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2006/11/27
Linux というのは、WindowsやMacintoshと同じOS(オペレーティングシステム)の1つです。Linux という言葉は聞いていたのですが、どんなものか知りませんでした。

私が所属している会社にLinux関連の仕事が入ったので、パソコンにFedora Coreというフリーウェアをインストールしてみました。

今年3月に出されたバージョン5の解説書をもらったのですが、すでにバージョン6が10月に出ていました。でも、本についてきたCD-ROMでFedora Core 5をインストールすることにしました。

Windows 98が入っている古いパソコンは使わないので捨てようかと思いながら持っていたのが役に立ちました。OSを変えるというのは怖い作業ですが、壊してしまっても良いパソコンで実験するのは気楽ですから!

この旧型パソコンの性能が悪いのは良いとしても、インターネットは外付けLANカードを使わなければならないのが問題でした。メーカーサイトで確認すると、このカードはWindowsにしか対応していないのでした!

そもそもLinuxはデスクトップのPCでないと難しいと書いてあるのに、私のはノートパソコン。インストールできるのかどうか分からないのにやるのは不安...。

そこに助っ人登場。

紹介された大手企業のSEさんにメールで質問を送ったら、もののみごとに私が問題としているところを把握して、びっくりするほど的確な回答を送ってくださいました。それも、即答だったので感激しました!

私と同じ環境を実際に見るわけではないので、「こうすれば解決する」という答えが得られたわけではないのですが、何ができそうで、何はできないだろうというのを教えていただくと、試行錯誤するときの時間が短縮できます。

感謝、感謝!

裏手を使ってLANカードを使えるようにして、みごとインターネットに接続成功。プリンタにもつながりました。こういうときは嬉しいものです!

Fedora Coreをインストールしながら学んだこと:

エラーメッセージの内容は気にしない。Windowsと違ってかなりいい加減に出てくるので、それがエラーの原因だと思って対処しようとしても意味がないことが多かったのです。


壊れて良いパソコンで成功したので、安心してWindows XPがプレインストールされていたノートパソコンにもインストールしました。こちらは性能が良いし、LANの差込口もあるパソコンなので楽に作業終了。

やれやれ・・・。ここまでの設定を試行錯誤しながら、正味2日か3日もかかってしまいました。

Windowsは操作が簡単ですが、おしきせがましいところが気に入りません。私のようなパソコン大好き人間にはLinuxが向いているのではないかと思いました。

でも、ソフトのインストールに成功しても、これから先は奥が深そう...。


Fedora Core関係書籍

☆ 私がインストールで参考にした本:
 Fedora(フェドラ) Core 6ビギナーズブック

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Linux


私が使ったのは、この前のバージョン5のものでした。
厚さ5センチくらいある本ですが、インストールで参照にしたのは20ページたらずを流し読みしただけ。マニュアルを読まずに自分で試行錯誤して探すのが好きなのです。

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2006/11/21
どうしてこんなにまずいパンが売られているのだろう? と疑問に思ったことがあって、それからパンのことが気になり、折に触れて調べています。

なぜパンがまずくなったのかには理由があるらしい...。



気取らないガーデンパーティーで、テーブルの上に無造作に置かれたパン
パンには好き好きがあるので、色々なパンがそろえてありました。
普通のパン屋で買ったパンです。



◆フランスにも、まずいパンはある!

フランス人たちが集まると、どこのパン屋がおいしくて、どこのパン屋がまずいかなどという話題がよく出てきます。

おいしいところで買えば良いというわけなのですが、毎日買う必要があるパンなので、わざわざ遠くまで行くわけにもいかず、まずいのでも我慢しなければならない人たちがいるからです。

悲劇的なのは田舎の場合。パン屋の方も足元を見ているせいか、競争にもまれる都会のパン屋ほどには努力しない傾向にあります。パン・ド・カンパーニュというのは「田舎パン」の意味なのですが、おいしい田舎パンは都会で見つかる、などということにもなってしまいます!

家の近くにパン屋があると便利なのですが、それがまずいパンを売っている店だとなると目の敵に思えてくるらしい。

マンションを出てすぐのところにパン屋がある友達が引き合いに出した話し:

このパン屋のパンは非常にまずい。どんなにまずいかって、そのパン屋さん自体が他のパン屋でパンを買っていることからも証明される。朝早く家を出たとき、そのパン屋のマダムがバゲットをかかえて帰って来たのを目撃した!

近所のパン屋をけなす悪口:

あのパン屋のパンは、すぐに食べないと食べられたものではない。でも、湿度が高い日はネクタイ、乾燥している日は警棒として使える!


◆フランス式の朝食はパンが命なのに...

むかしフランスに旅行しに来ていた頃には、日本人の団体が泊まるような大きなホテルでも、朝食のときに出るパンがおいしかったのを覚えています。

それが、いつの頃からか、ホテルで出されるパンは、まずくて食べられないと思うようになりました・・・。

おいしいパンだって売っているのですから、たまにはおいしいパンを出すホテルはあります。

たぶん、日本からのツアー客が泊まるような大規模ホテルでは、安いパンを仕入れているのではないかと思います。家族経営の小さなホテルだと、自分たちが食べるパンを宿泊客に出してくれるからおいしいこともある、という図式がなりたつのではないでしょうか?

ホテルの朝食代はけっこうな値段。それでまずいパンを出されるのはたまりません。おいしいパンを出してくれるかも知れないけれど、リスクは背負いたくない。そもそも、フランス式朝食というのはパンが命なのですから!

最近ではホテルで食べるのはやめて、町でおいしそうなパン屋さんを見つけてパンを買って朝食にするというパターンも私は作ってしまいました。
★ そのことを書いたブログは、フランスを旅したときの朝食のとり方 (2005/06/23)


◆パンがまずくなったのは、
パン製造の機械化と、パン価格自由化の弊害が原因らしい


いつの頃からフランスで売られているパンにはまずいものが多くなったと感じ始めたのかは思い出さないのですが、パン業界の歴史をたどってみたら推測できました。

たぶん1980年末くらいからではないでしょうか? 記憶をたどってみると、その頃かなという気がしてきます。

下にパンの歴史メモを入れますが、アウトラインはこんなところです。

1970年代からフランスのパン製造は近代化が進んで来ました。パン工場がつくられ、冷凍したパン種も販売するようになる。

自由にパンの価格を定められるようになると(1986年に完全自由化)、安いパンが工場生産されて出回ったようです。

そうなると、パン屋さんたちは安いパンをつくらなければ売れない。それで、パン屋はまずくて安いパンをつくる。

だから、パンがまずくなった!

大量生産されたバゲットかどうかは、パンを裏返しにしてみると見分けられます。

ところで、フランスで工場生産でないパンの占める割合は70%だそうです。ヨーロッパには、ほとんど工場生産のパンしか食べられない国もあるのですから、まだマシだと言わなければならないでしょう!

それでも最近は、再び質の良いパンを売る店が多くなってきたと感じてくるようになりました。

昔のようにたくさんパンを食べるわけではなくなったのですから、高くてもおいしいパンが食べたいと思うのは自然だと思います。それは次回に書くことにします。


★最近のフランスにおけるパン業界の変化

1970年代:
・ パン製造の近代化が進む

1972年:
・ 焼き上げる前の状態で冷凍した菓子パンを製造する工場の登場

1970年代半ば:
・ 小さなパン屋の閉鎖が進む

1977年:
・ 都市部に、オーブンを設置したパン販売店(croissanterie)が登場し、急速に広まる
*パンの消費量が落ちていることが明らかになる: カロリー摂取源は、1877年にはパンが50%であったが、1977年には5%に過ぎない(CNRSパン消費調査)

1978年:
・ パン価格の自由化 (ただちに価格が急騰したのでブレーキがかけられる)

1980年代前半: 
・ 製粉業者のグループ化が進む (Banette販売開始 1982年)
・ 冷凍パン種も登場し、スーパーマーケットなどが仕入れて焼き上げることが行われるようになる

1986年:
・ パン価格の完全自由化
・ ブランド名を持つパンが急速に発達する

1998年:
・ パンに関するデクレ(1993年)が執行され、「パン屋」と名乗れる条件が明らかになる



★12月3日の日記に続く:
 最近のフランスでは、おいしいパンを売る店が増えているのではないか?



ブログ内リンク:
★ 目次: パン、パン屋、昔のパン焼き窯など
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2006/11/17
フランスは母国語を大切にする国だし、植民地もあった国なので、フランス語を学ぶための教材は非常に豊富にあります。辞書でも、文法でも、表現の微妙なニュアンスについてでも、おびただしいほどの書籍が発行されています。

日本語にはそれほどないでしょうね。日本語を勉強する外国人とか、日本語を教える教師の方たちは不便を感じているのではないでしょうか?...

フランス語を勉強する教材は、ユーモアもあるので楽しいです。レッスンを通してフランスを理解するようにできていました。

今日は、フランス語の教材にあった2ページのレッスンを思い出しました。


◆フランスでヒッチハイクをするときは...

ヒッチハイクをするときに、どういう人が成功するか、というものです。

女性の場合、成功率が高いタイプは次の順番になっていました。

1番: 良家のお嬢様風

2番: ヒッピー風、不良少女風

3番: 修道院から出てきたような地味な女性

面白いなと思ったのは、この3番目。2番のタイプは車に乗せるには危ないはずなのですが、陰気な女性よりましなのですよね。

このレッスンは実用的なことを教えてもらったと思って記憶に残っています。

フランスで一人で長距離電車に乗るのに大きな荷物を持っているときは、できるだけ1番のイメージの服装になるように心がけています。ヒッチハイクするわけではないのですが、誰か男性が荷物を電車に積み込んでくれるのを期待しているからです!

お嬢様風にはなれないので、不良っぽいのと修道女風を避けるという方法。今までの経験上、かなり効果があると感じています。変な格好をしていると、誰も助けてくれないことが多いです。


◆女性の大統領が誕生するか?

今日これを思い出してしまったのは、フランスの次期大統領選で、セゴレーヌ・ロワイヤルが社会党の候補になったというニュースを見たからです。

彼女を見ると、いつもこのヒッチハイクのレッスンを思い出してしまうのです。あの当時の私は、1番の好感が持てるタイプというのが、まさにセゴレーヌのような女性を思い浮かべていたのでした。

彼女は美人なのですが、いやみが全然なくて、誰からも好かれてしまうような人に見えます。

彼女の写真は、こちらのYahoo ! 入っている写真をご覧くださいますか?

もっと見たい方は、Ségolène Royal で画像検索

普通からいったらセゴレーヌ・ロワイヤルが大統領になると思うのですが、女性だからと足をひっぱる人がいるかも知れない。来年4月の大統領選はどうなるのかな?...

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2006/11/16
前回の日記で出した「クイズ: フランスのパン屋さんを見分ける方法」の解答を考えてくださった方々、どうもありがとうございます。

コメントを書いてくださった方々が推察してくださいましたが、そこに入れた2つのパン屋さんの違いは次のようなものでした。


写真1の店:

工場で作られたパンを店で焼いてパンを仕上げるシステムになっている La Mie Câline というフランチャイズの店です。

1985年創業。

写真2の店:

仕入れた小麦粉でパンを焼いている店です。



◆クイズへのコメント、ありがとうございます

1番のパン屋さんはおいしくなさそうで、2番のパン屋さんの方がおいしそう、というご観察ばかりなのが興味深かったです。

大きな町には2番のパン屋さんがあり、けっこう繁盛しているように見えます。お昼にかじるのにちょうど良いようなサンドイッチや、お惣菜なども売っているので、特に若い人に受けているらしいです。「まずい」かどうかが答えとなるようなクイズには使えません・・・。

☆NATASIAさんのコメントの要約:

上の写真より下の写真の方が美味しいパンが食べられそう。
理由:上の写真のパン屋はチェーン店風で、どこかの工場から出来たパンが配達されて売っている感じ。手作り感が無い。下の写真は職人さんがその場所で焼いて売っているよう。

NATASIAさんは、さらに先まで考えてくださったら、ちょっと外れてしまいました...。

☆chiakiさんのコメント:
上の写真がパン屋さん、下がお菓子屋さん

下もパン屋さんなのですが、写真に大きく出ている文字は菓子屋だったので、私の責任! でも、これ風の答えが欲しかったのです。

☆Pepe犬さんのコメント:

上のお店のパンは粉からこねずに工場で作られた物(冷凍状態などにして運ばれ)を、仕上げるだけのお店で、下のお店は職人がお店にいて粉から成形、発酵させお店独自のレシピを持つお店

「お店独自のレシピ」があるかどうかはどうでも良いとすると、pepe犬さんのお答えは、解答の説明にそのまま使える内容です!

でも、これを単語一つで表現していただきたかったのでした...。


◆クイズの解答

私が期待していた解答は次のようなものでした。

写真2の店はパン屋で、写真1の店はパン屋でない

こう書いてしまっては正しくない!...

「パン屋」の部分は、フランス語で「boulangerie (パン屋)」と受け取ってください。

つまり・・・

「2番の店はboulangerieで、1番の店はboulangerieではない」というのが正解。


◆パンを売っていながら、パン屋の看板がない店がある!

「パン屋」という言葉を和仏辞典でひくと、こう出てくるはずです。

- パンを売る店は boulangerie
- パンを売る人は boulanger (女性だったらboulangère)。

逆に仏和辞典をひいても同じこと。boulangerie は「パン屋」と出てきます。

写真1の店も、写真2の店も、パンを売っている店なのですから、「パン屋」と呼びますよね。

でも写真1をよくご覧になってください。「パン屋(Boulangerie)」とか「パン職人(Boulanger)」という文字はどこにも書かれてありません。そう書いてしまったら法律違反になってしまうからです!

フランスにはパン屋とパン職人が何であるかを規定する法律が存在していて、その条件に合っていなければ「パン屋」とか「パン職人」と名乗ってはいけないことになっているのです。

小麦粉を仕入れて、自分でパン生地をこねて、発酵させ、焼いて、販売する、というパン製造の全過程に携わる人が「boulanger(パン職人)」、そういう人がいる店を「パン屋(boulangerie)」と称する法律があるのです(1993年パンのデクレ、1998年実行)。

写真2のパン屋は、パンづくりの行程をすべてしているのでパン屋と言える権利がある店の例として写真を入れました。

でもアングルが悪くて「Patissier (ケーキ職人)」の文字が大きく見えてしまっているし、パン屋の入り口(人が立っているところ)には「Boulangerie(パン屋)」ではなく「Boulanger(パン職人)」と書いてあるので気にはなったのですが、きれいに写っているパン屋の写真の手持ちがありませんでした...。

ピンボケですが、もう一枚、フランスのパン屋さんの写真を入れておきますね。



右にアップしたのがパン屋の入り口の部分です。「Boulangerie Patisserie(パン屋・ケーキ屋)」と書いてあるのが見えます。それが見えなかったら、パン屋だとは全く分からない店構えです!

これは先日に出したクイズ「なぜガーゴイルがたくさんあるのか?」で取り上げたノートルダム教会のお隣にあるパン屋さんです。

実はフランス革命のとき、このパン屋さんが教会に悪さをしたという言い伝えがあるのですが、そこまで話していると長くなるので省略。ともかく、そんな言い伝えが嘘か本当か分からないくらい、ここはずっと昔からパン屋さんだったようです。


◆本物のパン屋だと強調する意地

クイズ: フランスのパン屋さんを見分ける方法に入れた2番目の写真のお店の入り口をアップにして下に入れておきます。

 ← 写真2の店 (本物のパン屋)

ノートルダム教会のお隣のパン屋さんが単純に「パン屋」という名前を書いているのに対して、こちらは「パン職人」の文字が、しつこいくらい見えますよね?

ご主人は、工場生産のパンを売っているのではない!、オレは正真正銘のパン職人なのだ! ということをアピールしているのはないでしょうか?

実はこのパン屋さん、写真をご覧になると分かるように「Ronde des Pains」という看板を掲げている店です。本部が選んだ小麦粉とレシピを使うシステムで経営しています。

最近はこの手のパン屋さんが多くなりました。工場生産の安いパンが普及してから、昔ながらの一匹狼的パン屋ではやっていきにくくなったのだろうと思います。それにパン屋は夜中からパンを仕込むという大変な重労働。いくら儲かる職業だといっても、ある程度は仕事を軽減しないと、若い人たちはそんな大変な仕事に就こうとはしないのではないでしょうか?

ともかく写真2のパン屋さんは、手抜きであるとしても、パンづくりの過程をすべて自分でしているので「パン屋」と名乗れます。

ここの若いご主人のつくるパンは素晴らしくおいしくて、開店から数年で大変な売り上げをあげるようになりました。それで、パン屋一家はもっと大きな町に引っ越してパン屋を開くという事業拡大を成し遂げています。


◆パン屋の看板を出せない店の意地

写真1の店にはパン屋という看板はないのですが、通りかかった人たちにはパンを売っている店だと分かるはずです。

「パン(Pains)」という文字が書かれていますし、店内で売っているパンも外から見えます。このフランチャイズでは「パン屋」と書いた看板は出せないので、パンを売っている店であることがすぐに分かる店舗のデザインにしているのかも知れません。

店の壁にあった掲示(下の写真)が興味深いと思いました。

 ← 写真1のフランチャイズ店舗

書いてあるのは、こんな内容の宣伝文句です:

「1850年より、フランス西部地方のパン職人一家がおいしいパンを提供している。150年以上にわたる経験をいかして、厳しく材料を選び、伝統的なレシピーと近代的な味覚にマッチしたパンや菓子などをつくっている」

店に大きくパン屋とかパン職人とかかけないので、こんな風に宣伝文句のトップで「パン職人」という文字を使いながらPRしているのだろうな... と、私は面白がったのでした。


◆パン屋でなくても良い、というパン屋もある

「Paul(ポール)」というフランスのパン屋フランチャイズがあります。日本でも人気があるのではないでしょうか?

ブルゴーニュで一番大きな町ディジョンにポールのお店ができたときには、私もパンを買いに行きました。パンが美味しそうに見える内装のセンスは抜群だと感心しました。

このポールの黒い店構えが初めて登場したのは1993年。

パン屋の法律的定義に従わなければならなくなったとき、ポールの店舗は「パン屋(boulangerie)」と名乗れるかどうかが微妙だったのだそうです。パリにあるポールの店32軒のうち、そこでパン作りの全工程をしているのは13軒で、あとの店は近くの店から調達していたからです。

そこで、どうするか? 結局、ポール社では「パン屋」という言葉にこだわらず、「ポール」で売り出してしまうことにしたのだそうです。ポールの店には「Paul」とだけ書いてあります。

★Paulについての情報: ワールドフランチャイズのカフェとパン フランスの老舗PAULが大人気

「パン屋」とは単に「パンを売っている店」のことではないなどいうこと、つまり普通の辞書では分からないことに関しては、フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)の方が便利です。

フランス語版のウィキベディアには、ちゃんとパン屋の定義が書いてありました :
★Wikipédia : Boulanger


「パン屋」という看板がないパン屋でも、やはりフランス人たちは「パン屋」と呼んでいるだろうとは思います。よほどフランチャイズのお店が好きで、パンはあの店で買うということになっている人でない限りは、パン屋と言う代わりにフランチャイズの名前を言ったりはしないと思うのです。

パンを売っているなら「パン屋」で良いと思うのですけれど、やはりフランスはパンにこだわるのでしょう。パン屋の定義などが定められたのは、おいしくないパンが市場に出回るようになったからなのかも知れません。その話しはまた続きで書くことにします。

続き:
フランスのパンは、なぜまずくなったのか



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2006/11/13
フランスはパンが主食なだけに、パンに関する法律が存在しています。余りはっきりされるとパン屋さんの方では困るわけで、なんだかよく分からないように工夫しているとさえ思えてしまいます。

バゲットのように見えるパンも、店によって色々な名前をつけているので複雑です。

フランスでおいしいパン屋さんを選ぶには、かなり決定的なことがあります。それに関することをクイズにしてみます。

パンを売っているお店の写真を2枚入れますが、どこに違いがあるのかコメントでお答えくださいますか?

「違うパン屋だということ以外で」、と断っておかなければならないでしょうね。

写真1:



写真2:



いつもクイズを出すときには欲しい答えを想定してしまっているわけで、それが見えなかったら何を聞いているのかも分からないと思いますが、お許しください!

私が期待している解答は、こういうものです:

こちらは○○で、こちらは○○ではない

フランスに住んでいらっしゃる方には簡単すぎて、つまらないクイズだと思われるでしょうが、ご存知なかったら「へえ~?!」という答えがあるのです。

クイズの答えに関係する法律があるわけなのですが、フランス人でも気にしていないのではないかなという気もしています。


★ 楽天市場でフランスパンを検索

いやあ、いっぱい出てきました...。

パン作りの材料まであります。日本では家庭でパンを焼く方が多いのでしょうか? フランスではめったにする人はいません。

ただし、昔のパン焼き窯で料理をつくったパーティー 【その1】(2005/10/09)でパンを焼いたときのことを書いたのですが、こういうことを村のイベントとしてやることはよくあります。


クイズの解答のページ:
フランスでは、パンを売っているのにパン屋の看板を出せない店もある



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2006/11/12
東京に滞在しているときには、おしゃべりしていると漫才のようになってしまう愉快なお酒屋さんが近所にいます。

「この口調、なんだか聞いたことがある」と思っていたのですが、あるとき謎が解けました。若い頃、落語をやっていたのですって。

数日前、そのお酒屋さんとおしゃべりしていたら、言われました。

今度の木曜日は、ボージョレー・ヌーヴォーだねぇ♪

そうだった!...

フランスでもニュースにはなりますが、ちらっとだけ。日本の方が騒がれている感じです。

ヌーヴォーが売れ残ると問屋さんは引き取ってくれないそうで、私のお酒屋さんは予約制にしてあるとのこと。今年は売れ行きが落ちると言われていたけれど、予約が十分入ったのだと喜んでいました。

今年は最高級ランクのボージョレーが入るんだ、と自慢なさる。

ランクは4つあって、一番下が「ボージョレー」、それから「ボージョレー・ヴィラージュ」だったよね? その上に2つのランクがあって、その一番上なんだ。

彼が仕入れた最高級のボージョレー・ワインが、なんという名前が何だかは思い出さない、とおっしゃる。

ランクが3つというのは分かるのです。下から3番目は「スーペリュール」でしょう? その上にまだある?...

10あるボージョレー・クリュのワインをヌーヴォーにしてしまうのだろうか?... それとも、何か新しい呼び方をつくったのだろうか?・・・ それとも、何かのコンクールで優勝したドメインのものなのか?...

気になったので、楽天市場でボージョレー・ヌーヴォーを検索してみました。


◆「お百姓元詰めワイン」って何のこと?!

ボージョレー・ヌーヴォーを楽天市場で検索

ランクが上と言われたので、高い順に並べてみました。

そうしたら「お百姓元詰め」という言葉が出てきたので、そちらの方が気になってしまいました!

「お百姓元詰め」って、なんのことだろう?... ?!...


◆ペイザン(paysan) と アグリキュルトール (agriculteur)

フランス語には「paysan(ペイザン)」という単語があって、私は「お百姓さん」か「農夫」と訳しています。

近代化した大規模農業を行う「農業者(agriculteur)」に対して、ペイザンには昔ながらの小規模農家のイメージがあります。

それで食品に「ペイザン」とつければ、今のフランス人たちにはおいしそうに聞こえるらしい。百姓バターとか、百姓ポテトチップとか、色々な商品名が出てきています。

例えば、こちらは「ブルターニュのお百姓」のカマンベール・チーズ:
【白カビチーズ】ペイザンブルトンカマンベールペイザン・ブルトン カマンベール


実際には、200ヘクタールも畑がある農業者をペイザンと呼んだりもするのですが、でも「お百姓さんが作った」と言われると、汗水流してつくった農産物の感じがします。フランスでは「スローフード」という言葉は聞かないのですが、やはり時代の流れで同じことを考えるらしい。

だからワインも「百姓元詰め」という言葉を使ったのかな? と思いました。

お百姓さんががつくったボージョレー・ヌーヴォーということで売り出すと、いかにも丹精こめてつくっているような印象を与えると考えたのではないですか?!

でも、ハテナ? なのです。

理由1: 昔ながらにワインをつくっている人でも、フランス語では「ペイザン(百姓)」とは呼ばないので、フランス人が考えたキャッチフレーズだとは思えない。

理由2: とすると、この表現は日本人が考えたと推測できます。でも日本では「百姓」という言葉はフランスほどには流行っていないでしょうから、これでイメージアップしようとしたのは奇妙です。

ワインに「百姓」を結びつけるキャッチフレーズは、フランス人が考え出したのか、日本人が考えたのか、気になりました!


◆ヴィニュロン (vigneron) と ヴィティクルトール (viticulteur)

ブドウを栽培するのは農業なのですが、そういうことをしている人を、フランス人が「農業者」とか「百姓」と呼ぶことはないと思っています。

フランスはワイン文化の国だからなのでしょう。ブドウを栽培する農業者は「ブドウ栽培者」と呼ぶのです。統計をとるときなどには、ブドウ栽培者も農業者の中に入るわけですが、会話では「農業者」とは呼ばない。

ワインをつくっている農家の人を呼ぶとき、普通は「vigneron(ヴィニュロン)」という言葉を使います。農業者の中でも、そいう風に限定する言葉が色々あるのですが、ヴィニュロンはよく耳にする言葉です。

ヴィニュロンが「ペイザン(百姓)」に相当するとしたら、「農業者(agriculteur)」に相当するのはviticulteur。日本語にするときには、両方とも「ブドウ栽培者」としか訳せないですが。

ペイザンという言葉の方は、農業者が自分で言うのは構わないけれど、相手を「ペイザン」と呼ぶのには抵抗があります。フランス人たちは友達同士ではそう呼んでいますが、私は本人に面と向って言うのは絶対に避けています。

でもペイザンと違って、ヴィニュロンの方は普通に使えます。音の響きも良いし、そう呼ばれても不愉快に思う人はいないはず...。

ところが、この春、ヴィニュロンとヴィティキュルトールの違いが気になった出来事がありました。

ワイン農家のB&B民宿に泊まったときのこと。おしゃべりしていたマダムが「ヴィティキュルトール」としか言わないのに気がついたのです。

ここは若いご主人が評判の良いワインをつくっている農家でした。だから、奥様は誇りを持ってヴィティキュルトールの方を使っているのかも知れない。

とすれば、こちらもその言葉を使うのが礼儀だと思ったのですが、この単語は長ったらしくて発音するのが面倒なので困りました。

そういうことがあったので、ボージョレー・ヌーヴォーの「百姓元詰め」というのは、そこの違いを出そうとした表現なのだと思いました。


◆百姓元詰めワインとは、そういうことだったの...

ご親切なお店があって、「百姓元詰めワイン」がなんであるか説明してくれていました。

私の予測は全く違っていました!

色々なところのワインを混ぜてつくるネゴシアンのワインではなくて、自分の畑のブドウから自分でつくったブドウだけでボトル詰めしたワインという意味らしいです。

これはブルゴーニュのワイン通がこだわっている点。そのことはブログでも何度も書いたような気がします。それをどう表現するのかを端的に現わすのが「百姓元詰めワイン」という言葉で表現できるなら便利です♪

日本だってワインにこだわったら、そういうところから買いたいというのは自然なこと。

フランスのレストランなどで「百姓元詰め」かどうかを判断するのは、レッテルを見て、ブドウ畑の持ち主がボトル詰めしたという表現があるかどうかを確認します。

その表現を「百姓元詰め」という日本語に置き換えたのではないでしょうか? そう思いついた日本人がいらっしゃるはずです。

でも、その人はフランスで「百姓」という言葉が珍重されていることを知っている、フランス通の日本人ではないでしょうか? それとも、スローフードが浸透した日本でも「お百姓」という言葉がおいしそうな響きになるという傾向があるのでしょうか?・・・


◆疑問は残るけれど...

ともかく、「百姓元詰めワイン」が何であるか分かってすっきりしました!

「百姓元詰めワイン」とは、フランスにあるVignerons Indépendants de Franceという組合に入っているワイン農家ではないかな? という気はしました。上にリンクした樽の絵の農家はそうだったのです。

日本で「百姓元詰め」として売られているワインのすべてがこの組合に入っているのだとしたら、この仮説が正しいことになります。でも、そんなことを調べるのは面倒...。

それから、もう一つの疑問も残りました。

私のお酒屋さんが言っていた最高ランクはなんだったのでしょう? 「百姓元詰め」という日本語だったら、ワインに詳しくない私のお酒屋さんだって一度聞いたら覚えるはずですです。だから、彼が聞いた一番良いボージョレー・ヌーヴォーというのはカタカナで表記されていたと考える方が自然だと思う...。

ところで「お百姓元詰め」という言葉は、ここにリンクしたお店だけが使っている言葉でもないらしいのは、他のサイトでも確認しました。

「お百姓元詰めワイン」なる言葉は、日本で普及しているのでしょうか?





追記:

2003年のデータですが、ボージョレー・ヌーヴォーの輸出高の統計が出ていました。
★Sopea Japon : ボージョレー・ヌーヴォー 2004

日本への輸出量は、ドイツを大きく引き離して第一位!

フランスでは日本ほどには飲まれていないのではないかと思っていたのですが、日本向けの4倍近くも売れていたそうです。一人が飲む量も違うので、そうなるかも知れない...。

ブログ内リンク:
★ 目次: ワインの歴史、ワインビジネス、飲酒規制、ワイン文化など
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ


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2006/11/11
私は廃墟になっていても昔の石づくりの家が好きなのですが、新築のお家なら、一見古そうに見えるつくりが良いなと思っています。

石づくりでない家を持ちたいとは思わないのではありますが。

たまに通りかかる道路沿いにある、こんなお家。どう思われますか?



建築屋さんのモデルハウスの絵でよくみるタイプ。新興住宅地に建てられるようなお家で、ちょっと高めのプランといった感じの家構えです。

先日の日記( 気に入ったお家みつけた♪)に書いたように私は塔がある家が好き。現代建築でも塔のある家がある方が好きだなと思います。

続きで新しい建築のお話しを書こうと思って、この写真をとっていました。

なかなか良いと思ったのですが、あらためて写真を見ると全然気に入らない。なんだかもったいぶっていて、バカバカしい家に見えませんか?...


◆フランスには、本物の家と、ニセモノの家があるの?!

友達の引越しパーティーに行ったときのことを思い出します。

200年前くらいに建てられた立派な石づくりのお家。まだ農村の家の値段が上がる前だったので、1000万円もしないで買った家でした。

集まって来た友人の中に、家を見るなりこう言った人がいました。

「わあ~、本物のお家だぁ~!」

彼女は新興住宅にある大きな一軒家を持っています。でも、石づくりではない。つまりは、彼女にとっては、石でできていない家はニセモノということらしい...。印象に残った言葉でした。

そういえば彼女、その後間もなくお家の居間に暖炉をつくりました。せめて暖炉は欲しいと思ったのでしょうね...。

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2006/11/07
重症患者を運ぶ空飛ぶ救急車。僻地が多いフランスでは普及しているようです。

ニュースなどで見たり、友達が乗ることになったかも知れないという話しを聞いたりしていたのですが、実際に間近で見たことがなかったような気がします。

先月に旅行していたとき、入ってみた病院の庭にとまっていました!

本当は病院の敷地内にある歴史的建造物を見学するつもりで入ったのですが、こちらの方が珍しくて眺めてしまいました。


hélicoptère sanitaire

さぞ機能的にできている機内なのでしょうけれど、ヘリコプターが着陸する空間は立ち入り禁止になっていたので、中を覗き込むことはできなかったのが残念でした。

インターネットで調べたてみたら、内部を見せてくれるビデオがありました。

Proteus hélicoptères / transport sanitaire

上のリンクを開いて、Videoの下のリンクをクリックすると、ヘリコプターの内部や飛行しているところなどを詳しく見ることができるビデオが開きます。

本当によくできたヘリコプターですね!

「一度乗ってみたい」などとは言いませんが...。

私が見たのは「サミュ(SAMU: Service d'aide médicale urgente)」と呼ばれる緊急医療救助サービス(日本の109番に相当)のヘリコプターでした。

この他に、民間のヘリコプター(赤色)と、憲兵隊(地方警察のようなもの)が持っているヘリコプター(青色)があって、サミュはこちらにも依頼できるのだそうです。

日本語では「ドクターヘリ」と呼ぶようです。

時々、引き受けてくれる病院がなくて患者が救急車の中で死亡してしまうこともおきる日本。ドクターヘリだと確実に引き取ってもらえるのでしょうか?

・・・と思ったら、日本の場合は1道8県10病院が運用しているだけということらしいです。病院が出すなら、確実に入れてもらえるということになるわけですね。

情報リンク:
★ウィキペディア: ヘリコプター救急

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