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2006/02/27
ここのところ、フランスでは不穏なニュースが続いています。今に限ってことではありませんが!


(1) アスベストはどうなるの?...

まず、インドで解体しようとした航空母艦Clemenceau号が、目的地に達することができず戻ってくることになりました。

見るも哀れな老朽化した航空母艦なのですが、アスベスト問題のためスエズ運河通航にクレームがつき、10日間も待たされた。ようやくインド洋に出たら、インド最高裁の決定が下るまで領海外待機を指示された。揚げ句に本国から帰還を命じられた。

フランスの友人たちは、こんな無駄な出費をした政府を批判しています。

⇒ GOOニュース: 仏がアスベスト空母のインドでの解体計画中止=大統領が命令(2月16日)


(2) 鳥インフルエンザ

テレビを見ていると、地球の上を渡り鳥が飛んでいる。その動きによって、鳥インフルエンザがフランスを脅かす時期が分かります。

アフリカに渡って行くときは被害がなかったのに、今度はアフリカから帰ってきた渡り鳥がヨーロッパ上空に来る...、と思っていたら、鳥インフルエンザに感染したと思われる野生の鴨が見つかりました。

ふざけたことに、Joyeuxという村で見つかったという報道。リヨン市から40キロくらいのところにある沼の多い地方にあります。

「ふざけたことに...」と書いてしまったのは、このJoyeuxという村の名前。「陽気な」という意味があるのです!

そして、ついに農家が飼っている七面鳥にも感染していたことが発覚。

日本は即座に、フランスから鶏肉やフォアグラを輸入することを禁止したというニュースが流れました。

フランス産フォアグラ

↑ 禁止前に輸入されたフォアグラは買い占められてしまうのかと思いましたが、ちゃんと売っている。
と言うか、もう誰も買わなくなったのでしょうか?...


日本ではフランスのフォアグラが食べられなくなってしまうのですね。こちらでは問題なく手に入りますよ。

⇒ 毎日新聞: 鳥インフルエンザ:フランスで七面鳥が感染、フォアグラ輸入停止--農水省(2月25日)


(3) グンデ熱

フランスの海外県レユニオンでは、蚊によるグンデ熱という疫病の被害が広がっています。25日のル・モンド誌によれば、死亡者77人、感染者15,700人。

鳥インフルエンザは少し大げさに騒ぎすぎている感がありますが、こちらは早くから手を打たなかったためにはびこってしまいました。

フランスの旧植民地には税金がふんだんに使われていると思っていたのですが、医療体制は本土ほどには整っていないらしい...。

⇒ Chikungunya : 10 mois d'hésitations et déjà 77 morts
LE MONDE | 25.02.06


この他にも、ニュースを賑わわせている人間が犯したニュースもあります。

まだまだ寒くて、暗いフランス...。

むしょうに明るい太陽が見たくなり、近いうちに南に旅立とうと計画を進めています。



時事用語メモ:

amiante: アスベスト
grippe aviaire: 鳥インフルエンザ
chikungunya グンデ熱

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2006/02/24
パリで最も日本人を見かけることが多いノートルダム寺院の界隈。そこにトゥール・ダルジャンがあります。

日本からのお客さまも多いレストランでしょう。

私は、ここで食事したことはありません。

それでも昨年、テレビでルポルタージュをしていたので、レストランの内部を見ることができました。

限りなく気取っているのに驚きました!

何十年も前だったら、フランスの一流レストランというのは気取っていたのでしょうが、今ではトップクラスのレストランでも肩をこらずに食事できます。

外国人がフランス料理に抱く「気取った雰囲気」がプンプン匂ってくる。テレビに出てきたオーナーだか誰だかは、有名人以外は箸にも棒にもかけないという横柄な態度...。

お料理もおいしそうに見えない...。

そもそも、経営者が思いやりのない性格でないと、職場の中はギズギスするものです。こういう雰囲気だと、優秀なシェフは居つかないのではないでしょうか?...

私の場合、自腹を切って行くことはありえませんが、招待されても行きたくない...、と思って番組を眺めました。

レストランには入ったことはないのですが、隣にあるレストランのブティックは覗いてみたことがあります。

慇懃だけれど、そう感じ悪くもない店員さんがいます。

おもわず、質問してしまいました。

― トゥール・ダルジャンで出される鴨に番号が付いているのは、生産する農家が付けるのですか?

バカな質問です。でも、昭和天皇が召し上がった鴨に番号がついていたという話しを聞いて以来、これが疑問でした。

というのも、世界最高級とされるブレス産の若鶏には足環が付いていて、生産者や番号記入されています。鴨にも、そういう高級なものが特別に飼育されているのか知りたかったのです。

店員さんというよりは、ジェントルマンといういでたちの老紳士が答えてくれました。

番号はレストランが付ける。昔から通し番号が付けられている。それだから貴重なのだ...。

有名レストランに憧れてやって来る可能性が十分ある日本人の顔をしている私に、得々と説明してくださいました。
カモなのか?・・・
でも...、自分で鴨にナンバーをつけるなら、誰にだってできることですよ。

私にだってできる。

「今日、お友達のみなさんにお出しした鴨は、私がフランスに来てから料理した○○番目の鴨です...」

誰も感心してくれないであろうことが大きな違いにはなります。

つまり、鴨にナンバーを付けて出すのは、超一流のレストランだからできたスノビズムではないですか?・・・

今年のミシュラン・ガイドブックでは1つ星に格下げされてしまったトゥール・ダルジャン

どうするのでしょう?...

まして、ここ数日は、フランスでも鳥インフルエンザが見つかった! と騒がれています。家禽類を食べる人はガタ落ちの状態。

ましてトゥール・ダルジャンの鴨料理(canard au sang)は、鴨肉を生血で煮込んだもの。菌が入る可能性が多いのは血の部分。となると、騒ぎにのって家禽類を敬遠したりはしない、という人でもちょっと尻込みしてしまう料理になってしまいます。

トゥール・ダルジャンは、踏んだり、蹴ったりの状況ではないでしょうか?...

ブログ内リンク:
シャラン鴨って、なに? 2015/07/24
★ 目次: フランスで食べる鳥肉と卵(鶏、鴨、ウズラ、鳩、卵など)


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2006/02/23
ミシュラン社が今年のガイドブックのために選んだ3つ星レストランが発表されたので、フランスのニュースは賑わっています。
ミシュラン2006年ガイドブック
2006年版ガイドブックは3月1日に発売されます

星を与えられたレストランの数:

 - 3つ星:  26軒
 - 2つ星:  70軒
 - 1つ星: 425軒

先日久しぶりに行ったボーヌのレストランは、料理の質に一段と磨きがかかっていたし、レストランの内装もきれいになっていたので驚いたのですが、このレストランが1つ星に昇格していました。

ミシュランもちゃんと見ているな、と満足した次第です。

でも、これは私が住むブルゴーニュの地方ニュース。


◆ トゥール・ダルジャンが格下げ!

2006年版ミシュランガイドブックに関するビックニュースは、パリにある世界的に有名なレストラン、あの「トゥール・ダルジャン(La Tour d'Argent)」が星を一つ失ったこと。

1つ星になってしまいました。

1582年創業以来、トップクラスと評価されていたレストランです。

レストランの窓からはノートルダム寺院が見えて、鴨料理(canard au sang)は昭和天皇もお召し上がりになったとしても知られています。

ところが、1996年に3つ星から2つ星に落とされ、今年は1つ星になってしまったわけです。

ここで食べる人の平均料金は300ユーロだそうです。ワインなどのお飲み物代は含まれないお値段。こういう気取ったレストランでは安いワインなんか飲めないでしょうから、食事代はかなり高くなるはずです。

こんなに出すなら、地方にある3つ星レストランで2回食事ができてしまう・・・。

ちなみに、冒頭で書いたボーヌの1つ星レストランに行ったときには、中ランクの定食メニューをとって50ユーロでした。2月17日の日記でお見せした料理も、1つ星のレストランでしたが、同じくらいの料金です。

1つ星レストランで、普通に食事をするとしたら、私はこのくらいしか出しません。

でも、トゥール・ダルジャンはパリの一等地にあるのですから、値段の比較をするのはやめましょう。


◆ トップの星をもらえないなら、評価対象から外れた方が良い

ミシュランの公表から、トゥール・ダルジャンは取材攻めにあっているのが伺えます。

Nouvel Observateur誌では、このミシュランの判断に「驚いた」というレストランの反応を伝えています。

レストラン側では、折りしも、ミシュランには掲載させないように望んでいたところだった、と発言。

記者はしっかり、ミシュランの担当者にも聞いています。

ミシュラン社は、トゥール・ダルジャンからガイドブック掲載を取りやめて欲しいとは全く言われていない、と断言。喧嘩腰です!

ミシュランのガイドブックに載せないようにするのは簡単なのだそうです。ミシュラン社は、星を与える決定を下してから文書を送り、レストランについての情報を要求します。この手紙に返事を出さなければ、ガイドブックには載りません。

でも、「お宅は1つ星に選びましたので、掲載を拒否しないのでしたらデータをお送りください」というものではないのでしょうね。つまり、与えられる星の数によって、レストラン側が掲載してもらうかどうか決められない仕組みのようです。

トゥール・ダルジャンは、早くアクションを取っておけば良かったのに...。

といって、ミシュランの星は余りにも定評があるので、「一つ星ならいりません」という決断もしにくいと思います。星がないと、レストラン側が拒否したのか、ミシュランが与えなかったのか、一般の人には分かりませんから。

数年前には、2つ星をもらうのを拒否したレストランが話題になっていました。

ミシュランで星を与えられた評価を維持するためには投資がかかる。そうなると、料金を上げざるを得ない。そうなると、今までの常連客たちが来られなくなってしまう...。

このレストランでは、現在のお客さんたちが来てくれれば良いのだ... という判断で、ミシュランのガイドブック掲載を拒否したのでした。

あっぱれ! 勇気があります!

高い食事料金を維持するためには星が1つでは困る、というのとは逆の発想です。

ブログ内リンク:
シャラン鴨って、なに? 2015/07/24


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2006/02/22
フランスのワイン産業は危機にあるらしい。そう「フランス人のワイン消費量は減少している(20日の日記)」で書きました。

世界一おいしいワインを作っているのはフランスだ! という伝統が崩れようとしているなら、守らなければならない。

そこに目をつけた政治家がいました。

国民が喜ぶことを言って人気をかせぐ。それが政治家です。

今の大統領シラクさんは、選挙前の公約を守らないことで定評がありますが、それでいて2期も大統領に選ばれています。やはり指示を得るような発言をすることには効果があるのでしょう。

というわけで、少し前のル・モンド誌に出ていたニュースが面白いと思いました。あまりにもあっけらかんとした政治家の発言なので、記事を読んで大笑い。

「私が大統領になったら○○します」という発言ではありません。だから、むしろ、「あっぱれ!」と言いたくなってしまいます。


◆ ブドウ畑を放置するのは国の文化を捨てることになる

来年の大統領選挙には立候補すると思われている政治家ド・ヴィリエ氏(右派MPF党首)が南フランスにあるオランジュを訪問したときの発言。

ル・モンド誌ではて彼のワインについての発言をクローズアップしていました。

- ブドウ栽培はWTO(世界貿易機構)から切り離す必要があります。なぜなら、フランスのワインはオーストリア・ワインがそうであるようなワイン工場とは全く関係がないものだからです。・・・ ワインは文化の産物、土地のアイデンティティーです。 ・・・ 自らのブドウ畑を放棄国は歴史資産を放棄するとこです。

ワイン産業を盛り返す手段として、の宣伝広告をすることを禁止している法律を撤回することも必要だと説きました。

そして続けたそうです。

- ワインが薬だとは言いません。しかしフランス人が安酒を一杯ひっかけるのを妨げるのは、彼らが生きることを妨げることなのです。

詩的な産物であるワインの味を若者たちに教えるために、ワインに罪があるといるスキャンダルは取り下げる必要があります。そうでなかったら、若者たちには何かが欠けてしまいます。ヴィクトール・ユーゴー * を知らない人のように。

* ヴィクトール・ユーゴーは日本では「レ・ミゼラブル」の作家として知られていますが、フランスでは国民的英雄とも言える詩人です。

ついでに、このド・ヴィリエ氏の発した単語に面白いのがありました。
フランス王家の紋章
初めに断っておくと、フィリップ・ド・ヴィリエ(Philippe de Villiers)という名前からも分かるように、彼は貴族です。

風刺政治ニュースでは、それを茶化して、フランス王家の紋章であるユリの花を模様にしたネクタイ姿なんかで彼を登場させています。

その彼の使った言葉。「安酒を一杯ひっかける」と訳してみた部分は、こうなっています。

Empêcher les Français de boire un coup de pinard, c'est les empêcher de vivre.

Un coup de pinardなどという俗語を使ったことが面白い。

Un coup de・・・というのは私も使ってしまったりしますが、pinardなどを口にしたら、フランス人たちはみんな振り返って私を見ると思う!

pinardとはvin ordinaireのことなのですが、彼だって家族とお話しをするときに、こんな下品な(?)単語を使うことはないと思う。


◆ 次期大統領は「ワイン好き」に限る!

ド・ヴィリエ氏の大統領選出馬をほのめかす発言もふるっていました。

Il faut changer de président et choisir un homme qui aime le vin et non la bière."

この皮肉。フランス語そのものが分かっても、背景を理解していないと笑えないでしょう。

「大統領を変えなければなりません。そして、ビールではなくて、ワインが好きな男を選ばなければなりません」

まず、ワインが好きな「男(homme)」としているのが気になります。

一般的な「人間」という意味で使ったのかも知れませんが、次期大統領候補としてロワイヤル女史の人気が高まっているからでしょうか?

次のビール。この謎解きは簡単です。

現在の大統領シラク氏がビールが好きであることで有名なのです。

去年の夏には、主要国首脳会議を前に、シラク仏大統領がロシアで、プーチン露大統領、シュレーダー独首相と内々の会談したときに発した言葉が話題になりました。

フィンランドに次いで、イギリスの食事はまずい、という発言。

まじめに受け取った関係者も多かったらしいのですが、フランスではシラク大統領がグルメだなどと思っている人はいないのではないでしょうか?

この問題発言を報道した仏リベラシオン紙のスクープの原文を読んだら、このときの会話は食べ物がどうのというよりは、国の批判をひっかけていたのだろうと感じられました。

いづれにしても、フランスではシラク氏は美食についてどうのこうのと言える人とは思われていないと感じています。

しかしシラク氏はビールが好きだというのは有名な話し。

だいぶ前ですが、来仏したイギリスの首相と一緒に行ったボルドーで、有名ワインの産地なのにも係わらずビールで食事してしまったというのがスキャンダルになっていました。

シラク氏がお気に入りのビールはコロナというビールだそうです。

これが一番お好きということもないのでしょうが、南米に行ったとき、およそフランス人には本場でないという偏見のあるビールを「おいしい」と言ったので話題になりました。

実を言って、私はそのコロナというビールを見かけたことがありません。

せめてレッテルだけでも見たいと思って調べたら、楽天市場では売っていました。

コロナエクストラビール 瓶 1ケース(24本) 330ml コロナエクストラビール

本当においしいのでしょうか?...

ル・モンド誌の記事のタイトルは、「ド・ヴィリエ氏、ビールではなくてワインを好む大統領を要求」となっていました。

つくづく、フランス人にはユーモアのセンスがあると思います。


M. de Villiers veut un président "qui aime le vin, non la bière"
LE MONDE | 11.02.06
Le Monde.fr

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★ 目次: ワインの歴史、ワインビジネス、飲酒規制、ワイン文化など
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ


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2006/02/20
「高校の給食で出るワインはまずかった」などと友人たちが言うのでびっくりしてしまいました。

40代の人たちです。

いつまで続いたのかは知りませんが、高校の給食でワインが水代わりに出ていたのは確かなことだそうです。

未成年ですよ!...

でも思えば、私が骨折で入院したときにも、病院の食事でワインをリクエストできました。給食にワインが出るのも、ありうることだと思います。

そんな国なのですが、フランス人たちのワイン消費量は減少傾向にあります。

アメリカの学者が指摘したフレンチ・パラドックス。フランス人は喫煙率が高く、バターや肉などの動物性脂肪をたくさん摂取するのに、動脈硬化性疾患(狭心症や心筋梗塞)による死亡率が低い。それは赤ワインを飲むからだ、という説です。

でも、これは日本の方が大きく取り上げられたようです。健康に良いからと赤ワインを飲むフランス人には会ったことがありません。ワインはおいしいから飲むのですから!

フランス人がいかにワインを飲まなくなったか。30年前との推移でも、これだけの差があります。

            1970年     2001年
普通のワイン:   95.6 リットル   33.7 リットル
AOC付きワイン:   8.0 リットル    27.1 リットル

安物のワインの消費がガタ落ちしています。そこで、ワインを飲むときは良いものを飲みたい、ということなのでしょう。AOC付きワインの消費は伸びています。

AOC(原産地統制呼称)というのは、良い農産物がとれる土地で、厳しい制限を守って作られた質の高い農産物に与えられるレッテルです。

AOCが付いているワインは、言ってみれば「お育ちの良いワイン」ということになります。

統計が古いのですが、最近はもっとワインの消費は下がっていると思います。

酒飲み運転の取り締まりはだんだん厳しくなってきました。いまだに多少はお酒を飲んで運転して良いのですが、その「多少」の度合いが低い数値になってきたのです。

ところが、最近は飲酒運転の取り締まりに拍車がかかっています。

みんなビクビクしています。フランス人は、こんなに肝っ玉が小さかったのか... と驚いてしまうくらい。

でも無理はありません。

罰金をとられるのは我慢できるとしても、フランスは公共交通が発達していないフランスでは、免許を取り上げられたら日常生活に支障をきたしてしまう人が多いのです。



というわけで、レストランなどでは目だってアルコール飲料の消費が落ちているそうです。レストラン経営者と話しをすると、みんなぼやいています。

でも、痛手をもろに受けているのはワインをつくっている農家。

ステータスが低いワインをつくっている地方では、かなり深刻な事態のようです。

フランス人たちが飲まなくなっただけではないのです。カリフォルニア、オーストラリア、南アフリカ、チリなどのワインがクローズアップされてきて、価格競争に負けるフランスの安いワインを売ることが難しくなってきました。

さすがフランス人で、こういう国々のワインは飲む人はほとんど見たことがありません。でも、輸出は落ち込んでいるのでしょうね。

ところで、来年にはフランスの大統領選挙があります。こういうワイン産業の危機に目をつけて発言した候補者がいたので笑ってしまいました。

続き:
最近のフランスはワイン不況。それでも質の高いワインは生き残る!

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フランス人はワインを飲まなくなってきている 2016/02/27
★ 目次: ワインの歴史、ワインビジネス、飲酒規制、ワイン文化など
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ


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2006/02/17
1カ月前にレストランに行ったときの写真をブログで使えるように加工していたのに、載せていなかったのを思い出しました。



私のお気に入りのレストランでとった昼食です。

ちなみに、47ユーロのメニュー(コーヒーは別)。

もう長く通っているレストランなので、テーブルにつくと「キール」というブルゴーニュの食前酒をサービスしてくれます。

「いいな~」と思われるかも知れませんが、サービスなんかしてもらうとチップをはずむので得になるわけではありません。

でも、気分は良い。それで、この町に行ったときには、「やはり、あそこに行こう」と思ってしまいます。このときは普通のメニューをとったのですが、ランチメニューはお手軽な値段なので。

このレストラン、数年前にミシュランの星を失ってしまったときが印象的でした。

シェフはメンツをつぶされたとばかりに発奮したのか、星を失った直後に行ったら、料理が格段においしくなっていたのです。

翌年には星を取り戻しました。

ミシュランをはじめとするグルメガイドブックの評価には問題があると思っていますが、このレストランが星を失ったときは、無理ないな... という感じがしました。

味が目立って落ちてきたのではないのでした。フランスのトップレベルの料理がひたすら見た目を重視して、味も胃にもたれないようになってきていたのに、ここのシェフは伝統的なフランス料理、つまり味が良ければ良い、というのを続けていたのです。

ボリュームをこなせない私は、今のフランス料理の傾向は大歓迎!

ヌーベル・キュイジーヌというのがありましたが、今の方が日本料理の影響をもろに受けているのではないでしょうか?

このレストランが時代の波に乗ってきた理由は、少し後になって分かりました。息子さんが仕事を手伝うようになったのが変化の理由でした。

若いので、今のフランス料理の傾向を勉強してきたのでしょう。

最近は食器まで新しくなってきています。

今までは、ただの白いお皿だったのが、最近は四角い皿が多くなりました。

少し前まで、四角い皿は高級レストランのトレードマークの感じがあったのですが、最近は庶民化してきて、スーパーで売っている安い皿にまで四角いのが登場してきています。

日本料理の影響だと思っています。

上の写真をご覧ください。

この日私がとった料理も四角い皿のオンパレードでした。

お通しとコーヒーの皿など、もう完全に日本趣味を感じてしまいます!

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★ 目次: フランスの日本食ブーム


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2006/02/16
友達から夕食に招待されたので行ってきました。

バレンタインデーの夜でした。集まったのは8人。

別に、ロマンチックな夜を一緒に過ごす人がいない、という人たちが集まったわけではありません。

ご主人をパリにおいて娘さんと帰省していた友達が、予定があいていたその夜にたまたま夕食会を催した、というだけのことだったと思います。

このお友達。シンデレラ物語のようなストーリーを持っています。

話すと長くなるので別の機会にしますが、ともかく、私の交友関係の中ではトップクラスのお金持ち。

まさに、お金を湯水のように使うというイメージの生活をしています。

彼女が生まれ育った家はほとんど廃墟になっていたのですが、膨大なお金をかけて修復しました。このあたりなら、問題なくお城が買えてしまえる予算です。

どうということのない農家だったのですが、2百年以上たっている大きな家なので、ある程度は歴史的価値がありました。最高級の建材を使って修復するとこうもなるのか、という例。素敵な家に生まれ変わりました。

私なら、そこまでお金をかける余裕があるならお城を買ってしまうけれど...。

仲の良い兄弟たちが集まる家になっています。

お部屋は、フランスを紹介する雑誌のグラビア写真に出てきそうな装飾。広い居間にはロウソクがあちこちにあって、食卓の上には銀食器...。

フランスのブランドに詳しい人なら、「あ、これは○○...」と分かるような商品なのでしょう。でも、そういうものにはうとい私には分かりません。でも、かなりの高級品らしいことは分かるので、うっかり触って壊さないおうに気をつけます。

彼女はパリに住んでいて、ドービルとか、お金持ちが別荘を持つ町にも幾つか別荘を持っています。

全く気取らない女性なのですが、ふとブルジョア的な言葉遣いが出るのが私にはとても面白いです。教科書では習ったけれど、普通では使わないような正式の表現を、娘さんや兄弟に使っているのですから。


◆ 絵に描いたようなメイドさん!

パリには住み込みのメイドさんがいるのですが、ブルゴーニュに田舎に帰省するときには連れてこないで、地元で手伝ってくれる人を雇います。

かなりの田舎ですから、彼女の休暇中に働いてくれるようなレベルの高いプロのメイドさんなんかいないのが普通。

夕食会を催すときにはトップレベルの食材を調達するのですが、メチャメチャな料理にしてしまったメイドさんもいました。

一昨日行ったときには、どこで見つけたのかと思ってしまう、素晴らしいメイドさんがいました。

いでたちからして、プロのメイドさん。

東南アジアなら珍しくはありません。でもフランスにもこんなメイドさん姿が残っていたのかと、びっくりしてしまいました。



パリパリにノリのきいた白いエプロン。

サテンでできたような白い造花の髪飾りまでつけている!

パリあたりにはメイドさんルックの専門店があって、こういう小道具を売っているのでしょうか?

お料理もおいしかったのですが、メイドさんが作ったデザートが評判を呼びました。

田舎風のデザートなのですが、とってもおいしかったのです。

リンゴのタルトと、カーニバルの時期(今がそうです)に食べるベニエ。

「こんなおいしいベニエを食べたことがない♪」と言うと、彼女はこの上なく嬉しそうな顔をしてコツを教えてくれました。

その笑顔に優しさが溢れている...。

こんなメイドさんを持ちたい!

友達をたくさん呼ぶのは楽しいのですが、準備や後片付けが大変なのです。メイドさんがいれば、問題は解消。

私たちが食後酒をソファで飲んでいる間に、台所はすっかりきれいになって、メイドさんはいつの間にかお家に帰ったようです。

でも、私には分かっているのです。私はメイドさんは使いこなせない...。

フィリピンで少し生活したとき、家にはメイドさんが2人いました。私の方が年下だったし、一緒におしゃべりしたい気持ちもあったので遊びに誘ったのですが...、完全にバカにされました!

メイドさんを使うには、ある程度の威厳が必要であって、それが全くない私には「ご主人」になることはできないと悟ったのでありました。

この日、お開きになったのは午前2時ころ。

垣間見たフランスのお金持ちの生活でした...。


メイドさんが作ったデザートを「ベニエ」と言ったら、このあたりではgarguessesと呼ぶのだと言われてしまいました。ベニエ(beignets)というのは「揚げ物」の総称であって(テンプラもそう訳します)、カーニバルの時期に食べるベニエには別の呼び名があるとのこと。

でも、この日集まった友人たちはブルゴーニュの人ばかりだったのですが、そうは呼ばないと言う人もありました。これを書きながら、garguessesをフランスの検索エンジンで調べてみましたが、何も出てきません!

先日通りかかったパン屋さんの店先に、「ベニエ」にはフランス各地で色々な呼び名があると、幾つか名称をあげていたので写真におさめました。

ブログ内リンク:
★ 目次: フランスの祭日・年中行事について書いた日記


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2006/02/15
バレンタインデーを祝うフランス人は62%というアンケート結果を、去年のブログで紹介していたことに気がつきました。

それをすっかり忘れていて、先日は、どのくらいのフランス人が祝うのだろうか?... などと思っていたのでした。

ブログというのはメモ代わりにもなる。

その意味で、またメモっておきます。


◆ パスカル・キニャール

現在活躍しているフランス人作家の中で、おそらく一番教養のレベルが高いのではないでしょうか?

作品にはラテン語やギリシャ語などが飛び出してきます。

日本の作品まで引用してしまっている!

最近気に入ってしまったのが、これ。

Izumi Shikibu :
Ce qui est étrange dans ce monde
C'est qu’il n'y ait pas de fin
aux amours sans retour

- Pascal Quignard, Sur le jadis, Gallimard (P.167)

和泉式部なんて、どこで知ったのかと驚いて調べてみたら、ちゃんとフランス語訳が出版されていたのでした。
そこから取った文章なのでしょうか?
ボードレールのように美しいフランス語!...


◆ 日本の古典を読むフランス人がいる...

ついでに調べてみたら、日本の古典がたくさんフランス語に翻訳されていました。

我々が読んでも難しいような作品なのに、フランス人に理解できるのでしょうか?...

むかし、『源氏物語』が仏訳されたときには、友達に勧めて買わせてしまいました。フランス文学の特徴である心理描写が素晴らしいのだ、と言って。

たくさんの本を読んでいる読書家のフランス人だったのですが、読んだのは初めの方だけだったようです。和歌などを注釈なして翻訳したって理解できるものでもないはずだ...、と思いました。

フランスのネットの本屋サイトで、日本の古典に対するコメントを見てみました。

ちゃんと理解していることを書いているのです。

すごい...。


◆ 映画『めぐり逢う朝』

パスカル・キニャールという作家の名を知ったのは、『Tous les matins du monde(邦題は「めぐり逢う朝」)』とう映画を見たときでした。
GOO 映画情報

この映画の原作を書いたのがキニャール。彼が紹介するまで、サントコロンブ(Sainte Colombe)という作曲家は全く忘れられていた存在だったのだそうです。

実を言って、こういう、むくわれない恋の話しというのはイライラしてしまって好きではないのですが、Jordi Savall ジョルディ・サヴァール演奏の音楽は素晴らしい。心が休まるので、サウンドトラック版CDを落ち込んだときによく聞いています。

どんな音楽かは、こちらのサイト(英語)で聞くことができます。さわりだけですが、きれいな音で入っています。

それにしても、この『めぐり逢う朝』というお話し。まさに彼が著書に書き留めた和泉式部の言葉が柱になっているのは偶然でしょうか?

- - - - - - - - ---
メモ

Pascal Quignard, Sur le jadis, Gallimard より:

La France, ce n'est pas un pays, c'est le temps !

Il neige depuis l'âge des premiers dieux, pourtant jamais la neige n'a été aussi fraîche qu'elle l'est ce matin.
Tel est le jadis selon les proverbes des anciens habitants du Japon.



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★ 目次: 文学者・哲学者、映画・テレビ番組
★ 目次: クラシック音楽
カルドナではジョルディ・サヴァールに会えなかった... 2012/04/18


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2006/02/14
最近、外出するときには必ず持って出るものがあります。

クレ・デュ・ヴァン(フランス語で「ワインの鍵」という意味)という小道具。

クレ・デュ・ヴァン -Clef du Vin -プロフェッショナル ポケットタイプ

これをワイングラスに入れると、ワインがセラーに寝かせた状態になるのです。

1秒つけると1年熟成した状態になります。

2秒なら2年。15秒つければ、15年... という具合。

どうしてそうなるのかを説明すると長くなるので省略してしまいます。

上の写真にリンクしたお店が、かなり詳しく説明していますので、ここをクリックしてお読みくださいますか?


◆ 私がクレ・デュ・ヴァンを欲しいと思った理由

1) 若くて喉ごしが悪いワインをあけてしまったときに、瞬時にして熟成したワインにして飲むことができる。

2) ワイン醸造農家で買い付けをするときには試飲をするのが普通なのですが、このクレ・デュ・ヴァンがあると、数年先にどんな味になるのかを味わってワインを選べる。

3) セラーにストックしてあるワインの飲み頃を知ることができる。


◆ 本当にワインが熟成してしまう!

こんなもので本当にワインが熟成した味になるのだろうか?... という疑いはあったのですが、好奇心が強いので買ってしまいました。

予想以上にすごいです!

この金属をグラスに入れると、はっきりと熟成した味になるし、香りまで変わってきます!


◆ 高級ワインほど端的に結果がでる

このクレ・デュ・ヴァンを手に入れてからは、機会あるごとに試しています。

何人もの友達に使ってもらったのですが、ワイン通の人も含めて、これには効果があることを誰もが認めました。

それで、とっておきのワインでも試してみる気になりました。

「コルトン」というブルゴーニュ赤ワインで試したとき、このクレ・デュ・ヴァンは優れものだ! と結論しました。

特級ランクのワインです。私としては、「今日は良いワインを飲むぞ~」というときに出してくるランク。


この日試したワインは、2002年もの。普通なら、まだ地下のセラーに寝かせたままにしておくワインでした。

でも、買ってから2年くらいたっているので、やはりどうなったか気になる。

クレ・デュ・ヴァンがあると、若すぎても飲み頃に変えてしまえるので出してくる気になりました。



1秒が1年ですから、ちゃんとタイマーを用意して時間をきっちり計りました。

グラスを一人4つ並べて、鍵を浸した時間が違うワインを入れて味を比べました。

10年くらいで、かなり味が良くなりました。このくらいが飲み頃なのだろうか?...

でも、もう少しやってみることにしました。

ところが15年にすると、ワインの深みがなくなってしまった...。失敗。飲み頃を過ぎると、味は悪くなるのです。

どうせ実験なのだから...、と、20年にしてみました。

すると、どうでしょう。15年で眠ってしまったワインの味わいが復活したかのように、素晴らしくおいしくなったのです!

まさに開花した感じ。これには驚きました。

ワインを寝かせておくと、そういう眠ってしまうような時期があるのだと聞いたことがありましたが、本当にそうだと分かった次第です。



こちらは、同じくブルゴーニュの、白ワイン「プュリニー・モンラッシェ 2000年」で試したときの写真。

2000 ピュリニー・モンラッシェ 白Maison J. Faiveley 750ml

このときは、テースティング用のアンピトワイヤーブルエスプリ アンピトワイヤーブル タステールで味わってみました。

これも、かなりの変化を示しておいしくなりました。

このグラスを使うと香りもよく分かります。この魔法の鍵が、香りまでこんなに変えてしまうのかと知って驚きました!

私の結論:

端的に結果が感じられるのは、ひどく若すぎるワイン、それから、長く熟成すると味が素晴らしくなる高級ワイン。

◆ クレ・デュ・ヴァンの欠点

質の悪いワインをおいしくするという効果はありません!

物理的に欠陥があるワインは、かえってその欠陥がひどくなる感じさえしました。

それから、色は全く変りません。味や香りは熟成したようになるのに、色だけは若いままなのは奇妙でもあります...。

やはりワインは寝かせてから飲みたいものです。

でも日本家屋に地下のセラーはないのが普通ですよね。ワインに凝ったらワイン専用のセラーを持つ以外にないのでしょうか?

でもワインセラーって、とても高価...。

ワインセラーCS32D(木目調扉)

それに、こんなのを置く場所がない人もいる。

そうなったら、クレ・デュ・ヴァンで熟成させた味にして飲んだって良いのではないないかと思ってしまいます? 若すぎて口当たりが悪いワインというのは、私は大の苦手なのです。

もう一つの問題点。

よその家でワインをご馳走になるとき、クレ・ドュ・ヴァンを使いたくなるワインを出されることがあります。

でも、うまく話しを切り出して小道具を取り出さないといけません。そうでないと、「このワイン、おいしくない」というジェスチャーになってしまいますから!


◆ クレ・デュ・ヴァンの面白さ

ブランデーの類いまで熟成させた味にしてしまうことを発見しました。

ブランデーは、買ってからワインセラーに寝かせておいたって熟成しないのですから、これはすごいのではないかと思いました。

田舎でよく出される、熟成が短くてきつい自家製ブランデーが、まろやかな味になってしまうのには感激します。

安いコニャックを買って、これでまろやかにしてしまえば経済的だ! などと冗談を言っている友達がいました。

メーカーでは、貴腐ワインのような甘口のワインは驚くほど変ると言っています。でも、ブランデーも熟成させてしまうとは言っていないのですが。実験したことがないのかしら?...

もう一つ、使ってみて面白いと思ったことがあります。

ワイン1本で色々な段階の味を楽しめてしまうこと。

人によって、若いうちに飲むのが好きとか、古酒らしくなったのが好きとかあります。

それで、友達たちと飲むときには、クレ・ドュ・ヴァンでそれぞれが好きな段階の味をつくることができるので便利。

「何年がいい?」なんて言い合ったりして、みんなで遊んでしまえます。


◆ フランス製なのに、日本で買った方が安い

クレ・デュ・ヴァンは、昨年帰国していたときに楽天市場で買いました。そのときのことは、こちらこちらのブログで書いています。

私が買ったのは、折りたたみ式の「プロフェッショナル」と呼ばれるタイプです。

スプーン型もあるのですが、持ち歩きにはこちらの方が便利でした。それに、この折りたたみナイフは、ブドウの剪定をするときに使うナイフに似ているので見た目が良いと思う。

フランス製なのに日本で買ったのは、フランスでの販売価格をインターネットで調べたら、日本の方が安かったからです。

私の小道具でワインを味わったフランス人の友達は、誰もが欲しがるのですが、フランスで買うと4割も高いのです!

フランスではどこでも同じ価格で売っているようなのですが、日本ではお店によって価格に開きがあります。買おうと思われる方は、お値段を比較されることをお勧めします。



クレ・デュ・ヴァンを楽天市場で検索


2006/02/13

朝起きて鎧戸を開けると、外は雪国でした。

まるでクリスマスみたい...。

テレビにはアメリカの大雪の模様が映っています。もっとすごい雪!

地球の温暖化というけれど、寒さも厳しくなっているような気がしてなりません。

昨日会ったお年寄りが言っていました。

「夜に氷点下になるのが、今年は3カ月も続いている。こんな寒さは経験したことがない」

私はもともと、フランスの平均気温は5度くらい上がった方が良いと思っているので、今年がそんなに寒いかどうかは意識していません。


◆ 雪やこんこん

何か季節を象徴的に表すものがあるとき、日本にはそれにちなんだ童謡があるような気がします。

車で長いことドライブしているとき、退屈しのぎとお愛想に一曲歌ってあげたくなります。

菜の花畑が一面に広がっているとか、カラスがいるとか、窓から見えるものには何かしら童謡があります。

というわけで、雪が降っていたときに「雪やこんこん」と歌ってしまったことがありました。

いやあ、受けました!


なぜフランス人たちが喜んでしまったか?

フランス語がお分かりになる方なら、笑ってしまうと思います。

でも私は、そのとき意識していなかったのです! なんでみんながそんなに喜んで、「もう一回歌って」なんて言うのかと思いました。

「コン」という発音は、フランス語で con と書く単語と同じになります。

conとは「バカ」の意味。

それを続けて「コン、コン」とやると、バカという言葉が和らいで滑稽味が出てきます。

打ち解けた友人との会話で、私はよく「C'est con con, mais... 」という言い方をします。

「ちょっとバカなことだけれど...」というニュアンスで。

C'est con ! とやると、怒った感じで語気がきつくなるので、おどけて「コン、コン」と言うのが私は好き。

コンを2度言うのが一般的なフランス語の使い方なのかどうか知りませんが、ニュアンスは通じるようです。

それで、「雪やこんこん」と私が歌うと、フランス人には「コン、コン」という部分だけは、はっきりと聞き取れるのです!


【追記】

私は勘違いしていたことをコメントで教えていただきました。

この歌の歌詞は「雪やこんこん」ではなくて、「雪やこんこ」だったのでした! 文部省唱歌で、題名は「」。

 |雪やこんこ あられやこんこ
 |降っては降っては ずんずん積もる
 |山も野原も わたぼうしかぶり
 |枯木残らず 花が咲く

ただし、「雪やこんこん」という題名の幼稚園唱歌も存在していました。こちらは東クメ作詞・滝廉太郎作曲で、出だしの言葉は同じなのですが、別のメロディーでした。

 |雪やこんこん、あられやこんこん
 |もっとふれふれ、とけずにつもれ
 |つもった雪で、だるまや燈籠
 |こしらへましょー、お姉様


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