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2014/07/31
仕事の関係で超高級レストランで食事することがあるのですが、そんなときは胃袋に食べ物を入れるだけという感じで、料理がいかに繊細にできているかなどを味わう余裕などはありません。

私の場合、自腹を切っては絶対に行けない高級レストランでの食事というのは、VIPのご接待に私も同席するというケース。そういうときの食事では2つないし3つの言語が飛び交うので、生まれながらのバイリンガルではない私の頭の中は異常な状態になるらしくて、食事なんて全く楽しめません!

レストランで食事を楽しむには、やはり気の合う友人たちとするのが最高だと思います。どんなに質素な料理でも、一緒に食事することを楽しめる!

先日、フランスの友人たちと楽しく食事できたレストランで出された料理の紹介の続きです。

ブルゴーニュ地方にある1つ星を持つレストランで、平日だけに食べられるランチメニューでした。お安いコースメニューなので高級食材は全く使われていないのですが、料理の1つ1つを堪能できました。

おまかせメニューなので、料理の名前はお給仕の人から口頭で伝えられただけ。それで、食材や調理法についての説明は忘れてしまっているのでご了承ください。


川沿いにあるカフェで食前酒として白ワインを飲んでから、予約していたレストランに向かいました。

お通し 1: 川魚の唐揚げ

新聞紙の上にのせられて出てきた小魚のフライです。

どうやったらこんなに美味しくできるのかと不思議になって、前回の日記で長々と書いていました:
驚くほど美味しかったブルゴーニュ南部の郷土料理、フリチュール 2014/07/28


お通し 2:



お皿にちょこっと料理をのせているので、日本的な盛り付けだと思いました。 でも、これほど片方に寄せてしまうのって...。

面白いと思ったのは、haricots beurreと呼ぶ黄色いインゲン豆に、チャイブを絡ませていた盛り付け。

チャイブは熱湯に通すと柔らかくなって紐のように使えるので、私も緑色のサヤインゲンを束ねたりすることはあります。


フランス人はサヤインゲンを緑色に煮ない 2006/07/20

でも、黄色のサヤインゲンに緑のチャイブを組み合わせると、色のコントラストがあって美しいですね。さらに、チャイブを紐にして縛らないで、絡ませるというのも良いな...。

質の高い料理を出すレストランでは、アイディアをいただく楽しみがあります♪


パンとバター

今回の日記は食べたものの記録なので、パンとバターを並べて撮影した写真も入れておきます。



バターは、この地方で最近AOCを獲得したブレスのバターですね。

私が選んだパンは、アニシード(だったと思う)をまぶしたもの。ケシの実とかゴマとかよりも香ばしくて美味しかった。


前菜: 魚料理

 

lieuというタラの仲間の魚料理でした。

安い食材を使っているのですが、お見事。質の高い料理を出すレストランでは、かえって庶民的な食材を上手に変身させるテクニックの方が興味深いと私は思います。

ここまで食べているうちに、そろそろお腹がいっぱいになってきて、この後いきなりデザートでも良いと私は思いました。


メイン料理: ホロホロ鳥

 

ホロホロ鳥のソテーの上に、フェンネルをごく薄く切って焼いたものがのっていました。お皿が非常に大きかったので料理が小さく見えますが、かなりのボリュームでした。

付け合わせの野菜にあった今がシーズンのジロル茸は、レストランだから入手できるのだなと思う大きさ。こういう風に小さいものが美味しいのですが、自分で採りに行かないかぎり手に入りません。

それと一緒にあるソテーされたジャガイモは、何か特殊な品種だっただろうと思いました。絶品でしたので。でも、シェフの手にかかると、ただの「できそこない」みたいな小さなジャガイモでも美味しくできるのかもしれない。

皿の右手にある器は、ジャガイモのプーレ。オリーブオイルがきいていて、庶民的な料理なのに上品に仕上がっていました。私はみじん切りのパセリをのせるのですが、刻んだチャイブでした。この方があっているかな?...


ワイン

デザートに移る前に、この日に飲んだワインもご紹介。

まず、マコネの白ワイン。暑い日だったので、軽くてフルーティなものにしました。

 

ブルゴーニュ南部で作られる白ワインは、私が水代わりに飲むワインとして愛飲しているのですが、このマコン・リュニーという銘柄は私のワインセラーにストックがない。それで、このワインは私がワインリストから選んでしまったのでした。

ソムリエさんは他のワインをお勧めしていたのですけど、仲間の中にいたワイン通が、この醸造者なら大丈夫と言ったので決定。

ワインリストにあったマコネの白ワインの中では、最も安い部類のワインでした。それで、少し心配ではあったのですが、こういう暑い日に軽く飲みたいとして期待していた通りのワインだったので大満足。

レストランでのワインのお値段は原価の3倍くらいのはず。としたら、この生産者に行って買ったら1本10ユーロしないはず。食事の後に買いに行ってみたくなりました。でも、この日の私たちはワインの買い付けのための旅行で、車のトランクに全部を積み込める余裕があるだろうかと心配していたくらいなので、新たに発見したワイナリーに行く余裕はありません。

面白かったのは、テーブルの横に置かれたワイン・クーラー。そこに昔のミルク缶を入れています。こんな使い方がありましたか。背が高いので、ワインのボトルが倒れなくて良いな...。


メイン料理には赤ワインを選びました。

 

こちらも濃厚なワインにはしないことにして選びました。ブルゴーニュAOCワインの中では高級ワインではないのに、みんな「おいしい」と驚きの連発をしていました。

でも、私はホロホロ鳥なら白ワインにしたかったので、ちょっと不満...。

非常に美味なのは確か。この味気ないデザインのラベルには何処かで出会っていて、美味しいなと強烈な印象を持ったことがあったのを思い出しました。 いつのことだったかは記憶に残っていません。

書きながらこのドメーヌのサイトを訪問してみたら、月の満ち日に合わせてブドウの栽培をしているのだそう。 かなりまじめにブドウを栽培して醸造しているところのようです。

な~あんだ(と、がっかりした声をあげてはいけない!)、日本にも輸出されていました。パーカー氏も絶賛している、などとしても紹介されていました。

ちなみに私たちが飲んだのは、2012年のリュりーの赤ワイン。レストランでのお値段は44ユーロでした(約6,000円)。日本で買って飲んだ方が安いと知ると、楽しくない!...



この日のメンバーのうち1名は大食漢の男性。レストランに行くときには、家で腹ごしらえをして行くか、帰宅してから食べ直すという人です。この日は朝から晩までの旅行だったので、それはできないはず。

このランチメニューではお腹がいっぱいにならないだろうと心配してあげたのですが、チーズをオプションでとらなくて良いと答えていたので十分な量だったよう。もっとも、私はメイン料理が出たときに、肉の3分の2を彼の皿に移していたし、彼の奥さんは食べきれないジャガイモのピューレを提供していましたけど。


 プレデセール

デザートが出てくるのを待つ間に出てくる、小さなデザート。これは、日本語でも「プレデセール」とフランス語のまま呼ぶようですね。




デザート

小さく見えるかもしれないですが、かなりのボリュームでした。




コーヒー

 


25ユーロのランチメニュー

ちなみに、 この日に皆でとったおまかせコースのお値段は25ユーロ(約3,500円)。飲み物代を加えても、1人50ユーロを少し超えるというお支払いでした。

コストパフォーマンスが素晴らしいです。お給仕もパーフェクト。ここは、やはりお気に入りレストランにしておこうと思いました。

料金のことも書いたついでに、もう1つメモ。

この日、食前酒としてシャンパンをとった人がいました。シャンパンというと、やたらに喜ぶ人たちが友人仲間に何人かいます。なぜか、私の知り合い関係では女性ばかり。ワインは嫌いで、シャンパンしか飲まないという女性もいます。

高級レストランに入ると「食前酒は?」と聞かれるのが常なのですが、私は食事で飲む白ワインを食前酒も兼ねて注文することにしています。だって、レストランで注文する食前酒はカフェなどで注文するのよりずっと割高になっているのです。シャンパンの産地に行ったときにはシャンパンを飲みたくなりますが、食事でワイン代わりに飲むことにしてボトルで注文しています。

この日はシャンパンを食前酒でとった友達がいたので、それが幾らしたのか見てみました。

グラス1杯で14ユーロでした。ここは1つ星レストランだから、もっと高いのかと思っていたのですけど。でも、安いシャンパンなら、ボトルを1本買えてしまえるお値段です。普通のブランド品でもハーフボトルの値段かな...。

レストラン特製のカクテルも高い値段がついていますが、他では飲めない美味しさを賞味する機会になるかもしれないと思ってて注文する価値があります。でも、シャンパンなんて、ただグラスに注ぐだけではないですか?!...

よく行くシャンパーニュ地方で入るカフェでは、シャンパンは3.5ユーロ。高いカフェとか、コンサートの幕間で飲むのが、その倍くらいかな...。やはり、レストランでは倍しますか。

そもそも、シャンペンが好きな人は、家でいくらでも飲んでいるし、家に招待した友達はシャンパンをふんだんに出します。それなのに、なぜレストランで食前酒として飲むのが嬉しくなるのだろう? シャンパンは、飲み心地が良いかどうかの差だけで、ワインのように色や香りを楽しむわけでないので、ちっとも面白くないのに...。

何かお祝い事があるときは、やはりシャンパンで乾杯ということになります。でも、この日は、どこかで昼食をとらなければならないという日帰り旅行だっただけで、美味しいけど安い料理をとろうという食事だったのです。

このコースメニューは25ユーロで、手間をかけて作った色々な料理が出ました。それと比べたら、グラスに注いだだけのシャンパンのお値段は馬鹿らしくなりませんか? 私なら、その2つを加えた予算にして、1ランク上のコースメニューにしますけど...。でも、そういう発想って、はっきり言ってケチなのでしょうね...。

ブログ内リンク:
新しく見つけたレストランが気に入った 2013/10/27
フランスのジャガイモは美味しい♪ 2008/08/06
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ
★ 目次: シャンパンとスパークリングワインに関する記事

外部リンク:
黄インゲン/バターインゲン<サヤインゲンの品種
Vignobles Letourneau


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2014/07/28
数日前、友人たちと旅行したときに行ったレストラン。
美味しかった...。久しぶりに、食べたものの写真を入れてみようと思います。


お通し 1: 川魚の唐揚げ「フリチュール」

まず出てきたのは、ちょっとびっくりさせられた1品。新聞紙の上にのせられた小魚のフライです。




新聞紙を敷き紙にする

田舎料理だからしたと思える、こういう演出、面白いな...。
真似してみたくなる。

フランス人で日本料理を作るときには揚げ物をすることがあるので、日本から天ぷら用の敷き紙を持ってきているのですが、新聞紙でも良いわけではないですか?!

よく見ると、さすがに、新聞紙の上には白い紙が置いてありましたけれど。

でも、私の貴重な天ぷら用敷き紙を2枚消費する代わりに、新聞紙を敷いても良いわけなのだ、とアイディアを頂戴しました...。
 
でも、こういう風にレストランが新聞紙を再利用する場合には、書いてあることをチェックして使う部分を選んでいるのでしょうか? 殺人現場の写真などが入っている部分だったら、食欲を減退させるからマズイではないですか?!

何にでも興味を持つ私。新聞紙を引き出して、どんなことが書いてある部分なのか検証してみたくなったのですが、友人たちと一緒に食事しているときだったので、さすがに遠慮しました!


小さな川魚のフライ

このレストランはブルゴーニュ南部にあるマコネと呼ばれる地域にあり、ここではカエル料理とともに、この小さな川魚のフライが郷土料理になっています。

お通しで出てきたのは、ソーヌ川でとれる小さな魚をフライにした「friture(フリチュール)」と呼ばれる料理です。

最近は環境破壊で川魚が少なくなったし、ソーヌ川で魚を釣る漁師がいなくなっているせいもあって、地元でも海の小魚をフライにしたりして出してきます。 地元の人たちは、川魚でないと味がなくて美味しくないと言います。

出されたお通しには説明書きがついていました。

レストランと契約しているらしいセバスチャンという名の漁師が、Seille川(ソーヌ川の支流)でとったablette(ギンヒラウオ) のフライなのですって。

これが本物の、伝統的に存在していた、河川に住む小魚のフライ「フリチュール」と呼ばれる郷土料理でしたか...。

あらためて、この日のフリチュールをアップにして眺めてみます。




Wikipediaに、ablette(ギンヒラウオ)なる魚の写真がフリー素材として入っていました:



成魚は20センチ近くになるそうなので、フリチュールにするのは小さなのを捕ったということなのでしょうね。


◆ どこが違って、こんなに美味しいの?

フリチュールはレストランで時々食べるのですが、こんな美味しいのは食べたことがないというフライでした。この後に出てくる料理は皆に食べてもらうことにして、これを私が1人で全部食べたくなったくらい。

次に行ったときにはこれをメイン料理として食べたいと思ったのですが、1つ星をとっているレストランなので、こんな庶民的な料理はアラカルトに入っていないようです。

ソーヌ川に沿った地域の郷土料理なので、このフライを出すレストランは幾つもあるのですが、こんなに美味しくはないのです。今まで出た料理はどんなだったかと写真アルバムを見たら、こういうのが出てきました。



普通に出るときは、こんな感じが定番です。

もっと大盛りで、この写真の3倍や4倍あるのが一人前として出てくると、食べているうちに飽きてきます。


淡水魚のフライという料理なので、ブルゴーニュ南部以外の地方でも、その魚が獲れる地域では郷土料理になっている感じがします。下は、アルプス山脈に近い湖の畔にあったレストランで食べたフリチュール。



ただレモンが添えられているだけなのが普通かな...。

それよりも、ここで2枚入れたフリチュールとして出された魚が、川でとれた魚だったのか、海の魚だったのかは分からない...。


今回食べたフリチュールが美味しかったのは、何か違うはず。

非常に薄く切ったラディッシュがあったのはマーク。でも、何だかわからないハーブの粉がかかっていました。それだけで食べても美味しいのですが、フランス料理で魚のスープに欠かせないルイユ(rouille)というソースでも味わえるように添えられている。

フランス人に食べさせるときに日本風にしたイカやイワシの唐揚げを作ることがあるのですが、こういう風に演出できますか...。でも、どんな香辛料が振りかけられていたのかは分からない...。赤いパウダーは Piment d'Espeletteではないかと思ったのですが。


farine de gaude とは、どんな粉?

それにしても、このカラっとして、香ばしい揚げ方は、どうやってできるのだろう?...

料理と一緒に出された説明書きを見ると、唐揚げにするためにまぶした粉としては farine de gaudeを使ったと分かりました。

この地域で「ゴード」と呼ばれる トウモロコシ粉。このレストランがある地域に流れるソーヌ川の向こう側はブレスと呼ばれる地域で、そこではトウモロコシがたくさん栽培されていて、トウモロコシ粉でパンを作ったりもしています。

地元の特産品だからゴードを使ったの? あるいは、片栗粉や小麦粉をまぶすより、トウモロコシのパウダーの方がカラリとあがるのだろうか?

トウモロコシの粉といえばコーンスターチを思い浮かべますが、「ゴード」はコーヒーのように炒ったトウモロコシをを粉にしたもののようです。コーンスターチのように真っ白ではなくて、 黄色っぽく、炒ってあるから香りもでているようです。

ゴードのメーカーとしては、次のところが有名らしく、サイトのトップページにゴード・パウダーの写真が入っていました:
Moulin Taron - Les Gaudes de Chaussin- farine de maïs torréfiée

高いものではないので、使い方が分からないで無駄にしても惜しげがないので、一度買ってみようっと...。

私は日本料理を作るとき、から揚げをすることがあるのですが、なぜかフランスで作るとベタっとあがってしまうので、毎回つくるたびに、もう二度と作らないぞ~! と思っているのです。 そう思いながら、時々作っているのですが...。


このゴード・パウダーはフォアグラのソテーを作るときにまぶして焼くと良いだろうなと思ったら、やはりレシピになったものが出てきました。



ゴードはトウモロコシ粉としては特殊で、日本では市販されていないように見えましたが、コーンスターチでも唐揚げに使えるようです。でも、コーンスターチでは、あの香ばしさはないでしょうね...。


ゴードというスープ

発音は同じでも複数形にしたGaudesというのは、ブレス地方の伝統料理。

ゴードの粉とミルクで作るスープです。貧しい時代の生活のシンボルのように言われるので食べてみたいとは思っていなかったのですが、私はコーンスープが好きなので、気に入るかもしれない...。

... と思って、ゴードと呼ぶスープの画像を探してみました。

 
www.cancoillotte.net • Afficher le sujet - Les gaudes

やっぱり、ゴードを出してくれるレストランを探して食べたいとは思えませんでした。これだけ食べればお腹がいっぱいになる、というようなスープのようです...。

でも、炒ったトウモロコシの粉の方は、使い道を研究してみたいと思いました。


◆ 後日、コーンスターチでミートボールを唐揚げにしてみた

この日記を書きだしていたら、友人たちが昼食を食べにやって来て(行きがかり上、食事に招待することになった、という頻繁にあるパターン!)、それが長引いて夜も更けてきたので(おしゃべりが続いて、腰をあげてくれない)、こういう場合に私がよくやる日本式スープを出すことにしました。飲みすぎ、食べずぎのときには、液体のスープが嬉しいものなので。
 
「日本式」と呼ぶ私のスープは、昆布で出汁をとって、冷蔵庫に入っているものを選んで鍋に入れて煮てしまい、醤油か味噌で仕上げるという、あり合わせ料理です。こんな短時間で、こんなにコクのあるスープができてしまうの?! と驚かれるので、自信を持って作れるレパートリーになっています。

たいてい野菜だけでスープにするのですが、この日はトマトに詰めて料理にする豚肉のひき肉があったので、それでミートボールを作って入れることにしました。前日にフレッシュチーズを食べるために刻んだ3種類のハーブが残っていたので、それをひき肉に混ぜ込む。

ミートボールは日本から持ってきた片栗粉をまぶして油であげようかと思ったのですが、コーンスターチで唐揚げにすると良いと学んだことを書いていたところなので、ここのところバニラアイスを作るときに活躍してもらっているマイゼナ(Maïzena)という商品名のコーンスターチをまぶして油であげてみました。

トウモロコシのパウダーであるマイゼナは、ジャガイモの片栗粉のように、粉をふいて、ベッとして状態ではなくて、さっぱりとした唐揚げができると思いました。

そもそも、片栗粉はカタクリという特別な植物から作られるのだ! と誇りに思って日本から持ってきていたのですが、現代に「片栗粉」こして売られている商品はジャガイモから作られているのだと知ってギャフンとしていたのです。

唐揚げのための粉として使うのなら、フランスでごく簡単に買えるマイゼナの方が良いのではないかと思いました。 香ばしそうに思えるゴードを使ったらどうなるのかを実験してみようと思います。


この日のレストランで出された他の料理は次回に書きます:
1つ星レストランのお得なランチメニューで出された料理


追記 (2014年8月):

ゴードに興味を持ったと話した友達が、イタリア料理で使う「ポレンタ」というトウモロコシの粉を見つけたからと言ってプレゼントしてくれてしまいました。私はトウモロコシを炒ってから粉にしたゴードに興味を持ったのであって、それとは違うのが500グラムも入った袋をもらってしまったら、どうするの~! と、かなり不満。

でも、私の得意にしているイカのから揚げを作る機会があったので(得意料理というより、何かしら日本料風にした料理を出さなければという意図で作るだけですが)、プレンタの粉をまぶして揚げてみました。

驚きました。今までは日本から持ってきた片栗粉をまぶして揚げていたのですが、ポレンタ粉でやってみたら、小麦色で食欲をそそる色に仕上がり、衣はカリカリの食感で、美味しい! 今後は片栗粉でから揚げはしないと決めました。



ブログ内リンク:
フランス人に受ける生姜醤油味 イカのから揚げ 2006/08/04
★ 目次: フランスで食べる郷土料理、地方特産食品、外国料理
★ 目次: レシピ、調理法、テーブルウエアについて書いた記事
★ 目次: フランスの日本食ブーム
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ

外部リンク:
Farine de gaude: Histoire du maïs et des gaudes
究極の食感を探せ!唐揚げに使われる衣の一覧
☆ Wikipédia: Gaudes


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2014/07/25
フランス人は食べることと、おしゃべりを楽しむ国民だと思います。特に、ここは食道楽のブルゴーニュだから、その傾向が強いのかもしれませんが。

人を家に招いて一緒に食事するとなったら、食卓に座ったままで6時間たつ、さらには、昼ごはんだったのが夜中を過ぎてから終わる、というのも珍しくありません。

これが私には疲れる...。

延々とおしゃべりが続くので、毎回同じことをしゃべる人、私には全然関係ない親戚や知人の話しをされると、退屈してしまいます。

こちらはフランス語を聞くときには神経を尖らせる努力をするわけですから、興味深い話しをしてくれないと、聞いている気もなくなります。

この人がいると退屈しない、という友人がいます。会うたびに異なった話しをしてくれるので、時間が立つのも忘れてしまいます。

何でも知らないことはないのではないかと思ってしまう人。色々な職業をした人だからかもしれない。古民家の修復技術から、果てはミツバチとアブの違いまで、話題にするテーマの広さったらありません。子ども時代の話しをするにしても、ただ語るのではなくて、ひと昔前のフランス人のメンタリティーはそうだったのかと感心させてくれます。フランスの話しだけではなくて、盆栽の作り方のテクニックまで話してくれる...。

その彼が、前回に会ったときには、フランス式の包丁の研ぎ方のデモンストレーションをしてくれていました。先日、食事に招待したら、セラミックの包丁をお土産に持ってきてくれました。

包丁を研ぎ方から発展して、研ぐ必要がないセラミック包丁の話しが出て、私がまだ使ったことがないと言っていたからプレゼントされたのと思います。


切れるものをプレゼンするには躊躇する...

ナイフをプレゼントするのは難だけど... という感じで出してきて、小銭をちょうだいと言われました。それで10サンチームのコインを出しました。

ナイスは切れる。つまり、友情が切れることになるという言い伝えがあるのだそう。それで私にナイフを買わせたわけでした。

「日本でも同じことを言うよ。結婚祝いには包丁をプレゼントしない」と私。

「へぇ、同じなの」と、面白がっていました。

言ってしまってから、少しして気がつきました。ブログのコメントで、包丁を結婚祝いにすると縁起が良いのだと教えてくれた方があったのです。

話題が他にいっているのに、日本の迷信の訂正をするのも面倒なので、そのまま...。ごめんね。間違ったことを言ってしまった。でも、切れるものをプレゼントするには敬遠する日本人もあると思うので、良いか...。


そうして日がたったのですが、パソコンを開いたら、ふと目に入ってきた広告がありました。結婚祝いに包丁セットを贈るという商品。


なに、なに... と思って開いてみたら、こう書いてあります。

http://item.rakuten.co.jp/sakai/10000538/ 


でも、調べてみたら「結婚祝いに包丁を贈ってもいいの? 」というのがあって、包丁を結婚祝いにする場合には、少し言葉をそえた方が良いようでした。

http://www.hadukuri1ban.jp/jiten_mame.html#2 
包丁の疑問にズバリ答えます!_包丁辞典【マメ知識編】利光



ナイフはコインと交換するという習慣

フランスは、日本に比べると迷信が少ないと思っていました。私が覚えたのは、くしゃみをした人に対して、厄払いのように言ってあげる言葉くらいのような気がします。 

こう言います:
À vos souhaits ! あるいは À tes souhaits !
「souhaits(願い)」の代わりに「amours(愛)」と言う人もいる。


フランスでも包丁と「切れる」が結びついた迷信があるのは面白い。友人が迷信深いだけかもしれないので調べてました。

ライヨール(Laguiole)というフランスの有名なナイフメーカーのサイトにミュージアムのコーナーがあり、それについての記述がありました。

http://www.musee-laguiole.com/fr/traditions_laguiole.htm
   Légendes, rumeurs et traditions - Le musée du Laguiole
 

ナイフをプレゼントすると、贈った人ともらった人の間の友情や愛情を切る、という言い伝えがあるのだそうです。それを避けるために、プレゼントをされた人はコインを1枚渡す。

お金を出すという風習は、フランスだけではなくて、このメーカーの商品を買う近隣諸国でも同じなのを確認しているそうです。この風習がどこからきているのか知っている人があったら教えてください、とも書いてありました。
 
それでも、他のフランス人に聞いてみたら、この風習を知らないと答えた人もいました。


10サンチームで買ったセラミックナイフには「アゴ」がなかった

セラミックナイフをプレゼントしていただいたのですが、これは日本の商品が優れているはずだと思っていた私は、少し拍子抜け。これを発明したのは京セラではなかったですか?

いただいたナイフは3点セット。写真を撮ろうかと思ったのですが、同じアイテムの画像をいただけるので、それを入れます。

Pradel Premium 035 2 Couteaux Céramique + 1 Éplucheur

セラミックナイフを手にしたのは初めて。刃は厚ぼったいので、こんなもので切れるのだろうかと疑いました。ところが、後で肉を切ってみたら、スパッとよく切れる!


でも... 私がこの包丁が気に入らない点がありました。日本の包丁だと、下の図でいう「アゴ」があるのに、それがない。

包丁の各部名称(和庖丁)

この「アゴ」という部分はとても大事だ、と私は思うのですけど。これがなかったら、ジャガイモの芽などはどうやって取り除く?...

でも、フランス人には必要ない部分なのかも知れません。

日本の包丁の質の高さはフランスでも評価されているので、日本製の包丁をフランス人にプレゼントしたことがありました。ところが、こう言われたのです。

私があげた包丁は良く切れるけど、アゴのところで手を切ってしまうので不便だ。

どういう手の使い方をしたら、そんなところで怪我をすることになるのかな?...


日本で売られている包丁は、和包丁洋包丁に分かれて分類されていました。でも、日本製の洋包丁にはアゴの部分があることが多いのではないかと感じました。

洋出刃包丁を楽天市場で検索

フランスの家庭で最もよく使われるのはCouteau Chefというものらしく、その名前を付けて日本でもシェフナイフという名の包丁がありました。「牛刀」に相当するのだそう。それを比較して眺めてみます。

フランス製

Pradel Jean Dubost 50417 Massif Couteau Chef
日本製

やはり、日本製の包丁にはアゴがありますね...。


セラミックナイフの手入れ

プレゼントしてくれた友人は、このナイフは研いではいけないのだ、と注意を与えていました。

でも、セラミックナイフも研げるという電動シャープナーがあったのですけど。

実は、京セラの電動ダイヤモンドシャープナーをフランスで使って気に入っていて、日本にいるときにも欲しいと思って、この冬に探したのでした。

京セラダイヤモンドシャープナーを楽天市場で検索

ともかく、日本は世界の中でも包丁にこだわりがある国ではないかと思います。そもそも、「包丁」と「ナイフ」という言葉を使い分けるではないですか?

フランス語にはcouteauしかありません。料理に使う包丁も、食事するときにフォークと一緒に使うナイフも、couteau。



ブログ内リンク:
ライヨールのナイフ 2006/03/02
まな板を使わないフランス人たち 2009/09/08
★ 目次: 縁起物や迷信について書いた記事 (フランスを中心に)
★ 目次: プレゼントや土産物に関して書いた記事
★ 目次: レシピ、調理法、テーブルウエアについて書いた記事

外部リンク:
包丁Q&A
包丁辞典 【マメ知識編】
刃物はプレゼントに向いているか?→向いてる
Offrir une arme blanche
☆ Wikipédia: Couteau
☆ Wikipédia: Arme blanche
セラミック包丁の基礎知識!

☆ L'Express: À vos souhaits!
Pourquoi dit-on à tes souhaits à quelqu’un qui éternue
☆ expressio.fr: Expression « A vos souhaits ! »


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カテゴリー: 日仏の比較 | Comment (8) | Top
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2014/07/23
前回の日記で、久しぶりに「これは何でしょう?」クイズを出しました:
クイズ: これは何のコレクションでしょう?

クイズにしたコレクションとは、これでした ↓



何を並べているのだろうと思って私が見つめていたら、その場にいた友達が何であるかを教えてくれたのですが、そのときに何という名前を使っていたのかを思いだせません。

「電気の...」と言われて、ああ、そうか~! と思ったのではないかと思います。

最も右の縦列にある、上から2つ目と3つ目は、部屋のスイッチを入れるときに使うものとして、私もフランスで見ていたからです。 私が住んでいる家の居間にも、金属製ですが1つ残っています。

それで電気関係のコレクションだと分かったわけですが、こういう色々なものを並べたコレクションを何と呼べば良いのか?...

クイズにする限りは、その答えを用意しておかなければならないと思ったので、少し調べてみました。


配線用差込接続器とは?

こういうものを何と呼ぶのかを調べてみて見つけたのは、「配線用差込接続器」という、聞いたこともない用語でした。

それが何であるかは、次のように説明されていました:

差込プラグプラグ受けに抜き差しすることによって、配線とコード又はコード相互間の電気的接続および(又は)断路を随時容易にできるようにした接続器。

なるほど...。

上に入れたコレクションの写真で、3段目の右から2つ目と3つ目は「差込プラグ」と呼ぶものに見えます。


右側にリンクしたマルチプラグは、私がいつも外国旅行をするときに持って行く全世界対応という便利なプラグ。でも、これを私は「外国に行ったときに、電気器具をコンセントに差し込むためのアダプター」と呼んでいたような気がする...。


こういう電気器具を差し込むのは「プラグ受け」と呼びますか。でも私は、「コンセント」と呼んでいました。

どう呼ぶのが正しいのかを調べてみたのですが、「プラグ受け」と呼んでも、「コンセント」と呼んでも、良いような気がしました...。


ともかく、クイズにしたコレクションには差込プラグとプラグ受け(コンセント?)の部品が陳列されていたので、「配線用差込接続器」を入れていた、と言えるだとうと思いました。

でも...

コレクションの棚に飾ってあったものの中には、プラグでもコンセントでもないように見える物も入っているのです。

これは「○○のコレクションです」という言葉が見つからない! それで、クイズにしてしまえば、どなたかが教えてくださるだろうと思って、解答として出すものが見つからないまま記事をのせてしまったのでした。

期待通り、コメントで解答をいただきました♪


いただいたクイズの答え

まず、なるほど~! こういう風に言えたのだと感心しお答は、こちらでした。
  • インダストリアルデザインコレクション
  • ミニマリズムコレクション

「ミニマリズム」という言葉は意味を調べてみるまで知らなかったので、「インダストリアルデザインコレクション」が気に入りました。こういう風に色々なものが入っている場合には、そう表現できるわけですね... 。 私も発想の転換ができるようになりたい、と思いました。


ずばり言うなら、これのようです:
  • 碍子がいしのコレクション
ところが、その「碍子」というものが、私にはピンとこない...。


碍子がいしとは、なに?

碍子(がいし)と言われてみると、聞いたことがあるような気もしたのですが、どんな物だったか頭に浮かんできませんでした。

Wikipediaに「がいし」の項目があったので、それを眺めてみました。

Insulators and electricity pylon 

この写真には、電線と鉄塔が碍子によって絶縁されていることを示す、と説明がありました。

似ていますけれどね...。
でも、クイズにしたコレクションは家庭で使っていたものを並べていたと思うので、これとは違うように思えるのです...。


Wikipediaの説明にはおかしなことが書いてあることも多々あるので疑って、「碍子」をキーワードにして画像検索をしてみました。

すると、なんと、コレクション棚の左の縦列にある4つの物と全く同じに見える部品が出てきたのでした! ⇒

これが「碍子(がいし)」というものでしたか?!...
驚きました。

見たこともない物だったので、コレクションに入っているのを私は全く無視していたのです。 

それを日本で売っているということは、日本では使われているということですか?! 古めかしそうに見えるのに、今でも商品として売っているのは奇妙...。

調べてみると、レトロが流行っている最近の日本では、ちょっとしたブームになっているようなのでした。

この形の碍子は、日本では昭和30年代まで使われていたそうで(昭和38年頃という記述もあった)、それを設置する技術として、「碍子引き配線」という言葉が出てきました。

陶器製の碍子を使い、梁や柱から浮かせて配線する露出した配線方法だそうです。

「碍子引き配線」という言葉が出てきたので、それをキーワードにして調べてみると、ずばり、それをご専門としていらっしゃる会社のサイトが出てきました:

http://www.gaishibiki.com/index.html
昔ながらのガイシ引き配線専門工事 聖和電工

碍子引き配線がどんなものなのか、詳しく説明してありました。ありがとうございます♪

陶器でできた碍子は、心が休まる雰囲気をかもししだして、しかも木造建築の天井に使うと美しいですね...。

日本の美をあらわす工芸品と呼べる陶器の碍子もありました ⇒

こういうのに比べると、フランスで見たコレクションは味気なかったようにも見えてくる...。

考えてみると、昔風のインテリアにした日本のレストランなどで、こんな風に陶器の碍子を見せる天井を見ていたのに気がつかなかっただけかもしれない、と思いました。
 
フランスの古民家の修復では、近代に塗られたしっくいをはがして石壁が見えるようにしたり、フランス式天井と呼ばれる梁を見せるようにするのが流行っていますが、天井に碍子を付けるというのはしないのではないかいう気がします。

陶製の碍子を日本の建築物で木の天井に付けると、レトロの雰囲気がでて本当に美しい...。
 
フランスの古民家にこれを付けたら、調和しなくて、美しくは見えないのではないかな?...  トーマス・エジソンは19世紀の人。フランスで19世紀に建てられた民家は、「古民家です」と誇れるほどの歴史的価値はないので、家屋の電気設備との調和が美となることはできないのかもしれない。「私の家は古い建築物なのですよ~♪」と自慢するなら、残っているのは16世紀が普通のレベルで、せいぜい18世紀までの建築物なのですが、そんな時代に電気はなかった!

でも、フランスでも19世紀から20世紀全般の建物を博物館にしているところはあるので、そういうところで昔ながらの碍子を雰囲気づくりに使っているのかもしれない。今後は気をつけて見てみようと思いました。


これは何なのだろう?...

これは碍子のコレクションだというコメントを入れてくださった「をやぢ」さんは、次のように説明してくださっていました:
  • 箱の左縦列は配線用の碍子で次の縦列は屋内配線用碍子、一番右の縦列上は良く判りませんが暖房機又はトースターかもしれません。その下の二つはスイッチですね。 

「良く分かりませんが」と前置きされた「一番右の縦列上」は、これのはずです ↓



他のに比べると複雑な形なので、私も何なのかが気になっていました。

碍子が何であるかを画像調べていたら、昔に使われていたヒューズボックスというものがでてきました。 ⇒

似ていませんか?

これはオークションサイトにリンクしていたのですが、クリックして開くページには、これを開けたときの写真が入っています。やはり似ていると思いました。

「ヒューズボックス」と言われれば、家にあるブレーカーを私は思い浮かべるのですが、この形のものを「カットアウトスイッチ」と呼んでいるものもあって(例えば、こちら)、個別の電気器具に付ける場合もあるようです。

現代の日本でもポール照明等の街路灯スイッチとして使われているそうなので、コメントでいただいた「暖房機又はトースター」は、そういうものに付けたスイッチという意味だったのかも知れないと思いました。



何か分からないことがあって少し調べだしてみると、私には知らないことが多すぎるのを再自覚してしまう...。フランス語のボキャブラリーが足りないと嘆いているので、母国語の日本語だって知らない単語が山ほどあるのだからと思うと、慰めにはなりますけれど...。

何でもないものにも疑問を抱いてしまう私。「分からないのですけど...」とブログに書くと、教えてくださる方々があるので、こんなに幸せなことはないと思っています。そんなに甘えながら生きてしまっていても良いのだろうか? と、反省してしまうほど...。

クイズに解答を寄せてくださった方々に、重ねてお礼を申し上げます!♪

ブログ内リンク:
★ 目次: アンティーク、蚤の市などについて書いた記事
★ 目次: クイズを出した記事一覧
★ 目次: フランス人の古民家を修復する情熱、建築技術

外部リンク:
☆ Wikipedia: 配線用差込接続器
カットアウトスイッチ
コンセントとプラグは、フランス語では両方とも「prise」


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2014/07/18
少し前、パリからそう遠くもないところにある農村のB&B民宿に泊まったのですが、その家の廊下に、こんなものが飾ってありました。



何かをコレクションして並べたというのは分かるのですが、何なのか?...

このクイズには、すぐに正解を出してくださる方があると思います。私は何かと思って眺めていたのですが、一緒にいた友人たちには何なのかがすぐに分かっていましたので。


でも、ヒントとして、アップにした写真も入れておきますね。クイズにするつもりはなかったので、ピンボケ写真が1枚あるだけなので申し訳ないのですが...。

[続きを読む  Lire la suite...]


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2014/07/14
前回の日記「本物のエスカルゴとは?」で、食用になるカタツムリを3つの種類をご紹介しました。

ブルゴーニュの郷土料理になっているエスカルゴは、「ブルゴーニュのエスカルゴ(学名 Helix pomatia)」と呼ばれる品種を使うのが本式です。
 


ブルゴーニュのエスカルゴは大きくて、見るからにおいしそうに見えます。...と言っても、たまたまあった写真を入れただけなので、美味しそうには見えないでしょうね...。美味しそうと私が思うのは、食べはしない美しい貝殻です。

これを捕まえて料理してみたことがあるのですが、残酷な作業なのので、2度としたいとは思いません! でも、本物のエスカルゴは、絶妙な味なのであります。

毎年エスカルゴを捕まえて料理してくれていたのは、近所に住むお年寄りたち。でも、年を取り過ぎて作ってくれなくなってから数年がたちました...。

ところが、今年は、「私が作るわよ~♪」という人が現れたのです。パリに住んでいて、近所の家を別荘とするようになった女性。上手に料理してくれるのかどうかの不安はありますが、材料提供のためにエスカルゴ狩りに協力することにしました。


今年はエスカルゴがたくさん捕れる年

昔のブルゴーニュにはいくらでもいたという「ブルゴーニュのエスカルゴ」。1970年代から、農薬に使用と乱獲によって激減したのだそうです。昔のブルゴーニュではブドウ畑にもいたカタツムリ。農薬を使っていたブドウ畑ではすっかり姿を消してしまったのに、減農薬にしたらエスカルゴが戻ってきた、と言うワイン農家もありました。

エスカルゴを捕ることについては、1979年に定められた法律によって規制されています。さらに詳細な規制は各県が定めています。7月1日がエスカルゴを取ることが解禁される日。その前にとってしまったのが見つかれば、法外な罰金を払うか、禁固刑になります。解禁後も、3センチ以下のものをとるのは禁止されています。

カタツムリは雨が降ると出てくる動物。普通の年だと、7月に入ったときはカラカラ天気なので、エスカルゴを取に行く気にはなりません。ところが、今年は、6月下旬にあった真夏のような天気が急変して、7月に入ったら雨ばかり降っていました。しかも、今年は春先の気温が高かったので、エスカルゴはたくさん誕生したのだそうです。

7月になったというのに、雨ばかり。ヴァカンスシーズンも始まったのに、例年にない寒い夏。おまけに7月14日は革命記念日の祭日で、色々な行事が行われるのに、慣例の花火大会が中止になったりもしました。でも、エスカルゴを捕るというのには適した年になったようです。
 
革命記念日が過ぎると天気は回復するとの天気予報なので、その前にエスカルゴを捕らなければなりません。


ブルゴーニュのエスカルゴを捕まえる

エスカルゴを探すには、できれば雨が降っているか、雨上がりの朝早くに行く必要があります。草むらにいるエスカルゴを捕まえるので、長靴は必需品。場所も選ぶ必要があります。

近所にある別荘の持ち主から、エスカルゴを捕るなら入って良いと言われていました。家主はめったにやって来ないので、40ヘクタールくらいの庭は森か野原の状態。雨上がりの朝、そこで探すことにしました。

いる、いる。いるらでも、いる!
走って逃げられるわけではないので、捕まえるのはいたって簡単です。

でも、呑気に草むらで暮らしているエスカルゴをとるのは辛い...。

集めたエスカルゴはバケツに入れ、サラダ菜をやって、日本から持ってきたザルをかぶせて、ガレージに保管しました。

少しして、どうしているかとザルを開けてみたら...



みんな、外に出ようとして、蓋にしたザルの方にあがっていたのでした...。

ごめんね...。
見ているのが辛い...。

毎日とって、ある程度の数がたまったら、エスカルゴ料理を作ると言っていた友達のところに持って行こうと思っていたのですが、私のところで保管するのはやめて、すぐに持って行くことにしました。

レストランで食べたり、とったものを料理にして出してくれたら、エスカルゴって美味しいな~ と喜ぶのですが、始めから携わると...。友達が作ってくれるエスカルゴ料理を美味しく食べられるだろうか?...

ブログ内リンク:
★ 目次: エスカルゴについて書いた記事
★ 目次: フランスの祭日・年中行事について書いた日記

外部リンク:
エスカルゴを楽天市場で検索した結果
Réglementation sur le ramassage des escargots
☆ Côte-d'Or Tourisme: Les escargots de Bourgogne
Le cas du ramassage de l'Escargot de Bourgogne, Helixpomatia


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2014/07/11
ブログのタイトルにした「エスカルゴの国から」というのは、日本でも知られているエスカルゴという食材の本場が、私が住んでいるブルゴーニュ地方で、パセリとバターとニンニクを使った郷土料理ともなっているからです。

カタツムリなら何でも食べられるというわけではありません。

そして、食べられるカタツムリのうちで、トップクラスというか、本物のエスカルゴというかの品種は、フランスでは「ブルゴーニュのエスカルゴEscargot de Bourgogne)」と呼ぶ品種です。

学名は、Helix pomatia

このエスカルゴは養殖が不可能と言われますが、採算がとれるように小屋に集中飼育できないからだと思います。広い草むらで繁殖させて、それを取るという、半分養殖のようにできないことはないと思うので。


食用とされるカタツムリ種類

確かに、ブルゴーニュには、「ブルゴーニュのエスカルゴ」と呼ばれるカタツムリがたくさんいるのです。

と言っても、環境破壊が進んでエスカルゴも激減したので、1979年に定められた法律で収穫が規制されていいます。

「ブルゴーニュのエスカルゴ」と見た目が紛らわしいのは、「Escargot turc(トルコのエスカルゴ))」と呼ばれる種類です。

貝殻の模様を見ると、本物のブルゴーニュのエスカルゴか、そうでないかが分かります。

Helix pomatia
ブルゴーニュのエスカルゴ
Helix pomatia
Helix pomatia
Helix lucorum
トルコのエスカルゴ
Helix lucorum
Helix lucorum

ブルゴーニュのエスカルゴ種は、普通は7~8年生きることができるのだそうで、若いうちは殻の色が濃くて、年をとると色が薄くなっていきます。

下は、魚屋で「ブルゴーニュのエスカルゴ」として売られていたエスカルゴですが、こんなに縞々がはっきりした殻の柄を見ると、この種類のエスカルゴではないと分かるのですけど...。

 



フランスで養殖もされているので使われることが多いのは、「Petit-gris(プチ・グリ)」と呼ばれる種類のエスカルゴです。学名はHelix aspersa aspersa。

Caracol snail Galicia.jpg  Helix aspersa aspersa

こちらの種類のカタツムリも庭などでよく見るのですが、「ブルゴーニュのエスカルゴ」のようには大きくなりません。

大きさの比較を見せる写真を入れたときの日記:
雨あがりに姿を現したエスカルゴ 2006/07/28

プチ・グリは、見た目も美味しそうには見えませんよね? こちらの方が美味しいと言っていたブルゴーニュの3つ星シェフもいたのですが、その方が入手しやすいのでPRしているのではないかと思ってしまいました。

「ブルゴーニュのエスカルゴ」という品種のカタツムリを食べたかったら、自分で捕まえるしかないのではないかな?... この品種のエスカルゴを売っている店がディジョンの町外れにあったので喜んだら、やはり東欧から輸入したエスカルゴを扱っていました。


日本もエスカルゴが売られているのですが、フランスのように品種にはこだわっていない感じがしました。 「ブルゴーニュ産」という言い方もありましたが、あいまいですね...。
エスカルゴを楽天市場で検索してみる


ブルゴーニュのエスカルゴ(Helix pomatia)は、見るからにおいしそうに見えます。これを捕まえて料理してみたことがあるのですが、下ごしらえが残酷な作業なのので、2度としたいとは思いません! でも、本物のエスカルゴは、絶妙な味なのであります。

今年は「私が作るわよ~♪」という人が現れたので、材料提供のためにエスカルゴ狩りに協力することにしました。 7月1日がエスカルゴ狩りの解禁日でした。

続き:  エスカルゴを料理してくれる人が現れたので、捕まえる


追記(2014年7月)

イタリア在住者のブログ「イタリア・絵に描ける珠玉の町・村 ・ そしてもろもろ!」に、イタリアで撮影されたカタツムリの写真が入っていました。正しく「ブルゴーニュのエスカルゴ」と呼ばれる品種のカタツムリ! 入れたコメントのお返事で、イタリアでもエスカルゴ料理があることなど、色々な発見をさせていただきました♪:
☆  ・・・ 標高1000m、 森林とアルプス植物園 その1 追記
フランス文化のルーツが分かるので私にはとても興味深いブログで、しばしばコメントのやりとりで盛り上がっています。

ブログ内リンク:
★ 目次: エスカルゴについて書いた記事

外部リンク:
Escargot de bourgogne, Helix pomatia
L'escargot de Bourgogne


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2014/07/06
ブルゴーニュワインの中で最高級のワインができる地域は、ニュイ・サン・ジョルジュ市の周辺のコート・ド・ニュイ(Côtes de Nuits)、ボーヌ市の周辺のコート・ド・ボーヌ(Côte de Beaune)です。

飛びぬけて高価な価格で売られるロマネ・コンティの畑はコート・ド・ニュイに属します。




コート・ド・ボーヌを襲った雹

前回の日記「まともに雨が降らない今年の異常気象」に書いたロマネ・コンティの畑を見た翌日の朝、コート・ド・ボーヌのブドウ畑に雹が降って被害を出したというニュースが流れていました。

全国ニュースだったので、よほど大きな被害だったらしい。局地的に雹が降ったので、区画によって10%から90%の被害があったとの報道でした。

6月28日の午後7時ころに雹が降り、ムルソー、ポマール、ヴォルネー、サントネーの畑で被害が大きかったようです。この地域では、ここ3年連続で雹にやられているのだそう。

この日はボーヌ市に近いところに泊まっていたので、ブドウ畑を見に行くことにしました。

私のお気に入りの銘柄ポマールの畑を見てみたかったのですが、とりあえずオート・コート・ド・ボーヌという標高の高い部分のブドウ畑を通ったので車を降りてみました。

わぁ~、これは全滅だぞ~ という憐れな姿になっていました!



この畑では、今年のブドウ収穫は無理でしょうね...。
来年用の芽もやられてしまったでしょうから、深刻ですね...。




どのくらいの被害になったのか?

調べてみたら、コート・ド・ボーヌに降った雹の大きさはグリーンピースからクルミの実くらいで、10分足らずの間に降った状態はミサイル攻撃みたいだったのだそう。

降った雹を見せる画像 ↓

 
Nuits-Saint-Georges | Côte-d'Or : la grêle a frappé - Le Bien Public


テニスボールくらいの大きさな雹に降られて、路上駐車していた車のボンネットが凸凹になって廃車にしたと言っていたフランスの友人がいました。このくらいだったら耐えられるかなという大きさには見えますが、柔らかいブドウの葉や実は破壊するくらいに大きい粒ですね...。


この日に雹が降ってきたのを見せる動画 ↓

その日に私が友人たちと呑気に昼食をとっていたヴォルネー村の位置を見せる地図に続いて、雹が降ってきた庭を見せる映像です。


Vignobles dévastés par la grêle Le moral en prend un coup


ブドウ畑の雹の被害を見たあとに行ってみなかった、私がお気に入りにしているブルゴーニュ赤ワイン「ポマール」のブドウ畑の被害 を見せる動画 ↓


Dégâts causés par la grêle à Pommard

ブドウの実に糖分が出るためには葉が必要なのに、破れてしまっているので致命的。雹に叩かれた実は腐ってしまうので、ブドウの木が病気が発生する可能性がある。

ブドウ栽培者たちは、被害があった畑に早急にヘリコプターで亜硫酸を散布するように県庁に依頼したのだそうです。収穫が少ないほかに、薬剤を撒くとは嬉しくない話しですね...。この地域で無農薬でブドウ栽培している畑も、ヘリコプターで散布されたら風にのって農薬が流れて来てしまうではないですか? どうなるのだろう?...

この地域では、10月になるまではブドウの収穫ができないだろうと言っています。 気温が高くて作物の成長が早いと思っていた春だったのですが、そうなりますか...。


近代的な雹対策装置とは?

コート・ド・ボーヌに雹が降った夕方、私はボーヌの町から山に入って20キロくらいのところにいました。夕方に雲行きが悪くなって雨が降り出しました。この感じだと雹が降ってもおかしくないと思ったのですが、私がいたところでは雨が降っただけ。

ブドウ畑に雹が降らないかと心配をしていました。 すると、地元の人は、最近のブドウ畑にはantigrêleと呼ぶ雹対策装置を使っているから大丈夫、とおっしゃる。

近代的な雹対策装置って、どんなのだろう? 探してみたら、動画が出てきました。

火を焚く装置で人工的な雲のようなものを上空に作り、雹を小さくすることができるので、地上に落ちてくるときには雨になる、というシステムのようです。

その装置を見せる動画がありました ↓


Pluies de grêle nombreux dégâts pour les viticulteurs malgré le dispositif anti-grêle


今回の被害があったコート・ド・ボーヌでも使っていて、この装置のおかげで被害が小さくなったのかもしれませんが、やはり完璧な装置ではないようですね...。

このような雹対策装置は、ボルドーやコート・ド・ローヌにはすでに普及していて、ブルゴーニュでも南部で使い始めていたようです。現在のところ、ブルゴーニュでは9,000ヘクタールを雹対策装置でがカバーしていて、それにかかった費用は95,000ユーロとのこと。

もっと装置の数を増やすにはお金がかかるのが問題なのだそうですが、フランスの農家は驚くほど高価なトラクターを何台も持っているのを考えると、それほど大した出費ではないと思ってしまうのだけど...。

雹対策装置には色々なタイプのものがあるようで、もっと大がかりな装置もありました。

シャンパーニュ地方のブドウ畑で見た装置をブログで書いていて、これは旧式なものだと思ってたのですが、ひょっとしたら、今でも使っているものだったのかな?...


フランスのブドウ畑で見た奇怪な装置 2007/09/08


雹から作物を守る方法として、フランスの果樹園では、屋根のようなネットを張る方式がよく行われているそうです。そう言われれば、南仏などでそういう畑を見たことがありました。太陽の熱を吸収するためか、鳥に果実を食べられるのを避けるために張ってあるのかと思っていたのですが、雹から守るためだったのかな?...



こういう雹対策幕は、果実として食べるブドウの栽培ではよくやられている方式なのに、ワインにするブドウ畑では行われていないようです。

ワイン用のブドウ畑だとネットを高くして張らないといけないので費用がかかりすぎることもあるし、ブドウ栽培者は点在している畑を持っているので、無事だった畑からの収入で被害を帳消しできるからかもしれないとのこと。


フランスでは日本よりも頻繁に雹が降る感じが私はしていて、その話しを何回もブログに書いていました。日本で雹が降たという記憶がないのですが、少し前には東京でも大量の雹が降っていたようでした。

この日曜日からフランス国内の22県に雷雨注意報がでていて、その中にブルゴーニュのワイン産地であるコート・ドール県とソーヌ・エ・ロワール県も入っています。

3月からまともに雨が降らなかったので、おしめりがあるのは嬉しいですけど、普通に雨が降って欲しい...。



ブログ内リンク:
【ブドウ畑の雹の被害を見たときに書いた記事】
雹の被害にあったコート・シャロレーズのブドウ畑 2011/07/3
2004年の寒い夏 2004/08/10

【フランスで見た雹について書いた記事】
雹が降ったので思いついたアイディア 2009/01/20
晴天を喜んだ日だったのに、夕方には雹が降ってきた 2012/04/29

★ 目次: 今年のミレジムは? (ブルゴーニュ・ワイン)
★ 目次: ブドウ畑の作業、ワイン醸造法など
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

外部リンク:
Côte de Beaune : la grêle fait des dégâts dans les vignes
Après la grêle, la désolation des viticulteurs de la côte de Beaune
La région de Beaune a été touchée par de violents orages : des domaines viticoles sont ravagés
Vigne et grêle - Que faire sur vignes grêlées
Filets anti-grêle - Pourquoi n’en voit-on pas plus dans le vignoble français
En Bourgogne, les viticulteurs en guerre contre la grêle
☆ Vignoble beaunois : Au lendemain des averses de grêle, l'heure est au bilan 2014/06/30ニュース
☆ Wikipedia:
ブルゴーニュワイン


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フランスのお酒 (ワインなど)



2014/07/05
ここのところ忙しくしていたので、自然界に目が行っていませんでした。 気がついてみると、日陰がない道に沿って生えている草などは、みごとに枯れています。

3月ころから、ほとんど雨らしい雨が降っていないのです。気温が低ければ緑が残るのですが、」少し前から真夏日の気温になることがあったので、そのときに野原の草が枯れてしまったのだろうと思います。

今は穀物の収穫期で、干し草も刈取りの時期。田舎をドライブしていると、茶色ばかりが目立って美しくありません。

牧場にいる家畜たちも、食べる草が少なくて可愛そう...。



6月末の写真なのですが、まるで真夏のような雰囲気。でも、猛暑になった2003年のときほどではないな...。あのときは、枯草状態がもっとすさまじかったので。

2003年8月中旬に撮影した牧場の写真 ↓

クリックすると、この写真を入れた「2003年の猛暑」の記事が開きます

南仏の町マルセイユから休暇を過ごしにきた友人夫妻が、ブルゴーニュは真夏でも一面が青々としているのを見て驚いていたのを思い出しました。でも、ブルゴーニュでも、こんな風に枯草状態になってしまうこともあるのだ...。この友人たちは、アルプスの山の中に別荘を持っていて、夏の間はそこで避暑生活をしています。

野原が茶色になったブルゴーニュでも、森の中はいつもと同じよう。やはり、雨が少ないだけではなくて、焼けつくような温度になるのが枯草状態にする原因なのでしょうね。

普通のときにブルゴーニュの牧場がどういう風なのかを見せる写真も入れておかないと...。牧場には草が茂っていて、真冬でさえも美しいグリーンの世界なのです。

2010年7月下旬に撮影した、山羊が放牧されている牧場の風景 ↓

クリックすると、この写真を入れた「ヤギたちの住む村」の記事が開きます


夏至の火祭りは中止

フランスの夏の風物詩に、サン・ジャンの火祭り(Feux de la Saint-Jean)があります。6月24日がサン・ジャン(聖ヨハネ)の日で、その頃に大きな火を燃して祝う祭りが行われます。

夜空に大きな火を燃すのを見るのは楽しいのですが、最近は火災の危険があるイベントをするところは少なくなりました。

昨年の火祭りについて書いた記事:

サン・ジャンの火祭り、いろいろ... 2013/07/06

今年は、小高い丘の上にある村で行われるサン・ジャンの火祭りに行こうと計画し、イベントに参加するのを楽しみにしていました。高台から見れば、他のところで火を燃しているのも見えて祭り気分が盛り上がるだろうと期待。

ところが、その村では、県庁からのお達しで、火祭りをするのは禁止されてしまったのでした。主催者たちは、木を集めて準備していたのに... と残念そうでした。

予定通り、祭りの食事会の方は行われて、200人くらいの村人たちが集まっていました。

ここで火を燃すはずだったのだろうと思うところに行ってみると、マッチ一本落としても火がつきそうな枯れ野原の状態。これでは火祭り禁止の通達が出たのも当然だったと思いました。



村のボランティアが作ったJambon braiséと呼ぶメイン料理がおいしかったので、そちらは楽しめました。これでイベント定番のバーベキューか何かだったら、何のために来たのかとがっかりしてしまうところでしたので。

ちなみに、Jambon braisé(ジャンボン・ブレゼ)というのは、豚のもも肉を弱火で蒸し焼きする料理。それを切って食べればハムのようなものなのですが、それをさらにバーベキューで焼くと格段においしくなるのでした。

下の動画のように調理したものをスライスして食べます。


Jambon braisé au feu de bois

動画では4時間焼いて仕上がりと書いてあります。食事会の会場の裏で料理していた人に聞いたら、大鍋に野菜やハーブを入れた水でジャンボン(豚のもも肉)を5時間煮た後、串に刺して回しながら2時間焼いたと言っていました。

夕日が傾き始めて、火が燃され始められるころの時間には、寒くもなくて素晴らしいお天気。それなのに、火祭りがなくて残念。でも、教会を臨む美しい夕焼けを堪能できました。




ロマネ・コンティの畑は?

こんな風に野原が枯れ野になってしまっているとき、ブドウ畑は大丈夫なのだろうか?

ブドウの木は厳しい気候にも耐えられる、むしろその方が良いワインができるのだ、と言われていますけれど...。

サン・ジャンの火を見られなかった1週間後、6月28日にロマネ・コンティの畑に立ち寄ってみました。



乾燥しているせいで、ブドウの木が病気になることはないのでしょうね。とても健康そうに見えました。

それでも、いつもとは違うような気もしてくる...。

最近のブルゴーニュのブドウ畑では、自然に育てることを重視して雑草が生えているのですが、雑草はほとんど生えていないように見えました。雨が降らないせいで畑を耕したあとに雑草が成長しないのか、今の時期は雑草を生やさない時期なのか?... ちゃんと気をつけたことがないので分かりません。

ブドウの実も、もうこんなに大きく育っている時期でしたか...。



他に行ったワイン農家でも、ブドウの木は順調に育っているように見えました。夏に雨が降って実が膨らめば安泰なのだそう。

今年のワインの出来は良いのではないかな、と思ったのですが、ロマネ・コンティの畑を見た翌日に通りかかったコート・ド・ボーヌのブドウ畑は...

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ブログ内リンク:
★ 目次: フランスの祭日・年中行事について書いた日記
★ 目次: 今年のミレジムは? (ブルゴーニュ・ワイン)
★ 目次: ロマネ・コンティのブドウ畑ウオッチング
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★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

外部リンク:
ロマネ・コンティを楽天市場で検索


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2014/07/04
フランスで体調を崩したときは、できるだけ薬は飲まないで、お酒で治療してみることにしています。

私にとって薬代わりになるアルコール飲料は幾つかあるのですが、風邪をひいたときに飲むものについてはすでに書いていました:
風邪気味なのでフランス式たまご酒を飲みました 2005/10/12

今日は、お腹をこわしたときに飲む酒について...。


アニスの酒

これが私には効くと知ったのは、初めてフランスに留学したときでした。

親しくなったホームステイ先の家族と一緒にレストランに昼食を食べに行くことにしていたのですが、私はお腹をこわしていて、食事などは抜きたいくらいだったのです。

奥さんに「困った」と言ったら、「これを飲みなさい」と言ってお酒を出してきました。

アニスで作った、パスティスという食前酒でした。

そんなものは何の役にもたたないと思ったけれど、断るのも悪いので飲みました。

そしたら、言われたように30分後、つまりレストランに向かって出発するときに、私のお腹は普通の状態になってしまったのでした。

不思議な酒...。

それ以来、フランスでお腹の調子を悪くしたときには、アニスの酒を飲むことにしています。

メーカーは色々あります。

パスティスを楽天市場で検索
パスティスはリキュールに分類されていました。甘いお酒ではないのですけどね...。

その後、別の友達が、アニスの酒ならこれを飲めというメーカーを教えてくれたので、もっぱらそれを愛飲しています。

実を言って、アニスというハーブの、香りというか味というかは好きではありません。
でも、薬だから、飲む!

私はフランス料理は好きだし、フランスにいるときは日本料理が恋しくもならないという便利な体なのですが、胃腸はやはりフランス料理向きにできていないらしい。さらに、フランスの硬水を私の胃袋は受けつけない。それで、お腹をこわすことが非常に多いのです。

それで旅行に出るときには、アニスの酒を持って行くのは必需品になりました。頭痛がするなどというのは我慢すれば良いのですが、旅行中に下痢しているのは最も困る...。 持っていなくても、フランス国内旅行なら、カフェなどには必ずパスティスがおいてあるので便利ではあります。

エジプト3週間旅行をしたときには、絶対にお腹をこわすだろうと思ったのですが、持っていったアニス酒を毎日飲んでいたおかげで全く問題がありませんでした。

ところで、パスティス、ないしアニスの酒と呼ばれるものは、冷水を加えて薄めて飲むのですが、薬として飲むときにはストレートが最も効きます。

カフェで注文してそれをやるときには、周りの人に「お腹をこわしておりまして...」と言い訳します。だって、ストレートで飲んだらアル中だと思われてしまいますから! でも、フランスでは、これが下痢を止めるというのは知られているらしくて、言い訳すると、みんな納得してくれます。

私がアニスの酒はこれと決めたのは、ブルゴーニュのお隣にあるフランシュ・コンテ地方で醸造されているPontarlier-Anisというものです。有名ブランドのパスティスは色々なものが入っているけれど、これは添加物なしに純粋にアニスで作られている酒だと聞きました。

醸造所のサイトを見ると、原料はAnis Vert (グリーン・アニス、学名 Pimpinella anisum)の種と、厳選した植物で作られているとのこと。


アルコール度数が高い酒にかかる税金

アルコールの度数が高いアルコール飲料は、特別に酒税が高いのだと聞いていました。

例えば、ワインを作るときにブドウを絞ったカスで、「マール」というブランデーが作れます。ブルゴーニュワインの場合は、マール・ド・ブルゴーニュという質の良いブランデーができます。 買い付けに行くワイン農家では、自分用に作っているのをおすそわけしてくれる程度。余り作らないのです。なぜ作らないのかを聞いたとき、売れる値段の8割だか9割だかは国に治めることになるので馬鹿らしいからだ、と答えられました。

私が愛飲しているPontarlier-Anisのアルコール分は45度。少し前、このアニスの飲料を作っている醸造所に行ったとき、商品価格のうち、幾らが酒税に相当するのかが書いてあったので確認できました。

販売価格のうち、64.4 %が国に収める金額となっていました。ワイン農家が80~90%と言っていたのはオーバーだったのかな?... でも、生産者価格が安いとそうなるのかもしれない。

 

このアニス酒1リットル入りのボトルのお値段は、1本21.40ユーロのボトル。そのうちの13.78ユーロは国が取ってしまうのだ、と示しています。

1ユーロ143円で計算すると、1本3,060円。もしも税金がなかったら、1,090円で買えてしまえるわけですか...。

上に入れた図に書いてあることを表にしてみます。

価格構成要素金額販売価格に
占める割合
税抜き価格 7.62 €35.6 %
① 強い酒に対する消費権 7.73 €36.1 %
② アルコール分18度以上の酒に対する社会保障分担金 2.48 €11.6 %
③ 付加価値税(TVA) 20% 3.57 €16.7 %
販売価格 21.40 € 
※販売価格のうち、国に収める金額13.78 €64.4 %


の「Alcool fort(強い酒)」というのは、アルコール分が18度以上のものを指すようです。

の社会保障の分担金というのがよく分からない。製造メーカーとして支払っている社会保険料がボトル1本に対してこうなっている、というのかとも思ったのですが、強いお酒が対象なので特別についている支払なのでしょうね。強い酒を飲むと病気になって健康保険財政を苦しめるから、という罰金(?)みたいなものなのでしょうか?...

の付加価値税(TVA)というのは、税抜き価格に対してかかっているのではなくて、それに①と②を足した金額にかかっているのですね。つまり、アルコール分が強い酒でなければ、メーカーの出す価格に20%かかるだけなわけですが、強い酒だとさらに税金が大きくなるわけなのだ...。

日本でもアルコール度数が高い酒には高い酒税が課せられるのですが、フランスほどにはいっていない気がします。


フランスの酒でも、日本で買った方が安い場合もある

フランスの商品を日本で買うと、2倍や3倍の値段になっていることが多いです。特に、チーズは、飛行機で輸送する必要があるからだと思いますが、笑ってしまいたくなるほど小さなチーズに高い値段をつけて売っています。

でも、アルコール度が高いお酒はそうではないと感じています。

日本にいるときにフランス産のアルコール飲料を買うことがあるので、フランスで買う価格と、日本での販売価格を比較してみることがあります。日本で買った方がかえって安いか、同じくらいの場合があるから面白いのです。

日本で買った方が安いというケースは、アルコール度が高い酒か、販売価格が高いために税金が大きくなっている酒だと感じます。日本に無税で輸出されて、日本で税金が課せられるので、フランスと日本での酒税の差が出るからではないでしょうか?

過去にも、そんなことを書いていました:
あがり続けるユーロを見て、コニャックを日本で買うべきかと迷う 2006/12/05
コニャックの不思議 【その1】 2005/09/08
ブルゴーニュのブドウ畑: (2) ロマネ・コンティ 2008/09/12
ブーズロン村で、ロマネ・コンティのドメーヌを探す 2010/02/23


カルヴァドスで販売価格を検証してみる

フランスのお酒を日本で買った方が安くなるかを気にしたのは、フランスに旅行に来る友人がカルヴァドスを買おうと思っていると相談してきたからでした。

カルヴァドスとは、りんごで作ったブランデー。つまり、アルコール度が高いので酒税が大きいはず。

友達の旅行ではカルヴァドスの産地に行くわけではないので、日本では手に入らない小規模生産の、安くておいしいカルヴァドスが手に入るわけがない。日本のディスカウントショップで買った方が安いか同じくらいだろうから、重いボトルをお土産として持ち帰るのは馬鹿らしいのではないか、と答えてしまいました。

もちろん、海外旅行者は免税手続きができるのですが、免税店での商品価格は高くなっているので、免税にしてもらっても大した特にはならない。普通の店で買い物をすれば、お酒1本のために免税手続き用の用紙を作ってはくれないので、酒税込みの料金で買うことになります。

日本で買った方が面倒がないのは確か。でも、日本で買った方が安いと言ってしまうのは間違っていないかなと思って、同じ商品をフランスと日本のネットショップ価格を比較してみます。

本場のペイ・ドージュ地区のカルヴァドスの日本での商品価格 (安い順)


日本の値段は楽天市場で最も安い価格を出しているところを入れました。フランスの値段は、フランスのネットショップからピックアップしているので、一番安いかどうかは分かりません。換算は、1ユーロ=143円でしました。
ブラー・グランソラージュ
日本の価格:
2,344円

フランスの価格:
34.20ユーロ
(4,890円)

日本で買うと半額!
シャトー・ド・ブルイユ
8年
日本の価格:
5,138 円

フランスの価格:
43.50ユーロ
(6,220円)
シャトー・ド・ブルイユ
フィーヌ 
(5年もの) 
日本の価格:
4,320 円

フランスの価格:
25.50ユーロ
(3,650円)

どのメーカーのカルヴァドスを買ったら良いか聞かれたら、シャトー・ド・ブルイユ(Château du Breuil)と答えるつもりでした。 1年前に友達の家で飲んで気に入ったメーカーで、そのときのことをブログにも書いていました:
ガレージセールに行ってシャンパンを飲む 2013/06/14

フランスで買った方が得なケースもありますが、大した差はないですね...。



ブログ内リンク:
フラヴィニーのアニス、カロリング朝の教会 2011/09/01
マール・ド・ブルゴーニュという蒸留酒 2006/06/12
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

外部リンク:
☆ 財務省: 酒税の税率
お酒の税金-酒税法
☆ Wikipedia: アニス
☆ Wikipedia: パスティス


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