| Login |
2014/08/21
この夏の寒さは、1956年以来なのだとニュースで言っていました。まだ8月なのでサマーセーターでいるのですが、やはり毛糸のセーターを着ないといけないかな...。 少なくとも、夏服は全て洗濯して、タンスにしまうべきかもしれない。

まだ夏休みのシーズンなのですけどね...。

昨日は、みんなで昼食を一緒にするからと急に声がかかり、作りかけていた料理を仕上げて持って行きました。家庭菜園でとれた野菜が、自分のも、いただき物もあり余っているので、それを無くすには良い機会ではないですか?♪

近所の人の庭のテーブルを囲んだのは10人くらい。バーベキューもすんで、食後酒タイムになると家に帰る人も出てきたのですが、どこからともなく来る人も座ったりするので、結局いつも10人くらいいた、という感じでした。

午後7時ころになると、またお腹がすきだしたので夕食が始まりました。この段階で家の中に入ろうと提案する人も出たのですが、この家は、高齢の男性が一人で住んでいる小さな家だし、浴室の工事をしていて家の中はゴチャゴチャ。

それで、庭に座り続けました。

お開きになったのは午後11時半。たんだん冷え込みが激しくなってきて、バーベキューの残り火で暖をとっていたくらいでは間に合わない。

誰かが温度計を見て言いました。
「5度だよ~!」

全員が冬のジャケットを羽織っていましたが、若くもないのに、無茶なことをしてしまった...。


ジロール茸のシーズン

森で採れるジロールというキノコ(Girolle: アンズダケ)のシーズンは7月になったら訪れるはずなのに、異常気象のおかげで、8月になってから、ようやく見つけたと友人たちが言うようになりました。

朝市でジロール茸を売っているのを見ると、遠くから運ばれたらしくて元気がないものばかり。今年は1回か2回しか買っていなかったように思います。

近所の人が採ったジロルのおすそ分けをいただくのは3回目、というときに記念撮影。 やはり、採りたては新鮮でおいしそうに見えます。

 

右側は洗った状態。左のは、貴重な小粒のものを丁寧に洗わなければ、という状態。

8月に入ってからいただいた2回のジロールは、プレゼントでしたが、今回は近所の人にお金を払いました。3キロ半をいただいて、お支払は50ユーロ。1キロ約2,000円というところですね。

ジロールは、そんなに高かったっけ?... と思いました。

日本で食べようとしたら幾らになるのかと調べてみたら、生のジロルを空輸したものが1キロ9,396円ですって!  やはり、私が払った金額は安かった♪...、と喜ぶ単細胞の私!


フランスでは、野生のキノコはフランス産が好まれています。東欧から輸入されたキノコはフランス産より2倍も3倍も安いのですが、チェルノブイリ原発事故による放射能汚染が収まっていないので敬遠されるのです。

でも、日本ではそれほど気にしないように思えました。

上に入れたジロールの説明では、原産国は欧州・北米・北アフリカ・トルコと書かれているだけ。

下に入れるのは、「今期フランス産が入荷しました♪」と書いてあるのですが、お値段は上のとほとんど変わりがないではありませんか?


ジロール茸を楽天市場で検索


ジロール茸は、1キロどのくらいのお値段?

ジロール茸を3キロ半もらって50ユーロを支払ったとき、お店で買うのと同じくらいのお値段では?... と思いました。でも、今年はたくさんは取れないのでフランス産の値段は高いのかもしれません。

今の相場は1キロ 40ユーロと言われたのだけれど、そんなにするのかな?...

年によっては、たくさん買うことがあるので、そんなに高級食材だとは思っていなかったのです。

3年前の8月下旬、つまり今の時期に、朝市の八百屋さんでジロール茸を買ったことを書いた日記で、そのときの値段をメモしていました。


森のキノコを買う 2011/08/29

質の良いジロールを安く売っていて、1キロ12ユーロ。2キロだと20ユーロになるので、2キロ買った、と書いています。そんな感じだと思うな...。

フランスのネットショップで幾らで売っているかと検索してみたら、朝市で売られているジロールの平均価格は1キロ29ユーロと書いてある新聞記事が出てきました。

「今年はキノコがたくさん生えているので、みんな森で採っていて、朝市で買う人は少ない」などと書いてある。みんな、今年の森にはキノコがあまり生えていないと言っているけどな...。

よく見たら、この新聞記事は、私がメモしていたのと同じ2011年のものでした。しかも、キノコがたくさん生えそうなジュラ県にある朝市のお話し。

なあんだ、古い記事でしたか...。

昨年のブログでも店で売っているジロールの値段をメモしていました:
野生キノコが出回る時期から、やはり今年は異常気象なのだと思った 2013/08/22

1キロ 13.80ユーロ、2キロで25ユーロ、30キロで30ユーロと書いてありました。

そんなに頻繁にメモしていながら、私は物の値段をちっとも覚えていないのだ...。

先日買ったのは3.5キロを50ユーロ。
1キロ 14.29ユーロという計算ですよね。
 
正直いって、森で採った人から直接買ったのに、中間マージンも加算されている店の販売価格より高く売りつけられたのではないかとも思ったのですが、その印象は間違っていなかった。

だって、去年だったら店で3.5キロを35ユーロで買えたのに、それを50ユーロ払っていたことになる。


今年はジロールがそんなに高い相場になっているのだろうか?
さらに検索を続けてみたら、ネットショップがでてきました(こちらです)。

フランス産のジロールが、1キロ 41.15ユーロとなっていました。
なるほど、キノコを売るのをアルバイトにしている人が言っていた相場ですね。

食材の値段を調べようとするとすぐに出てくるネットショップなのですが、いつもお値段が高めだな、とは感じています。

でも、やはり今年は野生のキノコが少なくて、値段が高いのでしょうね...。


今年は、森のキノコはあまり食べられないよう...

木で作られた野菜カゴに入れた3キロ半のジロールをもらった時には、こんなにたくさん、どうする?! と思ったのですが、あっという間になくなりました。

キノコの足を切って(足ではなくて、柄というのが正式な名称のだそう)、フライパンで水分を蒸発させてから料理すると、信じられないくらい少なくなってしまうのです。ジロールが好きな人だったら、一人で1キロくらい軽く食べてしまえると思う。

キノコを森でとって売るのをアルバイトにしている人は、レストランなどからも直接の注文が来ているのだそう。またたくさん採れたら分けてくれると言っていたのですが、あれから2週間近くたつのに、第2回目のおすそわけが届きません。たくさん採れるようになってきたら値段が下がるだろうとも期待していたのに。

彼が得意にしているのはジロール茸なので、森で生えているところを知っているはずなのですけれど...。


追記:
今年のジロール茸は生えるのが遅れただけのようで、このあと9月に入るまで、友人たちから数回おすそわけをいだたきました。

ブログ内リンク:
★ 目次: フランスで食べるキノコ
★ 目次: 今年のミレジムは? (ブルゴーニュ・ワイン)

外部リンク:
Les girolles se vendent 30 euros le kilo sur le marché de Lons-le-Saunier 19/08/2011
☆ Wikipedia: キノコの部位


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


2014/08/18
ブルゴーニュ地方の行政中心地であるディジョン市に、人騒がせなものがあります。

それは何かというと、フクロウ!

ディジョンの旧市街に、13世紀に建立されたノートルダム教会があるのですが、その外壁にフクロウの彫刻が彫られていて、これを願い事をしながら左手でなぜると、その願い事が叶うということになっています。


ディジョンの名物フクロウ 2012/09/08

ここを通る地元の人たちもやりますが、ガイドブックにも書いてあるので、観光客たちもフクロウのお腹をさすっています。


フクロウの彫刻が傷つけられた

ところが、ある日の夜、何者かがハンマーで彫刻を傷つけたというニュースが地元新聞のトップを飾ったことがありました。2001年のことでしたね。

破壊された状態を見てはいなかったのですが、展示会にあった写真を見ると、ここまで叩いてしまったの? という画像でした...。



願い事が叶うと信じてフクロウを撫でた人が、何か悲劇をこうむってしまったら、腹いせにハンマーで叩きたくなるだろうな... と、私は思いました。でも、いくら腹がたったって、ディジョンっ子たちがお守りのようにしていて、何百年も前からある彫刻を傷つけるのは許されることではありませんけど...。


フクロウではなかった?!

ディジョンを騒がせた破壊事件から間もなく、彫刻は依然の状態に復元されました。 とても上手に仕上がっているので、事件を知らなかったら昔のままに見える出来ばえ。

ところが、今日は、この彫刻はchouette(フクロウ)と呼ばれていたけれど、実はhibouだ、というニュースが地元新聞を飾りました。


Dijon : et si la chouette porte-bonheur des Dijonnais était en fait... un hibou ! - Le Bien Public

hibouもフクロウの一種でしょうから、どうでも良いじゃないの?... と思って調べてみたら、日本語でもhibouは「ミミズク」と呼んで、フクロウではないのだと知りました。

フクロウ(chouette)とミミズク(hibou)は、がどう違うのか?...

写真で顔を見比べてみると、全然違うのでした!

Chouette フクロウHibou ミミズク 


ミミズクには、耳のように見える羽がたっている。その羽のことを、フランス語ではaigretteと呼ぶのだそう。

ディジョンのノートルダム教会の外壁に彫られたフクロウはすり減ってはいますが、耳のような部分ははっきりと残っています。何かを見てもしっかりと観察しない私なのですが、それは目にとめていました。

その耳がフクロウではなくてミミズクである証拠だとしたら、もっとずっと前から、違いが判る人が気付いていても良かったではないですか? 私はフクロウとミミズクの違いを知らなかったので、人を責めることはできないですけれど...。

ディジョンの町のシンボルは、フクロウのデザインを使っています。道路にフクロウのマークを埋め込んで、それをたどっていくと主な観光スポットを巡ることができるようになりました。

そのプレートを改めて眺めたら、ちゃんと耳がついていました。このデザインをした人は、これはミミズクだと思わなかったのかな?...


街の観光コースを示すプレートに描かれるデザイン 2011/10/09


ディジョンっ子たちに人気のフクロウは、実はミミズクで、ミミズクの種類の中でもHibou grand-ducだろう、とニュースに書いてありました。

学名はBubo bubo。
右に入れた鳥です。

日本語ではワシミミズクなのですが、フランス語ではgrand ducと呼ぶ品種のミミズク。

中世にあったブルゴーニュ公国の君主はDucなので、それに「偉大な(grand)」と付いているとブルゴーニュ公国の都ディジョンにふさわしい♪

今は絶滅に近い品種だと聞きましたが、ブルゴーニュにも生息しているミミズクです。


フクロウとミミズクの区別ができないのは私だけ?

フクロウとミミズクが違うというのは全く意識していなかった私です。 他の人だって混同するのではないかと思って調べてみたら、シマフクロウというのが出てきました。



耳のようなのがあるのでミミズクなのですが、フクロウという名を与えられています。

実は、ディジョン名物のフクロウはこれだったのではないか?!

... と喜んだのですが、シマフクロウはアジアにしか生息していないらしいので、中世にディジョンで彫刻が彫られるはずはなかった!


◆ ディジョン名物フクロウの近くにある、もう1つのフクロウは?

幸運を呼ぶフクロウの彫刻の近くに、もう1つ観光スポットになっているフクロウがいます。

ノートルダム教会のフクロウが見えるところの道は、「Rue de la Chouette(フクロウ通り)」と呼ばれています。この通りの10番地に15世紀に建てられたMaison Millière(ミリエール館)があり、この屋根の上にフクロウと猫の置物があるのです。


屋根の上にいた動物たち  2009/11/27

地図は、こちら

観光ガイドの人は、こんな風に説明しているのではないかと思います。

この家にはきれいな奥さんを持った商人が住んでいました。フランス語でフクロウ(chouette)には「素敵な女性」という意味もあります。それで、フクロウを屋根の上に置き、それを見張る猫を配置したのです。

この屋根の上のフクロウは落ちてしまい、何年もそのままだったのですが、ようやく屋根をふき替えて、この夏に置物も戻ってきました。

その時の地元新聞のニュース:
la maison Millière retrouve ses animaux mystérieux 06/07/2014

このページに入っている写真アルバムで、屋根の上に置くフクロウと猫が大きな写真で見れます。それで確かめてみると、こちらのフクロウにも耳のようなものがあり、つまりは、こちらもミミズクの姿なのでした!

屋根の上にフクロウと猫を配置したのは20世紀になってからだったそうです。すぐ近くの教会の外壁にフクロウがいるので、それを真似して作ったのではないかという気もします。

ともかく、この界隈はフクロウで有名ですし、ディジョン市もフクロウと呼ぶ観光コースを作っているのですから、今さらながらミミズクと呼ぶようにはならないと思います。

ともかく、口語で「chouette(フクロウ)」には、感じが良い、素敵、美しいなど、良い意味があります。「ミミズク(Hibou)」にはそんな意味はないので、町のシンボルにするには適していないように感じます。 

フクロウの方が家の煙突に巣を作ってしまうくらい親しみのある鳥なのに対して、ミミズクは野生性が強いので親しみを持みのある鳥ではありません。似たような鳥だったら、やはりフクロウと呼んでしまうのではないかな?...


日本人は真面目

東京の池袋がフクロウをシンボルにしているのを思い出しました。 あれは、本当にフクロウだったのだろうか?... ひょっとして、耳をつけていたのでは?...

画像を検索したら、でてきました。

 
[池袋駅東口] いけふくろう

耳がないから、ちゃんとフクロウですね...。日本人は几帳面です!♪

でも、お地蔵さんみたいに寂しげに見えてしまうのですけど...。やはり、耳をつけた方が可愛いのではないでしょうか?


追記:
少したってからディジョン市に行ったので、フクロウを見てきました:
フクロウ? ミミズク? カモ? ハト?... 2014/09/05

 シリーズ記事: ディジョンの観光


ブログ内リンク:
★ 目次: ブルゴーニュの古都ディジョンの観光スポットや特産品など

外部リンク:
Dijon, si proche de l'univers d'Harry Potter
Le hibou et la chouette en héraldique


にほんブログ村 旅行ブログ フランス旅行へ
にほんブログ村


カテゴリー: 動物 | Comment (10) | Top
この記事のURL | Rédiger
2014/08/17
先日、友人夫婦から夕食に招待されていました。ところが朝起きると胃が痛い。今さら行かないというわけにもいかないので出かけました。

おつまみにベビートマトが並んでいました。胃が痛いときには酸味の強いものを避けるので、それはパスしてサラミソーセージの方に手を伸ばす。

前菜が出てきたら、またトマト。トマトのタルトでした。 でも、上手にできていたので食べやすかった。

メイン料理、チーズの後に出てきたデザートはアイスクリーム。胃の調子が悪いときに冷たいものは食べたくないので、「もうお腹がいっぱい」と言って断る。


体調が良くしてくれたお酒

食後酒タイムになると、ご主人がバスクのリキュールがあるからと言って出してきました。彼はバスク地方の出身なのです。



他にも食後酒のチョイスはあったのですが、珍しいものに手が伸びる私。

IZARRA(イザラ)というリキュールを味見してみることにしました。

緑色が強すぎて美味しそうには見えなかったのですが、意外に心地よい味。

甘くてまろやかなので、胃酸過多だったらしい私の胃が調子良くなったみたい。それで、おかわりを所望。

飲んでいるうちに、胃が痛かったのが治まってきてしまいました。

薬は飲まないで、できるだけ酒で治療している私。胃酸過多には、こういう甘いリキュールが効くらしいと発見しました。

「胃が痛いのがすっかり治まっちゃった♪」と言ったものだから、ご主人がボトルを持って帰るように勧めました。でも、故郷が懐かしくて入手したのでしょうから、それをいただいたら申し訳ないではないですか。

薬草の甘い酒なら家にもあるはずだから、こういうのが胃に良いと分かっただけで十分。そう答えて、お土産をいただくのはご辞退しました。

良く知られているシャルトリューズ修道院のリキュールChartreuseのようなものではないかと聞いたら、そうだとおっしゃる。

それなら、私も戸棚に残っているような気がします。

ふだん、あまり甘いリキュールは飲まないので、買っても残ってしまっていることが多いのです。

シャルトリューズのと同じなのかな?

説明を見ようと思って、ボトルの裏側を見てみました。

ものすごく小さな文字でぎっしり書かれている。どうしてこんなに小さく書くの?!



やわらiPhoneを取り出して、虫眼鏡のアプリを開いて文字を読もうとしたのだけど、やっぱり見えない!


IZARRA(イザラ)って、どんなリキュール?

後日、インターネットで調べてみました。

スペインと国境に国境を接するフランス側のバスク地方のお酒で、バスクではよく飲まれるリキュールなのだそうです。

Izarraイザラ)はバスク語で、「星」の意味があるのだそう。確かにボトルのラベルには星のマークがありました。 バスク人が話すバスク語は、世界の中で他に類似した言語がない「孤立した言語」なのだと聞いていたのですが、本当ですね。イザラと星は結びつきません。

バスク出身の友人に「日本語も他の言語には似ていないのだ」と言って、誰かバスク語を研究している日本人もいると付け加えたら、バスク語の分厚い辞書を持っているから貸してあげると言われたのですが、断りました。私は勉強した3か国語さえもマスターしていないのだから、バスク語にまでは手をだせません!


メーカーでは、3種類のイズラを作っているのだそうです。

http://www.izarra.fr/verte-jaune-et-54.php 
Nos bouteilles verte, jaune et 54 - Izarra

  • Izarra Verte (グリーン・イザラ): 16種類の珍しい植物とスパイスを使用。ペパーミントがきいている。
  • Izarra Jaune(イエロー・イザラ) : 13種類の植物とスパイスを使用。フレッシュな蜂蜜がきいている。
  • Izarra 54(イザラ54);: 1910年代のグリーン・イザラの製法で作られている。アルコール54度。

私が飲んだのはグリーン・イズラですね。これが最もポピュラーなようでした。

それほど昔からあった酒ではないのでした。1904年に植物学者ジョセフ・グラトー(Joseph Grattau) がバスク地方でリキュールを作ったのが始まり。ただちに評判を呼び、1912年に大きな醸造所をバイヨンヌ市に建設したとのこと。 

アーネスト・ヘミングウェイは、初期の作品『日はまた昇る(1926年)』の中にイズラが登場させているそうです。お気に入りの飲み物だったようです。

イザラは、カクテルによく使われるリキュールのようでした。

1929年には、パリのカクテルコンクールで、イズラを使った「Et moi, je te dis… Maud 」が名誉大賞を獲得していました。このカクテルの名前は、どう訳すの? 「そして私、君に言うよ... モード」。

「Je te dis... M」とくると、Merdeではないかと思ってしまうのは私だけかな?... 「Je te dis merde!」は「幸運を祈るよ」と言いたいときに使われるのですが、直訳したらとんでもない単語なので、カクテルの名前にはしないだろうな...。

モードとは何かと思ったら、このカクテルを作った人の名前がMaud Loty(Loti)という名の人が作ったからという記述がありました。 昔の有名な女優さんの名前なのですよね。彼女が作ったのではなくて、彼女の名前を付けたのではないかとも思うけれど、そんなことは気にしない。

ちなみに、そのカクテルの調合はこうなっていました:
 - イエロー・イザラ 2 cl
 - マラスキーノ(マラスカ種サクランボのリキュール) 1.5 cl
 - アルマニャック 4 cl

この調合でカクテルを作ってみた人は、少しマラスキーノが強すぎるけれど、香りがあって美味しいと報告していました。

そういえば、カクテルって、久しく飲んでいないな...。

ブログ内リンク:
★ 目次: 薬として飲める酒、症状を回復する食べ物
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

外部リンク:
☆ オフィシャルサイト: Izarra
☆ Wikipedia: イザラ
バスクのリキュール・イザラと星
Et moi, je te dis… Maud
La Maud de l’entre deux guerres


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へにほんブログ村にほんブログ村 トラコミュ フランスのお酒 (ワインなど)へ
フランスのお酒 (ワインなど)



2014/08/16
もう2カ月も前のこと。クラシック音楽のコンサートに行って、演奏が始まるのを待っていたら、次々に舞台にあがってくる人たちがいて、こんなシーンができました。



「En grève」と書いた幕を持っているので、ストだとわかる。
えぇ~! コンサートを妨害して中止にするって言うの?!...

ピアノの横に立って、ちょっとふてくされてポケットに手を入れいる男性が演説を始めました。

フランスにいるんだな... と思う瞬間。

パリで地下鉄に乗ったときにも、突然演説を始める人たちに出会います。「お財布を盗まれてしまって無賃乗車をしているので寄付してください」とか、「子どもが何人もいるのに、生活費に困っている...」とか、みごとに演説なさる。

フランス人って、全員が俳優になれるのではないかと思ってしまう。そういうのに私は白々しくなるのですけど、ちゃんと小銭をあげている人たちがいるので、またまた驚きます。

フランス共和国の標語は、自由、平等、博愛だった、なんて思い出す...。



友達と道を歩いていて物乞いから呼び止められたとき、うまいことを言うと友人はご機嫌になって、かなりの金額を恵んでいたことがありました。びっくりするくらい良い台詞を言う人がいるのです。

つまり、彼らは単なる物乞いではなくて、上手に気持ちを引き付けるテクニックを持つ芸人なんだろうな...。

最近は東欧から来たらしい乞食もよく見かけるのですが、彼らの場合は言葉にハンディキャップがある。うまいことは言えないので、ただ物乞いをするだけ。となると、小銭をあげる人は殆どいないだろうと思ってしまうのですが、それしかすることがないからか、続けているようです。


アンテルミタン

いや、舞台に登場した人たちのことを、都会で出会う物乞いと一緒にしたら、叱られます!

彼らは「アンテルミタンintermittent))」、正確に言えば「スペクタクルのアンテルミタン(intermittent du spectacle)」、と呼ばれる職業についている人たちなのです。

ショービジネスの世界で、仕事がない時期には社会保険で所得を保障される権利を獲得している不定期労働者たちのことを「アンテルミタン(断続的)」と呼びます。

コンサートに行った時期は、アンテルミタンに対する失業保険制度の見直しを行うことになったので、彼らは権利を獲得できる人たちが大幅に減ってしまうとして反対運動をおこしたのでした。全国各地でストをおこしていて、有名なアヴィニョン演劇祭も開催されなくなるかもしれない、とニュースで騒いでいました。

このシステムが私にはすんなり分かりません。この際、少し調べてみました。

所得を失業保険で補って生活できるアンテルミタンの身分が認められるのは、次のような職業だそうです。

俳優、ダンサー、振付師、キャバレーの芸人、大道芸人など。それから、舞台・映画・テレビなどで音響・照明などを担当する技術者も含まれます。

1年中働くわけにはいかないし、練習しているときは労働時間としてはカウントされないでしょうし、サラリーマンのように年最低5週間の有給休暇もないので、働かない時期は失業保険の収入を与えるというシステムなのでしょうね。

こういう特殊な職業に対する失業保険制度ができたのは1936年。当初は、映画産業の技術者や管理者のために作られた制度だったそうですが、現在ではアンテルミタンの数がどんどん増えてしまった。1989年には5万人だったのに、2013年には25万人に増加していたとのこと。それで、失業保険の財源も厳しくなったようです。

ただし、上に書いた職業をする人たちなら全てアンテルミタンとして優遇されるというのではなく、最低限の時間は働いているなどの条件があります。

政府サイトに、アンテルミタンの失業保険を計算する方法が出ていました:
Comment sont calculées les allocations chômage des intermittents du spectacle ? 2014/07/21情報

過去6.5カ月間、技術者は6カ月間に、507時間(3カ月半に相当)の労働を行ったことを証明できる場合にアンテルミタンとなることができるそうです。つまり、実働時間が半分くらいあれば良いということかな?...

何を労働時間と認めるか認めないか、上限額などもあって、複雑。自分には全く関係ないことなので、読む気にはなりませんでした...。


◆ 過去にもアンテルミタンのデモに出会っていた

アンテルミタンのデモには、過去にも何回か出会っています。人が集まるイベントでやるので目立つのです。 さらに、演じることが商売の人たちがやっているので、デモも演劇的で、派手になる。

遠くまで出かけた音楽フェスティバルのときは、大々的なアンテルミタンのデモの年だったので、機動隊の車がたくさんいて、怖くなる雰囲気でした。そのときは、こんなところで写真を撮ったら連行されると思ったので、記録はなし。

写真アルバムを探してみたら、2003年の夏に旅行したときのものが出てきました。古城を舞台にして寸劇を見せるというイベントに行ったときの写真。



城の入口に、「生きたアンテルミタンなしにはスペクタクルはない」などと書いてあるので、アトラクションは無いのかとがっかりしたのですが、垂れ幕をバックにして演劇をしていました。



楽しむための見世物なのに、デモの垂れ幕をバックにやられると違和感でいっぱいになるのですが...。


アンテルミタンになった友達

友人関係の中にも、アンテルミタンをやっている女性がいます。兄弟の中で一番仲が良かった弟が、幸せいっぱいだったはずなのに自殺してしまってから人生を考え直し、一流企業の会社勤めを辞めて、昔からやりたかった俳優になることにしたのでした。

フランスで俳優をやろうとしたら、非常に厳しいと思います。なにしろ、フランス人たちは、ふつ~うの人でも人前で演じてしまうのですから。

知人が納屋で開いた誕生パーティーのときに撮った写真
この写真を入れた記事: フランス人は笑い話が好き 2008/10/12

彼女の新しい俳優業が大成功したとは思えません。台詞を覚えるのは得意なのだそう。始めたことには小さな舞台で立っているのを見たのですが、俳優を職業にしようとしたら、特別な才能がないと日の目を見れないと思います。

地方テレビ局は地域でおこったことを何でも報道するので、演劇のイベントがあると彼女が出てくるのではないかと期待するのですが、出てこない...。一昨年だったかに、ある町で行われたイベントに行ったら、彼女の姿を見つけました。仲間たちとアトラクションをしていて、ガールスカウトの恰好をしておどけて大通りを練り歩いていました。もう50代後半なので、見てしまったのが悪かったような気まずさを私は覚えましたが、演劇が好きな人たちは別の感覚を持っているのでしょうね。

ともかく、昔から夢だった演劇の世界で、アンテルミタンという立場で、会社勤めしていたころと同じくらいの収入を確保できる制度は良いと思います。日本で演劇をやりたい若者たちは、定職を持って昼間は働いて、夜に練習するとかいう厳しい生活を強いられると聞いていますので...。


フランスは、やはりカルチャーを大切にする国なのかな?...

アンテルミタンというのは「断続的」という意味です。こういう仕事をしている人たちは、サラリーマンのように通勤して毎月の給料が入ってくるわけではない。だから仕事がないときには収入を保障してあげようというのは分かります。

でも、私はなぜショービジネス関係だけに与えられているの?... と思ってしまう。

だって、他の職種でも、フリーランスで働いている限り、仕事がない時期があるではないですか? 例えば、通訳、翻訳、本の挿絵を描く仕事とか、色々あると思うのです。

俳優さんは練習するときの時間が労働時間としてカウントされないと言いますが、フリーランスで通訳の人は、仕事を請け負ったら出てきそうな単語を予習します。テーマも理解していないと訳せないので、これも調べる。フランス語同時通訳者のブースを訪れたとき、事前に読む資料が段ボール1箱くらいあるのでびっくりしたことがありました。確かに、英語などでは通訳の仕事が多いので自分の専門を決めておけるでしょうが、それ以外の言語では同時通訳者の数も少ないので、どんな分野も請け負わなければならないのでしょうね。

そういう仕事をしていても、フランスでは仕事がないときに失業手当があるのかどうかは調べていないので分かりません。なさそうに思うのですけど、フランスは福祉国家なのであるのかもしれない...。

さらに拡張して考えたら、注文が入ってこない時期は収入がない会社を経営している人もいるではないですか? でも、それは事業主なのだから社会保護する必要はないか...。

アンテルミタンのように所得を保障する制度があるのはフランスだけなのだそうです。文化の国にするという政策がフランスにはあるからなのでしょうね。

フランス人を見ていると、日本人ほどには美術館やコンサートには行かないと感じるのですけど...。日本人の場合、美術やクラシック音楽に特に興味をもっていない人でも、話題になったらでかけます。フランス人は、自分の趣味でなかったら、お金を払ってまで行きません。

ショービジネスの世界だけでアンテルミタンとしての失業保険をもらえる制度が理解できない、と友人に話したら、演劇には興味がない人なのに、当然与えるべき保護だと返事されました。

そう言われると、私は酷い条件で働いているという僻みでアンテルミタンの人たちを羨んでいるからの発言なのだろうな... と反省。

アンテルミタンのシステムが問題になるのは、テレビ局などがこの制度を利用して、常時必要な照明係りなどをアンテルミタンとして雇って、月の半分だけ報酬を払い、残りの半分は失業保険で収入を得させているような例なのだそう。それから、高い出演料をとっている俳優が、しっかりと失業保険ももらっていることなども問題なのだ、と説明されました。


ストが多い国、フランス...

夏に入ってから、国鉄のストが誘引になり、パリのタクシーがストを始めて、それから色々な職種でストが行われました。 友達が日本からフランスに来る時期だったので、ストにぶつかったら旅行は目茶目茶になるだろうと思って、ニュースをハラハラして見ていました。

その友達もタッチの差でストを潜り抜けてフランス旅行をし、無事に日本に帰った後、もうストは収まったのだろうと思ったら、まだ長期ストを続けていたSNCM(Société nationale Corse Méditerranée)がニュースに登場しました。

マルセイユの港とコルシカ島を結ぶフェリーの会社です。なぜ経営悪化になったかという理由の一つに、この会社から乗客を奪ったイタリアのフェリーと比較すると、船員が優遇されすぎているというのがありました。従業員数も多いし、1年のうち、船に乗る仕事を6カ月間すると、6カ月の有給休暇がもらえるのですって。

Jean Nicoli et Corse SNCM

この会社のフェリーにはコルシカ島に行ったときに乗ったのですが、確かにスタッフの数が多いなと思いました。行きの船はクリスマスイブの日だったので、食事の前にシャンパンでカクテルパーティーを開いてくれました。こんな日に船に乗る人は非常に少なかったので、まるで従業員のパーティーに参加させていただいたような気分でした。

これだけ働かなくても生活が保障される国の仕組みができていて、それでも国の経済がなんとか沈没しないでいるのは凄いと思います。もっとも、フランスの友人たちは、「フランスはもうだめだ」と口癖のように言っていますが。でも、日本の方が危なっかしい船に乗っているのではないかな?...

外部リンク:
☆ Service-public.fr: Comment sont calculées les allocations chômage des intermittents du spectacle ?
☆ Wikipédia: Intermittent du spectacle
山田ひろ美のフランス演劇レポート
アヴィニョン演劇祭のストライキについて:理解するための3つの問いと個人的見解
☆ 文化庁: 諸外国の文化政策に関する調査研究
SNCMの長期ストライキが終結。
☆ 日本経済新聞: アベノミクスに試練 GDP失速で(社説) 2014/8/15

内部リンク:
日本は弱者が生きるには不利な国...  2014/01/28


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


2014/08/13
ログハウスのような小屋が広い芝生や木々があるだけの土地を持っている友人がいて、夏になるとそこに友人たちが集まって食事をします。

いちおう敷地には囲いがありますが、テラスにテーブルがしつらえてあるだけ。なのでピクニックをしているような気楽な雰囲気が楽しめるのです。庭の片隅には ペタンクができるように整備したところができているので、食事の後にはペタンクをするのが習慣になっています。

日曜日の昼前に電話がかかってきて、1時に小屋に集まるから来ないかと誘われました。少し前にそこで食事会を開いたときは、ものすごい大雨になって、屋根付きのテラスになど座っていられないので、小屋の中に逃げ込みました。

この日も雨が降りそうだったのですが、せっかく声をかけてきてくれたので行くことにしました。

何か食べ物を持って行こうと思って冷蔵庫を開けて探して、簡単に料理をしてから出かけました。声をかけてきてくれた人は、いつも集まる人数の5倍くらいの肉を用意してくるので、ワインくらい持っていけば良いとは思ったのですが。

私が持って行くことにしたのは、サラダにするサヤインゲン、ムール貝の白ワイン煮、ミラベルのタルト、ワイン4本。

ピクニックのような食事会

到着すると、大きなバーベキュー装置では薪が燃えていました。

参加者の1人は野菜作りの達人。トマトをたくさん持ってきていたので、私の茹でたサヤインゲンは欲しい人にもらってもらうことにしました。サヤインゲンはヘタを取るのに手間がかかるので、食べられる状態にして持って行ったのは喜ばれたようです。

小さなトマトなどをおつまみにしてアペリティフを飲み、そろそろ食事を始めようということになりました。

色々な種類のトマトを入れたサラダ。私はトマトは苦手なのですが、家庭菜園で育てたのだけは美味しくいただけます。




メロンまで育ったのだそう。

 

余り甘くないのだとご本人は申し訳なさそうにしていたのですが、市販されているメロンより遥かに良い味がしていました。ほめたので、帰りにはお土産として残りのメロンをいただきまた♪


この後、ハム・ソーセージなどの前菜がたくさん出てきたのを見て、ムール貝のワイン煮なんていらなかったな... などと反省。でも、作ってしまったのだから、出します!

まず注目を集めたのは、朝に森でとったというキノコ。左側の鍋です。




◆ 森で採った珍しいキノコ

樫の木の足元にある、とても大きなキノコで、その日は5キロくらい採れてしまったのだそう。みんな、珍しいせいもあってか、美味しいを連発していました。

「シャネル」という名前のキノコだと言っていたのですが、インターネットで検索してもそれらしきものは出てきませんでした。地元の人たちの言葉なのでしょう。

他の招待客も私も、食べたのは初めというキノコでした。珍しいと言うより、食べられるキノコだと知らない人が多いから食べる機会が少ないのではないかな...。写真も見せてもらったのですが、森で見たことがあるようなキノコでした。

名前が分からないので、説明に使っていたように思う「touffe(分けつする植物)」という単語と画像から検索してみました。

これではないかと思いました ↓



Grifola frondosa、Polypore en touffes、Poule des boisなどと呼ばれるキノコとしてWikipediaに入っていた画像です。

日本ではマイタケと呼ばれると説明されていました。

そう言われれば、歯ごたえと味がマイタケに似ていました。

Polypore en ombelleと呼ばれるキノコにも似ているようにも見えたのですが、マイタケと呼ばれるキノコを森でとった人の報告を読んだら、話しが非常に似ているのです。「森の雌鶏」と呼ばれるのも、大きな株になって生えているからなのですね。5分間で3株とって、それが3.5キロもあったのだそう。

この次会ったときには、このキノコの別の名前を聞いてみようっと。というか、学名も言われと思うのですが、覚えなかった...。


ムール貝のワイン煮

私が持って行ったムール貝は好評でした。バーベキューに土鍋をのせて調理できるのか心配していたのですが、ちゃんと火が通りますね。

この日も土鍋が気に入られてしまって、この次に日本から来るときに持ってきて、と言われてしまいました。 でも、土鍋って重いし、割れる心配もしなければならないので、友人たち全員に持ってきてあげることなんてできないのだけど...。

我ながらこの日のムール貝の白ワイン蒸しは、いつになく美味しいと思ったので、どう作ったかをメモしておきます。

材料
  • AOP ブショーのムール貝: 1リットル
  • ブルゴーニュ白ワイン(マコン・シャルネー): カップ1杯
  • シイタケ: 小さなもの10個
  • ズッキーニ: 小さなもの1本
  • フェンネル: 1かけら
  • 新玉ねぎ: ごく小さなもの1個
  • ベビートマト: おつまみで残っていたもの数個
  • 昆布
  • しょう油
  • 塩、コショウ
  • AOP エスプレット (トウガラシ) パウダー
その場にあったものを入れたというだけのレシピです。もともと、定番料理ではない限り、私は毎回レシピを変えてしまいます。調べたレシピも、そのまま作りたくなく思ってしまう...。

この日は今まで作ったムール貝のワイン煮の中で一番おいしくできてしまったので、どこに原因があったか考えてみました。

バーベキューで土鍋に火が入るかどうか不安だったので、入れるものに少し火を通しておくことにしました。

下ごしらえ
  1. ズッキーニを薄くスライスしてから、オーブンで軽く焼いた。
  2. シイタケ(小さなものを丸ごと)をフライパンで乾煎りして、最後に醤油を少したらした。
  3. 昆布だしを少し作り、そこにみじん切りにしたフェンネルと小さな玉ねぎを入れ、ほんの少し煮た。
  4. 土鍋にムール貝を入れ、出汁、ワイン、調味料などを入れて持っていった。
  5. 火にかけるまえに、ベビートマトが残っていたので、それも丸ごと数個を加えてみた。

それだけの料理。なぜこの日はやたらに美味しかったのかな?...

ムール貝はフランス産のブショーが好きなので、それしか買ったことがありません。普通に水代わりに飲む安い白ワインはいつもあるので、それを料理に使っています。いつもと違うとしたら、それ以外に使ったものが良かったはず。

昆布だしとか、しょう油の隠し味が良かったのかな? 今回はシイタケ、それから、エスプレットも入れてみていました。エスプレットがきいていたかもしれない。朝市のビオ農家で買った小さなフェンネルも、非常に質が良かったとは言える。

あぁ、大きな違いがありました。普通は材料を鍋に入れたらすぐに調理するのですけど、この日は貝にワインを入れて放置していました。食前酒や前菜を食べていた2時間は放置していたことになります。貝がワインを飲んで命を引き取ってしまったのが幸いした?...

ともかく、ムール貝は美味しかった。残っていたから使ったムール貝は1リットルだけだったので(フランスで1人前の量)、モタモタしていると皆に平らげられてしまう。写真を撮るのはここまでにしました。


バーベキューが焼きあがったころ、また雨になりました。今年の8月は本当に雨が多い! 太陽が隠れれば途端に寒くなる。みんな車のトランクからコートを取り出して着ました。小屋は小さくて皆で入ったら食事はできないので、寒くても外で食事するしかないのです。

今日はペタンクができないかと思っていたのですが、チーズに続いて、デザート2種類を食べたりして長々と食事をしている間に雨は止んでくれました。昼食が終わった午後5時ころからペタンク開始。シャンパンが用意され、各自グラスを持ってペタンクのためのスペースへ移動。

最近の私は、なぜかボールを上手に投げられる「ときがある」ので、ペタンクが気に入っています。でも、この日は2対1で負けてしまった...。

ブログ内リンク:
★ 目次: フランスで食べるキノコ
★ 目次: ムール貝について書いた記事
★ 目次: 夏の野菜 ズッキーニについて書いた日記
★ 目次: レシピ、調理法、テーブルウエアについて書いた記事
★ シリーズ記事目次: フランスで「スープ」と呼ばれる料理、土鍋
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記

外部リンク:
3 kilos 500, moins de 5 minutes !
Champignons étranges
polypore en touffes, poule des bois, grifola frondosa
Découverte d’un champignon rare  [Le Journal de Saône et Loire]


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


2014/08/12
家庭菜園での野菜収穫が本格的になってきました。

豆ができない枝豆

私が日本から持ってきた種の枝豆は、フランスには無いものなので、友人たちの人気を集めています。

 

前にも大豆をフランスで育ててみたことがあって、この葉は何の野菜だろうと、いつも野菜作りの達人と自称している人たちから聞かれていました。

どうやって食べるの? と聞かれて、グリーンピースみたいに食べるけれど、もっと美味しいのだ、と説明。でも、グリーンピースは鞘からだして茹でるけど、枝豆は鞘ごと茹でるのだと思い出して、慌てて調理法を付け加える。

入れた写真は1カ月前に撮影したものなので、今はもっと大きくなっています。

花は咲いたのですけど、いつになったら豆になるのかな?... ひょっとして、葉ばかり立派に大きくなるのって良くないのかもしれない。 野菜栽培には全く音痴の私。でも、種から葉が元気に伸びたのは喜んでおります。以前に種を蒔いたときは、土地が貧しかったのか、哀れな姿だったので、この育ち方は立派です♪
 
フランス人たちに枝豆を食べさせて、美味しいでしょう~? と自慢したいのだけれど...。


サヤインゲンが豊作すぎる

ここのところ、収穫と下ごしらえに戦っているのはサヤインゲン。 ある日、時間を測ってみたら、収穫2時間、ヘタ取り2時間、茹でるのに2時間でした。3日~5日おきに行くだけなので(雨が降ると畑にはいかないため)、やっていられますが。



自営業をやめた近所の人が、使わない土地7ヘクタールにトラクターを入れて耕したので、そこを使わせてもらっています。畑を使いたいという希望者は少なかったらしくて、半分は雑草が生えたまま。

そんなに育たないだろうと思ってたくさんサヤインゲンの種を蒔いたら、元気に育ってしまったのでした...。

ご近所に分けてあげたいけど、みんな家庭菜園を持っているので、定番のインゲン豆なんて希少価値が薄いので遠慮。それに、近所の親しい人に家に持って行くと、おつまみ付きで食前酒をごちそうになって、おしゃべりがはずむと「ごはんを食べていらっしゃいな」になって、とても時間がかかってしまうので、これも避けたい...。

ときどきは1キロくらい欲しいと言ってくれる人がいるので助かります。家庭菜園では無農薬なので、店で売っているのと違って美味しいと言われると嬉しい。

友人たちは口をそろえて、サヤインゲンを冷凍にして保存すると不味いとアドバイスしています。だからといって、みんながしているように瓶詰の保存食を作るのも面倒だし、冬だからといって瓶詰の野菜なんかを食べたくないので作る気が進まない。


それで、せっせと、毎日、食べております。
朝食はとらないので、昼食と夕食には絶対にサヤインゲンを食べる!

といって、いつも同じ味で食べるのは辛い。食べるたびに何かしら趣向を凝らして、味と見た目が違うサヤインゲンにしています。

冷たいまま食べるには、毎回ソースを変えるサラダ(他に何か野菜を入れたりしてバリエーションをつける)、日本風に胡麻和え。炒めものも色々。オムレツもグリーンピースの形にしたサヤインゲン入りにしてしまう。

魚のカルパッチョに添える野菜も、サヤインゲンにしてしまいました ↓

 

写真を眺めると、厚ぼったく切っているのがばれてしまいますね...。

サヤインゲン入りカルパッチョなんて変な料理ですが、フランスでイタリア式のドレッシングというやり方(フランスのように混ぜてドレッシングを作らないで、同じものをかけるだけ)が良くあって、けっこう美味しかったです。

ちなみに、この写真を撮ったのは、「刺身用マグロ」というに初めてであって食べてみたからでした。刺身用といってもトロではなかったのですが、筋がなくていつも普通に買っているマグロよりずっと美味しかったのでした。


巨大なカボチャ

近所の人たちからもいただくので、食べきれないほどの野菜をひたすら消化する毎日...。

変わったものをいただくのは嬉しいですが、こんな大きなのをどうやって食べるの? と言いたくなるようなもいただきました。

ご近所の家の畑でとれた巨大がカボチャです ↓



フランスのカボチャには色々な名前があるのですが、これはCitrouilleと呼んでいたように思います。なんだか美味しくなさそうに見える。そもそも、大きすぎますよ...。くり抜いてハロウィンの飾りにするカボチャなのでしょうが、食べられると言われました。

黄色いので庭に落ちた満月のようだったのですが、1週間くらいたったら橙色に変わってきました。 


この日曜日は、友人たちが食事会を開くというので行ったのですが、ここでもまた、野菜畑で収穫した産物がたくさん出てきました。

続きへ: 持ちよりの食事会で食べたもの

ブログ内リンク:
フランス人はサヤインゲンを緑色に煮ない 2006/07/20
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記

外部リンク:
フランスの南瓜(かぼちゃ)いろいろ


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


2014/08/11
今年のフランスの8月はやたらに寒い、と皆が言っています。 暖炉に火を燃さないといられないような寒い日があるわけでもないし、強い日差しが注ぐこともあるので、もっと寒い夏があったと私は思うのだけれど...。

ただし、普通なら乾燥している時期なのに、今年は雨ばかり降っていて、太陽がほんの少ししかでないから寒い、と言えるのは確か。 8月上旬といったら、本来なら夏のさかりのはずですから。

1週間前くらいから、燕たちが電線に並んでいるのが目につくようになりました。昨日の朝は、外がやかましいので窓をあけてみると、ツバメの大群!



電線にはずら~っと並んでいるだけではなく、それ以上の数のツバメが空を飛び交っている...。

こういう状態になると、ツバメたちは南の国に飛び立つ準備をしている時期なのだそう。出発前の点呼をとっているな、と思っていると、ある日、気がつくと、もういなくなっていた、ということになります。


まだ8月に入ったばかりなので、例年よりり早すぎる気がする。いつもは、8月末とか、9月に入ってからだったのではないかな?...

前回の日記「ジャン・フェラのシャンソン「ふるさとの山」に見る日仏文化の違い」を書きながらツバメの生態について調べたのですが、フランスでは飛び立つのが9月末で、日本では10月と書かれていました。

やっぱり、今年は早すぎるのでは?...

ブログで燕のことを書いていたかと調べてみたら、8月中旬に巣にいる赤ちゃんを見て、そんな時期に巣立ちできない状態でいても大丈夫なのか心配したことを書いていました。

フラヴィニーのアニス、カロリング朝の教会 2011/09/01

あと、2006年にはじめてツバメを見たのは4月20日で、春が来たと喜んだ、と記録していました。

ツバメについて書いたのは、そのくらいだったようです。花が咲きだす時期を記録していたのですが、ツバメに注目した方その年の天候がわかるだろうな...。


鳥が飛び交う怖いシーン

窓から見えたツバメたちの騒ぎぶりは異常に見えました。

日本でだったら、地震がやってくると思ったはず。ここでは地震の心配はないものの、燕たちが飛び交っているのを見ていたら、これからすぐに厳しい寒さが来てしまいそうな恐怖感さえ覚えてきました...。

もっとも、今までは家の中からはツバメが電線に並ぶのは見えなかったので、こんなに大群になるのには気がついていなかっただけかもしれません。去年に近所の家で広い庭にあった木々を伐採したので、燕たちが集まる場所が変わり、止まる電線が変わったと近所の人たちが言っていました。

うまいタイミングでツバメの写真が撮れなかったのですが、窓から見える空には百羽くらいいたと思います。 ツバメだから良いけれど、これがカラスだったら、もうヒッチコックの世界でした! 

ヒッチコックの映画は怖いので見たことがありませんが、あのカラスの場面があるのは何という映画だったかと調べてみたら、邦題は「鳥」でした。


前回の日記で、「ラ・モンターニュ」というシャンソンの題名をそのまま訳して「山」にしたら短すぎるので、日本語の題名は「ふるさとの山」にしたのだろうと書いたのですが、「鳥」でも題名にできてしまうのですね。


ともかく、映画の題名は「カラス」ではなかったのでした...。

ワープロを使うようになってから、すっかり漢字を忘れてしまっているので確認。
とり      カラス 

日本語に比べると、フランスはなんであんなに小さい字で書くのだろうと思っていたのですが、このくらい大きくしないと日本語は読み分けられない...。私の目が悪いだけかもしれないけれど...。

過去の日記:
フランス人は、小さな活字でも平気なの?… 2010/11/12


アルフレッド・ヒッチコックの「鳥」の原題は「The Birds」、フランス語では「Les Oiseaux」となっていました。意訳はしていなくて、みな同じ題名なのですね。

でも、日本語では複数形を出せないので、「鳥」としてしまうと、1羽の可愛い小鳥のお話しかとも受け取れてしまう難点があるけどな...。 いや、そういうお話しなら「鳥」などというぶっきら棒な題名はつけないので、やはり邦題を付けた人は考えたのでしょうね。

 鳥 [DVD]


今年のブドウ収穫はいつ?

これではブドウの実も膨らまないだろうな...。

少し前に行ったワイン農家では、収穫をいつにすると話していたっけかな?... 頻繁に買い付けに行く農家なので、ワインの試飲をするというより、ワイン飲み放題でおしゃべりをするという感じになるので、何を話したか忘れてしまった...。



この日は夕方に行ったので、山羊チーズやソーセージなどのおつまみも用意してくれていました。

減農薬で、ブドウは完熟してからしか収穫しない農家なので、近所のブドウ畑より1週間くらいブドウ収穫は遅れるのだとのことでした。それだから白ワインに酸味が少ないので気に入っていので、デイリーワインにしています。

このドメーヌで一番高いのは、ブルゴーニュ南部のマコネの最高白ワインのプイィ・フュィッセ。11ユーロと12.50ユーロ(約1,500~1,800円)のがありました。

日本で飲もうとすると、3,000円くらいから、という感じでしょうか。
3倍にはならないのかな?...

プイィ・フュィッセを楽天市場で検索


今年のブドウ収穫はいつになるのかインターネットで調べてみたら、ブルゴーニュ地方では9月10日頃から始まるとのこと。

ブルゴーニュ地方で今年必要としている季節労働者は7,000人あまりで(そのうち4,000人がコート・ドール県)、募集サイトが並んでいました。

毎年のことですが、季節労働者を確保するのが難しいというのがニュースになっています。不景気なので賃金を高くすれば人が集まるはずなのですが、失業保険でもらえるのと同じくらいしか払ってもらえないので、働くだけ損になるのだそうです。

ブルゴーニュでもボージョレーでも、例年より10日くらいブドウの収穫が早まるようです。ボージョレーではbotrytis (灰色かび病)が発生したところがあるものの、ブドウの健康状態は良いとのこと。収穫量もまあまあ。ただし、コート・ドール県とソーヌ・エ・ロワール県で6月28日に降った雹の被害が出た地域(6,000ヘクタール)では、収穫量が下がるとのこと。

今年は春から異常気象だったのですが、それほど悪い影響はなかったような...。 収穫まで、まだ1カ月あるので、どうなるかわかりません。ツバメたちが慌てているみたいに見えてしまったので、なんとなく不安。

ブドウの心配をしないでも、私自身まだ夏を楽しみたい。天気が回復してくれるのを期待しているのですが、長期天気予報を見ると、最高気温が30度には上りそうにはなくて、20度を切る日もある。

8月中旬になると、夏は終わりだな... という感じになるのが常なのですが、今年は8月に入ったらそうなったという感じですね...。


追記 (2014/09/09):
9月に入ったら、夏がやってきたという天気になりました。ツバメもまだ旅立っていません。

ブログ内リンク:
コート・ド・ボーヌを襲った雹の被害 2014/07/06
★ 目次: 今年のミレジムは? (ブルゴーニュ・ワイン)
★ 目次: ドメーヌ訪問記
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

外部リンク:
Bourgogne : plus de 7 000 offres d’emploi sont proposées pour les vendanges
Vendanges 2014 : Les prévisions région par région


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


カテゴリー: 四季、自然 | Comment (0) | Top
この記事のURL | Rédiger
2014/08/10
前回の日記「フランスの戦後の農業史を見せるドキュメンタリー番組」に入れた動画を見ながら、気になったシャンソンがありました。

戦後の近代化が進んだフランスで、農村から都市への人口が流れ出した場面のバックに流れていた曲です。

農業が近代化・大規模化したために農村の経済が急変して、農村では生き残れなくなった若者たちがパリに出て行った姿を映した暗い場面に、ぴったりと合ったノスタルジックなメロディー...。

シャンソンには詳しくない私でも知っている曲。
題名を思い出せないので歌詞の一部で検索すると、出てきました。


La montagne / ふるさとの山

私が好きなシャンソン歌手ジャン・フェラJean Ferrat: 1930~2010年)の代表的なヒット曲の1つで、「La Montagne(ラ・モンターニュ)」 と題された曲でした。

この曲がリリースされたのは1964年。その翌年に彼がミュージックホールで歌ったときの記録映像も出てきました。



ずっと後の録画のようですが、YouTubeで再生回数が100万を軽く超していたのは、こちら:
La montagne - Jean Ferrat


日本でも歌われているシャンソンなのかと調べてみたら、古賀力訳詞「ふるさとの山」という題名で、色々な歌手が歌っている動画が出てきました。


ふるさとの山/LA MONTAGNE 奥田晶子

日本でもヒットした曲のようです。ジャン・フェラの曲としては、この曲が最も有名であるという記述もありました。

でも、フランス語と日本語では歌詞の内容が違いすぎる!...
どうしてなのかを考えてみたくなりました。


詩を訳すのは非常に難しいのだけれど...

フランス人が言ったことを私が日本人に訳すと、やたらに長くなります。「ひとこと言っただけなのに、なんでそんなに長々と訳しているの?」と言われたことが何度もありました。

でも、言い訳をします。文化が異なる国同士だと、対応する単語がない場合もある。単純に置き換えられる日本語があっても、日本には存在しないもののことだったら、それが何であるかを説明する必要がある。裏の意味で言っている場合には、そのことも加えないと意味が伝わらない...。

話しながら訳すのだったら、原文の10倍もしゃべっていると文句を言われる程度で済みますが、詩を訳すとなったらそうはいきません。まして、それが歌われるのだとしたら、メロディーの雰囲気にも合わせた言葉を選ばなければならない。

歌詞の翻訳は大変な作業だろうと思います。

明治時代にはフランス文学を翻訳した優れた文学者たちが日本にいました。日本語として美しい言葉。単なる翻訳者ではなくて、作品を作りなおしてしまうほどの能力がある文学者と呼ぶべきでしょう。


このシャンソンの題名は、フランス語では「La Montagne(ラ・モンターニュ)」です。これをそのまま 「山(やま)」としたら、短すぎてしまりがない。歌の内容を汲んで「ふるさとの山」としたのはお見事だと思いました。

この曲の中には、山岳地帯で生きた老人のしぐさ、農村の生活、食べ物、都会がどんなところなのかなど、フランス人でないと分からないような単語や表現がゴロゴロ入っています。ですので、訳された古賀力さんは、日本人にも伝わるイメージの世界に描き直す必要があると考えられたのだろうと思います。

でも、ここまで変えてしまう理由があったのだろうか、と思ってしまう箇所があるので、どうにも気になりました...。


歌詞の違いを比較

どこがどう違うと私に見えたのか、結論から始めます。私にはフランス語の詩を読み取ることは難しすぎるとお断りしておかなければなりませんが、私なりに受け取ったフランス語の詩と、日本語の歌詞(古賀力訳詩)との違いを表にしてみます。

イメージ日本語訳フランス語
故郷を
捨てる理由
都会への憧れ生活費を稼ぐ手段
都会生活への妄想
山の生活の
魅力と欠点
美しい山、森
土のにおい
のどかな陽だまり
うまい水、せせらぎ
花が咲き乱れている
小鳥、こだま
豊かな自然
ぶどう栽培
素朴な人、老人
放置されたブドウ畑
美しい山、森
老人たち(エレガントではないが、美味しい食べ物を味わっている。辛い仕事も耐えて、気高く生きる。不味いワインを飲んでいても長寿)

僅かばかりの家畜を飼育し、良い年もあれば、悪い年もある農業を営む
バカンスがない
娯楽がない
放棄されたブドウ畑
都会生活の
魅力と欠点

モダンなカフェテリア
ジャズに酔いしれる

モダンなアパートに住む
気楽なサラリーマン生活

美味しい食べ物
安物だがモダンな家具
映画館

低所得者用の福祉的集合住宅に住む
警官か役人になり、年金生活を始められるのを楽しみに待つ生活
不味い食べ物

原詩では山の生活と都会生活には長所と欠点が描きだされているのですが、日本語の歌詞では山の生活も、都会の生活も良いことづくめになっていました。

原詩では、都会に憧れて故郷を捨てるのだけれど、都会で待っているのはしがないサラリーマン生活。山の生活には魅力があるという風になっています。ところが、訳詞の方では、都会生活は魅力的だけれど、山の生活にも良いところがあるのだ、と訴えている...。

この曲を作詞・作曲したジャン・フェラは1930年生まれ。ユダヤ人家庭に生まれ、父親はナチスに連行され、強制収容所で亡くなっています。共産主義作家のアラゴンに傾倒し、政治の批判もし、弱者に暖かい目を向ける人間愛に満ちたシンガーソングライターでした。

この曲は、故郷を捨てなければならなかった若者への共感を歌っているように私には思えました。3回繰り返されるリフレーンにそれを強く感じるのですが、その部分は日本語では消えてしまっています。日本では、主張があるシャンソンはヒットしないという配慮からなのでしょうか?


フランス語と日本語の歌詞の比較

[続きを読む  Lire la suite...]


2014/08/08
この春にテレビで見て良いドキュメンタリーだと思ったテレビ番組を思い出し、再びYouTubeに入っていた動画を見直しました。

Adieu paysans』と題されていました。

Adieuとは、永遠の別れのときに言う「さようなら」。
Paysans(ペイザン)とは、農民、百姓(お百姓さん)。

普通に「農業者」を指す言葉としてはagriculteurなどがありますが、「ペイザン」という言葉には、昔のフランスにたくさんいた多品目栽培の小規模農家のイメージがあります。この番組が『お百姓さん、永遠にさようなら』とも訳せる題名にしたのは、何千年もの間フランスの文化を支えてきた昔ながらのペイザンが、戦後に消滅していく過程を見せるドキュメンタリーだったからです。

小規模経営の農業者ペイザンが消えていったのは、第二次再選後の近代化の波によったものでした。それが、わずか一世代で転換した。その歴史を昔の映像で見せています。

終戦直後の食糧難の時代から始まります。戦後、農業の近代化と大規模経営が推し進められたことによって、農民の生活は変わり、農村が昔の姿を失っていった経緯が語られます。1980年代に入って、昔のフランスの良さを取り戻そうという動きがでてきたところで終わっています。


ドキュメンタリーの最後の言葉は、「私たち全てはペイザンなのだ」。

「フランス人のルーツは農民」とは、フランスでよく耳にする表現です。日本だって、江戸時代くらいまでは農民の割合が非常に高かったと思うのですが、日本人がそういう言い方をするのは聞いたことがありません。


私が知ったフランスは、この番組が描いた後の時代からでした。話しには聞いていた色々なことを、昔の映像で見ることができたので、とても興味深かったです。今の私が見ている農業者は、この激動期を生き残ってきた人たちなのでした。

今のフランスの農業者を見ると、家が一軒買えてしまえるほど高額なトラクターを何台も持っている大規模経営農家が目立ち、補助金で優遇された職業と思ってしまうのですが、それはフランス政府が戦後にした意図的な農業政策の結果だと知ることができました。

その政策が進行する中で、昔ながらに牛や馬を使って、自給自足の生活をしながら余った農産物を売るというような、貧しいけれど人間らしい生き方をしていたペイザンたちは淘汰されていったのでした...。

喉を詰まらせて、涙をこらえながらインタビューに答えているお百姓さんが痛ましかったです。機械化・近代化を進められてやってきたけれど、それがない時代に農業をしていた父親の方がよほど良い暮らしをしていた。機械を買うための借金、農薬や化学肥料を買う費用で苦しくなり、結局、働く時間は同じで、収入が増えるわけでもなかった。他の仕事をやれと言われたって、この年では無理だ...。

農家の数は激減し、昔の農業に必要だった鍛冶屋などの職業も農村からは消える。職を求めて都会に出ていく人たち...。


世の中を良くするためには何が良いのかを考えさせられます...。

ドキュメンタリーは1980年代に入ったところで終わっていますが、その後も農業者の苦悩は終わったわけではないのは、最近のニュースでも話題になっています。戦後のフランスは大規模経営にする農業政策や農作物の相場で翻弄されたのですが、今では大量に農産物を仕入れる巨大スーパー企業が価格を牛耳っていますから...。

時代の流れには逆らえないということでしょうか?...

それでも、番組の最後で描いた明るい兆しは育っている感じはします。減農薬や有機農業の必要性が注目され、小規模農家を支援する消費者運動も活発になってきています。フランス人は、政治を批判したり、時代の流れに逆らう反骨精神が、少なくとも日本人以上にはあると感じます。


ドキュメンタリー番組 Adieu paysans

フランス語がお分かりにならない方にも興味深い映像ではないでしょうか? 100年もたっていない時代なのに、今日のフランスからは想像できない光景がでてきます。

フランス人の顔つきも違うのです。厳しい生活に刻まれた皺があるにしても、めったに見られなくなった純粋で素朴な表情にしても...。


Adieu paysans

農村から都市に働きに出ていく人々を映し出す場面で、バックに流れるシャンソンが気になったので調べてみました。農村から都市への人口流出は日本にもあるのですが、このシャンソンの日本語の歌詞と比較すると、日本とフランスの違いが見えるので面白かったからです。

それについては、次の日記で書きました:
ジャン・フェラのシャンソン「ふるさとの山」に見る日仏文化の違い


ドキュメンタリーで語られていること

ドキュメンタリーで語られていたことのアウトラインを書きだしてみたので入れます。

[続きを読む  Lire la suite...]


カテゴリー: 歴史 | Comment (0) | Top
この記事のURL | Rédiger
2014/08/07
前回の日記「小さな村でする農村活性化運動」に書いたイベントで、見たこともない植物を売っている人がいました。


不思議な植物...

これです ↓



あつぼったい葉です。

最近のシェフたちに注目されている食材なのだそう。

葉をとって食べてみるように勧められました。

「何の味がしますか?」と聞いてくる。

う~ん、確かに知っている味です。でも、すぐには思いつきませんでした。

なんと、生牡蠣を口に入れたときの味なのです! びっくりしました。

とても育てるのが難しいのだそう。日が当たるか当たらないかなどで、鉢をうごかしながら育てているのだそう。珍しいので買おうかと思ったけれど、どうせすぐに枯らしてしまうだろうと思って止めました。

Mertensia maritima、15ユーロと書いてあります。

これが何の植物なのか調べてみました。 Mertensie maritime


オイスターリーフ

Mertensia maritimaというのは学名で、Mertensie maritimeというのがフランス語名のようなのですが、フランスでも学名の方が使われているようでした。

フランス情報では、ともかく水をたくさんやって育てるのがコツだとありました。

生で食べても良いし、魚料理などに加熱しても使える。さらにビネガーにつけて保存もできるのだそうです。

学名はMertensia maritima。 これさえ分かれば、日本語名がでてくる。
こんな呼び名がついていました:
  • ハマベンケイソウ (浜弁慶草)
  • エゾルリソウ (蝦夷瑠璃草)



不思議なことに、日本語情報では牡蠣の味がするとは出てきません。日本では食材としてはほとんど注目されていないみたい。日本語情報で出てきたのは、外国で出会ったという紹介がほとんど。

この植物は、英語ではoysterleaf、oysterplant、sea bluebellsなどと呼ばれているようでした。

オイスターリーフという名前が良いですね。フランス語でも「huître végétale (植物の牡蠣)」とも呼ばれるようでした。


「ハマベンケイソウ」と呼ばずに「オイスターリーフ」という名前で情報を検索したら出てくるのでは?



なるほど、牡蠣との関係が出てきたのですが、どうやって食べるかなどはほとんど紹介されていません。

考えてみたら、日本では牡蠣は珍しくないので、なにも葉を食べて味わう必要はないのかもしれない。でも、肉や魚を食べない精進料理などでは珍重されても良いのではないか、と思うのだけれどな...。

ハマベンケイソウ、エゾルリソウ、オイスターリーフを楽天市場で検索

ブログ内リンク:
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ

外部リンク:
☆ Wikipédia: Mertensie maritime
ハマベンケイソウ Mertensia maritima subsp. asiatica
Huitre végétale – Comment la cultiver et idées recettes


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ 
にほんブログ村
にほんブログ村 グルメブログ フランス料理(グルメ)へ 
にほんブログ村