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2009/09/30
前回の日記に書いたレストランでは、おいしいワインが飲めました。

Fixin Premier Cru

フィサンの白ワインのプルミエ・クリュ(1級酒)。一つのドメーヌだけがフィサンの1級白ワインを生産しているそうなので、これ以外には存在しないという貴重なワイン。

このワインは41ユーロでした。日記に書いたように、入ったけどなかなか注文をとってくれないので出てしまったレストランで選んでいたワインは58ユーロだったので、なんだか得した気分。


フィサンの白ワイン

フィサンというワイン村では、赤ワインがつくられるのが主で、白ワインの方はほとんど生産されていません。この村で生産される白ワインは、買える手づるを得て喜んでいる友達がいるので、変に気になっています。

私は珍しいからといって喜ぶ趣味もないし、白ワインが作られないのは土壌が合わないからではないか、などと勝手に思ってしまっていました。でも、フィサンの白ワインを飲んでみたら、とてもエレガントなワインなので気に入りました。

でも、友達が見つけたワイン農家では、ほんの少ししかフィサンの白という銘柄のワインを生産していなくて、直接買い付けにくるお得意さんに不公平なく分けてあげられるように順番待ちになっています。

日本の方が、フィサンの白を簡単に手に入るように見えました:
フィサンの白ワインの検索結果


フィサン・白ワインの1級酒を初めて飲む

レストランで注文したワインは、友達が見つけたワインとは違って、上のランクです。当然おいしいことを期待したのですが、期待以上。コクがあって、すばらしくおいしかったので驚きました。

レストランが41ユーロで出しているということは… と計算しました。

フランスのレストランでは、たいてい生産者価格の3倍くらいになっています。良心的に2倍くらいで出しているとしても、生産者価格は20ユーロくらいだとしたら、安いです!

このワインの醸造元に行って、買おうと思いました。

旅行先でレストランで飲んだワインがおいしかったときに買いに行く、というのは良くあるのです。良いレストランだとソムリエさんが地元のワインをしっかり探し出しているのですから、かなり良い情報が得られます。感じが良いワイン農家だとか何とかいう話まで聞けるので。

ソムリエさんに、食べ終わったら腹ごなしにワインの買い付けに行くと話しました。
「とてもきれいな館なので、行ってみると良いですよ」、とおっしゃる。

お館は見に行ったことが何度かあるのです。丘の上にあって、散歩するには良い場所なので。


行ってみたら、驚き!

クロ・ド・ラ・ペリエールというドメーヌです。丘の上の館につくと、やはりワインの仕込みの時期なので忙しそうな雰囲気がただよっていました。

庭にオーナー家族らしい方がいたので、車の中から「ワインを買いに来たのだけれど...」と挨拶しました。ワイン農家に行くと、試飲などするので時間を割かなければならないのは分かるのですよね。

あそこのレストランで飲んでおいしかったから、と言うと、「はい、分かりました」という返事をします。

最近は作り方を変えたので値段があがっている、と言います。つまり、そんな風にワインを買いに来たのは私たちだけではないので、この人たちも買わないだろう、と足元をみられた感じ。

それで、今はいくらなのかを聞きました。なんと、80ユーロなのですって! 1ダース買ったら、ほとんど1,000ユーロ。そんな散財はできませぬ。

「はい、さようなら。お仕事を続けてください」という感じで挨拶して帰ってきました。

こんな経験、生まれて初めてです。生産者価格が、レストランでの支払い額の倍もするなんて!


モノポールは、リーズナブル・プライスでなくても売れる?

フィサンの白のプルミエ・クリュは、確かにおいしかったのですが、そのくらい出したら、もっと、すごいという銘柄のブルゴーニュワインが買えます。

そこまで出す人がいるのでしょうかね?… でも、ここはモノポール。フィサンの最も優れた白ワインが欲しかったら、ここのを買うしかないのですから、買う人もいるのでしょうね。

書きながら調べてみました。

このドメーヌが持っている0.5ヘクタールだけが、フィサンの白ワインのプルミエ・クリュ(1級)として売ることができることができる畑なのだそうです。お家の庭が1ヘクタール以上あるのは珍しくないフランスですから、小さいですね。かのロマネ・コンティの畑は小さいとはいえ、その4倍近い広さがあるはずです...。

帰り道でまたレストランに立ち寄って、レストランのソムリエさんに買える値段ではなかったと報告しました。

私たちが飲んだのは2004年ものだったのですが、当時の仕入れ価格は20ユーロちょっとだそうです。ワイン産地にあるレストランなために生産者価格を知っているお客さんが多いので、仕入れ値の2倍くらいにしかしていないのだとのこと。

売値が跳ね上がってしまった今は、もうレストランには置かないつもりのようでした。確かに、値上げした後のワインは味が良いのだけれど、それの2倍の値段にしてレストランで置いても注文する人はいないだろうから、とのこと。

レストランで奮発して高いワインを注文することがありますが、私だったらコルトン・シャルルマーニュとか、そういう銘柄を選びます...。

しばし、ソムリエさんとおしゃべりしました。貴重価値があるとされるモノポールのワインは値段が高いけれど、値段とワインの味は比例しないというお話しです。

というわけで、たぶん生きているうちにはもう二度と飲まないであろうフィサンの白ワイン1級酒。ソムリエさんに頼んで3本分けてもらって帰ってきました。2004年のワインは今が飲みごろでした。レストランでは、そう長くはおいておかないでしょうから。


* * * * * * *

半年ほど前に、フィサンの白ワインを買ったときのことを書いていました。
希少価値があるフィサンの白ワイン

ブログに書いておくのは便利なものですね。このとき買ったフィサンの白ワインの値段は忘れていたのですが、1本9ユーロしか払っていなかったのでした。

確かに同じ銘柄の1級酒ランクは美味しかったですが、せいぜい2倍か3倍おいしかったと言える程度で、10倍近くもおいしかったとは言えないです...。

ひょっとして、日本では安く売っているのではないかと思って少し調べたのですが、フィサンの白ワインの1級ランクはでてきませんでした。出てきても、品切れ状態。

でも、このドメーヌの赤ワインの方は売っているのでお店が出しているクロ・ド・ラ・ペリエールの紹介文を読んでみたら、大幅値上げをしながらも質の良いワインを作ろうとしているらしい背景が見えておもしろかったです。

うきうきワインの玉手箱のドメーヌ紹介
きまぐれワイン蔵のドメーヌ紹介



ブログ内リンク:
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ


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2009/09/25
午後にはお腹がいっぱいになっていては困る予定があったので、簡単に昼食を済ませたいと思い、ビストロに入いりました。

ところが、テーブルに案内してくれた後にお品書きを渡されたあと、ちっとも注文をとりに来てくれません。

後から入ってきたお客さんグループが常連客で、ウエートレスはブドウの収穫がどうだったかなどと聞いたりして、おしゃべりを弾ませているのが原因。

喉が渇いていたので、「食前酒は?」くらい聞いてくれても良いのに、それを言いにもこない。

食べるものを決めてから、ワインリストを眺めました(暇なので!)。ブドウ畑の中にあるレストランなのに、ワインリストに入っているワインが良い選択には見えない。

出ちゃおうか、ということになりました。

ウエートレスが後ろから声をかけてきました。
直訳してしまえば、「お立ちになるのですか?」

「食事しようと思って入ったのに、ここでは不可能らしいから」と、一緒にいた友人が捨て台詞を残しました。

しばしレストラン選びに迷ったあと、昔は大変な評判があったというレストランに入りました。


紙のテーブルクロスの上に置かれた皿に、クロッシュが!

お品書きを眺めると、気を惹かれる料理の名前が出ていました。ワインリストも立派。さっきのビストロより安い料金でワインが飲めるので満足。

今はグルメレストランではなさそうだったのですが、ボリュームはすごかったです。軽く食べたいという期待はみごとに裏切られました!

高くもない36ユーロ(5,000円くらい)の定食をとったのですが、お通しが2つ出てくるし、デザートの前にはデザートを待つ間の小さなデザートが出てくる、という本格グルメレストラン風。

前のレストラン時代のものを受け継いだのか、前菜とメインではクロッシュがついてお給仕されました。

クロッシュ

今の時代、よほど気取った高級レストランでもないと使わないシロモノなので面白かったです。

しかも、庭でのリラックスした食事で、テーブルクロスもナプキンも紙なので、そのコントラストがすごい!


クロッシュ = ディッシュカバー

ところで、クロッシュ(Cloche)とは釣鐘のことなので、フランス語を聞けばイメージが浮かぶし、一度聞けば覚えてしまえる単語です。

日本語では何と言うのだろう、という、以前にも持ったことがある疑問が浮かびました。

英語以外の語学を使う日本人は不幸で、辞書が全く当てになりません。インターネットが普及してからは、本当に救われています!

こういうフランス的なものは「クロッシュ」と、そのままで言って気取るだろう、という私の推察はハズレのよう。

楽天市場で「クロッシュ」を検索したら、この形をした帽子の通称になっているらしいと分かりました

「ディッシュカバー」で検索したら、フランス語でいう「クロッシュ」がでてきました

やはり、ディッシュカバーと呼ぶのが適当らしい。
でも、なんだか味気ない言葉なので、不満ですけど…。


料理はどうということはないけれど、サービスが感じ良いので満足

蓋をあけたお料理の方は、どうというものではありませんでした。

海の幸のメイン料理

おいしいですけど、工夫に欠ける。

レベルが高いフランス料理は、「どうやって作ったのだろう?」とか「自分では絶対に真似できないな」というオリジナリティーがあるのが感動を与えるので、こういう料理は、「また来たい!!!」というレベルにはなりません。

笑いたくなってしまったのは、デザート前に出た小さなデザートのオマケ。「自家製の林檎のコンポートです」とお給仕の女性がおっしゃる。

誰かの家に行ったときでも、庭でとれた林檎が余っちゃっているから作ったというのは、「何もないから…」という感じてで出てくるものなのです。

でも、サービスをしてくれている人たち、とくにソムリエ兼給仕長は、表彰状をあげたいくらい感じが良い人たちでした。

フランスのレストランでは、不愉快そうに働いている人たちが多いので、こういう人たちにお給仕されると感激してしまいます。


いつもの癖で、料理の写真を撮る

平日の昼に行ったこのレストランでは、お客としては、私の背中のテーブル1つだけ。若い男性2人だけでした。

こんな少ない客では採算は取れないだろうな… と心配し、最近のレストラン業界の人たちが嘆いているのも分かる、と思ったりもしました。

レストランで食事しているのが2テーブルだったので、何かきっかけがあったら向こうのテーブルとおしゃべりが始まるかと思ったのですが、その機会はなし。

なんだか気が向いてしまったので、私は料理を全部カメラに収めようとしていました。

途中で、それをする価値がある料理だと判断して止めたくなったのですが、乗りかかった船。

それに、このような昔のブルゴーニュで食べ慣れていた、「これでもか?!」式のボリュームのある料理を食べることは少ないので、価値があるかと思って、撮影を続行。


お客さんに文句を言われてしまった!

私たちの食事が終わりに近づいたとき、私の後ろで食事していた男性2人が出口の方に向かいました。

「ボン・ナペティ~」という、日本にはない便利な挨拶をしたあと、こうおっしゃいます。
「僕たち、すごく気分を害してます」

何かと思ったら、私が料理の写真をたくさん撮っていたのをしっかり観察していたらしい。
「そんな皿より、僕たちの方がずっと美しいのに、あなたは一枚も僕たちの写真を撮らなかった」というのが、気分を害した理由だそうです。

冗談を言いながら声をかけたかっただけだ、というのは分かるので、私たちは笑いましたけど、なに、この子?!… なぜそんなことを言いたくなったの?…

言葉をさっと残して立ち去るでもないので、しっかりと品定めをしました。私の後ろにいたので、ちらりとしか見て差し上げていませんでしたので。

一人はすでに向こうに行ってしまっていて見えなかったのですが、気分を害したと言う男性は、サングラスなんかかけて、たしかに格好の良い青年でした。

ここは高級ワインの産地。たぶんお金持ちのブドウ園の息子さんで、結婚したいと女の子が群がるのに慣れている、という典型的タイプに見えます。

日本人観光客たちが、「きゃ~、ステキ~♪」と騒いで写真を撮られるのに慣れていたのかもしれない、とも思ったりしました。


フランス人は日本女性にもてると自負しているのではないか?

学生時代、東京にあるフランス人学校の林間学校でアルバイトしたときのことを思い出しました。

私と同じようにアシスタントとして働いていたのは、フランス人のハンサムな二十歳くらいの男の子。

休憩時間に草原を眺めながら彼と二人で立っていたら、通りかかる若い女性たちが、必ずと言って良いほど、彼に写真を撮っても良いかと聞いたのでした。

通りかかったところにいる外国人に「写真をとらせてください」と言ってしまうのだと驚いたのですが、彼は確かに絵になる美形の男の子だったかも知れない…。

でも、ハンサムだからって甘やかすのはやめましょうよ~!

そういえば、日本には「イケメン」という言葉が生まれていましたね。私は言葉の響きから、イカツイ顔をしているけれどハンサムとは言える、という男性をイメージしてしまうのですが、そうではないらしい…。


ところで、このレストランでは、ワインのことも面白いエピソードができました。生産量が少ないフィサンの白ワインの中でも唯一という1級ランクのワインを飲んだのです。

その後のお話しを次の日記でメモしておきます。
- 続く -


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2009/09/22
ブルゴーニュ地方の真ん中に位置するモルヴァン地域に行く用事があり、簡単にお昼をすませるためのレストランを探しました。

どこがおいしいかというのは、レストランの前に立って、掲示されているメニューを見ると、だいたい判断できてしまいます。

それと、グルメガイドブックの認証シールも助けてくれます。超トップレベルのレストランでは、そんなのは張っていないように思いますが。最近は、ミシュランが安くておいしいレストランもガイドブックにつけるようになったので、ミシュランのシールも目立つようになりました。

という条件でさがして、ここは確実においしそうだぞ、という印象を受けたレストランに入りました。


始めて入ったレストランで、はしりのセップを注文

テーブルに座ってお品書きを見ると、セップとトリュフの特別料理があります。モルヴァン地域はキノコの産地なのです。

それを食べない手はない!

ご近所のキノコ採り名人たちの話しだと、今年はキノコがとれないらしい。それで、夏があけてからは、まだフレッシュの野生キノコを食べていなかったのです。

選んだのはセップの方。

トリュフは、山ほどのせてくれるイタリアンに行きつけているので、ここのが量が少なかったらがっかりすると思ったのでパスしました。

セップのフリカッセ

料理にパイが付いてくるのは好きではないのですが(お腹がいっぱいになるので)、ここのはサクサクと軽くて素晴らしく美味しかったです。


セップって、こんなにおいしかったっけ?

セップは小さうちにとったものが最高なのですが、このレストランで出てきたのは正に理想的な大きさ。しかもコリコリ感がある。

いやあ、おいしかったです! こんなにおいしいセップを食べたことがあったかな… と思ってしまいました。メモしておくと、この料理は28ユーロ。

セップ(イタリア語でポルチーニ)というキノコとは?

 【空輸品】フランス/オーベルニュ産:生鮮きのこ セップ エクストラ

セップは高級キノコなのですが、料理を注文しながら、気に入るかな… と内心心配していたので、よけいに嬉しかったです。

以前にもセップの話しを書いていただろうと思って探してみたら、セップにうんざりしたときのことを書いた日記がありました。

セップ(ポルチーニ)茸だらけの日々! 2006/09/05

そうか… セップは私が一番好きなキノコではないというのは、こんな過去の経験があったからかな?…

それにしても、新鮮さと料理法にかかってくるキノコなのでしょうね。ソースもどう作ったのか分からないけれど、すばらしくおいしかったです。

こういうセップなら、毎日でも食べたいと思いました!


一流シェフも食べに来るレストランだった

質の高い料理を出すレストランだな… と感心していたら、顔を見たことがあるカップルが入ってきて、ドアの横の席に座りました。

誰だ、すぐに思い出しました。この近くにレストランを持っている有名シェフなのです。長らく3つ星だったけれど、今は2つ星になったレストランのシェフ。

そんな人でも、よそにお食事に来るものなのですね。奥様と二人なので、外食する必要があったわけではなさそう。後でお給仕のマダムとおしゃべりしたら、その有名シェフのレストランは定休日だったのでした。

トップクラスの料理をつくるシェフが、ちょっとお昼にという感じで来ているのは、なんだか奇妙な気分になります。

でも、お休みの日は料理なんかしたくないのだろうな... と思ったり。

ともかく、こんなシェフが食べにくるところなら、料理がおいしいのは折り紙つきだと結論しました。

ついでに告白すれば、お客としてきたいたシェフのレストランで食事したときには、それほど料理に感激しませんでした。当時は3つ星だったのに。

ミシュランの星って、専門家は納得できるランク付けかのかも知れませんが、私は全然信じられないです。

でも、この日入ったレストランには大きな欠点がありました。

料理がどれも素晴らしかったのに、パンは非常にまずかったので。これではミシュランの星はもらえないことは確か。でも、狙っていることは明らかな雰囲気なのでした。すごく詳しいシェフの経歴(どこどこで修業したとか何とか)を出しているので。

どうしてまずいパンを出しているのかマダムに聞きたかったのですが(いつものパン屋が定休日だったということもあるではないですか?)、聞くのを忘れてしまいました。


今年の野生キノコについてのメモ:

少し前に牧草地が広がる地域に行ったとき、「ロゼ・デ・プレ(Rosé des prés)」という野生のキノコが牧場にたくさん生えていると思ったのですが、全くなし。農家に滞在していたの家の人に聞いてみると、今年は全く生えてこないとのこと。8月には雨が少なくて、9月になったら朝晩の冷え込みが厳しいのでキノコが生えないのが理由だそうです。

私の住んでいるところでは、この秋はキノコを全く期待できないようです。キノコ採り名人のお年寄りたちは、あきらめて森に探しに行きもしない様子。年によって、野生キノコがありあまるほどとれたりもするのですが。

やはり、今年は普通ではない気候の年だったのでしょうか?… でも、フランスも、場所によっては盛んに採れているという話しも聞くのですけど。

ブログ内リンク:
★ 目次: フランスで食べるキノコ


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2009/09/21
飲食店関係者たちが、飲食税を下げようと運動していましたが、やっと今年の7月1日から下がりました。

フランスのレストランで食事をすると19.6%の付加価値税(TVA)が加算されていたのですが、これが5.5%に引き下げられました。

でも、アルコール飲料に対する課税は従来どおりです。

レストランの窓ガラスに、こんなシールが貼ってありました。




飲食税値下げ運動

飲食税を下げる運動が盛んにおこなわれるようになったのは何時だったでしょうか?

写真アルバムを見てみたら、レストランの店先に「付加価値税が下がると雇用が増える。国民すべてにとって良いことなのだ」というようなことを書いた張り紙を撮影したもので、日付が古いのは2005年でした。

飲食税を下げろという主張の一つには、ファーストフード店が優遇されている(テイクアウトで5.5%の税率)のが不公平だというのもありました。

ともかく、飲食税を下げろと騒いでいたのは業界の人たちであって、消費者たちはそれほど熱心ではなかったと感じていました。だって、税率が下がっても価格に反映するとは限らないのは常識ですから!


もともとフランスのレストランは高すぎる!

飲食税が下がったと言われても、それではレストランをたくさん利用しようという気になる人は少ないのではないでしょうか?

不況ですから。

それに、レストランの支払いが安くなったとは実感できません。上のような張り紙を掲げている店では安くしているのでしょうけれど、全く値下げしていないと思える店も多いからです。

もともとフランスの外食代は高すぎます。

おいしいものを食べたくてレストランに行くなら良いのです。でも、外出していたり、旅行していたりして、ともかく食べなければならないというときには参ります。

それほどお腹がすいていないときでも、レストランに入って一皿だけで食事を済ませるというのはマナーに反することでもあるので、できないのも問題。

大きな町には簡単に食事するのもはばからないですむカフェやビストロがあります。働く人がさっさと昼食を済ませるという需要もあるので、客の回転があるため低料金でもやっていけるようです。

ところが、田舎だとそうはいきません。

でも、レストラン側が暴利をむさぼっているわけではないらしいのは見えます。不況でお客は減ったし、酒飲み運転規制の影響でワインの消費は減ったし、どこでも経営は苦しいそうです。


ワインに対する飲食税は値下がりしていない

ワイン代は従来通りの税率なので、お酒好きが食事したときには勘定書きが大きく安くなるということはないわけです。

ブルゴーニュにいると、自宅で良いワインを飲んでいるので、レストランで普段は飲まないような安いワインは飲みたくない。

したがって、ブルゴーニュの中で食事するときには、ワイン代は食事代と同じくらいかかっているように思います。優れた料理を食べるときとなれば、それに合わせてワインも良いものを選ぶので、食事代よりワイン代の方が高くなっても当然となります。

いずれにしても、レストランでは2通りの税率で計算しなければならないので、経理事務が大変だと思います。アルコール飲料への課税も5.5%にして簡略化しましょうよ~!

情報リンク:
TVA - Restauration
飲食店の消費税5.5%で何が変わる?

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2009/09/20
朝市で自然農法(BIO)の野菜を売っている人がいました。認定番号の入った賞状も掲げているので本物らしい。

最近の健康ブームで人気を高めているBIOですが、私は別にこだわっていません。でも、この野菜農家は珍しい野菜を売っているので少し買うことにしました。


日本のパセリ?!

サラダにする野菜を取り混ぜてもらったのですが、下の写真の中央に写っている野菜は「日本のパセリ」と呼んでいました。

「ペルシ・ジャポネ」として売られていたサラダ菜

先日の日記にかいたように、「カミカゼ」という日本語がついたレタスにお目にかかったのですが、こんども日本が関係した名前の野菜でした。

実は、私の写真では葉がよく見えないので、「Persil Japonais(日本のパセリ)」で検索して出てきた画像をリンクしたかったのですが、それらしきものは出てきませんでした! 画像として出てきたのは、シソ、三つ葉。

私もシソはフランスで育てているのですが、「日本のバジル」と勝手に呼んでいます。
紛らわしいですね...。

袋にサラダ菜を入れてもらいながら、「日本ではこんなパセリ見たことない」とつぶやいてしまった私。「でも、そういう名前なんですよ...」と、農家の人は苦笑してました。


これは水菜?

でも、この日本のパセリというサラダ菜は、どこかで見たような気もするので調べてみました。

これに似ている ↓
 水菜

「パセリ」なんて言われたので、そんなのないと思ってしまったのですが、これは水菜(みずな)ではないでしょうか?

水菜だと分かる前だったので、買ったものはサラダで食べました。

水菜は、日本では鍋物にしか使ったことがなかったように思います。そもそも、水菜も私には余り親しみのない野菜なのです。

インターネットを検索しながら調べていて、日本でも水菜をサラダでも食べられるのだ... と、発見しました。

↓ これにも水菜が入っていました。
 熊本県産他 ベビーリーフミックス


中国の大根?!

この朝市の農家は、高級レストランなどに野菜を売っているではないかと思いました。種類は少ないですが、見たことがない野菜が色々ありました。

高級レストランで出てきたら、食通のお客さんも驚かせることができるはず。

こんなのも売っていました ↓

radis chinois

これは「radis chinois(中国のダイコン)」と呼ぶものだそうです。根っこの部分がピンク色なのがきれいだと思って何なのか聞いてみたら、2つに割って見せてくれました。

中がピンク色なんですね。
きれいと言えば、きれい。気持ち悪いと言えば、気持ち悪い!

でも、生で食べるのだという説明にひかれました。実は、フランスで買うカブは何だか日本のとは違うので気に入らなかったのです。カブは浅漬けにして食べるのが好きなのですが、どうもフランスのカブだとうまくいかない。

このピンクの大根は、薄切りにして塩でしめて、3杯酢で食べたり、サラダにしてみたのですが、少し堅かったです。カブの味ではなくて、やはり大根でした。


ラディとナベ

ところで、フランス語には、ダイコンやカブには2つの単語があります。どうやら、「radis(ラディ)」というのが生で食べる野菜で、「navet(ナベ)」というのは煮て食べるものらしい、と判断するようになりました。

普通のカブの形をしているのは「ナベ」ですが、この「中国の」とついた野菜は「ラディ」となっています。でも、インターネットで「radis chinois(中国のダイコン)」も少し検索してみまたのですが、それらしきものは出てきませんでした!

「ラディ」とだけ言うと、ラディッシュ(ハツカ大根)ですね。

日本にあるダイコンは、もっとずっと小型なものをフランスでもたまに売っているのですが、それは「白いラディ」という名がついていることが多いです。でも、「中国のラディ」とか「日本のラディ」とも呼ばれるらしい。daïkonと表記されることがあるようです。間違ったのか、スーパーなどでは「ナベ」として売られていることもあります。

ややっこしいですね...。東洋系の野菜はもともと存在しなかったものなので、言葉が統一されていないのでしょうね。

ところでフランスでは、「黒いラディ(radis noir)」というのを目にします。たぶん冬限定野菜。ダイコンの形をしているのですが、皮は真っ黒で、中は真っ白という奇妙な野菜です。

これも生で食べるのだと聞きましたが、どうにも堅そう...。日本の大根のように水々しい皮ではなくて、おいしそうには見えないので、買ったことがありません。
黒い大根の写真はこちらをご覧ください: Radis noir




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2009/09/19
カフェにいたら、ふと気になる人がいました。

小さなノートをもって、なにやらサラサラと絵を書いています。一緒にビールを飲んでいる目の前の男性をスケッチしているのだと思ったのですが、ノートには髭の男性の顔ができあがっていきます。

あたりを見回してみると、少し離れたところにいる2人の男性を描いているらしい。



矢印を入れたのが絵に描かれていた人たち2人。

チラっと目を向けてペンを走らせるだけ。モデルにされていた人たちは、全く気がついていないのではないでしょうか?

少しの間ノートを閉じていたのですが、また開いて、カフェの建物を背景に入れていきます。看板の文字を書くときも、対象物をチラっと見ただけで、後はサラサラと描く。対象物を見るのは、カメラのシャッターをカシャっと押したくらいの時間。

あっという間に絵はできあがってしまいました。

挿絵をかく仕事をしているプロではないでしょうかね?
すごいな~。

私がとった写真は精度がよくなかったのですが、こんな絵が描かれていました。

まだ描き始めたばかりのときの絵

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2009/09/18
収穫の秋ですね。先日、みんなが食べ物を持ち寄って食べるというイベントがあったのですが、シーズンの桃をたくさん持ってきた人がいました。

Pêche de vigne

ペッシュ・ド・ヴィーニュPêche de vigne)」という種類の桃です。昔のブドウ畑には生えていたという桃。なので、ペッシュ・ド・ヴィーニュとは「ブドウ畑の桃」という意味です。

ちなみに、桃を入れているカゴは、むかしのブドウの収穫に使った形を模したもの。

こういう小さい桃が本物のペッシュ・ド・ヴィーニュであって、店で売られている大きくてみごとなのは昔のブドウ畑にあったのとは違うのだそうです。それで写真を撮ったのでした。


以前に書いた日記で確かめる

この桃のことは前にもブログで書いていたので、記事を探して写真を見てみました。

朝市で売られていたペッシュ・ド・ヴィーニュ ↓


「ブドウ畑の桃」と呼ばれるフランスの桃 2006/09/21

確かに売られているものは、立派な桃の姿になっていますね。


下は、友達が作ったペッシュ・ド・ヴィーニュのタルト ↓

せっかく料理を用意したのに、酔って寝てしまった友達 2006/10/05

「本物のペッシュ・ド・ヴィーニュを使った」というタルトだったのですが、確かに小ぶりの桃でしたね。


過去の日記を見ていたら、ペッシュ・ド・ヴィーニュは天津桃に似ていると書いていたのを見つけました。
フランスの「ブドウ畑の桃」と天津桃の関係は? 2006/09/22


リンクした日記は3年前のもの。少なくともその頃からペッシュ・ド・ヴィーニュという桃にこだわっているわけですが、ブドウ畑にある桃の木はまだ見たことがないな...。今はもう、邪魔な木なんか残していないのでしょうね。





ブログ内リンク:
★ 目次: ペッシュ・ド・ヴィーニュ(ブドウ畑の桃)


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カテゴリー: 食材: 果実 | Comment (8) | Top
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2009/09/17
むかし、フランスに慣れていなかった頃のこと。何を見ても、フランスってこういう国なんだ… とか、フランス人ってこういう人たちなんだ… とか感心していた時代のことです。

ドルメンがある森に連れていってもたったとき、フランス映画の1シーンのようなものが繰り広げられたので、へえ、フランス人男性って… と思ったことがありました。


ドルメンを見に行く

先日、その森の近くを通ったのでドルメンが見たくなりました。あの忘れられないシーンに使われた舞台装置をまた見たくなったかったから。

車を運転していた友達が、「ここら辺だったと思う」と言ってから、しばらくたつのに、ない。ドルメンのような巨石がどこかに運ばれたということはないはずなのですが!

でも、雨が降り出しそうだし、ドルメン探しに時間を費やすわけにいかないし…。
「探さなくても良いのだけど」と言ったとたん、ドルメンがあることを示す表示が見えました。

道端に出ていた表示

へえ、紀元前2000年ですか。
右と左にあるらしいのですが、走行していた方向に沿って左に向かうと、森の木立の中にドルメンが見えました。

ここ、ここ!
あのシーンは、ここで展開されたのでした。

見たかったドルメンはこれ!

道路から数歩入っただけなのですが、深い森林の雰囲気があるところにドルメンがありました。大昔には墓だったと考えなくても、なんだか不気味な気配が漂っています。

☆ Wikipedia: 支石墓(ドルメン)


フランス人男性って、お口がお上手!

このドルメンを舞台にして繰り広げられた劇(大げさすぎる表現!)の登場人物は二人でした。

登場人物 1: 50代の男。うだつがあがらない課長タイプ。ハンサムではないが、彼は自分が女性にもてると自負している。

登場人物 2: 40代後半の女。地味なセクレタリーという風貌。何らかの理由によって、彼女はアバンチュールを求めていた。


友人とドルメンを見物していたら、登場人物となる男女が現れました。私たちには全く目もくれず、二人はすぐに劇を演じ始めました。

男性は、女性にドルメンに登るようにうながします。

この岩の上に立った二人。
男性が言います。
「手をつないで、目をつぶろう。そうすると、原始の力がボクたちの体に入ってくるんだよ」

…という意味のことをおっしゃっていたのですが、セリフはもっと葉が浮くようなものでした。ドルメンが放つという原始の力についても、色々と説明がありました。

両手をつないで、引っ張り合うようにして立ち、神妙な顔で空を仰いで沈黙していたお二人。
原始の力を得ることができるのでしょうかね?…

そのうち、女性がヨロヨロとしたらしい。
目をつぶって岩の上に立っているのですから、不安定になっても当然です!
あるいは、こういう場合はフラっとするべきだ、と女性は気がついたのかも知れない。

女性がよろめけば男性につかまる。そうなると、男性の胸に抱きしめられる。

男性は、原始の力が彼らに移った♪、と言いました。


シーンはここまで!

私たちはドルメンを観察するのをやめて、立ち去りました。だって、噛み殺していた笑いを発散できる場所まで移動しなければならないですから!

何人の女性にこの手を使ったのかな?… だって、セリフが良くできすぎていました。それに、ここは深い森林なのですけれど、場所さえ知っていれば町から車で簡単に来れる場所にあります。道路からもすぐなので、ハイヒールでも困らない。


久しぶりに行ったドルメン。もう一つの方もすぐ近くにあったので見学しました。

壊れていたドルメン

こちらは岩が割れてしまっています。舞台には使えないですね…。


日本の男性は…

ドルメンを見たあと、思い出しました。お友達と呼ぶにはお偉すぎる方が、終戦後間もないころにフランス留学をなさったときの思い出話しです。

当時のパリは今のようには殺伐とはしていたかったはずなので、フランスの良さだけを吸収されたのだろうと思います。ユーモアがあって、フランス人と話しているようにおしゃべりが楽しい日本の男性です。

フランス政府給費留学生としてパリ留学が決まったとき、準備金が出たそうです。それをフランス語会話を習うのに使うか、社交ダンスを習うのに使うか、さんざん悩んだとのこと。

後者を選んだのだけれど、結局、留学中にダンスパーティーの機会には1度も恵まれなかったとはお気の毒!

パリ留学の目的の一つには、パリジェンヌのガールフレンドを持つことがあったそうです。これも機会が到来しない。でも、1年の留学が終わろうとしたころ、ようやくセーヌ河の畔でのデートに漕ぎつけました。

夕闇が迫ったセーヌの散歩道。ロマンチック♪

ここぞとばかりにキスをしようとしたら、女性は「イヤリングが落ちた」と騒ぐ。それで二人は薄暗りの中、イヤリング探しに没頭することになってしまったそうです。

散々探したのに、ついにイヤリングは見つからなかった。

「せんせ~、イヤリングはその人が自分ではずして、ポケットに入れていたと思いますよ~」
「そうかな...。そんなことはなかったと思うけど...」
今でも機会を逃したことが残念そうな先生でした。

ああ、日本男児は純情! ドルメンの上に乗せてくどこうなんて、思いもつかないでしょうね。


ブドウ畑の向こうに虹がでる

他には誰もいなかったのでドルメン観察はじっくりできたはずなのですが、ちらりと見ただけで車に乗りました。雨が降りだしそうな気配になったからです。

この日は、大雨になったり、雲一つない晴天になったりと、目まぐるしく天気が変わりました。

ドルメンを立ち去ってから少し行ったところで、みごとな虹が見えました。

虹

森の向こうの虹は二重にかかっています。手前はブドウ畑。

なぜかフランスでは虹をよく見ます。ドライブしているとき雨があがったらキョロキョロしていると、たいてい虹が見える、と言えるほど。障害物がないので、地平線のかなたまで見えるのが原因かも知れません。

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カテゴリー: フランス人 | Comment (4) | Top
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2009/09/16
ブルゴーニュでは、ディジョンからボーヌへと続く高級ワインの産地を結ぶグラン・クリュ街道という観光コースがあります。

☆ グラン・クリュ街道の地図: La Route Touristique des Grands Crus de Bourgogne
ブルゴーニュ・ワインの地図

でも、ブドウ畑が広がる美しい風景という点では、この高級ワインが生産される地域は劣ると私は感じています。この地域の裏にある小高い山のワイン産地(Hautes-Côtes de Beaune)、南の白ワイン産地マコネ―、ボージョレーの方が、起伏がある地域にブドウ畑が広がっていて美しいです。

でも、ブドウ収穫の雰囲気を味わうという点では、グラン・クリュ街道の地域は優れているとは思います。大勢の季節労働者たちがブドウを手摘みで収穫していて、ブルゴーニュの風物詩という光景が繰り広げられますから。

毎年のように見に行っていたのですが、今年のブドウ収穫時期には用事があったので行けませんでした。来週はこの地域に行く予定なのですが、もう収穫は終わってしまっているだろうな…。


もぬけの殻だったお城

この週末はブルゴーニュ南部で足止めをくっていたのですが、やはりブドウの収穫風景を見たいと思って、ワイン産地をドライブしました。

まず目にとまったのは、ブドウ畑が広がる地域にあるお城。一緒にドライブしていた友達が行ったことがないというので、立ち寄ってみることにしました。

Château de Vinzelles

ワインを醸造している城なのだそうなので、「ワインを買いに来ました」と挨拶してお城を眺めてしまおう、というのが私たちのコンタン。普通、ブルゴーニュの人たちがワインを買いに行ったら、12本入りのケースを幾つ買うかという単位なのですが、観光客を装って3本くらい買ってしまっても良いのだし。

ところが、誰もいない。
それで、遠慮なく眺めさせていただいてしまいました。後から到着した車の人たちも観光客だったのか(でも、車のナンバーはブルゴーニュのものだった)、同じ行動。

納屋らしきたてものの横に、ビニールをかぶったままのワイン樽が置いてありました。この時期、ブドウの収穫とワインの醸造で忙しいのでしょうね。

でも、空き巣が狙うとしたら、こんな時期なんじゃないかと思ってしまいました!


ロマネスク教会とブドウ畑

やたらに立派な鐘楼がある教会があったので、車を止めて立ち寄ってみました。

後で調べたら11~12世紀に建設されたロマネスク教会なのだそうですが、中は面影が薄いので期待はずれ。でも、さすがワインの産地なので、祭壇にはブドウの枝がお供え(?)してありました。

Eglise de Chânes

この教会の外観はWikipediaに写真が出ていたので、写真は省略します。なぜ目を引いたかというと、ここから遠くないところにあるクリュニー修道院の鐘楼に似ていると思ったからです。

教会の横にあるブドウ畑では、ブドウの収穫をしている若者グループがいました。

ブドウの収穫をしていた人たち

カメラを向けていたら、「チーズ♪」などと言ってポーズをしてくれたりもしたのですが、何だか変。
働いているような、いないような…。

ワイン農家の人たちが、最近の若者はきついブドウ収穫の仕事ができないと嘆いていたのを思い出しました。

本当は教会の美しい鐘楼をバックにして、その前にブドウ収穫風景があるという構図の写真をとろうと思っていたのですが、こんなのブドウ収穫風景じゃないよ… と思って、その角度に行くのは止めてしまいました。


そのうち宅地になるブドウ畑

しばらくドライブしていると、ブドウの収穫をしている畑を見つけました。先ほどと違って、こちらはマジメに働いている人たちのグループ。

手摘みのブドウ収穫

質が良いワインはできそうに見えないブドウ畑。そもそも、新興住宅地の一角に残ってしまった感じの小さな畑でした。

それでも、手作業でブドウを収穫しています。こんな小さな畑だと、機械は入れられないのでしょうね。

葡萄園のオーナーが監督をしていたので、お話しを聞きました。とても感じの良い人でした。こういう農家だったら、みんなマジメに、気持ちよく働くだろうな、と思いました。

その日の夕方か、翌朝にはブドウ収穫を終える予定とのこと。

ここで収穫されたブドウは、マコン・ヴィラージュとなるそうです。

ブルゴーニュ南部の白ワインの産地マコネ―では、質の高いワインには村の名前がつけられていて、「マコン・ヴィラージュ」というのはその下のランク。日本に帰ったときには安くて飲みやすいワインなので買うことがありますが、現地プライスでワインを買えるブルゴーニュにいるときには、まず買うことがないランクのワインです。

白ワインは機械でブドウを収穫しても質が落ちないそうで(ブドウの粒だけ吸い取れるため)、村の名前がついたランクのワインでも機械で収穫するところが多くなっています。

でも、ここの畑。どうせ高くは売れないのに、季節労働者に収穫をさせている。採算がとれないだろうな… などと心配してしまいました。

ブドウ畑のオーナーの人は、「そのうち、ここは宅地として売りに出ると思いますよ」などとおっしゃる。

道路を挟んだ向こう側は広大なブドウ畑になっていて、ブドウ収穫のトラクターが働いていました。

機械でのブドウ収穫


遅かった...

ブルゴーニュ南部では、ブドウ収穫がほとんど終わってしまっていたのでした。それで、にぎやかなブドウ畑の雰囲気はほとんど味わえない年になってしまいました。

来年のブドウ収穫の時期には、ちゃんと収穫のピークの時期に行こうっと。

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★ 目次: ブドウ畑の作業、ワイン醸造法など
★ 目次: 今年のミレジムは? (ブルゴーニュ・ワイン)
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ


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2009/09/15
2棟になっている洗濯場ブルゴーニュ地方にあるYrouerreという何でもない村(そんなことを言ってはいけない!)を通りかかったので立ち寄ってみたのですが、面白いものに幾つか出会ったのでメモしました。

そのことを書いた日記の一覧です。


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