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2008/03/31
ブルゴーニュで一番大きな町はディジョン市。
・・・と言っても、人口は20万人にも満たない、のどかな町ですが!

幾つか名産物があるディジョンですが、前回の日記(フランスにも柚子が進出? と思ったのだけれど・・・)で書いた食事をしたとき、いかにもディジョンらしいデザートをいただきました。



クレーム・ド・カシスで焼いた洋ナシ。
付け合わせはパン・デピスの入ったアイスクリーム。

カシスとパン・デピスは、ディジョンを代表する食材なのです。


◆カシス

ここブルゴーニュでは、本当によくカシスを使います。

そもそも、カシスの木はブルゴーニュの土地に合っているのではないでしょうか? 挿し木すると、もう翌年には実を収穫できてしまいまうのですから!




ブルゴーニュの食前酒「キール」も、白ワイン(正式にはアリゴテに限ります!)に、カシスのリキュール(クレーム・ド・カシス)で作ります。

いつも同じではつまらないというわけで、カシス以外の果物のリキュールを使ったりもしますが、かなり例外的です。

 情熱のオーガニックカシスリキュール


カシスの風味を付けた洋ナシのデザートはブルゴーニュでは食べる機会が多いのですが、このレストランのはとても上品に仕上がっていました。

伝統的には赤ワインで梨を煮るので、色も味も濃くなってしまうのがいけないのかも知れません。

レシピを探してみたら、今は亡きベルナール・ロワゾー氏のレシピが出てきたのでリンクしておきます。
☆ Poires Rôties au Coulis de Cassis



◆パン・デピス

洋ナシのデザートの付け合わせは、パン・デピスが入ったアイスクリームでした。

パン・デピスはディジョンのお土産としても定番なのですが、普通は、下のようなパウンドケーキとして売られています。


ずっしり蜂蜜の入った手作りパン フランス産 パン ド エピスPAIN D'EPICE

パン・デピスはフランスでは珍しくはないのですが、ディジョンのがおいしいということになっています。

私のレストランでは、それを砕いてアイスクリームに入れています。シェフはレシピを公表しているので、私の友達の中にはそれを作る人もいます。

奇抜な取り合わせですが、おいしいアイスクリームになります。

常々、パン・デピスとは何のスパイスからなるのか気になっていたのですが、
それを売っているお店が紹介していました ↓


フランス産 高級スパイス(パン デピス)


ディジョンが誇るパン・デピスは、日本にも紹介されていたのでした♪

 フランスの地方で巡り逢ったパンとお菓子の本格派レシピ


ブログ内の関連記事:
ブルゴーニュ白ワイン「アリゴテ」と食前酒キールの関係 2009/03/03
★ 目次: 郷土料理、地方特産食品、外国料理
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記


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2008/03/31
久し振りに、お気に入りのレストランに行って食事しました。

食前酒は「キール」。

*キールとは、ディジョン名物の食前酒。カシスのリキュールと、アリゴテという辛口の白ワインのカクテルです。ディジョン市長だったキール氏が広めたので、「キール」という名前が付けられました。

 世界一贅沢なキールのセット


お昼にレストランに入る前にかなり歩いて喉が渇いていたので、この日のキール酒は格別嬉しく感じました。


◆ついに柚子を使った料理に出会う!

新しい料理が加わっていたので、それを試してみることにしました。

「yuzuソース」という文字にひかれたのです。

ついに、このレストランは日本の柚子に出会った! と喜んだのであります。

お料理を待つ間、お給仕の人に聞いてみたら、やはりユズは果物ではなくて、ジュースを使っているとのこと。フランスでは生のユズは手に入らないでしょうから、それは仕方ない。


さて、運ばれてきたお料理です。



サラダの上に乗っているのは、錦糸卵のようでしょう? わあ、すごい日本風!

しかし、卵ではありませんでした。

どうやら、リンゴを細く切って揚げたものらしいです。こんな使い方ができるのですね。


ところで、肝心のユズにはがっかり。だって、ユズの香りが全くしなかったのですもの・・・。

ユズも入っていたのかも知れませんが、レモンか何かの強い酸味が消してしまっていました。フランス人がこれを食べたら、ユズってずいぶん酸っぱいものだと思ってしまうはず・・・。

ユズはフランス人に受けるのです。こういうレストランで広めてもらいたかったのだけれど・・・。

それでも、生ガキが入ったサラダはさっぱりしていて、とてもおいしかったです。

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2008/03/30
この日曜日からフランスは夏時間。

毎年のことながら、何もしなくてもパソコンはしっかり夏時間の表示になるので感心します。

雪が降ったり、雨が降ったりの天気ですが、今日は明るい空に誘われて森に行ってみました。



点々と黄色く見えるのは、森に咲く黄水仙です。

もうスイセンは終りの時期ですが、まだ咲いていてくれたので花束を作って持ち帰りました。

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2008/03/28
公共の場では禁煙になったフランス。カフェとレストランは1年間の猶予期間を与えられていましたが、今年から完全に禁煙になりました。

タバコを吸いたかったら、外に出なければなりません。

コーヒーを飲みながらタバコを吸うなら、テラス席がある。
テラスは外ですから、許されるわけです。

でも、外は寒い!

というわけで、屋外用のストーブが活躍するようになったようです。



このストーブは、パリのカフェやレストランではよく見かけていたのですが、のどかな田舎ブルゴーニュにも進出してきました。

カフェがお客さんを確保したかったら、この暖房器を備え付けるのが必要になったのではないでしょうか? この野外暖房器を設置したカフェが目立ちます。

フランスのカフェが公の道路や広場に場所を設ける場合には、使用料を市町村に支払います。そのためか、同じコーヒーを飲むにも、カフェの中で飲むか、外のテラス席で飲むかによって、料金が異なっています。
*どこでもそうなっているのかどうかは、確かめてみたことがありませんが。

カフェの建物だって無料ではないでしょうから、料金の差があるのは納得できなかったのですが、こういう暖房施設まで必要になったら、テラス席では同じ飲み物を消費しても支払いが高い、というのは納得できます。

赤信号でも平気で横断できるフランス。

これがラテン系というものかな、と思っていたのですが、最近は色々と締め付けができてきています!

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2008/03/20
タイトルにしたのは、一昨年フランスで発売された本のタイトルです。


Au secours, les Anglais nous envahissent !

ここ10年足らずの間に、フランスに住みついたイギリス人の数は7倍になったそうです。今日のイギリス人フランス在住者は50万人。

イギリス人たちは自分たち流を押し付けてくるので、フランス人が反発するらしい。この本は読んでいませんが、そんな内容のようです。

日本人の場合は、「パリ症候群」などというものになってしまったりして、自分が異国に溶け込めなくてはみ出してしまうのとは対照的!


日本もそうですが、島国に住んでいると海の向こうに住みたくなるものなのでしょうか? イギリス人の2割もが国外に住んでいるのだそうです(2003年)。

フランスには、イギリス人所有の別荘が7万軒くらいあるそうです。彼らは、まず別荘を買って、そのうち定着する、というのが多いのだそうです。

どんなところに住むかというと、圧倒的に田舎。

もともと、フランスに住みつくイギリス人は多かったのです。10年くらい前に、フランス西部のペリゴール地方を旅行したときにはイギリス人の多さに驚きました。

イギリス人しか住んでいない村があると聞いて、へえ、その点ブルゴーニュは侵略されていないな、と思ったのですが、最近は事情が変わってきました。


こんな売家の看板が出ていることがあります。



「A VENDRE」とは「売家」のこと。

宣伝したくもないので、サイトアドレスの部分は緑色で消してしまいました。
だって、ショッキングな不動産屋の名前なのですもの!

「4U」とは「for you」でしょう?
「あなたのためのブルゴーニュ」?!


もともと裕福なイギリス人は、老後にコートダジュールやペリゴール地方で暮らす人が多かったようです。裕福でもないイギリス人たちもフランスに住むようになった、というのが最近の傾向だそう。

ガイドブックも何冊も発行されていて、どうやって福祉国家フランスの制度を享受するかなどまで教えているのだそうです。


イギリス人はフランスに住みつく筆頭の国なのですが、そのほかにも外国人たちが多くなったな、と感じます。

EU圏内の行き来は自由になったのですから当然かも知れません。100年もたったら、ヨーロッパ諸国の間のカラーは薄れてくるのでしょうか?


ヨーロッパの人たちは田舎に住みたがるので、ブルゴーニュの田舎でも、不動産は大変な値上がりになっています。10年前に比べたら、2倍や3倍にはなっているはず。

他のヨーロッパ諸国に比べると安いので、外国人は高くても買ってしまうらしい。

この傾向が続いたら、フランスの貧しい若い人たちは家を買えなくなるだろう、と心配してしまいます...。

ブログ内リンク:
フランスへの民族大移動が始まったのか? 2006/10/12
 ⇒ 海の向こうにある国に憧れるものなのか? 2006/10/12
イギリス人がフランスで売っていたフライドポテト 2008/07/15
★ 目次: フランス人の古民家を修復する情熱、建築技術

外部リンク:
フランスニュースダイジェスト: フランスで不動産を買う



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2008/03/17
昔建てられた石づくりの建築物が好きなので、旅行しているときにお城が見えると、たいてい見学しています。

見学といっても、一般開放されていないことが多いので、塀の向こうから眺めるだけのことも多いのですが!

民家として使われているお城の場合は、塀の外をぐるりと回って、一番よく見えるところを探す、という努力をすることになります。

ほとんど見えないつくりもあるし、道路から丸見えのところもあります。

観光客としては、丸見えは嬉しいのですが、私がそのお城に住むのなら、木を植えて隠すのにな・・・ などと思ったりします。


◆お城のキャンプ場を発見

去年の夏、名も知れていないお城があったので、立ち寄ってみました。

キャンプ場になっているらしい。

へえ、せっかくお城を持ちながら、キャンパーに取り囲まれて暮しているの?!・・・

お城が数室だけB&B民宿にしているところはよくありますが、その程度のお客さんが来るには迷惑にはなりません。

でも、いくら広い庭があるからといっても、自宅をキャンプ場にしたら、お客さんが多すぎるではないですか?・・・

農家がキャンプ場をしている、というのもフランスにはありますが、お城の庭園をキャンプ場にしてしまうのは、私には奇妙に思えました。

それで興味を持ったわけなのですが、どうやら、住居としては使っていないお城のようす。城のオーナーは、ホテルにする代わりにキャンプ場にすることにしたらしいです。

お城のホテルというのもたくさんありますが、キャンプ場というのは珍しいです。


なかなか良さそうなキャンプ場に見えたので、庭園(つまりキャンプ場となっている場所)を見学することにしました。



下の写真に見える建物がお城。

こういうお城に住みたいな、と思うタイプではありませんが、
でも、やっぱり、お城には違いありません。



◆フランスにはキャンプ場が多い

フランスにはたくさんキャンプ場があるので、ホテルの倍くらいの収容人数があります。

どこに行っても、キャンプ場はあります。

例えば、パリでさえ、キャンプしながら観光できるのです。シャンゼリゼから3キロくらいのところにだってキャンプ場がありますよ。

観光地とか、海岸の近くはホテルなみの豪華な雰囲気があるキャンプ場があって、キャンプの費用もホテル並みになります。

でも、国土の大半を占める内陸部にあるキャンプ場は、たいていは自治体が経営しているもので、宿泊代は非常に安いです。

貧乏学生でも、そういうところのキャンプ場なら1か月くらいテントを貼っていたってお金が支払えます。キャンプ場では自炊できるので、安上がりのヴァカンスが過ごせるのです。

でも、農村のキャンプ場は安いとはいっても、環境は素晴らしいし、しっかりとした整備があるので、居心地はとても良いです。


◆なんだか奇妙なキャンプ場に見えた・・・

入口から入ったところに小屋があったのが目に飛び込んできました。

英語で旅行代理店らしき名前が書いてあります。ツアーデスクのようなもの。ホテルにはそういうのがありますが、キャンプ場にあるのは意外でした。

だって、キャンプって、団体旅行なんかは嫌いな人が気ままに過ごすものだと思っていましたから。

イギリスの旅行代理店と契約しているキャンプ場なのだ・・・、と推測しました。イギリス人はパッケージ旅行が好きだと聞いていましたが、まさかキャンプ滞在にまでそれがあるとは知りませんでした。


去年の夏は寒くて、この日も、キャンプなんかする気にはならない悪天候でしたが、利用客たちで込み合っていました。

敷地は広々していて、湖もあるし、木々も生い茂っているし、なかなか贅沢なキャンプ場でした。

海辺のリゾート地などには商業ベースのキャンプ場がありますが、この私が見つけたお城のキャンプ場は内陸部。観光地でもない場所にあります。

だから、普通なら、安いのが取柄で利用している人が多いものなのですが、ここを利用している人たちは裕福層に見えます。

それで、なんだか変・・・ という気分が高まったのでした。


広い敷地を散歩している間に、分かってきました。



キャンプ場の案内地図です。
褒めているわけではないので、気をつかってキャンプ場の名前が書いてある部分を消しました。



◆ここは、フランスではない?!

ひところの私はキャンプが好きだったので、フランスのキャンプ場はあちこち利用しました。だいたいにおいて、自治体が経営している静かなキャンプ場が好き。

ここは私営だとしても、どこか雰囲気が全然違う・・・。

奇妙・・・。


しばらく歩いていたら、分かりました。
このキャンプ場は、外国人ばかりが利用しているのでありました!

キャンプ場には車で来るものなので、バックナンバーを見れば、どこの国の人たちだか分かるのです。

外れまで行っての帰り道はバックナンバーばかり見てしまったのですが、フランスナンバーは1台だけ。しかも、フランスというよりドイツの雰囲気が強い地方アルザスのナンバーでした。

こういうキャンプ場の利用料金って高いのだろうか? という興味が湧いていたので、立ち去る前に案内所に寄ってみたくなりました。利用したいので、と言えば、情報をもらえますから。

案内所の建物に入ったら、またまた、異様な雰囲気。

大勢の人たちが入っていて、ワイワイガヤガヤで、すさまじい騒音! 3人の若者が受付で、それに対応していました。

これも、私が見たことがない光景でした。普通、キャンパーというのは、こんなところにはべっていたりしないと思っていましたから。

聞こえてくるのは英語ばかり。聞きたい情報は全部もらえる、という触れ込みのパッケージ旅行だからなのでしょうか?

受付の若い男女は、訛りなどは全くない、流暢な英語を話していました。たぶんネイティブの人たちでしょうね。

この空間は、全くフランスにいることを忘れさせるものでした。

なんだか、狐につままれたような奇妙な気分・・・。

行列ができています。将来のお客さんをよそおって何か聞く、なんてことはやめることにしました。

部屋の中に眼を走らせると、キャンパーが惜しげなく買える値段のワインが売られていました。お城の絵がラベルになっていて、楽しそう。でも、ここはブルゴーニュなのに、中身は南仏の安いワインなのです・・・。

こういうツーリズムって、好きじゃないな・・・ と思いながら、お城を後にしました。


◆英語が聞こえてくると、
 せっかくフランスを旅している気がしなくなると言っていた日本人


数年前、フランスで毎年休暇を過ごしているという日本人の方と話したことを思い出しました。

ロマネスク教会を訪ねるのが趣味なので、ブルゴーニュに毎年来ているとこのこと。

「フランスはブルゴーニュです! それ以外のところはフランスではありません!」などとおっしゃるので、初対面だったのに、おしゃべりがはずみました。

外資系にお勤めなので休暇が長く、フランス滞在はいつも1カ月近くできるのだそうです。

「それなら、フランスで民宿にお泊まりになったら良いのに」と、私は言ってしまいました。

石の建築が好きだったら、何百年もたったお城なんかに泊まるのは気に入られると思ったからです。

「だめ、だめ。一度B&Bに泊まって、こりました!」と、おっしゃる。

なぜって、夕食のとき、英語ばかり聞こえてきて気分が悪かったのだそうです。せっかくフランスに来ているのに、フランスにいる気がしなくなってしまうとのこと。奥様の方はフランス語が話せないけれど、英語も話せないので、嬉しくもない、という反応だったそう。

確かに・・・。高級なB&B民宿だと、外国人の利用客が多いのです。

私も、外国を旅行しているときは、その土地にひたりたいですね。食べ物が合わなくても、やはりその土地の食べ物を食べたいと思うし・・・。

でも、このキャンプ場のように、フランス語を使わなくても、不自由なく滞在できるのが好きな人もいるのでしょうね。


EU諸国の間で、圏内の国の人たちの出入りが自由になってから、田園が美しいフランスは、ヨーロッパの人たちのための田舎になってきたように感じています。

それを続きで書きます。

- 続く -


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2008/03/15


これはホテル・レストランの正面です。

お昼を食べるレストランを探しているとき、あなたならここにお入りになりますか?

・・・私は避けてしまいます。


レストランの前に立つとも、良い店かどうかという直感を感じられるようになりました。

まず、「ここは避けよう」と思ってしまうレストランがあるわけなのですが、その判定基準は幾つもあります。最も参考になるのは、レストランの前に出ているお品書きに書いてある内容を読んでみることです。

でも、その前に、建物の前に立っただけで、「ここは、おいしくない可能性が高いな・・・」と感じてしまうレストランがあります。

上に写真を入れたレストランが、その例です。

でも、一見、よさそうではあるのです。それに、レストランを選んではいられない辺鄙な田舎をドライブしていたときなので、贅沢は言っていられません。それで、ある程度の料理を出してくれるなら入ろうと思って、店の前に出ているメニューを見に行ったのですが・・・

やはり、バッテン印をつけてしまいました。


どこに予感を感じたのか?

建物の壁に見える文字です。

Etape gastronomique

直訳すれば「ガストロノミック停泊」でしょうか? 「ここでストップすれば、美味しいものを食べることができますよ~♪」というサインです。

よく見かける表現なのですが、こういうことを自ら言っているところって、それほど洗練された料理が出てこないレストランが多いのです。だいたいにおいて、ボリュームは多くて「ご馳走を食べた」ということに満足させる意図があるように感じています。

でも、本当においしいレストランは、わざわざそんなことを強調した看板はかかげないです! 日本でも同じではないでしょうか?


さらに、このホテル・レストランの名前は時代遅れでした。

Hôtel des voyageurs

「旅行者のホテル」という意味です。

余りにも味気ない命名ではないですか?!

この二つを総合すると、ボリュームで勝負! の、昔ながらのレストランだろう、という結論に達してしまいます。


私好みの料理と、そういう昔ながらの料理がどう違うかは、すでに日記で書いていました:

小食な人が、フランスのレストランで食事を楽しむ方法 【1】 2007/06/05



「Hôtel des voyageurs(旅行者ホテル)」というのは時代遅れに感じてしまうと書きましたが、ほかにも、昔からあるホテルの名前には、こんなのもあります。

- Hôtel de France (フランス・ホテル)

- Hôtel du Lion d'Or (バリエーションとして、Hôtel Lion d’Or, Hôtel le Lion d’Or など)

2番目の方は、昔の小説などに出てくるときは「金獅子ホテル」と訳していたような気がします。Lion d'Or とは「黄金のライン」。

なんだか立派そうな名前ですが、裏の意味があるのをご存じですか?

Lion d'Or = lit on dort
黄金のライオン = 寝るベッド

発音が同じなのです。初めに見つけたときはグッド・アイディアの命名だったのでしょうが、これだけたくさんあると価値は薄れてしまいます。

この3つのホテルの名前は、フランス各地に数えくれないほどたくさんあると思います。

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2008/03/14
フランスで見るテレビのグルメ番組は楽しいです。


◆料理がおいしそうに見せる料理批評家

特に好きなのは、ジャン=リュック・プチルノー(Jean-Luc Petitrenaud)という人の食べ歩き番組。

フランスのどこに行っても、おいしい食べ物を作る人たちがいて、いかに食べることを楽しんでいるかが見えます。

☆ Jean-Luc Petitrenaudのサイト:Les escapades de Petitrenaud - France 5

*「Voir la Vidéo」をクリックすると、最新の番組を見ることができます。私は再放送番組を見る機会が多かったせいか、ここに出てくる彼は年をとっていて、少しお疲れ気味に見えてしまいました・・・。


数年前、ミシュランの評価が正しいかどうかということが問題になったとき(日記「レストランに絶対的なランク付けができるのか?」で書きました)、このプチルノーのガイドブックが良い、と言う人がありました。

彼の場合は、レストランに点数を与えるのではなく、自分が好きなレストランをリストアップしているのだそうです。

そのガイドブックを買おうと思ったのに、買うのを忘れていました。上にリンクしたサイトを見てみたら、お勧めレストランのコーナーがありますね。

試しにブルゴーニュ地方を見てみたら、紹介されているレストランの数は少なくて、あまり役にはたたないように思いました。でも、知らない土地に行くときには参考にしてみようと思います。


◆レストランが有名になると弊害もある?

お気に入りのレストランに行ったら、プチルノーの番組で取材されたのだとシェフが大喜びをしていて、レストランの入り口にそのときの写真や、プチルノーのガイドブック(写真)が置いてありました。



実は、外から見たところ、まずそうな料理が出てきそうなレストランだったのですが、入ってみたらカエル料理が素晴らしくおいしかったので、お気に入りにしたのでした。

さすがプチルノーは、穴場ともいえるような良いレストランを見つけるな、と感心しました。

番組取材があった後、レストランはインテリアをきれいにしたりして、お客さんも増えて、繁盛しているようす。

ところが、翌年にいったとき、料理の味が全然違ったのでびっくりしました。カエルが揚げたてではない。ひょっとして、冷凍のカエルかも知れない・・・ という味だったのです。

もう二度と行かないレストランになりました・・・。


◆カラーの違う批評家もいる

フランスの料理評論家というと、ジャン=ピエール・コッフ(Jean-Pierre Coffe)の方がランクは高いのかも知れません。

いつもニコニコ顔のプチルノーとは対照的。コッフの方は、「まずい!」と言うときの言い方がすさまじいのです。

フランスの食の乱れに警告を発する上で評価しなければいけないのでしょうが、けなすときに発する「C'est de la Merde!」というのが、なんともすごいので、どうも好きにはなれません・・・。

☆ ジャン=ピエール・コッフのオフィシャルサイト: Jean-Pierre Coffe

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2008/03/13
昨年のイタリア旅行で、素晴らしいレストランに出会いました。



このレストランのたたずまい。こういう感じの外観が「おいしいのではないかな?」と私が期待を感じるタイプです。

たまたま前を通ったときに、「ここはおいしそう!」と思ったので入ったのですが、素晴らしくおいしかったのであります。

イタリアは、フランスのトップクラスに匹敵するような料理をしない、という偏見が私にはあります。

イタリアは好きなので、通算したら、たぶん1年くらいは滞在していることになると思います。でも、素晴らしい料理だな、と思ったレストランは数えるほどしかありませんでした。

高級レストランでは、がっかりすることが多いのです。ただ、高級そうなインテリアで、値段が高いという特徴がある。

かえって、庶民的なレストランでパスタを食べる方が感激する確率が高い。

それで、イタリアを旅行するときには、高級レストランを試す気にはならなくなってしまいました・・・。


というわけで、上に入れた写真の小さなレストランは、「おいしそう♪」に見えたのでした。

でも、ここまでおいしいとは思っていませんでした!

フランスで「素晴らしい料理だ」と思うときの評価基準でみて、おいしいのです。つまり、「この微妙な味は、どうやって作ったのだろう?」という思いがする料理なのです。

その割に安かったので大満足。

お勘定をして外に出ようとしたとき、カウンターにミシュランのガイドブックが置いてありました。聞いてみると、その中に選ばれているとのこと。

星をとるような立派なレストランではなくて、リーズナブル・プライスのお勧めのレベルだとは思います。こういうレストランを知らせてくれるガイドブックは好きです。ミシュランも、ちゃんと良いレストランを選んでいるのだ、と思ったのでした。

その後に行ったイタリアの観光地には、ミシュランのプレートを掲げたレストランがあったので、迷わず入ってしまいました。

お値段はずっと上でしたが、その前に行った小さなレストランの料理にはかなわないものでした・・・。

ちなみに、私が感激したレストランの方にはミシュランのプレートは掲げてありませんでした。

結局、レストラン巡りというのは、あたりはずれがあるから面白いのかも知れません。




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2008/03/12
知らない土地を旅行するときには、私はレストランのガイドブックを持って行きます。

フランスには、フランスには覆面審査員がレストランを調査することで定評のあるガイドブックがあります。

どうせなら、おいしいところで食べたい。しかも、日本でも同じですが、料理の質が高いからって値段も高いとは限らない。

ガイドブックに載っていなくても良いレストランがあるわけですが、同じ地域に長く滞在するわけではないときには、自分で発見することは難しい。信頼できるガイドブックに載っているレストランなら、「おいしくなかった」とがっかりする確率は低いのは確かだと思います。


◆フランスのレストラン・ガイドブック

フランスのグルメガイドと言えば、世界的に有名なのはミシュランのガイドブック

ミシュランのランクを表す「星」は3段階。正式には、「星」ではなくて「macaron(マカロン)」の数で表現されていますが。

3つ星には絶対的なステータスがあります。3つ星になったとか、特に3つ星から降ろされた、というのは大きなニュースになります。いっぽう、2つ星か1つ星かというのは、普通のフランス人は余り意識していないのではないではないかと感じています。

私は、正直言って、ミシュランのガイドブックは余り好きではありません。紹介文が短いので、ミシュランの絶対的評価を全面的に信じない限り、参考にはならないからです。

私が旅行に持っていくのは、『ゴー・ミヨ』というガイドブックです。

こちらのガイドブックは、長々とレストランの料理やサービスなどについて書いてあります。それを読んでいると、「ゴー・ミヨー」のランク付けや点数にかかわらず、自分の好みにあったレストランかどうかが判断できるのです。


◆レストラン・ガイドブックへの批判が起こったとき

レストランがある一定のレベルを超えると、それをランク付けするのって、ほとんど不可能ではないかと思ってしまいます。こちらは3つ星で、こちらは2つ星だというようなランク付けをするのって、どうしても無理があるのではないでしょうか?

グルメガイドブックのレストランの格付けは公平なのだろうか、ということがフランスで問題になったのは2003年でした。

3つ星シェフ、ベルナール・ロワゾー氏が自殺したときです。ミシュランの3つ星を格下げされると聞いてショックを受けたのが原因だった、と報道されたからです。

ポール・ボキューズがまっさきに立ち上がって、ミシュランの評価に抗議していたのが印象的でした。

その後、ロワゾー氏の自殺の本当の理由は家庭問題だったという報道もでてきましたが(ル・モンドの記事)、問題にはされませんでした。

そうそう、真っ先に出てきたニュースでは、彼は働きすぎで、休暇もろくにとっていなかったからだ、ということでした。

2週間しかとっていなかった、ということだったかな?・・・ 日本では、ろくに休まないという人はとても多いので、いかにもフランス的な発想だと思いました。



ちっとも気取らず、おしゃべり好きだったベルナール・ロワゾー氏。

見本市会場でカメラを向けたときに、「どんな表情がいい?」と、おどけたポーズをしてみせたときの写真です。この後では、ちゃんと真面目なポーズをしてくれました。

ブルゴーニュのシェフであることもあって、私は3つ星シェフで一番好きだった人です。何回かお会いしましたが、いつも時間に追われている印象を受けました。でも、「忙しいから」と、つれなくする人ではありません。だから、よけいに忙しそうでした・・・。

駆け足で通り過ぎて行く人、頑張りすぎ、というのが私の印象でした・・・。自殺したフランス人の友達と比較して、彼は自殺するタイプだったな・・・ と思ってしまいました。この話は書き出すと長くなるので省略。



ロワゾー氏の自殺があった年、偶然なのでしょうが、もう一つの権威あるレストラン・ガイドブック「ゴー・ミヨ」では、発行以来初めてという百点満点(フランスでは20点満点)を獲得したシェフ(マルク・ヴェラ)ができたので、よけいにガイドブックのレストラン評価が正しいのかどうかが問題になりました。

フランス式に20点満点というのは、学校でもほとんど与えることがない点数だそうなのです。満点をとれるのは神様だけだから?

ミシュランから星をもらうのを拒否しているレストランも話題になりました。
*選ばれたときに、レストランについての情報提供をミシュラン社が依頼してくるのですが、この手紙に返事しなければ、自動的にガイドブックに載らないので、拒否するのは簡単なのだそうです。

その後に発行されたミシュランの外国版ガイドブックでは、まだオープンしていないベルギーのレストランを入れてしまった、などというスキャンダルもありました。

 裏ミシュラン ~ヴェールを剥がれた美食の権威 (2004年発行)

ミシュランにとっては相当な危機だったとは思いますが、相変わらず、毎年いまの時期になると、ミシュランの星をどこがとったかは大きなニュースになります。


◆それでも・・・

フランスで権威があったレストラン・ガイドブックの批判があった後の私は、それまで好きだったガイドブック「ゴー・ミヨー」に対しても熱が薄れてしまったように思います。

それでも、旅行が多い私にはレストラン・ガイドブックが必要なので、「ゴー・ミヨー」は相変わらず1年おきくらいには買っています。

レストランに絶対的な評価を下すことはできないとしても、ガイドブックで選ばれていれば、良いレストランである確率が高い、とは思うのです。

ブログ内リンク:
3つ星シェフのソレックス 2014/06/07
ミシュランのガイドブックは悪くない、と思ったのはイタリアだった 2008/03/13
3日間連続でランチメニューを食べ比べ: その1 2013/09/03
フォアグラのハンバーガーなんか作らないで! 2013/05/04
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ


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