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2012/04/29
今年は本当に変な天気です。暖冬の後、かなりの寒さに落ち込んで春を迎えました。

川に氷が張っていたときの日記:
厳しい寒さも、そろそろ終わり?  2012/02/15

この花が咲いて、次に、この花が咲くというのが、完全に狂ってしまった春でした。もう暖かくなるという時期に寒波が来たので、それが去った後には花々が思い思いに咲き出したのです。

春先には雨が降って陰気な天気と決まっているのですが、それがなかったのは幸い。と思っていたら、本格的な春に向かう今になって、雨ばかり降る嫌な天気になりました。

もう春だ♪ とばかりに、庭に籐椅子を出したのですが、こんなに毎日、雨に濡れていたら腐ってしまうのではないかな?...


青空と土の香りが嬉しい

天気が悪いと滅入ります。

「こんな暗い空ばかり見ていると、自殺したくなっちゃうよ~」と友達に言ったら、「天気なんかのために自殺するなんてバカらしいじゃないか」と返事されました。それは、そうですね...。

時々は青空が見えるので、救われた気分になります。

今日は素晴らしい青空が見えたので、写真を撮ってしまいました。



映っているのはアカシアの木。まだ葉が全然出てきていません。今年は、暖かさに誘われて芽を出してしまった食物が寒さでやられてしまっているので、アカシアも死んだのかどうか分からない状態になっています。

写真アルバムで確認してみたら、この木に花が咲くのは5月末でした。そろそろ葉くらいは伸ばしてきても良いはずだと思うのだけれど...。

晴れた日に庭に出ると、熱せられた土からのぼってくる匂いが格別に嬉しいです。

土に匂いがあると気がついたのは、骨折して入院したときでした。身動きできない状態で整形外科のベッドにくぎ付けになっていた後、リハビリセンターに移るためにタンカーで病院の外に運び出してもらったときのことでした。

たった3週間、外の空気を吸えない生活をしていただけなのですが、病院の庭から漂ってくる土の強い匂いに感激したのです。そんな匂いは普通に嗅いでいたのでしょうけれど、気にしたことがなかった...。


カシスは豊作?

異常気象を喜んでしまった植物もあるのかな?...

ここ何年か、ほんの少ししか実をつけなくなっていたカシスが、今年は鈴なりに花をつけています。



これも、今日、撮影。風が強かったのでシャッター速度を変えてみたつもりなのですが、操作を誤ったらしくてピンボケ...。

カシスは、ブルゴーニュ名物の食前酒キールを作るために必要な果実なのですが、こんなに実をつけてくれると、どうしよう?... と思ってしまう。シャーベットを作るとかあるのですが、面倒だしな...。

ここ何年か、私のカシスは余り実をつけなくなっていました。老木になったのかと思って、この冬には挿し木の苗を作ったりしたので、それに対する反抗だったのかな?...

私の挿し木苗は、かまってあげなかったためか、寒すぎたためか、枯れてしまったので、ちょうど良かった。世代交代は中止して、老木に生きていただきます。


雹が降ってきた

お天気が良く、少し気温も上がってきたのを喜んだ今日なのですが、天候が変わってきました。

夕方(夜と言うべきかもしれない午後8時でしたが、明るいので夕方の気分)、突然、強い風になったかと思うと、雷の音が響いて、窓を叩きつける音が聞こえてきました。

雹が降り出したのでした。
でも、窓の外を見ると、少しは曇っているけれど、青空。
変な気分...。

少し前にも雹が降ったことがありましたが、今日の雹は、やたらに大きいのでした。

窓に打ちつける雹を見て、こんなのがブドウ畑に降ったら、今年のワインはダメになる... と思ったのですが、私はブドウ栽培者じゃないのだから、心配するな、と自分に言い聞かせる。

そんなことより、窓ガラスが割れるのを心配しろ! 慌てて雨戸を閉めはじめました。フランスの場合、割れた窓ガラスを入れてもらえるには日にちがかかるだろう、と心配したのが理由。

それから、インターネットのモデムも切る。これも、壊れたら回復してもらうのが容易ではないので。

まもなく風が収まってきたので、雨戸を閉めまくるのは止めました。

今日の雹は大きかった!



昼間、ノンキにカシスやフランボワーズの木を撮影していた畑です ↓

 

地面を埋め尽くすほどには降りませんでした。雹がたくさん降ったとき、これをワインクーラーに入れる氷にして楽しんだことがあったので、またやろうと思ったのに残念...。

雹が降ったので思いついたアイディア 2009/01/20


降った雹はパチンコ玉くらいの大きさでした。こんなに大きいのを見たのは、初めてのような気がします。

友達が、ピンポン玉くらいの雹が降って、車がデコボコになったと話していたのを思い出しました。そんなに大きい雹があるのかと動画を探してみたら出てきました。本当にそんなのが降るのですね...。



関連テーマを扱ったブログ内の記事
カシスの挿し木をする 2011/09/20
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グロゼイユとカシスのジュレを作りました 2006/07/21
雹が降ったので思いついたアイディア 2009/01/20


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カテゴリー: 四季、自然 | Comment (0) | Top
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2012/04/25
数年前の秋、古城研究会が企画した旅行で訪れたお城です。



それまであった要塞の機能も持つ屋敷を、15世紀に城にしています。その当時から、同じ家系がひきついで住んでいるようです。

シャトーライフをしていますのよ♪ などと気取ったりはしない、気持ちの良いオーナーが私たちを迎えてくださいました。お城に住めるのは羨ましいけれど、維持していくには、さぞ大変だろうな... と想像してしまう「民家」という印象を受けました。フランス革命前には、華やかな生活が繰り広げられていた城なのでしょうけれど...。

広大な庭園がある城は、フランスにはたくさんあります。ここは、ある程度は昔の敷地が残ったのだろうなと思えるような庭園。でも、自然の森のような雰囲気が少し残っているのが私には気に入りました。


クイズ: 何を見つけたのでしょうか?

私たちは城の敷地の中に何か興味深いものがないかと探したりしていたのですが、グループの中の数人が何かに注目していました。

自然な状態になっているミニチアの森という感じのスペースがあって、そこで見つけたのです。



それが何だったかをクイズにします。

屋敷からごく近い場所にある木立の中でした。 これが、クイズの答えを見つけるポイントでもあります。 庭がどんなかをご想像できない方は、この城を空からみた写真をご覧ください

近づいてみると、こんな感じです。



森のような空間に窪みの通路があったので、そこを覗きこんでいるのにご注目ください。

今は庭園の管理をしきれなくなって森のようになってしまったというのではなくて、ここは昔もこんな風な空間だっただろうと思います。 つまり、日当たりの良い芝生スペースなんかには作らないものが、ここにあるのです。

私は「何を見つけたの?」と聞いてみるまでもなく想像できました。窪みがあるだけではなくて、そこの土が小高く盛ってあるのが特徴なのです。典型的な形です。

敵から身を守る要塞ではなくて、住みやすい環境にした時代では、どこでも城にあったのだろうと思われるもの。それは何か? ...

フランスの城を観光していると、残っているものを時々で見かけて私は知っていたわけなのですが、日本の江戸時代の城にもあったのでしょうか? 日本にも同じようなものがあったのだろうと思うのですが、日本の城を見学したときに見たことはありませんでした。


ヒント

これだけ書いて、みんなが何を見つけて覗き込んでいたのかご想像できるでしょうか? こんなものが何だか分かるはずがないと思いながらクイズを出しても解答をいただくので、ここでストップしても良いかな?...

でも、少しヒントを出しておきます。

数年前にとった写真を持ち出したのは、最近の日本を考えていて思い出したからです。原子力発電をしないと日本人は生きていけない、なんて脅すのは酷い発言だと思う...。

電気がない時代でも人間は生きていたし、それなりの幸せを味わっていた。さらに、近世には、電気がなくても贅沢な(あるいは、必要なものは手段をこうじて得る)生活をしていた。その一例として、このクイズを出したくなったのです。


追記
こんな写真を入れて「何でしょう?」などとお聞きするのは無茶だとも思ったのですが、おみごと正解を出していただきました♪

みんなが覗きこんでいたところの写真も入れたクイズの解答ページをつくりました。


関連テーマを扱ったブログ内の記事
★ 目次: クイズを出した記事一覧
★ シリーズ記事目次: フランス人の異常なまでの節電意識 2011/05/03
★ 目次: 昔の共同洗濯場と洗濯機
★ 目次: ロウソク、キャンドルスタンド、燃える火
★ 目次: 城について書いた記事ピックアップ


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2012/04/20

シリーズ記事 【スペイン、パラドール巡り旅行】 目次へ
その31: スペイン


カルモナのパラドールがスペイン最後の宿でした。出発の朝は曇天。夜中にたくさん雨が降ったのですが、荷物を車に入れるときは雨に降られないですみました。スペインの明るい日差しが名残惜しいなんて思わなくて良いから、幸いだったかもしれない。

スペイン語がゴチャゴチャになった友人が、ホテルのフロントの人に別れを告げるとき、「ブエナス ノーチェス」なんて挨拶するので大笑い。でも、外は薄暗かったので、「おやすみなさい」と挨拶したいような朝だったのです。


スペインでのお買い物

フランスに比べて、スペインの物価は安い。それで、スペインからフランスに入る前には買い物をすることになっていました。

高速道路を降りてすぐのところに、そういうフランス人のために大きなスーパーマーケットがあります。



スペインに限ったことではなくて、関税が安い国など、フランスの国境近くにこんな店があるのをヨーロッパの他の国でも見たことがありました。欲しいものが品切れなどということはないのだろうと思う、みごとな品ぞろえです。

というか、フランス人が買いたがるものを置いています。ここでは、関税が高いものやスペイン特産品だけではなくて、普通の洗剤、日常的な食品、調理道具までありました。徹底している!

友人たちは、フランスの半額でアルコール飲料やタバコが買えるのだと言っていましたが、半額はオーバーではないかな...。でも、何でも2割や3割は安いのは確実。

店内で聞こえてくるのはフランス語ばかり。みんなカートいっぱいの買い物をしていました。



来客が多い友人夫妻は、おびただしいほどアルコール飲料を買っていました。ただし、ワインはブルゴーニュで買えるので皆無。

車のトランクにギューギューに詰め込むと、さすがに大型車なので入ってしまったので感心しました。でも、バックの窓はすっかり隠れてしまって、そこから食べ物が色々見えるので、何とも美しくない! みんなで大笑いしました。

少し心配になった私。国境で税関チェックを受けるはめにならないように、布でも広げてアルコール飲料は隠した方が良いのではないの、と言いました。でも、大量にフランスに運ぶ密輸入をするトラックでもない限り、検査を受けることになるはずはないとの返事。

フランスの関税が高いのがいけないのであって、税関で何か言われたら、僕は喧嘩するよ、と友人が言います。

国境ではチェックされることもなく、何事もなく通過しました。思い出せば、EU圏内での物資の流通は自由というのが規定だった...。


旅行も楽しいけれど、住み慣れた家に帰れるのは嬉しい

車を運転する人が疲れたらフランスに入ったところで1泊しよう、ということになっていたのですが、一気にブルゴーニュに戻ってしまうことになりました。走行距離は1,000キロくらいになるはずでしたが。

馬小屋に近づくと、馬は早足になる、という表現がフランス語にはあります。

運転していた友人は、まさに、その姿。お家に帰れるというのが励みになったらしく、スペインを出てからブルゴーニュまで元気に運転していました。

アンダルシアに向かうときは、走行距離が同じように1,000キロくらいになる日があり、心配する奥さんが度々「大丈夫?」と声をかけると、「今のところは大丈夫」などと頼りない返事をしていたのとは大違い!

ブルゴーニュには夕方に到着したのですが、「このままパリまで行けるくらい元気だよ♪」などと言っていました。

友人宅に事情があって居候生活をしていた長男が、私たちのためにご馳走を用意してくれていました。 車に乗っていただけでも疲れていたので、何も食べないで寝てしまうところだったのですが、せっかくの心遣いを断るのは失礼になるので、お呼ばれしました。

車を運転してくれた友人は、数年前に心臓発作で命を落としそうになったこともあったので、アンダルシアに行くまでの行程が厳しかったときには心配したりもしたのですが、無事に旅行を終えることができて良かった。

10日間という短い旅行で5,500キロを走破してくれた友人に感謝!

長々とスペイン旅行記を書いてしまいましたが、今回で終わりにします。

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2012/04/19

シリーズ記事 【スペイン、パラドール巡り旅行】 目次へ
その30: スペインとフランスの比較


今回の旅行では、イスラム文化の建造物がスペインに残されていることが印象的でした。イスラム教の礼拝堂が教会として利用されていたり、見事なアルハンブラ宮殿があり、町のあちこちにイスラム建築がある。

以前にアンダルシア地方を旅行したときには、そんなに気にならなかったように思います。最近は、宗教上の対立が大きな話題になることが多くなったからではないかな?... 日本にいたときは、これに加えてユダヤ教との問題があるなどというのは遠い世界でした。

スペインでは、フランスのようにイスラム教とキリスト教が衝突していないのだ、スペイン系の友人が言っていました。何百年間もイスラム勢力に支配されていた歴史があるので、スペイン人のほとんどはイスラム系と混血になっている。だから、イスラム教に反発なんかは感じないのだ、と笑っていました。

確かに、スペイン人たちの顔を見ると、そう感じます。もしかしたら、名前でイスラム系だと判断されて就職試験で不利になるなどという差別もスペインにはないのかもしれない。

長い年月をかければ融合できてしまうものなのかな?...

もともと、キリスト教も、イスラム教も、ユダヤ教も、ルーツは同じなのだから仲良くできるはずなのにと思うのですが、逆にそこがネックになっているのでした。

フランス人たちを見ていると、全く異質の宗教である仏教にはかなり好意的だと感じます。「禅」などは日本精神の神髄だと受け取る人が多く、すべてZenの精神で捉えようとしたりもするので閉口してしまうことがあります。


◆ フランスでも礼拝行列は行われていた

クイズの答えにした聖週間を盛大に祝う風習は、スペインや、スペインの影響がある南米の風習として残っているようです。

春休み(イースター休暇)にコルシカ島に行ったときには、本土よりも復活祭を祝う雰囲気だったのを覚えています。バエサで聖枝祭の礼拝行列の音楽を聞き、そんな感じの音楽をコルシカ島で聞いていたのを思い出しました。

昔は礼拝行進がフランスにあったとしても、今でも続いているのだろうか? 気になったので調べてみると、フランスでも少しは聖週間の行事が行われているのが分かりました。

特に、スペインと領土を分けているフランス側のカタルーニャ地方では盛んなものよう。私が今回の旅行で1泊目をしたコリウールでも行われていたそうです。

Les pénitents de la procession de Collioure(2012年4月7日のニュース)

下は、コリウールから近い大都市ペルピニャン(Perpignan)のもの(2010年)。もっと大規模です。



◆ ブルカと悔恨者の違いは?

私がフランスでもスペインと同じ伝統が続いているのだろうかと気になったのは、聖週間のイベントで目だけ出した悔恨者たちの存在でした。

この姿はキリスト教徒の伝統を感じます。でも、ゆっくりと進む行列を見学しながら、ふと関係ないことを思ってしまったのです。

フランスでも、目だけだしている服装に身をまとった悔悛者がパレードできるのだろう?...

フランス大統領になったサルコジ氏は、2010年の秋、目だけ出したイスラム教徒の服装であるブルカで身を隠して公道で歩くことや、公共の場に姿を現すことを法律で禁止しました。

ブルカを禁止したら、同じように目しか見えないキリスト教の悔悛者たちも、フランス国内でパレードをすることが禁止されて当然ではないですか?...

ブルカ禁止令が出てからは、フランスで悔悛者の服装をしてする聖週間の祭りには特別な許可を得たりして苦労しているようにも見えませんでした。存続しているところをみると、ブルカと同じ服装としては扱われないもよう。差別ではないですか?...

フランスには悔悛者の伝統を守る団体があったので調べてみたら、ブルカ禁止令が出るときに反対していたそうです。サルコジ大統領がすることは、彼の支持者となった極右思想の人々を喜ばせようという人気取り行為にすぎず、フランスに住むイスラム教徒の人たちを貶めようという手段にすぎない、という主張。

ブルカで身をまとった女性の方は異様に見えます。実際にフランスで見かけたことはないので、ごく少数しかいないと思いますが。特に目の部分にネットなどを張っていると、道路を渡ろうとしても左右がよく見えないので危険だし、テロリストがカモフラージュできてしまう、という主張も理解できます。

ブルカ禁止令の前、サルコジ大統領は手始めに、イスラム教のシンボルである女性の被り物(ヒジャブ)を学校に着用してくることを禁じていました。公立学校は宗教と無関係だとされているフランスなので、イスラム教を感じさせる服装で学校に来るのは許せないのだそう。

だとしたら、クリスチャンの子が十字架のついたネックレスを学校にしていってはいけないの? と、教職についている人に聞いたら、それは目立たないから良いのだとのこと。変じゃない?...

フランス人たちは、フランスはライシテ(laïcité: 政教分離、非宗教)の国だというのですが、この観念が私にはよく分かりません。ミサにいくような敬虔なキリスト教信者は人口の1割くらいしかいないそうですが、フランスはキリスト教の伝統が生きている国だと感じるからです。国民の祭日のほとんどはキリスト教の祭日の名前がついているし、教会の維持費は住民の税金で賄われています(大聖堂は国家予算)。

宗教の問題は複雑です。でもね、イスラム教徒の姿をしている人たちを警察官に逮捕させるという強硬手段に出て、イスラム教徒たちの反感を高める前に、フランスでは遠慮して欲しいと説得するとか、何か平和的な方法を考えて欲しかった...。

頭を覆っている女性たちの中には、宗教のシンボルでしている人もいるのでしょうが、昔からの習慣として根付いてしまっている側面もあるのではないかと思うのです。

子どもの頃から頭にスカーフを付けていた女の子たちは、頭を裸にしたら落ち着かないのではないかと心配しましたが(日本には夏でもストッキングを履く人たちがいますから)、彼女たちはバンダナスカーフを代用して切り抜けたようです。それならイスラム教のシンボルにはならないので許されるというわけ。これも腑に落ちない...。

スペイン旅行記は日付を遡って書いていたのですが、終わりに近づいたら実際の日にちに追い付いてきました。

フランス大統領選挙が行われる直前なので、誰が次の大統領になるかという話題でにぎわっています。サルコジ大統領は再選されないという見通しなのですが、もしも再選されたら怖いな...。大統領は3期は務められないので、2期を務めるようになったら、これが最後とばかりに好きなことをするでしょうから。


スペインではミニスカートが流行っているの?

バエサの町の重々しい宗教行列を見ながら、私はブルカとの関係などを考えてしまったのですが、友人たちは見物している若い女性たちに注目しているようでした。

日曜日といえば、フランスでも昔は一番おめかししてミサに出かけたのだと聞いていました。スペインでは、最も大切にしている聖週間のミサともなれば、特に着飾って集まっているようでした。

超ミニスカートで、ヒールの高い靴を履いている女性たちが目立ったのです。



もっと超ミニスカートもあったのです。こういうのがスペインでは流行っているのかな?...

色々な側面を見せてもらったスペイン旅行でしたが、ようやく、次回でスペイン旅行記を終わりにします。

― スペイン旅行の続きへ ―


テーマに関係する過去の記事
フランス人の博愛精神は薄れてきている? 2010/11/05

情報リンク
フランスでブルカ禁止法成立
≪市民≫の裏側~ライシテと「ブルカ禁止法」について


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2012/04/19

シリーズ記事 【スペイン、パラドール巡り旅行】 目次へ
その29: Baeza


前回の日記「謎解きを続けながらした春のスペイン旅行」に書いたように、今回のスペイン旅行では、開始当初から、これは何だろう? というものに出会いました。

謎のほとんどが解けたのは(全部は解けていません)、ミサを見たウベダを後にして次の目的地に向かう途中でバエサという小さな町に立ち寄ってみたときです。

バエサ(Baeza)は 「ルネサンス様式の記念碑的建造物群」として、ウベダとともに世界遺産に登録されているそうなので、観光する価値がある町らしい。しかもウベダからは近いので、遠回りで時間のロスをしてしまうほどにはならない。

それなら、ちょっとバエサに寄ってみよう、ということだけで行ったのです。

車を駐車できる場所を探していたら、町が賑やかなのに気がつきました。

お祭りをしているらしい! ♪

ウベダの町で行われていた教会のミサで、この日は復活祭(イースター)の1週間前の日曜日で、聖枝祭だったことに気がついていました。

ですから、バエサで行われているのも、この祭りに違いない!
 
車を飛び下りて、人だかりのする方に早足で向かいました。


◆ バエサの町で聖枝祭の行列に出会う

追いつくことができました♪

フランス語では procession と呼ばれる、宗教上の行列です。
礼拝行進と訳せばよいのか?... 結婚や葬式の行列は cortège と呼ぶので区別しなければいけない。


クイズに入れた写真 No.7

切ない気分にさせられる音楽が流れていて、お香が薫っています。その雰囲気だけで動揺してしまって、むせび泣きしたい気分になりました...。 

盛装して杖をついている4人の女性の役割は何だか分かりません。お分かりになる方がいらしたら教えていただきたいのですが、スペイン旅行記を書き始める前に出したクイズにも解答が出てきていないので無理かな...。

祭りに参加して行進している人たちは、先日の日記「クイズにした写真 No.2、No.3、No.6 : ウベダで見たもの」に書いた教会のミサで、みんなが持っていた棒を持っています。 子ども用のものは、大人用のより小さくできています。

子どもたちが参加しているだけではなく、乳母車を押した人たちまで参加しての行列でした。

本物のお祭りが好き。こういう、地域住民が自分たちのためにする祭りは本物だと思います。フランスでは殆ど消滅してしまった伝統です...。



棒は、揺らぐとシュロかヤシの葉のように見えてきます。


悔悛者たちのパレード

三角の帽子で、目しか出していない人たちが行進していました。

ゆっくり、ゆっくり進みます。



西洋のお化けって、こんな姿ではなかったでしたっけ?...

「どうして、こういう服装なの?」と聞いたら、フランス語で pénitent(悔悛者)、つまり贖罪のために苦行をする人の服装がこうと決まっているのだ、と友人が説明してくれました。

教会の中でもないのに、お香がただよっている... と感じたのですが、お香を巻いている子どもがいたのでした。



大事な役割を担ったからでしょう。喜んで振りまいていました。ときどき役割は交代するのかな? そうでないと、この子はむせてしまうはず...。


伝統的な山車

キリスト教の祭りの場合は「だし」とは呼ばないかもしれませんが...。

これが、あちこちで訪れた教会の中に幾つも飾られているのを見てきていました。聖週間の間、毎日、違う山車を出してパレードするそうなので、一つの教会に幾つもあったのでした。

バエサの山車の数々...


キリスト教に関係する色々な場面が山車になっていました。

この日のパレードに出てきたのは2つ。飾り立てられたマリア像。それから、ロバに乗ったキリストに従って旅をしている聖母子や弟子たちの場面。

アルハンブラ宮殿の敷地内にあるホテルに戻った夜中に、人だかりがあるのに出会ったのですが、これは山車を動かす予行練習をした後だったのだろうと思いました。

山車は2トンくらいの重さがあって、それを数十人で担いでいるのだそう。
 
それで行進は、ほとんど足踏みしているかに見えるリズムで進むのでした。


クイズに入れた写真 No.8

はだしで担ぐのが本当の悔悛者なのだそうです。昔は全員がはだしだったのでしょうが、さすが現代なので、はだしの人は「混じっている」という程度でした。

山車を担ぐ人たちの顔の部分は網になっているので外が見えるはずですが、それでは十分ではないらしく、誘導する係りの人もいました。下手にやったら大怪我をしてしまうからでしょうね...。

勾配になっているところを上りきったときには、集まっていた人たちから拍手がおこり、見ている人たちが山車を担ぐ人たちを応援しているのが分かります。

楽団の方は何組もいて、色々な音楽を流していました。 キリストの苦痛を思わせるような切ない音楽。それから、山車を担ぐ人たちを勇気づけるような音楽...。

音楽に合わせて山車はパレードします。ついつい足に注目してしまう私。うまく呼吸があっていて、足踏みをしたり、時にはバックしたりもしていました。

担ぎ手たちの力が尽きてしまいような場面では、休憩もありました。



この山車が聖枝祭の場面の山車なのでしょうね。 ロバに乗ったキリスト、その後ろにキリストを抱いたマリア、そして弟子たち。聖枝祭は、イエス・キリストがロバに乗ってエルサレムに入城したのを記念する日なのだそうです。

それをエルサレムの人々は、ヤシの葉か何かを振って歓迎したのだそう。それで、枝をミサで清めるという風習になっていてる。キリストが人々から歓迎されずに無視されたら、やっかみから処刑されることがなかっただろうにと思ってしまいますが、これが歩む道だったのでしょうね...。

山車は、坂道を上がる小高い場所にある教会まで運びあげていきました。ここの教会に入るには階段があるので、 入口でストップとなりました。

役割を終えて出てきた人たちを見ると、全員がラグビー選手のように頑丈な体の男性ばかり。腹巻をして腰を支えています。大変な重さを担うのでしょうね...。


セヴィリアの町では特に盛大なパレードが行われるので、大変な混雑になるのだそうです。小さな町で見られて良かった。ゆっくりと進むパレードを追い越したり、ゆっくりと進む行進の合間をぬって教会の中を見学したりもできました。

集まっていたのは近くの住民のたちだろうと思える人たちばかりだったので、人々が聖週間を祝う雰囲気を味わうこともできました。

聖週間のイベントの雰囲気を見せる動画を入れようと思って探したら、大規模なセヴィリアの行列がたくさんでてきました。でも、人ごみでよく見えません。

それで、やはりバルサのものを入れておきます。今年2012年の撮影のようです。




バエサは世界遺産に指定されている町なので立ち寄ったわけですが、聖枝祭のパレードに出会うことができたので大満足。礼拝行進の途中からだったのですが、2時間余り見学しました。

スペイン旅行は今回で4回目。友人たちが行きたいというのでパラドールと呼ばれるホテルに泊まることを目的にした旅行でした。でも、私が最高に感激したのは、聖週間の祭りを見ることができたことだったと思います。

― スペイン旅行記の続きへ ―

ブログ内の関連記事:
目次: フランスの祭日・年中行事について書いた日記

情報リンク
スペイン・セビリアの聖週間
セマナ・サンタ スペインの聖週間、Semana santa
☆ Wikipedia: 聖枝祭


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2012/04/19

シリーズ記事 【スペイン、パラドール巡り旅行】 目次へ
その28: スペイン


スペインで2泊目に泊まったホテル(マラガ・ヒブラルファロのパラドール)の部屋で休んでいたら、丘の下にある町から鼓笛隊の音楽が聞こえてきました。

これが、この時期のスペインではイベントが行われることを思い出した発端でした。鼓笛隊の音楽は、そのイベントの準備なのだろうと想像したのです。

その後に立ち寄った町々では、普通では見られないと思えるものを見ました。フランスでも存在するイベントのはずなのですが、見かけるものがフランスのとは全く違う。 あのイベントに関係するのだろうか、と思いながら、気になってしかたありませんでした。

気になったものを写真に収めながら旅をしたので、その中から選んで、スペイン旅行記を書き始める前にクイズとして入れていました。
クイズ: スペインで見たもの 2012/04/03

クイズとしては8枚の写真を入れただけにしました。でも、私にとっては、なぜ?...、これは...?というものを色々と見る旅行となったのです。


これは祭りに関係するの?

まず、イスラム教とキリスト教が融合したコルドバの大聖堂に行ったとき、片隅の床に置いてあったものが気になりました。


コルドバの観光 2012/04/09

イベントに使うものの準備だろうかと思って眺めていたら、一緒にいた友人から「工事に使うのだろう」と、そっけなく言われました。

そうなのかな?...
私の謎解きは、このときから始まりました。

これが何であったのかという謎は解けていません。でも、後で見ることになった棒を作る材料ではないかと思うのです。そう考えると、長いものと、短いものがある理由も納得できます。

皆が持っていた棒は、木を裂いたもので、それが開くとヤシかソテツの葉のように見えるようになっていました。

でも、もしもコルドバで見たものが棒の材料なのだとしたら、細いものを集めて棒のようにしていたのかもしれない。また、これは板を裂いた薄い板ではなくて、本物ヤシの葉だったのかもしれない...。この謎は最後まで解けませんでした。


コルドバの教会で不思議なものを見たあと、これが祭りには何も関係しないとしても、あちこちの町の窓には布の飾りがあるのが気になりました。

何かやっていますよ...!


クイズにした写真No.4 : これは何の飾り? 2012/04/10

この町で泊まったホテルで見た飾りも、イベントに関係しているように見えました。


クイズにした写真 No.2とNo.4 : これは何の飾り? 2012/04/10

こういうのをフランスでは見たことがなかったのですが、コルドバの大聖堂の片隅に積んであったものを編んだら、こんな風になるのではないかとも思ったのです。

旅を続けているうちに、だんだんと謎が解けてきました...。


謎が解けた♪

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2012/04/18

シリーズ記事 【スペイン、パラドール巡り旅行】 目次へ
その27: Cardona


フランスとの国境から遠くないところにあるカルドナの古城が、私たちのスペイン旅行の最後に泊まる宿となりました。



建築は9世紀。いかにも要塞のための城という姿。私が最も好きな城のタイプです。





とても広いホテルです。チェックインすると、城の内部を示した地図をくれました。これがないと、自分のいるところからレストランに行くにも、どの階に行って良いのか分からなくなってしまうからでしょう。

☆ ホテル情報: Parador de Cardona


前回の旅行で、一番気に入っていたパラドールだった

このホテルをパラドール巡りの最後に利用したい、と言ったのは私でした。

以前に泊まったことがあるパラドールの中で、ここが一番気に入っていました。初めに利用してしまったら、その後に泊まるパラドールで幻滅してしまうのではないかと思ったのです。

今回行ってみると、私が一番好きと思ったのは、ここにある教会で思い出があったことが最も大きな理由だったのかも知れないと思いました。今回利用した9つのパラドールの中には、ここカルドナと甲乙つけがたいホテルもあったからです。

カルドナの城は山の上にあるので、歩いて町に出て散歩することができません。城の敷地の中を歩いてみるしかできないのがつまらない。しかも、雨も降る天気なのでした...。




思い出の教会が、こんな姿に?...

カルドナのパラドールには、小さなロマネスク教会があります。

この教会はNPOだろうと思う組織が管理しているので、入場料を払って見学します。その前に泊まったアルカニスのパラドールにある教会も同じ仕組みでした。

今回も、前回も、夕方に到着したので、教会の開館時間を過ぎていました。翌朝を待たなければなりません。

でも、前回に行ったときには、あたりが暗くなったころ、教会から光が漏れているのが見えました。

もしかして、入れるのかな?...

ドアを開けることができたので中に入ってみると、誰もいません。ロマネスク教会が大好きなのです。それで静かな教会を見てまわりました。

祭壇の向かい側にある2階の部分にあがって教会内を眺めていたとき、誰か人が入って来たのが分かりました。



こちらには気がつかない様子。

入ってきた男性は、入口近くの柱の前に置いてあったイスに座り、ヴィオラ・ダ・ガンバを引き始めました。

チューイングもほとんどなしで、いきなり素晴らしい演奏が始まりました。夜のロマネスク教会に響く音が余りにも美しい...。



コンサートのように祭壇のところで演奏しているのではありませんでした。上の写真の右端のあたりです。

それにしても、何と美しい響きでしょう...。

そっと覗きこんで姿を見ると、中世音楽を得意とするジョルディ・サバール (Jordi Savall )に似ています。

このころ、テレビで見た映画『Tous les matins du monde(めぐり逢う朝)』 で音楽を担当していたのがジョルディ・サヴァールだったので、興味を持ち始めていた演奏家だったと思います。

『めぐり逢う朝』の原作を書いたのは、現在生きているフランスの作家の中では最も知的レベルが高いと言われるパスカル・キニャール(Pascal Quignard)。

ストーリーは、右に入れたDVDの説明をご覧ください。


Tous les matins du monde
(映画・めぐり逢う朝:サウンドトラック)

ストーリーも心にずっしりと響くお話しで良かったのですが、なにしろ音楽が素晴らしいのです。

サウンドトラックのCDを買って、落ち込んだときなど、心の安らぎが欲しいときに聞く音楽の一つにしています。

このCDに履いている曲のさわりは、フランスのアマゾンのこのページで聞くことができます。

※曲の題名リストの上にある「Tout écouter (全部聞く)」のボタンを押すか、曲ごとに一番左にあるマークをクリック(別のボタンを押すと買い物カゴに行ってしまいます!)。

映画『めぐり逢う朝』でも使われていた曲:


お邪魔をしては悪い。2階席にいたので、その壁の後ろにうずくまって、ヴィオラ・ダ・ガンバの切ない音色に聞き惚れました。

帰国してから、持っているジョルディ・サヴァールのCDで確認してみると、カルドナのロマネスク教会で録音したものがかなりありました。彼はカルドナがあるカタルーニャの人でもあるので、ここを録音スタジオとして使うのがお気に入りのようです。

ホテルのフロントの横にあるショーケースには、彼のCDが幾つも並べて売られていました。従業員に聞いてみると、サヴァールは年に4回来るとのこと。前回にホテルを利用したときに演奏を聴くことができたのは、本当に幸運だった、ということでしょうね。

今回も教会に入ってみたのですが、ジョルディ・サヴァールがいないので物足りませんでした。

旅行仲間には美しいソプラノで歌う友人がいたので、彼女にアヴェマリアを歌ってもらいました。他には誰もいないので、そんなおふざけができたわけですが。

気がついたのは、この教会はそんなに反響が良いわけではないこと。

エコーがすごくて、私の名前を呼んでもらうと、天井から天使の声で呼ばれているようにこだまが聞こえるところも小さな教会もあるのですが、ここはそうではない。演奏するには適度な音響効果なのでしょうね。

それにしても、思い出のロマネスク教会は哀れな姿になっていました。

落石があったらしく、天井の部分はすっかりネットで覆われていました。2階席の部分も立ち入り禁止。それでも、思い出の場所なので、チェーンをよけて入ってしまいました。

ジョルディ・サヴァールの奥様(ソプラノ歌手)は昨年に亡くなってしまったそうですが、元気に演奏活動を続けて欲しい。そして、彼にとっても大切なカルドナの小さな教会を早く修復して欲しい...。


パラドール、大丈夫なのかな?...

帰ってきてからニュースでちらりと知ったのですが、パラドールは経営難に苦しんでいるらしい。

カルドナのパラドールも、せっかくのロマネスク教会が修復もされないで放置されていた。そこに行く庭にあるアーチも、お金をかけないで修復してしまったと思わせるものでした。



パラドールは国営ホテルと思っていたのですが、1991年から大半は会社組織が収益性を考えて経営になっているようです。今年2012年の初めには、政府がパラドールを民営化することを検討すると発表し、手始めに最も収益性が低いパラドールを民間の投資家に譲るとか。

スペインも財政難なのですね...。
今回の旅行では、ゼネストにもぶつかってしまっていました...

― スペイン旅行の続きへ ―


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2012/04/17

シリーズ記事 【スペイン、パラドール巡り旅行】 目次へ
その26: Alcañiz (2)


旅行もほとんど終わりになったので、フランスに持って帰るお土産を買い始めました。

スペインに来たからには生ハムを買わなければならない。というわけで、前回の日記で書いたホテルの支配人に、レストランで出していた美味しい生ハムはどこで仕入れているのかを聞きました。


こういう店が好き♪

ホテルでは店を示す地図を書いてくれたので、それを頼りに紹介された店に行きました。



教えてもらわなかったら見つけられなかったと確信できる店。こんな店構えを見て、この町ではここが一番良い生ハムを売っているとは、観光客には判断できないです。

店内は清潔な生ハム保管庫という感じで、たくさんのハムが吊り下がっていました。

観光客を目当てに、きれいにした店ではないのが良い。ここでは安くて美味しいハムを売っているのだろう、と信頼しました。

生ハムのスライスを惜しげなく試食させてくれてくれただけではなく、小さなカップで赤ワインも出てきました。

店の人たちも感じが良い。生ハムをつまみながら赤ワインを飲んで働いていたら、上機嫌になるのも当然です!

冷凍のショーケースには、簡単に持ち帰れるハム・ソーセージ類もありましたが、私たちは丸ごとの生ハムに注目。


テルエルの生ハム

びっくりするほど安い生ハムもありましたが、最高級品はテルエルなので、このコーナーにあるものを買います。



この山岳地帯では、Teruelテルエル)という名前の質の高い生ハムの産地なのだそう。

スペインで有名な生ハムと言えば、私はパタ・ネグラと呼ばれる黒豚のが最高なのだとしか思い浮かべません。日本ではイベリコ豚と呼ぶことの方が多いようなのですが。

書きながら調べてみたら、テルエルの生ハムは「ハモン・セラーノ(Jamón Serrano)」と呼ぶと知りました。そういわれれば、セラーノの生ハムという名には聞き覚えがあります。

友人たちはテルエル産はスペインの最高級ランクの生ハムで、山岳地帯で作られるために美味しいのだと知っていました。

店ではすべて重量で売っているようで、テルレルの生ハムは1本1万円前後というお値段でした。お隣りフランスでも、こんな金額では買えません。

店のご主人が、一番良いものというのをを選んでくれたて、さらに味見をしてくれます。



OKと判断したあと、持ち帰り用にネットに入れてくれました。それだけで大丈夫なのかなと心配したのですが、さらに大きな段ボール箱に買い物したものを入れてくれました。

ハモン・セラーノ専用台(回転式 レスティ)

ハモン・セラーノ専用台(回転式 レスティ)
価格:31,500円(税込、送料別)

友達は生ハムをスライスする専用台も買っていました。

右のもののように高級品に見えたので高いのだろうと思ったし、がさばるので買うのは遠慮しました。

でも、組立式なので小さな箱に入って出てきた。しかも、8ユーロだったと友人は言う(1,000円足らず)。

それなら私も買っておけば良かった、と思ったときには遅かった...。

生ハムの他にも、店で売っていたソーセージ類、オリーブオイル、オリーブなども仕入れました。おかげで、車のトランクはいっぱい。トランクの上のシートも上げました。

宿に着いてから整理しようと、車の外からもゴチャゴチャの荷物が見えるようになったことに大笑いしながら出発。スペインで最後のパラドールに向かいます。

― スペイン旅行の続きへ ―


追記:
私が日本に持ち帰る土産としてスペインで生ハムを買った、と誤解された方からコメントをいただきました。日本に肉製品を持ち込むのは非常に厳しく、たとえ持ち込みを許可されている国からでも、輸出国政府が発行した検査証明書がない限りは持ち込むことはできません。

詳しい情報は次のページをご覧ください:
☆ 動物検疫所: 肉製品などのおみやげについて


生ハムについて書いた過去の日記
スペインの生ハム: パタ・ネグラ 2012/02/14
地元で食べるサンダニエーレの生ハムは最高! (イタリア旅行) 2011/10/20
目次: ハム・ソーセージ類

情報リンク
スペイン産 生ハムを楽天市場で検索
☆ Wikipedia: ハモン・セラーノ


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2012/04/17

シリーズ記事 【スペイン、パラドール巡り旅行】 目次へ
その25: Alcañiz (1)


この日の宿は、小高い丘にそびえるアルカニスの城。



12世紀、レコンキスタ(国土回復運動)の時代に城塞兼修道院として建設され、カルトラバ騎士団に与えられた建物なのだそうです。

ガイドブックに客室数は12室と書いてあったので、こんな大きな建物なのに何と贅沢なこと... と驚いていました。ホテルに到着してレセプションで聞いてみると、それは少し前の話しで、現在は30室余りあると言われました。それはそうでしょうね...。

☆ ホテル情報: Parador de Alcañiz



敷地内に小さな教会があるので見学しました。

そこにあるからと行っただけなのですが、素朴な壁画が気にいりました。普通の教会にある壁画とは違って、宗教画ではない場面も多く描かれているのが興味深かった。






パラドールでの夕食

スペイン語を話せる友人が、ホテルの支配人とすっかり意気投合してしまいました。ホテルで売っているはずの本までプレゼントしていただいてしまった♪

夕食前の食前酒をカフェテリアで飲んでいたら、そこではタパスの軽食を食べられるらしい。それでは、簡単に食事しようということになったのですが、友達が親しくなった支配人から、このホテルのレストランは素晴らしいので、ぜひ行くようにとの推薦されたとのこと。

それで、レストランの方に行くことにしました。

なるほど、見るだけでも価値のある美しい食堂でした。



しかも、メニューを見ると、料理も美味しそう。

全員がちゃんと食事することになりました。旅の疲れがあるから「軽く食事しよう」というときが多かったのに、本格的に食事してしまった私たち...。

私は、フランス語でcabri(カブリ)と呼ぶ肉の料理をとりました。コルシカ島では郷土料理になっているので食べたことがあったのですが、なぜかフランスではめったに出会うことがない食材なのです。



カブリとは子ヤギの肉。山羊チーズが好きなので、山羊の子どもを食べてしまうのは残酷なのですけれど...。

でも、素晴らしくおいしかった。この独特の風味はどう表現したら良いのだろう?...

レストランの奥の方で、お給仕の人が生ハムを切っていました。前菜で食べて美味しいと思った、この地方の山岳地帯で生産される生ハムです。



近くまで行って見学してしまいました。見事に薄くスライスします。

パラドールの食事はおいしくない、という結論に達していた私たちでしたが、ここでの夕食は楽しめました。

翌朝は、ホテルの支配人に美味しい生ハムを売っている店を教えてもらって、買いに行きました。

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2012/04/16

シリーズ記事 【スペイン、パラドール巡り旅行】 目次へ
その24


旅も終わりに近づき、フランスに戻るために1日の走行距離が長い行程になりました。

長い距離を走ることも多い今回の旅行でしたが、スペインでは車窓から見る景色が変化に富んでいるのに驚きました。何百キロも続くオレンジ畑は少し閉口しましたが、それ以外は次々に景色が変わるので退屈しません。

フランスも、パリからマルセイユまで駆け抜ければ風景は色々に変わりますが、スペインはもっとすごいです。農地が広がっているかと思うと、荒涼とした風景にもなったりする。山の上に古城が見えることも多い。

運転手役の友達は写真ストップを全くしないので、車の中から写真を撮るようになったのですが、全てピンボケ。色々な景観のコレクションを作りたかったな...。

ドンキホーテの世界は残念ながら通過し、遠くの丘に風車が並んでいるのが見えた程度でした。


前回に来たときには、風車が地元の生産物を売る店になっていたので入り、「レストランが見つからない」と言うと、風車の中にテーブルをしつらえてくれたのが楽しい思い出でした。チーズ、ワイン、パンだけの食事だったのですが、風車の2階を独占できてしまったのです。


昔懐かしいレストランに出会う

1日中車を走らせることになった日、ともかく朝食をしなければということで、道路沿いにある全く味気ないレストランに入りました。



前菜、メイン料理、デザートに飲み物がついた定食メニューを取ることにしました。

長時間車に乗るので軽い食事をということだったのですが、フルコースで9.5ユーロなのですから、メインとデザートだけとるのも意味がないと思ったのです。

私は飲み物にはビールを選び(安いメニューなのでワインは不味いだろうと踏んだので)、最も軽そうな料理を選びました。

まず、前菜のガスパッチョ。



冷たいスープはのど越しが良くて、かなりおいしい♪ トマトの質が良いのです。これだったら胃の弱い私も大丈夫。あっても入れないことも多いクルトンも美味しい出来だったので、しっかり入れて食べました。 パラドールで出された気取ったスープなんかよりも美味しかった...。

他の人たちはとえいば、かなりのボリュームの前菜なのに参っていましたが、美味しかったようです。

メインに選んだのは、小さいので良いと選んだウズラ。ところが、2羽も出てきてしまった!



ウズラの素朴な料理なのですが、レモンとオリーブのさっぱりソース。全部は食べきれないので、4本の脚だけとう贅沢な食べ方をしました。

ウズラというのは、フランスでは安い食材ではありません。

1,000円などという定食メニューに入ってくるなどは考えませんし、高い料理として注文しても、2羽も出てきたことはなかったと思う。

デザートは、ありきたりのプリンにしましたが、これも自家製と分かる美味しさがありました。

フランスでも、昔はroutiers(ルーチエ)と呼ばれるレストランがあって、そういうところでこんな風に安い料理が食べられたっけな、という話しになりました。

長距離トラック運転者たち(ルーチエ)が行きつけにする、ボリュームがあって、美味しい家庭料理が食べられるというレストランです。

ルーチエのレストランの特徴は、まず、交通量の多い道路沿いにあること。そして、大型トラックが何十台もとまれるような広い駐車場があること。それで、安くて美味しい料理を出すと常連客で賑わう、というシステムです。

最近のフランスでは、この手のレストランがなくなってしまったのではないかな。トラック運転手たちが行けるような大きな駐車場のレストランは時々見かけますが、昔のようなに普通の人たちにも人気がある料理を出すルーチエの話しは聞きません。

スペインには顕在らしい。私たちが行ったときには、子どもたちや、スポーツ関係者らしい団体さんたちが入って賑わっていました。

イタリアも、安く食べられるので外食する人が多いと感じていました。フランスだけが異常なんですよね。せっかく素晴らしい料理を出す店でも、不況の影響も受けているらしく、閑古鳥がないているのが目につくのです。

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