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2009/03/31
日本とフランスを頻繁に行き来しているのですが、フランスにいたいと思う時期は早春だと思います。ブルゴーニュの冬が長くて、寒さが厳しいので、春の訪れがひとしお嬉しいのです。

早春を感じるのは森の散歩。広葉樹の森には木の葉がないためだと思うのですが、早春には日の光を浴びて小さな花々が地面を覆うのです。

今年の冬は天気が悪くて、春が近くなったころにも森に出かけられないでいたのですが、ようやく行きました♪

もっと遅くなったら見られなくなってしまう黄水仙を摘むのが目的でした。

野生の黄水仙は、こういう花です ↓

Jonquille (黄水仙)


シラー・ビフォリアの青い花

今年の森は、シラー・ビフォリアが咲き乱れているのが目につきました。天気を読むことができるお年寄りだったら、こういう年の夏は異常に暑くなるとか、寒い夏だとか読めるのではないかと思いました。

野生のシラー・ビフォリアです。 ↓

Muscari (ムスカリ) 

この花は「青い星」とも呼ばれるのだそう。フランス王家の紋章にも使われているブルーだと言う友人がいました。現在のフランス国旗にも使われているブルーです。早春の森はまだ枯れ葉色なのですが、ひときわ鮮やかな色が目にしみます。

王家の青を「bleu roi (ブルー・ロワ)」と呼ぶのですが、コンピュータの色彩コード番号は318CE7のようです。

そのコードを変換してみると、こんな色です ↓

ちょと違いますね。森のシラー・ビフォリアは、光を放つ鮮やかな青です。


森のアネモネ

毎年いくらでも咲くのは、白いアネモネの花です。

anémone des bois (森のアネモネ)


黄水仙畑を見つけた♪

森を歩いていれば黄水仙の畑に出くわします。でも、時期が遅いせいか、もう花の満開を過ぎた畑ばかり。

ばっかりと、知り合いの森に詳しいお爺さんに出会いました。

あちらに大きな畑ができているという方向に一緒に歩いて行くと、暖炉の薪を伐採している業者の人たちに出会い、やはり、あちらに畑ができていると教えてくれました。

一面が黄水仙で埋まっていました。

緑色に見えるのは、全て黄水仙です

このくらい広い畑に出会うのが嬉しい! 写真に見える畑の4倍か5倍の広さがありました。

いつも思います。友人たちと花を摘んでいたらなくなってしまうのではないかと心配するのですが、その場を立ち去るときには、黄水仙畑に入ったときと同じくらい花が残っています。

ただし、黄水仙が群生する村では、「お持ち帰りは一人ひと束にしてください」などと立札が建っているのを見たことはあります。

でも、そんな立札を立てると、町からも人がやって来てしまうので、かえって逆効果だと思うのですけど...。もっとも、人口が少ないフランスのこと、大勢やって来るといっても、たかが知れていますけれど!

お爺さんたちは、百歳を迎える人の誕生日に行くので、黄水仙を摘むのだと言っていました。優しい思いやりですね。お花屋さんで買うより気持ちがこもっています。

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2009/03/30
フランス人日本料理を作って食べさせることがあるのですが、食べさせてみると意外に喜ばれることもあります。

ハンバーグ

長いこと、ハンバーグは避けていました。

フランス人、少なくとも大人が嫌うファーストフードの代表ではありませんか?
そんなものを喜ぶはずはない!

そういう先入観念を持っていたのですが、あるとき、「何もないけど、食事していかない?」と言わないといけない場面で、冷凍庫に牛肉のひき肉があったことを思い出し、その場に小さな子もいたので、ハンバーグを作ってしまうことにしました。

すると、意外にも好評だったのです。

その時から、私のレパートリーにハンバーグを加えました。もちろん、何もないときに出すメニューであって、食事に招待したときに出せるという料理にはなりませんが!

この人たちはファーストフードを食べたことがないので、新鮮味があったのかも知れない…。

さらに考えたら、疑問がわきました。

フランス人なら誰でも、名前くらいは知っているビックマックというものは、日本でいうハンバーグなのでしょうか? あるいは、フランス式の挽肉ステーキなのでしょうか?

ファーストフード店に入ったことがないのです。どなたかご存じの方が教えてくださったら感謝します。


「ステック・アッシェ」という挽肉がハンバーグに使える

フランスでは、そのまま焼けば良い挽肉が売られています。Steak haché(ステック・アッシェ)と言うもの。色々なひき肉がありますが、「ステック・アッシェ」と言えば普通はステーキにする牛肉100%の挽肉です。

Steak cru写真を撮ったことはないので、Wikipediaにある写真を入れます:
Steak haché

見た目はハンバーグに見えます。スーパーではパックしたものを売っていますが、お肉屋さんだと、その場でひいてくれることが多いので、いかにも美味しそうに見えます。

これをステーキのようにフライパンで焼くのですが、脂身が全くないので、私は美味しいとは思いません。

レストランのお子様ランチでは、日本でもハンバーグが人気だと思うのですが、フランスではこれを焼いたものです。それにフライド・ポテトが付いているのが定番。

フランスの子どもたちは好き嫌いが激しいのではないでしょうか? 日本だと「何でも食べなさい」と叱られると思うのですが、好き嫌いは人権(?)として認めている感じがあります。

で、フランスの子どもたちは、このステック・アッシェのステーキが好きらしい。本当のステーキと違って、ひき肉なので食べやすいからなのでしょうか?

でも、このステック・アッシェには脂身が全くないので、とてもパサパサしていて、私などはおいしいとは思いません。

それをハンバーグ仕立てにすると、とてもおいしくなるのです。フランス人たちから私のハンバーグが美味しいと言われたとき、彼らだってステック・アッシェはおいしいというシロモノでもないと思っているのではないかと感じました。


ハンバーグに豚カツソース

ハンバーグを作るようになったし、これまた意外なことにフランス人が食べてくれた豚カツも作るようになったので、日本で豚カツソースを買って持って来ました。たぶん、フランスでも中国系の食料品店では手に入るとは思うのですが。

ハンバーグを作ったときに、豚かつソースをテーブルに置いて、これをかけて食べてください、と言うと、大人たちはそうしました。女の子が一人いて、彼女は「いらない」と言います。

そう言われて気がついたのは、豚かつソースを知らなかったら、おいしそうなソースには見えないだろうなということ。黒いのですもの...。

そもそも、ウスターソースというのがフランスでは普及していません。レストランでタルタルステーキを食べたときに出てきたことはあった程度です。

その子のお父さんが言いました。

「おいしいから、かけてごらん。ケチャップの味だから大丈夫だよ」

そう言われてドキッとしました! ファーストフードを嫌う大人たちは、ケチャップも嫌うのです。

せっかくハンバーグが気に入ってもらえているのに、ケチャップのソースを付けて出すのはマズイ! この出来事の後は、ハンバーグを作ったときには、もう豚かつソースを出すのは止めました。

というわけで、私のレパートリーになったハンバーグのイメージをあげるソースはないかと探していました。


sauce marchand de vinというソース

これが良いと思いついたのは、友人が出したステーキに使われていた「ソース・マルシャン・ド・ヴァン」という自家製ソース。日本語では何と言えば良いのでしょう? 直訳してしまうと、ワイン売りのソース。なんだか愉快な名前です。

ブルゴーニュ独特のソースだと言われましたが、ブルゴーニュ独特なのかは疑問。でも、ワインがベースだし、ブルゴーニュの料理ではエシャロットをよく使うので、そうかも知れないという気はします。


ソースづくりには欠かせません(たまねぎ+ニンニク)系⇒エシャロット

このエシャロットという玉ネギのような野菜は、この冬は良さを再認識しました。長ネギがフランスにはないのですが、その代わりに使うことができると発見したからです。それから、スライスしたものを水であく抜きして生で使うと、ミョウガの代わりになるのです♪


ソース・マルシャン・ド・ヴァンの作り方

焦げないようにかき回している必要がある手間はかかりますが、ごく単純にできます。ただし、フランスにいるから手元にある材料を使いますが。

1) エシャロットを薄くスライスし、フライパンにバターを入れて、弱火でトロリとするまで炒める。

エシャロットは、一人1個くらいでしょうか? 焦がさないようにかき混ぜていることと、最後に、ほんの少し砂糖を加えることがコツ。気が長いなら、本当に弱い火でいつまでも炒めていると良いです。これから、実験的にレモンをほんの少し最後に加えてみたら、とても良かったです。

2) 赤ワインを入れて、焦げないよう煮詰めます。

煮詰めているうちに赤ワインは蒸発していきます。これではソースとして足りないと思ったら、赤ワインを加えてさらに煮ましたが、そういういい加減さでも問題はありません。ここでも心配なので、ずっとかき混ぜています。

sauce marchand de vin

3) トロミをつけるために生クリームを少し入れ、塩コショウしてできあがり。


分量はいい加減でも大丈夫。ともかく、赤ワインが煮詰まってトロリとしてくれれば良いのです。

ハンバーグ

実は、上の写真のものを作った後、もっとソースがトロッとして欲しいので改良を重ねました。

エシャロットをバターで炒めたとき、弱火でかなり煮込みました。それから、最後に生クリームを入れるのを忘れてしまったのですが、この方がおいしいと思いました。生クリームがないだけに赤味が強くて、その方が美味しそうに見えました。

正式のソースのレシピの色々は、下をクリックすると出てきます。
sauce marchand de vinのレシピを探す (フランス語)

本当は、代表的なソース・マルシャン・ド・ヴァンのレシピの翻訳を載せておきたいと思ったのですが、余りにも色々なのがあるので、どれが代表的なレシピなのか分からなくなりました…。

邪道でしょうが、エシャロットの代わりに玉ネギを使ったものもありました。日本にいるときは、それで実験してみようと思います。


飲めないワインが使えるかも

日本にいるときは赤ワインの飲み残しが台所に転がっているなどということはめったにないのですが、そういうのって便利なのですよね。ステーキを焼いた後のフライパンに赤ワインを入れただけでも、ステーキ用のソースになります。

ワインが古くなりすぎてしまったときはマデリニゼ(madérisé)と言って、甘いような変な味になって飲めないことがあります。普通は捨ててしまうのですが、もったいないので料理用としている人もいます。たぶん、肉の煮込み料理とか、このソース・マルシャン・ド・ヴァンのようなものに使うのだと思います。

煮込みにしてしまうと、もしも変な味がついてしまった場合には肉を捨てるわけにもいかないので困りますが、ソース・マルシャン・ド・ヴァンで試してみるのが良いかなと思いました。

マデリゼしてしまったワインというのは、時々ぶつかります。最近のワインはすぐに飲めるのを作る傾向にあるので、ワインを何年もセラーに寝かせておくと、以前よりは変質してしまうことが多いような気がします。

飲めなくなって捨てたワインのお話しは、
以前の日記でも書いていました。 ↓
とっておきのワインを捨てるときは断腸の思い! 2006/07/07

このとき捨てられたワインは、中央を除く2本でした。
特級ランクのブルゴーニュのワインです...。 ↓
 


追記
(2015年)

その後、ハンバーグに合わせるソースはチーズのエポワスから作ったのが気に入りました:
超簡単にフランス料理を作れるエポワス・ソース 2015/07/18

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2009/03/27
なんだか気になってしまっていることがあります。

フランス人たちが中華やアフリカ料理を出すレストランの話しをするとき、口を合わせたように「清潔」という言葉を出してくるのです。

そういうのを聞いていると、前回の日記で書いたように、日本で入ったレストランのトイレが汲み取り式だったのに驚かれたのも、分かる気がします。あの人は、お蕎麦を堪能しなかったのかも知れない…。

フランスにあるレストランで、フランス料理以外を出す店は、安いのが一番の特徴になっている場合が圧倒的に多いです。ピザ屋、アフリカ料理のクスクス、インド料理などがあるなかで、特に中華料理店は、安さが勝負という感じさえあります。

ピザはお隣イタリアの料理なので抵抗はなし。中国系やアフリカ系が経営する店の場合は、清潔な店なら、もうそれだけで合格点をあげている感じがあります。

本来のフランス人は、おいしいか不味いかにとてもシビアなので、清潔だからと合格点を出すのは、とても奇妙です。

よくパリに出張する友人が、良い日本料理のレストランを見つけたと話したことがありました。でも、最近のフランスは大変な和食ブームなので、パリでお寿司などを出す店の8割は中国系が経営しています。安かったというのも、懐疑心をおこさせました。

「本物ではないのじゃないのかな?」、と私。

すると、「でも、清潔だし、悪くないよ」と言うのです。そこが本物の和食レストランなら、清潔かどうかなんていうことは基準しして欲しくないので、なんだか気分が悪かったです。


アジアン・レストランは不潔だと見せたテレビの特別番組

少し前に、フランス人には衛生観念がないようなことを日記に書いてから、こういうことも書いておかなければならないと思っていました。

そうしているうちに、こういうこともフランスでは言われているのだとご紹介しておかないといけない、と思えることがテレビの番組があったと聞きました。

私は見なかったのですが、テレビ局のサイトにビデオがのっていたので見てみました。

「アジアンレストランを怖がるべきだろうか?」と題されたルポルタージュ。3月19日放映。

Faut-il avoir peur des restaurants asiatiques ?

パリのアパルトマンの汚い台所で料理を作っている中国人たちが捜査を受けて、営業禁止になったところから始まっています。台所が、フランス人たちには想像できないくらい汚いのです。

その5年後に訪れてみると、そこは弁当屋をしている!

番組では、中国系のデリカテッセンの店でサンプルを買って分析させるのですが、バクテリアがたくさんでてくる。レストランの方も、不潔な環境で営業している。

見ていると怖くなって、フランスで中華料理など食べたくなくなります。

それにしても、最近の中国はフランスに反感を示しているので、フランスだって中国をボイコットできるのだぞ、と見せるための特別番組にはないかとさえ勘ぐってしまいたくなりました。この番組を流したチャンネルは国営放送だったし...。

チベット問題でフランスは中国に嫌われていると言われていますが、それ以外にも、フランス大統領が中国から嫌われる理由が隠されているのではないかな?...


日本もアジア…

この番組の題名が気に入りませんでした。アジアンレストランなんですよね。でも、お寿司なんかも作っているのだから仕方ありません!

3年前、「Label Qualité Asie(アジア品質保証ラベル)」ができたのだそうです。知らなかった。

Label Qualité Asie

フランス全土にあるアジアンレストランと仕出し屋は8,000軒ほどあるのに、この認証をもらっているところは25軒しかない、と番組では言っていました。出てきたリストは、日本語の名前がちらりと1つ見えただけで、だいたいは中国系のようでした。

「Label Qualité Asie」の認証を受けているレストランのリストをサイトで確認しようとしたら、番組の最後に出てきた清潔なレストラン1軒だけがリストに載っているだけで、現在は再審査中とありました。それから、ここで認証されていないからと言って品質が悪いわけではない、とも書いてあります。

番組の後、色々問題があったのではないかと思わせました。

日本人が経営しているレストランには別の認証マークがあるので(それについて書いた過去の日記)、日本人がフランスで経営しているレストランはここに入ろうとはしないと思うのですが、アジアンと言われてしまうと…。

アジアでなくて「中国」とは言えないのですよね。フランスの中華料理を出す店というのは、中国本土、ベトナム、タイなどの料理がごっちゃになっているのですから。それに、最近は中国系が日本料理も作っているので、全部ゴッチャになったので、確かに「アジアン」と言わなければならない事情にはなっています。。

先日、刺身をご馳走したことがある友人から、「テレビで見たけれど、魚を生で食べるときは少し冷凍してからにするとバイ菌が死ぬので良いそうだ」と言われていました。

魚を冷凍すると良いというのは、フランスで刺身や寿司を作りだすころ、私も怖かったので調べてみたら、スイスのサイトでそうするようにと書いてあったのを見ていました。スイスはフランスよりも海から遠いのでそうなのだろうな、と無視したのですが。

ともかく、この友人は刺身が怖いのなら、もう食べさせるのを止めよう、と思ったのでした。

友人から言われたときは上にリンクした番組を見ていなかったのですが、それの影響もあって、そのテーマで色々な番組があったのかも知れません。

フランス人たちが、日本系も不潔だと思われるかもしれないので、なんだか楽しくないな…。

この日記は、以下の日記の続きで書きました。

1. 
日本の衛生観念では、フランスでは生きられない? 2009/03/09
2. トイレに行ったあとには、手を洗いますか? 2009/03/10
3. フランス人は清潔好き 2009/03/26


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2009/03/26
少し前、以下の2つの日記で、フランスは日本より清潔さに対しては無神経なのではないかと書きました。

日本の衛生観念では、フランスでは生きられない? 2009/03/09
トイレに行ったあとには、手を洗いますか? 2009/03/10

フランスに住んでいると、気持ち悪いと感じることがあるのは私だけではないようなのですが、だからと言って、フランス人たちの清潔感が劣っていると言いきってしまうことはできない側面もあるので、それを付け足しておかなければならないと思い、続きを書くことにしました。


フランス人家庭は家の中がきれいに片付いている

フランス人に清潔感がないとは言えないと思うのは、お家を拝見したときです。

ごく親しい間柄では、ちょっと立ち寄ってみようかというときには、電話して「今から行くから」などと言うと相手に何か用意されてしまうので、いきなり行きます。親しくない間柄だったり、気取ったブルジョア階級だったら、前もって行っても良いかを聞くのが常識ではありますが。

いきなり行ってお家に通されると、まるで私が来るのを待っていたかのようにきれいに片付いていることが多いのです。幼い子どもがいるお家では、遊び道具が散らかっていることがある程度。

私の母親は、「いつ泥棒に入られても恥ずかしくないように、きちんと片付けなさい」などと私に言っていました! でも、フランス人の場合、誰かが急に来たら恥ずかしいから片づけておくわけでもない、と友人たちを見て感じています。

彼らは、単純にきれいにしておかないと気持ちが悪いように思います。


台所が整然としているのには脱帽!

お家の中が整然としていることに特に驚くのは、食事に招待されたときです。

フランスの田舎では、玄関を入ると台所で、その先にサロンがあるという形式が多いので、台所が見えてしまいます。それから、最近はアメリカ式キッチンと言って、サロンの一角にカウンターがあって、その向こうに台所がある、という家も多くなってきました。

そういう家では、入ったときに台所の様子が見えてしまうわけなのですが、食事に招待しておきながら、台所がちらかってはいないので、料理の準備をしたというのが全く見えないことが多いのです。

一瞬、招待した日を間違えたかと思ったことが何度もあります。

そう思ったときにキッチンの写真をとってしまったものがあるので、お見せします。



こういう状態を見たら、何か食べ物を出してくれるのだろうかと不安になりませんか?

でも、下ごしらえした後、きれいに片づけているのです。どこからともなく良い香りがするので見ると、オーブンに何か入っているので安心したりします。

私などが人を呼んだときは、台所は戦場のようにちらかっています!


フランス人家庭に行くと、どこに行っても、流し台やガスコンロなどがきれいなのに驚きます。

私が掃除するのが嫌いなだけで、日本でもきれい好きな方は多いとは思いますが!…

少し経済的にゆとりのある家庭では、お掃除をする人を雇っている場合も多いです。


それから、日本には「男やもめにウジがわく」などという表現がありますが、私が見た限り、フランスでは一人暮らし男性も、かなりこぎれいに暮らしていると感じています。

下は、伴侶がいない70歳を過ぎたお爺さんのお家の台所兼ダイニングルーム。



貧しい家庭なのでキッチンは質素ですが、ひと時代前のモデルを感じさせるガスレンジなどはピカピカです!

百歳近いお母さんと同居しているのですが、歩くのもやっとのお母さんは上げ膳据え膳で暮らしていているので、掃除などをしているのは彼のはず。


日本の方が衛生観念は低いと思えるときもある

レストランが清潔かどうか、ということに関しては、フランス人より日本人の方が無頓着ではないかな、思いました。

東京には、屋台の店もあるし、ガード下の小屋がレストランになっているところもあります。私などは、そういうところは面白くて好きなのですが、こんな設備では不衛生なのではないかと考えてみたことがありませんでした。

フランスだったら、絶対に許可されないではないでしょうか? それでなくても、最近はヨーロッパ連合共通の衛生基準でメチャメチャに厳しくなったので、昔ながらの田舎の小さなカフェやレストランは消滅してきています。

とんでない基準だとやり玉にあげられているのは、例えば、調理場と食道をつなぐドア。食事を出すドアと、食べた後の皿を下げるドアの両方を設置しなければならないのだそうです。きれいなものと、汚いものがすれ違うのはいけないとの理由。

お給仕は一人しかいない店で、ドアは2つ必要というのは、どう考えてもおかしいです。すでに営業している店は良いのですが、経営者が引退して、新しい人が経営を始めるときにはヨーロッパ基準にしなければなりません。そんな投資をしなければならないとなると、へんぴな田舎のように客数が少ない店などは、そんな投資をしてまで買ってくれる人はないので、消滅するしかない、というわけです。


結局、何を不潔と感じるかが違う?

フランス人って、もしかしたら日本人より清潔感があるのだろうか? と思ったことがありました。

中年のフランス人男性を日本の田舎を案内して、お蕎麦屋さんに入ったとき。彼は途中でトイレに行ったのですが、戻ってきたら、「驚いた、驚いた」という顔をしています。

何かと思ったら、ポットン・トイレだったらしい。唖然としていました。

フランスでも、たまには便座がないトイレがありますが(トルコ式と呼ぶ)、こういうのは見たことがなかったそうです。

こういうトイレだったら、フランスでは絶対に営業許可はでないはずだ、と言われて、私はこういうトイレが不潔だという風には思っていなかったことに気がつきました。

フランスでも、田舎には下水道がないところがあるのですが、そういうところに住む場合には、自分で汚水処理装置を作るのが義務づけられています。

これまたEUの衛生基準が厳しくなってから、どんな田舎でも下水道ができることになっています。確か、2003年にはすべて下水道完備になるはずだったような気がしますが、未だ完了していません。ただし、工事が進められているのはあちこちで見ますので、そのうち完備されるのだろうと思います。

日本はフランスより早く下水道が整備されたそうですが、今の段階で比べたら、フランスの方が進んでいるのではないでしょうか?

フランス人家庭の台所がピカピカなのを知っていると、こういう光景を見たらビックリするだろうな、と思える報道番組が少し前にありました。

- 続く -



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2009/03/25
少し前、もうすぐ春になるという気配を感じていた時期のことです。豚肉を解体してブーダンを作った人が、友人たちを招待して食べさせるから来ないかと誘われました。

断る理由はないので、即座にOK。

* 招待してくれたのは、1カ月ほど前に書いた日記に書いた豚の耳をくれた友人です。


冬に豚肉を加工する風習について書いた過去の日記

胡椒の値段をつり上がらせた豚 2006/01/08
冬に豚を殺す風習にひっかけたトランプ大会 2005/02/12
黒いブーダン (Boudin noir) 2009/01/14



なぜ?・・・

ご招待の話しを別の友人にしたら、「へえ~。ブーダンの集まりに行くの?」などと言われました。

「そうよ~♪」

学校でフランス語を習っていたころの私だったら、何を言われたのだか分からないところでしたが、この冗談の意味は分かりました。

フランス語のブーダン(Boudin)には「醜い太った女性」の意味もあるのです。

書きながら念のために仏々辞典で調べたら、スラングでは「なびき易い女性、売春婦」とある! 気になったので、フランス人をつかまえて聞いてみたら(こういうのはフランスにいるメリット!)、そんな意味はなくて、ただの太ったブスだのことだと言われました。

ところで、「ブス」という言葉で思い出すのは、ずっと昔のこと、日本で住んでいたマンションのお隣に住む幼い女の子が、ある日、私に言ったのでした。

「お姉ちゃん、○○君って、ブスなんだよ~!」

ブスという言葉を覚えたから言ったのだと思うのですが、ブスという言葉は男の子に対しては使わないですよね? 「その使い方は間違っている」と教えてあげるのに抵抗を感じたのを思い出します。

男の子が醜い顔をしているときの単語って、日本語にあるのでしょうか? フランス語には美しくない人に対して使う「モッシュ(moche)」という形容詞があるのですが、これは男の人に対しても使えるとのこと。

日本のように、女性にだけ醜いのを貶す言葉があるのは不公平です!


手作りブーダンを食べる会

家に到着すると、寒さが凍てつく夜なのに、中庭にはバーベキューの火が燃えていました。台所のガスで焼くより薪で調理するというこだわり!

台所にあったブーダンを撮影 ↓

boudin noir

午後8時過ぎにメンバーがそろって、食前酒タイム。いつものことながら、長々と続きます。翌日は土曜日なのに早朝から仕事だと言う人がいたので、2時間くらいですみましたが。

食事に招待されたときの食前酒タイムは苦手なのです。ここでオツマミが色々でるのですが、これを食べて、飲んでいると、もう食事はしないで帰れるくらいにお腹がいっぱいになってしまうからです。

レストランで食事するときは、残すのは勝手ですが、家庭で作ってくれた食事はちゃんと食べないと失礼になってしまう。食前酒タイムが長引くとお腹もすいてくるのですが、ここで食べてはいけない! と頑張らなければなりません。

いつも、早く食事を出してくれないかと思ってしまいます!


何が話題になる?

誰が集まるか分からない食事会では、どんな人たちが来るのだろうかと、いつも少し心配しまいます。主催者は気が合いそうな人を集める、特に犬猿の仲の人たちは避ける、という配慮はあるのですが。

集まったのは田舎に住んでいる人たちでした。前にも会ってよく知っている人たちが半分。後は、このお家の関係で出会ったこともある、という程度の人たち。

田舎の食事会での会話のテーマで、私が一番嫌いなのは、ご近所の噂話。日本でも田舎ではそうではないかと思うのですが、フランスの田舎でも、ご近所の人たちが何をしているかは筒抜けです。誰かが口火を切ってしまうと、噂話しが長々と続きます。

楽しい噂話なら、もちろん歓迎。でも、話しが弾む話題というのは、誰かの悪口なのですよね。そういうのが、私は大嫌い。

悪口の対象にされるのは、お店を経営している人が多いかな? 前日の売れ残りのパンも売ってしまうケチなパン屋さん。無能なのに高い修理代を請求する自動車工場の人とか、修理しても故障がなおらない左官屋さんとか…。

誰かが口火を切ると、「こういうこともあった」という具合に皆がご披露するので、話しは延々と続きます。

最近多いのは、大統領の悪口。面白いと言えばおもしろいですが、楽しくはない…。


楽しかった昔の思い出話しでスタート

でも、この日のスタートは楽しい話題で始まりました。何がきっかけだったか、子ども時代に過ごした田舎の生活がいかに幸せだったか、という話題に花が咲きました。

家の裏に小川が流れていて、毎日学校から帰るとザリガニ捕りに行ったと楽しく語る中年女性の話しが発端。結局は、家族で食べるものをとりに行っていたわけですけれど、そういう役割を昔の田舎では子どもたちも果たしていたのですよね。

サラダのカゴを持ってザリガニ捕りに行ったそうです。今では下のようなサラダの水切り道具をフランス家庭では使うのですが、昔は細い鉄だかアルミだかでできたカゴを自分で振り回して水切りしていたのです。

  グッドデザイン賞受賞★片手でカンタン野菜水切り器

昔のサラダの水きり道具は、友人の家に行ったとき、お母さんに見せてもらって面白い道具だと喜んだら、「もう使わないからあげる」と言われたことがありました。そのおかげで、ああいうのを持っていったのだなと分かったので、話しについていけたことに満足。

もう一人の中年男性は、子ども時代に父親とカエルを釣りに行った話しをします。100匹くらい、簡単に釣れたそうです。

今では、ザリガニもカエルも高級食品。環境破壊されたフランスでは十分な量がとれないので、東欧などから輸入しています。

「今の子どもたちは、そういうのを知らないのよね。昔とは違った遊びがあるから良いのかも知れないけど」
ザリガニ捕りをしていた女性が言います。
田舎で貧しい家庭だったので、欲しいものを買ってもらえるような生活ではなかったけれど、楽しかった。


それから、自然の中でとった食材がいかという話しに花が咲きました。

子どものときは、近所の酪農家にミルクを買いに行くのが役割だったという人もいました。満月が出ている日、ミルク入れを持って歩いていると、歩いても歩いても月がおいかけて來る。走っても、やっぱり月が追いかけてくる。怖くなって、一目さんに家に帰ったのだとか…。

ミルクを買いに行ったときに使う容器というのは、
こんなアルミ缶です ↓


今では衛生基準が厳しくなって、ミルクの直売をしている農家が近くにない限り、絞りたてのミルクなんかを分けてもらえなくなったな~、などと言う人がいます。


古き良き時代・・・

こういう田舎生活の話しを聞くのは大好きです。

日本でも、フランスでも同じ。田舎で育った人たちは、子ども時代の楽しい思い出を持っています。

東京育ちの私は、子ども時代に何をして楽しんでいたかなどという記憶は大したものがありません。何をして遊んでいたのかと思ってしまうほど…。

でも、中年以上の人たちと話していると、きまって、昔とは違ってきていると言われます。

日本で、昔ながらの建築の農家民宿に泊まったときのこと。縁側があるのが嬉しくて、「こういうのが日本のコミュニケーションの場なのですよね。ご近所の人がふらりと来て、縁側に座って話しをするとか・・・」と言ったら、年配のご主人からギャフンとする返事が返ってきました。

「いやあ、今はふらりとは行きませんよ。電話で今から行くから、と言いますね」

そうなんですか?
フランスでは、今でも予告なく友達の家に立ち寄りますが・・・。

そういう風習の変化と言うのもあるでしょうが、フランスで大きく変わったのは、野生の食べ物が少なくなったという点。ザリガニやカエルやキノコがいくらでもとれた時期は、高度成長期のあたりボーダーラインが引かれたらしい。

田舎の生活が大きく変わったのは、フランスも日本も同じ時期だったと感じています。


ブーダンのお味見

ところで、肝心のブーダンは、とても美味しかったです。

ブーダン・ノワール

付け合わせの定番はリンゴなのですが、フライパンで炒めたものと(左)、オーブンで焼いたもの(上)が用意されていました。

ブーダンには、このように黒いのと、白いのがあります。少し前の日記でご紹介していました。

黒いブーダン (Boudin noir)
クリスマスのご馳走: 白いブーダン (boudin blanc)



デザート

デザートは、中学生の娘さんがこの時期に食べる揚げ菓子を作ってくれました。

beignet de carnaval

「おいしい♪」と褒めちぎったら、レシピを書いたメモをくれました。

手書きのレシピ

「どれ、どれ」などと言ってメモを取り上げた人がいて、「立派、立派。綴りの間違いは1つしかないよ」などと言っていました。

日本だったら、子どもが書いてくれた文章を見たとき、文法チェックなんかする人なんて、いないのではないでしょうか?!

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2009/03/23
前回の日記で紹介したフィサン村で作られるワインとしては、赤ワインが定番なのですが、少量ながら白ワインも作られています。

フィサンのワイン醸造農家と知り合ったという友人が、今年のボトル詰めの白ワインを予約するというので、私も一口のりました。この農家が作っているフィサンの白ワインは、お得意さんが注文する分くらいしかないとのこと。

調べてみたら、フィサンという銘柄をつける赤ワインのブドウ畑は105ヘクタール。それに対して白ワイン用のブドウ畑の面積は3ヘクタールだけ。確かに白ワインには希少価値がありますね。


フィサンの白ワインを醸造している農家

先日、予約した白ワインを引き取りに行きました。

ブルゴーニュの高級ワインをつくっている地域にあるワイン農家にはお金持ちの企業という雰囲気のところも多々あるのですが、ここは素朴な、昔ながらのワイン農家でした。年配のご主人の顔をみたとたん、気に入りました。

日本に輸出もしていないというのも気に入りました。だって、本当においしいのに安い食品というのは、わざわざ手間をかけて遠くまで運搬しなくたって、地元で消化されてしまう方が自然だと思うのです。

友人がフィサンの白ワインが手に入ると騒ぐので予約していたのですが、私は希少価値があるワインを飲みたいというマニアでもありません。どうせ希少価値があるワインは高いのだろうと思って、1ダースしか予約していませんでした。

ところが、支払うときになって分かったら、1本9ユーロ、つまり1,200円くらいなのでした。

そんなに安いの?! それなら、もっと買っても良かったと思ってしまったケチな私なのですが、白ワインはすべて予約で抑えられていて、予約した分しか売れないとのこと。試飲をするボトルもありませんでした。

息子さんに事業を受け継いでいる途中だそう。完全に息子さんの代にならないうちに親しくしておきたい。学校で勉強した息子さんの代になったら採算性を重視するでしょうから、昔の雰囲気は薄れる可能性がある、というのが、ワイン農家を色々見ている私の感想なのです。


エレガントなフィサンの白ワイン

というわけで、12本だけ引き取ってきました。
数日してから味見。

おいしい♪ 何と表現して良いのか分かりませんが、エレガントな風味! 私好みのワイン。

来年は早くから予約して、もっとたくさん買いたいと思ったのですが、農家ではお得意さん用にしているので、やはり分けてもらうのは1ケースくらいにとどめておかないと悪いだろうな・・・。


フィサン・ブラン

楽天市場でフィサンの白ワインを検索



大阪のミュージアムとの関係

予約したワインを引き取りにいったとき、お目当ての白ワインは試飲できなかったのですが、他に作っている銘柄のワインは試飲しました。

ワインを味わいならが、私が日本人なので、ご主人が言ったことがありました。

フィサン村のサン・ヴァンサン(ブドウ栽培者たちの守護聖人)の彫像のコピーを作りたいという日本のミュージアムに、村に伝わる彫像を貸してあげたのだそうです。ご主人は、誇らしげに話していました。

そのサン・ヴァンサンの彫像は、こちら ↓


サン・ヴァンサンというのは、ブルゴーニュのワイン農家にとっては大切な守護聖人です。2カ月ほど前には、ワイン村のサン・ヴァンサン像が集合する祭りに行ったので、日記でも書いていました:
ブルゴーニュのワイン祭り: サンヴァンサン・トゥルナント (3)


フィサン村のサン・ヴァンサンはどこにある?

大阪のミュージアムと聞いたので、帰宅してからインターネットで調べてみました。でも、大阪は大都市なので、ミュ-ジアムは数々あります…。

そもそも、展示品の写真をサイトに出しているとは限らないので、コピーの彫像なんか探し出せるはずがない、と検索を放棄しようとしたとき、ふと、思いつきました。

コピーを展示するというなら、世界の民族文化を保存している博物館ではないはず。となれば、ワイン関係のミュージアムではないか?…


知らぬが仏?

その線で探してみたら、これだ! と思うものが見つかりました。フィサン村のサン・ヴァンサン像にそっくりの彫像の写真がサイトに出てきました。

わあ、この次に行ったときには教えてあげよう~♪ と喜んだのもつかの間。そのミュージアムは、経営不振で昨年に閉鎖されているとのことなのです:
大阪市外郭団体が建てたワインミュージアム

彫像を貸してあげた村の人たちは、ミュージアムが閉鎖されたなんて知らされていないのでしょうね。いまだに、村の彫像のコピーが日本に展示されていると喜んでいるはず。

村のサン・ヴァンサン像のコピーなんかどうなったか分からない、などということは教えてあげない方が良いのだと思う。秘密は守りますよ~!


税金の無駄づかい?

それにしても、ワイン博物館なんて人気を呼ぶのでしょうか? フランスにも各地にありますが、入ってみたことはないように思います。

昔の農作業の道具などを見るのは確かに興味深いです。でも、そういうのはワインイベントなどでよく展示しているので、わざわざ博物館で見る必要はない。ワインづくりについて話しを聞くなら、実際にワインをつくっている人から話しを聞くのが最高です。

そもそも、ワインは試飲できるのが楽しいのであって、この大阪のワインミュージアムのように超高級ワインが陳列してあるの眺めて喜ぶ人たちがいるのでしょうか?...

もっとも、ワインのコレクターという人たちの中には、飲むためではなく所有することに喜びを感じている人もあるそうなので、価値があるのかも知れません。でも、私には理解できない趣味です...。

日本の行政はお金持ちらしくて、こういうお金がかかる施設を作ってしまったけれど閑古鳥が鳴いている、という例を各地で見ます。フランスは足元から固める国なので、そいういう派手な施設は余りつくりません。

行政に予算があるなら、地元住民のためになるお金の使い方をして欲しいと思うのですけど…。

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フランスのお酒 (ワインなど)



2009/03/22
ブルゴーニュ地方の行政中心地ディジョンからボーヌを少し超えるあたりまでが、ブルゴーニュ・ワインの中でも最も高級なワインが生産される地域です。

ブルゴーニュ・ワインの銘柄は、たいていは村の名前が銘柄になっています。それで、ディジョンとボーヌを結ぶ道を通るときに見える市町村の名前を書いた標識は、ワインの銘柄を示しているかのようにも見えてしまいます。



ブルゴーニュ・ワイン地図

ディジョンを抜けて10キロほど南に向かうと、Fixin村に出ます。その前からブドウ畑は見え始めるのですが、この村に入ったあたりから本格的にワイン産地になったなという感じになります。

ディジョンに行ったついでに、ちょっとブドウ畑の風景を見たいというときには寄ってみる価値がある村かも知れません。もう少し足を延ばせば、日本でも多分ご存じの方も多いワイン村ジュヴレ・シャンベルタン。もっと先まで行けば、あのロマネ・コンティの畑が見れますが、道を知っていないと見つけにくいかも知れません。


フィサン村

Fixin村の外れには可愛らしいロマネスク教会があります。この教会の屋根はブルゴーニュ独特の色瓦になっているのがステキ。

Eglise de fixey
Église Saint-Antoine de Fixey


村を縦断して素通りするときに見えるのは、下の建物です。



これが何のためのものか分かると、立派だな~ と、なるのですが、見ただけで何だかお分かりになりますか? よろしかったらコメントをください。


Fixinをブルゴーニュ式に発音すると?

Fixin村で生産されるワインの銘柄はFixinとなります。

日本で売られているワインの銘柄を見たら、Fixinを「フィクサン」と呼んでいることも多いと気が付きました。普通にフランス語読みすればFixinは「フィクサン」なのですが、ブルゴーニュ地方の発音だと「x」は「s」で発音するので、Fixinをカタカナ表記にすれば、「フィサン」、「フィッサン」、あるいは「フィーサン」となります。

同じように「x(エックス)」が入っているブルゴーニュ・ワインの銘柄には、例えば「Aloxe-Corton」もあるのですが、こちらは日本でも地元の発音に合わせて「アロース・コルトン」と呼んでいて、「アロクス・コルトン」という名前ではワインは売られていないようです。

フィサンの方は知名度が低いからなのでしょうか?…


ナポレオンが好んだフィサンのワイン

フィサン村に入ると、ナポレオンという文字があちこちで見えてきます。このフィサンで生産されたワインはナポレオンのお気に入りだったのだとか。

ナポレオンの忠臣だったClaude Noisotはフィサン村に隠退し、ナポレオンを偲ぶ公園を作りました。森の中の公園には、美しいナポレオンの銅像があります。

Napoléon s'éveillant à l'immortalité
Réveil de Napoléon, François Rude

ブルゴーニュ地方の行政中心地ディジョンで生まれたFrançois Rudeの作品。「不死に目覚めるナポレオン」という題名も、なかなかふるっていませんか?

このフランソワ・リュードという彫刻家の名前は、ブルゴーニュにいるとしばしば目にします。パリの凱旋門の彫刻もなしている人なので、日本でも知られているでしょうか? ちなみに、このナポレオンが横たわった彫像のオリジナルの石膏はパリのオルセー美術館にあります


ナポレオンとどんな関係があるのかは知りませんが、フィサン村には「クロ・ナポレオン」という名のドメインもあります。「クロ(clos)」というのは、垣根で囲まれた畑のこと。

Clos Napoléon
ブドウ畑の向こうに見えるのは、先ほどのロマネスク教会です。


 フィサン・プルミエ・クリュ「クロ・ナポレオン」

レッテルにも、フィサン村にあるナポレオンの彫像の写真を使っているのですね。


先日、フィサン村に行ったのですが、目的は珍しいフィサンの白ワインを買うためでした。

続きへ:
希少価値があるフィサンの白ワイン

ブログ内リンク:
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★ 目次: クイズを出した記事一覧


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2009/03/18
去年の秋、日本に滞在していたとき書いた「ロックフォール・チーズと洋ナシの組み合わせ」でレシピをご紹介したのですが、日本にいたときには作ってみていませんでした。

日本でフランス・チーズを買おうとすると、余りにも高いのですもの! デパートなどで売っているのを見ると、原型のチーズの形を想像できほど小さく切ったチーズを売っています!

チーズは高くて買えない日本での滞在を終えてフランスに戻ってから、さっそく洋ナシとロックフォールチーズをパイ皮で焼くレシピは試していたのですが、もう一つのサラダにするというのを試してみるのを忘れていました。


デザートがないときに浮かんだアイディア

先日、お昼ころにやってきた友人に、あり合わせ料理を食べていくように勧めました。食材のストックがあったので、食事は問題なし。でも、メイン料理を食べているとき、私の頭の中は回転していました。

デザートをどうするか?!

甘いもので締めくくらないと、フランスの食事は物足りないものになるのです・・・。
でも、何もない!

食べ残していた洋ナシがあることを思い出しました。同時に、ロックフォール・チーズもある。

この組み合わせでサラダができるレシピをブログで紹介していたことを思い出し、それを試してみることにしました。

私の食客は、お腹がいっぱいなのでチーズはパスすると言います。だとしたら、チーズとデザートが一緒になったお皿で締めくくるのは最高ではありませんか?!

  +  



ロックフォールチーズと洋ナシ

私の頭に浮かんだのは、私がブログで紹介したロックフォール・チーズと洋ナシのサラダのレシピを見てくださったpepe犬さんがブログで報告してくださっていた料理。

pepe犬さんが作ったのは雪だるまみたいに可愛いサラダなのでした♪ こちらで写真をご覧くださいね

台所に向かって歩きながら、ふと思いました。

洋ナシの皮をむいてから横に切って、姿のままナシの形でサラダに乗せるというレシピなのですが、芯や種はそのままだとマズイのではないか?・・・

pepe犬さんはどうしたのかな?・・・
インターネットを開いて確認していたら遅くなってしまうので、適当にすることにしました。

ところが、台所に行ってみると、洋ナシは痛みかけていました。日本の洋ナシはどうなのか分かりませんが、フランスのはすぐに食べないと痛んで、食欲を失う姿になってしまうことが多々あります!

傷んだところを取り除いたりしたら、pepe犬さんのような雪だるまを作るわけにはいかないのは確実。

それに、冷蔵庫をあけてみると、サラダ菜もストックもない・・・。

それで、洋ナシもチーズもサイコロ状に切って一緒にしてしまうだけ、というのにしてみました。

洋ナシとロックフォールチーズを混ぜただけ!

パセリは、庭でとったものを冷凍したものを利用。夏にはパセリがいくらでもあるので、それがなくなった時期にパセリを買う気にならないので冷凍して保存していたのですが、やっぱり買わなきゃいけない。これを作った後にはパセリを買うようにしています。

おいしいので驚きました。もう一つの洋ナシとロックフォールチーズのレシピはタルト生地で焼くものだったのですが、そんなことをする必要もないとさえ思いました。

食卓を囲んでいたフランス人たちも、意外な組み合わせが素晴らしく美味だと感心してくれました♪ 甘辛の組み合わせは嫌いと言っている人も同様の反応。

私にとって何よりも嬉しい発見だったのは、こんなに簡単にできてしまう料理はない、ということ!!!

洋ナシが痛みかけているほど熟成していたのが良かったのかも知れません。でも、この日に使ったロックフォール・チーズは、ステーキのソースを作るのに使うために買っておいた安いチーズでした。

それなのに、おいしい!

機会があったらお試しいただきたいです。



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2009/03/15
風力発電機(フランス語でéolienne)は、ブルゴーニュにも1カ所だけできています。近くに行く用事があったので、見に行ってしまいました。

半年前くらいに風力発電のことをブログで書いてから(風力発電機(エオリエンヌ)の設置反対運動)、なんとなく気になっていたのです。

地元の新聞には、日曜日などには見に来る人がたくさんあるのだと書いてありました。私も好奇心のかたまり人間…。

数基あるだけかと思っていたのですが、たくさんある。
後で聞いたところ、25基できているのだそうです。ざっと数えたら、30基はありそうに見えてしまったのですが。

この風力発電機というのは、たくさん立てないと効果がないと聞いていました。なるほど、こんなに林立させてしまうのだ・・・。


実際には、風力発電機はかなり遠い

近づいて行くと、けっこう集落から近いではないか! と、さらに驚きました。



こういう景観を見ると、風力発電機設置反対の人たちが、不動産の価値が下がると騒いでいるのも納得できました。

でも、村の中に入ったら、建物の影になったせいか、巨大なものが近くにあるのは見えなくなりました。


さらに近づこうとしたら、なかなか行きつけない。
実際には、とても遠いところにあることが分かりました。


ようやくたどり着いた、風力発電機がたくさん立っていた地帯です ↓



トラクターと、発電機の足元に立っている人との大きさの対比がご覧になれますか?

ここはまだ発電の稼働はしていないようす。そのせいか、風車が回っているのよりは、全く動いていないのの方が多かったです。


◆ 騒音公害は?

足元まで行くと、恐ろしく巨大な装置であるのが実感できました。



「立ち入り禁止」と書いてありますが、感電するのが怖いので、間違っても階段を上ってみようなどとは思いませんよ~!


このくらい近づくと、プロぺラが回る音が聞こえます。耳をつんざくような騒音ではありませんが、不愉快な音です。

家にいてこの音を毎日聞いていたら、神経質な人は気が狂ってしまうかも知れないけれど、音が聞こえるようなところには家は全くありません。

畑は広がっています。クワを持って畑で働く時代だったらたまらないでしょうが、今のフランスの大規模経営では、冷暖房完備で、好きな音楽をガンガンかけられるトラクターを使うので問題ないかも知れない…。


大地主には嬉しい文明の進歩なのかな?...

ところで、風力発電機の足元は空き地になっていました。

1基当たりどのくらいの敷地が割り当てられているのかと思って、歩いてざっと距離を測ってみたところ、
40 m X 30 m = 1,200㎡ = 400坪近く

その他にも、運営するための土地を提供する必要があるのですから、かなり広い面積になる。以前に書いた日記(風力発電機(エオリエンヌ)の設置反対運動)で、土地を風力発電機のために提供した農家には年に4,000ユーロの借地代が支給されるというのも納得できました。

この前の日記を書いたときはユーロが高かったので、1基あたり年70万円と計算したのですが、今は円高なので50万円強ですね。

フランスの穀物畑は広大なので、農家1軒あたりの農地面積が200ヘクタールとか、400ヘクタールは普通です。1軒で10基分だって、20基分だって土地を簡単に提供できそう。

10基分の土地を提供したとして計算すると、年間500万円を超す収入。自分の土地に20基たってしまったら、働かないのに毎年1千万円の副収入が転がり込んでくることになる。

悪くないですね。設置計画のある村の村長さんが、土地を提供したいと申し出る農家がたくさんあるのだ、と言っていたのも納得。

欧州連合からの農業補助金は大幅に削減されると言われているので、フランスの農家にとっては大事な援助になるのかも知れない…。

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2009/03/11
フランスのテレビに、どのくらい衛星チャンネルが存在するのか分かりませんが、300くらいはあるはず。近隣諸国の番組もキャッチできるからなのでしょうか?

契約料の関係もあるし、興味がないチャンネルは必要ないので、「ブーケ」と呼ばれる有料チャンネルの組み合わせを選びます。

私が家で見ることができるのは、たぶん150チャンネルくらい。そんなには必要ないのですが、ブーケで組んで入ってしまうものもあるからです。

日本でも、そのくらいあるのでしょうか? 

帰国したときには、衛星テレビが見れるマンションに滞在するのですが、興味がないテレショッピングとスポーツ番組を除いたら、面白くないテレビばかり...。それで、日本にいるときは、テレビをほとんど見ないで過ごしています。

フランスの衛星放送の番組の中で気に入っているものの一つに、クラシック音楽やジャズのための専門番組Mezzo(メッゾ)があります。素晴らしく良いコンサートを見せてくれるので、感激してしまいます。

フランスでは、よほどの大都市でないと、大したコンサートがないのです。この間パリに行ったときには、行きたいと思ったコンサートが2つあったのですが、両方とも既に満席でした...。


天才少女 Julia Fischer

少し前、台所でご飯の支度をしながらコンサートを流していました。サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番が流れてきて、見るとソリストはきれいな若い女性。

サン=サーンスはフランスの作曲家なのですが、意外なことにフランスでは余り演奏されないので聴き惚れました。

それでも、料理を焦がしてしまうわけにはいきません。台所に行っていきました。

戻ってくると、曲はグリーグのピアノ協奏曲。大好きな曲です。

ソリストが先ほどの女性に似ているのが気になりました。服装は違う。顔は似ているけれど、違うかな?... でも、似ている...。姉妹なのだろうか?...

字幕が流れきからか、気になって情報を見たから分かったのかは忘れましたが、同一人物だったのでした。Julia Fischerという名前。

協奏曲でソリストをできるというのは、かなりのレベル。それなのに、ヴァイオリンもピアノも弾けてしますのですか?! しかも、金髪の美しい女性。

「天は二物を与えず」という諺がありますが、彼女の場合は、「天は二物でも三物でも与える」と訂正しなければならない!


夕飯が終わってから、インターネットで調べてみました。

1983年、ミュンヘン生まれのヴァイオリニスト。ヴァイオリンの方がメインなのですね。

まだ20代半ば。先が楽しみな演奏家なので、名前を忘れないようにメモするために日記を書きました。

私が聞いた2曲を一晩で演奏するという快挙を成し遂げている、と書いてあります。ということは、その記念すべきコンサートの録画だったのでしょうか?


Julia Fischer Sarabande by Bach (encore)

日本でも、この6月に東京で演奏会をするらしい。一流の演奏家が出るコンサートは、フランスよりも日本の方がはるかに恵まれていると感じています。




参考:
Mezzo
ユリア・フィッシャー
ユリア・フィッシャーのレコードを検索

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