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2014/02/18
偶然、奇妙なニュースに行きあたりました。嘘~! と思ったのだけれど、本当らしい。

少し前に、日本のクリスマスにはケンタッキー・フライドチキンを食べる人たちが大勢いると知って驚いたと書いていた私。フランスも?!...  世の中は狂っちゃった、と即座に思ったのですが、よく記事を読んでみると、想像したのとは少し違っていました。


バーガーが、フランスで人気急上昇なのですって!


「美食」フランスでバーガー人気、バゲットの消費減退 (CNN.co.jp) - Yahoo!ニュース

このニュースは、フランスのマスコミも、Gira conseilという外食産業を対象としたコンサルタント会社の発表を大きく取り上げていました。

どうして一斉にバーガーの話題をクローズアップしているのかと思ったら、この2月5日と6日に、サンドイッチとスナックショー見本市(Salon Sandwich and snack show)というのがパリで開催されていたのでした。インターネットに出てきたニュースは、みなその時期に出たものでした。


ファーストフード店でなくてもバーガーを出す

フランスでは、驚異的にバーガーがフランスで売れるようになってきているのだそうです。

ここ2年の間に、バーガーの売り上げは4割のアップ。

2000年には、販売量はサンドイッチ9個に対してバーガー1個の割合だったのに、2007年には7個に対して1個、そして2013年には2個に対して1個の割合にまでなったとのこと。

バーガーを食べる人がそんなにフランスにいるとは、信じられない思いがしました。 フランス人の4人に1人はパリ首都圏に住んでいるので、その人たちの動向が全体を動かしているのだろうとは想像しますが。

目に飛び込んできたのは、この数字。

国民1人あたりのバーガー販売量 ヨーロッパ諸国の比較
1年間に食べる数
(販売数 ÷ 人口)
イギリス:
フランス:
ドイツ:
スペイン:
イタリア: 
17個
14個
12個
 8個
 5個

イギリスがトップというのは納得できる。でも、フランス人がドイツ人より多く食べるというのには驚きです。 食べる人は頻繁に食べるのでしょうから、フランス人の誰もが年間に14個のバーガーを食べている、という数字ではありません。

イタリアでの消費量が少ないのは、この国には安くておいしいピザがあるからでしょうね。 スペインにはタパスがあるからかな?...

この調査によると、普通の伝統的なレストランでも、その75%がメニューに、少なくとも1種類のバーガーを入れているとのこと。信じられないけどな...。

とはいえ、フランスでは昨年、9億7,000個のハンバーガーが売られ、そのうち6億6,500万個はマクドナルドとクイック(Quick : ベルギー生まれでフランスに普及しているファーストフード店)となっていました。

やはり、7割近くは、純然たるファーストフード店で消費されるということですね。でも、内訳を見ると、社員食堂やホテルで出るのは少なくて、普通のレストランのバーガーは25%を占めているのでした。

さらに、バーガーをメニューに加えているレストランの3分の1では、バーガーが、フランスで人気メニューだった肩ロース肉のステーキなどを抜いて、最もよく出る料理になっているとのこと。


フランス式サンドイッチは?

フランスの伝統的なサンドイッチと言えば、バゲットを使ったものです。何を挟んでも良いのですが、ハムとバターが最もポピュラーなのだそう。

だいいち、私は、1年か2年に1度くらいしか、サンドイッチを食べる機会がなかったと思います。私が付き合っているブルゴーニュの友人たちは食いしん坊な人たちばかりなので、お腹がすいていないからサンドイッチを食べたい、と私が言ったとしても、反対されますから。

フランスで普通にあるバゲットのサンドイッチの写真を入れようと思ったのですが、私の写真アルバムには、こんなのしか入っていませんでした。



これは、イベントで直売農家が生産物を使って作ったものを売っていたときのもの。2009年の撮影です。イベントでバーガーが売られているには、私はまだ出会っていません。いや、気をつけていなかっただけかもしれない。第一、パリの流行なんかは、ずっと後れてやってくる田舎にいるのだし...。

バゲットがおいしくて、挟んでいるものも美味しければ、フランス式サンドイッチも悪くはありません。記憶の中では、やたらに美味しいと思ったサンドイッチには3回出会っています。

でも、冷たい食べ物なので、サンドイッチしかないときでもないのに昼食として食べるには、やはり寂しいかもしれない。バーガーの方が色々挟めて面白いだろうか?...  挟むハンバーガーは暖かいのが普通なので、いちおう冷たい料理ではないわけです。

イタリア式サンドイッチらしき「パニーニ(Panini)」がフランスに入ってきたのは、ずいぶん前でした。

始めてパニーニに出会ったときには、フランス語でホット・サンドイッチという言い方をされたので、普通のフランス式サンドイッチを温めたものだと思いました。それは面白そうだと喜んで注文したのですが、店の人が変な白いパンを取り上げる。それなら、いらない、と断ったのでした。

パニーニは注文があってから焼くらしく、白いパンを並べて売っています。生焼けみたいなパンは美味しそうに見えないので、まだ一度も食べたことがありません。

画像を探してみました。こんな風に焼きあげるようです。 グリルに挟んでトースト、という感じなのですか?

Panini

Wikipediaのフランス語ページに入っているパニーニの写真をいただきました。そこにリンクしている日本語ページの「パニーノ」 に入っている写真は、フランス式サンドイッチに見えてしまう。それでは、とイタリア語ページを見たら、日本のと同じ写真が入っていました。

panini(パニーニ)はイタリア語のpanino(パニーノ)を複数にしたのでしょうが、イタリアのpaninoはトーストしてあるサンドイッチを意味するものではないらしい。ということは、フランスで売っているパニーニって、フランスでできたものなのかな?... ちなみに、paniniがフランス語の辞書に入ったのは1990年代なのだそう。

ともかく、パニーニはフランスでよく見かけるようにはなりましたが、バーガーほどには成功しなかったようです...。


なぜバーガーに人気が集まるの?

バーガーの人気は、ここ5年足らずのうちに急激に伸びたわけなので、何かきっかけがあったのか知りたくなりました。でも、幾つか眺めた記事には、ずばりとした答えは書いてありませんでした。

大きな要因は、最近は不景気なので、安上がりの食事が好まれるからのようです。レストランでも普通の料理より安く食べられて、しかもフランス式サンドイッチとは違って暖かい料理なのが魅力とのこと。

それと、バーガーはインターナショナルな食べ物なので、フランスに多く訪れる外国人も安心して食べる。

確かに、不景気という要素は非常に大きいと思う。非常に質が高くて、それなのにリーズナブルプライスで食べられるレストランでさえも、ほとんど閑古鳥が鳴いているのは見慣れてきたので、まあ何とかなるのかと経営者のことを心配しなくなりました。

でも、フランスで外食すると非常に高くつきます。安そうなところに行っても、そう安いわけではない。下手すると、ミシュランの星を持つような平日ランチメニューより高くなってしまう。私などはたまにレストランに行く程度だから良いけれど、サラリーマンなど、頻繁に外食する必要がある人たちはどうしているのかと、前々から不思議でした。

フランス人に聞いたら、会社が食事代援助のクーポンを出したりしているとか、さらには労働者向けの安いレストランなども大きな町にはあるのだと返事されましたけれど...。

それから、外国人が喜ぶというのは、知っている食べ物だから安心というだけではないような気もします。あちこち観光したいと思っているとき、昼食に2時間もかけるなんて時間がもったいないと思う。

となったら、しゃれたレストランで「フランス式」なるバーガーをさっと食べるのも楽しいのではないのでしょうか? 時間の節約といったって、冷たいフランス式サンドイッチをかじるのは寂しいですから。


バーガー・ブームの火付け役がいたのかな?

実は、昨年、かなりハイレベルの料理を作るシェフのレストランで、バーガーがメニューに入っているのを目撃していました。

そのときの日記:
フォアグラのハンバーガーなんか作らないで! 2013/05/04

客を呼び込むために、シェフがプライドを捨てて作っていたのだと私は思って、もう閉店に追い込まれているのではないかと心配してしまっていました。でも、このシェフはブームに乗っていただけだと、今回のニュースで理解できました。

流行に疎い私...。この際なので検索してみたら、フランスに住む日本人の方々が、食べた色々なバーガーの報告していらっしゃいました。

思い出せば、もっと前にミシュラン3つ星を持つシェフがバーガーを出しているのを知ったことがありました。リンクをとっておかなかったのが残念。もう探し出せませんでした。

マルク・ヴェラ(Marc Veyrat) という1950年生まれのシェフです。山菜を使った料理を出すことに興味を持って、どんな料理を出すのかと調べていたら出会いました。彼のレストランに食べにいらした日本人がブログに写真入りで紹介していて、そこで出された料理の中にバーガーが入っていたので仰天したのでした。

「21世紀の料理」とか題されたメニュー。なので、21世紀になる少し前の時期だったはずです。このときも、料理の腕があるシェフがバーガーなんか作って欲しくないと私は思ったのですが、あの頃にはバーガーがフランスで注目されていた、ということになるのでしょうね。

マルク・ヴェラは、バーガーの作り方もインターネットで出していました。

Hamburger au Reblochon

ルブロションといチーズのバーガーというレシピ。

トウモロコシ粉で作ったクレープをパンの代わりにしているので独創的。
ちなみに、この動画は2006年にアップロードされていました。

バカふざけしていて長々しく続く動画なので見ている気がしません。

手っ取り早く出来上がりの写真と書いたルブロション・バーガーのレシピを見るなら、こちら:
Hamburger au Reblochon de Savoie, Recette du chef Marc Veyrat

彼はバーガーによほど思い入れがあったらしく、バンズ(buns)というバーガー独特のパンを使った彼の色々なレシピもインターネットで紹介されていました。

このシェフがバーガーブームの火付け役だったのではないかと思うのですが、これは私の単なる憶測にすぎません。

ところで、マルク・ヴェラは、夏用と冬用にレストランを2軒持っていたのですが、山のリゾート地にある方を売却したのに続いて、2009年には健康上の理由からとして活動を辞めると宣言していました。2008年にアヌシーにオーガニックのファーストフード店を開いたのですが、それからも閉店した様子。

3つ星を返上したとはいえ、活動を辞めたわけではないようです。私にとっては、ひところは一番気になる3つ星シェフだったのですが、その後は好きではなくなったので、彼の消息は追っていません。


フランス式のバーガーは違う、と強調するフランス

最近のフランスでは、バーガーも立派な料理になるとしようとしているシェフたちがいるようです。3つ星シェフのYannick Allénoは、New York Timesのバーガー世界一を決めるコンクールで優勝したのだそう(2010年)。

フランスのニュースでは、バーガー人気を明るく受け止めようという意図からか、その点を強調している報道が目立ちました。


Les burgers ont la cote en France

フランス人の美食術はユネスコの無形遺産にもなっているので、フランス式バーガーはちょっと違うのだ、と言いたいのでしょうね。

少し前には、いい加減な食材を売ったりする企業が、この世界遺産というのを利用しているのが問題になって、ユネスコが登録を取り消すという噂も流れたこともありました。となると、バーガー・ブームも肯定的に報道しなければいけない、というわけ?

バーガーに限らず、貶されているジャンクフードだって、フランスタッチが加わると美味しくなる、と報道しています。


"Junk food" n'est pas malbouffe

フィッシュ・アンド・チップスまで出てきたので驚きました。フランス人なら誰でもけなすのだろうと思っていたイギリス料理まで受け入れられていましたか...。

むかしは頑なに伝統的なフランス料理しか評価しい傾向にあったフランス人も、ずいぶん変わったのですね。

最近のフランスでは、日本食が大変なブームでもあります。初めのうちは、フランス人も日本食の良さを認めるようになったと大喜びしていたのですが、最近は、彼らの味覚の乱れが大きな原因ではないか、とさえ思うようになりました。

海苔巻せんべいを食べさせた女の子が、そのまま洗面所に直行されてしまったのが懐かしい。海藻と聞いただけで顔をしかめていた方が、フランス人としては自然だと思う。今では、初めて口にした人まで、「おいしい」などとおっしゃるのです。異常じゃないかな?...

それに、本物の日本料理を評価してくれるなら嬉しいけれど、私たち日本人からみれば偽物と言いたくなる日本料理を出す店があちこちにできてきていて、それがフランス人たちに喜ばれているのも楽しくはありません。

日本料理も世界遺産になりましたね。日本人は、もっと大らかかな。カレーライスやラーメンも、世界に誇る立派な日本料理だとおっしゃる方々があるので。


バーガーには、上手な食べ方がある

バーガーに関するフランスのニュースを読んでいたら、日本人科学者が上手に食べる方法を教えている紹介している記事が幾つかありました。

食べ方なんて大げさではないかと思って、どういう食べ方なのかを探してみました。普通に食べると中味がはみ出て落ちてしまうので、それを避ける方法を見つけた先生のお話しなのでした。

その理論をアメリカ人が実験してみた動画だそうです:


How to Eat a Hamburger, According to Science

なるほどね...。日本のテレビ番組が話題になったのが世界に広まったようですね。伝授されたのは、東洋大学の望月修教授で、「ハンバーガーの理想的な食べ方」なのだそうです。

日本の科学者は、何でも研究なさいますね。フランスのニュースで、シャンペンをグラスに注いだときの泡の数を日本の先生がちゃんと数えた、というのも聞いたことがあります。

本当にハンバーガーって、食べ方に気をつけないとグシャグシャになってしまうものなのでしょうか? 学生時代には食べたことがあったはずですが、どんなだったか思い出しません。

上にいれた2つの動画で「フランス式」といっているバーガーを出すレストランでは、ナイフとフォークで食べるようでした。 あのパンを、普通のナイフで切れるのかな?... そういうのをアメリカ人が見たら、さすが美食の国フランスと感心するのかな? あるいは、滑稽だと笑ってしまうのか?...

こちらのフランスのバーガー・ブームの紹介では、食べ慣れているであろうオバマ大統領がバーガーを食べている写真を入れているのですが、法則どうりの手つきでなくても、中味がはみ出たりはしないように見えますけど...。


色々とバーガーについて書いたのですが、フランス式のを食べてみたい、という気にはなりませんでした。何にでも好奇心を持つ私なのに、なぜなのかな?...




外部リンク:
☆ CNN: 「美食」フランスでバーガー人気、バゲットの消費減退
☆ Figaro: En France, un sandwich vendu sur deux est un burger 05/02/2014
☆ Le Monde: Le burger, petits secrets à tous les étages 06/02/2014
☆ Libération: Les ventes de burgers en forte hausse en France
Hamburger végétal
☆ フランス美食村: タグ「ハンバーガー」
パリのハンバーガー
Scientists Found the Most Efficient, Groundbreaking Way to Hold a Hamburger
マルク・ヴェラ(Marc Veyrat)も、健康上の理由で三ツ星返上、そして閉店
Le chef savoyard Marc Veyrat se lance dans les food-trucks
Les français dingues du burger : effet de mode ou tendance de fond ?
Le buzz du burger - Les nouvelles tendances de la gastronomie

内部リンク:
★ 目次: フランスで食べる郷土料理、地方特産食品、外国料理
★ 目次: パン、パン屋、昔のパン焼き窯など
日本の人気クリスマス料理はファーストフード?! 2014/01/09
簡単に食事したいときのお勧め、アシエット・グルマンドという料理 2006/06/30
★ シリーズ記事目次: フランスの外食事情とホームメイド認証 / 2015年4月
★ 目次: フランスの日本食ブーム
総目次: テーマおよび連続記事ピックアップ


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2014/02/13
ずっと私は、年をとって自分がしたいようにできなくなってきたら日本で暮らす、と決めていました。

日本には思いやりがある。何も言わなくても、私がどうして欲しいのかを推測して、私が望んでいるようにしてくれる♪

そもそも、日本は性善説の国。初対面で良い人だ、と受け取られることから始まる。悪い人だと相手が思った時点から敬遠されるわけですが、悪いことをしなければ問題なし。

それに対して、フランスは性悪説の国に見えます。付き合っているうちに、私が良い人だと思われて始めて、受け入れてくれる。ただし、私が相手の友人の友人というところから始まれば、初対面からスムーズな関係ができるので楽ではあります。

フランス人は、お金を稼ぐために労働することが耐え難いらしい。それに比べて、日本人は機嫌よく働いている。どうせ働かなければならなにのだから、文句を言いながら働くより、日本人のように働くことを楽む方が懸命だと思っていました。


ところが、十数年前からかな?... 日本は真綿に包まれたような国だという甘い考えは通用しなくなったぞ~! と、感じるようになりました。

ここのところ、日本人は努力家で辛抱強いとブログに書いてきたのですが、実をいうと、最近の日本人は我慢の限界に達してきているのではないかと思えるのです。

それはそうだと思う。特に都会では、人が苛々したって仕方ないような環境になっていると思う。というか、その方が自然だと思う。今まで耐えてきてしまったのが不思議なくらい...。 そんなに我慢してばかりいるわけにいかないもの。


東京で外出するのが怖くなった

私が帰国したときにいるのは東京なのですが、昔には考えられないくらい殺伐としてきました。 どうしてしまったのでしょう?...

いつの頃からだったかな?... 帰国するたびに、日本の友人たちが私に細々と忠告してくれるようになりました。最近の東京は昔と違うのだから、夜に一人で歩いてはいけない、ホームで電車を待つときは線路に近いところに立っていてはいけない、等など...。

始めのころは、オーバーに言っているのだと笑っていました。でも最近は、本当だと実感しています。被害にあったという友人の話しも聞くようになりました。自宅の目の前で、知らない人からいきなり殴られて、地面に叩きつけられてメガネを壊してしまった、とか...。

私自身は、まだやられてはいませんが、その日が来るのは時間の問題だろう、と覚悟しています。

昔から東京は過密でした。でも、みんなあるくときには人にぶつからないように注意していたと思う。ところが最近は「どけ~!」とばかりに蹴散らすように歩く人たちが目につきます。終電間近のターミナル駅などは、殺気立っていて恐ろしいです!  こちらはイザとなったら歩いてでも帰れると呑気にしているせいで、普通に歩いているのが悪いらしいのですが。


ものすごく怖い目つきで睨みつける人たちがいるので驚きます。

私はフランスの田舎で生活しているのに慣れてしまったせいか、東京の人の流れの中でスイスイ歩けなくなってしまったらしい。それで、人のぶつかってしまうことが時々あります。すごい険相で睨みつけられるのです。

これは殴られるぞ~! と確信して、こういう場合はどうすれば良いかと考えたことも何度かあります。

頭を手でおおうか、銃弾を避けるかのように地面にひれふしてしまうか?...

最近やってみたのは、周囲の人に聞こえるような大声で、「わぁ~! ごめんなさ~い! すみませ~ん! ごめんなさ~い!...」と、大声で繰り返してみること。

惨めだし、みっともないですよ。でも、目にアザができて、何週間も恥ずかしい思いをするよりは、マシではないですか?

さすが、そうなると、相手は手を出せないらしい。一生記憶に残ってしまうような怖い顔をされましたが、立ち去ってくれました。

こういうのが効果的かな?... スリだって、誰も見ていないからやるのですよ。回りの注目を集めてしまったら、さすが暴力はふるえないはずではないですか?


私は東京生まれの、東京育ちなのですが、フランスの田舎に慣れてしまったようです。東京の混雑しているところを歩いていると、道路の真ん中に立って泣き出したくなってしまうこともあります。

騒音がすごい。どこからともなく漂ってくる不味そうな食べ物の匂いがたまらない。なにしろ、人の多さが尋常ではない。それなのに、叱られたりすると、もう地獄にいる気分になってしまう。

私がモタモタしているから怒られるのかと思って、インターネットで探してみました。「東京」、「殺伐」、それに加えて提案してきた「電車」を入れて検索すると、色々な怖い事例が出てきました。

そうか。東京にいるときはラッシュアワーには電車に乗らないようにしているので、本当の怖さを私は分かっていないのだ...。


インターネットのコメントも怖い

フランス人が腹がたつと、上手い皮肉を言うと感心してしまうような嫌味を言うのですが、日本人の場合は皮肉を言って鬱憤晴らしができない。それで、行動で示してくるのではないかな?...

でも、インターネット上で皮肉な言葉を並べるのに関しては、日本人も平気みたい。むしろ、フランスのフォーラムやコメントを読んでいても出会わないような痛烈なことが、日本人のコメントには入っています。

少し微妙な主張をしているブログなどでは、必ずと言ってよいほど辛辣なコメントが入ってきている。つまり、面と向かったら絶対言わないであろう侮辱的な言葉。「死んでしまえ」とか、「バカ」とか、「ちゃんと勉強しろ」とか...。

見解が分かれるような問題などについては、ちゃんと勉強しろと言うのは変だと思うのですよ。色々調べたら、どれかを本当のことだと断定するのは難しいと分かってくるものですから。

つまりは、自分と違う意見を持っているヤツが許せない人たちが多くなった、ということなのではないでしょうか? それと、誰にでもやつあたりすることによって鬱憤晴らししている人たちがたくさんいるのではないか、と思えてきます。


日本も何とかしないと...

むかしは、パリの人たちが苛々しているのを見ながら、東京はもっと都会としては居心地が悪いのに、人々は苛々していないと思っていました。

でも、最近は、逆転しているのではないかと感じます。

パリ市は、新市長になってから、ほっとする空間を作るなど、色々な努力をしてきています。そのせいか、最近のパリっ子たちは昔のような苛々が薄れてきたように感じるのです。

ところが、東京は、完全に、全くその逆。むかしにはなかった苛々した雰囲気が、どんどん広がっているような気がする...。加速化したのは、21世紀に入ってからではないかという気もします。

東京は知事が変わりましたけれど、町の雰囲気は何も変わらないのではないかな?... フランスの都市では、市長が変わると、町が住みやすくなったり、雰囲気が格段に明るくなったりすることがあるので、同じ予算の使い方でもこうも変わるかと、180度の変化を見るのが面白いのだけれど。

日本でも、小さな町だったら雰囲気を変化させることも可能でしょうけれど、東京は大きすぎるだろうな...。

ともかく、最近の私は、東京で外出するときは緊張するようになりました。日本は「お・も・て・な・し」の国です、なんて言って欲しくない...。

15年くらい前に東京でオリンピックをすることになったのなら、そうおっしゃって良かったと思うけど。あるいは、日本も田舎で開催するなら、今でも言ってOKです。

もっとも、その言葉につられて東京に来る気になるフランス人はいないでしょうから、安心かもしれない。フランスでは、それがオリンピック誘致の決め手になった、などというニュースはならなかったと思うので。

英語圏ではニュースになったように見えます。でも、フランスの検索エンジンで「Omotenashi」をキーワードにして、フランスのサイトに限定してみると、資生堂フランスの「おもてなしクラブ(Club Omotenashi)」がトップを占めてしまいます。その後に続いて、日本のニュースを追っている人が、これが日本で流行語になったと書いたページが少し出てくる程度です。

 シリーズ記事: 「奴隷のように働く」という例え


ブログ内リンク:
総目次: テーマおよび連続記事ピックアップ » 都市と農村(パリについて)
日本滞在記 <2>: 神秘的な空気を感じた里 2007/11/08

外部リンク:
東京に来てビックリした事は何ですか?


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カテゴリー: 日本 | Comment (2) | Top
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2014/02/10
前回の日記で、日本人は長時間労働を強いられても疲れないという国際比較統計を入れたのですが、日本人が我慢強いのは、仕事に関するだけではない、という気もします。

まず、家屋に対する考え方でも、日本人は耐えるように思います。


家の中では寒くても我慢する

フランスの家では、セントラルヒーティングが普通です。



貧しい家庭でも、各部屋にストーブを置いてなんかいません。所得が低い人だけが入れるHLMという福祉住宅のマンションでも、立派にセントラルヒーティング。

そもそも、フランスの住居の快適さの指標としては、サニタリーとセントラルヒーティングがあることが最低条件になっているのです。

別荘ではなくて主住居として使っている家に関する国勢調査結果を見ると、セントラルヒーティングがない家の割合は、わずか6%でした。全く暖房がない家が0.5%(2006年)。

こうなると、セントラルヒーティングがない家に住んでいるのは、社会問題として解決しなければならない階層になるでしょうね。

セントラルヒーティングがあるかどうかの割合は、日本では逆転している感じではないでしょうか?

もっとも、これはフランスの本土のお話しです。南国の海外領土に対しては、さすがに貧しい家かどうかの指標としてはセントラルヒーティングを入れていませんでした。

狭いマンションなどだと、エアコンで家の中がすっかり暖かくなりますが、広い日本家屋などだと冬の寒さは凄まじいな、と感じます。暖房してある部屋から出るときは、コートを羽織りたくなるくらい。

日本人はセントラルヒーティングが快適ではないと思うのかも知れないとも思うのですが、北海道では家の中を暖かくしているのだから、よく分らない...。確かに北海道の気温は低いですが、同じくらい寒い地域だってあるはずですから。


ストーブ

セントラルヒーティングが普及しないというのは良いとしても、日本では石油ストーブが未だにたくさん使われているのが理解に苦しみます。

ああいう暖房器を使えるというのは、日本人が骨惜しみをしないという証拠ではないかな?... だって、自分で臭い石油を入れるなんて、かなり辛いと思うのです。

そう思ってしまうのは、フランスでは、よほどお金持ちでない限りは、とても倹約家で、、日本人のようにはお金を使わないからです。

それなのに、貧しい家庭でも、フランス人はセントラルヒーティングにかかる費用は出す。家計費の中で住居費の割合がやたらに高いから、質素な生活を強いられることにもなるのでしょうけれど。

でも、気候の違いもあるはずです。日本ではエアコンが普及していますが、フランスの一般家庭には全くありませんので。

普通はエアコンが欲しくなるような日は少ないのですが、猛暑の2003年にはフランスは大量の死者を出しました(当初の発表よりは死者の数は減って、2万人あたりに落ち着いたようです)。

その翌年に夏になる前に政府がテレビで流したアドバイスの1つに、「暑いときはショッピングセンターに行きましょう」というのがあったので笑ってしまいました。でも、言われて気がついたら、確かに冷房があるところというのは、そういう場所だけなのでした。

ロシアの法律では、借金を払えない人から家財を没収するとき、毛皮のコードだけは残さなければいけない、というのがあると聞いたのを思い出します。たとえ高価なミンクのコートでも、取り上げるわけにはいかない。

フランスの大きな家屋で、セントラルヒーティングがなかったら凍死してしまうほどの状態になるのかどうかは分りません。 耐えられると思うけどな...。でも、低所得者のための住居でも、セントラルヒーティングなしで我慢はさせない福祉国家ということでしょうか。


さらに考えてみれば、石油ストーブは手間がかかるというのは、働き者かどうかの物差しとしては全く適切ではないと気がつきました。

フランスの田舎では、今でも薪でセントラルヒーティングにしている家庭がたくさんあります。これは大変ですよ。たえず火をくべていないといけないわけですが、薪をストックしてあるところから運びこむ労力も必要です。

しかも、薪でセントラルヒーティングしているような家では、集中暖房で使うほど大量の薪を買っていたらお金がかかりすぎるので、自分で森で木を切る家が多いです。もちろん、切った木は自分で家に運び込み、それが崩れないように納屋などに積み上げる。

そういう労力を考えたら、石油ストーブはずっと楽な暖房方法ですね...。暖房をどうするかは習慣の違いであって、日本人がフランスで薪を使った暖房に頼っている家に行ったら、今どき、そんな原始的な暖房をしているのかと驚くかもしれない。


フランスでも、セントラルヒーティングを補うか、それを使わない時期に使うかの目的で、持ち運びできるような暖房器具は存在しています。

気に入ったのは、これ ↓

民宿にあったストーブ
この写真を入れた日記:
暖炉の火が嬉しい季節 2008/12/17

暖炉に火が燃えているように見えるのが気に入ったのですが、これも電気製品でした。かなり高価なものなのだろうと思ったのですが、その後に売っているのを見たら、普通のストーブと変わらないくらいの価格なのでした。


フランスにも、日本にあるような石油ストーブというものがあるのかな?...

 
Inverter 5007 Poêle à pétrole électronique 3200 W
調べれば分ることなので、「Chauffage d'appoint」と「pétrole」をキーワードにして検索してみました。

フランスでも、無いこともないのでした。
右に入れたようなものが市販されていました。

まず、日本の石油ストーブのように性能は良くないのだろうと疑ったのですが、使った人の感想を見ると、経済的だし、すぐに温まるので良い、と高い評価を下していました。ただし、点火してから1分間臭いのが難点だと書いています。

でも、日本だったら、石油ストーブに入れる灯油が欲しいとなったら簡単に手に入るでしょうけれど、フランスではどうやって手に入れるのだろう? ガソリンスタンドで売っているのかな?...

灯油は「pétrole lampant」というそうなので検索してみたら、それを買えるガソリンスタンドを教えてくれと言っているフォーラムにありました。

石油ストーブを使う人は非常に少ないでしょうね。「pétrole lampant」なんて何に使うの? などとコメントを入れている人もいましたから。スーパーマーケットで灯油を売っているとアドバイスされていました。ガソリンスタンドで売っているものは少し違うのではないか、なんて意見もあったりして、怖いではないですか?!


ともかく、日本の家屋は通風を第一にするそうなので、セントラルヒーティングが普及しないのは当然かもしれない。でも、これがなぜ普及しないのだろうか、と理解に苦しむものがあります。


ハイテクの国なのに、食器洗い機は普及しない

フランスでは必需品になっている食器洗い機が、日本では普及していないのも 不思議だと思うのです。 これだけ電化製品が家庭にたくさんある日本で、食器洗い機は一般化されない。

日本だと、がさばる大きな食器洗い機なんかを台所に置く場所がない家も多いわけです。私には日本にいるときに住む小さなマンションがありますが、食器洗い機を設置するなんて検討さえしないです。置けるはずがないですから。

でも、都心の豪華マンションに住んでいる友達の家にも食器洗い機はなかったので、とても意外に感じました。玄関にはポーチまであって、快適な床暖房にしたりしている贅沢な内装だし、やたらに広いのでスペースはいくらでもあるのに、食器洗い機はシステムキッチンに組み込まれてはいなかったのです。

私がその家の奥さんだったら、絶対に食器洗い機を設置すると思いました。2人とも働いているのですから、何をおいても、そういう便利さは欲しいですから。聞いてはみなかったのですが、おそらく必要性は感じていないのではないかと思います。

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フランスのモデルは、一番売れているというのを入れてみました。フランスの家電業界のサイトによると、売れる食器洗い機の平均価格は486ユーロとあるので(2011年)、このモデルのようなのが普通なのでしょうね。

日本のは小さいのに、フランスで買えるものの倍くらいの値段になっています。普及していないので割高なのだろうと思います。

フランスでは、どこの家にも食器洗い機があるような感じがしていたのですが、国勢調査によると所有率は54%なのだそう(2011年)。子どもがいる夫婦の家庭だと所有率は75%ですが(夫婦だけだと65%)ですが、一人世帯では低くて31%。

必需品ではないので、そのくらいの割合でしょうか。

フランスの友人たちの中で、1軒だけ食器洗い機がない家がありました。奥さんが「食器洗い機は嫌い」と言っていて、かたくなに買わない。でも、頻繁に親戚や友人たちが集まる家なので、招待客の方が食器洗い機がないことに不満を漏らしていました。食事の後には後片付けを手伝うので、たまらないからです。

ついに、親戚の人たちが集まる奥さんの誕生日プレゼントで、皆がカンパして食器洗い機を買ってしまいました。家族の人たちがうまくやって、奥さんが気がつかないうちに設置して、誕生日パーティーのときにびっくりさせる、という趣向。

本人が好きでもないものをプレゼントしてしまうなんて、と思ったのですが、使い始めたらすっかり気に入ってしまっていました。そうだと思う。食器洗い機は、使い慣れると、これがないのは耐え難いくらいになります。洗う手間がなくて楽なだけではなくて、茶渋も油汚れもすっかりとれて綺麗になるので。

日本では、どうして食器洗い機だけが普及しないのかな?...

日本は、これだけ日本はハイテクの国です。公衆トイレにまで温水洗浄便座が取り付けられるなんて、出始めのころには想像もしていませんでした!

もう1つ、日本で普及していないので不思議に思う電化製品は、温水で洗える洗濯機。フランスの洗濯機は、やたらに洗濯時間が長いし、温水で洗うので、みごとにきれいになります。

日本では、ぬるま湯になったお風呂の水を入れて洗う人が多いから必要ないのかな?... 私はそんな努力をしたことはないのだけれど。

日本人は、楽できるものには無頓着なのかな?...

 シリーズ記事: 「奴隷のように働く」という例え


外部リンク:
☆ All About: 食器洗い機って本当に便利?
Gros électroménager 2011 : tous les chiffres
INSEE:
Équipement des ménages en biens durables selon le type de ménage
INSEE:
Confort sanitaire et chauffage des résidences principales en 2006
How To Survive Winter in Japan...
台所洗剤のラベルが……

内部リンク:
フランス人の異常なまでの節電意識 2011/05/03
木質ペレットとロボットクリーナーが気にいった 2012/10/15
★ 目次: ロウソク、キャンドルスタンド、暖炉、燃える火
★ 目次: フランスのホームレス、貧困者について書いた記事


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2014/02/05
フランスでは日曜日には普通の店が閉まっているのですけど、日曜日の商店営業を合法化しようというので、法律を犯して営業した店があったので騒がれたことがありました。ニュースを読み直してみたら、去年の秋でしたね。

働いている学生アルバイトなどがインタビューに応じていました。働きたい人が働くなら良いじゃないか、と私は思ったのですけれど、友人たちは口をそろえて「けしからん」と言っていました。

テレビで「けしからん」と言っていた人は、日曜日は家族団らんの日なのに、その風習を壊すのは良くない、という主張。でも、家族がいない人だっているわけだし、学生は日曜日が働き易くて、しかも平日より多くの報酬をもらえたら嬉しいと思うではないですか?

でも、反対する人たちの意見を聞いていると、そういう商店が出てくると、日曜日に働くのが普通になってしまうから、ということらしいと感じました。

こういうときに出てくるのが、「奴隷のように働かされる」という言い方。


奴隷という言葉が気になる

「奴隷」を持ち出すのは、ちょっとオーバーではないですか?

労働者の権利に関しては、日本は後進国なみだと思っているので、フランス人が「奴隷みたいに...」と言うのを聞くと、つい「日本はもっと酷いよ...」と言いたくなってしまう私...。

フランスが週35時間労働になってからは、週末に働かなければならない職種や地位の人たちなど、振替休日のおかげで年に休暇が8週間などという人は珍しくありません。

「年に8週間も休暇をくれる会社だったら、私なら、どんな仕事でも耐えちゃうけどな...」などと、友人に言ってしまったこともありました。そういうことを言うのって、全く励ましにはならないのは分かっているのですけど、うらやましくて、つい口走ってしまう...。

ともかく、日本では「奴隷のように働かされている」なんて表現しないですよね。・・・と書こうとしたのですけど、検索してみました。まず、契約社員とか、派遣社員とか、不利な働き方をしているケースの単語に「奴隷」を組み合わせてみる。

やはり使われているのですね...。書籍のタイトルにもなっていました。

30代こそ「奴隷」から抜け出そう!
脱・社内奴隷 「伝説の先輩」が教える幸せになるための仕事のルール (カードブック版)
「若者奴隷」時代 “若肉老食(パラサイトシルバー)”社会の到来 (晋遊舎ムック)
「研修生」という名の奴隷労働―外国人労働者問題とこれからの日本

でも、フランスで言われるときと違うような...。検索してでてきたネット上の発言でも、奴隷になってしまうような生き方をしているのがいけない、という声も目立ちました。本来、奴隷というのは、自分で望まないでそうなってしまう不幸なのだけれど...。

フランスで言われるのはこういう感じ、という文章が出てきました。

☆ アゴラ: 日本サラリーマンの「奴隷的」労働環境を問う

でも、外国で働いた経験がある人だから、「奴隷」という言葉で日本のサラリーマンを捉えたようにも思える。

書籍を検索してみて気がついたのですが、「奴隷」というと、奴隷制のことを抜けば、性と付けて扱われることが非常に多いのでした。「搾取」と言って欲しいと思ったのですが、それだとマルクス主義的になってしまうので適当ではないのでしょうね。

どうも「奴隷」という日本語は、しっくりこない。と思ったら、「社畜(しゃちく)」という言葉が存在していました。そう言われると、すでに聞いたことがあったような...。それにしても、すさまじい表現ですね...。

「社畜」をキーワードにして書籍を検索

「社畜」に関連して、ブラック企業ブラック会社)という表現もあるのだそう。Wikipediaのリンクからフランス語ページにすると、「Atelier de misère」となっていて、現代では主に発展途上国に見られると書いてあります。

英語のページ「Black Company (Japanese term)」では、これは和製英語だと説明してありました。産業革命期にあった低賃金で長時間労働させる工場はSweatshopなので、フランス語の単語はこちらの意味でのリンクでしょうね。
 
でも、社畜とかブラック企業とか言うにしても、それは特殊なケースを指しているようにも感じます。でも、日本は年休がまともに取れない体制だし、その他もろもろ、普通のケースでもかなり労働条件は悪いと思う。フランス人たちが「奴隷のように働かされる」なんていうケースは、日本ではそれほど取沙汰されないのではないかな?...


日本人は我慢強い?

奴隷、社畜とかいう単語が日本で使われているというのは見えたのですが、私の日本の友人がそう言うのは聞いたことがないように思います。

日本人がどのくらい仕事でストレスを感じているのか、データを探してみました。

出てきたのは、これ。


http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/3274.html 
図録▽仕事のストレスの国際比較

日本人は我慢強いので、ストレスを感じていないというのは分からなくはないですが、「くたくたになって帰宅するか」というフランス人が92.5%もいるのには驚きました。

フランスで週35時間労働が始まったのが2002年。その後のデータですよね? 確かに、フランスでは、例えパートであろうとも、人を雇うには社会保障や有給休暇をしっかり与えるための支出が雇用者にはあるので、人をできるだけ少なくするという傾向があります。なので、実質的にはフランスの方がみっちり仕事をさせられると感じる場面はあります。でも、やたらにリラックスして働いている人たちも多いのですけど...。

でも、ともかく、日本は仕事の拘束時間が長いのは確か。

長時間労働者比率の国際比較

それでもストレスをそれほどには感じないというのは、日本人は我慢強いだけなのじゃないの? ... と思ったら、こんなデータもありました。


図録▽疲れやすい国民・疲れにくい国民

やっぱりね...。日本人は耐えてしまう国民なのだ...。


福島原発事故のすぐ後に見て、いまだに思い出すと落ち込んでしまう動画があります...。


隠された被曝労働〜日本の原発労働者1
1995年 イギリス Channel4

⇒  ⇒ 

 シリーズ記事: 「奴隷のように働く」という例え


外部リンク:
フランスの大問題、商店の日曜日開店と夜間営業は解禁されるか
仏「日曜営業」解禁に割れる世論
☆ JETRO: フランスの特殊な労働時間の取り扱い
ドイツで「奴隷労働」と批判された米アマゾン
欧州の組織はなぜ従業員を丁重に扱うのか
Le contrat à durée déterminée (CDD)
☆ Wikipedia: 社畜 | ブラック企業
ブラック企業問題はなぜ「辞めればいいじゃん」で解決しないのか
「モノ扱いされていた」と言われた「派遣労働者」 法改正で立場はよくなるのか? 2015/03/14
農家、JA、農水省が外人を奴隷にしてる…時給300円で農作業する研修生
長時間労働、数万円の自腹買取り、元ヤン店長の暴力支配…ブラックバイトに気をつけろ
「どうしてワタミを候補者にするんだ?」 過労死した社員の両親、自民党に抗議

内部リンク:
【日本での働き方】
『畏れ慄いて』は日本を侮辱する作品なのか? 2013/05/26

【フランス人の働き方】
フランス人は、私生活のこととなると働き者! 2008/07/30
急に元気になった友達 2008/04/03
みんながヴァカンスを楽しんでいるときに働くのは辛い! 2005/07/26
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