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2015/11/10
パリに行ったついでに見てみたい、と思っていたものがありました。

セーヌ河にかかるPont des Arts(ポンデザール、芸術橋)がどうなったのか?

Pont des Arts


愛の重さは45トン

恋人たちが永遠の愛を誓って南京錠を橋に取り付けるという流行。それがパリに上陸したのは2008年頃なのだそう。

私が初めて目撃したのは、ブログに書いていたので分かるのですが、2010年でした。

パリの橋におびただしく付いていた南京錠は?… 2010/12/14

そのときは付け始められているという感じだったのですが、その後はエスカレートしていった様子。

ついに昨年6月、南京錠の重みに耐えきれなくなったポンデザールの一部が崩壊。セーヌ河には観光船や輸送船が行きかっているのですが、幸いにも南京錠は川に落下しなかったので怪我人はなし。


Invasion de "cadenas d'amour" du Pont des Arts à la Passerelle Senghor

そして1年後、今年の6月初め、ポンデザールから南京錠が取り外された、というニュースが流れてきたのでした。パリ市は撤去した南京錠の重さが45トンと発表していました。


'Lovelocks' collapse Paris bridge rail - BBC News


南京錠が愛のシンボルとされていると、パリ市としても撤去するには抵抗を感じて困っていただろうと思っていました。下手にやったら批判を浴びてしまいますから。でも、人身事故が起きてから何かするのでは遅い。

パリ副市長さんの発言が面白かったです。


45 tonnes de cadenas retirées du pont des Arts

パリは愛の街、ロマンチックな街であり続けたい。世界中の恋人たちはパリにやってきて、愛の告白をしたり、求婚したりしてください。お望みならポンデザールの橋の上で。でも、南京錠だけはご勘弁ください、と言っているのです。繰り返された「お願いですから」というのが、神様にお願いしているみたいな言い方なので可愛らしかった。

2015年秋 パリ首都圏旅行シリーズ
その13 
目次


なんじゃ、これは?!

ポンデザールに行ってみると、橋の入り口部分にはまだたくさんの南京錠が残っていました。

驚いたのは、その向うに見えるポンデザールらしき橋の方。こんなにケバケバしい水色の模様を付けてしてしまったの?!



フランスは、どちらにカメラを向けても美しい写真が撮れると感じることが多いのですが、この写真は醜いですね...。

今までは金網のような壁だったから狙われてしまった。これからは南京錠を取り付けるのは不可能だろうというアイディアで、反射の少ないガラス張りにすると聞いていました。それらしき部分が見本のように一箇所ありました。



ここにもドギツイ色の落書きがありますね~。でも、落書きにしては堂々とやりすぎているので奇妙...。


南京錠を撤去した罪滅ぼしに、ストリートアートをプレゼント

橋に入る前には、パリ市が立てたらしい看板があったので読んでみました。



南京錠を取り外した後には、4人の国際的なアーティストに作品を作ってもらったと書いてある。アーティスト? これが?...

パネルでは、書き込まれてある落書きの方が目立ってしまう。「あんたの芸術は汚物だよ!! 南京錠の方が良い!」なんて書いてある。

南京錠の方が良かったと言えるかどうか分かりませんが、少なくとも遠くから写真をとるときには、ぎっしりあった南京錠だと壁のようにしか見えないので良かったかもしれない。

冗談かと思ったのですが、本気でパリ市はこういうものを街中に設置させたらしいのでした。


Street Art sur le Pont des Arts [VIDÉO OFFICIELLE]

その芸術作品なるものの画像を入れているサイトがありました:
Les célèbres cadenas du Pont des Arts remplacés par du Street Art 03/06/2015

好みは色々あるので、こういうのが好きな人たちもいるのでしょうね。でも、こういう派手な色彩はパリの街に溶け込めないと思うのだけれどな...。私が一番初めにパリに行ったときには、なんとシックな街だろうと感心したのでした。時代は変わるのですね...。

でも、幸いにも、このストリートアートは工事が始まるまでの間だけにあるのであって、これを永久に残そうというわけではないようでした。ほっとした!

ポンデザールが片付いたら、パリ市はノートルダム大聖堂を望むPont de l'Archevêché(アルシュヴェシェ橋)の南京錠の撤去にとりかかるようです。この橋もおびただしく付いているものな...。


ポンデザールって、どんな橋だったっけ?

すっかり姿を変えてしまった芸術橋。いまポンデザールの画像を検索すると、南京錠がぎっしりついたものばかりが出てきます。

以前の橋の様子が記憶から消されそうになったので古い写真を探してみたら、1997年に撮影した映像が出て来ました。

出版された本を紹介する番組。パリの美しさをテーマにした本について話すのに、早朝のポンデザールに立つという舞台装置を考えたようです。


Bernard Valade : Paris - INA 1997年

この橋の美しさと並ぶものといったら、フィレンツェのヴェッキオ橋、プラハのカレル橋でしょうか、などと言っています。この2つの橋が建設されたのは14世紀で、ポンデザールとは比べ物にならないくらい美しいと私は思いますけど...。

でも、パリのポンデザールは美しい風景の中にあります。目の前に見えるPont Neuf(ポンヌフ)は、訳せば新橋だけれど、パリに現存する最古の橋。車は通れない橋なのも良いので、私にはパリで一番好きな橋だったのでした。

ここで紹介されている本は、再版が出ていて、これなのかな?...

 Paris

表紙になっている噴水が何処にあったか気になったのですが、コンコルド広場にあるFontaine des Mersですね。


現在のポンデザールが完成したのは1984年

この橋が始めにつくられたのは19世紀初め。当時はパリの街を横切るセーヌ河には橋が3本しかかかっていなかったのだそう。そこで、ナポレオンが金属製の橋をかけるように命じたのでした。

ポンデザールがある場所は、Collège des Quatres-Nations(今日のInstitut de France - フランス学士院)とPalais des Arts(今日のLouvre - ルーブル博物館)を結ぶ位置。後者の方の名前から、橋はPont des Artsと名付けられたのでした。

1801年8月に工事が始まり、1803年11月24日に落成式があげられました。パリに造られた金属製の橋の第一号。当初から歩道橋でした。

当時は橋を渡るときにはお金を払うものだったので、この橋を渡るのも有料。でも、パリっ子たちは珍しがって、1日で65,000人も橋を渡ったのそうです。



余り頑丈そうには見えない橋でした。2つの世界大戦中での空襲、そして船の衝突によって橋が危ない状態になったので、1977年には橋の通行止め。ついに1979年に貨物船の事故で橋は崩れてしまいました。


Octobre 1979 la passerelle des arts s'effondre

事故の後に橋は解体され、1981年から1984年にかけて造りなおし、シラク市長の時代に完成していました。以前の橋のモデルに従って造られましたが、アーチが8つあったのが6つになった違いがあるのだそう。


ジョルジュ・ブラッサンス(Georges Brassens: 1921~81年)が、ポンデザールを舞台にした『Le vent(風)』を歌っています。


BRASSENS : LE VENT & LE PONT DES ARTS

この曲は彼の2番目のアルバムに入っていて、リリースは1953年。ポンデザールが落ちてしまう前のものですね。彼のヒット曲に数えられているようですが、私にはブラッサンスの歌はみんな同じに聞こえてしまう...。




ブログ内リンク:
パリの橋におびただしく付いていた南京錠は?… 2010/12/14
★ 目次: 画家、彫刻家、建築家の足跡を追って
ヴェルサイユ宮殿を占領していた特別展 2008/09/26

外部リンク:
☆ Wikipédia: Pont des Arts
☆ Ina: Les ponts de Paris : le pont des Arts 1996年の映像
☆ 動画: Le Pont des Arts est l'un des symbole du romantisme parisien
Liste des ponts de Paris
☆ Wikipédia: Liste des ponts de Paris
パリのセーヌに架かる橋

Paris Au pont des Arts, les panneaux vitrés en passe d’être posés 09.10.2015
☆ CNN: 愛の重みで名所の橋も悲鳴、南京錠撤去へ パリ 2015.06.01
「愛の重み」で崩落の危機 パリのポンデザール橋、南京錠45トンを撤去 2015/06/02

昔のポンデザール橋:
Le jour où le pont des Arts a été inauguré
Les anciennes rues de Paris pont des Arts 1er arrondissement
Le pont des Arts en 1900
Photos et historique du Pont des Arts, Paris
Paris - Pont des Arts Ponts de Paris Cartes Postales Anciennes
Paris -The Bridge of Arts – Le Pont des Arts en 1900
Octobre 1979 la passerelle des arts s'effondre

ANALYSE BRASSENS Le vent (Georges Brassens)
愛の南京錠♡はただの自己満足!!名古屋のテレビ塔が困惑
A Seattle, un mur entièrement recouvert de chewing-gums nettoyé pour la première fois 05.11.2015
あの世界の不衛生な観光スポットTOP5の「ガムの壁」完全清掃決定!


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2015/11/03
フランスも田舎を拠点にしている私がパリに行くと、同じ国ではないと思ってしまうほど違うと感じます。田舎では絶対に見ないような場面がある!

2015年秋 パリ首都圏旅行シリーズ
その9 
目次


やたらに人が多い!

パリの人口密度は1㎢あたり2万人を超すという超過密地帯。実感は伴わないけれど東京よりすごいとのだということについて、先日にブログで書きました。ちなみに、私がいる地域に比べると、パリの人口密度は1,800倍!

パリに行ったのだからノートルダム大聖堂にちょっと入ってみようと思いました。ところが、長蛇の列ができている。観光客が多くなったの? 中国人観光客が増えたせい? ちょうどミサか無料コンサートが始まるところだったの?...

むかし、ここにある塔に登るときに行列に長いこと並んだのを思いだしたのですが、並んでいる人たちは聖堂に入ろうとしているだけに見えました。どうしたのかな?...

気になったのでインターネットで調べてみると、行列があるという日本人観光客の報告がかなり出てきました。以前には、大聖堂にはすぐに入れたという記憶しか私にはないのですが、変わったのかもしれませんね。

思えば、パリに行ったのは4年ぶりでした。別に避けていたわけでもないのに、そんなに長いこと行っていなかったとは驚きました。

ところで、ノートルダム大聖堂の塔に登るために長く待つのを避けるには、9時半に行って行列に並ぶと良いのだそう。10時にオープンするので30分待つだけとか。でも、そんなに並びますか...。私は並ぶのが大嫌いなのです。


こんなの、パリにしかない!

というわけでノートルダム大聖堂は素通りしました。かなり歩いていたので喉が渇いてきた。カフェに入ることにしたのですが、観光客がたくさんいる地域は避けたい。大聖堂の裏側に行くと静かでカフェも何軒かあるのを思い出して、そちらに向かいました。

そこに行きついてみると、ここも賑やかなのでした!

自分の頭がおかしくなったのかと思うようななものを見えます。



道路の真ん中にピアノを置いて演奏しているのです!

大道芸人でしょうね。お金を置いていく人たちが結構いました。

でも、うるさくてたまらない! というのも、このピアノはガタガタらしくて、とんでもない音を出しているのです! 調律が狂っているという程度ではありません。全体的にどうしようもない状態の音色。演奏は下手ではなさそうだったのですけど。

こういうパフォーマンスをあちこちでやっている人だったら、にわか雨に降られることだってあるはず。それで、こんな酷い状態のピアノになってしまったのだろうか? あるいは、こういう飛んでもない音を出すのが現代芸術?...

道路で演奏するにはパリ市の許可を取っているでしょうね。担当者は、こんな酷い音を出すとは知らないで許可を与えたのではないかな?...

普通に道路でピアノを弾いていたら、街中なのですからそんなに音は響かないはずです。スピーカーでガンガンやっているらしい。

この界隈にあるカフェの中で一番音が聞こえなさそうなところを選んで、テラスに座ってみたのですが、うるさくてたまらない。それで、このあたりで咽喉を潤すのは断念して、別の地域のカフェを探すために歩くことにしました。

突飛なことをしている人がいるものですね。誰か報告しているのではないかと思って、インターネットで検索してみました。フランス語で「ピアノ」と「路上」をキーワードにしてみました。すると、たくさんヒットしたのでありました!

パリでは2008年からやっているイベントのようです。

イギリス人のLuke Jerramという人が考え出したコンセプトで、「Play Me, I'm Yours」と呼ぶとのこと。ピアノを路上に置いておくと、通りがかりの人が弾くということだそうです。それで、この名前な訳ですか。

そう言われてみると、何かのニュースで見たことがあったような...。

今年のパリでは、6月20日から7月21日に50台のピアノが設置されたのだそう。でも、私が行き会ったのは9月の末だったし、通りがかりの人が弾いているという風には見えなかったのですけどね...。

まさか、2カ月前からピアノを道路に置きっぱなしにしていたから音がおかしくなっていた、というわけではないでしょう?!

世界各地の大都市に広がっているらしい。こういう流行は、日本ではすぐに取り入れるだろうと思っら、やはりやっていました。流行に疎い私...。


変な服装をしている人が多い

こちらは、先日書いたラ・ヴィレット公園に行ったときのこと。

運河の向こう岸に、奇妙に見える人がいました。望遠鏡の代わりにカメラのズームで撮影して眺めてみました。



派手な格好をした男性が、ハトに餌をあげていたようです。

でも、こういう変わった格好をしている人は、パリでは珍しいわけではありません。

日本のファッション雑誌にはパリで見かけた若い女性たちの写真が入っていますが、さすがパリと思うようなセンスの良い服装をしている人にはめったに見かけません。むしろ、パリでは、変わった格好をした人の方が私の目には飛び込んできます。

でも、そういうことに関しては、パリは最近の東京の足元にも及ばないから、驚くこともないでしょうね。


9月末に行ったパリで見た田舎では見ないものシリーズ。
今回は人間編でしたが、次回は乗り物編を書きます。
パリで見た奇妙な光景: 自転車タクシーなど




ブログ内リンク:
このパリジェンヌたち、何と呼ぶファッション?... 2010/12/17
パリの公園でつくったお友達 2005/06/29
パリのアンソリット 2005/04/21
★ 目次: フランスの都市と農村 »  パリについて考える

外部リンク:
Play Me, I'm Yours Paris - Des pianos dans Paris - Que Faire à Paris
Quarante pianos à votre disposition dans Paris - Le Figaro13/06/2012
【ストリートピアノ】通りすがりの素人ピアニストの演奏が凄い!
ストリートピアノJAPAN


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2015/10/14
フランスの田舎からパリ首都圏に行くと、人が多いのに圧倒されます。それで、せっかくパリに来たのに人がいなさそうな場所を探してしまう...。

2015年秋 パリ首都圏旅行シリーズ
その5 
目次

それで行ったのが、ノートルダム寺院の裏側。ここにもお花が美しく咲いていました。



公園に行ってみると、向うからやって来た女性2人が植木鉢を持っていました。小さな寄せ植えのように見える。「あら、可愛い~!」と言ってしまったら、「向うに行くとありますよ」と笑顔で教えてくれました。

そちらに歩いていくと、何かやっている。



小さな植物を組み合わせて植えてくれるみたいです。でも、こちらは旅行者なので、こんなのをもらっても仕方ない...。



パリ市がやっているイベントでしょうね。Biodiversité(生物多様性)という文字があったので、そういう教育なのだろうと思います。最近のバリ市は、すっかりエコロジー志向で、住民に環境保護をするような啓蒙運動を色々しているのです。

さっき歩いてきたセーヌ河のほとりにある道路も、歩行者天国にしたイベントをしていました。



セーヌ河に沿った道路は交通量が多くて排気ガスを出す。それで車が通れないようにする運動があるのだと聞いていました。車が通らないと、こんな風にみんなで遊べるよ、というアピールのイベントでしょうね。

ブログ内リンク:
★ 目次: フランスの都市と農村 »  パリについて考える

外部リンク:
☆ パリ市: Que faire à Paris
☆ パリ市: Biodiversité nature et développement durable


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2013/08/03
寒くていつまでも夏にならなかった今年。6月中旬に暑い日が2日くらいあって、その後はまた寒くなり、やっと夏の暑さになったな、と思ったのが7月7日。

日本に比べれば、フランスの夏は過ごしやすいと思う。最高気温が30度を超す日でも、厚い石壁の家の中は、冷房をきかせているようにひんやりしています。もっとも、猛暑が2週間も続くと、さすがの石壁も熱せられてきて、室内の温度は上がってきますが。

暑さが耐えられないのは、大きなガラスが入っているコンクリートの建物でしょうね。それと、やはりパリのような大都会の暑さは異常です。

一度、暑い時期にパリに滞在してしまって参ったことがありました。夜になれば温度が下がるので窓をあけると、みんなも冷房なんかないので窓をあけている。夜中になっても、音楽や、人の声で、うるさいこと、煩いこと。窓なんか開けていられない!

夏のパリは、パリっ子たちがヴァカンスに出かけて人口が減っているので観光しやすいのですが、あの堪らない暑さを経験してからは行くのを避けています。


パリの喧騒から逃れる場所

パリを観光していると疲れます。やたらに歩いてしまうし、人が多くてせかせかしている。東京にいるときほどではないのだけれど、フランスの田舎に慣れていると、どうしてパリはこんなに疲れるところなのだろうと思ってしまう。

そこに夏の暑さが加わると、たまらなく疲れる! むかし、一人でパリを観光していたとき、何でも良いから息抜きができるところはないだろうかと思い始めたとき、ロダン美術館の広い庭園に行って命拾いをしたのを思い出します。

パリも、詳しい人だと、そういう息抜きができるところを幾つも知っていらっしゃるのでしょうね。

プティ・パレ美術館(Musée du Petit Palais)がリニューアルしたので行ってみたら、ここに休憩の穴場を発見。

中庭にカフェがあって、ゆったりした空間になっているのでした。



建物内のティールームは味気ない内装なのですが(左)、そこから中庭に出たところは、回廊にテーブルとイスが並んでいて、そこでくつろぐことができる空間なのが気に入りました(右)。屋根があるので、夏には日陰で、涼しかったりするかもしれない。

プティ・パレ美術館はパリ市が運営しているので、入場は無料なのが良い! ちょっとコレクションを見て、ここでくつろぐのは穴場だな...。

そう思っていたら、このカフェの写真をとる日本人が登場。




2人の様子から、雑誌か何かで紹介するために撮影しているのだろうと思いました。さすが、パリの隅々まで紹介している日本! 自分で穴場を探すより、雑誌やガイドブックを買って読んだ方が良いのだろうな...。

パリのガイドブックを検索

さすがパリに関してはたくさん出版されていますが、息抜きするのに適した場所のガイドブックなどというのはないような...。それはそうでしょう。わざわざパリに行って、何もせずにボーっとしたい人なんて少ないでしょうから。


パリで涼しさを味わえる、10カ所のお薦めスポットとは?

フィガロのサイトで、30度を超える猛暑のこの頃、パリで涼しさを味わえる場所のトップ10をご紹介しました。

Paris: 10 bons plans pour se rafraîchir

もう夏のパリにはこりごりしているので、行くこともないとは思うものの、どういうところを薦めているのかと眺めてみました。

パリに住む人たちのためのお勧めスポットですね。

プール、セーヌ河畔にできる浜辺Paris Plages(2013年7月~8月18日)、野外で上映される映画などというのは興味なし。

カタコンブ・ド・パリ(Catacombes de Paris)なんてのも入っていました。地下だし、骸骨なんかを眺めていたら、寒いくらいに涼しいでしょうけどね...。記事にはこの地下納骨堂を見せる動画「Visitez les Catacombes de Paris」も入っていましたが、私は怖くてスタートさせる気にもなりません。

パリにあるミュージアムは、ほとんど全てには冷房がある、とありました。そうでしたか...。

Institut Suédois(スウェーデン文化会館)のカフェが入っています。野外にも席があるのだそう。マレー地区にあるのは魅力ですが、イケアのスキャンダルの後、北欧の食べ物なんて食べたくないしな...。

10カ所のうち、1つだけ、これはマークしておこうと思ったところがありました。

ロマン派美術館(Musée de la vie romantique)に、木陰が気持ちよさそうなカフェがある。この美術館に行った記憶はあるのですが、カフェのことは覚えていません。冬だったので、野外のカフェなんて興味を持たなかったかもしれない。

このカフェの写真がたくさん入っている記事がありました:
Le salon de thé du Musée de la Vie Romantique

パリで、のんびりした田舎の雰囲気を味わえる感じ。なかなか良さそう。でも、プチ・パレとは違って美術館には入場料がいりますね。地元の人たちが利用しているというので、カフェだけに入ることができるのかもしれない。


猛暑

2003年には猛暑があって、高齢者を中心に15,000人くらいの死者が出たと言われるフランス。暑くなると、またあの猛暑になるのか?... と心配します。

2004年には、政府はテレビにスポットを流していて、猛暑になったときの注意を並べていました。その中で面白かったのは、「ショッピングセンターに行きましょう」というもの。フランスで冷房している施設はそのくらいなんですね。

フランスの場合、教会に入って涼むのが最も簡単な方法だと私は思っているのですが、さすがに政府が「教会に行きましょう」とは言えないんだな... と感心しました。

でも、上に入れたフィガロのご推薦場所に教会が入っていなかったのは不思議。パリだったら、静かで涼しい教会の穴場があるのではないかと思うのだけれど。でも、そういうのを推薦するのは不謹慎なのでしょうね...。


今年も、猛暑や熱波を意味する「Canicule(カニキュル)」という言葉をよく聞きます。

フランスでは暑いのは寒いのより良いと思っている私なのですが、この乾燥した暑さも厳しいものがあると感じます。 じっとしている限り、汗が出てこないのです。それで、知らないうちに干からびていくような感じがしてくる...。

ここのところ、暑い日に外出するときには、凍らせたオシボリを持っていきます。溶けてくるわけですが、冷たさは残るので便利。それで腕などを拭いて、皮膚の表面から水分を補うのです。

本当に暑い日には、オシボリを頭に乗せてしまう!

先日、今年最高の暑さかなと思ったので、庭に温度計を置いて測ってみました。最高気温が36度というのは、日陰の温度ですから。

温度計は45度をさしました。今も記憶が生々しく残っている2003年の夏に書いた日記があったので読み直してみたら、日向の温度は52度だったと書いてある。

やはり、今年の方が暑さは弱い。
暑くても、数日過ぎれば寒いくらいの天気になるので息抜きできます。

朝晩は寒いくらいに涼しいし、暑い日には夕立が降ることも多かったし、最高気温が35度を超すような日はせいぜい1週間くらいしか続かなかったと思う。でも、嵐になったり、竜巻がおきたりと、異常な天候は多かった...。

ブルゴーニュの高級ワインの産地、ボーヌ周辺のブドウ畑で、雹を伴った嵐が大きな被害があったのは7月24日だった。この地域の畑では、10~90%が破壊されたとか。

ここのところ涼しいのですが、また暑さは戻ってくるようです。まだ8月になったばかりですもの。まだ暑すぎるくらいの晴天が欲しい...。

ブログ内リンク:
フランスの猛暑を乗り切る方法 2006/07/03
耐え難い暑さのパリ・・・ 2005/06/28
2003年の猛暑 2003/07/20

外部リンク:
☆ MMM : ロダン美術館
☆ MMM : パリ・ロマン派美術館
☆ MMM: パリ市立プティ・パレ美術館
☆ 日経トレンディネット: パリ市立美術館(プチパレ)への誘い
Bourgogne: contre la grêle, les viticulteurs prêts à revenir aux roquettes d'iodure


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2011/11/08

シリーズ記事 【パリとピカルディー地方の旅行】 目次へ
その11: パリ観光 (11) マドレーヌ寺院


マドレーヌ寺院で行われるコンサートに行った日のことです。


ギリシャの神殿のようなマドレーヌ寺院

マドレーヌ寺院Eglise de la Madeleine)の外観はギリシャの神殿を思わせ、キリスト教の教会としてはとても奇妙な建物です。



書きながら気がついたのですが、フランス語では「教会(エグリーズ)」と呼んでいるのに、日本語の定訳は「寺院」でしたね。この建物の雰囲気から「寺院」と呼んだ方が相応しい感じがしますが、クリスチャンの人には嬉しくない呼び名ではないでしょうか?

ヴェルサイユ宮殿も、フランス語では「城(シャトー)」です。私の感覚では、尖がった屋根の塔がないとシャトーより宮殿という感じがします。でも、フランスにいれば「シャトー・ド・ヴェルサイユ」としか聞かないので、慣れてしまっていますが。

マドレーヌ寺院は、建設中にフランス革命が勃発してしまっていなかったら普通の教会になっていたのでしょう。そうしたら、日本語でも普通に「マドレーヌ教会」と呼ばれたのではないかな?...

ナポレオンの台頭によっておかしな姿になってしまったようです。そんなこんなで、完成するまでには85年もかかったのだそう。

1806年: ナポレオン・ボナパルトが軍隊の勝利の殿堂のようなものにする
1837年: パリで最初の鉄道の駅になる(ナポレオンは既に死んでいた)
1845年: 教会となる

教会になる前の使い道を聞くと納得します。教会より、そちらの方が向いているような建物だからです。中に入っても教会らしさに欠けます。やたらに立派で広すぎる! 美しくはない...。

でも、私がフランスで見る建築物を古いか、新しいかなどは分からなくて、価値観もなかった昔には違う見方をしていたように思います。「立派な教会だな~!」と思った記憶が微かに残っているのです。

このくらい広いと、大規模なコンサートやお葬式をするには便利な教会でしょうね。結婚式をするには、どこかもっとロマンチックな教会を選んだ方が良いと思いますが。


良く似た2つの建築物はどうやって見分ける?

コンコルド広場に立ってみると、向こうにマドレーヌ寺院が見え、その反対側に鏡で映したように同じような建物が見えます。



建物の近くに行ったときには、それが教会なのか国民議会なのか位置から分かっているわけなのですが、写真にとっていたものを分類しようとすると迷います。

この際、写真を並べて見分け方を探してみることにしました。



左が国民議会の建物(Assemblée nationale)。右がマドレーヌ寺院。

国民議会の建物は革命前は宮殿だったので、「ブルボン宮殿(Palais Bourbon)」とも呼ばれます。宮殿がこんな形をしているのもおかしいわけで、平らだった宮殿の屋根にギリシャ風の三角の屋根をつけてしまったのでした。

どちらが先に三角屋根をのせたのかは知りませんが、この2つの建物がコンコルド広場から左右対称に見えるのが素晴らしい! フランス王政にナポレオンの冠をつけるようだ、などと考えてやったのでしょうね。

さて、写真を並べてみると、少し違うのが見えてきました。

正面にある柱の数が違う。教会は柱が8本。国民議会はそれより4本多いので、横幅があって、屋根の三角形も広がっている。

それから、国民議会には旗がたっている。いつも立っているのかどうか知りませんが、議会であることを示す何かしらがあるでしょうね。

これで遠くから写した写真も分類できるようになるかな?…


マドレーヌ寺院の界隈にはパン屋がない?!

最近パリに滞在するときには、できるだけミニキッチン付きのstudioというタイプの部屋にしています。パリのレストランは、ほとんどが不味いか、高すぎるかの2通りのカテゴリーに入ってしまうので、レストランで食べる楽しみがないからです。

この日の夜、マドレーヌ寺院でコンサートを聞いたら、宿に戻って夕飯を食べることにしていました。パンとサラダを買えば良かったのですが、ホテルの近くでは見つかりません(休んでいるか、まずそうかだった)。それで、仕方なしにマドレーヌ広場で買うことにしたのです。
 
フランスの町なら、どこにでもあると思っているのは、次の3つの商店です:
パン屋、美容院、薬局
後者の2つは、どうしてこんなにたくさんあるのだろう、と常々疑問に思っています。パン屋の数より多い感じがします…。

マドレーヌ寺院の場所を確かめてからパン屋探しを始めました。出来合いのサラダを売っているデリカテッセンの店か肉屋があれば幸い。最低はパンを見つけたい。

歩き始めてから気がついたのですが、高級ブランドのブティックがすごく多いのですね。パン屋とか、お惣菜を売っていそうな店が一軒もない!

そういうのは裏道にあるのだろうかと入ってみるけれど、やはりない。

そういうことってあるのだろうか?…

食料品を売っている小さな店も、ミニスーパーも、食べるものを売っている店には行き当たりません。

はや足で歩きまわったので、本当に一軒もないのかとGoogltマップをグルグル回してみましたが、やはりないみたい...。

仕方がない。ホテルにはハム・ソーセージ類とワインはあるので、それを食べて寝るることにするか…。

諦めて教会に戻っろうとすると、もうすぐ教会というところで、ありました、ありました! パンを売っていそうな店。でも、パン屋ではない。

パリにお詳しい方だったら、マドレーヌ広場でパンを買いたいなら、「あそこに行けば良いじゃないの!」とすぐに思われたのではないでしょうか?

フォーションです。本店がこんなところにあったのですね。

ここでも東京のフォーションにあるのものを売っているのではないかと思って入ったら、ありました♪

おいしそうなパンと、おいしそうなパック詰めのサラダ。それをファーストフードのようにその場で食べてしまうこともできるようになっていました。

コンサートが終わってからホテルで食べたのですが、おいしい♪ パンやサラダなしの食事になるかという非常事態だったので、よけいに感激しました!

それにしても、マドレーヌ広場の界隈に住んでいる人たちって、パンを買おうと思ったらフォーションしかないのだろうか?…

でも、パンの値段からいくと、普通の店と比べて高いという感じはしませんでした。ホテルが近かったら、毎日会に言ってしまったかもしれない。パリにはまずいレストランが多すぎるので。

次回はマドレーヌ寺院で聞いたコンサートのことを書きます。少し変わった趣向があったのです。

― 続く ―

脱線して、国民議会グッズを売っている店のことを書きました



ブログ内の関連記事:
目次: 教会など宗教建築物に関する記事ピックアップ
★ このシリーズ記事の目次: パリとピカルディー地方の旅行
総目次: テーマおよび連続記事ピックアップ

情報リンク
L'histoire du Palais Bourbon et de l'Hôtel Lassay


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2011/11/05

シリーズ記事 【パリとピカルディー地方の旅行】 目次へ
その8: パリ観光 (8) ストリートアートとトロンプ・ルイユ -1


パリに行くと気がつくことの1つに壁の落書きがあります。

ビルの高いところ、地下鉄のトンネルの中など、落書きをするのも命がけではないかと思うようなのもあります。

ビスケット文字と呼びますか? そういうのが一番多いような気がします。



これは建物の壁に描かれた絵。



正直いって、私は美しくないと思うのですけど…。こういうのがそこらじゅうにあると、治安が悪い地域に感じて怖くもなります。


Street Artistes

でも、汚い壁だと、何か描いてある方が良いと感じます。中には素晴らしい作品もあるのです。


トロンプ・ルイユ

下は、今回の旅行ではないのですがパリで見た壁画。



天気が悪かったので不鮮明なのですが、下にピアノとバイオリンを弾く人がいて、そこから始まる長い階段を登っていく人が描かれています。


最近は建物の壁に描くのが流行っているようにも感じます。だまし絵の手法。フランス語でのまま「トロンプ・ルイユ(trompe-l'œil)とも言いますね。

今回のパリ旅行で気に入ったのはこれでした↓



窓もなくて味気ない、広いばかりの壁の下のところに描かれていました。

殺風景なところだからと鉢植えをおいていたら、パリなので盗まれてしまうかもしれない。とすると、こういう飾りは良いです!



建物の持ち主が書いたのではないかな。いいな~、絵が描ける人って!…


ここから少し歩いていたら、また、あれっ? と思うものに出会いました。



銅像にしては変だと思ったので、こちらもトロンプ・ルイユが描かれているのかと思ったら…

写真が貼ってあったのでした。そう分かったのは、足元の部分が少し剥がれていたからです。



写真を切りぬくのは大変でしょうから、そういうステッカーを売っているのかな?

近づいて眺めても、この男の子は壁から飛び出しているように見えるのですから不思議…。

― 続く ―



ブログ内の関連記事:
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世界一美しい街を復興させるアート活動
世界最大級の“落書き”がパリに登場!


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2011/11/01

シリーズ記事 【パリとピカルディー地方の旅行】 目次へ
その4: パリ観光 (4)


午後8時から始まるコンサートまでの時間をつぶすために、静けさを求めてセーヌ河に浮かぶ小さなサンルイ島Ile Saint-Louis)を散歩しました。

サンルイ島は、ノートルダム寺院があるシテ島のお隣。つまり、パリのど真ん中にあります。


大きな地図で見る
Aの印を入れたのはシテ島にあるノートルダム寺院、その右手の島がサンルイ島


パリの超高級住宅街サンルイ島の暮らし

サンルイ島はよほどのお金持ちでないと住めない地域だと言われています。日が沈む時間に散歩したら、ここに住む人たちの生活が感じられて面白かったです。

島の中央の道には観光客向けのレストランやホテルもあるのですが、食料品店もあります。しかも、かなり高級そうな食品が並んでいます。



贅沢な食材を扱っていそうなお肉屋さん。
天井から丸ごとの生ハムがたくさん釣り下がっている…。

下はチーズ屋さんで、こちらも見事。
こういう店で売っているチーズは美味しいのだろうな...。



右手にある蓋のない丸いケースに入っているのはモンドールというチーズです。

いくら秋から冬にかけてしか食べられないというチーズだといっても、ここまで山積みしてしまうのもパリ? パリっ子たちはトレンドを追いかけるから…。
 
と言うものの、今年の私はなぜかモンドールに縁があって、もう何度も食べていました。
フランシュ・コンテの郷土料理料理: モンドールのフォンデュー 2011/10/08

サンルイ島の中で特に素晴らしい建物があるのは、セーヌ河に沿った道路に面する建物ではないでしょうか。 今でこそ車がたくさん走っているし、バトームーシュのサーチライトも邪魔ですが、百年前まではさぞ住み心地が良かっただろうなと思います。

日が暮れて家々に明かりが灯ったばかりの頃は、まだカーテンも鎧戸もしまっていません。豪華だな… と、ため息が出そうなマンションの窓が夕闇に浮かび上がってきていました。

見えるのは天井くらいなのですが、それだけでも歴史を感じさせる美しさがあるアパルトマンがあります。「フランス式天井(plafond à la française)」と呼ばれる見事な梁、天井の美しい飾りやシャンデリアなど...。 


しばらくは工事中になるランベール館

サンルイ島の散歩の最後のころ、気になっているランベール館Hôtel Lambert)に差しかかりました。

歴史的建造物に指定されている17世紀の見事な建築物なのですが、アラブの大金持ち(カタール国首長)が入手して大改修するというので話題になりました。

改修工事がどう進んでいるのか気になります。庭と館を包む工事用の木の塀が、前回に通ったときより高くなっていてました。工事をするのに、こんなに立派な木の塀で隠してしまうのは他では見たことがないと思います。なんという贅沢さ!

歴史的価値が高いこの館の改修工事は大規模なもので、古いものを大切にするフランス人の度肝を抜く内容でした。

館の正面にある美しい中庭(cour d'honneurと呼ぶ、ただの中庭ではありません)を掘って巨大な地下駐車場を作る、由緒ある部屋の天井画をはがしてバスルームにする、エレベータをつける、冷房にする、等々...。

そんなことをするとはけしからんと猛烈な反対運動がおこり、改修工事は差し止められて、修復工事が正当なものであるかを問う裁判になりました。

パリ市の歴史保存会のサイトでは、ちゃんと日本語でも声明文を出していました。
パリ:危機に立つランベール館 - Sauvons l'hôtel Lambert !

このページの右側に写真ギャラリーがあり、このランベール館の内部がいかに見事なものであるかを見ることができます。

フランスの「国宝」とも呼べる「歴史的建造物」に指定されている建物には非常に規制が厳しく、周辺の地域にある建物まで好きなようには建築・改修工事はできません。でも、お金と権力があると事情は違うのかもしれない...。

1年前に判決はおりて、歴史的価値を損ねるような工事は止めるという条件で認可がおり、工事が始まりました。改修工事費は4,000万ユーロとか。 途方もない金額ですが、もっとかかるのではないかな?...

ランベール館の改修工事がニュースで騒がれたとき、日本人実業家が歴史的価値の高い城を買って内装をバラバラに売って城を破壊してしまった大きなスキャンダルを思い出しました。暖炉や調度品を売ると、城の買値を帳消しにしても儲かってしまうのです。城の持ち主は刑務所に入れられたところで報道は途切れてしまったのですが、その後は無罪で釈放されたように感じています。

美しい館があるサンルイ島なので、どこか1つくらい内部が見学できる館があると嬉しいのに...。

このランベール館の少し先にあるローザン館(Hôtel de Lauzun)も、17世紀半ばに建築された見事な建物です。昔は週に1回だけ見学できたのですが、今では特別公開のときにしかオープンしていません。

特別公開のための案内ビデオ:

Découvrez l'Hotel de Lauzun lors des Journées du Patrimoine

ローザン館はパリ市が所有しているのですから、普通に見学できるようにしてくれれば良いのに... 。

ランベール館の方は、カタール国首長の所有物である限りは、年に1回でも一般公開することはありえないでしょうね…。

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目次: 旅行したときに書いたシリーズ日記のピックアップ
目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ

情報リンク
☆ 動画: Le prince Al Thani donne une fête avant les travaux à l'hôtel Lambert 2010年9月
  工事開始を祝って開かれたランベール館のコンサート(ピアノ演奏はフジ子・ヘミングさん)
☆ Le Monde: Accord pour la restauration de l'Hôtel Lambert 2010年1月
サンルイ島のオテル・ランベール(ランベール館)  2008年7月
Rubrique L'hôtel Lambert

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2011/10/31

シリーズ記事 【パリとピカルディー地方の旅行】 目次へ
その3: パリ観光 (3)


パリに来ると、外国旅行をしている気分になります。だって、パリ以外のフランスとは国が異なるほど違うと感じてしまうのです!

例えば、下は前回の日記で書いたカフェに座っていたときに見えていた隣のカフェ。



フランス語がお分かりになる方にお聞きします。
このカフェ・レストランをご覧になって、なんか変だな… と感じられませんか?

私はパリ以外では、こういう風に書いてあるのを見たことがないような気がするのです。

地方でもあるのかもしれませんが、パリの観光スポットのあたりを歩いていると、これと同じことが書いてあるレストランがやたらに目につきます。


パリには何でもある

しゃれたフランス製品やブランド物を探すなら、東京で探した方が簡単だと思っています。



でも、パリなら探せるのでしょうね。

地方にいると、日本からブランド品などの買い物を頼まれたって見つけだせまん。

先日の旅先で知り合った夫婦と話していたとき、ブルゴーニュで一番大きな街ディジョンは美しいという話しをしたとき、意外な返事が返ってきました。

マダムはステキなお店があるかと聞いてきたのです。買い物が好きなのは日本人だけではないみたい。いや、普通の女性なら好きなのかな?...

私は観光するのに美しい古都だと言いたかったので、即座に「大したお店はありません」と答えてしまいました。

田舎にいると、誰かにプレゼントを買わなければならないときには本当に困ります。逆に、フランス奥地に住んでいる友達を食事に招待したときなども、とんでもなくつまらないものを持ってきてくれることが多いです。

パリに行くと、あらゆる趣味に合うように色々なものを売っている!

今回の旅行で目にとまったのは、これ ↓



ウィンドウショッピングを楽しもうと思ったら、フランスではパリくらいしかないのではないかな?...

催し物がたくさんあるのもパリ。

パリに着くと、まずキオスクで1週間分の催し物がぎっしき書かれている「Pariscope」という安い小冊子を買います。インターネットが発達しても続いているのは、この雑誌が非常に安いからでしょうね。

眺めていると、コンサートや特別源など、何かしら面白そうな催し物が見つかります。本当にパリに文化は集中している...。

パリは好きではないのですが、やはりパリに行かないと何もない!

でも、着いたとたんに「パリには人が多すぎる…」と、ため息がでてきます。

レストランのテーブルの間隔が狭いのも不愉快...。東京だって、こんなにテーブルをぎゅうぎゅうに並べたりしないのではないかな? パリっ子たちって、人とくっついているのが好きなのだろうか?...


パリ到着第1日目にして、もう田舎が恋しくなりました。

その日、コンサートが始まるまでにはまだ時間があるので、静けさを求めて夕暮れのサンルイ島を散歩することにしました。

ー 続く ―


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2010/12/17

シリーズ記事 【パリ滞在記 2010年冬(目次
その9
パリで見た奇妙なもの (4)


ここ数年、日本に帰ると、奇抜な服装の若い女の子たちがたくさんいるのを見て仰天しております。

フランスでは見かけないな… と思っていたのですが、
ついに先日、やっとパリで出会うことができました♪

目撃地点はバスチーユ広場からのびる大通りの歩道。

その写真を入れた日記を書こうとしたのに、前回の日記ではイントロとしてバスチーユ広場にあった城について長々書いてしまいました。
広場となってしまったバスティーユ城


バスティーユで見た可愛い女の子たち

これは二度と見れないかもしれない!
すれ違ってからそう気がつき、振り返って後ろ姿の写真をとりました。

遠ざかってしまってからだったので(いつも気がつくのが遅い!)、少しピンボケですが、この彼女たちです。



日本のに比べると、おとなしすぎますね。でも、フランスではすごく目立ちました。

タイトルにパリジェンヌと書いてしまいましたが、もしかしたら地方からパリ見物に来た女の子たちかもしれない。ひょっとしたら、日本人観光客かもしれない...。

でも、せっかくの出会いなので、パリジェンヌと思うことにします。



バービースタイル?

私が写真を撮ったのは、自分と同じくらいびっくりしたからなのだろうと思ったらしい男性が笑顔を向けてきました。

私は初めて見たから驚いたわけではなくて、パリでは見かけたことがなかったからなのですけれど、そこで「東京にはたくさんいますよ」と見栄をはっても仕方ない!

この男性は、生まれて初めて見たのではないかな...。

バービーみたいな格好をされたら、びっくりしちゃうよね」
そう言ってきました。

こういうファッションをバービー人形に喩えるものなのでしょうか?

バービーといえば、半世紀も前に出たお人形でしょう? 私のイメージでは、レトロな服の着せ替え人形なのですけど…。

そう言ってきたのは中年の男性だったので、バービー人形しか思い浮かばなかったのかもしれません。



フランスでも、バービー人形がブームになったのは1960年代のようです。

それでも、最近、テレビで「バービー」という名が出てきていたような気もするので、今でも売っているのかもしれない。

楽天市場でバービー人形を検索してみたら、ぞろ~っと出てきました。なので、日本でも流行遅れの人形ということもなさそうですね。



ロリータ・ファッション

年頃の時期でも、私はファッションには全く興味がありませんでした。食べ物に散財するのは気にならないのですが、服飾にお金をかけるのはもったいないと思ってしまう...。

なので、この手のファッションの知識は皆無です。

彼女たちのファッションを何と呼びますか? 私は「ロリータ・ファッション」と思ったのですが、違うでしょうか?…

フランス人の友達にロリータと呼ばれる服装について話したら、「ロリータなら知っている。でも、変だね。フランスで発表された小説だよ」と言われました。

聞いた相手が悪かった。この人も、私と同様に最先端ファッションのことなど何も知らないのです!
 
☆ 楽天市場でロリータを検索
可愛い服がでてきます。 これじゃないかな?...


コスプレ

調べていたら、「コスプレ」という言葉が出てきました。そういえば、どこかで聞いたことがある。

こちらは90年代末に登場したそうなので、今は主流なのかな?…

楽天市場で検索して画像を見てみました:
☆ レディースファッション ⇒ コスチューム ⇒ コスプレ

う~ん、なんだか見えてきますね。

右のようなのが出てきました。

「ラムちゃん」とついたコスプレなので、ラムちゃんという人がいるのでしょうね。

それで「ラムちゃん」を検索してみたら、Wikipediaでヒットしました。なるほど、なるほど。ラムちゃんはビキニ姿もトレードマークなんですって!

やはり同じ世界を生きている人たちの間で楽しむものなんですね。私なんかが「この寒いのに、どうしてそんな格好をしているの?」などと言ったら、しらけてしまう!



コスプレとは、Wikipediaによれば、「アニメ、漫画、ゲーム、歌手等の愛好者または特定の職業の制服・着衣等を好む者が、その衣装を真似て作った服もしくは本物を着て、そのキャラクターや職業になりきったり、他人にその格好をさせること。またはその格好のこと」。

バスチーユで見たピンクの女性たちは、やはりロリータなのではないかな?…
でも、これを見て、「ああ、あのマンガの登場人物だ」と思ったらコスプレになる? 


変装とコスプレ、どう違うの?

コスプレ姿でパリの街を歩く人がどのくらいいるのか知りませんが、フランス人は変装が大好きなので、やっている人は多いのではないかと思います。

人が集まるときにフランス人たちが変装して楽しむのは、数えきれないほど遭遇してきました。

主産者側に「ご招待に感謝します」と示すジェスチャーとしても、その日の集まりのテーマに合わせた変装姿でやって来たりします。パーティーにテーマを決めて、何かそれに関係するものを考えて変装して行くのが義務になっていることもあります。

貸衣装を用意して変装をしたパーティーのことを書いた日記:
フランス人は仮装するのがお好き? 2005/09/29

この日記に入れた写真に見えるように、フランスの昔の漫画や映画や童話の登場人物に変装していた人たちがいたのですが、こういうのはコスプレとは言わないのですよね?

ゴシックというのもあるそうなので、Wikipediaで「ゴシック・ファッション」を開いてみました。

読むのは面倒なので飛ばしたら、ページの中ほどに山高帽姿の男性がいます。これ、ゴシックですか?!

十数年前、友達と二人でパリの薬屋さんに行ったとき、19世紀そのままの服装をした男性が入ってきました。きまっている度合いといったらすごいのです!

「カッコいいな~」と友達に言ったら、私が日本人だから頼みにくいのだと思ったらしくて、その人に写真を撮るOKをとりつけてくれてしまいました。そんなのには慣れているらしくて、良いポーズで収まってくれました。

数カ月たったときに開いた雑誌に彼の写真が出ていて、パリのマレー地区の名物らしいと知ったのでした。でも、彼は19世紀のファッションが好きだからそういう格好をして生活していただけだと思う。今の時代には、彼のアイデンティティーはなくなってしまったのだ…。

ともかく、学んだ言葉はフランス語でも覚えておかないと。コスプレは日本発祥なので、日本語と同じく Cosplay(コスプレ)なのだそうです。

コスプレコンテストらしいフランスのビデオがありました。
PARIS MANGA '10: COSPLAY

でも、私には、普通のフランス人たちがおふざけでやっている変装と全く見分けがつかないです...。




こちらにも…

バスチーユ広場の話しに戻ります。

ピンク色の彼女たちが遠ざかったので、前を向いて歩きだすと、こちらにも変わったファッションの女性がいました。



頭の白いベールに注目したのですけど、どうしてこんなものを被っているの? 花嫁さんのベールみたいではないですか?...

パリでは色々なものを見ることができます!

- パリ滞在記はまだ続きます -


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2010/05/23
話しには聞いていたのですが、あのシャンゼリゼを畑にしてしまうというイベントが本当に実現してしまったと知りました。

シャンぜリセ大通りの凱旋門からロータリーまでの1キロ、3ヘクタールを農場にしてしまうというもの。1,000人の農業者が参加。トラクターも1,500台。フランスの農業の大半を見ることができるのだそうです。

大がかりな準備をしたのに、この日曜日(5月23日)と、祝日で休みの明日(24日)だけで終わってしまうそうです。そう長くシャンゼリゼを交通止めにすることもできないのでしょうね…。

テレビニュース:


この日曜日はパントコートの祭日。ずっと寒かったのに、素晴らしい天気になりました。主催者は200万人が見に来ると予想したそうですが、オープンしたばかりで80万人が来たと推測したそうなので、本当に予想を下回ることにはならないでしょうね。

パリでは毎年、農業国際見本市というのが春先に開かれて、こちらもパリっ子たちがたくさん行くのですが、入場料はけっこう高いのです。でも、今回のシャンゼリゼに作られた農場の方は入場無料。200万人くらい来てしまうだろうな…。

もっとイメージをご覧になりたい方はこちら:
☆ 写真アルバム: Les Champs-Elysées se mettent au vert


農業者のアピール手段

このイベントは「Opération Nature Capitale」と呼び、若年農業者組合(メンバー数55,000人)が主催したそうです。

シャンゼリゼを農場にしてしまうというのは楽しいイベントですが、裏には農業者たちの主張があるのですよね。農業や農村を忘れないで! というもの。会場に集まった農業者たちは、やってきた人たちに農業についての説明をしていますね。

昨年は農業者の収入が減少したことが大きなニュースになりました。農業者の平均収入は14,600ユーロ(200万円弱)で、前年に比べると34%落ち込んだのだそう。その前の年にも20%減っていたそうなので、深刻な問題になっています。

でも、腑に落ちないのですよね。最近のフランスでは物価が急騰していて、農産物も同じです。以前に1フランだった野菜が、今は1ユーロになったとさえ感じます。1ユーロは6.5フランくらいでスタートしたのですから、考えてみるとおかしい。

農産物市場を支配している大手スーパーマーケットが大きなマージンをとっている、というのも大きな原因のようです。それと、歴代のフランス大統領とは違って、今のサルコジ大統領は農業を大切にしていない。

このイベントの報道は面白いです。農業者たちを守らなければというのを強調するものが多いように見えましたが、政府は対策を施しているのだと強調しているものもある。


日本では想像つかないと思いますが、フランスの農業者たちはとても主張が強いです。普通だったら犯罪になるような過激なデモをしても、なんだか許されてしまっているので面白い。


同じシャンゼリゼで行われた農業者のアピール:


↑ 2009年10月16日の映像とあるので、次のニュースのデモのようでした:
農業関係者、パリのシャンゼリゼ通りでデモ


農業者がした過激なことで刑務所に入れられたのは、建設中のマクドナルドを襲撃したジョゼ・ボヴェさん(現在は欧州議会議員)くらいです。

地球は売り物じゃない!

そもそも、フランスに暮らすメリットには、おいしい食材があることと、すぐれた食文化があるということが大きい。となると、フランス人たちは農業者と一体になってしまうのも無理がないかもしれません。

それにしても、シャンゼリゼに農村風景をつくってしまって農業者の主張をするのは平和的でとても良いと思いました。

国際競争の中で危ぶまれているフランスの農業。パリでのイベントは準備もさぞ大変だったでしょうに、若い農業者たちがこんな風に頑張っているなら、困難を乗り切れるのではないかと思いました。


リンク:

イベントに行かれたパリ在住の方がたくさんの写真を見せてくださったブログ:
シャンゼリゼが畑となった日

フランス農水省サイトの情報:
Nature Capitale sur l'avenue des Champs-Elysées à Paris

パリ市サイト情報:
Un jardin extraordinaire aux Champs Elysées


こんな風に「シャンゼリゼを農場にしてしまうのは初めてではないだそう。20年前、1990年6月に「大収穫(Grande moisson des Champs-Élysées)」というイベントでシャンゼリゼが麦畑になって、収穫のデモンストレーションがあったとのこと。

そのときの画像が入っているサイト:
La Grande Moisson: la magie des hommes et du blé

今回のイベントは前回と同じくらいの予算(420万ユーロ)。コンセプトを作ったのはGad Weilというロード・アートのクリエーター(オフィシャルサイト: GadWeil - Créateur d'art de rue)。

ブログ内リンク:
ワインを作る農業者たちの怒りのデモ 2012/11/09
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2010/05/10

シリーズ記事 【なぜパリっ子は嫌われるのか?】 目次へ
その4


先日、ブルゴーニュから車を運転してもらってパリに行ったときのことです。

パリの道路は渋滞しているし、駐車料金も安ホテルに泊まったくらいの料金になるので、車なんかでは行かない方が良いのですけれど、電車で行こうとしたときに駅までどうやって行くかという問題があります。公共交通網が貧弱なので、最寄りの駅までバスなんかでは行けないからです。

パリに到着。路上駐車はあきらめて駐車場に入ったのですが、空いているスペースがない。フロアーを変えていきました。

でも、いつまでグルグル回っていれば良いのか?…


パリっ子って、正義感が強いのだろうか?

空いたスペースがありそうな道が横にあり、そこに入って行く車があったので後について行きました。一方通行の方向が違うらしいけれど、パリではそうしないと生存競争に勝てないのかも知れない。パリで運転するときには、地方にない慣習があるのです。

でも、前の車が駐車スペースをとってしまったので、私たちの場所はありそうもない。

すると、どこからともなく、いかにもパリの紳士という感じの男性が現れて、私たちが逆の方向から入って来たと文句を言います。

車を運転していた友人は、「すみません。気がつかなかったものですから」と丁寧に詫びたのですが、紳士は両手をあげて「Uターンしろ」とわめく。

見逃してくださいよ。こんなところでUターンするのは大変なのですから。あと5メートルも前に行けば、曲がり角で正しい方向に修正できるのに…。

でも、車のプレートで、こちらが田舎者なのは一目瞭然。それでバカにされてしまったのかな?…

相手は道に立ちはだかってどいてくれません。戻れと、わめき続けています。

仕方ないので、バックし始めたのですが、相手はそれを見極めようと立っていらっしゃる。ようやく、Uターンして入ってきたところまで戻ったら、紳士は立ち去っていきました。

パリの人って、正義感が強いのか? あるいは、おせっかいなのか? あるいは、暇なのか?…

友人が私に言います。
「パリジャンだね。こういう人にはパリ以外では出会わないよ」

本当にそうだと思いました。普通は、一方通行の道に逆から入ってきた車があったら、「間違えてますよ~」と教える程度で、わざわざ出てきて息まいたりなんかしないもの。


ピザ配達の若者と言い合いを始めた友達

何年も前に、同じような光景が繰り広げられたことがあったのを思い出しました。

わめいたのは私の友達。私にはメロメロに優しくしてくれる、親代わりのようなマダムなのですが、その時はパリっ子らしい彼女を見たのでした。

レストランで一緒に食事しようという約束で彼女の家に行って、食前酒をご馳走になりました。それから、マダムと私が先に家を出て、ご主人が用事を済ませてから下りてくるのをマンションの前で待ちました。

マダムがタバコに火をつける。二人で道路を眺めていると、右手の方からオートバイがやってきました。そこは一方通行の道路で、オートバイは逆の方から入ってきたのでした。

マダムが生粋のパリっ子であることを思い出した瞬間です。オートバイを運転していた若者を呼びとめて、交通違反だと言います。

ピザを配達している男の子のようでした。私などは、若者にイチャモンをつけるなんて怖くてできません。「うるせ~!」などと殴られたら、きゃしゃな体の彼女なんか、ひとたまりもありませんよ!

でも、悪い人ではないような若者でした。オートバイを止めて、言葉を返してきます。

いわく:
あなたたちと違って、僕は忙しいんだ。急いで配達しないといけないので、一方通行なんか無視しなければいけないんだ。

「僕は忙しいんだ」を繰り返して、こう言うのです。
あなたたちは牧場の牛を眺めているみたいにタバコなんかをふかしているけれど、僕は働いているんだ!

私たちは、こんな風景 ↓ を眺めているように見えたのでしょうかね?

ブルゴーニュの牧場です

パリの町中にいながら、牧場の風景なんか思い浮かべたことはなかったのですけど。それに、本当に忙しいなら、マダムのことなんか無視して走り去ってしまえば良いのに、律儀ですね…。

マダムも譲りません。
彼が忙しいのは理由にならない。ここは一方通行なんだから、もと来た方向に戻れ、と言い張ります。

オートバイの青年は、正統性を主張。急いで配達しないといけないのだそうです。

そして、また言う。
あなたたちは牧場の牛を眺めているみたいにのんびりしているけれど、僕は忙しいんだ。

2度も牧場を持ち出されたので、私は別の風景を思い浮かべました。故郷を思い浮かべたときの風景には、教会も見えた方が良いかもしれないですから。

ブルゴーニュの牧場です


可愛そうな人たち…

結局、若者はUターンすることもなく走り去りました。

それにしても、どうして私たちが牧場にいる牛を眺めているみたいに見えてしまったのでしょう?…

本当は、私たちがオートバイを眺めている牛の親子のように見えてしまったのではないかな?… だって、牧場の前を通ると、牛たちはこちらを見るものなのです。

ブルゴーニュの牧場です

このエピソードがあってからは、苛々とした顔で不愉快なことを言うパリのカフェのボーイさんなどを見たときに、腹を立てずに同情する気持ちになりました。

本当は田舎でのんびり暮らしていたのに、仕事にありつくために大都会にやって来た可愛そうな人たち…。故郷にいたときは、牛がのんびり草を食べたりしているのを眺めていて気持ちにゆとりもあったのに… と考えてしまうわけです。

こんなエピソードを思い出したのは、先日の日記(なぜパリっ子は嫌われるのか?)を書いたからでした。でも、アンケート調査結果に現れたパリっ子のイメージに、パリっ子は「おせっかい」とか「正義感が強い」とかいうのはなかったですね…。

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2010/05/03

シリーズ記事 【なぜパリっ子は嫌われるのか?】 目次へ
その3


前回の日記に写真を入れた週刊誌では、パリの人々にはどんなイメージがあるのかを調査したアンケートの結果を行っていました。

パリ市内には住んでいない18歳以上の人たちに、パリに住んでいる人たちがどんな人たちであると質問しています。

回答者の68%は、パリの住民たちには「良い印象を持っている」と答えています。「とても良い」と答えた人は全体の9%に過ぎないのではありますが。

ところが、パリっ子はどんな人たちに見えるかという具体的なことになると、かなり欠点だらけの姿が出てきてしまっています!

そのアンケート調査でどんな結果が出ていたのかをご紹介します。


特集記事「なぜフランス人はパリっ子を嫌うのか」

アンケートの質問は、人を形容する色々な単語を示して、それがパリ住民に当てはまると思うか、あるいはパリ以外の場所に住んでいるフランス人に比べたら当てはまらないと思うか、というものでした。

その結果を私なりに整理して、グラフにしてみました。
パリっ子のイメージに関するアンケート調査
右に入れた小さなグラフをクリックすると、拡大された画面が開きます。ウインドウが現われなかったら、こちらをクリックしてください。開いたグラフをクリックすると、さらに拡大します。

*このFC2ブログではポップアップウインドウを開くように設定することができるのを発見したので、実験してみました。むしろ窓が開くようにしない方が見やすいかと思うのですが、遊んだのを残しておきます。


パリっ子のイメージ

グラフに付けた①から③までは、これだと嫌われても仕方ないな、という結果です。

① セカセカ、イライラしている

国土の半分くらいが農地となっている長閑なフランスの中で、パリは例外的な大都会。そんな街にいる人たちは田舎のようにのんびりとはしていられません。

大都会に住むストレスがいっぱい、というのがフランス人のパリっ子に持つイメージのトップでしょうね。だから、たいていのフランス人たちは「パリには住みたくない」と言うのだと思います。

彼らは忙しそうにしているのですが、その割に働き者であるかどうかは疑われているところが面白いです!


② 性格が悪い

いばっている、喧嘩っ早い、自分が一番だと思っている、自分のことしか考えない。これも顕著に出ています。パリのような街では、おっとりしていたら競争に負けてしまうからではないでしょうか? 

パリに住んだ日本人も、ここら辺の気質をもらってしまうように感じます。フランスに留学したことがある人を見ると、どこの学校(パリか、地方か)は、かなりはっきり見極められます。ひところパリ症候群が話題になりましたが、パリでサバイバルするのは大変だと思いますよ...。


③ お友達になりたくない性格

心が広くて楽しい人だと、一緒にいるのが楽しいのでお友達になりたくなるわけですが、そういう良い性格はパリジャンたちには欠けている、という結果ですね。ニコリともしてくれないし、感じが良いわけではなかったら、出会っただけでも好感はいだきません。


ただし、地方に住む人たちも、パリっ子には美点もあると評価しています!


④ ファッショや知識では先端をいっている

パリっ子たちは、おしゃれで、カッコいい、と多くの人たちが認めています。スノッブというのは、褒め言葉にはならないでしょうが、シックというのは褒め言葉ですね。それと、教養がある人が多いという印象も持っているようです。


最後の⑤にまとめたのは、そういう人が好きか嫌いかには余り関係しないのではないかと思った特徴です。パリっ子は遊び者だと受け取られているようですね。フランス人全体にその傾向にあると思うので、少し不思議な結果でした。





アンケート結果というのは鵜呑みにはできないものですが、地方の人たちから見たパリ住民のイメージはこんな感じではないかな、と思いました。

シリーズ「なぜパリっ子は嫌われるのか?」の1回目の日記に入れたビデオを見ていただくと、アンケート調査に表れた結果と合っていると思われるのではないでしょうか?


同じ時期、もう一つの週刊誌も同じテーマを取り上げていた

上は Marianne という週刊誌の特集記事でしたが、1週間違いくらいで、週刊誌Courrier internationalでも同じテーマで特集を組んでいたのでした。

こちらのタイトルは、ちょっと違いますが、ほとんど同じ。
Les Parisiens : Quelques raisons de les détester
パリジャン: いかなる理由で彼らを嫌うか

週刊誌Marianneの記事と同じに、動詞は「détester(嫌う、憎む)」を使っています。

こちらはパリっ子たちを貶した外国の新聞や雑誌の、ユーモラスな記事をピックアップしているようです。

この記事を紹介したニュースによると、次のような例があげられていました。
・カフェのウエーターが感じ悪い
・痴漢が多い
・市民貸自転車ヴェリブのおかげで危ない思いをする
・パリの夜は楽しめなくなった(深夜の公共交通がない、規制が厳しくなったため)


パリっ子の悪いイメージを取り上げた記事は話題になったらしい

パリっ子がどう嫌われているのかを見せるビデオがないだろうかと探したとき、記事のサマリーを見せたり、パリの街にいる人たちにインタビューしたりしているテレビ番組がありました。


パリ首都圏のテレビ放送局の番組

アンケート調査で意見の一致しているのは、パリっ子はセカセカしていて、ストレスが多いという点。声をかけられた人たちも、そんな感じを見せています。

面白いと思ったのは、「パリっ子にはどんな美点がありますか?」と聞くと、パリっ子たちは考えこんでしまったいること。可愛いではないですか? でも、日本の女性週刊誌に出てくるようなパリジェンヌのファッションなどというのは、かなり探し回らないと出会えないです!

でも、パリ以外の地域に住んでいる人たちは、ちゃんとパリっ子たちの長所を認めていたのです。流行の先端をいっている、おしゃれなど。もっとも、そういうイメージがあってしまうから、パリっ子たちに反感を持たれてしまうのかもしれないですけれど。


パリジャンといっても、人によって違うのだけれど...

でも、パリの人たちは、以前よりずっと愛想が良くなってきているように私は感じます。

週35時間制が普及してきたので、忙しさが和らいだからなのか? それほどイライラしないでも済むくらい、大都会の生活になじんだ世代が多くなってきたからなのか? あるいは、単に私の印象にすぎないのか?…

パリっ子と言っても色々で、良い人たちもたくさんいるのですよね。少なくとも、嫌なヤツに見える人でも、少し打ちとけて話すと、良い人だと感じることも多いです。もう、すぐに打ち解けてしまうほど愛想の良い人もいます。

アンケート調査などで「パリっ子とは?」という質問に答えるときには、パリの町で出会った憎らしい人を思い浮かべてしまう傾向が強いのではないでしょうか? 知り合いの性格の良いパリっ子たちは例外、という風に考えて。


ずっと不思議に思っていたことがありました。

パリなどより東京の方が人口は密集していて、住みにくいのに、東京の人はパリっ子ほどストレスがあるようには見えないことでした。

ところが、最近は驚くのです。東京などの大都市ではイライラしている人がとても多くなったと感じます! ターミナル駅の終電の時間の頃などには、こちらを押しのけて走って行く人がいるので怖くなります。

- 続く -


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2010/05/01

シリーズ記事 【なぜパリっ子は嫌われるのか?】 目次へ
その2



前回の日記
の始めに書いた看板にあった週刊誌の表紙は、
これです↓

雑誌の表紙
Marianne N° 671(vendredi 26 février 2010)

「Marianne(マリアンヌ)」という週刊誌です。フランスの象徴となっている女性を「マリアンヌ」と呼びますが、それから来ているのでしょうか? この雑誌の創刊は1997年だそうなので、比較的新しい雑誌なのですね。


動物の名前を持ち出して罵倒する

表紙に大きく書かれたタイトル「Pourquoi les français détestent les parisiens(なぜフランス人はパリっ子を嫌うのか)」の上に書いてあるのは、パリっ子を悪く言うときに使われる言葉です。

Parigots, têtes de veau !

完全なフレーズで言うと、次のようになるはず。
Parisien tête de chien, Parigot tête de veau !
パリジャン 犬の顔、パリゴー 子牛の顔!

なぜ、こんなのが悪口になるのでしょうね?...
初めに聞いたころは、パリっ子たちの顔が犬に似ているからそう言っているのかと思いました。すましたパリの紳士などは、血統書つきのシェパードに見えたりするので。

「パリゴー」とはパリジャンのことです。つまり、パリに住んでいる人のことですが、田舎に住んでいてもパリ出身の人に対してもパリゴーを持ちいます。仏々辞典によれば、「Parigot(パリゴー)」という言葉が文献に初めて現れたのは1886年だそうです。

なぜパリっ子をけなすのに犬や子牛を持ち出すのか気になったのですが、回答は見つかりませんでした。単に、韻を踏ませるためにくっつけただけではないでしょうか?

パリジァン、テット・ド・シァン
バリゴォー、テット・ド・ヴォー

動物を表現に持ち出すのは、フランス語では日本語より多いような気がします。

「牝牛(ヴァッシュ)」という言葉もやたらに出てきます。悔しいときに「畜生!」のように言うのはともかくとしても、「belle vache(美しい牝牛)」と言ったら「意地悪なヤツ」という意味になるそうです(言われたことがないので知らない!)。

でも、日本語でも「犬畜生」などというのがありましたね。フランス語で犬も悪い意味に使いますね。「犬の天気」というのも、雨がシトシト降っていて寒くてウンザリするような天気のときに言われます。

結局のところ、犬も歩けば棒に当たる式で、身近にいる動物が引き合いに出される確立が高いような気がします。

でも、勝手に名前を比喩に使われる動物にとっては、いい迷惑ですよね!


日本にもあるのでしょうか?

田舎の人から見た都会人は生意気そうに見えるというのは、どこの国でも同じだろうと思います。でも、東京人に対しても一言で貶してしまえる表現があるのでしょうか? ご存じでしたら教えてください。

広島の若い人が、「東京弁は生意気そうに聞こえる」と言っていたことがありました。東京の大学に行って帰って来た友人などちが、語尾に「さ~」というのを付けるので生意気そうに聞こえるのですって。

でもさ~、「さ~」ってさ~、悪い言葉なんだよね~。きれいに聞こえない東京弁なんか真似しない方が良いのにさ~。東京に住んでいると、自然に口癖がうつっちゃうのかな?…

でも、「さ~」というのは、東京だけではなくて、関東地方一帯で言いませんか? 東京帰りらしさを出すなら、フウテンの寅さんの言葉のようなのを学んで欲しいですけど。

パリにも、「べらんめい調」と言いたいような独特の喋り方があります。ところが、パリに住む人と話していて、「最近はパリ訛りを話す人がほとんどいなくなった」と、つい最近聞かされました。

白黒時代のフランス映画などでは、よく出てきていたのに、残念ですね。

有名なアルレッティのセリフ(映画「北ホテル」):

« Atmosphère ! Atmosphère ! Est-ce que j'ai une gueule d'atmosphère ? »

この時代のパリは、シャンソンでも盛んに讃えられて、良いイメージしかなかったのではないかと思うのですけれど...。

前回の日記に入れるために、パリっ子のイメージが出ているビデオを探していたら、パリっ子が嫌いな理由を書いたフランス人のブログがあって、その理由の1つが面白かったです。

- パリっ子たちは自分が住んでいる街が好きではないくせに、パリには住んでいない人たち全てを馬鹿にする。



。。。脱線しました。


パリで見かけた週刊誌の宣伝になっていた特集特集は、パリには住んではいない人々を対象にして、パリっ子たちをどう思うかについて聞いたアンケート調査の結果を紹介したものでした。

長くなってしまったので、その結果は次の日記に書きます。

- 続く -


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2010/04/30

シリーズ記事 【なぜパリっ子は嫌われるのか?】 目次へ
その1


この冬、パリの街を歩いていたら、目に止まったものがありました。

雑誌などを売っている店の前にあった広告

目にとまったのは、左側にある宣伝です。少し前、テレビでこの週刊誌のことを話しているのをチラリと見ていました。


タイトルがふるっている!

週刊誌の表紙になっていたのは、特集記事「Pourquoi les Français détestent les Parisiensなぜフランス人はパリっ子が嫌いなのか)」。

「パリっ子はなぜ嫌われるのか」ではなくて、「フランス人」といっているのが面白いではないですか?

それと、やんわりと「aimer(好きである)」という動詞を使って「好きではない」とはせずに、「déterter(嫌う、耐えられない、憎む)」と強い言葉を使ってしまっているのも気になります。

地方の特集記事があったときには、その地方で大きな宣伝が出ます。だから、パリに出てきてから、テレビでちらりと見た記事を思い出したわけです。

宣伝につられて週刊誌を買ってしまいました!


首都の住民は嫌われる?

フランスにいると、パリ住民が嫌われているというのは色々な場面で感じます。

地方に住む人たちがパリっ子を悪く言うのは当然かも知れませんが、パリに住んでいる友人たちも言いますね。パリはストレスでイライラした人が多いので、感じ悪い人に出会う確立が非常に高いのです。

大都市パリと、それ以外の地域で国が違うくらいに違います。パリに住む人々と、それ以外の地域に住む人々に二分してしまっても仕方がないかもしれません。ほんとうに人種が違うみたいに見えます。

そもそもフランス語には、首都以外の地域をひっくるめて指す単語「province(プロヴァンス)*」があります。だから、首都以外に住んでいる人たちは provinciaux と言えてしまえます。単数形はprovincial。

* 南仏のプロヴァンス(Provence)とは綴りが違います。


日本では東京都と、その他地域で2分するということは余りしないのではないでしょうか? 分けるときは、いつも都市と農村なのような気がします。provinciauxを「地方住民、地方出身者」と訳すと(辞書にそう書いてあるので)、どこかの地方の住民を指すように聞こえてしまいそうな気がします。

provincialは、田舎もの、ダサイ、おのぼりさん、とかいう感じかな...。

日本でも、京都と○○という分け方があったような気もしてきますが、思い出しません...。


パリっ子のイメージ

フランスの田舎にいると、頻繁にパリっ子の悪口を耳にするのですが、そういうのを知らない方だと想像がつかないかも知れません。それで、フランス人が抱いているパリっ子のイメージを見せるようなビデオがないかと検索してみたら、こんなのが出てきました。

ツーリストが「エッフェル塔はどこですか?」と聞いています。あっ、訳すことなかった!
 ↓

Le Parisien - Touristes

最後に出てくるのは「ル・パリジャン」という新聞紙。テレビのPRスポットで「パリっ子って、こんな人たち」シリーズのような感じのユーモアPRとして流したもののようです。その名前のとおりパリ首都圏の新聞だったのですが、今では全国紙になっています。

パリ住民独特の悪い面を色々見せているのですが、パリっ子だったら自分が貶されたとは思わずに笑うでしょうね。

言葉が分からなくても笑えるビデオですので、他のも入れておきます。

フランス広しと言えど、パリでしか見られない光景です!
 ↓

LE PARISIEN - Voiture


レストランを出ていくビジネスマンに、電話して欲しいと名刺を渡していますが…。
 ↓

Ad Le Parisien - Parisian VIP


パリって、汚いのだものな…。
 ↓

Le Parisien Newspaper (French)

このコイン・トイレは、最近のパリのは無料になっているのに気がつきました(全部そうなのかわかりませんが)。そうなる前の撮影でしょうね。ケチなパリっ子。


ここまでは前置きで、フランス人が抱くパリっ子のイメージについてのお話しは続きます。

続き:
なぜパリっ子は嫌われるのか? (2)

内部リンク:
小京都に対応する「プチ・パリ」という表現がないのは、なぜ? 2012/11/02
総目次: テーマおよび連続記事ピックアップ » 都市と農村

外部リンク:
☆ Slate.fr: Où vivent les provinciaux de Paris [CARTE]


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2007/10/24

シリーズ記事 【サンジェルマン・アンレー、ヴェルサイユ旅行】 目次へ
その2

サン・ジェルマン・アン・レー町に到着したのはお昼時だったので、まずお城の博物館に立ち寄って入場時間を確認しました。

受付けの人はとても親切な応対。お昼を食べてから来ても大丈夫と言い、「ボンナペティ(おいしい食事をするように、という挨拶言葉)」まで言ってくれました。

旅先で感じが良い人に出会うのは嬉しいものです♪

おいしそうに見えたイタリアン・レストランに入ったら、お料理は予想以上のおいしさなので大満足!



手長エビのパスタ
ロブスターに勝るとも劣らない味に仕上がっていました。


ただし、お値段はパリプライス。つまり、かなり高め。このくらいおいしければ文句はありませんが、やはり、この町はパリの延長線にあるのだな、と感じました。

そして、ホテルに入ったら、それを確信しました。
つまり、気を張っていないと生きていけないぞ~、という感慨。


◆いい訳ばかりする4つ星ホテル

ホテルに着いたのは午後3時ころでした。

レセプションホールは異様な雰囲気。



小学校の校庭のように、子どもたちが走り回ったり、大声をあげたりしていたのでした。

フランスの子どもの躾は厳しいので、こういう光景を見たことはありませんでした。

夜も騒がれては困ると思ってレセプションの人に聞くと、「朝の8時からこの状態でして・・・」と、頭を抑えるジェスチャーで返事をするので、同情してあげました。もうそろそろ引き上げるだろうから、夜は静かになるはず、との返事に安心しました。

ともかく騒々しいので、レセプションの人とおしゃべりなどしないで早く部屋に早く引き上げようと思ったら、私の部屋の準備はまだできていないと言う。

「披露宴があった」という理由で、部屋ができていないのを申し訳ないとも思っていない様子。

つまり、結婚披露宴に集まった子どもたちが、ホテルのホールで運動会をしていたのだと分かりました。


ホテルは昔のお城の一部を使った建物なので、前回の日記(パリ近郊旅行 <1>: サン・ジェルマン・アン・レー)でお見せした新しい城から続く公園の隣にあります。それで、迷わず公園を散歩することにしました。

のんびりと散歩してホテルに戻ろうとすると、さっき公園に出たホテルの裏門に鍵がかけられていて入れない。ずっと遠回りして別の門からしかは入れません。

受付けの人に鍵がかかっていたことで文句を言うと、「結婚披露宴があって大勢の人がいるから・・・」との言い訳が返ってきました。

ホテルのレストランに集まった人たちが裏門から出てはいけないという意味なのか(変?・・・)?、あるいは、どさくさにまぎれて裏門から知らない人たちが入って来たらまずいという意味なのか(この方が自然)?・・・

どちらのためだったのか分かりませんが、どうでも良いです。

ともかく、私の部屋は準備ができたというので、ほっとして部屋に入りました。


◆すっかり気に入った部屋だったのだけれど・・・

私の部屋は窓からの光が明るくて、バルコニーもある。浴室にも窓がある。こういう部屋が好きです。

しかも、セーヌ河が見える!♪




◆テントウ虫の大群

バルコニーに通じる2つの窓のところに、何か黒い小さなものが無数にあるのに気がつきました。

ゴミか何かだと思って無視しようとしたのですが、よく見るとテントウ虫の死骸なのでした。さらによく見ると、生きているテントウ虫が窓ガラスにぶつかりながら飛んでいる・・・。

生きている虫は外に出たがっているのだろうと、すべての窓を全開にしました。

さて、どうするか?・・・

テントウ虫の死骸が50匹くらいはある部屋で一晩過ごすには、何とも気持ち悪い。とりあえず、レセプションに電話してみました。

さすが4つ星のホテル。裏門の件でも迷惑をかけたので、グレードアップした別の部屋を与えると言ってきました。

私は、このホテルをインターネットで割引料金を利用して予約していました。こういう利用客はホテルにとって怖いはずなのです。予約したサイトには利用者のコメントを入れることができるのですから、私がクレームを書いたらホテルにとっては大きなマイナスになります。

代わりにくれるという部屋は、広さの面では上のランクでしたが、全く気に入りませんでした。

バルコニーはないし、窓の下はレストランの天井になっているらしくてコンクリート。窓は、セーヌ河がよく見える方向には向いていない。

せっかくだけれど、テントウ虫がいた部屋の方がずっと良いのです。確かに、こちらの方が部屋の料金は高いらしいのですが(ドアのところにある料金表をちゃんとチェックした)。

テントウ虫を処理してくれるだけで良いから、と言いました。

それにしても、テントウ虫の件でもレセプションの応答は言い訳だけで、スミマセンとも言わない。窓の外にテントウ虫が集まる木があって、朝、殺虫剤をまいたからテントウ虫が死んでいる、という説明でした。

でも、私の部屋は準備できていないと、さっき言ったでしょう? 私が公園を散歩している間に部屋を整えたなら、なぜテントウ虫の死骸を掃除機で吸い取らなかったのだろう?・・・ 部屋は使える状態になっていたのに、私を入れなかったのか?・・・

そんなことを詮索しても意味がありません。

日本のように言い訳なんかしないで、「スミマセン。すぐ片付けますから」とだけ言ってくれたら気分が良いのに・・・。


◆メイドさんにしかられてしまった!

部屋に戻って、待つことしばし・・・。ノックが聞こえたのでドアを開けると、掃除機を持った黒人のメイドさんがいました。

部屋に入るなり、メイドさんは怖い顔で私をにらみつけて言いました。

「なんてことを! 小さな虫が入ってくるから、窓を開けてはいけないのに!」

ため息までして呆れたという顔。まるで子どもを叱る態度です。

どうして私が叱られなければならないの?!

レセプションで日本人のお客が2組か3組いたのを目撃していたことを思い出しました。このホテルは日本の旅行代理店と提携しているのではないかな?

つまり、日本人には何を言っても言い返されないということを、このメイドさんは知っているのだ、と判断しました。

日本人をなめて欲しくない。頑張らなきゃいけないぞ~! と発奮しました。

テントウ虫は、私が部屋に入ったときから死んでいた。生きているのは窓ガラスに張り付いているから、窓を開けてあげたのだ、と、やりかえしました。



ブーブー言いながら、掃除機をかけてくれたメイドさんです。

私のせいでテントウ虫が部屋に入ったと言われることもありうるかと思って、テントウ虫の死骸を写真にとったのですが、虫が小さすぎるために写真は失敗!


もう仕事を終えて帰ろうとしていたところに、私のことで引き止めたらしい。それでご機嫌斜めなのでした。このホテルは経営不振で、従業員にちゃんと残業手当を支払わないとかいう事情があったのではないのかな?・・・

全部のテントウ虫は取ってくれないで、「もう時間だから」と引き上げてしまいました。掃除機をおいていってくれたら私がやるからとも言ったのですが、了解してくれませんでした。

4つ星のホテルとは思えない安い料金のホテルだったので(それで予約したわけなのですが)、サービスが悪いのは我慢する気にはなりました。

でも、いちおう、チェックアウトするときに、レセプションの人に報告しました。客を叱り付けるメイドさんがいたら、せっかく良いロケーションのホテルなのに客は遠のきますよ、と。

親切心からそう思ったのです。本当に残念だと思います。ついでに、「弁解ばかりしない方が良い」とも言ってあげたかったのですが、それは止めました。

翌日の朝食代を無料にする、と向こうから言われました。

「それではコーヒーだけ」とご親切を受けたのですが、眺めが素晴らしい部屋での朝食だったので、ついでに朝食をいただいてしまいました。

それにしても、フランスって、自己主張をしなければならないので、疲れる~!


◆テントウ虫と無実の罪の関係

テントウ虫は、フランス語では「coccinelle」なのですが、「bête à bon Dieu(神様の虫)」とも呼ばれています。

部屋にテントウ虫がいるのを片付けて欲しいと言うのに躊躇したのは、それが理由でした。

でも、なぜテントウ虫は「神様の虫」なの?・・・

この日記を書きながら気になったのでインターネットで調べてみたら、すぐに答えが出てきました。

おそらく中世のこと。

無実の罪で死刑になりそうになった男が、断頭台(丸太)に頭をのせようとしたときテントウ虫がいるのに気がつきました。つぶしてしまっては可哀想だと、テントウ虫をそっと断頭台から遠ざけました。

それを見ていた裁判官たちは、そんな優しい心がある人が犯罪を犯すはずはない、と意見が一致。処刑を見ていた人たちも、その無実の男を救うために神が虫を送ったのだ、と思ったのでした。

それで、テントウ虫は「神様の虫」と呼ばれるようになった。


私の場合は、テントウ虫のおかげで、メイドさんから無実の罪を着せられそうになったのでした。
私って、バチ当たりなのかな?・・・


今回の旅行は、実はヴェルサイユ宮殿でコンサートを聞くためのものでした。
その話しを続きで書きます。

- 続く -


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