| Login |
2015/04/19
フランシュ・コンテ地方で今の時期にしか食べられない蛙を食べに行くことにしました。Grenouille rousse(ヨーロッパアカガエル)という種類の蛙で、春先の2カ月足らずの期間しか捕まえることが許可されていないのです。

ここには必ず行きたいレストランに電話してみると、今年最後の5,000匹を仕入れたところで、日曜日にはなくなっている可能性があるとの返事。予定を少し早めて出かけました。

この蛙については、以前に書いていたので省略:
フランシュ・コンテ地方を旅行して、貴重なカエルを食べる 2012/03/30

シリーズ記事目次 【フランシュ・コンテへの小旅行(2015年4月)】 目次へ
その5



アンティークカー

カエル料理を食べるために予約していたホテル・レストランに到着して車を降りると、調理場の近くにこんな車が止まっていました。



アンティーク車として人気があるシトロエンの2CVを改造したのでしょうか? 比較してみますね。

後部座席の部分を改造したら荷台が取り付けられますか...。

止まっていた車の色はアオガエルを連想させました。これで蛙を仕入れに行ったら面白いだろうな。このレストランでは生きたカエルを買って、自分のところで下ごしらえします。始めて行ったときには、蛙が入っている大きな黒いネットが倉庫に保存しているのを見学していました。

出迎えてくれたオーナー兼シェフに挨拶したときに車のことを聞くと、本当に蛙を仕入れに行くために改造したのですって。

この車は今年で40歳の誕生日を迎えるとのこと。何かお祝いするのかと聞いてみたら、シャンポワンをかけてあげるかな、と返事されました。シャンパーニュ(シャンパンのこと)ではなくて、シャンポワン(シャンプーのこと)だ、という冗談だろうと思って笑いました。


本物を示すカエル養殖組合のマーク

建物に入った入り口のホールには、「フレッシュの蛙を食べられる最後の週なので、ご利用ください」ということが書いてありました。



この黒板に下に張ってあるのが、Grenouille rousseという種類、つまり地元の蛙を扱っているレストランであることを示す許可書です。この表示がないレストランでは、どんなカエルの料理が出されるか保障はないという目印になります。

カエルが郷土料理になっている地域では、1年中カエル料理を出すレストランもあります。フランシュ・コンテ地方内で消費されるカエルの3分の2は輸入物だそうです。



「Syndicat des ranaculteurs de Franche-Comté」と書いてあります。

ranaculteurとは、なに? 「フランシュ・コンテ地方の○○組合」となれば、養殖者の組合なのだろうな、と想像がでいますが、確認してみました。

仏和辞典には入っていない単語でした。インターネットで検索すると、「raniculteur」の間違いではないかと出てきます。ranaか、raniか、どちらが正しいの?...

Wiktionnaireには「raniculteur」で入っていました:
Formation récente à partir du latin rana (« grenouille »), par ajout du suffixe -culture (qui élève ou cultive).


フランスで食べる蛙はgrenouille(グルヌイユ)と呼ばれるのですが、ラテン語では「rana」なのだそう。だったら、「ranaculteur」で良いではないですか? でも、ここからリンクされている名詞形も「raniculture」となっていました。

「ranidés」という単語は仏和辞典に入っていて、「【動物】アカガエル科」となっていました。とすると、raniの方が正しそう。この単語が文献に初めて登場したのは1904年なのだそう。

でも、今回食べに行ったカエル「Grenouille rousse」の学名はRana temporaria。それを扱っている人たちは、やはりranaを使いたいのではないかな?... とはいえ、新しくできた単語なので、どちらも使われているようでした。

いずれにしても、こんな単語は、フランス人でも業界の人しか知らないでしょうから、私がどちらが正しいのか調べてみる必要もないと判断しました。


カエル定食 38.90ユーロ

レストランはカエル料理で知られています。シェフと話したら、その日の朝はカエル1,000匹を下ごしらえしただけだけれど、翌朝は週末用に4,000匹をさばくのだと言っていました。

カエル定食というのがあったので、そのメニューをご紹介します。

1皿目はカエルをシンプルに調理して、カエルそのもの味を堪能する料理。ここで、カエル12匹。


Cuisses de grenouilles nature

下ごしらえしたカエルの脚に、塩コショウを振りかけて、ほんの少し小麦粉をまぶす。それをたっぷりのバターを高温にしたフライパンで揚げるように調理する。バターは、スーパーで売っているようなものはダメで、近所のミルク工房で作っているものを使っているとのこと。

この地方でGrenouille rousseを使ったカエル料理を出すレストランに相談すれば、誰でも、迷うことなく、このシンプルな調理法が一番だと答えます。普通のカエルは鶏のササミのように味がないのですが、このカエルはヘーゼルナッツのような風味があるのです。


カエル定食の2皿目は、シンプルな調理法か、ニンニクとパセリを入れた調理法を選べることになっています。ここでまたカエル1ダース。

私はニンニクとパセリを使った料理を注文しました。カエル本来の味は消えてしまうのですが、食べなれたカエル料理の調理法も好きだし、風味が薄れてもやはり美味しいと思うからです。


Cuisses de grenouilles persillade

これが12匹のカエルの脚がのった皿の写真。

少し多めに入れてくれたのではないかな、という気がしました。養殖で無理に太らせたわけではないので、少し小さ目の蛙です。他のレストランで食べたときは、6ダースくらい食べられてしまうと思ったのですが、この日はこれで十分だと思いました。

フランス人には物足りないからなのでしょうね。この後には、3皿目として、サラダを添えた手作りハムが出ました。



かなり大食漢でないと全部は平らげられないボリューム。でも、こういう風味のある自家製ハムは日本では絶対に食べられないと思うと、残すのがもったいない...。

チーズを追加注文しなければデザートになります。

バシュランというさっぱりしたアイスクリームでした。見た目は極めて味気ないのですが、自家製なので添加物の味は全くなくて美味しかったです。



これで、38.90ユーロのコースでした。日本円で5,000円くらいですか。

カエル12匹の1皿を注文する場合には、14.90ユーロ(約2,000円)となっていました。


フランス人は蛙食い?

イギリス人がフランス人を貶すときには、蛙を食べることを持ち出すと言われます。フランス人のことをFroggyとかFrog-eaterと呼ぶらしい。日本では、フランス料理にカエルが登場しているというのは知られていないのではないでしょうか?

そんなにフランス人が食べているとも思えないのですが、データを見たら、かなり消費しているようです。フランス人は、1年間にフレッシュなカエルを800トン、冷凍したものを4,000トン消費しているのですって。

フランシュ・コンテ地方で味わえるカエル「grenouille rousse」は、ほぼ自然の環境で育てられているので、年によって収穫量は大きく異なるようです。この蛙を養殖する人たちの組合の発表によれば、養殖する人は100人くらいいて、合計100万匹くらいが販売されるとのこと。捕まえた蛙は選別して、母親蛙は逃がし、大きく育った雄だけを市場に出すのだそうです。

最近は、大規模に蛙の養殖を始めた人が出現したというニュースがありました。魚屋さんだった人が蛙の養殖を思い立ち、10年かかって許可を取得して(2000年)、年間2.5トンを生産するようになったのだそう。温室のような建物の中で大量生産しているので(写真はこちら)、いくらフレッシュと言っても味は落ちるのではないかと思いました。

追記:
今回一緒に旅行した友達に、Grenouille rousseを食べたことをブログにしたと言ってリンクを教えたら、このブログは日本語だけで書いているので何も分からないはずなのに、フランスで唯一のカエルの養殖工場があるという情報に目がいったようです。

その工場ができた町が何処だか知っているの? 原発カエルじゃないの?、と言う。

フランス人なみの常識はない私。この近代的な蛙養殖所ができたのがPierrelatte(
ピエールラット)という町だというのは全く気にとめていませんでした。トリカスタン原子力地区があるところなのでした。調べてみたら、この蛙の養殖工場は原発から排出される熱を利用して実現されていたのが分かったので情報リンクを追加しました。放射能が入っている排出ではないから危険はないのでしょうが、やはり食欲は落ちますね...。そんなことは考えなかった私ですが、写真で出てきた蛙の養殖工場の施設はやたらに近代的で、こういうところで無理に養殖されたカエルは食べたくはないとは直観したのですよね...。


フランスで消費されているカエルは、フレッシュなものの大半はトルコから輸入されていて、冷凍ものはアジアから入っているのが普通なのだそう。蛙の種類も違うのではないでしょうか。冷凍だとまずいという以上の違いがあると感じます。

フランスから輸入したカエルの脚が日本のネットショップでも売られていたのですが、お高いのですね...。


12匹で1万円近くしてしまうとしたら、日本のフランス料理屋さんが使うとしたら、1人あたり3つなどとお上品に出すのかな? 画像を検索してみたら、足を2つに分けて、つまり1匹で2つにした料理がありました。その方がグロテスクでなくて良いかもしれない。

フランスでもカエルの脚は高級食材ですが、スーパーでは安く冷凍のカエルの脚を売っています。日本でも同じようですね:
食材としてのカエルを楽天市場で検索



蛙の種類について気になったので、少し調べてみました。こういうゲテモノを食べるときには、動物の姿などは知らない方が良いのではありますが...。

フランスの蛙には、グルヌイユとクラポーがある


シリーズ記事: フランシュ・コンテ地方への小旅行 2015年4月  目次





ブログ内リンク:
★ 目次: カエル料理について書いた記事
★ 目次: フランスで食べる郷土料理、地方特産食品、外国料理
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ
★ 目次: アンティーク、蚤の市などについて書いた記事

外部リンク:
Grenouilles : exigez les rousses de Franche-Comté
Serge Valladont, vice-président du syndicat des ranaculteurs de Franche-Comté
"C'est de la grenouille naturelle, elle a un goût de noisette"
☆ 英辞郎 on the WEB: フランス人
Un élevage industriel de grenouilles, unique en France
Raniculture : naissance du premier élevage industriel de grenouilles


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 グルメブログ フランス料理(グルメ)へ
にほんブログ村



2013/07/19
前回の日記「ブルゴーニュワインの買い出しに同行する」に書いた日は、昼前からワインとソーセージなどを食べていたので、私はもう昼食をとる気分ではありませんでした。でも、「私は行かない」というわけにもいかないのでレストランへ。


カエル料理を注文

私は、好物のカエル料理だけをとることにしました。

このレストランの名物料理なのですが、久しく行っていなかった。というのも、前回に行ったときにいつものようには美味しくなかったので、もう行かないことにしていたのです。

でも、前回がたままた良くなかっただけみたい。グラタン皿にバターをたっぷり入れて泡がたった状態で運んできてくれました。



ブルゴーニュ風にエスカルゴを食べるのとよく似た調理法です。つまり、バターたぷり。それに、ニンニクとパセリ。



美味しい。実は、前回に来たときに味が変わってしまったので来てなかったのだ、とお給仕をしてくれたマダムに言ってしまいました。シェフが変わったのかと思っていたと言ったら、同じなのだそう。

そういうこと、言ってしまったのは悪かったかな?... そう思って、トイレに立ったときにマダムがいたので、カエルが素晴らしく美味しい、と並べたてました。マダムは嬉しそうな顔をして、「シェフに伝えますね」とおっしゃる。


食欲は食べながらやって来る

ランチョンマットに、美食に関する格言が色々書いてりました。その一番初めのがこれ。



― 食欲は食べているとわいてくる。喉の渇きは飲んでいるうちに消えていく。

有名な格言なのですが、フランソワ・ラブレー(François Rabelais)の言葉でしたか。

この日の私は、まさにこれでした。レストランに入ったときは何も食べる気がしなかったのに食欲が出てきて、みんながとった料理を突っつきました。

このレストランではマコネの山羊チーズがおいしいので、それを取るように促して、私も少しつまむ。



カエル料理を注文することにしたときには、「2回にわけて出てくるから、みんな手伝ってね」と言って、みんなに味見させたのですが、一人で平らげられてしまったと思う...。


カエルは高級食材

カエル料理を食べたのは久しぶり。
前回に食べてから半年もたっているかもしれない。

フレッシュなカエルを使っていないと美味しくないのですが、冷凍でないカエルを使ったレストランはかなり限られるのです。

フランスでは環境破壊によって蛙が激減したので、捕獲は厳しく制限されています。従って食材はほとんど東欧などからの輸入もの。

カエルが特産だった地域のレストランでは、伝統を守るために、特別にフレッシュなものを仕入れています。だから、そういう地域に行かないと食べられない。

そんなわけで、ワイン農家には頻繁に行くけれど、カエルを食べるというのは珍しいことになる。この日帰り旅行でも、ワインの試飲をしたことよりも、美味しいカエル料理に出会えたことの方が嬉しかった日になりました。

特に、フランス・コンテ地方で春先だけに食べられる、とれたての地元産カエルを食べてからは、どのカエルを食べても味が落ちると思ってしまうようになっていたので、それを比較しても美味しいと思える料理に出会えてのは嬉しかったのです。

今年もフランシュ・コンテ地方に行って食べようと思っていました。ところが、春が異常に寒かったので、蛙の解禁になってから1ヵ月くらいで終わってしまっていたので、今年は食べ損なっていたのが残念だったのでした。

ブログ内リンク:
フランシュ・コンテ地方を旅行して、貴重なカエルを食べる 2012/03/30
★ 目次: カエル料理について書いた記事
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ

外部リンク:
☆ フランス語のことわざ: L'appétit vient en mangeant.


にほんブログ村 グルメブログ フランス料理(グルメ)へ
にほんブログ村


2012/03/30

シリーズ記事 【2012年3月: フランシュ・コンテ地方の旅行】 目次へ
その1


3月中旬、ブルゴーニュ地方のお隣りにあるフランス・コンテ地方に1泊旅行で行きました。


春先にしか食べられないカエル

今回の旅行には幾つか目的があったのですが、最大の目的はGrenouille rousse(ヨーロッパアカガエル)と呼ばれる種類のカエルを食べることでした。

カエル料理が好きなのですが、環境破壊によってフランスの蛙は激減し、フランス産のカエルはほとんど食べることができません。自分で釣って食べる分には良いのですが、それをレストランなどに売ることは厳しく禁止されています。

それで、北欧やトルコなどから輸入したカエルばかりが市場に出ています。最悪は冷凍のカエル。生で輸入されたものは、かなり高価です。

カエル料理は調理の仕方によっても味が異なるので、伝統的にカエル料理がある地方に行ったときには食べ比べをしています。

昨年のこと。地方テレビのニュースでGrenouille rousseの報道があり、そこで紹介されていたレストランに行ってみたのが出会いでした。

フランシュ・コンテ地方では、このカエルを養殖していて(といっても、野生のカエルが繁殖するのを助けているだけ)、春先の1カ月間だけ捕獲が許可され、厳しい監視のもとで市場にでる貴重なカエルです。

普通のカエルとの違いがあるそうです。普通のカエルは沼に住みますが、このフランシュ・コンテのカエルは産卵のときだけ沼に住み、その後には森に戻っていくのだそう。それで、地元の人たちは「森のカエル」とも呼んでいました。

「Grenouille rousse(赤褐色のカエル)」と呼ぶより、「Grenouille des bois(森のカエル)」と呼んだ方がき耳障りが良いのに、と思いました。でも、Wikipediaによると、Grenouille des boisは別の種類のカエルとなっていました。

半天然ものということ、新鮮な素材だということで、こんなにカエルが美味しいのかと驚く味です。これを食べてしまうと、他で食べるカエルは味気なくなってしまうのが難点...。

今回の旅行では、3回の外食の機会があったのですが、毎回カエル料理を食べてしまいました。



ニンニクとパセリで味付けした調理法(右)と、ただバターで炒めた調理法(左)がありました。だんぜん美味しいのは、カエルそのもの味を堪能できるニンニクなしの料理でした。

カエルに小麦粉をまぶしてバター炒めするのが普通だと思うのですが、今回気をつけてみると、どこでも小麦粉はまぶしていないようでした。

普通に手に入るカエルに比べると、かなり小型。後ろ脚の部分しか食べないわけですから、よけいに小さい。1匹で食べられる分量は、親指の先くらいかな?...

1回の食事で1.5か2ダースを食べていたのですが、他に何も食べないなら、小食の私でも6ダースくらい平らげられたと思う。お給仕の人にそう言ったら、「5ダース食べたお客さんがいた」と言って笑っていました。

その程度が最高記録なのは、お値段が高いからのはず。6ダースも食べたら、3つ星レストランで食事できる請求額になってしまいます。

計算してみると、1匹あたり200円くらいですね。それでも、レストランの人は、仕入れ値が高いので、年に1カ月だけのことでもあるので、儲けは抜きにして出しているのだと言っていました。


美しい村

今回の旅行では、フランスの最も美しい協会に加盟しているロー村(Lods)を拠点にしてみました。



川に沿った美しい村。初めて行ったときは「わぁ~、きれい!」と喜んだのに、何度も行くと感動が薄れる。フランスの最も美しい協会に入っている美しい村の中では、少し美しさのランクが落ちるな... などとも思ってしまいました。

このくらいに美しい村なら、わざわざ「最も美しい村」というほどのこともないと思ったのは、昔にあった川に沿って工場の残骸が残っているから。それと、あっと驚くような歴史的がないこと。小高い山のいただきに城があるのですが、美しいと眺めるような城ではないし、中に入って見学できるわけでもないのが不満。

それでも、今回も川沿いに沿った小道を散歩しました。やはり、山あり、川ありで、フランシュ・コンテらしい景観ではあります。今回は冬景色だったので寂しいと感じたのかも知れません。

ここにあるレストランは、昨年はGrenouille rousseのカエルを扱う認定マークを掲げていたので入って、美味しいカエル料理を食べたのでした。ところが、今年行ったらレストランのオーナーが変わっていて、認定マークはなくなっていました。行った日には、カエルが入荷していないので出せない、と言われてがっかりしたのも、村に悪い印象を持ってしまっ理由だったかもしれない。食べ物の恨みは深い!


次回の日記では、もう一つの旅の目的だったことについて書きます。

ー 続きへ ―


ブログ内リンク:
★ 目次: カエル料理について書いた記事
★ 目次: フランスで食べる郷土料理、地方特産食品、外国料理
★ 目次: フランスの美しい村々について書いた記事


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


2008/05/11
フランス人がカエルとカタツムリを食べるというのは、グロテスクかも知れないですね。

私はゲテモノに対するアレルギーがあまりないように思います。一昨年だったか、長野県の山奥にある農家民宿に泊まったとき、ハチの子の佃煮を出してくださったので、感激して食べてしまいました。


カエルの頭は食べない!

イギリス人は、フランス人はカエルを食べると言って悪口を言うのだそうです。

フランス人の弁明は、カエルを食べると言ってもモモ肉の部分だけなのだから、というもの。フランス語でカエル料理と言うときには、必ずと言って良いくらい「カエルの脚」と表現します。

確かに、頭ごと出てきたら、私だって喉を通らないと思います。

洗練された料理を出すレストランで出される蛙は、カエルと言われないと分からないような姿で出てきます。



カエルの味は、鶏肉に似て淡白。それでバターやオイル、生クリームなどを使う料理法になるようです。

生のカエルを使う場合には、生姜醤油で味付けをして網焼きにしても美味しいのではないかと思うのですが、まだ実験したことがありません。


カエルは水産物

ところで、フランスではカエルを何処で売っているか、ご存じですか?

冷凍したものなら、スーパーの冷凍食品コーナーにあります。

でも、おいしいのはフレッシュな蛙。こんな風にして売られています。



写真をご覧になって分かるように、カエルは魚屋さんで売っているのです。

串刺しになっていることもご覧いただけますか? これを串から外して料理するわけです。バラバラにしたものの写真を入れようかと思ったのですが、グロテスクな姿になるので、やめました。

日本ではカエル料理は特殊だと思いますが、ちゃんと市販されていました。



フランス料理のためにフランスから輸入されているものも市販されているのですが、中国、台湾、ベトナムなどからの輸入ものもありました。フランスでは魚屋で売っているので水産物に分類されるのではないかと思うのですが、日本では肉として分類されるように見えました。

カエルを楽天市場の食肉市場で検索


カエルは高級食材

ここのところ、カエルの話しをかなりしてしまいました。ブログのタイトルを「エスカルゴの国から」ではなく、「カエルを食べる国から」にした方が良かったかも知れない・・・。

でも、フランスのどこでもカエルを食べられるかというと、そうでもないのです。

フランスをご旅行なさったとき、カエルを食べられる機会ンは、エスカルゴよりはずっと少ないはずです。しかもフレッシュな蛙の料理を食べたいとなったら、かなり限られます。

カエルの産地はブルゴーニュの南の方にあるのですが、最近は環境破壊でカエルは減ってきているようです。今から30年以上むかしの田舎では、簡単に蛙を釣ることができたのだそうですけれど。

実際、カエル料理で有名な地域でも、釣ったカエルをレストランで出すことは禁止されていると聞きました。

つまり、自分で食べるなら蛙を捕まえることは許されるけれど、レストランで消費されるほど大量に釣るのは禁止。外国から輸入したものが使われているようです。

上の写真の蛙の脚は、1キロで48ユーロで売られています。100グラムで800円くらい。フレッシュなカエルはかなりお値段が高いです!


日本では、カエルは縁起もの

書きながら思い出したのですが、日本ではカエルは縁起ものでしたね。
お金が「カエル」、無事に「カエル」、若「ガエル」・・・。

      

日本でカエルが縁起物になるのは、語呂合わせからですよね? フランスでは、カエルが縁起良いということにはなっていないように思います。

ブログ内リンク:
★ 目次: カエル料理について書いた記事
★ 目次: 縁起物や迷信について書いた記事 (フランスを中心に)

外部リンク:
明治時代のカレーはカエルと長ネギが入っていた
蛙食文化 -法龍寺「食用蛙供養塔」


にほんブログ村 グルメブログ フランス料理(グルメ)へ
にほんブログ村

[続きを読む  Lire la suite...]


2008/05/10
インターネット回線を使い始めたころ、こんなにインターネットが便利になってしまうとは想像していませんでした。

何か知りたいときに情報収集ができるほか、私のようにフランス語を使う者にとっては計り知れないほど助けてもらえます。というのも、英語ほどには役に立つ日本の辞書がないからです。

各種の分野で使う特殊用語の辞書なども、その国のサイトにはあるので役にたちます。


検索エンジンが正しいスペルを教えてくれる

初期のインターネットは情報も少なくて役に立たないものだったのですが、サイトが豊富になってきたら、これは辞書代わりにも使えることを発見しました。

単語の綴りを正確に思いださないとき(例えば、Lだったかな?、Rだったかな? というとき)、私は検索エンジンGoogleのフランス語ページGoogle Franceを辞書代わりに使っています。

こんな綴りではないかと思う綴りでキーワードにして入れると、「これではありませんか?」という具合に聞いてきてくれるのです。ご親切なこと!

間違えた綴りの単語で検索すると、タイプミスをして作ったページが出てきてしまうのですが、ヒットする数が少なければ、間違いなのだろうと分ります。

さらに、言い回しがどうだったか、かいうのまで確認できます。つなぎたい単語を入れて検索すると、検索結果は用語例にもなってしまうので。

英語はイギリスのサイト、仏語はフランスのサイトで検索すると効果的。


ウィキペディアは辞書代わりになる

フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」は、各国の言葉でページが作られているので、日本語なり仏語なりで検索したあと、別の言語のページへのリンクに移動することができます。

それで、辞書代わりになってしまう。普通の辞書では出ていないような時事用語、新しくできた単語など、これでかなり拾えてしまいます。全く知識のない言語で何というのかまで分かるので、感激します。

ところが、問題もある...。

ウィキペディアは、誰でも自由に書き込むことができる百科事典です。普通の事典なら、専門家が書いているので、かなり正確な記述があるはずだと信頼できます。それに対して、ウィキペディアは素人でも書けてしまうわけなので、書かれていることが正しいかどうかは疑問。

このシステムが悪用されないで成長し、もっと年月がたったら、かなり正確な事典になるのでしょうね。

知らないことを調べたときは、「へえ~、そうなんだ...」と感心します。ところが、知っていることを調べたときは、「これ、完全に違っているよ~!」というのが多々あります。

それでも、写真があるし、リンクもあるので、かなり役に立つ情報であります。ウィキペディアをとっかかりにして調べていくことができるので、やはりこのフリー事典には計り知れない価値があります。


ウィキペディアで「グルヌイユ」の訳語を調べてみた

前回の日記でフランスで食べるカエルの話しを書きながら、この食用カエルは日本語では何という蛙なのだろうか? と疑問を持ちました。

フランスで食用にする蛙は、「grenouille(グルヌイユ)」と呼ばれる緑色のカエルです。



家の庭に自然に住みつくようになったグルヌイユ。
後ろに見えるは、お遊びで立てている「釣り禁止」の小さな看板です。


インターネットで調べると、ヨーロッパで食べるのはアカガエル科のウシガエルという食用ガエルだと書いてあるウィキペディアのページが出てきました。

そこにリンクされているフランス語ページに飛んでみると、Ouaouaronというのが出てきて、日本語ページと同じ写真が載せられていますので、リンクは正しいようです。

でも、フランス語のページにある「グルヌイユ」にはリンクされていないのです。

フランスで食べるのはこのウシガエルではないと思うのです。

フランス語の蛙である「グルヌイユ(grenouille)」と「クラポー(crapaud)」はよく知られた単語ですが、ouaouaronなんていう蛙がいることを、フランス人は知っているのでしょうか?...

「ウアウアロン」なんて、面白い名前ではありますが!

Wikipediaのフランス語版には、ちゃんとGrenouille(グルヌイユ)というページが別ににはあるのです。

で、そこから日本語ページに飛ぶと、アオガエル属のページに行って、また緑色をしていない蛙になります。

分からない...。

カエルの写真ばかり見ていたら気持ち悪くなったので、日記も検索もストップ。それでも、変なことに興味をもってしまう私...。

翌日また気になったので、Wikipediaの検索してみました。
ありました、ありました!

食用ガエル

「ヨーロッパトノサマガエル」という名前がついています。

「フランスの代表的な食用ガエル」と説明がついています。さらに、「日本では食用ガエルといえばウシガエルを指すことが多い」という説明もあって、納得!

さらに、このページからリンクされているフランス語ページはGrenouille verte

「緑の」が付いたグルヌイユにリンクされています。
これです、これです、フランスで食べるカエルは!!

つまり、グルヌイユは「ヨーロッパトノサマガエル」と訳せば良い、ということになる。

たぶん...。

日本のカエル博士とでも会話する機会が訪れない限り、こんな訳語を覚えても役にはたたないのでしょうね。

でも、疑問に思ったことが解決したので、満足♪


ブログ内リンク:
★ 目次: カエル料理について書いた記事

外部リンク:
☆ カエルの種類: Tout sur les grenouilles, crapauds, rainettes et dendrobates (仏語サイト)


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


2008/05/08

シリーズ記事目次 【ヴィレ・クレッセのワイン祭り 2008】 目次へ
その2


ヴィレ・クレッセ村のワイン祭りに行ったときには、肝心のワイン試飲をする時間がかなり削られてしまいました。

原因は、仮設レストランで食事をしたら、コックさんやお客さんたちとおしゃべりがはずんで、すっかり長居してしまったこと。ワイン産地に住んでいると、ワインのイベントに行く機会はたくさんあるので、おしゃべりの方を楽しんでしまいました。


ガレージにつくられた仮設レストラン

このイベントでは、ワインの試飲や工芸品展示などが、村にある民家の軒先をかりて会場となっていました。

私たちがお昼を食べたのも、民家のガレージにつくられたレストランでした。



フランスではよくガレージでホームパーティーをするので、食事をするのに便利なようにできていたりするのです。


イベントで食べる料理にカエルとは珍しい

コックさんの帽子をかぶったシェフが作っていたの料理は、カエル料理。
このイベントが行われた地域は、カエル料理が有名なのです。

レストランを持っているわけではなくて、パーティーやイベントに出向いてカエル料理を作るのが専門の人でした。

こういうイベントでエスカルゴ料理を出すことはブルゴーニュではよくあるのですが、カエルというのは初めてのことでした。エスカルゴは下ごしらえしたものをオーブンで焼けば良いだけですが、カエルの調理というのは大変です。

手際よく調理していました。普通は一気にフライパンで料理するのですが、小麦粉をまぶしてオリーブオイルで軽く炒めたものをストックしておいて、注文があると、それをバターで仕上げするという方法をとっていました。

ですから、熱々のが食べられます。


ちっともお客が来ない!

人口が少ないフランスの良いところだと思っています。よほど有名な観光地とかイベントでないと、人でごったがえすようなことにはなりません。

それにしても、この仮設レストランには人が来なさすぎました...。テーブルが数個並べてあったのですが、2つしか埋まりませんでした。

その他には、持ち帰りのカエルをもらう人が数人来ただけ。うち1名は、ガレージを提供した家の奥さん。お礼にタダでカエルをあげたのではないでしょうかね?

イベントのオーガナイズも悪かったと思うのです。何かやっている民家は地図に書いてあったのですが、ここが食事処になっていることははっきり明記されていませんでした。

それで私たちは同情してしまって、することがなくているコックさんとおしゃべりしました。

とても愛想の良いコックさん。お客が少ないので、店を開いた支出も取り返せないのではないかと心配したのですが、ご本人はいたって呑気。

しまいに、コックさんは、私たちのテーブルにやってきて、ワインを飲みながら一休み。リラックスしているので感心してしまいました。

ブラジルに別荘を持っていらっしゃるのですって。こんな商売では儲からないのではないか、なんて心配することはなかったみたい。

そのうち、やたらに年が若い彼の奥さんが料理を出してきて、コックさんと二人で食べ始めました。


ウズラの蛙開きを食べていた!

コックさん夫妻は、なにやら美味しそうなものを食べています。

ウズラなのでした。仕事の合間に食べるにしては豪華なお昼!



カエルを料理して売っているのですから、それを食べれば簡単なわけですが、毎日カエルでは飽きるでしょうね。それにしても、こういう仕事をしていたら、普通はサンドイッチをかじるくらいで食事してしまうのではないですか?

料理を見て、笑ってしまいました。

だって、そのウズラ料理がふるっているのです!
「カエル開き」という調理法なのですから!

カエル料理専門のコックさんが、
カエル開きのウズラを食べている♪



ウズラのカエル開き

「カイユ・アン・クラポディーヌ(caille en crapaudine)」という料理です。ウズラの「クラポディーヌ」風とい料理は、骨を抜いて、カエルのように平らに開いて焼くものです。

手間はかかりますが、ただウズラをそのまま調理するより、見た目も良いし、火の通りがよくなるのでおいしいと言われています。

どんなものかは、下のリンクのサイトをご覧ください。フランスのサイトですが、詳しい作り方を写真で見せてくれます。

caille en crapaudine

★ そのまま調理したウズラの写真は先日の日記に入っています: 今年初めての野生キノコ: ムスロン


食べない蛙「クラポー」

ところで、フランスで食べる蛙は「グルヌイユ(grenouille)」と呼ばれる種類のカエルです。ところが、この「カエル開き」という料理の名前で、カエルにあたる単語は「クラポー(crapaud)」です。

クラポーと呼ばれるカエルは、フランスでは食べません。おいしくないから食べないのか、大きくて、見た目がグロテスクだから食べないのか?...

ともかく、フランス人はクラポーを絶対に食べないようです。間違えて、「日本でも昔はクラポーを食べた」などとフランス人に言ったら、ぞっとされると思います!

ウズラを開くとグルヌイユを開いた形よりグロテスクなので、料理法にはグルヌイユではなくてクラポーという単語から派生させた言葉を使うのでしょうか?...

グルヌイユも、クラポーも、蛙。
日本語だと、「○○カエル」と言えば良いわけですから、フランス語は複雑...。

クラポーは、日本語ではヒキガエルだと思います。では、グルヌイユの方は日本語で何と呼ばれるカエルなのか?...

気になったので調べてしまいました。
長くなるので、次の日記で調査結果をお知らせします。

にほんブログ村 グルメブログ フランス料理(グルメ)へ
にほんブログ村