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2011/10/31

シリーズ記事 【パリとピカルディー地方の旅行】 目次へ
その3: パリ観光 (3)


パリに来ると、外国旅行をしている気分になります。だって、パリ以外のフランスとは国が異なるほど違うと感じてしまうのです!

例えば、下は前回の日記で書いたカフェに座っていたときに見えていた隣のカフェ。



フランス語がお分かりになる方にお聞きします。
このカフェ・レストランをご覧になって、なんか変だな… と感じられませんか?

私はパリ以外では、こういう風に書いてあるのを見たことがないような気がするのです。

地方でもあるのかもしれませんが、パリの観光スポットのあたりを歩いていると、これと同じことが書いてあるレストランがやたらに目につきます。


パリには何でもある

しゃれたフランス製品やブランド物を探すなら、東京で探した方が簡単だと思っています。



でも、パリなら探せるのでしょうね。

地方にいると、日本からブランド品などの買い物を頼まれたって見つけだせまん。

先日の旅先で知り合った夫婦と話していたとき、ブルゴーニュで一番大きな街ディジョンは美しいという話しをしたとき、意外な返事が返ってきました。

マダムはステキなお店があるかと聞いてきたのです。買い物が好きなのは日本人だけではないみたい。いや、普通の女性なら好きなのかな?...

私は観光するのに美しい古都だと言いたかったので、即座に「大したお店はありません」と答えてしまいました。

田舎にいると、誰かにプレゼントを買わなければならないときには本当に困ります。逆に、フランス奥地に住んでいる友達を食事に招待したときなども、とんでもなくつまらないものを持ってきてくれることが多いです。

パリに行くと、あらゆる趣味に合うように色々なものを売っている!

今回の旅行で目にとまったのは、これ ↓



ウィンドウショッピングを楽しもうと思ったら、フランスではパリくらいしかないのではないかな?...

催し物がたくさんあるのもパリ。

パリに着くと、まずキオスクで1週間分の催し物がぎっしき書かれている「Pariscope」という安い小冊子を買います。インターネットが発達しても続いているのは、この雑誌が非常に安いからでしょうね。

眺めていると、コンサートや特別源など、何かしら面白そうな催し物が見つかります。本当にパリに文化は集中している...。

パリは好きではないのですが、やはりパリに行かないと何もない!

でも、着いたとたんに「パリには人が多すぎる…」と、ため息がでてきます。

レストランのテーブルの間隔が狭いのも不愉快...。東京だって、こんなにテーブルをぎゅうぎゅうに並べたりしないのではないかな? パリっ子たちって、人とくっついているのが好きなのだろうか?...


パリ到着第1日目にして、もう田舎が恋しくなりました。

その日、コンサートが始まるまでにはまだ時間があるので、静けさを求めて夕暮れのサンルイ島を散歩することにしました。

ー 続く ―


ブログ内の関連記事:
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目次: 旅行したときに書いたシリーズ日記のピックアップ


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2011/10/30

シリーズ記事 【パリとピカルディー地方の旅行】 目次へ
その2: パリ観光 (2)


ノートルダム寺院を出てから歩いていたら、厚着しすぎていたせいか喉が渇いていました。

気がつくと、パリで有名なアイスクリーム屋「ベルティヨン(Maison Berthillon)のアイスクリームとシャーベット」という文字が書いてあるカフェがありました。

ブランドものには嫌悪感さえ感じる私なので、ここのアイスクリームも食べたことがなかったかもしれない。

ともかく、アイスクリームが食べたくなる夏にサンルイ島にある本店の前を通ると、いつも行列ができていて、そんなところに並ぶ気などおこらないです。


ベルティヨンのアイスクリームを食べてみる

カフェはテラス席でも寒くなさそう。そこで有名なアイスクリームを食べてみることにしました。

いつもなら震え上がっている時期なのに、テラスで、しかもアイスクリームなんかを食べるなんて愉快ではないですか?



セーヌ河の畔のカフェなぞに座っていると、観光客らしい気分になるのも楽しい。夕暮れ時なせいか、シックなパリという落ち着いた雰囲気があるカフェでした。


アイスクリームとシャーベットを選びました。

いやあ、おいしいですね。
有名だからお客さんがいるだけなのだろう、とは侮ってはいけないのだ~!



ミシュランの星を持つようなレストランの自家製アイスクリームやシャーベットほどにはお上品で奥深い味ではないですが、かなり美味しいです。

このレベルのアイスクリームを、カフェで気楽に食べられてしまえるのが何よりの魅力。

ブログ内の関連記事:
★ このシリーズ記事の目次: パリとピカルディー地方の旅行
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情報リンク
パリ情報.fr 「Berthillon-ベルティヨン」
Maison Berthillon (オフィシャルサイト)


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2011/10/29

シリーズ記事 【パリとピカルディー地方の旅行】 目次へ
その1: パリ観光 (1)


10月末に帰国するためにパリに向かうので、少し早くブルゴーニュを出発して、パリと国際空港の近くの地域に滞在する旅行をしました。

ハロウィーンの時期には冬の始まりという意識があるので、寒くても困らない服装を小旅行用のカバンに入れて出発。ところが、信じられないほど暖かい。用意した服装の中では軽いものとコートくらいしか使えませんでした。

とはいえ、旅行するときにお天気が良いのは嬉しいことです。

下はパリのモンマルトルにあるブドウ畑。



今が見ごろというブドウの葉の紅葉でした♪


ノートルダム寺院

到着した日の夜は、コンサートの予約をしていました。それで、コンサート会場の近くを散歩することにして行ったのが、ノートルダム寺院。

町の大きな教会に入るときには、パイプオルガンの練習をしている人がいるのを期待します。そういうのに時々ぶつかるので。

昔のノートルダム寺院では週に1回、パイプオルガンの無料コンサートがあったのを思い出していました。いつの間にかなくなってしまったのですが、日本のガイドブックでは相変わらず書いてあったので、しばらくは諦めずに行ってみていたのです。

この日、教会の入り口をくぐってもパイプオルガンは聞こえてきません。いつものように凄い観光客の数...。がっかり。去年の冬に行ったときにはコンサートのための練習に出くわして喜んだのに…。

行ってしまったので、教会の中を一周することにしました。歩き始めたら、「ちょっと道をあけてください」と声をかけられました。

何かと思ったら、向こうから聖職者の服装をした男性が2人歩いてきます。緑色の服を着た人は黒人で、東方の3博士を思わせました。

ミサが始まるらしい。でも、このノートルダム教会くらい大きいと、中央部分でミサをして、観光客はその空間には入らなければ観光を続けられるのです。


教会のお香が好き

祭壇の後ろを回ったら、ミサのお香をたく煙が流れているのが見えました。



このお香が好き。

祭壇の横から眺めていたら、煙は列席している人々の方に流れていくのが分かりました。



お香はせっかく焚いているのですから、やはり煙は信者さんたちの方向に流れて欲しいですよね。教会の構造がそういう風になっているのだろうか?… あるいは、そちらに流れるための工夫があるのだろうか?…


なんと美しい讃美歌...

祭壇にいたのは、さっき道をあけたお二人でした。そのうちの一人が讃美歌を歌いだしました。

素晴らしく美しい声! 横から眺めていないで、中央の席に座って聞くことにしました。



しばらく聞きほれていたのですが、あっけなく終わって、信者さんたちは席を立ちだしました。ミサの最後にはパイプオルガンの重々しい演奏があるので、それを期待していたのですが、ないらしい...。

たぶん正式のミサではなかったはず。正式の司祭さんはなしに、信者さんたちが集まって心をひとつにしていたのではないでしょうか? こういう小さなミサをフランス語で何と呼ぶのか教えてもらったことがあるのですが、忘れました。

でも、美しい声で歌うのが聞けて大満足。

さすがパリですね。私が住んでいるところの教会で聞く讃美歌は、音痴の高齢者が集まったサークル合奏団のように哀れな歌声ですから…。

ブログ内の関連記事:
ノートルダム寺院でバッハのクリスマス・オラトリオを聞く 2010/12/12
パリとワインの関係 (1): パリのブドウ畑とガンゲット 2016/02/01
★ このシリーズ記事の目次: パリとピカルディー地方の旅行
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カテゴリー: 建築物 | Comment (0) | Top
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2011/10/28
帰国するためにパリに行くのを利用して、少し早くブルゴーニュを出発してパリに滞在する計画をたてました。

10月下旬だというのに、例年になく暖かい陽気に恵まれた旅行になりました。

でも、人が多いパリは疲れる!

旅の最後は、空港からさほど遠くないピカルディー地方に1泊して、美しい黄葉の中で寛いでから日本に向かいました。

そのときの旅行について書く日記へのリンクを一覧にしておきます。


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2011/10/27
友達とお昼を一緒にする約束をしていたのですが、少し時間があるので小さな町に立ち寄りました。

数えきれないほど行っているけれど、美しいロマネスク教会を少し見学しようと思ったのです。ゴシック様式の教会とは比べ物にならないほど、小さなロマネスク教会が好きなのです。

その前にカフェに行こうとして車のエンジンをかけようとすると、こちらの方に歩いてくる男性の姿が見えました。

この町に来るとばったり出会うことが多い友達でした。また出会うのではないか、町に到着したときに思っていたのですが、やはり!

カフェに入っておしゃべりをしました。

定年退職してから何年にもなりますが、相変わらず元気に忙しくしている様子。人助けが好きなクリスチャンなので、色々なところで活躍しているらしい。

カフェを出たあとは、教会に行ってちょっと用事をし、それから何かの集まりに参加するのだとのこと。

教会に行くのは献金箱からお金を出すためなのだ、と言います。面白いので一緒についていって見せてもらうことにしました。


献金箱をあけるのを初めて見た♪

喜ぶこともないと言われそうですが、普通では見れないものを見るのが好きなのです。



立っている黒いものが献金箱。

予定通り教会を見学していたら、この場面で彼にばったり出会ったでしょうから面白かったのに。「泥棒~!」と後ろから囁いたりして!

いくらクリスチャンでない私でも教会の中で大声をあげるのは遠慮しますから、そっと近寄って、耳元でささやいて驚かせるという悪戯! やりたかったな…。

この箱は、左に写っている棚に並べてある絵葉書が欲しい人が代金を入れるためのものです。

この教会には献金箱は2カ所にあって、もう一つはロウソクを買うための箱でした。夏の観光シーズンには、1日で300ユーロくらい入ったりもするそうです。

この町に来ながらこの美しい教会を見ない観光客は皆無に近いとは思いますが、そんな額になると聞いて驚きました。

旅の便りを書く人が絵葉書を買うらしい。それと、教会の上の方にあったよく見えない彫刻の写真に人気がある。

ひとつ学びました。

ロウソク代収入は宗教上の行為なので無税になりますが、絵葉書の売り上げ収入は商業行為としての税金が課せられるのだそうです。

それで、2種類の収入を分けていました。



これはミサのときに回ってくるのに使うカゴでしょうね。


教会には泥棒が入る

献金箱からお金を取り出すのは、毎日やっているのだそうです。教会のための色々な仕事は、信者さんたちが交代で請け負っているのだそうです。そういえば、聖水を入れるというのもありますね。

献金箱の中をマメに空にするのは、泥棒がお金を盗むからとのこと。よくやられるらしいのだそうです。

手口は、お金を入れる箱の穴から、紐の先にガムか何かつけて入れ、それでお札を釣るという手口だろうとのこと。そういうフランス映画があったのだそう。



箱の開け方も見てしまったし、中を覗き込んで写真も撮っているのですが、こういうのはブログなんかで公表するのは止めておきます。

でも、箱の中は単純になっている。とられてしまっても仕方がないように見えました…。そもそも、日本の賽銭箱のように目立つ場所ではなくて、薄暗い片隅にあるのだし…。

棚の中で残り少なくなっていた絵葉書を補給するのを手伝いました。そのために、控室(名前がついている部屋ですが忘れた)にも入れてもらいました。こちらも普通では入れないところなので、おもしろい見学になりました。



右に並んでいるのは、ミサのお手伝いをする子どもたちの衣装。この教会には聖歌隊もいるのだそう。


日本の賽銭箱って、どんなだっけ?

日本の神社仏閣のお賽銭収入というのは、かなりの額になるのではないでしょうか? 拝むところには必ず賽銭箱があります。その前に立ったとき、たとえ信仰心が全く無くても、手お合わせるときには賽銭を入れないと格好がつきませんから。

日本のお賽銭箱の形を思い出すと、上に柵があるのが目に浮かびました。そこから覗き込んだとしても、中に入っているものは見えないように思います。

工夫にたけた日本人のことですから、何かしらからくりがあって、粘着物をつけたヒモを穴から入れてお札を釣るのは無理なのではないかな?…

形を調べるために検索してみたら、お賽銭箱というのは欲しかったら簡単に買えるらしいので、驚きました。

楽天市場で販売されている賽銭箱

老木の所有者など、しめ縄をして賽銭箱を設置したりすることがあるのだろうか?…

それにしても、賽銭箱のデザインの豊富さにも驚きました。日本中にある賽銭箱の数はすごいのだろうな…。

賽銭泥棒というのがあるかと検索してみたら、やはり日本でもあるらしいですね。賽銭箱ごと持っていってしまう、というのもあるらしい。

紐では釣れないような工夫が日本の賽銭箱にあるのだとしたら、それを友達に教えてあげようとしたのですが、分かりませんでした。

それはそうですよね。インターネットで箱の中を見せて、こうなっていますと説明したら泥棒に利用されてしまう!

ブログ内の関連記事:
教会のミサから出てきた友人に、「神様~!」と言われてしまった 2010/04/04
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路にあったチャペル 2007/10/03

外部リンク
賽銭箱デザイン学会



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2011/10/26

ディジョン市美術館 その2


前回の日記で書いたように、ブルゴーニュ公の棺の彫刻を見るためにディジョン美術館に行ったのですが、他の展示室も少し眺めてきました。

この美術館には見事な作品がたくさん展示されているのですが、なぜか非常に気になる彫像があります。

むかし、初めてこの美術館を訪れたときにも強烈な印象を受けたのを覚えています。

こちら↓


Jeune pêcheur à la coquille

ジャン=バティスト・カルポー(Jean-Baptiste Carpeaux)の作品です。オリジナルの石膏像はパリのルーブル美術館にあるそうですから、すごい作品というわけではないのかもしれません。

でも、この貝に耳をつけている漁師の男の子のいたずらっぽい表情が、ゾクッとするほど生々しいのです!



情報リンク
☆ 国立西洋美術館: ジャン=バティスト・カルポー『ナポリの漁師の少年』
☆ ルーブル美術館: Jean-Baptiste CARPEAUX, “Pêcheur à la coquille”
☆ ディジョン美術館 ― 大公たちが残した傑作軍


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2011/10/25

ディジョン市美術館 その1


ブルゴーニュ地方の行政中心地ディジョンには、ブルゴーニュ公国時代の宮殿の一部を使った美術館があり、地方都市としてはトップクラスの所蔵作品を誇っています。

その中でも目玉となっている展示物は、ブルゴーニュ公の立派な棺ではないでしょうか?


2人のブルゴーニュ公の棺



フランス王家より豊かだったとも言われるブルゴーニュ公国時代の遺品は、スイスなどに没収されていてブルゴーニュ地方には余り残っていないので、当時の贅沢さを知ることができる貴重な遺産となっています。

ブルゴーニュ公国が隆盛を誇った時代には以下のあだ名で呼ばれる4人のブルゴーニュ公がいるのですが、ここにある棺はフィリップ豪胆公(写真)と公妃マルグリットと一緒のジャン無怖公(写真)だけ。

フィリップ豪胆公(Philippe le Hardi 1342-1404年)
ジャン無怖公(Jean sans Peur 1371-1419年)
フィリップ善良公(Philippe le Bon 1396-1467年)
シャルル突進公(Charles le Téméraire 1433-1477年)

シャルル勇胆公の墓は、ベルギーの古都ブルージュにある教会の中に、彼が溺愛した一人娘マリー・ド・ブルゴーニュ(ブルゴーニュ公国最後の後継者だったけれど若死にした絶世の美女)と並んで立派な墓(写真)が残っています。

不思議なことに、上にあげた4人のブルゴーニュ公の中で最も人々に愛されていたフィリップ善良公の墓は存在しません。

現在ディジョン美術館にあるブルゴーニュ公の棺は、ディジョンの町はずれにあるシャンモル修道院(Chartreuse de la Sainte-Trinité de Champmol)にフランス革命まで安置されていました。フィリップ善良公もそこに遺体を安置されて、息子のシャルル勇胆公には立派な棺を作る指名があったはず。

でも、戦争で忙しくて時間がなかったのか、父親と仲が悪かったから無視したのか、ついにフィリップ善良公の棺はつくられませんでした。


ディジョンにあるブルゴーニュ公の棺は、今だけ貴重な姿が見える

この日記の一番初めにいれた写真は数年前に撮影したものです。今ディジョンの美術館に行っても、この部屋は閉鎖されていて入れません。

しばらく前から部屋は修復中で、棺の彫刻は修復されるためにアメリカに行ったと聞きました。

フィリップ豪胆公の棺の方は、棺の下にある見事な彫像(泣いている聖職者たち)が帰ってきて展示されているらしいと聞いたので見に行ってみました。

10年1日のごときで何も変化しなかった古都ディジョンは、社会党の市長になってから見違えるほど活気づきました。市営美術館も入場無料になったので、棺を見に行くだけでも気楽に立ち寄れるのでした。

棺の下に並んで、ブルゴーニュ公の死を悲しんでいる僧侶たちの行列はバラバラにされていました。今までは気が付かなかった些細な点までよく見えます。



左側に写っている鼻をつまんだ人が妙に気になったのですが、涙をこらえるために鼻をつまむというのがあるのかな?…



記憶に残っていたのは、僧侶たちが頭巾で顔を隠している姿だったのですが、こうやって偉そうにしている人たちもいたのに気がつきました。

普通なら見えない後ろ姿を見るのも興味深かったです。 棺の下に並んでしまったら見えないはずの部分まで彫刻がほどこされているものが大半でした。



修復が終われば、もとのように棺を並べた姿になるので、バラバラになった僧侶の像を見れるのは今だけなのだそうです。


まだアメリカにいるブルゴーニュ公

ジャン無怖公の棺を飾る泣く僧侶たちは、現在アメリカ各地で展示されているそうです。

予定表を見たら、2012年の4月中旬まで入っている。ディジョンに帰ってきてから組み立てられるとすると、もとの姿を見れるようになるのはまだずっと先ですね。

展示室が再び公開されるときには、棺を上から見ることができるようになるそうです。昔は中二階のようなスペースがあって、棺に横たわるブルゴーニュ公の姿を上から眺めおろして良く見えたのですが、いつの頃からかそこに上がるのは禁止になっていました。

ジャン無怖公の僧侶たちの彫像も取り外して解体されたらしく、次のサイトで実によく眺めることができます。
The Mourners Tomb Sculptures from the Court of Burgundy

実物を見るより良いかもしれない。マウスで僧侶たちの像をクルクル回してみることまでできるのです!

ブログ内の関連記事
★ カテゴリー: ブルゴーニュの歴史

情報リンク
ディジョン美術館オフィシャルサイト: Musée des Beaux-Arts de Dijon
La chartreuse de Champmol, « Saint-Denis des ducs de Bourgogne » (XIV°-XV° siècles)
☆ Wikipedia: シャンモル修道院
☆ フランス政府観光局: ディジョン


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カテゴリー: 歴史 | Comment (2) | Top
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2011/10/20

シリーズ記事 【イタリア経由 クロアチアへの旅】 目次へ
その14
イタリア : (8-2)  サン・ダニエーレ・デル・フリウーリ
― フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州


前回の日記でサンダニエーレの町がすっかり気に入ったことを書いたのですが、もちろん、この町に来たらサンダニエーレの生ハムを食べなければなりません!

町の中心地にはレストランが何軒かあったのですが、どこも「Prosciutteria」や「Prosciutte(プロシュット)」の文字が見えます。観光客が多い町なのでしょうか?

生ハムの産地だからご自慢料理はそれなのでしょうけれど、地元の人はそれ以外のものを食べにレストランに行きたいのではないかな?

そうは思ったのですが、私たちは美味しい生ハムが食べられるレストランを探しているのですから幸いなことです♪

すべてのレストランの前まで行って、どこが良いかを検討しました。


サンダニエーレの生ハム


イタリア産の生ハムといえばパルマ産の方が有名でしょうか? 少なくともフランスではパルマ産の方が有名です。というか、一番簡単に手に入ります。

でも、私はサンダニエーレ産の方が質が高いように感じているのです。パルマとサンダニエーレの場所を調べてみたら、かなり位置は離れているのですね。


大きな地図で見る  (A) サンダニエーレ   (B) パルマ

日本で市販されているイタリア産の生ハム:
サンダニエーレ産
パルマ産

パルマとサンダニエーレには値段の差があるかなと調べたかったのですが、面倒なのでやめました。


地元で食べるサンダニエーレの生ハムは最高♪

どこも同じかなという気がしないでもなかったのですが、なんとなく気に行ったレストランで夕食をとることにしました。

もちろん、生ハムを前菜に!



サンダニエーレの生ハムを何と食べ合わせたら味が違うかを試食するような料理。メロン、ハム、オリーブなどが添えられていました。

何と一緒に食べても美味しかった。この透き通るような薄さがたまりません。こんなにたくさん出してくれてしまったら食べきれないと思ったのですが、ぺろりと食べてしまいました!

次は、ホテルのレセプションの人が電話で口走っていたと思った料理。生ハムを入れたパスタです。



生クリーム風味ですね。生ハムを切って残ってしまう端っこの部分を使っているのかな?… ともかく、非常に美味しかったです。いつか真似してみたい食べ方。
 
パルメザンチーズが入っている器も豚ちゃんなので笑ってしまいました♪


生ハムを展示しているお店だった!

この夜、お客さんはほとんどいなかったのですが、とても大きなレストランのようでした。

ふと見ると、奥の方に生ハムを切る道具や、丸ごとの生ハムが飾ってある。



生ハムを固定して切りやすくする道具は私も持っていたことを思い出しました。

スペインの生ハムを丸ごとかったらスライサーをプレゼントというのにつられて買っていたのです。あれはどこに放り込んでいたかな?...

後でトイレに行ったときにはびっくりしました。

部屋はたくさんあって、奥の方の部屋には所狭しと生ハムが飾ってあったのです。

飾ってあるわけではなくて、レストランで使う生ハムを吊るしていたのだと思う。 あるいは、生ハムの販売もしている可能性もあります。



ともかく、恐ろしいほどの量でした。

庶民的な雰囲気のレストランでしたが、ひょっとしたら、生ハムを食べるには町で一番のレストランだったのかもしれない...。


サンダニエーレでサンダニエーレを買う♪

翌朝は生ハムを売っている店に行って買い物。親切な店員さんが、違いや保存方法などを説明してくれました。

でも、大きな声で早口のイタリア語でしゃべりまくるので、聞いていると気絶しそうになりました。

生ハムなどを買ってしまったために、この後の旅行は、ホテルの冷蔵庫に押し込んで苦労するという羽目になりましたが、無事に旅行してくれました。

苦労話しについて書いた日記:
なま物を持って旅するのは楽ではない! 2011/10/01

この旅行記は1カ月もたって書いています。スライスして真空パックにしたものは、開封したらすぐに食べなければいけないとのことだったので、とっくに食べてしまいました。

でも、塊の方は大事にとっておいて、昨日あけてみました。

突如、友人たちを集めての食事会に出すことにしたので少し心配ではありました。

でも、真空パックの生ハムは日持ちするものなのですね。長旅をしたのに新鮮な味でした。でも、レストランのように超薄くはスライスできなかったのが残念…。

ブログ内の関連記事:
自家製のハムとソーセージが美味しかった♪
目次: ハム・ソーセージ類
★ このシリーズ記事の目次: イタリア経由 クロアチアへの旅
目次: 旅行したときに書いたシリーズ日記のピックアップ

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【イタリア在住者のブログ「イタリア・絵に描ける珠玉の町・村・そしてもろもろ!」】
生ハムとユダヤ人の足跡 フリウリ・ヴェネツィアジューリア


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2011/10/20

シリーズ記事 【イタリア経由 クロアチアへの旅】 目次へ
その13
イタリア : (8-1)  サン・ダニエーレ・デル・フリウーリ
― フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州


前日の夜、海水浴客が大勢来ているせいか大変な人手でホテルとレストランを確保するのに苦労して不機嫌になっていた私たち(そのことを書いた日記)。この日の夜は海を離れて山の方に行ったらすいていて快適な夜を過ごせるはずだ、ということで意見が一致しました。8日目の夜の宿探しです。

どこに行くかの当てもないので、生ハムの産地として有名なサンダニエーレ町に行こうということになりました。つまらない町かもしれないけれど、本場で生ハムを食べて、ついでに生ハムを買えば満足できるだろうという計画。


魅力あるサンダニエーレの町

生ハムは「サンダニエーレ」と呼んでいますが、町の正式な名前はSan Daniele del Friuli。「サン・ダニエーレ・デル・フリウーリ」あるいは「サン・ダニエレ・デル・フリウリ」とカタカナ表記されるようです。

ハムの産地なので、山の中なのだろうと想定していました。ただ泊まるだけなので、つまらないところでも我慢しようね、ということだったのですが、これが素晴らしい町だったでした。

フランス人と旅行しているときに行き場所に迷うと食べ物で有名なところに行ってみることが多いように思います。スペインを旅行したときも、 パタネグラの産地まで、山の中を延々と進んでいったことがありました。でも、そこはサンダニエーレのように観光という意味で満足できるところではありませんでした。

サンダニエーレは、旅の途中で1泊するのには理想的な町でした。つまり、見学するところがあって、静かで、美味しいものが食べられる、という3拍子。

しかも、到着してすぐに見つけたドゥオーモの近くにあるホテルで簡単に部屋を確保できました。とは言っても、少し時間はかかりました。

ホテルのレセプションの女性が電話で話していて、それがなかなか終わらなかったのです。イタリア人がおしゃべりしているのを眺めるのは楽しいのですが(ジャスチャーもあるので)、ちょっと長すぎる! 部屋がないなら他のところを探したいので受話器を離れてひと言でも応対してくれると嬉しかったのですが、延々とおしゃべりを続けていました。

でも、空き室がなかったら、何とか言うのではないかと思ったし、ホテルの前には「満室」の表示もないので辛抱強く待つ!

イタリア語で話しているのでちっとも理解できませんが、大勢で行くレストランのメニューを決めているように感じました。料理の名前が色々でてくるので。

生ハムを入れたスパゲッティーらしい料理名が出てきました。へえ、そんなのがあるの? その夜レストランに行ったらあったので、迷わずそれを注文しました。生ハムを堪能した話しは次回にして、今日は見学したところのお話しを書きます。


夕食まで少し時間があるので、町の中心にあるドゥオーモに入ってみました。外見は大したことはなかったのですが、中はご立派! サンダニエーレはそんなに栄えた町だったのでしょうか?



何も見学するところがない町は、いくら快適なホテルでも私は満足できません。それで、すっかりサンダニエーレが気に入りました。

それに観光客がほとんどいなくて、イタリアにいる~♪ という雰囲気にひたれたのが嬉しかったのです。ここまでの旅行ではドイツ語ばかり聞こえてきていて、どこを旅行しているのか分からなくなると思ったこともありました。

旅をしていて、その国の人たちを観察するのは興味深いです。イタリア人は特に、眺めていて面白い国民だと思います。ジェスチャーがすごいし、すごく気取っている男性もいる。どういう風に料理を食べるのなんかを見るのも面白い。

日本で仕事をしたフランス人の社長さんが言っていたことを思い出します。

いつも忙しい出張で外国に行くので、ほとんど観光していない。でも、少し時間があいたときにはホテルのロビーに座っているのだそう。そこにやって来る人たちを見ていると、どういう国なのか見えてくるのだそうです。そうかもしれないな… と思います。真似したことはありませんが。


度胆を抜かれたサンタントーニオ・アバーテ教会

翌朝は出発してヴェネチアに向かいます。そこではホテルを3泊予約してあるので安心。

サンダニエーレの町を出る前に、前夜に目ぼしをつけておいた店で生ハムを買うことにしていました。店が開くまでは少し時間があるので、町を少し散歩しました。

小さな教会らしき建物の前に、見事な壁画らしいものを写した余り質の良くない写真が貼ってありました。どこかでやっている催し物のPRかなと思いながら中に入ってみると、それはこの教会の壁画の写真だったのでした!



この Chiesa di Sant'Antonio Abate は、この辺りで観光するなら必見! というほど有名ではない教会のはず。それなのに、こんなに見事に残されている壁画があるなんて!

イタリアって、そういう国なのですよね。こういう驚きを何回したことか?… イタリアには何度も行っているので、もう主だったところは全部見てしまったと思っていても、いくらでも見るべきところに行き当たります。

ふらっと歩いていたときに出会う感激は大きいです。

1枚だけ壁画のアップを入れておきます。



左隅の男性はサン・セヴァスチャンのはず(日本語では聖セバスティアヌス?)。

絵画に描かれる聖人にはそれぞれ象徴があるので見分けられるのですが、教えてもらってもすぐに忘れてしまう。でも、矢を打たれた姿をしているサン・セヴァスチャンだけはすぐに覚えてしまったのです。別にセヴァスチャンという名の友達がいたわけでもないのに、なぜなのかな?…

たくさんの矢を無残に射られたセヴァスチャンの絵が多いのに、この絵の矢は1本だけ。なにか恍惚としているようにも見える美しい絵でした。

この教会の壁画は、次のサイトに入っているリンクでパノラマ写真を堪能することができます:
☆ Museo del Territorio: Chiesa di Sant'Antonio Abate


次回はサンダニエーレの生ハムについて書きます。地元で食べると、どうしてこんなに美味しいのだろうと思ってしまいました。それもこの町での滞在を喜んだ理由の一つとなりました。

― サンダニエーレの続きへ ―


ブログ内の関連記事:
★ このシリーズ記事の目次: イタリア経由 クロアチアへの旅
目次: 旅行したときに書いたシリーズ日記のピックアップ

情報リンク
【イタリア在住者のブログ「イタリア・絵に描ける珠玉の町・村・そしてもろもろ!」】
生ハムの サン・ダニエレ・デル・フリウリ・と、おまけ


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2011/10/19

シリーズ記事 【イタリア経由 クロアチアへの旅】 目次へ
その12
イタリア : (7-2) アクイレイア― フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州


今回の旅行で最も感激した訪問地の一つはアクイレイアでした。前回の日記の続きで、アクイレイアのバジリカを見学したときのことをメモします。


総大司教座のあるBasilica di Santa Maria Assunta

アクイレイアのバジリカは「総大司教座聖堂」とも呼ばれるので、大変な権威があった聖堂なのですね。

最も古い遺跡は4世紀とも言われますが、現在見られる聖堂はロマネスク様式と、修復されたときのゴシック様式になっています。

入ると驚くほど広い大聖堂で、祭壇にある壁画、床を覆うモザイクの見事さに圧倒されます。




見事なモザイク

モザイクが発見されたのは1909年だそうです。これだけ広大なモザイクが出てきたら大変な驚きだったでしょうね…。

出来る限りモザイクのあらゆる部分を写真に収めようと写真を撮りまくったのですが、気に入ったモチーフをお見せします。



大きなブドウの房を持った人がいます。ブドウの収穫風景? ワインは大切だものな… などと思ってしまうのですが、キリスト教でワインは神の血と表現されるから描かれているのでしょうね。

キリストの血としてのワイン。日ごろ不思議に思っているのは、「これはキリストの血である」と言って司祭さんが飲むのは白ワインなこと。血なら赤ワインにすべきだと思うのですが、いつの頃からかフランスでは白ワインになったらしい。

確かに、お昼前のミサでワインを飲むとき(司祭さんしか飲まないのも不公平だと思うけど)、食前酒のように白ワインを飲みたくなる、と私も同感します。そんなことは理由ではないのでしょうけれど! でも、ワイン産地のブルゴーニュではワインの銘柄まで指定していた司祭さんもあったのですから、白ワインを飲みたいということになったとしても不思議はない気がします。


聖堂の床にあるモザイクだけでもわざわざ見に行く価値があると思ったのですが、博物館のようになっている部分(ここはクリプトだったと思う)にあるモザイクはもっとすごかったです。

床の周りを歩けるようにガラスで覆った道ができていました。ガラスはもっと上も下も磨いておいて欲しかったですが、文句は言えない…。



雄鶏と一緒にいるのは亀なのだそう。始めに見たときはカエルかと思いました。写真では甲羅がついているのがよく見えますね。

もっとたくさんモザイクが見える動画を入れておきます。




クリプト(地下礼拝堂)の壁画

初期の教会が土台になっていた部分であるクリプト(地下礼拝堂)は2つ見学でき、それぞれに特徴があるというのも凄い。

壁面をすっかり覆う壁画があるクリプトの方には圧倒されました。壁画は12世紀に描かれたものなのだそう。



こんなに美しいクリプトを今までに見たことがあったかな?... しばらく居座って、色々な角度から写真をとりました。

でも、狭いクリプトなので全体の様子がでません。こちらも動画を入れます。




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☆ Wikipedia: Basilique patriarcale d'Aquilée

【イタリア在住者のブログ「イタリア・絵に描ける珠玉の町・村・そしてもろもろ!」】
アクイレイア・グラード 2007/03/ 27
アクイレイア・ローマに次いで栄え、そして衰退の町 2006/05/27


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