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2012/03/31

シリーズ記事 【2012年3月: フランシュ・コンテ地方の旅行】 目次へ
その2


フランスの田舎育ちの友人たちは、子どもときにはアルミのミルク缶を下げて近所の酪農家にミルクを買いに行くのが役割だったと話します。

でも、そういう小規模な酪農家は少なくなって、私が住んでいるところでも、昔はそんな生活をしていたそうですが、ミルクを分けてくれるような酪農家はいなくなっています。

ところが、ブルゴーニュのお隣りにあるフランシュ・コンテ地方の田舎に行くと、昔のフランスが感じさせられます。

大半は組合組織のようですが、小さなチーズ工房が至るところにあるのです。地元の人たちが、作り立てのバターや生クリームを買い物ができるのは羨まし限り...。

ブルゴーニュでは簡単にワインを買いに行けますが、こういうのは毎週買いに行く必要もないのだから、近くにあっても大したメリットにはならないのです。

地元の人たちは、どこのチーズやバターが美味しいのか好みを持っているのでしょうが、旅行者として行くと、あちこちにあるチーズ工房の中からどこを選べば良いのか迷ってしまう。今回のフランシュ・コンテ旅行では、お気に入りにしたミルク工房のほか、レストランで推薦されたところにも行ってみました。


牧場の風景が好き

フランスには長閑は田園風景が広がっているのですが、環境破壊の槍玉にあげられるのは農業です。戦後の農業政策では農業の近代化と大規模経営が推進されました。

広大な穀物畑で、小型飛行機くらいの大きさはあるトラクターが、翼を広げて農薬を撒いているのを見ると、土壌は汚染されているのだろうな... と実感します。

もっとも、面積あたりの農薬使用量では、日本はフランスを抜いて、世界でトップという統計を見ました。発表しない国もあるはずなので、実際には日本が世界第1位とはいえないとは思いますが。

日本では見た目の良い野菜や果物が売られているのですから、農薬使用率が高いと言われなくても、そうだろうなとは感じていました。

でも、国土に占める農用地面積の割合は、フランスは54%で、日本はたったの12%。農薬で国土が汚されているという意識は、日本ではフランスよりずっと低いはすですね。

フランシュ・コンテ地方には森と牧場が広がっています。放牧というのは、ただ野原に家畜を放し飼いにしているのだろうと思っていたのですが、好ましい牧草がよく育つように、草の種を蒔いたり、肥料を与えたりしているのだそう。でも、牛などは、生えている草をそのまま食べるわけですから、殺虫剤などをまいているはずはないですよね?

日本にいたときには牧場が遠い存在だったので、牧場の風景が好きです。春が訪れると、森に小さな花のカーペットができるのを喜ぶのと同様、牧場に牛たちが戻ってきているのを見るのが格別に嬉しい。

書いている3月中旬のフランシュ・コンテの旅行では、お天気が良かったので、おそらく日中だけ放牧しているのだろうと思われる牛の姿がちらほら見えました。


小さなミルク工房に買い物に行く

お気に入りしたミルク工房に、また行きました。人口150人にも満たない小さな村にあります。

ささいなことでもブログに書いておくと記録になります。バターがこんなに美味しいものかと驚いたのは、かなり前だったような気がしていたのですが、たった1年前のことでした:

頭から離れないほど美味しかったバター 2011/07/10

早朝からミルクの加工作業をしていて、午前中だけ買い物ができます。チーズを枠に入れる作業を見てみたいと思っていたのですが、到着したのは午前11時ころ。チーズづくり作業が終わって、ミルクを入れたタンクを清掃しているところでした。



セラーの棚に並べてあるのは、コンテAOCチーズ です。

小さなチーズ製造所なので、熟成期間が半年とか1年半とかになるコンテチーズを熟成するのは、よそに任せているのだそう。

できあがって納品されると、ナイフを入れて検査し、気に入らないものは返品するのだそうです。

「でも、問題ないんですよ」と作業員の人が言いました。
スライスしてパッケージし、スーパーなどに安く売ってしまえるから。

ほう~、それでスーパーで買ったコンテが美味しくないことが多いのですか... と、私は感心。


パターを成型する木枠

作業する人は交代でするようにも聞いていたのですが、前回行ったときと同じ、気持ちの良い青年が応対してくれました。こちらのことも覚えていてくださる。

それで、気になっていたバターを成型する道具(moule à beurre)を見せてもらいました。



バターを売っているのに、これ1個しかないとは驚き。でも、考えてみれば当然ですね。ここにいる作業員は1人だけなのですから、道具は1個あれば十分なのでした!

これはブナ材の木枠だそうです。夏にはバターが型に少しへばりついてしまうので、本当は菩提樹の木で作れれたものが最高なのだ、と言っていました。

バター型としては、他にもプラタナスの木も使われますが、タンニンがなく、木目の細かい木が向いているようです。

こういうバターの型抜き道具は、ガラクタ市なのでよく売っているので、飾りに欲しいなと思ったりもします。

博物館にある19世紀のバター成型木枠へのリンクを入れておきます。これは菩提樹の木で作ったものだと思うので。
Moule à beurre

木型で成型したバターの話しなどしても日本では馴染みがないだろうな... と思ったのですが、何でも売っている日本。木枠で型抜きしたらしい模様が入ったバターも売っていました。

バターはヘラで叩くか、木型で締めこむかして、水分を抜いた方が美味しくなります。

でも、この日本で売っているバターは、250グラムの3個セットで1万円近いお値段でした。 つまり、1個あたり3,000円強?!

いくら美味しと思っても、バターにそんなお金をかける方がいるのでしょうか? 売っているのだから、そういう身分の方々もいらっしゃるのでしょうけれど...。

ちなみに、私が買ったバターは、同じく250グラムで、1個1.30ユーロ(約150円)です。もっとも、これは地元の生産者直売だからのお値段ではあります。パリなどで、こういう手作りバターを買ったら、軽く倍額にはなるでしょうね。とはいえ、日本のは、その10倍?! すごい...。 


レストランで推薦された大きなミルク工房にも行ってみる

私がお気に入りにしたミルク工房は午前中しか買い物ができません。レストランの給仕長とおしゃべりをしていて、近くに行ったのに閉まっていて買えなかったという話しをしました。

給仕長は食材調達にタッチしているらしく、話しにでるミルク工房をみな知っているようでした。私のお気に入り工房が閉まっていたら、近くにあるこちらに行くと良い、と教えてくれました。大規模生産だけれど、乳製品の質は良いとのことで、レストランではこちらで買い付けをしてるようでした。

美味しいレストランで教えてくれる情報は貴重です。この地域には小さなミルク工房が軒並みあるので、お気に入りのところが閉まっていたときのために、何処が良いのか知っておくのは悪くない。そちらを覗いてみることにしました。

お気に入り工房からは、車で5分くらいのところにある村でした。

建物も大きいし、ちゃんと売店コーナーもありました。大規模と言っても、日本の感覚からいったら、とても小さなミルク工房でしたけど!



始めに目に飛び込んできたのは、近所の人が置いているという豚肉ソーセージです。

チーズを作っている作業を見学したとき、豆乳のように見えるプチ・レ(乳清)を流して洗っていたので、もったいない... と言ったら、豚に与えるのだと言われたのです。

こんな美味しいチーズができるプチ・レで育った豚肉もおいしいはず。

フランシュ・コンテはハム・ソーセージでも定評がある地方なのですが、豚肉の違いもあるのかもしれない。プチ・レの話しを思いながらソーセージを食べたいと思っていたので、まず、これを買うことにしました。

初めに行ったところには春に仕込んだコンテとモンドールのチーズがなかったので、これも買いました。

コンテチーズは、私は春か夏の草を食べた牛の乳で作られたもの、しかも1年くらい熟成したものが私は好きです。生産者やチーズ専門店で買うときは、何月の乳から作ったチーズかを聞けばすぐに教えてくれます。

でも、日本のデパートなどで買うときは、何カ月熟成したものだという表示を見て、自分で計算しなければならないのでしょうね...。輸入して店頭にならぶまでの期間も加味しなければならないでしょうから、春のミルクとこだわろうとしても手に入るのだろうか?...

コンテを楽天市場で検索

チーズにも美味しい季節というのがあるのですが、日本人が魚を食べる時期ほどにはフランス人たちはこだわっていない感じがします。

それでも、ラクレットとモンドールは寒い時期に食べるチーズと決まっている感じはあります。モンドールの方は生産時期が決まっているから、当然ながら1年中食べるわけにはいかないわけですが。


教えてもらったチーズ工房は、バターやチーズのお値段は、私がお気に入りにしたミルク工房と比べると、ほんの少し高めでした。でも、地元の美味しいレストランが選んでいるだけあって、文句ない味でした。

ブログ内の関連記事:
目次: 乳製品(チーズ、バター)に関して書いた日記
目次: 旅行したときに書いたシリーズ日記のピックアップ


フランス産チーズを検索


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2012/03/30

シリーズ記事 【2012年3月: フランシュ・コンテ地方の旅行】 目次へ
その1


3月中旬、ブルゴーニュ地方のお隣りにあるフランス・コンテ地方に1泊旅行で行きました。


春先にしか食べられないカエル

今回の旅行には幾つか目的があったのですが、最大の目的はGrenouille rousse(ヨーロッパアカガエル)と呼ばれる種類のカエルを食べることでした。

カエル料理が好きなのですが、環境破壊によってフランスの蛙は激減し、フランス産のカエルはほとんど食べることができません。自分で釣って食べる分には良いのですが、それをレストランなどに売ることは厳しく禁止されています。

それで、北欧やトルコなどから輸入したカエルばかりが市場に出ています。最悪は冷凍のカエル。生で輸入されたものは、かなり高価です。

カエル料理は調理の仕方によっても味が異なるので、伝統的にカエル料理がある地方に行ったときには食べ比べをしています。

昨年のこと。地方テレビのニュースでGrenouille rousseの報道があり、そこで紹介されていたレストランに行ってみたのが出会いでした。

フランシュ・コンテ地方では、このカエルを養殖していて(といっても、野生のカエルが繁殖するのを助けているだけ)、春先の1カ月間だけ捕獲が許可され、厳しい監視のもとで市場にでる貴重なカエルです。

普通のカエルとの違いがあるそうです。普通のカエルは沼に住みますが、このフランシュ・コンテのカエルは産卵のときだけ沼に住み、その後には森に戻っていくのだそう。それで、地元の人たちは「森のカエル」とも呼んでいました。

「Grenouille rousse(赤褐色のカエル)」と呼ぶより、「Grenouille des bois(森のカエル)」と呼んだ方がき耳障りが良いのに、と思いました。でも、Wikipediaによると、Grenouille des boisは別の種類のカエルとなっていました。

半天然ものということ、新鮮な素材だということで、こんなにカエルが美味しいのかと驚く味です。これを食べてしまうと、他で食べるカエルは味気なくなってしまうのが難点...。

今回の旅行では、3回の外食の機会があったのですが、毎回カエル料理を食べてしまいました。



ニンニクとパセリで味付けした調理法(右)と、ただバターで炒めた調理法(左)がありました。だんぜん美味しいのは、カエルそのもの味を堪能できるニンニクなしの料理でした。

カエルに小麦粉をまぶしてバター炒めするのが普通だと思うのですが、今回気をつけてみると、どこでも小麦粉はまぶしていないようでした。

普通に手に入るカエルに比べると、かなり小型。後ろ脚の部分しか食べないわけですから、よけいに小さい。1匹で食べられる分量は、親指の先くらいかな?...

1回の食事で1.5か2ダースを食べていたのですが、他に何も食べないなら、小食の私でも6ダースくらい平らげられたと思う。お給仕の人にそう言ったら、「5ダース食べたお客さんがいた」と言って笑っていました。

その程度が最高記録なのは、お値段が高いからのはず。6ダースも食べたら、3つ星レストランで食事できる請求額になってしまいます。

計算してみると、1匹あたり200円くらいですね。それでも、レストランの人は、仕入れ値が高いので、年に1カ月だけのことでもあるので、儲けは抜きにして出しているのだと言っていました。


美しい村

今回の旅行では、フランスの最も美しい協会に加盟しているロー村(Lods)を拠点にしてみました。



川に沿った美しい村。初めて行ったときは「わぁ~、きれい!」と喜んだのに、何度も行くと感動が薄れる。フランスの最も美しい協会に入っている美しい村の中では、少し美しさのランクが落ちるな... などとも思ってしまいました。

このくらいに美しい村なら、わざわざ「最も美しい村」というほどのこともないと思ったのは、昔にあった川に沿って工場の残骸が残っているから。それと、あっと驚くような歴史的がないこと。小高い山のいただきに城があるのですが、美しいと眺めるような城ではないし、中に入って見学できるわけでもないのが不満。

それでも、今回も川沿いに沿った小道を散歩しました。やはり、山あり、川ありで、フランシュ・コンテらしい景観ではあります。今回は冬景色だったので寂しいと感じたのかも知れません。

ここにあるレストランは、昨年はGrenouille rousseのカエルを扱う認定マークを掲げていたので入って、美味しいカエル料理を食べたのでした。ところが、今年行ったらレストランのオーナーが変わっていて、認定マークはなくなっていました。行った日には、カエルが入荷していないので出せない、と言われてがっかりしたのも、村に悪い印象を持ってしまっ理由だったかもしれない。食べ物の恨みは深い!


次回の日記では、もう一つの旅の目的だったことについて書きます。

ー 続きへ ―


ブログ内リンク:
★ 目次: カエル料理について書いた記事
★ 目次: フランスで食べる郷土料理、地方特産食品、外国料理
★ 目次: フランスの美しい村々について書いた記事


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2012/03/29
バターを成型するために使っている木枠3月中旬、スイスとの国境に近い山岳地帯フランシュ・コンテに行きました。

旅の目的は3つ:

1) この時期の1カ月間しか捕獲を許されていない野生のカエルを食べること。

2) ミルク加工工房でバターとチーズを買うこと。

3) ハーブのお酒を買うこと。

たった1泊の旅行だったのですが、日記を2つ書いたので目次を作っておきます。

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2012/03/28
友人がお得意料理を作るからと、夕食に招待してくれました。

典型的なフランスの田舎のお家。玄関を入るとキッチンという作り。アメリカ式キッチンになりました。カウンターで台所コーナーと食卓が仕切られているという形。少し前に改造して、Ikeaで買ったシステムキッチンになりました。

私は以前の方が好きだったのですが...。日本でも同じではないでしょうか? 田舎の人は都会風にするのが好きなのです。

キッチンには簡単な食事がその先には広いリビングルームがあって、大きなテーブルやソファーが入っているのですが、その部屋は用事があって入った程度。くつろいだことはありません。10人以上集まると使う部屋なのかな?...

素朴な家庭料理ですが、おいしかったです。
食事が終わったとき、時計は11時を回っていました。
あれ、あれ...。
この日は、生まれたばかりのヒツジの赤ちゃんを見せるというお誘いもあったのです。

午前零時の少し前、ご主人がヒツジにあげるミルクの用意を始めました。



少し大きくなれば、この小型バケツで直接ミルクをあげられるけれど、まだ小さいので哺乳瓶にミルクを与えなければならないとのこと。



お母さんヒツジが子どもたちを見ています。このお母さんは何か問題があったらしく、自分で授乳することができないのだそう。

他にも授乳期のヒツジはいるのですが、ヒツジの場合、他人の子にはミルクを飲ませないのだそうです。



牛は気にしないで他の子にミルクを与えさせることもできるけれど、ヒツジの場合はダメなのだとの説明。

そういえば、鳥も他人の子は育てないな... というのを思い出しました。庭に落ちていた小鳥を、子育てしている巣箱に梯子をかけて入れたら、無残にも追い出されてしまったことがありました。私などは誰の子か分からないので、そうしたのですが、親には自分の子ではないというのが分かるらしい。

ついでに、他の家畜も見せてくれました。

こちらは、ウサギ ↓


こちらはトリ小屋 ↓


鶏たちはこうやって寝ていたのですが、鳩たちは天井に近い部分に陣取っていました。



みなさん、夜中に電気をつけて起こしてしまって、申し訳ない!

おいとまするとき、お土産をいただきました。



自家製のブランデー、卵、スイスでたくさん買ったチョコレートのおすそ分けです。


色々な家畜が飼われているほかに、大きな家庭菜園もあるのですが、このお家は農家ではありません。それにしても、私は育てた動物を食べられないな...。夫婦とも農家出身なので、そういうのは気にしないらしいです。

1月末の訪問を日記にしていなかったのを思い出して書きました。スペイン旅行記を書くスペースをあけるために日付をずらして日記を入れているのですが、今日は復活祭の日曜日。フランスの慣例に従って、これから子羊の料理をご馳走になるところです。

かわいい子ヒツジちゃん、ごめん!...

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カテゴリー: 動物 | Comment (0) | Top
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2012/03/27
異常な天候の後にやって来た今年の春。

クリスマスからお正月にかけて、私はフランスにいなかったのですが、聞くところによると例年にない温暖な冬だったのだそう。

2月には寒波がやってきました。もっとも、地球が自然に温暖化しているなら歓迎したくなるほど、ブルゴーニュの冬の寒さに参っているので、寒波と言われてもどうということはありませんでした。

暖冬につられて芽を出してしまった植物は、そのまま黒く枯れてしまいました。

その後にやってきた春。

この花が咲いた後に、この花が咲いて... という順番があるのですが、今年はメチャメチャ! 完全に順番が狂っています。時期を少しずらしながら咲くはずの花々が、同時に咲き出したりもしています。

とは言え、寒い国にいると、春の訪れが格別に嬉しいのには変わりありません♪


3月12日、森の散歩

庭に生えている野生の黄水仙が咲き出したので、森に行ってみました。



寒さが完全に去ったわけではないので、まだ花はつけていないだろうと思ったのですが、あった、あった♪ まだ蕾でしたが、このくらいに成長していれば、花瓶に活けておけば花が開きます。

森を歩いていたら、向こうの方で動くものを発見。森で薪を切った人たちが運び出す作業を終わらせなければならない時期なので、小型のトラクターかなと思ったのですが、どうも変...。

鹿の群れでした。

道を横切っていく鹿の群れは、2家族か3家族だったのかな?... 全部で十数頭はいたように見えました。

林道を走っている。
こちらに向かってきたら、どうしよう?...
木によじ登って、通り過ぎるのを待つ?...

でも、野生動物というのは、本来は人間を避けるのですよね。正面にあった道を横切っていきました。

こちらには来ないと分かって安心してから、慌てて構えたカメラは、ピンボケながらも鹿の姿を写していました。



私が撮った写真には雌鹿(biche)しか入っていなかったので、オスの鹿(cerf)の映像を入れておきます。





日本でも野生の鹿は巨体なのでしょうか? フランスで初めて雄鹿に遭遇したのは、森を散歩していたとき。5メートルくらいの距離の草むらで、ゴソゴソ音がするので見たときでした。大きな胴体が見えたので、牧場から迷い込んできた牛だと思いました。

書きながら気になったので、「cerf」と呼ぶ雄鹿の大きさを調べてみました。
長さ: 165~240 cm
高さ: 90~145 cm
体重: 80~180 kg


ブログ内の関連記事:
目次: 森に咲く春を告げる花々
鹿と一緒に走った思い出 2005/11/01
フランス人が聞きたがる鹿のブラムをお聞きかせします♪ 2005/11/02
鹿の跳躍力はすごい! 2005/11/07
目次: ジビエに関する日記


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カテゴリー: 四季、自然 | Comment (2) | Top
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2012/03/25
3月初旬のことです。友人の家でご馳走になった昼食の後、季節外れにお天気が良いので庭に出ました。みんなでピンポン大会。

後ろ髪が気になる

友人の娘さん一家も泊りがけで来ていました。子どもって、ちょっと見ないうちに大きくなるんですね...。

可愛いでしょう?

フランスでは、20世紀前半くらいまで、男の子が小さいうちはスカートをはかせて女装させてしまう風習があったのですが(たぶん、女の子のほうが丈夫に育つからという迷信だろうと思う)、この子などは女の子の服装をさせても似合うだろうな...。
 
男の子が女の子の服装をする例:

映画監督ジャン・ルノワールが6歳のとき、
印象画家だった父親が描いた作品↓




この子と初対面したとき、フランスの風習に従ってキスの挨拶をしようとしたら断わられたのを思い出しました。「ママが知らない人とキスをしてはいけないと言っていたから」と言われたのです。2度目に会ったときからは、自然にキスの挨拶をしてくれるようになりました。

ママの方に、その思い出話しをしたら、フランスの親は子どもが大人に会ったときにキスの挨拶をさせる躾が嫌いなので、子どもたちには無理にさせないようにしていた、とのこと。

確かにね...。「挨拶しなさい!」と強制している親にすがりついて、はにかんでいる子どもなどを見ると気の毒に思っていたのです。彼女は保母の資格を持っている人なので、考えるところがあるらしい。

この子にカメラを向けていたのは、後ろ姿を撮りたいと思っていたからでした。



このカールが... 面白かったからです。天然パーマだからできる髪型であって、日本の子どもはできないだろうな...。

つまらないことに興味を持ってしまう私。ママに、これは、この子がそうしたいと言ってしているのか、ママのアイディアなのかと聞いてしまいました。

ママがやりたいからやったとのこと。髪を切るとき、後ろのところだけ残していると、こうなるのだそう。男の子の方も「嫌だ」とは言わないから、そうなっているのでしょうけれど...。


その数日後...


お年寄りの噂をしていたら...

カメラのケースを置き忘れてきてしまったので、数日後、お昼近くの時間、友人が届けてくれました。

ブルゴーニュの風習に従って、お茶ならぬ食前酒を飲みながら、共通の知り合いについての噂話し。

老人ホームに入ったお爺さんが、抜け出して、2キロ先の自宅に戻ってしまった、というところから始まりました。田舎のこと。誰もいないはずの家の窓が開いていたので、近所の人が気がついて通報し、お爺さんは老人ホームに連れ戻されました。

その当時は、ヘルパーを雇って自宅で暮らせるのに、可哀そう... という話しだったのですが、お爺さんの痴呆はかなり進行してしまって、今は病院に入っているのだそう。

お年寄りは環境の変化に耐えられないものな...、と、私。老人ホームに入って半年で死んでしまった人の話しなどを持ち出しました。「たいてい、1年くらいで死んでしまう」と、友人が言います。

はたと気がつく! 友人のご主人の父親は1年前くらい前から老人ホームに入っていたのでした。
 
彼女の義理の父親について書いた日記:
夕食会 (4) 「ぺペール」と呼ばれているお爺さん 2010/10/29

慌てて、「老人ホームも楽しめる人がいる」と私。友人も、義父は性格が良いので、老人ホームの生活を楽しんでいる、と言いました。

植物人間のようになったら生きていたくないよな... という話しをしました。それから、友人は、昼食の支度をしなければ、と言って帰っていきました。


その少しあと... 電話のベルがなりました。

家に帰った友人から。噂していた夫の父親が亡くなったという知らせが留守電に入っていた、と言います。

お昼ご飯に食堂に来ないので見に行ったら、息をひきとっていたとのこと。つまり、私たちが噂話しをしていた時間?...

少し前から体力が衰えていたそう。もう90を超える高齢でしたから、眠るように往生できたのは幸せだったと思います。

経済的に苦しかった時代、子どもたちを必死に育てたお爺さん。その報いで安らかな死を与えられたのだろうな...。


教会の葬儀ミサ

親族の挨拶のトップバッターは、後ろ髪の男の子のママでした。血のつながりは全くない彼女なのですが、そんなことには拘らないところが仲の良い親族を思わせます。

次々に子どもや孫たちが祭壇にあがって、お爺さんへの思いを語ります。こういうときに聞くフランス語は、本当に美しいと思う...。

棺への挨拶では、司祭さんは「好きなようにやってください」と言いました。普通は、聖水を棒(名前があると思うのだけど、私は知りません)で受けて、十字を切るのですが、「棺に手をあてるのでも良いし...」と司祭さんは言っていました。

私はいつも、聖水をかけるマネゴトをしてから合掌するのですが、好きなようにやって良いと言われたので合掌だけしました。

涙がこぼれる...。
孫たちのスピーチにもあったように、本当に愛らしいお爺ちゃんだったのです...。

墓地の埋葬に立ち会うのはパスしました。本当は葬儀に行くのも嫌いなのです。めったに会うことがない人だと、亡くなったという実感を味わわせられなかったら、また会えると思いながら生きられるから...。

親族たちが戻ったら、お爺さんのお家で昼食がふるまわれることになっていました。お婆さんには先立たれていたので、晩年のお爺さんが一人で住んでいた家。みんなが集まるからと言って、前日から部屋を整えた様子もなく自然体。壁にはキリスト教にまつわる絵画で埋められた、思い出がたくさんつまっているのだろうと感じられる古びた家でした。

親族の人たちが、遠くから葬儀に来てくれたと感謝してキスの挨拶してきます。教会の中、霊柩車を送るときなどに挨拶した人もいるわけなのですが、ちゃんと誰とはまだ挨拶していないかを把握しているのですよね。日本だと、誰ともなくお辞儀すればすむのに、フランスって大変だな...、よく覚えているな... と感心する瞬間。

私たち友人関係は、食前酒だけで退散することにしました。思い出のお家で時を過ごすのは親族だけにしてあげたかったから。

町のレストランで昼食をしたあと、ミサが行われた教会に戻ってみました。歴史的建造物(日本でいえば国宝のようなもの)にも指定されている美しい教会です。

ミサの間に眺めていたものを写真に収めました。

じっと眺めていたのは、こちらのステンドグラス ↓



他のステンドグラスは戦争で破壊されているのに、ここだけは残っていたのだと眺めていたのですが、近くで見たら、やはり近年に入れられたものだった...。

聖ペトロを祭る教会だったので、柱に鍵が刻みこまれていました。こちらは本物だろうと思います。



それにしても、こういう美しい教会が公営施設で、そこでお葬式があげられるのは羨ましい...。

日本の友人が言っていたことを思い出します。母親が急死した夜、どこで調べたのか葬儀のお誘い電話が鳴り響いたのだそう。さらに、高いお金がかかる戒名なら成仏できて、安いのだと死後の安泰はないと脅されて、パニック状態の彼女はお金がないのに無理させられたとのこと。そういうのって、おかしい...。

ブログ内の関連記事:
『日本人の死に時 ~あなたは、何歳まで生きるつもりですか?』を読んで


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2012/03/23

シリーズ記事 【トルコ旅行記】 目次へ
その26  超格安ツアーのからくり (9)


7泊のトルコ滞在最後の日も、朝から、皮のコートを売るアウトレットショップに連れて行かれてしまいました。それでも、昼食をとるレストランに向かう前に残った寸暇を利用して、朝市に案内してもらいました。

こういう団体では地元の人たちと出会う機会がないは残念でしょうから、時間が許せば朝市にお連れします、とガイドさんが予告していたのが実現したわけです。昼食の後にはフランスに戻る飛行機に乗らなければならないというプレッシャーがガイドさんには大きいはずなのに、ハードスケジュールをこなしてくれ増した♪

私を除けば、全員がアウトレットショップで皮革製品を買ったように見えたので、そのご褒美だったのかな?...

最後に泊まることになったホテルが他のところに比べてかなりランクが落ちたのは、その前に連れて行かれたカーペットと宝石のアウトレットショップで、ほとんど買い物をした人がいなかった制裁だったかもしれないと思っていたのです。

だって、そうでしょう? 私たちのようなケチな人たちがツアーのリピーターになってくれることにはメリットがない。たくさん買い物をするグループだったら、また別のコースのツアーに参加したくなるように、トルコの最後の夜を楽しませるのが得策だと思う。


もっとイチゴを食べたかった!

どこを旅行しても、生活を感じさせる朝市に行くのは好きです。



ホテルのビュッフェの朝食では、蜂蜜とヨーグルトが美味しいと思っていました。オレンジも、太陽の光をたくさん浴びているからでしょうが、フランスで食べるのなどとは違って美味しい。でも、オレンジがたくさんあるので飽きてきていました。

それでも、残った小銭を使い切ってしまうためにオレンジを買いました。まあ、立派なオレンジ! しかも、たった150円くらいなのに、どっさりくれました。

グループのフランス人たちも、食べ物がふんだんに並ぶ朝市での散歩を楽しんでいました。いちごを買ったと言って見せてくれたカップルがいました。飛行機に乗る前に食べてしまうらしい。お味見をさせてくれました。

なんと美味しいこと! 旅行中の食事では1回も出会っていませんでした。生クリームだかヨーグルトだかわからないのがたくさん出ていたので、こんなイチゴが出たら、いくらでも食べてしまったところなのにな...。

店の人たちとおしゃべりする時間はない朝市訪問で、またバスに乗って昼食に向かいました。


最後に本物のトルコ料理を食べる、という企画

先日の日記「高級ホテル利用は良いとしても、ビュッフェの食事にうんざり...」で書いたように、今回のツアーでは毎回ビュッフェスタイルの食事なのに飽き飽きしていました。

フランス語が堪能な現地ガイドさんは、みんなの心理を捉えていました。あるいは、グループの誰かがガイドさんに文句を言ったからなのかもしれませんが。

こういうツアーでは、インターナショナルな食事になってしまって残念ですので、最後の昼食では、「本当の」トルコ料理を食べることができる素敵なレストランに案内します、と言われました。

みんながビュッフェの食事に対する不満が高まってきた時期でした。1回だけはテーブルに座っての食事ができますよ、という励まし!

話しをよく聞いてみると、食事代は全部払っていたと思ったのに、この日の昼食は含まれていなかったのでした。ガイドさんの提案を受けるには、一人15ユーロ払う必要がありました。

その日が近くなると、レストランに予約を入れる必要があるので、と参加者を募りました。

本格的な食事ができるのは嬉しいけれど、午後3時半には飛行機に乗ってフランスに帰らなければならないのです。慌ただしいではないですか?

ご馳走を1時間くらいで急いで食べるのは気が進まない。でも、食べ残したって良いではないですか? 1回くらいは本物というトルコ料理を味わってみたい。そう思って申込みをしました。


これが本物のトルコ料理?

連れて行かれたのは、空港に近いところにあるホテルでした。今まで私たちが泊まってきた近代的な巨大ホテルとは違って、趣きのある建物。庭も森のようになっていて、こんなホテルに泊まりたいと思うタイプ。

「美しいレストランにお連れします」と言われたときには、ホテルのレストランとは想像しなかったのですが、飛行機の時間があるので仕方なくはあります。

レストランの中

レストランの中は、他の団体も入っていて、かなり広い部屋でした。でも、いかにもトルコらしい内装なので満足しました。

さあ、食べるぞ~!



出てきた前菜は、みんなで取り分けるものでしたが、自分で探しに行かないでも食べられたのを喜んでしまう!

すぐにメインになって、ガイドさんが本物のトルコ料理の代表としていた「ケバブ」が出てきました。



名前は知っているのですが、ケバブは食べたことがないように思うのです。ここのが美味しくできたケバブに比べて、どのくらい味気ない料理だったのかは分かりません。

大勢に食事のサービスをしているので、ビュッフェと同じように生暖かい。手作りの料理の感じがしない。 その先に出たデザートなどは、写真を撮りませんでした。限りなく味気ないオレンジの輪切りだったと思います。

つまりは、ホテルのビュッフェで出るものを、ここではテーブルに運んできてくれただけではないか?!...

飲み物代が高いし、飛行機に乗る前にさっさと済ませる食事だったので、このときはグラスワインしか注文しなかったのは正解。その後、希望者がそれほどいなかったのに、私はコーヒーをとりました。コーヒー代が3ユーロだったのを覚えています。フランスで飲むより高いですよ~!

飛行機に乗り遅れないように食事を出すというのが、ここのサービスの利点でもあったようです。心配していたのは全く無駄で、料理は手際よく出されました。というか、長々と食べているような料理は出なかった...。

「これが地元だから食べられる本物のトルコ料理でした♪」とでも書いたら、トルコに詳しい方から非難のコメントを受けてしまうと思うのですけど...。


最後の抵抗をしたフランス人たち

ガイドさんが「おいしい料理を食べられる美しいレストランだ」と甘い言葉で宣伝した後、予約を入れて欲しい人を募りました。

かたくなに手を挙げない人が3名!

ガイドさんは全員に参加してもらいたかったのでしょうね。「お金がないのか何なのか分かりませんが、行きたくない人がいても仕方ないです。レストランの庭は広いので、散歩でもしていれば良いでしょう」と言う。「お金がない」などというのは、捨て台詞にしても言い過ぎですよ~!

夫婦で参加しながら、ご主人だけが食べない組に入ったのは気になりました。奥さんの方はきゃしゃな体格で、昼食くらい抜いても平気そうな人だったのに、食べないというご主人の方は、かなり恰幅が良い人だったからです。

飛行場で出発を待つ間、この夫婦とおしゃべりしたら、ご主人は、現地でなんだかんだとお金を取られるのに反発して昼食に行かなかったのだと話しました。そう言われて、「私も同じようにしたい気持ちだった♪」と叫んでしまった私でした。

だって、昼食付きプラン、昼食+夕食プランを提案されたとき、1食だけは抜けていたなんて気がつきませんでしたから。 それに、彼は「お金がない」などとけなされてしまったのですから、励ましてあげたくもなった。

全く同じ行程で旅行していた別のグループの人たちと話したら、彼らのグループは全員が昼食を拒否したので、レストランの庭でピクニックをしたのだそう。

ピクニックランチを用意してもらったのか、みんなが朝食のときに出たものを持って行ってピクニックにしたのかまでは聞きませんでした。でも、15ユーロを出したくないという反応だったとすれば、後者だろうな...。

このグループは、カーペット工場でたくさん買い物をしたと聞いて(親しくなった夫婦は4,000ユーロの買い物をしていた!)、お金がある人たちが集まったグループなのだろうと思ったので、ランチを拒否したと言うので驚きました。後になったら、あそこで、あんなにカーペットを買ったのは騙された、と思ったからなのだろうか?...

やっぱり、フランス人を丸め込むのは難しいのだろうな...。


◆ 私たちは拉致されていたのだ...

ツアー最終日の前日、バスの中でアンケート用紙が回ってきました。参加したグループの代表者が書けば良いので、私はパス。

質問票を見るまでもなく、観光は「良かった」、ガイドは「まあ良かった」、後は全部「最低」にしてね! と、私は言いました。

でも、アンケートに答えた友達は、自分の意見を書く。ガイドと観光に最高ランク、その他はすべて最低ランクにチェックを入れ、「また別のコースで参加したいか」という質問には「ノン」。

そして、最後の自由記入欄に書かれた1行を見て、笑ってしまいました。

これは正真正銘の拉致旅行である!

日本語にするなら、「これは正にハイジャック・ツアーである!」とした方が良いかな?

いつも、口から生まれてきたと思ってしまっているフランス人。うまい表現をしますね...。このひと言ですべてを言い表しています!

拉致されてバス旅行を8日間続けた連帯感ができたせいか、グループの人たちとは親しくなりました。バスの中では、笑いころげる冗談を連発する人もいたので、楽しい旅行になりました。

このジョークの天才の男性に、「あなたがツアーに参加してくれていて良かった」と言うマダムがいたのですが、そうだったかもしれない。旅行が開始されてから2日間くらいは、なんだかとても変な雰囲気だったのです。超格安ツアーなので、何かあるだろうと思っていたら、やっぱり、そうだった。みんな懐疑的になって、無愛想な顔をしていました。

次第に「せっかく来たのだから、楽しもうじゃないか」という雰囲気に変わり、それぞれが明るくしようと努力していたように思います。

2万円にも満たない料金だったツアーでトルコに行き、カッパドスで3日間過ごせたのですから、全く不満はありません。誰もが満足した顔で帰路についていました。

でもね...。
こんな団体旅行は初めての経験。本当に奇妙なツアーでした...。

トルコがこういう事業を梃にして発展できるなら、どうぞやってくださいと言います。でも、マスツーリズムは、本来の国の良さを破壊すると思う...。

日本から見ると、ほとんどヨーロッパに入っていると感じるトルコ。でも、なぜか、日本人としては共通するアジア的なメンタリティーがあると好感を持つ国なのです。グローバリゼーションの波にも負けないで、本当の豊かさがある国として発展をして欲しいな...。

長々と書いてしまったトルコ旅行記なのですが、また走行距離は3,000キロにはなるだろうと思う旅行に出るところなので、トルコのお話しは今回で終わりにします。

この旅行記の目次:
★ トルコ旅行記


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2012/03/22

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その25  超格安ツアーのからくり (8)


今回のフランス発の団体旅行で、私は1つの失敗をしていました。

むかし日本にいたときには海外旅行ツアーをよくしていたので、そのときの旅のコツを思い出して、通ぶってしまったのがいけなかったのだろうと思います。


両替してしまった現地通貨を使うのに苦労

空港に到着してからホテルに送ってくれたバスの中で、「両替をする必要はありません」とガイドさんが言いきりました。

遅かりし! 私はトルコに到着した空港にあった銀行で両替していたのです。

みんなが出迎えのバスを探すために急いでいるのを尻目に、私は、このとき両替しておくのが賢いと思って空港の銀行に行きました。銀行で両替をしようとしている人はゼロ。みんなが両替したいときに行ったら並ばされる、という記憶がよぎったからです。

でも、両替するのは全く必要なかった! むしろ、現地通貨を使う機会は全くなかったのでした。

空港で2万円もトルコ・リラに両替してしまったので、それを使い切るために面倒なことになりました。

ツアーで利用したところでは、どこも料金の表示はユーロでした。観光地にある屋台のような土産物屋でも、トイレのチップも、全部ユーロで表示されていました。たまには例外に出会いましたが、現地通貨を持っていないと言えば、問題なくユーロで支払えただろうと感じます。

ユーロで表示されているけれど、現地通貨で支払いをしたい、と言ってみると、それは当然ながらOK。でも換算ルートはとても悪い。でも、そんなことは気にしていられないので、せっせとトルコ・リラを使いました。たぶん、かなり損をしたと思う...。

ブログを書きながらレートを確認してみたら、こうなっていました:
1 ユーロ = 2.36トルコ・リラ

1ユーロと言われたら、その2倍ちょっとを支払えば良いはず。ところが、店などでは、計算が面倒なせいもあったのでしょうが、1ユーロ=3リラで値段を請求されることが多かったです。

こういう風になっている国の場合、空港に行ったら現地通貨は全く使えないというのも経験しているので、持っているリラは使いきってしまわなければ...、と気をもむことになりました。


日本円表示があった店

日本から行った観光客も、ユーロに両替するのでしょうか?

やはり現地通貨に両替するのかなと思ったのは、カッパドキアにあったナッツ屋さんでした。



おしげなくナッツやドライフルーツを試食させてくれて、それがまた美味しいので、大変な人気になった店でした。余りの勢いで皆が買っているのが面白いので、バスに戻ってから窓越しに撮った写真です。

私も8袋購入しました。トルコ・リラのお値段が書き込まれているのも、誠実な店なのだろうという印象を与えたからです。

4袋で15トルコ・リラ。6袋買うと、1,000円。

日本円しか持っていない人は6袋買えば良いですよ、という配慮なのでしょうけれど、割安になっているのだろうか?

数字は苦手なので、Yahoo!ファイナンスのページで計算させてみました。

1000円 = 21.47トルコ・リラ
これが6袋分なので、1袋あたり3.58リラとなる。

4袋で15リラは、1袋あたり3.75リラ。
ちゃんと、千円で買えばお得になるように計算されていたのですね。良心的!

ところで、この写真で、お店の名前の最後に書いてある右端の文字が切れていますが、Market(マーケット)と書いてあります。

この写真を入れながら初めて気がついたのですが、その前の、Cappadocia Naturel から続くVで始まる単語です。地名か商号なのかも知れないけれど、なんじゃ、こりゃ~?!...

私がメールで拒否する設定に入れているキーワードの綴りです。女性の私が買うはずもないのに、この宣伝メールがおびただしく入ってくる。迷惑メールと認識されたら、やっと、ほとんど見なくてすむ文字になってきています。

それなのに、こんなところで見てしまった...。

トルコでは別の意味があるのかと、フランス語のサイトで検索してみたのですが、私と同じ理由で驚いた人たちのブログがあるだけで、どうしてこんな名前を使っているのかは分かりませんでした。私が見た店だけではなくて、「カッパドキア・ナチュラル・・・」として、あちこちで使われている名前らしいとは分かったのですが。

脱線してしまいましたが、トルコの通貨の話しに戻します。


トルコ・リラ

トルコを旅行して、トルコ人はユーロを欲しがるのだと分かったのですが、ブログを書きながらトルコ情報を集めていたら、不可思議なことに出会いました。

日本ではトルコ・リラでお金を儲けるというのがあるらしい。「トルコリラ」で検索すると、その関係のサイトがたくさん出てきます。

日本ブログ村でも、トルコリラのトラコミュができていました。

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トルコは、2006年までは17.5%という超高金利通貨だったらしい。2010年には6.5%ともありました。

ブログに鳩の競売場面が入った動画を入れたとき、ここで叫ばれていた売値が百万単位のリラなので奇妙に思っていました。トルコはインフレが多いらしい。

お金を動かす人たちはテクニックがあるので儲けられるのでしょうれど、私はトルコリラは怖いですね。安定していない通貨なので、地元の人たちは外貨を欲しがるのだろうと思うのです。

今回のツアーでも、現地に徴収された料金もユーロだったし、連れて行かれるところでは全てユーロで表示されているので、ユーロが入る事業が付加価値を持てるメリットがあるのではないかとも思いました。


情報リンク
TRY(新トルコリラ)は歴史的にインフレに苦しめられている超高金利の通貨



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2012/03/21

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その24  超格安ツアーのからくり (7)


先日の日記「フランス発 トルコ超格安ツアーのからくり」で書いたように、ツアーの費用には朝食付きホテルとバスしか含まれていなかったので、現地で滞在費を徴収されることになりました。

これは必要ないと言えば払わなくても良いのではありますが、別の日記「何にでも反発するフランス人たちを従順にしてしまったツアー」に書いたように自由行動はほとんど不可能な行程が用意されていました。

現地で支払う料金は、(1) 観光+昼食+観光、(2) 観光+昼食+夕食+おまけの観光、の2つのプランがありました。

すぐに「はい」と同意したりはしないフランス人たちを対象にしたツアーなので、2つから選択できるようにしているのだろうな、と思いました。私が入院した病院でも、飛行機で出される食事のように、前菜とメインの料理は2つのうちで好きな方を選べたのでしたから。

いちおう二者択一にしているけれど、旅行社としては、全員が(2)のプランにしてもらいたい。それで、(2)のプランの方がお得なのだと説得できる理由も作られていました。

最大のセールスポイントは、アンタルヤに泊まったとき、船で川をくだって地中海まで行き、そこで魚料理を食べるという観光。

鱒を焼いて食べるのだそう。すかさず「マスは養殖ですか? 天然ものですか?」と質問した人がいたのは、フランス人だな... と笑ってしまいました! ガイドさんは「養殖です」と答える。ひょっとして、養殖の方が喜ばれると思ったのかな?... とも思いました。

川下りなどには魅力を感じなかったのですが、その後に古代遺跡を見学してからホテルに戻るというプランになっていると知って、船に乗ることにしました。バスは1台なのですから、みんなが川下りをしている間には自由行動をして、古代遺跡の見学だけに加わるということはできないのです。


雨が降っているときの船は、ちっとも楽しくない

船に乗るのなら天気が良いことを期待しました。

普通だったら快晴になるとは思えない天気だったのですが、海沿いの天気は変わりやすいはず。

当日の朝、ホテルの窓から外を見ました。



虹が見えたので、ひょっとしたら... と期待したのですが、青空は広がりません。

船に乗ったら、小雨が大雨になってきました。甲板に上がることもできず、船の中で時間を過ごす。別のバスで旅行しているグループも加わったので、船室の中はぎゅうぎゅうにになりました。

幸い、同じテーブルに座った人たちと気が合って、おしゃべりが弾みました。すし詰めの船の中でも、せめて楽しくやろうや、と努力しているグループもありました。

歌を歌っていたグループ ↓




船は海に到着

浜辺に到着。ここで昼食の用意ができるのを待って、1時間ほどフリータイムになりました。

天気が良かったら海を眺めて喜ぶという設定なのでしょうが、雨が降っている。でも、せっかくなので、傘をさして外に出てみました。

途中から大雨。ビニールシートを張って作った土産物屋があったので、私はそこに避難。アクセサリーや、中国あたりで作ったのではないかと思う刺繍した布などが並んでいました。

買いたいものを選んでいるような顔をして店に陣取る人たちは数名。そのうち、雨が小降りになったので外に出ました。

土産物の掘っ立て小屋裏に回ってみると、遠くに散歩用らしい馬が見えました。



馬の近くまで行こうとしたら、向こうから大きな波がやってくるのに気がつきました。砂浜は雨で濡れていたので、どこまで水が来るのか分かっていなかった...。

慌てて逃げようとしたのだけれど、砂浜というのはうまく走れないものなのですね。

これで波にのまれて私は海に放り出される? もうみんなは船に引き上げてしまったはずなので、私が溺れているのなんかには気が付く人はいないだろうな...。小屋の後ろになってしまっているし...。
 
写真を入れながら眺めたら、このデッキチェアーの上に登ればよかったではないですか? こういう時には頭なんか働かないのだろうな...。

でも、膝の上まで水をかぶったけれど、私は倒れませんでした。船に戻ると、仲間から「どこに行っていたの?」と聞かれたので、「ツナミにあった」と答えました。

船に石油ストーブが1台あったので、そこに裸足で立って、靴とズボンを乾かしましたが、そんな程度では乾かない!

後で、グループの人たちが、彼女は海に近づきすぎて濡れてしまったんだって、とうわさされてしまいました。違うってば! 海が近づいてきすぎたのです!


天気が良かったとしても、大した船旅ではなかったのでは?...

そんなわけで、私には散々のオプショナルツアーになりました。

海沿いの天気は変わりやすい。幸い、昼食の後には晴れてきたので甲板にあがりました。

 

晴れていたら、この甲板で昼食をして気持ち良かったのだろうな...。

風もあるし、日も照ってきたので、この方が靴とズボンが乾く。でも、この日は、夕方にホテルに着くまで、足が冷たくてたまりませんでした。

美しいと眺める建物も自然もありませんでした。ゴミ箱代わりにされているらしい川でもありました。たとえ天気が良かったとしても、素晴らしい思い出になるような川下りにはならなかったと思う。

どうして、こういうのをやるのだろう?... しかも、天候が良くない冬なのに。 行ってしまえばどうということがない船旅でも、宣伝文句はいっぱしに聞こえるようになるのだろうな...。

それでも、旅を終えてみると、船の地下にある調理場で焼いてくれたマスを食べたのが、最もマトモな食事だったのでした。

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2012/03/21

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その23  超格安ツアーのからくり (6)


今回参加したツアーは、参加費2万円たらず。それで、カッパドキアまで行けるトルコ8日間の旅ができてしまえるというものでした。

それだけの破格値になっているのはなぜかと気になったので、そのカラクリについて書いています。ガイドさんの説明によれば、今回書くこと、つまりアウトレットショップでの買い物が収入源になっているのだそうです。

連れていかれたアウトレットショップは、全部で3カ所。カーペット、宝石、皮革製品でした。伝統工芸の工房に連れていってもらいたかったですが、そんなところでお金を落とされたくらいでは足りないのでしょうね...。


カーペットのアウトレットショップ

店では飲み物をサービスしてくれるし(お茶のほか、お酒もあった!)、それぞれにアトラクションをしてくれるので、それも観光の一つだと思うことにすれば、耐えられないものではありません。

店には流暢にフランス語で案内を話す人がいました。皮製のコートを売る店では、生粋のフランス人女性が舞台に立ってファッションショーを見せていました。

初めに行ったカーペットのアウトレットショップでは写真をとったので、入れておきます。

蚕の繭から糸を取り出すデモンストレーション ↓



デザインを見ながら絨毯を折る女性 ↓



この後は、大きな部屋に閉じ込められて、商品となったカーペットを見せるという設定になっていました。

個人で旅行したときには、「カーペットを広げないでください! 私たちは、全然、買うつもりがないのですから~!」と必死に訴える場面。でも、団体だと気が楽です♪

巻いてあるカーペットを次々に広げて見せてくれるのは、ショーでもあります。

デモンストレーションが終わると、部屋のドアが開いて、待機していたセールスマンがたくさん入ってきました。2人か3人に対して1人をアテンドさせる、という計算なのだろう、と計算。

こちらは壁にそってあるイスに座っていたので、トルコ人から襲撃を受けたような気分...。

フランスでは、がっしりとした人を形容するときに「トルコ人のような人」という表現があるのです。トルコ人の顔をしているという意味ではなくて、取っ組み合いの喧嘩をしたら、絶対に負けそうな立派な体格の人に対して使います。 オスマントルコ時代に作られたイメージなのかな?...

そういう人たちが、開いたドアからノッシ、ノッシと出てきたのです。カーペットを広げて見せるのには体力がいりますから、出てきたのは男性ばかり。威圧感がありました!


トルコに行ったら絨毯を買わなければならない?

トルコに旅行すると、いつも思うのです。
どうして、そんなに、カーペットを売りたがるの?!

トルコに来る旅行客は、みな、カーペットを買うために来ている、と思っているのではないか? と思うほど。

私は、日本にいたときには、高級カーペットといえばペルシャ絨毯しか知らなかったのですが、トルコの絨毯には定評があるようです。

でも、カーペットは高いので衝動買いできるものでもないし、部屋に1枚敷いていれば2枚目が必要なわけでもない。

お土産としてスーツケースに入れて簡単に持ち帰れるものでもない。「送ります」と言ってくるけれど、注文したもとと同じものが届くのだろうか? と心配ではないですか?

それに、アウトレットショップのセールスマンを相手にした買い物は楽しくないとも思いました。

初めてトルコに行ったのは、イスタンブール自由滞在1週間の旅でした。このときは、ものすごく色々なものを買いました。大きなスークには毎日のように散歩がてらに立ち寄っていて、お店の人たちと親しくなってしまったのが理由。

スークに通いながら、トルコ人は商売がうまいな... と感心しました。無理に売りつけるわけでもなく、お茶を勧めてきて、延々とおしゃべりをする。現地の人から色々なことを聞けるのは楽しい。親しくなると、買い物をしてあげたくなるではないですか?...

このとき、小さな女の子しか織れないというシルク100%のカーペットも買っていました。ヘレケと呼ばれる高級絨毯。私が買ったのは、壁に飾るくらいしかできない小さなものでした。

繊細な織り方は美しく、見る角度によって色が変わるのも面白い。それで惚れ込んで買ってしまったのですが、それに比べると、今回行ったアウトレットショップで見たカーペットは魅力に欠けました。

悪くないな、と思うものは、やはり高い。フランスで家が1軒買えてしまえるようなお値段のもある!

ヘレケのカーペットを楽天市場で検索


超格安ツアーの秘密は、ここにあった!

トルコで買い物してもらうことによって、旅行費用が補われるシステムになっているのだそう。今後もツアーを継続していけるために、できるだけ買い物をしてください、と、かなりしつこく、勧められました。 「リピーターも多いらしいので、ツアーを継続するため」などという表現が使えたようです。

アウトレットショップに行かなければならないかについて、ガイドさんの説明はこうでした。

この超格安ツアーは、政府が間接的に援助している。でも、政府が直接にツアーに補助金を出しているわけではない。政府はアウトレットショップを持つような工場に補助金を出しているのですが、売り上げが悪いと補助金を出さなくなる。それで、アウトレットショップでは、ツアーにお金を負担して参加者を多くし、来てくれた観光客にが特別プライスで商品を売っている。

だから、安い値段で買えます。だから、ぜひ買ってください、という言い分でした。

でもね、私は、そういうツアーを支援するために買い物をする義理はないと思ってしまう。私はそんなカラクリがあるとは知らずにツアーに申し込んだのだし...。

ガイドさんがアウトレットショップに向かうバスの中で、長々と宣伝しているのを聞いていると、へそ曲がりな私は全く買い物をする気はなくなってしまう...。

このくらい安いツアーなのですから、どこかからお金が出ていないとおかしいとは思います。でも、冷静に考えたら、やっぱり変ですよ...。

アウトレットショップは。客を呼び寄せるためにツアーの料金を負担している。としたら、その負担は、買い物してもらったときの利益でカバーされるわけではないですか? お釣りの利益がないと商売になりません。ということは、普通で買うのより高い料金を払わされる店になっている、と受け取るのが普通でしょう?...


お買いものタイムが長すぎますよ~!

フランス人は、旅行をしても、そんなに買い物をしません。となると、買いたくなる気にさせるには長い時間をかけないといけない、というようになっているようでした。

お土産を買うのが好きな日本人ツアーだったら、「買い物をしたい方は30分以内でお済ませください」などとせかしてしまうこともできるのではないかな?  せかされたら、考えもしないで、やたらに買ってしまう。思えば、むかし私が日本から参加したヨーロッパ旅行のツアーでは、本当にいっぱい買い物をしていました。

3軒寄ったアウトレットショップでは、それぞれ2時間を予定しているスケジュールでした。でも、買い物が長引く人がいれば、気にせずに長くなる。

結局、正味7日半のトルコ滞在では、3回の午前中がアウトレットショップ訪問で消えていました。全体的にお天気が悪かったので、からりと快晴になったときには店に閉じ込められているのが悔しかった...。

店に連れて行くというのは、かなりの強制力を持っていました。あるとき、体調をくずした女性がバスの中で寝ていることにしたのですが、ガイドさんに見つけ出されて、強制的に店に連れて行かれていました。 何人のグループかをアウトレットショップに登録しているので、行かない人がいると困るのだそう。

でも、買い物するかどうかは自由です。

案内されたアウトレットショップで、私は何一つ買いませんでした。ガイドさんから殴られることはないにしても、嫌味の一つも言われるかと覚悟していたのですが、そういうことはありませんでした。

最後に寄った皮革製品の店では、ツアー参加者のほぼ全員が買い物をした感じになって盛り上がりました。それぞれが、買ってきたものを自慢しあっていました。私は何もなし。ガイドさんは私の肩を抱いて、「あなたは何も買えなかったの~?」と同情してくれました!


異様に見えたアウトレットショップ

無事に旅行できて、観光にも満足したのですから、旅行が終わってから超格安ツアーのカラクリがどこにあったかなどを考える必要はないのですが、日記を書きながら考えています。

不思議で気になってしまうのは、お金のカラクリがどこにあったかということより、こういうツアーがフランス人の集客をできるという点です。

フランス人向けツアーが好きな理由」で4つの理由を挙げたのですが、これは、フランス人の好みに合わせてツアーを作っているからのはず。でも、今回のツアーは、その項目の1つは△、残りの2つはバツ。つまり、4分の1しかマル印が付けられないオーガナイズだったのでした。

普通に考えると、そうなのですが、よくよく考えると、フランス人の国民性も加味して、賢く考えられたツアーだったのではないかな?... と思えてきました。

アウトレットショップにしてもそう。ガイドさんは、しっかりと、なぜ連れて行く必要があったのかを説明していました。聞いているうちに、トルコにお金を落としてあげないといけない、という気持ちになってきたのではないか?

1番目に行ったカーペットの店では、私たちのグループで買い物をした人はほとんどいなかったのですが、同じスケジュールで回っていた別のバスでは、かなりの人たちが買い物をしたのだそう。私たちのグループはケチで、買い物なんかしない人たちが集まっていたのだろうと思ったのですが、その後に行った店では宝石を買った人たちもいたし、特に最後に行った皮のコートを売っていた店では、すごい勢いで買い物をしていたので驚きました。

安物の小さなカーペットを買ったカップルが1組いただけではなかったのかと感じた店を出てから、バスの中では、ガイドさんはスピーチを始めました。

部屋の大きさなどを測ってからこないとカーペットは買えない。フランスに帰ったら、トルコを旅行する人たちに、どんなカーペットが欲しいのかを考えて準備をしてから行くように教えてあげてください。トルコには素晴らしい商品があるということを、フランス人たちに伝えてください。

私欲なしに、トルコをPR。ちょっと胸がうたれます。トルコは、フランス人たちにとっては貧しい国。博愛精神が鼻をもたげたのではないかな?...

フランス人の博愛精神について書いた日記:
フランス人の博愛精神は薄れてきている? 2010/11/05


それにしても、強制的に案内されたアウトレットショップの建物が立派なのは、異常だとさえ感じてしまいました。

カーペットのアウトレットショップ ↓



連れて行かれたのは、どこも非常に大きく、がっしりとした建物でした。 ガイドさんが政府の補助金を受けていると言っていたので、そうなのでしょうけれど、少し立派すぎませんか? 私には、共産国の国営産業のように見えてしまいました...。

― 超格安ツアーだった理由の続きへ ―


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