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2009/02/08

シリーズ記事 【サンヴァンサン・トゥルナント2009】 目次へ
その6


女性がかぶっている帽子はキシュノットと呼ばれます

前回の日記(クイズ: キシュノットとは?)で、キシュノットという名前の女性用帽子の語源となったと言われる英語は何でしょう? というクイズを出したのですが、正解を出していただきました♪

答えはこうです。
キシュノット ⇐ Kiss not ⇐ Kiss me not

キシュノットは、「キスしちゃダメ!」のこと。
ただし、フランス語ではQuichenotte(ときには Kichenotte) と綴ります。聞こえた発音をフランス風に書いたからなのでしょう。


フランス式挨拶はキス

フランスの普通の挨拶には、握手、抱き合って頬を寄せ合う、相手の頬にキスをすること。男性同士の挨拶では握手で済ませることが多いのですが、女性の場合の親しい男女に対する挨拶は抱擁する形になります。

このキシュノットという帽子をかぶっていると、そういう挨拶はしにくいわけです!

ところで、フランスのキスの挨拶は、左右1回ずつ、合計2回するというのが多いのですが、4回キスをする人もかなりいます。何回キスをするのが普通かは地域によって違います。インターネットの投票で調査して作ったキスの回数は、こちらのフランス地図をご覧くださいね。

キシュノットの語源が「キス・ノット」かどうかは定かではないそうですが、外国人兵士が近づいてきたとき、女性たちが帽子を握りしめて「キシュ・ノット!」と抵抗を見せた光景も想像できます。

これが地方の典型的な帽子となっているのはフランス西部(VendéeCharente-Maritime)。イギリスやドイツからの侵入が多かった地域ですし、ヴァンデ県はとても信仰があつい地域でもあります。

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キシュノットに関する情報リンク:
☆ フランス語レッスンのビデオの語源説明: Quichenotte
☆ キシュノットについて: Les coiffes oléronaises
☆ 色々な帽子のフランス語名一覧: Listes thématiques - Coiffe


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