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2012/11/30
木の葉は散って、すっかり冬の景色。畑の穀物もなくなったので、野生動物がよく見えるようになりました。

少し前から、通りかかるとfaisanキジ)がいる畑があります。



この派手な色をした鳥は、狩猟シーズンにしか見かけないので、出会うと、ハンターの人たちが農家で育ったものを離しているのだろうと思っています。

すぐにキツネに食べられてしまうので、狩猟解禁の直前に放つのだそう。

とすると、このキジは、キツネにもハンターにも狙われていないで命拾いしているわけですね。

うまく逃げて生きてね...。

そんなことを言いながらも、少し前にはキジを食べてしまっていた私...。

昨年だったかに食べた野鳥が美味しかったので、食べたくなったわけなのですが、それほどでもないので少しがっかりしました。

ブログに書いていたので確認したら(その日記)、美味しかったジビエはperdreau(ヤマウズラ)だったのでした。

こんなに美しいキジは、やっぱり食べるのは止めよう...。
といって、美しくなかったら食べちゃって良い、というのも残酷だそ~ と反省!


コウライキジ?

朝霧の中でぼんやり見えたのを撮影した写真なので、色を調整してみました。



胴体のところに白い部分があるので、キツネにかじられたあとなのかと気になりました。それに、無理に加工したので不自然な色。

Wikipediaで検索してみると、きれいに色が出た写真が入っていました。使用可の写真なので入れてみますね。



左がメスで、右がオス。
私が見たのはオスなのでした。

動物は、オスの方が美しいことが多いのですよね。人間の場合は、どうして女性の方がお化粧までして美しくあろうとするのだろう?...

Wikipediaに入っていたキジの写真でも、胴体に白い部分があります。私が見たキジは怪我していたわけではなかったのだ。

フランス人が「faisan」と呼ぶ鳥なのでキジと訳していたのですが、正式には「faisan de Colchideコウライキジ)」と呼ぶ種類だと知りました。

漢字で表記すれば、「高麗雉」。日本には朝鮮半島から入ったから、そういう名前がついたようです。

学名はPhasianus colchicus。フランス語でも「Colchideのfaisan」と呼ぶわけですが、Colchideとはコルキスで、古代グルジアの王国のことらしい。

首に白い輪があるところからfaisan à collier、狩猟の獲物なのでfaisan de chasseとも呼ばれるのだそう。

ヨーロッパには中世に入ったそうです。

オスは79cm とありました。私が見るキジは、そこまで大きいようには思っていなかったのですが、色が派手なだけではなくて、大きいから目立つ野鳥であることは確か。

日本のキジとは少し違っているような気がしたので調べてみると、日本の品種があって、キジと呼ばれる鳥はこれのようです。少し違っていますね。

ブログ内の関連記事:
★ 目次: ジビエ(料理、野生動物)に関して書いた日記

【faisandage(フザンダージュ、ヘゾンダージュ)について】
これは何でしょう?クイズ: ワインセラーにあったもの 2006/08/07

情報リンク:
☆ 動物図鑑: コウライキジ(高麗雉)


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2012/11/26
ボージョレーのワインにも美味しいものがあるのですが、買いに行くのはクリュにランク付けされたワインばかり。そんな上質ワインを作っているボージョレーのワイン農家では、熟成させていないボージョレー・ヌーヴォーなどは作っていません。

そのせいもあって、11月の第3木曜日に解禁というお祭りは、気にもとめないで過ごすことが多いように思います。

でも、今年は、ボージョレー・ヌーヴォーを3回も味わうことになりました。


ホテルのサービス

ボージョレー・ヌーヴォーの解禁の日(今年の解禁は11月15日だった)で泊まったホテルのレセプションで、「ボージョレー・ヌーヴォー、いかがですか?」と勧められました。



試食や試飲の機会は、日本ではデパートの地下に行けば簡単に出会いますが、フランスでは珍しいのです。

タダで飲ませてくださるなら断る理由もない! ご好意に甘えて試飲をさせていただきました。

軽く1杯なら、ボージョレー・ヌーヴォーだぞ~♪ と思って楽しめるワイン。

ホテルのサービスなのだろうと思ったのですが、ワイン醸造会社がPRとして持ちこんだようです。ロビーにあるお土産グッズを並べたショーウインドーには、同じボトルが入っていて、1本10ユーロで売っていましたので。 

ブルゴーニュに来た観光客の中には、手っ取り早くホテルでボージョレー・ヌーヴォーのボトルを記念に買ったりする人がいるのかもしれない。

私は、10ユーロは高いと思うな...。
地元ブルゴーニュでそのくらいだしたら、もっと飲み心地の良いワインが買えますから。

でも、ボージョレー・ヌーヴォーなんですよね。


ボージョレーの産地でイベントにぶつからないかと思ったのだけれど…

ホテルでボージョレー・ヌーヴォーを飲ませてもらった前日には、ボージョレーの産地に近いところにあるホテルに泊まっていました。

真夜中に解禁なので、そのときに何かイベントがあるなら行ってみたい。ボージョレー・ヌーヴォーの本場の雰囲気を味わってみるのも悪くないのではないか?

ツーリストオフィスに行って、何か参加できるイベントがないかと聞きに行ってみました。

全く情報を把握していない!

ボージョレーのワイン村では、何かしているところもあるだろうと思うのだけれど、仲間うちの祝いだから、ツーリストオフィスなんかには情報を出さないのかな?

ボージョレー・ヌーヴォーの仕掛け人であるデュブッフGeorges Dubœuf)のワイナリーでは、何か派手なイベントをしているのではないかと思って、電話してみることにしました。

デュブッフ社は、ブルゴーニュ地方にあるRomanèche-Thorins村に「Hameau du Vin」というワインのテーマパークのようなものを作っています。

このあたりに行くと宣伝の看板が目につくのですが、行ったことはありませんでした。地元の人が言うには、大規模なパークで、行く価値があるとのこと。

じゃあ、そこに行って、ボージョレーヌーヴォーを味わおうじゃないか?

そう思って張り切ったのですけど、電話に出てきた人は、ボージョレー・ヌーヴォー??? という味気ない返事。

応答したのは単なる従業員で、イベントのことなんかには無関係の人だったかもしれない。

ともかく、イベントは何もないことは確実だ、と分かりました。

ツーリストオフィスで出会った地元の人たちは、真夜中にデュブッフ工場からボージョレー・ヌーヴォーを積んだトラックがたくさん出ていくのは圧巻だから見る価値がある、と言っていました。

これなら簡単に見学できそうですが、寒空の下でトラックなんか見たって、つまらないではないですか? 第一、日本向けのワインは真夜中を待たずに出荷されているはずなのだし。

それに、せめて、新酒をふるまってくれないなら、わざわざ行く気にならない。

というわけで、解禁の夜には、何もしないで寝ることにしました。

後でニュースを追っていたら分かりました。この解禁の日、ジョルジュ・デュブッフ氏は来日していて、銀座で祝杯をあげていたのです。

それはそうでしょう。無関心なフランスで何かするより、ボージョレー・ヌーヴォーのお得意さんである日本で活動した方が良いですよ。

友達に「ジョルジュ・デュブッフは、解禁を祝うために孫と一緒に日本に行ったのだって」と話したら、「孫って、デュヴォー?」と言われました。

デュブッフはフランス語で牛(ブッフ)のこと。その孫だったら、子牛(ヴォー)という名前だろう、という冗談です!


その翌々日、ワインバーで食前酒を飲もうとしたらボージョレー・ヌーヴォーを勧めてきました。私はすでにホテルで味わっているのでパスして、白ワインを注文。

でも、ボージョレー・ヌーヴォーをとった友達のグラスから、ちょっと味見してみました。

ホテルでふるまってくれたものより、ずっと美味しかった。
ボージョレー・ヌーヴォーといっても、色々なのですよね…。

私の記憶に残っているボージョレー・ヌーヴォーは、1990年に日本でのイベントで飲んだワイン。こんなに美味しいものかな、と驚いたのでした。

日本にいると毎日ワインを飲むわけではないし、1990年は当たり年だった、イベントの主催はフランスワインをプロモートする組織だったから良いワインを選んだ、というせいもあったとは思います。

でも、あのときは、やたらに美味しいと思ったな...。


村で開かれたボージョレー・ヌーヴォーの夕べ

週末、村の公民館でボージョレー・ヌーヴォーを飲むイベントに行きました。

別に行きたかったわけではなかったのだけれど、イベント係になっている友達が、「予約でいっぱいになるので、参加するのなら早く申し込まないといけない」、と、わざわざ言いに来てくれたので、申し込みました。

みんなが参加しやすいように、解禁の後の週末に開催されていました。



この写真を入れたのは、子どもたちがたくさん来ていたことを示すため。周りは畑と森くらいしかないのに、若い夫婦が住める仕事があるんだな… と、いつも不思議に思います。

ブルゴーニュとはいえ、ボージョレーとは関係ない地域にある村で開かれた食事会です。別にボージョレー・ヌーヴォーを祝おう、というお祭り気分はなしにやって来た人たちばかりだったと思う。

何かきっかけを作って、みんなで一緒に食事して、そのあとダンスパーティーをする、という目的だったでしょう。

イベント係の人たちが負担をなくすため、食事はごく簡単でした。普通なら前菜になるハム・ソーセージの盛り合わせがメイン料理になっていました。



こんなに食べたら飽きてしまう、というボリューム。

このハム・ソーセージ類はプロが安く買える店で調達していました。残りがたくさんあったので、明け方まで騒いだ人たちの話しだと、残り物は真夜中過ぎには夜食として食べたのだそう。

経費を節減したらしく、生バンドはなし。

この日のDJ役をした人は賑やかな曲が好きらしい。天井に色とりどりの光をグルグル回して、ガンガン音楽を鳴らすのでたまらない。

「風邪気味なので」と退散した友達がいたので、私もチーズを待たずに帰宅しました。

ところで、この日のボージョレー・ヌーヴォーは...
不味かった…。

会場にはボージョレー・ヌーヴォーの祭りを演出する飾りがたくさんあったのですが、売れないワインを大量に買うと、そういうグッズをくれるのだろうな… と思いました。

ともかく、今年は、期せずして、ヌーヴォーを3回も味わった年になりました。


今年のミレジムは高額?

今年のブルゴーニュワインの出来を知るなら、ボーヌ市で開かれるオスピス・ド・ボーヌのオークションの方が意味があるはずです。

観光客も雰囲気を味わえるイベントですが、1回だけしか行ったことがありません。

発酵途中のワインを試飲しても、私なんぞには、それがどういうワインに育つかなんて全く分かりません。

今年のミレジムは、2000年以来の高値がついたのだそう。

今年は悪天候で生産量が少ないと言われていたので、そうなるだろうな、と思っていました。

安いワインは好きなように高く売るわけにはいかないでしょうが、希少価値のあるワインだったら、幾らでも売れるのだろうな...。

アジアへの輸出も増えているから高値になったとニュースにありました。アジアからって、中国のことでしょうね。

 

【楽天市場】ボジョレー・ヌーヴォー特集 2012

外部リンク「ワインの基礎知識」へ

ブログ内リンク:
ボージョレー・ヌーヴォーのアイディアはすごい! 2005/06/07
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

情報リンク:
こちらのボージョレー産地地図で、色が濃い部分がクリュの産地
Parc et musée du vin Le Hameau du Vin
ヌーボー解禁、ボージョレの帝王と孫が祝杯
アカデミー・デュ・ヴァン: オスピス・ド・ボーヌを語る
Adjugé, vendu ! Les records historiques pleuvent à la 152e vente des vins des Hospices de Beaune


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フランスのお酒 (ワインなど)



2012/11/25
2週間ほど前、朝市で貝類を売っている店に、見たことがない貝が並んでいました。



この夏にフジツボが素晴らしい美味なので感激していた私。これはフジツボではないかと思いました。

そのときの日記:
フジツボが美味しいのに驚きました 2012/08/05

日本ではフジツボは非常に高価なのですが、これはとても安い。1キロ7ユーロなので、アサリの半額か3分の1くらいのお値段です。貝に蓋の部分がないのですから、アサリより食べでがありそう。

美味しいのかどうかわからないのですが、残っていたものを全部買いました。色々に調理して試してみようと思ったわけです。

少し前にも、どうやって食べるのか分かりもしないで八百屋さんで見なれない野菜を買って、色々に調理して苦労した私でした。どうも、得体のしれないものに興味を持つ性分らしい...。

そのことを書いた日記:
直売農家が売っていた奇妙なブロッコリーの葉 2012/10/28


カサガイだった

買った貝は、残念ながらフジツボではありませんでした。

Pâtelleと書いて売っていたのですが、仏仏辞典にも書いてあるPatelleが正しい語のようです。でも、インターネットでレシピを検索したら、aにアクセント記号をつけた「â」の綴りもたくさん出てくるので、普通には使われているようす。

仏和辞典をひいたら「セイヨウカサガイ」と書いてありました。

フランスも地域によって異なる呼び名があり、地中海地方ではarapède、ブルターニュ地方ではberniqueやbrenique、オレロン島ではjambeと呼ばれるのだそう。

アップで貝の写真を取らなかったのですが、このブログの一番下によく見える写真が入っています

どうやって食べるのかを魚屋さんで聞いたら、フライパンにバターをしいて、貝の実の部分を下にして焼くと教えてもらいました。

エスカルゴみたいにして食べるということだろうなと思ったので、まず、それで実験。

さっとバター焼きにして、パセリのみじん切りを振りかけました。

「よ~く洗って砂を取り除いてから」と言われていたので、よく洗ったつもりなのですが、やはり砂が少し残ってしまったのが難点。でも、かなり美味しい味でした。


アワビのように刺身で食べるのが一番

貝に挟まっている砂が、洗ったくらいでは落ちないので、実を取りだしてから料理することにしました。

解体してみると、身の部分はアワビにそっくり! もちろん、非常に小さいのですけど。

薄くスライスして、朝市で買ったセロリのスライスの上におき、ワサビ醤油で食べたら、まさにアワビの味。すばらしく美味しい♪

次には、オリーブオイルとレモン汁でカルパッチョ風にしてみました。



ワサビ醤油の方が格段に美味しかった。残りはすべてワサビ醤油にして、人が来たときに出して食べきってしまいました。それで、他の調理法は研究せずに終わり。

ところで、身を取りだすとき、臓物のような部分は生で食べないことにしたので、この臓物部分でスープを作ってみたら、これがまた、とても美味しい。

この日記を書きながら調べていたら、味噌汁にすると美味しいとあったのですが、頷けますね。

アワビは身がしまりすぎていて生で食べるには固すぎるのですが、こちらは身が柔らかくて、小さいという欠点を抜きにすれば、アワビより美味しいかもしれない。

店の人がバターで焼くレシピを教えてくれたのですが、これはエスカルゴの料理ではなく、フランスでアワビを食べるときの調理法と言った方が正確でした。だとすると、フランスでアワビを食べるために買ったゴムの金づちのようなものでたたけばよかったかもしれない。でも、小さいのだし、身は柔らかいので、それは必要なかったと思う。

フランスでもアワビは高級食材で、収穫の制限もあるので、めったに買えません。第一、このセイヨウカサガイはアワビよりずっと安いのも嬉しい。

フランスでも日本でも、アワビに似ていると表現しています。カサガイの種類には色々あるので、私が買った貝が日本で何と呼ばれるのか分からないのですが、日本ではベッコウガサと呼ぶ貝に似ていると感じました。

小さな貝なので、刺身にするのは手間がかかりましたが、その甲斐がある貝だと思いました。

この貝のことを調べていたら、貝おこしという道具があると知りましたが、私は小さなナイフで十分まにあいました。

また見つけて買う機会があるかどうか分からない貝だけれど、気に入った調理法をメモしておきました。



ブログ内リンク:
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ
フランスのセロリ 2011/05/21
★ 目次: 珍しい植物の食材 (野菜、穀物、ハーブ、山菜など)

情報リンク:
☆ Wikipédia: Patelle
Patelles à la braise
ツタノハガイ科
☆ Wikipedia: カサガイ
Patellidae / ツタノハガイ科
カサガイの身のはずし方。
☆ 市場魚貝類図鑑: ベッコウガサ


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2012/11/24
少し前、フランスのお医者さんたちがストライキをしていました。仕事が大変なわりに報酬が少ない、という言い分。

日本では病院がストで締まるなんて考えられないと思うけど、これが初めてではないと記憶しています。

日本でも、フランスでも、医師の所得は高いという認識がありますよね?

テレビのニュースを見ていたら、医療の専門によって差ががるという表が出ていました。意外で驚いたのは、最も収入が多いのは麻酔を専門とする医師であること。

収入ランキング月収平均
1. 麻酔科医 207万円
2. 放射線科医 162万円
3. 外科医 149万円
4. 眼科医 147万円
5. 心臓病専門医 127万円
出所: Médecins : ce qu'ils gagnent vraiment

外国為替レートは変動します。1ユーロを日本の銀行で買おうとしたら、現在のところ108円。でも、1ユーロ=130円くらいが生活実感だと感じるので、勝手にこのレートで計算してみました。

もとデータには最高報酬と最低報酬も出ていたのですが、表を作るのが面倒なので省略。でも、順位には変化を与えていないことを書いておきます。


麻酔は危険が伴うために、最も責任が思い仕事

フランスの友達の友達に、麻酔科医の人がいます。友人仲間から催眠術師みたいなあだ名をつけれている人。そのせいかもしれないけれど、麻酔の専門家は、医師というより技師だという感じを持っていました。

でも、普通の医学をマスターするには7年ですむのに、麻酔科医の資格をとるためには、さらに3年だか4年だかの勉強を要するという高度なテクニックなのだそう。

麻酔科医というのは、そんなにすごい専門職なの... と思って間もなく、手術を受けることにしたという友人がいました。

全身麻酔になるので高い危険がある、と医師から言い渡されたのだそう。手術の前の様々な検査のほか、麻酔科医との面談もあって、サインした契約書を持参していました。

かいつまんで言えば、こんな内容の契約書だったようです。

医師から十分に説明を受け疑問を解決したので、手術に失敗しても文句を言わない。死んだ場合には、臓器を提供したり、死体解剖実験に使って良いかどうか、など...。

ひゃ~、怖いんですね。日本でも、手術する前には、自分が死んだ場合のことを考えさせるような契約書があるのでしょうか?!

この友人の場合、鼻の中にあるポリーブを摘出する手術でした。下手すると、目に通じる部分を傷つけて、失明する可能性がある。全身麻酔から覚めないで、そのまま永眠になることだって想定される。さらに、手術をしても完治するわけではないので、またポリーブができてくるはずなので、何回も手術する必要があるのだそう。

そう言われたら、私だったら手術を受けないけど...。

ともかく、耳鼻咽喉科で精密検査を受けにいって親切な医師だと感激した友人が話すには、最も危険を伴うのは全身麻酔だと理解したのだそうです。私は、麻酔なんて、痛みを感じない便利な手段くらいにしか意識していなかったので驚きました。


本当に手術するべきなのかどうか?...

日本人はブログで事細かに書くので、同じような手術を体験した人の報告を読んでみたら、私の友人なんかは耐えられないだろうと思いました。鼻の中に1メートルくらいの包帯を詰め込むのだそう。全身麻酔の後遺症が出るケースもあるらしい。何でも良いから長生きしたいと努力するような人ではないので、手術の後処理が終わる前に自殺しちゃうだろうな... と思いました。

また一人、友人が消えていくか... などと、しんみりした私。フランス人って、生きていても仕方がないと思ったときに自殺してしまう確率は、日本人より高いと感じているのです。


ところで、友人が手術を受けることにした病院は、私立のクリニックでした。「大きな公立病院でしてもらった方が良いよ」と言ったら、「あなたは何も知らない」と言われました。

私立病院の方が報酬が良いので、良い医師はクリニックで働くのだそう。そういえば、ブルゴーニュの公立病院の事務長をしていた友人が、公立病院は医療費が払えなくて私立病院で拒否された人たちがたくさん受け入れなければならないので、資金繰りが大変なのだ、と話していたっけ。

思いだせば、むかし私が骨折で入院したときも、加入していた海外旅行者保険の会社の人が、パリのアメリカン・クリニックに入るように勧めていました。それを友人に話して、「アメリカン・クリニックって何?」と聞いたら、「有名人が死ぬので有名な病院」と返事されていました! まあ、つまりは、フランスで最高レベルの病院ということでしょうね。

全身麻酔から覚めないことも覚悟せよと言われた友人は、契約をした2日後に、手術をしない決心をしました。

クリニックがある町に住む人から電話があったのでしゃべっていたら、その病院は破産宣告していて、優秀な医師は病院をかえているのだから要注意だ、と教えてもらったのが大きな理由だったようです。

それに、手術の日まで飲むようにと言われてもらった薬を飲んでいたら、鼻づまりは見事に消えてしまった。

念のためにホームドクターにスキャナーの写真を見せに行って相談したら、ポリーブが余りにもたくさんできているので、それを手術するとなったらブルドーザーが必要だ、と言われたのだそう。微妙な部分を切っていったら、臭覚を完全に失う危険性がきわめて高い。

手術はしないことにしたのなら、それで良いのではないか、とホームドクターに言われたそうです。この友人は、やたらに臭覚にこだわる人で、風邪をひいたときに鼻がつまっていると、食事をする気にもならないとイライラしている人なのです。

食べ物は口で味わうものなのに...。小学生のとき、理科の実験で強い薬品を嗅がされて、完全に臭覚を失ってしまった友人もいるのですが、食欲は旺盛ですよ。

病院でもらったのは、スポーツ選手がドーピングで使うことで有名な薬なので、それではない薬で治療を試みるのだそう。病院では全く治らなかった病気を直してもらった民間療養の医師を紹介してもらって、そこにも通い始めました。

その話しで教えてもらったのですが、フランスでは漢方薬のようなものは保険でカバーされないので薬局では入手できず、この民間療法の医師に処方してもらう薬はルクセンブルクに電話して注文するのだそう(通話料は無料サービス)。陸続きの外国がある国というのは便利ですね。


書くとブログを1つ立ち上げられるほど長くなってしまうので避けますが、病院というところは、しなくても良い手術をしたがっている、と、私は不信感を持っています。日本がそうだと思っていただけなのですが、フランスも同じなのかもしれない...。



日本情報リンク:
Gooニュース: 麻酔科医の年収3500万円は高いか 担当医が語る現状とは
年収ラボ: 医師の平均年収
医療業界職種別給与表(平成20年度)
Wikipedia: 麻酔科医
☆ Wikipédia: Anesthésie générale

ブログ内リンク:
『日本人の死に時 ~あなたは、何歳まで生きるつもりですか?』を読んで 2011/11/26
お婆さんは尊厳死を選んだ... 2011/11/27


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2012/11/23
レストランでお勘定を持ってこられたとき、レシートがこんなものに挟まれてきました。



フランス語から始まって、各国語が並び、最後にあるのは日本語。

6つの中に入れていただいて、ありがとう♪

日本だったら、ベスト5にしないかな? フランスは、やはり、1ダースの12か、その半分の6が区切りが良いからなんだろうか?


Arigatô

「とう」と発音させるために「o」にアクセント記号がついています。

なるほど。
そうじゃないと、フランス人は「ありがと」と発音してしまうわけだ...。

それにしても、6カ国語で書いてあって、Arigatôが一番美しい文字の並びに見えたのは、ひいき目でしょうか?...

これを作った人は、フォントの選び方にもお国柄を出したように感じます。
ダンケなんていうのは、いかにもドイツらしい!


でもね... 日本のレストランでお勘定を払ったとき、「ありがとう~♪」と言われたら、飛び上がってしまいませんか?!

気にしたことがなかったけれど、レストランでは「どうもありがとうございました」と言うかな?...

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2012/11/22
ワイン醸造農家に買い付けに行ったあと、ブドウ畑が広がる地域をドライブしてみました。

今の時期、ブドウ畑には人影が多く見えます。収穫が終わって、手入れをする時期なのでしょうね。



寒空のもとでの作業。春になる前の選定作業もあるし、農業の中でブドウを育てるのは一番大変なのではないかな?...

それにしても、上に写真を入れた畑では、切った枝の山が大きすぎる。根っこごと引き抜いた株が多いのではないかと思いました。

やはり、エスカ病? ...
ブドウ畑を眺めれば、眺めるほど、新しく植えた株が多く見えました。

今年2月に撮影葉っぱがなくなると、よく見えるのです。

先日行ったワイン醸造農家でその話しをしたら、「ソックスを履いているから、よく見えるでしょう?」という言い方をしていました。

ソックス、と表現しますか?...

25年以上たったブドウの木がエスカにやられる。何事もなく元気に生きていたのに、突然死んでしまうだそう。

先日の、エスカ病対策を進めない政府に対するデモに参加したのかと聞いてみたら、「もちろん!」の答えが返ってきました。

政府が何もしなかったら、ワイン醸造農家は死んでしまいますよ~!、と語気が荒い。

そう高飛車に出られると、反発も感じてしまう...。

ブドウ栽培者たちの問題でしょう? どうして、自分たちでお金を出し合ってエスカ病対策の研究しないのだろう?...  普通の産業では、商品開発で問題がおきたら自腹を切って何とかしようとしますよ。

農業に従事するのって、恵まれているなと、思ってしまう。政府が使用禁止にした農薬があったおかげでエスカ病が防げなくなったわけだけれど、人体に害がある農薬を使っていたことは反省しないの?...

フランスで、政府の農業政策がどうのこうのと文句を言うのは、サラリーマンなんかには羨ましくなる収入がある農業者たち。小規模農家は、仕事はきついだろうけど、意義のある仕事をしている満足感ばかりを語ります。

そんなことを書いた過去の日記:
こんな暮らしがしたいと思ったヤギのチーズ農家 2010/10/08

少し前の日記で、子ども時代が幸せだった、と目を輝かせて語る友人たちの話しを書いたのですが(田舎で育った人から昔の話しを聞くのが好き)、今でもそういう生活をしている人たちがいるのです。

少し前の食事会で、300ヘクタールの穀物畑を持っている農業者と隣り合わせになったので、「フランスの農業はどう?」と聞いてみました。政府が今までは大規模農業を優遇してきたのに、それをヨーロッパ連合が崩すようになった不満をタラタラ...。

正直いって、EUの農業補助受給額ランキングのトップが、広大な休閑地を持っているチャールズ王子とエリザベス女王などというのは、なんかおかしい... と、私のような素人でも思ってしまうのだけれど...。

苦虫を噛んだような穀物栽培者の顔を見て、結局、人間って、経済的に豊かになると、かえって不幸になるのかな?... と思ってしまいました。

エスカ病がまん延しているのは政府のせいだ、と言ったワイン農家をあとにして、「何だか感じが悪いから、もう買いに行くのをやめようか」という声があがりました。この農家では、赤ワインは、醸造する前に熱処理していると聞いた時点で懐疑心を持って、白ワインしか買いに行かなくなっていたのだし...。

ブドウ畑で働いているご主人は本当に誠実そうな人なのですが、ワインを買いに行くと出てくるのは奥さんの方。どうやったら男性をあんなに尻に敷けてしまえるのだろう、と感心するフランス女性の典型例!

考えてみると、必ず奥さんの方が出てくるというワイン農家は珍しいかもしれない。ワインを買いに行く人は、生産者の話しを聞くのが楽しいわけなので、いつ畑で作業しているの? と心配になるほど、ご主人が相手をしてくれることが多いのです。


冬のブドウ畑

まだ枝を落とす作業が始まっていなくて、実が残っているブドウ畑もありました。



少し前に中国人に買収されて話題になったジュブレ・シャンベルタン城にも立ち寄ってみました。



霧にかすんだ冬景色も美しいな...。



ブログ内リンク:
ワインを作る農業者たちの怒りのデモ 2012/11/09
葡萄ジャムからワインを作るなどという醸造法があったの?! 2011/07/28
ショック! ジュブレ・シャンベルタン城が中国人に売られてしまった 2012/08/23
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ
★ 目次: 城について書いた記事ピックアップ


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フランスのお酒 (ワインなど)



2012/11/21
町を歩いていたら、クリスマスのショーウィンドーが目にとまりました。



こちらは宗教関係の書籍などを売っている店。

そういうのは良いのですけど、キリスト教を商売が利用しているのは好きじゃない...。




最近の私が人に会うと、「クリスマスは日本で過ごすの」と言われてしまいます。

信仰心のあるフランス人は少ないのですけれど、やはりクリスマスは日本のお正月のような伝統で、どうやって過ごすかは大切なのでしょうね。大勢が集まる家では、もう献立を考えているのかもしれない。

フランスのクリスマスは、家族で集まって祝う行事。

クリスマスを一人で過ごすなどと分かると、友人たちは放っておかない!
「うちにいらっしゃい」と誘います。

それを嘆く友人がいます。家族がいない1人暮らし。「ひとりでいるのが好きなんだから」と言っても、断る理由として受け取ってくれない。

食事に誘ってくれるのは嬉しいけれど、家族が集まった席というのは面白くない、というのです。

そうですよね。誰々ちゃんがどうなった、とかいう話題ばかりが出る。その誰々って、だれなの? と、いちいち聞くわけにもいかないですから。

でも、この人も、毎年、結局は断りきれなくて、どこかのクリスマスパーティーに行っている感じがします。


この時期、ぴりっと張りつめた寒さを感じると、なんとなく厳かな気分になります。

でも、南半球は夏でしょう?
暑いときのクリスマスなんて、雰囲気がでないのではないかな?...


ブログ内リンク:
★ 目次: フランスの祭日・年中行事について書いた日記


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2012/11/20
ブルゴーニュ地方の行政中心地ディジョン(Dijon)は大きな町なのですが、内側から眺めると、かなり大きな庭を持っている家もあるのが分かります。



リスがチョロチョロしていました。木立を飛ぶように動き回るだけではなくて、家の壁にも張り付いて移動している。いいな... そんな風に動けるのって!

冬の食べ物をためているのでしょうね。
そうか... もう、寒くて長い冬の始まりなんだ...。


寒い公園...

少し時間をつぶす必要があるので、ディジョンの町はずれにある自然公園に行ってみました。



ディジョンの冬といえば、霧。

霧氷がついた木々は美しいと思いますが、そうでないと、霧は暗い...。2週間くらい霧に包まれて太陽が見えないときなどは、大声で叫びたくなるくらい辛くなってきます。

こちらの公園にもリスがいました。



散歩やジョギングをしている人たちがいます。でも、私は寒くて、散歩を楽しむ気にはなりませんでした。

公園を出ると、カフェの前でペタンクをしている人たちがいる。鉄の球はとてつもなく冷たくなるので、そんなのを握って楽しめるのだろうか?... 少し勝負を眺めてみようかと思ったけれど、寒いので止める。

ペタンクは、やっぱり、冬でも太陽があって暖かい南仏のスポーツですよ...。

情報リンク:
☆ Wikipedia: ペタンク


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カテゴリー: 四季、自然 | Comment (0) | Top
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2012/11/19
前回の日記(カラオケがフランスに定着してきたのかな?…)で書いた食事会では、デザートを食べ終わったあとにゲーム室に移動。

コーヒーや酒が出されたのですが、ビリヤードを始めた男性たちがいました。

ビリヤードのテーブルは大きいので、自然に眺めてしまう。でも、私は競技のルールを全く知らない。フランスでするビリヤードには2種類あるというのは聞いて知っていたので、この日はフランス式をやっているのだというのは分かりました。

でも、フランス式のビリヤードはテーブルに穴がなくて、そこにボールが入ったらアウトというルールになっていないので、見ていても誰が勝ったのか分からないので全然おもしろくない!

この日は写真を撮らなかったので、アメリカ式だかイギリス式だかでしていたときの写真を入れておきます。



彼らは上手ではないからだろうと思うのですが、いつまでたってもゲームの決着がつかない。私のテーブルでは、ゲームを眺めるのはやめて、おしゃべりを楽しむことにしました。


子ども時代が幸せだった、と話しだした友人たち

「最近の子どもたちは恵まれすぎているから、何にも喜ばない」と言った人があったのをきっかけに、会話がはずみだしました。

みんなが思い出話しを始めます。私以外、全員が、フランスの田舎で育った人たち。彼らが子どもの頃は、小さなことにも大喜びして、本当に幸せを感じながら暮らしたと言います。

発言者A:
「近所の農家に手伝いに行くと、小さな封筒をくれたのよ♪ それが嬉しくてね~。あっちこっちの家に手伝いに行っちゃったわ」

シャンパンを飲みながら、目を輝かせて話していました。小さな封筒というのは、お金が入った袋のことです。


発言者B:
「わたしのお母さんはすごく広い野菜畑を作っていたの。朝に畑に行って、畑でピクニックをして昼ごはん。夕方に家に帰ってくるという生活。私たちも一緒に畑に行くのだけど、荷車にのせてもらうのが楽しかった~♪」

小さいときに父親が亡くなって、母親の腕一つで育った女性です。

母親は仕事につけるような能力がないので、食べ物を自給して10人の子どもを育てのだそう。福祉施設に入らなければいけない子たちを家に預かるという仕事を始めたら、いつも家には20人くらいの子どもがいた、と言っていたっけ。

預かるのは非行少年のような子どもたちだったのだけれど、気丈なお母さんの前ではタジタジ。家を出るときには、みんな「まっすぐになって(と表現していた)」別れていったのだそう。

子どもも甘やかされるようになったけど、こういうお母さんも今はいないだろうな…。


発言者B:
「昔は、お肉を食べられるのは日曜だけだったわ。豚肉とか鶏肉が出るのだけど、美味しかった…。」

へぇ、そうなんですか? 肉を食べられるのは日曜日だけで、後は野菜ばかりを食べていた?

日曜日にご馳走を食べられる(今では何でもない料理なのだけど)というのは、貧しい家では普通のパターンだったようです。Aも、近所で豚や育てている人から安いお金で分けてもらっていたと言いました。鶏は普通に飼えるので問題なし。

肉牛の産地で育ったCは、「僕は牛肉も時々食べていたよ」と言う。

「それに、お爺さんとカエルを釣りによく行った。川で大きな魚も釣った。ミルクやワインも、入れ物を持って買いに行った」

結局のところ、地産地消が徹底していた昔には、地域の産物で食生活が大きく異なったらしい。

穀物畑が広がる地域で育った友人は、チーズは働き手のお父さんだけに与えられる食べ物だったと言ったのを思い出しました。

ブルゴーニュでは、海産物を食べるなんて、日曜日どころか、クリスマスくらいだったようです。腐りかけたものを食べてしまった人も多かったのではないかな。海産物は嫌い、と言って、手も出さない人たちがかなりいますから。

「近所で分けてもらえるものは、安かったのよね。でも、新鮮なので、本当に美味しかった」と、みんなの意見が一致。

昔の田舎では、農家は小規模で色々なものを作ったので、何でも手に入った。昔の食べ物はおいしかった、という話しが、しばらく続きました。今では、ミルクを売ってくれる農家させない、などなど...。

こういう話しを聞いていると、フランス革命のときには農民が食べ物がなくて立ちあがった、などという話しが疑わしくなってくる。友人たちが話す20世紀後半より自然が残っていた時代なのだから、かなり良い食事をしていたのではないかな?…


田舎で育たなくても、楽しい子ども時代の思い出ができるのだろうか?

おしゃべりをしていた友人たちは、かなり貧しい家庭だったらしいのですが、幸せをかみしめながら育ったと話していました。

私は、子どもの頃に「幸せだった」なんて言えないけどな...。

東京生まれの私には、こんな席で話せるような楽しい思い出がありません。そもそも、何をして遊んでいたかさえ記憶にない...。

この夏に帰国したとき、東京のど真ん中にあるお屋敷に住む友人の家に遊びに行ったら、へぇ~、という思い出話しが飛び出してきていました。

女性2名なのですが、子どもの頃、屋根にのぼるのが楽しかったのですって。叱られるけど、やっぱり登ってしまう。

でも、私はのぼれるような屋根がある家に住んだことなかった…。

唯一、小学生のとき、近くに大きなお屋敷があったらしい空き地があって、そこに入るのが冒険で楽しかったのを思いだします。とてつもなく広い庭だったように記憶しているのですが、そういうのって、大人になって行くと、びっくりするほど小さかったりするのですけど。

あんな空き地はもう都内に残っていないでしょうから、今の東京の子どもたちは何をして遊んでいるのだろう?... やっぱり、屋根にのぼって景色を眺めるくらいしかないのだろうか?

思いだせば、子どもの頃の私も、空は、食い入るように見ていたっけ...。特に、悲しいとき。東京で自然を感じられるのは、空くらいしかなかったからなのだろうな...。


フランス人って、思い出話しが好きなのではないか?

フランス人たちは、昔を懐かしむ傾向が強いのではないかな?... 骨董品を家に飾るのが好きだし。

それに、何処かに行くと、昔住んでいた家に連れて行かれる。友達が住んでいた家を見せてくれたって、私にとっては観光にはならないのに。

中年以上のフランス人たちが集まって話していると、「昔は良かった」という話題がよく出てきます。でも、それは田舎で育った人たちかな?…

パリのブルジョワ家庭で育った友人は、子どものときには虐げられていて、ちっとも楽しくなかった、と話していました。

昔のフランスは、躾がとても厳しかったのです。パーティーがあると、親たちが向こうで楽しそうにやっているのに、子どもの方はメイドさんと一緒に台所で食事させらた。夏を別荘で過ごしていたとき、畑でパセリを取ってこいと言われたので、はりきって採ってきたら、「それはニンジンの葉だ」と大笑いされて傷づいた思い出とか…。

結局のところ、貧しいけれど楽しかったと語る友人たちは、田舎の貧しい生活の中で、子どもながらに役割を持っていたので生き生きしていたのではないかな?... 子どもだから勉強だけしていれば良い、という風になると生きがいがない...。

それにしても、日本人と話していると、昔の方が良かったというのは聞いたことがないような気がします。

小さなときに何をして遊んでいたの? と聞くと、田舎で育った人は楽しそうな思い出話しをしてくれます。でも、いまは東京で殺伐とした生活をするようになったのを残念に思っているように見えないのが不思議...。むしろ、便利で、物にあふれた生活ができることが贅沢だと喜んでいるように見える。

日本は経済発展まっしぐらに進んできたので、友人たちが言う「つまらないことにも喜んで幸せだった」というのを感じない時代が、フランスより早く来たのだろうという気もします。

昔話を聞いたことを書いた過去の日記(内部リンク):
手作りブーダンの夕べ 2009/03/25
森に生えるキノコが昔のように採れなくなった理由は? 2008/11/03


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カテゴリー: フランス人 | Comment (0) | Top
この記事のURL | Rédiger
2012/11/17
もう少ししたら私が日本に戻るので、その前に、と、友人が夕食会を開いてくれました。

ねんじゅう行ったり来たりしているのだから、送別会を開いてくれなくても良いのだけれど、地球の裏側に行くとなると特別な思いになるらしい…。

食前酒の後に食事が始まって、と、いつものパターン。

ところが、チーズを食べ終わったあと、食事をしていた部屋の片隅で、パーティーを開いた友達がカラオケを始めました。



へぇ~、カラオケを始めたの?!

フランスの家は広いので、どこでも大きな画面のテレビを入れ、ホームシネマにしています。

だから、カラオケをしようと思えば、マイクとCDを買えばできてしまうわけなのでした。

ひと昔前、日本の田舎では、どこの家にもあるのではないかと思ってしまったカラオケ装置なんかはいらないわけなのですよね。

歌い始めた友達は、優しい声で歌うので良いのですけど、その後に、声楽を習ったという男性がデュエットで加わりました。

オペラ歌手よろしく、すご~い声量! もちろんマイクは使わないのですけど、コンサートホールでも声が響き渡るような声。

音程も良いから、お上手。

でも、まずいのは、このお家の構造。天井が低いのです!

息子さんが日曜大工が得意なので、断熱効果が良いように、と天井を低くする工事をしてしまったのです。

この日は10人くらいが集まっただけなのですが、声が反響してしまっている。それなのに、ボリュームいっぱいで歌われたら、たまりません。

頭がガンガンしてくる!


テーブルに残っていた招待客の私たち...。

ひとりが、パーティーを開いた奥さんの名前を呼んで、「2分あったら、デザートを出してくれるかな~?」なんて声をかけるので大笑い。

ありがとう~!

カラオケって、好きな人は大好きだけれど、好きじゃない人は、好きじゃないのですよね...。

私は、好きじゃない組。

それなのに、少し後の週末に、カラオケ装置があるカフェに行くことになってしまっていたのでした。

「Karaokéには意味があると聞いたけど、どういう意味?」と、聞かれました。

わぁ、たまたま私が知っていることは、どんどん聞いてくださ~い♪!

「空のオーケストラ、という意味よ」と、嬉しそうに答えた私。

それで、カラオケに行くのも私は喜ぶと思われてしまって、カラオケが楽しめるというカフェに予約を入れられてしまったのでした...。

日本ではカラオケは珍しくないのだし、東京で集まったときに行かないようにするのに苦労しているのに...。それに、フランスの田舎にあるカフェのカラオケ装置の音響なんて、酷いレベルだろうから怖い。

せっかく企画してくれたって、行くのは嬉しくないです...。
でも、始めからはっきり意思表示していなかった私が悪かった!...


カフェのカラオケに行かなきゃならないと気が重くなっていたのに、その前に、友人の家でフランス式カラオケの洗礼を受けさせられてしまったのでした...。

フランス人は、人前で笑い話の寸劇をするのも得意なくらいなので、ジェスチャーたっぷりに歌うのもやってしまう。これからは、もっとカラオケがフランスで流行るのかもしれないな...。

でも、この日にビデオで流していたカラオケは、日本のに比べると、かなりレベルが低いと思いました。画像が安上がりに作られていて、どの曲でも変化がない。曲によって、歌詞の文字しか流れていない、など...。

でも、何年か前に、友人たちの結婚披露宴で見たカラオケよりは、ずっとマシ。あの時は、コンピュータに字幕が流れる、という、驚くべきものだったので。

日本の最近のカラオケ装置は、どんな音痴が歌っても、いっぱしに聞こえる音響と音量調整があると感心したのだけれど、テレビにマイクをつないだくらいでは、そんなのはない。

連れて行ってくれることになっているカフェだって、日本のカラオケに比べたら、笑いたくなってしまうようなものではないかな?...

- 続く -


ブログ内リンク:
フランスのカラオケバーに行って驚いたこと 2012/12/27
後日、カラオケバーに行ったときの日記


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