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2005/08/27


セーヌ河に沿って走る道路を閉鎖して造られたパリ・ビーチ
撤去作業が始まったばかりのときの写真です


パリの新市長が2001年から始めて大人気を集めたパリ・ビーチ(Paris Plage)は、パリのど真ん中に浜辺を作ってしまうというもの。それも、この日曜日に終わりました。

今日は快晴。清々しいけれど、肌寒い陽気です。今年は暑い日がいくらもなかったのに、もう夏が終わってしまった気分になっています。

テレビのニュースも、新学年が始まるという話題をさかんに報道しています。

この夏、私は、ひとなみにヴァカンス旅行をしていなかったことを思い出しました。

ヴァカンス旅行というのは、フランスの統計上では4泊以上の旅行を指すのですが、普通は2~3週間くらいの旅行にでないと、「ヴァカンスに行きました」と言うわけにはいきません。まあ、遠くまで旅行するなら1週間でも言えるかも知れませんが。

今頃の私はスコットランドを旅行しているはずでした。そういう計画が、春先、友人仲間で持ち上がって、すっかり行く気になっていたのです。

ところが、夏が近づくにつれて、計画はだんだん薄れて、ついに消えてしまいました。


◆ なぜスコットランドに行かなくなったか?

理由は次の3つ:

(1) 宿泊料金がやたらに高い

なんとなく地の果ての方に行くので、フランスより安いのではないかと思っていました。ところが、めちゃめちゃに高い。ホテルにしても、B&Bにしても、めちゃめちゃに高い。

どうしてこんなに高いのでしょう? フランスの宿泊施設が安すぎるからでしょうか?...

こんなところなら高くても価値があると思えるような、お城とか、歴史的に価値がある建造物の宿がない。

インターネットで散々探すと、あるにはありました。でもフランスに比べると大したことがない城ばかり。それなのに法外な料金なのが気に入らない。

フランスならすごいお城に泊まれてしまうような料金で、つまらない宿にしか泊まれない...。

田舎のB&Bを探すと、泊まりたくないような建物の写真が出てくる。しかも、いっぱしの料金ではないですか...。


(2) 天気が悪そう...

フランスでテレビの天気予報を見ていると、低気圧はみんなイギリスの方から流れてきます。

ガイドブックを調べると、やっぱりスコットランドの天気は悪いとある。インターネットでスコットランドに行った人の旅行記を見ると、どんより曇った空の写真ばかり。

旅行中に雨が降ってばかりいるのって、気が重くなるのですよね...。

しかも、石の建物が黒っぽくて、それでなくても陰気そう...。


(3) 食べ物が不味そう...

フランスを旅行するときのテクニックとして、天気が悪い日のアクティビティーはご馳走を食べるというのがあります。これで陰鬱な気持ちもふっとぶ!

ところが、スコットランドの料理は気分を明るくしてくれるかは疑問。フランスなら、どんなところに行っても、感激できるレストランが見つかります。スコットランドでは、そうはいかないでしょうね...。

となると、どんよりとした空のもと、食事がまずいという不満も加わることになる。最悪...。

私は我慢強いので良いのです。でも一緒に行くフランス人たちのご機嫌が悪くなるのは耐え難い。全く、この人たちは、おいしいものが食べられないと最高にご機嫌が悪くなるのですから!

旅は楽しくないと意味がない。だんだん気が重くなっていきました。

行こうと言っていた仲間たちも、それぞれに調べて私と同じプロセスを歩んでいたらしいのが分かってきました。「行くのをやめよう!」と誰かが言い出してくれるのを待っていたような感じ...。

それで一人が「なんとなく行く気が薄れた...」と言い出したら、話しは簡単に決着してしまいました。

スコットランド行きは中止。

なんとなくスコットランド民謡が好きだったので、いつか行ってみたいとは思っていたのですが、次の機会があるかな?・・・ でも、調べた限り、全く魅力を感じなくなってしまいました。

そのあと、アルプスに行こうという話しが別の方から持ち上がったのですが、これは私の都合が合わなくてだめ。

そんなわけで、今年はヴァカンスをしないで夏が終わってしまいました。

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