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2012/03/22

シリーズ記事 【トルコ旅行記】 目次へ
その25  超格安ツアーのからくり (8)


今回のフランス発の団体旅行で、私は1つの失敗をしていました。

むかし日本にいたときには海外旅行ツアーをよくしていたので、そのときの旅のコツを思い出して、通ぶってしまったのがいけなかったのだろうと思います。


両替してしまった現地通貨を使うのに苦労

空港に到着してからホテルに送ってくれたバスの中で、「両替をする必要はありません」とガイドさんが言いきりました。

遅かりし! 私はトルコに到着した空港にあった銀行で両替していたのです。

みんなが出迎えのバスを探すために急いでいるのを尻目に、私は、このとき両替しておくのが賢いと思って空港の銀行に行きました。銀行で両替をしようとしている人はゼロ。みんなが両替したいときに行ったら並ばされる、という記憶がよぎったからです。

でも、両替するのは全く必要なかった! むしろ、現地通貨を使う機会は全くなかったのでした。

空港で2万円もトルコ・リラに両替してしまったので、それを使い切るために面倒なことになりました。

ツアーで利用したところでは、どこも料金の表示はユーロでした。観光地にある屋台のような土産物屋でも、トイレのチップも、全部ユーロで表示されていました。たまには例外に出会いましたが、現地通貨を持っていないと言えば、問題なくユーロで支払えただろうと感じます。

ユーロで表示されているけれど、現地通貨で支払いをしたい、と言ってみると、それは当然ながらOK。でも換算ルートはとても悪い。でも、そんなことは気にしていられないので、せっせとトルコ・リラを使いました。たぶん、かなり損をしたと思う...。

ブログを書きながらレートを確認してみたら、こうなっていました:
1 ユーロ = 2.36トルコ・リラ

1ユーロと言われたら、その2倍ちょっとを支払えば良いはず。ところが、店などでは、計算が面倒なせいもあったのでしょうが、1ユーロ=3リラで値段を請求されることが多かったです。

こういう風になっている国の場合、空港に行ったら現地通貨は全く使えないというのも経験しているので、持っているリラは使いきってしまわなければ...、と気をもむことになりました。


日本円表示があった店

日本から行った観光客も、ユーロに両替するのでしょうか?

やはり現地通貨に両替するのかなと思ったのは、カッパドキアにあったナッツ屋さんでした。



おしげなくナッツやドライフルーツを試食させてくれて、それがまた美味しいので、大変な人気になった店でした。余りの勢いで皆が買っているのが面白いので、バスに戻ってから窓越しに撮った写真です。

私も8袋購入しました。トルコ・リラのお値段が書き込まれているのも、誠実な店なのだろうという印象を与えたからです。

4袋で15トルコ・リラ。6袋買うと、1,000円。

日本円しか持っていない人は6袋買えば良いですよ、という配慮なのでしょうけれど、割安になっているのだろうか?

数字は苦手なので、Yahoo!ファイナンスのページで計算させてみました。

1000円 = 21.47トルコ・リラ
これが6袋分なので、1袋あたり3.58リラとなる。

4袋で15リラは、1袋あたり3.75リラ。
ちゃんと、千円で買えばお得になるように計算されていたのですね。良心的!

ところで、この写真で、お店の名前の最後に書いてある右端の文字が切れていますが、Market(マーケット)と書いてあります。

この写真を入れながら初めて気がついたのですが、その前の、Cappadocia Naturel から続くVで始まる単語です。地名か商号なのかも知れないけれど、なんじゃ、こりゃ~?!...

私がメールで拒否する設定に入れているキーワードの綴りです。女性の私が買うはずもないのに、この宣伝メールがおびただしく入ってくる。迷惑メールと認識されたら、やっと、ほとんど見なくてすむ文字になってきています。

それなのに、こんなところで見てしまった...。

トルコでは別の意味があるのかと、フランス語のサイトで検索してみたのですが、私と同じ理由で驚いた人たちのブログがあるだけで、どうしてこんな名前を使っているのかは分かりませんでした。私が見た店だけではなくて、「カッパドキア・ナチュラル・・・」として、あちこちで使われている名前らしいとは分かったのですが。

脱線してしまいましたが、トルコの通貨の話しに戻します。


トルコ・リラ

トルコを旅行して、トルコ人はユーロを欲しがるのだと分かったのですが、ブログを書きながらトルコ情報を集めていたら、不可思議なことに出会いました。

日本ではトルコ・リラでお金を儲けるというのがあるらしい。「トルコリラ」で検索すると、その関係のサイトがたくさん出てきます。

日本ブログ村でも、トルコリラのトラコミュができていました。

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トルコは、2006年までは17.5%という超高金利通貨だったらしい。2010年には6.5%ともありました。

ブログに鳩の競売場面が入った動画を入れたとき、ここで叫ばれていた売値が百万単位のリラなので奇妙に思っていました。トルコはインフレが多いらしい。

お金を動かす人たちはテクニックがあるので儲けられるのでしょうれど、私はトルコリラは怖いですね。安定していない通貨なので、地元の人たちは外貨を欲しがるのだろうと思うのです。

今回のツアーでも、現地に徴収された料金もユーロだったし、連れて行かれるところでは全てユーロで表示されているので、ユーロが入る事業が付加価値を持てるメリットがあるのではないかとも思いました。


情報リンク
TRY(新トルコリラ)は歴史的にインフレに苦しめられている超高金利の通貨



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2012/03/21

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その24  超格安ツアーのからくり (7)


先日の日記「フランス発 トルコ超格安ツアーのからくり」で書いたように、ツアーの費用には朝食付きホテルとバスしか含まれていなかったので、現地で滞在費を徴収されることになりました。

これは必要ないと言えば払わなくても良いのではありますが、別の日記「何にでも反発するフランス人たちを従順にしてしまったツアー」に書いたように自由行動はほとんど不可能な行程が用意されていました。

現地で支払う料金は、(1) 観光+昼食+観光、(2) 観光+昼食+夕食+おまけの観光、の2つのプランがありました。

すぐに「はい」と同意したりはしないフランス人たちを対象にしたツアーなので、2つから選択できるようにしているのだろうな、と思いました。私が入院した病院でも、飛行機で出される食事のように、前菜とメインの料理は2つのうちで好きな方を選べたのでしたから。

いちおう二者択一にしているけれど、旅行社としては、全員が(2)のプランにしてもらいたい。それで、(2)のプランの方がお得なのだと説得できる理由も作られていました。

最大のセールスポイントは、アンタルヤに泊まったとき、船で川をくだって地中海まで行き、そこで魚料理を食べるという観光。

鱒を焼いて食べるのだそう。すかさず「マスは養殖ですか? 天然ものですか?」と質問した人がいたのは、フランス人だな... と笑ってしまいました! ガイドさんは「養殖です」と答える。ひょっとして、養殖の方が喜ばれると思ったのかな?... とも思いました。

川下りなどには魅力を感じなかったのですが、その後に古代遺跡を見学してからホテルに戻るというプランになっていると知って、船に乗ることにしました。バスは1台なのですから、みんなが川下りをしている間には自由行動をして、古代遺跡の見学だけに加わるということはできないのです。


雨が降っているときの船は、ちっとも楽しくない

船に乗るのなら天気が良いことを期待しました。

普通だったら快晴になるとは思えない天気だったのですが、海沿いの天気は変わりやすいはず。

当日の朝、ホテルの窓から外を見ました。



虹が見えたので、ひょっとしたら... と期待したのですが、青空は広がりません。

船に乗ったら、小雨が大雨になってきました。甲板に上がることもできず、船の中で時間を過ごす。別のバスで旅行しているグループも加わったので、船室の中はぎゅうぎゅうにになりました。

幸い、同じテーブルに座った人たちと気が合って、おしゃべりが弾みました。すし詰めの船の中でも、せめて楽しくやろうや、と努力しているグループもありました。

歌を歌っていたグループ ↓




船は海に到着

浜辺に到着。ここで昼食の用意ができるのを待って、1時間ほどフリータイムになりました。

天気が良かったら海を眺めて喜ぶという設定なのでしょうが、雨が降っている。でも、せっかくなので、傘をさして外に出てみました。

途中から大雨。ビニールシートを張って作った土産物屋があったので、私はそこに避難。アクセサリーや、中国あたりで作ったのではないかと思う刺繍した布などが並んでいました。

買いたいものを選んでいるような顔をして店に陣取る人たちは数名。そのうち、雨が小降りになったので外に出ました。

土産物の掘っ立て小屋裏に回ってみると、遠くに散歩用らしい馬が見えました。



馬の近くまで行こうとしたら、向こうから大きな波がやってくるのに気がつきました。砂浜は雨で濡れていたので、どこまで水が来るのか分かっていなかった...。

慌てて逃げようとしたのだけれど、砂浜というのはうまく走れないものなのですね。

これで波にのまれて私は海に放り出される? もうみんなは船に引き上げてしまったはずなので、私が溺れているのなんかには気が付く人はいないだろうな...。小屋の後ろになってしまっているし...。
 
写真を入れながら眺めたら、このデッキチェアーの上に登ればよかったではないですか? こういう時には頭なんか働かないのだろうな...。

でも、膝の上まで水をかぶったけれど、私は倒れませんでした。船に戻ると、仲間から「どこに行っていたの?」と聞かれたので、「ツナミにあった」と答えました。

船に石油ストーブが1台あったので、そこに裸足で立って、靴とズボンを乾かしましたが、そんな程度では乾かない!

後で、グループの人たちが、彼女は海に近づきすぎて濡れてしまったんだって、とうわさされてしまいました。違うってば! 海が近づいてきすぎたのです!


天気が良かったとしても、大した船旅ではなかったのでは?...

そんなわけで、私には散々のオプショナルツアーになりました。

海沿いの天気は変わりやすい。幸い、昼食の後には晴れてきたので甲板にあがりました。

 

晴れていたら、この甲板で昼食をして気持ち良かったのだろうな...。

風もあるし、日も照ってきたので、この方が靴とズボンが乾く。でも、この日は、夕方にホテルに着くまで、足が冷たくてたまりませんでした。

美しいと眺める建物も自然もありませんでした。ゴミ箱代わりにされているらしい川でもありました。たとえ天気が良かったとしても、素晴らしい思い出になるような川下りにはならなかったと思う。

どうして、こういうのをやるのだろう?... しかも、天候が良くない冬なのに。 行ってしまえばどうということがない船旅でも、宣伝文句はいっぱしに聞こえるようになるのだろうな...。

それでも、旅を終えてみると、船の地下にある調理場で焼いてくれたマスを食べたのが、最もマトモな食事だったのでした。

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2012/03/21

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その23  超格安ツアーのからくり (6)


今回参加したツアーは、参加費2万円たらず。それで、カッパドキアまで行けるトルコ8日間の旅ができてしまえるというものでした。

それだけの破格値になっているのはなぜかと気になったので、そのカラクリについて書いています。ガイドさんの説明によれば、今回書くこと、つまりアウトレットショップでの買い物が収入源になっているのだそうです。

連れていかれたアウトレットショップは、全部で3カ所。カーペット、宝石、皮革製品でした。伝統工芸の工房に連れていってもらいたかったですが、そんなところでお金を落とされたくらいでは足りないのでしょうね...。


カーペットのアウトレットショップ

店では飲み物をサービスしてくれるし(お茶のほか、お酒もあった!)、それぞれにアトラクションをしてくれるので、それも観光の一つだと思うことにすれば、耐えられないものではありません。

店には流暢にフランス語で案内を話す人がいました。皮製のコートを売る店では、生粋のフランス人女性が舞台に立ってファッションショーを見せていました。

初めに行ったカーペットのアウトレットショップでは写真をとったので、入れておきます。

蚕の繭から糸を取り出すデモンストレーション ↓



デザインを見ながら絨毯を折る女性 ↓



この後は、大きな部屋に閉じ込められて、商品となったカーペットを見せるという設定になっていました。

個人で旅行したときには、「カーペットを広げないでください! 私たちは、全然、買うつもりがないのですから~!」と必死に訴える場面。でも、団体だと気が楽です♪

巻いてあるカーペットを次々に広げて見せてくれるのは、ショーでもあります。

デモンストレーションが終わると、部屋のドアが開いて、待機していたセールスマンがたくさん入ってきました。2人か3人に対して1人をアテンドさせる、という計算なのだろう、と計算。

こちらは壁にそってあるイスに座っていたので、トルコ人から襲撃を受けたような気分...。

フランスでは、がっしりとした人を形容するときに「トルコ人のような人」という表現があるのです。トルコ人の顔をしているという意味ではなくて、取っ組み合いの喧嘩をしたら、絶対に負けそうな立派な体格の人に対して使います。 オスマントルコ時代に作られたイメージなのかな?...

そういう人たちが、開いたドアからノッシ、ノッシと出てきたのです。カーペットを広げて見せるのには体力がいりますから、出てきたのは男性ばかり。威圧感がありました!


トルコに行ったら絨毯を買わなければならない?

トルコに旅行すると、いつも思うのです。
どうして、そんなに、カーペットを売りたがるの?!

トルコに来る旅行客は、みな、カーペットを買うために来ている、と思っているのではないか? と思うほど。

私は、日本にいたときには、高級カーペットといえばペルシャ絨毯しか知らなかったのですが、トルコの絨毯には定評があるようです。

でも、カーペットは高いので衝動買いできるものでもないし、部屋に1枚敷いていれば2枚目が必要なわけでもない。

お土産としてスーツケースに入れて簡単に持ち帰れるものでもない。「送ります」と言ってくるけれど、注文したもとと同じものが届くのだろうか? と心配ではないですか?

それに、アウトレットショップのセールスマンを相手にした買い物は楽しくないとも思いました。

初めてトルコに行ったのは、イスタンブール自由滞在1週間の旅でした。このときは、ものすごく色々なものを買いました。大きなスークには毎日のように散歩がてらに立ち寄っていて、お店の人たちと親しくなってしまったのが理由。

スークに通いながら、トルコ人は商売がうまいな... と感心しました。無理に売りつけるわけでもなく、お茶を勧めてきて、延々とおしゃべりをする。現地の人から色々なことを聞けるのは楽しい。親しくなると、買い物をしてあげたくなるではないですか?...

このとき、小さな女の子しか織れないというシルク100%のカーペットも買っていました。ヘレケと呼ばれる高級絨毯。私が買ったのは、壁に飾るくらいしかできない小さなものでした。

繊細な織り方は美しく、見る角度によって色が変わるのも面白い。それで惚れ込んで買ってしまったのですが、それに比べると、今回行ったアウトレットショップで見たカーペットは魅力に欠けました。

悪くないな、と思うものは、やはり高い。フランスで家が1軒買えてしまえるようなお値段のもある!

ヘレケのカーペットを楽天市場で検索


超格安ツアーの秘密は、ここにあった!

トルコで買い物してもらうことによって、旅行費用が補われるシステムになっているのだそう。今後もツアーを継続していけるために、できるだけ買い物をしてください、と、かなりしつこく、勧められました。 「リピーターも多いらしいので、ツアーを継続するため」などという表現が使えたようです。

アウトレットショップに行かなければならないかについて、ガイドさんの説明はこうでした。

この超格安ツアーは、政府が間接的に援助している。でも、政府が直接にツアーに補助金を出しているわけではない。政府はアウトレットショップを持つような工場に補助金を出しているのですが、売り上げが悪いと補助金を出さなくなる。それで、アウトレットショップでは、ツアーにお金を負担して参加者を多くし、来てくれた観光客にが特別プライスで商品を売っている。

だから、安い値段で買えます。だから、ぜひ買ってください、という言い分でした。

でもね、私は、そういうツアーを支援するために買い物をする義理はないと思ってしまう。私はそんなカラクリがあるとは知らずにツアーに申し込んだのだし...。

ガイドさんがアウトレットショップに向かうバスの中で、長々と宣伝しているのを聞いていると、へそ曲がりな私は全く買い物をする気はなくなってしまう...。

このくらい安いツアーなのですから、どこかからお金が出ていないとおかしいとは思います。でも、冷静に考えたら、やっぱり変ですよ...。

アウトレットショップは。客を呼び寄せるためにツアーの料金を負担している。としたら、その負担は、買い物してもらったときの利益でカバーされるわけではないですか? お釣りの利益がないと商売になりません。ということは、普通で買うのより高い料金を払わされる店になっている、と受け取るのが普通でしょう?...


お買いものタイムが長すぎますよ~!

フランス人は、旅行をしても、そんなに買い物をしません。となると、買いたくなる気にさせるには長い時間をかけないといけない、というようになっているようでした。

お土産を買うのが好きな日本人ツアーだったら、「買い物をしたい方は30分以内でお済ませください」などとせかしてしまうこともできるのではないかな?  せかされたら、考えもしないで、やたらに買ってしまう。思えば、むかし私が日本から参加したヨーロッパ旅行のツアーでは、本当にいっぱい買い物をしていました。

3軒寄ったアウトレットショップでは、それぞれ2時間を予定しているスケジュールでした。でも、買い物が長引く人がいれば、気にせずに長くなる。

結局、正味7日半のトルコ滞在では、3回の午前中がアウトレットショップ訪問で消えていました。全体的にお天気が悪かったので、からりと快晴になったときには店に閉じ込められているのが悔しかった...。

店に連れて行くというのは、かなりの強制力を持っていました。あるとき、体調をくずした女性がバスの中で寝ていることにしたのですが、ガイドさんに見つけ出されて、強制的に店に連れて行かれていました。 何人のグループかをアウトレットショップに登録しているので、行かない人がいると困るのだそう。

でも、買い物するかどうかは自由です。

案内されたアウトレットショップで、私は何一つ買いませんでした。ガイドさんから殴られることはないにしても、嫌味の一つも言われるかと覚悟していたのですが、そういうことはありませんでした。

最後に寄った皮革製品の店では、ツアー参加者のほぼ全員が買い物をした感じになって盛り上がりました。それぞれが、買ってきたものを自慢しあっていました。私は何もなし。ガイドさんは私の肩を抱いて、「あなたは何も買えなかったの~?」と同情してくれました!


異様に見えたアウトレットショップ

無事に旅行できて、観光にも満足したのですから、旅行が終わってから超格安ツアーのカラクリがどこにあったかなどを考える必要はないのですが、日記を書きながら考えています。

不思議で気になってしまうのは、お金のカラクリがどこにあったかということより、こういうツアーがフランス人の集客をできるという点です。

フランス人向けツアーが好きな理由」で4つの理由を挙げたのですが、これは、フランス人の好みに合わせてツアーを作っているからのはず。でも、今回のツアーは、その項目の1つは△、残りの2つはバツ。つまり、4分の1しかマル印が付けられないオーガナイズだったのでした。

普通に考えると、そうなのですが、よくよく考えると、フランス人の国民性も加味して、賢く考えられたツアーだったのではないかな?... と思えてきました。

アウトレットショップにしてもそう。ガイドさんは、しっかりと、なぜ連れて行く必要があったのかを説明していました。聞いているうちに、トルコにお金を落としてあげないといけない、という気持ちになってきたのではないか?

1番目に行ったカーペットの店では、私たちのグループで買い物をした人はほとんどいなかったのですが、同じスケジュールで回っていた別のバスでは、かなりの人たちが買い物をしたのだそう。私たちのグループはケチで、買い物なんかしない人たちが集まっていたのだろうと思ったのですが、その後に行った店では宝石を買った人たちもいたし、特に最後に行った皮のコートを売っていた店では、すごい勢いで買い物をしていたので驚きました。

安物の小さなカーペットを買ったカップルが1組いただけではなかったのかと感じた店を出てから、バスの中では、ガイドさんはスピーチを始めました。

部屋の大きさなどを測ってからこないとカーペットは買えない。フランスに帰ったら、トルコを旅行する人たちに、どんなカーペットが欲しいのかを考えて準備をしてから行くように教えてあげてください。トルコには素晴らしい商品があるということを、フランス人たちに伝えてください。

私欲なしに、トルコをPR。ちょっと胸がうたれます。トルコは、フランス人たちにとっては貧しい国。博愛精神が鼻をもたげたのではないかな?...

フランス人の博愛精神について書いた日記:
フランス人の博愛精神は薄れてきている? 2010/11/05


それにしても、強制的に案内されたアウトレットショップの建物が立派なのは、異常だとさえ感じてしまいました。

カーペットのアウトレットショップ ↓



連れて行かれたのは、どこも非常に大きく、がっしりとした建物でした。 ガイドさんが政府の補助金を受けていると言っていたので、そうなのでしょうけれど、少し立派すぎませんか? 私には、共産国の国営産業のように見えてしまいました...。

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2012/03/20

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その22  超格安ツアーのからくり (5)

ホテルの予約をしないで旅行をしているとき、どこのホテルにも空室がなくて困ったら、料金の高いホテルに当たってみることにしています。そういうところには空き室がある可能性が高いのです。

でも、いくら困っても避けるのは、団体旅行客のための大きなホテル。お得意さんの旅行代理店に特別プライスを出しているでしょうから、自分だけ正規料金を払うのはバカらしいではないですか?

ホテルには従業員がいます。空室だらけでも、満室状態でも、ホテル側には同じ経費がかかります。私たちの超格安ツアーは、空き室が余っているホテルから、半額などというのではなくて、ほとんどタダに近い料金をもらていたのではないかな?...

今回のトルコ8日間ツアーの滞在地は、アンタルヤとカッパドキアの2カ所。ホテルは2カ所の利用で済んだはずなのですが、合計4つのホテルに泊まりました。募集パンフレットでは、毎晩ホテルが変わることを匂わせる書き方だったので、連泊が2回あったのには喜びました。 これは、シーズンオフの旅行だったメリットだったのだろうとも思います。


団体客用の高級ホテルを利用

最後に1泊したところが少し質素だったのを除けば、どこも地元で最高級ランクだろうなと思われる立派なホテルを利用しました。ツアー募集に4つ星ないし5つ星のホテルを利用と書いてありましたが、宣伝に偽りなし。

野外と室内に大きなプールがあるし、部屋も広くて、立派なバスタブつき。



どのホテルにも、マッサージなどもあるハマームもありましたが、私は水着を持っていかなかったので利用しませんでしたが。

私は、質素でも良いから、その国らしい小さなホテルに泊まる方が好きです。でも、広い部屋、バルコニー付き、バスタブもあるホテルに滞在したのは、旅の疲れを癒せたので悪くはありませんでした。 

面白いな... と思ったのは、アンタルヤの豪華なホテルに到着したとき。

ホテルのフロントが部屋の鍵をくれるのを待っているとき、グループにいたドイツ人の女性が(フランスに気化している人なのかも知れないけれど)、うっとりとしながら私に言ったのです。

「素晴らしいホテルね~」
よほど感激してしまったらしい。

こういう風にロビーが立派なホテルは何処の国にもあるし、いかにも団体客用という大きなホテルは好きなタイプは私の好みではないので、何と答えたら良いか分からない。

黙っていたら、また「なんて素晴らしいホテルなんでしょう~」と繰り返す。

8日間の旅行代金は、こういうホテルに1泊しただけで消えてしまう、と思って喜んだからなのかな?... ドイツ人は清潔好きなので、こういうホテルがお好みなのかな?...

何も答えないのも失礼なので、「ほんと、近代的なホテルですね...」と言ってみました。

ここで思ったのは...
こういうツアーは、ドイツ人を相手にしたら受けるのではないか?

前回の日記で書いたように、自由行動を許さないオーガナイズはフランス人向けではないと思い始めていたところだったのです。でも、私たちの超格安ツアーは、先日の日記で書いたようにフランス人を対象にしているらしいので不思議...。


ビュッフェスタイルの食事

フランスからトルコに向かう飛行機では、まずくて食べられないサンドイッチと水の食事を出され、目的地のアンタルヤ空港に着いたのは真夜中でした。

ホテルに到着したらウエルカム・ドリンクがある、というのは日程表に書いてありました。でも、驚いたことに、軽食が用意されていた♪

ガイドさんは「軽食が用意されています」と言っていたのですが、チェックインの後にレストランに行ってみたら、本格的なビュッフェなのでした!

トルコ到着の第一印象になる場面。
あら、まあ~、やっぱりフランス人向けのツアーは食事が充実しているのだ~♪ と喜びました。

ところが、この軽食は、その後の食事よりもう少し料理の数が少ない、という程度だったのでした。夜中の軽食として出されたら喜ぶけれど、それが毎回の食事となると、味気ない...。

夕食は必ずホテルでとる形になり、しかも、必ず、ビュッフェスタイル、という旅行になりました。昼に連れて行かれるレストランも、ビュッフェスタイル。

ホテルのビュッフェは、見た目は豪華でした。料理の種類は多いのです。前菜、メイン、デザートが並び、それぞれに20種類くらいはチョイスがありました。

大きなホテルでは、全部で800人くらいが集まっているだろうと推測したレストランもありました。みんなで並んで料理をとる、というのは楽しくない。お皿に色々とのせたものを食べるのも楽しくない。 6人がけくらいのときは良かったですが、10数人が座れるの大きなレストランは学食か、社員食堂を思わせてしまいます。

それに、なぜか、肉類がない!

私は日本人なので野菜だけでも不幸にはなりません。でも、フランス人たちにはかなり辛いようでした。

1回だけ、フランスのトルコ料理屋のファーストフード店のようなところでよく見かける、肉を吊るしておいて、それを切りながら分けてくれる、という料理にありつきました。

かなり行列待ちをして、やっとゲット!  前菜タイムのときから行って並びました。人気がある料理はすぐになくなりますから!

羊肉を期待したのですが、七面鳥なので、喜ぶほどには美味しくはないのですが、それでも、お肉だ~!  と喜びました。

ホテルが頻繁に変わったのは、同じレストランで食べなくても良い、というメリットにはなりませんでした。どこでも、ほとんど同じような料理が並んでいるのです。それで、ビュッフェに飽き飽きしたわけなのでした。

気がついてみると、観光していて立ち寄る郊外には、METROの文字が掲げられている看板がありました。地下鉄ではありません。外食産業のドイツ大手会社です。食いしん坊のフランス人たちはよく知っている会社で、レストランが自分のところで調理しているのか、METROから仕入れた料理を温めて出しているのか、というのをレストラン選びの評価基準にしているからです。

初めのうちは、たくさん料理が並んでいるのは、トルコは人権費が安いからできるのだろうと思ったのですが、ひょっとしたら、ホテルのビュッフェは、ほとんど出来合いの料理を並べていたのかもしれないと疑いました。


食べ放題のビュッフェを喜ぶ人もいるはず 

肉がない、ビュッフェにうんざり、と言う、フランス人たちとおしゃべりしていたわけですが、ある日、隣のテーブルにいたドイツ人グループに気がついたら、満足しているように食べているのが見えました。

私のテーブルにやって来たカップルが、隣のテーブルに座ったら「ここは自分たちのテーブルだ」と追い出されてしまったと言うので、その隣のテーブルに目がいったのでした。

料理を皿に大盛りにして、それを何回も繰り返している。
こういう食べ放題の食事を評価する人たちもいるのだろうな....。

そんなに大きな口をあけなくても食べられるのに... と、眺めてしまったドイツ人女性がいました。



まともに写真を撮るのは気が引けたので、同じテーブルの人を撮るようにカメラを構えていたので、ピンボケ写真になりました。

瞬間を捉えられなかったのですが、もっと大きく、顎が外れてしまうのではないかと心配になるほど大きく、お口を開けて、すごい勢いで食べていらっしゃる。気になってしまいました...。

私のグループにも、ドイツ人が2人いました。上に書いたホテルにうっとりしていたドイツ人と一緒に来ていた女性も、よく食べるので目立っていました。ツアーの食事で最低だったレストランの昼食のとき、みんなが食が進まないでいるのに、彼女だけはモリモリ食べている。

「私は何にでも興味を持つので、どんな味なのか知りたいから食べているのよ」と言い訳をしていましたが、それにしては、よく食べる... と感心。

彼女は賢い人で、食べ放題のビュッフェを利用していました。いつも食べ物を入れた袋を持っていて、出会った犬や猫たちに食べさせていたのです。




反抗を試みたのだけれど、失敗.

ツアーの後半になってきたら、オプションプランで食事代をすべて支払ってしまったけれど、そんなのは捨てて、ホテルの近くにある、トルコを感じさせるレストランで食事をしたくなりました。

珍しく、ホテルのまわりは団体客用のホテルが林立しているわけではなさそうに見えたホテルに入りました。

到着して入った部屋の窓から見えた景色 ↓



右手の方は、地元の商店街らしく見えます。
絶交のチャンスではないですか?♪!

ビュッフェの食事に耐え切れなくなっていた仲間と、レストラン探しに出かけました。何も見つからなかったら、ホテルで夕食をとれば良いので、危険はありません。

ところが...

通りに面して小さな建物が並ぶところには、小さなカフェ・レストランくらいあると確信して行ったのですが、全くない! 外国から来た観光客のために何かを売ろうとしているらしい、なんとも味気ない新興商店街でした...。

しかも、夏の観光シーズンに向けているのか、どこも工事中。ドリルの音がけたたましいので、仲間から「もう帰ろうよ」と促されてしまいました。

それでも、あきらめない私たち。美味しいものにありつきたい! 別の方向に入ってみました。

ところが...

こちらは、団体客用の巨大ホテルの建築現場でした。トルコ人は働き者らしくて、夕闇がせまっても働いている。

やっと1軒、海沿いにレストランを見つけたのですが、大きく「ハンバーガー」と書かれてあるのが目に飛び込んできました。それなら、泊まるホテルで食べた方がマシだろうということになって、ホテルに戻りました...。


トルコは、本来の歴史的資産を残しながら発展して欲しい...

歴史を180度転換する必要がなかったヨーロッパ先進諸国に比べると、日本は発展途上国的な開発をしてきたのだな... と寂しく思います。明治初期に日本を訪れた外国人たちは、日本の美しさに、腰を抜かすくらい驚いたはず。でも、日本は欧米化しようとして、昔からあった美しい景観を失ってしまった...。

トルコも同じ道を歩んでいる?...

それでも、さすがに、トルコにはヨーロッパ的な価値観もあるらしい。カッパドキアの景勝地のど真ん中に、私たちが利用したような巨大ホテルが建っている、というのは見ませんでした。

観光スポットのところに、お土産を売る店が並んでいる程度。フランス人たちは、「景観を乱すのに、なぜ許可しているのだ」と批判していました。日本を訪れたフランス人たちも、同じようなことを言います。でも、トルコのは質素な掘立小屋なので、私は土地の雰囲気を破壊するまでの行為ではないと思いました。

私が驚いたのは、大規模な観光開発でした。私たちの超格安ツアーも、観光振興のための何らかの恩恵があったのだろうとも思います。

団体用の巨大なホテルがたくさんあって、それでも足りないらしくて、おびただしい数のホテルが建設中。そんなに巨大なホテルをつくってしまって、大丈夫なのだろうか?... トルコって、そんなに観光客が行きますか?  テロがおきて、観光客の足が遠のいてもおかしくない国なのに...。

巨大なホテルは外国資本も大きいと思うのです。たとえ地元資本が入っていたとしても、巨大ホテルで大儲けする人と、安い賃金で働く人たちの世界を作ってしまうはず...。まともな経済発展ではない、と気をもんでしまいます。

スペインのリビエラ海岸を車で突き抜けようとしたときに、コンクリート造りのコンドミニアムが連立している醜い風景を見て、気の毒に思ったのを思い出しました。

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2012/03/20

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その21  超格安ツアーのからくり (4)


今回の超格安ツアーで、最も奇妙に感じたシステムについて書きます。格安ツアーを可能にした要素の1つだったと思うのですが、フランス人を相手にしてやってのけるのがすごいと思いました。


ツアー料金は、現地での支払いで倍以上になる

先日の日記に書いたように、今回参加したフランス発トルコ8日間のツアー代金は、一人129ユーロでした。日本円にして15,000円くらいですから、薄気味悪くなる料金。

チャーター機に乗って、トルコ滞在中は、ホテルで朝食しか食べないで、バスに乗っていれば良いというのなら、これだけで8日間滞在はOK。フランスからは最も近いイスタンブールを通り越して、その700Km余り先にあるカッパドキアまで行けてしまうという旅行日程でした。

でも、1日1回の食事は困るし、せっかく行ったのだから観光もしたいのが当然ですよね。それで、トルコに到着した私たちに、現地ガイドは次の2つのプランを提案しました。

(1) 129ユーロのプラン:
  観光の入場料とガイド、全夕食がつく

(2) 229ユーロのプラン:
  (1)のプランに、昼食、夜のアトラクション2回、川下りツアーが加わる


こういうオプションは参加説明書にも書いてありました。

食事が全部団体用の料理になるのは面白くないですが、自由にレストランに行けるような行程なのかは分からない。それで、一緒にツアーに参加する仲間と、(2)のプランを選ぶことにしていました。

食事がついていて、観光ができて、1日4,000円弱ですから、高くはない。

結局、全部含まれているオプションを選んだので、空港税も含めて、合計388ユーロ支払ったことになります。

その他、私はカッパドキアで気球に乗ったので、150ユーロがプラス。それを全部足しても、6万円くらい。やはり、安く旅行できたと思います。

ただし、食事のときの飲み物代は別に負担。

私たちのバスの中では、ミネラルウオーターを売っていました。ドライバーさんの副収入になるので、できるだけバスで買って欲しいと言われました。みんながよそで買わないように、これは料金を下げていました。リヨン空港で2ユーロで買った小さなボトルが、3本で1ユーロ。水道水は飲めないので、この配慮には助かりました。


アルナックかどうかを気にしたフランス人たち

旅行説明書のゴチャゴチャした文字などを読んでいなかった人たちは、現地で費用を徴収されるということに、かなりとまどったようです。

スーパーが企画したお得意様向け特別割引ツアーで参加したというカップルは、募集パンフレットにあった7万円くらいの割引クーポンを見て、旅行代金の一部はスーパーが負担すると受け取っていたそうです。それで、現地でお金を徴収されることに驚いていました。

ガイドさんから提案された食事と観光付きの現地プランはリーズナブルプライスだったと思います。個人で旅行しても、同じか、それ以上は出費することになったと思う。

それなら、初めから滞在費を含めたツアー料金で売れば良いではないですか? でも、それだと成功しないのだと思うのです。

夫婦でレストランに行って、ちょっと贅沢な食事をしたら支払うような金額で8日間のトルコ旅行ができるというのはアトラクティブです。滞在費も入れて高くしたら、大勢は集客できない。

このツアーは、かなりの人数を扱っているように見えました。チャーター機で到着した人たちは、何台かのバスに分かれてグループが作られていました。把握できませんでしたが、5台や6台はあったと思う。団体が大きくなれば、レストランやホテルにも格安料金を出させることもできるので、一人当たりの実費は低くなる。

つまり、超格安ということで釣っておいて、現地にきたら、やはり滞在費は超過料金をとります、という方針だったのではないかな?...


自由行動ができないオーガナイズ

ツアーのオーガナイザーは、参加者の全員が、全て入っている(2)のプランを選ばないと困る、という風に考えてスケジュールを作っていたのでした。

意図的にそうしていているしか思えないほど、自由行動はできないようになっていました。

利用したホテルもレストランも、町の中心からは離れたところにありました。近くにある典型的なレストランに自由に歩いて行く、などということはできません。ホテルの近くを散策する楽しみなども全くない、大きなホテルばかりが並んでいるという味気ない地域でした。

夏だったら、プールで1日のんびり過ごすのが好きな人には自由行動も可能だったでしょうが、それは連泊した日にだけできることでした。

自分で好き勝手に行動したがるフランス人たちです。もし、パッケージを選ばなかったらどうなるの? このツアーを利用した人たちが書き込みをしているフォーラムを読んでみたら面白かった!

パッケージを選ばないと、ガイドさんから突き放されてしまうのだそう。10数人のグループだったので、好き勝手にレストランに行きたいと主張して、現地オプションを買わなかったら、森の中のホテルに3日間置き去りされたとありました。つまり、誰も「観光+食事プラン」を選ばなかったら、ガイドさんは何もしなくて良い、という権利ができてしまうらしい。

それから、昼食と夕食をとならなったという人もいました。安いからと参加してしまって、お金の持ち合わせがなかったらしい。ツアーの仲間が助けたと書いてあったので、ホテルのビュッフェスタイルの食事でお弁当を作ってあげたのでしょうね。


明日はどうなるのか分からない!

参加するときには、おおまかなスケジュールを書いたパンフレットをもらっていました。でも、超格安ツアーなので、「予定は変更されることがあります」という文字には重みを感じていました。

それで、パンフレットに書いてあった観光地のガイドなどは読まずに参加していたのです。期待を膨らませてしまって、行かなかったらがっかりしますから。

実際、パンフレットに書いてあった日程とは、かなりずれた行程になりました。 でも、はしょってしまった所はありませんでしたから良心的。それどころか、募集パンフレットにない場所にも連れて行ってもたったので満足。

ただし、現地ツアーが始まっても、明日の予定しか教えてもらわないのには不満でした。それも、ごく簡単な案内。朝にはガイドさんが「最後の日に行きます」と言っていたのに、夕方になったら「明日行きます」になっていたり...。

どこのホテルに泊まるのかも、1泊なのか、連泊になるのかも教えてくれない。超格安ツアーなので、直前になって部屋が空いているホテルが安い料金をオファーしてくるのを待って、どのホテルを使うかを決めていたのではないかという気もしました。

荷物の整理もあるので、これから行くホテルには、1泊するのか、連泊になるのかくらいは知りたい。ガイドさんに聞いみたら、教えてくれました。そのくらいのことは、先に言って欲しい!

ともかく、団体と一緒に行動していないと、はぐれたときにはどうしようもなくなる、というオーガナイズでした。どこかで迷子になったら、自分の団体が泊まるホテルの名前さえ知らないのですから、タクシーで合流することも不可能です。

自由行動のときに卒倒するとか、怪我をするとかして、病院に行った人は、どうするのかな?... 幸い、私の団体では迷子はでませんでしたが、トルコに置き去りにされる人が出てもおかしくないと思いました。

普通のツアーでは、ホテルが未定で募集しても、出発間際になれば、どこを利用するのかを旅行社が教えます。そうしないと、留守宅で緊急事態がおきても連絡できませんから。今は携帯電話があるので、いいのかな?...


フランス人を従順にさせてしまったガイドさんに脱帽!

ツアー2日目、ガイドさんが自分の名前を私たちが思えるようにさせようとしました。「トルコの名前で覚えにくいでしょうから」と言って、発音が似ているフランス語を出してきたのが「obéir(オベイール)」。 「命令に従う」という意味を持つ動詞です。

フランス語でガイドさんについての言葉には、「Suivez le Guide」というのがあります。道草なんかしないで、ガイドの後について来い、という意味なのですが、それの上をいっている!

「これはガイドの命令に従ってもらうツアーです」などとは冗談なのだろうと思い、また、オベイールならすぐに覚えられてしまったので大笑いになりました。それが二重の意味で彼が探し出したフランス語風の名前だったとは、その翌日になってから気が付き始めました。

気球なんかに乗らなければ、43,000円くらいで旅行できるという超格安のツアーなのだから、オーガナイザーのすることには従順に従おうという気になります。

オーガナイザー側も、それを逆手にとっていたし、参加者も納得して了解していました。何にでも逆らう国民性があると思っていたフランス人たちなのに、こんなに従順に従うものか... と感心する旅行になりました。

日本人の団体でのことだったら、そうは驚かなかったと思います。参加者の中で数人が「はい」と手をあげだしたら、全員がなびいてしまうのでしょうから。でも、不本意に賛同した人たちは、後でクレームをするので、どっちが良いかは分かりません!...

さすがにフランス人の団体なので、ガイドの提案を受け入れない人たちはいました。

私のグループは35人くらいだったのですが、昼食をとらないプランを選んだ人が1人か2人いました。朝食のときに果物を持って出て行っていっていたので、小食だったら、この形で旅行するのは可能だったと思います。

また、全部が含まれると受け取った(2)のプランを選んでも、1回の昼食が抜けていたことが後で分かったとき、「その昼食はいらない」と拒否した人が3人いました。その話しは後日書きます。

その程度の数の違反者を出した程度で、一筋縄では扱えないフランス人たちを従わせてしまったガイドさんには脱帽します。私などは、そんな役割を背負ったガイドなどは務まりません。

ツアーに参加した人たちが意見を言い合うインターネットのフォーラムでは、提案するプランに乗らなかった人たちが、もろにガイドさんが冷たく扱われて気の毒だった、と言っているのもありました。

私たちのガイドさんは、その場で少し不愉快な顔を見せる程度。冗談を言って和ませたりもしたし、ガイド歴からくるテクニックにも優れたガイドさんだったのだろうと思います。


超格安ツアーにできた理由は他にもありました。

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2012/03/19

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その20  超格安ツアーのからくり (3)


フランスから出発する格安ツアーは、チャーター機を利用することが多いように感じています。日本からのツアーでもチャーター機を利用するものがあるのでしょうが、こちらほどには多くないのではないかという気がします。私は一度も乗ったことがありませんでした。

チャーター機が事故をおこしたときには、普通の航空会社が使っていて古くなった飛行機なので落ちやすいのだ、と聞いていました。

何がどうなっているのか知りませんが、イギリス方面に行くときには、非常に安いフライトも存在します。スコットランドに行こうと計画をたてたとき、安い航空運賃を探してたら、信じられないほど安いのがある。

そんな飛行機で大丈夫なのかと、フォーラムに書き込まれている利用者のコメントをみたら、サービスは非常に悪いらしい。しかも、機内のトイレを有料にするとか、立ち席をつくるとか、そういう計画もあるらしいと知って、驚いたりもしていました。

今回のトルコ旅行で利用したパッケージツアーでは、先日の日記で書いたように、飛行機代はタダとなっていました。嘘のように安い航空運賃もヨーロッパには存在するわけですから、無料でも、そう驚くことはない。

交通事故で死んでもおかしくなかった場面には何回も経験しています。チャーター機でも大丈夫なのだろうかと心配するのは無駄!


初めて乗ったチャーター機

乗ることになった飛行機は、Sky Airlinesという名前でした。知らない航空会社ですが、どこかで聞いていたようなネーミング。今になって調べてみたら、トルコの会社でした。

4時間近くの飛行時間があるので、チェックインのときに中で食事や飲み物が出るのか確かめようと思っていたのですが、受付の人の応対は無愛想なので、聞いてみる気になりませんでした。

それで、パスポートコントロールを通った後に、ミネラルウオーターを1本を買って搭乗。

くたびれた機内だろうと覚悟していたのですが、そう悪くはない。機内には何台かテレビも設置されていて、時々、音がなくても分かるアニメやお笑い番組などを流していました。

飛行機の中で気になったのは、アナウンスの初めの挨拶でした。

フランス発の飛行機で、乗っていたのはフランス人ばかりだったと思うのですが、フランス語はしゃべらない。それは他の飛行機でもあるので、どうでも良い。

でも、録音しているのだろうと思われるアナウンスが気になりました。こう言って始まっているのです。

Ladies and gentlemen... and dear children.

飛行機の中で、チルドレンをつける挨拶は初めてききました。子ども向けのイベントだったら、こういう言い方があるでしょうけれど...。なぜ子どもにだけ「親愛なる」を付けてあげるのかと、ひがみたくもなる。しかも、機内には一人も子どもの姿がなかったのです!

アナウンスが始まる前に必ずつける、このフレーズが気になって仕方がありませんでした。トルコの習慣なのかな?...


お食事

飛行機に乗ると、食事用のワゴンが見えました。わぁ~、大したものではないですか~?♪

出されたお食事がどんなものだったか、写真にとっておく価値があったな...。

食事といっても、不織布の袋に入ったセット。
お料理はサンドイッチでした!

ハムかソーセージかのチョイスがあったので、後者の方を頼んだのですが、パンから少しはみ出しているものはソーセージに見えない。取り替えてくれるように言うと、全く通じないので諦めたのですが、実はこれでもソーセージだったのでした。

トルコの旅行を始めてから、ソーセージに見えない色をしていても、この国ではソーセージなのでした。イスラム教の国なので、豚肉でソーセージを作ることがないからなのかな?...

その他、袋詰めのお菓子も入っていました。サンドイッチもお菓子も、不味くて食べられないので、捨てている人がかなりありました。私もその一人。

水コップ1杯、それから、コーヒーか紅茶はサービスされました。アルコール飲料は有料。スチュワーデスがワゴンで運んでいるので観察してみると、買っている人は1人しか見えませんでした。

アナウンスが英語なので、隣にいたフランス人からコーヒは無料なのかどうかなどと聞かれました。知らないで、アルコール飲料をもらって支払うハメになる人がいるのかも知れない...。

ただし、なぜか、紙おしぼりだけは立派でした。これは頂戴して、旅行用に保管しました。


おまじないなのだろうか?

飛行機の中では、もう一つ気になったことがありました。隣に座っていたイスラム系と思われる男性。

片手に木片のようなものを握っているのです。

ず~っと握っていて、手から離さない。ジロジロ見るわけにもいかないので、チラチラ見ると、小さな木の破片を幾つか握っているらしい。

爆発させるなら、もっと離れた席でやって欲しかったな... などと考えました。でも、気にしていても仕方ないので、ウトウト...。

すると、カシャッ! という音が聞こえました。
銃の引き金を引いたぞ、いよいよだ...。

平静をよそおっていたつもりだったけれど、表情に出たかな? 音がした方を見た私に、男性は「これですよ」という風にシートベルトのバックルを示しました。

ニコッと返事を返しましたが、「怖がることはないですよ」とやってみせるのは不自然ではないですか?...

でも、男性が握っていたのは爆弾ではなかったようです(爆発はなかったので)。水やお茶が無料なのかどうかを聞いてきたのをきっかけにして、少しおしゃべりもしました。なかなか気持ちの良い青年でした。

それにしても、彼が最後まで握り続けていた木片は何だったのだろう?...

トルコで見た青い目のお守りのことを書きながら(その日記)、トルコ人はかなり迷信深いのだと知りました。青年は今の時期のトルコの気温を教えてくれたりも、おそらくトルコ人。木片は、飛行機が落ちないようにというおまじないだったのかな?...

どなたかご存知の方があったら、教えてくださると嬉しいです。


飛行場が変わってしまった人たちもいた

行きは夜の飛行だったので、景色は見えなかったのですが、帰りの便では快晴のアルプス山脈を見ることができました。



無事に飛行してくれたし、無料で乗せていただいたのだから、飛行機には全く不満はありませんでした。

でも、リヨン発の飛行機を選んだ私たちは幸運だったようです。

マルセイユ空港発を選んだ人たちは、リヨンから飛行機に乗っていました。参加者が足りなかったので、飛行機が出なかったのだそう。バスで送ってもらったのだそうですが、マルセイユーリヨン間は300キロの距離があります。

帰りも、マルセイユの人たちはリヨン行きの飛行機に乗っていました。リヨン空港からどうやってバスに乗ればよいのかとガイドさんに聞いていましたが、トルコ国内にしかタッチしていないので知らないと答えられていました。リヨン空港には、この航空会社のカウンターなどはないと思います。チェックインが始まるのを待つ間、カウンターで機内では食事を出してくれるのか聞きたくて探したけれど、見つからなかったのです。

彼らはどうなったのかな?... フランスの電車の本数などは少ないですから、自力でマルセイユまで帰ろうとしたら大変だったと思う。

超格安ツアーだと、そういうことになっても文句は言えないのでしょうね...。

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2012/03/18

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その18  超格安ツアーのからくり (1)


フランスの友人が非常に安いツアーがあるのを見つけたと知らせてきたので、以前から行きたかったカッパドキアを訪れることにしました。

2月上旬にトルコを旅する8日間のパッケージツア。シーズンオフだから安いとしても、薄気味悪くなるくらい安すぎる料金で売り出されていました。


フランス発、トルコ8日間で2万円を切るツアー

ツアー参加費は、一人 129ユーロでした。

こういう安いツアーでは、経験上、空港税が法外に高いのだろうと思ったのですが、30ユーロが追加されただけでした。選ぶ空港によって多少差があり、パリ発が最高で40ユーロ、ナント発だとチャージなし。

つまり、空港税込で私が旅行代理店に支払ったのは159ユーロで、18,000円くらい。

これで、飛行機代、7泊のホテル代(朝食付き)、トルコ国内で使うバスの料金が入っているのです。

信じられないくらい安いでしょう?
しかも、ホテルは4つ星、ないし5つ星を利用すると明記されていました。

旅行から帰って少したったとき、購読している雑誌から、同じツアーのダイレクトメールが届きました。読者へのプレゼントとして、割引クーポンが入っています。



大きく670ユーロと書いてあるのは、割引される料金の金額。

このクーポンを利用すると、670ユーロが割引されて、799ユーロのツアーが129ユーロで参加できる、と書いてあります。

このクーポンは、4月に開催されるツアーの案内でした。私のツアーは2月というシーズン外れだから安いのだ、と思ったのは間違い。春の旅行シーズンになっても、同じ料金なのでした。

なにも寒い2月に旅行することはなかった... と悔やまれるけれど、過ぎたことを後悔するのは愚かなので、考えないことにする!

実は、ツアー参加を決めた後、「そんなに安いなら行きたい」と言う友人カップルが現れたので、まだ席が残っているか問い合わせていました。すると、出発が迫ったための割引で、ツアー料金は80ユーロになっていたのです。

つまり、出発が迫っても参加者が足りなければ、どんどん安くなるというシステムらしい...。

80ユーロって、1万円にもならない金額です。ちょっと、異常すぎませんか?!


飛行機代はタダだった

募集パンフレットには、799ユーロのツアー料金の内訳が次のように書いてありました。
・飛行機運賃(フランス=アンタルヤ往復): 267ユーロ
・ホテル=空港の送迎(往復): 12ユーロ
・デラックスバス周遊: 100ユーロ
・ホテル(4つ星ないし5つ星、朝食付き)7泊: 420ユーロ

合計: 799ユーロ


トルコのパッケージツアーだったら、安くても、このくらいかかるだろうな、という料金です。

ところが、特別割引適用で129ユーロになったツアーの支払いを済ませて届いた領収書では、振り分けが次のようになっていました。
・飛行機運賃(フランス=アンタルヤ往復、ホテル=空港の送迎を含む): 0ユーロ
・ホテル(4つ星ないし5つ星、朝食付き)7泊+バス周遊: 129ユーロ
・空港税: 30ユーロ
・シーズン追加料金: 40ユーロ
・直前予約割引: - 40ユーロ

合計: 159ユーロ


3時間半くらい乗る飛行機の代金はタダなのでした!

フランスとトルコの距離はかなりあって、車を運転して行こうなどとは思わない距離があります。東京から台湾に行くのと同じくらいの飛行時間のようです。

日本でも格安ツアーはあって、冬にはパリやローマの自由滞在1週間ツアーが10万円を切っていることもあります。でも、台湾縦断8日間パッケージツアーが1万円とか2万円というのが存在するでしょうか?

4つ星ないし5つ星のホテル利用というのは偽りがなく、7泊のうち6泊は5つ星ランクの豪華なホテルでした。最初に泊まったホテルのフロントにルーム料金が表示されていたのが目に入ったのですが、1泊140ユーロと書かれていました。

これだけ安いのだから、何かあるのだろうと思って、何がおこっても驚かない覚悟で参加しました。

やはり、何かあったのですが、想像もしていないことだったのです。

この料金で、今まで書いてきたように色々なところを見学できたのですから、何ひとつ文句を言う気にはなりません。

でも、こういうツアーで長いこと運営していけるのだろうか、という気はします。日本にいたときは団体旅行をたくさん経験していましたが、こんなツアーは初めて! と驚くほど、変なところがあるツアーでした。

次回から、見えたカラクリについて書くつもりなのですが、それにしても、なぜ、これだけ安いツアーをつくれてしまうのかは、やっぱり解せない...。


誰が販売しているツアーなのか?

旅行に申し込んだときにはFirst Voyages Franceのツアーとして募集されていたのですが、トルコ国内の旅行オーガナイザーは Mozaïque du Monde でした。

これはツアーに参加して初めて知ったことで、私たちが申し込んだツアーには、この名前は全く記載されていませんでした。ガイドさんの方は、みんな知っていて参加しているのを前提として話していましたが。

このトルコのオーガナイザーの名前も奇妙です。

「du Monde(世界の)」というのはフランス語。でも、奇妙なのは「Mozaïque」という単語です。

モザイクと読めますよね? 語尾が「que」で終わっているのはフランス語風。でも、フランス語でモザイクは「Mosaïque」と綴るのです。sがzになっています。

ひょとしてトルコ語かと思って調べてみたら、トルコ語でモザイクは「Mozaik」と綴るようです。

両方を一緒にしたのでしょうか? インターネットで検索するときには、誰でも使うような文字にはしておかないのが賢明ではあります。

今回のツアーに参加した人たちは、雑誌購読者特別企画、大手スーパーのお得意さん向けの広告(上に入れたような割引クーポンを利用して)などを通して申し込んでいるのが大半なのだろうと思います。

調べられるわけもありませんが、割引料金を利用して参加した人が100%だろうと思います。というのは、ガイドさんは、「これだけ安いツアーなのだから...」というようなことを何度も言っていましたので。

正規料金となっている799ユーロは、フランスから行くトルコ旅行としては、特別に安いというわけではありません。もしも正規料金を支払って参加している人がいたら、納得できないこともありました。

無事に帰ってきたツアーについて今さら調べても意味がないのですが、余りにも気になる! Mozaïque du Mondeのサイトを探し出して眺めました。サイトは実にシンプルで、インターネットで集客しているようには見えません。

出てきたサイトはフランス語でしか書いていない。つまりは、フランス人だけを対象にしているのかと思うのですが、これも不思議...。ドイツや日本などが狙い目のツアー企画だと思うのです。

サイトには、割引料金があることは、ひと言も書かれていませんでした。割引クーポンをもらった人が、本当に正規料金はそんなに高いのだろうかと検索するために存在しているのかな?... そう思ったのですが、私が見たツアー広告には、オーガナイザーがここであるとは一言も書いていないのですから、確認のためにサイトを検索する人もいないはず。不思議...。

そもそも、この「世界のモザイク」と訳せる名前は、旅行代理店なのか、トルコの観光振興を図るNPOなのかも分からないので気になりました。検索していたら、潜水できる場所を紹介しているらしいサイトに、この組織の管理職が質問に答えているページが見つかりました。その説明を読むと、新しい形のツーリズムを提供している旅行代理店なのだと判明しました。

Arif Akbas directeur de l'agence “Mozaique du Monde” et du site Internet www.planetaime.com nous reçoit et répond à nos questions.


今まで、こんなツアーがあるとは知れなかった、というか、こんな風なやり方でツアーが成り立つのか、と驚いた旅行になりました。

次回から、なぜ超格安のツアーになっているのかが見えた点を挙げていきたいと思います。



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2012/03/17

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その17


フランス発の団体旅行に参加したのは、今回で2回目でした。1回目はエジプトのナイル河くだり2週間の旅(+カイロ自由滞在1週間)。

2回とも感心したのは、ガイドさんの説明が非常に充実していること。もう、大学の講義なみです!


フランス人は歴史好き

フランス人は歴史ある古いものが好きな国民だと感じます。イタリアやギリシャを旅行していると、海岸沿いで聞こえてくるのはドイツ語ばかり。遺跡にいくと、フランス語ばかり聞こえてきます。ギリシャに行くときに買ったフランス語のガイドブックに、「午後の暑い時間に外を歩いているのは犬とフランス人だけだ」と書いてあったのですが、本当にそうだったので笑ってしまいました!

それでも、ミュージアムに行く人の割合からいったら、芸術の国といわれるフランスより、日本の方がずっと高いのではないでしょうか?

過去1年間にミュージアムないし特別展に行ったことがあるフランス人の割合は、33%(2006年)。
・管理職・自由業: 65%
・学生: 41%
・サラリーマン: 30%
・農業者: 24%
・ブルーカラー: 17%
・失業者: 18%(入場無料にしているミュージアムが多いのに)
・無職・専業主婦: 20%(日本の専業主婦はもっと行っているのでは?)


日本とフランスには大きな違いがあると思います。フランス人は、芸術に興味がある人はミュージアムに行くけれど、興味がなければお金を払うようなミュージアムには入らない。日本の場合は、マスコミなどで騒がれると、興味がなくても行く。

そんなことに少し触れた過去に日記:
オルナン市のクールベ美術館 2011/10/03

歴史や文化に触れるツアーの場合、フランス人の参加者は「ただ、そこに行った」というのでは許されないのだろうな、と思います。ガイドさんの説明は、大学の講義と同じくらい内容がつまっています。

しっかりとメモをとっている人たちもいます。ぎっしりと小さな字でメモをとっているので、そばで見ていると感心してしまいます。日本で会社勤めしていたときには、休暇を有効に使うために海外旅行ツアーに参加することが多かったのですが、メモなんかとっている人がいたかな?...

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トルコは歴史が複雑すぎる!

今回のトルコ8日間ツアーでも、ガイドさんの説明は実に詳しいものでした。でも、トルコの歴史は複雑なので、私はほとんどお手上げ状態。

思えば、美術史や文学史はフランス語で授業を受けたりしていましたが、歴史なんかはフランス語で勉強することがなかったのでした。歴史に登場する単語は、日本語ならピンとくることでも、フランス語で説明されると分からない...。

例えば、今回覚えた「イティット」という言葉。

それを聞いて、SF映画の題名「E.T.(イーティ)」を思い浮かべてしまった私。語尾に「ット」を付けて女性系? 宇宙人みたいに見たことがない民族を連想してしまって聞き流していたのですが、ブログを書きながら気になってきたので確認してみたら、「ヒッタイト」のことなのでした!

フランス語の綴りは Hittites。英語と同じでした。分からない単語があったら、まず、フランス人が発音しないHを付けてみろ、と自分に言い聞かせているのに...。

トルコ9,000年の歴史。ローマ帝国に支配された時代もあっただろうな、というのは難なく理解できますが、そのほかにも色々と出てきすぎますよ~!


トルコ人の戦士 725年
【アンドレア・ミニチュアズ】
ヒッタイト、ミタンニ、ウラルトゥ、フリジア、ペルシャ、ヘレニズム、ビザンチン、セルチュクトルコ、オスマントルコ、オットマン、トルコ共和国、etc. etc...。

それがポンポン出てくるうえに、トルコを侵略した国々の話しにも及ぶ。

隣接した国も、時代によって名前が違うので複雑。

さらに、関係があった民族についてもゾロゾロと出てくる...。

ガイドさんのフランス語は、トルコ訛りか何かで発音が不正確であったとしても、非常にクリアーで分かりやすい説明をしてくれたので私には助かりました。

でも、歴史が複雑すぎる! 日本語で説明を聞いたとしても、私の小さな頭は混乱したと思う...。

昔の話しなので、色々な伝説などにも触れます。

例えば、「王様の耳はロバの耳」とミダス王(ミーダス)の話しも出てきました。

これは、フランスのシンボルのマリアンヌがかぶっているフリジア帽。フランス革命期にこの帽子をかぶったのが起源なのですが、それはどういう経緯だったかな?... などと考えたりしていると、なぜガイドさんがミダス王の物語を長々としていたのか忘れてしまった...。


トルコ人のガイドさん

ツアーに参加していたフランス人たちも、トルコの複雑な歴史をトルコ人のガイドさんがフランス語で説明することを称賛していました。

ガイドになる前は大学でフランス文化を教える教師をしていたのだそう。ガイドになったのは、トルコの歴史に興味を持っていたからでもあったからだろうと思いました。

ガイドさんは、トルコの歴史を起源前から始めて、バスに乗っている時間が長いときに続きの話しをしていました。

説明が長くなったとき、こんな冗談が飛び出しました。

ガイドの仕事はとても好きなのですが、もしも辞めることになったら、僕はフランスに行こうと思います。この仕事をしていて自分の才能に気がついたので、それをフランスで活かそうと思うんです。

フランスでする仕事は、ベビーシッターです。僕の声は、とても心地よい響きがあるらしいのです...。

つまり、長々と複雑なトルコの歴史の話しなんかしていると、ウトウトしてくる人たちがいる、ということなのでした!

そこでガイドさんは話しをストップ。でも、しっかりと、次のときには、中断した部分から続きの歴史を話していました!

でも、ガイドさんは愛国心が強くて、隣接する外国に敵対心を持っている発言をしていました。マユツバで聞かなければならない発言もあるので、ヨーロッパの国際関係などには疎い私には、よけいに複雑になりました。

面白かった例として、アレキサンダー大王。この人物には悪い感情を持っていないようでした。でも、ちょっと変...。なぜか、話しをそのまま聞いていたら、アレキサンダー大王はトルコ人みたいに聞こえたのです。

「アレキサンダー大王が、どこの人だかは言わなかったよね」などと、ちゃんとチェックしている人がいました。
「でも、アレキサンダー大王はマケドニア出身で、ギリシャ人じゃないよ」

トルコといえば、私には強大な勢力をもったオスマン帝国のイメージが強かったのですが、外国から侵略され続けたトルコの歴史を知ると、ガイドさんの気持ちも分かる気もしてきます。

日本は、モンゴルの襲撃にも台風に助けられたし、キリスト教徒の国に植民地にされることもなかったのは幸運でした。そんな日本だったのに、現代になったら、原発をたくさんつくって、自分で自分の首を絞めることになった...。

トルコの歴史のアウトラインを示しているサイト
トルコ歴史まるわかりガイド
トルコの歴史と文明
東西より侵攻をうけたトルコの歴史 面白く分かりよく
☆ Wikipedia: トルコの歴史


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2012/03/16

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その16  古代ローマ時代の遺跡 (3)


カッパドスでの観光を終えてから、今回のトルコ旅行の出発点だったアンタルヤに戻りました。

このあたりは地中海沿岸なので、カッパドキアなどとは大違いに温暖な気候。冬に行った場合、海に行けば海水浴ができ、山に登ればスキーができる。1日で、その両方ができてしまうのだそう。

家々の屋根にタンクをのせて、そこで温水を作るというシステムが非常に発達していました。泊まった4つ星ホテルでも、そのシステムでした。太陽光発電をしている民家も目立ちました。そういうシステムは見た目は美しくはないですが、クリーンエネルギーで良いですね...。

ツアー最後の日の午前中はアンタルヤの旧市街を観光するというので期待しました。旧市街、つまり歴史が残る地区を保存しているところを観光するのは好きなのです。

フランスで旧市街と呼ばれるところに行くと、厳格に規制されているので、むかしにタイムスリップした感覚を覚えます。

ところが、アンタルヤの旧市街というところでバスを降りて散策タイムになったら、少し拍子抜けしました。

なんのとことは、お土産屋さんが並んでいるだけ...。経済振興を重視すると、こうなる? 日本と同じ運命をたどっているのだな.... と、寂しくなりました。



歴史を感じさせる建物に目を向けながら、小さな港までの道を歩きました。 

トルコのリビエラと言われるだけあって、海のブルーは素晴らしい。でも、港は美しいというわけではない...。

旧市街に拍子抜けするのは気にしないことにして、親しくなった人たちと散策しながらおしゃべりを楽しみました。

短い自由行動は終わり、集合場所に行ってバスに乗る。

バスの中から、ガイドブックで見ていたハドリアヌス門(Hadrian Kapısı)が見えました。

 

ローマ帝国のハドリアヌス皇帝が西暦130年にアンタルヤへ来訪したことを記念して建てられた大理石の門です。 

ここも旧市街でしょう? どうして、ここで散策タイムをつくってくれなかったの?...  だから団体旅行の観光は好きではない...。

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2012/03/16

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その15 古代ローマ時代の遺跡 (2) ペルゲ


今回のフランス発トルコ旅行では、カッパドキアに3泊、アンタルヤに2泊という行程でした。

今回の旅行で観光した場所の位置関係を調べてみました。


大きな地図で見る
: 拠点としたAntalya | : Aspendos | : Perge | 右上にKonya

ペルゲには海に通じる河があるので港を持てたのですが、海からは17Kmの距離があったために盗賊に襲われる危険がない。そのために発達した都市だったのだそう。





競技場に転がっていた石の彫刻 ↓



残っているものが少ないので、同じトルコにある古代遺跡エフェソスを思うと、かなり物足りない...。それに、見つかった貴重なものは博物館に入っているのだと思う。

ゆっくりと広大な遺跡を散策できたら印象が違ったと思いますが、少しがっかりした遺跡見学でした。

地中海に近いので、こちらは天気さえよければ、カッパドキアなどと違って暖かでした。

知らない花も咲いていました。春に訪れたら美しかっただろうな...。










情報リンク
Pergé
☆ Wikipedia: Pergé


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2012/03/15

シリーズ記事 【トルコ旅行記】 目次へ
その14 古代ローマ時代の遺跡 (1) アスペンドス


私たちのツアーでは、トルコ到着はアンタルヤ空港でした。到着の翌日は、ホテルから近いところにあったモスクの見学、それから、船で川下りをしました。

モスクは立派でしたが、2年前に建設されたものなので、イスタンブールで見学したブルーモスクの見事さからいけば見劣りしてしまいます。イスラム文化の説明として、1つはモスクを見学させなければ、という意図だったのでしょうけれど。

川下りは時間の無駄と思われるスケジュール。雨が降っていたので、せっかく連れて行ってもらった地中海は灰色で美しくもない。

午後には、古代ローマの遺跡を見学するというので、朝から楽しみにしていました。


アスペンドスのローマ劇場

アンタリヤ市から東に50Km弱のところにアスペンドスAspendos)の遺跡がありました。

この地方にはギリシャ人が紀元前1000年ころから移住し、古代ローマ時代になると、アスペンドスはパンフィリア地方の主要都市として栄えたのだそうです。

ガイドさんは、世界で最もよく保存されているローマ時代の円形劇場だと言っていて、私たちを案内しました。
 
なるほど、すごい! こんなに見事に保存されている劇場を見たのは初めてでした。遺跡が好きなので、トルコに来て良かった、とまで感激してしまいました。




15,000人を収容できるのだそうです。幅100m、奥行き70m、正面の壁の高さは22m。

建築されたのは紀元前2世紀だそうですが、見事な保存状態でした。

古代ローマ時代の劇場はあちこちに残っていて今日でも利用されていますが、座席となる石段の部分などは新しくつけているのに、ここは修復したところはごく少ないのです。

今回のトルコ旅行の1カ月前には、クロアチアのプーラで同じように古代ローマ時代につくられたコロシアムを見ていましたが、アスペンドスの方がインパクトが大きかったです。

プーラの遺跡について書いた日記:
クロアチアの名所旧跡を見学 2012/01/08

プーラの方が大きいのではありますすが、アスペンドスは正面の壁に彫刻などまで残っているのが素晴らしい。



この壁の上の部分に、くっきりと彫刻があるのが見えました。



掘り込まれているのはアポロンの像と言われています。


劇場を囲む2重の壁も、しっかりと保存されていました。







世界で最も保存状態が良いローマ劇場というのは誇張では?

フランスにもオランジュにローマ劇場があり、ここでは大きな音楽祭が開かれるので何度も行っています。でも、アスペンドスに比べたら、形しか残っていなかったのを修復した状態に過ぎないと思いました。

記憶に残っている見事な古代劇場は、イタリアやギリシャで幾つも見ています。でも、思い浮かぶのはギリシャ劇場でした。

ローマ劇場として、ここが世界で最も保存状態が良いのだろうか?...

ガイドさんの説明を何日間か続けて聞いていたら、彼は世界で最も優れているのはトルコだと言いきってしまう人だと分かってきたのです。

トルコから帰って数日たったとき、たまたまつけたテレビで海外取材番組をしていて、シリアに残るローマ劇場が出てきました。

世界遺産にも指定されていBosraのローマ劇場でした(Wikipedia情報)。 こちらは円柱も見事に残っていて、世界で最もよく保存されているというなら、ここではないかな? 他にも、もっと保存状態が良いものがあるのかも知れない。

アスペンドスのローマ劇場についてフランス情報を調べてみたら、ここの古代劇場は「最も保存状態が良いローマ劇場のひとつ」あるいは「小アジアで最も保存状態が良い」と表現されていました。やはり、ガイドさんはオーバーだったようです。

それでも、圧倒されるほどアスペンドスの劇場には感激しました。個人で旅行していたら1日中ここに残っている遺跡群の中を歩いたと思うけれど、団体旅行だとハイライトだけの観光になってしまうので残念...。アスペンドスにはアクロポリスや水道橋なども残っているのです。


情報リンク
☆ Insecula: Aspendos ⇒ Théâtre d'Aspendos
☆ Wikipedia: Aspendos
☆ ☆ 世界大百科事典: 小アジア
☆ Wikipedia: ローマ劇場


次は、見学したもう一つのローマ遺跡をご紹介します。

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2012/03/14

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その13


前回の日記で宗教的な旋回舞踊のお話しを書いたのですが、ベリーダンスを見る夕べもありました。トルコ各地の民族舞踊が紹介されて、それにベリーダンスも入っていた、という形でしたが。


男性たちの目がいったのは、お腹より胸だった?

翌朝のバスの中では、男性たちが「良かったね♪」と、鼻の下をのばして話題にしていました。



イスラム圏に観光旅行で行けば、よく見る機会があるダンスなのですが、この日のベリーダンスを踊った女性は少し普通と違っていたからです。

たいてい、太り気味の、往々にして少し年を召した貫禄のある女性が、お腹を揺すらせて踊るものというイメージがあります(例えば、こんな感じ)。

ところが、この日のダンサーは、かなりスマートで、かなりの美人。

英語のBelly danceが日本語になっていますが、ベリーダンスはフランス語では danse du ventreで、英語と同じに「お腹のダンス」の意味です。

お腹がでていない代わりに彼女の胸が大きいので、胸が揺れている方が目に飛び込んでくる。それで、ツアーに参加していたフランス人男性たちは、「むしろ、胸のダンスだった」と面白がっていたのでした。




私が気になったのは女の子

この日、舞台が始まる前から、真ん中に出てきている小さな女の子いました。時々は席に戻るけれど、ダンスを間近に見たくて仕方ないらしい。



一緒に踊るでもなく、ただ、一心に見つめていました。

時には、係りの人に付き添われて席に戻されたりもしていましたが、すぐに戻ってきてしまう。

小さな子ですから、両親か誰かと一緒に来ているはずですが、女の子を舞台にいないようにしようと、付き添いらしき大人が一度も姿を現さなかったのも不思議...。

将来はダンサーになる子なのかな?...
 

クライマックスはベリーダンスの後

ベリーダンスが終わると、近くの席にいた日本人の小さな団体がさっと引き上げていきました。「明日は早いから帰りましょう」ということなんでしょうね。昔よく参加していた日本からの海外旅行ツアーでも、いつもそんな風だったような...。

でも、そこからが、見物する楽しさはクライマックスだったと思いました。音楽も底抜けに陽気でリズミカルになり、踊りもテクニックがお見事。



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2012/03/13

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その12 コンヤ 


今回のトルコ旅行では、コンヤKonya)という町に立ち寄り、ランチと見学をしました。トルコ語には日本語に聞こえる単語があるので奇妙な気持ちになるのですが、この町の名前もそう。

ここはイスラム教の聖地ということで、お酒はいっさい飲めないレストランで昼食。

とはいえ、帰り路でもコンヤで昼食になったのですが、そこで利用したレストランではちゃんとワインなどがありました。トルコはイスラム教徒の国といってもおおらかなので、いくら聖地といっても、どこかにはお酒を置いているレストランがあるはずだと思っていたのです。


お酒がないだけではなくて、ビュッフェスタイルで、かなりまずい料理がでました。ほとんど食べない人たちもいましたが、私もそう。同じテーブルにいたドイツ人だけは、「私は好奇心が強いので味見をする」と言って、味見とは思えないほど、もりもり食べていたのが印象的でした。

結局、ツアーで食べて一番不味かった食事はここでしたね...。


コンヤの観光スポット

お粗末な昼食で元気がなくなったところで、イスラム教の聖地の見学となりました。

コンヤで見学したのは、メヴラーナ・ジェラルディン・ルーミー(Mevlânâ Celaleddin-i Rumi)の霊廟と、メヴラーナ博物館(Mevlana Muzesi)。といっても、同じ敷地内の建物。

大きな観光スポットらしいです。



第一次世界大戦後まもなく、トルコ革命がおきます。オスマン帝国が終わり、トルコ共和国が誕生しました。それにともなって、政治と教育の世俗化がはかられ、イスラム学院(メドレセ)や神秘主義教団の修行場は閉鎖。トルコ帽も廃止されたようです。

メヴレヴィ教団も解散させられたために、ここの修行場は博物館となりました(1927年)。

建物の入り口にはシャワーキャップのような青いビニール袋があって、これを靴の上から履くシステムになっていました。イスラム教のモスクでは靴を脱ぐ必要があるのですが、ここは靴を脱がないで良いので便利。

ガイドさんのお言葉:
こういう田舎では問題ないけれど、イスタンブールのような大きな町にあるモスクを見学するときにはご注意ください。モスクには、お祈りに来る人たちと、靴を探しに来る人たちがいますので。


メヴラーナ・ジェラールッディン・ルーミー

 
神秘と詩の思想家メヴラーナ
- トルコ・イスラームの心と愛
メヴラーナ・ジェラールッディン・ルーミー(1207~1273年)は、イスラーム神秘主義の一派、メルヴィー教団(Mevlevilik)の創始者。このコンヤが発祥の地なのでした。

町に向かう途中のバスの中で、ガイドさんが熱心にルーミーの生涯や彼の哲学を紹介してくれました。

この宗派は、独特のセマーと呼ばれる旋回舞踊をすることで知られています。自分を捨てて悟りの境地に入るために、グルグル回る踊りと解釈しました。

聖域ともいえる霊廟や、貴重な品々が陳列されている博物館の部分は写真撮影が禁止だったので、それが映っている動画(英語)を入れておきます。



マホメッドの顎髭が納められた小箱は、イスラム教徒たちにはとても貴重なもののようでした。ガラスケースで保護されていたのですが、次々と近づいてくる人たちがあり、ケースに触ったり、匂いを嗅いだりしていました。

お香が入っているのでしょうね。よい匂いがするのだそうです。私も嗅いでみたかったけれど、みなさんが神妙な面持ちでやっていらっしゃるので遠慮しました。

私も含めてツアーのメンバーたちが妙に気になったのは、天井から吊るされている大きな卵形の飾りでした。

ダチョウの卵でした。蜘蛛が匂いを嫌って巣をつくらないという効果があるために、吊るされているのだそう。私も家に吊るしたいな...。どこかでお土産として売っていないかと探してみたのですが、見つかりませんでした。


旋回舞踊を鑑賞

コンヤの見学をした翌日の夜、旋回舞踊のセレモニーを見にいきました。

グルグル回る不思議なイスラムのダンスは、フランス語ではderviche tourneurといい、よく知られています。私もモロッコなどでも見ていました。ガイドさんは、他のイスラム圏の国で見るものとは全く違うので、レミーの教えを思い出しながら観賞して欲しいと言っていました。

本当に違う! 結局は観光客向けにしているショーなのではありますが、宗教の儀式と感じられるもので、これを見れたのは感激でした。

セレモニーをしているときは撮影禁止で、終わった後に再び現れたときは写真OKとのこと。それで撮った写真です。

僧侶の役割の人たちだろうと思いました。



そして、長いこと回る人たち...。



回転するのをやめるときにはフラフラせずに止まるので、目がまわったりはしないようです。回っていううちに恍惚状態になるので、踊り手の眼に注目するようにと言われていました。

宗教儀式に見えましたが、この人たちは僧侶ではなくて、普通の生活をしている人たちなのだそう。

写真では分からないので、インターネットにあった動画を入れます。






モロッコで見たときも、男性がスカートをはいて踊っていましたが、帽子が違いました。モロッコのは、帽子にポンポンがついた紐がついていて、それが一緒に回るのが印象的でした。こちらは、トルコ帽にしては高すぎると思う帽子でした。


哲学者でもあったルーミー

ルーミーの教えは哲学的で興味を覚えました。

旋回舞踊を見たところには売店があって、メヴラーナの言葉を書いた絵葉書を売っているので買いました。

フランス語版(左)と日本語版(右)



同じことが書かれているのですが、日本語版の方が飾りがあってきれい。

日本語版に書いてあった文章はこうでした。

 

ちなみに、「メヴラーナ」とは「我が師」の意味で、ルーミーを指すのだそう。

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情報リンク
トルコ旅行 11.コンヤ観光 ⇒ 続き
☆ Wikipedia: ジャラール・ウッディーン・ルーミー
☆ Wikipedia: メヴレヴィー教団
「マスナヴィー」からの物語
『ルーミー詩撰』
『スーフィーの寓話:精神的マスナヴィー抄訳』
コンヤ(オフィシャルサイト)


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2012/03/12

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その11 キャラバンサライ


アンタルヤを出発して、コンヤを通ってカッパドスに向かった日、もうすぐ目的地というところでキャラバンサライ隊商宿)を見学することになりました。


中世の城を思わせたキャラバンサライ

どこの国だったか忘れてしまったのですが、キャラバンサライだったという建物のレストランにある中庭で食事をしたことがありました。他にも、幾つか見ていたような気もします。でも、なかなか立派だな、広いな、と思ってくらいの記憶しか残っていません。

トルコで見学したキャラヴァンサライには驚きました。まるで要塞といった構えだったからです。



大きな石を積み上げた要塞のように堅固な建物。キャラバンサライは盗賊から旅人の安全を守るための宿でもあったことを思い出しました。

見学したのは、最近になってから、見事に修復されて、レストランにされたところでした。



ラクダ、馬、ロバなどで荷物を運ぶキャラバン隊の宿なわけですが、「サライ」とという言葉には宮殿の意味があるのだと聞けば、キャラバンサライが立派なのも納得できます。

寒かったけれど、レストランを出て、庭からの眺めをみました。



こんな荒野を旅したわけですか...。


交流による国の発展

トルコは、アジアとヨーロッパを結ぶ交易路に位置しています。シルクロードも、トルコを通ったのでした。



商業ルートが通れば国が繁栄するため、トルコは旅人の安全を守るキャラバンサライを整備して隊商を呼び込んだ、という側面もあったのだそうです。

この地方のキャラバンサライは、13世紀ころから数も増えて、滞在の快適さも充実してきたのだそう。

ルートの30~45Kmに1つ、すなわちキャラバン隊が1日で移動できる距離ごとに、キャラバンサライが設置されているそうです。

そして、始めの3日間は、宿泊客は無料で利用できるという配慮もありました。もちろん、お金を払えば、その以上長く滞在することもできますが。

ただし、キャラバンサライは夜になると門を閉めてしまうので、夕暮れまでに到着しなければならないという拘束があったのだそう。フランスなどにある要塞都市でも、中世には、夜になると入口の門が閉ざされていましたね。

トルコにはキャラバンサライがたくさんあったのに、放置されたために朽ちてしまったところが多いのだそうです。それを修復して、スペインのパラドール(主に歴史的建造物を利用した国営ホテル)のようにして保存維持しようという運動もおきているのだそう。そうなって欲しいですね。

レストランになったキャラバンサライは、昔に思いをはせることができる雰囲気があって、とても素敵でした。旅の前半に立ち寄ったので、こんなところで食事したいな... と思いました。でも、私たちは超格安ツアーなので、そういう機会は一度も訪れませんでした!


情報リンク

見学はしていないのですが、トルコに残るキャラバンサライの動画を入れておきます。

見事なキャラバンサライ(Sultanhani)↓



廃墟になってしまったキャラバンサライ(Obrukhan)↓



☆ イスラーム建築の名作: キャラヴァンサライ(隊商宿)


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2012/03/10

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その10  カッパドキア (10)


長々とカッパドキアについて書いてきたのですが、歴史的なことなどについては、かなり省略しています。いい加減に拾った情報が間違っている可能性が大きいし、歴史学者によっても解釈がことなるのでしょうから、どれが正しいのか判断できない。そういうことは書かない方が良いと思ったのでした。

カッパドキアについて書くのはこれで最後にするので、簡潔にカッパドキアの歴史を簡潔に説明している動画を入れておきます。

分かりやすいと思ったフランスのテレビ番組のビデオを入れるのですが、画像や図解があるので、フランス語とは無関係の方にも内容が想像できるかもしれない。でも、お役に立たなかったらお許しください。自分用にリンクを残しておきたいので入れておきたかった、というのが本音です...。

日本のテレビ番組でも良いのがあったはずですが、インターネットには残っていないです。ユネスコのサイトに外国語訳で入っているNHK番組はあったので、日記に入れましたが。

フランスの主要テレビニュースはインタネットで無料視聴できるし、ニュースサイトは古い記事も読めます。INA(フランス国立視聴覚研究所)のサイトも素晴らしいのですが、こういうのを日本でも作って欲しいな...。

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