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2008/09/30
フランスはサイクリングが好きな国だと感じていました。

週末にはサイクリングをしている人たちがたくさんいます。最近はドーピング問題で色あせてしまったとはいえ、ツール・ド・フランスもある国ですものね。

フランス人に限らず、近くの国から自転車でやって来たヨーロッパ人たちにも出会います。南仏で、オランダから自転車で来たという人にも会ったことがありました!


◆ サイクリングロード

ブドウ畑もあるブルゴーニュの自転車専用道路

こちらは、ブルゴーニュ地方のサイクリングロードです。電車が走らなくなった線路を利用した県のプロジェクトで誕生しました。

車が全く入ってこないので、自転車が下手な人でも安心。混雑するわけでもないので、散歩道にも使えます。ローラースケートをする人たちにも喜ばれているのだとか。

ここでサイクリングしてみたことがあります。むかし線路だった道って、とても良いのです。勾配がなくて楽。それから、少し盛り土になっていることが多いので、遠くにあるお城が見えたりして景色が良いのです。

この次に行くときは、自分の自転車を持っていかずに、レンタル屋さんで電動自転車を借りようと思っています!

フランス中にサイクリングロードを張り巡らそうという計画があります。

サイクリングロードを示すフランス地図
 *灰色の線は建設計画中の道です。


観光国フランスなので、こういうサイクリングロードをつくるのは自然。
町の中も自転車で走ろう! という運動が進んでいるのが目につきます。


◆ 自転車専用路線

最近のフランスは、排気ガス対策などの理由で、自転車をできるだけ多く使わせようとしています。

まず、自転車専用路ができたのが目につきました。どんどん増えてきています!

パリ市内

フランスでは、自転車は自動車と同じ交通規則に従うことになっています。つまり、自動車と一緒に道路を走ることになります。歩行者が横断歩道を渡るのと一緒に自転車で渡ってしまうというのもダメ。

危ないですよね。それで、自転車が走る道を区別するのが増えてきています。

道路の駐車スペースがけずられて自転車専用道路になることが多いです。バス専用路線はその前に作られていましたから、ますます町中での駐車は難しくなっています。それで反対する人もいます。

先日行ったヴェルサイユの町では、広い歩道に自転車の路線が描かれていたのが珍しかったです。ご丁寧に自転車用は2車線あるので、歩道は3分の1になっていました。

おもしろいところがありました。歩道が細くなっていた曲がり角です。

自転車用の2車線はそのまま線が続いているので、角のところでは歩く道は壁にぶつかってなくなっているのでした! 面白い場面の写真をコレクションしている私なので、これを撮影しなかったのは残念!

ともかく、パリで自転車専用路線を見始めたころは、こんなところで誰が自転車に乗るものか、と思ったのですが、最近は自転車が増えてきました。

フランスがそういう運動を始める前、イタリアの町ではたくさんの自転車を見て(マントヴァだったかな?・・・、仰天したことがあります)、この国は気候が良いので自転車が浸透するのであって、フランスはダメだと思っていたのですが・・・。


◆ 市営の貸し自転車

大きな町では、安い料金で自転車を貸しだす、ということもしています。パリなどでは、これで自転車の数を増やすことに成功したのではないでしょうか? それまでは、自転車専用路線には誰もいないので、車が平気で走っていました。

貸し自転車のシステムが面白いのです。場所を移動したら、また別の自転車を借りなおすというシステム。

ヒデオ1999さんが、パリの貸し自転車の紹介を最近なさっていました。「サイクリング・in ヨーロッパの勧め」をお読みくださったらよくお分かりになると思うので、システムの説明は省略させていただきます。その中に、自治体国際化協会パリ支部のサイト内にある貸し自転車に関する詳しいレポートのリンクがありますので、詳細なことをお知りになりたい方もご満足いただけますよ!

☆市営貸し自転車の歴史: Vélopartage

一番はじめに登場したのはラロッシェル市で、1974年だと書かれています。ずい分むかしなのですね。その後、コペンハーゲンに1995年・・・。

私が初めてこのタイプの自転車に出会ったリヨン市にできたのは2005年。パリ市が始めたのは2007年ですが、世界で最も大きなサービスになっているとのこと。

リヨンで見かけたときは、それを使おうとしていた男性に声をかけてみたら、親切にレンタルのシステムを説明をしてくれました。

ブルゴーニュからも近いリヨンは、こちら側から見ると、とてつもない大都会なのですが、パリとは違って、皆ゆったりしています。フランス人は「風通しの良い街」と呼ぶそうで、確かに都会らしいゴチャゴチャさがない町でした。

でも、その彼も、「パリなんかで自転車に乗ったら、車にひき殺されてしまうのには30分の無料レンタル時間で十分だ」などと言って笑っていました。地方の人たちって、パリをけなすのが好きなのです!


◆ブルゴーニュにも市営貸し自転車ができた

今年は、我がブルゴーニュ地方でも、一番大きな町ディジョンに貸し自転車のシステムが導入されました♪ 町の人口は15万人程度ですが、ディジョン都市圏には県人口の半分くらいが集まっているのですから、大きな町です!

ディジョン市の貸し自電車置き場

こんな地方都市に、そんなのができるとは思ってもいなかったのですが・・・。

社会党の市長に代わってから、ブルジョワの街として停滞空気が漂っていた町に活気がでてきました。ずっと何の変化もなかった街なのですが、最近はずい分変わりました。10年ぶりくらいで訪れる方があったら、もともと美しかった旧市街がさらに美しくなったので驚かれると思います。

ところで、パリの貸し自転車は、「自転車(vélo)」と「自由(liverté)」から作った「Vélib'」とニックネームが付けられました。ディジョンのは「Velodi」。VéloにDijonの頭を付けているわけです。

でも、ディジョンの中心地は歩いてまわれるくらい小さいので、パリのように貸し自転車が重宝がられているようには見えないのですが、どうなるかな?・・・

ディジョンの貸し自転車がある場所を示す地図


リヨン(Lyon)市の貸し自転車の名前は「Vélo'v」。「v」は何から来たのだろう?・・・

Pepe犬さんも、以前にリヨンの公営貸し自転車のことを書いていらしたのですが、見失ってしまいました。そのあと、ディジョンのをご覧になって、これは盗まれやすいとおっしゃっていたので、コメントしてしまいました。

後発のディジョンのシステムはよくできていて、誰かが悪意でどこかに持っていって返さないと、自転車についている迷子探知装置のようなものがあるから大丈夫、と。

でも、設置から何カ月かしたら、やはりディジョンでも、かなりの自転車が行方不明になったとのことです。やはりpepe犬さんの心配が正しかった! それで、このブログを見ていらしたら、この場を借りて訂正させていただきます。

田舎都市ディジョンはのどかなのですが、やはり悪いことをする人はいるらしいです・・・。

過去に書いたディジョンの話し:
クイズ: 植木はなぜ傾いていたのか? 2007/02/07

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2008/09/27
???.....時々ヴェルサイユ宮殿に行きます。見事な庭園も含めて、何度行っても飽きない美しさがあるからです。

でも、最近は私には王朝時代の雰囲気を台無しにする展示があるのに出会うことが多くなりました...。今回もショックを受けました...。

そのときの日記の一覧です。

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2008/09/26
ヴェルサイユ宮殿の切符売り場の前には、長い行列ができていました。さらに宮殿入るときにも並ぶので、ヴェルサイユ宮殿に入るのは大変です!

私はヴェルサイユにあるホテルのプロモーションを利用したら、宮殿の入場券が付いてきたので、切符を買う行列は避けることができました。

行列に並ぶ努力をする以外にも、大変な思いでやって来る人たちもいます。ヴェルサイユ宮殿を見ようと、はるばる外国からやって来た人たち。一生に一度しか来れない場合も多いと思う。

そういう人たちを無視した特別展としか思えませんでした・・・。


仰天させるのが芸術?

話しには聞いていたのです。ヴェルサイユ宮殿やフォンテーヌブロー城では、現代芸術の特別展が行われている、と。

でも、ここまで堂々と作品が鎮座しているとは予期していませんでした・・・。

???.....

特別展は、宮殿の中でも最も人気がある王族の居住空間だった部分が使われていました。

宮殿の中で写真をとると、必然的にも作品が入ってしまうので、そういうのを並べてお見せしても良いのですが、ビデオがあったので、そのページをリンクしておきます。

ビデオをスタートしてくだされば、宮殿がどんな風になっていたのかお分かりいただけると思います。

France 24 (2008年9月10日放送のテレビ番組)
☆仏語: L'artiste américain Jeff Koons squatte Versailles
☆英語: US artist Jeff Koons fêted in Versailles

ここにリンクしながら、仏語と英語のタイトルが微妙に違うのに気がつきました。仏語の方は宮殿を「squatte(不法占拠している)」となっているのに(ホームレスが無人家屋に住みついたときなどに使う動詞)、英語では宮殿で「fêted(祝った)」となっている。翻訳というのは、本来はこういう風に聞く人を意識した表現で良いと思う!


展示された作品は、全部で17点あったそうです。一部屋に一作品の展示にされていました。どこか犠牲にする部屋を定めて、一か所にまとめて欲しかった・・・。

それでなくても人垣を通しての見学なのに、大きなオブジェが目の前を塞いでしまったからです。

ユーモラスな生き物とか、掃除機とか、こんなところにあるはずがない物体などは、ひと目で「それなんだ」と分かります。

でも、彫像のようなのもあって、「なんだか偽物臭いぞ・・・」と思って眺めると、そこに作者の名前がデカデカと書かれたプレートがあるので分かる、という場合もありました。

例えば、王妃の寝室。

右側の花瓶にご注目

とても好きな部屋なのですが、右側にある花瓶が真っ先に目に飛び込んできました。だって、部屋の雰囲気に全く釣り合わないケバケバしい色どりなのですから。

ヴェルサイユ宮殿にはお金がなくて、こんな趣味の悪い造花を飾っているのかと思いました。でも、これも、さりげなく置かれた特別展の作品でした。

真っ先に疑うべきだったのに・・・。たぶん、私の中には防衛本能が作られていて、そういう作品は無いものとして宮殿の芸術作品を鑑賞しようとしていたのだと思います。


ヴェルサイユ宮殿より現代芸術作品の方を目立たせている

ホテルがくれたチケットは、オーディオガイドも借りられるものだったので、それを受け取るための長い行列に並びました。無料でなかったら並ばなかったと思う。

オーディオガイドは、宮殿の中のクライマックスである部分に入る前に、長々と特別展の説明が始めました。

「ここから、現在生きている芸術家の中で最も優れているジェフ・クーンズの作品をご鑑賞いただけます」、などと恩着せがましくおっしゃる。ヴェルサイユ宮殿の芸術と最もマッチする作品として選ばれた、ウンヌン・・・。

各部屋の説明が終わる度に、「ジェフ・クーンズの作品の説明を聞くためには、緑のボタンを押してください」とかいう説明が入ります。毎回やられるのですから、うんざり! 一回言ってくれるだけで十分なのに・・・。

部屋の説明はとても簡略なものなので、特別展の説明を入れるために短くしたのではないか?・・・ などと勘ぐったりしてしまいました。

間違ってボタンを押さないように注意しながら見学しました。


期待していた「鏡の間」は・・・

今回ヴェルサイユ宮殿に行ったのは、パリ方向に行く必要があったのに合わせて、修復が終わった「鏡の間」を見たかったからです。前回の日記で書いた噴水ショーを見たのは、そのオマケに過ぎません。

鏡の間は見事に修復されていました。黒ずんでいてよく見えなかった天井の絵画もはっきり見えます。

金の装飾も、しっとりと落ち着いていて美しい。アメリカ人好みの派手さにはなっていなかったので、ほっとしました。

というのも、最近できた内門が不釣り合いなほどに金ピカだったに加えて、このアメリカ人作家の派手なオブジェ。ヴェルサイユ宮殿は完全にアメリカ人趣味の派手さを持つようになっていくのではないか、と心配し初めていたからです。

*金ピカの門のこと書いた日記: 生まれ変わったヴェルサイユ宮殿


宮殿は午前中に見て、町で食事してから戻ってきてからは「マリー・アントワネットの離宮」や運河のほとりを散策しました。そして、宮殿が閉館する直前はすいているだろうと、また宮殿に入りました。

係りの人たちは閉める準備を始めていて、見学客はほとんどいない状態になっていました♪

人の影に隠れて見えにくいというのは解消されたのですが、やはり芸術作品の展示は室内を隠している・・・。

鏡の間です ↓

青い鏡が鎮座していた・・・

特別展で最も腹立たしかったのは、この青い鏡です。台座まで付けて視界を遮る必要はなかったではないですか?・・・

「鏡の間」は、「戦争の間」と「平和の間」を結んでいます。中央に立てば、その両方の部屋を望んで、戦争から平和への眺望となるのです。そうすることを、青い鏡が遮っていたのでした!

そこまで大それたことをするなんて・・・。芸術家のエゴを感じてしまいました・・・。

宮殿のオフィシャルサイトに素晴らしい「鏡の間」のパノラマ写真があったので、しばし眺めました。
La galerie des Glaces

ヴェルサイユ宮殿のオフィシャルサイトには、ふんだんに画像が入っています。ヴェルサイユ宮殿に行きたいのに行けないでいらっしゃる方には嬉しいホームページですよ。見学してもよく見えないところ、入れないところも見ることができます。見たくないオブジェを見てしまうということもありません!


ところで、ジェフ・クーンズって、どなた?

このJeff Koons(ジェフ・クーンズ)が世界で最も優れた芸術家だ、と断定するのはどうかと思ってしまいました。現代芸術は好きではありませんが、すごい才能があると認めざるを得ない作品に出会いますから。

名前さえ聞いたことがない人だったので、調べてみました。

★Wikipedia: ジェフ・クーンズ

ここからリンクされているフランス語のページ(Jeff Koons)の出だしがおもしろかったです。

現代生きている芸術家の中では、オークションで一番高い値段で作品が売れた人だと書いてあります。クリスティーが12,921,250ポンドで売ったとのこと。25億円くらい?・・・

Wikipediaは知らないことを教えてもらうと感心するのですが、知っていることを読むと「違う・・・」となることが多いです。それで、これも本当かどうか分からない。でも、そうなのではないかな?・・・

だって、それを理由にして、世界で一番優れた芸術家だ、と自称できるわけですから。

日本でも有名なのかと思って調べてみたら、幾つかグッズを売っていました。私が知らないだけで、有名な芸術家なのでしょうか?・・・


マウスを近づけると価格が表示されます。


別のところで展示会をしてもらいたかった

こういう作品を評価する人がいるのは分かります。でも、ヴェルサイユ宮殿に展示しなくても良いではないですか? パリには現代芸術を専門とするポンピドー・センターもあるのだし・・・。

フランスでも、ヴェルサイユ宮殿でこの特別展をしたことには賛否両論に分かれたようですが、反対派の方が多いように感じました。でも、スキャンダルになるのも、現在芸術では有効なPR方法なのですよね・・・。

テレビをつけたらそれが話題になっていることがあって、反対意見の人が言うことが耳に飛び込んできました。

「日本人観光客は、ヴェルサイユ宮殿を見るために遥々やって来たのだから、こんな作品展になっていたら可哀そうではないか」

すると、対談相手は言います。
「いやあ、日本人は、こういう芸術が好きなんですよ」

フランス人同士で日本人がどう思うか勝手に話しあって欲しくないので、チャンネルを回しました。

でも、日本でこういうことがあるのなら、違和感はそれほど持たなかったと思うのです。ところがフランスは、歴史的建造物に対する規制が非常に厳しい国なので異様に感じます。

歴史的建造物がある地域では、その周辺には景観を乱す建物などを建てることはできません。看板も規制されます。その歴史的建造物からは見えないほど離れている民家にまで規制は及びます。屋根裏部屋に明かりとりの窓をつけたいのに、許可が下りないなど。

ですから、おそらくフランスが最も誇る世界遺産に、それとは全く関係がないものを並べてしまうというのを見ると、なぜ許可されたの? と思ってしまうわけです。

オーディオガイドは、「ヴェルサイユ宮殿に最も似合う作品」と言っていました。そこまで言わなくても良いと思う。こんなキッチュなものを見せられると、笑ってしまって、いつものようにうっとりと宮殿の雰囲気を味わうことはできませんでした。

あのヴェルサイユ宮殿に作品を展示してみたい、という夢を持つ芸術家はたくさんいると思います。なぜそれができてしまうのか?・・・ 高いギャラリー代を支払ったから? ヴェルサイユ宮殿の修復に巨額な資金を出しているアメリカのメセナがバックアップしたから?・・・

何が理由でも良いのではありますが、私が行くときにはして欲しくないです・・・。

実は、前回に行ったときにも、ヴェルサイユ宮殿で異様なオブジェに出会っていたのです。これからは、毎回そうなるのかと恐怖を覚えてしまいます・・・。

前回に行った時の日記:
パリ近郊旅行 <3>: ヴェルサイユ宮殿の庭で仰天! 2007/10/26

ところで、この特別展は2008年9月10日から始まった特別展は12月14日まで続くのだそうです。

ぜひ見たいと思われる方、あるいはぜひ避けたいと思われる方は、ご旅行のスケジュールを立てるときにご注意くださいね!

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2008/09/25
ヴェルサイユ宮殿は観光シーズンに行くと、ごった返すほどの人が集まっています。日本の観光地を思えば何でもないでしょうが、人口密度が低いフランスに慣れると、このくらい人がひしめいているのを見るのは異常な経験です。

冬に行くと観光客が少なくて良いのですが、庭園の散策は楽しめません。

こちらは寒いというのを耐えて歩くとしても、庭に置かれた彫像の方は寒さに耐えられない。それで、黒いカバーを被せてしまうので、彫像が全く見えないのです。これは余りにも残念なことであります。

今回のヴェルサイユ観光では、ヴェルサイユの町に到着したのは昼頃だったので、お昼を食べてから庭園の噴水巡りをすることにしました。2日目は宮殿をじっくり見学する、という予定。


噴水と音楽のショー

噴水から水をあげる「噴水と音楽のショー」がある週末を選んで訪問しました。



庭園に立って、宮殿を背にしたときの眺めです。左右にある森の中にも、幾つもの噴水が隠れています。

これほど見事な噴水があがる公園は他にもあるのでしょうか? それぞれに趣の異なる噴水が、庭園のあちこちにあります。

「噴水と音楽のショー」のときには、王朝音楽が庭園に流れていて、勢いよくあがる水の音も聞こえてきます。水が流れていないときとは打って変わって、庭園が息を吹き返したように感じます。

まさに、14世の時代に庭園を歩いているような気分♪

一度行って感激したので、また行きたいと思っていました。


Bosquet de l'Encelade
☆Wikipedia: エンケラドス

素晴らしいお天気の日だったので、あちこちの噴水に虹がかかっていました。


ルイ14世時代の仕掛けで噴水が機能している

これだけたくさんの噴水をあげるのですから、かなりの水圧が必要だったそうです。

宮殿の敷地(ルイ14世の頃に比べると、現在の面積は十分の1になとは言っても、広大な公園になっています)から出た道路で車を走らせていると、森の中に立派な水道橋が残っているのが見えます。水を吸い上げる装置があったあたりは、大変な騒音があったのだとか。

庭園の地下にある噴水装置は、昔のままの装置を保存しているそうです。専門の技術者も必要だし、水道管などの部品を交換するにも昔のと同じものを作るので、大変な運営費がかかるそうです。

放水が終わるときには、噴水の水は止められ、一番大きな噴水から水を出すと聞いていました。時間になったというアナウンスがあったので、そちらの方向に歩いて行くと、こんな原始的なものを回して水栓を開けている人たちが何人もいました。



「噴水と音楽のショー」がある日でも、1日中水があがっているわけではありません。水圧が足りないのでしょうね。

宮殿に王様が住んでいた時代でさえ、毎日噴水が見られたわけではなかったそうです。王様が庭を散策なさるとき、その動きに合わせて、係りの人が噴水の水を開けたり閉めたりしたのだそうです。つまり、王様はどこに行っても噴水に水があがったのが見えるという仕掛け!

そんな感じで、この最も大きな噴水の水栓を開けて、こちらに水を集中させたのでしょうね。

下が、その最も大きな泉です。


Bassin de Neptune

夏に行われる「光と音の祭典(昔を絵巻物のように繰り広げるイベント)」の舞台となる泉です。もう9月なので祭典は行われていないのに、桟敷席や舞台はそのままになっていました。中央に見えるのは、馬が通る道です。

光と音の祭典は夜に行われます。ライトに照らし出されり、花火があがる美しい光景の記憶があるので、この日の雑然とした会場は、なんとなく興ざめしました・・・。

なぜか桟敷席のところには入れなかったのも不満。以前にこの噴水の前で「光と音の祭典」を見たときは、2回とも桟敷席の良い場所をとっていたので、見える景色が全然違ったのでした・・・。

また「光と音の祭典」を見に来たいと思いながら噴水を後にしました。




次回は、宮殿内部の見学のお話しをします。違った目で宮殿を観光できるようにというのがイベント主催者の趣旨なのでしょうが、私にはありがた迷惑でした・・・。


「噴水と音楽のショー」を見たい方へのご注意

- 観光情報はスキップして、次のヴェルサイユ宮殿旅行記へ-

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2008/09/24
久し振りに、ヴェルサイユ宮殿に行ってきました。

前回行ったのは1年たらず前なので、それほど久し振りというわけでもありません。でも、過去2回か3回は、ちょっと立ち寄っただけ。調べてみたら、本格的に見学したときは6年前でした。

やはり、久し振りですね・・・。でも、ここのところ、ヴェルサイユ宮殿はかなり本格的な工事が進んでいるので、かなり久し振りに行った気分になりました。

メセナから修復資金を集めるのが成功している様子。フランスのお城を持っている個人もメセナを得たいと思っていたり、実際にメセナ探しをしているようです。でも、ヴェルサイユ宮殿ともなると、メセナはいくらでも現れるのではないでしょうか?

あちこちが修復されて、きれいになっていました。まだ修復工事が続いているところも残っていますが、鏡の間の修復が終わったと聞いて、行ってみようと思ったのでした。

その他にも、今までは入れなかった宮殿の中の部屋や庭園内の建物あらも見ることができました。久し振りだし、新鮮な気持ちで見学できました。


金ぴかの内門ができていた

宮殿の入口にある門を歩いて、いよいよ建物の中に入るという場所には、かってはルイ14世の彫像が立っていました。それが取り払われて、昔はあったもう一つの門をつける工事がなされていました。

1年前に行ったときは未だ工事が始まったばかりという感じで、灰色の鉄門だったのですが、今回は完成していました。

でも、出来あがったのを見て驚きました。場違いに感じてしまうほど金ピカなのです!

フラッシュ禁止だったのでボケていますが・・・
Grille Royale

「ブリン、ブリン」だと批判している人がいましたが、まさにフランスの流行語になったブリンブリンが何を意味するか分からせるようなピカピカ度! ちなみに、ブリンブリンというのは、サルコジ大統領のブランド志向を茶化す言葉として流行しました。

しばらくしたら風雨にさらされて色が落ち着くのを期待します・・・。


マリー・アントワネットの離宮

気が付いた変化の一つには、マリー・アントワネットが愛した宮殿の庭にあるアットホームな空間が「マリー・アントワネットの離宮」と名付けられてクローズアップされていたこと。

マリー・アントワネットの映画が成功したから、というのもあったのでしょうか?・・・

☆ウィキペディア: マリー・アントワネット (映画)

それから、1999年の強風で、マリー・アントワネットが愛したアモー(人口的につくった牧歌的な農村)のあたりは、木々が倒れるなどの被害が大きくて荒れたのですが、それが整備されてきたようです。

でも、ルイ14世が定めた王室の生活を公開するというのはマリー・アントワネットには苦痛だったようで、この離宮で好きな時間を過ごせるのは息抜きになったでしょうね。

なにしろ、お産のときにも他人が見守るために立ちあうなんて、ひど過ぎると思う。この離宮の部分は、許可がないと入れないようにしていたそうです。


マリー・アントワネットの小劇場

今までは一般公開されていなかったところにも入れたので満足したのは、まず、このマリー・アントワネットの小劇場。


Le Petit théâtre de la Reine

すべて舞台装置のように、豪華に見える装飾も壁も、すべて偽物でできているのだそうです。papier mâché (紙張子)と呼ばれる技法なのだそうです。

薄暗いこともあったし、柵のところからなかを覗きこむような見学だったので、どう見ても大理石や金箔に覆われているようにしか見えませんでした。

フラッシュ禁止だったので、私の写真はぼけています。内部を見せるビデオがありますので、よろしかったらご覧くださいね。
Vidéo


ヴェルサイユ宮殿のオフィシャルサイトも素晴らしくなっていた!

ヴェルサイユ宮殿のことを幾つかの日記にしようと思ったので、映した写真を整理するために名前などを確認しようと思って、久し振りに宮殿のサイトを覗いてみました。これまた素晴らしいものになっているので驚きました。

日本語のページもかなり入っていますが、やはりフランス語の方が充実しています。ビデオ、3D画像、パノラマ写真で、視覚にも訴えてきます。

ヴェルサイユ宮殿 オフィシャルサイト:
☆フランス語サイト: Château de Versailles (Site officiel)
☆日本語サイト:  ヴェルサイユ宮殿

メセナ募集が、フランス語ページでは小さいのに、日本語の方ではかなり目立つようになっていて、どれにしようかな? と選べるようにもなっていました。しっかりしていますね・・・。

サイトで見つけたものをメモしておきます。

- メモは飛ばして、ヴェルサイユ宮殿のお話しの続きへ-

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2008/09/19
クスクスをレストランで食べた後のことです。友人が運転する車が発車しようとしたとき、目に飛び込んできたものがありました。

* 前回の日記の続きです *


お腹がいっぱいになっていたときだったので、このとき見たものに余計にショックに感じてしまいました・・・。


駐車場の外れに見えたのは、犬小屋を付けた自転車でした。

そのそばで、男性が犬に水をあげています。中くらいの犬と、小さな犬の2匹が尻尾を振っている。

自転車には荷物がたくさんぶらさがっています。

つまり・・・
浮○○?・・・


ホームレスの人たちが怖い犬と一緒にいる姿はよく見るのですが、この男性は穏やかそうな人でした。40歳代かな?・・・ 犬たちも、危険防止の役には全く役にたたなさそうな可愛い犬たちです。

よく見かける犬を連れたホームレスのように、近寄ったら怖いという雰囲気は全くありません。

物乞いをしている様子もありません。


この男性にとっては、この2匹の犬だけが唯一の心を開ける相手であり、命より大切な存在なのでしょうね。

犬たちには小屋がありますが、男性は野宿でしょう?・・・


犬小屋と自転車だけ持って家出したのでしょうか?・・・

可哀そうだと思ってはいけない。

信頼できる生き物である2匹の犬と一緒に暮らしているのだとしたら、今持っているものを捨てる決断ができずに不本意な人生を続けている人よりは幸せではないですか?

でも、辛い気分になってしまいました・・・。

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2008/09/16
フランスでお腹いっぱいになる料理というときには、北アフリカの料理クスクスと、ドイツと国境を接するアルザス地方の料理シュークルート(ドイツ語ではザワークラウト)が代表にされることが多いです。

それから、フランス南西部の郷土料理で、豆がたくさん入っているカスレも、そう言われるかな?・・・

カスレはともかく、クスクスもシュークルートも、野菜たっぷりの料理なので消化が良く、私はフランス料理のこってりしたのを食べたときの方が胃のもたれが残ります。

フランス人が「腹が膨れる料理」とするのは、安くてたくさん出てくる、という感覚で判断しているのではないかという気もします。つまり、ここにあげた3つの料理は、洗練された高級料理というイメージとは結びついていません。でも、上手に料理されていると、素晴らしくおいしいのですけれど!


クスクス (Couscous)

一度聞いたら忘れられない名前に聞こえませんか?

フランスには昔の植民地だった北アフリカからの移民が多いので、クスクスを食べさせるレストランはかなりたくさんあります。

クスクスは小麦粉の粉(スムールと呼ぶ)をふかしたものがご飯のような感覚で出てくるので、よく知られた料理なので、日本でカレーライスを食べる感覚に近い感じがします。

ひところ、一番おいしいクスクスを探してしまったりしました。

パリに住む友達に「ここが一番おいしい!」という裏町のレストランに連れていってもらったり、パリで一番おいしいモロッコ料理の店で食べたり・・・。

でも、最近気に入っているのは、この料理が出る店 ↓

クスクス

先日、久し振りに(と言っても半年ぶりくらいではないかな?)、この料理を食べに行きました。

肉を焼いたものと、ソースが別になっていているのが好きなのですが、これは両方を一緒の鍋に入れています。ハーブの香りがすばらしい肉団子が気に入っているのです。

焼いた肉が別に添えられているときは、皿が火で温められているのが好きです。

つまり、こんな具合 ↓

クスクス


スムールにこだわる

スムールは、別の皿で出されるのが私の絶対条件!

パリなどの専門店でないところでクスクスを食べると、ひと皿に全部乗せているのが出てくることもあるのです。

この大盛りの形で出されると、食べているうちにスムールが水分を吸ってくるので、おいしくない。少しずつ、食べる量のスムールと肉とソースを取りながら食べて、それが食べ終わったら追加する、という形でないと私は耐えられません。

クスクスの味は、肉の質とソースによりますが、小麦粉の粉(スムール)のふかし方も、おいしいかどうかの大きな条件になります。ここのレストランのスムールはサラサラなのです。

テレビの料理番組で、パリで一番おいしいというモロッコ料理のレストランのシェフがスムールの炊き方を披露しているのを見たことがあります。ふかしている途中で鍋を開いてかき混ぜて(水も少し足していたような気もしますが、忘れた!)、それからまたふかすのがコツなのだとか。

それから、スムールは粒の大きさも色々あるのですが、私は細かい粒のが好きです。


クスクスは、日本でも知られているらしい

長いこと、クスクスは日本ではほとんど知られていないと思っていたのですが、ご存じの方はあるようですね。

ちゃんと日本でも材料を売っていました ↓

 クスクス


こんなのもありました ↓



雑誌等で話題沸騰!!
池袋のフレンチレストラン「La poule au pot(ラ・プール・オ・ポ)」より極上のお取り寄せ!

極旨フレンチ「本格クスクスセット」


話題沸騰ですか?!
でも、分かる気もする。クスクスって、日本人の味覚に合っていると思うのです。

フランスでも、クスクス専門のレストランはお持ち帰りというのをたいていやっているので、日本でするレストランがあってもおかしくありません。

でも、クスクスをフレンチと言ってしまったら、クスクスを生んだ国の人たちに悪いのではないかな?・・・


クスクスを作るのは手間がかかる

クスクスを家庭で作る人もいます。大変そうなので、私は作ってみたことがありません。得意料理にしている友達の話しだと、大量にできるので大勢が集まるときは便利なのだそうです。

私のブログをリンクしてくださっている木蓮さんのブログに、つい最近、クスクスの作り方を写真で見せる日記が入っていました:
クスクスの作り方見学

ご興味のある方はご覧くださいね。
木蓮さんへ: 断りもなくリンクしてゴメンナサイ。時々コメントを入れようとするのですが、いつも「送信」のときに切れてしまうのです・・・。


クスクスの話しが長くなってしまいました。どうも、食べ物のことばかり書いているような気がする・・・。反省・・・。

この日記を書きだしたのは、このお腹がいっぱいになる料理を食べた日に見たもののことを書きたかったからでした。
もうだいぶ日が立つのに、あの光景が心の中から離れません・・・。

レストランを出てから、腹ごなしに少し歩きました。
それから車に乗ろうとしたら、ふと目に飛び込んできたものがあったのです。

- 続く -


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2008/09/15
ブルゴーニュ2008年秋、ブドウ収穫を控えたブルゴーニュワインの産地を散策しました。

ロマネ・コンティを始め、ブルゴーニュ地方の中でも最も高級なワインが生産されているコート・ドールのブドウ畑です。

日記を幾つか書いたので一覧にしておきます。


[続きを読む  Lire la suite...]


2008/09/14

シリーズ記事 【収穫をひかえたコート・ドールのワイン産地】 目次へ
その5(最終回)


ブドウ畑を散歩していて、ふと、どうなったか見てみたかった畑があったことを思いました。ジュヴレ・シャンベルタン町で出会った畑です。

ブルゴーニュ地方のワイン地図


ルロワ社の贅沢なワインづくり

少し変わったブドウの木の育て方をしていたのです。そのときのことはブログに書いたので、繰り返すのは省略させていただきます。

気になったブドウ畑に出会ったときに書いたブログ:
 ☆ジュヴレ・シャンベルタンのブドウ畑を散歩 2006/04/17
 ☆恐ろしく贅沢なワインづくりに驚く! 2006/04/21


ブログにメモしておくのは便利なもので、一昨年のことだったと思いだしました。

この畑に行ったのは4月。収穫時期になったらブドウの木はどんなになるのか、見に行きました。

これです ↓

ルロワ社のジュヴレ・シャンベルタンのブドウ畑

ここも雑草を生やしていますね。

最近では、農薬や化学薬品の肥料を使うというのは、質の高いワインをつくるブドウ畑ではどこでもできるだけ控えるようになってきていると感じます。

こことロマネ・コンティの畑に生えていた雑草とは種類が違うのが面白い! それぞれに、どんな風に育てたらおいしいワインができるか研究しているのでしょうね。

この畑の特徴は、ブドウの木を普通より高く育てるという手法でした。周りの畑と比べていると、確かに背が高かったです。枝をそれほど短く剪定しないとしても、ツルは切って育てているのが分かりました。

ここのブドウの木は、いたって健康そう♪

う~ん、おいしいワインになるのだろうな・・・。

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記憶は定かではないのですが、この畑からできるワインは、この畑だったのではないかな?・・・
 ↓



ジュヴレ・シャンベルタンのお城見学は延期

再び訪れたいと思っていたブドウ畑は覚えやすい場所にありました。正面にジュヴレ・シャンベルタンの城が見えるのです。

遠景に見える建物がお城です

ジュヴレ・シャンベルタンの城( Château de Gevrey-Chambertin)は、ヴィジットをするのが好きなワイン農家でした。

ブルゴーニュの高級ワイン産地には、シャトーやワイナリーなど、観光客が見学できるところが幾つもあります。でも、なんだか観光客としてセラーを見学するのはつまらない。このお城は入場料を払うので気楽に見学できるのに、普通のワイン農家を訪問するのに近い雰囲気があるので気に入ったのです。

お城を少し見学して、地下のセラーでワインを試飲するというのが見学コース。

気取ったところがない素敵なマダム案内してくれるのが一番気に入っていました。でも、当時からお年だったので、もう案内人は違う人になっただろうな、と思うころから行っていませんでした。

まわりはブドウ畑。お城の窓から外を覗いたとき、「あれが私の娘です」とマダムが指さしたところには、若い女性がのんびりと畑の手入れをしていました。これが、なんだか印象に残っています。

こういうお城で暮らせたら幸せだろうなと思ったのでした。

ただし、豪華なお城の雰囲気は全くないです。古めかしい中世のお城なので私好みなだけ。

でも、この町は小さな村という風情。フランスでは人口が2,000人を超えると町になります。でも、ここのように人口3,000人を少し超えただけというのは、日本人から見れば農村。

しかも、ブルゴーニュで一番大きな町ディジョンはすぐ近くなので便利なのに、あたりは一面のブドウ畑が広がる田舎。暮らしやすいだろうな、と思うのです。


お城の前に立ったら、しばらく行っていなかったことを思い出しました。以前のように良い雰囲気の見学ができるのか知りたくなったので、ついでに見学しようかと思ったのですが・・・

お城の入口

お城の入口には樽が並んでいて、その横の部屋からは誰かが散水して掃除している音が聞こえてきました。

もう収穫の準備?

そういう忙しい時期に見学というのも遠慮すべきか?・・・ でも、見学の張り紙が出ているので行ってしまおうか?・・・ と迷っていたら、外国人観光客らしい若者たちが数名到着して、城の前を賑やかにおしゃべりしながらウロウロしだしました。

いつでも行けるのに、こんな観光シーズンに見学することもない。結局、見学はしないで引きあげました。

追記:
この翌年、ジュブレ・シャンベルタン城を訪れていて良かった...。私には愛着のある城だったのですが、何代も続けて住んでいた家族が売りに出してしまったのです。
そのこと書いた日記:
ショック! ジュブレ・シャンベルタン城が中国人に売られてしまった 2012/08/23


ブドウ畑の散歩のお話しが長くなってしまったので、収穫を待つブルゴーニュのブドウ畑シリーズは今回でおしまいにします。

ブログ内の関連記事:
目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ
目次: 旅行したときに書いたシリーズ日記のピックアップ


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2008/09/13

シリーズ記事 【収穫をひかえたコート・ドールのワイン産地】 目次へ
その4



ワインマップ ブルゴーニュ
収穫をひかえたブルゴーニュのブドウ畑を見に行ったときには、ワインの買い付けのために小さな農家にも行きました。


フィサンの白ワインは手に入らなかったけれど

フィサンの白ワインを手に入れたかったのが第一の理由。

フィサンはFixinと書きます。普通に読めば「フィクサン」となるのですが、ブルゴーニュでは「x(エックス)」を発音しないので、「フィサン」となります。

フィサンとは村の名前でもあるのですが、このあたりにしては珍しく、フィサンという名称がつく産地では赤、白、ロゼの3種類が生産されています。でも、フィサンの白はとても生産量が少ないので、市場にはほとんど出回っていません。

確か、村ではというわけで行った農家なのですが、あいにくストックは全て売れてしまっていました。

試飲をしながらご主人がおっしゃっていたことが興味深かったです。

「昔は、7月14日が過ぎたら、収穫のときまではブドウ畑に行かなかった」

7月14日を引きあいに出しているのは、この日が革命記念日という祭日だからだろうと思います。


ワインづくりも変わってきた

ブドウ畑の手入れも、ワインの作り方も、かなり進歩してきているのでしょうね。前回の日記でも、ブドウ畑の地面に雑草を生やしてしまうようになった話しを書きました。

ついでに、最近のブルゴーニュ・ワインは、昔のように長年寝かせておくとおいしくなる、というのも薄れてきたように感じています。つまり、若いうちに飲んでもおいしい。下手に長年寝かせておくと、まずくなることが多くなった。

むかしだと、安いワインが10年くらいたったときにびっくりすることがあったのですが、そういう驚きはなくなったように思います。

ワインセラーで寝かせておける環境にない人が多くなったはずだし、レストランではワインのストックをしておくにはお金がかかるので、早く飲めるワインが好まれるようになって、醸造法が変わったのだろうと思っていました。

でも、あるワイン農家の人と話していたら、意図的に早く飲めるようにしているわけではないとのこと。醸造法も変わったせいもあるかもしれないけれど、気候が昔とは変わって、同じようにワインが熟成しなくなったのを感じている、と言っていました。

これも、地球の温暖化現象なのでしょうか?・・・


高級ワインの産地には活気があった

同じブルゴーニュでも、安いワインが生産される地域のブドウ畑には誰もいなくて静かなものでしたが、高級ワインが生産される地域では、働いている人たちの姿があちこちで見えました。

下は、ブルゴーニュの観光写真にはよく登場するクロ・ド・ヴージョ城のあるブドウ畑。

クロー・ド・ヴジョーのブドウ畑

ワインにするブドウは、上の方になる熟していない房は無視して、地面に近い方を使います。それで、その下の方にあるブドウに太陽の光を当てるために、今ごろになっても剪定作業をしているのでした。

それから、この時期は毎日ブドウの熟成度を検査して収穫時期を決定するために、サンプル用の実をとっている人もありました。


またまたブドウの出来を眺める

ブドウが見事になっていると良い、とは限らないのですよね。

ブドウの実が少ないと、生産量は少なくなるのですが、その分濃厚なブドウジュースができる。AOCのような品質証明付きのワインでは、畑の広さによってワインの生産量に上限が付いています。

なり過ぎたブドウを収穫前に切り落とした畑

一見よく実がなっている美しい畑。地面には切り落としたブドウの実が落ちています。つまり、収穫前に余分にできてしまった実を落とす作業をしたのが分かります。

良心的なことをしている農家に見えますが、こんなに実を付けてしまったのは、農薬や肥料をたくさんやった結果のはず。一緒にいたワイン通の友人がそう言っていました。

そう言われて畑木を眺めてみると、地面には全く雑草がないことに気がつきました。これは除草剤をまいたからではないかと勘ぐってしまいました。


ブドウ畑を眺めていたら、収穫時期に行ってみたいと思っていた畑があったのを思い出しました。

- 続く -




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