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2010/11/30

マダガスカル土産をいただいて その2


ここのところ、何回かマダガスカルに通っている友人がいます。

マダガスカルという国の名は初めて耳にしたとは感じませんでしたが、アフリカのどこにあるのか全く思い浮かびませんでした。

島なのですね。フランスよりもずっと広いのだそうです。


大きな地図で見る

話しを聞いたら飛行機代がとても高かいので驚いたのですが(日本に行くのと同じくらい)、確かにフランスからはかなり遠いのですね…。

アフリカはヨーロッパのお隣という感じで、近いように感じていたので、エジプトに行ったときには「こんなに時間がかかるの?!」と思いました。マダガスカルは、それよりもずっと遠いのでした。


この友人がマダガスカルに行くときには、フランスに住むマダガスカル出身の友人が紹介してくれた現地の人のところにお世話になっています。現地の貧しそうな生活体験ですが、冒険もあって楽しそう。

フランスに帰ってきて、色々なお土産を持ってきてくれました。

お土産が入っていたカゴ

このマダガスカルで編まれたカゴの中には、色々なものが入っていました。


バニラビーンズ

まず、バニラビーンズひと束が入っていました。

ひと束と言っても、何本くらいあったかな?... かなりの量でした。現地の人が行くお店で買うと、とても安いのだそうです。

素晴らしい香りです♪

調べてみたら、私は知らなかったのですが、マダガスカルのバニラビーンズの質には定評があるようです。

大切にしなければ!

マダガスカル産 バニラビーンズ10本入り

マダガスカル産 バニラビーンズ10本入り

価格:2,310円(税込、送料別)


私の大好物フレンチ・トーストにこのバニラを入れると、下手なお菓子より美味しくできあがります。

でも、このフレンチ・トーストと呼ばれるパン(フランス語ではパン・ペルデュと呼ぶ)は、貧しい人が残ったパンを食べるというイメージがフランス人にはあるらしくて、フランス人に食べさせるわけにはいかないのが残念!

フランスの海外県でバニラの産地では(たぶんレユニオン島だったと思う)、コーヒーにバニラを入れる習慣があるのだそうです。一度ご馳走になったとき、本当にコーヒーの質が良くなった気がしました。

それをやってみようかな、とも思うのですが、私はコーヒーが好きなので、そういう邪道に見えることをするのに抵抗があってしていません…。

たくさんいただいたのは嬉しいし、バニラの風味は大好きなのですが、私はケーキなどは余り作らないので、持て余しています。


バニラビーンズの保存法は?

新鮮なうちは扱いが楽なのですが、乾燥してくると皮が固くなって、種を取り出すのが大変になってきます。

思い立って、バニラビーンズの保存法を探してました。

まず、冷暗所で保管するのが良いそうでした。

下のページではバニラシュガーを作る方法を紹介してくださっていました。☆ バニラビーンズの使い方

これは便利そう。バニラビーンズをもらえるようになるまでは、市販のバニラシュガーを買っていましたから。


アフリカから来た種たち

バニラビーンズの他にも、カゴの中には色々なものが入っていました。色々な香辛料とか、蜂蜜、コーヒーなど…。

面白かったのは、色々な南の国の種見本のようなもの。コーヒー豆、じゅずのような豆などは見たことがありますが、後は何だか分からないものばかり。

お土産

同じものをもらった友達と、「どうしようか?」と話しました。アフリカで育つような豆をフランスの土に捲いたって、育つわけがありませんから。それで、私たちは家に飾りにすることにしました。

友達の方はガラスの瓶に順に入れたのだそう。私は横型にしました。彼女の作品を写真に撮る機会があったら、私のと並べてご紹介します。

ところで、ピンクの花の刺繍があるテーブルクロスもお土産でした。

続く


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2010/11/28

マダガスカル土産をいただいて その1】 目次


ひと昔前には、フランス人は外国旅行が好きではないのだな、と思っていました。

「フランスには何でもあるから、外国に行く必要はないのだ」、と彼らは言っていました。

海もあるし、山もある。自然も豊かだし、文化遺産もある。
そう言われると、なるほどな… と思ったものです!

フランスらしくないようなところもあるのです。ミニ砂漠みたいなところとか、湿地帯で馬に乗ってカーボーイ気分になれるところとか...。

第一、フランス人は英語が下手だから外国には行きたくないだろうな。それに、食べ物にうるさいので、外国に行ったらフランス料理やワインが恋しいだろうし...。

ところが、いつの間にか、時代は代わって、外国旅行をするフランス人がとても多くなりました。
気がつくと、本当によく行っています。

フランス国内で休暇を過ごすより安く滞在できるという理由で、アフリカや東欧なども人気です。


外国旅行が好きになったフランス人たち

統計を見て確認してみたら、フランス人の4人に1人が年に1回は仕事でなくて外国に旅行しているそうです。その人たちは年に1.6回が旅行数が平均。

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2010/11/24
前回の日記で書いた朝市で、友人が順番待ちをしながらも手に入れたのはトリュフでした。

鳥肉を売る農家のブースだったのですが、農家の人が見つけたらしいトリュフを少しばかり売っていたのです。

買う前

トリュフを持ちあげると、その下には重さと値段が書いてありました。

買った後

ここでは、ブルゴーニュのトリュフを100グラム 38ユーロで売っていました。

友人が買った一番大きなトリュフは、48グラムで、18.20ユーロ。2,000円強というところでしょうね。

物乞いの女性からしたら、この金額をもらったら1日の食費になった、という金額でしょうか?…



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2010/11/23
厳しい寒さがやって来たようで、これから本格的に気温が下がるようです。

天気予報では「氷点下になる」と言っていますが、こちらでは最低気温が氷点下になった程度の日はすでにありました。全国天気予報だったので、パリを基準にして言っているのでしょうね。

テレビでは、連日、ホームレスの人たちを救済する活動の映像が出てきます。フランスの寒さは厳しいのです。野外生活をしていたら凍死しないほうがおかしいくらいに気温が下がります。

可愛そうな人がいるのは都会。特に凄まじいのはパリ。近々パリに行くのですが、路上生活者を見るのは辛いな… などと思っていたところでした。

 
昨年の冬に行ったパリの写真:
死んでいるのかと驚いたのですが、地下鉄の排気口で暖をとっていたのでした。
しかも、なぜか警察署の前の路上...。



ブルジョワの町ディジョンで聞いた冷たい言葉

先日、デイジョン市の朝市に行ったときのこと。ディジョンはブルジョワ的な町だと言われるのですが、それを思い出した出来事がありました。

「フランス人は洗練されたファッションの国」と日本でいわれるイメージに合った人を見つけようと思ったら、ブルゴーニュ地方ではディジョンがお勧めです。

高級そうなものをお召しになっていて、気取っていて、スマートで、日本人からは「さすがフランス人♪」と褒められそうな人たちがいます。フランス人からは「ブルジョワ」と悪口を言われることもあるタイプ…。

朝市に友達と行ったのですが、農家の直売店でちょっと買い物をするはずだった友達が、なかなか戻ってきません。

店の前で順番待ちをしている友人を探し出したので、声をかけようとしたら、どこからともなく貧しいみなりをした女性が声をかけてきました。「困っているので、お金をくれ」というようなことを言います。

ディジョンは田舎町なので、こういう物乞いをする人は少し前まではいなかったように思います。軍人年金をもらっているので私なんかよりお金持ちなんだ、という名物乞食さんはいたのですが。時代が変わったのでしょうね...。

なんとなく、東欧の貧しい国から来た女性に見えました。後ろにはマフィアのような男がいて、彼女が惨めな思いをして集める小銭をせしめる構造なんだろうなと感じました。

私が物乞いにたかられていることに気付いた友人が、「あっちに行け!」とジェスチャーを入れて声をあげました。

その言い方は冷たすぎるよ!~ と思ったけれど、私は解放されました。

すると、物乞いの女性は、隣にいたブルジョワ風のマダムに声をかけました。

マダムは、お上品な口ぶりで答えます。
市役所にいらっしゃいな。市長さんがあなたを大歓迎してくれますわよ

物乞いの女性は、すぐに退散しました。

彼女は貧しい国からフランスに来てしまった人だろうと推測していたのですが、マダムに言われたことを理解したなら、少なくとも私程度にはフランス語が分かる人だったはず。

この皮肉の意味が分かったのだとしたら、可愛そう…。「あっちに行け」というストレートな言い方より、こういう偽善者的な言葉の方が私にはズシンときます。これほどの侮辱はないと思う…。

何が皮肉なのかを説明しなければいけないですね。この町、ディジョンの市長は、数年前から社会党の人になっています。つまり、お金持ちは冷遇しても、社会保護をしっかりしようとする政党。ブルジョワには気に入らない市長。その憎しみがマダムの言葉ににじみ出ていました。

ブルジョワの町ディジョンに社会党の市長が就任できるとは思ってもいませんでした。新市長になってから、10年1日のごとしだったディジョンの町は、昔とは比較できないほど活気がでてきました。何に重点をおくかで賛否両論がでるのは理解できますが…。

物乞いの女性をひと言で退散させたマダムは、私や、隣にいた私友人を見ます。「こういう人たち、困りますわよね」という表情。何か言葉もかけていたようにも思いますが、忘れました。

私は、好感を持てないマダムだと思ったので無表情。

私の友人も、ニコリともせず、マダムを完全に無視していました。自分も追い払ったくせに、マダムに共感を覚えておしゃべりをしないのを不思議に思いました。聞いてみると、ブルジョワまるだしの追い払い方をしたのが気にくわなかったらしい。

このマダムは直売農家で買い物をするのに、肉の切り方でなんだかんだと注文をつけていて、農家の素朴な女性がかわいそうになってしまっていたとのこと。それで、友人は長々と順番待ちをするはめになっていたのだそうです。

お金がない人が買い物をするときは、ケチっていると思われたくないのでさっさと買い物をします。でもお金がある人は、そういう引け目がないのでケチなのです。もっと上の段階のブルジョワなら、お金にいとめをつけないので、ケチケチしないはずですが。

こういうマダムをブルジョワと呼ぶのだな… と思ったひとこまでした。


テレビのニュースでは、フランス人たちが賞味期限切れの食品を大量に捨てるのが無駄だという報道もありました。寒い冬がやってきたこの頃、可愛そうな人たちのことを考えてあげなければいけない時期なのでしょうね…。

フランスでは、寒さが厳しくなると、ホームレスの人たちを救済する活動がニュースで流れる慣習があります。

現政権はそこには重点をおかないのですが(大統領選挙では、自分が大統領になったら住居問題などは皆無になると演説していましたが)、やはり今年もテレビのニュースには住まいがない人々の話題が出てきているので、なんとなく嬉しくなりました。

フランスの良き伝統は失われて欲しくはない...。


ブログ内の関連記事:
目次: フランスのホームレス、貧困者について書いた日記
目次: フランスについて考えて書いた日記


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カテゴリー: フランス人 | Comment (2) | Top
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2010/11/22

フランスの伝統的な料理:
牛タンのピカント・ソース

牛タンに関する連続した記事を書きましたので
リンクを入れておきます。

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2010/11/22
2週間ほど前、まだ黄葉が美しかった時期でした。
散歩していたら、不思議な屋根を見つけました。



「あれ~、日本語が書いてある~!」
そう私が叫んだら、一緒にいたフランス人から、「そんなことがあるはずはない」と笑われました。

でも、私たちが見たら、
どう見たって、

」と書いてあるように見えませんか?!

フランスでは、Tシャツ、バック、ソファなどに、漢字や平仮名の文字が書いてあるのをよく見かけます。たいていは、意味はとれないような文章だし、文字もへんてこりんに描かれています。つまりはデザインとして使っているだけ!

屋根瓦に漢字が書いてあったって驚かないのですが、これは見事な文字ではないですか?! 筆使いまで現わしているように見えます。

どうして「主」などと書いてあるのだろう?
そう思ったのは一瞬だけ。すぐに答えを出してしまいました。

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2010/11/21

シリーズ記事【フランスで牛タンを食べる(目次】 その3


先日の日記「フランスの代表的な牛タン料理はピカント・ソース」で、レストランで食べた牛タン料理が余り美味しくなかったと書きました。

すると、albifronsさんがコメントで、これは豚のタンではないか

確かに、食べた料理のように輪切りにするには牛タンは大きすぎるのです…。
albifronsさんのコメントに対する返事はこちら

とはいえ、ちゃんとしたレストランで、豚タンなのに牛タンと表記していたのは信じられない気もします。とはいえ、仕入れの段階、あるいは料理の名前を書く段階で担当者が間違えるのは大いにありうることです。

その後、豚のタンとはどんなものかを朝市で探してみました。

見つかったのは加工した豚のタンでした。



うまく牛タンとは並んでいなかったので大きさの比較はできないのですが、眺めてみただけですが、豚タンは牛タンに比べれば4分の1以下に見えました。


実は、私は豚の耳が大好物で、この店はそれを買いに行く店です。すでに豚の耳を3つ買ってしまったときに豚タンも売っていたことに気がついたのでした。

豚の耳について書いた過去のブログ:
豚の耳をいただいて... 2009/02/23

豚タンも味わってみたかったのですが、次の機会に譲ります。



牛タンのブロックを検索
豚タンを検索




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カテゴリー: 食材: 肉類 | Comment (4) | Top
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2010/11/20

フランス人が高級食材とするものに、ほたて貝があります。普通は赤身の部分は使わないので、よけいに食べる部分が少なくなってしまうために高級食材になるのです。

シーズンになったらしくて、魚屋さんに貝殻付きのものもたくさん並ぶようになりました。

圧倒的に多いのはノルマンディー産の帆立て貝。

一度お刺身にして食べたブルターニュ産のものは、甘みがあって素晴らしく美味しかったのが忘れられないのですが、なかなか売っているのにお目にかかれません。



私は日本ではめったに食べられないムール貝の方が珍しいのですが…。

ムール貝は、フランスではかなり安いのです。
ヨーロッパの海では育ちやすいのかな?…

「ほたて貝が好き」と言ったら食通に見えますが、「ムール貝が好き」と言ったら、たくさん食べるのが好きな庶民的趣味と見られるのではないでしょうか?



レストランで帆立て貝の料理を注文するときには疑ってかかる

フランス人にとっては、帆立貝はかなりのご馳走のようです。友人仲間に、レストランのメニューに帆立て貝があると、それを注文しないと気が済まないほど好きな人がいます。

私も、軽い前菜を選びたいときには帆立て貝の料理にすることがあります。高級品なので、もて余すほどのボリュームはないだろうと思うのが理由。

でも、帆立て貝の料理があるときは注意が必要です。特に、庶民的なレストランで、料理の値段が安いとき!

まず、安い冷凍物を使っている可能性があるのですが、それは避けたい。
第2に、帆立て貝でない貝が出てくる可能性があるのです。

ほたて貝は、フランス語では「coquille Saint-Jacquesコキーユ・サン・ジャック)」と呼びます。「聖ヤコブの貝」という意味。聖人ヤコブのシンボルが帆立て貝だからです。

ところが、レストランでは「コキーユ・サン・ジャック」の料理と書いてあっても、実は「ペトンクルpétoncle)」という貝が出てくることがあります。

両方とも良く似た貝なのですが、ペトンクルの方は小さいし、味は帆立て貝よりかなり落ちます。


ペトンクルという貝

先日行った朝市では、産地直送の生ガキ屋を売っている店で貝殻付きのペトンクルが売られていました。

pétoncle

私が写真をとっていたら、そばにいたマダムもペトンクルの貝殻付きは初めて見たとおっしゃっていました。私も、レストランで調理されたペトンクルが出てきたのしか見たことがないように思います。

普通の帆立て貝より小さいだけで、よく似ているのですね。
可愛らしくて、美味しそうに見えました。

レストランでペトンクルを食べておいしくないのは、ほたて貝より材料費を安くするのが第一の理由のはず。とすると、ああいうのは冷凍のペトンクルで、新鮮なものは美味しいのではないか、とも思いました。

でも、このペトンクルのお値段は帆立て貝と変わらないので、買うのはやめした。「やはり帆立て貝を買っておけば良かった」と後悔はしたくないので。

上に入れた写真では、ペトンクルが良く見えませんね。ちゃんとした画像がでてくるフランスのサイトをリンクしておきます。
Pétoncle

英語ではScallop、Bay Scallop(小型)、King Scallop(大型)と呼ぶ、と書いてあります。「日本のペトンクル」というのもあって、それの学名はPatinopecten yessoensisなのだそう。なんだか混乱してきます…。

ついでに、Wikipédiaにもリンク。
Pétoncle


ペトンクルの日本語名は?

仏和辞典をひくと、ペトンクルはタマキガイ(環貝)という訳語が出てきます。

ところが、日本のサイトで画像を探してみたら、ペトンクルはタマキガイに全く似ていないのです!
☆ 市場魚貝類図鑑: タマキガイ

英語の辞書はかなり充実していますが、それ以外の外国語を学ぶ日本人はかなり不幸です。日本の辞書はかなりお粗末ですから。

さらにインターネットで検索してみたら、ペトンクルはニシキガイのことだ、というのが見つかりました。

☆ 市場魚貝類図鑑: ニシキガイ
こちらの方がペトンクルの形に似てはいますが、同じではないように感じます...。




結局、ペトンクルが日本でも食べられているのかどうか、分かりませんでした…。日本でも食用にされている貝ではないかと思うのですけれど...。

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2010/11/19

シリーズ記事【フランスで牛タンを食べる(目次】 その2


牛タンを食べたいと思ったものの、料理の仕方が分からない。それで、フランスの友人たちに「牛タン、食べたいな…」とカマをかけていたのですが、「なんでそんなもの食べたいの?!」という反応ばかりが返ってきていました。

牛タン料理は、フランスでは安く大量にできるのがとりえの、超庶民的な料理のなのだそうです。

「学校給食でよくでてきた」とか、「ブドウの収穫を手伝ったとき、農家が季節労働者たちに出す料理の定番の一つだった」とか言われました。

それで、私がフランスで牛タン料理を食べたことがないという謎が解けました。友人の家に招待されたときに出してこないのも、そんな料理をお客様に出せない、ということだったのでしょう。

それに、私はボリュームが勝負の料理は敬遠するので、そういう料理が出るレストランに入ることがないから出くわさなかったらしい。トラックの運転手さんたちが常連の、安くて美味しい料理を出すレストランだったら、今でも牛タン料理が人気メニューになっているのではないでしょうか?

もしかしたら、大学の学食で食べていたのかもしれないけれど、調理法が違うので牛タンだと分からなかった可能性もあります。


フランスの牛タン料理の定番とは

しつこく「わたし、牛タン、食べたいな~」と繰り返していたら、やっと、私のために牛タン料理を作ってくれた友達がいました♪ ありがとう~!

フランスで一番ポピュラーな牛タン料理は「langue de bœuf sauce piquante(牛タンのピカント・ソース煮)」なのだそうです。
それを作ってくれることになりました。

私が牛タン料理でイメージしていたのは、日本でレストランに入ったとき、ほんのちょっとしか食べさせてくれない牛タンの薄切りステーキ(右に入れた写真のようなもの)。

肉とは思えない歯ごたえが記憶に残っています。



ピカント・ソース(ピリピリするソース)なんかだと、美味しくないのではないかとは思ったのですが、人が作ってくれるのに文句は言えない!

そういえば、日本にもタンシチューというのがあったっけ と思いだして、フランスの牛タン定番料理を作ってもらうことにしました。



友人が作った牛タンのピカント・ソース煮

友人がインターネットでレシピを探して作ってくれた料理は、素晴らしく美味しいものに仕上がっていました。

鍋で仕上がった段階:


白ワインをたっぷり使った煮込み料理です。それに、エシャロット、ピクルスなどを入れたソースで牛タンを煮込むというものでした。

昔のレシピだと、ソースに小麦粉を入れてぼってりとさせるものなのだそうですが、そうすると胃に重くなる。それで、小麦粉は入れずに、あっさりとしてソースにしたとのことでした。

皿に取り分けたところ:

付け合わせはジャガイモのピューレでした。

Langue de boeuf sauce piquanteという料理名を聞いたとき、「piquant(ピカント)」のソースはピリピリ辛いソースかと思ったのですが、インド料理のようなものとは全く違いました。ピクルスでアクセントをつけているというだけで、辛さが邪魔になるような刺激があるソースではありませんでした。


3つ星シェフのレシピで作った牛タンのピカント・ソース煮

それから間もないときに入ったレストランでは、日替わりランチに、友人が作ってくれたのと同じ「牛タンのピカント・ソース煮」のチョイスがありました。

ここは、ミシュランの3つ星を持つシェフが経営しているビストロ。友人が作ってくれた料理もおいしかったのですが、もっと素晴らしいのが出てくるかもしれない! 迷わず、これを注文しました。

ところが…



全然おいしくない! 不味いとは言いませんが、友達が作った料理に比べたら、百分の1くらいに美味しくない!

お皿にのったところは、きれいなのは認めます。でも、「また食べたい」という料理ではありませんでした。

何がいけないか?:

1) ソースを裏ごししている。
友人が作ってくれた料理では、小さく切ったピクルスなどがソースに入っていて、それと一緒に肉を食べるところが牛タンの味を引き立てていたのでした。

2) 牛タンの皮をむかずに、そのまま輪切りにしている。
牛タンの料理をするときは、皮は除くのが鉄則だ、と友人は言っていました。このレストランでは、子牛のタンを使ったから皮が軟らかいのでそのままで良い、とシェフが考えたのかも知れません。
これをナイフで切り落として食べたら、味は格段に良くなりました。




結論:
牛タンのピカント・ソース煮は庶民的な料理である。一流シェフがお上品な見栄えの料理にするよりも、庶民的な調理法の方が、ずっと美味しい。

フランスで最高の牛タンのピカント・ソース煮を味わうには、田舎のお婆さんが作ってくれる機会を待ちたいと思いました。


追記:
このレストランで出されたのは豚のタンか、さもなければ羊のタンではないかというコメントをいただきました。とりあえず朝市に行ったときに豚のタンの大きさを見てみたので日記を入れました。羊のタンもフランスで売っているらしいのですが、それは見つけることができませんでした。

続く


レシピ:
☆ ビデオ: Viddler.com - langue_de_boeuf
Langue de boeuf sauce piquante
☆ Recettes pour tous: Recette Langue de boeuf sauce piquante


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2010/11/18
フランス人だからといって正しいフランス語を使っているわけではない。むしろ、正確なフランス語を使いこなしているフランス人の方が例外的存在!

それは感じていたのですが、「フランス人の12%が、日常生活で触れる文章を理解できないで困っている」というというニュースを聞いて、これは高すぎる比率ではないかと思いました。

実は、文字が全く読めないという「識字」の問題ではなくて、「機能的非識字」のことなのでした。

いくら移民が多い国だとしても、それは困ることではないですか?

でも、現代の日本は、文章よりはイメージで伝える文化になっている。それに対して、フランスは分かりにくい文章も読まなければならない国になっていることに気が付きました。

つらつらと考えたことを書いたら、7つの日記になってしまいました。
ページを一覧にしておきます。

■はじめに

1. フランス人の12%は、書いてあることの意味が分からなくて困っている 2010/11/10


■日本では?

2. 日本では機能的非識字が問題にならないのでは? 2010/11/11


■フランスでは、文章を読めない人のための配慮が欠けている

3. フランス人は、小さな活字でも平気なの?… 2010/11/12

4. フランスには、文章だけで理解させようとする伝統がある? 2010/11/13

5. 初心者向けの入門書でさえも、分かりやすく書かない! 2010/11/14

6. フランス人でも理解に苦しむ使用説明書 2010/11/16


■おわりに

7. フランスも変わってくる?… 2010/11/17


ブログ内の関連記事:
目次: フランスについて考えて書いたシリーズの日記

外部リンク:
☆ 内田樹の研究室: 日本語って変かも


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