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2012/10/31

シリーズ記事 【旅行記 : ラ・モット・ティイー城のイベント】
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その2 ラ・モット・ティイー城 (2)


10月中旬、ラ・モット・ティイー城(Château de La Motte-Tilly)で開かれたイベントに行きました。

この城と関わりがあった、フランスの文芸評論家・作家・詩人、かつ過激な王党派右翼で名を残したシャルル・モーラス(Charles Maurras)がテーマの講演会が開かれたのですが、それ以外の趣向もありました。

シャルル・モーラスがこの城で開かれていたサロンに参加していた時代に、城で出された料理のレシピを再現する昼食会。これはオプションだったのですが、申し込みをしていました。

日本では、将軍や天皇の食卓で出された料理がどんなだったかというのは聞いたことがないのですが、フランスではかなり残っていて、あちこちで昔のお品書きの実物やコピーを目にします。

王様の食卓のメニューなどというのは、少しづつつまんだにしても、驚くほどの料理の数々。もっとも、暴飲暴食のおかげで、ルイ14世などは晩年は病気に苦しんだなど、色々な話しが残っています。

最近、知り合いの男性が痛風(仏語でgoutte)になったのですが、「これは貴族の病気なのだ」と自慢していました。日本では、美食が痛風をおこすとは言われないと思うのですけど。歴史上に残る痛風で苦しんだ貴族は、Louis II de Bourbon-Condé(大コンデ公: 1621~86年)なのだそう。

シャルル・モーラスをサロンに迎えたラ・モット・ティイー城の伯爵夫人も、レシピをたくさん記録して残していました。それを再現して食べようではないか、という食事会に参加したのでした。

講演会のテーマが、下手すれば右翼的な思想家と受け取られることもある文人だったので、主催者は、30人くらいしか参加申し込みがなかったのが残念そうでしたが、おしゃべりも楽しめる食事会になりました。


テーブルセッティング

城に近いところにあるグルメレストランが料理を担当。

このイベントに誘った友人が、事前にどんなレストランかをチェックしていました。サイトを見るとフランス語の間違いが余りにも多いので仰天したけれど、ミシュランを始め、グルメガイドブックで高い評価を得ているレストランなので安心した、と語っていました。

食事の会場は、城のオランジュリー(オレンジ用温室)を改修した部屋。



普通なら味気ない団体席になるところですが、テーブルセッティングがしゃれていて、美味しい料理を出すのではないかと期待を持たせます。

見えるでしょうか? テーブルに花を飾る代わりに、ジロールというキノコと枯れ葉をあしらっています。

秋だから、キノコと枯れ葉という発想。

でも、ジロールというキノコはオレンジがかった黄色が美しいので、華やかな雰囲気を出していました。

もっとも、食べ始めてしまうと、飾りなんかは気にならない。

この日の料理を最後まで食べたときには、どこにもジロールが入っていなかったので、「飾ったりしないで調理して出して欲しかった」と、皆で冗談を言いました!

テーブルについてからは、これが本物のキノコかと、手にとって、匂いを嗅いだりしている人たちもいました。

私は、キャンドルを手にとって、倒してみる。
隣の席にいた人があわてました!

でも、私はこのキャンドルのシステムをベルギーで見ていて知っていたのです。本物のロウソクが入っているキャンドルスタンドではないのです。

そのことを書いた日記:
バッテリーで充電するキャンドル 2009/05/24

ベルギーで見たものは、傾けると明りがついたり、消えたりしたのですが、これはつきっぱなし。倒しても消えないので、私はがっかり。

でも、回りの人たちは感心していました。「どう見ても本物のロウソクに見える」、「フランスで見たことがないな~」と感心しています。

「フランスでも、ネットショップでは売っている」と答えたのですが、お年寄りばかりだったせいかインターネットで探してみようという反応は見えませんでした。


前菜



ガスパチョと言っていましたが、暖かい料理だったし、かなりフランス風のアレンジ。

でも、独創的で、とても美味しいと皆も評価していました。

晩年のシャルル・モーラスは、ド・ゴール政権によって戦犯としてクレルヴォー修道院を改造した牢獄に入れられたのですが、特別待遇だったようです。1日に2度、外部から食事を運ばせる人がいたのだそう。彼にはファンが多かったのでした。

そして、クリスマスのときには、彼の故郷だった南仏のマルティーグから魚を持ち込んでブイヤベースのご馳走を作ってもらった。それにまつわった前菜にしたそうです。この食事会でブイヤベースを作るわけにはいかないので、それ風、というところ。


メイン料理

ウサギ肉の詰め物でした。



これは伯爵夫人のレシピを忠実に再現したもののように感じました。 だって、すごいボリューム!

私は、付け合わせがニンジンなのが気に入らなかった。ここのところ、近所の人からニンジンをもらうのが重なって、頻繁に、色々と形を変えて料理にして食べているので、ちょっとニンジンにはうんざりしているのです。

ニンジンは生が一番好きなのですが、ウサギみたいにポリポリ食べるわけにもいかないので...。フランスでは、ニンジンのスティックをおつまみに出すことがないので(1度は見ましたが) 、来客があったときに出すわけにいかないのです。


デザート



これはシェフの腕のみせどころで、飾りをつけたのではないかという感じがしました。レストランの名前を、ちゃんとチョコレートに書き込んでいる!


総じて、とても質の高い料理を作るシェフでした。

レストランのあるノージャン・シュール・セーヌ町には原発があって、給料が高い技術者たちがいるので、良い料理さえ出せば客には困らないのではないかな?...

普通、料金をとって団体でする食事では、日本でも同じだけれど、ともかく安い参加費であることを一番におくことが多いです。でも、初めから費用を告げて参加をつのれば良いわけなので、私は多少高くても、美味しいものを食べさせてくれる方が嬉しいです。

参加費は30ユーロでした。感激はしないけれど、飲める白と赤のハウスワインもふんだんにあったので、団体だから良いレストランの料理を安く食べられた、という印象を残しました。


イベント参加者の大半は、城の友の会メンバーだった

特殊な文人にまつわるイベントだったので、集まって来る人は王党派とか右翼思想の人たちかと少し心配していたのですが、なんのことはなかった。

フランスの多くの城には、友の会と呼ぶ、保存会のようなNPOを作っていることが多いです。このラ・モット・ティイー城にもできていて、今回のイベント参加者も大半は友の会のメンバーの人たちのようでした。

つまり、こういうカルチャー組織のメンバーの典型である、老齢年金受給層の姿が目立ちました。




素人向けの講演会

集まる人たちが普通の人たちなので、食事会の後に行われた3つの講演の方も、ちょっと物足りないくらいに、普通。行こうと誘った友人は、「何も新しく学んだことはなかった」と、ちょっと不満げでした。

主催者は余り人が集まらなかったと残念そうでしたが、日記を書きながらインターネットを見ていたら、かってはシャルル・モラースが主宰したアクション・フランセーズ(Action française)が、この少し後に、シャルル・モーラス死後60年として、パリで討論会を開くことになっていたのでした:
COLLOQUE MAURRAS SAMEDI 27 OCTOBRE 2012

こちらは過激そう。「王党派の組織にイベント通知を出したけれど、返事がなかった」と主催者は言っていたのですが、ラ・モット・ティイー城がするシャルル・モーラスの講演会なんて子どもだましの集まりだから参加しない、と思ったのではないかな...。

大学の先生による、政治的思想についての講演、クレルヴォーの牢獄についての話しも、私にはほとんど興味がない。

城の友の会のお婆ちゃんメンバーもそうだったろうと思うのですが、私には、この城にシャルル・モーラスが来た当時の様子を語る講師の話しが興味深かったです。当時の文献をもとにして、私たちも城の招待客であるかのように想像させて、城での滞在がどんな風に繰り広げられるかを語る話し方も面白かった。

俳優になっても十分に食べていけるような講師でした。口から先に生まれたと言いたくなるフランス人たちが住む国では、話すことを仕事にすると、このレベルでないといけないのかな... とも感心。

城で数日過ごすようにと出す招待状には、細かいことまで書いてあったのだそうです。林間学校に参加する子どもの父兄にも、そんなことを言うのではないかな、と私は想像。

招待状には、誰を招待するかを明記する(会いたくない人がいたら来ないようにという配慮)。女性の場合、1日に4回洋服を代えるようにとの指示。それで荷物が多くなるわけですが、パリから電車で来た場合にはどうするか、等など。

昔は堅苦しくて、大変だったのですね...。今でも、社交界では、そういうことをやっているのかも知れないけれど。


講演会が終わると...

講演会が終わったとき、これでおしまいと思ったら、会場を出たところにある広い廊下でカクテルパーティーがありました。

シャンパンがポンポン抜かれます。

思い出せば、ここはシャンパーニュ・アルデンヌ地方。シャンパンの産地があるオーブ県なのでした!

昼食を担当したレストランが作ったらしい美味しいおつまみも、ふんだんに...。



あぁ、フランスって良い国だな~、と思ってしまう場面♪




情報リンク:
※ラ・モット・ティイー城およびシャルル・モーラスに関する情報リンクは、旅行記の目次「ラ・モット・ティイー城のイベント」のページに入れています。


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2012/10/30

シリーズ記事 【旅行記 : ラ・モット・ティイー城のイベント】
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その2 ラ・モット・ティイー城 (1)


前回の日記「話題になったノージャン・シュール・セーヌ町」に書いた講演会は、ラ・モット・ティイー城Château de La Motte-Tilly)で開かれました。



城の名前にMotte(昔の砦に与えられる名称)とついているように、ここに城が建てられたのは中世のはず。「La Motte-Tilly」という呼び名がある最も古い文献は1369年とのこと。

Tillyはtilleul(菩提樹)から来ているとみられていることから、庭園の森には「Tilletum」と名づけられた空間が作られて、様々な品種の菩提樹の木が植えられていました。

現在の建物は、18世紀に建てられた城の姿です。この地方は石が不足しているため、レンガが使われたりしているので、建物の外観としては余り美しくない...。

城はコの字型だったのですが、城主の資金が不足した時代に2辺が壊されてしまっています。とは言っても、プロポーションの上では美しい。

1972年、城の持ち主は国に寄贈し、その数年後から城は一般公開されています。
ただし、2013年の春までは、工事中のために、建物内部の見学はできません。

ここで開く講演会のテーマにシャルル・モーラスCharles Maurras: 1868年~1952年)が選ばれたは、1920年代から30年代にかけて、この城の主だったRohan-Chabot伯爵夫人が開いていた政治と文学のサロンに彼がよく来ていたからでした。

その25年後、シャルル・モーラスは投獄されてしまいます。入れられた監獄は、同じオーブ県にあるクレルヴォー修道院(Abbaye de Clairvaux)だった建物を使った監獄。

修道院を監獄にしてしまうなんて凄いと思われませんか? 世界遺産として有名な、あのモンサンミッシェルにある修道院も監獄として使われた時期があったのです。

僧侶の個室があるので便利だったのでしょうけれど...。最近の旅行で修道院をホテルにしたものが好きになっていたので、クレルヴォーの名を聞いて、はたっ... と、してしまいました!

クレルヴォーは重罪の囚人が入る監獄ですが、歴史的建造物の部分は見学ができます。一度行ってみたときは、何か理由があって、入り口の部分の建物しか見学できませんでした。また出直したいとは思うものの、身分証明書を見せたりして入る必要があるのが面倒なので、なんとなく足が遠のいています。


庭園の見学

広大な庭園があります。62ヘクタール。

こんなところにを散歩しながら優雅に滞在したはずのシャルル・モーラスは、晩年は牢獄生活...。過激な言動をしていれば、そういう運命になるとブレーキをかけられたでしょうに、あっぱれ...。



ここをずっと歩いていけば、セーヌ河にぶつかるのだそう。庭園の中だから歩いていけるわけですが、今回は時間がないのでやめました。


今頃の時期に城に行くと目につくのは、小さなシクラメンが野生のように群生していること。ここでも、あちこちにシクラメンがありました。



真似してシクラメンを庭に植えた私なのですが、芝生のように地面を埋めるほどには増えてくれません...。


ここまでは、集合時間を待つまでの散歩。

この日のイベントでは、午前中に城の庭園を案内してもらい、昼食を食べ、午後は講演会というスケジュールでした。

案内してくれたのは、この施設を管理する責任者。学芸員の資格も持っている人ではないかと思いますが、良い説明をしてくれました。

建物は大工事中なので中を案内してもらえなかったのは残念。3年くらい前にも来たことがあって、そのときは見学したのですが、どんな風だったかの記憶は薄れています。

修復して発見されたことなどについても話してくれました。実際に見ることはできないので、実感がわかないのですが...。

クイズが好きな人でした。

例えば、こんなクイズ:
城の壊してしまった建物には浴室があり、バスタブがある浴室のほかに、ひと部屋あったのですが、それは何だと思いますか?

私は「サウナの部屋」と言ったのですが、ハズレ。

答えを聞いたら、日本人の私だったら簡単に思いつくことだったのでした。悔しい!

お分かりになりますか?
この日記の最後に答えを書いておきますね


ファブリック

もうひとつのクイズは、これ ↓



土をもったようなところに、小さな入り口のドアがあります。ここは何でしょうクイズ。

これは絶対に分かったと自信を持って、「氷室(ひむろ)!」と言ったのですが、またまたハズレだと答えられました。

少し前から、城にあった昔の冷蔵庫に興味を持ってブログにも書いていたので、間違っているはずはないと思ったのだけれど...。

ドアについていた鍵をあけて、中に入れてもらいました。

ちゃんと調べていないのではないか? とまで思っていたのですが、本当に氷の貯蔵庫ではないのでした。



洞窟の奥に、狭い丸い部屋があって、天井から日の光が入ってくる薄暗い部屋でした。壁は彫刻の模様がほどこされています。

数人で秘密会議をするための場所か、あいびきの場所、という感じ...。

何のためのものだったかは、分からないのだそうです。

推定するのは、城を建てるために石を切り出してできた洞窟を利用したのだろうということ。こちらの部屋に入るところには、細い洞窟が続いていました。

唯一、フランス革命がおきたときの文献に、ここの存在が書かれているだけなのだそうです。つまり、村人たちは洞窟があるのを知っていて、貴族が隠れているかもしれないと思ったのでしょう。

これは、fabrique(ファブリック)だろう、との説明でした。昔の人がお遊びで(マジメに、でしょうけど)作った、空想上の、あるいは奇抜な建物に対する呼び名です。18世紀から19世紀に流行ったもので、フランス国内にも各地にあります。

☆ Wikipédia: Fabrique de jardin

Wikipediaに例としての写真が出ているのですが、人に見せて喜ぶものだったはずで、ここのように小さな入り口があるだけ、というのは奇妙...。

でも、案内してもらったものの中では、ここが一番気に入りました。普通に城の観光に入ったら、中には入れてもらえない場所でしたから。


氷室の方は、ここから少し先に行ったところにありました。 こちらの方が、入り口は立派です。



ファブリックを見せるとき、「氷室は別にありますから、これは氷室ではありません」と言ってくれても良かったのに...。


次は、昼食会のことを書きます。ちょっと趣向を凝らしたものだったのです。



 

答えを書くのを忘れるとことでした。

バスタブの部屋の他にあった、というのは、休憩室でした。
日本では普通にありますよね? それを私は思いつかなかった!
ガイドしてくれる人は、お風呂に入ると疲れるでしょう? だから休憩室があったのです、と説明していました。フランス人にはピンとこなかったのではないかな...。




ブログ内リンク:
モットと呼ばれる城 2007/12/17
★ 目次: 城について書いた記事ピックアップ ⇒ 氷室についての記事
★ 目次: 教会など宗教建築物に関する記事
菩提樹の花から作るハーブティー: リンデン 2009/07/02

情報リンク:
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2012/10/29

シリーズ記事 【旅行記 : ラ・モット・ティイー城のイベント】
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その1 ノージャン・シュール・セーヌ町


今年の秋は暖かいと喜んでいたのに、もう終わりのようです。冬のように寒くなりました。外に出していた植木鉢を家の中にとりこみました。ニュースでは、大雪に見舞われた山岳地方の映像が流れています。

少し前の週末、友人の車に乗せてもらって出かけられる2つの選択肢がありました。

1つは、エッフェル塔を見たことがないという人をパリに連れて行って観光させてあげるのに同行する、というプラン。

もう1つは、シャルル・モーラスの講演会に行くというもの。

パリで普通の観光をするのはつまらないので、講演会の方に行くことにしました。シャルル・モーラスのことは何も知らないのですが、彼がよく参加したサロンが開かれた城が会場というのに興味をひかれたので。

シャルル・モーラス(Charles Maurras: 1868年~1952年)は、フランスの文芸評論家、作家、詩人。でも、王党派右翼の活動をしたために、晩年は牢獄で過ごしたという人です。

イタリアの詩人・作家ガブリエーレ・ダンヌンツィオ(Gabriele D'Annunzio: 1863~1938年)を想起させる人物。でも、シャルル・モーラスの過激な思想に比べたら、ガブリエーレ・ダンヌンツィオなどは可愛いものなのだそう。

とすると、怖い人たちが講演会を聞きにやってくるのではないか?...


ノジャン原子力発電所

目的の城はもうすぐ、というところに到着したら、こんなものが見えてきました。



ノジャン原子力発電所Centrale nucléaire de Nogent)です。

あがっているのは冷却でできた水蒸気なのですが、すごい量なので不気味に感じます。日本の原発は、陰険にも(?)煙を出さないので、安全というのを信じられてしまったのではないかとも思ってしまう...。

福島原発のあと、この原発が大きな問題になったので、ここだったか... と、車を降りて眺めました。

このノジャン原発は、パリから110キロくらいしか離れていない所にあるのに、パリでは、原発事故がおきたときに避難路などの対策をしていなかったことが明るみに出たのです。


大きな地図で見る


パリは、フランスの中では飛びぬけて大きな都市で、フランス人の5人に1人はパリ首都圏に住んでいます。でも、ノジャン原発がある県とパリ首都圏は行政区分が異なるので、パリでは原発事故対策を施していなかったのでした。

でも、東京も東海第二発電所からは同じくらいの距離だし、東京周辺の人口はパリなどと比較にならないほど多いですけど、何もない...。

それどころか、私が帰国したときに住むところは路地ばかりで、火事が発生しても消防車が入り込めないから、燃え尽きるのを待つだけ、と言われている地域です。


どこにいても安全な場所はない

フランスで原発がある位置を示した地図です。

Nuclear power plants map France-fr
原発の場所、処理施設、貯槽施設

もっと詳しい地図:
日本語版フランス核・原発関連施設地図


今の時代、どこにいれば原発事故の被害にあわなくてすむ、などとは言えないのですよね。

チェルノブイリ事故のときは、コルシカ島などは一番安全そうに見えるのですが(チェルノブイリから2,500Km)、風向きの関係なのか、内部被ばく者が異常に多かったのでした。福島原発事故のあと、それが大きく取り上げられました。

シャンパーニュ地方の知り合いの内科医も、早くからカルテをコンピュータ化していたので簡単にデータを分析できるので、チェルノブイリ以降は甲状腺疾患の患者がとてつもなく激増したのが如実に見える、と言っていました。

フランスはチェルノブイリ事故を過小評価したため被害を大きくしてしまったという反省があり、情報公開などもある程度は改善されたのですが、日本でも御用学者が裁判にかけられるなどという時代が来るのだろうか?...

日本で原発の是非が問われるとき、経済発展のために必要だと主張する人がいますが、日本だけで決められるということではないと思ってしまいます。

こんなに地震や津波がある国で、こんなにたくさん原発を作ってしまうということに国際批判が集まらないのも不思議。鯨の捕獲を非難するより大きな問題だと思いますから。日本は国際的な舞台での政治的戦略が下手だと思っていたのですが、やはり日本は経済大国だから力があるのだろうか?...


我がブルゴーニュ地方には原発はないのですが、コート・ドール県にフランスで最大規模の核兵器研究所(CEA de Valduc)があります。

原発の施設は水蒸気があがっているので遠くからも見えるのですが、この研究所は森の中に囲まれているので何も見えません。敷地は588ヘクタールで、その面積の7割が森になっているのだそう。

そのあたりを車で走っていると異常な雰囲気が漂っています。車を停車してはいけない、写真撮影禁止、などと書いた看板が立っているからです。

知らない人が通ったら、深い森の向こうに怖い研究所があるなんて分からないでしょうから、そんな標識を異様に感じるでしょうね。それで、なんだろう? と車を止めたりすると、たちまち、どこかからパトロールカーが現れるのだそう。人影などは全く見えないので、本当にパトロールしているのだろうか思うものの、怖いので、どういう風になるのか試してみたことはありません。

実際には、一度だけ中に入ったことがありました。研究所に勤めている人の家族と、敷地内にある従業員家族のためのプールに行ったのです。昔のことなので、ものものしい警戒の中を入っていったこと、立派なプールだったことくらいしか覚えていません。

研究所は軍事施設なので、警戒が厳しいのは当然。原発の方はそれほどでもないようです。福島原発事故のあと、グリーンピースが原子力発電所に難なく侵入してしまって、テロリストだって簡単に入れるのだという危険を訴えていました。


ノージャン・シュール・セーヌ町(Nogent-sur-Seine)

今回、ノジャン原発のあたりに差しかかったとき、車のナビゲーターが止まってしまいました。

原発を守るために電波障害をおこしているのかとも思ったのですが、フランスのナビゲーターはかなりいい加減なので、単なる機能不全だった可能性も強いのです。

目的の城はすぐそこのはずなのに、曲がるところが分からなない。かなり行ったところでナビゲーターは働きだし、Uターンするように指示がでました。

また原発が見えるところに出たのですが、そこに近づく前になると、やっぱりナビゲーターは止まる。

おかげでノージャン・シュール・セーヌ町(Nogent-sur-Seine)の外れを走っている道でウロウロしたわけですが、すさまじいところだな... と感心しました。

原発だけではなくて、大きな工場が幾つもあるのです。
美しいフランスにも、こんなところがあるのだ...。

フランスの地名に「sur」が入っているときは、その後に河川の名前が続いて、その河川が流れている市町村ということになります。なので、この町はセーヌ河(Seine)のほとりにあるノジャン町という魅力的な名前になっているのですけど、とんでもない!

昔のパリっ子たちが田舎を求めて遊びに行ったガンゲットがあった町だと勘違いしていたのですが、それはNogent-sur-Marne町で、もっとパリに近いところにあったのでした。

ノジャン・シュール・セーヌ町の観光はどうしているのだろうと思ったら、人が住む町なかには歴史的建造物もあるようです:
☆ 町と近郊の観光パンフレット: Nogent-sur-Seine et ses alentours

原発は見学もできるので、ノジャン原発を観光スポットにしちゃっていますね...。

気になったのでGoogle Mapで調べてみたら、私たちは町外れの工場地帯を突っ切る道路を走っていたのでした(青い線を入れた道路)。


大きな地図で見る

とはいえ、原発と市街地はとても近いですね...。

パリの住民の心配をしたけれど、ノージャン・シュール・セーヌ町(人口は約6,000人ですが、フランスの過疎地域だったら副県庁所在地になれるような規模)の住民の方が危険ですよ...。

この日行った講演会のテーマとなっていたシャルル・モーラスは、人数が多いということが世界を牛耳るデモクラシーを否定した人でした。その点では彼に同意します。


講演会に行ったときの話しを続けます


ブログ内リンク:
ガブリエーレ・ダンヌンツィオの家 2010/01/03
フランスの原子力発電所は簡単に攻撃できる? 2012/05/04
パリ首都圏の町にある田舎風景とは? 2010/12/27 Croissy-sur-Seine町

外部リンク:
東京から原発までの距離
パリ近郊ノジャン原発基地を選び、グリーンピースが侵入、 原子炉の屋根で「旗を振り」警告
Nogent, Joinville, Bry, Champigny, la douceur de vivre sur les bords de Marne
フランスでのチェルノブイリ原発事故の影響
☆ IRSN: Mesures de radioactivité dans l'environnement


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2012/10/29
10月中旬、シャンパーニュ・アルデンヌ地方(Champagne-Ardenne)のオーブ県(Aube)に日帰り旅行をしました。

ラ・モット・ティイー城(Château de La Motte-Tilly)で開かれた、シャルル・モーラス(Charles Maurras)をテーマにしたイベントに参加するのが目的。

その日のことを書いた記事の目次です。

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2012/10/28
この週末、朝市に出ている直売農家が、こんなものを売っていました。



見事な葉っぱでしょう?
ブロッコリーと書いてあるので、ブロッコリーの葉の部分らしい。

イタリアで食べて気に入っていた料理に、ブロッコリーの葉がありました。ブロッコリーだと言われれば、その葉だという感じがするのですが、非常に美味しい。

フランスのレストランでは見かけない食材です。

ギリシャがEUに入った後に行ったとき、辺鄙な村のカフェ・レストランに行ったら、同じブロッコリーの葉が出てきたので喜んだのを思い出します。遅い時間だったせいか、「何も出すものがないけれど、私たちが食べているもので良かったら」ということで出てきた料理でした。

ここで「何もない」というのは「フライドポテトがない」という意味だったのでした。ギリシャがEUに入った後の旅行だったのですが、どこでもフライドポテトを出すようになっていたので興ざめしたのです。それで、よけいにブロッコリーの葉がおいしく感じたのでした。


朝市のブロッコリーの葉は、以前に見たことがないものでした。バカでっかいし、重い! でも、イタリアやギリシャで食べた葉は、こういうのだったのではないかと想像して、迷わず買いました。

【追記】
この野菜が何であるかを教えてくださるコメントが入りました♪  どうやって食べるのかを試行錯誤したことを長々と書いたのですが、結論を急ぐ方は、日記の最後に入れた追記2をご覧ください。


さて、どう調理するのか?

持って帰ってから、そのまま花瓶に入れて飾ってみました。冷蔵庫に入れるにはもったいない姿なので。

水の吸い込みが良いように茎を切ろうとしたのですが、包丁なんかでは切れないくらい固い。木の枝と同じくらい固い。花ばさみを使って、やっと茎を切ることができました。

花を添えたら生け花になるくらい見事。

でも、やはり、食べてみないと…。


トライアル1: 茹でる

まず、葉を2枚落としてみました。固かったのは主軸で、葉の方は花ハサミで簡単に切れました、

ホウレンソウのように薄い塩水で茹でました。イタリアで食べた料理では茎の部分も入っていたので、それも一緒に湯がく。

でも、茹であがってみたら、茎の部分は食べられるものではないので、切って捨てる。

それから、バターで炒めて生クリームを入れて、塩コショウ。

食べられたのですが、あつぼったかった葉はまだ固くて、美味しいと喜ぶものではない。

でも、いちおう、珍しいな~♪ と思って食べました。


トライアル2: 蒸す

水で茹でるより、蒸した方が良いのではないか、と思いつきました。

最近気に入っている電気のスチームクッカーで調理してみることにしました。

柔らかくなって欲しいので、おもいきりタイマーを1時間に設定してしまう!

でも、葉はまだ固い。

時間は長くかけたのに、水で湯がいたときに比べて、なぜか固くなっている。不思議…。

しかも、緑の色は変色して、見るからに不味そうに見える!
とても食べる気にはならず、そのままゴミ箱に直行!


トライアル3: 炒める

知らない食材を使うのだから、レシピを探そうと覚悟を決めて、インターネットを検索しました。日本にはこんな葉は売っていないだろうと思うので、フランスのレシピを探す。

1つだけでてきました。
☆ レシピ: Feuilles de brocolis

サイトに入っていたレシピは、シチリア系の調理人から教えてもらったとのこと。とすると、イタリア風レシピ?♪

レシピでは、茎を取り除くとありました。フランスのホウレンソウの食べ方で、それについてはブログでも書いていました:
フランスのホウレン草は葉っぱ! 2011/03/02

鍋かフライパンに、オリーブオイル、ニンニク(皮をむかないで丸ごと)、タマネギの切ったものを入れて炒め、それからブロッコリーの葉を入れる、というもの。

それを30分から45分、中火で炒め、最後に弱火でかき混ぜながら炒める。最後に塩コショウして出来上がり、というレシピでした。

そんなに長くかき混ぜながら炒めるのは嬉しくないですが、それさえ我慢すれば、あとは簡単。

でも、この方法で葉は濃い緑色が残るのだそう。フランス式野菜の調理法で嫌いなのは、野菜の緑を黄色にしてしまうことなのですが、その点はクリアーしているレシピのようです。

冷たいものか生温かいものにレモンをたらして前菜として、あるいは、ソーセージなどの付け合わせとして暖かいものを食べる、とありました。


3度目の正直にはならなかった

ニンジンの薄いスライスも入れて作ってみました。レシピを見ても、その通りにするのが嫌いなへそ曲がりなので。それと、友人たちから大量にもらったニンジンを、ここのところ色々な形で消化しているのが理由。

オリーブオイルの香ばしい香りがあがる。

やっぱり、味のない葉っぱだから、オリーブオイルやニンニクが必要なんだろうな...。今度こそ成功する?♪

レシピに従って作って、鍋で炒めながら20分くらい経過した状態です ↓



鍋いっぱいにいれたブロッコリーの葉は小さくなっていき、ほんの少し入れたつもりのニンジンや玉ねぎが目立ってきてしまいました...。

この状態で味見してみる。
まだ、固いので、レシピに従って更に加熱を続けることにしました。

でも、結果として、この写真をとった段階で止めておけばよかった...。

この後、葉はどんどん固くなり、黒くなり… 食べられるものではない状態になりました。

だから、レシピに忠実に料理をするのは嫌いなのです!


あの葉っぱは、何だったのだろう?…

イタリアで食べたブロッコリーは、この葉ではなかったと思うのです。

検索してみたら、Wikipedia仏語ページに、私が買ったものに似た大きなブロッコリーの葉が出てきました:
☆ Wikipédia: Brocoli-rave

この単語は、イタリア語でFriarielli。レストランで見たときも、こんな風の単語が書いてあったような気がする...。

英語にすると、Rapini。そこから日本語をクリックしたら、なんと「菜の花」。そこから仏語をクリックすると、ブロッコリーに似ているというBroccolini。さらにクリックを続けていると、中国のブロッコリーとしてカイランにまで行ってしまいました。いい加減!

グルグル回りしていても仕方ないので、Brocoli-raveの記述に戻る。そこに入っていた画像を拡大してよく見ると、私が買ったものとは全く違う!


まだ成長する前のような小さな花がついていて、これならフランスの八百屋さんで何回か見たこともあった。

イタリアで出てきたのも、こういう花も茎も食べられるというブロッコリーではないかな?…

茎の部分も入っていて、それも柔らかくておいしかったのですから。


つまり、私が買ったのは、ブロッコリーが大きく育ち過ぎてしまっただけの葉だったのではないか?!

あんな固くなった葉なんていうのは、どうやったって美味しくならないですよ~!

大きなブロッコリーの葉は、まだ数枚残っています。花瓶に入れたままにして、お花を添えてあげようと思います。


誰が食べるのか?...

それにしても、農家の人は、なんであんなものを売ったの?…

立派な葉なので捨てる気がしなくて、誰かバカな人が買うのではないかと思って店頭に並べてみたのかな?…

あるいは、フランスにはウサギやニワトリなどを飼っている人が多いので、それの餌にするためのものだったのだろうか?…

以前に、どこかのイベントに行ったとき、ソーセージなどを売っている出店に、豚の耳の燻製のようなものが並んでいました。豚の耳が大好物なので、珍しいこの1品を買おうと喜びました。

でも、念のために、売っている人に「このままかじれば良いのでしょう?」と聞いてみたら...

犬が噛むためのものなのだ、と返事されたのです!

でも、日本にはスルメとかジャーキー・ビーフなど、おつまみでかじるものがあるではないですか? 噛めば、噛むほど美味しくなるとかいうのもある。 

犬用の豚の耳も、食べたら結構おいしいのではないかと思ったのですが、やはり買うのは止めました。

ジャーキーをフランス人に見せたら、絶対に犬か猫の餌だと思うだろうな...。

Wikipediaの「ジャーキー」の記述を見ると、やはり、香辛料を入れないペット用のジャーキーがあるとのこと。


ところで、もうひとつ気になるのは、ネットで見つけたレシピ。

普通に食べられる葉付きブロッコリーを30分以上も炒めたら、グズグズに溶けてしまうはず。だから、私が買ったような葉を調理するレシピだったのだろうと想像します。

トライアル3で使ったのは、農家直売システムAMAPのサイトに入っていたレシピでした。

AMAPとは、生産者(主に有機栽培農家)と消費者を結び付ける契約システムで、英語ではCSA(Community-supported agriculture)。有機栽培の野菜農家の生産物を食べられると、最近のフランスではすごい勢いで普及してきています。このコンセプトは「提携」として日本で生まれたのですが、フランスに入ったのはアメリカから。

AMAPは直売農家から生産物を手に入れる契約制ので、たとえば野菜農家と契約していた場合には、どんな野菜が支給されるのかは分かりません。レシピをのせていたAMAPでは、こういう大きなブロッコリーの葉を配っているのかな?...

私だったら、1回目にもらったら珍しがって喜ぶけれど、毎週届いてしまったら文句を言いたくなるけれどな...。


ブロッコリーについて調べたおかげで学んだこと:

その1;

ブロッコリーをフランスに入れたのは、イタリアからフランス王に嫁いだカトリーヌ・ド・メディシス(1519~89年)だった。

ホウレンソウも彼女の好物だったということでフランスに広まってたし、フランスの食文化を発展させることに貢献した人ですね。

その2:

数年前からフランスでよく見かけるようになったロマネスコは、ブロッコリーの仲間ではない。


変な葉っぱと3日間も格闘してしまったけれど、勉強になったのだから諦めようっと...。






追記1:
性懲りもなく、4回目のトライアルをしました。揚げる、という調理法が残っていたため。
そのことは、こちらのコメントで書いています。



追記2:
どうやってこの野菜を食べるのか悩んでしまったのですが、これが何であるかコメントで教えていただきました。

日本ではケールと呼ばれる野菜でした。Wikipediaに入っている画像を見ると全く同じです。英語でKale。フランス語では、八百屋さんに書いてあった名前とは異なって、Chou frisé

日本のケールは品種改良されていて、葉は私が買ったものより柔らかそうに見えます。

日本では栄養が高いと注目されているようで、青汁の素などにもなり、とても普及しているようです:
ケールを楽天市場で検索

フランス情報によれば、キャベツよりも昔から栽培されていた野菜なのだそう。オランダではよく食べられているそうです。

仏語名が分かったので、レシピなども出てきました。

やはり、茎は固すぎるので、葉の部分だけを食べるようです。日本では青汁にするそうですが、フランスのレシピではスープが目立ちました。

この野菜が何であるか教えてくださったコメントは、こちら


内部リンク:
低温蒸しというテクニック 2009/08/03
フランス人はサヤインゲンを緑色に煮ない 2006/07/20
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ

外部リンク:
CSA--地域に支えられた農業
☆ Wikipedia: Community-supported agriculture


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2012/10/27
フランス人は何でもコレクションするのが好きな国民だ、とは前々から感じてはいました。でも、前々回の日記から書いている夫婦のコレクションは大変な量でした。

切手やシャンパンのキャップを集める趣味とは違って、場所をとるものを集めているのが驚き。田舎に広い家を買ったのも、それを全部おさめられるスペースが欲しかったからなのだろうか?...


掘り出し物を見つけられるのもコレクターの資質

そうなんだろうな、と思うのです。

このブログでは、こんなものに値段をつけて売るの?! というものをフランスのガラクタ市では売っている、と度々書いてきたように思います。でも、探すと、掘り出し物があるというのを学びました。

キノコ狩りと同じで、みんなが来る前に探しに行く、というのがコツなのだろうな...。確かに、ガレージセールなどは、朝早くからプロの人たちが目ぼしいものをさらっていくので、その後に行っても何も残っていない、とは言われていました。

私がガラクタ市で変なものを買ったときの話しをすると、「ポ・ド・シャンブルなら、私も持っている」と笑って、奥さんがご自慢のものを出してきました。


Pot de chambre

う~ん、私が買ったバケツよりはずっとお上品!

これが何であるかは、すでにクイズにしたことがあるので省略:
クイズ: これは何のために使うのでしょうか? 2008/02/19

私がガラクタ市でこの道具を買ったときには、「たぶん使ったことがないと思う」と言われたのですが、こちらは、ちゃんと用を果たしていたのだろうな...。

私が買ったものについて書いた日記:
森の中にあったノミの市 (2): 変なものを買ってしまった! 2008/07/09


ジアンの陶器

上に入れた ポ・ド・シャンブルは、ジアン(Gien)の陶器だそうです。夫妻はジアンの陶器の中でも、特にこのような単色の柄シリーズが好きなようです。

下は、アザミのシリーズの皿の表と裏。



手書きなので、微妙に違うのがおもしろくて眺めました。


またプレゼントされてしまった!

普通、コレクターというのは、こちらがつまらなそうに見えるものでも大切にしていて、人になんかあげないものだと思っていました。でも、この最近親しくなったアンティーク蒐集の趣味がある友人夫妻からは、色々なものをいただいています。

私がジアンの陶器を褒めたから、私が欲しがっていると思ってしまったのかな?... この日おいとまするとき、青いジアン焼きのテーブルウェアのセットをプレゼントされてしました。

150年くらい前のものなのだそう。なにしろ皿のセットは12枚単位なのですから、枚数が多い。スープを入れる大きな器に合わせて、普通の皿、スープ皿、ケーキ皿、それから色々な形をしたものなど、30点くらいのセット。

落として割ってしまうのに注意しながら使う気にもならないので、急きょ、展示場所を作りました。



お呼ばれした帰りにいただくものとしては、いきすぎていませんか?...

夫妻が余りにも気前が良いので、戸惑ってしまいます。

フランスの田舎では、近所の親しい人にも、何か家にあるものをゆずるときにお金をとる人が多いのです。

古いものを出してきて、「これ、欲しい?」と聞くので「欲しい」と答えると、値段を言ってくる。日本だったら、ひきとってくれるだけでも嬉しいというようなシロモノにも、値段をつけているので驚きます。

私が「これ、使わないからいらないのだけど、いる?」と聞くと、「いくらで譲ってくれるの?」と聞いてくる。農家のトラクターなどは借りたいときがあるのですが、ちゃんと相場まで決まっていて、結構なお値段です。

まあ、「ただより高いものはない」と言いますから、お金を払えるのは便利ではあります。フランスでそういうのに慣れてしまったので、お祝いや土産の必要がないときにプレゼントされると、いいのかな?... という気分になります。

ただし、フランスでも、都会の人はそうではない、と観察しています。いらないものをあげるときなどには、お金をとったりは、まずしません。

日本は逆ではないかな?... 田舎に行ったとき、「わあ、こんなのが欲しいと思っていたんです~」などと口走ると、プレゼントしてくださってしまうことが多いので、そういうことは言わないように気をつけています。

とはいえ、すぐ感激してしまうタイプなので、口がすべる。使用中のハエたたきをいただいてしまったこともありました!

ともかく、こんなに気前が良いフランス人に会ったのは初めです。これまでも、会うたびに色々いただいているのです。

ご主人は空手をしていたので、日本精神が身についてしまっているのだろうか?...  日本の話しをしていると、すぐに「センセーがこう言っていた」とやるのです。

日本かぶれしてしまった外国人のタイプでは全くないのですが、私と話すときは、彼が心から尊敬していたらしいセンセーの教えを思い出そうとしているのを感じます。

フランスの田舎の人たちが、何でも値段をつけて知り合いに譲っているのを見ているので、彼らがいらないコレクションがあるなら、売ったら良いとさえ思ってしまう。

だって、引っ越してきてから1年たっても家業は軌道にのっていないのだし、あの広い家を修復するには膨大な費用がかかるでしょう。手放しても良いものがあるなら、私がネットショップを開いてあげたくなってしまう...。

フランス人の友人に「どうして、こんなにプレゼントしてくれてしまうのだろう?」と聞いたら、空手の彼は貴族の家系だからだろうと言われました。

でも、私は日本の武士道精神も入っているという気がします。私の祖父の家訓(?)の1つは、「武士は食わねど高楊枝」だったので!


ジアン焼きを知らなかった

ジアン(Gien)というメーカーは知らなかったのですが、どこかで見た雰囲気の柄...。

そう思って調べてみたら、だいぶ前に、どこかでもらったグラン・マルニエ(Grand Marnier)の宣伝アイテムの灰皿が、ジアン製だったのでした。

フランスのカフェなどで見かける小皿で、eBayでもこちらで売っていました

でも、皿の裏側のメーカーの文字は、ごくあっさりとしたものになっています。宣伝用に大量に作ったからなのかな?...

私の皿は、どこかに転がっているはずなので、探しだして大事にしてあげないと...。


ジアン焼(Faïencerie de Gien)は、1821年、イギリス人実業家トマス・エドム・フルムが、ジアンに製陶工場を開業したのが始まりなのだそうです。

ジアンの歴史と伝統

日本にもかなり輸出されているので驚きました:
ジアンを楽天市場で検索

私は全く知らなかった...。

フランスから日本にお土産を持っていかなければいけないときも、全くアイディアが出てこないほど、「フランスらしいもの」というのが分からない...。

他の人がフランスで買ったという土産物を見せてもらうと、上手に探したな... と感心しています。そもそも、店をのぞく趣味がないのです。


ジアンも時代の並にのった?

現在の商品をみると、友人夫妻が好きだと言っていた単色の柄もあったのですが、最近は華やかな柄の商品が主流になっているように見えました。





友人夫妻がコレクションしている単色のだと、「これはジアン焼きだ」と見分けられるようになったのではないかと思ったのですが、華やかな絵が書いてある陶器を見たら、どこのだか全く分からないように思ってしまう。

色彩が豊かなのも美しいのですけど、他のメーカーとどう区別するのだろう?...




内部リンク:
フランス人は日本の武術がお好き? 2009/02/13
異文化を感じるとき 2008/10/10 タタミゼについて
★ 目次: プレゼントや土産物に関して書いた記事
★ 目次: アンティーク、蚤の市などについて書いた記事

【出会ったコレクター】
村人の家で開かれていた展示会  2012/09/27
お城に到着 2008/05/22
シャンパンが好きならキャップもコレクションしてしまう 2006/08/02
クイズ: これは何でしょう? (ひと昔前の便利さ 1) 2005/12/08
 ⇒ クイズ: これは何でしょう? (ひと昔前の便利さ 2) 2005/12/12

外部リンク:
☆ Wikipédia: Faïencerie de Gien


ジアンの製造過程を見せるコマーシャルビデオ:

⇒ 英語バージョン
⇒ その他、ジアン関係の動画検索


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2012/10/26
アンティークのコレクションを楽しんでいる家に行った日の続きです。

その前にお邪魔したときにも、色々コレクションを見せてくれたのですが、まだまだたくさんある! 家が修復中なので、ほとんどの蒐集は段ボール箱などに入っているし、出してあるものは埃だらけ。

価値がでるようには飾ってはいないわけですが、興味深いものがたくさんあります。

今回は、東洋のものを中心に見せてくれました。

私が アジア系だから、喜ぶだろうという配慮なのは分かります。フランスにいるのだから、フランスのものを見せて説明して欲しいのですけど、そうは言わずに、嬉しそうに拝見!

でも、フランスのことは知らないから調べる傾向があるのに対して、日本のことはおろそかにしてしまっている私が反省を迫られる機会。疑問をもったり、発見することもできました。

外国人と付き合う日本人はよく遭遇する場面だと思いますが、まず日本のことを語れないといけないのですよね。フランス語を勉強し始めたとき、下のシリーズを買って、単語を覚えたのを懐かしく思い出します。



こういうのは英語用しかないものなのですが、このシリーズにはフランス語のも入っていたので気にいったのでした。

昔はよく勉強したな...。最近は全く努力していない!... と、反省。


東洋コレクション

前々回の日記「廃屋を修復中の家に行く」に書いた改修工事中の部屋の片隅には、こんなものがありました。



バラバラにして置いてあるタンスです。

フランスで開かれた物産展か万国博か何かのときに、中国から持ち込まれたのではないか、ということで購入したのだそう。

写真をとろうとしたら、覆ってあった布をはずして、箪笥の扉に彫られている彫刻を見せてくれました。



なかなか見事な彫刻。

それでも、中国の伝統工芸のトップレベルの作品とまではいかないだろうな...。でも、箪笥は持っていて便利な家具ではあります。

「日本の鎌倉彫に似ている」と言ったら、「Kamakura? 覚えておこう」などと言われてしまった。

いえ、いえ、私はこういうものには全く知識がないので、勝手に口走っただけです!


月餅というのがあったっけ

下は、中国の菓子を作る道具なのだそう。



「日本でも、和菓子はこういうので型を使うのだけど...」と、またまた、なんにも分かっていないくせに、余計なことを言ってしまった私...。

責任を感じたので、帰ってからインターネットで画像を検索してみました。文字が書いてあるので、何か特定してあげられることがあるかも知れないと思ったので。

でも、撮影した画像を拡大しても、書いてある文字が私には読めないので、なんにも分からない。

ただし、このくらい深みがあるのは中国製が正しいかな、と思いました。

月餅を作る木型が似ていたのです:
華僑の血筋をひく本場の月餅

少し調べた限り、和菓子を作る型には取っ手がついていないくて、中華菓子の型には取っ手がある、という感じがしました。でも、深く調べたわけではないので、いい加減な観察。

調べてみたお陰で、月餅は十五夜のお月見の菓子といえるようなものなのだ、と知りました。「げっぺい」と頭に入っているので、「月」の文字が入っていたとは意識していなかったのです。

月餅は、久しく食べていないな...。
十五夜も、子どものころに母がススキを飾っていたのを覚えている程度。

でも、お月見のせいか、昔の日本ではススキを茅葺き屋根につかっていた伝統がしみ込んでいるせいなのか、日本にいても、フランスにいても、ススキを見ると喜んでしまっています。

ススキはアジア大陸の植物なので、フランスで自然に生えているのは見たことがないのですが、ごく稀に、道路の植え込みにススキらしき植物を見かけることがあります。

先日通った高速道路の休憩エリアにも、大きな植え込みがあったので写真を撮っていました。


Miscanthus sinensis

ここはブレス地方。ブレス産若鳥の産地で、土壌が普通のところとかなり違うのをマークしているので(アカマンマが雑草として生えているなど)、こんなのを植えて育てることができたのではないかと思いました。


日本人形

日本のものもコレクションにあると言って、小さな人形を幾つも入れた段ボール箱を見せてくれました。その中に、日本の着物姿のものが2個。

女性なのですが、1つは帯をお腹の上で結んでいるが奇妙...。

花魁の帯は前で結んでいるのを思い出したけれど、これは普通に簡単な帯を締めただけの姿の人形だったのです。

「日本では、帯の結び目は後ろにするのが普通なのだけれど...」と言ってみると、帯の結び目の部分がとれていたので、くっつけたのだそう。「教えてくれて、ありがとう」と言われました。

日本人形は2つあるから1つくださると言われたのですが、私はコレクションの趣味がないのでお断りしました。ついでに、「でも、四角い部分は後ろにした方が良いわよ」などとアドバイス。

でも、言ってしまったことが正しかったのか不安に思ったので書きながら調べてみたら、「抱(かか)え帯」というのがあるのですね...:
歌舞伎で帯を前で結ぶのは


立派な日本人形もありました。



着物の部分は、布なのか、紙なのか分からないけれど、触ってみたところ、紙らしいと感じました。着物の部分が埃をかぶってしまっているのも、なんだか気に入りました。

カミシモ姿の男性、という説明がついています。

良い姿。でも、袖の部分が、やたらに大きく、美しすぎる気もしないでもない...。それと、八頭身などは飛び越えて、頭の部分がやたらに小さい! 日本人形は、こういうプロポーションで作るかな?... 顔の部分も、何となく西洋人風に見えなくもない...。

それと、髪の毛と、紐が、やたらに現代風な素材なのも気になる。でも、これは修理した部分だろうと思いました。

ともかく、せっかく見せてくれるので、何か日本や東洋から見た観察点を教えてあげたいと思ったのですが、私は無知なのでお役にたつことは言えませんでした...。


日本人形をプレゼントしてくださるというのに断ったせいか、フランスの伝統工芸の食器セットをお土産にいただいてしまいました。

コレクションをいただいたのは、これが初めてではないのです。「そんなにいただいては...」と遠慮すると、コレクションにふさわしい人にプレゼントできるのが嬉しいのだとのこと。余り断るとコレクションが気に入らなかったみたいに受け取られるかと思って、すなおに受け取る...。

いただいたのは、ジアン焼きの食器でした。この家では、コレクションの中でも、ジアンのファイアンスに凝っていたのでした。

フランスの陶磁器の産地名は少しは知っているものがあるのですが、ジアン焼きというのは知らなかった。

それで、少し調べてみました。今後お付き合いしていくうえで、何も知らないのは申し訳ないと思ったので。

- 続く -


ブログ内リンク:
中秋の名月って? 2006/10/08
★ 目次: ブレス産の鶏肉
★ 目次: フランスの祭日・年中行事について書いた日記


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2012/10/25
前回の日記(廃屋を修復中の家に行く)に書いたガルー君の家には、昼食に招待されたので行ったのでした。

この家には、おびただしいほどのアンティークがあります。広すぎるほど大きな家に引っ越してきたので、アンティークショップでも開くのかと思ったのですが、その計画はないもよう。

コレクションを見せていただいた話しは次に書くとして、食事のときに出てきたものをご紹介します。


ボトルホルダー



ボトルを入れる陶磁器です。

価値ある作品なのだそう。確かに、城かブルジョワ家庭の晩さん会に出てきそうな一品です。庭のプラスチック製のガーデンテーブルに置いてくれたので、ちょっと不釣り合いだった…。

普通に置くと傾斜が足りなくて、ワインがこぼれてしまう。それで、足の部分に皿を敷いてみました。

昔のブルゴーニュワインのボトルは太かったので、この形でワインがこぼれなかったのかもしれないと思いました。でも、これがどこの地方で作られたボトルホルダーなのか分からないので、いい加減な推察の可能性があります。

過去の日記:
昔のブルゴーニュ型ワインボトル 2009/02/16


大食漢がうらやましい

この家のご主人は、食欲旺盛の人だと聞いていました。むかし空手を修業していたというだけあって、筋肉質で、全く太ってはいないのですが、フランス人も驚くほど食べるのだそう。

メイン料理は、ご主人が調理したマグレ・ド・カナールの料理でした。

マグレというのは、フォアグラにする肥育(ガバージュ)した鴨やガチョウの胸肉。この日のはカモのマグレでした。

ご主人はバスク人とブルゴーニュ人のハーフで、これはバスクの料理なのだそう。マグレを横に切ったところに生のフォアグラを挟み込んで、上にもフォアグラを乗せてオーブンで焼いていました。

生のフォアグラはソテーで食べたりするのですが、オーブンで焼いてしまうとはすごい。

フォアグラは脂身が多いので、マグレが焼けるのに合わせて加熱したら、ほとんどは溶けて消えてしまいますから。それを保存して、ジャガイモのソテーのオイルとして使うと最高ですが、でも、やっぱりもったいない...。

マグレの火加減は完璧。中はまだ赤いという状態。フォアグラから出る脂で肉が柔らかくなったのか、とても柔らかい。

このマグレが出てきたとき、少し驚きました。私がいつも買うことにしている鴨飼育農家が売っているマグレより、かなり大きいのです。

私はひと切れの3分の1を切り分けて自分の皿にとりました。他の人たちも、1つを半分づつとっていました。

ところが、ご主人は、マグレを丸ごと皿に乗せています。



私の皿より見事なので、ご主人の皿の方を撮影。

彼は大食漢だと聞いていたので、それは驚かない。でも、これを平らげたあとは、おかわりとして、私が残した3分の2のマグレをとって食べてしまったのには、いささか驚きました。

上にリンクしたショップのマグレの商品情報を見たら、320~380グラムとありました。それから計算してみると、ご主人は、このとき700グラムくらい食べてしまったということ?!

この前に、食前酒のときのおつまみのカナペもお腹にたまるものだったし、アボガドの前菜もそう軽いというものではありませんでした。

本当にものすごい量を食べてしまう人なんだ…。少し前には私の日本料理をご馳走していたのですが、食べるものが何もなかった… と思って帰ったのではないかな?… この次は気をつけないと~!


ところで、上の写真で左に写っているのは、奥さんが作ったポワローのタルト。

これも美味しかった。

母親伝授のレシピなのだそうですが、少し違う。母親の方はタルト生地も自分で作るのに、彼女は市販のタルト生地を使うのだそう。それなのに、彼女のタルトの方が上手にできている、と母親から言われるのだと笑っていました。

ほんと、フランスの市販タルト生地は、良いものを選ぶと、下手に作るより美味しいというのは私も大賛成。


チーズ・プレート



こちらも立派。

ハエが入らないようにガラスや網のクロッシュがついているのは、チーズプレートとしては珍しくはありません。

でも、このドーム部分がやたらに高いのが目につきました。

それと、皿の部分に穴があいているのは珍しい。

通気口なのかな?

網のネットのドームだと通風があるので良いのですが、ガラスでぴったりしめて常温でおいておくと、チーズが腐敗してきてしまうのは事実です。

あるいは、まだ水分のあるフレッシュチーズを乗せるためのチーズプレートだったのか?…

でも、クロッシュがかぶっていない部分の穴からハエが入ってしまうのではないか、と気になりました。

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ブログ内リンク:
【タルト生地について】
フランスで市販されているタルト生地は便利 2008/10/20

【ポワローについて】
海辺にあった広大な野菜畑 2009/11/14

【フランス人の大食漢ぶりについて】
フランス人って、どうしてこんなに食べられるのだろう?... (1) 2006/05/28
 ⇒ フランス人って、どうしてこんなに食べられるのだろう?... (2) 2006/05/26
フランスのレストランは、大食漢と一緒に行くのが楽しい! 2008/05/28

★ 目次: ワインのグッズや道具などについて書いた記事
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ




追記:

フランス人がどの料理を好むかという、2011年に行われたアンケートがあります。調査したのはTNS Sofres。

1位になったのは、この鴨のマグレの料理。2位はクスクスという北アフリカ料理。

もちろん、アンケート調査の対象を誰にしているかによって大きく変わるので、そのままは受け取れません。クスクスが最も好まれているというアンケート調査結果もありましたから。

でも、この千人を対象にしたTNS Sofresのアンケート調査でも、性別、年齢、社会階層、地域によって好みが大きく違うというのは出ていました。

調査は41の料理の中から選ばせているし、皆がよく知っているありふれた料理が票を集めるのは否めません。でも、鴨のマグレというのは高級料理ですから、「好き」と言わせる力はあると思いますね。

男性は肉食人種の傾向が強くて、トップになっていたのはコート・ド・ブッフという、分厚い骨付きの牛肉でした(25%)。女性の場合は鴨のマグレがトップ(20%)。

管理職・インテリ階層は、トップはサーモンのロースト(24%)で、2位は鴨のマグレと寿司(21%)。

ブルーカラーでは、トップはステーキ肉とフライド・ポテト(25%)、続いてムール貝にフライド・ポテトを添えたムール・フリット(24%)と、庶民的な料理を挙げています。

フランスの高齢者の食欲は旺盛だとブログでも書いていたのですが、65歳以上が好きな料理のトップは、羊のもも肉(31%)、ブランケット・ド・ヴォー(子牛のクリーム煮)と、やはりお腹がいっぱいになる料理を好んでいました!

分析結果の表:
Les plats préférés des Français Août 2011 (PDF)

その他のアンケート調査紹介:
Les plats préférés des Français
☆ Yahoo! Pour Elles: Les plats préférés des français

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2012/10/25
少し前に紹介されて親しくなったお宅から、昼食のご招待がありました。


こんな子と暮らしたい

行ったのは、この子のお家です。



ガルーというのが彼の名前。

後で気になって、ガルーには意味があるのかと、関係のないフランス人に聞いてみたら、「loup-garou(ルー・ガルー)」から付けた名前だろうと言われました。ルーというのはオオカミなのですが、ルー・ガルーで狼男になるのでした。

私は知らなかったフランス語。オオカミ男なんて、会ったことがないから覚えなかった!

ガルー君は、黒くて毛むくじゃらだから、そんな名前を付けられたのかな?... 犬の品種名も言われたのですが、忘れてしまった。

追記:
3週間ぶりにまた遊びに行って、ガルーという名前の由来を確認しました。
カナダ人の歌手のGarou(
ガルー)からとったのですって。 狼男も知らなかったけれど、そういう名前の歌手がいるのも知らなかった!
日本でもそうなのかどうか知らないのですが、フランスでは、年によって動物に付ける名前の頭文字にするアルファベットが決まっているのですが、ガルー君が生まれた年はGだったので、Gで始まる名前を探して決めたのだそうです。


パパとママは猫っ可愛がりしているせいか、お行儀が悪いと言いたくなるくらい人懐っこい子で、飛びかかってきます。大人になったらおとなしくなるのかもしれないけれど、もしも今のまま育ったら、レストランには連れて行けないと思うな...。

美容院に行ってきれいになったというお披露目で遊びに来てくれたのですが、それから、たった2日たっただけなのに、きれいにカールしていた毛並みはメチャメチャになっていました。話しを聞いたところ、私がパーマをかけるときに払うより高い料金でおめかししていたのですけど!

私がこの子の親だったら、モップという名前にしました。フランス語でSerpillière(セルピエール)と言うとしまらないので、カナダのフランス語でMoppeが良いと思う。

私の家の中を歩き回っているのを見ると、モップみたいな4本足で、床の埃を全部拭いてくれているように見えたので!

先日の日記で掃除ロボットが気にいった話しを書いたのですが(木質ペレットとロボットクリーナーが気にいった)、ガルー君の方が効率が良いように思いました。庭を走り回ってから家に入ったときには、モップが湿っているので、よけいに埃を吸い取ってくれる♪

犬は飼ったことがないけれど、こんな子をもらって、家の中を走りまわってもらいたいな、と思ってしまいました。お掃除するのが嫌いな私なのです!


大きな部屋が修復中

ガルー君の両親は、家を買って引っ越してきました。

夫婦二人+犬1匹で暮らすには、どう見ても広すぎるお家です。以前はカフェ・レストランだったのだそう。それを買った人が老後の家にするつもりだったのに、ついに住まずじまい。

それで、かなり長いこと放置されていて、そのままでは住めない家になっていました。

ガルー君の両親が家を購入してから1年余り。何でもできるご主人が、徐々に修復しています。訪問したのは2度目なのですが、家が余りにも広いので、初めのような気分でお家を見学させていただきました。



床に置いてあるのはタイル。これを木の床の上に敷き詰めるのだそう。

壁を築いている石の隙間を削って整える作業は済んで、あとはそこにセメントを入れていけば良い、という状態かな? 電気などの配線は石壁に埋め込まれていました。これも、ご主人がやってしまったそう。



壁に作った窪みの部分には、このドラゴンの絵がついた中国の壺をいれるのだ、と写真撮影用に置いてくれました。夫婦はアンティーク収集家なのです。

でもね...。
まだ、この部屋の天井には、穴があいている状態のところもありました。



この棒っきれを張ったみたいな部分は全部とりのぞいて、天井の梁が見えるようにするのかな? 昔は断熱効果をあげるために天井を低くしたのですが、今はそういうのを取り払って、フランス式天井と呼ばれるものを見せて美しくするのが流行りです。

この家が建築されたのは、せいぜい100年か、150年前というところでしょうか。そんなに古い家ではありませんが、修復が済んだら美しくなるのかもしれない。


それにしても、こんな風に廃墟だったような家を修復している人たちが、フランスにはたくさんいます。業者に任せてしまえば、どんな廃墟でも修復できるのですが、そうするとお金がかかりすぎるので、自分でやってしまう人たちが多いです。

見ていると、気が遠くなります...。

いつになったら埃が出ない生活になるのか?... 同じように廃屋を買って自分で修復している友人の家は、 もう10年以上たちますが、まだ「ほぼ完成」の状態にはほど遠いです!


庭が気に入った

広い家には不釣り合いに、庭はごく狭いのでした。ご主人は大工仕事は好きだけれど、庭いじりの趣味はないので、このくらいで十分なのだそう。

でも、お隣の敷地が風景になるのが利点の庭でした。



木の陰に見えている建物は、昔の鳩小屋。

鳩小屋は私が好きな建築物で、右に入れた写真のような姿をしています。 
★ 目次: 鳩小屋について書いた記事

この風景を眺めながら庭で食事したのですが、鳩小屋の右手の牧場に家畜がやって来るのでした。

ヒツジたち。それも、ただの白いヒツジではなくて、頭が黒い、絵になるヒツジ。

良いな... と思って眺めていると、今度は茶色の牛が数頭現れました。

出来すぎているくらいに牧歌的な風景!



自分の土地ではないから何にもしなくて良くて、それで、そんな田園風景が見られるなんて嬉しいではないですか?

良い眺めだと褒めたら、見晴らしがもっと良くなるはずだと言っていました。隣の家の人は、この冬には、鳩小屋の手前にある大きくなりすぎた柳の木を切るつもりなのだそうなので。私は、切らなくても良いと思ったけれど...。

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2012/10/24

シリーズ記事 【山小屋に滞在したサヴォワ地方の旅行記】 目次へ
その15 山の中のレストラン (4)


少し前の日記で、フランスのサヴォワ地方の旅行記を書いていた中で、山奥のレストランで出されて喜んだデザート(右の写真)のことを書きました。

フランスで「ミルティーユ(myrtille)」と呼ぶ果実をのせて焼いたタルト(Tarte aux myrtilles)です。

この日記には、レストランに行った前日、ミルティーユがたくさんあると聞いて、山に登った話しも付け加えていました。

フランスでミルティーユと呼ぶ果実を「ブルーベリー」として書いたこの記事に、albifronsさんがコメントを入れてくださいました。

「日本で言うところのブルーベリーは、アメリカ原産です。
ヨーロッパでのブルーベリーはおそらくビルベリーではないでしょうか?」


実は、書きながら、フランスで「ミルティーユ」と呼ぶ果実を「ブルーベリー」と呼んで良いのだろうかと気になってはいたのです。

私がアルプスの山で見た果樹は樹高が低いし、果実も小粒。フランスの八百屋さんで見かけるミルティーユとは違っているとも感じていました。

山で見たミルティーユがブルーベリーとは違う品種だとなると、私の疑問は解決♪

タルトの写真を入れて書いた日記のタイトルは「ブルーベリーのタルト」としていたのですが、次のように訂正しました:
野生のミルティーユ(ビルベリー) 2012/10/22


ビルベリーという名前を私は聞いたことがなかったので興味を持ち、少し調べてみたのでメモしておきます。いつものことながら、どうでも良いことも知りたくなってしまう私!...


ビルベリーとは?

私がモンブランを望む山の中で見た果樹は、ビルベリー(Bilberry)という品種であることは間違いがないようです。

ビルベリーは、ブルーベリーと同様に、ツツジ科スノキ属の植物。栽培用のブルーベリーより樹高も低くて、実も小粒。それは、以下の情報からも確認できました。
☆ Wikipedia: ビルベリー
☆ ブルーベリー研究室: ブルーベリーの種類

私は耳にしたことがなかったのですが、日本人にビルベリーと言って通じるのでしょうか?

常識がないと自覚している私なので、楽天市場で検索してみました:
ビルベリーを検索

サプリメントなど、食べ物でない商品がゾロ~っと出てきたので驚きました。

ビルベリーはブルーベリーよりも薬効効果がある、として日本では注目されているようです。

日本では、山に登ればビルベリーがあって、それをケーキにして食べる、などということがないから、果実として食べる側面は隠れているのも当然かもしれない...。


ミルティーユとは?

ブルーベリーと、それによく似たビルベリーが存在する、ということは分かりました。
だとしたら、疑問がわいてきます。

フランスで「ミルティーユ(myrtille)」と呼ぶ果実は、ブルーベリー(blueberry)と訳せば良いのか、ビルベリー(bilberry)と訳せば良いのか?

仏和辞典でmyrtilleをひくと、訳語は「ブルーベリー」となっています。

Bilberry(ビルベリー)をGoogle翻訳でフランス語に訳させると、myrtille(ミルティーユ)と出ました。でも、ちゃんとした辞書で調べなければ信じられないので、オックスフォード英仏辞典でひくと、やはりmyrtilleとしか出てこない!

ならば、逆に!
オックスフォード仏英辞典でmyrtilleをひくと、訳語にはbilberryとblueberryの両方が出ました。

英語が日本語にもなったブルーベリーと、ビルベリーの両方に対して、フランス語では「ミルティーユ」と呼ぶ、とみて良いようです。
 
フランスで言うところのミルティーユは、幾つもの種類があるようです:
☆ Tela Botanica: Myrtilleの検索結果

フランス語で、野生のミルティーユだと特定したいなら、「野生の」という形容詞をつけて「myrtille sauvage」というしかない。

そうなると、フランスではミルティーユと簡単に呼ぶ植物を、海の向こうにあるだけなイギリスでは、なぜブルーベリーとビルベリーに分類しているのだろう?... 食べた感じでは、何か違うかな、という程度で、そっくりの果実なのですから、単語を分けなくても良いのに...。

でも、そこまで調べていると際限がなくなってしまうので、これを追及するのは放棄。


フランスで最大の野生ミルティーユの産地はアルデッシュ県

フランスで、野生ミルティーユの収穫量が最も多いのはアルデッシュ県(Ardèche)なのだそう。 年間400トン!

正確にいうと、標高600メートル以上の地域(県の面積の3分の1を占める)が産地。 アルデッシュ県は、私が行ったサヴォア地方と同じローヌ・アルプ地方に入っていますが、もう少し内陸部にあります。

自然公園もあるので、収穫は他の地域よりも厳しい収穫規則が定められていました。それに、野生といっても、収穫量を上げる努力もしているそうです。灌木を切るほか、ヒースや、ジュネ(エニシダ属の植物)などを取り除く、など。

アルデッシュ野生ミルティーユのサイトによると、フランス人のミルティーユ消費量は大したことがないのだそうです。フランス人ひとり当たりの年間消費量は2グラムなのに対して、ドイツ人は年間500グラムを食べる!

確かに、ミルティーユはフランスではよく知られた果実だし、好きという人も多いのですが、生産地から離れたブルゴーニュなどでは、ジャム以外は、シーズンのときに栽培されたものを店で売っているのを見かける程度だと感じます。

ドイツ人がよく食べるのは、太陽の光が不足している国なので、目をよくするミルティーユを体が求めるせいかなと思ったのですが、これは私の勝手な憶測。

でも、体が求めるものを食べるのが最も健康に良い、つまり、食べたいと思うものを食べていれば良い、という主張が好きなのです。

ミルティーユは北欧の森でたくさん採れるのだそう。ドイツ以上に太陽の光が不足していそうな国々。自然は生物が共存できるようになっているのですよね。変に人間が自然に逆らった開発をして欲しくない...。


Vaccinium myrtillus

フランス語はブルーベリーもビルベリーもミルティーユと呼ぶわけですが、野生のミルティーユであることを示すには、学名で「Vaccinium myrtillus」として特定できるのが分かりました。専門家でなければ使わない単語だろうと思いますが。

ミルティーユ(myrtille)という単語も、Vaccinium myrtillusから作られた単語だそう。

Vaccinium myrtillusは、学名なので英語にも存在していて、一般的には、bilberryのほか、European blueberryとも呼ぶ、という記述がありました。

あれ、まあ! 英語ではブルーベリーとは区別してビルベリーだと言っていたのに、ヨーロッパ種ブルーベリーと呼ぶなんて、いい加減ではないですか?!  フランス語でも、ヨーロッパ種のミルティーユと呼んでいましたけど。

さて、Vaccinium myrtillusを日本語で何というのかを見たら、「セイヨウスノキ(西洋酸の木)」という単語が出てきました。セイヨウスノキは、一般にビルベリー、ハイデルベリー、ワートルベリーと呼ばれるのだそう。

そんなにコロコロと単語を変えられると、私の小さな頭は混乱してしまう!...
それでもめげずに、「スノキ」とは何だ? と調べる。

ツツジ科に、ブルーベリーやビルベリーが分類されるスノキ属(すのきぞく)というのがあって、スノキ属の学名はVacciniumなのでした。ここで、野生のミルティーユの学名「Vaccinium myrtillus」に戻ってきたので、なあ~んだ、となりました。

だいぶ分かってはきたのですが、私の問題は解決していません!


ミルティーユは、ブルーベリーなの? ビルベリーなの?

サヴォワ地方のレストランで食べたのは「ミルティーユのタルト」だった、と書いてしまえば簡単だったわけですが、ミルティーユが日本語になっているのかどうか分からない。

デザートを運んできてくれた人は「ミルティーユのタルトです」とだけ言っていたのですから、栽培されたブルーベリーだったのか、山に自生していたビルベリーだったのか、私は断言できないのです。

山の中の食材を使っているレストランなので、当然ながら、山でとったミルティーユ(つまり、ビルベリー)だとほぼ確信はしていました。

レストランが、はっきりと「野生ミルティーユのタルトです」と言って出した方が観光客は喜ぶと思うけれど、そういう気取ったことはしないレストランでした。

チーズも、AOCの折り紙つきルブルションの出来たての状態で出されたのですが、メニューには、ただ「カイエ」とだけ書いてありました。何のチーズかと質問したので教えてもらっただけ。聞かなかったら、そこらへんで作ったただのチーズだと思って食べてしまうところでした。


日本には、かなりフランス語が入っているので、「ミルティーユ」で通じるのかもしれない。

楽天市場で検索してみました:
ミルティーユを検索

検索にヒットしてくるものはあったのですが、日本にミルティーユという単語が定着しているようには見えませんでした。

フランスでつくられたタルトでも、「ブルーベリーのタルト」と呼んでいます。


私の勝手な結論

正確に知ろうと調べたらきりがないので、次のように結論することにしました。フランスのサイトで得た情報をまとめてみたものです。

Vaccinium myrtillus:  ビルベリー

フランス語のミルティーユ(Myrtille)は、Vaccinium myrtillusから来ている単語。
樹高が約30cm。
品種は450種類くらいあり、その一部が高山に自生している。

Vaccinium corymbosum:  ブルーベリー

北アメリカ原産。
樹高は約1.5m。
種類は450くらいある。
Vaccinium corymbosumのミルティーユは、Myrtille d'Amérique、Bleuet à corymbes、Corymbelle、Myrtille arbustive、Myrtille géante、Grande myrtilleなどと呼んで、区別できる。

始めのは「アメリカのミルティーユ」。最後の2つの呼称は「大きなミルティーユ」という、いい加減な呼び名! ミルティーユをBleuet(ブルエ)と呼ぶ地方もあるのは知らなかった。ブルエと聞いたら、私は野に咲く青い花を思い浮かべてしまうのですけど。

この北アメリカ原産のブルーベリーがヨーロッパ(ドイツ)に入ったのは1934年。フランスでは1980年代から本格的に栽培が始まり、現在では市販されているミルティーユの大半はこの品種である。


つまり、フランス語で「ミルティーユ」と呼ぶ果実は、ブルーベリーなのか、ビルベリーなのかは、説明されなければ特定できないことになります。ただし、野生のミルティーユはビルベリーで、店で買うものはブルーベリーの可能性が高いとは言えるのでしょう。

結局のところ、フランスで、野生だか栽培物だか分からないミルティーユのタルトを出されたときは、「ミルティーユのタルトを食べました」と言うしかないのではないのかな?...


あるいは、面倒なので、ビルベリーもブルーベリーと呼んでしまうか...。

楽天市場で商品名を眺めてみると、野生種ブルーベリーというのもかなりあります:
ブルーベリーを検索ビルベリーにはサプリメントのイメージが強いので、外国から輸入したビルベリーは「ブルーベリー」として売っているようにも見えました。野生種ブルーベリー、ワイルドブルーベリーなどというのがあります。

追記:
この点に関して、albifronsからの詳しいご報告をいただきました。始めに入っているコメントをご覧ください。



日本にある野生のブルーベリー・ファミリー

コメントで、日本にもブルーベリーの種類の木が自生していることを教えていただきました。

クロマメノキ(黒豆の木、学名:Vaccinium uliginosum)】

フランス語ではMyrtille des marais(沼のミルティーユ)。

別名は、Myrtille de loup(狼のミルティーユ)、orcette、airelle des marais、airelle bleue、embrune。

クロマメノキという名を私は聞いたことがありませんでした。

楽天市場で検索してみると、ある程度の数がヒット:
クロマメノキを検索

でも、苗木かサプリメントのようなものばかり。ビルベリーの扱いと似ていますね...。

フランスのmyrtille des maraisないしmyrtille de loupを使ったレシピーを探してみると、非常に少ない。

そのまま食べても余りおいしくないのかな?... あるいは、フランスでは区別せずに、ミルティーユとして料理に使っている可能性もある。


【ハスカップ(学名: Lonicera caerulea var.)】

これは私も聞いたことがある名前。

市場にもたくさん出ていました。
ハスカップを楽天市場で検索

ハスカップの実を見ると、少しブルーベリーに似ています。

でも、ブルーベリーはツツジ科スノキ属なのに、ハスカップはスイカズラ科スイカズラ属なのだそうです。

フランス語ではChèvrefeuille bleu(青スイカズラ)と呼んでいます。ミルティーユの文字は付いていません。その品種の中に、食用となる実がなる種類(ロシア原産)もあって栽培もされているのだそうですが、フランスには普及していないそうで、この植物のレシピも見つかりませんでした。

普通のスイカズラ(chèvrefeuille)はフランスでポピュラーな植物です。自然に生えているのも多いし、香りが良いので庭に植えたりもします。 この植物の実は有毒なのだそう。

ハスカップなら良いけれど(アイヌ語らしい)、「青いスイカズラ」と呼ばれると、食用にするのは怖い気がするのですけど...。

庭に咲いているスイカズラの写真を入れた過去の日記:
香りを放つスイカズラ 2009/06/01




内部リンク:
野生のミルティーユ(ビルベリー) 2012/10/22
クイズ: 200年近く前からあるブドウ畑は、何が違うのでしょうか? 2011/08/02 ブルーベリーの育て方に言及したコメント
ディジョンの町で見たもの 2011/08/02 買ったミルティーユ

情報リンク:
ブルーベリー の育て方&栽培 ブルーベリー ノート
☆ 果実ナビ: ブルーベリー Blueberry


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