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2016/08/29
清々しい天気の日の午後、庭に出ていたらカササギらしき鳥の声を聞き、それから林の方に飛んで行くカササギを1羽見かけました。

私の庭から巣立っていったカササギのことが気になってしまっているのです:
巣から落ちたカササギ 2016/08/19

尻尾が長くて、もう立派な鳥。私のカササギ兄弟は両親と再会したらしいと聞いていたので、この時に見たのは親の方だったかもしれない。でも、このあたりにはカササギはほとんどいないので、私のカサとサギの一家なのは間違いないだろうと思いました。

その日の夜、夕食を食べ始めようと食卓に座ったら電話がなる。

お隣さんの声。まだ頼りなげなのに飛び立っていったカササギの雛がサバイバルしているかどうかを観察してくれている人なので、カササギが死んじゃっているとかいう報告かと思ってギクリとしました。

ところが、教会の屋根にコウノトリがいるよ~♪ と教えてきたのです。

ドイツ国境のアルザス地方に旅行すれば、シーズンにはコウノトリの姿をたくさん見るのですが、こんなところにいるはずがないですよ~!

冗談かと思ったのですが、わざわざ電話してきたので本当らしい。


コウノトリが来ていた!

庭に出てみると、教会の屋根に大きな鳥がとまっていました。
ありえへん、信じられない光景!



どの角度からが一番見やすいかと庭の中を歩いていると、鳥は飛び立ちました。

やはり、すぐに行ってしまうか...。
と思ったら、道路を渡っただけで、向かいにある私の家の煙突の上に止まるではないですか!



この家にコウノトリが来るとは夢にも思っていなかった...。

人間がいるのを警戒している様子がないので、見やすいように門をくぐって外に出ました。お隣さんも道路に立って屋根を見上げている。



しばらく眺めました。鳥は手づくろいなどして寛いでいます。どこかの保護区域で生活していて人間には慣れているのかな?...

それにしても、コウノトリが移動するときには群れでするはずなのに、なぜこの鳥は1羽でいるのだろう?...


30分くらい見とれていたのですが、いっこうに飛び立たない。始めのうち、私たちはヒソヒソ話しをしていたのですが、鳥の方はいっこうに平気らしいので声が大きくなる。

それで私たちは、鳥に気兼ねなく普通の声で冗談を言い始める。

白と黒の羽なので、私のカササギが変身したのではないか? そろそろツバメが飛び立つ時期なので、この大きな鳥が先導役になるのではないか?

コウノトリは食べられるのだろうか?

卵は大きいから目玉焼きにしたら1個でたりるかもしれない...。この間、お腹がすいていないので目玉焼きにして、2個食べ終わったら、まだお腹がすいているので、また2個焼いた。

もっと凄い人もいるよ。外食を済ませて帰宅した友達がお腹がすいていると言うので、奥さんは12個の目玉焼きを出した!...


コウノトリは、こちらにはおかまいなし。あるいは、せっかく田舎なのだから静かにしろと言いたかったのかもしれない。こちらを眺めたりしていました。



飛び立つときに羽を広げるのを見たくて待っていたのですが、いっこうに動きません。ここで夜を明かそうと言うつもりなのだろうと思って、私たちは引き上げることにしました。

食べようとしていたおかずは、すっかり冷めてしまっていたので温めなおして食べる。


夕食からしばらくたって、夜寝る前に庭に出て屋根の上を見に行ってみましたが、まだ鳥は煙突の上にいました。

少し裏手にまで飛んでいけば、誰も住んでいない森のような庭があるお屋敷があって、そこには煙突が16個もあるのですけどね。我が家には煙突は5つしかありません。しかも、とまった煙突の上には三角になった屋根が付いているので、そこに足を踏ん張っているのも心地が悪いだろうに、と思ったのだけど...。

ひょっとして、この鳥はクリスチャンで、宿泊先は宗教建築物に限っているのではないかな...。私のところは、40年くらい前までは司祭さんが住んでいた家なのです。


翌朝、お隣さんの報告によれば、鳥は教会の7時の鐘が鳴ったときに飛び立っていったのだそう。賑やかに奏でられる6時半のアンジェラスの鐘で飛び立つ決心した方が自然だと思ったのですけど、おしきせではない自分の時間感覚があるのでしょうね。

可愛いというのは大きすぎる鳥だったのですが、優しい表情が印象的でした。コウノトリは赤ちゃんを運んで来ると言われるのが納得できます。




コウノトリだと思っていたのだけれど、フランスで見るのはシュバシコウだった

家に来たのは、フランスでは「cigogne(シゴーニュ)」と呼ぶ鳥でした。日本語ではコウノトリだと思っていたのですが、いちおう確認のために調べてみると、違っていた!

フランスで見るのは、日本では「シュバシコウ」と呼ぶ鳥で、フランス語ではCigogne blanche(白いシゴーニュ)。日本でいうコウノトリは、フランス語ではCigogne orientale(東洋のシゴーニュ)なのでした。

Wikipediaに入っている画像を見ると、この2つの鳥は大きさは同じで同じような鳥に見えるのですが、お顔がかなり違うのでした。写真をクリックすると拡大写真が開きます。

シュバシコウ(朱嘴鸛)
仏語語: Cigogne blanche
学名: Ciconia ciconia
  • 全長: 100 ~ 115 cm
  • 翼開長: 155 ~ 215 cm
  • 体重: 2 ~ 4.5 Kg


学名:Ciconia boyciana
  • 全長: 110 ~ 115 cm
  • 翼開長: 160 ~ 200 cm
  • 体重: 4 ~ 6 Kg
Oriental Stork 2 marugame kagawa.jpg



目付きが全く違うでしょう?

少し前に書いたブログで「三白眼」という表現を教えていただいたのですが、日本のコウノトリは四白眼ではないですか? すごく意地悪そうな顔に見えます。こんな顔をした鳥に赤ちゃんを預ける気にはならないですよ~!

日本の動物園にはコウノトリがいるのだろうと思いますが、それを見て「ああ、赤ちゃんを運ぶコウノトリだ~♪」なんて思えるのでしょうか? 例えば私が動物園などで生活させられていたら、もともとは普通の四白眼だったとしても、ストレスがつもって目付きがもっと悪くなっていそうな気がする...。


「シュバシコウ」という名前は聞いたことがなかったように思います。子ども向けのお話しで「赤ちゃんを運んでくるシュバシコウ」なんて言い方をするのかな?...

おもちゃを検索してみたら、やはりフランスでも見る鳥をコウノトリとして売っている感じがしました。ドイツ製が多いせいもあって、みな口ばしは赤くて、日本のコウノトリの姿では売っていないような...。




日本語に漢字がなかったら、どうなるのだろう?

コウノトリとシュバシコウ。文字を見たら全く違う鳥だと思ってしまうではないですか?

日本語名も、漢字で書いてあれば「鸛」が両方とも入っているので同じような鳥だと分かります。シュバシコウは「朱嘴鸛」で、口ばしが朱色の鸛(コウノトリ)ということでしょう?

ところで、シュバシコウという名は朱色で特徴を出しているわけですが、フランス名は「Cigogne blance(白いシゴーニュ)」で、白を特徴とした命名になっています。

「Cigogne noire(黒いシゴーニュ」というのがいるからではないかと思います。

普通、シゴーニュというと白い鳥ですが、「黒いシゴーニュ」という名前は私も知っているくらいなので、そう珍しいわけではないと思います。生息地はアフリカ大陸とユーラシア大陸ですが、フランスにも夏には一部の地域に渡って来るようです(地図)。



この鳥を日本では何と呼ぶのか気になって調べたら、「ナベコウ(鍋鸛)」でした。

この品種も口ばしが赤いのだから「朱嘴鸛(シュバシコウ)」、あるいは体の色から「黒鸛(クロコウ」としたって良かったではないですか? この鳥の学名はCiconia nigraで、黒で特徴を出しています。鍋の底は汚れて黒いものだから、ナベコウという名前にしたというわけでもないのでしょうけど...。

コウノトリ、シュバシコウ、ナベコウ。
全部がコウノトリ科コウノトリ属の仲間。

「コウ」と読んだら短いすぎて収まりがつかないから「コウの鳥」にしたのかな? でも、「サギ」という名前の鳥もいるのだから、コウノトリを「コウ」でも良かったのではないかと思うけど...。

でも、耳慣れているせいか、「シゴーニュ」という呼び方の方が私は好きです。

ブログ内リンク:
赤ちゃんを運んでくるコウノトリ 2009/03/01

外部リンク:
☆ 知泉Wiki: コウノトリ
コウノトリ物語第5話|世界各地に伝わるコウノトリ伝説


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カテゴリー: 動物 | Comment (4) | Top
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2016/08/28
今年の夏は雨ばかり降っているので蚊が大量発生しました。いつもなら、気温が上がってからりとした暑さになればすぐに消えるのですが、雨ばかり降っているので蚊は元気。

フランスで蚊の問題といえば南仏の湿原地帯。蚊を退治するために外来種の蚊を天敵として導入したら、その外来種が猛威を振るってしまって、さらに問題が大きくなったという話しを聞きました。薬を使わないで環境保護しようというのは、一歩間違えると逆効果なのでしょうね...。

ブルゴーニュでは6月半ばから1カ月くらいがピークだったと思います。友人たちとも、よく蚊がたまらないと話しました。

友達の一人は、とてもよく効く虫刺されの薬を見つけたと話していました。でも、その薬は50ユーロなのだそう。たかが虫刺されの薬に6,000円も払うつもりは全くないので、薬の名前は聞きませんでした。彼女の家では本格的な家庭菜園をしているので、畑に出ることは多いから、そのくらいの投資をする気になるだろうけど。

それにしても今年の蚊は異常に多かったです。ちょっと庭の外れにあるレタスを取りに行くと、蚊の大群が群がっている感じ。刺されないのではないかと楽観しているわけですが、耳のそばでブンブンされるのは煩い。

もともと、私はフランス人よりも肌が柔らかいせいか、夏にはかなり虫刺されになります。かゆいからとひっかいていると、手足は傷だらけ。みっともないけれど、気にしない!


レモンバーム

フランスでよく庭に生えている植物で、蚊よけになると言われる植物があります。citronnelle(シトロネル)。今年は雨が多かったので、ミントど同様に元気に生えていました。

雑草扱いにしているので写真を撮ったことがありませんが、こういう草です ↓



繁殖力が強くて、庭のあちこちに生い茂ってしまうのです。ただし、レモンの香りがあり、不愉快な植物ではありません。フランス語ではレモンは「シトロン」なので、この草を「シトロネル」と呼ぶのでしょうね。

日本でも「レモンバーム」と呼ぶようです。

フランス人たちは蚊をよける草だと言うのですが、本当に効果があるとは思えないので奇妙。食事をしているときに花瓶に活けて飾ったり、切った草をウチワのようにして蚊を追い払ったりしたことがあるのですが、蚊の方は全く平気なのです。

レモンバームの葉をもみ潰して腕に塗ったりしましたが、蚊がいなくなる感じは全くありませんでした。


魔女になる

私は、考えるより、試してみてから判断する方が好き。

レモンバームを煎じてみることにしました。除去しないとどうしようもないほど群生しているレモンバームですから、失敗しても惜しくはありません。

家にある一番大きな鍋に水を入れる。庭でひっこ抜いてきたレモンバームの根の部分を捨て、ざっと洗ってから鍋に突っ込む。



沸騰して10分くらいすると液は茶色になってきて、これ以上は煮る必要はないというところで火をとめる。

冷めたところで草は取り出し、飲み終わったミネラルウオーターのペットボトルに漏斗で入れて出来上がり。

1回目に作ったときは、1リットル入りと1.5リットル入りのボトルで3本できました。

魔女が大鍋をかき回して毒薬を作っている気分になったので、なんとなく効くのではないかという気がしてきました。


レモンバーム液を古いオシボリにたっぷりとしみ込ませて、腕や足に塗ってからレタスを取りに行ってみました。

蚊が近寄ってこない!♪ 煩かった飛び交う音も、少しすると聞こえなくなりました。

翌日、ちょっと野菜畑に行くだけだからと液を塗らないでいったら、さっそく蚊に刺されたので、液を置いている納屋に行って私の薬を塗る。すると、虫刺されで赤く腫れたところが、少したつと消えていたのでした。

さらに、ラズベリーの畑に入って、トゲで傷ついた肌に塗っても腫れが収まるように感じました。

いい加減に作っ液だけれど、もしかしたら、効果があるのではないか?...


レモンバームとレモングラスは違う

インターネットで調べてみたら、虫刺されの薬に使っているらしいシトロネルは、日本語ではレモングラスという植物で、私の家の庭に生えているシトロネルとは全く違うのでした。

レモングラスもレモンの香りがあるそうですが、こういう植物らしい ↓

Description de cette image, également commentée ci-après 

私の草は、フランス人はシトロネルと呼ぶけれど、正式のフランス語名はMélisse officinaleで、学名はMelissa officinalis。日本語ならレモンバーム、ないしメリッサ。

でも、レモンバームも薬効効果はあるらしい。ハーブティーにもできるそうですが、なんとなく毛嫌いして飲んでみたことはありません。

レモンバーム(メリッサ)から作ったEau de mélisse(メリッサ水)というのもあり、昔には流行っていたようです。不死身の薬?




レモンバームに蚊よけ効果があることを、釣り人が証明してくれた

家にやって来た一家の若い男性が、蚊に困っている話しをしました。彼は釣りに凝っていて、川のほとりでキャンプして夜を明かすことが多いのだそうですが、夜には蚊に襲われて大変なのだそう。

この人も蚊対策に50ユーロも出す人ではない。それで、ストックしていた私の液を1本と、それに使うオシボリ1つをプレゼントしました。たっぷり塗るように、と言って。

川のほとりにいる蚊といったら、すごいでしょうから、何も効果がなかったと言われると思っていたのですが、それを持っていった日は蚊に悩まされることなく夜を過ごせた、と報告されました。

そんなに効果があるかな... と、信じられないけど。

お気に召したので、一緒にあげたレモンバームの草でせんじ薬を作ったのだそう。どのくらい煮るのか分からないので、30分煮たら、液体が真っ黒になってしまったと言っていました。そんなに長く煮る必要はないのですよ~。といって、私だってレシピを見て作ったわけではないので、どのくらいが良いのか分からないのですけど。

ともかく彼は、近いうちに一軒家に引っ越すので、レモンバームを植えると言っていました。

効果があったと言われたので気を良くして、また追加で作りました。

そのうち、庭に殺虫剤をまく小型のスプレーがあったので、それに入れて手足に撒くようにしました。オシボリに浸すより、この方が足に撒くには便利。ペットボトルは納屋に置いているので、そこで裸足になってスプレーをかける。

さらに、日差しが強い日には、バケツに水を入れてレモンバームの枝をたくさん入れて、食事をするテーブルのそばに置いてみました。水が温められるので煎じたのと同じ効果があるはず。でも、肌につけるほどには効果はないみたい。つまり、遠くまでは効果を及ぼさないのではないかな。

もう一人、近所の友達仲間では、レモンバームで薬を作ったという女性がいて、「私も魔女になっちゃったわよ」と報告していた。彼女の家でも、レモンバームはどうしようもないほど生えているそうなのです。


こんなのを毎日肌に付けていたら、皮膚がおかしくなってしまうかもしれないと思ったのですが、大丈夫そう。

ただし、服につくとシミになります! 使っているオシボリは、みごとに薄茶色に染まりました。

皮膚も染まるのでしょうけれど、入浴すれば消えてしまうのではないかな。

いづれにしても、私は色素不足コンプレックスなので、日焼けは嬉しいくらいなので気にしていませんでした。子どもの頃は、海水浴に連れていってもらったくらいでは日焼けしないのがみっともなくて、午後3時に外に出てしばらく散歩するという苦労をしていたのです。当時は茶髪なんて流行っていなかったので、母親から髪の毛が黒くなるように海苔をたくさん食べろと強制されました。海苔を食べたら髪の毛が黒くなるなんて信じられなかったけれど...。


さすがに、8月になると蚊はほとんど姿を消していました。
たくさん液体を作ったので残ってしまった...。


レモンバームを利用することに関しては、フランス情報ではほとんど出てこなかったので、思いつきでやってみただけでした。でも、日本では注目されている植物なのかもしれない。これを書きながら見つけた情報へのリンクを入れておきます。雑草扱いしている草なのですが、何か他の使い方もありそう...。




外部リンク:
メリッサ(レモンバーム)の効能
人気のハーブティー レモンバーム(メリッサ)の効能がすごい!
レモンバーム/メリッサ
フランス 3 メリッサ


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カテゴリー: 植物 | Comment (2) | Top
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2016/08/26
夏になったばかりの頃、友人たちとボージョレーのワイン農家が主催したイベントに出かけたときのこと。

食べ邦題、飲み放題の昼食になるはずなので、夕食は軽く済ませたいだろうと予想していました。それで、夜にはピクニックで簡単に食事をすることを私は提案。

その日のことを書いたのは、こちら:
寒くて雨ばかり降っている今年、6月初旬のブドウ畑 2016/06/13


テーブルとイスをしつらえたピクニックスペースはフランスの田舎ではあちこちにあります。でも、まだ本格的な真夏の暑さにはなっていないのに、夜に野外でピクニックをするのには問題がある。

予約したのはイベントをしたワイン農家から近い場所にあった小さなホテルでした。レストランはないので、ホテルの庭でピクニックをしてしまった良いのではないか?

ホテルでピクニックをすることを提案したら、あっさりと全員が賛成してくれました。

こういう場合、昼にいっぱい食べて食欲はないから簡単な夕食が良いと言っていても、レストランに入ってしまえば普通にたくさん食べるのがブルゴーニュの友人たち。でも、それが私には苦痛なのです。

でも、食べだす前には「食欲はない」という感覚を持つらしい。ピクニックをするという発想は気に入られたようです。

美味しい自家製シャキュトゥリー(ハム、ソーセージ、パテなど)を売っている店で調達して持ってくるという夫婦がいたので、私は前回の日記(ピクニックに持って行くサラダにはタブレが最適?)で書いたタブレを作って持って行くことにしました。

チーズはみんなで家にあるものを持ち寄る。パンとデザートは現地で調達する。
それで食べ物は十分なはず。

ホテルでピクニックはできないこともあるかと予想していました。そうしたら、ホテルから近いところにあるレストランで夕食し、持って行った食べ物はアイスボックスに入れたたま家に持ち帰れば良いわけです。たった1泊旅行なのですから。

それで、そんなに大げさな準備はしないことにしました。


ホテルで交渉

ホテルに到着すると、庭の偵察をした私。

レストランがないホテルなのでピクニックを許可してくれるだろうと簡単に考えていたのですが、行ってみると簡単なスナックを食べられるレストランがある。しかも、ブドウ畑の中にある田舎のホテルなので庭が広くてピクニックできるかと思っていたのに、そんなスペースはない。

ちょっとマズイかな...。

チェックインをしながら、友人たちはフロントにいたオーナーらしき男性と愛想よくおしゃべりを始めました。冗談を飛ばして長々とおしゃべりをし、うちとけたところでピクニックをしても良いかと切り出す。

フランス人たち、交渉が上手なんだな...。
ホテルのご主人は、レストランのテラスを使って良いと気持ちよく言ってくれました。

でも、本来は宿泊客が自分たちで食事したいと言うときには断っているので、他のお客の手前があるので...、とご主人は言う。目立たないように静かにやってくださいということ?

ホテルで売っているワインを1本買ってくれたら、私たちがピクニックをしているのだと他の宿泊客に説明できるのだけれど... と匂わせてくる。

そうしたら私たちの方も気が楽になるので、良いアイディアです。私たちの車のトランクにはマコネとボージョレーで買ったワインがたくさん入っていたのですが、ホテルの売店にある地元のワインを買うことにしました。

レストラン探しはしなくて良いことになったのでリラックス。割り当てられた部屋に荷物を運びました。

1つの部屋にはベランダが付いていて、そこからホテルの庭やブドウ畑も眺められるのでした。そこでピクニックした方がプライベート空間でおしゃべりできて楽しそう。レストランのテラス席は広すぎて、なんとなく気に入らなかったのです。

というわけで、ベランダを使わせてもらうことにしました。

とりあえず、ホテルの売店コーナーにある地元ワインを3本注文。ホテルのご主人はすっかり気を良くしていて、部屋からフロントに電話してくれれば何本でも届けるからとおっしゃる。

ワインは冷えていたので、自分たちのワインを出してくるより便利でした。それに、翌朝のお勘定をするときには「あなたがたは感じが良い人たちだから」と言って、レストランで出す料金ではなくて、お持ち帰りの料金しか請求されなかったので満足。ワイン産地のただ中にあるホテルだったので、近郊で作っている良いワインを選んでいて、とても美味しかったのでした。


村の見学をしながらデザートのためにケーキとパンを買うグループが出かける。疲れて部屋で昼寝をした友達が1名。私はベランダでのテーブルのセッティングを担当。

すぐに帰って来ると思ったので急いで準備をしたのですが、ケーキを買いに行っただけの人達はちっとも帰って来ない。後で聞いたら、カフェでワインを飲んでいたのだそう。昼にあれだけ飲んでいても、まだ足りなかったの?!


ワインの空き瓶でミントティーが作れた

みんなでピクニックをするにはバルコニーは狭いので、ちょっと窮屈。

でも、シャキュトゥリーは3倍の人数がいても十分なほどの量で、とても美味しい。私が作って持っていったタブレも好評。パン屋さんで買ったパンもケーキも、小さな村に1軒あっただけにしては非常に美味しい。

ご馳走を食べている気分になる。ホテルのベランダなんかで夕食をした私たちは、やんちゃな子どもになったみたいな気分で楽しかったです。


タブレに入れるミントを私はたくさん持って行っていました。今年は雨が多いので、幾らでも庭に生えていたので。たっぷりと湿らせたキッチンペーパーに包んでアイスボックスに入れて持っていけば、翌日のピクニックにだって大丈夫なくらいミントは生き生きとしているのです。

ミントの枝はコップに入れて、食卓の花束代わり。

最後にミントティーを飲みたいという人がいたら、それで使おうと思ってミントをたくさん持っていったのでした。

普通に野原でピクニックするのと違って、ホテルならお湯が沸かせると思ったからです。

海外旅行に便利だからと買ったミニ湯沸し器を持っていきました。

右に入れたのと全く同じものです。
まだ製造しているのかな...。

ずいぶん昔に買ったのに、こういう単純な電気製品というのは壊れないらしくて、いまだに使っています。


日が落ちると寒くなってきたので、ミントティーを提案すると、みんなが飲みたいと言う。

はて、困った。

トラベルポットでお湯を沸かしてからミントを入れれば良いと思ったのですが、みんなの分を作るならポットは小さすぎるのです。

魔法瓶か何かを持ってくれば良かった!

2回か3回に分けてミントティーを作るか?...

食事が終わりそうなとき、私はミントティーをどうやって作れるかをツラツラと考える。



ふと、ワインの空き瓶をポット替わりにしてしまうのを思いつきました。

ボトルの中で一番ガラスが厚そうなのを持ち上げたら、一人が灰皿代わりに使っていたと言う。洗面所の水で洗うだけでは気持ち悪いので、二番目に丈夫そうなボトルを使うことにしました。

熱湯を入れたら割れてしまうかもしれないけど、そうしたらミントティーはなしにするか、トラベルポットで少しずつ作ることにしました。


ワインボトルをざっと洗ってから、ボトルが割れないようにぬるま湯を入れて温め、ポットで熱湯は少しづつ入れました。

割れないのですね。それに、ワインボトルの口は狭いけれど、そこからミントの枝を差し込めました。しかも、ボトルネックでひっかかるので、葉を取り出す必要もない。お給仕するのも便利。

ワインの空き瓶利用を1つ発見しました♪

使ったボトルはかなり分厚い瓶でした。普通のボトルでやってしまっていたら、瓶が割れて怪我をしたかもしれない。でも、こういう風に、ものがないときの工夫をするのが私は大好きなのです。

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2016/08/25
フランスで旅行したときにはピクニックで簡単に食事を済ませるのが好きです。

先日は、友人たちとピクニックをすることにしたので、野菜の類いは私が準備して行くと言いました。せっかくなので、日本的なものにしようかと思い。シイタケ(フランスでも栽培しているので買えるのです)の煮つけにしました。

でも、これが全く人気がなかったのでガッカリ。なぜ食べないのか聞いたら、見た目が美味しそうでないからなのですって。確かにな...。歯ごたえも変だと感じたかもしれない...。



私はフランス人に人気がある白ゴマをまぶしたのですが、もっと使って混ぜ込んでしまった方が良かったかもしれない。でも、もう2度と作りません!

その少し前に友人たちとピクニックをしたときには、持っていったtaboulé(タブレ)と呼ぶサラダが絶賛されていたのです。タブレは簡単に大量に作れるので、今後はいつもそれにしてしまうと思いました。



タブレは夏にしか作らない料理なので、シーズンの始まりには、何を入れるのだっけ? となります。なにしろレシピを見ている料理ではなくて、感覚だけで作っているからです。

今年もそろそろ夏は終わり。どうやってタブレを作っているのかメモしてきます。

材料:
  • クスクス(セモリナ)
  • 加熱してあるザリガニのむき身(ないし、小エビ)
  • トマト
  • エシャロット(ないし、玉ねぎ)
  • レモン
  • 干しブドウ
  • ミントの葉
  • オリーブオイル
  • 塩、コショウ、エスプレット

いつも、これだけだったと思う。


便利なセモリナ

タブレを作るのにまず必要なのは、semoule(スムール)とかcouscous(クスクス)とか呼ばれる小麦粉の粗い粉。日本ではセモリナと呼ぶのかな。デュラムコムギから作られた黄色の穀粉です。

最近気に入っているのは、簡単に加熱できる、このタイプ ↓



鍋でたっぷり沸かした熱湯に少し塩を入れて、100グラム入りの小袋をそのまま入れ、1分間ゆでて取り出して冷ませば準備完了。これで1人か2人分と書いてあります。

友人が作ったタブレを食べたとき、彼女はセモリナを全く加熱しないと言っていました。柔らかくゆで過ぎたのは最悪ですが、堅いままというのも美味しくないなと思いました。

小袋に入ったタイプはスーパーで簡単に手に入るのですが、もう1つあるメーカーの方は日本でも売られていました

こちらのメーカーのでも、味は変わらないように思う。

アラブ料理の香辛料が入っているものは買わないことにしています。

エスニックの香辛料には好きでないのがあるし、自分で味付けするだけでも物足りないとは感じないからです。


タブレの味つけ

たっぷりとレモン汁を入れるのがポイントだろうと思っています。

入れ忘れると、全く面白味がないタブレになってしまうので。

セモリナの小袋2つ(200グラム)に対して、レモン汁は1個分としています。

レモンの質にもかなり左右されますね。

レモンは、朝市で有機農業専門の農家が売っているイタリア産のBIOレモンをいつも買ってストックしています。

無農薬で安心なので、レモンの皮をごく細かく刻んだものも少し入れています。


その他の調味料としては、塩コショウ、オリーブオイルだけ。

オリーブオイルは、イタリアからバージンオイルを取り寄せています。何がどう違うのか知りませんが、フランス産で質が高いオリーブオイルはやたらに高いのです。イタリアからの輸送費を入れても、その方がずっと安くなってしまう。

でも、piment d'Espelette(エスプレット)のパウダーをほんの少し加えることもあるな。

いつも同じように作るのが気に入らないという変な性格の私だからです。だから、大失敗することもあるのだと反省はするのだけれど...。


すし飯と似ているのでは?

セモリナを湯からあげてからは急速に冷ますことにしています。そして、たっぷりとレモン汁を入れるので、なんとなく寿司飯を作る気分になる。

ウチワを使って冷まし、しゃもじでサクサクと切って混ぜるのが良いのではないかと勝手に思っている次第。

すし飯を作るコツもそれではないかな?... つまり、温かいままで放置していたらベタベタの食感になると思うのです。




タブレに入れるもの

野菜だけでタブレを作るレシピもあるのですが、それだと寂しい。

むき身のécrevisseザリガニ)の入れるのが最も気に入っています。ピクニックで褒めてもらったときもザリガニ入りのタブレでした。

生のザリガニは手に入るのが不可能に近いし、かなりの高級品。でも、スーパーで売っているこの加熱したザリガニのパックだと、お手軽価格で、ちょっと珍しがられるので便利。



セモリナ1袋100グラムに対して、この100グラムパックを1つ入れてちょうど良いと思っています。作っておけば3日間くらいは大丈夫なので、いつも2倍の分量で作ってしまいます。

タブレはさっぱりとしたサラダ風になる必要がある。

それで小さく切ったトマトもたっぷり入れます。

さっぱりした方が美味しいので、エシャロットか新玉ねぎの小さなものをみじん切りにして、少し水でさらしてから絞って入れることにしています。

オリーブの実を入れることもあります。

イタリア製の美味しいオリーブオイル漬けのオリーブは、そのオイルの方も少し入れると、香りが出て美味しい。


その他、入れないと美味しくならないのは干しブドウ。

朝市に出ているチュニジア人の売っているレーズンが美味しいので、白い大き目のレーズンと、小さな黒いレーズンの2種類を入れることにしています。

ミントの葉を入れるのも欠かせません。ミントを入れてしまうと色が黒ずんでしまうので、作り置きしておくときは食べる直前に入れることにしています。


商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。
材料はストックしてあるものばかりなので、いつでも作れるのですが、ザリガニだけは買わないといけない。

それで、急に作ることになったときに、冷凍してある小エビのむき身を白ワインでゆでて使います。

ザリガニは味付けがしてあるので、海老の方もオリーブオイルに浸したり、香辛料をつけたりして何か下ごしらえした方が良いのかもしれない。

でも、ただ海老を入れただけでも悪いことはないと思う。



私のタブレがとても美味しいと褒めてもらったピクニックの話しを続きで書きます。ピクニックといっても、泊まったホテルの部屋にあったベランダでやってしまったときのこと。

続き:
泊まったホテルのベランダでピクニックをしてしまう

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★ 目次: ピクニック、飲食店での軽食
★ シリーズ記事目次: 硬質小麦の粗びき粉 2012/07/01
 » 暑いときに食べたくなるタブレ 2012/07/02
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2016/08/19
余りにも夕焼けが美しいかったとき、庭にあるイスに座って空を眺めました。オレンジ色に輝く雲が刻々と変わる...。餌になる虫がたくさんいる日だったのでしょうか、おびただしい数のツバメが飛び交っていました。このあたりにいる数は300羽とか500羽とかなのかな?...

春になるとツバメがやって来たと喜ぶわけですが、こんなにたくさんは見かけません。ここに滞在してたくさん子どもを作って、やがて北の国に旅立つわけですが、またもどって来るときには大半がいなくなっているということなのだろうか?...

少し前、近所に住む友達が、もうツバメたちが旅立ちの準備をしているので、早すぎるのではないかと言っていました。確かに、この頃は出発前の点呼をとるように電線に並んでいる姿が見えます。今年は寒くて、わざわざやって来た意味がないような天気でしたが、ツバメたちが出発するには未だ早すぎると思うのだけどな...。

夕焼けが消えると、満月が輝きだしました。ほんの少し前には三日月だったのに...。

空を見上げていたのには理由もありました。少し前まで面倒を見ていたカササギが旅立って行ったので、元気でいるかを見届けたかったからです。


巣から落ちてきたカササギ

先月、近所の家に行って庭で食前酒を振る舞われていたとき、ツバメがブンブン飛んでいる。道路を挟んで向こう側にある私の家ではこんなに庭を旋回していないので不思議に思ったら、この家の納屋には幾つもツバメの巣ができていたからなのです。そこにいる赤ちゃんたたちのために、ツバメの親たちがせっせと餌を運んでいたのでした。

そこからは、私が住んでいる家の大きな木に作られたカササギが巣が見えるので眺めました。大きな巣が出来ているとは言われていたのですが、木の高いところにあるので私の家からは見えなかったのです。

巣には何羽の赤ちゃんがいるのだろうかなどと話しをしていて帰宅すると、門を入ったところでカササギの赤ちゃんが地面に落ちていて、死んでいる...。

それだけでも驚いたのですが、翌朝になると、さらにカササギの赤ちゃん2羽が落ちている! 猫3匹が近くにいたのですが、誰かが捕まえてきたネズミに気をとられていて、鳥の赤ちゃんは無視されていたために無事。

カササギの雛は巣から落ちてしまうことがよくあるらしく、インターネットで調べたらどうやって助けたかを語っているフォーラムがありました。

キャットフードで大丈夫という情報があったので、それを与えることにしました。

巣から落ちたときは縮こまって哀れな姿だったのですが、翌朝は元気。「お腹がすいた~!」と元気にやりました。



巣の近くに赤ちゃんを置いておくと、親が探し出して世話をすると書いてあったので、巣があったモミの木のすぐ近くにある納屋の2階にある窓に二人を入れた段ボール箱を置きました。巣の位置からは5メートルくらいのはず。

でも、彼らの親は薄情なのでした。親らしきカササギの姿は全く現れません。ひょっとして、子育てが嫌になって子どもたちを巣から突き落としたのではないかと疑いました。人間にだって育児放棄する親がいるのだから、鳥がやらないこともないと思う。

雄か雌か分からないけれど、2羽に名前を付けていました。フランスではpie(ピー)と呼ぶ野鳥で、体が大きいのでよく目につきます。

日本では見たことがない気がしますが、日本語ではカササギ。それで、この2羽は「カサ」と「サギ」という名前にしました。成長が早くて少し大き目だった方がカサ。

カササギは光る物が好きらしくて、スプーンなどを盗んでしまうのだと言われています。そう言われると、ロッシーニのオペラに『泥棒かささぎ(フランス語でLa Pie voleuse)』というのがあった。


キャットフードで育ったカサとサギ

納屋に梯子をかけて餌を与えるのは大変なので、カサとサギには家の3階の部屋に引っ越してもらいました。巣があった場所からは遠くなったとはいえ、親が来たら見つけられるように庭に面しとた窓があります。窓はいつも開けてくので、赤ちゃんが餌をねだっている鳴き声は十分聞こえるはず。でも、親は姿を現さない!

新聞紙を丸めて入れた巣らしきものを作りました。糞で汚れるので、1日に2回か3回、新聞紙を取り換える。

赤ちゃんと言っても、カササギの口は大きい。キー、キー言って食べ物を欲しがる口にキャットフードを入れるのは難なくできました。鳥の親は長い口ばしで入れるから良いのでしょうけど、こちらは指を使うので、一緒にグイグイ吸い込まれるので血豆ができたりもしてしまいましたけど。

カササギは雑食なのだそう。栄養バランスを考えて色々あげたかったけれど、消化できなかったらしいものを食べさせたら死んでしまったという体験談もあったので、メインはキャットフードにして、ゆで卵をつぶしたものも与えました。鶏肉は虫の味がするらしくて喜ぶという報告もあったので、ローストチキンを食べたときには細かく切って与えました。

食欲旺盛で、猫にも負けないくらいキャットフードをムシャムシャと食べる。そのうち、産毛がなかった部分にも羽が生えてきて、羽を広げるとカササギ独特の美しい濃紺の羽も見えてきました。

となると、彼らのママとしては飛び方を教えなければいけないのではないか? 何をして良いのか分からないながら、手に乗せて急降下し、羽をバタバタさせる運動をしました。50センチくらい飛んだりすると、親バカよろしく喜ぶ。


動けるようになると自由が欲しくなる。カサとサギは巣があったモミの木とは別のモミの木がお気に召したようで、そこで暮らし始めました。口に食べものを入れてあげなくても、自分の口ばしで餌を食べられるようになったので、猫が登れない位置に餌箱を設置。




糞だらけで汚かったのでティシュを濡らして拭いていたのですが、自分で毛づくろいするようになりました。羽の白い部分は真っ白になる。

雨が降った日があって、私は慌てました。木の中に傘を差し込もうかと思ったのですが、ふたりがパニックになりそうなので思いとどまる。

眺めていると、羽には防水効果があるのが大丈夫そう。寒さをしのごうとしているのか、体は丸く膨らんでいます。でも、さすがに夕方になると、水で濡れて体が小さくなっている。でも、けなげに耐えて、翌朝には普通の様子で餌を要求していました。

家にいる猫たちの獲物になるのを一番心配したのですが、追いかけた猫がいたのは1回だけ。ある程度は飛んで逃げられるし、口ばしが大きいので猫には手出しができないのだろうと思いました。


私のカサとサギは肥満体? 友達の家の庭で食事をしていたとき、すぐ近くに成長したカササギのスマートな姿を見て心配になりました。カサとサギは、お腹が大きすぎて飛び立てないのではないか?...

そのうち、カサとサギは庭の外れにあるリンゴの木に移動していました。つまり、その距離を移動できるくらい飛べるようになったらしい。



地面に降りて歩いるので、地面にいる虫を探したりして餌を自分で探せるようになってきたようす。でも、まだ自立して餌を食べたり、自由に飛んだりする体にはなっていない。

成鳥は、下の写真のように尾が長くなるはずなのです。

 
Pie bavarde(Pica pica)

でも、もう口を大きく開けて「食べさせて~!」とはやらなくなりました。食べ物を置くとき「ご飯ですよ~」という私のフランス語は猫に言うのと同じフレーズ。それで、猫がやって来て食べてしまうことも多々あったのですが、カサとサギは猫と私がいなくなってから食べ始めるという賢さがありました。


サヨナラも言わない旅立ち...

まだしばらくは餌をあげ続ける必要があると思っていたのに、リンゴの木に移住してからまもなく、ふたりは旅立っていきました。朝、飛ぶのがまだ上手にできなかったらしいサギの方が菩提樹の木にいて、すぐに飛び立っていったのを目撃したのが最後...。

30度近い晴天が続くという天気予報が出た日でした。彼らは旅立つなら今だ、と分かって決断したのだろうか?...

旅立って行くなら、「さようなら。私たちは大丈夫ですから心配しないで」と挨拶して欲しかったけど...。

その翌朝、毎日のように「カササギは元気?」と様子を見に来ていたお隣さんが、2羽が教会の屋根の上で身を寄り添っていると報告に来ました。教会は、私の家から道路を隔てた向かい側にあるのです。

教会の屋根を見上げたときには姿が見えませんでした。午後になると、カササギが餌をねだる鳴き声が聞こえてきたのですが、どこにいるのか分からないので、いたたまれない思いをしました。お腹がすいているなら戻っておいでよ~!


インターネット情報によると、カササギは生まれてから25~29日で自立できるようになるのだそう。計算してみたら、私がカササギのママをしたのは24日間でした。キャットフードで育てたので成長が少し遅れたのかも知れないですが、カサとサギは旅立つ時期だったのですね。

でも、カササギの子どもは、秋までは親に守られながら家族で一緒に生活するのだそう。私の2羽の赤ちゃんは親に見捨てられてしまったわけです。でも、なんとか、兄弟ふたりで助け合って生きのびて欲しい...。


カサとサギがモミの木の中に作られた巣にいたときの姿は、高い木の上にあったので全く見ていなかったのですが、普通に育っていたら、こんな感じだったのだろうと思う動画を入れておきます。


La pie bavarde 1ère partie » La pie bavarde seconde partie


自然に生きられるということ

まだ羽が十分に伸びていなかったカサとサギなので、お腹がすいたら戻ってくると楽観していたのに、ちっとも姿を見せません。

わたしのところにいれば、キャットフードとはいえ、食べるものには不自由しない生活ができたのに。でも、そんな人間がするような損得なんか考えないで、彼らは自然に生きる道を選んだのだと思う。

乳離れしていないのは私の方。彼らが旅立ってから1週間くらいは、庭の木の枝が揺れていたり、鳥の鳴き声が聞こえると、カサとサギではないかと姿を探してしまっていました...。

カササギは人懐っこい鳥だと聞いたのですが、ペットのように手なづけようとはしたくありませんでした。何年か前に見たチンパンジーのドキュメンタリー映画が記憶に焼き付いてしまっているのです。

アメリカでのお話しだったと思う。飼い主から手話を教えられたチンパンジーが、見事に手話をマスターして、人間と意思疎通できるようになった。飼い主の女性は(図に乗ったと私は言いたいけれど)、チンパンジーを大学に入学させました。ところが、ある日、チンパンジーは女生徒に抱きついてしまった。

それでチンパンジーは凶暴性があるとされて、動物園のようなところに入れられてしまいました。ドキュメンタリーの最後は、飼い主の女性がチンパンジーに会いに行く場面。隔離されているので抱いてあげるほどの距離にも近づくことができない。チンパンジーは、遠くから、お菓子をちょうだいと手話で訴える。身につまされました...。

フランスで見たテレビ番組でしたが、日本でも報道されているかと思って「チンパンジー 手話」をキーワードにして検索したら、似たような悲劇的なお話しは他にもあるようです。つまり、チンパンジーは手話を使えば人間のような意志表現ができるらしい。

人間でいてもジェノサイドがあるくらいなのだから、動物が人間として認められるのは不可能です。自然に生きられるようにしてあげるのが一番だと思う。



カサとサギのことを書き初めてから日がたっています。今日の夕方は見事な半円を描いて、しかも少しは2重になっている虹が庭の南側にできました。



虹が出たと気づいたほんの少し前、大人になりかけているようなカササギの強い鳴き声が聞こえてきました。納屋の向こう側にいたらしくて姿は見えない。強く鳴いているので、どこかに足を挟んで助けを求めているのかと心配したのですが、少しすると鳴き声が遠ざかっていったので安心しました。

もう、カサとサギのことは心配しないようにしないと...。
彼らが巣から落ちているのを見つけた日から、今日はちょうど1カ月。



追記 (2016/08/21):

カサとサギのことを気にかけてくれちたお隣さんに会ったら、旅立ったカサとサギを何度も見かけていると教えてくれました。ふたりで身を寄り添っていたりして可愛いとのこと。生まれた巣があったモミの木に住み着こうとしているのではないか、と話していました。

私が聞いたカサとサギだと思う声が聞こえてきたのも、お隣さんの方角でした。私の家には背の高い木があって上空が見えにくいのですが、お隣さんの庭はすっきりしているのでよく見えるようです。そもそも、この人は暇さえあれば庭に出てあたりを見回している人なのです。

本当を言って、巣立ちしたカササギが生き延びられる確率は30%に過ぎないと書いてあったので心配していたのです。キャットフードなんかで育ったら自然に打ち勝つ抵抗力は弱いはず。でも、孤児になったふたりが力を合わせて生きているらしいというニュースは嬉しかったです。

彼らの親やしきカササギは、最後まで1度も見かけませんでした。人間だったら、一生、親から見捨てられたとか、虐待されたという心の痛手を背負ってしまうと思う。カサとサギは、そんなことに恨みを抱いたり、自分たちが不幸を背負ったなんていうことも考えないで生きるのだろうな...。


追記 (2016/08/28):

赤ちゃんのときはピー、ピー鳴いているカササギですが、大人になると、さえずっているとか鳴いているというような声ではなくなります。その声が聞こえてくるようになりました。庭に出たり、2階の窓辺に立ったするのですが、木立に隠れているので姿を見ることはめったにありません。

今日、空を眺めたり、身に行く人たしに声をかけるのが趣味(?)のような独身男性のお隣さんの報告がありました。今まではカササギ兄弟はふたりで寄り添っていて哀れな姿だったのだけれど、今朝は屋根の上に4羽いたとのこと。

つまり、私のカササギは両親と一緒になったのだろう、と言うのです。

少し前に書いたフランス人なら誰でも知っている童話のカササギ・バージョンだと思ってしまいまいましたが(その日記: ペローの童話『Le Petit Poucet(おやゆびこぞう)』)、厳しい冬を迎えるまで親の保護を必要とする幼児たちが両親と一緒に生活できるようになったらしいと分かったので嬉しいニュースでした。

つまり、彼らはサバイバルできるだろうかと私が心配することはない♪



ブログ内リンク:
8月になったばかりなのに、もうツバメが旅立ってしまうの?... 2014/08/11
★ 目次: 空や天気に関する記事(虹、太陽、月、空、雪など)

外部リンク:
傷ついたカササギフエガラスのヒナを保護したら、やることなすこと人間じみてきた。誰よりも家族を思いやる愛情深い鳥人間となった。(オーストラリア)
カササギの(01)霜と七夕の組み合わせは、変でしょ
伊藤美誠、白井健三、池江璃花子…五輪選手の親はみんな“毒親”なのか? 感動物語の裏で虐待スレスレの英才教育
☆ 消えがてのうた part 2: ソロ


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2016/08/17
たまたま見たテレビのドキュメンタリー番組のタイトルが不思議でした。

「世界で最も幸せな人」と題されていたのです。

私が人から「幸せね」と言われたら、バカにされたと思います。人から助らることが多いので運が良いとは感じますが、自分が幸福な星のもとに生まれたとは全く思っていません。この世に生まれて良かったとか、まして生んでくれた親に感謝するなんてことを思ったことはありません。

そんな捻くれた思いは抱かずに、自分が幸せだと感じている人はいるとは思います。でも、地球上に70誰人もいる中で、誰が最も幸せかなんて決められるものではないのですから、奇妙ではないですか?


世界で最も幸せな人だと言われるマチウ・リカールとは?

ドキュメンタリーで取材されていたのは、チベット仏教僧となったフランス人、Matthieu Ricard(マチウ・リカール)でした。

その番組のビデオは、インターネットでも見ることができます:
Matthieu Ricard, l’homme le plus heureux du monde 14/08/2016

Matthieu Ricard 2008彼は1946年生まれなので、今年70歳。

父親は哲学者のJean-François Revel(ジャン=フランソワ・ルヴェル)で、母親は画家のYahne Le Toumelin。

パストゥール研究所のフランソワ・ジャコブ教授(ノーベル医学賞受賞者)の指導のもとに分子生物学で博士号を取得後、チベット語を学び、仏教修行の道に入ったのだそう。

番組に映し出されていた彼は、元気で、本当に幸せそう。

笑顔が印象的でした。地震の被災地を訪れた場面でも、彼は笑顔でいるのでした。

でも、偽善的な印象は全く与えません。

日本で田舎に行けば、同じような笑顔を見せる人はたくさんいます。でも、こういう、くったくのない笑顔をするフランス人は非常に稀なのです! フランス人たちは文句を言ってばかりいるので、おしゃべりをしていてウンザリすることが多いのです。

番組を見ていて、彼は幸せなんだろうなと思いました。

僧侶となって、本もたくさん出版し、そういうところにいるのを利用して写真家でもあり、マスコミからも引っ張りだこ。つまり、選んだ道で、ちゃんと生計の道もたてているわけで、好きなことをしながらの生き方を実践できるわけです。映像を見ていて、非常に頭脳明晰な方なのだろうなと感じました。

マチウ・リカールが「世界一幸せな人」と言われるかというと、彼がフランス人だから、フランスでそう言っているだけなのだろうと思ったのですが、そうではなかった。

彼の脳波を測定したら、幸せや肯定的情緒を表すとして知られている左前頭葉が非常に活発だった。他のチベットの修道僧たちも似たような数値だったけれど、マチウ・リカールが最初の実験対象であったために世界初で最も幸せな人と公認されたようです。


幸福学?

マチウ・リカールは、日本でもかなり知られている方のようでした。著書の日本語訳が何冊も出ているのでした。

マチウ・リカールの著書を検索


マチウ・リカールは「幸福学の研究者」だという紹介もありました。

そんな学問があるとは知らなかった。不穏な空気が広がっている21世紀なので、幸福だと感じようとするのが最近は流行っているのでしょうか?


「幸せ」について知っておきたい5つのこと NHK「幸福学」白熱教室


私は「幸せだ」と感じるのは錯覚を持つことだと思っているので、どうやったら幸せになるかなんて勉強したいとは思いませんけど...。

マチウ・リカール氏が英語でした講演に、日本語字幕が入っている動画も見つかりました:
マチュー リシャール 幸せの習慣


同じ講演を文字での解説を入れているページもあります ↓


幸福とは何かについてマチュー・リシャール氏が語る


こういうのを先に見ていたら、彼がどんな生活をしているかを紹介するドキュメンタリーを見る気にはならなかったと思います。

それにしても、彼は流暢に英語を話しますね。と言えるほど私には英語能力がありませんが、少なくともフランス人が英語をしゃべっていると分かるフランス訛りが全く感じられません。

例えば、世界的に活躍している経済学者のトマ・ピケティの英語はフランス人が喋っているというのが丸だしで可愛いのですけど、それとは全然違う。

ところで、上にリンクした日本語字幕入りの講演を紹介する記事では、「マチュー・リシャール」という名前の表記になっていました。インターネットで検索すると、「マチウ・リカール」と「マチュー・リシャール」の両方でヒットしました。

Matthieu Ricardの「Matthieu」というファーストネームをカタカナ表記するなら、「マチウ」よりは「「マチュー」の方が近いと私は思います。

でも、 Ricardを「リシャール」にしたのはなぜなのかな?

フランス人の名前として「リシャール」は存在していて、「Richard」と綴ります。

Ricardはフランスの有名な酒造メーカーの名前でもあり、こちらは日本でもフランス語の発音通りに「リール」となっています。

哲学者として知られているマチウ・リカールの父親の苗字はルヴェルなのですが、もともとの名前はリカールだったのだそう。

お酒のリカールと言えばパスティス。パスティスといえばマルセイユなのですが、リカール氏の父親はマルセイユ生まれでした。そんなことで面白がってはいけない!

「リカール」を「リシャール」にしたのには何か理由があったのかな?...

でも、そんなことは大きな問題ではないと思う。理由を探してみる気にはならないので放置。

気になったのは、こちらです。


フランス人にとっての仏教とはチベット仏教なのだろうか?

ダライ・ラマ14世(2012年10月)マチウ・リカールはダライ・ラマ14世の通訳者なのだそう。

ダライ・ラマはフランスではよく知られた人で、彼はパリの名誉市民にもなっています。

フランス人たちには判官びいきの傾向があるので、中国から弾圧されているチベットの肩を持つのかなとも思いました。

でも、ダライ・ラマのフランスでの人気は、マチウ・リカールによるところが大きいのかも知れない。

ダライ・ラマ14世のお顔は、私には人間くさ過ぎるように見えてしまいます。なんとなく麻原彰晃を思い出させるとまではいわないけれど。

右の写真をWikipediaからお借りしながら記事を読んだら、嘘か本当かは知らないけれど、この二人には関係があるという記述がありました。なんとなく、ありえそうな気もする...。

ー ダライ・ラマ14世は、オウム真理教から布施の名目で1億円にのぼる巨額の寄付金を受領しており、1989年にオウム真理教が東京都で宗教法人格を取得した際には、ダライ・ラマ14世は東京都に推薦状を提出してオウム真理教を支援した。


それはともかく、フランスには仏教徒がかなりいるのだそうです。

フランス仏教徒連合(Union bouddhiste de France)の発表では、フランスにいる仏教徒の数は約80万人(1986年)。フランスの人口は日本の半分くらいなので、この数からいくと、人口の1%が仏教徒というので意外でした。私の知人の中に仏教徒は一人もいないので。

人口の1%といえば、フランスのユダヤ教信者の割合になります。ユダヤ教の方は、パリではよく見かけるし、テロで狙われたりするニュースを聞くので、かなり目立つのですけれど。

仏教に好感を持っているフランス人は500万人くらいいる、と言った社会学区者もあったそうです。

これはあり得るかな。Zenはフランス語になっていて、禅に好意をもっているフランス人はとても多いと感じますので。Taisen Deshimaru

フランスに禅を広めたのは曹洞宗の僧侶Taisen Deshimaru(弟子丸泰仙 1914~1982年)で、彼は1967年に渡仏して布教していました。


フランス人にとっての「禅」は、宗教というより、精神のあり方としてとらえているのではないかという気がします。フランス語のZenは、座禅を離れて、「冷静」という感じの意味でも使われていますので。

禅は日本の文化として捉えられ、仏教といえば、フランス人にはチベット仏教のイメージが大きいのではないかな?...

ブルゴーニュ南部にも、仏教の施設があります。近くを通ったときに友達が立ち寄ろうと言いました。

私を喜ばせようと思って連れていってくれたわけですが、懐かしくなるような気にはなりませんでした。むしろ、違和感でいっぱい...。

私が日本で見慣れているお寺とは全く違う。ともかく、カラフルなのです!


Temple des mille Bouddhas / Dashang Kagyu Ling

Googleマップで見ると、こちら

ここには2回立ち寄っていますが、中に入ったことはありません。名前が「千の仏陀の寺院」となっているので、そんなにたくさん仏様の像があるということなのかな?...

このお寺の動画があったので入れておきます。


Dashang Kagyu Ling -Temple des Mille Bouddhas - Plaige La Boulaye 71 - GMP


ネパールに行ったときの仏教建築物は、この雰囲気だったかな?... でも、こんなにケバケバしい色は使っていなかったように記憶しているのですけど。


不思議な魅力があったネパール

マチウ・リカール氏は、ネパールにある修道院で生活しているとのこと。そこで生活していると言っても、マスコミに頻繁に登場するくらいですから、頻繁にフランスには帰ってきているだろうし、世界中を旅行しているのではないかと思います。

ネパールは日本からの団体旅行で1週間ほど滞在しただけですが、不思議な魅力を感じました。ヒマラヤ山脈が、ヨーロッパのアルプス山脈にはない神々しさを感じたのです。

それに、西洋とアジアの文化の接点になっているような雰囲気も感じられるので興味深い。

リカール僧侶が瞑想しながら心の平安が得られるというのも、ヒッピーが集まったのも理解できる気がします。

発展途上国に行くと、金持ちは先進国より裕福な生活をしているのが目についてしまうのですが、ネパールは誰もが貧しいという感じで、貧富の差が目立たないことにも好感を持ちました。

王様さえお金持ちではないように感じて、平和な国というイメージを持ったのでした。旅行から何年もたったとき、ネパールで王族の殺人事件があったとニュースで聞き、短い旅行しかしなかった私は甘ちょろい感想を持ったのだろうなと思いました。


ネパールで私の目に付いたのは、洗濯物を干すようにあちちこちにあった旗でした。これは祈祷旗で、タルチョーと呼ぶのですね。

 

フランスの友達の娘さん夫婦がヒマラヤに行ったとき、旗をお土産に買ってきて家に飾っていました。



娘さんは仏教が気に入ったそうで、文字が特に気に入ったと言う。日本から筆で書いた文字がある額でも買ってきてプレゼンントしてあげようかと思ったのですが、日本的で地味な白黒の書画をイメージしているのではないような気がしたので止めました。



ブログ内リンク:
★ 目次: 文学者・哲学者、映画・テレビ番組
★シリーズ日記: フランス人は簡単には微笑まない / 2005年
★ 目次: フランスに結婚に関する風習、夫婦・家族関係、生き方
★ 目次: 宗教建築物に関する記事
★ 目次: フランスで感じるキリスト教文化

外部リンク:
☆ Wikipédia: Matthieu Ricard
Matthieu Ricard : halte au “zoocide” !
慈悲の瞑想の神経科学15~慈悲の修行を積めば自分で悩まず相手の苦に対処できる
Matthieu Ricard: How to let altruism be your guide マチウ・リカール: 愛他性に導かれる生き方
☆ NAVER まとめ: 幸福学のまとめ
☆ Wikipédia: Bouddhisme en France
Trouver un centre bouddhiste en France.
チベット仏教の歴史と特色
行く前にこれだけは知っておきたい「チベット仏教」
色と思想について
フランス人がzenというときの意味


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2016/08/09
欲しいなと思っていたものに出会って買った日本らしい道具があります。

出会ったのには、後にも先にも1回だけ。しかも名古屋に旅行したときに立ち寄った洒落たお店でした。それで貴重品だと思っていたのですが、写真を撮ってブログにのせる必要もなかった。

自慢したかったのは、これと同じ商品だと思います ↓

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

【飛騨の匠】からくり楊枝とり:白地オーク
価格:3240円(税込、送料別) (2016/8/8時点)



ネットショップで探せば、いくらでも売っていたのでした。ちょっとガッカリ...。

「からくり 楊枝」で検索したら、たくさん出てくるのです:
 ☆ 楽天市場で検索
 ☆ アマゾンで検索


フランスに持ってきたのですが、フランス人たちに非常に受けます。たいてい「日本のハイテクだ♪」と言われます。日本は精密機械などの高度な技術で知られているので、こういうのもあるというコントラストを面白がるようです。

この楊枝とり、とてもよく出来ているのです。



鳥が楊枝を取り出すだけではなくて、鳥の目は動くし、鳴いているような音まで出る。

日本人は色々なアイディアを生み出します。それはフランスでも有名らしい。そんなことは以前にブログで書いていました:
フランスで紹介された日本の「珍道具」 2013/05/02


フランスでも楊枝はよく使います。食前酒のときに出すオリーブなどのおつまみを突っつくときに出てきます。ですので、楊枝鳥をお土産にしたらしたら喜ばれると思います。

楊枝鳥を検索したついでに、もっと凝った作りとか、アンティークが出てくるのを期待したのですが、見つかりませんでした。江戸時代くらいにはあったのではないかと思うのですけど。

同じシステムのプラスチックで作ったのとか、箱が家になっているのは出てきたのですが、何だか美しくない。日本のを真似したのではないでしょうか?

下はフランスで売られているもの ↓


Distributeur de Cure-dents en forme d'oiseau



日本らしいデザインとしては、箱根寄木細工のがありました。

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からくり楊枝鳥 箱根 寄木細工 箱根寄木細工
価格:3200円(税込、送料別) (2016/8/8時点)


このデザインの方が外国人にお土産にするには良いかな。


私の楊枝鳥をスマホで動画をとってFacebookにのせた友人もいました。日本のハイテクはスゴイ! とか何とか題名を付けたのだろうと思う。

その後、3歳の男の子が来たのにおもちゃがないので楊枝鳥をあずけたら、喜んでやっていました。でも、これは失敗。入っていた楊枝を全部ばらまかれてしまった! 近いうちにまた遊びに来ることになっているのですが、隠しておかないと...。

というのも、日本の楊枝の方が美しいので、わざわざ日本から持ってきているので、ばらまかれたらたまらないのです。


楊枝の形、日本とフランスの違い

フランスで売っている楊枝の形は味気ないです:
 ☆ フランスのアマゾンで楊枝を検索


Ibili 794100 Cure-Dent

KINGSO Lot De 50 Pcs Mini Cure-dents En Bois Avec Drapeau Pr Décor Fête Partie Fruits Pâtisserie-France


普通は両端が尖っています。探せば、飾りが付いたものもありますけれど、日本の楊枝のようにシンプルな美しさはありません。

Cure-dents en bois
☆ Wikipédia: Cure-dent

フランス語のWikipediaの楊枝の項目には、日本式の楊枝という画像も入っていました。

日本のは、こんな風な形ですよね ↓


☆ Wikipedia: 爪楊枝

よく見ると、こんな使い捨てのものなのに美しいデザインですよね?

「片方に筋が入っているのは何のため?」とクイズにすることがあります。

くびれているところで折って、箸置きにすると、使った楊枝の先がテーブルに触れないので衛生的なのだ、と教えます。すると、また日本はスゴイ!、となる。

箸置きにするとは教えてもらったことなのですが、本当なのかな?... 教えてくれたのは、日本の企業で研修に来ていたフランス人の若者。貴族さんで、日本でも財界のお偉い方と付きあっていて、大企業の社長さんから教えられたのだと言っていました。

でも、私は楊枝を箸置きにして使っている人と出会ったことはないのです。日本人でもやんごとなきお方はしていらっしゃるのかな?...

書き出したことなので調べてみました。まんざら嘘でもないみたいな情報:
ねぇ、知ってる?(爪楊枝編)

でも、やはり嘘かなと思わせる情報:
☆ つまようじ(爪楊枝)のとがってない方の溝は何のためについているか?

箸置きにしないまでも、この方が楊枝が滑らなくて持ちやすいと思います。


楊枝でフランス人にもっと美しいと唸らせるのは黒文字です。



しっかりしているので、おつまみを指すには最適。でも、使い捨てにするにはもったいないので、めったに私は出さないのですけど。

レストランのシェフをしているフランスの知人が来たときに出したら、使い終わった黒文字を持ち帰って良いかと聞かれました。プロの料理関係者しか入れない店があるので、そこで見つけようと思ったようでした。でも、同じものをフランスで手に入れようとしたら売っているのかな?...


私が持っている楊枝入れ

記念撮影しておきました。



集合させたら7つもあった。

手前にある小さな楊枝入れ3つは、東京の瀬戸物屋さんが店じまいするとき、フランスにもっていらっしゃいと言ってプレゼントしてくれたものです。誰かにあげようと思ったのですが、可愛いので使い始めてしまった。そんなにはいらないので、洗面所で綿棒入れにしたものもあります。

右に写っている2つは日本製ではありません。銀色のは、サンティアゴ・デ・コンポステーラに行ったときに買ったお土産。頭にそれぞれ大聖堂や巡礼に関するものが付いていて、とても良くできています。ワイン樽のは、どこで買ったか思い出さない。頭にはブドウの房が付いていて、入れ物は樽というのが気に入ったのでした。

こういうステンレス製のピックは先端が小さなフォークのようになっていて、しっかりと突き刺せるので便利。

こんな感じです ↓

スペイン製 ピック 6Pセット

でも、小さいから無しやすい。6本セットだったはずですが、それぞれ5本しか残っていませんでした。


 

ブログ内リンク:
★ 目次: プレゼントや土産物に関して書いた記事
★ 目次: レシピ、調理法、テーブルウエアについて書いた記事
ちょっと怖いな... 最近の日本礼賛ブーム 2015/03/01


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2016/08/06
この冬に、たまたま通りかかった教会で珍しいものを見ていました。教会そのものは、よく田舎にある建物ですが、文句のつけようはない美しさ。




教会でミサをあげるときの料金

目に止まったのは、入り口にあった張り紙です。



めったに出会わないのですが、この教会ではミサのお値段が書いてあったのです。




ミサ:    17ユーロ   (約   2,000円)
結婚ミサ: 140ユーロ   (約 16,000円)
葬儀ミサ:  140ユーロ
※ 1ユーロ=115円で計算

140ユーロの内訳は、62ユーロが小教区へ、61ユーロが司教区へ、17ユーロがミサへの奉献。つまり、この教会で結婚式や葬儀のミサをした場合、教会そのものに入るのは78ユーロ(9,000円)しかないということですか。普通のミサと同じに、賽銭カゴのようなものにお金を入れる習慣はありますけれど。

でも、市町村にあるéglise(教会)は市町村が維持費を負担していますので(大聖堂cathédraleは国の管轄)、建物の修復費用や電気代などは教会がある市町村の住民税で賄われますので、教会自体がお金を集めなくても存続できます。

結婚は役場であげてくれるのが正式な儀式なので、教会で結婚する人はそう多くはないように思います。でも葬儀の方は信者でなくても教会でするのが普通で、ミサをあげずに埋葬だけする人は非常に少ないと思います。

住民が少ない村では教会の維持のためのお金がかかるわけで、美しくない教会などは閉鎖してしまえば良いのだと言っていた友人もありました。彼の村では、敬虔な信者の人が村長になったときに教会に暖房装置をつけたので、暖房費がかなりかかるのだそう。最近は司祭も足りないし、信者も多くないので、小さな村々では回り持ちで日曜ミサをするのですが、暖房が入ってからは冬には頻繁にミサが行われるようになりました。近郊の人たちのために住民税を使われるのはたまらない、というわけ。

普通のフランス人の場合、葬儀でお世話になるのですから、村に教会が1つあるのは悪くない、と私は思います。何しろ、公共施設なので、墓地も日本のように法外な費用がかかるわけではないのですから。

でも、イスラム教とかユダヤ教の人たちは教会がある恩恵は何もないのに住民税が使われるわけですよね。不満に思わないのだろうか? フランスは政教分離の国ですが、こういうところを見ると、カトリックの国ではないかと言いたくなる。もっとも、宗教が違っても墓地を利用したいと申し出たら、拒否されることはないはずですが。


ところで、以前にもミサの料金が書かれているのを教会で見かけたときにブログに記録していました:
教会でミサをあげてもらうお値段 2008/06/2

8年前のことでした。その間に15%くらい値上がりした、という感じ。円に換算すると、今は円高になっているのでで、かえって値下がりしていますね。


葬式にはお金がかかる?

フランス人たちは葬儀にはお金がかかると言います。そう言われると、私は日本はもっとずっと高いのだと答えたくなる。

少し前に近所に住んでいる親しい人の母親が亡くなったので、葬儀の費用について聞いていました。教会でのミサ、土葬の費用、花束、参列者にふるまうカクテルパーティーなど、全部の費用を含めて2,500ユーロという感じだったとのこと。兄弟で葬儀保険のようなものをかけていたので(毎月50ユーロくらい)、それで費用は全て賄われたので、葬儀での出費はゼロでした。墓地は、先に入っている父親の場所なので問題なし。


フランスでは平均どのくらい葬儀費用がかかっているかの統計がありました。
  • 火葬の場合: 地方で2,670~4,190ユーロ。パリ首都圏では2,340~6,270ユーロ
  • 土葬の場合: 地方で1,980~16,090ユーロ、パリ首都圏では4,950~7,530ユーロ

為替レートの変動がありますが、フランスと日本の物価を比較すると1ユーロ=130円と感じています。それで計算した場合、26万円から99万円ですね。

この費用には棺代も入っていますが、墓地や墓石の料金は含まれていません。墓地の委譲権を確保する料金は、期間と市町村によって差があります。最低限に2平方メートルのスペースを確保することが条件なのだそう。

例えば、人口5万人という中程度の規模の町ベルフォールの場合は、こうなっていました(2014年):
  • 30年の期限付き: 277.76ユーロ
  • 永久権:     3,785.28ユーロ

3万円か、44万円のチョイスというところですね。


パリには14カ所の墓地がありますが、飛びぬけて過密地域なので2㎡の墓地委譲権はもっとずっと高いのは当然かもしれない。ただし、200万円近くもするの?!  と驚く永久権を確保できる墓地は稀な存在なのだそうです。
  • 10年の期限付き:    785 ユーロ
  • 30年の期限付き: 2,663 ユーロ
  • 永久権:      14,682 ユーロ

地方なら永久権を確保して、パリなら30年の契約にしたとして、墓地の確保は50万円弱というところですね。高いといえば、高い?...

契約期限が切れると、役場から立ち退きを要求されます。それについて、以前にブログで書いていました:
クイズ解答: 画家ルノワールの墓地 2006/08/19


気取らない墓石が好き

もともと墓地は怖いので嫌いだったのですが、フランスでは教会を見学するのが趣味なの、お墓を歩き回るのには慣れました。教会の外観を見ようとしたら、墓地を歩くしかありませんから。たまには、教会の建物と墓地が分離しいるところもありますが。

大理石なのかどうか知りませんが、ピカピカの墓石が好きではありません。特に、立派なのを見せつけているような黒い石のが嫌い。

こういうのが好きだな、と思う墓石がありました。



ここはブルゴーニュ地方のコート・ドール県の北部。
森には侵食した石灰岩があるのですが、それを墓石にしていました。



社会人類学者クロード・レヴィ=ストロース(Claude Lévi-Strauss 1908~2009年)のお墓です。ここは彼が持っていた城がある、人口50人の静かなリニュロル村(Lignerolles)にある教会の墓地です。


墓地にある遺灰を撒くスペース

フランス人が葬儀にはお金がかかると話すときには、墓石が高いと言っていました。幾らくらいするのか調べてみたら、1,000~3,500ユーロという値段を目安にしている情報がありました。

今の為替レートだと、12万円から40万円。フランスと日本の物価の感覚で1ユーロ=130円として計算しても15~45万円。日本の場合は、墓石代の平均は142万円なのだそうです(東日本:152万円、西日本:132万円)。フランスの方がずっと安いですね。


フランスの場合は、火葬して墓地に遺灰を撒くだけという手もあります。墓地にJardin du souvenir (思い出の庭)というスペースがあるのです。この場合は、墓地の場所代は無料。

人口200人足らずの村にあった教会を見学したとき、墓地の一角にあった「思い出の庭」のスペースの写真を撮っていました ↓



味気ないといえば、味気ない。でも、無料で場所を提供していただければ満足ではないですか?

こういうスペースは最近になって目につくようになりました。上の写真は「思い出の庭」が珍しくて写真を撮ったもので、2010年に撮影していました。そのころから出来始めたのかなという気がします。

Wikipediaには「Jardin du souvenir」 の項目が出来ていなかったのですが、画像は幾つか入っていました。下は人口30万人の大都市ナントの墓地にある「思い出の庭」スペースなので、田舎の墓地で見るのよりずっと広いようです。

Nantes - Cimetière Parc - Jardin du souvenir

だいたいにおいてシンプルなスペースでしょうね。どんなのがあるかを知るために画像検索すると、こちら

私は墓石が嫌いなので、こういう埋葬の仕方が私には好ましいと思うのですが、日本だと無料というわけにはいかないのだろうな
と思って調べてみたら、日本では海に遺灰をまくというシステムがありました。

日にちは指定しないで、適当に海にばらまいてくださいという感じなら5万円程度なのだそう。遺族が船をチャーターしてやると25万円。そこまでやってくれなくて良いです。その予算があるなら、居酒屋さんで友人たちが集まる会を開いて、「フランスなんかに行ったりして、勝手なことをやっていたヤツだったよな...」とか話しながら楽しくやってもらいたい。


カトリック信者に火葬が認められたのは1963年

フランスでは、伝統的に土葬の国です。カトリックでは火葬が禁止されていましたが、1963年の第2バチカン公会議で、火葬は「復活」や「魂の不滅」などのカトリックの教義に違反しないと判断されて許可されたのだそう。

第2バチカン公会議という名前は、現在のフランスではラテン語でミサをあげないということを調べたときにも出てきていました。現代のカトリック教会では節目になる決まり事をつくった出来事だったのですね。

昔ながらにラテン語でミサが行われるパリの教会 2015/11/02

フランスの「生活条件調査研究センター(CREDOC)」のアンケート調査結果によると、1975年にはわずか1%だった火葬は年々増加して、1998年には15%、現在は26%となっていました。2030年には約半数の50%が火葬になると見込まれているとのこと。

フランスで現在4人に1人が火葬というのは信じられない。私がフランスで身近な人では火葬は例外的だと感じているのです。でも、パリでは3人に1人が火葬という高い比率なのだそう。地方部での火葬率は8%以下。パリ首都圏には、フランス人の2割くらいが集中して住んでいるので、全国平均にすればそうなるか...。

火葬がフランスで増加したのは、ローマ法王庁による解禁よりは、むしろ経済的な理由が大きいだろうと思います。火葬にすると3割から4割安上りだという記述もありました。そう言われると、田舎で火葬にするのは豊かでない人たちに多いとも感じます。

ブログ内リンク:
★ 目次: 宗教建築物に関する記事 » 墓地
★ 目次: フランスで感じるキリスト教文化

外部リンク:
Le budget à prévoir pour l’enterrement d’un proche
Mutac - Combien coûtent les obsèques
☆ Dossier Familial: Prévoir le coût des obsèques 
☆ Cimetières de France et d'ailleurs: LÉVI-STRAUSS Claude (1908-2009)
Qu’est-ce qu’un jardin du souvenir ?
Jardin du souvenir principe et coût du jardin du souvenir
Le jardin du souvenir un espace où disperser les cendres
☆ フランスニュースダイジェスト: フランスのお葬式&母国に眠るための豆知識
☆ AFP: カトリック国でも火葬が急増、フランスの法令では「骨つぼは暖炉の上へ」
☆ OVNI: フランスでも火葬が増えている。 2014/10/16
☆ All About: 死んだら遺骨は海にまいて……と言われたら
Mystère autour de Lévi-Strauss
アマゾン「お坊さん便」問題、お布施は寄付なのか対価なのか


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2016/08/03
パリ首都圏に住んでいて、老齢年金生活になったら奥さんの故郷に住むことにしている友人夫妻が近所にいます。もともと別荘として使っていた家を主住居にしたという、フランスではよくあるパターン。

昔は農家だった建物なので、やたらに大きい。大勢を集めるホームパーティーができるわけで、奥さんが盛大な69歳の誕生パーティーを開きました。参加者は100人くらい。

ご主人の50歳の誕生パーティーのときには、昔の写真を散りばめたポスターを作ってあげたのですが、今回は何も会場づくりの協力をしてあげませんでした。

プレゼントも、友人仲間がカンパして旅行クーポン券を渡すということだったので、そちらの方の心配もなし。最近のフランスでは、こういうプレゼントが増えているようです。ウエルカムドリンク付きのホテル滞在とかがセットになっていて、カタログから好きな滞在先を選べるというわけです。

そもそも、夫婦で1万円足らずのプレゼントをすると、欲しくもない変なものばかりが集まってしまう。20人なり30人なりの出費を合わせれば、まともなプレゼントになるわけです。

雨が降るかもしれないし、夜には寒くなるので、大きなテントが庭にできていました。テントをたてて、テーブルとイスを並べ(公民館から借りると聞いていました)、会場の飾りつけ、百人分の食べ物を用意する...。もちろん、業者に頼めば、会場のセッティングから料理までやってもらえますが、庶民階級ではそんなことはできないので、全部自分たちで準備する。百人も自宅で食事させるというのは、私にはできない芸当です!

それでも、少し簡略したと感じました。普通の大がかりのホームパーティーでは、昼から始まって、夕食も出して真夜中過ぎまが続く、というスタイルなのですが、この日は夜から始まりました。

7時ころからどうぞ、ということだったので7時半に行きました。主催者はリラックスしていました。そうでないと楽しくないだろうな...。私などは、20人も招待客があったら、ヘトヘトになりますけど。

食前酒は、レモンジュースにアルコール飲料を入れて作ったらしいカクテル。酸っぱいものに弱い私は飲めない。といって、他にあるコカ・コーラなんかは飲みたくない。早く食事にしてくれないかなと思いましたが、テーブルについたのは夜の9時半過ぎでした...。

食事はビュッフェスタイル。食前酒のおつまみから料理まで、全て手作りでした。親戚の人たちも来ていたので皆でやったのでしょうが、すごい。


デザートの前に風船を飛ばす

人を集めたからには、余興をするという企画もできていました。

チーズが終わったとき、「外に出て誕生祝いの風船をあげた人はデザートが食べられます」という声が聞こえてきました。もちろん、全員がテーブルを離れて外に出る。



風船ね~、と白々しく思いながら1つ受け取ったのですが、この風船がすごかった♪ この日に一番気に入ったのでした。



皆で一斉に風船を手放すと、星がキラキラと輝く空に風船が舞い上がっていきました。



ただの風船と思っていたのですが違う! 中に光るものが入っているようなのでした。それがチカチカ光って、本当にきれい。庭からは視界を遮るものがないので、遥か彼方に流れていくのが見えました。中には流れに乗り遅れている風船もあって面白い。

「こういうのは許可を取ってからやるのかな?」と言っている人がいました。今のフランスは非常事態宣言中なのです。風船をあげたとは知らない人が見たら、テロと思って騒ぐ人がいるかもしれないな...。


光る風船の正体は?

みんなより遅れて飛んでいる風船がありましたが、飛ばされなかった風船もあったのでした。小さな子たちが風船を手放さないでいたので、どういう構造になっているのか見せてもらいました。



「こういうの、見たことなかったの?」と言われましたけど、私は初めて見たのでした。

風船が空に飛んでいったということは、ヘリウムを入れていたのでした。主催者のご主人が見せてくれました。このボンベはレンタルしたとのこと。




LEDライトが入った光る風船

こういうのは、フランスより日本の方が発達しているのではないかと思ったものの、日本だと規制があって使えないのかなと思って調べてみました。

ちゃんと売っていますね。知らなかったのは私だけか...。

光る風船LEDライトアップバルーン(5ヶ入り)風船のみ
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LEDが入っているというのがミソで、材料を手に入れて自分で作ることもできるそうです。


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バースデーケーキ

私の隣に座っていた人が、近所のパン屋さんに行ったら、この日のために注文していたバースデーケーキを見て、スゴイ! と話していました。食事では一番期待していたようなのですが、翌日は朝早くから仕事なのでとデザート前に退席していました。お気の毒。でも、デザートタイムになったのは、ほとんど午前0時だったのです。

風船の後には花火が配られて、それを持ってバースデーケーキが置いてある建物に行く、という筋書きになっていました。

この花火は最低の品質。座っていたテーブルで火をつけてから、ケーキがある建物にまでたどり着けないうちに消えてしまいました。日本の線香花火もはかない命ですが、ある程度の時間は燃えていますよ~。

ケーキの上にも花火が立てられていたのですが、私が行ったときには全部消えてしまっていて、ケーキ切り分けるために撤去作業中でした。



というわけで、この日に私が一番気に入ったのは光る風船でした。


元気いっぱいで69歳を迎えた友達はパーティーの主役を務めていました。といって、食事のセッティングなど、来客に気をつかうのは親しい人たち。彼女はもっぱら楽しんでいました。誕生パーティーを開いたときは、そんなものかな...。



iPone無料アプリ「パパラッチカメラ」で撮ったこの写真。ダンスを踊っていた彼女に見せて「日本中で祝っているってよ~!」と言ったら、「日本の皆さんによろしくね~♪」と言われました。




ブログ内リンク:
★ 目次: ホームパーティー いろいろ
★ 目次: フランスに結婚に関する風習、夫婦・家族関係、生き方

外部リンク:
いやしの明かりをお手軽に!LEDでつくる光る風船


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