coon)という大型のネコなのですが、赤ちゃんは普通に小さい。




メスで6キロ、大きな猫になると10キロなどという大きな猫なのですが、大型猫の中では最も人気があるようです。血統書付きだと1匹1,500ユーロくらいするのだとか。20万円?

それで、この家では、いなくなったり、盗まれたりするのを恐れて、庭には出さずに家の中だけで飼っています。1階部分だけでも広い家なので、猫の運動には事欠かないはず。

欲しかったら1匹くれると言ってくれたのですが、断りました。子犬くらいの大きさがある猫など、私は飼いたくないです。


1週間後にまた行ったときには、赤ちゃんたちも少しウロウロできるくらいになっていました。6匹生まれたのですが、残ったのは5匹でした。

親子は、相変わらずドアを閉めた来客用のダイニングルームで生活していました。



1匹だけお母さんと同じに白猫で、他はお父さんと同じに黒と白。ブチの感じが良くて、美しい猫になりそうな子が1匹いました。みんなで乳首をあさるときも、その子はしっかり場所を確保していたので、賢い子なのではないかな。


アンチークの鏡

パパは、部屋には入れてもらえないでいます。悪さをする危険があるから?



この家の人に後日会ったとき、先日のコメントで、サン・ゴバンの鏡は実物に近い色で映ると聞いたという話しをしました。ご主人がアンティークに詳しい人なのです。

鏡はガラスの反面に金属を蒸着させて反射させるのですが、昔の優れた鏡はガラスの裏に金を使っているのだそう。それで非常に高価なのだそう。

この写真でお父さん猫の後ろにある鏡が、そういう作り方をしていると言われました。この次にお邪魔したときは、猫だけではなく、この鏡も眺めてみようと思います。玄関ホールの窓際にある鏡。


ヴェルサイユ宮殿の鏡の間の鏡を作ったサン・ゴバン(Saint-Gobain)は現在でも続いているフランス企業なので、売っている鏡を探したら、こういう現代的なのが出てきました。


Miroir design Dijon 800 mmx600 mm de Saint Gobain

80 cm x 60 cmの鏡で、ライト付き。定価が328ユーロ(約4,3000円)。私には高いのか、そうでもないのか分からない。


外部リンク:
☆ Wikipedia: メインクーン
Fabrication miroir


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2016/09/09
ブルゴーニュの夏に雷がなると、神様が空の上で樽を転がしていると言われます。
C'est le Bon Dieu qui roule ses tonneaux.

雷が鳴ったとき、怖がる子どもに「あれは神様が樽を転がしているのよ」と、昔はなだめていたようです。

ブドウの収穫が近づくと新酒を入れる樽を洗うので、雷がなる時期と同じということなのでしょうね。

雷がなる夕立になりそうなときには、モデムのスイッチを切って対処します。モデムが壊れたら、なかなか修理してもらえなくてインターネットが使えなくなるからです。最近は、プロバイダーがSMSで雷に注意のメッセージを送ってくるようになりましたけれど、そんなことをするより雷で壊れないモデムを開発して欲しい。

でも、今年は雷をほとんど聞かなかったように思います。雷が鳴らないのは私には嬉しいのですが、ないと、また物足りない...。

伝統的にはブルゴーニュでのブドウ収穫は9月末なのですが、地球の温暖化で早くなってきています。今年のブドウ収穫は、ブルゴーニュでは9月15日から20日ころに始まるようです。

ここのところ良いお天気が続いているので、ブドウ栽培者は喜んでいるのかと思ったら、雨が足りないと嘆いているのだそう。

先日会ったシャブリのワイン農家の人は、ブドウの収穫は10月始めだと言うので驚きました。今年は悪天候だったので、ブドウの収穫量はかなり減ると見られています。それで、最大限にブドウを膨らませて収穫したいというわけでしょうか? 


点呼をとるツバメ

毎年、夏が終わりなる時期になると、ツバメが電線の上に整列しているのが目に付きます。出発前の点呼をとっているのかなと思って少し寂しくなる。つまり、もう寒くなってくるということですから。

8月25日に、ツバメがたくさん見えたので写真をとってました。



ものすごい数のツバメだったのです。



これが最高に集まった瞬間という写真ではありません。連続シャッターで写真をとっておくべきだった...。


EUでは、電線を全部地中の埋めようとしているそうで、私の村でも何年か前に工事がありました。でも、全体ではなかった。当時の村長だった農家から、村役場を結んで、その少し先まで電線が埋められたのですが、私の家の少し前で終わってしまった。

その先の工事は、また補助金が出たときにすると言われていたのですが、いっこうに工事は再開されていません。

ツバメが電線に止まっているのを見ると、電線がなくなってしまったら彼らはどうするのかと気になってくる。フランスでは電線が全くない町や村が多いのですが、そういうところにはツバメたちは行かないのだろうか? あるいは、何か変わりのものを見つけている?




フランスでは、3月中頃からツバメがやって来るようになり、9月にアフリカ大陸か東の温かい地方に向かうようです。とすると、もうそろそろご出発なのでしょうね。心なしか、9月に入ってから見かけるツバメの数が少し減ったような気がします。

いなくなったと思っても、数日後にはたくさん飛んでいたりするので、いつ去っていくのか分からない。しばらくいないな、と思うと、すっかりいなくなっていた、と後から分かるわけなので。


昨日、ツバメの巣が納屋に11個できていると言っていた近所の人に、ツバメたちの様子を聞いてみました。子どもも含めて、全員が飛び立っていって巣の中は空っぽなのだそう。

でも、まだツバメたちは旅立ってはいないと言っていました。そうかな...。私は大勢のツバメが電線に並んでいるところは見かけなくなっているのですけれど。


ブルゴーニュにいるのは、どの種類のツバメ?

フランスには5種類のツバメが来るようですが、ブルゴーニュで見られるのは、次の4種類だそうです:

ブルゴーニュで最も多いのはHirondelle de fenêtreのようです。そのまま訳せば「窓のツバメ」という名前なのですが、日本語で「イワツバメ」らしい。学名は Delichon urbica。



ツバメが止まっているところを間近で観察したことはないのですが、私のところに来るのは、こんな感じの鳥に見えます。



今年は滅多に家に来ることがなかったカササギが庭の木に巣を作ったほか、こんなところに来るはずはないと思っていたナイチンゲールコウノトリまでやって来て、なんだか不思議な年でした...。


今朝起きて机に向かうと、置いてある時計に「9/9」の文字。こういう風に奇数が並ぶ日付って、なんだか嫌い。9.11、3.11...。またテロでも起きるのではないかと思ってしまった。

昼前に、親しい友達が心臓が危険状態だと発覚したので緊急入院することになったという連絡が入りました。その人は、明日に予定されていた食事会は出席しないとのこと。

少し前から、寝ていると息ができなくて夜中に起きてテレビを見ているのだと聞いていました。寝ていないというのはこちらには分からないし、普通の生活をしているように見えていたので、肺の具合が少し悪いのかと思って大事には考えていませんでした。

もっと心配してあげれば良かったと反省。なんでも悪いことを先に考える私なので、また一人のお友達とお別れか... などと思って感傷的になりました。

まともに寝られないのがたまらなくなってホームドクターにかかったら、翌日に血液検査と心臓の専門医で検査するように言われ、その検査の翌日の朝、ただちに専門病院に入院せよ、という連絡があったのだそう。

指定された専門病院のうち近い方を選んだら、ただちに先方に予約してくれて、正午前に入れということになった。フランスの商売的なサービスは日本と比べて想像を絶するくらい悪いのですが、医療に関しては非常に真面目にやっているのです。

でも、病院までは片道100キロ余りある。もう車を運転するのはドクターストップ。誰かに車で連れていってもらうかどうか迷ったけれど、救急車の機能を持ったタクシーがあるので(その費用は健康保険が負担する)、それを利用して病院に向かったようです。

日本で辺鄙な田舎に住む人たちの場合、救急車や救急ヘリコプターで運ばれるほどの状態ではない場合にはどうするのでしょうね?...

フランスでは心臓病が多いと感じます。親しい友人の中には、発作をおこして救急車や救急ヘリコプターで運ばれて行った人が何人もいるので、そう思ってしまうだけなのではありますが。でも、癌と聞くのより多い。フランス人の食事が心臓に悪いのではないかな?...

夕方になって、また連絡が入りました。体に液体を流して血管が詰まっているかの検査をしたらしいのですが、大した問題はないので、血液の循環をよくするための薬を飲む程度で十分だと判断されたので、翌日には救急車兼タクシーで自宅に帰ることになったのだそう。

つまり、明日に予定されていた食事会には参加できるとのこと。美味しいものを食べることに生きがいがあるような人なので、食事制限されたら可哀想だと思ったのですが、大丈夫らしい。

フランスの友人たちから病気になったときの話しを聞くと、フランスの医療体制は整っていることを痛感します。特に、低所得の人たちが、お金の心配は全くしないで長期医療を受けた、受け続けているという話し。

心臓発作をおこしてドクターヘリで病院に搬送された経験がある近所に住む貧しい友達は、死ぬまで非常に高価な薬を飲み続けなければならないのだけれど、薬代は100%健康保険でカバーされているからできるのだ、と語っていました。

心臓病って、お金がかかる病気なのかな? 別の、心臓発作で死ななかったのが不思議なくらいの友達も、ドクターヘリが来たときに、自己負担したら何十万円もするとかいう注射をうってもらったので助かったのだ、と話していたのを思い出します。

フランスの社会保障制度で健康保険部門は大きな赤字を出していますが、それでも国がつぶれないのだから良いではないかと思ってしまう。

ブログ内リンク:
8月になったばかりなのに、もうツバメが旅立ってしまうの?... 2014/08/11
★ 目次: 今年のミレジムは? (ブルゴーニュ・ワイン)
★ 目次: 空や天気に関する記事(虹、太陽、月、空、雪など)
空飛ぶ救急車 ドクターヘリ 2006/11/07

外部リンク:
EPOB - étude et protection des oiseaux en Bourgogne » Enquête Hirondelle 2011
Ma grand'mère disait...


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2016/08/29
清々しい天気の日の午後、庭に出ていたらカササギらしき鳥の声を聞き、それから林の方に飛んで行くカササギを1羽見かけました。

私の庭から巣立っていったカササギのことが気になってしまっているのです:
巣から落ちたカササギ 2016/08/19

尻尾が長くて、もう立派な鳥。私のカササギ兄弟は両親と再会したらしいと聞いていたので、この時に見たのは親の方だったかもしれない。でも、このあたりにはカササギはほとんどいないので、私のカサとサギの一家なのは間違いないだろうと思いました。

その日の夜、夕食を食べ始めようと食卓に座ったら電話がなる。

お隣さんの声。まだ頼りなげなのに飛び立っていったカササギの雛がサバイバルしているかどうかを観察してくれている人なので、カササギが死んじゃっているとかいう報告かと思ってギクリとしました。

ところが、教会の屋根にコウノトリがいるよ~♪ と教えてきたのです。

ドイツ国境のアルザス地方に旅行すれば、シーズンにはコウノトリの姿をたくさん見るのですが、こんなところにいるはずがないですよ~!

冗談かと思ったのですが、わざわざ電話してきたので本当らしい。


コウノトリが来ていた!

庭に出てみると、教会の屋根に大きな鳥がとまっていました。
ありえへん、信じられない光景!



どの角度からが一番見やすいかと庭の中を歩いていると、鳥は飛び立ちました。

やはり、すぐに行ってしまうか...。
と思ったら、道路を渡っただけで、向かいにある私の家の煙突の上に止まるではないですか!



この家にコウノトリが来るとは夢にも思っていなかった...。

人間がいるのを警戒している様子がないので、見やすいように門をくぐって外に出ました。お隣さんも道路に立って屋根を見上げている。



しばらく眺めました。鳥は手づくろいなどして寛いでいます。どこかの保護区域で生活していて人間には慣れているのかな?...

それにしても、コウノトリが移動するときには群れでするはずなのに、なぜこの鳥は1羽でいるのだろう?...


30分くらい見とれていたのですが、いっこうに飛び立たない。始めのうち、私たちはヒソヒソ話しをしていたのですが、鳥の方はいっこうに平気らしいので声が大きくなる。

それで私たちは、鳥に気兼ねなく普通の声で冗談を言い始める。

白と黒の羽なので、私のカササギが変身したのではないか? そろそろツバメが飛び立つ時期なので、この大きな鳥が先導役になるのではないか?

コウノトリは食べられるのだろうか?

卵は大きいから目玉焼きにしたら1個でたりるかもしれない...。この間、お腹がすいていないので目玉焼きにして、2個食べ終わったら、まだお腹がすいているので、また2個焼いた。

もっと凄い人もいるよ。外食を済ませて帰宅した友達がお腹がすいていると言うので、奥さんは12個の目玉焼きを出した!...


コウノトリは、こちらにはおかまいなし。あるいは、せっかく田舎なのだから静かにしろと言いたかったのかもしれない。こちらを眺めたりしていました。



飛び立つときに羽を広げるのを見たくて待っていたのですが、いっこうに動きません。ここで夜を明かそうと言うつもりなのだろうと思って、私たちは引き上げることにしました。

食べようとしていたおかずは、すっかり冷めてしまっていたので温めなおして食べる。


夕食からしばらくたって、夜寝る前に庭に出て屋根の上を見に行ってみましたが、まだ鳥は煙突の上にいました。

少し裏手にまで飛んでいけば、誰も住んでいない森のような庭があるお屋敷があって、そこには煙突が16個もあるのですけどね。我が家には煙突は5つしかありません。しかも、とまった煙突の上には三角になった屋根が付いているので、そこに足を踏ん張っているのも心地が悪いだろうに、と思ったのだけど...。

ひょっとして、この鳥はクリスチャンで、宿泊先は宗教建築物に限っているのではないかな...。私のところは、40年くらい前までは司祭さんが住んでいた家なのです。


翌朝、お隣さんの報告によれば、鳥は教会の7時の鐘が鳴ったときに飛び立っていったのだそう。賑やかに奏でられる6時半のアンジェラスの鐘で飛び立つ決心した方が自然だと思ったのですけど、おしきせではない自分の時間感覚があるのでしょうね。

可愛いというのは大きすぎる鳥だったのですが、優しい表情が印象的でした。コウノトリは赤ちゃんを運んで来ると言われるのが納得できます。




コウノトリだと思っていたのだけれど、フランスで見るのはシュバシコウだった

家に来たのは、フランスでは「cigogne(シゴーニュ)」と呼ぶ鳥でした。日本語ではコウノトリだと思っていたのですが、いちおう確認のために調べてみると、違っていた!

フランスで見るのは、日本では「シュバシコウ」と呼ぶ鳥で、フランス語ではCigogne blanche(白いシゴーニュ)。日本でいうコウノトリは、フランス語ではCigogne orientale(東洋のシゴーニュ)なのでした。

Wikipediaに入っている画像を見ると、この2つの鳥は大きさは同じで同じような鳥に見えるのですが、お顔がかなり違うのでした。写真をクリックすると拡大写真が開きます。

シュバシコウ(朱嘴鸛)
仏語語: Cigogne blanche
学名: Ciconia ciconia
  • 全長: 100 ~ 115 cm
  • 翼開長: 155 ~ 215 cm
  • 体重: 2 ~ 4.5 Kg


学名:Ciconia boyciana
  • 全長: 110 ~ 115 cm
  • 翼開長: 160 ~ 200 cm
  • 体重: 4 ~ 6 Kg
Oriental Stork 2 marugame kagawa.jpg



目付きが全く違うでしょう?

少し前に書いたブログで「三白眼」という表現を教えていただいたのですが、日本のコウノトリは四白眼ではないですか? すごく意地悪そうな顔に見えます。こんな顔をした鳥に赤ちゃんを預ける気にはならないですよ~!

日本の動物園にはコウノトリがいるのだろうと思いますが、それを見て「ああ、赤ちゃんを運ぶコウノトリだ~♪」なんて思えるのでしょうか? 例えば私が動物園などで生活させられていたら、もともとは普通の四白眼だったとしても、ストレスがつもって目付きがもっと悪くなっていそうな気がする...。


「シュバシコウ」という名前は聞いたことがなかったように思います。子ども向けのお話しで「赤ちゃんを運んでくるシュバシコウ」なんて言い方をするのかな?...

おもちゃを検索してみたら、やはりフランスでも見る鳥をコウノトリとして売っている感じがしました。ドイツ製が多いせいもあって、みな口ばしは赤くて、日本のコウノトリの姿では売っていないような...。




日本語に漢字がなかったら、どうなるのだろう?

コウノトリとシュバシコウ。文字を見たら全く違う鳥だと思ってしまうではないですか?

日本語名も、漢字で書いてあれば「鸛」が両方とも入っているので同じような鳥だと分かります。シュバシコウは「朱嘴鸛」で、口ばしが朱色の鸛(コウノトリ)ということでしょう?

ところで、シュバシコウという名は朱色で特徴を出しているわけですが、フランス名は「Cigogne blance(白いシゴーニュ)」で、白を特徴とした命名になっています。

「Cigogne noire(黒いシゴーニュ」というのがいるからではないかと思います。

普通、シゴーニュというと白い鳥ですが、「黒いシゴーニュ」という名前は私も知っているくらいなので、そう珍しいわけではないと思います。生息地はアフリカ大陸とユーラシア大陸ですが、フランスにも夏には一部の地域に渡って来るようです(地図)。



この鳥を日本では何と呼ぶのか気になって調べたら、「ナベコウ(鍋鸛)」でした。

この品種も口ばしが赤いのだから「朱嘴鸛(シュバシコウ)」、あるいは体の色から「黒鸛(クロコウ」としたって良かったではないですか? この鳥の学名はCiconia nigraで、黒で特徴を出しています。鍋の底は汚れて黒いものだから、ナベコウという名前にしたというわけでもないのでしょうけど...。

コウノトリ、シュバシコウ、ナベコウ。
全部がコウノトリ科コウノトリ属の仲間。

「コウ」と読んだら短いすぎて収まりがつかないから「コウの鳥」にしたのかな? でも、「サギ」という名前の鳥もいるのだから、コウノトリを「コウ」でも良かったのではないかと思うけど...。

でも、耳慣れているせいか、「シゴーニュ」という呼び方の方が私は好きです。

ブログ内リンク:
赤ちゃんを運んでくるコウノトリ 2009/03/01

外部リンク:
☆ 知泉Wiki: コウノトリ
コウノトリ物語第5話|世界各地に伝わるコウノトリ伝説


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2016/08/19
余りにも夕焼けが美しいかったとき、庭にあるイスに座って空を眺めました。オレンジ色に輝く雲が刻々と変わる...。餌になる虫がたくさんいる日だったのでしょうか、おびただしい数のツバメが飛び交っていました。このあたりにいる数は300羽とか500羽とかなのかな?...

春になるとツバメがやって来たと喜ぶわけですが、こんなにたくさんは見かけません。ここに滞在してたくさん子どもを作って、やがて北の国に旅立つわけですが、またもどって来るときには大半がいなくなっているということなのだろうか?...

少し前、近所に住む友達が、もうツバメたちが旅立ちの準備をしているので、早すぎるのではないかと言っていました。確かに、この頃は出発前の点呼をとるように電線に並んでいる姿が見えます。今年は寒くて、わざわざやって来た意味がないような天気でしたが、ツバメたちが出発するには未だ早すぎると思うのだけどな...。

夕焼けが消えると、満月が輝きだしました。ほんの少し前には三日月だったのに...。

空を見上げていたのには理由もありました。少し前まで面倒を見ていたカササギが旅立って行ったので、元気でいるかを見届けたかったからです。


巣から落ちてきたカササギ

先月、近所の家に行って庭で食前酒を振る舞われていたとき、ツバメがブンブン飛んでいる。道路を挟んで向こう側にある私の家ではこんなに庭を旋回していないので不思議に思ったら、この家の納屋には幾つもツバメの巣ができていたからなのです。そこにいる赤ちゃんたたちのために、ツバメの親たちがせっせと餌を運んでいたのでした。

そこからは、私が住んでいる家の大きな木に作られたカササギが巣が見えるので眺めました。大きな巣が出来ているとは言われていたのですが、木の高いところにあるので私の家からは見えなかったのです。

巣には何羽の赤ちゃんがいるのだろうかなどと話しをしていて帰宅すると、門を入ったところでカササギの赤ちゃんが地面に落ちていて、死んでいる...。

それだけでも驚いたのですが、翌朝になると、さらにカササギの赤ちゃん2羽が落ちている! 猫3匹が近くにいたのですが、誰かが捕まえてきたネズミに気をとられていて、鳥の赤ちゃんは無視されていたために無事。

カササギの雛は巣から落ちてしまうことがよくあるらしく、インターネットで調べたらどうやって助けたかを語っているフォーラムがありました。

キャットフードで大丈夫という情報があったので、それを与えることにしました。

巣から落ちたときは縮こまって哀れな姿だったのですが、翌朝は元気。「お腹がすいた~!」と元気にやりました。



巣の近くに赤ちゃんを置いておくと、親が探し出して世話をすると書いてあったので、巣があったモミの木のすぐ近くにある納屋の2階にある窓に二人を入れた段ボール箱を置きました。巣の位置からは5メートルくらいのはず。

でも、彼らの親は薄情なのでした。親らしきカササギの姿は全く現れません。ひょっとして、子育てが嫌になって子どもたちを巣から突き落としたのではないかと疑いました。人間にだって育児放棄する親がいるのだから、鳥がやらないこともないと思う。

雄か雌か分からないけれど、2羽に名前を付けていました。フランスではpie(ピー)と呼ぶ野鳥で、体が大きいのでよく目につきます。

日本では見たことがない気がしますが、日本語ではカササギ。それで、この2羽は「カサ」と「サギ」という名前にしました。成長が早くて少し大き目だった方がカサ。

カササギは光る物が好きらしくて、スプーンなどを盗んでしまうのだと言われています。そう言われると、ロッシーニのオペラに『泥棒かささぎ(フランス語でLa Pie voleuse)』というのがあった。


キャットフードで育ったカサとサギ

納屋に梯子をかけて餌を与えるのは大変なので、カサとサギには家の3階の部屋に引っ越してもらいました。巣があった場所からは遠くなったとはいえ、親が来たら見つけられるように庭に面しとた窓があります。窓はいつも開けてくので、赤ちゃんが餌をねだっている鳴き声は十分聞こえるはず。でも、親は姿を現さない!

新聞紙を丸めて入れた巣らしきものを作りました。糞で汚れるので、1日に2回か3回、新聞紙を取り換える。

赤ちゃんと言っても、カササギの口は大きい。キー、キー言って食べ物を欲しがる口にキャットフードを入れるのは難なくできました。鳥の親は長い口ばしで入れるから良いのでしょうけど、こちらは指を使うので、一緒にグイグイ吸い込まれるので血豆ができたりもしてしまいましたけど。

カササギは雑食なのだそう。栄養バランスを考えて色々あげたかったけれど、消化できなかったらしいものを食べさせたら死んでしまったという体験談もあったので、メインはキャットフードにして、ゆで卵をつぶしたものも与えました。鶏肉は虫の味がするらしくて喜ぶという報告もあったので、ローストチキンを食べたときには細かく切って与えました。

食欲旺盛で、猫にも負けないくらいキャットフードをムシャムシャと食べる。そのうち、産毛がなかった部分にも羽が生えてきて、羽を広げるとカササギ独特の美しい濃紺の羽も見えてきました。

となると、彼らのママとしては飛び方を教えなければいけないのではないか? 何をして良いのか分からないながら、手に乗せて急降下し、羽をバタバタさせる運動をしました。50センチくらい飛んだりすると、親バカよろしく喜ぶ。


動けるようになると自由が欲しくなる。カサとサギは巣があったモミの木とは別のモミの木がお気に召したようで、そこで暮らし始めました。口に食べものを入れてあげなくても、自分の口ばしで餌を食べられるようになったので、猫が登れない位置に餌箱を設置。




糞だらけで汚かったのでティシュを濡らして拭いていたのですが、自分で毛づくろいするようになりました。羽の白い部分は真っ白になる。

雨が降った日があって、私は慌てました。木の中に傘を差し込もうかと思ったのですが、ふたりがパニックになりそうなので思いとどまる。

眺めていると、羽には防水効果があるのが大丈夫そう。寒さをしのごうとしているのか、体は丸く膨らんでいます。でも、さすがに夕方になると、水で濡れて体が小さくなっている。でも、けなげに耐えて、翌朝には普通の様子で餌を要求していました。

家にいる猫たちの獲物になるのを一番心配したのですが、追いかけた猫がいたのは1回だけ。ある程度は飛んで逃げられるし、口ばしが大きいので猫には手出しができないのだろうと思いました。


私のカサとサギは肥満体? 友達の家の庭で食事をしていたとき、すぐ近くに成長したカササギのスマートな姿を見て心配になりました。カサとサギは、お腹が大きすぎて飛び立てないのではないか?...

そのうち、カサとサギは庭の外れにあるリンゴの木に移動していました。つまり、その距離を移動できるくらい飛べるようになったらしい。



地面に降りて歩いるので、地面にいる虫を探したりして餌を自分で探せるようになってきたようす。でも、まだ自立して餌を食べたり、自由に飛んだりする体にはなっていない。

成鳥は、下の写真のように尾が長くなるはずなのです。

 
Pie bavarde(Pica pica)

でも、もう口を大きく開けて「食べさせて~!」とはやらなくなりました。食べ物を置くとき「ご飯ですよ~」という私のフランス語は猫に言うのと同じフレーズ。それで、猫がやって来て食べてしまうことも多々あったのですが、カサとサギは猫と私がいなくなってから食べ始めるという賢さがありました。


サヨナラも言わない旅立ち...

まだしばらくは餌をあげ続ける必要があると思っていたのに、リンゴの木に移住してからまもなく、ふたりは旅立っていきました。朝、飛ぶのがまだ上手にできなかったらしいサギの方が菩提樹の木にいて、すぐに飛び立っていったのを目撃したのが最後...。

30度近い晴天が続くという天気予報が出た日でした。彼らは旅立つなら今だ、と分かって決断したのだろうか?...

旅立って行くなら、「さようなら。私たちは大丈夫ですから心配しないで」と挨拶して欲しかったけど...。

その翌朝、毎日のように「カササギは元気?」と様子を見に来ていたお隣さんが、2羽が教会の屋根の上で身を寄り添っていると報告に来ました。教会は、私の家から道路を隔てた向かい側にあるのです。

教会の屋根を見上げたときには姿が見えませんでした。午後になると、カササギが餌をねだる鳴き声が聞こえてきたのですが、どこにいるのか分からないので、いたたまれない思いをしました。お腹がすいているなら戻っておいでよ~!


インターネット情報によると、カササギは生まれてから25~29日で自立できるようになるのだそう。計算してみたら、私がカササギのママをしたのは24日間でした。キャットフードで育てたので成長が少し遅れたのかも知れないですが、カサとサギは旅立つ時期だったのですね。

でも、カササギの子どもは、秋までは親に守られながら家族で一緒に生活するのだそう。私の2羽の赤ちゃんは親に見捨てられてしまったわけです。でも、なんとか、兄弟ふたりで助け合って生きのびて欲しい...。


カサとサギがモミの木の中に作られた巣にいたときの姿は、高い木の上にあったので全く見ていなかったのですが、普通に育っていたら、こんな感じだったのだろうと思う動画を入れておきます。


La pie bavarde 1ère partie » La pie bavarde seconde partie


自然に生きられるということ

まだ羽が十分に伸びていなかったカサとサギなので、お腹がすいたら戻ってくると楽観していたのに、ちっとも姿を見せません。

わたしのところにいれば、キャットフードとはいえ、食べるものには不自由しない生活ができたのに。でも、そんな人間がするような損得なんか考えないで、彼らは自然に生きる道を選んだのだと思う。

乳離れしていないのは私の方。彼らが旅立ってから1週間くらいは、庭の木の枝が揺れていたり、鳥の鳴き声が聞こえると、カサとサギではないかと姿を探してしまっていました...。

カササギは人懐っこい鳥だと聞いたのですが、ペットのように手なづけようとはしたくありませんでした。何年か前に見たチンパンジーのドキュメンタリー映画が記憶に焼き付いてしまっているのです。

アメリカでのお話しだったと思う。飼い主から手話を教えられたチンパンジーが、見事に手話をマスターして、人間と意思疎通できるようになった。飼い主の女性は(図に乗ったと私は言いたいけれど)、チンパンジーを大学に入学させました。ところが、ある日、チンパンジーは女生徒に抱きついてしまった。

それでチンパンジーは凶暴性があるとされて、動物園のようなところに入れられてしまいました。ドキュメンタリーの最後は、飼い主の女性がチンパンジーに会いに行く場面。隔離されているので抱いてあげるほどの距離にも近づくことができない。チンパンジーは、遠くから、お菓子をちょうだいと手話で訴える。身につまされました...。

フランスで見たテレビ番組でしたが、日本でも報道されているかと思って「チンパンジー 手話」をキーワードにして検索したら、似たような悲劇的なお話しは他にもあるようです。つまり、チンパンジーは手話を使えば人間のような意志表現ができるらしい。

人間でいてもジェノサイドがあるくらいなのだから、動物が人間として認められるのは不可能です。自然に生きられるようにしてあげるのが一番だと思う。



カサとサギのことを書き初めてから日がたっています。今日の夕方は見事な半円を描いて、しかも少しは2重になっている虹が庭の南側にできました。



虹が出たと気づいたほんの少し前、大人になりかけているようなカササギの強い鳴き声が聞こえてきました。納屋の向こう側にいたらしくて姿は見えない。強く鳴いているので、どこかに足を挟んで助けを求めているのかと心配したのですが、少しすると鳴き声が遠ざかっていったので安心しました。

もう、カサとサギのことは心配しないようにしないと...。
彼らが巣から落ちているのを見つけた日から、今日はちょうど1カ月。



追記 (2016/08/21):

カサとサギのことを気にかけてくれちたお隣さんに会ったら、旅立ったカサとサギを何度も見かけていると教えてくれました。ふたりで身を寄り添っていたりして可愛いとのこと。生まれた巣があったモミの木に住み着こうとしているのではないか、と話していました。

私が聞いたカサとサギだと思う声が聞こえてきたのも、お隣さんの方角でした。私の家には背の高い木があって上空が見えにくいのですが、お隣さんの庭はすっきりしているのでよく見えるようです。そもそも、この人は暇さえあれば庭に出てあたりを見回している人なのです。

本当を言って、巣立ちしたカササギが生き延びられる確率は30%に過ぎないと書いてあったので心配していたのです。キャットフードなんかで育ったら自然に打ち勝つ抵抗力は弱いはず。でも、孤児になったふたりが力を合わせて生きているらしいというニュースは嬉しかったです。

彼らの親やしきカササギは、最後まで1度も見かけませんでした。人間だったら、一生、親から見捨てられたとか、虐待されたという心の痛手を背負ってしまうと思う。カサとサギは、そんなことに恨みを抱いたり、自分たちが不幸を背負ったなんていうことも考えないで生きるのだろうな...。


追記 (2016/08/28):

赤ちゃんのときはピー、ピー鳴いているカササギですが、大人になると、さえずっているとか鳴いているというような声ではなくなります。その声が聞こえてくるようになりました。庭に出たり、2階の窓辺に立ったするのですが、木立に隠れているので姿を見ることはめったにありません。

今日、空を眺めたり、身に行く人たしに声をかけるのが趣味(?)のような独身男性のお隣さんの報告がありました。今まではカササギ兄弟はふたりで寄り添っていて哀れな姿だったのだけれど、今朝は屋根の上に4羽いたとのこと。

つまり、私のカササギは両親と一緒になったのだろう、と言うのです。

少し前に書いたフランス人なら誰でも知っている童話のカササギ・バージョンだと思ってしまいまいましたが(その日記: ペローの童話『Le Petit Poucet(おやゆびこぞう)』)、厳しい冬を迎えるまで親の保護を必要とする幼児たちが両親と一緒に生活できるようになったらしいと分かったので嬉しいニュースでした。

つまり、彼らはサバイバルできるだろうかと私が心配することはない♪



ブログ内リンク:
★ 巣から落とされた鷲と、孤独な少年の友情を描いた映画 2017/08/27
8月になったばかりなのに、もうツバメが旅立ってしまうの?... 2014/08/11
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傷ついたカササギフエガラスのヒナを保護したら、やることなすこと人間じみてきた。誰よりも家族を思いやる愛情深い鳥人間となった。(オーストラリア)
カササギの(01)霜と七夕の組み合わせは、変でしょ
伊藤美誠、白井健三、池江璃花子…五輪選手の親はみんな“毒親”なのか? 感動物語の裏で虐待スレスレの英才教育
☆ 消えがてのうた part 2: ソロ


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2015/05/09
前回の日記(「聖母マリアのハート」の不思議)で、日本ではケマンソウ、タイツリソウなどと呼ばれる植物について書きました。

フランスでは「聖母マリアのハート(Cœur de Marie)」と呼ばれて親しまれている植物です。

ところが、英語圏では「Bleeding heart(血を流す心臓)」というドギツイ名前になっていると聞いて、何を意味するのか気になってしまったのでした。


ケマンソウは東洋が原産地で、19世紀にヨーロッパに入ったようです。

それをフランスでは聖母マリアに例えてしまうのは突飛ですが、フランスを旅行していると古代のケルト文化の時代のものに十字架を立ててしまうというのはよく見るので、それは気になりません。

このブログでも、2つの例を紹介していました。

 

フランスではマリア様を引き出しているのですから、英語の命名もキリスト教的な発想なのだろうと思ったのですが、そうでもないような... ということで前回の日記を書き終えたのですが、どうにも「Bleeding heart」という命名が気になる...。

それで、また少し調べてしまいました。


Bleeding heart とは?

英語で「Bleeding heart」といったらケマンソウ、というわけではなくて、色々なものに使われていました。その一覧がWikipediaのこの項目に入っています

音楽関係で使われていたり、犯罪小説の題名だったり...。単数でも複数でも使われる。

鳩の中にも、「Bleeding heart」と名を付けられた種類がいるのも発見。例えば、学名はGallicolumba luzonicaという学名が付いている鳩。



怪我をして血を流しているみたいに見える、変な鳥ですね~。でも、動物には信じられないくらい突飛な姿のがいるので、気にしないことにする。

英語の名前はLuzon bleeding-heart。鳩の心臓って、ここら辺にあるのでしょうか?

Wikipediaでは日本語にもリンクしていて、フィリピンのルソン島固有種のヒムネバトとなっていました。ヒムネって何だ? と思ったら、韓国語では「頑張れ」の意味があるらしい。それと関係しているのかどうかは分かりません。

いや、胸が緋色でヒムネかな?... だとしたら、日本では胸と捉える部分が、英語圏だと心臓になる?...

この鳩に与えられているフランス語の名前はGallicolombe poignardéeとなっていて、短刀で刺されたイメージを付けています。つまり、こちらは、心臓とも、キリストや聖母マリアの心臓とも無関係な命名。でも、短刀でさすのは、やはり心臓の場所なのかな?...

たとえこの鳥がフランスに多く入って、ペットとして親しまれたとしても、ケマンソウのようにキリスト教とは結びつけないだろうという気がします。赤い部分はハート型ではないのですから。でも、英語圏では心臓にしてしまうのだ...。


「Bleeding heart」は、地名でも使われていました。

ロンドン市内に、Bleeding Heart Yardと呼ぶ地名があるのです。建物に囲まれた中庭のようなところの名前が「Bleeding Heart」。

その命名は、この場所で、イギリスの貴族の女性Lady Elizabeth Hattonの死体が心臓から血がしたたる状態で発見された場所だった、という言い伝えがあるからとのこと。

そこにフランス料理店が建っていて、地名をとってBleeding Heartという、食欲を失いそうな名前が付いていました。


それで思い出したフランス映画があります。

『天井桟敷の人々(Les Enfants du paradis)』に、「Le Rouge gorge」という名で呼ばれる居酒屋が登場していたのです。

「rouge(赤)」と「gorge(のど)」を組み合わせた単語ですが、フランスによくいる鳥の名前として知られています。

さすがに変な名前の店なので、説明をしている場面がありました。

店の先代の主人が喉を切られて死んだから、そういう名前になったのだ、とのこと。

rouge-gorgeは、スズメくらいの大きさで、可愛い姿をしているのですけどね...。



この鳥は、日本語ではヨーロッパコマドリ。英語ではrobin(ロビン)で、喉から血を流しているようなイメージのあだ名は付けられていないように見えました。

分からないことを調べているときりがない! この辺で止めておきます。


ともかく、ケマンソウはBleeding heartと呼ばれるのだと教えてくださったaostaさんとコメントのやりとりをして、欧米人は血に対する感覚が我々日本人とは違うのだろう、という点で意見が一致しました。

日本でも、植物や動物の名前に血のイメージを入れている例があるのかな?... あぁ、また疑問がわいてしまった!

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★ 目次: フランスで感じるキリスト教文化
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☆ Almanart: la couleur rouge


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2015/04/20
日本でも昔はカエルを食べていたと聞いたのですが、カエル料理に日本で出会ったことがありません。今では全く食べなくなっているのかを確かめるために検索してみたら、ゲテモノ料理として出てきました。

丸焼きなどという料理もあって、カエルは巨大で、ものすごくグロテスクなのでした。見るのも気持ち悪いのでリンクはしません。


日本で市販されている蛙を比較してみる

フランスで食べるカエルは「グルヌイユ」と呼ばれ、かなり小さいです。食べるのは後ろ足だけなので、料理で出てきたときは、ほとんど蛙の姿は想像しません。

前回の日記「春先にしか食べられないカエル料理を食べる」を書きながら、日本で食べる蛙はどんなのだろうかと気になったので調べてみました。

日本には「食用ガエル」という呼び名もあるのですが、日本のレストランで出された蛙を見ると、フランスで食べるものとは品種が違うのではないかと思いました。

日本で市販されている蛙を比較してみることにしました:
食材としてのカエルを楽天市場で検索

フランス産
1匹 40グラム前後
ベトナム産
1匹 50~70グラム
台湾産
1匹 200グラム


フランスから輸入したという蛙は、フランスのレストランで出てくるのと同じように見えます。台湾産の「食用カエル」は、フランス産の5倍の大きさ?! 丸焼きなどという料理は、こういう巨大な蛙で作っていたのだろうと思います。


日本でいう「食用ガエル」とは、どんな蛙?

日本の食用ガエルは、普通はウシガエルを指し、非常に大きな蛙なのでした。

ウシガエルは、フランス語では「ouaouaron」という愉快な呼び名がついていました。grenouille-taureauという名でも呼ばれているのだそう。日本語と同じに牛に引っかけた呼び名ですね。正確にいうと、去勢していない雄牛(taureau)カエル。

この蛙はアメリカに生息していた蛙で、世界に広がったようです。


Carte de la répartition actuelle de la Grenouille taureau dans le monde

地図で、赤い地域は自然にウシガエルが生息している地域で、濃い緑色はウシガエルが外来種として入った地域。

問題を起こしている外来種のようです。ただし、アメリカのは40cmにもなって2キロにもなる蛙がいるそうですが、ヨーロッパ大陸も日本のも400~500グラム程度とのこと。

とはいえ、巨大な蛙ですね。台湾から輸入された2Lサイズの蛙より、さらに大きい。


食べるグルヌイユと、食べないクラポーの違い

フランスで普通に使われる「蛙」を現す単語には2つあります。食べる蛙は「grenouille(グルヌイユ)」。出会って不気味に見える蛙の方は「crapaud(クラポー)」。

食用ガエルの「ウシガエル」はクラポーではないかと思ったのですが、グルヌイユと呼ばれていました。

グルヌイユとクラポーはどこが違うのか?

グルニュイユは女性名詞で、クラポーは男性名詞。

それで、クラポーの奥さんがグルヌイユだろうと思ってしまうフランス人も多いそう。

実際、フランス語では動物の呼び名は複雑で、ただ雌と雄の違いだけで全く異なる単語になっているのが普通なのです。

それで、この2つの蛙は品種が違うのだ、と説明しているサイトがありました。

違いの第一は、蛙の皮膚。グルヌイユはツルツルの肌なのに対して、クラポーはブツブツの肌。

後ろ脚にも違いがあって、グルヌイユの方は長くて筋肉がある。なるほど、グルヌイユの料理では後ろ脚しか出てきません。

好んで住む場所も違って、グルヌイユは水場なのに、クラポーは土。それで、クラポーは森や草原や庭で簡単に見つかる。

両方とも水の中に卵を産みつけるのは同じだけれど、グルヌイユの卵はかたまっているのに対して、クラポーは糸状になる。

大きな違いは毒性。クラポーの目の後ろには敵を攻撃する毒を出す部分があるのだそう。人間にも毒になるので、クラポーに触ったら危険。悪くすれば死にいたるほどの毒性とか。

「crapaud(クラポー)」を仏和辞典で見ると、訳は「ヒキガエル」となっています。Wikipediaにあるヒキガエル科を調べたら毒があると記述されているので、同じもののようですね。

日本語では蛙はみんなカエルなので、毒性がある蛙がいるなんて、私は思っていませんでした。もっとも、クラポーは見るからに気持ち悪いので、触りたくはならないので危険はないと思いますが。


グリム童話の蛙は?

グリム童話に『かえるの王さま』があったのを思い出しました。フランス語訳のタイトルは『Le Roi Grenouille ou Henri de Fer』で、美しい王子様に変身する蛙は「グルヌイユ」が使われていました。

  

あらためて、この童話のあらすじを読んでみました。

これはクラポーの話しではなくて、グルヌイユだと分かりました。

まず、出合う場所が泉なのですね。水の中で生活していればグルヌイユ。

ご多分に漏れず、この童話にも残酷な場面があります。

お姫様は寝室までついてきた蛙を壁に叩きつけてしまいます。それで魔法使いにかけられていた魔法がとけて、蛙は王子様になるわけなのですが、蛙を壁にたたきつけるというのは想像しただけでもゾッとするではないですか?

今日では、もっとロマンチックなお話しに変えているのもあるのだそう。つまり、お姫様は蛙にキスをしてあげることによって魔法が溶けた、というバージョン。

でも、クラポーの方は毒があるのですから、キスなんかしたら危険です。クラポーとグルヌイユの違いが分からない子どももいるでしょうから、聞かせる話しとしては良くないのではないかな?...


文化が単語を誕生させる

日本では、蛙はみな「○○ガエル」としているのに、フランスでははっきり違う2つの言葉があるのが面白い。

考えてみると、鼠も同じですね。フランス語では2つ存在しています。

猫がつかまえてくるのは「souris(スーリ)」。パソコンのマウスも、この単語を使います。もう1つ、ドブネズミかなとおもう大きな鼠は「rat(ラ)」と呼びます。

見た目で使い分けているのですが、仏和辞典では「souris」には「ハツカネズミ」が割り当てられていました。「rat」の方が「ネズミ、ラット」。

ドブネズミは? 和仏辞典では「rat d'égout」。まさしく「ドブの鼠」ですね。

ここまで書いて、ふと気がつきました。食べる蛙グルヌイユは女性名詞で、毒があるクラポーは男性名詞。パソコンで使うのにも抵抗がないマウスに相当するのが「スーリ」で女性名詞。ドブネズミの方は男性名詞。

人間が親しみを持てる動物は女性形にされ、嫌うものは男性形にするという法則が存在するかな? もっと、例を調べてみないと結論できない。


ところで、日本では2つの単語を使い分けるのに、フランスでは1つしかないケースもあります。

蝶と蛾は、フランス語では両方とも「papillon(パピヨン)」。蝶も蛾も同じ単語なせいか、フランス人はきれいな色をした蛾を見ても「パピヨンがいる」などと喜んだりしています。

私はチョウチョが羽を広げて止まれば、忌み嫌う「蛾」だと思うので、「パピヨン」なんていう可愛い呼び名を使う気にはなりません。

蛾の方は「papillons de nuit(夜のパミヨン)」とも呼べるのですが、 昼間に富んでいる蛾もいるのですよね。それで私は、「それは、意地悪なパピヨンよ」などと勝手に呼び名を付けてしまっています。

日本では蝶と蛾を区別するのは、野菜を食べる文化の国だから、蛾が農作物にもたらす被害に敏感だからなのかな?...

シリーズ記事: フランシュ・コンテ地方への小旅行 2015年4月  目次







ブログ内リンク:
★ 目次: カエル料理について書いた記事
★ 目次: 文学、哲学、映画、テレビ番組

外部リンク:
La grenouille mangeuse de poules
Quelle est la différence entre un crapaud et une grenouille ?
蝶と蛾


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2014/08/18
ブルゴーニュ地方の行政中心地であるディジョン市に、人騒がせなものがあります。

それは何かというと、フクロウ!

ディジョンの旧市街に、13世紀に建立されたノートルダム教会があるのですが、その外壁にフクロウの彫刻が彫られていて、これを願い事をしながら左手でなぜると、その願い事が叶うということになっています。


ディジョンの名物フクロウ 2012/09/08

ここを通る地元の人たちもやりますが、ガイドブックにも書いてあるので、観光客たちもフクロウのお腹をさすっています。


フクロウの彫刻が傷つけられた

ところが、ある日の夜、何者かがハンマーで彫刻を傷つけたというニュースが地元新聞のトップを飾ったことがありました。2001年のことでしたね。

破壊された状態を見てはいなかったのですが、展示会にあった写真を見ると、ここまで叩いてしまったの? という画像でした...。



願い事が叶うと信じてフクロウを撫でた人が、何か悲劇をこうむってしまったら、腹いせにハンマーで叩きたくなるだろうな... と、私は思いました。でも、いくら腹がたったって、ディジョンっ子たちがお守りのようにしていて、何百年も前からある彫刻を傷つけるのは許されることではありませんけど...。


フクロウではなかった?!

ディジョンを騒がせた破壊事件から間もなく、彫刻は依然の状態に復元されました。 とても上手に仕上がっているので、事件を知らなかったら昔のままに見える出来ばえ。

ところが、今日は、この彫刻はchouette(フクロウ)と呼ばれていたけれど、実はhibouだ、というニュースが地元新聞を飾りました。


Dijon : et si la chouette porte-bonheur des Dijonnais était en fait... un hibou ! - Le Bien Public

hibouもフクロウの一種でしょうから、どうでも良いじゃないの?... と思って調べてみたら、日本語でもhibouは「ミミズク」と呼んで、フクロウではないのだと知りました。

フクロウ(chouette)とミミズク(hibou)は、がどう違うのか?...

写真で顔を見比べてみると、全然違うのでした!

Chouette フクロウHibou ミミズク 


ミミズクには、耳のように見える羽がたっている。その羽のことを、フランス語ではaigretteと呼ぶのだそう。

ディジョンのノートルダム教会の外壁に彫られたフクロウはすり減ってはいますが、耳のような部分ははっきりと残っています。何かを見てもしっかりと観察しない私なのですが、それは目にとめていました。

その耳がフクロウではなくてミミズクである証拠だとしたら、もっとずっと前から、違いが判る人が気付いていても良かったではないですか? 私はフクロウとミミズクの違いを知らなかったので、人を責めることはできないですけれど...。

ディジョンの町のシンボルは、フクロウのデザインを使っています。道路にフクロウのマークを埋め込んで、それをたどっていくと主な観光スポットを巡ることができるようになりました。

そのプレートを改めて眺めたら、ちゃんと耳がついていました。このデザインをした人は、これはミミズクだと思わなかったのかな?...


街の観光コースを示すプレートに描かれるデザイン 2011/10/09


ディジョンっ子たちに人気のフクロウは、実はミミズクで、ミミズクの種類の中でもHibou grand-ducだろう、とニュースに書いてありました。

学名はBubo bubo。
右に入れた鳥です。

日本語ではワシミミズクなのですが、フランス語ではgrand ducと呼ぶ品種のミミズク。

中世にあったブルゴーニュ公国の君主はDucなので、それに「偉大な(grand)」と付いているとブルゴーニュ公国の都ディジョンにふさわしい♪

今は絶滅に近い品種だと聞きましたが、ブルゴーニュにも生息しているミミズクです。


フクロウとミミズクの区別ができないのは私だけ?

フクロウとミミズクが違うというのは全く意識していなかった私です。 他の人だって混同するのではないかと思って調べてみたら、シマフクロウというのが出てきました。



耳のようなのがあるのでミミズクなのですが、フクロウという名を与えられています。

実は、ディジョン名物のフクロウはこれだったのではないか?!

... と喜んだのですが、シマフクロウはアジアにしか生息していないらしいので、中世にディジョンで彫刻が彫られるはずはなかった!


◆ ディジョン名物フクロウの近くにある、もう1つのフクロウは?

幸運を呼ぶフクロウの彫刻の近くに、もう1つ観光スポットになっているフクロウがいます。

ノートルダム教会のフクロウが見えるところの道は、「Rue de la Chouette(フクロウ通り)」と呼ばれています。この通りの10番地に15世紀に建てられたMaison Millière(ミリエール館)があり、この屋根の上にフクロウと猫の置物があるのです。


屋根の上にいた動物たち  2009/11/27

地図は、こちら

観光ガイドの人は、こんな風に説明しているのではないかと思います。

この家にはきれいな奥さんを持った商人が住んでいました。フランス語でフクロウ(chouette)には「素敵な女性」という意味もあります。それで、フクロウを屋根の上に置き、それを見張る猫を配置したのです。

この屋根の上のフクロウは落ちてしまい、何年もそのままだったのですが、ようやく屋根をふき替えて、この夏に置物も戻ってきました。

その時の地元新聞のニュース:
la maison Millière retrouve ses animaux mystérieux 06/07/2014

このページに入っている写真アルバムで、屋根の上に置くフクロウと猫が大きな写真で見れます。それで確かめてみると、こちらのフクロウにも耳のようなものがあり、つまりは、こちらもミミズクの姿なのでした!

屋根の上にフクロウと猫を配置したのは20世紀になってからだったそうです。すぐ近くの教会の外壁にフクロウがいるので、それを真似して作ったのではないかという気もします。

ともかく、この界隈はフクロウで有名ですし、ディジョン市もフクロウと呼ぶ観光コースを作っているのですから、今さらながらミミズクと呼ぶようにはならないと思います。

ともかく、口語で「chouette(フクロウ)」には、感じが良い、素敵、美しいなど、良い意味があります。「ミミズク(Hibou)」にはそんな意味はないので、町のシンボルにするには適していないように感じます。 

フクロウの方が家の煙突に巣を作ってしまうくらい親しみのある鳥なのに対して、ミミズクは野生性が強いので親しみを持みのある鳥ではありません。似たような鳥だったら、やはりフクロウと呼んでしまうのではないかな?...


日本人は真面目

東京の池袋がフクロウをシンボルにしているのを思い出しました。 あれは、本当にフクロウだったのだろうか?... ひょっとして、耳をつけていたのでは?...

画像を検索したら、でてきました。

 
[池袋駅東口] いけふくろう

耳がないから、ちゃんとフクロウですね...。日本人は几帳面です!♪

でも、お地蔵さんみたいに寂しげに見えてしまうのですけど...。やはり、耳をつけた方が可愛いのではないでしょうか?


追記:
少したってからディジョン市に行ったので、フクロウを見てきました:
フクロウ? ミミズク? カモ? ハト?... 2014/09/05

 シリーズ記事: ディジョンの観光


ブログ内リンク:
★ 目次: ブルゴーニュの古都ディジョンの観光スポットや特産品など

外部リンク:
Dijon, si proche de l'univers d'Harry Potter
Le hibou et la chouette en héraldique


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2013/08/07
夜が明けようとするころ、開け放しておいた窓から奇妙な音が聞こえてくるので目が覚めました。

カラスが鳴いているのだろうと思ったのですが、いつまでも続きます。カラスにしては変な鳴き声だし、下の方から聞こえてくるので、カラスではないはず。

普通に動物があげているような自然な鳴き声ではない。悲鳴をあげて助けを求めているようにも聞こえる。

庭で何事がおこっているのかと心配になってきました!

ひょっとして、私の猫が野生動物に攻撃されてあげている声なのだろうか? 赤ん坊のときにかかった病気が原因で声が出ない猫が2匹います。悲鳴をあげるとしたら、こんな声を出す可能性がある...。

そう思ったらいたたまれなくなって、ベッドから飛び起きました。電気をつけなかったし、寝ぼけていたので、あやうく窓から落ちそうになってしまいました。明かりがある方向はドアだと思ったのですが、窓だったのです。

幸いにも、首を突き出したところで、窓だと気がついたので転落事故はなし。

鳴き声は聞こえなくなったし、猫たちも家の中に全員いるのを確認したので安心。また寝てしまいました。


キツネだった

何の叫び声だったか気になるので、インターネットで音声を検索。

まず疑ったのは、Blaireau(アナグマ)。でも、鳴き声は全く違う。となれば、キツネ? 隣りにある林の中で、猫がキツネに追いかけられて木によじ登っているのを目撃したことがあるのです。

キツネがあんな声を出すはずはないとは思っていたのですが、私が聞いたのと同じような声を夜に録音したものが出てきました:
Cri d'un renard a Notre-dame-du-laus la nuit 2012

私の場合は、もっと間近に聞こえていたのですけれど、そっくり。

それにしても、キツネがこんな鋭い声をあげるとは想像もしていませんでした。

日本でも同じように鋭い声を出すようです。



去年は、キツネの鳴き声が日本でも話題になっていたようです:
【動画あり】キツネの鳴き声は「コンコン」ではなかったことが判明


キツネの鳴き声はどう表現する?

日本では、キツネは「コンコン」と鳴くと表現されていましたっけ? 童謡の『こぎつね』あったのですね。こちらで曲と歌詞が確認できました。

こぎつね コンコン 山の中 山の中
草の実 つぶして お化粧したり
もみじの かんざし つげのくし


ところで、日本語では動物が発する声を表す言葉は単純です。鳴く、吠える、さえずる、くらいしか浮かんできません。後は犠牲音で現す。

ところがフランスでは、動物ごとに鳴き声に対して動詞があります。
  • 犬: aboyer(吠える)、japper(キャンキャン、ワンワンと鳴く)
  • 猫: miauler
  • 馬: hennir
  • 豚: grogner
  • 羊: bêler
  • 山羊: bêler、chevroter
  • 鼠: chicoter
  • 蛙: coasser
など、など...

キツネが発する声は、フランスでは何というのかを調べてみました。

「キツネが鳴く」という動詞はglapirで、「キツネの鳴き声」という名詞形はglapissementでした。

この単語は、子犬やウサギなど、短くて鋭い声をあげる動物にも使うのだそう。キツネの場合は、犬の鳴き声に使う単語でも表現するようです。キツネはイヌ科だった。

キツネの鳴き声なんてめったに聞かないものですから、こんな単語を知っているフランス人も少ないはずなので、私が覚えても何の役にもたたない!

ともかく、フランスでは、キツネの声は「コンコン」などという可愛い声では表現しないのでした。


キツネ

Vulpes vulpes sittingフランスの田舎をドライブしていると、時々キツネに出会います。

かなりたくさんいるらしくて、農家が鶏を食べられてしまったという農家の話しなどをよく聞きます。

ハンターたちからも、せっかくの獲物を横取りされるので目の敵にされている。

でも、キツネは美しいと思います。子ギツネは本当にかわいい。

どこか神秘的なので、伝説などが生まれやすい動物だと思う。逃げるでもなく立ち止まって、じっとこちらを見つめるのです。


キツネは、スペイン語ではZorro

それを知っているのは、フランスのテレビではガイ・ウィリアムズ主演のシリーズ『Zorro(怪傑ゾロ)』を今でも流していて(カラーになっていますが)、その主題歌で、ゾロ(Zorro)とはキツネの意味だと言っているからです。

賢い動物として、キツネを正義の味方のゾロとした命名が気に入ります。



始まりの部分で出てくるキツネのシルエットが見えましたか?


フランス語でキツネはrenard(ルナール)で、メスはrenarde(ルナルド)。でも、遠くで見た限りは分らないので、普通はルナールと呼んでいます。

ただし、キツネの赤ちゃんはrenardeau(ルナルドー)。

子ギツネは本当に可愛い。つい最近も、コンサートの帰り道で、車の中から子ギツネを見かけました。すぐには森の茂みに隠れないで、しばらくキョトンとした顔でこちらを見ていました。

いつまでを「ルナルドー(子ギツネ)」と呼ぶのか気になったので、調べてみました。

フランス語の情報では、生後6カ月たつと、子どもだか大人だかの区別はできなくなる、と書いてありました。ルナルドーと呼ぶのは、その時期までですか。

6カ月~1年で生まれ育った親の穴から離れて独立するとのこと。自発的に出て行くか、親から追い出されるかして! キツネの親子連れを見かけるのは、その時期までの子たちということになりますね。

フランスのアン県で撮影さえた、Renard roux(アカギツネ)の親子のルポルタージュがありました:




追記:

近所の人に会ったとき、キツネの鳴き声を聞いた話しをしたら、それはchevreuil(ノロジカ)だったのではないかと言われました。今の時期はよく鳴いているのが聞こえるのだそう。特に、子どものノロジカが群れから離れたとき、仲間に見つけてもらうために鳴く。

ノロジカの鳴き声もどんなものなのか知らないので、検索してみました。



他にでてきた動画でも同じように普通に吠えている声なので、私が聞いたのとは全く違いました。これを聞いたら、犬が鳴いていると思って気にしなかったはず。こういう鳴き声なら、今までにも聞いていたかもしれない。

ノロジカの鳴き声を表すフランス語は、犬に使う動詞や名詞と同じで、動詞はaboyer、名詞はaboiementのようでした。

ブログ内の関連記事:
華やかにさえずっているのは何の鳥? 2013/05/24
マーモットに出会ったモン・スニ峠 2011/10/12
★ ナイチンゲール: お城に到着 2008/05/22
フランス人が聞きたがる鹿のブラムをお聞きかせします♪ 2005/11/02
★ 目次: ジビエ(料理、野生動物)に関して書いた日記

外部リンク:
キツネのおもしろ雑学
Les renards
☆ Dictionnaire vivant de la langue française: glapir
Cri d'animal

番組ガイド:「怪傑ゾロ」
Walt Disney's Zorro

【フランスの子ども向けサイト】
Renard
Le cri des animaux


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2013/05/24
春の訪れとともに気になる鳥がいます。

声を張り上げていて歌うので、とても目立つ声なのです。

何という鳥なのだろう?... 毎年そう思うのですが、今年は突き止めてみることにしました。

こんな風に華やかな鳴き声をする鳥といえば、まずRossignol(ナイチンゲール)がいます。でも、これは1度だけ聞いているので、違うと確信できる。ナイチンゲールほどにはけたたましくはないのです。

次に思い浮かぶのはMerle(クロウタドリ)。でも、この鳥は少し大型で、真っ黒なのを、いれば見分けられるので、違うと分かります。

小さな鳥らしいので、姿は特定できません。木立に葉が伸びてきたころに登場するので、よく見えないのです。歌い終わると、さっと飛んで行ってしまう。


Chardonneretでもないような...

この鳥が生息しているのは知っています。

ワインのことは全く分らない近所の男性が、ブドウの品種がChardonnay(シャルドネ)という品種のワインだ、と言うべきときに、Chardonneret (シャルドヌレ)と言ったので、みんなで大笑いしたことがあったからです。

彼にはワインより野鳥の方に親しみがあったらしい。私には余り馴染みがないので、それかもしれないと思いました。



Chardonneret élégant(ゴシキヒワ)です。

似ているのですけれど、少し違う。私の鳥は、ひと声歌ったあとに止めるときに特徴があるのです。いったん音程をあげてから、下がって終わり、という鳴き方。


陽気な人の例えに使われるPinson

インターネットには野鳥の鳴き声が色々入っていました。結局、私が探していた鳥はこれだ、と結論しました。

Fringilla coelebs (Chaffinch-Buchfink) 

Wikipediaに入っていたこの鳥、Pinson des arbresの雄。





少し違う感じもするのですが、かなり近い鳴き声です。

第一、フランス語でpinson(パンソン)と呼ばれるこの鳥を使った表現がある。この鳥の鳴き声を聞いたら、そういう例えに使われるのが理解できます。

gai comme un pinson

「パンソンのように陽気だ」というもの。生きていることが楽しくて仕方ないように明るい人に対して使います。

何を例えにしても良かったのにパンソンを持ち出している。この、やたらに目立つ声でさえずっているパンソンだからこそなのでしょう。

天気の良い日などは特に声を張り上げているので、どうしてそんなに賑やかに鳴くの? と聞きたくなってしまう鳥なのです。

日本語ではズアオアトリの呼ぶ鳥のようです。そちらの名前で動画を探してみたら、私の鳥にそっくりなものに出合いました。





この鳥が賑やかに鳴くのは春だけではないかという気がします。夏になると、鳴いているのが気にならなくなるからです。

来年の春になったら、何の鳥だったか忘れてしまうかもしれないのでメモしておきました。


外部リンク:
Les chants et les cris des oiseaux de France
Bruits et chants oiseaux
☆ Cris d'animaux, Chants d'oiseaux
☆ Chants d'Oiseaux en Bourgogne: Moineaux, Fringilles
☆ Oiseaux.net: Chardonneret élégant - Carduelis carduelis - European Goldfinch
☆ Wikipédia: Chardonneret
Le chardonneret élégant (Carduelis carduelis)
☆ Oiseaux.net: Pinson des arbres - Fringilla coelebs - Common Chaffinch
Le pinson des arbres (Fringilla coelebs)
☆ Wikipedia: ズアオアトリ
☆ Wiktionnaire: gai comme un pinson

内部リンク(ナイチンゲールが鳴くのを聞いたときのこと):
お城に到着 2008/05/22


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2013/03/29
庭にリスがやってきます。

リスは木の細い枝もスイスイと渡り歩くので可愛らしい。リスが庭にいるのに気がつくと、窓ガラスに額をつけて眺めていました。

でも、この冬には毎日のように来るので、見かけても「また来てる」と思うだけになってしまいました。



このリス(いつも同じなのかどうかは分からないけど)、鳥のために吊るしている餌がお気に召しているのです。

前足を手のように使えるので、器用に食べています。袋を取り外して、石垣の上でゆっくり食べたりもしています。

野鳥のために市販されている餌なのですけど、リスにも美味しいのだろうか?...

ひまわりの種や小麦などを、動物性油脂で固めたものらしい。

では、リスを飼っている人は何をあげるのかと餌を探して見たら、色々な種が入っているので、野鳥の餌と大して変わらないように見えました:
リス ペレット フード/餌/えさ/エサ

隣の家に放置された大きなクルミの木があったのですが、倒れると危ないからと切ってしまったのです。だから、リスは食糧難に瀕していて、なんでも食べてしまうの?...

私のところにはクルミの木があるのですが、去年は春先の寒さで実が全くなりませんでした。実があったとしても、せっせと私が拾ってしまうのですけど...。

野鳥に餌をあげていると、自分で探さなくなってしまうので良くないと言われます。もう春なのだからやめようと思うのですが、今年は寒くて、小鳥たちの餌などはなさそうなので続けています。 リスも喜んでいるようだし...。


リスがいなくなった?

フランスで「リス」というと、貯蓄銀行(Caisse d'épargne)のロゴを思い出します。

「こういうマークです」と見せようとしたら、私に馴染みがあるリスの絵のマークではない!

気になったので調べてみたら、1991年にロゴを変えていたのでした。そういえば、街角でリスのマークの看板を掲げた銀行が見えなくなっていました。

下は、フランスの貯蓄銀行のサイトにあったロゴの歴史のページをキャプチャしたものです。

http://www.histoire.caisse-epargne.fr/asp/ci_modele2.aspx?np=logo_histoire_ci&nv=20060517091358#didy
私が街角の看板で馴染みを持っていたのは、上段にあるリスのマークでした。1960年代から、これのバリエーションのリスの絵が使われていたそうなので、イメージがインプットされていたのは当然でした。

現在のロゴは、下段の右端にあるマーク。

よく見れば、従来のリスの絵をデザイン化していたのですね。 なぜか、尻尾の4つの線が3つになっていますが。

ついでに知ったのは、Caisses d’épargneがリスをシンボルとして使うようになったのは戦後なのだそう。それまでは、蟻、蜜蜂、蜜蜂の巣などがイメージ・キャラクターとして使われていました。

リスといえば、冬になる前にコツコツと餌を蓄える動物。貯蓄銀行(Caisse d'épargne)という名の銀行には相応しいアイドルですよね。

フランスで貯金箱と言えば豚の形なので(Cochon tirelire、豚でも良かったかと思いますが、リスの方が可愛い。それに豚の貯金箱を引き合いに出すと、子どもが貯める小銭になってしまって、銀行としては興味がない?

それでも、せかせかと餌をためるリスは、貧しい人のイメージにもなってしまうかもしれない。デザインを抽象化することによって、企業イメージの変換を図ったのでしょうね。

それにしても、新しいデザインはリスだと思って見れば、そう見えなくもないけれど、このロゴを初めて見た人はリスを連想したりはしないのではないでしょうか?


リスは蟹になる

Caisses d’épargneを「貯蓄銀行」と訳して良いのかとWikipediaで確認したら、面白いことが書いてありました。

この新しいロゴ・マークは、日本人には「毛ガニ」という文字に見えてしまうとのこと。

なるほどね...。

「毛」と「二」の文字が見えると、「毛ガニ」と認識してしまう?

木を軽々と飛び回るリスから、
海でノロノロと移動する蟹になってしまうなんて!...

外部リンク:
毛ガニじゃない
☆ Wikipédia: Groupe Caisse d'épargne


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2013/03/13
フランス北部では大変な大雪が降って、交通マヒや停電のニュースでにぎわっています。

テレビのインタビューに出てきた女性が、面白いことを言っていました。停電で真っ暗というのですが、昼間も家の中が真っ暗なので参っているのだそう。

窓の鎧戸が電動式のシャッターなので、停電になったら開けられないとのこと。そういうこともあるのですね。日本だったら、地震のときに窓から飛び出すということができなくて、事態はもっと大きいのではないかな?...

知り合いのお年寄りの家で、この電動装置にしたのを見たことがありました。ボタン1つで窓のシャッターの開け閉めができるので、力がいらなくて楽なのだと自慢していました。でも、便利すぎると、欠陥もあるのですよね。自然に生きましょうよ!

こちらブルゴーニュでは、少し雪がちらつく程度で平穏そのもの。寒いことは寒いですけど。

そんな陽気ですが、ここのところ、もう春なのだな... と感じるできごとがありました。


渡り鳥

先週のこと。

シャンパーニュ地方を縦断するドライブをしていたら、渡り鳥だろうと思う鳥の群れを見ました。車は高速道路を飛ばしていたのですが、群れを後にすると、また別の群れが現れる、という具合。

どうして、こんなに鳥がいるのだろう?...



望遠を使って写真を撮り、それを拡大して鳥の姿を見ようと思ったのですが、やはりピンボケでよく見えません。

おまけに、車の中から写真をとったので、フロントグラスの汚れか、カメラのレンズの汚れか分らないシミが付いてしまいました。写真としての価値はゼロですが、鳥の群れを目撃したという記念に残しました。

肉眼では、首が長いのと、かなり大きな鳥だというのが分かりました。

調べてみると「Grue cendrée」という種類の鶴のようです。フランス語では灰色の鶴という意味なのですが、日本語ではクロヅルと呼ばれるようです。

全長が1メートルを少し超す大きな鳥。今は、この鶴たちが冬を過ごしたフランスから、ロシアの方に帰る群れができる時期のようです。

近くに野鳥の観察ができることで名高いセンターLac du Der - Chantecoqの近くだったので、そこに住んでいる鶴たちなのでしょう。この種の鶴が25万羽も観察されるのだそうです。



映像を眺めてみると、私が見たのはこの鶴に間違いなかったと思いました。


春は小鳥を救うのが忙しい

朝、窓ガラスで音がしたので見に行くと、小鳥がガラスにぶつかって失神していました。

まだ生まれたばかりのような赤ちゃん鳥。大きな音だったので、よほど勢いよくぶつかってしまったらしい。

抱き上げて家の中に入り、手で温めてあげました。目が覚めるのに時間がかかるらしいので、箱に入れて蓋をする。

猫たちが気絶した小鳥など見たら、大喜びしてしまいますから、それを一番気にしたのです。

しばらくして、箱を外に出してから蓋をあけると、小鳥は遠くに飛び立っていきました。

良かった、よかった。

と、思ったのも、つかの間...。

玄関の向こうで猫が騒いでいる。
ドアをあけてみると...
小鳥を捕まえてしまったらしい。

こちらはもう手遅れ。ドアを開けた玄関には、あたり一面に鳥の小さな羽が舞い散りました。

小鳥の羽って軽いのだな... などと感心している場合ではない。掃除機を持ってきて、羽を吸い取りました。

春先は猫たちが小鳥を捕まえるので、朝起きると庭を回って小鳥が落ちていないか見て回ります。リスも来るので、それにも気をつけなければならない。

食べ物に不自由させているわけではないから、可愛い動物は捕らないようにと猫たちに言い聞かせるのですが、全く効果なし。 猫は動物なのだから、おしおきして教え込むこともできないし...。

猫が捕まえた鳥を自慢げに見せに来た玄関の外壁には、アッシジに旅行したときの記念に買った聖フランチェスコの絵を真似たタイルを張ってあったのを思い出しました。


ジェット「小鳥への説教」(1305年頃)

アッシジのサン・フランチェスコ、フランス語でFrançois d'Assiseと呼ばれる聖人。鳥にも話しかけることができた、という逸話の絵が気に入ったので、これを買っていました。

猫には、何の教訓にもなっていなかったわけで...。

イタリアには美しい町や村がたくさんありますが、アッシジは本当に美しい町だった...。

アッシジのフランチェスコ聖堂の壁画の立派な写真集を買っていたのに、イタリア語で書いてあるせいもあって、ろくに眺めていなかったことを思い出しました。

猫の騒動で、アッシジのフランチェスコのことを思い出した朝になりました。

夜には、新しいローマ法王が誕生したのですが、偶然にも、新法王の名前はフランチェスコだったのでした。

- 続きへ: Habemus papam -


ブログ内リンク:
フランスで初めて鶴を見ました♪ 2009/02/21
巣から落ちた赤ちゃん鳥 2010/08/11

外部リンク:
La Grue cendrée


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2012/11/30
木の葉は散って、すっかり冬の景色。畑の穀物もなくなったので、野生動物がよく見えるようになりました。

少し前から、通りかかるとfaisanキジ)がいる畑があります。



この派手な色をした鳥は、狩猟シーズンにしか見かけないので、出会うと、ハンターの人たちが農家で育ったものを離しているのだろうと思っています。

すぐにキツネに食べられてしまうので、狩猟解禁の直前に放つのだそう。

とすると、このキジは、キツネにもハンターにも狙われていないで命拾いしているわけですね。

うまく逃げて生きてね...。

そんなことを言いながらも、少し前にはキジを食べてしまっていた私...。

昨年だったかに食べた野鳥が美味しかったので、食べたくなったわけなのですが、それほどでもないので少しがっかりしました。

ブログに書いていたので確認したら(その日記)、美味しかったジビエはperdreau(ヤマウズラ)だったのでした。

こんなに美しいキジは、やっぱり食べるのは止めよう...。
といって、美しくなかったら食べちゃって良い、というのも残酷だそ~ と反省!


コウライキジ?

朝霧の中でぼんやり見えたのを撮影した写真なので、色を調整してみました。



胴体のところに白い部分があるので、キツネにかじられたあとなのかと気になりました。それに、無理に加工したので不自然な色。

Wikipediaで検索してみると、きれいに色が出た写真が入っていました。使用可の写真なので入れてみますね。



左がメスで、右がオス。
私が見たのはオスなのでした。

動物は、オスの方が美しいことが多いのですよね。人間の場合は、どうして女性の方がお化粧までして美しくあろうとするのだろう?...

Wikipediaに入っていたキジの写真でも、胴体に白い部分があります。私が見たキジは怪我していたわけではなかったのだ。

フランス人が「faisan」と呼ぶ鳥なのでキジと訳していたのですが、正式には「faisan de Colchideコウライキジ)」と呼ぶ種類だと知りました。

漢字で表記すれば、「高麗雉」。日本には朝鮮半島から入ったから、そういう名前がついたようです。

学名はPhasianus colchicus。フランス語でも「Colchideのfaisan」と呼ぶわけですが、Colchideとはコルキスで、古代グルジアの王国のことらしい。

首に白い輪があるところからfaisan à collier、狩猟の獲物なのでfaisan de chasseとも呼ばれるのだそう。

ヨーロッパには中世に入ったそうです。

オスは79cm とありました。私が見るキジは、そこまで大きいようには思っていなかったのですが、色が派手なだけではなくて、大きいから目立つ野鳥であることは確か。

日本のキジとは少し違っているような気がしたので調べてみると、日本の品種があって、キジと呼ばれる鳥はこれのようです。少し違っていますね。

ブログ内の関連記事:
★ 目次: ジビエ(料理、野生動物)に関して書いた日記

【faisandage(フザンダージュ、ヘゾンダージュ)について】
これは何でしょう?クイズ: ワインセラーにあったもの 2006/08/07

情報リンク:
☆ 動物図鑑: コウライキジ(高麗雉)


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2012/04/11

シリーズ記事 【スペイン、パラドール巡り旅行】 目次へ
その18: Sevilla (2)


前回の日記に書いたセヴィリア大聖堂を見学し終えてからは、大聖堂に近い裏道に入って、テラス席でタパスの昼食をとりました。食前酒を飲んでいたら、ついでにここで食事してしまおう、ということになったのです。

どうということのない、観光客向けの店なのだろうと疑いながら入ったのです、おいしかった。タパスは、やはり都会がおいしいのかな?...

車をとめおく目印にしていた闘牛場に戻ります。セヴィリアでは、少ししたら大きなイベントが始まるところらしく、あちこちに駐車禁止を警告している張り紙がありました。

アルハンブラではゼネストにぶつかってしまった私たち。セヴィリアのイベントにはぶつからない日にいけて良かった。イベントが始まったら、市内に車で入るのは全く不可能という風に見えました。


セヴィリアの理髪師ならぬ、セヴィリアの御者

ロンダの闘牛場を見学していたので、こちらは外から見る程度にしました。

闘牛場の前で、昼寝をしていた御者さんがいました。



雨が降りだすのを心配するような天気だったので、こんな日には誰も馬車には乗らないと思っていたのでしょうね。友達がふざけて近寄ったりしたのですが、ぐっすりとお休みのようでした。

闘牛場をバックにして、スペインらしい色合いが出ていて、気に入った1枚なので入れてみました。

でも、眺め直してみると、馬の方はうなだれて立っていている方に目がいってしまいます。どうせお客は来ないのだから、一緒に寝転がっていれば良いのに...。

観光客用の馬は、雨が降っていようとなんだろうと、けなげに立っているのでよね。可哀そうに思うことがよくあります。

あれ、あれ...。
ひょっとして、馬は、立ったままで寝られるのかな?...

検索してみたら、こういう素朴な疑問を持つのは私だけではないらしく、何でもQ&Aの掲示板が出てきました。でも、どれを信じて良いのか分からない。

乗馬のインストラクターさんらしい方のサイトなので、本当なのだと思うのを見つけました。
馬がどうやって寝るか知ってますか?

よほど疲れているか、誰もいないのでリラックスしていられる環境でない限りは、立って寝るのだそうです。

つまり、御者と馬が仲良く昼寝している図、などというのはありえないんだ。
なるほど...。

― スペイン旅行の続きへ ―


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2012/03/28
友人がお得意料理を作るからと、夕食に招待してくれました。

典型的なフランスの田舎のお家。玄関を入るとキッチンという作り。アメリカ式キッチンになりました。カウンターで台所コーナーと食卓が仕切られているという形。少し前に改造して、Ikeaで買ったシステムキッチンになりました。

私は以前の方が好きだったのですが...。日本でも同じではないでしょうか? 田舎の人は都会風にするのが好きなのです。

キッチンには簡単な食事がその先には広いリビングルームがあって、大きなテーブルやソファーが入っているのですが、その部屋は用事があって入った程度。くつろいだことはありません。10人以上集まると使う部屋なのかな?...

素朴な家庭料理ですが、おいしかったです。
食事が終わったとき、時計は11時を回っていました。
あれ、あれ...。
この日は、生まれたばかりのヒツジの赤ちゃんを見せるというお誘いもあったのです。

午前零時の少し前、ご主人がヒツジにあげるミルクの用意を始めました。



少し大きくなれば、この小型バケツで直接ミルクをあげられるけれど、まだ小さいので哺乳瓶にミルクを与えなければならないとのこと。



お母さんヒツジが子どもたちを見ています。このお母さんは何か問題があったらしく、自分で授乳することができないのだそう。

他にも授乳期のヒツジはいるのですが、ヒツジの場合、他人の子にはミルクを飲ませないのだそうです。



牛は気にしないで他の子にミルクを与えさせることもできるけれど、ヒツジの場合はダメなのだとの説明。

そういえば、鳥も他人の子は育てないな... というのを思い出しました。庭に落ちていた小鳥を、子育てしている巣箱に梯子をかけて入れたら、無残にも追い出されてしまったことがありました。私などは誰の子か分からないので、そうしたのですが、親には自分の子ではないというのが分かるらしい。

ついでに、他の家畜も見せてくれました。

こちらは、ウサギ ↓


こちらはトリ小屋 ↓


鶏たちはこうやって寝ていたのですが、鳩たちは天井に近い部分に陣取っていました。



みなさん、夜中に電気をつけて起こしてしまって、申し訳ない!

おいとまするとき、お土産をいただきました。



自家製のブランデー、卵、スイスでたくさん買ったチョコレートのおすそ分けです。


色々な家畜が飼われているほかに、大きな家庭菜園もあるのですが、このお家は農家ではありません。それにしても、私は育てた動物を食べられないな...。夫婦とも農家出身なので、そういうのは気にしないらしいです。

1月末の訪問を日記にしていなかったのを思い出して書きました。スペイン旅行記を書くスペースをあけるために日付をずらして日記を入れているのですが、今日は復活祭の日曜日。フランスの慣例に従って、これから子羊の料理をご馳走になるところです。

かわいい子ヒツジちゃん、ごめん!...

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2012/03/07

シリーズ記事 【トルコ旅行記】 目次へ
その7  カッパドキア (7)


前回の日記を書きながら調べていて、カッパドキアには岩をくり抜いて作った鳩小屋がたくさんあったのに、そのことを書いていなかったことに気がつきました。


カッパドキアには、たくさんの鳩小屋があった

なぜハトが? と初めて思ったのは、カッパドキアに到着して翌朝に乗った気球の中でした。

気球の上から見た鳩小屋です:



鳩小屋は、フランスでもたくさん見ているので、珍しいとは感じませんでした。フランス語には「pigeonnier(鳩舎、ハト小屋)」という単語があり、その言葉で連想するイメージ( pigeonniers をキーワードにして画像検索)とカッパドキアの鳩小屋の間には余り違和感がないからです。

それにしても、カッパドキアの岩山に、鳩が出入りする小さな穴がたくさんあるのは目が止まりました。なぜ、こんなにたくさん鳩を飼う必要があったのだろう? ...


鳩の糞を肥料として利用する

フランスでも鳩小屋が気になっていました。伝書鳩としての価値があったほか、鳩の糞が質の良い肥料になると聞いていました。だから、トルコでも、ハトの糞を利用したのだろうと、すぐに思いました。

昔のフランスで珍重されたハトの糞は、chanvreという作物を育てるのに素晴らしい肥料だと聞いたことがあります。大麻にもなるので現在では植えられている畑はめったに見かけないのですが、昔は麻繊維にできるので貴重な植物だったはず。

☆ Wikipedia: Chanvre

これはフランス語ページにリンクしています。chanvreは紀元前から人類が栽培していて、麻とまぜて衣服にした、強い綱を作ることができた、紙を作った(長いこと紙幣に利用されたのだそう)という歴史が書いてあります。でも、ここからリンクされている日本語ページでは「大麻」にリンクされていて、マリファナのことしか書いていません!

ところが、前回の日記で紹介したGoo辞書では、「ぶどう畑の肥料に使うハトの糞(ふん)が集められた」と書いてありました。

鳩の糞はブドウ畑のだめですか? ワイン産地のブルゴーニュに住んでいますが、フランスでは聞いたことがありませんでした。 でも、現在では使われないから聞かなかっただけなのでしょう。フランスにある鳩小屋について詳細な情報を提供しているサイト「Pigeonniers et colombiers de France」でも、鳩の糞は、非常に質の良い肥料を必要とするブドウ畑、野菜、果樹の肥料として珍重されていた、と書いてありました。

確かにカッパドキアはワインの産地でした。ホテルのウエーターさんは、もったいぶって地元のワインを出してくれましたが、感激するほど美味しいというものではなかった...。

他の作物にもハトの糞を使ったのではないかな?...

カッパドキアの意味は「美しい馬の地」という記述があったので、馬が飼育されている地域だったのでしょうね。でも、馬の糞も優れた肥料になることで知られているのです。馬の糞だけでは足りないから、鳩の糞も集めたのか?...

調べてみると、中世の農業では鳩の糞が最高の肥料だった、というフランス語の記述がありました。

トルコは農業の自給ができている国なのだそう。気球の上から、豊かな農地が広がっている、という説明があったっけ...。でも、カッパドキアは岩山も多くて、日本のように農業に向いた地質だとも見えなかったのですが...。


カッパドキアの人たちは、鳩に特別な思い入れがあるらしい

トルコの人たちはハトに特別な思い入れがあるそうです。イスラム教徒にとっては、平和と家族の献身のシンボル。キリスト教徒にとっては神の精神のシンボル。また鳩はよく水を飲むことから、「水源の守る鳥」とも呼ばれるようです。

ペットとして鳩を飼っているというのは、日本でもフランスでも見たことがないのですが(フランスでは鳩を食べるように飼うのはあります)、トルコでは観賞用の鳩もありのだそう。

フランスでは鳩を食べるので、カッパドスでは食用にしているのだろうと思ったのですが、彼らには食べてしまうにはもったいない鳥だったようです。

それに、フランスで食用にするのは飛び立つ前の鳩ですから、糞を採集するために飼っている鳩を食べても美味しくないだろうと思います。

情報を検索していたら、フランスのテレビ番組でカッパドキアの鳩に関するドキュメンタリーが見つかりました。2本に分かれています。



メモ:

競売の場面:
よく飛ぶ鳩に高い値段がつくようですが、観賞用の鳩も登場しています。
年配の男性が「50年くらい前までは農薬がなかったので、鳩は金に等しかった」と言っています。

鳩の糞を採集する作業:
ハトの糞を fiente(フィアント)と呼んでいますね。鳥獣の糞を指す単語。
1年に1回、春に糞をとる。野生の鳩なので、頻繁に行って邪魔したら、鳩は巣に戻ってこなくなってしまうから。
鳩の糞を肥料にすると、農薬で育てるよりも、野菜や果物が甘くて、まろやかな味になっておいしいのだそう。

鳩を狩猟することは禁止されている。しかし、鳩小屋の修復維持には金がかかり、登るのも大変(50メートルも梯子でよじ登るなど)。さらに、現代生活では騒音としても嫌われる。鳩の糞は土壌を良くするのだが、野生の鳩は減少したので、最近では農薬が使われている。

カッパドスにとって鳩は貴重だという伝統があるので、観賞用の鳩は350ユーロもするものがある。女性が、鳩に夢中になるのは男性たちだ、と笑っています。


↓ 続き



メモ:

カッパドスの丘には何千という鳩小屋がある。大きなものは、100㎡もの広さだったり、何階建てにもなっていたりする。小屋の入口にフレスコ画が描かれている場合もあるが、これは鳩を呼び、魔除けになると思われているから。

昔は、金持ちが鳩小屋を持つことができ、全く持てない貧しい人々もいた。しかし、鳩がたくさん飛んでいて、空が見えないほどだった。

現在では、空になった鳩小屋が多い。鳩がいなくなった主な原因は、鳩の血を吸う
fouine(ムナジロテン)。この動物が小屋に入り込むと、鳩たちは小屋に戻らなくなる。
鳩小屋の中でcrottin(馬や羊の糞)を燃している場面が出てきますが、これはムラジロテンの匂いを消して鳩たちが戻ってくるようにするため。

カッパドスある中世に建てられた教会は、後には農民たちがそのほとんどを鳩小屋として利用した。入口や窓を塞ぎ、鳩が出入りできるだけの穴を残す。そのために、教会は外気に触れることがなく、人間に荒らされることもなく内部の壁画などが保存された。

現在では、国やユネスコが鳩小屋を歴史資産として保存しようとしている。鳩小屋を使わなくなったとしも、カッパドスの人々には鳩に対する深い思い入れが残っている。



鳩を食べることに抵抗があるか?

鳩の糞にだけ注目して調べてみたのですが、興味深い背景を知りました。

キリスト教でハトが大きな役割を果たしているのは、特に宗教画などでなじみがあったのですが、イスラム教でも平和の使いとされているとは知りませんでした。

・旧約聖書(創世記):ノアの箱舟物語の中で、オリーブの小枝をくわえた鳩が水が引いたことを知らせた。
・新約聖書: イエスが洗礼を受けると天が開いて、神の霊が鳩の形でくだり、イエスが神の愛する子であるという声が聞こえた。

イスラム教における鳩の役割は分からない。

でも、上に入れたドキュメンタリーに登場している男性は、マホメッドが敵に追われたとき、鳩小屋に逃げ、敵はそんなところに彼がいるとは思わないで立ち去ったので難を逃れたとか、色々な話しがあるのだ、と言っていました。

キリスト教とイスラム教にそんな共通点があるのかと思いながら、疑問がわきました。キリスト教に登場するのは真っ白な鳩で、フランスではcolombe(コロンブ)と呼びます。例えば、こちらの絵画に描かれているようなハト。

食べる鳩や公園にいる鳩をフランス人が呼ぶときには、 pigeon(ピジョン)と言っています。

カッパドキアの鳩のルポでは、ピジョンという方の言葉を使っていました。イスラム文化圏では、聖なる鳩と、普通に空を飛ぶ鳩と同じ単語を使うのかな...。鳩小屋に隠れたモハメッドの話しがあるくらいなので、区別はしていないのではないかと思うのですが、どうなのだろう?...

さらに、もう一つの疑問。

ガイドさんも、鳩小屋を示しながらの説明で、ハトは食べないと言っていました。

全く食べないのだろうか?... フランスのようにコロンブとピジョンを分けてしまえば、ハトを食べるのには全く抵抗がありません。でも、その区別がないとしたら、鳩を食べるのには抵抗があるでしょうね。

イスラム教では豚肉のように禁止されているのかな、と思ったのですが、鳩肉は禁止項目に入っていないようです。

思い出せば、エジプトでは鳩の料理を何回か食べました。トルコではかなり簡単にアルコール飲料が飲めるのに対して、エジプトでは非常に困難。そんなことからも、トルコはイスラム教の厳格さが薄いと思っているのですが。

この日記を書いている途中で行った朝市では、トリ肉を買おうと思っていました。鶏肉、ウズラ、ハト、七面鳥、ほろほろ鳥、カモ、が並んでいました。鳩の肉の質が良さそうなのに惹かれたのですが、やはり鳩を食べる気にはならなくて、鶏肉を買いました!


鳩の谷

カッパドスの景観を望める観光スポットには色々な名前が付いていたのですが、「鳩の谷」というのもありました。そこで写真を撮るためのストップ。

鳩小屋がありながら鳩の姿が見えないのは冬のせいでもあるかと思っていたのですが、ここにはたくさんハトがいました。



観光客用に鳩に餌をやって生息させているのではないかと疑った見晴台。お土産屋さんも並んでいました。

右手にある看板まで入れないで撮ってしまった写真ですが、鳩たちのためにと募金箱が設置されていました。観光地によくあるアイディアですね...。

そう思ったのですが、ドキュメンタリーでは、鳩小屋の管理は大変だし、高いところに上って糞を集めるのも大変なのだと語られていました。この鳩の谷の募金も、消えゆく鳩を保護しようというマジメな運動だったのかな?...

ところで、この写真の右手に写っている木も、観光客の目を引くためのアピールに私には見えました。

それが何だったかを次回の日記で書きます。
私は無視してしまったけれど、これもトルコ名物なのでしょうから。

― 続く ―


ブログ内リンク:
★ 目次: 鳩小屋について書いた記事


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