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2011/02/28
2011年2月初旬に行われたシャブリのワイン祭り「サンヴァンサン」に行ったときの日記を一覧にしておきます。

5つ目の日記でクイズを出したのですが、それに関連して色々なことを調べたのでこのシリーズは長くなってしまいました!



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2011/02/27

シャブリのサンヴァンサン 2011年
クイズの答え (8)


ブドウ畑に立てられている支柱が昔は違っていたというのが気になって調べていたら、こんなことも学びました。

今日のブルゴーニュでは、支柱に3本の鉄線を張って、その真ん中のワイヤーは2重になっているのだそう。

そう言われると、そんな感じに見えていたな…。持っているブドウ畑の写真を眺めてみました。

ブドウの育て方、剪定の仕方も色々なので、ワイヤーの張り方も色々なのかもしれませんが、写真を眺めたところ、やはり3本に見えました。しかも、中央のワイヤーは2重になっている!



こちらも ↓




なぜ中央のワイヤーは2本にするのかを調べたらわかるのでしょうが、そこまで調べていると他に何もできなくなるので、勝手に理由を考えました。



これは収穫前の時期に撮影した写真です。
葉を落としてブドウの房に日が当たりやすいようにしたり、出来の悪いブドウを切り捨てたのだろうと思われる畑です。

ブドウの木の上の方になった実は良くない、というのは聞いていました。最後のころになる実なので成熟度が悪いからです。

ということは、地面から番目と2番目のワイヤーが、重くなってくうるブドウの房を支える必要がある。一番重さがかかるのは中央のワイヤーではないでしょうか? だから、中央のワイヤーは2重にする。

全く勝手な想像ではあります! 今度ワイン農家に買い付けに行ったとき、聞いてみたいと思いました。

あんがい、単純に支柱を支えるために中央のワイヤーを強固にしているだけかもしれない...。

友人たちとワインの買い付けに行こうということになっているのですが、お天気が良くなるのを待ちながら日が過ぎてしまっています。

追記(2011年5月、8月)】

なぜ2番目のワイヤーだけ2重になっているのかブドウ畑で働いていた人から教えてもらい、5月になってからそれを実際の畑で確認したので日記を入れました。
ブドウの木を支えるワイヤーの使い方を確認できた♪ 2011/05/16

その後、フィロキセラ禍の前からあったブドウ畑(シャブリ近郊)では、ワイヤーが2本なのを確認しました:
フィロキセラ禍に負けなかったブドウ畑は砂の多い土だった 2011/08/05

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2011/02/26

シャブリのサンヴァンサン 2011年】その13
クイズの答え (7)


先日の日記(ブルゴーニュワイン: ブドウ栽培の新技術と伝統)に書いた昔のブドウ畑の手入れの作業について調べていたら学んだことがありました。


ブドウ畑の支柱には手間がかかっていた

昔のブルゴーニュでは、ブドウの木を支えるために立てた支柱を11月に引っこ抜く作業(dépaisselage)をしていたのだそうです。

抜いた支柱は、畑の脇に積んでおく。今では立てたままにしているのではないかと思うのですが、どこだったか、ブドウ畑の端に支柱が摘んであったので珍しいなと思って眺めた記憶があります。

19世紀末には、抜いた支柱を銅のサルフェートの中に数日間つけこんでおいたそうです。ブドウの木に虫がつかないようにする方法だったでしょうか?

春になって、抜き取った支柱を再び使うときには、選別をしたそうです。もう使えなくなった支柱は、家庭で使う薪にした。また使う支柱は、土に差し込みやすいように棒の先を尖らせた。

支柱のワイヤーを取りつける作業も、今のように機械がない時代は大変な作業だったでしょうね。


ブドウ畑用トラクターが使われるようになったのは戦後

今では、ブドウ畑で使うのに適したトラクターが使われています。「enjambeur(アンジャンベール)」というトラクター。

「障害物をまたぐ(enjamber)」という単語を語尾変化して「またぐもの」にした言葉なのだろうと想像できるので、面白くて気に入っている名前です。

アンジャンンベールとは、こういうトラクターです ↓

*昨年の夏の日記「ブドウ畑でワイン農家のご主人を捕まえる」に入れた写真


ブドウの木をまたぐトラクターは20世紀前半に考えだされたものの、戦争によって開発は中断。

アンジェアンベールがブルゴーニュのブドウ畑で初めて使われたのは1946年、ムルソーの畑だったそうです。

ムルソーは評価が高いワイン(特に白ワイン)の銘柄として知られていますが、村の名前でもあります。

終戦直後のころのアンジャンベールは、かなり簡素な形だったようです。
Le tracteur vigneron Vidal

戦後、フランス農業は大きく進歩したのですね。

高齢のブドウ栽培者は、時代の流れをもろに見てきたはず。戦後の変化は激しいので、これはブドウ栽培に限らないでしょうけれど。

今回のシリーズを書きながら、ブドウ畑の支柱の手入れをしている現代の作業を見せるビデオを見つけたので、日記の最後の方に入れていました:
ブルゴーニュのブドウ畑にある支柱の高さ 2011/02/19





昔のブドウ畑の労働は過酷なものだった…

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2011/02/25

シャブリのサンヴァンサン 2011年】その12


前回の日記「ブルゴーニュワイン: ブドウ栽培の新技術と伝統」を書いていたら、フランスのブドウ畑を壊滅の危機に襲った害虫フィロキセラという語が出てきました。

フィロキセラphylloxéra)」という言葉はよく耳にするのです。
またか?! と思ってしまいました。

昔のブルゴーニュでは、いたるところにブドウ畑があったそうです。水代わりにワインを飲む必要(?)があった時代ですから、需要も多かったのでしょう。でも、フィロキセラ禍の後には、質の悪いワインしかできない土地のブドウ畑は消滅したそうです。

ブルゴーニュといったら、世界的に有名なワインの生産地。でも、現在のブルゴーニュ地方圏内にあるブドウ畑は、圏内の農地の2%しか占めていません。ボルドーよりずっと生産量は少ないです。南フランスとは比較にならないほど少ない!

ブルゴーニュは気候が厳しいために作業が大変すぎるので、フィロキセラにやられたのをきっかけに、安価でしか売れないようなワインができるブドウ栽培はやめてしまったのかもしれません。


樹齢180年のブドウの木がある?!

フィロキセラ禍については頻繁に耳にするものの、詳しいことは知りません。それで、この際、気になったので、日本語で簡潔に説明しているものがないかと検索してみました。

さすが日本には関係しないことなので余り出てこない…。

でも、諦めの悪い私なのでキーワードを変えて検索していたら、樹齢180年のブドウ木があるというフランスのドメーヌが検索結果に出てきました。



今回調べまくってしまう気にさせられた発端はシャブリの昔のブドウ畑だったのですが、そのフィロキセラ禍を乗り越えたブドウ畑があるというドメーヌではシャブリのワインも作っているというではありませんか。

なんだか不思議な偶然…。

フランスのブドウ畑に猛威を振るったフィロキセラ禍ですが、フランス各地で生き残ったブドウ畑はあったはず。でも、なぜ、たまたまシャブリが出てきたの?…

ともかく、何かのご縁。このドメーヌのワインを売っているショップが書いてあることを読んでみました。

フランスのブドウ畑を襲ったフィロキセラについて分かりやすい解説がありました。ついでに、前から気になっていた「ヴィエイユ・ヴィーニュ(古いブドウの木)」というワインラベルに書いてあることについても書いてあるので読みました。

ドメーヌ・フルニヨンという名前のワイン農家なので、そのサイトを探して、フィロキセラ禍から生き残ったブドウ畑についてどう書いているのか見ることにしました。

でも、サイトで流行っているフラッシュという技法でしょうか? デザインとして美しいのは認めるけれど、小さな枠の中に入れられた長い文章などは非常に読みにくい! でも、どうやら、フィロキセラにやられなかった畑は砂が多い土壌だったので、害虫が卵を産み付けるのを妨げたということのようでした。

1830年に植えられたというブドウの木がどんななのか見てみたい。ワインの買い付けで行ったら、生き残ったブドウ畑のことも話してもらえるだろうし。

行くからには「買いたいから試飲したい」と言わなければならない。大したワインをつくっているなら、そういう行き方はできない。それで、さらに検索。フランスで信頼性が高いワイン評価をしていると定評のあるアシェットのガイドブックでも、何度も取り上げられているようなので合格点。

それに、安い。「シャブリ」は、私が買い付けに行くワイン農家の中でも一番安い価格ではないかと思います。

気候が良くなったら、このドメーヌに行ってみようと思います。でも、お出かけがしたくなるような陽気になるのはまだまだ先のこと。ドメーヌがどこにあるのかも突き止めたので、それをメモしておくために日記に書いておくことにしました。

ドメーヌ・フルニヨン(Domaine Fournillon)について:

ドメーヌ・フルニヨンを楽天市場で検索

ほかにドメーヌ・フルニヨンの情報を載せているサイト:
☆ アシェットの引用文あり:
ブルゴーニュ・ブラン キュヴェ・ド・ランペルール[2008](白)ドメーヌ・フルニヨン・エ・フィス
☆ 古い木が良く見える写真あり: 
ブルゴーニュ・ブラン キュヴェ・ド・ランペルール ドメーヌ・フルニヨン

ドメーヌのサイト:
Domaine Fournillon


追記:
夏になってからこのドメーヌを訪れてみると感激することがたくさんあったので日記を書きました。
★ シリーズ記事目次: プレ・フィロキセラのブドウ畑


フランス牡蠣も危機

フィロキセラが気になったのは、最近のフランスではカキの養殖に危機が訪れているというニュースを聞いているからかもしれません。

最近見た番組では、牡蠣養殖の研究家が警告を発していたのに、生産者たちは早く育ててしまう方法でやっていたので無理があったのが原因ではないかと言っていました。

何事も、早急に成果をあげようとしたら、かえって失敗するという法則があるのではないかな?…

フランスの牡蠣は過去にも絶滅の危機に襲われていて、そのときは日本から入れた牡蠣で立ち直りました。フィロキセラにやられたブドウ畑の方は、アメリカの苗木で立ち直っています。

生牡蠣のシーズンなのに、今年は余り食べる気になっていません。だって、市場にでるのは生き残ったものたちだとしても、そんなに良い健康ではないのではないかと思ってしまうから…。


情報リンク:
フィロキセラ禍
Phylloxéra

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2011/02/24

シャブリのサンヴァンサン 2011年】その11
クイズの答え (6)


クイズの答えを検証していたとき、昔のブドウ畑の写真を探してみました。百年ほど前の絵葉書が見つかったのですが、シャブリ(ブルゴーニュの白ワインの産地)のブドウ畑の様子が今とは全く違うので驚きました。

家庭菜園でトマトを栽培しているように、ブドウ畑には支柱がたくさん立っていたのでした。現代のフランスのブドウ畑は畝がきちんとしていて、支柱にはワイヤーがが張られているという整然とした姿なのです。

気になった写真は、こちら ↓
Chablis - Travaux de la vigne - Écoulage
絵葉書を見つけたときの日記(百年前のシャブリのブドウ畑)にリンクした写真です。


19世紀末に出現したブルゴーニュのブドウ畑の変化

先日の日記(ブルゴーニュワインを知ることができる名著)に書いた辞書を手にしたので、「palissage」という単語を検索してみました。

Palissage(パリサージュ)とは、ブドウなど、伸びてくる作物を支柱(鉄線)に固定させる作業のことです。

19世紀後半のフランスのブドウ畑はフィロキセラという害虫によって壊滅的な危機にさらされたのですが、その後に改良されたブドウの栽培法の一つがパリサージュだったのだそうです。ブルゴーニュ地方のブドウ畑でパリサージュの作業をするようになったのは1880~1900年(1860年代の実験が行われていた)。

私が見つけたシャブリのブドウ畑の写真は、20世紀初頭のものだろうと推定されていました。今日のブドウ畑に見られる支柱にワイアーを張ってブドウを支えるという栽培法は、私が見た絵葉書の時代には普及していない方法だったようです。

現在の支柱の立て方は、ブドウの木の選定の仕方などによって違うし、支柱を叩く道具も色々あるようです。 詳細な辞書とはいえ、著者の感情もでていて面白い。ブドウ畑の支柱は木だけれど、「残念ながら、ときには金属製」とあり、プラスチック製のが登場しなければ良いけれど… などと書いてありました。


技術の進歩

私がみている限りでも、ブドウ畑の姿は変わってきています。

長いことイメージに焼きついていたブルゴーニュのブドウ畑は、雑草1本生えていなくて、いかにも手入れが行き届いた姿でした。ところが最近は、雑草は生やした方がブドウの木に良いということになったらしい。

雑草だらけのブドウ畑が登場して、知らなかったら手入れを怠っていると思ってしまう風景が登場しています。でも、わざわざ雑草の種まで撒いていると聞いて驚いたことがあります。

少し前まで、ブルゴーニュではこんな畑 ↓ は存在しなかったと記憶しています。



これは、ブドウ畑が雑草だらけなのに驚いて、ワイン農家の人に聞いてみたときの日記に入れた写真です。
ブルゴーニュのブドウ畑が美しい季節! 2006/08/26


雑草を生やさない方が良いというのも新技術だったはずで、だから農薬で除草したはず。でも、農薬はよくない。だから、雑草は生やす。ということになったのでしょう。

トラクターよりは馬で畑を耕した方が良いと、高級ワインができる畑では実施するようにもなっってきました。なぜ高給ワインができるブドウ畑だけなのかといえば、今ではトラクターより費用がかかるからだと思います。

ブドウ収穫の直前の時期、どうやら葉を落として、ブドウの実が露出するようにしているとしか思えない畑があったのが気になったこともありました。

おいしいワインを作っている農家に行ったとき、年配のご主人にブドウ畑を見ていて不思議に思ったことを聞いたら、新技術なのだと言われたことがありました。

ご主人がおっしゃるには、頻繁に、これをやれば美味しいワインができるという技術が発表されるそうで、そのテクニックの1つだと教えていただきました。 でも、そうやればブドウの実が太陽を浴びられるので良いけれど、その後に強すぎる日差しになったら逆効果なので、そんなことはしないとのこと。長いこと働きながら得た経験を一番大切にしているようでした。

時代によって、何が一番良いかは変わるのですね。もしかしたら、ブドウの木をワイヤーで支える方法も「良くない」とされる時代がくるのかもしれない…。


昔に戻る?

昔のブルゴーニュでは、どこにでもブドウ畑があったそうです。ところが、フィロキセラの被害の後には質の悪いワインを作っていたブドウ畑は放棄され、質の良いワインができる畑だけが残りました。

ですので、今のブルゴーニュワインは水代わりに飲む用をたすだけのワインは消滅したのですが、なんだか最近は(20年くらいのことかな?…)、昔より味気ないものが多くなったと感じます。

ボトルを寝かせておくと、ランクの低いワインが素晴らしくなって驚くという楽しみなどは期待できなくなりました。素人でも口にふくんだだけで銘柄を当たられるほど特徴があるワインも少なくなりました。

何がどう変わったのか?…

30年くらいはワインの上層に携わっている農家の人に聞いたら、ワインが昔のように熟成しなくなったのは地球の温暖化の影響だろうと言われたことがあったのですが、それだけなのでしょうか?

昔は不衛生だったかもしれないけれど、自然で、本来のワインの風味を出すことができたのではないか、と私は思ってしまうのですけれど...。

近代的なワイン醸造の装置を見ると、ぞっとしてしまいます…。
例えば、友達が案内してくれたシャブリのワイン農家。
収穫が終わったばかりのシャブリのワイン農家に行きました 2009/10/07

とても感じの良い家族がワインを作っていて、ワインの味も悪くないので、お気に入りワイン農家にしたいと思いながら帰ってきました。でも、あの近代的な工場みたいのを思い出すと、二度と買い付けには行きたくない気持ちになってしまっています…。

幸いにも、フランスの農産物・加工品にはまだ「昔」が残っています。大変でしょうけれど、伝統は守り続けて欲しいです。

続く

- 脱線して、フィロキセラについて書いたのは、こちら



ブログ内リンク:
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ



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2011/02/23

シャブリのサンヴァンサン 2011年】その10
クイズの答え (5) 結論


ここのところずっと、先日だしたクイズの答えを探しながら色々書いてしまいました。ひとつ疑問がわくと、限りなく疑問が広がってしまう私。でも、そろそろ区切りができそうです。

発端は、クイズを出した日記でした: このベルトは何のため?



ブルゴーニュ白ワインの産地シャブリでのワイン祭りで、地元の民族舞踊を保存するグループの写真です。男性たちがお腹につけている大きなバックルのようなものは何か、というのがクイズでした。

これは、ブドウ畑で支柱を土に押し込むために昔に使われていた道具。シャブリに独特の道具で、地元では「paletouパルトゥー)」と呼ぶものでした。

そこまではすぐに突き止めたのですが、詳しく書いてあるものが見つからない。おまけに、昔のシャブリのブドウ畑の写真を探しだして眺めてみたら、今のブドウ畑とは全く違って、支柱だらけなのも気になってしまいました。

こんなものを研究なさっている方があるとは思えないので、どうでも良い情報についてツラツラ書いているのは気が咎めるのですが、行きがかり上で調べてしまった私のためにもメモにしているのでお許しください!


ブドウ畑に支柱を押し込む道具「パルトゥー」が見つかった!

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2011/02/22

シャブリのサンヴァンサン 2011年】その9
クイズの答え (4)


日記でクイズを出してから(このベルトは何のため?)、昔のブルゴーニュのブドウ畑に興味を持ってインターネットで色々調べてみたのですが、分からないものもある。

そんなことを友人に話したら、ブルゴーニュワインの辞書を貸してくれました。少し前に出版された話題の書なのだそうです。

Le dictionnaire universel du vin de Bourgogne』と題された分厚い本。辞書形式なのですが、写真も豊富で、ブドウ畑の地図もある。チラホラと眺めただけでもすごい本だと分かりました。



書籍の紹介:
Communiqué de presse: Le dictionnaire universel du vin de Bourgogne (PDF)


今までに色々と疑問に思っていたことが解説されていました。本を貸してくれた友人が言っていたように素晴らしい著書です!

920ページもある分厚い書物ですが、ブルゴーニュワインをお勉強なさっている方には必読の書物でしょうね。

もちろん、「このベルトは何のため?」の日記で書いた、シャブリで使われていた支柱を土に埋めるための道具が何なのかを探したのですが、これは残念ながら見つかりませんでした。

どこかに隠れて書いてあるのかもしれないので、本を貸してくれた人にざっと探してもらったのですが(フランス人だと斜め読みできるでしょうから)、ざっと見たところ記述はないようでした。

いわく、著者のバザン氏(ここブルゴーニュでは知らない人がいないくらい有名な政治家かつジャーナリストです)はコート・ドールの人だから、シャブリには詳しくないのだろうと片付けられてしまいました。

こんな分厚い本でも、ブルゴーニュワインのすべては語りきれないのですね…。

そう思ったのですが、翌朝、クイズの答えを考えてくださっていた「すぎちゃん」からコメントをいただいて、やはりこの辞書の何処かに書いてあるのではないかなと思いました。インデックスになっているのは3,000語でも、本の中で説明されている単語は316,000語と書いてあったので。

それで再び探してみたら、ちゃんと記載されているのが、あっさりと見つかりました! それを次回の日記に書きます。

続く


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2011/02/21

シャブリのサンヴァンサン 2011年】その8
クイズの答え (3)


クイズ「このベルトは何のため?」は、ブドウ畑で支柱を立てるという地味な道具だったのですが、やはりワインというとブドウの収穫を連想されることが多いようでした。

例えば、 shinkaiさんの推測
>ひょっとして葡萄摘みの時、摘んだ葡萄を入れる籠を押す為の棒がここに入り込む形なのかな、と。

ブルゴーニュでは、伝統的なブドウ摘み用のカゴがあって、担ぐというものだったようです。


ブルゴーニュでブドウ収穫に使ったカゴ (1) 横長型

前回の日記「百年前のシャブリのブドウ畑」に入れる昔の写真を探していたら、ブドウ収穫風景もあって、そのカゴが見える絵葉書があったのでリンクを入れておきます。
Beaune ? - Groupe de vendangeurs

ブルゴーニュワインのメッカであるボーヌがある地域のブドウ畑らしいと書いてあります。

柳の小枝で編んだかごの真ん中がくびれていて、肩に担ぎやすいようになっている形で、ブルゴーニュのブドウ収穫カゴとしてよく知られている形です。

何も入れない状態のカゴでもかなり重いので、これでブドウの収穫をするのは重労働だったと思います。雨などが降ったら、カゴが水を含んでよけいに重くなりますから!

ボーヌ市(ブルゴーニュ地方)にあるワイン博物館の展示物として、20世紀前半のカゴの写真が入っていました:
Panier de vendange beaunois

今ではもうブドウ収穫には使われませんが、美しいカゴだと思われませんか?

飾りに使う人が多いので、ブルゴーニュのお土産屋さんや園芸店などでは大小さまざまな形のを売っています。 小さなサイズのものはパン籠にしても素敵です。

☆ ネットショップ: Panier bourguignon de vendangeur en osier brut


ブルゴーニュでブドウ収穫に使ったカゴ (2) ブナトン

もう一つのブドウ収穫カゴに「benaton(ブナトン)」と呼ばれるものがあるのですが(ブルゴーニュ訛りだと b'nâton / ブナートン)、こちらはたまに売っているのを見かけます。

実用本位のカゴなので、装飾用に作って売ることは余りないように思います。

きれいに写真が入っているサイトがありました ↓
Panier de vendange (10 €) - Un autre monde pour vos annonces gratuites

「飾り用」と書いてありますが、実際に使っていたブドウ収穫カゴに見えます。10ユーロで売りに出しています。大きなカゴのはずですが、1,500円足らず。ワインファンの方だったら欲しくなりませんか?

私もこのタイプのをガレージセールで見つけて買ったのですが、そのくらいの値段ではなかったかな…。いろんなものをつっこんでおくのに使っています。

大きさが分からない?
下のサイトに出ている銅像がしょっているのが、ブナトンと呼ばれる形のブドウ収穫用カゴです ↓
Le porteur de benaton au château du Clos Vougeot à Vougeot


コート・ドールのブドウ産地でも、ブドウ収穫カゴの形が違う?

上にリンクしたワイン博物館のサイトの説明によると、肩にのせる横長のカゴはボーヌあたりで使われていたカゴの形で、ベナトンの方はニュイ・サンジョルジュの地域で使われていた形なのだそうです。

ブルゴーニュワインに関係がない方のために説明しておくと、ブルゴーニュ地方のコート・ドール県の高級ワインが生産されている産地は、ボーヌ市のあたりと(コート・ド・ボーヌ)、ニュイ・サンジョルジュ市のあたり(コート・ド・ニュイ)の2つに分けるのです。

ブルゴーニュ・ワイン地図

ボーヌとニュイ・サン・ジョルジュの2つの町はたいして離れているわけでもないのに、ブドウ収穫のカゴまで違うとは知らなかったです。

ボーヌ市で一番おいしいレストランではないかと思っている店の名前が、LE BENATONという名前なのですけど…。思い出せば、このレストランに行ったとき、友達がブナトンの意味を説明してくれたのでした。

そんな近くなのにカゴの形が違うかな、と、写真アルバムを眺めてみました。ブログのタイトルのバックで使ったブドウ収穫を祝う人たちの写真には、トラクターの上に昔のブドウ摘みのカゴを飾りに乗せていたのを思い出したからです。

その写真の説明を書いた日記:
ブドウ収穫の季節
vendange 2004


少し前に日記で書いたように(高性能の写真整理アルバム: Adobe photoshop Lightroom)、写真はかなりよく整理しているので、探し出すのは簡単。

ブログに入れた写真では見にくいですが、右手に写っているのが昔のカゴで、ブナトンと呼ばれる形でした。ワイン農家の人たちなので、家の残っている昔のブドウ収穫カゴを出してきたはず。

アルバムの記録を見たら、この写真をとったのはコート・ド・ニュイのブドウ畑、つまりニュイ・サンジョルジュ周辺地域でした。ワイン博物館が言っていることは正しいらしい。

そのほか、背中に背負う三角形のカゴとか、木の樽型(マコン市にある銅像)とかも使われていたと思うのですが、そこまで調べていません。


覚えたからって、知ったかぶりをするのはやめようっと

コメントでブドウ収穫カゴの話しを出されたShinkaiさんのために、ブルゴーニュの伝統的なカゴをお見せしようと思って画像を探したら、ひとつ学ぶことができてしまいました。ありがとうございます♪

本当は、ミニチアまで幾つもカゴを飾り用に持っているのだから写真をとれば良かったのですが、それをするのは面倒なので画像を探してしまったのが良かった!

今日の教訓: 横着は、思いがけない良い結果をもたらすこともある!

こんど、ブルゴーニュのワイン好きの人に、ブルゴーニュのブドウ収穫カゴの違いを持ち出して、「あなた、知っている?」なんて言ってみようかな?… でも、私なんかが言ったって、彼らは信じてくれないと思う。

例えば、「シャブリ(Chablis)」のことを言ったときには、ぜんぜん信じてもらえませんでした。

ワインの銘柄となっているシャブリですが、林業で使われる用語では、風や雨や雪で倒された木のことを指します。日本でフランス語を勉強していたときの知って、面白いと思ってすぐに覚えてしまいました。ブルゴーニュの友人に知ったかぶりをして話したら、全く信じてくれない。

その後、材木会社の社長さんがいる席で、またしつこく持ち出して、シャブリにはそういう意味もあるのだと弁明してもらい、ついでに「そんな言葉を知っているとは大したものだ」と褒めてもらって、やっと喜んだのでした!…

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2011/02/20

シャブリのサンヴァンサン 2011年】その7
クイズの答え (2)


前回の日記で、ブルゴーニュ地方にあるブドウ畑に立てられている支柱は、だいたいお腹の高さくらいになっていると書きました。

写真を見てお気づきくださったかもしれませんが、日記に入れた2つの畑(シャブリ、ロマネ・コンティ)とも、立てた支柱に金属のワイヤーを張ってブドウのツルを支える形でした。

針金を使わないやり方が現代に存在しているのかどうかは確かめたことがないのですが、ブルゴーニュのブドウ畑を見ると、どこでもそうやっているように感じています。

近代的な道具を使えるから針金をピンと張れるのであって、昔はできなかった方法ではないでしょうか?

逆に、ワイヤーを張らなかったら、それほど頑丈な支柱を立てなくても良かったはず。


昔のシャブリの畑の様子を見せる絵葉書

支柱を地面に押し込むために鎧のようなベルトを着けていたという、昔のシャブリの畑はどうだったのかが知りたくなりました。

20世紀初頭のシャブリのブドウ畑での仕事を写した絵葉書を発見♪

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2011/02/19

シャブリのサンヴァンサン 2011年】その6
クイズの答え (1)


前回の日記で出したクイズの答えを考えてくださった皆さま、どうもありがとうございます!♪

シャブリのワイン祭りで民族舞踊保存会で踊りを披露してくれた男性たちがしていた腹巻のようなものが何のためのものなのかをクイズにしたのでした。


クイズの答え

正解がなかなか出ないのでヒントとして入れた写真の1枚は、こちらでした ↓



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