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2007/12/18
フランスの村々には共同洗濯場がありました。

水道や洗濯機が発達してから使われなくなり、不要物だとして取り壊されたものもあります。でも最近は、貴重な郷土資産として、あちこちで保存活動が進んでいます。

こういうものを訪れて楽しむ興味を持つのは私だけではありません。とても美しい建築物もあるので、昔の共同洗濯場を集めた写真集も出ています。

フランスのアマゾンで「Lavoir(共同洗濯場)を検索した結果

共同洗濯場はそれぞれに特徴があって面白いです。

今年も色々なところを発見しましたが、一等賞をあげたいほど美しく見えたのはこれでした。


◆森の中にひっそりとあった共同洗濯場



フランスによくある石でできた共同洗濯場です。

屋根の形にお気づきになるでしょうか?

壁のところにラインのように見えるのは、洗濯物を置く棚です。そこの部分、つまり洗濯するときにいる部分には屋根があります。

半月形をした水がたまる水槽には屋根はありません。

屋根は傾斜していて、雨水がその水槽に流れ込むようになっていたのです。

普通は湧水があるところに洗濯場が作られるのですが、そんな工夫があったところを見ると、ここは雨水に頼って水を溜めていたのだろうと思います。

それにしても、ただ洗濯をするだけの建物なのに、こんなに手の込んだものを作るとは、昔の人たちは骨惜しみをしていなかったのだな・・・ と感心します。




◆天井の高いワインセラー

この共同洗濯場を発見したのは、ブドウを醸造している農家のB&B民宿に泊まったからでした。

農家の庭から延長して続いていたブドウ畑を散歩したのですが、ブドウ畑から離れて森の中に入ったときに見つけました。

ひっそりとしたところ。散歩する地元の人しか見つけられないようなところで洗濯場に出会ったので感激しました。

ところで、私が泊った民宿のワインセラーも見事なものでした。これも見事な石づくり。



これだけ天井の高いワインセラーというのは珍しいです。昔はフロアーを2つにしていたらしいという説明で納得しました。


農家の奥さんの説明だと、18世紀の建築で、ワインの仲買人(ネゴシアン)のセラーだったとのこと。その時代にはもうワインの仲買人がいたのでしょうか?




フランスの共同洗濯場の写真が入っているページ:
☆共同洗濯場の写真アルバム: Album photo - Lavoirs
フランスのサイト。15ページ。写真をクリックすると拡大します。




ブログ内の関連記事:

★ 目次: 昔の共同洗濯場と洗濯機



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2007/12/17
今年もそろそろ終わりに近づきました。年内の旅行で日記にしそこなっていたことを書き残しておきたいと思います。

その1は、古城研究会がオーガナイズした9月の見学会。

この研究会は、学会と趣味の会が一緒になっているような集まりです。その道では権威ある大学の先生たち、大学院生たちのほか、お城に興味がある人たちがメンバーになっています。

メンバー紹介のときには面白いのです。研究者以外は、たいてい「○○城の誰々さん」と紹介されるのです! お城のオーナーの人も多いのですが、ボランティアで城保存活動をしている人もいるので、ごく自然にそうなるのです。

中世に要塞となっていた石の城を見学することが多いのですが、その日の見学するところはちょっと変わっていました。堅固な石の城ができる前の時代のものです。


スタートは、ここの見学でした ↓



車から降りて、森の中に入っていったときの道です。

「モットと呼ばれるタイプの城は、ブルゴーニュにはないと思っていらっしゃるでしょうが、ちゃんと立派なのがあるのですよ♪」と、大学教授が子供っぽい笑顔で私たちを誘いました。

フランスの森は手入れが行き届いているので、こんな状態の森は珍しいのです。だから古いお城の跡が残っていたらしい。

それにしても、研究者というのはよく見つけ出すな・・・ と感心しました。

立派なものでした。と言っても、土台としての土の起伏しか残っていません! 写真は何枚も撮ってのですが、全体が見えなかったら何にも面白くないので入れません。

幾つかそういう所や、時代を下った中世の城を見学して、夕日が傾いてきたときに訪れたのは、ここでした↓



写真では見えにくいと思いますが、道路の向こうに芝生のように見える部分は台地になっているのです。これがモット。

そこに映っているのは向こう側の建物の影にすぎません。

始めの写真として入れた森も、草木が生い茂っているのですが、こんな風な台地があるのが分かりました。台地の周りは溝ができていて、堀だったことが分かるのです。

盛り土も堀も、言われてみれば人口的なものであることが分かりました。

知らなければ完全に素通りしてしまうような所です。そもそも、こんなものを見に来るのは私たちのような趣味か研究心を持った人くらいでしょう。

でも、そういうのを説明してもらえるのは嬉しいです。
「モット」という言葉は知っていたのですが、実際に見たのは初めてのように思います。

私にはかなり興味深い見学だったのですが、こんな写真を見ただけではつまらなかったでそうね。すみません!

モットとはどんなお城なのかという説明を書くのを横着して、
Wikipediaの説明をリンクさせていただきます:
モット・アンド・ベーリー  / Motte castrale

ここに入っている模型はかなり高台になっていますが、私の先生はモットはそれほどの高さがなくても良かったのだと言っていました。何メートルと聞いたのに忘れてしまいました。だからすぐに日記でメモしておかないと、みんな忘れてしまうのに・・・。

私たちが見学したモットは、木で作られた城だったはずとのことでした。
話しを聞きながら想像したのは、下にリンクするページの上から2番目にある絵のような城でした。とてもよく描かれています!

La technique de la motte féodale


その他、見つけたリンク:

ノルマン・カースルとは

Dictionnaire raisonné de l’architecture française du XIe au XVIe siècle, Eugène Viollet-le-Duc, 1856

ブログ内リンク:
★ 目次: 城について書いた記事ピックアップ


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2007/12/16

シリーズ記事目次 【フランスで「スープ」と呼ばれる料理、土鍋】 目次へ
その5


大きな土鍋はフランスに持っていってあるので、今回の帰国では小型の土鍋をフランスに持っていくことにしました。

どうせなら、フランス人たちから褒められるような素敵なものを選びたいです。デパートで眺めたのですが、選べる数は少ないし、これなら良いなと思うのは高すぎました。

それで、楽天市場で買うことにしたのです。

楽天市場で買い物可能な鍋の一覧ページ

3千件余りも出てきてしまいました。選択できるのは嬉しいですが、こんなに多いと、気が遠くなります・・・。

土鍋のシーズンなのですから、分類して、選びやすいようにしてくれていても良いのに!・・・

それでも、これと思うのにチェックを入れていって、それを後で比較はできるようになっていました。

全部は見る気はしなかったのですが、こんなを選んでみました。
大きさは候補が決まってから、ショップの中で探すことにしました。


↓ フランス人受けするだろうなと思って候補にしたのは、以下の土鍋。

    

    

  


↓ これなんか、すごい芸術作品だと感心しました。でも、私には予算オーバー。




↓ 下のは安いので気をそそられました。
  このくらいで買ったなら、旅の途中で割れてしまっても悔しくないです。
     

それにしても、安くていっぱしに見える土鍋があるのですね。
こんな値段のものをたくさんフランスに持って行けたら、色々お呼ばれするときのお土産代が節約できて素晴らしいのに・・・。


悩んだ結局、私はこれを購入しました ↓
職人による繊細な手書模様がグッド!土鍋・ぶどう織部(8号)

手書きの絵が入っていて、しかもそれがブドウの柄なのが決心させたポイントになりました。ブルゴーニュはワイン産地なので、これを選んでおけば評価されますから。

ともかく安い!
それに、迷っていてもキリがないから、決めるしかない!

注文したら、すぐに配達してもらえました。日本って、すごい・・・ と、またもや感心。

何しろ安いを選んだので不安でしたが、絵柄は思ったよりきれいなので安心しました。

送料を入れたら3,500円近くになってしまったのですが、それでもデパートで買うより安かったと思います。箱を開けたら小さなオマケが入っていたので、単純な私は満足♪




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2007/12/16

シリーズ記事目次 【フランスで「スープ」と呼ばれる料理、土鍋】 目次へ
その4


土鍋をフランス人へのお土産に差し上げたら、喜ばれることは間違いないのではないでしょうか?

それに近いものはフランスにもあるのですが、土鍋の美しさと実用性は比較にならないものだと思います。

外国に住まれる方が土鍋を持っていらっしゃったら、ホームパーティーで注目を浴びることができると思います。日本のことを褒められるのは嬉しいです。でも、暑い国だと、土鍋の価値は余りないでしょうけれど…。

ただし土鍋を持っていこうとしたら、割れる心配もあるので梱包で大きくなるし、重いし・・・ という欠点はあります。

それでも、もしかしたら、そういう努力をなさる方がいらっしゃるかも知れないので、フランスで使うのに適した土鍋の選び方のアドバイスを書いておきます。


◆外国に持っていく土鍋の選び方

(1) 一番大きいタイプを選ぶ

フランスの煮込み料理は、大量に作るものだからです。

でも、少人数家庭だったら、3~4人分の大きさのものでも使い道はあります。

小さいのにするなら、電子レンジに入れられるタイプが便利ですね。大きいタイプは電子レンジに入れられるものであっても、大きすぎて入らないので、残り物の暖めには使えません。


(2) オーブンに入れてもOKのタイプが便利

煮込み料理でないときには、そういう使い方の料理で重宝だからです。



卓上型IHクッキングヒーター

それと、普通の鍋は使えない電磁調理器(IHコンロ)が普及し始めているので、直火で使えない家もあることを考慮しなければなりません。

ただし、土鍋でも電磁調理器に対応したタイプもあるそうです。



(3) 底の深いものを選ぶ

土鍋も色々なタイプがあります。テーブルの上で鍋物をするための浅い鍋だと、使い道が限られてしまうと思います。


(4) 柄を選ぶ

食器にしても、木製品にしても、シンプルで柄のないものは、いくら高級品でも、その価値を認めてくれない可能性があるように思っています。これはものすごい高級品なのだ、と説明しておかないと(実際には、そんなことは言えません!)、分からない可能性が高いと思っています。

例えば、こういう感じの芸術作品 ↓

 備前焼 鉢

これは10万円で売られているのですが、その価値がある作品だと理解できるフランス人は少ないのではないでしょうか?

私はよく日本の陶器をお土産にするのですが、安くて見栄えがするものを選んでしまっています。そうすると、絶対に値段の3倍くらいには見てくれるので。

次の日記で、私が買うために選んだ土鍋の柄をご参考に入れておきます。


(5) 鍋物セットも悪くない

瀬戸物のお玉や、お玉置きが付いているのは素敵です。

それから、小鉢のセットがあるのも素敵です。荷物はますます大きくなりますが。

日本風に食べるかどうかは別にしても、小鉢の大きさはフランスの食器では全く普及していなくて、それでいて持っていると、とても便利な形なのです。

アイスクリーム、フルーツサラダ、フレッシュチーズを食べるときなど。そもそも、平なお皿で食べるというのが普通なのですが、平らなお皿にのったものをスプーンで食べるのは不便だと思うのです!


(5) 土鍋をプレゼントするなら、使うときの注意を教えてあげる

・初めて使うときには小麦粉を少し入れた水で煮る、直火やレンジでOKなど。

・蓋は鍋敷きにできる、蓋の切り込みはお玉を乗せるためだ、と教えてあげる。


今回フランスに戻るときには土鍋を一つ持っていくことにしました。どんなものを選んだのかをご報告します:
フランスに持って行くために選んだ土鍋 2007/12/16

ブログ内リンク:
★ 目次: プレゼントや土産物に関して書いた記事
★ 目次: レシピ、調理法、テーブルウエアについて書いた記事

外部リンク:
☆ 新しい土鍋の扱い方: 土鍋編


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2007/12/14

シリーズ記事目次 【フランスで「スープ」と呼ばれる料理、土鍋】 目次へ
その3


私がフランス人たちを家に招待して食事を出すときには、見た目を工夫しています。お料理が上手なわけではないので、そんなところで努力しているわけです。

日本の食器も、かなりフランスに運びこんでいます。
そして、冬を演出できるのは土鍋。

土鍋は、いかにも日本的に見えますが、フランス料理でも煮込み料理を作るときには重宝します。

例えば、ブルゴーニュの郷土料理「コッコヴァン」。


◆コッコヴァン

下ごしらえを終わって、煮込む段階になったコッコヴァンです。



これは友人が下ごしらえしたものですので、念のため。
こういう郷土料理には私は手を出しません。

彼らの聖域を荒らすようで申し訳ないから!
というより、友人それぞれが「このレシピが一番!」というのを持っているので、私が作ったって、どうせ褒めてもらえないだろうと思うからです。

コッコヴァン(coq au vin)とは雄鶏の赤ワイン煮です。ただし、白ワインで作るレシピもあります。

肉屋さんで鶏肉をブツ切りにしてもらいます。



このお肉は3キロ強ありましたが、5キロくらいのもあるそうです。小さいのは避けるべきですが、余り大きすぎるのも気持ち悪い。3キロくらいのが適当ではないでしょうか?

雄鶏を一晩ブルゴーニュの赤ワインにつけておいて、それからコトコト煮ます。

大きな雄鶏を使うのが正式。雄鶏は肉が固いので、長く煮込んでも身が締まっていておいしいのです。

料理の名前にあるcoq(コック)とは雄鶏の意味ですから、普通に売られている鶏肉である「poulet(若鶏)」を使った料理は、ブルゴーニュの人は認めません!

でも、コックは、どこでも売っているという食材ではありません。 たいてい大きく育てるので、身が硬いです。それで、コッコヴァンのようにコトコトとワインで煮る料理にするのに向いているわけです。

ついでに、コックとして売られていた鶏の写真も入れておきます。



先日の日記(水車小屋では眠れない?)でお話しした朝市に行ったときに撮影した写真です。

1羽12ユーロ(約2,000円)で売っていました。
さすが鶏の産地なので安いです。自分で毛をむしれるなら、肉屋さんで買うより安いと思いました。この雄鶏たちは、さらに大きく育てるために売られていたのですが。

コックって、きれいなトリでしょう?
これを食べるなんて! トサカの部分が珍味だなんて言う人がいたりして!

... と言いながら写真を入れてしまうなんて残酷でした...。


◆フランス人も土鍋を欲しがる

テーブルの上にのせた土鍋はゴトゴト煮続けているので、コッコヴァンはいかにも美味しそうに見えます。

しばらくして、蓋を開けてお代わりをするときにも、始めと同じくらい暖かい。このとき、たいていのフランス人は驚きます!

「日本から土鍋を持ってきて」、とも頼まれたこともあるのですが、こんなにがさばって重い物を運んでくるのは大変です。それに、一人に持ってきてあげたら、同じ友達グループの他の人から言われたときに持って来ないわけにはいかなくなるのも問題になります...。

それで、「パリの中国人ショップで売っているわよ」などと、冷たい返事をしてしまいました。確かにフランスでも売っているのです。でも、売っているのは柄もない土色トーンで、いたって味気ない土鍋です。

「でも、持ってきてあげなければならないかな?...」などと悩んでいたら、「そんな大きなものを頼むなんて、厚かましすぎる」という友達がいたので、気にしないことにしました。


◆フランスにも土鍋のようなものがあった

できあがったコッコヴァンの写真をとっていませんでした。

下の日記で、レストランで食べたものの写真を入れていましたので、ご興味があったらご覧ください。煮込んでいくと、こってりとしたトロミが出るのがコッコヴァンの出来上がりの姿です。

ブルゴーニュの郷土料理

チーズ・フォンデューの鍋に似たものを使っていました。
今この写真を見て、これって土鍋のようなものではないか、と気がついたのでした。

こういう土でできたものは、スペインが本場ではないでしょうか? スペインを旅行したときに、こういう土でできたオーブン皿を買ったことがありました。

いづれにしても、土鍋に比べたら味気ないですね...。
それに、こういう土鍋には蓋は存在しないと思います。


土鍋は荷物になるのですが、この冬は、自分ように、また一つ持っていくことにしました。小さいのがあるのも便利だと感じ始めたのです。

続き:
フランス人に喜ばれるお土産: 土鍋

ブログ内リンク:
★ 目次: 郷土料理、地方特産食品、外国料理
★ 目次: フランスで食べる鳥肉と卵(鶏、鴨、ウズラ、鳩、卵など)


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2007/12/13

シリーズ記事目次 【フランスで「スープ」と呼ばれる料理、土鍋】 目次へ
その2


冬はフランスでも煮込み料理の季節。それからスープも、フランスでは冬の家庭料理です。

そんなとき、気取らない食事なら、鍋をテーブルに置きます。

たいてい食べきれないほどの量を用意しますから、「おかわりは?」と薦めるのですが、そのときテーブルの上に鍋があれば、立ち上がって鍋を探しに行かなくて済むからです。

鍋の中にまだ残っているのが皆に分かれば、お代わりもしやすい。お代わりしてくれれば「おいしかった」という証拠になりますから、料理した人も嬉しい。

ところが、土鍋のように冷めない鍋というのが、フランスにはありません。

フランス人たちが煮込み料理をつくるときには、こんな鍋を使います ↓


このル・クルーゼというメーカーのお鍋は、熱回りに優れていて、フランスではとても評価されています。

日本でも人気があるらしくて、楽天市場にも専門のページができていました:
ル・クルーゼ特集

色もきれいなのでテーブルの上に置くのは悪くないです。
でも、土鍋のように冷めない、ということはないです。

鍋をテーブルに置くのはお上品ではないという考えはあるわけで、鍋からスープを移して入れる陶器も存在しています。

こんな形をしています ↓

ウエッジウッド シトロンスープチューリン

フランス語で「soupière(スープ鉢)」と呼ぶのですが、日本語では「スープチューリン(soup tureen)」と呼ぶのですね。

私も、こんな素晴らしいものではありませんが、こういう尻つぼみ形のを持っています。

使わないときに飾って置くのにはきれいです。

でも、スープを入れると、すぐに冷めます!
熱湯で暖めてから入れたにしても、やはり冷たくなります。

どうしてそんな物があるのだろう? とさえ思ってしまいます・・・。

考えもせずににスープ鉢を買ってしまった私は、パーティーのときに、フルーツサラダを作って入れておく、などという用途にしか使っていません。

というわけで、フランス人に土鍋に入れたスープや煮込みを出すと、なんと素晴らしい! と感激されます。

次回は土鍋のお話です。

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2007/12/12

シリーズ記事目次 【フランスで「スープ」と呼ばれる料理、土鍋】 目次へ
その1


なぜだろう? と思ったことは、2つあります。

両方とも、明治時代に作られた風習ではないでしょうか? その経緯を調べあげた方があるだろうとは思うものの、まだ回答を見つけていません。


不思議その1: フォークの背にライスを乗せて食べるという作法は、
        誰が考えたのだろう?


今の若い方はそんな風にしろとは教えられないのかも知れませんが、私はそう習いました。

余りにも不自然なマナーだと思っていました。それで、フランス人と食事をする機会を持ち始めた時期には、彼らがお米をどうやって食べるのかと観察してしまいました。

そんな食べ方をするフランス人はいません。普通にスプーンのようにフォークを使って食べています。

明治時代に、それがマナーだ、と決めた日本人がいたのでしょうか?

あるいは、アドバイザー役のイギリスがいて、日本人のために考え出したのかも知れない・・・。イギリス人はマナーが好きらしいので。

フランスの映画の中に、イギリス人を茶化すためだったと思いますが、こんなシーンがありました。

イギリス人二人が差し向かいでレストランに座っていたのですが、丸ごとの西洋アザミを出されて戸惑います。やがて、おもむろに二人はナイフとフォークで食べだしたのでした。

ご存知ない方のために説明しておきます。フランス料理には、手づかみでないと食べられないものがあるのです!

それと同じで、いくらマナーにうるさいイギリス人だって、ヨーロッパのパラパラ米をフォークの背に乗せて食べるのは無理だと思うのですが・・・。

フォークの背にライスをのせて食べるというのは、日本で初めてオープンしたフランス料理店でのマナーだったとか、そんな経緯がありそうな気がします。


不思議その2: なぜスープ、ステーキというメニューを定番にしたのだろう?

もう10年も前のことだったと思います。フランス料理コースが1万円とあって、料理がショーウインドーに入っていたので、それを写真にとってフランス人に見せたいと思ったことがありました。

彼らが面白がるだろうと思ったからです。

1万円のコースは、スープ、ビーフステーキ、グリーンサラダ、デザート、というものだったのです。

かなりのお値段のコースにそれだけ?! と、フランス人がびっくりするのは目に見えていました。

そもそもスープというのは、フランスでは家庭料理ですから、レストランで出されても嬉しくもありません。

さらにビーフステーキ。これは、カフェで食べる安いランチの定番です。

一番ひっかかるのは、こういう日本の定番の西洋料理では、スープを前菜にしている点です。

食事のときに、まずスープから、とする風習がある国が、どこかヨーロッパにあるのでしょうか?・・・

汁物がなくてはならない日本人の食事にはスープが必要だ、ということからできた風習なのではないかという気がしているのですが、どうなのでしょう?


◆フランスのレストランでは、スープがメニューに入っていることは少ない

優秀なシェフも多くなった今の日本では、フランスで食べるフランス料理と変わらないのがフランス料理店として認められていると思います。

でも、未だに、前菜はスープを定番とするフランス料理店も存在するのではないでしょうか?

フランスのレストランで食事をするとき、前菜がスープというのは非常に稀です。

スープというのは家庭で食べるものだし、スープは冬の料理なので、レストランでスープを出すにはかなりの工夫が必要だからです。

家庭料理を出すのが特徴の大衆的なレストランだったら、スープがメニューに並んでいてもおかしくはないと思いますが、見かけた記憶は乏しいです。

昔は、固くなったパンをスープでふやかして食べていたせいもあるでしょう。フランス人にとっての「スープ(soupe)」のイメージは、かなり悪いらしいと感じています。

食料事情が悪かった戦後しばらくの頃、経済的に豊かでない家庭で育ったという人が、「冬の夜は毎日スープでうんざりした」などと言っていました。

いくらおいしいスープを作っても、ご馳走にはならないらしいのです。ですから、よほど料理に凝ったレストランでないとスープをメニューに加えていないような気さえします。

そして、そんなレストランでスープを出すときには、「スープ(soupe)」という単語は使っていません。

日本語で「スープ」という言葉を使える料理に対して、フランス語はやたらに語彙があるのです。

soupe (スープ)
potage (ポタージュ)
consommé (コンソメ)
velouté (ヴルーテ)
crème (クレーム)
coulis (クーリ)
...

魚介類のスープだと、

bisque (ビスク)
bouillabaisse (ブイヤベース)
...

ブルゴーニュ南部にもブイヤベースのようなスープの郷土料理があるのですが(ただし川魚を使う)、それはpochouse(ポシューズ)と呼ばれています。

フランス人は「スープ」とは呼ばない「スープ」は、もっともっとあるはずです。

似たようなものに potée(ポテ)とか ragoût(ラグー)もありますが、「シチュー」と見るべきなのかな?・・・

私がレストランでスープと呼べるものを選んだときには、veloutéとかcrèmeという名前で呼ばれていたと思います。

スープ類を前菜のメニューに入れているレストランは珍しいのですが、お通しの一品として出てくることはよくあります。

例えば、こんな感じで、少量が出てきます。



この料理も、veloutéかcrèmeと呼んでいたと思います。


スープの季節になったので、その話しを書こうとしたのに、イントロが長くなってしまいました。続きは次回にします

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2007/12/11
徹夜には強い人間なのですが、変に少し眠ってしまったときが最悪だと感じます。

朝5時に起きなければならないなどという時には、寝ないことにしています。その方がずっと気分が良いのです。

その日は、ほんの少し眠ってしまうという、私にとっては辛い朝でした。

押しかかるけだるさを吹き払うために、朝の散歩をすることにしました。

* 今日の日記は、「水車小屋では眠れない? (2007/12/07)」の続きです。


ホテルの庭は、余り手入れは行き届いていませんでした。でも、川が流れていて、木が生い茂っているので、林の中を散歩しているようで気持ち良かったです。

ひと通り回って建物の方に戻ると、遠くに小さな動物らしきものが見えました。



猫かな?・・・

ほとんど点々にしか見えないので判断できません。


この写真でアップにしたら、↓ こうなりました。



こういう条件の場所で、一番初めに期待するのは、リス。
でも、そうではないらしい・・・。



近づいて行ってみました。



猫に見えますが、耳のところが変・・・。



さらに近寄っていったら、こちらを見てくれたのですが・・・。



左の子の顔は、どう見ても子犬。
足の踏ん張り方も堂々としているので、犬みたい。

― ボンジュール。何だろうなんて思って近づいてきてしまって、失礼しました!


でも、耳が・・・。

ウサギなのでしょうか?・・・


なぜかちっとも眠れなくて、朝になったら、こんな動物に出会って・・・。

キツネにつままれたような気分になりました・・・。


ウサギだったのかな?・・・

フランスの田舎では、食用のウサギが飼われているのは珍しくはないのですが、こんな可愛い子たちは食べないでくださいね・・・。

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2007/12/07
旅行を1日長くして、大きな朝市に行くために、こんなホテルに泊まりました。



大きな町の外れにあるのに、森の中のように静かなところでした!

少し前のことなので、まだ緑も鮮やかな景色が窓から見えました。



ここは昔の水車小屋の建物を使ったホテルです。

水車小屋だった建物は、見るとすぐに分かります。

普通は、川にまたがって家は建てないわけですから、水車小屋だと分かるわけです。

それに、こんな風に変哲のない、家にするには大きすぎる四角い形をしているのが多いように思います。

水車小屋は、フランス語ではmoulin。製粉所なわけですが、日本語に訳すと「小屋」と付くので変な感じがします・・・。


◆旅の疲れを取ろうと思ったのだけれど・・・

ホテルでの夕飯では、期待していたこの土地の名産を食べられました。



悪くないお味だったので満足。

手放しで褒めないのは、色取りに欠けるのが気に入らなかったからです。パセリでも何でも良いから飾れば良いのに・・・。こういう見た目を気にしないお料理は、最近のフランスでは上ランクにはしてもらえないのですけど・・・。

ともかく、おいしい食事ができたし、静かだし、今日はぐっすり寝るぞ~ と床に入りました。


ところが・・・。

夜中に目が覚めてしまって、しばらくしてやっと寝付くと、また起きてしまう・・・。
その繰り返し。

熟睡できないうちに朝になってしまいました。

翌朝は、朝市に行くことにしていたので朝寝坊はできません。

夕食でも食べたブレス産の鶏肉がひどく好きなのですが、ホテルはその産地にあるので選んだのですから。

私のお気に入りとは、こんな鶏肉です ↓


チキンファンにとっては、垂涎と言われるブレスの地鶏の骨付きもも肉 フランスの銘鶏ブレス産地

もも肉を売っているようですが、フランスではブレス産の鶏肉は丸ごとしか買えないのではないかな?・・・

産地を少し離れると、同じブルゴーニュ地方とはいえ、手に入りにくい食材です。むしろ、グルメが多いパリなどの方が簡単に見つかるかも知れません。


◆水車小屋では、熟睡できないものなのか?・・・

朝食を済ませてから、少し庭を散歩して田舎の空気を吸うことにしました。

なぜ眠れなかったのだろう?・・・ こんなに静かな環境なのに・・・。

そんなことを思いながら歩いていたら、何年も前に聞いた話しを思い出しました。

どこを旅行していたときのことだったのか思い出しませんが、たぶんフランス中部。見学できる昔の水車小屋を訪れたことがありました。

上に入れたホテルのように、大きな建物でした。

年配の女性が一人で住んでいたのですが、森の中にポツンとあって、びっくりするほど辺鄙な所にありました。

よく、こんな人里離れたところに一人で住んでいらっしゃいますね・・・、と私は言ってしまったように思います。

だって、大きな水車小屋って、私は何となく怖いのです。

マダムは、「私は平気だけれど、怖がる人もいた」、と話してくれました。

あり余るほど部屋があるので、あるとき、修道僧をしばらく滞在させてあげることにしたのだそうです。試験勉強のために、こもって勉強する必要があった男性でした。

ところが、その彼は数日いただけで出て行ってしまった。

夜中に女性の誘惑の声が聞こえてきて、とても耐え切れなかったのが理由。

マダムが笑っていました。
水車小屋なので、風できしむドアか何かの音がそう聞こえてしまったのだろう、と。

それは笑い話として聞いていたのですが、水車小屋のホテルに泊まってみたら、同じように寝られなかった私だったのでした。

こういう水の上に建っている建物は、寝心地が悪いものなのではないでしょうか?

別に妙な音にさいなまれたわけではないのですが、なぜか安眠を妨げる空気があるのではないかな?・・・

さらに思い出したのは、南仏で泊まった水車小屋を利用したホテルでした。そこも静かな環境でしたが、寝られないということは全くありませんでした。

夏だったので、南仏はとても乾燥していたのでした。

水車小屋が寝心地の悪いのは、たぶん、湿気がいけないのだろう、と結論しました。

どちらのホテルは繁盛しているようでした。川が流れるホテルは寝つきが悪いなんて思う人はいないのだろうと思います。



ところで、水車小屋だったホテルの庭を寝不足の朝に散歩した私。
これは何なの?! と、寝ぼけマナコをこすってみるものに出会いました。

その写真を次回お見せします。

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2007/12/05
最近のフランスのホテルは近代化してきました。

10年くらい前には、特に田舎のホテルでは、やたらに古めかしい内装が多かったのです。

ベッドのマットレスがくたびれていて、朝起きると腰が痛くなっていたりする。あるいは、壁紙やカーペットが、なんだか薄汚い・・・。

イタリアを旅行するのが好きなのですが、フランスのホテルよりずっと近代化していると思っていました。その分、ホテル代もフランスより高いと感じていましたが。

でも最近は、フランスも近代化の面で追いついてきたと感じます。ついでに、料金の方も追いついたようですが!

知らないうちに、私のホテル代の予算上限を上げてきていました。フランスのニュースでホテル代が高くなっていると聞いて、そういえば・・・ と気がついたのでした。

ユーロが導入されてから、なんだか最近のフランスの物価が上昇しています。日本円に対するユーロは異常に高くなっているのですが(日本円が下がっているのでしょうか?)、それを抜きにしても物価は上昇しています。

先月行ったホテル・レストランの経営者と話していたら、食材が3倍にもなったのでレストランの経営は厳しいのだと聞きました。営業を続けられるのは、ホテルの経営収入があるおかげだとのこと。


◆前々から入ってみたかったバスタブに出会う

ともかく、フランスのホテルの内装は良くなりました。

少し前のこと。どうということもないはずのホテルだったのに、バスルームが立派なのに驚いたことがありました。

古い建物を使ったホテルだと、間取りの関係でやたらに広い場合があります。寝室にできるほどのスペースが浴室になっていて、しかも窓もあると嬉しいです。

いかにも最近になって内装を新しくした雰囲気でした。しかも、バスルームに私が前々から入りたいと思っていたバスタブがあったので喜びました。

これです ↓



何年か前、古い石造りの家を買って修理している友達のところに行ったとき、工事中のお家の中を案内してくれたのですが、このタイプのバスタブがあったのです。それ以来、入ってみたいなと思っていました。

その友達の家の浴室は、とても広い部屋でした。15畳間くらいあったと思います。田舎の家なのでスペースを節約する必要はなかったのでしょうね。

2つの壁の角を利用して、このバスタブがしつらえてありました。

変わった形なのが気に入ったのです。「おむすび」みたいな形なのがユニーク!

このタイプのバスタブは、フランス語では「Baignoire d'angle」と呼ぶようです。角バスタブ?・・・ 日本語でどう言うのかは知りません。

今年になってホテルで出会い、ようやくこの形のバスタブに入ることができたのでした。

入り心地を試せる! と喜びました。


◆入ってみたら、どうということはない!

友達のところで見たのも、ホテルにあったのもそうでしたが、このバスタブは1ステップ上がって入るようになっています。

当然ながら私は、浴槽が深いのだと思っていました。

そう思われませんか?

ところが、普通のバスタブと全く同じ深さなのです。

入って横たわったら、三角の使わない部分が生じるだけ! お風呂にクの字型になって入る人はいませんよね?・・・

むしろ、このホテルのは長さに余裕があるわけではなかったので、普通のバスタブより窮屈にさえ感じました。

ひと言でいって、がっかり・・・。

なぜ1ステップある位置にバスタブが置いてあるのか、全く理解できない!・・・


◆バスタブの角の役割を知った

どうして、三角形をしているの?! 何の役にも立たないのに!・・・

そう思って水に漬かっていたのですが、体を洗うときになったら分かりました。

3角の部分は、そこに座って体を洗ったり、シャワーを浴びたりするためにあるらしいのでした。角の部分をよく見れば、座れるようになっていたので、そうなのだと結論しました。

まあ、悪くはありません。

普通のバスタブでシャワーを浴びるとき、水よけのカーテンやガラスの壁がないときには、風呂場の壁にへばりつくようにしなければ水を床にはじいてしまいます。

この形だと、角の部分から床までの距離は、普通のバスタブより長いので、床に水をはじく心配をせずにシャワーが浴びられます。

そうなると、この「おむすび」型バスタブは、浴室が広いからこそ設置できるバスタブであります。

それにしても・・・。

バスタブの中で体を洗わなければならない、というのが西洋式の欠陥だ、という思いは消えません!・・・


◆フランスのインテリアの雑誌

Marie claire maison という雑誌のサイトに、素敵なバス・ルームが紹介されていました。

Salles de bains de style

リンクのトップにしたのは、前回の日記(フランスの風呂 <2>: 足付きバスタブ )でご紹介した猫足のバスタブにしました。
ページの右にある写真をクリックすると、色々な浴室が拡大してご覧になれます。


フランス人はお風呂にこだわらないと思っていたのですが、ちゃんと特集を作っているところを見ると、やはりこだわる人もいるのでしょうね・・・。

この「マリー・クレール」のインテリア雑誌は、お医者さんの待合室で眺めたことがあったような気がします。

きれいなインテリアの写真がたくさん入っているので、良いなと思うものの、だからといって、こういう雑誌を買う趣味は私にはありません。このサイトを眺めるだけで十分ではないかと思ってしまいました・・・。

ざっと眺めたところ、モダンなインテリアが多いように感じました。

実際のフランス人家庭を見ると、クラシックな内装が多いと感じています。どのくらいアンティーク家具があるかによって、その家庭がお金持ちかどうかを知る判断基準だと思っているのです。

でも、どこの家でもあるようなインテリアを見せたって雑誌にはならないわけなので、こういうのが眺めるインテリアかな、という気がしました。でも外国に紹介されると、フランスの家庭はこういう風なのか・・・ という誤解を招く?・・・

フランス人たちは、ファッション雑誌に出てくるようなファッションとはほど遠くて、衣服費にはお金をかけない。でも、住居費は惜しまない!

彼らのインテリアのセンスは良いな・・・と、いつも感じています。

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