| Login |
2006/09/30

シリーズ記事 【小さな村の中世祭り】 目次へ
その3


小さな村にある小さな教会で行われたコンサートに行きました。

ブルゴーニュ大学の先生が統率しているアマチュア楽団が、中世からバロック初期の音楽を演奏しました。

メンバーは12人の演奏家と35人の合唱団。今では市販されていない昔の楽器を自分たちで作って使っていて、70種類くらいの楽器があるところに価値があります。

ブルゴーニュをベースに活動しているグループなので、前にも何回か演奏を聞く機会がありました。 さすが先生が統率している演奏会なので、曲の背景や、楽器についての紹介もしてくれるのが常です。

この日は始まるまで時間があったので教会を覗いてみたら、リハーサルをしていました。それで中に入って、たっぷり1時間近くリハーサルを見てしまいました。

 

リハーサル風景 合間には冗談も飛ばして、リラックスして演奏していた人たち...



聞いた音楽は、こんな感じでした:




◆中世音楽が好きになったのはスペイン

昔の音楽が好きになったのはスペインを旅行したときでした。

パラドールという国営ホテルのお城に泊まった夜、敷地内にあった小さな教会の入り口が開いていたので入ったら、その後にあのジョルディ・サヴァールが入って来て一人で練習を始めたのでした。 練習といっても惚れ惚れする演奏でした...。

素晴らしく美しい教会で、音響も最高。これほど贅沢な音楽の聞き方をしたことはありません! 後で調べたら、彼はよくこの教会で演奏したレコードを出していたのでした。

今回行ったコンサートの幕開けをきった曲は私の大好きな中世の音楽だったのですが、持っているジョルディ・サヴァールのレコードに入っていました。

これです ↓
「Alponso X el Sabio (Instrumental CSM 77-119)」
Hespèrion XX I Moyen âge & Renaissance Direction : Jordi Savall La Capella Reial de Catalunya

【追記】 その後、再びスペインに行ったときの日記:
カルドナではジョルディ・サヴァールに会えなかった... 2012/04/18


◆中世の衣装で演奏してくれるのは嬉しい

リハーサルが終わると、練習していた人たちは外に出て行きました。

村の中を行進してから教会に入ってくるからです。



プロの音楽家となると厳しいものがあるでしょうから、アマチュアとして気の合った仲間と演奏するのが一番幸せなのではないかと思っています。

この日の楽団は、アマチュアと言ってもハイレベルな人たちなのですが、とても楽しそうに見えてしまいました。

みんなが中世の衣装を着ていて、本物の教会で演奏を聞くのは格別に良いものです。 もっとも、教会はとても座り心地が悪いのですよ。 ミサだと、立ったり座ったりを頻繁に繰り返すので、イスが固いのも気にならないのですが、座りっぱなしだと辛い...。


◆リラックスした楽しい音楽会

この日は、色々な小道具で音を出していた若い女性に目が行ってしまいました。

最前列には彼女の親戚の子どもらしい子がいて、演奏中はほとんどその子に向かって音を出していたのです。それが、とても微笑ましかった。

こんな小さな子をコンサートに連れてきたって、かわいそうと言えばかわいそう...。退屈してしまいますから。 それで、ちゃんと気を使ってあやしていたお姉さん。ママなのかな? あるいは、ママの妹なのか?...



これはリハーサルのときの写真。 「こうやって鳴らすのよ」と教えてもらっているところ。 かわいいので、向こう側からも写真をとっている人がいました。 アンコールのとき、指揮者の先生が楽団メンバーの呼吸を整えて、

「さあ、いくぞ!」となった瞬間のこと...。 この小さな子がタンバリンをたたき出してしまいました。いつの間にかタンバリンをもらっていたらしい...。

このとんでもないハプニングを、先生は冗談で受けました。

「なんてことだ! 15カ月にして、もう中世音楽なんかを演奏する人たちの仲間入りをしようと思うなんて! こういう子どもは学校の先生の子に違いない。そんなことをするのは教師の子どもしかありえないですよ!」

みんながどっと笑って、そばにいた人たちは子どもをだましてタンバリンをとりあげる。

そして無事にアンコールの演奏となりました。

ちなみに、この日のコンサートのチケットは8ユーロでした。来月は別の町の教会でコンサートをするそうで、そちらは町のイベントで無料。是非きてください、というお知らせがありました。 近かったら、また行ってしまうのだけれどな...。

ブログ内リンク:
★ 目次: クラシック音楽
★ 目次: 宗教建築物に関する記事
★ 目次: フランスで感じるキリスト教文化


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ にほんブログ村


2006/09/29
急に予定が入ったので、持っていた飛行機の予約を数日早くしようとしたら、空席がなくてウエイティングリストに入れられてしまいました。

10月はフランスに来るツアーがとても多いのですって。この夏、日本ではNHKの番組でフランスの世界遺産を紹介していたせいなのでしょうか?・・・

落ち込んでいても仕方がないので、気分転換。

リンゴに柄をつけようとしていたのが成功したかどうか、初めてのリンゴをとってみました。

大成功!



リンゴの手前に写っているメダルは、前回の日記「フランスの歴史に残る刻印レプリカを見つけた」でオマケしてもらった刻印レプリカです。



◆奇跡のリンゴに見えないでしょうか?

「寿」という文字があるリンゴを日本で見てから、そういうことができるのをフランス人にも見せたいと思っていました。

私が入れたのはフランス王家の紋章だった百合の花マークなのですが、見えるでしょうか?

このモチーフは日本でもお馴染みなのかも知れません。

楽天市場でブルボン家のシンボルマークである百合の花を、フランス語のままに「fleur de lys」で検索してみたら、かなりヒットしました。

楽天市場で「fleur de lys」をキーワードにして検索

★Wikipedia :  Fleur de lys




私のリンゴには、薄っすらと、幻のように、この紋章が浮かんでいるのが良い! などと、一人で喜んでしまいました。

フランスでは、こういうリンゴは売っていないと思います。

そんなものが存在するとは知らない友達に見せたら、奇跡かと思うのではないでしょうか?!

キリスト教にこういう奇跡ってなかったでしたっけ? 布にキリストの顔ができたとか、木に十字架が現れたとか?...

というわけで、単細胞の私は非常に喜んでおります。

日本の寿は、もっとはっきり見えたような気もするのですが、初めての実験結果としては悪くないですよね? このリンゴは、そんなに真っ赤にならない種類だと思うし...。


◆リンゴにどうやって模様を入れるのかは知らないのだけれど

日本ではどうやって「寿」の文字を出すのか知らないのですが、文字を切り抜いた紙をリンゴに貼っておくと、そこにだけ日が当たらなくて赤くはならないのではないかと推察しました。

この夏、プラスチックの容器を買ったら、シールがついていました。何回でも貼ったり、剥がしたりできる粘着シール。

これがちょうど良いと思って、前々から実験したかったことをやってみることにしました。失敗しても、リンゴは食べられるでしょうから危険はありません。

シールは大きくて、両端だけ紙を剥がして容器に粘着していました。中央の部分は紙がついたままだったので、その部分を切り取って、パソコンで柄を印刷しました。

それをハサミで切り抜いて、木になっているリンゴに貼り付けてみました。

作ったのはひとつだけではなくて、ほかにも数個あります。

こんなにきれいにできるなら、リンゴ全部に柄をつけてみれば良かった...。


◆追記: どうやって寿文字を入れるのか分かった!

日本で市販されている寿リンゴがどんなものかは、インターネットの画像で見れば良いのだ、と気がついて調べてみました。

あれ、あれ!... どうやら、文字は印刷しているみたい...。

私が作ったようにリンゴに白い文字ができているのを、日本で見たような気がしていたのですが...。記憶違いだったのか、時代が変わっているのか?・・・


ここまで書いた日記を入れたら、NATASIAさんがシールを貼って文字を出すはずだというコメントを入れてくださいました。

そうなのだと確信を持つと、ちゃんとインターネットで検索してみる気になります。

調べたかったのは、どういうシールを貼るのかということ。

私がやった方法は、大量につくって販売用にするには手間がかかりすぎて向かないのです。

文字や絵を切り取るのは大変ですが、これは切り抜いた「寿」が販売されているのかも知れないとは思いました。でも寿の文字のように線がたくさんあると、作業する人が貼るときにやぶってしまいそう...。

謎を解いてくれるページが見つかりました! 何のことはないのでした!

透明シールを使うのです。文字が印刷されたシールもあるようですが、黒い油性マジックで文字を書き、その周りを丸くか四角く切れば良いらしい。 

シールを売っているようにも見えるのですが、商品名で検索しても販売サイトが出てきません。たぶんリンゴの産地だけで買うことができるものなのではないでしょうか?

でも、のびる透明シールは文房具として売っていました。
球面にも貼りやすくて便利そうです ↓
インクジェットのびるシール(透明)

パソコンで出した図柄を印刷すると便利ですが、雨が降ったら印字が流れてしまうでしょうね。上から油性マジックでなぞっておく必要があると思います。

友達のイニシャルとか、誕生日パーティ用に「○○歳」などの文字をマジックでシールに書くだけだったら、もっと簡単にできます。

来年は、透明シールで実験してみようと思います♪

ブログ内リンク:
フランス王家の紋章はユリの花 2012/06/11


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


カテゴリー: 食材: 果実 | Comment (9) | Top
この記事のURL | Rédiger
2006/09/27

シリーズ記事 【小さな村の中世祭り】 目次へ
その2


この日曜日は小さな美しい村で行われた中世祭りに行きました。

私のお目当ては中世の音楽を演奏するコンサート。でも、思わぬ発見もありました。


◆フランスの最も美しい村協会

この村に行ったのは久しぶりです。「フランスの最も美しい村協会」に加盟してから、ずいぶん活気づいていました。

フランスの美しき村フランスの美しき村


賑わったとは感じても、日本のような観光地にはなっていません。村に一歩入ると中世の雰囲気を味わえる村のままでした。

工芸家のブティックとレストランの数が、両方あわせて数軒増えたという程度。それと、B&B民宿が2軒くらいできていたのが目についた程度です。

人口を調べたら、この前の国勢調査では83人とありました。

コンサートにやって来た人たちがいたので賑わっているという印象を受けただけだと思います。真冬に行ったら、やはりゴーストタウンのような雰囲気は変わらないのではないかな?...


◆ソーという印鑑

小さなイベントだったのですが、中世にまつわる展示が2つありました。

気に入ったのは、sceauの刻印レプリカの展示。



sceau とは印鑑のこと。仏和辞典でひいたら、「印璽(じ)」となっていました。日本語では「封ロウ」とか「シーリング」とか言った方が良いのかも知れません。

ロウをたらしたところに金属製の印鑑を当てて刻印を残したものを石膏でレプリカを作ったものを展示していました。

文房具店ではこういう印鑑を売っているので、私もイニシャルの印とロウのセットを買ったことがあります。

どういう風に印を押すのかは、こちらをご覧ください ⇒ シーリングについて

この説明を見ると、スプーンにロウを乗せて溶かすとありました。

知らなかった!・・・ 私は、いきなりロウにロウソクを当てて溶かしたのでうまくいかなかったので、数回しか使わないで放置していたのでした!

エルバン シーリングスタンプ イニシャル(2600)


そのほか市販されているスタンプの例 ↓

ブドウ・マーク♪
エルバン HERBIN シーリング替えスタンプ ブドウ


下はイタリア製。私がシーリングを買ったのも、イタリアを旅行したときだったような気がします・・・
RUBINATO社(イタリア製)シーリングWAXセット



昔は、貴族、職業、町によって封ロウがありました。今でも国家にはあるのでしょうか? 法務大臣のことは、印の監視人の意味がある「garde des Sceaux」と呼ぶます。

そういえば、警察が犯罪の証拠品を封印するのにも使っていたような気がします。


◆封ロウについてお勉強

午前中でまだ人が少なかったので(コンサートは午後4時からだった)、展示していた人が詳しく説明してくれました。

下の写真のように、王朝時代の大切な文書にはリボンや紐をつけて、そこにサイン代わりの封ロウをつけたそうです。何人もがサインするような文書だと、封ロウがたくさんぶら下がったのだとのこと。



封ロウはメダルのようになるわけですね。その形をしたレプリカが展示されていました。

本物がどんなかは、こちらをご覧ください ⇒ LE LANGAGE DES SCEAUX

これは小学生の学習テーマを示すページらしいのですが、写真をクリックすると拡大写真を見ることができますのでご覧くださいますか? ロウに押すから当然なのではありますが、厚みがあって美しいです!


この日に展示していた人は、こういう刻印からレプリカを作っているのだそうです。盛り上がりがあるので、写真を見ただけでは作れないだろうと思って質問してみた答えでした。

本物の印鑑の方は、残っているものが少ないのだそうです。王様なり貴族なりが死んだら、その人の印の方も破棄してしまったそうなので当然ではあります。

レプリカは3,000種類くらい作っているとのことで、持って来たのはごく一部。それでも、珍しいものがたくさんあったので感激しました。

古文書館などで借りて作るわけですが、そういうことをすることを許可されているのはフランスに二人しかいないとのこと。そのうちの一人にお目にかかったわけです。

そう聞くとなるほどと思いました。ブルゴーニュ公国時代の刻印のレプリカを見つけて買えたのはパリの古文書館だけでした。こんなにたくさんのコレクションを見たのは初めて!


◆オマケしてもらってしまった!

私は、ブルゴーニュ公国時代のものを、大きいのと小さいのとで2つ選びました。

それと、故郷のブザンソンという町にとても誇りを持っている友達がいるので、食事に招待されたときのプレゼント用に、その町の印も買うことにしました。なかなかきれいなデザインなので、喜んでくれることは間違いありません♪

ブルゴーニュの一番大きな町ディジョンのもあったのですが、デザインがよくない。お話しを聞くと、中世の印が最も複雑で美しいデザインになっていて、その後にできたものは単純化されてしまっているので面白くないのだとのことでした。

私は3つ買ったわけですが、一番小さい印の代金はいらないと言われました。その日、初めてのお客さんだからとのこと。

プレゼントされたのは、ブルゴーニュ公国のシャルル・ル・テメレールの秘密の印鑑だったものです!
(ブルゴーニュ公については、ブルゴーニュ公国 - Wikipediasをご覧ください)

封ロウについて色々お話しを聞けただけでも感謝だったのですが、ありがたくオマケをいただきました。


フランスの「美しい村」を訪ねてフランスの「美しい村」を訪ねて

にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


2006/09/26

シリーズ記事 【小さな村の中世祭り】 目次へ
その1


この日曜日は、小さな村で行われたイベントに行って来ました。

その帰り道、運河の港のそばを通ったので、車を降りて少し散歩。船が何隻もとまっていました。

8月になってから寒かったので、夏はとっくの昔に終わってしまった気分になっているのですが、まだ観光シーズンなのですね...。

やたらに英語が聞こえてきました。

この日はクルージングツアーの大きな船が目立ちました。3隻か4隻だったかな?...

いつも運河では個人の船ばかり見ていたので、珍しく思いました。

ここは港だったからなのか、お城が見える美しい場所だったのでクルージングはみなここに止まることになっているからなのか?...



宿泊もできる超豪客船が目についたのですが、上に入れた写真は、それから見るとぐっと質素な船でした。1日ツアーの船なのでしょうね。

私は、写真の左手遠方に見えるお城がある村からの帰りでした。

ブルゴーニュにある無数のお城の中で、大好きなところの一つです。何と言っても、世の中を見渡すような高台にあるのが良い!


◆かわいい船、見つけた!



船には国旗を付けなければいけないという規則があるので、どこの国のものかすぐに分かります。

イギリスですよね?

はるばるブルゴーニュまで船できてしまったのでしょうか? それとも、フランスの何処かにとめておいて、ときどき動かして旅行しているのか?...

もしかしたら、これがお住まいではないかも知れないとも思いました。お家はパリのセーヌ河に浮かぶ船だと言う社長さんと仕事をしたとき、そういう風に暮らす人があるのを知りましたので。大変な贅沢なのだと思います。

このラディッショと名づけられた船が、ただ短い旅行をしている人たちの船ではないことは明らかでした。

なぜかって?

屋根の上には自転車などが積んであったのですが、サラダなどが植わっているミニ菜園もあったのです!

黄色の丸で囲んだ部分がよく見える写真を入れます。



この船の名前が The Radish などという名前になっていたのにも納得しました。

写真の左側に見えるように、薪まで積んであります。ということは、船の中には暖炉まであるのでしょうか?!...

屋根の上には、下を覗きこんでいる犬の置物まであって、なかなか洒落た船でした。

にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


2006/09/26
ブルゴーニュ地方の丘の上にある美しいシャトーヌッフ村(Châteauneuf)。
そこで行われた中世祭りに行ったときのことを複数の日記にして書いたので、目次を作っておきます。


運河の港で見つけた可愛い船 2006/09/26

フランスの歴史に残る刻印レプリカを見つけた 2006/09/27

小さな教会の楽しいコンサート 2006/09/30

ブログ内リンク:
★ 目次: 旅行したときに書いたシリーズ日記のピックアップ

情報リンク:
Association Les amis de Châteauneuf


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


2006/09/25
私は一年を4等分して、春は3月から5月、秋は9月から11月としてしまっています。フランスの春は春分の日に始まり、秋は秋分の日からと認識すべきなのだと気がついたことがありました。


あるとき行ったレストランに「春の献立」というのがあったのですが、私の感覚からいうともう夏でした。メニューを差し替えるのを忘れているのかと思ってしまったのですが、気が付けば春分の日は来ていなかったのでした。

本来は、日本でもそういう風に考えるべきなのでしょうか?...

この土曜日は秋分の日でした。つまり本当の秋が始まったわけです。

木の葉が落ちるのも加速度を増してきたように感じます。


◆ブドウの収穫も終わったのではないかな?...

ブドウ収穫の時期になったら素晴らしいお天気だったのですが、すぐに天候は悪化してしまいました。

ここはワインの産地なので、手伝いに行った友達が何人かいるのですが、こんな曇天のブドウ摘みは楽しくなかったのではないかな?...

もっともブドウの収穫は大変な重労働。楽しいなんて思うのは一日目だけだそうです。

昔のワイン農家はどこでも、収穫にやってくる人たちにたくさん食べさせて働いてもらうという楽しい雰囲気があったのだそうですが、最近はそんなことをしていると大変なので手抜きが多くなったそうです。

どのワイン農家で収穫を手伝うかによって大きく差があると聞きます。

昔ながらのお祭り騒ぎで楽しく働けるところもあるし、「モタモタしていないでブドウを切れ!」と追い立てられるところもあるのだそうです。


◆野原の狩猟解禁

最近、野原や畑にハンターの姿を見かけます。見通しのよいところに蛍光色のジャケットを着ている人たちがいるので、やたらに目立つのです。

私の県では狩猟解禁になっていたことを知りました。

まず野原での狩猟が解禁されて、それから森での狩猟の解禁となります。

野原の狩猟解禁になると、田舎では奇妙な現象がおきます。めったに見かけない野鳥を道端などで見かけるからです。



車の中から見た雉(キジ)。

車を止めて眺めても逃げないのが奇妙!...


野鳥の種類が農家で飼育されていて、それをハンターの組織が買って、解禁になる前に大量に放たれるのです。

狐などの餌食になるか、ハンターたちに射止められるかという運命を背負って放たれる鳥たち...。可愛そう...。

本来の野鳥ではないわけですから、自然への適応性なんかないのです。人を見ても警戒するでもなく呑気にしています。

そんな鳥たちを見ると、「こんな所でウロウロしていないで、どこか遠くに行きなさい」と声をかけてしまいます!

自然が好きでハンティング仲間と狩猟に行くパリ在住の友達が言っていました。

ハンティングに行って仲間たちとピクニックをしていたら、キジやって来て、テーブルのそばに落ちていたパンくずを拾って食べているのでギャフンとしてしまった!

さすがハンターたちも、そのキジは猟銃で射止めなかったそうです。

ブログ内の関連記事:
★ 目次: ジビエ(料理、野生動物)に関して書いた日記


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


カテゴリー: 四季、自然 | Comment (6) | Top
この記事のURL | Rédiger
2006/09/22
昨日の日記(「ブドウ畑の桃」と呼ばれるフランスの桃)で「ペッシュ・ド・ヴィーニュ」と呼ばれる桃について書いたのですが、その続きです。
おいしい果物がある日本のこと、こういう赤い桃がないはずはないと思ったのですが、インターネットで少しできてた赤桃は、どうも違うように見えました。

昨日の日記に>コメントでいれてくださったmitsukoさんから、「日本にもこの桃にそっくりなのがあります」と教えていただきました。


◆天津桃

さっそく「天津桃」をキーワードにして検索してみました。

まず出てきたのは「幻の桃」などという言葉。

写真入りのページが見つかりました! ⇒ ☆ 桃の元祖・天津

「てんしんとう」と発音するようです。外観は違う感じがするのですが、実が赤いところは「ペッシュ・ド・ヴィーニュ」にそっくりです!

このページで見せてくださっている天津桃は、先がとんがっていて本当に美しい桃です。むかし見た桃太郎さんの絵本にあったモモは、こんな姿だったような気がします。

ペッシュ・ド・ヴィーニュはそんな風に先がとんがっていないと思うのですが、この次に確かめてみます。

天津桃は桃の元祖だそうで、桃太郎がこういう桃から出てきてというのはイメージにぴったりです。

感激してしまいました!

実は2年前に岡山に仕事で行ったとき、地元の方々に美しいところを案内していただいたのですが、鬼ノ城という桃太郎伝説のモチーフになったといわれるところも案内していただきました。

歴史にお詳しい先生が、桃太郎伝説についてたくさん興味深い話しを聞かせていただきました。それで、よけいに天津桃を見て感激してしまったわけです。

毎日のようにつまらないブログを書いていてバカみたい・・・と自己嫌悪を覚えることもあるのですが、コメントで色々なことを教えていただくと、ブログを書いているご褒美をいただいたような気分になります♪

みなさん、本当にありがとうございます!


◆フランスの「ペッシュ・ド・ヴィーニュ」とは?

「ペッシュ・ド・ヴィーニュ」が何であるか少し調べてみたのですが、天津桃との関係は分かりませんでした。

私の勝手な推察ですが、同じ原種を改良してできた品種がペッシュ・ド・ヴィーニュなのではないでしょうか?

でも、調べていたら面白いことを発見しました。

「ペッシュ・ド・ヴィーニュ(ブドウ畑の桃)」は、むかしのブドウ畑に植えられていた桃の品種だと思っていたのですが、そうではないようです。

昔のブドウ畑に桃が植えられていたのは確か。

桃の木は病害に弱いので、ブドウに「うどんこ病」などの病気が出る危険を早く知ることができる目安となったからなのだそうです。

ということは、ブドウ畑の縁にバラの木が植えられているのと同じ役割を果たしていたわけです。

バラの方は、いまだに時々見かけます。




技術が進んだ今では、そんなバロメーターを置く必要はないので、場所をとる桃の木の方は畑から撤去されてしまったのでしょう。

バラの木の方は、ブドウと同じ高さだから日陰をつくらないし、花も長く咲いてきれいだから植えているのかも知れません。、

今日の「ペッシュ・ド・ヴィーニュ」は、昔のブドウ畑に植えらていた品種というのではなくて(つまり、昔は桃の木なら何でも良かったのでしょうか?)、そういう風習を懐かしんでつけられた品種なのだそうです。皮も中身もワインレッド色だからともありました。

おみごとな命名でした!


◆蛇足
にんじん
ところでジュール・ルナールは、女性の心を桃の種に喩えたのだそうです。

ちょっとかぶりついてみただけで歯をこわすから!

桃の種って、そんなに固いのでしょうか?
かじってしまったことがないので分かりません...。

ブログ内リンク:
★ 目次: ペッシュ・ド・ヴィーニュ(ブドウ畑の桃)


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


カテゴリー: 食材: 果実 | Comment (4) | Top
この記事のURL | Rédiger
2006/09/21
今の時期、フランスでは「ペッシュ・ド・ヴィーニュ」と呼ばれる桃がお店に並びます。




朝市で売られていたペッシュ・ド・ヴィーニュ。

切ったところをアップして右下に入れました。みどとに赤いでしょう?



◆ブドウ畑の桃(ペッシュ・ド・ヴィーニュ)


「ペッシュ・ド・ヴィーニュ(pêche de vigne)」とは、直訳すれば「ブドウ畑の桃」。

本当にブドウ畑の中に植えられていた桃なのだそうです。中年以上のブルゴーニュの友人たちは、昔はブドウ畑にはよくあったのだと言っています。

ブドウの栽培は果樹園と同じ土壌が適しているので、考えれば当然のこと。

でもブドウ畑に桃の木が植えられていたのは、ブルゴーニュでも貧しい多品種栽培農家がたくさんあった時代の話しのようです。

ワイン農家が豊かになった今、ブルゴーニュにあるブドウ畑で桃の木を見かけることはまずありません。そんな余計なものは畑から除いてしまったのでしょう。

市場に出ている「ブドウ畑の桃」は、品種の名前に過ぎないのであって、専門の果樹園で収穫された桃なのでしょうね・・・。

いつかブドウ畑に桃の木があるのを見つけて、喜んで写真を撮ったことがあるのですが、他の写真の中に紛れて見失ってしまいました・・・。

価値のない写真ではあります。ブドウ畑に、普通に見える桃の木があるというだけのことですから!


◆「ブドウ畑の・・・」と付いているから美味しいと感じるのではない!

私が日常使う言葉を使う頻度で統計したら、「ヴィーニュ(ブドウ畑)」と言う言葉は、かなり上位になるかも知れません。ブドウ畑がない地方では、そんなに使う機会はない単語なのでしょうが。

「ヴィーニュ」という言葉の響きだけでも嬉しくなります。それで、「ブドウ畑の桃」などという名前がついていると、他の種類の桃よりランクを上にしてしまいます!

そういう感情的なものを無視しても、味が濃厚で、とても美味しい桃です。

スーパーなどでは見るからに食欲を誘われない外観のものも売っていますが、ちゃんと完熟しているものは本当に美味しい・・・。とろけるような味です。

美味しそうな桃を買えたときは嬉しいけれど、すぐに食べないと痛み始めるのが問題!

上に写真を入れた桃を買ったときには、すぐに食べないものは発泡性ワイン(シャンパンより安いクレマン)に漬けて保存してみました。


◆赤い桃は日本にもあるのだろうか?

「ら・ふらんす」などという名前を付けた洋ナシもある日本。果物の宝庫、日本...。

ですから、この「ブドウ畑の桃」が存在しないはずはない!






インターネットで検索してみたら、「ペッシュ・ド・ヴィーニュ」と名づけられたケーキが見つかりました。

あるぞ、あるぞ! きっと、ブドウ畑の桃も日本で育てられているのだ・・・。

そう思ったのですが、それらしき果物が見つかりません。


「ブドウ畑の桃」をキーワードにして検索してみたら...

こちらが出てきました。 ↓



ブドウ畑の桃ランプベルジェオイル ブドウ畑の桃 500ml


でも、果物ではありませんでした。

香りを楽しむには嬉しいオイルではありますが...。


さらに検索してみたら、
やっとケーキの材料になりそうなのが出てきました ↓

冷凍 ペーシュ ヴィーニュ(赤桃)ピューレ 100%

「日本の果物は世界一なのだ!」という農業関係者が日本にいらっしゃるのに、なにも冷凍を輸入することはないと思うのですけれど・・・。

でも輸入してしまうということは、この赤い桃は日本にはないということになるのでしょうか?・・


◆ブドウ畑の桃でつくったリキュールを持っていたことを思い出す

さらに、しつこく検索してみたら...

ペッシュ・ド・ヴィーニュから作ったリキュールが出てきました。

こちら ↓


このリキュールには香りがあって、とっても美味しいのです。

いつか買ったボトルを、すっかり忘れていました。長持ちするので、まだ大丈夫のはず。

戸棚の奥から出しておかないと忘れてしまう!...

このリキュールは、そのまま飲んだり、デザートづくりに利用したりしても良いのですが、ブルゴーニュでは「キール」と呼ばれる食前酒のバリエーションを作るのに使います。


◆ブルゴーニュが誇る食前酒「キール」にはバリエーションがある

ディジョン市の歴史に残る豪快なキール市長が広めたために「キール」と呼ばれるようになった食前酒。カシス(黒すぐり)のリキュールと白ワインをブレンドするだけ(ただ両方をグラスに入れるだけ)という、いたって簡単なカクテルです。

☆ カシスのキールを作るのに使う クレーム・ド・カシスとは?

そのカシスの代わりに、ペッシュ・ド・ヴィーニュ(ブドウ畑の桃)、フランボワーズ(木いちご)、ミュール(ブラックベリー)などリキュールを使った食前酒があります。お目にかかる機会は少ない食前酒だけに価値があります。


ところで、地元ブルゴーニュには(ディジョンの町と特定すべきではありますが)、キールに対する強いこだわりがあります。

本物のキールであるための条件の一つには、白ワインの選び方があります。

「アリゴテ」という辛口の白ワインを使うことが最低条件!

アリゴテとは、こんなワインです


ブルゴーニュから発信しているブログなので、食前酒キールのことを書かなければとは思っているのですが、後回しにしてしまっています。語り始めると、余りにも長いお話しになってしまうので...。

ブログ内リンク:
★ 目次: ペッシュ・ド・ヴィーニュ(ブドウ畑の桃)
ブルゴーニュ白ワイン「アリゴテ」と食前酒キールの関係 2009/03/03
目次: 食材と料理に関して書いた日記


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


カテゴリー: 食材: 果実 | Comment (8) | Top
この記事のURL | Rédiger
2006/09/20
友人夫妻が、彼らの娘さんが買った家に遊びに行こうと誘ってくれました。

今週はひどいお天気ですが、このときは素晴らしいお天気!

丘の上にある小さな村のお家でした。



お庭からの眺めです。

横に長い庭で、ブランコの左手に土地が広がっています。つまり、牧場の風景を見下ろす庭。

「いいな、いいな。私、こういう景色が見える家が大好き!」を繰り返してしまいました。

冬に霧氷で真っ白になった景色が素晴らしいのだ、と奥さん。

庭で食前酒を飲んでから、お家の中で昼食になりました。


◆家でよく働くフランスの男性!

お金がない若夫婦のこと。質素な廃屋を買って修復しています。庭の方も、土地をならして整備したのだそうです。

業者に工事を頼むと出費がかさむので、自分たちでできることはみんなやっているのです。

フランスの田舎に古い家を買った若いカップルを見ていると、小鳥が巣を作っているみたいでほほ笑ましいです。

いつか友達の息子さん夫婦が買った家を見に行ったときも、そう思いました。

買ったのは田舎の廃屋。古いお家ですが広くて、庭は1ヘクタールくらいあるとのこと。

夏のある日、近くを通ったので立ち寄ってみました。

エリート校を出て立派な仕事についた青年なのですが、ショートパンツ姿で、全身がセメントで真っ白の姿。見るも哀れな姿で私たちを迎えてくれました。

真夏の暑さの中、一人で工事していたのです。

仕事の手を休めて、私たちに家の中を見せてくれました。かなり工事は進んでいましたが、まだまだ住める状態ではありません。

近くに貸し別荘を借りていました。フランスでは、かなり安く貸し別荘が借りられるのです。

そのお家の方に行ったら、奥さんは涼しい顔で、赤ちゃんを抱いて出てきました。

そのコントラストがおもしろくて、今でも目に焼きついています。


◆休みが長いのだものな...

この見晴らしの良い庭のお家の方に話しを戻します。

ご主人に「年休は何週間あるの?」と聞いたら、「9週間」というさりげない答え。

フランスの法律では、雇っている人には5週間の休暇を与えなければならないことになっています。でも、これは最低の基準。

最近は週35時間労働になったのですが、残業した時間をふり替え休日にするので、8週間くらい休みがある人は珍しくはありません。

週35時間労働は、まだ徹底されていない会社もあるそうです。でも5週間あるのは確実。普通のフランス人は、与えられた休暇を全部消化します。

そのくらい休暇があったら、日曜大工もはかどりますよね...。


このお家のお隣さんの話も書きたいのですが、長くなるので別の日記にしました:
フランスへの民族大移動が始まったのか? 2006/10/12

【追記】
この家のことを別の日記で書いていました:
フランス人の子ども自慢  2008/08/03

にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


カテゴリー: フランス人 | Comment (9) | Top
この記事のURL | Rédiger
2006/09/19


黄色い石は美しいです、と書くために加工した写真なのですが、こんなに小さくしたら黄色いのかどうかなんて見えないですね・・・。

一昨日の日記(ブルゴーニュの肉牛産地シャロレーで味わったカルパチョ)で書いた地方で撮った写真です。

フランスで見た建築に使われている石壁の写真をコレクションしているのですが、私が住んでいるブルゴーニュ地方だけでも地域によって色々な色の石があります。

何と言っても一番多いのは、白い石灰岩の石で家を建てる地域。パリのサクレクール寺院を建てたときも、ブルゴーニュから石を運んだそうです。

かなり地域は限られますが、淡いピンク色の石の地域、濃いピンク色の石の地域、そして、こんな風に黄色い石(そう見えなかったらゴメンなさい!)の地域があります。

石が取れなくて、レンガで家を建てる地域もあります。

私はピンク色と黄色の石が好き。その境目の地域だと、両方の石を使って家を建てたりもしています。うまく配合されていると、とても美しくなります。

何と言っても、明るい風景になるのが好き。

フランスには濃い灰色の花崗岩で造られている地域もあります。暗いですよ...。雨が降ったりしていると、余計に黒くなるので、気分はもっと暗くなってしまいます。


この黄色い石、石灰石のバリエーションなのだろうと思っていたのですが、今回の旅行で、花崗岩なのだと教えてもらいました。

気が付けば、確かに固いのだろうと分かりました。

中世に建てられたロマネスク教会の素朴な彫刻が、風雨にも傷つけられずに見事に残っているのを見ました。


もう一つ、黄色い石の建物の写真を追加しておきます。



フランスの感覚から言ったらチッポクサイ小さな家で、家の中は現代の快適性からはほど通さそうに見えた質素な民家だったのですが、大きなドングリみたいなものが壁に付いているのが見事だったので、すっかり気に入ってしまった家です!

昔はお城の一部だったのに、この部分だけ朽ち果てないで残ってから家にした、という所だったような気がします。普通に建てた家が、こんなドングリをつくるはずはありませんから!

この家の向かいには、お城のドンジョン(天守閣のようなもの)を利用した教会があったっけ...。

ここに案内してくれた友達が、このドングリ家の謂れも話してくれていたのに、忘れてしまった...。

何でも見聞きしたことをブログにしておくとメモ代わりになって便利なのに、余りにも毎日おもしろいことを発見しているので全部は書ききれません...。


【追記】

しつこく、もう一つ黄色い石の写真を入れてみます。



上に入れた教会の窓の横にある壁の一部を、ほとんど縮小していない画像なのですが、黄色というよりはベージュ色という感じでしょうか?...

やはりパソコンで見ると、太陽の光を浴びていた実物とは色合いにずれがでますね...。

そもそも、白い石を見慣れているから、こういう石を見ると「黄色」と表現する。黄色人種などという嬉しくない言い方だって、これと同じ発想なのではないでしょうか?!

にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


カテゴリー: 建築物 | Comment (4) | Top
この記事のURL | Rédiger