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2009/11/30

シリーズ記事目次: 【ノルマンディー旅行(2009年秋)】 その20


フランスには、優れた農業製品であることを保証する「AOC(Appellation d'Origine Contrôlée: 原産地統制呼称)」があります。

ワインやチーズにはAOCと認められているものがたくさんあるのですが、中にはフランス広しといえど1カ所とか2カ所にしか認められていないというのもあります。

例えば、バターは2カ所、生クリームは1カ所だけなのですが、その両方を持つのがノルマンディー地方にあるIsignyです。


バター工場の直売所にあった飾り

Isigny-sur-Merという町にある乳製品協同組合の工場では見学ができるそうなので、寄ってみました。

ところが、イズニー共同組合は、ひどく近代的な工場なので興ざめ。ブティックだけを覗いてみることにしました。

バター、生クリーム、チーズなどが売られていたのですが、ブティックの入り口にあった飾りが気に入りました♪

カラスとキツネ?!

木の上にはカラスがいて、キツネが待ち受けているという図。イソップ物語ですね。

黒い帽子をかけて、チーズの箱を下げています。カラスを置くと美しくないと思ったのか、カラスの縫いぐるみが入手できなかったからなのか、この方がしゃれていると思ったのか?…

旅行中なので、バターなんかは買って持ってあるくわけにはいかない。面白い置物を見学したので、立ち寄った甲斐があったと喜びました。

ところで、古典的なイソップ物語は今でも読まれているのでしょうか? 検索してみたら、相変わらず人気があるようでした


イズニーは日本でも有名?

Isigny(イズニー)AOCを持つバターやチーズは、日本にも輸出されていました

イズニーのAOCバターが輸出されるのは当然かもしれない。何しろ、2つしかないAOCバターの1つですから。


最高のバター!『イズニーAOC発酵バター(カゴ入り)』

ところが、イズニーのチーズも結構輸入されているのですね。


イズニー・フロマージュブラン・ノルマンディ


ミモレット 18ヶ月熟成 イズニー社製


フォンデューをするためのカマンベールなどというのには惹かれました! ↓


イズニー・カマンベール・フォンデュ


イズニー? イジニー?

Isignyは「イジニー」と発音するのではないかと思うのですが、日本では、バターやチーズはほぼ「イズニー」で統一されているようなので「イズニー」で統一して日記を書きました。「イジニー」で検索したら、これしか出てきませんでしたので。

フランスの地名などは、その土地独特の発音の仕方があったりもするので、地元の人にIsignyを発音してもらわないと分からないですね。

ところで、ウォルト・ディズニーの「ディズニー(Disney)」の由来は、この一家がIsigny出身だったことに由来するのだそうです。

そういえば、ディズニーランドも、日本語式発音だと「デズニーランド」と聞こえますよね? それでIsignyも「イズニー」となったのかな?…

追記のメモ:

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2009/11/28

シリーズ記事目次: 【ノルマンディー旅行(2009年秋)】 その19


フランスには2,000万頭近い牛がいるので、フランス人3人に1頭の牛がいるということになります。フランスの品種は16種を数えますが、フランスで飼育されている牛の85%は次の5種なのだそうです。

Prim'Holstein
Charolaise
Normande
Montbéliarde
Limousine

この5種類くらいなら、よく聞く品種名です。 は日本でもおなじみのホルシュタイン。 はブルゴーニュ原産の白い肉牛なので、間違いなく見分けられる牛。 は、ブルゴーニュのお隣のジュラ地方でコンテAOCを作るのに使う牛なのでよく見ます。 は広く飼育されている肉牛なのか、ブルゴーニュでも時々見かけます。

私がめったに見る機会がないのは、 のノルマンド種(Normande)。ノルマンディー原産で、ミックス種(乳牛と肉牛を兼ねている)という珍しい牛です。

というわけで、今回の旅行でもノルマンド牛を見たいと思いました。ノルマンディーは優れた乳製品が生産されている土地です。世界的に有名なカマンベールもノルマンディーのチーズですし。

ところが、ほとんどノルマンド牛はちっとも見かけないのでした! 旅行した地域が、この品種の牛から絞ったミルクを使わなければいけないというチーズの産地ではなかったせいもあったと思いますが。


ノルマンド牛の見分け方

そもそも、めったに見ないので、ノルマンド牛の見分け方が分かりません。

遠くから見ると、ホルシュタイン種に似ています。「ああ、いた、いた~♪」と喜ぶと、ホルシュタインなのでがっかりしたこともありました。

こちらは、やっと見つけて撮影したノルマンド牛たち ↓

ノルマンディー種の乳牛

ノルマンド牛のオフィシャルサイトに特徴が出ていました。見分けにくいと思ったのですが、ノルマンド牛の模様には3種類あるそうなのです。

ノルマンド牛の特徴:
1. 毛色は3色が主な色となっており、模様にはバリエーションがある(caille、blond、bringéの3種: Les robes Normandes
2. 頭は白く、目の周りと鼻に色がついていることが多い
3. 鼻が低くて大きい
4. 額が広く、目の間でくぼんでいる


なるほど…。
以前にヌーシャテルというチーズを買いに行った農家で撮った牛の写真を眺めてみました。


★ この写真を入れて書いた日記: ノルマンディーのパンダ牛 2006/05/05

かわいいでしょう? ブルゴーニュのお隣にあるジュラ地方原産のモンベリアルド牛もそうなのですが、目の淵がパンダみたいなのがとても気に入っています。




☆ ノルマンディーのチーズ: Fromages de Normandie

付加価値の高い牛を飼育した方が良いと思うのだけれど…

ノルマンド牛とモンベリアルド牛のミルクは上質のチーズを作ることができるのですが、生産性が低いためにホルシュタイン種に場を奪われて全滅しようになったことがありました。でも、この2つの原産地ががんばって飼育を続けたと聞いています。

でも、今回の旅行では、ノルマンディー地方にはホルシュタインが多いな… という印象を持ってしまいました。

酪農家のB&B民宿に泊まったのですが、育てているのはホルシュタインでした。朝食のとき、ミルクの価格が下がっていくので苦しいのだとマダムが話していました。

でも、高級チーズのコンテAOCをつくるモンベリアルド牛のミルクは、かなり高い価格で売れるのだ、という話しを聞いたところでした。

* なぜ聞いたかというと、サルコジ大統領が酪農家の価格下落の不満を収めるために出向いたのですが、出向いた先が酪農では一番うるおっているコンテ生産地だったからです。不満も一番少ないはずの地域を選んで訪問したわけなので、「賢い!」と皮肉をこめて言われていたのです。


民宿の農家が出荷するホルシュタイン種のミルクは、モンベリアルドの農家出荷価格と比べると、2分の1か、3分1のようでした。付加価値が高い牛を育てれば良いのに、と思ってしまったのですが、高級チーズの産地には遠いのでノルマンド牛を育てる価値がなくて、生産性の高いホルシュタインを育てているのでしょうね。不運といえば、不運かもしれない…。

* 農家から聞いたことのメモ:
ホルシュタイン種は搾乳量が多くて良いのだけれど、赤ん坊のときはノルマンド種よりもたくさんミルクを飲むので不経済である。


- ノルマンディー旅行の続きへ -


ブログ内の関連記事:
★ 目次:  乳製品(チーズ、バター)に関して書いた日記


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2009/11/27

シリーズ記事目次: 【ノルマンディー旅行(2009年秋)】 その18


旅行していると、「これは何だろう?」と思うものに出会うことがあります。


ノルマンディーで見たもの

今回の旅行で気になったものの一つに、これがありました。



目に飛び込んできたのは、右の家の屋根の上にいる鳥。ペリカンかと思ったのですが、口ばしが違いますよね?

本物の鳥でないことは見て分かりました。
なんじゃ、これ?! と思って眺めていたら、お隣の家の屋根にも何かある。

Isigny-sur-Mer, 14

真ん中は猫かな?...
犬が屋根の上にいたら不自然ですから。


ブルゴーニュにもある

屋根の上に動物を置くというのは、初めて見たわけではありませんでした。

ブルゴーニュ地方の行政中心地ディジョンの町にも、観光スポットになっているところがあります。

Dijon, 21 
Maison Millière

屋根の上にフクロウと猫がいるのですが、こちらの方は地元なので、言い伝えを知っています。

この家の奥さんが美人だったので、他の人に狙われないように猫が見張っている、という説明。フランス語でフクロウはchouetteで、「すてきな女性」という意味にもなるからです。

ノルマンディーの方にもストーリーがあるのかな? というのが気になった理由でした。

ディジョンの方は、家が中世に建てられたものなので観光スポットになる家です。それでお話しが作られたのだろうと思います。ノルマンディーの2軒はどうということのない家なので、何もストーリーはないではないかな。

ディジョンのフクロウと猫の置物は、20世紀に取り付けられたそうです。そういうのがフランスで流行ったのかも知れないですね。でも、めったに置物があるのは見かけません。

追記:
屋根の上にフクロウと猫がいる家の前を先日通りかかったら、片方がいなくなっているように思いました。修理中なのかな? いなくなっていたのがフクロウだったか猫だったか、忘れてしまいました。この次にディジョンに行ったときには見ないと...、と思ってメモしておきます。

さらに追記(2012年9月):
いなくなったのはフクロウです。屋根が老朽化しているので落ちたらしい。屋根の上のフクロウと猫はディジョンの観光名物でもあり、その屋根がある建物は土産物屋なので、すぐに修復すると思っていました。でも、3年たつ今でもフクロウは戻ってきていません...。

さらに追記(2014年夏):
ようやく屋根は修復されて、フクロウと猫の置物も戻ってきました:

ディジョン名物はフクロウだと思っていたら、ミミズクだった? 2014/08/18

- ノルマンディー旅行記は続きます -


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2009/11/25

シリーズ記事目次: 【ノルマンディー旅行(2009年秋)】 その17

前々回の日記【リンゴからつくる酒: シードル、カルヴァドス、ポモー】を書きながらシードルについて調べていたら、ノルマンディーに行ったときに「何だろう?」と思ったものが何だったか分かりました。


犬も歩けば棒にあたる

まさに、その心境でした。
インターネットには何でもでているので、同じような思いをよくします。

ノルマンディー旅行中に何カ所かで見かけて、何だろうかと疑問に思ったのは、
これでした ↓

後ろに見えるのが共同洗濯場
*「カランタンの共同洗濯場」に入れた写真です。

私が何だろうと思ったのは、木を丸く囲んでいる石。家畜の水飲み場かと思ったのですが、そうではありませんでした。

ノルマンディー地方では、郷土資産としてたくさん残しているようです。


アップル・ジュースを作るのに必要だったリンゴ粉砕機

これと同じものが、Wikipediaの「シードル」に関する仏語ページに入っていたのです。
Cidre ⇒ Fabrication traditionnelle

昔に使っていた道具で、リンゴを砕くための臼のようなものだそうです!

ノルマンディーは林檎の産地なので、シードルカルヴァドスなどを大量につくるために必要だったのですね。他の地方では見たことがないな、と思ったのも当然でした。

リンゴの汁を絞りやすいように砕くための道具は、「Broyeur à pommesりんご粉砕器)」あるいは「gadage」と呼ばれるそうです。

名称が分かれば、もっと詳しいことを調べることができます♪

検索したら、18世紀のリンゴ粉砕器の写真が説明付きででてきました:
Broyeur à pommes

馬にひかせたそうで、そういう写真も出てきました

リンゴは固いので、ブドウのようにいきなり圧縮機にかけるわけにはいかないので、砕いておく必要があるのでしょうね。

小麦粉やオイルをひくときも、こんな風に丸い形の臼があったような気がします。馬がまわりを回れるように、丸い形をしていた方が便利なわけです。

リンゴを少量圧縮するなら、こんな道具でも良かったようです。
☆ シードルを作る作業を写した古い写真(リンゴ粉砕機と圧搾機):
Broyage des pommes à la Gugette et mise en marc - Fabrication du cidre

こちらは、馬ではなくて人力でリンゴを砕いています。


シードルの作り方:

このたび訪問した農家はリンゴを絞る作業の真っ最中なので、あまり時間をとらせては悪いと思い、りんご酒の作り方の説明は簡単にしてもらいました。
ノルマンディーでリンゴ酒の醸造農家を訪問

書きながらシードルをどうやって作るかに関する情報を拾ったので、リンクをメモしておきます。

☆ シードルの作り方や種類などの説明など: Cidre

☆ リンゴの収穫からシードルまでの作業を見せるビデオ:

De la pomme au cidre par paulmts14


⇒ ノルマンディー旅行の続きへ

外部リンク:
Le cidre à l'ancienne ou c'ment on faisint l'bon cit' dans l'temps...


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2009/11/24
パソコン大好き人間なのですが、どうしてこう次々とトラブルがおこるのかとウンザリすることもあります。

色々設定を変えて遊んでしまうのもいけないのではありますが...。


トラブル 1: IE 7のフリーズ

Internet Explorer 7を使っていたのですが、フリーズばかりするようになってしまいました。

こういう場合、「アドオン管理」を操作するべきらしい。それで、「コイツがいけない」と思えるものを「無効」にしてもダメなので、全部「無効」にしてから、また「有効」にする、というのをやってみたのですが、やはりフリーズは頻繁におこります。

Vistaはおせっかいなので、色々と設定を変えています。「ここがいけなかったのか?」と思われるところをもとに直したりしましたが、フリーズ問題はいっこうに解決しません。


トラブル解決 1: IE 8にバージョンアップ

それで、IE 8へのバージョンアップを拒否していたのですが、フリーズが頻繁になってしまうと、バージョンアップするしかないという気になりました。

でも、春頃だったか、Internet Explorer 8のベータ版がダウンロードできると知ったとき、さっそくインストールしたのですが、これが使い物にならなかったのです。ブログを書くのに必要なプレビュー画面を出すと、Internet Explorerがダウンしてしまったのです。

ベータ版は改善されているかもしれない。前回にIE 8ベータ版からIE 7に戻す方法を知ったので、安心して実験できました。アンインストールすれば、前のバージョンに自動的に戻ってしまうので簡単なのです。

☆ Microsoftヘルプ:
 
Internet Explorer 8 をアンインストールまたは削除する方法を教えてください


IE 8は、ベータ版からずいぶん改良されていたようです。
非常に快適になりました♪

アクセラレータというのも非常に便利♪

薄気味悪いほどスピードが速くなったし、フリーズ問題もすっかり解決しました。

開いたサイトに何か不都合があるらしきとき、自動的にページが閉じるのではありますが、閉じるのは開いたタブだけなので被害がでません。

めでたし、めでたし、と思いきや…。


トラブル2: ノートンで「フィッシング対策にリスクあり」と出る

セキュリティ・ソフトとしては、Nortonの「Norton Internet security」を使っています。

このソフトも、私のPC上のあちこちに名前を出したがるのですが、画面右下のアイコンしか場所を与えていません。小さいので目立たなくて良いのではありますが、ふと気がつくと、ノートンのアイコンが赤くチカチカしています。

私のPCが危険にさらされているとのこと。「フィッシング対策」が「リスクあり」になっていました。

今すぐに解決」ボタンを押せば「安全」になります。
ところが、PCを再起動するたびに「リスクあり」になるのでした...。

ねんじゅうパソコンの設定を変更して遊んでいるので、「あれがいけなかったかな?」というのは思いありました。

例えば、何かするたびに「あなたは管理者ですか?」と聞いてくるのを、いちいち聞いてこないように設定したとか。このPCを使っているのは私だけなのですから、いちいち確認してくれなくなったのを喜んでいたのですが、仕方がない。また元に戻しました。

でも、パソコンを立ちあげるたびに、相変わらず「フィッシング対策にリスクあり」になります。

「今すぐに解決」をクリックすれば「リスクなし」に直るのですが、毎回繰り返すのは煩わしくなってきました。クリックするのを忘れてしまうこともあるので、危険でもあります。


トラブル解決 2: ノートンの「リスクあり」をバージョンアップで直す

仕事仲間に同じトラブルをうったえる人があったので、私の設定がトラブルをおこしていたわけではないらしいと気がつきました。

その人は、IE 8にしてから「リスクあり」が出るようになったと言います。設定なんかをいじっていなければ、どこに問題があるのか特定できるのですね。

インターネットでトラブルを検索してみると、同じ問題の解決策を探している人がゾロゾロと出てきました。どうやら、問題はInternet Securityだけではなくて、他のNorton商品でも発生しているようです。

トラブルの原因は、最新版でないノートンとInternet Explorer 8の相性が悪いことにあるようです。少なくとも私の場合は、それでした。

しばらく探しまわって、掲示板の解答から、ノートンの無償のバージョンアップをすれば解決するらしい、と突き止めました。

ずっとノートンを使っていますが、そんな親切なことをしてくれるメーカーだとは想像だにしていませんでした。過去に憎らしい思いばかりしていたので。PCをリカバリしたら、再インストールする権利を剥奪されていたとか、問い合わせても返事をくれないとか…。

そんな親切なことをしてくれるはずはないとは思いましたが、タダならバージョンアップを躊躇はしません!

手順にしたがってしたら、「Norton internet security」はバージョン 10になってしまいました。

もう「リスクあり」が出ることはなくなり、すっきりしました♪


ノートンのソフトは、無料でバージョンアップできる



もしかしたら、同じ問題をもっていらっしゃる方がこのページをご覧になるかもしらないので、無料のバージョンアップができたURLのリンクを入れておいた方が良いでしょうね。



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2009/11/21

シリーズ記事目次: 【ノルマンディー旅行(2009年秋)】 その16


前回の日記「ノルマンディーでリンゴ酒の醸造農家を訪問」に書いた農家では、お酒は3種類つくっていました。

シードル、カルヴァドス、それからポモー。


シードルCidre

シードルは林檎ジュースを発酵させてつくられます。アルコール度は2%~8%。ワインよりかなり軽いアルコール飲料ですね。

おもにノルマンディー地方とブルターニュ地方で生産されていて、そこで生産されるシードルの定評が高いのですが、フランスの他の地方でも生産されています。我がブルゴーニュでも、シードルを作っている農家はあります。

フランス以外の国でもシードルは生産されているそうです。つまり、どこで作っても「シードル」という商品名を付けて売ることができるようです。地名ではないので生産地を限定できないのでしょうね。

例えば、シャンパンの場合は、フランスのシャンパーニュ地方で作らないものを「シャンパン」と呼んではいけないことになっています。同じ製法で作られた場合でも「スパークリングワイン」と呼ばなければいけないのです。目隠しテストをすると、へたなシャンパンよりスパークリングワインの方が高い評価を受けることもあるそうですが。

コニャックも同様ですね。フランスのコニャック地方で、規定にそった作り方をしないものは「コニャック」とは呼ばせません。

以前に、コニャック地方に行ったとき、レストランで出されたのがおいしいコニャックだったので、作っている農家に行ってみたら、「コニャック」という名前はつけていないブランデーだったことがありました。
☆ そのときの日記: 
コニャックの製造農家を訪ねて
 2005/09/10


ところで、シードル(cidre)のことを、英語では「サイダー(cider)」と言うのですね。これを書きながら初めて知りました。子どもの頃に飲んだことがあるサイダーとシードルは全く違うので驚いたので調べてみたら、日本語の「サイダー」は和製英語なのでした。


最高のシードルはペイ・ドージュで生産される

初めてノルマンディーとブルターニュを旅行したとき、地元のシードルが余りにも美味しいので驚きました。

最近の日本では「地産地消」という言葉をよく聞くようになりましたが、小規模生産のおいしいものは地元が先に消費してしまうのが当然だと思うのですが...。

シードルも地元で買えるものには絶品があると気がつくのは、私だけではないようです。日本では入手しにくいシードルなのだ、と強調して売っているお店もありました。




シードルといえばノルマンディーなのですが、その中でも最高とされるのはペイ・ドージュPays d'Auge)地域で生産されるシードルです。こここで生産されるシードルは AOC(原産地統制呼称)を持つ折り紙つきです。

ちなみに、今回私が訪問したのはペイ・ドージュにある農家ではなかったのですが、やはりノルマンディーなので行ってみたのでした...。

楽天市場に出ているシードルを探す
ペイ・ドージュに限定して探す



カルヴァドスCalvados

今回訪れた農家では、林檎ジュースからつくるブランデーであるカルヴァドスのセラーも見せていただきました。

カルヴァドスを貯蔵するセラー

オーク材の樽が並んでいるところはワイン・セラーと同じなのですが、棚にのせているというのはワイン農家で見たことがあったっけかな~?...

カルヴァドスでも、ワインセラーにまけないくらい立派なセラーがありますが、ここはちょっとお粗末…。でも、在庫はすべてはけてしまうほど、売れ行きが良いのだそうです。

シードルを樽に何年寝かせておいてから瓶詰にしているか聞いたのですが、もう忘れてしまいました。4年だったかな? 「ちょっと短いな」と思ったので、そのくらいだったように思います。試飲したとき、もう少し寝かせてまろやかになった方が、私の好みだと思いました。

樽に寝かせておくとアルコールは蒸発するので(「天使の分け前」と呼ばれる)、カルヴァドスも年代物は非常に高価になります。

こちらは30年もので、84,000円なのだそう ↓


ル・ヴィギャン カルヴァドス

こちらのお店の方が、古酒の説明が詳しいですね ↓


カルヴァドス・レゼルヴ・デュ・サンカンテナリー/シャトー・デュ・ブルイユ




カルヴァドスといえば、ノルマンディー。でも、ノルマンディーの中でも特定地域(カルヴァドス県の東端と、その幾つかの隣接地域)でない所でつくったカルヴァドスはAOC(原産地統制呼称)を持つカルヴァドスとはならないそうです。

ところで、カルヴァドスといえば林檎ジュースでつくるものと思っていたのですが、少し洋ナシのジュースも加えてつくることも多いようです。

お隣のブルターニュでも、同じようなアップル・ブランデーを作っていますが、「Lambigランビッグ)」と呼ばれるそうです。こちらの名前の知名度はずっと低いですね。

ノルマンディーで生産されたカルヴァドスでも、やはりシードルの質が高いと定評のあるペイ・ドージュでつくられたものが珍重されるようです。

楽天市場に出ているカルヴァドスを探す
ペイ・ドージュのカルヴァドスに限定して探す



食前酒: ポモーPommeau

訪問した農家では、ノルマンディーのアペリティフ(食前酒)も作っていました。「ポモーPommeau)」というものなのですが、おもに地元で飲まれるのではないでしょうか? 北フランスに行かないと飲む機会がないので、旅行中は極力味わうことにしていました。

こちらは発酵していない林檎ジュースと、林檎のブランデーからつくります。

従って、ポモーには2種類あります。

1) ポモー・ド・ノルマンディーPommeau de Normandie):
  リンゴジュースにカルヴァドスを入れてつくる
2) ポモー・ド・ブルターニュPommeau de Bretagne):
  リンゴジュースにランビグを入れてつくる



甘~いリンゴの食前酒♪ ポモー・ド・ノルマンディー

楽天市場にでているポモーを探す(Pommeau)




リンゴからつくるお酒については知識がないので、書きながら少し調べたりしました。そうしたら、ノルマンディーで「これは何だろう?」と思ったものが何だったのかが分かりました♪

犬も歩けば棒に当たる! それを次回の日記でメモしておきます。

- ノルマンディー旅行の続き -



【追記 (2015年9月)】

フランスで高品質のシードルやカルヴァドスに使われるリンゴの品種「Pomme à cidre」は、こんなに素朴なリンゴです。

Pommes à cidre

日本だと「汚い」とか言われてしまいそうですね...。でも、ノルマンディーやブルターニュのような北仏の産地に行くと、内陸部ではめったに見つけられないような素晴らしいリンゴ酒に出会います。

ブログ内リンク:
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ


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フランスのお酒 (ワインなど)



2009/11/20

シリーズ記事目次: 【ノルマンディー旅行(2009年秋)】 その15


今回の旅行で滞在した宿はカルヴァドス県にありました。

良い県名だと思います。ブルゴーニュのコート・ドール県(ブドウ畑が黄葉したときのイメージからつけられた「黄金の丘」の意味)と共に、カルヴァドスも良いイメージを与えます。

カルヴァドスと言えば、あのアップル・ブランデー「カルヴァドス」と同じ!

* フランスの県名はフランス革命の後に作られたのですが、あたりさわりがないようにという配慮でしょう、大半の県にはそこを流れている河川の名前が付けられています。

長い距離を流れている河川の場合は、その名前があちこちの県名に入ってしまっています。例えば、フランスで最も長いロワール河(全長1,000Km強。地図はこちら)。「ロワール(Loire)」という文字が入った県は6つもあります。さらに、同じ発音で、語尾にeがない「Loir」という川の名が入った県もあるのですから、まぎらわしい!



リンゴ酒をつくる農家の作業を見学♪

今回はカルヴァドス県に滞在したので、やはりカルヴァドスを作っているリンゴ栽培農家に行ってみることにしました。宿のマダムが推薦してくれた、近所の農家です。

行ってみると、お城のように立派な建物。すごい建築物をお家にしていると驚く農家は、たいてい昔の城をそのまま使っています。でも、ここのようにお城のために建てられたのではなくて、農家として建てられたものなのです。それがお城のように見えるのは、すごいな~と感心しました。ノルマンディーは、昔は今よりも豊かな地域だったのだ、とうなずけます。

門を入ってすぐにあった、納屋を改造したブティックらしいところに入ってみましたが、誰もでてきません。でも、機械が動いている大きな音が聞こえてきます。

建物の奥の方を覗いてみると、ご主人がリンゴを絞る作業中。

さっそく、見学させていただきました。

林檎ジュースができてきます

赤い矢印を付けたところから絞ったジュースがでてきていました。余った皮などの部分は家畜の肥料にするのだそうです。

清潔な近代的工場ではないのが、いかにも手作りリンゴ酒というイメージ♪

絞りたての林檎ジュースを試飲させてくださいました。ブドウの収穫が終わった時期にワイン農家に訪問したときと同じパターンなので喜びました。

絞りたての林檎ジュースを直接グラスに入れてくれました

とても甘くておいしいジュースでした。

農家では林檎ジュースも販売しているとのこと。近所の人たちが羨ましいです。スーパーで大量生産された林檎ジュースなどを買わなくても、果汁100%のを農家から簡単に買えるのですから!

このジュースをもとに、シードルやカルヴァドスなどが作られています。

- リンゴ酒醸造農家訪問の続きへ -



情報メモ:
ノルマンディーの農家のタイプを見せるサイトがありました:
Les types de fermes en Normandieブランデーカタログ(コニャック、アルマニャック、カルヴァドスなど)



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2009/11/19

シリーズ記事目次: 【ノルマンディー旅行(2009年秋)】 その14


前回の日記に書いたように、ワインは生産されていないと思っていたノルマンディーでも、ブドウを栽培してワインをつくっている農家がありました。

それでも、ノルマンディーのアルコール飲料といえば、やはりリンゴから作ったお酒です。なかでも有名なのは、シードルカルヴァドス

私の場合、シードルよりはカルヴァドスの方が飲む機会が多いです。


シードルの思い出

とは言え、シードルを毎日飲む生活をしたことがあります。

フランスで骨折したときに入ったリハビリセンターでは、食事のときに飲めるアルコール飲料はシードルだけだったのです。私が入るほんの少し前にアル中患者が問題をおこしたそうで、ワインは禁止になり、シードルにされていたのでした。

ワインよりはシードルの方がずっとアルコール度が低いのです。リハビリセンターに入る前に入院していた公立病院では、飛行機の中でだされるようなワインをもらうことができたのですが…。

リハビリセンターにいた3週間は、毎日、昼と夜の食事でシードルを飲んでいました。友人たちは同情して、お見舞いでワインの差し入れをしてくれましたが、それを食堂で飲むわけにはいきませんでした。

というわけで、私には思い出があるシードルです。リハビリセンターでは、食事もおいしかったし、部屋もパリの3つ星程度のホテルよりは広くて快適な個室だったし、お友達もできて楽しかったので、シードルに悪いイメージを持たないですみました。

そうでなかったら、きっとシードルを見ただけでアレルギーをおこしてしまったと思います!


クレープ専門のレストランには余り行かない理由

シードルを飲むのは、クレープを食べるときくらいです。クレープ専門レストラン(Crêperie: クレプリー)には余り入らないので、シードルを飲む機会も少なくなります。

なぜクレプリーに入らないかというと、理由は2つあります。

第1の理由は、繊細な味を楽しむ料理ではないこと。

頻繁に外食する生活はしていないので、レストランに行くときは、自分では絶対にできないというような料理を食べたくなります。

フランスのクレープ専門レストランでは、Sarrasinという粉(「そば粉」と訳されるのですが、日本のそば粉と全く同じものなのでしょうか?)を使ったクレープでメイン料理を食べ、その後に小麦粉を使った甘いクレープでデザートというコースになります。

つまり、変化に乏しい食事になってしまうではないですか?!

パリに近い町で食べたクレープ
メインで食べるソバ粉のクレープ

下もメイン料理のクレープですが、こういう形になっていると、もっと寂しい!...

中に何が入っていたのかは覚えていません

2つの写真のクレープとも、シードルを飲んでいます。こういう風に、クレープ専門レストランでは素焼きのお茶碗のようなものを出します。なぜグラスを使わないのだろうかと疑問に思っているのですが、理由は見つけていません。


クレープ専門レストランに行かない第2の理由は、幻のクレープを求めてしまうから。

ブルターニュ地方を旅行したときにクレープの食べ歩きをして、本場のクレープはこんなにおいしいものかとショックを受けてしまったのです。

フランスの大きな町には、どこにでもクレープ専門レストラン(クレプリー)があります。ピザ屋さんと同じで、安上がりな食事ができるからだとも思います。

観光地などには、信じられないくらい不味いクレープを出す店もたくさんあるので、注意が必要です! というか、私は観光地にあるクレプリーには、他にチョイスがない場合を除いては入らないようにしています。

クレープはフランス料理と見られますが、本場はブルターニュ地方かノルマンディー地方です。この2つの地方は、シードルの主要産地です。

どちらが先になるのか、鶏と卵の関係でしょうが、郷土料理というのは地元のお酒が合うものだと思います。例えば、ワインの産地ブルゴーニュの伝統的な郷土料理はこってりしていて、地元のワインがよく合います。アルコール度の低いシードルを飲みながら食べる、というのは考えられません!

1カ月かけてブルターニュ一周旅行したときには、地元の観光案内所がおいしいクレープを出すレストランのリストをくれました。それをもとに食べ歩いたのです。皮がパリっと焼けていて、クレープのふちはレースのようにきれいでした...。

サラザンのクレープの皮も、何がどう違うのか分からないですが、おいしかったです。どこでも同じでしょうね。パスタも、イタリアでは具が何もなくてもおいしような絶品に出会えますから。

たまにはクレプリーで食事をすることもあるのですが、ブルターニュで食べたときのクレープの味には再会していません。


ノルマンディーで行ったクレプリー

今回のノルマンディー旅行では、1回しかクレープ専門レストランに入りませんでした。

どうも私の頭の中では、クレープがおいしいのはブルターニュと決めつけてしまったところがあります。1カ月も旅行していたので食べ歩けたわけですので、今回の短いノルマンディー旅行ではおいしいクレープを探すのは無理だと諦めていました。

それでも、ノルマンディーに来たのだから1回くらいは食べなければ、と思ってクレープの昼食をしました。

昔の水車小屋を使った建物でしたので、川を見下ろす景色が良かったです。

クレープ屋さんからの眺め

デザートで食べたクレープ ↓

クレープのデザート(リンゴとカルヴァドス)

よくあるクレープなのですが、リンゴとカルヴァドス。カルヴァドスはリンゴからつくったブランデーですので、相性が良いことこの上ない、という組み合わせ。

当然ながらカルヴァドスはフランベしてくるのだろうと思ったのですが、そうではありませんでした。リンゴのコンポートに、ほんの少し、香りづけ程度にカルヴァドスを混ぜ込んだ様子。

そうすれば材料費が安くなるな… などと感心。フランベにするとお酒をかなり使いますから。このレストランでのお支払いはとても安くて、普通にとるランチの3分の1くらいだったので、文句はありません。

でも、せっかくの地元のお酒であるカルヴァドスをフランベしてくれなかったのは、寂しい…。

正直言って、私が家で作るクレープの方がずっとおいしいと思ってしまいました。朝市で生乳を買ったときにクレープをつくろうと思いたつことが多いし、原価計算なんかしないで作りますから。

ノルマンディーにも、びっくりするほど美味しいクレープが食べられるレストランがあるはずですが、探している時間がありませんでした。

入ったレストランは、昼過ぎに入ることにした博物館のすぐ近くにあったからという理由でした。


クレープは自宅でも簡単にできる

デザートとして食べる甘いクレープは大好きです。

クレープを焼く電気製品を持っているので、自宅でもときどき作ります。

 
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私が作ったクレープ ↓

グラン・マルニエでフランベ

ちょっと焦げてしまっていますね。炎が見えるのでとっておいた写真です。

グラン・マルニエでフランベしています。

柚子マーマレードをのせたクレープのことをブログに書いたこともありました:
ユズ・マーマレードのクレープ



ノルマンディーでは、クレープを食べることよりは、リンゴ酒を作っている農家を訪問することの方に興味を持ちました。クレープはフランスどこでも食べられますが、シードルやカルヴァドスを作っている農家はおいそれとは行けませんので!

脱線ばかりしていましたが、次の日記はリンゴ酒の醸造をしている農家に行ったお話しを書きます。

- 続く -


ブログ内リンク:
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★ 目次: フランスで食べる郷土料理、地方特産食品、外国料理


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2009/11/18

シリーズ記事目次: 【ノルマンディー旅行(2009年秋)


ノルマンディーのお酒といえば、シードルカルヴァドス。両方ともリンゴから作られます。

ブドウがブルゴーニュの土地に合っているように、ノルマンディーには林檎がよく育つようです。

もう13本も日記を書いてしまったノルマンディー旅行シリーズで、最後の日記として、ノルマンディーの特産リンゴ酒を作っている農家に行った話しをこう描きだそうとしたら、つまずいてしまいました。

上の文章に続けて次の文章を書きながら、念のために事実を調べてみたら、間違っていることに気がついたのです。

* * * * * * *

今回旅行したノルマンディーではワインが生産されていません。ノルマンディーは北部にある地方なので、寒すぎるからブドウが育たないのかと思っていました。

ところが、実際のノルマンディーは、ワイン産地として知られるブルゴーニュよりも温暖な地方なのでした。泊まった農家の庭には南仏のものとばかり思っていたミモザが見事に育っていたし、野菜の路地栽培も盛んでした(海辺にあった広大な野菜畑)。

ブドウの栽培は、乾燥している土地の方が適しています。大西洋に面しているノルマンディーは雨が多するので、ブドウの質が落ちるために良いワインができないからつくらない?…

でも昔はノルマンディーでもワインを生産していて、フランスワインの質が高まってきてから止めてしまったのではないでしょうか? ブルゴーニュでも、昔は至るところでブドウが栽培されていたのに、それが淘汰されて今に至っていますから。

* * * * * * *


ノルマンディーでもワインを生産していた!

普通のフランス・ワインマップを見ると、ノルマンディー地方は白くなっています。ワインをつくるのには、シャンパーニュとアルザスが北限だと思っていました。



でも、もしかしたらノルマンディーでもワインが少しは生産されているかもしれない。「ノルマンディーではワインは生産されていません」と断言してしまって良いのか、念のためにインターネットで調べてみたら…

ノルマンディーでつくられたワインを扱っている店がでてきたので驚きました!

拾った2軒のサイトとも、「ノルマンディーにはワインがないと思っていらっしゃるでしょうが…」という書きだしにしています。


ワインにかける情熱?

以前に偶然見つけたフランスのサイトでびっくりしたことがあったのですが、それはエイプリルフールのおふざけでした。それで今回は、フランス人は冗談が好きだからと疑ってかかりました。

でも、ノルマンディーでワインが生産されているのは事実なのでした!

たとえば、こちら:
☆ 生産者サイト:
Arpents du soleil
☆ 地元テレビ局の報道: La normandie, une terre de vin ? (ビデオが入っています)

18世紀まであったブドウ畑を蘇らせたようです。ワインづくりに情熱を持っている人のように感じました。

「こんなところで良いワインができるはずがない」という土地でも、情熱的にワインをつくると、コンクールに優勝してしまう質にできあがる例もあるのです。

例えば、ブルゴーニュで一番大都会であるディジョン市郊外でワインを作っていたジャン・デュボワさん。高齢になってから夢だったワインづくりを始めたのですが、それがコンクールにも優勝してしまうワインだったので、地元のワイン好きの人たちには有名な方でした。

よく友人たちと一緒にワインを買いに行っていたのですが、亡くなられてからは足が遠のきました。あのドメインはどうなったのかと検索してみたら、きれいなサイトが出てきました。でも、売っているワインの種類が以前より少ないので、少し不安…。


いつか機会があったら、ノルマンディーのワイン農家も訪問してみたいと思いました。


カルヴァドスのワイン???

ところで、上にリンクしたノルマンディーのワインは、「Vin de Pays du Calvados」として認定されているのだそうです。

「Vin de Pays(ヴァン・ド・ペイ)」というのは、「テーブルワインとして悪くない」というランク。

このアペラシオンを訳すと、「カルヴァドスのヴァン・ド・ペイ」となります。

紛らわしいではないですか?!

カルヴァドス県が生産地だから付けた名称でしょうが、カルヴァドスと言われたら、誰だってアップル・ブランデーのカルヴァドスを思い浮かべてしまいますから!


ノルマンディーのワイングラス???

ひょっとして、何でも手に入る日本にはノルマンディーのワインも輸出されているかもしれない。検索してみたら、ノルマンディー・ワイングラスばかりがでてきてしまいました


ノルマンディー ワイングラス (12ヶ入)

「ノルマンディー型」のワイングラスということでしょうか?

ブルゴーニュ型、ボルドー型、アルザス型というのは知っていますが、ノルマンディー型があるとは知りませんでした。

普通、ブルゴーニュ型といったら、ブルゴーニュワインを味わうのに適しているグラスの形ということになりますよね。

とすると、変です。フランス人もノルマンディーでワインを生産されているとは知らないのに、どうしてノルマンディー型のワイングラスがあるの?!

気になったのでフランスの検索エンジンで画像を探してみたら、水を入れるグラスとして出てきました(Verre à eau Normandie)。それなら納得。他に、ポートワインを入れるグラスとして売っている店もありました。




そんなわけで、「ノルマンディーにはワインがない代わりにリンゴ酒があります」とは書けないのですが(前にそう書いてしまったように思うので、直さないと!)、ノルマンディーの特産リンゴ酒を作っている農家に行ったときの話しを書こうと思っています。

- 続く -


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2009/11/17

シリーズ記事目次: 【ノルマンディー旅行(2009年秋)】 その13


聖母教会という名の村

先日の日記「菊と国旗」と、前回の日記「サント・メール・エグリーズ村にあった「ゼロ・キロメートル」道標」でご紹介した村のことです。

Sainte-Mère-Égliseサント・メール・エグリーズ)というのが村の名前。第2次世界大戦において、フランスで一番初めに解放された村として、フランス人なら知らない人がいないくらいに知名度の高い村だそうです。

この村の名を文字の順番に日本語にすると、「聖・母・教会」となります。「サント・メール」というのは、「ノートルダム(Notre Dame)」と同様にキリストの母であるマリア様のことなので。

この村にある教会は有名などだと言われたので、見に行きました。

サント・メール・エグリーズ村にある教会は、Église de Sainte-Mère-Église。「聖母教会の教会」となってしまうので、なんとシツコイ名前!

それはどうでも良いことで、この教会が有名なのには別の理由があります。


サント・メール・エグリーズ村の名物とは?

この教会の近くに行ったときに立ち寄ってみると、写真をとっている観光客が数名いました。観光シーズンは終わったどころか、冬が始まる11月、しかも平日だったので、こんな教会を見るために来ている人たちがいるとは思ってもいませんでした。

やはり、一見の価値があるらしい...。

Eglise de Sainte-Mère-Église

手前に写っているのは、写真をとっていた女性。
私を見てニヤっと、照れくさそうな笑いを投げかけてきました。
「あなたも写真をとりに来たの? もの好きね~」という表情。

この教会の価値があるのは外観です。
何が他の教会と違うか、写真をご覧になってお気づきになるでしょうか?



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