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2013/10/28
前回の日記に書いたレストランで定日ランチメニューをとったのですが、メイン料理のチョイスとして「La Pluma」というのがありました。

文字を眺めてみだだけでは、肉だか魚だかも分らない。注文をとりにきた人に聞いてみると、豚肉だと言われました。なあんだ、豚肉料理かと思ってしまったので、その他に料理の説明をしてくれたのかも知れないけれど無視してしまいました。

豚肉は安いために庶民的な素材なので、こういうしゃれたレストランで出すことは少ないのです。でも、他に気に入った料理がなかったので、この豚肉料理をとりました。

それに、少し前にテレビで豚の飼育のルポルタージュがあって、集中飼育されている豚が身動きもできないような小屋で飼育されているのを見てショックを受けていたのです。さすがフランスの番組なので、酷い例はイタリアのを出していましたが。最後にフランスの例として、3DKマンション風の贅沢な小屋で暮らす豚の家族とか、完全に外で放し飼いにされている豚たちが出てきたので救われましたけど。

面白いのですよね、どういう生活をしているかによって、豚の表情が全く違うのです。身動きもできないようなところで暮らしていると、本当に卑しい顔をしていました。自由に暮らしている豚の方は、本当に良い顔をしている。

牛の方は、豚のように閉じ込められて育つのは見たことがないので、そちらの方が食べたくなります。思えば、豚の加工食品はよく食べるけれど、豚肉というのは家でもあまり食べていません。


ところが、このLa Plumaという料理を食べてみたら、豚肉とは思えないほど美味しいので驚きました。



ここまでは、前回の日記で書いていました:
新しく見つけたレストランが気に入った 2013/10/27

こんなに美味しい豚肉を食べたのは生まれて初めて!

小屋の中に閉じ込めないで育てた豚は、普通のと比べてダントツに美味しいのはフランスで実感していました。でも、この肉はさらに、その上をいっている。

美味しすぎる。豚肉とは思えない...。

牛肉のサーロインステーキのように柔らかいのだけれど、牛肉の味ではない。普通の豚とも違う...。

出された料理では、表面を少し蜂蜜で甘味をつけていていました。味付けが良いのはもちろんなのだけれど、肉自体が美味しいのだと思う。

La Plumaというのに、何か意味があるのでは? 気になったので調べてみました。


プルマって、なに?

フランス語の検索エンジンにかけると、「イベリアのpluma」を使ったレシピが幾つも出てきました。ようやく、plumaが何であるかを書いているページに到達。

豚といっても、放し飼いで飼育されることで知られるイベリコ豚に限定されるように思いました。その豚の、肩甲骨の先にある部位だと説明されています。

イベリコ豚1頭約160Kgから、180グラムくらいのplumaが2枚とれるだけなのだそう。

plumaというのはスペイン語で、羽か羽ペンのことらしい。
フランス語でも、羽はplumeなので、似ています。

羽のような形をした小さな部分ということのようです。

フランス情報では、スペイン人は賢くて、豚の美味しい部分にplumaなんていう部位名をつけて高価な食材にしている、と書いている人がいました。

フランスで豚を解体するときには、plumaと言う部分を切り分けないので、存在しないのだそう。フランスではonglethampeと呼ぶ部分に似た味と表現されていました。

場所が大事なのだ、と分かりました。

としたら、日本で「豚トロ」と呼ぶ部分なのではないかな?... でも、私が過去に食べた豚トロより遥かに美味しかったです。料理の仕方も影響していたでしょうけど。

イベリコ豚の部位の呼び名を示す図が見つかりました。フランスのサイトに入っていたのですが、これは スペイン語でしょうね。



plumaは、前足の付け根の上にある肩の部分でした。

とすると、豚トロとは違いますね。豚トロは、豚の頬とか、首の部分とか説明されているので。


フランスでの部位の呼び方も入れておきます:

http://www.leporc.com/tout-est-bon-dans-le-cochon/morceaux.html
Les différentes morceaux du porc - Leporc.com, échine, poitrine, lard, jambon


日本でも売っていた

日本は何でもある国なので、ひょっとしたら売っているかも知れないと思って探してみました。そうしたら、やっぱり、plumaは「プルマ」ないし「プルーマ」と呼んで売っている!

プルマを楽天市場で検索


右に入れた肉の塊は「アイボーン」と書いてあるのですが、イベリコ豚のプルマ角切りなのだそう。左の赤肉の部分がプルマなのではないでしょうか?

日本のネットショップの情報は非常に詳しいです。

プルマというのは「翼」と説明しているところがありました。天使の翼の生え際みたいな部分にあるからプルマ。フランス情報では「羽」だったのですが、翼と言った方が美しいですね。

日本の豚にはない部分だ、と書いてありました。それはフランスでも同じ。つまり、そういう切り分け方をしないから存在しない、ということでしょうね。

プルマが日本でよく知られているとは思わないけれど、豚トロのように珍重されてブームになったら、日本の豚でもプルマを切り出すのでは? 日本ならやりそうな気がする。

日本で売っているならと、フランスでプルマを売っているのかと調べたら、冷凍ものをネットショップでは扱っていました。豚肉にしては高いけれど、牛のヒレ肉よりは安いのだそう。お値段は、日本で買うのと同じくらいの値段をつけているのが多いように見えました。さすがにスペインはお隣りの国なので、少し安いのもあったけれど。

でも、フランスは宅急便が全く発達していないし、ましてやクール宅急便なんてあるのかどうか分らない。冷凍が解けた状態で届く、なんてことも覚悟しなければならないでしょうから、フランスのネットショップで買う気にはなりません。パリの高級食料品なんかだったら、置いていそうな気もするけどな...。


 パリ近郊の旅: 

  新しく見つけたレストランが気に入った旅行記目次 




ブログ内リンク:
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ

外部リンク:
Connaissez-vous la pluma ?
La Pluma Ibérique !!! Vous l’aimez comment : à la plancha bien évidemment!
豚トロってどこの部分?


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2013/10/27
時たま行く町なのに、お気に入りのレストランがないのが不満でした。ここに来たら必ず行きたいと思う店が1軒あったのですが、数年前に閉店してしまった...。良い立地なのに、別のシェフが入ってレストランを続けるということもなく年月がたっています。

パリから遠くなく、お金持ちが多いはずの町なので、良いレストランが無いはおかしい...。いつも愛用しているiPhoneのアプリ「Michelin Restaurants」で検索して、行きたくなるレストランがないかと探してみました。

あら~、1つ星レストランができていた。最近になって、町にはゴージャスな5つ星ホテルができたのですが、そこのレストランがもうミシュランの星を獲得していたのでした。

でも、平日ランチメニューでも、67ユーロから、ですって! 安いワインをとったとしても、15,000円くらいになるでしょう。予算オーバー。それに、美しい建物でもないのに豪華な雰囲気を出したホテルに入っているレストランとなったら、気取っているだけなのではないかと嫌悪感を抱く。

迷わず、ここはパス!

さらにミシュランガイドで近くにあるレストランの検索を続けてみたのですが、どのレストランも料金が高い。ご馳走を食べようとしているわけではないのだから、50ユーロは超して欲しくない。でも、美味しそうに見えるところでは、そんなのは皆無! パリも目と鼻の先にある地域だと、そうなるのでしょうね...。

それでも、しつこく検索。すると、何が原因だったのか、それまでは出てこなかったレストランが浮かび上がりました。

町外れの森の中にあって、ミシュランの星をもらう1つ手前というランクのレストラン。それなのに、平日ランチは30ユーロから、とある。一緒に昼食をすることになっていた友人に、そこに行きたいと告げました。


こんなに美味しい料理を毎日食べたい

気に入らなかったら入らないつもりなので、予約はせずに行ってみると、紹介してあったように閑静な佇まいのレストランでした。

「予約はしていらっしゃいますか?」と聞いてくる。これを言われると怖くなるのです。人気があるレストランだと、予約していないと断られるケースがかなりあるので。でも、席を確保できました。

後で気がついたら、小さなレストランはほとんど満席でした。早めに行って良かった。

前菜、メイン、デザートのコースにしたので、39ユーロでした。ちょっと予算オーバーだったけれど、大満足の食事になりました。


お通し: 良い予感...

今がシーズンのカボチャが素材。



レストランの入口には、「Confrérie des chevaliers fouetteurs de crème Chantilly 」のメンバーだというプレートが掲げてありました。何と訳せば良いのかな? ホイップクリーム泡立て師騎士団? ホイップクリームを泡立てるという動作に対する動詞はfouetterだから、それをする人ということでfouetteurと呼んだのでしょうけど、普通には馬などに鞭うちするみたいに聞こえてしまうので愉快。

フランスは色々な職業に騎士団を作ってしまうのですが、ホイップクリームにもあるとは知らなかった。調べてみたら、本物のホイップクリームを作る伝統を守ることを目的として、2007年にアソシエーション(NPO)ができていました。

プレートを見たとき、そんな騎士団があるなら、そのメンバーが作ったホイップクリームを食べてみたいと期待していました。選んだ料理にはそれらしきものがなかったので、お通しにそれが出てきたので喜びました。

ホイップクリームは、生クリームの質と、泡たて方によって全く違ってしまうのです。なるほど、上手にできたホイップクリームでした。 この1品を食べて、今日の食事は美味しそうだぞ~ という良い予感を感じたのですが、期待は裏切られませんでした。

お通しに何が出てくるかによって、後の料理の想像がつきます。少し前に行ったレストランでは、これが酷かった! そのうち、時間があったらブログにします。グルメレストラン風だったのですが、酷いランチ定食としては、私にはトップレベルだったので!


前菜: 美しい創作料理

私が選んだのは、マグロのタルタルステーキ。



フランスで刺身をよく作るので、魚を買い過ぎたときにはカルパッチョにするのですが、こういうマグロの味付けはできないな...。何が入っているのか分からないけれど、やたらに美味しい。

付け合せのアイスクリームみたいなのは、パエーリャのアイスクリーム。どうやって作ったのか分からないのですが、パエーリャの風味があって非常に美味。

アイスクリームというとデザートを思いますが、こういう風に料理の付け合せにして出てくる甘くないアイスクリームに、最近は時々出会います。最近のフランスでは流行っているのかな?

ソラマメをこんな風に2つに割って乗せるとしゃれていますね。 真似しようっと。


料理がカラフルで美しいので、一緒に行った人の前菜も撮影しました。 子牛のカルパッチョです。



グレープフルーツのオイルのサラダドレッシング。今がシーズンの野生キノコ「ジロール」も入っています。

牛肉のカルパチョは、子牛では食べたことがなかったと思う。こちらも美味しかったけれど、自分のマグロのカルパッチョの方がオリジナル性に高くて気に入りました。


メイン料理: これが絶品!

ランチメニューのメイン料理のチョイスの中に、「La Pluma」というのがありました。肉だか魚だかもわからないので、注文をとりにきた人に聞いてみると、豚肉だと説明してくれました。

なあんだ、豚か...。一番安いランチメニューをとっているのだから、豚肉料理でも仕方ないけど...。

でも、庶民的なレストランでもないのに、豚肉を出すなんて気に食わない。それをとるのは止めようと思ったものの、他のチョイスにある魚とホロホロ鳥もな...。

なんとなく「La Pluma」という名に惹かれました。どの料理をとって良いか分らないときには、私は知らないものを選ぶことにしているのです。

それで選んだのが、この豚肉料理。 これが素晴らしく美味しかった!



付け合せにあるのは、スペイン産のメロン。フランスに入ってくるスペインの野菜や果物は不味いという定評があるので、このメロンが美味しいのには驚きました。

メロンの上に乗っているのは、ジロール茸。

ジロールは、こういう小さなのが最高なのですが、自分で森に行って探さない限り、八百屋さんなどではめったに売っていないのです。でも、レストランでは仕入れられるのだな...。

一緒に行った人は、追加料金6ユーロがかかる料理を注文していました。私にはアンコウに見える高級魚、Lotte(カワメンタイ)。でも、私の料理の方がずっと美味しかったです。

付け合せはともかく、豚肉自体が素晴らしかった。こんなに美味しい豚肉を食べたのは初めてです。この料理が何ものだったのかを説明すると長くなるので、次回に書きます。


デザート



最近は、食べたものの写真を撮るときには、メニューの写真もとるようにしています。後で写真を見ると、何だったか思い出さないのですが、この方法にしておくと便利。でも、口頭で言われてしまうと、やっぱり、翌日には忘れてしまう。

この日も、色々なデザートの名前をあげられた中から選んだのですが、忘れてしまった。たぶんイチゴのムースだったと思う。

デザートは、感激するほど珍しくて美味というほどではありませんでしたが、食事の最後を決めるデザートとしては申し分なし。

このレストランにして良かった、と思いました。


コーヒーと砂糖



先日の日記で変わっていると書いた串刺しの砂糖が、ここでも出てきました。最近の流行りなのかな?...

先日の日記に入れたレストランは、少し前に1つ星をとったところなのですが、その砂糖の写真を見たら、あちらはただ重ねただけ。こういう風に、少しずらして重ねた方がきれいですね。

でも、ふと思いました。例えば、私が濃い茶色の砂糖を1つだけコーヒーに入れたいと思った場合。上の2つを抜いて取り、いらないのはまた差すではないですか? 不衛生とかにならないのかな?...


フランス人が働くって、レストランで食事すること?

ともかく、大満足の昼食になりました。幸せだな... という気分になってしまう。 こういうレストランが家の近くにあったら楽しいのに...。

そう思ったのは、レストランに入ってすぐに入って来た3人連れが店のマダムとしていた会話。まもなくイタリア旅行に出発するので、冷蔵庫に何も入っていないから来た、と挨拶していたのです。常連さんたちらしい。ランチメニューを選んでいたのですが、店のマダムはお品書きにはない料理までチョイスに加えてあげていたので。

近郊では人気があるレストランだろうと感じました。観光スポットからは歩いて来れないところにあるせいか、観光客らしき人の姿はありません。

ビジネスマンらしい男性たちが座っていた隣りのテーブルから、「もうすぐミシュランの星」という声が聞こえてきました。決まったのかな?

でも、常連さんたちが喜ぶことはないでしょう? 星をとったら値上がりするですから。でも、お支払のことなんて気にしない人たちが来ているのでしょうね。レストランの中はビジネスランチを取りに来たらしい人たちが圧倒的に多かったのです。

フランスのレストランで男性ばかりの席があると、なんだか異様。 面白かったので、彼らが出て行くところを窓から撮影しました。




管理職についているフランスの友人たちは、よく「忙しくて、忙しくて...」と言います。平社員は残業しないで帰宅してしまうので、管理職は自分で仕事を片付けなければならないので大変。それは分るのですけど、彼らが「忙しい」と言った後には、どこで食事したか、なにが美味しかったか、などという話しが続くのです。

結局、あなたたち、美味しいものを食べてばかりいるのが仕事なの? と言いたくなる!

でも彼らは、レストランで食事を楽しむだけではない。フランスで商談が決まる場所といったら、レストランが圧倒的に多いのだ、と何処かに書いてありましたから。


庭を散歩

食事の後は、レストランの庭を少し歩いて腹ごなしをすることにしました。このレストランで食事をしたいと思ったのは、町外れの森の中にあって、静かな環境だとガイドに書いてあったからでもあったのです。

レストランの裏庭には、ニワトリ、ガチョウ、ヒツジなどがいて、のどかそのものでした。



まさか、このレストランで調理される動物たちではないですよね? 家族連れで来た人たちの場合、大人たちが長々と食事を楽しんでいる間に、子どもたちは庭にでて家畜を見て楽しむ、という配慮かもしれない。家畜のスペースを隔離するために、頑丈な金網が貼ってありました。

左に写っているガチョウなんかは、こちらに向かってギャーギャーと声をあげて、かなり凶暴なのです。一度、ガチョウに追いかけられて怖い思い出があるので警戒しています。田舎では、番犬代わりに飼っている家があるのだそう。


また行きたいレストランです。このランクになると、もう、ミシュランの3つ星と比べてどっちが美味しいとは言えなくなります。そもそも、3つ星レストランは出てくる料理の数が多いのですが、私は大食漢ではないので、ボリュームがある料理を楽しめないのが弱点なのです。

ここの食事で何が気に入ったかと言えば、メイン料理で食べたLa Plumaという名前がついていた豚肉料理でした。豚肉とは思えないほど美味しかったのです。それが何であるか調べたので、次回に書きます。

 パリ近郊の旅: 

  印象派の時代を体感するマルチメディア・ミュージアム旅行記目次イベリコ豚のプルマが、豚肉とは思えないほど美味しかった 


ブログ内リンク:
ホイップクリームは、フランス語ではクレーム・シャンティイ 2012/06/06
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2013/10/25
今回オーヴェール・シュル・オワーズ町(Auvers-sur-Oise)に行ったのは、この町にあるオーヴェール城Château d'Auvers)に行くことが目的でした。

この町に 5年前に来たときには、ゴッホが描いた町の中の場所を歩き回ってしまって、城には行く時間はなかったので、いつか来てみたいと思っていたのです。

レストランで昼食を済ませてから、城に向かいました。


オーヴェール城


Château d'Auvers(Château de Léry)

17世紀にイタリアの銀行家が建築させた城ですが、その後ほかの人の手に渡り、18世紀半ばには大々的に改築されています。

ゴッホは、日没時のオーヴェール城を描いていました:
☆ 画像: Château d'Auvers au coucher du soleil (1890年の作品)
Chateau d'Auvers 188... 
その作品が描かれたほんの少し前、1880年代のオーヴェール城は、右に入れた姿だったのだそう。

今とほとんど変わっていませんね。

色々な人が持ち主になっていましたが、現在は城のあるヴァル・ドワーズ (Val-d'Oise) 県議会が所有しています。

良い保存状態。庭園もきれいになっていました。

惚れぼれするほど美しくはないのですが、昔からある城の姿。中がミュージアムになっているのですが、あんな風に現代的になっているとは、外から見ただけでは全く想像もしていませんでした!


オーヴェール城のミュージアム

城のミュージアムは、「印象派の画家たちの時代の旅(Voyage au temps des Impressionnistes)」という名前がついています。

ミュージアムのテーマに「ボワヤージュ(旅)」と名がついているとおり、城の中を歩くという周遊コースです。当時のパリの生活から始まって、電車に乗って田舎(田園や海辺)まで旅するということになっていました。

改めて気がつくと、印象派の時代19世紀には鉄道が発達し、パリから田舎に出かけられる時代だったのでした。印象派の画家たちが田舎の風景をよく描いたのもうなずけます。

印象派の画家たちが生きた時代を体験できるという趣向。城があるオーヴェール・シュール・オワーズ町は、ゴッホ終焉の地として知られていますが、他の印象派の画家たちともかかわりがありました。パリから30キロくらいなので、簡単に来ることもできたのでしょう。

印象派の先駆者シャルル=フランソワ・ドービニー( Charles-François Daubigny 1817年~78年)はこの町に住み、オワーズ川に浮かべた舟の上で作品を描いています。印象派画家に影響を与えたコロー(Jean-Baptiste Camille Corot 1796年~1875年)もこの町を描きます。

そして、印象派の画家としては、ピサロ(Jacob Camille Pissarro、1830年~1903年)、セザンヌ(Paul Cézanne、1839年~1906年)、ゴッホ(Vincent van Gogh 1853年~90年)

この町に印象派美術館を作りたい、というのは理解できます。でも、このミュージアムには印象派の所蔵作品が1つもない! したがって、ハイテク設備を整えたオーディオ・ヴィジュアルで鑑賞するというアイディアになっていました。


当時の雰囲気が味わえる工夫が色々あります。
例えば、こちらはパリのキャバレー。



この部屋に入ると探知するようになっていて、「まもなくショーが始まります」などというアナウンスが流れます。そして、スクリーンにフレンチカンカンの踊りが始まる、という具合。

これで飲み物のサービスでもあれば最高なのですけどね。 テーブルには当時のボトルなどが置いてあるので、盗まれないのかなと思ったら、しっかりテーブルに固定されていました!

私が行ったときは見学客が数人しかいなかったので、ゆったりと見学できました。団体で入ったら、あちこちに少しある席に座って鑑賞することができないし、人声が邪魔したりして雰囲気は少し違ったかもしれない...。


ハイテクを駆使した展示。印象派の作品500点近くを見ることができるのだそう。スクリーンで見るだけなのですが、大きな画面で作品の細部まで見えるのは興味深いです。



退屈しないように、ということなのでしょう。各ビデオは短く簡潔にできていて、次々と違うスクリーンを見ます。同じ部屋に幾つもスクリーンがある部屋もあったのですが、団体で来た人たちが1カ所にたまって、後ろの人は見えないということがない配慮なのでしょうね。


非常によく出来ています。何にも展示する芸術作品がなくても、お金さえかければ、こんなミュージアムができてしまうのだな... と感心しました。

最後くらい、昔の城の姿を見せる部屋が2つや3つあっても良いと思ったのですが、それは全くなし。内部を歩いていると、城の中にいることは全く忘れてしまいます。つまり、近代的建築で作れたミュージアムなのですが、この大きな城を保存する手段として、こんな風にしたのだろうと思います。

どんな風に城の中を歩くのか、ミュージアムが作ったビデオがあったので入れてみます。




ミュージアムの受付けで

見学が終わって、受付けの人と少し話しました。日本人が大勢来るでしょうから、日本人向けに文字や音声が出るのか知りたかったのです。

いちおう日本語バージョンもあるのだそう。イアフォンで聞く感じかなと思いました。最近のフランスでは、かなり日本語の解説を見かけるようになりました。

話していたら、猫を抱いた女性が入ってきました。庭で見つけたのだそう。もらって帰って良いか、と聞いています。

見事な猫ちゃんなので写真を撮らせて欲しいと言うと、抱いていた猫をカウンターに座らせようとしてくれてしまいました。この女性、とても素敵な洋服を着ていて、大きな猫を抱いているのが図になっていたので、猫にポーズをとらせようとしないで欲しかったのだけれど...。



人懐こくて、フサフサの毛の素晴らしく美しい猫ちゃんでした。

受付けの人は、これは野良猫だろうけれど、いつも城の庭園にいるので、それが幸せなのだろうから連れて帰らないようにと答えていました。

マダム、とてもがっかりした様子。猫はすでに1匹飼っているのだけれど、この見事な猫ちゃんが大そう気に入ったようなのです。

おそらくお金持ちの人でしょうから、猫は不幸にはならなかっただろうけど、住み慣れたところを離れるのは寂しいでしょうね。しかも、これだけ太っていられたら、近所の人たちから可愛がってもらって、食べ物には困らない生活をしていると思う。


こういうミュージアムって、好かれるのだろうか?

このミュージアムの入場料は、大人13.50ユーロ。かなりお高いです。印象派のミュージアムと言ったって、全く本物の作品は1枚もないのを知っていたので、入るときに料金を言われたときには少なからず驚きました。

でも、このハイテクを駆使したミュージアムは維持費がかかるのは理解できます。見学をし終わったときには、入場料にみあう見学ができたと思いました。

見学者数は、年間6万人なのだそう。人口が少ないし、ミュージアムに行く人も少ないフランスだと、悪くない数字です。

ところで、この城にはレストランもありました。どんなところかと覗いてみたら、日本人の団体さんが入っていました。これを書きながらサイトを見たら、ここのレストランのランチと入場料を組ませたプランがあったのでした。33.50ユーロ。 現在は入場料+ランチは30ユーロに割引中でした。

このプランで出される昼食は、前菜とメイン料理、あるいはメイン料理とデザートだけですが、その代金は16.5ユーロとなるので安いですね。この日私が食べたランチ定食の半額だ...。でも、どうせ美味しくないだろうから、と思うことにする。


ともかく、映像だけ見るミュージアム。しかも、かなり高い入場料。みんな満足するのだろうかと気になったので、インターネットの旅のサイトにある書き込みを眺めてみました。

☆ トリップアドバイザー: Chateau d'Auvers

満足した人が多いのですが、高すぎると怒っている人たちもいるので面白い。特に、本物の作品は見れないのだと知らなかったら、ショックでしょうね。

私などはオーヴェール・シュル・オワーズ町には何回も行っているので、こういう変わった趣向も面白いと思いました。でも、はるばるやって来た人が、窓のないミュージアムに閉じこもって時間を費やすというのはどうかな?... という気もします。だって、何もここまで来なくたって、パリにでも作れるミュージアムなのですから。

ミュージアムの見学は、たっぷり2時間かかりました。よほど時間があるなら良いけれど、オーヴェール・シュル・オワーズ町は散策が楽しいで、こういうところに閉じこもる時間はもったいなくないかな?...

この町では、ゴッホが描いた風景がかなり残っています。 有名な画家が描いたフランスの町や村では、どこでもやっていますが、絵画がパネルになって掲示されているので、この風景がこう描けるのだと見比べる面白みがあります。

オーヴェール・シュル・オワーズ町も、歩き回って色々な場面を見ることができます。



今回は立ち寄らなかったですが、有名な教会も当時そのままに残っています。

L'église d'Auvers-sur-Oise

ここは、パリから日帰りで旅行できる場所にあります。ツアーではどうなっているのかと見てみました。パリ発の1日コースだと、ジヴェルニーにあるクロード・モネの家と庭園の見学と組ませて、オーヴェル・シュル・オワーズの見学になっているのが多いようでした。

オーヴェル・シュル・オワーズには鉄道の駅もあるそうなので、個人で来て、のんびり散策するのが楽しいと思うけどな...。 でも、連れていってもらった方が楽なのは確か。私も日本で会社勤めをしていたときには、よく海外旅行ツアーに参加しました。

 パリ近郊の旅: 

  レストランに飾ってあった変な絵旅行記目次新しく見つけたレストランが気に入った 




ブログ内リンク:
★ 目次: 画家、彫刻家、建築家の足跡を追って
★ 目次: 城について書いた記事ピックアップ

外部リンク
☆ オフィシャルサイト: Chateau d Auvers sur Oise
☆ Wikipédia: Château d'Auvers
☆ MMM: 印象派の時代を旅するオーヴェル=シュル=オワーズ城
ゴッホ終焉の地、オーヴェール・シュル・オワーズ~麦畑とラヴー亭
☆ パリ発フランス情報ハヤクー: ゴッホの足跡を追って Auvers-sur-Oise


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2013/10/24
前回の日記で書いたレストランに入って席についたとき、後ろの席にいるらしい女性たちが大きな声で話しているのが耳ざわりでした。

普通、フランス人たちはレストランでは大きな声では話さないのです。耳が遠いらしいお年寄りの団体さんは例外ですが、高級レストランだとヒソヒソ話しになるくらい声を落としています。

イギリス人にはそういうエチケットはないらしくて、あたりかまわず大声でしゃべっていることが多いのですが、聞こえてくるのはイギリス英語ではない。同じくあたりかまわない人たちとして、アメリカ人? でもアメリカンイングリッシュでもない。

何人なのだろう? フランス人が下手に英語をしゃべっているのかな?... 妙に気になる。こんなに大声で話すなんて、お酒に酔っているのだろうか?...

ちらりと振り返って見てしまいました。


なんだ、こりゃ~?!



ワインを飲んでいるようでもないですね。

ついでに目に飛び込んできたのは、壁にある絵でした。 なに、これ?!



レストランに飾るようなものではないですよ。食欲が減退するではないですか?



左のはイチゴだとすぐに分る。右側のは桃でしょうかね?

写真トリックだと思いました。上手くてきている! 私もやってみようかな?...

右に目を転じると、そこにも...。


これは何の果物?



左側はコーヒー豆だろうと思いました。

じゃあ、右側のは、なに? どこかで見たことがある果物のような気もしますけど、何なのか思いつかない。野菜なのかもしれないし...。

「これは何でしょう?」クイズにすると、また教えてくださる方がありそう。でも、ちょっと かなり不真面目な絵なので止めます。

撮った写真を眺めていると、これは写真合成ではなくて、絵を描いたように見えてきました。足がスラリとしすぎていますもの。だとしたら、絵を描ける人には簡単ではないですか? つまらなくなる。


でも、緑色のものが何なのかは気になる。調べてみました。

まず、Google画像検索で、この絵を読み込ませて似た画像を出してもらう。でも、遠からずだけれど、同じものは出てきませんでした。画像を文字処理しているとしたら、このページを開けるのかな? 私の検索結果として出てきたのは、これらの画像でした

それにしても、ロングドレスを着た女性姿もかなりヒットしているのです。賢いな...。

画像で検索するには、誰かがその画像をインターネットに載せていなけば出てこないわけで、こういう有名でなさそうな作品では無理でしょうね。

野菜果物辞典」というサイトを見つけました。色で検索できるのですが、それらしきものは入っていない。

それではと、緑、野菜、果物をフランス語のキーワードにして画像検索してみる。 すると、似たものとして、chayoteという名の野菜がありました。

少しバリエーションがあって、この絵とかなり似た形状のもある:
chayoteを画像検索した結果

これかな?...

chayoteは、日本ではハヤトウリ(隼人瓜)と呼ぶらしい。


眺めてみると、知らない味だなと思いながら食べた奈良漬が、このウリだったのではないかと思えてきました。

 パリ近郊の旅: 

  ゴッホの町、オーヴェル・シュル・オワーズでランチ旅行記目次印象派の時代を体感するマルチメディア・ミュージアム 


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2013/10/23
オランダ人の画家ゴッホ。彼が亡くなる前の70日間(1890年5月20日から7月29日)を過ごしたオーヴェル・シュル・オワーズ(Auvers-sur-Oise)。その間に、彼は70枚の絵を描いた。

近くに行ったので、この町に立ち寄ってみました。

ゴッホの終焉の地というのが頭にあるせいかも知れませんが、どこか不思議な魅力がある町です。パリは目と鼻の先(30キロくらい)という場所なのに、田舎の長閑さも多少はあるのでくつろげます。

それに、百年くらいしか前のことではないので、当時のゴッホをほうふつとさせるものが残っているのも嬉しい。

Tombes de Vincent et Théo Van Gogh
Tombes de Vincent et Théo Van Gogh
前回行ったのは、ちょうど5年前。

そのときのことを書いた書いた日記:
フランスで画家の足跡をたどるのは楽しい (ゴッホ)  2009/10/24

ゴッホ兄弟の墓は、ツタが生えただけの素朴なものだったのが印象的でした。

彼が描いた風景も、ほとんどそのままに残っています。


日本人はゴッホが好き

Vincent van Gogh(1853年~90年)。

フランス語読みでヴァンサン・ヴァン・ゴッグという名前に馴染んでいて、日本語ではゴッホだというのは知っているけれど、フルネームはフィンセント・ファン・ゴッホと表記するのだと確認しました。

ついでに、今年2013年はゴッホ生誕160周年なのだというのも知りました。

オーヴェル・シュル・オワーズ町に来ると、必ず日本人の団体さんに出会います。パリから日帰りで来れる場所なせいもあるのでしょうが、日本人はゴッホが非常に好きなのではないかな?

書籍が出版されているだけではなくて、ゴッホの絵などを使ったグッズもたくさんあります。



さらに、楽天市場で「ゴッホ」を検索してみたら、おびただしいほど出てきました。 すごい!

日本人の好きな画家は誰かを調べてみたら、やはりゴッホはトップになっていました。

日本人の好きな音楽家・画家・作家・歴史人物のベストテン
好きな画家…外国人ではゴッホ、日本人では岡本太郎

アンケート調査は、やり方によって違う結果がでるものですが、日本人が好きな画家としては、ゴッホがトップ5に入ることは間違いないように思いました。

どうして、そんなに好きなのかな?...  彼の人生が劇的だから? 浮世絵の影響があって親しみやすいから?

私はもっと前の時代の絵画の方が好きなので、ゴッホの画風は、嫌いとは言わないけれど、好きというわけではありませんでした。でも、ゴッホが過ごした地を幾つかフランスで訪れるうちに、なんとなく彼に好意を持つようになったのでした。

ゴッホの人生については余り知らないので情報を読んでいたら、彼の甥(弟のテオの息子)がインタビューに答えているビデオが見つかりました:
Interview souvenirs du neveu de Vincent Van Gogh

1960年の映像です。彼は、画家ゴッホが亡くなったときに6ヵ月だったのだそう。説明しなかったら、フィンセント・ファン・ゴッホ自身かと思ってしまうほど、彼が描いた自画像に似ています。とても穏やかそうで、控えめな話し方。ゴッホもこんな感じの人だったのではないかな? ...


オーベルジュ・ラヴー

今回オーヴェル・シュル・オワーズ町に行ったのは、今まで行くことができなかった、この町にある城を見学するのが目的でした。

ピストルで傷ついたゴッホが瀕死の状態で戻った彼の下宿がレストランになっています。今回はゴッホの足跡をたどる時間はないので、ここで食事して当時をしのごう、という狙いにしました。


Auberge Ravoux (Maison de Van Gogh)

Auberge Ravoux(オーベルジュ・ラヴー)という名前のレストランです。

ゴッホが最後の70日間に滞在した部屋はこの建物にあり、見学することができます。本当に小さな部屋。

つまり、質素な宿なのですから、日本語で「オーベルジュ」と言ってしまうとイメージがでないのではないかな? 「ラヴー亭」と訳している人もいました。その方が良いかもしれない。

「オーベルジュ」という言葉が日本でも使われるようになったとき、あれ? と思いました。 日本の場合は、フランス料理を出すしゃれたレストランという感じで使われませんか?

フランスの場合は、むしろ田舎風を強調している感じがします。日本で「オーベルジュ」という言葉が使われていなかった頃、フランス語の同時通訳の人が「旅籠」と訳しているのを聞いて、なるほどね... と思った私でした。

オーベルジュ・ラヴーに初めて行ったときは、ゴッホの時代のように修復されたばかりのときだったと思います。趣のある田舎のカフェ風の内装で、素朴な料理が美味しい。パテやテリーヌなどが前菜で食べ放題だったように思います。こんな観光名所で、こんなに安く美味しい料理が食べられるなんて、フランスは美食の国なのだ~、と思ったのを思い出します。

ところが、今回行った日は定休日なのでした。それは来る前日に調べて分かっていました。でも、店の前を通ったので、どんな料理が出るようになったのかな、と店の前でメニューを眺める。

店構えは変わらないものの、なんとなく観光地化したように感じました。けっこう、お高い。でも、料理は相変わらず美味しいようです。ミシュランのご推薦にもなっていましたから。

ゴッホの下宿では昼食をとることができないので、レストランを町の中で探しました。事前にマークしていたレストランに行ったら、お品書きを見て気に入らないのでやめる。やっと3軒目で、ここにしよう、というか、もうここにしてしまおう、というレストランに当たりました。


美味しいレストランを見つけた♪

現代風な内装のレストラン。でも、働いている人がちょっと昼食に来るには良いな、という雰囲気。

でてきた料理は、なかなかのもの。オーベルジュ・ラヴーの方は少し観光地プライスになったらしいので、こちらの方がお安い。2つを比較すると、こちらでは前菜、メイン、デザートと食べられるお値段で、ラヴーの方は2皿しか食べられない、という感じでした。

ランチメニューをとりました。

前菜に選んだフォアグラです。



自家製の、ミ・キュイと呼ぶ、余り火を通していない作り方。フォアグラを作るのが得意な友人が3名いるのですが、彼らが作るのと同じように上手にできていました。

パン・ド・ミーで食べるのは好きではないのですが、ここのパンは何が違うのかおいしかった。それに、生のイチジクが添えられていたのも良かった。普通は、オニオンなどの甘いジャムなどを添えるのですが、こちらの方があっている。

写真に写っている白ワインは、ラドゥセットのプイィ・フュメ

レストランで食事するとき、これがあるとよくとります。間違いなく美味しいから。

それと、家で飲む白ワインはシャルドネー種なのですが、これはセパージュがソーヴィニヨン・ブランなので、少し変わったワインを飲めるというわけ。

プイィ・フュメについては以前に書いたので省略:
プイィ・フュメはブルゴーニュのワインだけれど、ロワールのワイン 2012/10/0


メインは、エビとスモークサーモン。



デザートのシャルロットも、文句なしにおいしい。



こういうレストランが自分の住んでいるところにあったら、年中来てしまうのだけどな...。そう思って気がつく。そんなに頻繁に来れるお値段ではないぞ~!

前菜を待つ間はオリーブくらいしかつまめなかったし、食事が終わってからもお菓子が出たわけではないので、庶民的なレストランと思ってしまったのですが、ここはパリに近いので、パリ価格なのでした! 地方だったら、1つ星レストランでランチメニューが食べられるお値段...。

このレストランの壁には、変な絵が飾ってありました。そんなのはブログで見せるべきではないかも知れないけれど、次回の日記に写真を入れます。

 パリ近郊の旅: 

 旅行記目次レストランに飾ってあった変な絵 




ブログ内リンク:
★ 目次: 画家、彫刻家、建築家の足跡を追って

外部リンク:
☆ All About: ゴッホ終焉の地 オーベル・シュル・オワーズ
☆ フランス政府観光局: オーヴェル・シュル・オワーズ
ゴッホ終焉の地、オーヴェール・シュル・オワーズ~麦畑とラヴー亭
☆ パリ発フランス情報ハヤクー: ゴッホの足跡を追って Auvers-sur-Oise
Auberge Ravoux (Maison de Van Gogh)
☆ Wikipedia: フィンセント・ファン・ゴッホ
☆ Wikipedia: フィンセント・ファン・ゴッホの作品一覧


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2013/10/22
10月、パリに近い地域を少し旅行しました。

パリ近郊と呼んでしまいましたが、田舎に私としては、このあたりまで来るとパリに近いな... と感じるだけのこと。正確にいうと、今回旅行したのは、パリから30~50キロくらい離れた地域にあるイル・ド・フランス地方とピカルディー地方でした。

そのときのことを数ページの記事で書いたので、一覧を作っておきます。


[続きを読む  Lire la suite...]


2013/10/21
もう何年も前から、これは何のための建物なのだろうかと気になっている建物があります。

ブルゴーニュ南部にある牧場の、少し高台の丘の上に、ポツンと建っているので目立つのです。矢印を入れたのが、それ。



車で走っていると見えるので、何度も車を降りて眺めたり、写真をとったりしたのですが、建物があるところまで歩いていってみたことはありません。


何のための建物?

望遠で撮影すると、建物の様子はかなり見えます。



太い柱で支えられているのが変わっている。小さな窓が意味ありげ...。

これを見ると、穀物を入れる倉庫か、鳩小屋か、と想像できますよね。

建物の中に入れば、何のための小屋なのか分るのですけど...。でも、近くに建物はないので、誰かに聞いてみるわけにはいきません。たとえ建物の足元まで行ったにしても、中には入れるはずはない。

この写真を見て目につくのは、窓の下に少しでっぱった帯のような微分があること。これは鳩舎の特徴の1つなのです。
Randière, bandeau, cordon ou larmier

この帯状の部分(10センチくらい)は、2つの目的で付けられているのだそう。まず、外敵(特に、ネズミや蟻)の侵入を防ぐ効果がある。これでアリがはい登れないことになるのは理解できないのですが...。それから、これが屋根代わりになって、雨が降ったときには、雨が外壁をつたわずに少し遠くに落ちるので、壁を侵食するのを防ぐ。つまり、ガーゴイルの役目ですね。

でも、穀物倉でも、同じ配慮が必要でしょうから、これで鳩舎だと特定するわけにはいかない。

外から見て判断するには、窓が最も注目すべきところではないかと思います。
Lucarne et ouvertures d’envol

望遠でとった写真の窓は、ぼけていました...。



窓は木でふさがれているように感じます。鳩小屋だったら、鳩が出入りできるようになっているはずですが、いまは使っていないでしょうから、風化を避けるために窓は塞いでいるでしょう。

ところで、鳩小屋として使っていた時代でも、小屋の窓を閉める扉も存在していたようです。夜には閉める、畑に種まきをする時期には鳩が外に出ないように窓を木戸で閉めることが義務付けられていた、という記述もありましたので。鉄柵を閉めたり、小屋の外で操作できる雨戸があったのだそう。

鳩小屋なら、窓の入口のところに飛び立ったり、戻ってきたときに止まることができるように、台座が突き出ていることが多いようです。でも、写真を見るとくぼみがあるので大丈夫そう。もっとちゃんとした台が、昔はついていたのに無くなっているかもしれない。

それでも、鳩小屋ではないような気がします。

写真では、建物の2つの面に窓がついているのが見えます。写真を撮った裏側にも窓があるかかもしれない。鳩小屋だったら、普通は風の方向を考慮して、1つの面だけに窓をつけることが多いはずなのです。

鳩小屋として、こういう風に円柱の上に乗った小屋の形というのはあります:
Pigeonniers sur 4 piliers
Les pigeonniers sur colonnes

でも、ここに入っている写真を見ると、壁は1面にハトが出入りする窓があって、他の1面に人が出入りするドアがある、というのが普通のタイプだと分かります。

穀物を入れる小屋だったら通風を良くするでしょうから、穀物を入れていた小屋ではないかな...。


インターネットに写真を入れている人たちはいるのだけれど...

前回の日記「クイズの答えは鳩小屋でした」を書きながら鳩小屋のことを調べていて、この牧場にある小屋を思い出してしまいました。また、誰か地元の人がこの建物について書いていないかと思って調べてみる。

珍しい建物なので、この小屋の写真をインターネットに入れている人たちはいます。時々思い出しては検索してみるのですが、この建物が何であるかを説明しているページは未だに見つかっていません。

写真をのせている人たちは、この小屋がある場所は特定しています。ソーヌ・エ・ロワール県のクリュニー町(Cluny) の外れで、場所は Argerotという名で呼ばれる地域。これが見える道路の名前はRoute de Donzy-le-Petuis。

クリュニー町には、ローマにサン・ピエトロ大聖堂が建てられる前は、ヨーロッパで最大規模だったクリュニー修道院があります。修道院から歩いて行けば、30分くらいで行ける場所にあります。修道院が豊かだった時代には、この牧場には何か立派な施設か何かがあって、その付属の建物としてこの小屋があったのかもしれない。


インターネットに入っていた小屋の写真をリンクします:
写真1  |  写真2  | 写真3  | 写真4

「写真1」の方は拡大できるので、窓がよく見えます。正面の窓をアップにすると、人の顔が描かれているように見えるけれど、木目でしょうね...。

みんな私と同じ方向から写真を撮っているようで、他の面にも窓があるのか分かりませんでした。

写真の説明として最も多いのは、これはpigeonnier(鳩舎)だとするもの。 でも、grenier(穀物倉)としている人もいるし、「鳩舎か穀物倉」としている人もありました。

地元新聞のサイトで、この小屋の写真を入れているページ(こちら)があり、写真の説明は「円柱の上にある奇妙な穀物倉」となっていました。記事はクリュニーでのハイキングについて。写真を入れているくせに、その建物についての説明はない。でも、新聞はそういい加減なことを書かないはずだし、みんなが鳩小屋だと言っているのに穀物倉としているとことから見ると、それが正しいのではないかという気もしてくる...。


穀物倉だと思ったときに思い出したのは、奈良の正倉院が柱で地面から離れて建てられていたこと。

昔のフランスにあった穀物倉(grenier)が建物として持っていた特徴を調べたかったのですが、この単語は屋根裏部屋の意味もあるし、フランス語でガレージセールにもこの単語を使うので、インターネットで検索しても関係ないものがたくさん出てきてしまうので、情報収集ができませんでした...。そもそも、こういう形があったのだろうか?...

円柱と穀物倉をキーワードにして検索したら、スペインではよくあるようでした。Wikipediaの「穀物保存」の項目には、スペインの倉についての記述があって、トウモロコシ、ジャガイモ、ソラマメ、農機具などを保管したと書いてありました。

他のサイトでも、スペインの伝統建築として写真が出てきました。
☆ スペインの穀物倉: Greniers des Asturies | Hórreos et Espigueiros

ポルトガルで撮影した円柱で支えられた穀物倉の写真もある:
写真5  |  写真6

その他に画像が出てくるのは、アフリカ諸国のもの...。

これが穀物倉だとすると、フランスでこういう姿の穀物倉を他に見たことがありません。普通の建物の中に保管していたケースしかなかった。フランスでこういう小屋を見たら、鳩小屋だと思うのが自然だと思う...。

やっぱり、分らない...。


前回のクイズを出したら、入れた写真を見てずばりハト小屋だと答えられたので、この私が気になっている建物が何のためのものなのか、お分かりになる方があるのではないかと思い、写真をお見せしたくなりました。

お分かりになる方があったら、教えてくださると嬉しいです。気になって仕方ないので!


追記

色々なことをコメントで教えていただきました。

この可愛らしい小屋は鳩小屋と見えてきたのですが、穀物倉の方はどうだったか記憶が曖昧。それで、穀物を貯蔵する建物のことについて後日調べてみました。

昔のフランスにあった穀物倉って、どんな建物? 2013/11/05


追記(2015年6月)】

インターネットで調べものをしていたら、偶然にも、この気になっていた小屋とそっくりの建物の写真が目に飛び込んできました。

ミディ・ピレネー地方タルン県Labastide-de-Lévis村にある鳩小屋で、18世紀末の建築。歴史的建造物にも指定されていました。


Pigeonnier du Pradinas


 シリーズ記事: この建物は、鳩小屋? 穀物倉? 【目次


ブログ内リンク
★ 目次: 鳩小屋について書いた記事
★ 目次: フランスで食べる鳥肉と卵(鶏、鴨、ウズラ、鳩、卵など)
★ 目次: クイズを出した記事一覧

外部リンク
☆ Wikipédia: Stockage des céréales
風通しの良い住いのカギは「窓」


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2013/10/19

旅行記 目次 【ブドウ収穫シーズン、シャロレー牛産地】 目次へ
その5


先日の日記でクイズを出しました:
クイズ: これは何でしょう? - 城の門

城の入口の門の上にあった建物(左の写真)は何でしょうか、というのがクイズでした。

4名の方からコメントをいただいたのですが、「これのはずはない」として書かれていた答えも含めれば、全員の方が正解を出してくださいました。

いただいたコメントは全て公開せずにお返事だけ入れていたのですが、この記事を転送する前に全て表示されるようにしました。

簡単すぎたために、かえって考え込まさせてしまった方々もあって申し訳なかったです...。


クイズの建物

小屋の部分を大きくした写真を入れます。城の中から見た角度です。


窓に穴があるのが特徴。さらにアップするとボケますが、こうなっています。



この穴は、鳩が出たり入ったりするためのもの。つまり、これは鳩小屋でした。

鳩小屋のハトが出入りする窓は、上の方に作っています。鳩を食べてしまう動物がもぐりこんでしまわないようにという配慮。

でも、人が通るところに鳩を住まわせるのは変だ、というコメントがありました。考えてみれば、そうですよね。門をくぐるときに、小屋に出入りする鳩から糞をひっかけられそうに思えてきます。

鳩を住まわせるには高い所が良いわけですが、門柱の上に作ってしまえば、下の部分はそのために作らなくても良いからだったのだろうと想像するのですが、大丈夫だったのでしょうか?...


フランスの立派な鳩舎は城で見かけます。こういう場合は、鳩舎は城からかなり離れたところにあるのが普通です。



この写真を入れた日記:
これは何のために使われていた建物?  2006/05/25

実は、この写真を使って、すでに鳩小屋が正解だったクイズを出していたのでした。なぜか私は鳩舎が好きで、色々な形があるものですから、珍しいタイプに出会うと喜んでしまうのです。

始めのクイズで使ったような鳩小屋のための塔か、母屋の横に建っているのが見慣れたタイプなので、今回使った鳩小屋は門の上に乗っかっているのが面白いと思いました。

鳩舎が好きな私は別に変わっているわけではなくて、フランス人も鳩舎に愛着があるように感じます。昔の鳩小屋が家にある人たちは自慢に思っているようですので。


Saint Hilaire 2ところで、鳩舎/鳩小屋は、フランス語ではpigeonnier(ピジョンニエ)、colombier(コロンビエ)と呼ばれます。

ピジョニエが最もよく使われる単語という気がします。

その他、fuie(フュイ)という単語もあります。 これは、既存の建物の一部(屋根裏部屋など)を鳩小屋として使うタイプに使われているものに対する用語のようです。右の写真(修道院)がその例。クリックすると原画が開きます。

また少し鳩舎について調べてみました。


鳩舎には色々な形がある

人が通る門の上にある鳩小屋というのは、数が少ないように思います。似たような形をワイン農家の建物で見ていました。



ドングリのようなのが鳩小屋です。これをクイズの写真にした方が、正解が出にくかったかな?...

家にくっついていると、鳩の鳴き声がうるさくてたまらないと思うのですけど。

今回のクイズ「クイズ: これは何でしょう? - 城の門」の初めに雑談風に書いて写真を入れた家(右の縮小写真)にも鳩舎があります。

これは、ブルゴーニュの農家などでよく見かける形。

この家のハト小屋の部分を拡大して入れます↓



鳩が出入りする穴がありますね。この入口のところには、鳩が離着陸に使う棚がついているはずです。

この家の場合、下の部分は住居として使っているようです。昔は塔全体が鳩舎だったのを、使わなくなった今はスペースがもったいないと改造して窓を開けた可能性もあります。でも、上に鳩小屋を作り、その下は納屋として使う、という建て方も多いようでした。

フランスの鳩舎について詳しいサイトがあります。サイトを作った人は地質調査が仕事なので、フランス各地を歩いて鳩舎に興味を持ったのだそう。

鳩舎の特徴を下のように分類していました(リンクは例を示す写真集)。
  1. アーケードの上に小屋がある: Pigeonniers sur arcades
  2. ハーフティンバー型(木組みの間を石材、戸壁、レンガで埋める): Pigeonniers à colombage
  3. ドーム屋根: Colombier à coupole
  4. 4本柱で支えられた小屋: Pigeonniers sur 4 piliers
  5. 多数の柱で支えられてた小屋: Pigeonniers sur piliers
  6. 門の上にある: Pigeonniers porche
  7. 異形タイプ: Pigeonniers "atypiques"
この分類によると、今回のクイズで使った門の上にある鳩小屋は、(2)と(6)に分類されるタイプですね。


城にある別棟の鳩舎は、丸い壁面の塔、四角い塔など、色々な種類があります。

別のサイトでは、鳩舎を別の呼び名で分類していました:
☆ Les pigeonniers en Périgord: Les différents pigeonniers

ペリゴール地方の鳩舎に関するサイトなので地域は限られるのですが、分類名と一緒に写真を入れ、さらにクリックすると説明が出てくるので、こちらの方が分かりやすいかもしれない。ここでは、上にかいた分類にはない、洞窟の中に作った鳩小屋というカテゴリーもあるのですが(フランスの一部の地域では洞窟住居もあります)、これは1つのタイプとして区別すべきでしょうね。


立派に修復した鳩舎の場合は、中を学できることがあります。

ハトのつがいが入れる穴ができているわけなのですが、城にある場合には、この巣穴が数千もある巨大な鳩舎もあります。

内部の巣穴も、四角い穴、丸い穴とがあり、材質も色々です。

右に入れたのは四角い穴を石で作っている例。


鳩小屋がなぜ必要だったのか?

昔のフランス人たちにとって、鳩は大事な動物のようでした。

17世紀末には、フランス全土に42,000の鳩舎があったのだそう。中世に鳩舎が作られたのは少なく、17世紀、18世紀に多く建てられました。

貴族たちは、領土1ヘクタールほどに対して、鳩の夫婦1組持てるということになっていました(つまり、巣穴の数に相当)。 立派な鳩小屋は権威の象徴でもあるからでしょう。非常に装飾性が強い建築物もあります。

フランス革命の後には、誰でも鳩小屋を持てるようになります。それで、現在田舎でよく見る昔の農家にある鳩小屋の多くは19世紀につくられたものが多いようです。

鳩を買う理由は幾つかあると言われます。
  1. 食用にする。現在でも、フランスでは今でも鳩を食べます。中世には、特別なときに食べるご馳走だったのだそう。


  2. 鳩の糞は優れた肥料になる。ブドウ、麻、野菜の畑などで重用された。


  3. 狩猟で使うハヤブサを調教するのに鳩を使う。


  4. 伝書鳩。第一次世界大戦でも鳩兵士(Pigeon-Soldat)と呼んで使われていました。大災害が起きたときには鳩が有効な手段だと見直されて、現在はフランス防衛省の通信センターに約150羽の伝書鳩が飼われているのだそう。


  5. 鳩の糞や血なのには薬効効果がある。頭の毛が薄くなった人は、鳩の糞を塗ると良いなどというのがありましたが、そんな臭いものは塗りたくないですよね。でも、日本にもウグイスの糞に美白効果がある、などというのがあった!

文化財となった鳩舎

食べるものはハト以外にもあるので、肥料に使う目的が大きかったのではないかという気がします。化学肥料が使われるようになってから、大きな鳩小屋は使われなくなっています。

昔の大きな鳩舎では、真ん中に柱を立てて、それに梯子をとりつけました。梯子がグルグルとまわるようになっていて、巣穴に人間が手を差し伸べることもできます。床は、糞を採集しやすいように石畳になっています。


この写真を入れた記事:
フランス革命前の鳩舎は特別扱いだった 2006/05/27

今は、食用のハトを飼育するにしても、梯子で登る必要があるような鳩舎を使う農家はないのではないでしょうか。

美しい鳩小屋も、使い道がなくなってからは崩壊していきました。

人口600人足らずのMairé-Levescault村にある修道院の敷地にあった鳩舎の修復記録です ↓



こんな状態になった鳩小屋も、郷土資産として村が修復しているのでした。


都市のハト公害

今日では、鳩は町の公害扱いにされていますよね。



Pigeonnier contraceptifパリ市はハト対策に乗り出しています。

2003年から「pigeonniers contraceptifs(避妊ハト小屋)」という変な呼び名の巣箱を市内に幾つも作っています。

鳩を殺そうというのではなくて、数を減らすのが目的。

鳩小屋にハトたちを住まわせ、餌をあげたり掃除をしたりしています。病気になったり怪我をした鳩は、ただちに取り除いて獣医学校に送って手当させているのだそう。

ただし、鳥が2番目以降に生んだ卵には細工して、雛がかえらないようにする。

鳩の糞が優れた肥料なら、それを利用すれば良いのに、パリ市では掃除した避妊ハト小屋の糞は捨てているようでした。

パリ市では、公道やマンションの中庭でハトに餌を与えると罰金をとるという法律もできていました。罰金は450ユーロ。5万円強。すごいですね...。ただし、鳩が好きな人は、市が設置した鳩小屋に餌を持って行って、世話をしたりすることができるそうです。
 
現在、パリ市には5万から10万羽ものハトが生息しているとみられているそうですから、鳩の数を減らす作戦の成果が出るのはいつになるのか...。

1961年のパリの鳩公害を見せる映像がありました。



今の方がマシかもしれないな...。 今は、パリ市が頻繁に清掃車を出しているからなのかもしれませんけれど。


鳩舎のことを書いていて、思い出した建物があるので次回に書きました:
牧場に建っている気になる小屋

 シリーズ記事: この建物は、鳩小屋? 穀物倉? 【目次


ブログ内リンク:
★ 目次: 鳩小屋について書いた記事
★ 目次: フランスで食べる鳥肉と卵(鶏、鴨、ウズラ、鳩、卵など)
★ 目次: クイズを出した記事一覧

外部リンク
☆ 鳩舎の写真アルバム: Petit Patrimoine / les pigeonniers
☆ Amis des Mées: Pigeon et médecine  Le pigeon et la chirurgie
Balade en Lauragais A la découverte des pigeonniers du Lauragais
Histoire des pigeonniers
☆ パリ市サイト: Propreté le cas des pigeons
恐怖!ハトの執念 専門家が解説するハトの習性・対策
VIDEO. Des pigeons voyageurs élevés pour devenir pigeons soldats


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2013/10/16
前回の日記「雄牛だけを飼育する農家が経営するレストランで昼食」で書いたレストランに行ったときは、昼食にはほんの少し早い時間だったので、席を確保した後に近所を少し散歩しました。

きれいな民家を発見。



このあたりは質の良いシャロレー牛が育てられるブルゴーニュ南部のブリヨネ地域。昔は牛飼育で財を築いていたという話しを聞いてから、なるほど豊かそうな昔の家が目につくようになりました。

これは「雄牛御殿」と呼べる城?  2013/09/07

この地域で家の壁に使う石灰石が黄色なのも、明るくて美しいと思う。 黄色の石というのは豊かそうにも見えてしまう。


可愛らしい城

レストランを紹介してくれたのは、前日に泊まった家のマダムでした。



これがそのお家。歴史的に城だったから「シャトー」と呼ばれるのですが、こじんまりとした家なので、「館」と呼んだ方が相応しいと思う。

大きすぎる城は維持するのが大変ですから、このくらいの大きさが理想的ですね。

ここはブルゴーニュ地方のお隣のローヌ・アルプ地方なのですが、AOCシャロレー牛肉「Bœuf de Charolles」の生産地として認定されている村でした。


クイズ

私が一番気に入ったのは、門の上に乗っている小屋でした。



なんだか可愛いでしょう?

これをご覧になって、何のための小屋なのかお分かりになりますか? それをクイズにしてみます。

これと似た形のものをワイン農家で見たことがあったので、私にはすぐ想像がつきました。

家の中に入って、私に与えられた寝室から眺めたのは、こちらの角度。



夜明けの風景です。左手の牧場にある白い点々はシャロレー牛。小屋の右手の遠方に見える灰色の部分は沼です。5ヘクタールくらいあって、釣りをする人に貸していました。鯉が釣れるとのこと。食べても美味しいものではないので、釣りをスポーツとしてする人が利用。釣った魚は沼に返すのだそうです。

こちら側から小屋を見ると、私が想像したものだとほぼ確信できました。奥様に聞いてみると、やはり間違ってはいなかった。

この小屋はもう使っていません。昔は外階段があったのかも知れないのですが、今では梯子をかけなければ小屋の中に入れないのだそうです。

この門の上の小屋は、何のためにあったのでしょうか?

いつものようにコメントで答えをおよせくださいますか?


早々と正解を出していただきました♪
コメントは全て公開しないでお答えを待っていたのですが、入れてくださったコメントは、ずばり正解ではない場合でも、答えの候補には答えが入っていました。

今までクイズを色々出してきましたが、全員正解というのは初めてです! 奇想天外な発想のお答えがでなかったのは少し寂しい。
この次はもっと難しいクイズを考えますので、よろしくお願いします!td>


閉じていたコメントを全て開き、次の日記に答えの説明を入れました


なお、この小屋から連想が始まって、色々な貯蔵庫について書き始めました。下は、そのシリーズの目次です。

 シリーズ記事: この建物は、鳩小屋? 穀物倉? 【目次


関連テーマのブログ内リンク:
★ 目次: クイズを出した記事一覧
★ 目次: シャロレー種の牛について書いた記事
★ 目次: 城について書いた記事ピックアップ


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2013/10/15
旅行先で泊まった家の門に可愛らしい小屋がのっていました。それが何でしょうというクイズを出したのですが、それを書きながら、前々から気になっていた小屋を思い出しました。

その気になる小屋は、鳩小屋なのか、穀物を貯蔵する小屋なのか知りたかったわけです。

それを書きながら、そういえば穀物倉をフランスで見たことは何度かあったのに、どんなだったか思い出せない。それで、穀物倉について調べてみると、「小屋」などとは呼べない、大きくて立派な穀物倉が出てきました。

その関連で幾つかの記事にしたのですが、フランスには果物の貯蔵倉もあったことを思い出し、それについても書きました。記事が多くなったので目次を作りました。

[続きを読む  Lire la suite...]