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2008/05/31

シリーズ記事目次 【ヴィレ・クレッセのワイン祭り 2008】 目次へ
その3


ワイン祭りに行ったとき、とんでもない格好をしている若い男性に出会いました。

なぜそんな格好をしているの?!

一緒にいたフランス人の友人は、「ああ、○○だろう」とすました顔。つまり、フランス人が見れば、ひと目で「なぜ?」が分かるらしいです。


私がびっくりした顔をしていたら、青年はいたく嬉しそうな様子。

彼に何と話しかけたか忘れました。

「どうしたの?!」と話しかけたように思うのですが、そんなの失礼ですよね。友達が言っていた「○○なの?」と、聞いてみたのかもしれません。

でも、ワイン祭りというのは試飲のし放題なので、気が大きくなっていて、「どうしたの~?!」と言えたような気がします。


南仏からやって来ていた

なぜそんな格好をしているのか教えてくれました。

へえ・・・。

その日は土曜日でした。金曜の夜まで、南仏からブルゴーニュまでやって来るとは思ってもいなかったのだそうです。

仲良しの7人のお友達と旅行をしていたのでした。その旅行中は、この格好で通すらしい!

しばし、彼らとおしゃべりを楽しんでしてしまいました。

彼はパリの某レストランの副パティシエ長だったそうですが、故郷の南仏に戻って料理教室を始めたところなのだそうです。

その某レストランというのが、名前を聞いてびっくりするほど超高級なホテル・レストランなのです。もしろん私は宿泊したことなんかありません。でも、パリで疲れたときに喫茶店でお茶を飲ませていただいているので、ちょっと馴染みのあるホテルです。

辞めてしまったなんて、もったいない。でも故郷に帰りたかったのでしょうね。


彼がどんな格好をしていたのか、お見せしなければならないですよね?

ブログに入れるからと言ったら喜んでポーズをとってくれたので、公開しても良いわけですが、私の方はそんな写真を入れるのは気がひけるのです・・・。

この写真ならマシでしょうか?
写真をクリックすると、ご本人のほぼ全身の写真が入ったページが開きます。こんな姿はご覧にならない方が良いと思って直接入れるのは避けました!

クリックなさらなくても良いのです・・・ 

帽子にはお花もついているという、おふざけ...。

日本人だったら、どんなことがあったって、こういう格好で人が大勢集まるイベントなんかには行かないのではないでしょうか?・・・

フランス人って、つくづく陽気だなと思います!


クイズ

妙な趣味で変装しているわけではありません。理由があってやっているのです。

こういう人に出会ったらびっくりなさいませんか?

それで、「ああ、彼は・・・」と、変装の理由がお分かりになるでしょうか?

コメントでご意見をお寄せくださいますか?


解答を出していただいたので、 説明のページをつくりました。
こちらです

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2008/05/29
フランスという国は土台から固める思考を持っていると、常々感じていました。

フランス人たちは、生活の重みを日常生活の場である住居に重みをおいていて、収入がない人も、日本の生活から見ると高水準の環境で暮らしています。

政治も地味なところを固めていて、福祉も充実している。

フランス人は、日本で紹介されているようにファッションにうつつを抜かしているわけではないのでブランドに憧れることもなく、食材も安いので、貧しい人たちもけっこう満たされた暮らしができる、と感じていました。

それに対して、日本は一点豪華主義。そこで豊かさを感じているので、日本がフランスのように経済が落ち込んだら、贅沢をして幸せを味わえなくなるので、かなり不幸になるのではないか、と感じていました。

ところが・・・。

最近のフランスは狂ってきていますよ・・・。


フランスの物価は急騰

最近フランスを旅行されて、物価が高くて困ったという方もあるのではないでしょうか? ユーロが高いのも原因なのですが、フランス人にとっての物価も上昇しているのです。

フランスの最低限の生活費が値上がりしているのです。暖房費、ガソリン代、食料品、雑貨など、どうしても消費しなければならないものの物価が急騰しました。

ガソリン代というのはレジャー費に見えるかも知れませんが、フランスのサラリーマンの場合、交通費を会社が出してくれないケースが多くて、車で通勤していると(これも多い)、ガソリン代の値上がりは生活費の減少につながるのです。

もともと、フランスの庶民は贅沢をしていなかったのですから、節約のしようがない!

日本で一点豪華主義ができなくなったのと同じ不幸な状態に陥るわけです。私って、分析が甘いのだな、と思ってしまいました。


倹約家のフランス人が、ますますケチになった

贅沢をしないで、地道な生活をしていたフランス人なのですが、根底をささえていた日常生活費が大変な値上がりをしています。



巨大スーパーで見かけた展示です。

同じものを安いメーカーの商品で買ったら、こんなに違うというのを見せていたのでした。全国的に知られたブランドで買ったら右の値段になる(69.15ユーロ)。このスーパーのブランドを選んだら真ん中の値段(46.37ユーロ)。このスーパーで一番安いと宣伝しているものを買ったら左の値段になる(28.34ユーロ)。

そんなに差が出るものなのでしょうか?・・・

ともかく、フランス人たちはもともとリーズナブル・プライスにシビアだと感じていたのですが、ここにきて傾向は強まったようです。それを利用した宣伝なのでしょうね。


月末は買い物をしないの?

この前の週末、久し振りにある町の朝市に行ったのですが、朝市の建物の3分の1くらいは出展者がない空間でした。せっかく来たのに残念・・・。

町を歩いていたら、小学校の前に人だかりがあって、お母さんたちが子どものお出迎えに集まっていた様子。ばったりと知り合いに出会いました。

ありきたりの挨拶をしてから、ヴァカンスで休業が多いわけでもないのに、朝市がガラ空きだったのはどうしてなのか聞いてみました。

「月末だからよ」との返事。

へえ~?!

確かに、そこはブルジョアが住む町ではありませんでした。それにしても、月末にはみんなお給料が底をついてしまうような状況が先進国でありうるとは思っていませんでした!


物価が高いと思っていたドイツより、フランスの物価の方が高くなった?!

ドイツやスイスはフランスより豊かで、フランスよりずっと物価が高いものだという固定観念がありました。ところが最近は、ドイツの方が、物価が安いということになったみたいです。

ドイツと国境を接するアルザス地方などでは、フランス人たちはドイツに買い物に行くのだそうです。そうすると、30%くらい節約できるのだとか。特に、日常生活で必要な洗剤のようなものの価格の差は大きいそうです。

ドイツ系のディスカウント・スーパーの人気が上がってきました。

Aldi(アルディ)というのと、LiDL(リードウル)というのがあるそうです。

☆ インターネットで見つけた日本情報:
ドイツのデイスカウントスーパーLiDLがライバルのAldi を抜いた!!



アルディ(Aldi)というディスカウント・スーパー

フランスの友人たちが、去年あたりからアルディの話題を持ち出すので行ってみました。
下はアルディの店舗。



見た目は普通のスーパーとそれほどの違いはないのですが、初めて入ってみたときには唖然としました。

限りなく、食欲がなくなるほど、殺風景なのです~!



まるで、倉庫です。

私もティッシュペーパーなどを買ってみたのですが、フランスのよりずっと良いと認めざるをえません。それで、安いとなったら迷うことはない!

洗剤なども、なんだか分からないブランドだけれど、こんなのは何処のメーカーでも同じだし、かえってドイツ製の方が良いのではないかという信頼感も持ってしまうので、買うことにしました。

でも、食べ物はフランス製にしたいではないですか?・・・

普通のフランス人、つまりフランスの美食文化に誇りをもっているフランス人たちがドイツ製の食品を買うはずはない。・・・というのが、少し前までの認識だったのですが、節約するためにはいとわない、となる人が多くなったようです。

食べてみると、そう悪くないのだそうです。それに、フランス製食品も売っていて、そこで買った方が安いのだとか。

でも、ドイツのお店でどっさりと食品を買っている人たちを見て、私は不安を感じてしまいました。

フランス、大丈夫なの?!・・・
あなたたち、美味しいものを食べるために生きていたのではなかったの?・・・


新大統領の人気は落ちたまま

サルコジ大統領は2年目の任期を勤めています。夢がかなって大統領になったので、気がふれてしまったのではないかということをしていたのですが、さすが地方選挙で大敗してから静かになりました。でも、大統領としては初めてという支持率の低さは、持ち直す気配はありません。

連日のようにストやデモが行われています。でも、なんだか不満のぶつけ先がないような感じを受けます・・・。

フランスには政治がなくなってしまったと感じてしまいます。大臣たちも素人か、大統領の傀儡みたいな人たちばかりだし・・・。

以前は、フランスの政治家たちは口が達者なプロに見えるので、演説を聞くのが面白いと思っていたのですが、最近は、大統領が何か言ったとか、大臣が何か言ったとかいうのは、真面目に聞く気がなくりました。方向性が何もないのですもの・・・。

確かに、フランスは福祉が充実すぎているので、国の経済は危ない。でも、アメリカのマネをしても経済が発展する構造にはなっていないのがフランスだと思うのですが、そう思った人たちが大統領を選んだわけなのですから、私などには何も言えません・・・。

フランス大統領の任期は5年。交代する前にフランスが崩壊しないでいられるのかどうか?・・・

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2008/05/28
少しずつ、数多くの料理を食べるのが好きです。これって、日本的な食べ方なのでしょうね。

フランスでも、ランクが高いレストランに行くと、前菜の前に出される「アミューズ・ブーシュ」と呼ばれるおつまみが出てきます。かなりの高級レストランだと、その数が多くなります。

ひと口とは言わないまでも、すぐに食べてしまえる料理の数々。これが大好きです。

でも、幾つものおつまみを味わって、前菜を食べると、もうそこで食事をストップしてしまっても良いと思ってしまいます。胃袋の大きさなのがとても残念・・・。

いつかブログの書き込みで、日本ではフレンチ懐石というのが流行っているのだと教えていただいたことがあったのですが、そういうのがフランスにもあったらな・・・。

日本に帰ったときに友達と食事をすると、食べ終わった段階でまだお腹がすいているということもあるのですから、それほど私は小食なわけでもないと思います。

フランスのレストランの料理のボリュームが多すぎるのがいけないのです!

そもそも、フランス人というのは食いだめができるのではないか? という疑問を持っています。普段はそれほどたくさん食べているわけでもないのに、いざ食べるとなると食べられるらしい、と観察しています。

そういう器用なことができない私。どうしたらレストランで食事を楽しめるかと考えてしまっています。

今日ご紹介するのは、これ:
大食漢と一緒にレストランに行くと楽しい!


フランスで食事するときは、定食が安上がり

ところで、私がフランスのレストランで食事をするとき、たいていの場合は定食メニュー(Menu)を選んでいます。

定食は割安にできているからです。同じ料理をアラカルトで選んだら幾らになって、定食で食べるのとの差が幾らになるか・・・ などと、見比べてしまったりもしますが、チーズとデザートはオマケのようになっていることが多いです。

アラカルトで取ったら量が多いというフランス人もいましたが、小食な私はそういうメリットは評価しません。

レベルの高いレストランになると、「Menu Dégustation」とかいって、たくさんの料理をセットにした定食があります。たいていの場合、一番高い定食。

これが魅力的なのです。でも、よほど体調が良いとか、食べるぞ~! と覚悟したときでないととれません。

普通の定食の2倍や3倍の値段になっていますが、これを二人で分け合って食べたら楽しいだろうな・・・ と思うのです。でも、そういうのは許されることではないので、できません。

たまに、そうしたのと同じことを楽しめる機会があります。

大食漢とレストランに行くのです。

相手は親しい人に限ります。色々な料理を注文してもらって、私は相手のお皿の料理を味見する。一口づつで良いのですもの。これは大好きです。

さもなければ、残したら幾らでも喜んで食べてくれる、というのも、ボリュームのある料理を注文する決心をさせてくれます。そういう人がテーブルに2人か3人いれば、気が大きくなって注文できます。

レストランでは残しても良いのだから、と言われるのですが、私はそれがだめなのです。食べ切れない料理を眺めているだけで食欲が落ちてしまうのです・・・。

もう一つ、嬉しい食事ができる方法もあります。その例をご紹介します。


心遣いのあるレストランが嬉しい

その夜、昼食さえ消化できていなかったので、全然お腹がすいていませんでした。

でも、レストランに入ったからには食べねばならぬ。しかも、地元では指折りの美味しい料理を出すことで定評があるレストランだったのですから、お味見したい気持ちは十分ありました。

お品書きを見ていて食べたいと思ったのは、下の料理でした。



旬の生のモリーユというキノコのメインディッシュです。
キノコ料理で有名なシェフだったので、迷わずにこれに惹かれました。

これだけで十分。でも、ある程度のレベルのレストランに行くと、ひと皿だけで食事を済ますのは、レストランに対して失礼にあたってしまうことになります。

それで、お給仕の人に軽い料理はないか相談してみました。

「お腹がすいていないのですが・・・」なんて、変なお客のセリフですが!

軽い前菜として、マグレのスモークを入れたサラダはどうかと聞かれたので、それにしました。



お品書きにはなかった料理です。

フォアグラ用に育てたガチョウの肉の燻製の薄切りに、メロンを丸くくり抜いたものも添えられていて、さっぱりしていました。食べていると食欲が出てくる(これ、フランスの諺です!)という文字通りの効果!

テーブルに同席した人たちは、皿数の多い定食を注文していました。

テーブルを囲む他の人たちの前にお皿があるのに、何もない人がいるというのは、フランスでは絶対に避けるべきマナーのようです。

というわけで、私にも小さなお皿を出してくれました。



左は、フォアグラ。みんなが食べていた料理のミニチュア版です!

右は、ボリュームのある料理のとき、メインディッシュの前に出るお口直しのシャーベット。
マール・ド・ブルゴーニュというブドウから作ったブランデーをかけるのがブルゴーニュのお口直し。このときは、ボトルごと置いてくれて、お好きなだけどうぞ、という演出でした。

こういう心遣いをしてくれるレストランは大好きです。


* * * * * * *
ボリュームのある食事が楽しめない胃袋の私としては、フランスの食生活は厳しいものがあります。
以前のブログでも、別の角度から同じテーマのことを書いていました:
小食な人が、フランスのレストランで食事を楽しむ方法 (2007/06/05)

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2008/05/28

中世の城を見学するサークルの主催で、オーヴェルニュ地方にある城に住んでいる人の家に泊まりにいきました。寝袋持参が必須。

楽しい旅になったので日記を幾つか書きました。
目次を作っておきます。

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2008/05/27

シリーズ記事 【寝袋を持って泊まりに行く(目次
その4


お城の見学サークル主催の旅行ではお天気にも恵まれて、本当に楽しい2泊3日のお城滞在になりました。


見学も充実

私たちを泊めてくださった女性は、観光もアレンジしてくれていました。このあたりはお城が多いので、色々なところを見学しました。

修復工事中のお城の内部
こちらは、中世に建てられたお城を買った若夫婦の修復工事現場。

中央に見えるのは、1階の天井を支えることになる太い柱です。

1階の暖炉の上に、2階部分の暖炉が見えます。

修復を始めてから5年たつとのことでしたが、まだまだ住むことができるまでには年月がかかりそうでした。大工さんに任せると費用が嵩みすぎるので、ご主人がかなりの部分の工事をしるからです。

こういう古い石づくりの家の修復現場というのは、フランスではよく見るのですが、見ていると気が遠くなります!

何百年も前に建てられた家。下手したら、崩れて石が落ちてきそうではないですか?!・・・


立派なお城も見学しました。



写真には写りきっていませんが、巨大な中世のお城!

その他、廃墟になっているお城とか、オランダ人が買って修復したお城など、たくさんの建築物を見学しました。


お城に泊めていただいた方には、お礼に写真集を送りました。メールで送ったら簡単だったのですが、インターネットはしていないとのことだったので、印刷して送ったのです。

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2008/05/26

シリーズ記事 【寝袋を持って泊まりに行く(目次
その3


お城の見学サークル主催の旅行。寝袋と食べ物持参が条件でお城に泊めていただいたときの話しの続きです。

始まりはこちら: 寝袋を持って城に泊まりに行く (1)



庭でピクニックの食事を楽しむ

食器くらいは貸していただけるのだろうとは思ったものの、念のためにキャンプ用の食器を持って行って正解でした。みんなも、ちゃんと持参していました。

庭でのピクニック
滞在中の4回の食事のうち、3回はお城の庭でピクニックとなりました。

一足先にお城に泊まっていたカップルがいて、その人たちが庭にテーブルをしつらえてくれていたようです。

「食べ物を持ってくるように」とは言われたものの、何回食べるのか分からなかったので適当な量を持って行きました。みんなもたくさん持ってきていたので、最後の日にパンを補給しただけで間に合ってしまいました。

こういう食事会のオーガナイズって、フランス人は得意。手際よくサラダのドレッシングを作ってくれる人もいたし、食器洗いも仲良くやって、楽しいキャンプ生活になりました!


無理をしないで迎えてくれるのが嬉しい

お城のオーナーは、私たちを気持よく迎えてくれました。旅行の参加者は二十数人。3分1くらいはお城のオーナーと初対面の人たちでした。

無理をしないから気楽に大勢を泊められるのでしょうね。大掃除をした様子もない。到着したときに飲み物を出すという気遣いもない。結局のところ、彼女の台所で朝にコーヒーを入れてくれたくらいの手間しかかけていないのでした。

離れの方は炊事場もあるので、気楽に人を泊めることが多いようでした。離れの建物には冷蔵庫があったのですが、長逗留した人たちがお礼として置いていったものだということ。

こういう自然体に迎えてくれるのって、私は好きです。お客さんにご馳走をふるまって歓待する人もあれば、何もしない人もある。それぞれなのです。


家に招待する習慣がない日本

フランス人は気楽に人を家に入れます。仕事の関係者の住む土地に行ったとき、レストランで食事をすることにしていても、食前酒は家で、ということも多いです。

思い出したのは、日本に度々講演に行くフランス人学者の奥さんの言葉。

イベントを企画する新聞社の人ととても親しくなったのに、日本に行ったときにはレストランに招待するだけで、一度も家で食事をご馳走になったことがないのが不思議がっていたのです。

パリにその日本人夫妻が来たときには必ず家に招待するのに、日本では家に招待されたことがない。「なぜだろう?」と私に聞くのです。

フランス人からすれば不思議でしょうね。親しい友達関係になっても家に招待されないというのは、たぶんフランスでは少し異常なことになるのだと思いました。


外国人が喜ぶであろう日本の家

むかし日本でフランス語を勉強していたころ、日本人って人を家に簡単には呼ばないのだと思ったことがありました。

フランス語と日本語の交換授業をして親しくなったフランス人女性が、日本の伝統的な家に泊まってみたい、と私に言ったことがありました。

私のアパートには招待したことはあったのですが、東京のアパートというのは面白みがありません。それで、田舎の古い家に住んでいる親戚の人に彼女と私を泊めてもらえないかと頼んでみました。

「考えてみる」、との返事。

それから、しばらくして、断られました。「孫に赤ちゃんができて、家の中がちらかっているから」というのが理由。

私の友だちは気取らない人で、縁側に布団を敷いてくれただけでも大喜びするような人だったのですが、嫌と言われたからには仕方ありません・・・。

ヨーロッパにはB&B民宿というのがあるのですが、当時の日本にはありませんでした。今は農家民宿というのが日本にもできて、ホームステイするように農家に泊まることができます(体験民宿とグリーン・ツーリズムへようこそ)。


日本には縁側があるのだけれど・・・

その後、消息を絶ってしまったので、彼女が日本の本当の家に泊まる機会を持てたのかどうかは分かりません・・・。

以前に書いた日記、「日本滞在記<6>: みかん狩り」に入れた写真の農家に泊めていただいたとき、こういう所に彼女を泊めてあげたかったな、と思いました。



広い土間があって、広い畳の部屋があって、東京の家しか見たことがない外国人には想像もつかない日本の民家の空間です!

でも、この農家でも、「へえ~!」と思うことを聞きました。

「日本の昔の家って良いですね。縁側があって、近所の人がふらっと立ち寄れるようになっているから」、と私は言ったのです。

フランスは土足で家に入るせいか、敷居が高くないのです。それに、部屋が広いせいか、余分な物がないせいか、家の中が片付いています。前ぶれもなく立ち寄ったときにも、家の中が散らかっていることがないので、初めのころはどうなっているのかと驚きました。

日本の場合は、縁側がお付き合いの場だと私は思っていたのでした。

ところが農家の方がおっしゃったのです。

「最近は、いきなり近所の家に行くといって、縁側でおしゃべりするという習慣はなくなりました。前もって声をかけてから行きます」

田舎でもそうなのかと、驚きました・・・。

フランスの田舎でも、昔のような密接な近所づきあいはなくなったのだそうです。ご近所が農作業を助けあったり、よその家のお風呂をかりたりしたのが、最近はなくなりました。

でも、ふらりと近所の家に行くのは、未だに続いています。親しい人の家には、電話で「今から行くから」と声をかけてから行くと、かえって気を使わせてしまうから遠慮する、という傾向さえあります。

日本の縁側が外に開かれた場でなくなったというのは、寂しいことだと思ってしまうのですが・・・。

- 続く -


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2008/05/24

シリーズ記事 【寝袋を持って泊まりに行く(目次
その2


寝袋を持って城に泊まりに行く (1)でお見せしたお城の敷地内には、離れの建物が2つあって、そこと、お城の中とに、私たちの寝室を設けることになりました。

お城に泊まる人は二十数名になりました。部屋割は、離れの部屋から始まって、「ここは誰が寝る?」という風にして決めていきました。

私は声をかけないでいたので、最後にまわったお城の中の部屋をいただいてしまいました。床にマットレスを敷いたり、ソファーベッドを広げたりして寝た人もあるのですから、ちゃんとしたベッドをいただいたのはラッキーでした。

とはいえ、結果的には、不公平はほとんどでませんでした。私の部屋にも欠点はあったからです。

まず、サニタリーが遠かった。日本だったら気になりませんが、フランスの環境だと寝室に専用の洗面所とトイレがないと居心地が悪いのです。それと、暖房もありませんでした。でも、滞在した3日間は夏のように暑かったので、これは問題ありませんでした。


寝袋は便利!
私がいただいた寝室です
私のベッドにはシーツが置いてあったのですが、寝袋持参と言われて行ったので、ベッドの上に寝袋を置いて、その中にもぐり込みました。

人の家に泊まるのに寝袋を持って行くというのは、フランスではたまにあることのようです。以前にも、大勢で泊めてもらったときに寝袋を使ったことがあります。

寝袋のこういう使い方も便利なのです。

だって、ご想像ください。日本では掛け布団は襟カバーだけだったりもできますが、フランスの場合、他人の肌に触れるものは共有しません。シーツは下に敷くのと、毛布をカバーするのと2枚あります。それと、枕カバー。

今回のように民家に25人も泊めてあげて、その後にシーツを洗うのだとしたら大変なことでした!

それで、今回お城に泊まるときには、寝袋を持参するようにと言われていたのでした。


フランス人は、みんな寝袋を持っているのだろうか?

あっさりと「寝袋を持ってくるように」と言われたので、この疑問を持ってしまいました。

人の家に泊まりに行くときに寝袋を持って行くというのは、めったにあることではありません。だから、寝袋を持っているということは、キャンプをする習慣があることを意味します。

でも、フランスの観光宿泊施設の統計では、キャンプ場の収容能力がダントツで1番なので、なんと全収容能力の半分を占めています。

とはいえ、フランスのキャンプ場を利用するのは外国人も多いので(特にオランダ人)、フランス人がヴァカンスを過ごすときにキャンプ場を利用する人は1割くらいに過ぎません。

フランス人全員がキャンプの道具を持っているとは思えません。子どもから寝袋を借りてきた人もあったのかな?・・・

つまらないことを気にしてしまったのですが、参加者たちにアンケート調査質問するのは遠慮しました。


こんな小型の寝袋が存在していたの?!

寝袋を持って人の家に泊まりに行くというのは、日本人だったら発想しないのではないではないかと思っていたのですが、Sauleさんが前の日記にコメントに入れてくださいました(こちらのコメント)。お友達の別荘に泊まりに行くときに寝袋を持参なさっているのだそうです。

しかも、携帯便利な寝袋をご紹介くださいました。

たぶん、これのことではないでしょうか?

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こんな小型の寝袋が存在するとは知りませんでした。

こんなに小さくなってしまうなんて、さすが日本の商品! と思いきや、登山文化があるオーストラリアで開発されたのだそうです。リュクで登山するときなど、こんなに小さくて軽かったら感激しますよね。

私の寝袋は(上の写真)、クルクルと丸められるのですが、膨らんでいるので、かなりかさばります。このシルクの寝袋が欲しいなと思ったのですが、寝袋なんぞにしては高額です・・・。

寝袋を持つ旅行に車で行かないことはないので、そこまで小さくなくても良い。私には贅沢。古いのを使い続けようと思います・・・。

でも、お友達の別荘によくいらっしゃるSauleさんには、投資価値があると思いました。これなら、シーツよりかさばらないはずですから。

- 続く -




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2008/05/22

シリーズ記事 【寝袋を持って泊まりに行く(目次
その1


お城を見学する会を催すサークルに入っているのですが、今回は泊まりがけの旅行になりました。メンバーの一人が住んでいるお城に泊まるという企画。

先着25人までお城に泊まれるというので、早々と参加を申し込んでいました。


寝袋持参が条件

企画に参加する前には、どんな風にしてお城に2泊するのかは、はっきり分かっていませんでした。

サークルの主催者から、こんなお知らせを聞いていただけ:
寝袋と食べ物を持って行くこと。ワインの持ち込み、大歓迎♪

お城といっても、色々です。豪華なシャトーホテルのようなお城を想像してはいけません! 個人が持っているお城の場合は、朽ち果てていて、使える部屋は幾つもないというケースは多いのです。

「寝袋持参」ということなので、キャンプに行くときの支度で行きました。

とは言っても、「25名まで宿泊可能」というからには、その人数分のベッドなり、床に置くマットレスはあるだろうと思って、さすがに空気で膨らますマットは持ちませんでした。


お城に到着

お城は、道路から細い並木道に入ったところにありました。



始めに城が構築されたのは中世の要塞時代。それから改修を重ねてきた小さなお城でした。

中庭はただの芝生だったのに、城研究会のメンバーたちが中世のお城時代の建物が埋もれていることを発見して、掘り出したそうです。

それが、写真の下の部分。これを発見したのは大変な喜びだったそうです。



発掘したのは土に埋もれていた礎石の部分だけですが、眺めていると昔を彷彿とさせてくれます。昔はお堀があったのですね。


ひと昔前のフランスにタイムスリップするシャトー・ライフ

お城には、高齢の女性が一人で住んでいました。お祖父さんが戦争中の疎開先として購入したお城を受け継いだそうで、彼女が住むようになるまでは別荘としてしか使っていなかったとのこと。

その時代から殆どリフォームはしなかったようだし、庭園も自然のまま。

50年前のフランスにタイムスリップしてしまうような暮らしぶりでした。

お仕事は切手の絵を描くというもの。作品を見せていただきましたが、私も知っているデザインが大きな絵なのが興味深かったです。

離れにアトリエがあって、庭には果樹の木々があって、こんな生活ができたらな... と羨ましくなる暮らしぶり...。

お城は、ほとんど彼女が集めたアンティークの品々の物置として使用されていました。雑然と展示した民族博物館のよう! (プライバシーにかかわるので、家の中の写真をお見せするのは遠慮します。)

彼女のコレクションは、忘れされれる運命にある大衆的なもの、誰も見向きをしないものを救うのが目的なのだそうです。何かアンティークでブームるものが出てきたら、もう集めることはしない、とのこと。

例えば、部屋のドアなどにビーズで作った花輪のようなものがあったが気になりました。部屋数が多いので、おびただしい量なのです! 昔の結婚のシンボルかなと思っていたら、お葬式で棺を飾った花輪なのでした! 確かに、こういうのってアンティークショップで売っても買う人はいないでしょうね・・・。


夜に鳴く鳥がいた・・・

人里離れているわけではないのに、木々に囲まれているせいで、全くの別世界!

庭園を散歩していると、リスに出会います。鹿も入ってくることがあるとのこと。ご近所が都市化したので、野生動物が避難してくるのだろう、という説明でした。

泊まった初めての夜は、夜中に目が覚めてしまいした。

鳥が華々しく鳴いていたからです。聞いたこともない美しい鳴き声なのです。カナリヤかな? でも、鳥をカゴに入れて飼うような方ではないので、奇妙。

それにしも、なぜ真っ暗な夜に鳥が鳴くの?!・・・

ひょっとして、これはナイチンゲールという鳥ではないか?・・・

翌朝になって聞いてみたら、やはりナイチンゲールなのでした。午前3時ころに鳴くのだそうです。ナイチンゲールの声を聞いたのは、初めてのような気がします。

追記:

2日目も、やはり午前3時ころ、ナイチンゲールの声で目を覚ましました。窓辺に来て鳴いていたはずはないのですが、けたたましい、響き渡るほど大きな鳴き声なので深い眠りからも覚めてしまうのです。

私が聞いたナイチンゲールの声を探してみましたら、ビデオを紹介するサイトがありました(Luscinia megarhynchos /the Internet Bird Collection)。
私が聞いたのは、このビデオの鳴き声でした: Common Nightingale

動画も入れておきます。


- 続く -


ブログ内の関連記事:
★ 目次: 城について書いた記事ピックアップ
★ 目次: アンティーク、蚤の市などについて書いた記事


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2008/05/20
今年のフランスの冬は暖冬。そして春先には異常に寒くなりました。それで、庭の花も、蕾ができたときに霜にやられてしまって咲かなかった花もあるし、例年よりみごとに花を咲かせたものもあります。


ヴィーナスの木靴という花

毎年見に行こうと決めている花にSabot de Vénusがあります。そのまま訳せば「ヴィーナスの木靴」と呼ばれる野生の蘭(らん)です。

天然記念物という言い方がフランスにあるのかどうか知りませんが、それに匹敵する貴重な植物です。

背丈が40センチくらいになる、実に見事なランなのです。

どこに咲いているかを友人に場所を教えてもらえたのはラッキーでした。普通に森の中を散歩しているくらいでは出会えない貴重な花ですので。

こんな異常気候の年、ヴィーナスの木靴は咲いているだろうか?・・・ あるいは、いつもより立派な花を付けただろうか?・・・ 期待を高めて見に行きました。

雑木林のような場所なのですが、知っている人はいるらしくて、獣道のようなものができていました。それをたどっていくと、3カ所で見つかりました。

ちょうと満開になった時期♪ でも、お花は少ない・・・。



昨年は枯れ始めた花もあったので、行く時期が遅すぎたと思ったのですが、今年よりずっと見事でした。
そのときの写真が入っている日記:
野生のラン、サボ・ド・ベニュスを見に行く 2007/05/24

ついでに、大きな写真を紹介しているサイトを見つけたのでご紹介しておきます:
Lady's slipper orchid
英語サイト。大きな写真をクリックすると、さらに拡大します。


森の散歩

ヴィーナスの木靴が生えているところは、湿地帯にあります。他とは違った植物が生息しているので、森を2時間ばかり散策しました。

普通のところより背が低い花もあるし、逆に背が高く育っているので面白いのもありました。

花瓶に活けたくなったのは、Polygala communという小さな花。普通は10センチくらいなのに、ここでは花瓶に活けるのに問題ないくらい背が高いものがありました。しかも、青い粒のような花しか見たことがなかったのに、あずき色のもあります。

それを積んで花束にしながら、同じように白い小さな花、スズランのようなのがあったらきれいなのにな・・・ と思いました。でも、もう5月も末。スズランの花が咲いているはずもない!

ところが、スズランの小さな花畑を見つけて感激。しかも、何か所にもありました。お花は全く枯れていなくて新鮮。香りも衰えていません。

しかも、森に咲くスズランは背が低いのに、ここのは見たこともないくらい大きなスズランでした。やはり、ここは地質が特殊なのでしょうね。


摘んできた花は、小さな花瓶3つに活けました。

フランス人は食いしん坊なのでキノコ狩りには熱心なのですが、お花を摘む人はいないらしい。散歩すると、信じられないほど美しい花々に出会います。

ブログ内リンク:
★ 目次: フランスの田園に咲く野生のラン
★ 目次: 森に咲く春を告げる花々
総目次: テーマおよび連続記事ピックアップ


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カテゴリー: 植物 | Comment (7) | Top
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2008/05/17
新聞に付属してくる雑誌に、日本人が食べられる野草をフランスでも探すことができるのを紹介した記事がありました。

フランスでは5月1日に森にスズランを探しに行くけれど、日本人は春の味覚であるシダの芽を探しに行く方を好む・・・ と記事は始まっていました。フランス人がスズランを探しに行くほどには普通に行われることではないと思いますけれど!

40年余りパリに住んでいらっしゃるHara Hidetoshiさんが、フランスで山菜をとっていらっしゃるのだそうです。

パリのブローニュの森でも、次のものが見つかるそうです。
 - 野生のワサビ
 - ごぼう (bardane)
 - 三つ葉

さらに、食べられるシダを探しにエルムノンヴィルの森に行ったことが報告されていました。

ちなみにエルムノンヴィルとは、ジャン=ジャック・ルソーが晩年を過ごしたお城(現在はシャトー・ホテル)のある町です。パリに近いとはいえ、確かに自然が残っている地域です。

それと、シダが生えるのは地質によるらしくて、フランスではどこの森でもシダが生えているわけではないのです。

食べられる「シダ(fougère)」は次の2種類とのこと。
 - Osmunda japonica (ゼンマイ)
 - Pteridium aquilinum (ワラビ)

 天然山菜わらび

 天然山菜生ぜんまい

私には違いが分かりません! 日本で農家民宿に泊まったとき、近くの山を案内してくださった奥様に、ゼンマイの見分け方を教えていただいたこともあったのですが・・・。


4月下旬から5月中旬が収穫期だ、と記事に書いてありました。

ワラビやゼンマイの食べられる部分のことを、司教杖(crosse d’évêque)、バイオリンの先端(tête de violon)と表現しているのが面白い♪

ガイド役の日本人から教えてもらった調理法も紹介してありました。けっこう手間がかかるのですね。私、知らなかったのです!

ワラビには毒性があるので注意。生では絶対に食べてはいけない。木を燃した灰をまぶし、熱湯をかけて1時間以上浸しておく(できれば1晩漬けておくのが良い)。それから水でよく洗い、12分から15分ゆでる。ここまでが下ごしらえで、それから好みの調理をする。

フランスは暖炉がある家が多いので、木を燃した灰というのは簡単に手に入るのです。日本のサイトで確認してみたら、あく抜きには重曹が使えるとありました。ついでに、「あく抜き」の「あく」とは「灰汁」と書くことも学びました!


私は山菜が見分けられないのが残念・・・。この春も、シダが芽を出しているのを見て、これって、もしかしたら食べられるのではないかと思っていたのです・・・。


  市販されている山菜を探す


アク抜き方法の日本情報も調べてみました:

わらび(その他山菜)の灰汁(あく)抜き方
下ごしらえのコツ

重曹ではなく、やはり木灰を使うのがホンモノと思いました。

木灰はいくらでもあるのですから、いつかシダの芽をゆでて食べてみたいな・・・。ワラビは、いくらでも食べられるくらい好きなのです。

* * * * * * *
過去の日記で書いた山菜関係の記事:

フランスで山菜を探す 【2. これはフキでしょうか?】 2006/07/05
フランスにも山菜がある♪ 2007/03/02

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