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2014/12/29
旅行していると、たまらなく好きな音楽を聞きたくなることがあります。でも、最近は便利。禁断症状になる前に、iPhoneに入れた音楽が聞けますから。

昔は、旅先でつけたラジオからクラシック音楽が流れてくると、涙を浮かべてしまうほど感激したものでした。雑音だらけなのに、それでも嬉しい。

不思議に思います。ほんの少しでも調子が外れて歌われたり、演奏されたりすると、たまらなく耐え難い私なのに、ああいう悪条件の音楽には耐えられるのですから。

音楽というのは、第一にリズム、全体として調和がとれていることが大事なのかな...。それさえしっかりしていれば、頭の中で音楽を再構成して、実際に聞いている曲をおぎなって鑑賞できる。

ところで、無人島に何を持っていくかと聞かれたり、音楽を聞くのは1曲だけにせよと言われたりしたら、私には迷わず選ぶ曲があります。

無人島で音楽を聞くとなったら、手で回す蓄音機とレコードが必要なのではないかな?... 無人島に何を持って行くかの質問はどうなったかと思って、前回の日記「もしも無人島に住むとしたら、何を持っていく? 」を書きながら調べてみたのでした。

どうせ「もしも」という仮定で考えることなので、電気が通っているかどうかなんて気にしなくて良いみたいですね。だとしたら、私が無人島に持っていく曲に変わりがありません。

無人島に行くことになるまでもなく、音楽を聞きたい衝動にかられたときは、まず、その曲から聞きます。


聞ける曲が1つに制限されたら...

私は、迷わず、ブラームスの『ピアノ協奏曲第2番』を選びます。

好きなのはクラシック音楽で、特に大編成のオーケストラが好きです。楽器としてはピアノが最も好きなのですが、このピアノ協奏曲はピアノ入りの交響曲という感じの作品なので、私には理想的な音楽。

しかも、録音は、これが最高に気に入っています ↓


ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
Brahms: Piano Concerto No. 2
& Grieg: Piano Concerto - ゲザ・アンダ



ピアニストはゲザ・アンダ、ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、録音は1967年。

テンポが非常によくて、ピアノの美しい響きとオーケストラが見事にクライマックスを盛り上げているので、何回聞きなおしても、余りの美しさにゾクゾクしてしまいます。

音楽に飢えているときに聞けば、その曲と初めて出会ったときのように感動して涙ぐんでしまいます。天国にいるような気分。頭の中から嫌なことを一掃してくれる音楽...。

上にリンクしたアマゾンのサイトでは、ほんの少し視聴ができますが、全部入っているサイトもありました:
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 Op.83

無人島にインターネットにつなげるパソコンだけを持っていったとしても、私が一番好きな音楽を聞けてしまうのですね...。すごい時代です。

この曲にほれ込んだときには、片っぱしから色々なレコードを買って聞き比べました。東京にいるときだったので、世界的に有名なピアニストが演奏するコンサートは頻繁にあったので、ブラームスのピアノ協奏曲が演奏されると知れば行っていました。でも、やはり、このピアノ・コンチェルトはゲザ・アンダとカラヤンの共演が最も魂を揺さぶると感じることは揺るぎませんでした。

もちろん、この曲には名盤と言われるものがあったので聞いたのですが、不思議なことに、私がこれだけ気に入っているレコーディングは特に名盤とは呼ばれないでした。ともするとブラームスは重々しくなりすぎてしまうのに、ゲザ・アンダとカラヤンの共演は限りなくロマンチックなので素晴らしいと思うのですけれど...。


14年先立つカラヤンとの共演を発見

ブラームスのピアノ交響曲第2番とゲザ・アンダについてインターネットで検索していたら、私が好きなレコードの14年も前に、ゲザ・アンダとカラヤンの共演のレコーディングがYouTubeに入っていました。

ただし、オーケストラはベルリンフィルではなくて、RAIローマ交響楽団。


Anda & von Karajan - Brahms Concerto No. 2 in B flat Op. 83

ゲザ・アンダは33歳の演奏でしょうか。

YouTubeだから音が悪いということだけではなくて、1954年の録音では繊細な音には録音できなかっただろうと思います。それでも、なかなか美しくて引き込まれました。ただし、私が恍惚状態になってしまう第2楽章の官能的なメロディーは、かなり物足りない...。

YouTubeに入っていたのは、このレコードの演奏だろうと思います ↓


Brahms - Piano Concerto No. 2 op. 83/Mozart - Symphony No. 40 KV 550 (UK Import)

このレコードについての情報

力強くて優しいゲザ・アンダの演奏は同じように美しく感じるのですが、歌い上げるようなロマンチックさに欠けます。やはり、オーケストラがベルリンフィルでない、という違いでしょうか?

ベルリンフィルの演奏を聞いたのは1回だけ。地方都市ディジョンなどに来るのは後にも先にもないから、と音楽好きの友人が強く誘うので、演奏曲目は私が好きではなかったにも係らず行ったのでした。

驚きました。オーケストラのメンバーは、それぞれがソリストのように酔いしれて勝手に演奏しているように見えるのに、それでいて呼吸がぴったりとあっている。東京にいた頃に、カラヤンが指揮するベルリンフィルの演奏を聞きにいってみなかったことを公開しました。みんなが「素晴らしい」というと、なんとなく反発を感じてしまうヘソ曲りの私がいけなかった...。

カラヤンの死を知ったのはギリシャの野外劇場でした。コンサートが始まる前、訃報が告げられて、観客が黙とうをささげるように促されたのです。あれから、もう四半世紀もたってしまっているとは信じられない...。


ゲザ・アンダというピアニスト

一番好きな曲はゲザ・アンダが演奏した録音と決めているわりには、このピアニストにこだわってはいませんでした。

調べてみると、Wikipediaには「アンダ・ゲーザ」として項目ができていました。

あれ、あれ、私は名前を間違って覚えていた?...

でも、そこからのリンクは、英語もフランス語もGéza Anda

彼はハンガリア人で、ハンガリアの名前の書き方だと、姓が先にきてAnda Gézaなのだそうです。つまり、やはりアンダが苗字。

1921年、ブタペスト生まれ。二十歳になったばかりの頃にスイスに亡命し(1943年)、スイス国籍を獲得していました。1976年にチューリッヒで亡くなったとのこと。まだまだ演奏を続けられる年齢だったのに...。



私がゲザ・アンダを発見した当時は、演奏家はレコードのジャケットで顔を見る程度の時代。それで、彼が演奏するところを映像を探してみました。

パリのシャンゼリゼ劇場でのリサイタルの前に、フランス語のインタビューに答えている映像が見つかりました。

▶ リンク切れ: Géza Anda (1966) - Interview & Schubert Sonata

すごいヘビースモーカーなのですね。ピアノを弾きながら煙草をふかしているので、鍵盤やズボンに灰を落としてしまうことがないのだろうか、と心配してしまいました。

極度に神経を集中して演奏をするにはストレスが大きくて、それでタバコを吸っていないといられなかったのでしょう。でも、公共の場での喫煙が禁止されている現代に彼が生きていたら、どうしたのだろう?...

演奏している映像も見つかりました。

▶ リンク切れ: Geza Anda - Schumann Kreisleriana 1964

さすがに、本番ではタバコをふかさないのですね。つまらないことに感心してしまった私...。


追記:

入れた動画が削除されてしまっていました。ゲザ・アンダがタバコを吸いながらピアノを演奏する姿をお見せしたいので、別の動画を入れておきます。


Géza Anda Documentary: Pianist, Conductor, Teacher



ブログ内リンク:
徹底した禁煙運動: 死者にもタバコは吸わせない! 2005/06/22
★ 目次: クラシック音楽

外部リンク:
ゲザ・アンダの記録映画
☆ YouTube: Geza Anda - 記録映画『Geza Anda, Pianist - Dirigent - Paedagoge(ゲザ・アンダ、ピアニスト-指揮者-教育者)』ほか
☆ Ina: Récital Geza ANDA - Audio (09 oct. 1960)
ブラームス ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調op.83 名盤
ゲザ・アンダ――現代でこそ浮上してくる感覚の冴え
☆ YouTube: Popular Piano Concerto No. 2 & Johannes Brahms videos (リンク動画数 200)
The 25th memorial of Herbert von Karajan
「細雪」文庫版解説



2014/12/23
もしも無人島に行くとしたら、何を持っていきますか?
そういうのが昔にありましたね。

今でも言われたりするのでしょうか? インターネットで「無人島 持っていく」をキーワードにして検索してみたら、たくさんヒットしてきました。これを考えるのは面白いという人気は衰えていないということでしょうか?

サバイバルの道具には興味がないので、持て余すであろう時間を使うために何を持っていくかが知りたいので少し調べてみました。


本まで出版されていた

有名人18人に何を持っていくかを聞いた結果を書いた本もありました。今年の秋に出版されているので、この少しバカバカしいような質問はまだ廃れていないようです。

質問をした18人は、なぜか男性のみ。この本がヒットしたら、女性18人の本を出すつもりだったのか?...
ともかく、誰が選ばれていたかだけは、本の紹介を読めば分かります ↓


無人島セレクション Desert Island Selection

「もしも、無人島でひとりぼっちになるとしたら」ということで、持って行くレコード1枚、映画1本、本1冊を挙げてもらったのだそうです。何を選ぶかで、その人の生き方などが分かるので、面白いかもしれませんね。


アンケート調査というのは、そのままでは受け取れない結果が出ますが、少しは傾向が分かるかと思って探してみました。


そうかな?...

アンケート結果を出しているページもありました:
無人島に1つだけ持ち込むとしたら…上位は「本」「テレビ」「釣り道具」 アンケート結果



こちらのアンケートは、生命維持のための最低必要条件(水・パン・薬)や電源設備、通信環境は整っており、気候も温暖な無人島という前提で行っていました。そうなると、本来の無人島という空間が色あせると思うけど...。

電源と通信環境が整っているのなら、私ならパソコンでインターネットを見ることを考えます。でも、それが上位には入らなかった様子。不思議です。インターネットなら本も読めるし、音楽も聞けるし、映画も見れますから、退屈しないではないですか?

でも、よく読んだら、編集部からのコメントで、パソコンは「万能機器ゆえにあえて選択肢から抜いた」と書いてありました。パソコンもOKとしても、100%にはならないと思うけれど、どのくらいの人が選んだかな?...

それでも、通話専用の携帯電話はOKとしていて、かなりの人が選んでいました。でも、持っていくことができるのは1つだけですよ。私なら、無人島にまで行っても誰かとおしゃべりしたいというのは未練がましいと思ってしまうけど...。

でも、これまたよく読めば、無人島で一人暮らしをするのは1カ月くらいという条件になっていました。そのくらいの期間だったら、退屈しのぎをしていれば良いか...。

テレビを持って行きたい人はもっと多くて、第2位になっていました。クラシック音楽を1日中流しているチャンネルがあるフランスのなら良いけれど、さもなかったら、私ならイライラしてしまうけどな...。普通に見れる環境にあっても、見たくないもの...。最近の日本のテレビは、どうなっているのか不思議になるほど、宣伝ばかり見せられると感じます。

釣りの道具を持って行くというのが上位に入っていたのは賢いな、と感心しました。私は全く思いついていなかった!


1冊の本を選ぶとしたら?

無人島に持って行くものを本に限定したアンケート調査もありました:
無人島に持っていくならこの一冊 結果発表!



第1位になった『ONE PIECE』というのは、私は存在さえ知らなかった漫画。海洋冒険コミックなのだそう。なるほどね...。無人島に持って行くにはもってこいですか。...と言われても、子どものときから漫画にはアレルギー症状があった私は、アドバイスに従うつもりはありませんが...。

第2位が聖書というのは良い選択ではないかと思いました。時間がたっぷりあるとき、何回も読み直して、色々と考えたら退屈しないでしょうから。

でも、不思議なのです。そういう意味で選ぶとしたら、仏教の偉人の書いた難解な本も良いのではないかと思ったのですが、そういうのが見えない。『歎異抄』とか、『正法眼蔵』とかは、日本人の原点を探るうえで、じっくり読む価値があるのではないですか? かろうじて、『般若心経』が86位に入っていました。

聖書が第2位になるほど日本にクリスチャンがいるとは思えません。仏教の教えよりキリスト教の方がとっつきやすいのかもしれない...。私自身もそう感じるので。

第3位は広辞苑。上位30位の中に辞書は4冊入っていました。みなさん、お勉強家なのですね...。

上位10位には、サバイバルや冒険のお話しの本が目立ちます。生き残りたい、というのが第一の関心事になると思うからなのでしょうかね...。


実は、私は昔、1冊だけ持って行く本を選んだことがありました。3カ月くらい幽閉されるような環境になるときに持っていく本を選んだのです。荷物になるから、本は1冊だけにしました。

フィリピンに住まわせてもらうことになったのですが、当時は治安が悪かったので、一人でウロウロしてはいけないと言われたので、長編小説を1冊持っていこうと思ったのでした。

当時の私は長編小説が好きで、ドストエフスキーなどは愛読書でした。

それで選んだのは、少し毛色を変えて、スタンダールの『パルムの僧院』。

精神分析がみごとな作家なので、じっくり読んだら面白いだろうと思ったのが理由。

当時の私はフランスなんて全く興味がなかったのに、大切な1冊を選んだ時にフランス人作家の本を選んだというのは不思議なご縁、という気がします...。

もちろん、読んだのは翻訳本。原題は『La Chartreuse de Parme』でしたが、当時の私はカルトジオ会と聞いても何の意味も持っていなかった...。

暑い国に行くので、衣服はがさばりませんでした。小さなスーツケースの中に、本が1冊。結局、そのくらいの荷物で生きられるのだ... と、妙に感心したのを覚えています。このあたりから、私の風来坊精神が形成されたのかもしれない!


無人島でどう行動するかも性格判断になる

無人島で検索していたら、無人島に行ったときにどういう行動をとるかで判断する性格テストがありました。
もし、無人島に漂着したら?無人島占い

さっそく私もテストしてみたら、愉快な結果が出てきました。

私は、「無人島を開拓して王様になるタイプ」なのですって。私しかいない島なのだから、王様になったって、それと同時に、唯一の平民でもあるわけですから、喜ぶには値しないですけど!

私の性格には、一人ぽっちでも平気で、どんな場所でも自分が住みやすいようにしていく強さがあるのだそう。それは言えているな...。文句を言っているよりは、何とか工夫して急場しのぎをする傾向があるし、物に対する執着はゼロですから。

「狭い日本でゴミゴミとしたところに住むくらいなら、ひょっとすると無人島暮らしのほうが性にあっているのかもしれませんね」なんて書いてありました。日本には無人島がたくさんあるのだから、移住してしまったら? などとまで書いてある!

無人島と言われたら、私は南国の小さな島を思い浮かべます。一人で住むのも悪くないかもしれないな...。

パラオの無人島

すでに住人はいたけれど、憧れてしまった小さな島について書いた日記:
ガルダ湖の孤島 2009/12/27


ところが、世界で最も大きな無人島は、カナダの北極海に浮かぶデヴォン島(Devon Island)で、九州の1.5倍もの大きさがあるのですって。

寒いのは嫌ですね...。それに、そんなに広かったら、誰も島にはいないのだと分かって諦めがつくまでに、相当な時間をかけて歩きまわってしまうではないですか?! そういう空しいことに時間は費やしたくない...。



無人島に何を持って行くかのしを書いたのは、音楽を聴くのが1曲だけと制限されたら何を選ぶかという問題を出されたら、私には躊躇せずに答えられる曲があるな、と思ったからでした。

続き:  音楽を1曲しか聞いてはいけないと言われたら、迷わず選ぶ曲


 

ブログ内リンク:
★ 目次: 文学者・哲学者、映画・テレビ番組



カテゴリー: 文学、映画 | Comment (2) | Top
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2014/12/14
ベルギーでお正月に食べるという「ガレット」と呼ぶお菓子はどういう風に作るのかを調べていたのに、ここのところ菓子の呼び名が気になって脱線して書いていました。

前回の日記「紛らわしい菓子の名前: ゴーフル、ゴーフレット、ガレット」で混乱てくる菓子の名前を並べてみたのですが、次のように言えるのではないかと思いました。
  • フランスで「Gaufre(ゴーフル)」と呼ぶ菓子は、日本では「ワッフル」と呼ぶ。

  • Gaufrier(ワッフルメーカーを指す)を使って焼いた菓子は、Gaufre(ゴーフル)あるいはGaufrette(ゴーフレット)」と呼ばれる。


でも、不思議になってしまうのは、ベルギーの正月菓子「Galette(ガレット)」もワッフルメーカーを使うのです。確信は持てませんが、ベルギーのフランス語では、フランスではゴーフルと呼ぶものをガレットと呼ぶようす。


このお菓子を発見したときに書いた日記:
ベルギーには、正月のお菓子と言われるガレットがあった 2012/01/03

この日記に、下に入れる動画を入れていました。



これをご覧になった方から、どうやって作るのかという問い合わせのコメントが入りました。

私も気になったので、調べてみました。

レシピが欲しいというコメントをくださった方は、次のように書いていらっしゃました:
「クックパッドのレシピはほとんど試しましたがイメージと違いました」

クックパッドに入っていたレシピとは、リエージュ風ワッフルと呼ぶものなのではないかという気がします。

リエージュ風ワッフルに似ているのですが、どうも違うらしい、と思いました。
新年のガレット

Recette pour Galettes de l'an neuf 
リエージュのワッフル

☆ Wikipédia: Gaufre de Liège

リエージュ風ワッフルは、焼き立てを暖かいうちに食べるほか、冷たくなっても食べるのだそう。でも、何日もたってから食べるようにはできていないように思います。

それに対して、ベルギーの正月ガレットは、普通のビスケットのように長期保存ができそうに思えました。

このような小型のワッフル型のクッキーに、トラビストガレットという商品があります。「ガレット」という呼び名を使っているので、同じルーツなのではないかと思えてきました。

トラピストガレット


フランス語でベルギーのことを調べると、フランスのサイトも入ってきてしまうので分かりにくいのですが、ベルギーで新年に食べるガレットということでレシピを拾い出してみました。

レシピへのリンク材料
ベルギーの新年菓子 ガレット
GALETTES DE NOUVEL-AN
PDF版
(ベルギーのサイト)

※ガレットはGalettes de Nouvel-Anのほか、Grosses Gallettes、Galette Levéeとも呼ばれる。
小麦粉 1Kg
卵 6個
砂糖 200 g
ミルク 1dl ¾
バター(加塩) 175 g
イースト 63 g
ラード 50 g

※通風がなく暖かい部屋で、生地を発酵させる(1時間半から2時間)。
Galettes de l'an neuf
(ベルギーのサイト)
薄力粉 500 g
卵 8個
砂糖 300 g
バニラシュガー 半袋
バター(加塩) 500 g
塩 1つまみ

※生地は冷所で1晩寝かせる。
Les galettes du Nouvel An
(ベルギーのサイト)


※新年に年配の女性の家に行ったら、家で作ったガレットを添えないでコーヒーを出すことはめったにないと言っている。
薄力粉(非常にキメの細かいもの) 200 g
卵 大きなもの5個
砂糖 200 g
バニラシュガー 2袋
バター 200 g
ワッフルメーカーのためにオイル(ラッカセイ油かラード)

※材料は30個分
Recettes bio - Galettes belges du Nouvel An
(ベルギー在住者のブログ)
小麦粉 1Kg
卵 10個
砂糖 800 g
バニラシュガー 50 g
バター 800 g
塩 1つまみ

※生地は冷所で2時間寝かせる。
Les galettes du Nouvel An de Papy Octave (Belgique)小麦粉 1Kg
卵 15個
黒砂糖(茶) 200 g
黒砂糖(白) 200 g
粉砂糖 400 g
バター 1 Kg

※生地は冷所で1晩寝かせる。
Galettes belges
※ この新年に食べるガレットは、フランス人はゴーフルとは生地が違うので間違えないように、と書いてあります。
小麦粉 1 Kg
卵 10個
砂糖(グラニュー糖か黒砂糖) 750 g
バター 500 g

※生地は冷所で数時間寝かせる。
Galettes du Nouvel An de mes Grands Parents (Belgique)小麦粉 1 kg
卵 6個
砂糖 500 g
バター 500 g
ベーキングパウダー 小さじ1杯
牛乳 小さじ1杯
塩 少々

※生地は冷所で1晩寝かせる。
その他のレシピ
Les bonnes galettes Wallonnes

※ワロン地方(ベルギー)のガレットと紹介してあるだけで、正月に食べるとの記述はないが、良く似たレシピ。
※ ブリキ缶に入れておけば1カ月保存できるとのこと。
小麦粉 1 kg
卵 10個
グラニュー糖 750 g
バニラシュガー 2袋
バター 750 g

※生地は冷所で最低2時間、できれば1晩寝かせる。
日本情報(クックパッド)
見た目はワッフル  but ♪ガレット♪

※トラピストガレット(クッキー)を再現したというレシピ。
薄力粉220g
卵 1個
グラニュー糖100g
マーガリン100g
Gaufres de Liège
(リエージュ・ゴーフル)
小麦粉 375 g
卵 1個 + 卵黄1個
砂糖 250 g
バター 200 g
塩 8 g
ドライイースト 30 g
ミルク 180 g (少し暖めたもの)
日本情報(クックパッド)
ワッフル(リエージュワッフル)
強力粉150g
薄力粉50g
卵1個
砂糖30g
塩2g
ドライイースト8g
スキムミルク15g
バター(無塩)50g
水(35度)75ml
日本情報(クックパッド):
本格ベルギーワッフル
薄力粉 150g
強力粉 50g
卵 2個
砂糖 大さじ5
バター 50g
ドライイースト 4g
塩 3g
牛乳 100cc
蜂蜜 20g
ざらめ

ベルギーのガレットに共通して言えるのは、砂糖は細かなものを使うこと、バターは溶かして使うことでした。

ベルギーのガレットの材料と、日本のレシピはずい分異なるようです。まず、日本のレシピでは強力粉も入れています。フランス語情報では、ケーキ用の薄力粉と特定していないものは「小麦粉」としましたが、薄力粉であることは自明のことだから書いていないのだろうと受け取りましたので。

ベルギーのガレットは卵とバターをたくさん使うことも特徴のようです。

イーストやベーキングパウダーを使うレシピもありましたが、入れていない方が多かったです。リエージュのワッフルや日本のレシピではドライイーストを使っています。

なんとなく違いが見えたことで、このシリーズの日記は終わりにしておきます。

 シリーズ記事: ベルギーの正月菓子ガレットとは?
  1. ベルギーには、正月のお菓子と言われるガレットがあった 2012/01/03
  2. 正月に食べる習慣があるスイーツ: ガレット、ゴーフルなど 2014/12/09
  3. 紛らわしい菓子の名前: ゴーフル、ゴーフレット、ガレット 2014/12/11
  4. ベルギーで正月に食べるガレットのレシピ 2014/12/14




ブログ内リンク:
★ 目次: ゴーフル、ゴーフレット、ガレットなど紛らわしい菓子の名前
★ 目次: レシピ、調理法、テーブルウエアについて書いた記事
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ

外部リンク:
クックパッドのベルギーワッフルのレシピまとめ
☆ 動画: ベルギーワッフルの作り方?


にほんブログ村 トラコミュ ベルギーへ
ベルギー



2014/12/11
ベルギーには正月に「ガレット」なる菓子を焼く習慣があるとは聞いていたのですが、ベルギーに近い北フランスにも同じような習慣があると知りました。ところが、北フランスで焼いたものは「ゴーフル」と呼ばれているようなのです。

それを前回の日記で書きました:
正月に食べる習慣があるスイーツ: ガレット、ゴーフルなど 2014/12/09


似ていたり、全く違ったりする名前が飛び出してきて頭が混乱したので、表にまとめてみました。

どう違うのかを整理したいのは、次の名前のお菓子:
  • ゴーフル (gaufre)
  • ゴーフレット (gaufrette)
  • ガレット (galette )
  • ワッフル
  • ウエハース
日本語フランス語
ゴーフル

 「ゴーフル」は菓子の名前として、神戸凮月堂によって商標登録されていたのでした(1953年)。現在では、凮月堂系列のメーカーが製造・販売しているのだそう。

Gaufre (ゴーフル)



このタイプのゴーフルに対する別の呼び名:
  • Gaufre de Bruxelles (ブリュッセルのゴーフル)
  • Gaufre belge (ベルギーのゴーフル)

※ 英語ではWaffle(ワッフル)。

※ フランスで「ゴーフル」と呼ばれて最もポピュラーなのは、このフワフワの焼き菓子。これがブリュッセル風ゴーフルで、それよりも生地が硬いリエージュ風ゴーフルと区別される。

ワッフル

フランスで「ゴーフル」と呼ぶ菓子は、日本語では「ワッフル」と訳すべきなようです。

ブリュッセル風のワッフル


ベルギーワッフル
リェージュワッフル

ベルギーのリエージュ市周辺地域の菓子:

Gaufre de Liège
(リエージュのゴーフル)



※ベルギーのワロン地域では「wafe」と呼ぶ。
英語ではLiège Waffle。
北フランスのリール市周辺地域の菓子:

Gaufre fourrée lilloise
(リールのゴーフル・フーレ)
北フランスの新年の伝統菓子:

Gaufres du Nouvel an
(新年のゴーフル)


ノール・パ・ド・カレー地方の新年のお菓子として、「gaufrettes du nouvel an(新年のゴーフレット」の名前での紹介もありました。「étrennes」とも呼ばれるのだそう。こちらは、年末に管理人などにあげる心づけ、お年玉の意味もある単語です。
ベルギーの新年の伝統菓子ガレット:

Galettes de l'an neuf
(新年のガレット)
ガレット

フランスで「ガレット」と呼ぶものは、日本でも「ガレット」と名づけられているのが普通のようです。




Galette (ガレット)

フランスのお正月の時期に食べるケーキ:

Galette des Rois
(ガレット・デ・ロワ)
Galette des Rois

ビスケットにも「ガレット」と呼ばれるものがある。

Galettes Saint-Michelのメーカー:

Galettes Saint-Michel - Logo.jpg

Galette campinoise

※ ベルギーのCampine地方のガレットということ?
サラザン(そば粉)で焼くクレープも「ガレット」と呼ぶ:

Galettes de sarrasin
ストロープワッフル

ハニーワッフル
Stroopwafel
(ストロープワッフル)

※ gaufre hollandaise(オランダのゴーフル)とも呼ばれる。
ゴーフレット

「ゴーフル」を商標登録しているのは神戸風月堂で、「ゴーフレット」は東京風月堂が商標登録していました。

風月堂では、大きなのを「ゴーフル」で、サイズの小さなものをゴーフレット(東京風月堂」、プティゴーフルないしミニゴーフル(神戸風月堂)」と呼んでいるようです。

「ゴーフル」という名の菓子は風月堂とイコールになっている感じがしますが、「ゴーフレット」の方は風月堂ではないメーカーも作っているように見えました。

Gaufrette (ゴーフレット)

Gaufrette napolitaine

英語は「Neapolitan wafer」にリンク。

日本で呼ぶウエハースは仏語では「ゴーフレット」と呼ぶと言いたいところですが、商品名で「Wafers」と書かれたものもありました。

Wikipediaの「ウエハース」は、仏語では「Oublie」という中世からある菓子にリンクされています:




小さなgaufre(ゴーフル)を「gaufrette(ゴーフレット)」として、日本語では「ワッフル」と呼ぶ菓子に似たものに対しても使われている。
「gaufrette」で画像検索


※ 半導体の「ウェハー」は、仏語でも英語でもWafer。

薄く焼いたゴーフルを巻いたものも「ゴーフレット」と呼ばれる。英語ではRolled waffles。

フランスのマコン市周辺地域で作られる
ゴーフレット・マコネーズ:


ただし、ゴーフル焼き器で焼いたような模様がないロール状のクッキーは、「ロシアの葉巻」や「ロシアの煙草」のような名前で呼ばれています。
ウエハース

ゴーフル、ゴーフレット、クッキーのようなガレットは、どう使い分ける規則があるのか? 考えてると、ますます分からなくなります...。

Wikipediaには、次のような記述がありました:
フランス北部、ベルギー、コンゴでは、柔らかくはない楕円形の、一種のゴーフルを、ガレットと呼ぶ。

突然アフリカの国が登場するのを奇妙に思ったのですが、コンゴはベルギーの植民地だった歴史があるからでしょうね。

でも、なぜ楕円形?... それがベルギーの新年に食べるガレットということなのかな?...

気にしても、分からないことは分からないので、気にしない。

そもそも、私はベルギーの正月菓子であるガレットをどんな風に作るのかを調べていたのでした。それを次回に書きます。

 シリーズ記事: ベルギーの正月菓子ガレットとは?
  1. ベルギーには、正月のお菓子と言われるガレットがあった 2012/01/03
  2. 正月に食べる習慣があるスイーツ: ガレット、ゴーフルなど 2014/12/09
  3. 紛らわしい菓子の名前: ゴーフル、ゴーフレット、ガレット 2014/12/11
  4. ベルギーで正月に食べるガレットのレシピ 2014/12/14




ブログ内リンク:
★ 目次: ゴーフル、ゴーフレット、ガレットなど紛らわしい菓子の名前

外部リンク:
愛され続けて80年以上神戸風月堂代表商品のゴーフル


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2014/12/09
日本語とフランス語で混乱してしまう単語があります。調べて整理したときにブログにメモしておいたのに、また忘れていることに気が付きました。

またまた混乱してきた... と思ったのは、次の日記に入れていただいたコメントを読んだからです:
ベルギーには、正月のお菓子と言われるガレットがあった 2012/01/03

この記事に、ベルギーではお正月に食べるという「ガレット」なるものの動画を入れたのですが、そのレシピを聞かれたのです。どんな風に作るのかな、と私も思ってレシピを探して書き始めたのですが、待てよ~。

ベルギーのフランス語圏の人が「ガレット」と呼んでいるのですが、なぜ、このお菓子を「ガレット」と呼ぶの?...


新年が明けると食べるスイーツ

ベルギーでは「正月にガレットを食べます」というのには抵抗がありません。フランスでは「ガレット・デ・ロワ」というケーキをお正月の時期に食べますので。

でも、ベルギーの正月に食べるガレットと、ガレット・デ・ロワは違い過ぎる...。

そう思って調べていたら、ベルギーに近い北フランスには、同じように新年に食べるお菓子があったことを発見。でも、それは「ガレット」ではなくて「ゴーフル」と呼ばれていたのです。

さらに思い出せば、正月にプロヴァンス地方を旅行したときには、友人の家でガレット・デ・ロワのプロヴァンス・バージョンなのだと分かるケーキが出てきていました。

正月の時期に食べる菓子を並べてみます。

フランスのほぼ全域
Galette des Rois
ガレット・デ・ロワ)
正式には1月6日の公現祭(東方の3博士が幼子のキリストを祝福しに来た日)のお菓子だが、その前後にも食べるので、お正月のケーキのイメージになっている。
プロヴァンス地方、ラングドック地方
Gâteau des Rois /
Couronne des Rois

ガトー・デ・ロワ /
クロンヌ・デ・ロワ)

ガレット・デ・ロワと同じように公現祭(エピファニー)に食べるブリオッシュ。「デ・ロワ(複数の王様)」は同じだが、ガトー(菓子)、クロンヌ(王冠)と呼ばれる。
スペインやポルトガルでも食べる習慣がある。
ベルギー
Galettes de l'an neuf
(新年のガレット
元旦に食べる菓子として、家庭で大量に作る伝統があるとのこと。
北フランス
Gaufres du Nouvel an
(新年のゴーフル
新年の挨拶に来た人にふるまう習慣があるとのこと。

私が見つけたのは4つのバージョンですが、フランス国内に限っても異なったバージョンがあるのではないかとは思います。

ただし、この4つは無理に並べてしてしまって、大きく分ければ2つの種類になります。

上段に入れた2つはキリスト教の祝い「エピファニー(公現祭)」に食べるもので、本来は正月の3が日を過ぎてから食べるスイーツです。下段のベルギーと北フランスの菓子は、暮れのうちにたくさん作っておいて、正月に家族や友人たちに配るというものだと理解しました。

ベルギーと北フランスの菓子は、フランス語圏の呼び名なのですが、ベルギーでは「ガレット」、フランスでは「ゴーフル」と呼んでいるところに違いがあります。入れた写真を見ると、それぞれの呼び名にふさわしい形に見えるのではありますが。


ベルギーのワッフルとは?

ベルギーの正月に食べるというガレットは、日本で「ベルギーワッフル」と呼ぶお菓子に似ている感じがしました。

フランスで「ゴーフル」や「ゴーフレット」と呼ぶものは、日本語と英語では「ワッフル」なのだ、というのはすでにマークしていました。
ゴーフルは日本語ではワッフル。ゴーフレットはゴーフルと呼ばれる? 2006/05/16

では、日本で「ベルギーのワッフル」と呼ぶものは、フランスでは何と呼ぶのでしょう?

ベルギーはワッフル(仏語ではゴーフル)の本場で、最も有名なのは、ブリュッセル風とリエージュ風なのだそう。
Gaufre de Bruxelles
ブリュッセル風ワッフル

Gaufre de Liège
リエージュ風ワッフル


ブリュッセル風はフランスで頻繁にお目にかかる「ゴーフル」。四角くて、ふんわりしている。それに対して、リエージュ風には角がなく、穴の数はブリュッセル風より多い。ブリュッセル風は穴が20個で、リエージュ風は24個と書いてあるものもありましたが、厳格に数を守っているようには見えませんでした。

ベルギーでお正月に食べるというガレットは、ベルギーのワロン地域にあるリエージュの名物菓子「Gaufre de Liège (リエージュのゴーフル)」に似ているように見えました。でも、少し違うような...。まず、リエージュのは「ゴーフル」であって、「ガレット」とは呼ばないのです。それに、リエージュのゴーフルは、伝統的にはパールシュガーとシナモンを入れるのが特徴らしい。

「リエージュのゴーフル(日本語ではワッフル)」は、ワロン語では「wafe」と呼ぶのだそう。日本で使われる「ワッフル」という単語は英語からきているのだとすると、綴りはWaffle。ワロン語の「wafe」の発音は分かりませんが、「ワッフ」だろうな...。

同じような菓子を、フランス語圏の中でガレットと呼んだり、ゴーフルと呼んだりされると困る!

でも、ベルギーの正月の菓子は「ガレット」と呼ばれる限り、ゴーフル(つまり、日本語でワッフル)と呼ぶものよりは、クッキーに近いものなのかな、という気がしました。

ベルギーの正月に食べるガレットのレシピを紹介する前に、とりあえず、紛らわしいお菓子の名前を絵入りで表に整理して眺めてみることにしました。
続く

 シリーズ記事: ベルギーの正月菓子ガレットとは?
  1. ベルギーには、正月のお菓子と言われるガレットがあった 2012/01/03
  2. 正月に食べる習慣があるスイーツ: ガレット、ゴーフルなど 2014/12/09
  3. 紛らわしい菓子の名前: ゴーフル、ゴーフレット、ガレット 2014/12/11
  4. ベルギーで正月に食べるガレットのレシピ 2014/12/14




ブログ内リンク:
★ 目次: フランスの祭日・年中行事について書いた日記
★ 目次: ゴーフル、ゴーフレット、ガレットなど紛らわしい菓子の名前
フランスの正月: 3. ガレット・デ・ロワを食べる 2006/01/04

外部リンク:
☆ All About: リエージュとブリュッセル風がある、ベルギーワッフル
☆ All About: ベルギーワッフル
☆ Patrimoine culturel immatériel: La gaufre de Liège
【北フランスの新年のゴーフル】
Gaufres du Nouvel an
新年のゴーフル


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2014/12/05
昨年の冬に帰国したとき、友達がお気に入りのレストランで一緒にランチを食べようということになりました。彼女が仕事でも関係しているレストラン。シェフが数年フランスで修行していたそうで、話しもはずむのではないかとのこと。

日本のフレンチレストランは気取っているので好きではありません。でも、このシェフに会って、私の先入観は消えました。

とても気さくな男性で、まるでフランスのレストランで食事しているようにリラックスして料理を楽しめました。私たちのグループしかいなかったので、シェフともおしゃべりできて楽しかった。調理法などを聞くと、それに使った道具まで持ってきて見せてくれたりもしたのです。


調理場で働かないと、料理の評価はできないものなんだ....

フランスで修行したとしたら、有名レストランの裏話も聞けるかと思って、あのシェフはどう思いますか? などと質問したりもしてみました。

とりあえず、ブルゴーニュの有名シェフについて聞きました。すると、「僕、知らないんです」とおっしゃる。私だって知っているようなシェフを、フランス料理のプロが知らないというのはありえないではないですか?!

でも、話しているうちに分かりました。彼が「知らない」というのは、そのレストランでは修行していない、という意味なのでした。本を読んで勉強したくらいでは、足りないらしい。

なるほどね...。プロは違う!

メチャメチャに高いレストランなので行ったことがないけれど、気になっている3つ星シェフがいるので、その人のことを聞きました。半年とおっしゃっていたかな、そこで働いたのだそうです。

そのレストランで食事したことがあるフランス人に美味しかったかどうか聞いてみたときの返事が少し微妙だったのです。彼女は「Il faut aimer.」と答えたのでした。直訳したら「好きにならなきゃいけない」なのだけど、なんと訳せば良いのかな? 好きか嫌いかに分かれる、というニュアンスではないかと思います。

かなり独創的な料理を作るシェフなのです。私は、なんとなく、メディアが騒いでいるだけじゃないかという疑いを持っていました。紹介された日本人シェフが、そのレストランで働いたとしたら、お話しを聞きたいではないですか?

怖い人なのですって。ご機嫌が悪そうだと分かると、調理場の人たちは床にひれ伏した、と言います。実際、皿を投げて窓ガラスを割ってしまったこともあったのだそう。それじゃ危ないから、ひれ伏しますよね。

フランスの調理場は軍隊みたいに厳しい、とフランスで聞いたことがあります。シェフが何か言うたびに、みんなが「ウィ~、シェ~フ!」と大声で返事している場面はテレビで見たことがあります。調理チームのことを、軍隊や地方警察署で使う「brigade」と言ったのではなかったでしたっけ?

その話しはともかく、すごい内輪話を聞かせてもらいました。それを聞いたら、彼が修行したところでない限りは「そのレストランは知りません」と言うのが当然だと思いました。

うまみを出しにくい食材も上手く料理する腕で知られているシェフなのですが、実は、化学調味料をかなり使っているのですって。テレビの取材班が来ると、調理場のスタッフは大きな缶を隠していたのだそう。

でも、使っている調味料というのは、私もお気に入りにしているメーカーのブイヨンなのでした。なんとなく嬉しい。3つ星シェフもご愛用なら、私のチョイスも悪くなかった、と思ったりして。

でも、フランスでは、最もポピュラーなコンソメの素なのです...。


私のお気に入りのコンソメの素を日本で探す

私が常に台所に置いているのはマギー社のチキンコンソメで、これです ↓

https://www.maggi.fr/fond-de-volaille
Fond de Volaille | MAGGI France

私のレパートリーにしている人参の料理に、これが必要なのです:
にんじんのグラッセはフランス人には珍しい?  2010/02/25

それから、フレンチドレッシングについて書いて発見したレシピで、ドレッシングにチキン・コンソメをほんの少し入れるという日本式ドレッシングがフランス人に評判が良いので、それにも必要になりました:
フレンチドレッシングは、フランスのドレッシングではなかった 2013/07/29


マジーのチキン・コンソメを日本で探す

日本に帰国したとき、いつもチキンの味がないのが不満でした。フランスでは放し飼いのニワトリしか買わないのですが、日本で買うのはブロイラーだからだと思います。ふと、それならコンソメで味をしみこませてしまえば良いではないか、 と思いつきました。

日本では何でも売っているので、同じものが手に入るのだろうと思っていました。ところが、何軒か店をまわってみたのですが、チキンと名が付いているのは「タンドリーチキン」というのしかありません。



タンドリーチキンとは何のことか分からなかったのですが、これのことのようです。スパイスが入っていて特殊に見えるのですが、日本ではよく使う人が多いのでしょうか?

レシピも出てきたので、ポピュラーな料理なのでしょうね:
タンドリーチキンのレシピ・作り方(人気順)

でも、私が欲しいのはそれではない。

マギーにはフォン・ド・ヴォーや魚のスープの素もありますが、日本ではチキンのコンソメがないのは不思議。だって、コンソメと言ったら、チキンのが最もポピュラーではないですか?

ネットショップで探してみたら、やはりチキンのコンソメは見つかりました:
マギーのコンソメを楽天市場で検索

でも、私がフランスで買っているのと見た目が違う...。


私が買っていたのは、缶に入っている粉状のタイプで、好きなだけ使えるようになっています。右側の業務用というのが近い感じがする。でも、説明を読んだらびっくり。

最終加工地がニュージーランドだと書いてあるのです。

別にニュージーランドだったら不味いだろうと言うわけではないのですが、一番上に入れたメーカーのフランス・サイトの説明ではフランスで生産されたと書いてあるのです。

としたら、同じ味でない可能性がある...。


産業革命によって、女性は家事の手間をはぶくようになった?

ニュージーランドというのが出てきたのが気になったので、Wikipediaで調べてみました。

マギー(Maggi )はスイス人のJulius Maggi(ジュリアス・マギー)という人が作ったもので、今はネスレ・グループに入っている会社でした。ネスレは国際企業ですが、スイスの会社ですよね。マギーはフランスの商品だと思っていたのですが、スイスか...。

日本のネスレ社のサイトに、マギーのブイヨンが誕生した経緯が書かれていて興味深かったです。19世紀末、女性も社会進出するようになった時代、料理に時間をかけずにすむブイヨンが人気を呼んだのだそうです。

私がフランスで買うチキン・コンソメが日本で市販されているものと同じなのかどうかは分かりません。日本にいるのだからと、中華料理で使うチキン・コンソメを買ってしまったので。でも、国際企業だったら、どの国でも同じレシピで作っているのでしょうね。



ブログ内リンク:
★ 目次: フランスで食べる鳥肉と卵(鶏、鴨、ウズラ、鳩、卵など)

外部リンク:
☆ 仏仏辞典: brigade
☆ Wikipédia: Julius Maggi
☆ ネスレ: マギーのこだわり


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