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2006/08/29
先週のワイン買い付けでは、2グループに分かれて現地集合にしていました。其の日は2軒のワイン農家に行くことになっていて、1軒目の農家に午後2時に集合。

幹事になった人がいて、農家のアポイントをとってくれていました。

「午後2時に試飲をするなんて気が狂っている。あいつはパリなんかに行ったから、感覚がなくなったんだ!」なんて、ブー、ブー言う人がいました。

普通は食事の前にワイン農家に行って試飲するものなのです。すきっ腹の方がワインの味がよくわかるから。

2時が気にくわないなら、連絡があったときにそう言えば良かったのに...。

ともかく、私のグループは軽く食事をすることにしました。フランスのレストランは時間がかかるので、普通に食べていたら時間に間に合わない。それにお腹がいっぱいになったらワインの試飲どころではなくなる...。

というわけで、ひどい中華料理レストランに入ってしまいました。まずいので、みんなほとんど食べない。ワイン農家に行くには早すぎる時間で食事を終えてしまいました。

食事がまずかったので、みんな不機嫌...。

それで私は、気分転換にブドウ畑を散策することを提案しました。そのときの写真は「ブルゴーニュのブドウ畑が美しい季節!」でお見せしました。


◆え? アポイントがない?!

約束した午後2時、ワイン農家に到着。

「試飲・販売」と看板を出しているところも多いのですが、ここはそんなものがない。友達がアポイントを取っていたのも納得しました。

門を入ってご主人に挨拶したら、今日は試飲の予約がなかったので、ボトルのラベル張りをしている、とおっしゃる。でも、こういう場合に「今日はダメです」などと断るはずもないので気にはしません。

本当にここなの?... と不安でした。私も来たことがあるはずの農家なのですが、記憶が定かではありません。でも、一緒にいた友人は「ここだ」と確信している。

小川も流れていてきれいな村だったので、散歩しながら第2グループの到着を待ちました。

全く来ない! 事故にでもあったのかと心配にもなってきます。こういう場合のために、ちゃんと携帯電話の番号を交換しておけば良かったのに...。


◆いいな~、家族で働けるなんて...

心配して再び姿を現したご主人が、ラベル張りを見学するかと誘ってくれました。



ご夫婦と子どもたち二人がラベル張り作業をしていました。

一つの機械がボトルを洗浄して乾かし、そこにつながっている機械がキャップを付けてラベルを貼る。

四人で流れ作業。なんだか、とてもほのぼのした光栄で、ほほ笑ましかったです。

末っ子の男の子もいっぱしに働いている。でも大きくなったら、最高級のブルゴーニュ・ワインをつくれる仕事を受け継げるのですものね・・・。羨ましい限りです!


◆第2グループが到着して、試飲は振り出しに戻る

もう約束の時間を30分経過。第2グループは来ないのだろうと判断して、私たちは試飲を始めました。

午後4時。順番に試飲していたボトルが最後になったとき、第2グループの7人がセラーに入ってきました。

ご主人が席を外したときに説明するには、当日になって予定を変更したとのこと。留守番電話に伝言を入れただけなんていい加減ですよ。メッセージを入れられた人は、もう出発していたのです!

後で行くはずだった農家を先にしたのだとのこと。でも美味しくなかったので、私たちが逃してしまったのは惜しくなかったとと聞いたので、後悔はしません。

ここの農家は約束を聞いてなかったのだと言うと、3カ月前に電話したのだとの返事。お婆さんが電話に出たので、ちゃんとご主人に伝えなかったのだろうな、なんてノンキ。

幹事なら、直前にも確認の電話をすれば良かったのに。皆が集合しても、農家がからっぽだったら、どうするの?!・・・ フランス人って、本当にいい加減...。

時々お呼びがかかって姿を消しました。家族の人たちはラベル張り作業を続けていて、ワインの種類を変えるときにはご主人でないとラベルを交換する作業ができなかったらしい。

それはそうでしょうね。違うワインのラベルを貼ってしまったら大変ですから。



ご主人が戻ってくるのを待つ間、試飲する部屋の奥にあった樽の向こうに、なにやらいわくありそうな扉があるのに気がつきました。

アンティークショップに出せるような鉄格子(右の写真に矢印を付けました)。

こういうドアの向こうには、年代もののワインが眠っているはずだと覗いてみたら... ありました、ありました! 奥には棚があって、たくさんボトルが眠っていました!

戻ってきたご主人に、「鉄格子の向こうに入っているのはPMGでしょう?」と聞くと、「そうだ」と笑って返事されました。

「PMGって何でしょう?」というのをクイズにしてしまっても良いのですが、ブルゴーニュでなければ耳にすることもない造語だと思うのでクイズなんかにはできません。

「Pour ma gueule (私の口のため)」の頭文字をとってPMG。

ワイン農家が自分で飲むためのワインのことを、ふざけてそう呼んだりするのです。

ここで使っている「口」はお上品な言葉ではありませんし、誰でも知っている表現ではないので、ブルゴーニュにいらしても、こんな言葉を発したりはしないでくださいね♪


◆ワインづくりの話しをたくさん聞けた

ご主人は、再現なく興味深い話しを聞かせてくれました。ワインづくりに情熱を注いでいるのが伝わってきます。

あの2003年の猛暑のときには、地域で一番早くブドウの収穫を始めたのだそうです。収穫するそばからブドウがカンカン照りにされてしまう猛暑でした。ご主人はいち早く、収穫したブドウを積む車に入れるドライアイスを注文したそうです。

後でその方法を聞いた農家が真似したら、もうドライアイスは注文に追いつかなくなってたそうです。

2003年は前例がないほど特殊な異常気象だったので、どの農家がつくったかが大きく左右されると、何処のワイン農家に行っても聞かされました。失敗したところでは話題にするはずもないのですが。

同じワインをお店で買っても良いのですが、やはり生産者から苦労話しを聞くと、ワインに愛着がわきます。

私たちはワインの試飲を堪能しました。

みんなで注文したワインを車に積み込んだときには、もう7時を回っていました。5時間も居座ってしまったのでした!...


◆掘り出し物は隠しておきたいけれど...

この日一緒だった友達の中には、このワイン農家はブルゴーニュで真面目にワインをつくっているトップ10に入っているのだ、という人もいました。

ご主人は生産するワインの25%が、私たちのように気に入って買いに来てくれる人たちの買い付けるものだと喜んでいました。それから、ワインを選んで買い付けるプロの人たちなのだそうです。

ワインづくりの冥利につきるというお顔!... ワイン不況に悩むボージョレーで出会うワイン農家とは全く違います。

日本にも輸出しているのだと聞いたのですが、それほど出回ってはいないように見えました。

全く身勝手な思いですが、せっかくブルゴーニュにいるのだから掘り出し物をみつけられると期待している私にとっては、あまり出回っていない方を喜んでしまいます...。

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2006/08/26
ブルゴーニュワインの中でも最も高級なワインが生産されている地域に行って、友人たちとワインの買い付けをしてきました。

2グループに分かれて現地で集合にしたのですが、私たちグループは昼食後に約束の時間まで少し余裕があったので、観光客たちも行くような有名なブドウ畑があるあたりを少し散歩しました。


ブルゴーニュ・ワイン地図


◆今年のワインは素晴らしいのではないか?

ブドウの房が大きくなってきた今の時期、ブドウ畑は一番美しいのではないでしょうか?

特に今年はブドウがとても健康的で美しく見えました。

収穫まで1カ月足らず。このまま元気に育ってくれたら、今年のワインはとても良いものができそう!



ピノ・ノワール種のブドウです



◆ブドウ畑にわざわざ雑草を生やしていた!

ブドウ畑を眺めていると、毎回、何かしらに気がつきます。

今回気が付いたのは、畑の雑草。



右側の畑には雑草がほとんどなくて、きれい。
左側は雑草が少し生えていていますね。

手入れの良い畑をみると、ワインの値段は高いけど、これだけ手入れをしているのだものな... と思ったりします。

ところが、雑草だらけの畑を発見!



この畑の持ち主の家で不幸があって、畑の手入れを怠ってしまったのかと思ってしまいます。

でも、そんな時期があれば良いワインができないので、農家の人が畑に出られないなら、誰か代わりの人を雇って手入れするはず。

余りにも変...。

最近は自然農法が流行っているので、こういう畑にするのがブドウに良いということで、わざわざやっているのではないか?...

この後、買い付けをするワイン農家に行ったので、試飲をしているときにご主人に聞いてみました。

やはり、畑の雑草を除去しないのは意図的なことなのだそうです。背が高くならない雑草の種をわざわざ蒔いたりもするのだそうです。

そうすると、虫がでてきたりして自然の体系が守られた環境になるから。

* 蒔くのはpâturin(イチゴツナギ属 イネ科の草本属。牧草や雑草に多い)と呼ばれる草の種


◆馬で畑を耕すのは効果があるのか?

高級ワインをつくっているブドウ畑では、色々な工夫をしています。

ご主人に、「馬でブドウ畑を耕すところも出てきたけれど...」と言ってみました。この農家では馬で耕させることはしていないのだそうです。ちょっと批判的な反応でした。

馬で耕した後は、その後ろから草を取り除いていかなければならないのに、そこまではやっていない。それでは、せっかく馬で耕す意味がない。

それに、馬で耕した後にトラクターで畑に入ったら、せっかく柔らかくなった土を固めてしまう。ご主人のところでは、軽量のトラクターを使うという方法をとっているとのことでした。

でも、馬でブドウ畑を耕している人とおしゃべりしたときには、これはとても効果があるのだと力説していたのですが...。

ワインをつくる人たちは、それぞれに良いと思う方法でやっているのでしょうね...。




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2006/08/25
シャンパンを買うために、ブルゴーニュ地方に隣接するシャンパンの産地を旅行したとき、ついでにグリーン・ツーリズムを楽しみました。

そのときの日記を一覧にしておきます。



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2006/08/24

シリーズ記事 【シャンパンを買いに行ったついでにグリーン・ツーリズム】
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その6


シャンパーニュ地方の南部に位置するオーブ県で行き当たりばったりの観光した日帰り旅行で、一番感激したのは「カドル」と呼ばれる石造建物が幾つも残っている散歩道に出会ったことでした。

実は、先月行ったシャンパン祭り(セーヌ河流域の村々で行われたシャンパン祭り)で、こういう散策コースがあることを知って、いつか行きたいと思っていたら、たまたま通りかかってしまったのでした。

あいにくお昼前でレストランを探さなければならない時間だったので、車で行けるところまで移動して、あとは歩くというものでした。いつかたっぷり時間があるときに、ゆっくりと周遊コースを歩いてカドルを全部見てみたいです。


◆カドルとは?

cadole(カドル)というのは、石を積み上げただけ、つまり石と石をつなげるものも挟みこんでいないし、支える柱もなしに造った小屋のこと。

 

色々な形のカドルがありましたが、これは一番背が高かったもの。
入り口は腰をかがめて入れる高さで、中は数名が入れる広さです。



◆廃墟が好き

「こちらに1つカドルがあります」というような標識がなかったら、とても見つけられないような場所ばかりにありました。

とんでもないところでぽっかりと姿を現す小屋...。感激しました!

昔の姿をそのままに見せるために修復されているのも良いのですが、崩れたままの姿も好きです。

例えばギリシャの建築。ギリシャで遺跡を見るよりも、シチリア島の浜辺に転がっていたギリシャ文化の建築物の柱を見たときの方が感動しました。

崩れている建物を見ると、なぜか私は、そこにいた人たちが感じられるのです...。

この日カドルと呼ばれる小屋を見ていると、こんな所でささやかな休息していた人たちが偲ばれてきました。


◆あちこちに残っていたカドルは何だったのか?

フランスで旅しているとき、古いものが残っていると説明する看板が立てられていることが多いのですが、ここには道しるべしかありませんでした。

予算がないのでしょうね...。めったに観光客が来ることもないようなところなので仕方ありません。せめて道を整備していてくれたのだけで感謝。

ブルゴーニュやボージョレーのワイン産地を散歩していると、こういう小屋を見かけることがあります。昔はたくさんあったのでしょうが、残っていないので、めったに見つけることはできませんが。

カドルは、ブドウ畑で作業する人が、夏は暑さしのぎ、冬は寒さしのぎをした小屋だったのです。ブドウ畑をつくるときには、畑から大きな石を取り去るわけですが、それを利用して小屋を造る。

この日に見つけたカドルは、どれも森の中や穀物畑の中にありました。

ブドウ畑にある、という先入観があったので、とても不思議。もしかしたら、木こりとか、炭焼きをした人たちの小屋だったのだろうか?...

カドルを6つくらい見たとき、時計は、もう午後1時を回っていました。

田舎で旅するときは気をつけなければいけないのです。2時くらいにはレストランに行かないと、どこも入れてくれないという悲劇がおきてしまいます!

周遊コースにあるカドルのすべてを見るのは諦めて、コースから抜けてレストラン探しを始めることにしました。

そうしたら、ブドウ畑にあるカドルを発見しました!



遠景はブドウ畑。まるでブドウ畑の海という広大さでした!


満足。やはりカドルはブドウ畑と一緒に見たいと思っていたのです!


◆帰宅してから、気になったのでカドルを調べてみました

こういう石灰石を積み上げた家というのが、私はやたらに好きなのです。

同じ情熱を燃やす人がフランスには多いので、インターネットには情報が出ているはず。帰ってからさっそく検察したら、出てきました!

やはり、私が見たカドルはブドウ畑で働く人たちの小屋だったそうです。

19世紀末、フィロクセラ(phylloxéra アブラ虫病)が発生してフランス各地でブドウ畑に大きな被害を与えたのですが、その後には余り質のよくないワインしか作れない畑などは再びブドウの苗が植えられることもなく放置されました。

この日私が行ったところも、昔のブドウ畑は姿を消し、石積みの小屋だけが残ったのだそうです。ここが再びブドウ畑として使われていたら、近代農業では邪魔なだけのカドルは取り壊されていたことでしょう。

カドルの古いものは300年も500年も前に作られたものがあるのですが、私が見たのはせいぜい100年か200年前に建てられたものでした。

それでも、近くに幾つも残っているのは貴重だし、なまじっかきれいに修復されていないだけに、昔の姿をとどめているので貴重な存在でした。


◆フランス語でも色々に呼ばれる石積み小屋

カドルのように、石と石の間に土などを入れて固めない石積みをpierres sèchesと言います。

そういう方法で作られたカドルは、地元によって様々な呼び名をつけています。

ドルドーニュを旅行したときには、こういう石を積み上げた小屋をたくさんみましたが、この地方ではBorie(ボーリ)と呼ばれていました。小屋というよりは、住居になっているくらい大きなものだったのを思い出します。日本で言えば飛騨高山の白川郷のような集落になっているところも見学しました。

ブルゴーニュではカドルと呼ぶのですが、スペルはcadoleともcadolleとも綴られます。

このほかにも、フランス各地に色々な呼び名があります。

なお、cadoleの日本語訳を知るために大きな和仏辞典を引いたのですが、出てきませんでした...。




Wikipédiaから:
Cadole   Borie   Capitelle

- La cabane ou le cabanon, un peu partout.
- La baraque, la baraquette, terme assez répandu également.
- La gariotte ou gariote qu'on trouve dans le Lot
- La borie, dans le sud de la France, notamment en Provence.
- La caselle, dans le Quercy en particulier, cazelle souvent sur le Causse du Larzac et le Causse Comtal.
- La cadole, dans le Mâconnais par exemple.
- La loge, dans plusieurs régions, Aube, Yonne...
- La Clède des Cévennes pour sécher les chataignes.
- Le pagliaddiu en Corse.

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2006/08/23

シリーズ記事 【シャンパンを買いに行ったついでにグリーン・ツーリズム】
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その5


昨日の日記で書いた工事中の建物を見たときには、その敷地の向かい側に川が流れていていました。

セーヌ河だったか、あるいはその支流だったか?...

川の向こうにお城が見えました。

お城かと思って車を止めたところにあったのは古そうに見せるだけの建物で、その敷地から本物のお城が見えたわけです。



懐かしい!...

10年くらい前に、このお城に行ったことがあったのでした。行ったのは仕事のためだったのですが、お城の見学もできたことを喜びました。


◆フランスのお城と言っても、色々ある...

フランスにはお城が無数にあって、入場料を払って見学したくなるような歴史的価値があるお城は、フランスに4万くらいはあるだろうと言われています。そういうランクのお城は、ブルゴーニュ地方には800くらいあると言われます。

お城と言っても、ピンからキリまであります!

「タダでくださる」と言われても、お断りしたくなるようなものもたくさんあります。

税金の方は田舎なら少ないとしても、廃墟にしないための維持費や手間は膨大なものですから、苦労ばかり背負い込んでしまうことになるからです。

どういうものを「お城」と呼ぶかという条件はありません。

こういう「大きな家」というだけの建物を「お城」と呼んで欲しくない! というのにも出会います。

でも、昔から近所の人たちが「お城」と呼んでいたり、持ち主が「シャトー」と言ってしまったりすれば、そうなってしまう。

このお城は立派でした。まず、気が遠くなるほど大きくもないのも魅力。それから、内部にも、立派な階段や暖炉があって、お城と呼ぶに相応しい建物でした。

立地条件もとても良い。お城の中には不幸な運命をたどったものがたくさんあります。目の前に高速道路やTGVが通ってしまったなど...。

私の好みからいくと、Bランクのお城。何がAランクまでにしないかと言うと、とんがり帽子型の塔がないこと。

でも、このお城をくださると言われたら、すぐに喜んでいただきます!


でも、お城を持つと、第二の問題が発生します。こんなに大きな家をどうするか?...

それでも、個人の家や別荘として使っているケースが圧倒的に多いのですが、自治体やNPOなどが所有した場合には、日本では想像できないような使い方もされています。


◆クイズ: これはどんなお城?

この日に私が川の向こうに見たお城は、どんな使い方をされているのか? という質問をぶつけさせてください。

このときは川の向こうから見ただけでしたので、城の内部を撮影したときの写真をお見せします。



これをご覧になって、このお城はどういう風に使われているか、ご想像がつくでしょうか?

使い方の候補を書いてみます:

1. 個人の民家ないし別荘

2. ホテル

3. B&B民宿
(民家ですが、観光客を泊めて寝室と朝食を出す宿泊施設)

2. 学校

3. 子どもたちのための林間学校の宿泊施設

4. 障害者のリハビリセンター

5. 老人ホーム

6. 博物館


どれが正解か、コメントでお寄せください♪ お答えは1つだけにしてくださいね。

ほとんど勘に頼る選択しかできないでしょうから、いつもの「これは何でしょう?」クイズには分類しないでおきます。

*9月になったら正解を発表します


正解を出していただいた後、追加のページを入れました:
★コメントへのお返事:  お城だけれど、普通の老人ホーム
★正解の説明:  「フランスのお城の使い道」で紹介したお城は、こう使われています

ブログ内リンク
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2006/08/22

シリーズ記事 【シャンパンを買いに行ったついでにグリーン・ツーリズム】
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その4




この教会の写真だけポツンと入れた日記にしておいたら、どう思われるでしょうか?

美しい教会だから見せたかったのだろう、と思われないでしょうか?

立派な教会ですよね。パリのノートルダム寺院も最近は石をきれいに磨き上げたので、なんとなく似ている、などと思われる方があるかも知れない...。

ところが、これは全く見学する価値はない教会なのだ、ということを言いたくて載せてみたのです。

19世紀後半に建てられたネオゴシック様式なのです。つまり、ゴシック様式を真似しただけの美しさなのです。近づいてみると、やはり本物の魅力はない。見る人が見れば、すぐに分かります。

こんな教会をわざわざ見学する観光客がいたら、間違えてしまったのだと思う。

この教会をお見せしたかったのは、シャンパーニュ地方を観光していたときに見た建物を紹介したかったからです。


◆完成したら古い家に見えてしまう建物が工事中だった

行き当たりばったりの観光でも、けっこう見るものがあります。

例えば、この建築中(あるいは修復中)の建物。



遠くから大きな屋根だけ見えたので、お城かと思って近寄ってみました。

なあんだ、ただの四角い大きな建物でした!

壁はブロックが積まれています。日本ならブロック塀を作るときの材料と同じでしょうか? フランスの家は、こういう四角いブロックを積み重ねてつくります。

でも、窓のまわりには本物の石で組んであります。

これって、漆喰を塗って、窓のまわりのところだけ石が見えるように残したら、もう立派な古い石造りの家に見えてしまいますよ!

実際、左の方の一部(大きな入り口がある所)は、古い石造りの土台が残っていました。それに続けて、右の方を新築した様子。

感心して眺めていたら、屋根には模様なんか入っている。建物はやたらに大きい。こんな大々的な工事をするなんて、よほどお金持ちなのだろうな...。

よく見たら、シャンパン会社の看板がありました。やっぱりお金持ちなんだ...。


◆シャンパン会社の社長さんの家

お金があったら、目いっぱい古そうな建物に見せてしまうのがフランスだと思っています。

友達の親戚でシャンパン会社の社長さんをしている人の家に呼ばれたことがあったのですが、すごいお家でした。

普通ならお城を買うところだったでしょうけれど、シャンパーニュ地方というのはお城や館などが少ないのです。それで石造りの家ではなくて、近代建築の家だったのですが、中がすごい! 

家の中に入ったら、もう昔の石造りの家にいると錯覚してしまいます。

床は、よそから運んできた大きな石が敷きつめられている。階段も、何処かから運んできた立派なもの。ドアも全部、昔の家具の扉をはずしたものを使っている。家具を眺めていると、博物館にいる気分になります!

そういうのがフランスの贅沢なのだな... と、つくづく思いました。

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2006/08/21
今年の冬、サン・ヴァンサン・トゥルナントというワイン祭りに行ったとき、私にとっては大きな発見がありました。

◆エスカルゴ専門店を発見!

祭りの会場にエスカルゴを食べさせるレストランができていたのですが、これはエスカルゴを専門に売っている店がやっていたのです。



ここでお昼を軽く食べたのですが、エスカルゴがおいしい!

アルミホイルのお皿は見た目も悪いのですが、おいしい! 一皿食べ終わってから、もう一皿おかわりしてしまいました。

聞けば、シャブリというブルゴーニュの白ワインで下味を付けているとのこと。それだけでもないないと思う。エスカルゴを煮るときには、ワインのほかに野菜や香草などの味付けがあります。それに、エスカルゴの殻付き料理の場合、バターの質にもかなり左右されます。

このバターとパセリをペーストにした調理法では、胃にもたれないのが一番。それを満足させてくれる調理でした。

2ダースで止めましたが、もっと、いくらでも食べられる...。

もちろん、後日はお店の方にも行きました。



冷凍していないフレッシュ・エスカルゴの真空パックです。
お値段も見えてしまうと、日本でエスカルゴを召し上がる方にはお気の毒...。1個50円くらいです。


これを買ってオーブンに入れれば良いだけなのです。

それまでは、野菜と一緒に煮たエスカルゴの瓶詰めを買っていたのですが、自分で調理する気にはならなくなりました。

色々買いましたが、ここのお店のくらい、軽くて、いくらでも食べられる下ごしらえには出会っていません。

エスカルゴは養殖ではなく、野生のものを使っているとの説明でした。

でも、販売できるほどの量をブルゴーニュで捕まえられるはずがない...。東欧から来ているのではないかと思うのですが、聞いては悪いような気がするので追求質問は遠慮しています。


◆「エスカルゴがあるから食べにいらっしゃい♪」

先週、そう声をかけてくれた友達がありました。



友達の家でトランプをしている人たちがあって、その休憩時間の夕食で食べるようにと、自分で捕まえて下ごしらえしたエスカルゴを持ってきていたのでした。

非常においしかったのです。エスカルゴが柔らか~い!

久しぶりに本物を食べたら、エスカルゴ専門店のも、これにはかなわないと思ってしまいました。

何が、どう違うのか?... いつも、エスカルゴを捕まえて料理したものを食べさせてもらうと、そう思います。

でも、そういうのを食べることができる機会は少ないので、せめて市販のおいしいエスカルゴを探さざるをえないのですが...。


◆「エスカルゴは追い駆けない」と言う人がいた

テーブルには7人いました。上の写真の量だと全然足りない!!!

夕食会ではなくてトランプの休憩時間の食事だったので、簡単な食事にしなければと思ったのでしょう。それに、もう少し人数が少ないと思ったのかも知れません。

ともかく私は飛び入りだったので、足りないなんて思ってはいけない立場だったのです!

小食だと思っている私だって、12個食べたあとには、まだ食べ足りない気がしました。

2ダース食べたかった...。

「エスカルゴは好きではない」と言った人が一人いてくれたのが、せめてもの幸いでした!

その人がエスカルゴをご辞退する表現に、みんなで笑ってしまいました。

婉曲に食べないことを弁解するときに使う普通の表現で「courir après しない」と言ったのです。

直訳すれば「後を走って追い駆けない」という意味。

そこにエスカルゴをくっつけてしまったのがおかしい。カタツムリはのろいので、走って追いかける必要はないです!

Je ne cours pas après les escargots.


エスカルゴは食べたりなかったのですが、少ししか持ってきてくれなかったのは攻められません。エスカルゴを探すのはもちろん、下ごしらえするのも非常に手間がかかるのです!

楽天市場で「エスカルゴ」を探してみる

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2006/08/20

シリーズ記事 【シャンパンを買いに行ったついでにグリーン・ツーリズム】
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その3


画家ルノワールのお墓に行ったことを日記「画家ルノワールの墓地で盗難があった!」で書いたのですが、この墓地で撮った写真からクイズを出させていただきます。

別に珍しいものではなくて、フランスの墓地では時々見かけるものです。



墓石に何やら小さなカードのようなものが付いています。赤丸で囲ってみました。

これは何を意味するのか? がクイズです。

下の写真も同じ墓地の中。



左のお墓に同じカードが付いています。

でも中央のは、カードがとり去ってしまったのでしょうか? 支えの棒だけが残っています。

右のは、全くカードをいただかなかった様子...。

日本でも、同じようなものがあるのかもしれませんね。でも日本では、フランスにいるときほどに用もないのにお墓に行くことはないので知らないのです...。

実を言って、私はお墓に行くのは好きではありません。

でも、ロマネスク教会が好きなので見学すると墓地は敷地内にある。有名人のお墓も、つい見学してしまう。

・・・ということが重なった今は、お墓探訪にも慣れてきたようです。それで、こんなクイズを出してしまうのでしょうか?...。

このフランスのお墓でときどき見かける「お知らせ」が何なのか、お分かりになる方、ご想像がつく方、あてずっぽうで思い当たる方、コメントをくださいね♪

カードがよく見えない?! ...

でも、書いてあることを読めば簡単に分かってしまうことなので、写真を小さくしました。
悪しからず!

【追記】

正解をいただきました♪
■送料激安中■ハッピーボール くす玉クラッカー 祝おめでとう

コメントを読んでいただくとお分かりになるのですが、カードの部分を拡大する写真などを入れた解答の説明ページをつくりましたを作りました。

よろしかったらご覧ください。

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2006/08/19
これがクイズでしたこれは何でしょう?クイズ : ルノワールが眠る墓地で見たもの」で、墓石に付いているプレート(左の写真で赤い丸で囲ったもの)は何か? というクイズを出させていただきました。

書き込みをしてくださった皆さま、書き込みはしなかったけれど考えてくださった皆さま、どうもありがとうございました!

正解はコメントを読んでくださると分かるのですが、プレートの部分を拡大してお見せします。

 
* 電話とファックス番号はカラーマークで隠しました。

次のようなことが書いてあります:
放棄状態とみなされる当墓地区画は取り戻し手続きの対象となります。役場に申し出るようにお願いします。

つまり、お参りに来て墓地の手入れをしていないようだとみなされると、お墓の場所は他の人の手に渡ってしまうということなのです。


フランスの教会に墓地を確保するには?

永久に土地を確保する買い方と、期限付きで土地を確保する権利を買う方法があります。

こんなものに注目してしまったのは、このルノワールの墓がある墓地に来る前に立ち寄った教会の墓地で、目にとまった墓石があったからでした。
 
 
※左の写真には「A PERPÉTUITÉ」の文字が見えます。

面白いと思ったのは、左の写真で赤枠で囲んだ部分です。右にその部分を拡大しました。
書かれてある文字は「永代墓地」を意味しています。

フランスの教会は原則として市町村に属しています。従って、教会に付属している墓地を買うのは、市町村から土地を譲り受ける形で購入するわけです。例えば、30年の期限付きだと約13万円、永代墓地の場合は約60万円という具合。

この「永代墓地」という文字を刻んだお墓は、永久に保存する権利を買ったのだという主張なのでしょう。役場では記録を残しているので、こんなことはわざわざ書かないでも良いはず。初めて気がついた記載だったので目に止まったのでした。


墓を放置すると没収されてしまう!

永久に所有する権利を支払ったとしても、誰もお参りに行かないと取り壊されてしまうことになります。クイズに出したカードは、これを警告するものでした。

この日に見たカードには、「いつまでに申し出ない場合は...」というような記載はありませんでした。法律的には最低でも3年間は告知していなければならないようです。

また、この警告を出すには、30年以上たっている墓で、10年以上誰もお参りに来ている様子がない(清掃されていない、花がないなど)の基準があります。詳しくお知りになりたい方は、Législation funéraire : reprise des concessions en état d'abandonをお読みください。

期限付きで墓地を確保した場合には、もちろん、その期限がくれば取り壊して別の人に場所を譲るわけですね。普通は30年くらいが基準になるようですが(土葬した場合にお骨になるくらいの期間なのでしょうか?)、インターネットで検索したら15年契約もありました。少し短すぎる気はしますが、お金がない人には良いかも知れません。

取り壊された墓に入っている骨はどうなるのか気になってしまうところですが、掘り出した骨は納骨堂(ossuaire)に入れるようです。納骨堂と言っても、墓地の一角にある穴に、たくさんの骨が放り込まれたように入っているのを見たこともあります。フランス人に撤去した後の遺骨はどうするのかを聞いたときは、「fosse commune(共同墓穴)」に入れるのだ、という言い方をしていました。

地球の歴史がいつまでも続くのだとしたら、世界をお墓だらけにしないためには必要な手段かも知れませんが、かなりショッキングです...。

高いお金を出して永代墓地を買ったのに没収されてしまうのは解せない気もしますが、これを執行するのはかなり慎重に行われているはずです。それでも、古い墓地ではクイズにしたカードをよく見かけます。


お墓に興味があるわけではないのだけれど...

と、言い訳をしておきます。

ロマネスク教会が好きなので、よく立ち寄るのですが、こういう古い教会だと、ほとんど墓地が教会の敷地の中にあるのです。教会の外観を色々な角度から眺めようとすると、必然的に墓地の中を散歩してしまう形になってしまいます!

ところで、フランスで色々見たお墓の中で、一番気に入ったのはコルシカ島でした。 
あちこちで、素晴らしく眺めの良いところに墓地がつくられていたのです。

ほんの目の前に美しい地中海があるのに、集落は海が見えない所にできている場合もありました。一等地を墓地に渡しているところ、コルシカ島の人たちは先祖を大切にする気質があるのかも知れないと思いました。

こんなに見晴らしの良いお墓だったら入ってみたい! さもなかったら、灰を海にまいて欲しいと思っています。

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ブログ内の関連記事:
★ 目次: クイズを出した記事一覧
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2006/08/18

シリーズ記事 【シャンパンを買いに行ったついでにグリーン・ツーリズム】
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その2


印象派の画家ルノワールは、シャンパーニュ地方にあるエソワ村(Essoyes)で晩年の夏を過ごしていました。妻の故郷だったのだそうです。

絵画にも描かれているその家は見学できませんが、庭の一角にあるアトリエ(1905年建築)は一般公開されています。

近くを通ったのでアトリエに立ち寄ってみました。


◆ルノワールのアトリエを見学



下の写真はアトリエの床。落とした絵の具が描く模様...



この手の博物館にはつきもの...。作品の実物などはなくて写真。ルノワールの車椅子やキャンバス立てくらいしか見ることはできません。

アトリエの中にあった現物として、床の絵の具などを眺めてしまいました!

それでも、写真やドキュメントで、ここに滞在したルノワール一家の様子を偲ぶことができます。

手紙の文章でしょうか? こんなことが壁に書かれてありました。

「ここにはパリでは食べられないような美味しいバターとパンがあります。それから地元の軽いワイン」

「ワイン農家にいると居心地が良いです。なぜなら、彼らは気前が良いので」

彼の次男、有名な映画監督ジャン・ルノワールも、著書『わが父ルノワール』の中でこう書いています:

「母の故郷エソワは、かなり純粋な姿が残っている村です。私にとって、ここと比較できる村は世界中にありません。そこで過ごしたときが私の最も幸せな子ども時代でした。パリから来るときには、15キロ前から喜びがこみあげてきました」


◆ルノワールの墓地

ルノワールの墓もエソワ村にあります。

彼の次男も一緒に入っているお墓なのに、ほとんどファンが訪れることはないのでしょうか? お供えのお花も少なくて寂しげでした...。こんな辺鄙なところにあるのですから、無理もない気もします。

画家ルノワールの墓の後ろには、同じ石でつくった妻の墓石もあります。

ところが、妻の墓にあった胸像が盗まれてしまっていました!



今回撮った写真(左)と、2004年に撮った写真(右)を比べてください。

胸像が持ち去られたのは、ちょうどその間の年、2005年7月だったそうです。

どうやって盗めるものなのかと眺めてみたら、妻の墓石の上には一本、鉄の杭のようなものが少し出ていました。つまり、そこの部分を切ってしまえば盗めてしまったのでしょうね。

それにしても、心ないことをする人がいるものです...。


A la rencontre de Pierre-Auguste Renoir

Pierre Auguste Renoir: 1841 - 1919
Jean Renoir: 1894 - 1979

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