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2017/04/16
旅行したとき目的地に到着したお祝いに飲むため、あるいはピクニックをするために、冷たく冷えた白ワインを持って行くことがあります。

シャンパンを持って行くなら問題はなし。でも、ワインだと、あれ! コルク栓抜きの道具を持ってきたっけ? と慌てることがあります。誰かしら持っているので、持って行ったワインが飲めなかったことはありませんが。

今回のシリーズで書きながら色々と情報を眺めていたら、コルク栓抜きは、誰が、いつ発明されたか、というのがでてきたのでメモしておきます。

シリーズ記事 【フランスの食事の歴史】目次へ
その10


ワインオープナー

「コルク栓抜き」と書いたのですが、日本ではどう言うのが一般的なのでしょうか?

フランス語だと、tire-bouchonで、つまり栓を引っこ抜くという意味。日本語に「栓抜き」というのがありますが、あれはビールのキャップなどを抜く道具ですよね。

Wikipediaでは、仏語のtire-bouchonからリンクされていたのは「コルクスクリュー」でした。

でも、スクリュー式でないものもあるではないですか? 


どういう名称で売っているかを調べたら、
ワインオープナー」という呼び名が気に入りました。




ワインオープナーが発明されたのは、いつ?

登場したのは17世紀、おそらく1630年頃だろうとのことでした。tire-bouchonという用語が文献に現れたのは1718年らしい。

正式に特許として認められたのは、1795年で、取得したのはSamuel Henshall。

ワインのコルク抜きという道具を発案したのはイギリス人なのだそうです。

ワインをボトル詰めするようになったら、しっかりと打ち込まれているコルクを抜く道具も必要になったわけなのですね。

それで、初めて登場したワインオープナーはどういうものだったか知りたくなりました。

まさか、こんな道具ではないですよね?!


Rob Higgs


初めて登場したコルク抜きは、スクリュー式の道具だったようです。

ピストルに弾を埋め込む装置にそんなのがあって、そこから発想を得たようなのです。

道具の名前から調べたら、こんなシステムらしい。


コルク抜きをフランス人が発明したのではないのはフランス人たちには面白くないようですが、彼らは木のワイン樽を考え出したのは自分たちの祖先のゴロワ(ガリア人)だったというのを誇りにしています。つまり、古代ローマ人でさえも思いつかなかったというわけ。



ワインオープナーには色々な形がある

ワインオープナーには色々な形があって面白いので、コレクションしている人たちもいますね。


Collectionneur de Tire-bouchons ( Collector of corkscrews )


よく見るタイプなのですが、下のような形のオープナーは「シャルル・ド・ゴール」と呼ぶタイプなのだそうです。


Tire Bouchon "Charles De Gaulle" Argenté


頭のある人体に見える。2つの取っ手は両腕を挙げたような形になり、ド・ゴールがそういうポーズで演説をしたから似ている、ということなのだそうです。そういう風に演説している姿は、こちらとかこちら

ド・ゴール将軍は、オーバーな演説口調をする人で、そうやって手をあげている姿が浮かぶので納得できました。


道具がなくても、ワインのコルクを抜くことができる

コルク抜きの道具がないと、ワインボトルが開けられないと思われませんか?

始めに登場したワインオープナーの画像がないかと探していたら、それは見つからなかったのですが、コルク抜きがなくてもワインは開けられるという情報がたくさん出てきました。

コルクに釘を入れてペンチで引っ張るとか、ボトルの底を割ってしまうなどというのまであったのですが、定番らしき方法がありました。

本当なのかなと疑いたくなるのですが、この方法を紹介している動画が幾つもあったので、知る人ぞ知るのテクニックのようです。

下の動画は、アル中のホームレスか誰かにワインをプレゼントした、という悪戯なのでしょうか?


Ouvrir une bouteille de vin sans tire bouchon

どこの国のことなのか分かりません。フランス語のコメントで、自分のお爺さんは1930年代にこの方法でワインを開けていたよ、と書いている人がいました。


道具として使うのは、靴です!

もっと真面目にテクニックを紹介しているのは、こちら。


Comment ouvrir une bouteille sans tir bouchon

始めに靴底でボトルを叩いていますが、それは余り効果がないという説明。ボトルに靴を履かせてしまって、横にした状態にして壁で叩くという方法です。コルクが飛び出してきたら、手で抜きます。


靴の踵が良いクッションになるようです、

ボトルをそのまま木の幹にぶつけているのがありましたが、木の皮は痛んでしまったし、叩く回数も多くないとコルクが飛び出してこないようです。


Comment ouvrir une bouteille de vin sans tire-bouchon


コルクに鍵を差し込んで、それを靴底で叩いて、それから鍵をスクリューオープナーのようにして引っこ抜くという方法もありましたが、これは力がいりそう!


INCROYABLE !! ouvrir une bouteille sans tire bouchon A VOIR !!!


ワインボトルは静かにしておいたものを飲みたいですが、ワインオープナーがなくて困ったときのために覚えておくと、役にたつことがあるかもしれない!

ワインオープナーがいつできたかより、こちらの方を面白がってしまいました。


続く

シリーズ記事【フランスの食事の歴史】目次




ブログ内リンク:
★ 目次: ワイングッズ、ワインのボトル、グラス、コルクなど
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

外部リンク:
Le Tire-bouchon : Histoire D'une Invention
Petite histoire du tire-bouchon
La mystérieuse beauté des tire-bouchons anciens
Origines du tire-bouchon
Le tire-bouchon, toute une histoire du sérieux à l’insolite !
Who Made That Corkscrew
☆ Tire-bourre
☆ Musée Gourmandise: Tirebouchons
Musée du tire-bouchon à Ménerbes
Musée du Tire-Bouchon
☆ Dico du Vin: Tire-bouchon
Connaissez-vous la véritable origine du tire-bouchon ?
ヴィンテージ・コルクスクリュー


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フランスのお酒 (ワインなど)



2016/01/27
フランスの友達が言っていたことがあります。

フランスは古代ローマの文化には劣っていたけれど、唯一、我らの祖先ゴロワは誇れる発明をした♪

木材で酒樽を作ったことなのですって。古代のギリシャでも、ローマでも、テラコッタの壺(アンフォラ)に入れいたのだから、すごい発明だったのだそう。

イタリアから「ガリア」と呼ばれた時代のフランスで使われていたとされる、発掘された酒樽です。

http://mediolanum-santonum.fr/3_tonneau0.jpg?v=48afyg1zrl92ht
Les inventions Gauloises

Les tonneaux gaulois


ワイナリーに行くまでもなく、ブルゴーニュではイベントの飾りや家庭のインテリアに使ったりするのでワイン樽は馴染みのあるオブジェです。

ワイン樽は、人間が動かしたりするにはちょうど良い大きさになっているのだとか。

ブルゴーニュ地方では昔ながらの伝統がブドウ栽培の世界で残っていることを書いて(ブルゴーニュで使われるブドウ畑の面積を表す単位)、以前から気になっていたことを思い出しました。

ワイン樽をどう呼ぶかが、ブルゴーニュとボルドーでは違うということです。

ここのところ、どういう風の吹き回しか、ワインのことを調べたくなっている私。ついでのことに、樽のことも調べてみることにしました。

シリーズ記事目次 【フランスのワイン産地】 目次へ
その16

セラー


ブルゴーニュで「トノー」と呼ぶワイン樽は、ボルドーでは「バリック」

昔の貴族の男性や、上の地位の聖職者に対する呼びかけに「Monseigneur」というのがあります。ブルゴーニュの友達に、そういうのは日本語にもあって、「殿」とか「お殿さま」と言うのだと教えたら、「僕をトノと呼んでくれ」なんて言われました。

ワインの樽は「tonneau(トノー)」と呼ぶので、「殿」という言葉がすっかり気に入ってしまったようです。ワイン好きの人なのです。

ワイン樽は「トノー」と言えば通じるのですが、ブルゴーニュでは「pièce(ピエス)」というのが正式の呼び名なのだろうと思います。例えば、ボーヌ市の施療院が行うワインの競売「Vente des hospices de Beaune」で取引される樽は「ピエス」と呼ばれていますので。

ワイン樽を指すには「fût(フュ)」とも言います。これはドラム缶やビールの容器ケグにも使われるので、もっと広い意味なのでしょうね。


そういう単語は耳に慣れているので馴染みがあるわけなのですが、ボルドーでは、ワイン樽のことを「barrique(バリック)」と呼ぶのだそうです。

ブルゴーニュとボルドーのワイン樽の違いを見るために画像を探してみました。

2つのワイン樽を並べた写真です。

Fut bourguignon / barrique bordelaise

左側のがブルゴーニュの伝統的なワイン樽で、228リットル入るのが標準サイズです。

右側のは、ボルドーの樽「バリック」で、こちらは225リットル入るサイズ。

2つ眺めてみたら、日本人がイメージするフランス人の体形はボルドータイプではないかという気がしました。パリではダイエットしてほっそりした人たちもいますが、田舎に行くとブルゴーニュタイプが多いのですけど...。

ブルゴーニュの樽はズングリした形。ブルゴーニュとボルドーのボトルの形の違いに似ているような気もします。

【楽天市場】人気の銘醸ワインが勢揃い!ブルゴーニュ特集


座りがよくて、ひっくり返る心配がない形の方が安定感があるので、私は好きです。

ここにボトルを並べてみて気がつきました。ボルドーワインで有名なMouton Rothschildは、日本語で「ロートシルト」と表記するのですね。フランス語式にロチルドとするか、日本語で言われるロスチャイルドにしてくれないと、私には連想できないのですけど...。ロートシルトというのはドイツ語風の発音ですか? どうしてなんだろう?...

でも、今日の私はワイン樽のことを考えているのでした!

ブルゴーニュでは普通サイズのワイン樽を「トノー」と呼ぶけれど、ボルドーの「トノー」はもっと大きな樽を指すのだと言われました。どうして、そんな紛らわしいことになっているのか、というのも私の疑問。


ボルドーの「トノー」は、ブルゴーニュの「トノー」の4倍ある

ブルゴーニュで「トノー」と呼ばれるワイン樽には228リットル入る。

「ボトルを12本入れた箱が24つできる量だ」、と説明している人がいました。

なるほど、1ダースのワインを入れた箱が2ダースできるとは、すっきりしていて良いですね。


としたら、ブルゴーニュの樽より3リットル少ないボルドーの樽からボトル詰めしたら、どうなるの?

ボルドーの樽はなぜ225リットルなのかを説明している記事があって、「ワインボトル300本分になる」と書いてありました。

なるほど、225リットル ÷ 0.75リットルは、ちょっきり300本だ...。

それを12本入りのケースに入れたら... 25箱になる。これも切りが良い数字ですね。


しかし、待てよ、まてよ~。

ブルゴーニュの樽より少ない分量しか入らないのに、なぜボルドーの方が1箱多くなってしまうの?!

ブルゴーニュの場合を、逆に計算すると...

12本 x 24箱 x 0.75リットル = 216リットル。

ブルゴーニュのトノーには228リットル入っているわけだから、12リットル余る計算になります。残りをボトルに詰めたら、16本分にもなってしまう。

ブルギニョンのことだから、ワイン醸造と瓶詰作業をしていた人たちがご褒美として飲むために残すのかな?... でも、何リットル入っているかはマチマチでしょうから、そのくらいの余裕を持たせた方が良いですね。

ボルドーでは、最後の1滴までボトルに入れることを前提としているというわけ? ボルドーって、ケチなんだ...。


ここまで書いて、ブルゴーニュの人に話したら、ブルゴーニュのワイン樽は「ボトル300本分になる」と普通は言われるのであって、「12本入りで24箱分になる」なんて聞いたことがない、と言われてしまいました。

インターネットに書いてあることは真実とは限らないのですよね。でも、フランス人が言ったからとしても、これも真実であるとは限らない!

でも、ブルゴーニュのワイン樽が300本分というのも納得できない。228リットルだから、ボトル300本を作ったら、やはり3リットル余ってしまいますよ...。

300本分というのなら、ひと樽が225リットルであるべきで、つまりボルトーのバリック樽の容量になってしまうので計算が合わないと指摘したら、「ボルドーなんかのことを、なんで持ち出すんだ」と叱られてしまった...。


仕方がないので、ボルドーの樽についてインターネットで調べるのを続けました。

ボルドーでは、普通のワイン樽は「バリック」と呼ぶ。そして、バリック4個分を「トノー」と呼ぶのだそうです。ブルゴーニュのトノーと綴りも同じで、tonneau

紛らわしいですね...。


トントンがトン?

王妃エレアノール
―ふたつの国の王妃となった女
ボルドーのあたりなど広大な領土を持っていたアリエノール・ダキテーヌという女性が、15歳で結婚したフランス国王と離婚し、今度は11歳年下の男性と再婚します。

1152年のこと。
そのお相手がイギリス国王ヘンリー2世となる。

それによってイギリスとの貿易が活発になり、ボルドーの港からワインが輸出されました。

N.B.:
アリエノール・ダキテーヌ: フランスでの名前はAliénor d’Aquitaine(Éléonore d'AquitaineあるいはÉléonore de Guyenneとも呼ばれる)。イギリスでの呼び方はEleanor of Aquitaine。
ヘンリ2世: イギリスでの呼び名はHenry II。フランスではHenri II。


当時、船に積むワイン樽は、900リットル入り、つまりバリック4樽に相当する「トノー」が使われたのだそう。

そんな昔からボルドーワインは海を渡っていましたか。

よほどワインが大量に輸出されたのか、その後、このトノーが今日の「トン」という国際単位に発展したのだそうです。

1トンは1,000Kgなのでメートル法かと思っていたのですが、もともとはイギリスのヤード・ポンド法の単位から作られたのだと学びました。

イギリスのワイン樽による単位というのは、これでした ↓

Seven barrels, each of a different size.
Wikipedia: English wine cask units

この最も大きい「tun(タン)」という樽が、ボルドーの大樽のトノーにほぼ等しいようです。説明があったのですが、これも計算が合わないのでメモしておくのをやめます。


日本の情報でも、トンという単位は酒樽から来ていると書いてありました。

でも、酒樽を叩いたときの音が「トン、トン」だったからとうのはどうなのかな?... 木を叩いたときの音をトントンというのは日本的なオノマトペではありません。1つだけ、検査員が小槌で「タンタン」と叩いたと表現した記事がありましたが、それならありうると思いました。

フランスでは、ドアをノックする音は「toc toc toc(トック、トック、トック)」です。片仮名で書いても発音に近いと思いますが、本物を聞くなら、こちら

日本語では擬声音が豊富なのに比較すると、フランス語では一般化しているのは非常に少ないです。酒樽を叩くときの音は何なのかとフランス人に聞いたら、考え込まれてしまいました。仕方がないので「トック、トック」ではないかと言ったら、「そうかもしれない」という頼りない返事。こういうのは、擬声音がたくさん出てくる漫画を読んでいる子にでも聞かないと分からないですね。

ともかく、フランス人に「トントン」と言ったら、tontonで、「おじちゃん」の意味になってしまうだろうと思います。

フランス語のトン(tonne)は、酒樽のトノーも同じで、容器や樽の意味があったラテン語のtunnaから来ているというので、樽を叩いた音でトンと呼ばれるようになったというのは本当なのかな... と疑ってしまうのですけど...。でも、そんなことを気にしても意味がないので止めておきます。


ワイン樽には色々なサイズがある

ブルゴーニュでも樽のサイズが色々あり、それぞれに名称がついていました。

下の写真で、左端のが普通サイズのpièce(ピエス)で、228リットル入る。
真ん中にあるのは、その半分サイズの feuillette(フュイエット)で、114リットル入る。
右端のは、標準サイズの4分の1入る quartaut(カルトー)で、57リットル入り。



Musée du vin de Bourgogne de Beaune

それ以外にもあるのかなと思って調べてみたら、ゾロゾロと出てきてしまいました。

樽を総称して呼ぶには、fût、 futailleがある。昔の単位としての樽にmuidというのがあり、これはトノーと同じこと。

ところが、地域によって樽の大きさを呼ぶ名称も色々あるし、その容量も異なるのでした。主なものを拾ってみます。
地方名樽の基準
アルザスfoudre (1,000リットル)
aume (114リットル)

※ aumeはブルゴーニュのfeuilletteに等しい
Foudres
ボルドーbarrique (225リットル)
tonneau(900リットル) = barrique 4個分
feuillette (112リットル) = demi-barrique(barriqueの半分)
quartaut (56リットル) = barriqueの4分の1
ブルゴーニュpièce (228リットル) = tonneau
queue (456リットル) = pièce2個分
feuillette (114リットル)  = demi-pièce (pièceの半分)
quartaut (57リットル) = quart de pièce  (pièceの4分の1)

※ マコネのpièceは 215リットル
※ シャブリのfeuilletteは 132リットル
ボージョレーpièce (216リットル)
feuillette (108リットル) = demi-pièce (pièceの半分)
quartaut (54リットル) = quart de pièce  (pièceの4分の1)
ローヌpièce (225リットル)
シャンパーニュqueue (216リットル) 
demi-queue (108リットル)
ロワールpièce (220リットル)
南フランスdemi-muid (600~700リットル)

これはフランスのワイン専門サイトに書いてあったのを並べてみたのですが、Wikipediaフランス語ページには、もっとたくさん、おびただしいほど書いてありました!

こんなのを並べても覚えるはずがない。ボルドーとブルゴーニュの違いだけ覚えて、後は「色々ある」と記憶しておくだけにします。


酒樽を寝かせておくワインセラーの呼び方

ブルゴーニュとボルドーはフランスの2大ワイン産地ですが、ワイン関係の用語がかなり違っていたりします。私はブルゴーニュの用語に慣れているので、どうしてボルドーは変な呼び名をするのかと思ってしまうのですけれど。

覚えておかなければいけないのには、ワインセラーをどう呼ぶか。

ブルゴーニュの場合は、発酵する場所はcuverie(キューブリ)で、ストックするところはcave(カーヴ)と呼びます。でも、ワイン農家に行って見学するときは、カーヴの見学とだけ言うように思いますけど。

ボルドーでは、その両方をchai(シェ)と呼ぶのだそうです。

ボルドーから近いコニャックでも「chai」と呼んでいたように思います。ワインに仕上げるのにブレンドするので、それをつかさどる人は重要な役割なので、Maître de chaiというタイトルの人がいました。ボルドーもブレンドするワインなので、この役割の人がいるのでしょうね。

ブルゴーニュの古い石造りの民家には、地下にワインセラーがあることが多いのですが、これもcaveと呼びます。ブルゴーニュ南部のワイン産地のマコネ地域では、カーヴが半分くらいしか地下に潜っていないのですが、それでもカーヴ。

ボルドーのchaiというのは、ワインづくりのプロの醸造所にしか使わないと思います。つまり、ボルドーでも、民家にあるワインセラーはカーヴと呼ぶのではないかな。

ブドウ栽培者が持ち込んでブドウでワインを作ってあげたり、ブドウを買ってワインを作って販売させたりするワイン農協のことを、ブルゴーニュではCave coopérativeと呼びます。ボルドーではChai cooperatifかと思うと、やはりCave coopérativeと呼ぶみたい。なんだか腑に落ちない...。



ボルドーの「トノー」という大樽を見たくて画像を探したのですが、見つかりませんでした。昔に船で輸送したときの樽だから今では存在していないのかな?...

でも、ひと昔前の樽づくりや、パリに最近まであった広大なワイン貯蔵所のの映像などが出てきたので、それをブログに記録しました:
ワイン樽の製造: 今と昔

このシリーズの目次:
フランスのワイン産地

 

ブログ内リンク:
★ 目次: ワイングッズ、ワインのボトル、グラス、コルクなど
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

外部リンク:
Tonneau (à vin) tonnellerie, élevage du vin
☆ Wikipédia: Contenance des tonneaux
☆ Wikipédia: Anciennes unités de mesure françaises » Mesure du volume des liquides
☆ Wikipédia: Tonneau (formules) 
Pourquoi une barrique (bordelaise) fait 225 litres ?
Récipients et leur contenance: Verres, bouteilles, tonneaux
L'histoire du vin de Bordeaux
"Toc toc toc" dans toutes les langues du monde?
Le port de Bordeaux
Pourquoi une bouteille de vin fait 75 cL ?
Le tonneau en Gaule romaine - La viticulture en Gaule
どうして船の大きさを表すのに「トン」を使うの?
とんでもないトンと言う単位
「トン」の由来は酒樽を叩いた音


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フランスのお酒 (ワインなど)



2015/09/11
前回に書いた誕生パーティーでは、20歳の誕生日のために彼女が生まれた年のワインをワインセラーに入れて保管されていました。

生まれた年のワインを飲むために開かれた誕生パーティー 2015/09/09

パーティー会場として村の公民館を借りているので、キッッチンスペースは広い。

赤ワイン(右)は会場の片隅に置かれていて、白ワインの方は大きな冷蔵庫に入っていした。

下は、大きなシャブリのボトル。



シャンパンでは大きなボトルを見かけるのは珍しくはないのですが、ワインボトルではマグナム(Magnumと呼ぶ大きさのボトルくらいです。

こんなに大きなワインボトルにはめったにお目にかからないので、このボトルの名前はなんだったけ? と、近くに座っていた人たちの間で話題になりました。

上に入れシャブリの2本は、小さなボトルはレオボアム(普通のボトルの6本分)で、大きな方はマチュザレム(8本分)かな?... 空になってから、ボトルに水を入れて何リットル入るか調べれば答えが出るのですけど!

そもそも、シャンパンのボトルの呼び名とワインボトルの呼び名が同じなのだろうか? という疑問もわいてきました。

それで、私がiPhoneを取り出してインターネットで情報で調べたら、生産地によって種類が多かったり、少し名前が違っていたりするのだと知りました。


改めてパソコンで整理した表を作っておきます。でも、情報によって少し違ったりしているので、どれが正しいのか分からない。でも、書き出してしまったので載せておきます。

地域によって特殊なサイズのワインがあるのでで、比較はシャンパン、ブルゴーニュワイン、ボルドーワインだけにとどめました。

下の表は次の2つの情報を基にして作りました:
Le site pour tout savoir sur les tailles de bouteilles de vin
☆ Wikipédia: Bouteille de vin

ボトルシャンパンブルゴーニュワインボルドーワイン
1/8Huitième
0.094 L  3/4杯
1/4Quart
0.2 L  1.5杯
Piccolo
0.2 L
Piccolo
0.2 L  1.5杯
1/3Chopine
0.25 L  2杯
Chopine
0.25 L
Chopine
0.25 L  2杯
1/2FilletteDemie
0.375 L  3杯
DemiFillette
0.375 L
Fillette
0.375 L  3杯
2/3Pôt
0.5 L  4杯
4/5Medium
0.6 L  5杯
1Champenoise
BouteilleFrontignan
0.75 L  6杯
高さ: 30cm 直径: 8.7cm
Bouteille
0.75 L
Bordelaise
0.75L  6杯
高さ: 28.8cm 直径: 8.2cm
2Magnum
1.5 L  12杯
高さ: 37cm 直径: 11.4cm
Magnum
1.5 L
Magnum
1.5 L  12杯
高さ: 38cm 直径: 11.9cm
Marie-Jeanne
2.55 L  18杯
高さ: 42.5cm 直径: 12.1cm
4Jéroboam
3 L  24杯
高さ: 46.9cm 直径: 13.4cm
Jéroboam
3 L
Double-Magnum
3 L  24杯
高さ: 47cm 直径: 13.2cm
6Réhoboam
4.5 L  36杯
高さ: 56cm 直径: 15cm
Réhoboam
4.5 L
Réhoboam
4.5 L  36杯
Jéroboam
5 L
高さ: 59.1cm 直径: 16.3cm
8本Mathusalem
6 L  48杯
高さ: 57.8cm 直径: 17.4cm
Mathusalem
6 L
Impériale
5.25 L
高さ: 60.4cm 直径: 16.9cm
12Salmanazar
9 L  72杯
高さ: 64.5cm 直径: 19.3cm
Salmanazar
9 L
Salmanazar
9 L
高さ: 64.8cm 直径: 19cm
16Balthazar
12 L   96杯
高さ: 69.8cm 直径: 21.5cm
Balthazar
12 L
Balthazar (注)
12 L
高さ: 69.8cm 直径: 21.5cm
20本Nabuchodonosor
15 L  120杯
高さ:  75.7cm  直径: 22.4cm
Nabuchodonosor
15 L
Nabuchodonosor
15 L
高さ: 75.9cm 直径: 22.2cm
24Salomon
18 L  144杯
高さ: 77.4cm   直径: 24cm
Salomon
18 L
Melchior
18 L
高さ: 77.9cm 直径: 23.7cm
35Souverain
26.25 L  210杯
高さ: 102cm  直径: 30cm
36Primat
27 L  216杯
高さ:  102.6cm  直径: 30.2cm
40Melchisedec
30 L  240杯
高さ:  110cm  直径: 32.8cm
124Adélaïde
93 L
200Sublime
150 L
注: 異なった情報がある。

シャンパンはお祝いの酒であるせいでしょうが、特大ボトルがたくさんあります。情報ではの「クープ(coup)」と呼ぶ種類のシャンパングラスで何杯になるかを出していました。これも、パーティーのときに乾杯するので何杯分になるかが重要なのでしょうね。

でも、シャンパングラスの大きさはまちまちなので、何杯分になるかと言うのはいい加減ではないかという気もするのですけれど...。

シャンパングラスを楽天市場で検索

普通にフランスで使うシャンパングラスは「フルート(flûte)」なので、なぜクープを基準にしたのかよく分からない。同じ分量が入るのでしょうか?

調べてみたら、フルートは12.5 cl入るように作られる、という記述がありました。この表でも、その分量で計算していますね。つまり、クープでもフルートでも大きさは同じなのが標準ということでしょうか?

シャンパングラスについては過去に書いていました:
シャンパンには不思議がいっぱい: コルク、グラス 2006/08/09


ボルドーワインも、グラスに注いだら何杯になるかが示されていました。並べてみると、シャンパンと同じ分量(12.5 cl)で計算しています。ワイングラスの方がずっと大きいわけですが、並々とは注がないので、そんな感じかな、と実験してみて思いました。

ブルゴーニュワインに関しては、グラスで何杯になるかは書かれていませんでした。ブルゴーニュ地方では、そんなケチなことは言わずに、飲みたいだけ飲みますよ~!


ボトルの大きさによる呼び方に関しては、シャンパンとブルゴーニュワインのボトルの呼び方はほとんど同じでした。ボルドーワインはかなり違っているのだと知りました。

特に、「Jéroboam(ジェロボアム)」と呼ぶボトルは、シャンパンとブルゴーニュワインでは4リットルなのに、ボルドーワインではもっと大きなボトルを指すのでした。それが何リットルかというのは情報によって異なっているので詮索はしないことにします。

Mathusalem(マチュザレム)」というのは私でも知っている名前なのですが、ボルドーでは「Impériale(アンペリアル)」と呼ぶのだそう。同じフランスワインなのですから、統一すれば良いのに...。


私はブルゴーニュでのボトルの呼び方に慣れているわけですが、普通サイズ(0.75リットル)以下のボトルの呼び名については聞きなれないものがありました。そもそも、レストランでハーフボトルを注文することがある程度で、小さなボトルには縁がない。

Piccolo(ピッコロ)」というイタリア語のような呼び名も聞いたことがありませんでした。 そもそも、そんな小さいのが出てくるのは飛行機の中だけではないですか? 思い出せば、ブルゴーニュの病院に入院していたときに、リクエストすると食事のときにはこういう小さなボトルのワインがもらえました。でも、勝手に小さなボトルにしているだけなのですから、「ワイン1本」としか言っていなかったと思います。


ブルゴーニュワインのボトルの名称で、普通ではブルゴーニュで使わない呼び名がありました。でも、行政区分ではブルゴーニュ地方からは外れるところにも産地が広がっているボージョレーがあるんでした。ボージョレー地域はリヨン市に近いので、そちらの呼び名を入れているのでしょうね。

ハーフボトルの「Fillette(フィエット)」と「Chopine(ショピンヌ) 」は、ボージョレーで使われる呼び名なのだろうと思いました。

でも、リヨンでよく使われるChopineのボトルは、私が調べた情報とは容量が異なるのだけどな...。

ワイン関連用語: ショピンヌ chopine 2006/03/25


ボルドーでは、0.5リットルのボトルを「Pôt(ポ)」と呼ぶようです。 ブルゴーニュでも、ひところはこのサイズのボトルを作ったのが話題になったのですが、成功しなかったようで、あっさりと消えてしまいました。ハーフボトルでは少なすぎる、普通サイズのボトルだと多すぎるというので、レストランで売れるのではないかという狙いだったのですけど。


なお、シャンパンのボトルでは巨大なものもあるのですが、普通は30リットル入りの「Melchisedec(メルキゼデック)」までしか作らないようです。メーカーを訪問したときには、こういう大きなボトルを買った人には、専用の荷車を貸し出すと言っていました。

メルキゼデックがどのくらい大きいボトルなのかが分かる動画:
Melchisedech Sabré Plus Grand Champagne du Monde 30 Litres - YouTube

動画では、サブレという方法でボトルを空けようとしていますが、失敗。これにはコツがあるのですが、それを知らない様子。でも、このぐらい瓶が厚いと難しいかもしれませんね。


   

ブログ内リンク:
シャンパン祭り: 5. シャンパン会社の見学 2005/08/12 ボトルサイズ
★ 目次: ワインのグッズや道具などについて書いた記事
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

外部リンク:
☆ Wikipedia: ワインボトル ⇒ Bouteille de vin
☆ iDealwine: Les formats de bouteilles et les étiquettes
☆ シャンパーニュ事務局(日本): シャンパーニュボトル
☆ Wikipédia: Anciennes unités de mesure françaises


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フランスのお酒 (ワインなど)



2014/09/01
今までにも変わった自転車を見たときのことを書いていたのですが、こんな自転車を見たのは初めて!



ワインの木箱

自転車には買い物カゴをつけていると便利なのですが、それが木箱なのです。
しかも、ワインを入れた木箱の再利用!

自転車の持ち主が自分で取り付けたのでしょうね。後ろには子どもを乗せる席がついているから若い人なのでしょう。

ワイン木箱 6本用 (ルイ・ジャド)

ワイン木箱 6本用 (ルイ・ジャド)
価格:2,160円(税込、送料別)

ワインを買うときには、味気ない段ボール箱に入れてくれるのが普通。

12本ないし、6本入りの段ボール箱。

でも、高級ワインでは木箱も存在しています。

箱だけ売っているのも見かけます。

箱のまま、あるいはドメーヌの名前が見える部分の板を、ワインショップの店先で飾っていたりするのは、おなじみです。

でも、その木箱を自転車のカゴにできてしまいますか?...

で、何のワインの箱なのか気になるではないですか。

前に回って、木箱に書いてある文字を見てみました。



ふ~ん、なるほど...。

これが超高級なブルゴーニュワインのロマネ・コンティの木箱だったりしたら、こんな風に路上駐車していたら盗まれてしまうでしょうから避けるべきでしょうね。

と思いながら、ロマネ・コンティの木箱は幾らくらいで買えるのか見てみました。


意外に安いのだ...。

と言って、ワインを飲まないで木箱を持ったってしかたないけれど、インテリアとしては楽しいですね...。ワインは飲んだら終わりだけれど、こういうグッズは永久に残るわけだし...。


銘柄の変な名前が気になった

自転車の買い物カゴにしていた木箱は、別にそのドメーヌの人が宣伝としてつけていたとは思えません。ワインの木箱があったので、それを買いものカゴにしたのではないでしょうか? お祝い事で買ったものを記念として再利用したかったのかもしれない。

木箱に書いてあった銘柄が、ちょっと奇妙な名前なのが気になりました。

Beaune Clos des Mouches とある。

とりあえず、日本の情報を探してみました。このドメーヌは日本にも輸出されているのでした。

木箱の上に大きく書いているのがドメーヌの名前。

ジョゼフ・ドルーアンを楽天市場で検索

木箱ではどんなラベルなのか分からないわけですが、そのワインが出てきました。




ハエだらけのブドウ畑?!

気になったのは、このワインの名称が「ボーヌ・クロ・デ・ムーシュ」だったことです。

ボーヌは、ブルゴーニュワインのメッカのボーヌ市の周辺で作られているワインということなので問題なし。

「クロ(clos)」というのは石垣で囲んだブドウ畑を想像するので、これも問題ありません。

その後についている「ムーシュ(mouche)」というのが気になったのです。ムーシュというのは蠅(はえ)のことなのです。ハエは複数でmouchesとなっている。

蠅がいっぱいたかっているブドウ畑なんて、ぞ~っとするではないですか?!

ネットショップでは、「蜜蜂の畑」と表現しているところがありました。
あれ、あれ~?...  ムーシュって、蜜蜂のことなの?!

Joseph Drouhin Beaune Clos des Mouches Rougeジョゼ...

Joseph Drouhin Beaune Clos des Mouches Rougeジョゼ...
価格:12,870円(税込、送料別)



ネットショップでは、ちゃんと説明していました:
ボーヌ1級の中で、最も名高い『蜜蜂の畑』と呼ばれる自社畑産ワイン。この丘は南東に面しており、養蜂に適した場所で“Moushes”とはこの地方の言葉で「蜂」という意味です。その繊細さと気品は際だっており、ボーヌの真髄と言えるワインです。新樽20%を含むトロンセ産フレンチオークで14―18ヶ月熟成。


へえ、ムーシュとは蜂のことですか?
「この地方の言葉」というけど、私もブルゴーニュにいますけど、蜂を蠅と呼ぶのは聞いたことがなかったのですけど...。


蜂にも色々ある

この夏は、蜂に悩まされております。 普通は蠅がうるさいのだけれど、今年は蜂。蜜蜂ではなくて、手当り次第に人を指す蜂です。

蜂にも色々あって、今年はguêpe(ゲーップ)と呼ばれる蜂が大量発生しています。庭で食前酒を飲み始めるとやってきます。アルコールが好きな蜂なのではないかと思ってしまう。もちろん、食事を始めると、どこからともなく大量に集まってくる。食事をしている間にと蠅叩きで叩いていると、30匹くらいは殺してしまいます。

「蜜蜂(abeille)の畑」と言ってくれれば、ブドウ畑のイメージが良くなりますが、ただ「蜂」と言われると...。

どちらなの?...

このワインに関するフランス語の情報を見たら、この銘柄の「ムーシュ」というのは蜜蜂を意味するようでした:
Maison Joseph Drouhin Beaune Clos des Mouches rouge - Le Figaro Vin

昔は「abeille(蜜蜂)」のことを「mouche à miel」と呼んでいたのだそう。別にブルゴーニュ地方には限らないようです。

蜂蜜(miel)を作ってくれる蜜蜂(abeille)と、憎らしいだけの蠅(mouche)を同じ仲間にしていた理由がわからない...。

「mouche à ...」と聞くと、「mouche à merde」を思い浮かべてしまった私...。「miel(蜂蜜)」の代わりについている「merde」とは、糞のことです! 蠅はそんなものですから、一度聞いたら覚えてしまった単語でした!


深くは考えないことにしようっと

ワインの銘柄の名称には変なのがあるので、気にしないことでしょうね。

シャブリ、しかもプルミエ・クリュ(1級ランク)に、「L’Homme mort(死人)」なんていうのもあります。



レッテルにそれが書いてあったら、私はボトルに手を触れたくもなくなりますけど...。とは言え、思い出してみると、面白いからとレストランで友人が注文したのを飲んでしまったことがあるような気もする...。

 シリーズ記事: ディジョンの観光


ブログ内リンク:
変な名前のワインがあった 2016/07/16
★ 目次: 乗り物に関して書いた記事(自動車、自転車、船など)
★ 目次: 珍しいアルコール飲料
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

外部リンク:
クロ・デ・ムーシュ プルミエ・クリュ
ブルゴーニュのシャブリのクリマ ロム・モール-L’Homme Mort から モンマン-Montmains まで
De l'Homme Mort à Montmains- Les Climats de Chablis


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フランスのお酒 (ワインなど)



2013/12/06
先日出した「これは何でしょう?」クイズで、意外なものを連想されたというコメントが入りました(こちら)。私は全く想像していなかったものだったのですが、そんな使い方ができそうに見えました。

でも、こここのが何であるかという答えははっきりしていたのです。ボトルを乾かすにはフランスには専用の道具がありますとお返事しようと思ったのですが、その道具の名前が浮かんでこないのでインターネットで画像を検索してみました。

すると、木にあけた穴にボトルを指している写真が幾つか出てきたので、びっくりしてしまいました!

なるほど...。穴の大きさも丁度良さそうですよ~


ワインボトルを洗って乾す

クイズの答えが出ないので、ヒントとして入れた写真から連想されたのですが、ヒントの写真はこれでした ↓


クイズ: これは何でしょう? - 城の部屋 2013/11/21

棚板に丸い穴が幾つもあいているのです。それで、その穴に洗ったワインボトルを口から差し込んで乾かす、という発想だったのでした。

フランスでワインボトルを洗って乾かすときの定番の道具は、こんな形をしています。



矢印を入れたのがそれです。ボトルがたくさん積まれているので面白くてとった写真でした。

ワインを作っている農家の門を入ったところにあったのですが、まさかボトルを洗って再利用しているとは思いません。フランスでボトルのリサイクルの話しは聞いたことがないのですが、ワイン農家のようなところでは特別なリサイクル業者が来るのかな?...

あるいは、ワインを作って売っているところだと強調するために、門を入ったところの壁をガラスの塀にしようとしているところなのかな?...

それはともかく...


エリソン

Igelあのハリネズミのような道具は何と言ったっけな~、と探してみたわけなのですが、「ハリネズミ」も呼び名になっていました。

なあんだ、忘れていたわけではないのだ...。

この際、拾った呼び名を書いておきます。

「○○ à bouteilles」というと特定できるようです。

○○に入れる単語は色々ありました。

用途から、égouttoir(水切り)、séchoir(ドライヤー)。
似ているものから、hérisson(ハリネズミ)、if(イチイの木)。

「égouttoir à bouteilles(ボトルのための水切り」と「hérisson(ハリネズミ)」が最も一般的な呼び名のようでした。


Egouttoir à bouteilles - 80 places
右に入れたのは市販されているものですが、80本用なのだそう。

商品説明がないのですが、ショップのコメントを見ると、伝統的なものの方が良いように見えました。

下が広がっていないので場所をとらなくて良いけれど、ボトルの間隔が狭いので、とても80本なんかは並べられないらしい。

ブルゴーニュの田舎だと、このワインボトルを乾かす道具を持っている家庭が多いです。

ボトル詰めしていないワインを売っていて、それで買うと安上がりなのです。昔は必需品だったのではないかと思います。田舎育ちの友人は、近所でワインを作っている家に買いに行っていたと言っていましたから。

ひところは友達と、ワイン農家が在庫処分のために安くうるのを買ってボトル詰めをやりましたが、最近は久しくやっていません。そもそも、ワインが安くても、コルクの質の良いのを買うと、そう安上がりなワインではなくなるのです。


それはともかく、ワインボトルを乾すのは、そんなに場所をとらないで良い道具です。

こんな道具は日本では余り必要がないものでしょうから、存在しないかもしれない。そもそも、日本語で何と呼ぶのかわからない。

それで、フランスでは赤ちゃんの哺乳瓶を乾かす道具にもégouttoir(水切り)という単語が使われているので、そちらから探してみました。

■イギリス直輸入■ボトルドライヤー14

■イギリス直輸入■ボトルドライヤー14
価格:33,000円(税込、送料別)

そしたら、でてきたのです。

フランスでよく見るワインボトル乾しの道具、エリソンが売られていたのでした!

それで呼び名が分かったわけなのですが、「ボトルドライヤー」と呼んでいました。

ドライヤーと聞くと、私は髪の毛を乾かすドライヤーを連想してしまうので、やはり「水切り」と呼んで欲しいけれど...。

イギリスから入ったものが多いようでした。



日本では使い道がないでしょうから飾りにするのかな、と思って眺めてみたら、色々とアイディアを出していました。ひっかけるところがあるわけなので、そこに飾りをつけたりしています。

こういうのはを持っていても、いつも使うわけではないので、そんな風にインテリアに使ってみようかな、というアイディアをもらいました。

ところで、フランスでボトル乾し道具のことは、porte-bouteilles(ボトル・ラック)とも呼んだりもするのだそう。ダダイストのマルセル・デュシャン(Marcel Duchamp)の作品には、その題名をついていました(こちらが、その作品)。

porte-bouteilleというと、中身が入ったワインボトルを入れる道具を連想してしまうのですけれど...。フランスのアマゾンで「porte bouteilles」をキーワードにして商品を探すと、やはり、そういうのが並んででてきました(検索結果)。
 
Googleの画像検索結果の方が、もっとはっきりしている。中にボトル乾しがあると思ったら、マルセル・デュシャンの作品の画像。どうして、そう呼んだのか気になるのですが、そんなことまで調べていたらきりがないので、やめる。他の呼び名でもよばれているようだし。

この作品を英語では「The Bottle Rack」となっているのだそう。でも、こちらでもBottle Dryer、Hedgehog(ハリネズミ)とも呼ばれるらしい。

ともかく、日本のアンティークショップが「ボトル・ドライヤー」と呼んでいたのは、イギリスでそう呼ばれるからなのでしょうね。


穴があればワインボトルを乾かせる!

まだまた脱線してしまいました。

書きたかったのは、クイズに出したのは果物をのせる棚板だったのですが、それをボトルを乾すのにちょうど良いという発想が気に入った、というお話しでした。

日本でボトル・ドライヤーとして売られているものは、フランス語では「égouttoir à bouteilles(ボトルのための水切り」と「hérisson(ハリネズミ)」が一般的な呼び名らしい。

それをキーワードにして画像検索にかけてみました:
画像検索結果

出てきた画像を眺めてみたら、びっくりしてしまいました。ワインボトルを逆さにして入れるのに使っている写真も入っていたのです!

ワイン農協の画像:
 
Château Caze à Villaudric expose des outils anciens, ici un égouttoir à bouteilles


ボトルを逆さまに木の棚に並べている写真がたくさん入っいるサイトもありました。20世紀前半の棚だという説明があります。


égouttoir à bouteille

クイズにした棚とそっくりに見えます。城のは果物貯蔵棚だったのですが、そんなのがあったから再利用したのではないかという気がしたのですが…。でも、これはワインセラーの建物の中にあるそうなので、ワインボトルを逆さにしておく棚だったらしい。

これは完全にボトルを干すための棚としか言いようもないものもありました:

 
A Béziers, un Nouveau monde pour les trésors d’antan

アンティークショップの陳列をとった写真のようです。4本のボトルを普通に立てたのを足に使っているので賢い!

でも、古めかしそうな板。果物貯蔵庫の棚が古くなったのを切って再利用した、という可能性も無きにしもあらずではないですか? しつこい?!

ともかく、上のも、こちらのも、ボトル乾しだと書いているのだから信じましょう。


pupitre à champagne
自分で作ったボトル・ドライヤーを紹介している人もいました:
Egouttoir à bouteilles

これは、シャンパンを作るときにボトルを傾けておくpupitre à champagneと似ています。

思い出してみれば、シャンパンの製造では、木にあけた穴にボトルを入れて寝かせていたのでした!


そんなわけで、穴があいた棚板だから果物を並べて貯蔵した棚だ、とは全く言えなかったと思ったのでした。

クイズでは、丸い穴をあけた棚板と、スノコ状の棚板もある、とヒントを入れていました。

それで、洗ったワインボトルを乾すいう素晴らしい発想をしてくださった方は、スノコだとボトルを並べにくいだろうと思われてしまったようでした。

フランスで見かける、木製のスノコの水切りラックを思い出しました。

こんな形です:


Metaltex 69043410080 Egouttoir Pliable en Bois

やはり、斜めになっているから皿を挟み込みやすいのでしょうね。ボトルだと、幾つも乾せないので利用価値がない。でも、普通にある水切りラックよりはボトルを乾しやすそうな...。



ブログ内リンク:
持ち運び便利なワインを買う 2005/03/16
★ 目次: ワインのグッズや道具などについて書いた記事


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2013/06/14
陽気が良くなってきたので、あちこちでガレージセールが開かれます。フランス語では「vide greniers(ヴィッド・グルニエ)」で、屋根裏部屋一掃セールのような名前が付いているのですけど。



いつものように、ガラクタばかり。それでも一緒に行った友人たちは少しは買っていました。園芸店が出ていたので、私は庭に植える花を少しばかり買っただけ。

ガレージセールによく行くという友人に、「大きな町の方が良いものが出ているのではないの?」と聞いてみました。ここのように農村部だと、みんな大きな家に住んでいるので、邪魔だからと価値のあるものを処分する必要はない。それに対して、マンション住まいの都市住民は、限られた住まいの広さを確保するために処分するはずではないですか?

でも、友人は、田舎の方が掘り出し物が見つかるのだと言っていました。都会のガレージセールだと、ちょっと良いものは高い値段で売られているのだそう。田舎の人は骨董品の価値を知らないので、安く売ってしまうことがあるのだそう。なるほどね...。


小さなシャンパン用グラス

こういう村のイベントは、知り合いと出会うのが楽しいので人が集まるのかもしれない。ひと通り展示物を眺めてから、仮設レストランでシャンパンを飲みました。



シャンパンにはワインと違ったグラスがありますが、こんなコップみたいなグラスで飲まれたことがありますか?

シャンパンの産地では、時々こういうグラスでシャンパンが出されることがあります。

このグラスの名前は「blidaブリダ)」。

5 X 8 cmの大きさが標準なのだそう。

シャンパン1本を8人から10人で分け合って飲める大きさ。

フランスで普通に使われるシャンパングラスは「フルート」と呼ぶグラスで、不安定な形をしています。

小さなコップのブリダは、丈夫で壊れにくいし、たくさんグラスを使うときには扱いが便利、というメリットがあります。

日本では、この形をシャンパングラスとしては売らないのではないでしょうか?

シャンパングラスを楽天市場で検索

フランスでは、シャンパン用のグラスとして売られています。

http://www.champagneendirect.fr/champagne-flutes/156-verre-des-vignerons-en-champagne-blida.html

1個200円ちょっとという値段で売っています。


グラスの名前のブリダは、アルジェリアの都市ブリダから付けた名前なのだそう。

なぜかと思って調べてみたら、説明が出てきました。

シャンパンの産地にはシャンパングラスを作るメーカーがある。それで、販売拡大をねたってイスラム圏諸国にもグラスを売ることにした。

当然ながら、イスラム圏ではアルコール飲料は飲んではいけないことになっているので、シャンパンはもとよりワインのグラスにも需要がない。

そこで、イスラム圏の人たちが使うミントティー用のグラスを作って輸出した。

当時、アルジェリアはフランスの植民地。輸出先がブリダ市だったので、「ブリダ」という名前のグラスになった、というわけです。

言われてみれば、このブリダと呼ぶシャンパングラスはミントティーのグラスのような形なのでした。

その先のストーリーもあります。こんな小口のグラスを作ってみたら、シャンパンを飲むのにちょうど良い大きさだった。それで、逆にフランスでもこれをシャンパン用に使うということになった、というわけなのでした。

グラスは厚くて、簡単には割れない。それに、冷たさが保たれるようにも感じました。大勢で飲むときには、普通のシャンパングラスより便利なので、欲しくなりました。


ガレージセールに行った仲間たちとは、友人の家で昼食を食べることになっていました。
続きへ: 美味しいカルヴァドスをご馳走になる 2013/06/15



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シャンパンには不思議がいっぱい: コルク、グラス 2006/08/09
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外部リンク:
Connaissez-vous le blidas, véritable verre à champagne ?


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2011/02/22

シャブリのサンヴァンサン 2011年】その9
クイズの答え (4)


日記でクイズを出してから(このベルトは何のため?)、昔のブルゴーニュのブドウ畑に興味を持ってインターネットで色々調べてみたのですが、分からないものもある。

そんなことを友人に話したら、ブルゴーニュワインの辞書を貸してくれました。少し前に出版された話題の書なのだそうです。

Le dictionnaire universel du vin de Bourgogne』と題された分厚い本。辞書形式なのですが、写真も豊富で、ブドウ畑の地図もある。チラホラと眺めただけでもすごい本だと分かりました。



書籍の紹介:
Communiqué de presse: Le dictionnaire universel du vin de Bourgogne (PDF)


今までに色々と疑問に思っていたことが解説されていました。本を貸してくれた友人が言っていたように素晴らしい著書です!

920ページもある分厚い書物ですが、ブルゴーニュワインをお勉強なさっている方には必読の書物でしょうね。

もちろん、「このベルトは何のため?」の日記で書いた、シャブリで使われていた支柱を土に埋めるための道具が何なのかを探したのですが、これは残念ながら見つかりませんでした。

どこかに隠れて書いてあるのかもしれないので、本を貸してくれた人にざっと探してもらったのですが(フランス人だと斜め読みできるでしょうから)、ざっと見たところ記述はないようでした。

いわく、著者のバザン氏(ここブルゴーニュでは知らない人がいないくらい有名な政治家かつジャーナリストです)はコート・ドールの人だから、シャブリには詳しくないのだろうと片付けられてしまいました。

こんな分厚い本でも、ブルゴーニュワインのすべては語りきれないのですね…。

そう思ったのですが、翌朝、クイズの答えを考えてくださっていた「すぎちゃん」からコメントをいただいて、やはりこの辞書の何処かに書いてあるのではないかなと思いました。インデックスになっているのは3,000語でも、本の中で説明されている単語は316,000語と書いてあったので。

それで再び探してみたら、ちゃんと記載されているのが、あっさりと見つかりました! それを次回の日記に書きます。

続く


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2011/02/21

シャブリのサンヴァンサン 2011年】その8
クイズの答え (3)


クイズ「このベルトは何のため?」は、ブドウ畑で支柱を立てるという地味な道具だったのですが、やはりワインというとブドウの収穫を連想されることが多いようでした。

例えば、 shinkaiさんの推測
>ひょっとして葡萄摘みの時、摘んだ葡萄を入れる籠を押す為の棒がここに入り込む形なのかな、と。

ブルゴーニュでは、伝統的なブドウ摘み用のカゴがあって、担ぐというものだったようです。


ブルゴーニュでブドウ収穫に使ったカゴ (1) 横長型

前回の日記「百年前のシャブリのブドウ畑」に入れる昔の写真を探していたら、ブドウ収穫風景もあって、そのカゴが見える絵葉書があったのでリンクを入れておきます。
Beaune ? - Groupe de vendangeurs

ブルゴーニュワインのメッカであるボーヌがある地域のブドウ畑らしいと書いてあります。

柳の小枝で編んだかごの真ん中がくびれていて、肩に担ぎやすいようになっている形で、ブルゴーニュのブドウ収穫カゴとしてよく知られている形です。

何も入れない状態のカゴでもかなり重いので、これでブドウの収穫をするのは重労働だったと思います。雨などが降ったら、カゴが水を含んでよけいに重くなりますから!

ボーヌ市(ブルゴーニュ地方)にあるワイン博物館の展示物として、20世紀前半のカゴの写真が入っていました:
Panier de vendange beaunois

今ではもうブドウ収穫には使われませんが、美しいカゴだと思われませんか?

飾りに使う人が多いので、ブルゴーニュのお土産屋さんや園芸店などでは大小さまざまな形のを売っています。 小さなサイズのものはパン籠にしても素敵です。

☆ ネットショップ: Panier bourguignon de vendangeur en osier brut


ブルゴーニュでブドウ収穫に使ったカゴ (2) ブナトン

もう一つのブドウ収穫カゴに「benaton(ブナトン)」と呼ばれるものがあるのですが(ブルゴーニュ訛りだと b'nâton / ブナートン)、こちらはたまに売っているのを見かけます。

実用本位のカゴなので、装飾用に作って売ることは余りないように思います。

きれいに写真が入っているサイトがありました ↓
Panier de vendange (10 €) - Un autre monde pour vos annonces gratuites

「飾り用」と書いてありますが、実際に使っていたブドウ収穫カゴに見えます。10ユーロで売りに出しています。大きなカゴのはずですが、1,500円足らず。ワインファンの方だったら欲しくなりませんか?

私もこのタイプのをガレージセールで見つけて買ったのですが、そのくらいの値段ではなかったかな…。いろんなものをつっこんでおくのに使っています。

大きさが分からない?
下のサイトに出ている銅像がしょっているのが、ブナトンと呼ばれる形のブドウ収穫用カゴです ↓
Le porteur de benaton au château du Clos Vougeot à Vougeot


コート・ドールのブドウ産地でも、ブドウ収穫カゴの形が違う?

上にリンクしたワイン博物館のサイトの説明によると、肩にのせる横長のカゴはボーヌあたりで使われていたカゴの形で、ベナトンの方はニュイ・サンジョルジュの地域で使われていた形なのだそうです。

ブルゴーニュワインに関係がない方のために説明しておくと、ブルゴーニュ地方のコート・ドール県の高級ワインが生産されている産地は、ボーヌ市のあたりと(コート・ド・ボーヌ)、ニュイ・サンジョルジュ市のあたり(コート・ド・ニュイ)の2つに分けるのです。

ブルゴーニュ・ワイン地図

ボーヌとニュイ・サン・ジョルジュの2つの町はたいして離れているわけでもないのに、ブドウ収穫のカゴまで違うとは知らなかったです。

ボーヌ市で一番おいしいレストランではないかと思っている店の名前が、LE BENATONという名前なのですけど…。思い出せば、このレストランに行ったとき、友達がブナトンの意味を説明してくれたのでした。

そんな近くなのにカゴの形が違うかな、と、写真アルバムを眺めてみました。ブログのタイトルのバックで使ったブドウ収穫を祝う人たちの写真には、トラクターの上に昔のブドウ摘みのカゴを飾りに乗せていたのを思い出したからです。

その写真の説明を書いた日記:
ブドウ収穫の季節
vendange 2004


少し前に日記で書いたように(高性能の写真整理アルバム: Adobe photoshop Lightroom)、写真はかなりよく整理しているので、探し出すのは簡単。

ブログに入れた写真では見にくいですが、右手に写っているのが昔のカゴで、ブナトンと呼ばれる形でした。ワイン農家の人たちなので、家の残っている昔のブドウ収穫カゴを出してきたはず。

アルバムの記録を見たら、この写真をとったのはコート・ド・ニュイのブドウ畑、つまりニュイ・サンジョルジュ周辺地域でした。ワイン博物館が言っていることは正しいらしい。

そのほか、背中に背負う三角形のカゴとか、木の樽型(マコン市にある銅像)とかも使われていたと思うのですが、そこまで調べていません。


覚えたからって、知ったかぶりをするのはやめようっと

コメントでブドウ収穫カゴの話しを出されたShinkaiさんのために、ブルゴーニュの伝統的なカゴをお見せしようと思って画像を探したら、ひとつ学ぶことができてしまいました。ありがとうございます♪

本当は、ミニチアまで幾つもカゴを飾り用に持っているのだから写真をとれば良かったのですが、それをするのは面倒なので画像を探してしまったのが良かった!

今日の教訓: 横着は、思いがけない良い結果をもたらすこともある!

こんど、ブルゴーニュのワイン好きの人に、ブルゴーニュのブドウ収穫カゴの違いを持ち出して、「あなた、知っている?」なんて言ってみようかな?… でも、私なんかが言ったって、彼らは信じてくれないと思う。

例えば、「シャブリ(Chablis)」のことを言ったときには、ぜんぜん信じてもらえませんでした。

ワインの銘柄となっているシャブリですが、林業で使われる用語では、風や雨や雪で倒された木のことを指します。日本でフランス語を勉強していたときの知って、面白いと思ってすぐに覚えてしまいました。ブルゴーニュの友人に知ったかぶりをして話したら、全く信じてくれない。

その後、材木会社の社長さんがいる席で、またしつこく持ち出して、シャブリにはそういう意味もあるのだと弁明してもらい、ついでに「そんな言葉を知っているとは大したものだ」と褒めてもらって、やっと喜んだのでした!…

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2011/02/10

シャブリのサンヴァンサン 2011年】 その4


フランスでは、よほどの観光地でないとお土産屋さんというのがありません。フランス人は、日本人のようにお土産を買わないので、商売が成り立たないからだろうと思います。

エジプトに行ったのは10年余り前。テロ騒ぎが収まって観光できるようになったばかりの時期で、まだ日本政府はエジプト観光を控えた方が良いという見解を示していたかもしれません。

空港に到着して入国審査を受けるとき、エジプト人たちが私を見ると喜びの声をあげられました。それも、あちこちで、何回も!
「日本人が来たぞ~♪」という感じの声。

日本人はお土産をたくさん買うので観光収入を与えてくれる。だから、テロ騒ぎのあと、日本人が戻ってきたのは大歓迎という意味ではないかと思いました。

でも、私はフランス発の団体旅行で行ったので、空港に到着した日本人は私一人だったのです。申し訳ない!

エジプトの革命(?)が収まってきた今、日本人がエジプトに到着したら、同じように歓喜の声をあげられるのではないでしょうか?

暇そうな店で、カセットを聞いて日本語を勉強している店員さんがいたのが印象に残っています。

もっとも観光国エジプトのこと。フランス語もけっこう話していました。あちこちで聞かされて笑ってしまったのは、「フランス人は刈り取った後の小麦畑」というフランス語。

今では使われない言葉だそうなので、昔にフランス人たちが教えた言葉なのでしょうね。「だからお金がない」という意味になります!

物売りを無視して立ち去る私たちフランス人団体の後ろから浴びせかけられた言葉です。

フランス人観光客が戻って来るのを待っている度合はチュニジアが高いはずです。テレビでは誰もいない高級ホテルの様子が映っていました。アフリカを旅行するフランス人の中では、チュニジアに行く人が一番多いのだそうです。

★ 過去の日記: 外国旅行をするフランス人たち 2010/11/28


ワインの町にある土産物屋

フランスでお土産屋さんがたくさんあるなと感じるのは、パリとプロヴァンス。ブルゴーニュは少ないのですが、それでも観光客が大勢来るようなワインの産地の町にはお土産屋さんが少しはあります。

そんな店に入ったとき、欲しいなと思って眺めているものがありました。



ワインの香りを勉強する道具。ワインの香、ワイナロマ、ルネデュヴァン、アロマバーなどと呼ばれるセットのようです。


ワインの香、ワイナロマ、ルネデュヴァン、アロマバーの検索結果


日本でワインのソムリエ資格をとるために勉強なさっている方々は、こういう道具を持っていらっしゃるのではないでしょうか?

「このワインにはカシスの香りがある」などと言ったって、日本ではカシスの実を見る機会は少ないでしょうから。

こういう香りのお勉強セットは高いので買っていませんでした。でも、数年前に登場したカーヴ・オザロームというのに出会ったら、こういう人工的な香りのセットは欲しいとは思わなくなりました。


Cave aux arômesカーヴ・オザローム

「香りのセラー」とでも訳せば良いでしょうか? 大きなビーカーに香りのもとを入れて、そこに鼻を突っ込んで匂いを嗅ぐ装置です。

ブルゴーニュで考案されたのだそう。それで、ブルゴーニュで行われる大きなワインの催しでは必ずと言ってよいほど見られるアトラクションになりました。

週末に行ったシャブリのワイン祭りでもありました。



これを一つ一つ嗅いでいくのが大好き♪

空気を送り込むらしいボタンがあって、それを押すと香りがよくたちのぼってきます。白い花、柑橘類、コケ、乳清、など等…。

何か特別な工夫があるのでしょうね。天然のものを入れているだけなのに、本当に強く特徴的な香りが漂ってくるのです。

なんでもある日本ですが、この装置はまだ登場していないように見えました。でも、下の動画では名古屋にも持ち込まれたことがあると言っていますね。


Exposition « La Cave aux Arômes des vins de Bourgogne »

  ☆ 楽天市場 ワイングッズカタログ

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アロマ・カーヴとワインの試飲 2012/10/02


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2010/06/16

ブルゴーニュワイン買付け旅行 その4


ちらりと噂には聞いていたのですが、見たことはなかったものに出会いました。前回の日記)に書いたワイン醸造農家で試飲させてもらったときのことです。


ワインを味わうより先に気になったもの

下の写真で、黄色い丸枠を入れた部分です。
つまり、コルク。

黄色い枠の部分にご注目!

写真に矢印も付けてしまったので、先にそちらの説明をしておきます。
これはソムリエナイフで、こちらが一番先に注目してしまったのでした。

ソムリエナイフとは、下のようなシステムのコルクを抜く道具です。

ご主人が使っていたのは年季が入っていそうなソムリエナイフなのですが、柄の部分がブルゴーニュの色瓦の屋根のデザインになっていたので気に入ったのでした。

>ブルゴーニュの色瓦がどんなのかおわかりにならない方は、こちらの写真をご覧ください:
Hôtel-Dieu de Beaune


最高級のコルクよりも値段が高い合成コルク

初めて見たのでご報告したのはコルクです。

レストランで飲んだときには、お給仕の人がコルクを抜いて出してくれたので、こういうコルクが使ってあったとは気がつきませんでした

これが合成コルク

このドメールの紋章も印刷されていて、安物ではない合成コルクに見えました。

この超高級の合成コルクはイタリアで発明されたものだそうで、天然のコルクを使った最高級コルクよりも高いのだそうです。

ワイン用のコルクは、質の良いものはかなり高いのです。ひところはブルゴーニュの友人たちと、ワイン醸造農家から大量に安く買って、みんなで分けるというのをした時期があって、そのときコルクが高いことを知りました。

ボトルは空き瓶を洗えば良いので、いくらでもあります。でも、自分でボトル詰めするときには、コルクを買わなければならない。けっこう高いのだな~、と驚いたのでありました。いくらワインを安く買えても、割りが合わない!

ボトル詰めするときに、コルクを打ち込むのはどうするの?
ブルゴーニュでは、普通の家でも道具を持っている人たちがいるので大丈夫なのです。


ブショネを避ける

質の悪いコルクに当たってしまったときの「ブショネ(コルク臭のこと)」と呼ばれる変質は問題で、致命的です。ワインを作る人たちには、質の良いコルクを仕入れるのが命になります。産地はポルトガルなのですが、最近はコルクの生産がたりないそうです。

それに、幾らトップクラスのコルクを買っても、中には問題がある部分を持ったコルクが混じってきてしまうこともあります。だから、ブショネになる心配がない合成コルクにする価値はあるかも知れない…。

ブショネには、けっこう出会います。年々も寝かせておく高価なワインは、その分ブショネになる危険度が高いかもしれません。

以前、友達の家で出してくれたワインが次々と飲めないものだった、という特殊な機会を経験したときのことをブログに書いていました:
とっておきのワインを捨てるときは断腸の思い!

ワインに合成コルクが使われているのを初めて見たのはイタリアのレストランでした。驚きのあまり写真を撮ったので、それが2007年5月だったと分かります。派手な黄色の合成コルクでした。これはひどいぞ~! と、笑ってしまったのでした。

その頃が、たぶん天然コルクではやっていけなくなる、という時期だったのではないでしょうか? その後、フランスのワインも、最低ランクなどではないワインにも合成コルクが使われるようになりました。でも、この日に見た超高級タイプとはほど遠い、ただの合成コルクでした。


この高価な合成コルクは何もの?

書きながら気になったので、この高級な合成コルクのことをインターネットで調べてみました。でも、この特殊なタイプの合成コルクを何と呼べばよいのか分からない。合成コルク(bouchon synthétique)で検索すると、普通のが出てきてしまう…。

フランス語情報では何も見つからなかったのですが、日本語で詳しく説明してくださっているサイトが見つかりました♪
ワインバー、ジュリアーノ 新着情報 「らふぃね」のワイン

偶然見つかったのですが、私が行ったドメーヌのワインの紹介でした。このコルクを使っているところは例外的存在なのかもしれない。だって、余りにも高価なコルクらしいのです。

私も断面を見たくてコルクを切ってみたのですが、ここにあるようにきれいにはできませんでした。ただのコルクではないのですね。中央の部分は、ワインオープナーのネジリ式ワイヤーが入れやすいようになっているのは、自分であけてみて分かりました。

さらに気になったので追求してみたところ、こちらの会社が作っているコルクなのではないかと思えるところに行きあたりました。違うかも知れないけれど、私が見た合成コルクとよく似ています。こういうのは特許をとるはずなので、似たようなのが幾つもあるということはありえないのではないかな?…
ARDEA SEAL


ロマネ・コンティでも使っている?!

この高級合成コルクは天然の最高級コルクより優れているので、かのロマネ・コンティでも使っているのだそう。

ロマネ・コンティ社(DRC)では色々なワインを出していますから、あのロマネ・コンティには合成コルクを使わないのではないかな?…

「あの」というのは、
このワインのことです ⇒ 



昔ながらのコルクを使わないとお客さんが納得しないのではないかと思うのですが、どうなのでしょう?

こんな高額を支払って入手したワインを飲んだとき、コルクが原因で変質していて飲めなかったら、大変なことになる。問題がおこらない合成コルクを使った方が良いかも知れないとは思いますが、ちょっと味気なくありませんか?...

DRCの最近のワインを飲まれた方、コルクがどうだったか教えてくださったら感謝します!


ともかく、将来はもしかしたら主流になるのかも知れない合成コルクも見れたし、美味しいワインをたくさん試飲できし、おしゃべりもたくさんできたし、ついでにボトル詰めまで見学できたので、ドメーヌを見つけ出すには少し時間がかかりましたが、行って良かった♪ と満足しました。

幾種類かのワインを仕入れて、おいとましました。


私が行ったドメーヌについては、
こちらのショップが非常に詳しく紹介していたので
リンクを入れておきます ⇒

キャピタン ガニュロを検索
ドメーヌ・フランソワ・キャピタンのワインを検索

フランスでも質の良いわりに安いと思ったのですが、
日本での販売価格も同じように安いと思いました。
いま見た段階では、ほとんど「売り切れ」でしたが。

でも、私たちの試飲のお相手がすんだご主人がすぐ梱包作業に戻っているのを見たら、日本行きのカートンもあったのでした。





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2009/12/16
ワイン醸造農家に買い物に行ったとき、こんなリースが飾ってありました。

コルクで作った手づくりリース
文字が書いてあるのはWelcomeの意味があるフランス語、Bienvenue。

お友達が作ってくれたのだそうです。コルクを針金などで止めているのかな、と思ったのですが、写真を拡大してみると何も見えません。ボンドで接着させているだけではないでしょうか?

リースを作る小道具は市販されていますよね


文字を「メリー・クリスマス」にして、飾りものをワイン関係にしたら、クリスマスリースになりますよね? 小道具しだいでお正月のドア飾りにもなる。

    

ワインを飲んだ後のコルクは捨てないでためているので、こういうのを作ろうと思ったのですが、実現していません。クリスマスが近くなったのでこのリースを思い出したのですが、もう遅い…。

ああ、もう今年も残りわずかですね...。
21世紀になると大騒ぎしたのが、つい昨日のようなのに...。


   

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2009/01/20
少し前、雹(ひょう)が降りました。

日本ではヒョウなるものを見たことがないので、いつも見るたびにびっくりします。音もすごくて怖いですし!

あっという間に、外は真っ白になりました。
地面も屋根も真っ白。
あたかも雪が積もったように見えました。

芝生の庭に積もった雹


フランスでは雹に時々出会うのですが、それにしても、真冬に雹が降るのは珍しい。

いつもは、雹でブドウ畑に被害があって実がやられた、とかいうことが話題になるので、葉や実がついているような気温が低くない時期なのです。

つまり、春先とか、夏とかにヒョウは降るものだったはず...。

★ 雹が大敵のブドウ畑について書いた過去の日記:
   フランスのブドウ畑で見た奇怪な装置 2007/09/08


外に出て雹を拾ってみました。そのまますぐに家に入ったのですが、雹の粒はなかなか溶けません。よほどしっかりした氷の塊なのでしょうね?

それで思いつきました。

これでシャンパンを冷やして飲もう!

雹は簡単に採取できました♪

積もった雪で試したことはあるのですが、雹が最高。小さな丸い塊の氷なのでボトルがワインクーラーにサクッと入り、素晴らしい!

しかも、雪よりは雹の方が珍しいので、シャンパンでお祝いするのにも相応しい♪

発見して喜んだのですけど、雹なんてそうめったに降らないですものね。
実用的なアイディアにはなりません・・・。




ところで、雹が降ってから数日の間に5キロ圏内くらいに住む友人と話しをしたら、雹なんか全く降らなかったと言う人、雷や稲妻まであってすごかったと言う人がいました。

そんなに局地的に雹が降るものなのだ、と知りました。

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2008/12/27
数日前の日記で、友達から暖炉の火をつける道具を教えてもらった話しを書き、それがどんなものだったかお分かりになるか聞いてみました。

またもや、すぎちゃんがコメントに正解を入れてくださいました♪

フランス的な廃物利用の道具とは、これでした ↓

友達のプレゼント

ワインのコルクです。

普通なら捨ててしまうコルクに燃料用のアルコールを染み込ませます。

コルクは身のしまった木なので、しっかりとアルコールを吸いこみます。


燃料用アルコール

さっそく、燃料用アルコールなるものをスーパーで買い求めました。

燃料用アルコール

燃料用アルコールとは何かと思ったのですが、

 とか  で使うためのものようです。

惜しげなく使える安いアルコールでした。

いくらで買ったか忘れたのですが、下のが300円くらいで売っているので、そんな値段なのだと思います。
 燃料用アルコール 500mL


ボーカルジャー

これをコルクを入れた密封式のビンに入れます。

 フランス製 ボーカルジャー(密封ビン)

これは、フランスで保存食を作るときに使う、ごくありふれたビンです。

これにはゴムのパッキングが付いているのがミソ。燃料用アルコールが揮発しないのです。コルクにしっかりとアルコールがしみ込むようにビンを逆立ちさせておいてもOK。


ワインのコルクの廃物利用!

1回の火付けで、アルコールを染み込ませたコルクを2個使っています。

燃したときに匂いもしないし、これを新聞紙の上において火をつけると薪に難なく燃えだします。

これほど便利なものはありません!

ワインのコルクというのは、フランスでは不足しません。フランスではホームパーティーの機会が多いので、そういう集まりではワインの消費も激しいので、コルクは1週間分くらいができてしまいます。

もっとも、ワインを飲まない人とか、本もののコルクがついていない安もののワインばかり飲む人にはできない廃物利用法でしょうけれど・・・。

前々から、ワインのコルクが捨てがたくて、何となくためてしまっていた私なのです。嬉しい廃物利用でした♪


とはいえ、危険な道具!

調べてみると、燃料用アルコールで火をつけるのはかなり危険が多いようです。特にバーベキューの火をつけるのは危険だそう(参照: Barbecues, évitez l’alcool à brûler ! )。

引火しても火が見えにくいし、ガラスを爆発させるくらいの力があるので死にいたる事故がおきているらしい。子どもがいる家庭では絶対に使わないようにと書いてあります。

友達がプレゼントしてくれて気に入ったのですが、こういう危険な廃物利用法は、もう現代では使う人はいなくなっているのではないかな?・・・


暖炉の火を見ていて時々思い出してしまうのは、18世紀に生きたロレーヌ公スタニスラス(Stanislas Leszczyński)。

着ていた豪華なガウンに暖炉の火が燃えうつり、苦しみながら89歳で亡くなったそうです。皮肉にも、そのガウンは娘にクリスマスプレゼントとして贈られたものなのでした! 計算してみると、そのガウンを着たのはたった2カ月だけ・・・。

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2008/01/15
フランスワインは、地方によって色々な形をしています。全部並べてみるのは面倒なので、とりあえず有名なボルドー型とブルゴーニュ型をご紹介します。


◆ボトルの形: ボルドー型とブルゴーニュ型

フランスワインで肩を並べているのは、我がブルゴーニュと、ボルドー。

ボトルを遠くから見ただけで、どちらなのか分かります。
形が違うのは何か意味があるのでしょうか?
あるいは、ただ伝統的にそうなのか?・・・

ボルドーのボトルは、こんな形をしています。


シャトー・ムートン・ロートシルト [1899]


いっぽう、ブルゴーニュ・ワインのボトルは「なで肩」です。
こんな形 ↓

          
ヴォーヌ・ロマネ[2000]赤        コルトン・シャルルマーニュ [2005] 白


ブルゴーニュの形を見慣れているせいもあるのでしょうが、私はこのなで肩の方がボルドー型より美しいシェープだと思うのですけれど、どう思われますか?


◆ブルゴーニュ・ワインの昔のボトルの形

前回の日記(ブドウ剪定道具の進化)で、昔のブドウ畑で使っていたナイフやハサミをご紹介したのですが、その道具の下にあったボトルに気がつかれたでしょうか?

この写真です ↓



ブルゴーニュ・ワインのボトルなのですが、少し形が違いますでしょう? ずんぐりしています。

当時のボトルを作る技術がそうせざるを得なかったのではないかと思うのですが、ガラスも厚くて、どっしりしたボトルになっています。

なかなか素敵だと思います。

このボトルでワインをお給仕するときは、普通と違ったやり方ができます。

底にある窪みが深いので、そこに親指を突っ込み、残った4本の指をボトルの上の方向に向けた形でボトルを持ちます。

そういう風にデモンストレーションしてくれたブルゴーニュの友達がありました。普通に持つと、ボトルが太り過ぎていて持ちにくいので、その方が便利だとも思いました。


◆今でも、昔スタイルのブルゴーニュ型ボトルは使われている

こういう形のボトルは博物館で見れるだけのものではなく、今でもこだわりのワインでは使っています。

例えば、こちら ↓


シャトー・ド・ポマール [1991]

このシャトー・ド・ポマールはトップクラスのドメーヌですが、ここの美しいセラーは、一般観光客でも入場料させえ払えば見学できます。


他のドメーヌでも、時々こういう昔のボトル形のワインに出会います。
結局、高いワインだと、コストをかけられるので、ボトルにも凝ることができるらしい・・・。


ちなみに、ロマネ・コンティのボトルは、これです ↓


ロマネ・コンティ [1978]

どっしりしたボトルで、少しずんぐりしていますが、昔のボトルほどには肥っていません。

もっとズングリしていた方が、私は美しいと思うのですけれど・・・。あるいは、普通のブルゴーニュ型のようにほっそりしていた方がスマートに見えます。

ロマネ・コンティは、もう2度と飲む機会はないと思うので、ケチをつけて気を晴らしました!

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2007/09/20
気になっていたワイン農協があったので、ブティックに立ち寄ってみました。

何も買わないで店を出ようとしたとき、目についたものがありました。

これです ↓



ワインの樽。フランスも地方によって樽の大きさが違うようですが、ブルゴーニュのはこの形です。

ワインを寝かせるセラーの写真も飾ってありました。こんな風に並べたら楽しいですよ~ というところでしょうか?


ワインの樽は、ブルゴーニュのようなワイン産地では、セラーの中でなくても、あちこちで古い樽が飾りになっているのを見かけます。

家で使うとしたら、たとえば、こんな具合 ↓

 樽型テーブル

縦に半分に切ったり、横に切ったりして植木鉢。

 タブ型M

家具にしてしまったり・・・ ↓

オークからつくられた樽をリサイクルフルオークワインラック壁付1枚扉


だいぶ前、樽が欲しいと思ったとき、ワイン農家にいただいたことがあるのですが、普通に売られているとは知りませんでした。

このワイン農協で売られていたリサイクル樽は40ユーロでした。日本円にして7,000円弱。安いと思われませんか?

新品のお値段はどのくらいなのか?・・・ 樽をたくさん並べているワイン農家に行ったので、聞いてみました。

税金抜きで1つ450ユーロとの返事。普通の人が買おうとしたら税金が上乗せされますから、10万円くらいになるでしょう。10年くらい前にも農家で聞いたことがあるのですが、そのときも10万円と言われたような気がします。


ワインの樽はオーク材で作られていて、その作り方がまたおもしろいのです。火であぶって樽の歪みをだすので、作るのを見ているだけでも感激ものです。

上質の樽にするためには、材木も選ばれるし、技術も必要。10万円近いというのは納得できます。

ワインを醸造するときには、ワインにタンニンをたくさん含ませるには新品を使うとか、あまりタンニン質を強くしないためには、ワインに馴染んだ樽を使うとか、テクニックが色々あるようです。

でも、余りにも古くなった樽は御用納めのはず。でも、樽が売られているのを見たのは初めてでした。

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