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2016/09/23
ずっと続いていた悪天候の反動なのか、9月には清々しい夏のような日が多くなりました。9月末になっても集中暖房を入れないで、たまに暖炉に火を燃す程度で済んでいる年を今まで経験したことがあっただろうか?...

でも、いつの間にか、ツバメたちは1羽残らず旅立っていきました。

素晴らしいお天気の金曜日。レストランのテラス席で昼食をとってから、コート・ド・ニュイのブドウ畑を見に行くことにしました。


ブルゴーニュワインのブドウ収穫が始まった

収穫が始まったばかりなので、ランクの低いワインを作る畑から始めたのではないかと思ったのですが、ジュブレ・シャンベルタンの畑で収穫を終えたばかりの人たちがいました。



手摘みの収穫なのにトラクターが運ばれているのが奇妙。聞いてみたら、収穫したカゴを乗せてあぜ道を走るためのものなのだそう。収穫では運び屋さの役割があって、その役割をする人は賃金が多少高いけれど、かなりの重労働なのだと聞いています。

下は昨年に撮った写真ですが、こういう役割の仕事をする代わりになるトラクターなわけです。


収穫が始まったコート・ド・ニュイのブドウ畑。今年は当たり年では?♪ 2015/09/04

でも、畑がぬかっているときは、やはり人間が担ぎださなければならないのだそう。


モンラッシェの畑では、収穫するには大きすぎるハサミを持った人たちが働いているので奇妙。収穫は3日先で、その前に枯れたブドウの枝や株を切っていたのでした。昔より病気の株が多くなったなどとおっしゃっていました。

ブルゴーニュのブドウ畑で収穫する人たちには、昔ながらの陽気さが残っています。フレンドリーで、おしゃべりもしてくれる。

畑の中に1人でいた女性が話しかけてきました。



彼女はロマネ・コンティのドメーヌで働いているけれど、ブドウの収穫はせず、食事係りなのだそう。

昔のワイン農家は、ブドウ収穫者たちにたくさん食べさせて、たくさん働いてもらうということをしていたのですが、食べさせたり、宿泊させてりするのは農家にとっては大変なので、やらないとことが多くなっています。ロマネ・コンティのところでは未だ食事を出しているとは思わなかった。

でも、野菜と肉料理はケータリングの業者にやらせ、彼女はそれ以外の食べ物を担当するとのこと。

ワイン畑はモンラッシェらしい。高すぎて手が出ないワインだと言ったら、「高すぎて買うことなんかできませんよ~!」とおっしゃる。

どんなのか調べてみました。


私が飲んだ思い出があるモンラッシェは、DRCのではないグラン・クリュでしたが、DRCのはこんなに高くなっているのですか?! それではドメーヌがマダムに飲ませてくれなくても無理はない...。


ロマネ・コンティのブドウ畑は、収穫が終わった後のように見えてしまった

今年のワインの出来がどうなるのか見るために、同じ畑を見ることにしています。

ロマネ・コンティの畑には十字架が立っているので、間違いようがないのです。それに、買って飲めないとしたら、タダで見れるだけでも何となく嬉しいではないですか?




近づいてブドウの木を見たら、もう収穫が終わってしまったのかと思いました。積み残した程度しかブドウの房がないのです。



奇妙...。世界で一番高いと言われるワインを早々と収穫してしまうはずはありません。道に沿って歩きながら畑を眺めてみました。すると、たくさん房が付いているところもある。



やはり収穫は未だ始まってはいないのだろうと思いました。写真を拡大して眺めたら、地面にはブドウの房が落ちていたので、失格の房を取り除いたからやたらに量が少なかったのだろうとも思います。

葉が少ないのも気になったのですが、秋に実が日差しをいっぱい受けるように葉を剪定したのかな?...

それにしても、ブドウの房が少なすぎる...。

今年は雨が多かったので、病気を退治する農薬を使わないオーガニックのワインを作る農家は痛手だと聞いていました。ロマネ・コンティも農薬の使用は最低限にしているでしょうから、ブドウの収穫量は少ないのでしょうね。

追記:
DRCでは、ドメーヌが所有するブドウ畑を9月28日から30日にかけて収穫をしていました。私は1週間早く行ったようです。


2016年のワインは、生産量が少ないことだけは確からしい

ブルゴーニュワインやシャンパンの生産量が少ないというのは地元なので聞いているわけですが、フランス全体としても10%減だそうです。

ブルゴーニュワインの産地のブドウ収穫予想では、生産者平均で20~27%減。特に被害が大きかったシャブリでは、例年の半分しか生産できないとか。

幾つかのブドウ畑を見てみましたが、ブドウの房が付いているところと、少ないところとの差が目立ちました。

この後、果実酒を作っている農家に行ったので話しを聞いたら、同じ畑の中でも果実が全く実っていない部分と、普通に実ったところとがあると言っていました。春先に霜や雹の被害があったのが原因らしい。

今年のブルゴーニュワインは極端に収穫は少ないようです。ニュースでは、ブドウ畑からブドウの木を引っこ抜かれたと言って、畑をパトロールしている農家の人たちまで登場。そこまでやるかな?...

でも、今年は質の高いワインはできるとニュースでは言っています。

今年の天気はずっと変でした。暖冬のあと、雨ばかりの春。ワイン産地では、霜や雹の被害が出たりもした。夏らしい天気もなくて、雨が全く降らない時期もありました。でも、ブドウの収穫期には「秋晴れ」という良い天気だったので、それはブドウにとっては良いことだったかもしれない。

でも、素晴らしい上質のワインができるとまで言うのは行き過ぎではないかな...。生産量が少ないとなったら高い値段で売らなければならない。としたら、今年のワインは上質なのだと強調するのがマーケティングではないですか?


Vendanges Malgré les aléas climatiques, le millésime 2016 devrait être de grande qualité  - France 3 Bourgogne 21/09/2016

  【楽天市場】人気の銘醸ワインが勢揃い!ブルゴーニュ特集

ブログ内リンク:
★ 目次: 今年のミレジムは? (ブルゴーニュ・ワイン)
★ 目次: ロマネ・コンティのブドウ畑ウオッチング
★ 目次: ブドウ畑の作業、ワイン醸造法など
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

外部リンク:
Vosne-Romanée Le domaine de la Romanée-Conti termine ses vendanges ce vendredi 29/09/2016
Immersion dans les vendanges de la Romanée-Conti 29/09/2016


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フランスのお酒 (ワインなど)



2016/09/20
フランス語を勉強するために行って初めて出会ったのは、ブルゴーニュで最も大きい町ディジョン。家族同然に親しくなった家に休みの度に通っていたのですが、全く変化が見えない美しい古都でした。大騒ぎされたのは、目抜き通りにあったケーキ屋さんがマクドナルドになった程度。「十年一日のごとし」という表現はこういうケースで使うのだろうと思っていました。

ところが、21世紀に新しい市長さんになってからは、目覚ましい変化! 

Panoramique palais duc de Bourgogne

このブルゴーニュ公国時代の宮殿の前にある空間は醜い駐車場だったのに、すっきりした広場になりました。歩行者天国もたくさんでき、日が落ちたら死んだような静けさの町だったのに活気づいてきました。

同じような予算を使っていながら、こうも変われるものなのかと驚きました。首都パリも同様に、良い発展をしたと感じています。私が日本で生まれ育ったのは東京都ですが、都知事が変わったら東京が変わったというのは一度も味わったことはありません。


フランスの珍風景?

前回にディジョンに行った日も、町の一角で工事が行われていました。

珍しい光景のサンプルだと思って撮影したのが、こちら ↓



久しくクイズを出していなかったので、「私は何に驚いたのでしょうか?」というクイズにしようかと思ったのですが、止めました。真面目に考えてしまっていただいたら申し訳ないので!


何が珍しいのか、ご想像がつきますでしょうか?

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カテゴリー: フランス人 | Comment (8) | Top
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2016/09/17
10年ほど前から、フランスでは食品の栄養表示基準の表示を簡略化しようとしています。国内の一部の地域にある大型店舗で、消費者に気に入られる表示をテストするというニュースが流れていました。

私は美味しいものを食べたいだけで、「健康に良い」とか「長生きできる」とか言われるだけで食欲がなくなるので、そんなものには興味がないのですが、どういう風に簡略化するつもりなのかに興味を持って、少し眺めてみました。テストを実施する地域には行かないでしょうから、実物は見れないはずですし。

次の4つの栄養表示(Etiquetage nutritionnel)のうち、どれが消費者に気に入られるかを調べるのだそう。




 Nutri-score
これが最も分かりやすい。栄養的にAからEまでの5つのランク付けをしていて、大きくなっている文字がその食品の評価。A(緑)が最も栄養的に望ましく、E(赤)が最も悪いというもの。でも、赤になっている食品には手が出ないではないですか?! そんなものを付けて食品が売られるとは思えないのですけれど...。


 SENS (Système d'étiquetage nutritionnel simplifié)
食品を食べる頻度によるランク付け。緑は、頻繁に食べてOK。青は、しばしば食べてOK。オレンジ色は、適度に。紫色は、たまに食べるか、少量を食べる。これも、最低ランクのは食べるのが怖いですね...。


 RNJ (repères nutritionnels journaliers)  / Nutri couleurs
イギリスで少し前から実施されている表示で、カロリーや栄養からのランク付け。熱量、資質の量、酸味・脂肪が多すぎる、砂糖、塩分の項目があって、それぞれの色で危険か安全かを示しているようです。


 Nutri-repère
3番と同じものをグラフで示しているらしい。赤信号はないので穏やかな表示ですね。


政府がどうしても簡略化した表示をしたいと頑張るなら、生産者の反対が少なそうに思えるのはでしょうね。ダイエットのために脂肪分や砂糖を控える、病気で塩分は控えるなどという人には便利そうには見えます。

消費者が一目で分かるような食品の表示を法律で義務づけるのには業界の反対が多いのは想像できます。それに、の表示は、正しくランク付けされるだろうかという不信感も抱く。

この表示がなかなか定まらない背景を分かりすく説明している動画がありました。

Insermというのは、教育省と厚生省が管轄する公的機関。「国立保健医学研究所」が定訳かもしれません。


Scandale autour de l’étiquetage alimentaire – Le Monde 08.07.2016


食品の品質表示

ヨーロッパ基準になってから、食品の品質保証の名称はやたらに複雑になりました。AOC(フランスの名称)とAOP(ヨーロッパの名称)は原産地呼称の保証で同じもので。IGP(原産地表示)やSTG(伝統的特産品保証)のように新たにヨーロッパの基準の名称が登場したのがあるし、ラベル・ルージュ(AOCよりランクは下がる高品質保証)のようにフランスだけのもある。

ほかにも、AB(有機農産物保証)、CCP(生産・加工・調製の一定基準以上を認証する産品適合保証)もありますね。

こんなに色々なロゴがパッケージに付いていたら、そのうち何も気にしないようになってしまうのではないかな?...

でも。最近に登場した卵に印字した品質を示すコードは気に入っています。


始めの数字(0から3)で、卵を生んだニワトリがどういう風に飼育されたのかが分かります。「0(ゼロ)」が有機農業の卵で、「1」は野外での放し飼い。「2」は地面で飼われているニワトリの卵。

最低ランクの「3」は、ケージの中か、こういう風なバタリーケージで飼われているニワトリの卵。

私は間違っても買って食べたことはありません。

Wikipediaの「鶏卵」の記事に書いてあることが正しいとすれば、日本の採卵養鶏場では9割以上がバタリーケージ飼育なのだそう。

確かに、日本にいるときに食べる卵は美味しくないな~。
質が良いらしい卵は、放し飼いの鶏かどうかも分からないのに、やたらに高価!


不正をすっぱ抜くのを得意にしているフランスの新聞(カナール・アンシェネ)が、鶏卵について記事を書いていました。

オレンジ色の黄身だと質の良い卵だと消費者が錯覚するので、ニワトリに与える飼料に薬品を混ぜ込んでしまうことがあるのだけれど、後から入れたわけではないので品質表示には現れない。かなり危険な混入物もあるようです。

ただし有機農業の卵では禁止されているのだそう。

私はいつも卵は直売農家が売っている「1」のランクのを買うのですが、たまにスーパーで「0」のを買うと、いつも食べている方が美味しいと思ってしまっていたのですが、騙されていたかな?...


でも、オレンジ色もここまで行って、栄養価も高いと言われたら、私は気持ち悪くて食べたくないです ↓




フランス政府は栄養表示を分かりやすくしようとしているわけですが、いずれにしても売る方としては逃げ道があるのだから、そんなことをしても大した意味はないと思ってしまう...。


ブログ内リンク:
フランスのレストランにできたホームメイド認証ラベル 2015/05/31
黄身がオレンジ色に近いほど黄色の卵が好き 2013/04/03
フランスで売られている卵の見分け方 2013/04/04
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ

外部リンク:
仏厚生省: Etiquetage nutritionnel : Marisol Touraine annonce le lancement de l’expérimentation en septembre 2016
Nutrition des logos testés en supermarchés - ladepeche.fr 16-09-2016
Étiquetage nutritionnel le gouvernement va tester quatre logos – Le Figaro 10/05/2016
L'étiquetage nutritionnel bientôt en magasin : une bonne idée selon vous? – Femme actuelle 19-07-2016
Étiquetage nutritionnel l'UFC-Que choisir favorable au système des feux tricolores – Le Figaro 25/02/2015
Quels calculs se cachent derrière les logos nutritionnels  - Le Figaro 10/05/2016
☆ Wikipédia: Institut national de la santé et de la recherche médicale (Inserm)
☆ 動画: Une vue à 360° de vos données projets
☆ Wikipedia: Information nutritionnelle » 栄養表示基準
☆ Wikipédia: Repère nutritionnel journalier 
Score nutritionnel - Notes de couleurs – France
フランスにおける農林水産物等に関する知的財産保護の取り組み ―地理的名称の適用を中心に-
黄身が濃い卵、殻が赤い卵 栄養価が高いは誤解


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2016/09/12
前回の日記(ツバメの出発も近い?)の最後に書いた病院に行った友人は、高血圧と血管に詰まっている場所があるという程度で、薬だけで乗り越えられると判断され、翌日にはもう戻ってきました。フランス人の友情は強いものがあるので、友人仲間では大騒ぎしていたのですけど。

大したことはないと言われて退院したのですが、やはり具合は悪そう。病気だと言われると、病人の気分になるものだと思う。


病院の食事が酷かったのですって

1泊だけで退院した友人は、その夜に予定されていた夕食会に参加し、主人公になった感じで病院生活がどうだったかを話していました。

話すことの大半は、食事が酷かった、という報告! 何が出たかを詳細に語っていました。

塩味が全くなかったので、塩がないとどんなに不味いかを認識した、なんて言っていました。心臓の欠陥がある人に出したのだから仕方ないでしょうに。

退院する前の昼食のメニューを見せてもらいました。



7行になっていますけれど、食欲がそそられるメニューではないですね...。

前菜らしきものは、キュウリの生クリームあえ。キュウリは消化できないから食べないというフランス人が多いのに、病院で出しちゃうの?

フランスの大きなキュウリは生クリームであえると食べられると思ってブログに書いていましたけど、これだけで前菜だったら余りにも寂しいですよ~:
フランスのキュウリは生クリームで食べるのが一番? 2013/08/23


デザートとしてフレッシュ・フルーツなんて書いてあったけど、小さなバナナ1本だったのだ! と怒っている。確かに、バナナでデザートというのは余りにもお粗末。

最後に「パン」と書いてあるのが面白いと思いました。日本に来たフランス人とフレンチレストランに入ったとき、メニューにパンと書いてあるので彼は大笑いしていたのです。でも、フランスの病院でもパンと書いてしまっているではないですか!


私がレストランで出される料理の写真を撮っているので、真似してスマホで写真を撮ったと言って、その夕食を見せてくれました。



確かに、これは酷くお粗末な食事です! 飛行機のエコノミークラスの食事より味気ない。こんな食事がフランスで出るとは信じられないけど、証拠写真なのだから信じるしかない!

メイン料理は、「牛肉のブドウ栽培者風煮込み」というようなしゃれた名前が付いていますが、恐ろしく不味い挽肉だったのだそう。赤ワインで煮たから「ブドウ栽培者風」としたのでしょうね。肉が加熱し過ぎていたので最悪だったと言うのに対して、「最近の病院では肉をレアに出せないらしいよ」と言う人がいました。

チーズは極端にい小さかったというのは、写真を見て納得。バナナの下にある四角いパッケージです。

ニンニクとハーブ入りというチーズは、下の商品ですね ↓

日本の店で売っているフランス産チーズを見ると、フランスでは流通していないと思われる小さなサイズのがあるので面白がっていたのですが、外国向けだけに小さいサイズを作っていたわけではないと分かりました。


入院した日は、検査のために朝から何も食べていなかったのでお腹はペコペコ。食前酒やワインを要求したけれど、美人の看護婦さんたちはジョークに笑っているだけで、水さえも飲ませてもらえなかったのだそう。

やっと食べ物にありつけたのは夜。ところが、そのとき出てきた食事は量も少なくて哀れだったので、写真を撮る気などにはならなかったとのこと。夕食と昼食は同じパスタだったので、残り物を使ったのではないか、ジャガイモを何で使わないのだ! などと言って怒っている。もちろん、朝食も哀れなものだったそう。

1泊だけで帰って良いと判断された友人は、健康保険で支払われる救急車兼タクシーをチャーターして帰宅したのですが、車に乗ったら、運転手さんから真っ先に、こう挨拶されたのだそう。

Vous avez bien mangé ?

食べ物はおいしかったですか? お腹がいっぱいになったですか? という感じの質問です。

こう言われて、行ってしまった病院は、地元の医療関係者の中では不味い食事を出す病院だという定評があるのだろう、と思ったそうです。

長く入院していたらどうなったのだろう? 食事制限をする病気だから、友人仲間で食べ物の差し入れをしてあげるわけにもいかないでしょうし。


フランスでも、病院食は不味いと決まっている?

1泊の病院生活をした友人は、1日3食の食事代が18ユーロだと話していました。国民年金保険の他に相互扶助保険に入っていれば自己負担はないけれど、入っていなかったら食事代は自分で払う。

こんな料理は3ユーロの価値しかないと言ったのですが、深夜まで続いた食事会で病院で食べたものの話しに戻ったときには、「1ユーロの価値しかない!」になっていました。いくらお粗末な食事でも原価が120円なんてあり得ないけれど、食べた人にしてみたら、その価値しかないということなのでしょうね。

私はフランスの病院に6週間滞在した経験があるのですが、見せられた写真のような料理を毎日出されたら泣きだしてしまったと思う。

私がフランスで入院したときは食事に満足したので、病気になるならフランスで、と思っていると話しました。でも、夕食会に参加したフランス人たちの中で入院経験がある人たちは、口をそろえて病院の食事は不味いのだと言っていました。

心臓や内臓の病気で入った人は食事制限があるだろうけど、私の場合は骨折だったからなと思ったのですが、そうでもないらしい。つい最近、膨らんでしまった足の手術で入院した友人も、食事がまずかったと言うのでした。

少し前にいただいたコメントで、フランスの病院食は不味いと言われたので、そんなことはないですよと答えてしまった手前、気になる。

私が骨折してフランスの病院に入ったのは、もう20年くらい前のことです。日本から年に2回くらい行くという時代だったので、私はフランス料理にはうるさくなかったのかも知れない...。でも、友人が見せた写真のような食事ではなかったことは確かです。

病院側が経費節減で質を落とすようになったのではないか、と私に言う人がいました。そうかな?... 20年前と比べると、美味しい家庭料理を作る人も減ったし、自分では作らない料理を出すレストランも多くなったので、フランスの食の乱れの現れではないかとも私は思うのですけど。


私がフランスの病院に入院したときに食べたもの

寝たきりの状態でいた整形外科ではプレートに乗って出てきたので味気ない食事でしたが、チーズが美味しかったのを思い出します。友人の病院食では、小さなパッケージに入ったチーズでしたが、私が入院したときに、こんなのが出たことはなかったはず。少なくとも、私はチーズとパンとサラダを食べれば十分と思うほどチーズは大きかったような気がします。

ブルゴーニュの公立病院の整形外科から出て、小さな私立リハビリ専門病院に入ったときの食事は絶品でした。

車椅子で食堂に降りると、ニンニクの良い香りがしてきたのが記憶に残っているので、大きな病院にいたときには、レストランのような食事はできていなかったのだろうと思います。初めての食事のメイン料理は、ウサギ肉のハンター風だったのも覚えています。木々が茂る庭に面した食堂で食事するようになったので、バカンス気分さえ味わえました。

見舞客も予約しておけば食堂で患者と一緒に食事できたので、頻繁に来る友人もいました。美味しいし、普通のレストランで食べるよりずっと安いからです。かなり食べ物にうるさい人だったのに食べに来ていたということは、病院のシェフが作る料理の質は高かったのだろうと思う。

フランスの場合、市立病院が公立病院より高いということはないようなのです。この時はクレジットカードに付帯していた海外旅行者保険で入院費がカバーされたのですが、保険会社の担当者は、そんなに安い病院だと心配だから、パリの有名な病院に移るようにと勧めてくれました。でも、私の場合は高度な医療が必要なわけではなく、骨が固まるのを待てば良いだけだったので、友人たちが気軽に見舞いに来てくれるブルゴーニュにいたかったのでした。


毎週配られれていた食事のメニューの印刷物を1週間分だけ記念にとっていたので、それを眺めてみました。

前菜、メイン、チーズ、デザートがあり、パンなんて書いてありません。料理にはバラエティがあるし、チーズも毎回違うものが出ていました。

公立病院でも市立病院でも、前菜とメインは、たいてい2つの選択肢から選ぶようになっていました。それで、週の始まりだったか終わりだったかに、1週間分の料理の選択を聞きに来る係りの人が病室にやって来ていました。これが楽しい。1泊入院した友人は、何も聞いてくれなかったと言っていました。緊急で入ったのだから、仕方ないとも思う。

記念に残していたメニューの印刷物を見たら、メイン料理としては魅力的な料理の名前が並んでいたので、今の私が選ぶメイン料理をピックアップしておきます。デジカメを使う前だったので、病院の料理などの写真は撮っていなかったのが残念。

メイン料理イメージ写真
Poulet Gaston Gérard
(鶏肉のガストン・ジェラール風)

付け合わせのチョイスは、
グラタン・ドーフィノワか、カリフラワー。

このメニューの他の料理(夕食):
・前菜: セロリかニンジンのサラダ
・チーズ: ブルサン
・デザート: フラン・パティシエ


ブルゴーニュの郷土料理。ディジョン名物のマスタードを使った鶏肉料理で、ちょっとしたご馳走です。

日本語情報:
ディジョンの代表的料理のひとつ「ガストン・ジェラール」とは?
鶏のクリームソース:ブルゴーニュ風

内部リンク:
名前がない私の得意料理: ジャガイモのグラタン 2013/08/13
Poulet Gaston Gérard
Langue de boeuf sauce piquante Cordon Bleu
(ピカント・ソースの牛タン コルドン・ブルー)

付け合わせのチョイスは、
パスタか、ラタトゥイユ

このメニューの他の料理(夕食):
・前菜: シェフのポタージュ
・チーズ: コンテ
・デザート: 赤ワイン煮の洋梨

ブログ内リンク:
フランスの代表的な牛タン料理はピカント・ソース 2010/11/19
ディジョンらしいデザート 2008/03/31‎


Rosbeef
(ローストビーフ)


付け合わせは、
ポム・ノワゼット(ジャガイモ)。

このメニューの他の料理(昼食):
・前菜: ビーツのサラダ、卵黄のミモザ
・チーズ:シャヴルー(山羊チーズ)
・デザート: チョコレートムース
Roast beef
Jambon braisé
(ジャンボン・ブレゼ  - 豚肉のハム

付け合わせは、
盛り合わせサラダ。

このメニューの他の料理(夕食):
・前菜: リーキのスープ
・ヨーグルト
・デザート: シロップ漬けのミラベル

ジャンボン・ブレゼが美味しかったことを書いた記事:
まともに雨が降らない今年の異常気象 2014/07/05

Pintade rôtie
(ほろほろ鳥のロースト)

付け合わせは、
サヤインゲン。

このメニューの他の料理(昼食):
・前菜: 小エビ入りアボガド
・チーズ盛り合わせ
・デザート: ラズベリーのシャルロット


小エビ入りアボガドの画像

ラズベリーのシャルロットの画像

改めて眺めてみると、そんなに感動する料理ではない。やはり病人食であって、美味しいものを食べたいと思ってレストランの前でお品書きを眺めたら、入るのを躊躇するかな?...

この病院のサイトで確認したら、見舞客が支払う食事代は1食10ユーロとなっていました。千円ちょっと。やっぱり安い。その値段で食べさせてくれるなら文句は言わないと思う。


この回復期で入った病院の食事で唯一の不満は、ワインが付いてこなかったこと。

運が悪いことに、私が入院した直前に飲み過ぎでトラブルをおこした患者がいたので、アルコール度が低いシードル(りんご酒)しか出さないことになったのだと説明されました。

曲芸のように車椅子を操っている両足を失った元気で陽気な若者たちがいましたけれど、落ち込む人もいるでしょうからアルコール中毒になる人がいても不思議はない...。

食事で出てきたのは、とても美味しいシードルなのでたくさん飲みましたけれど、やっぱり物足りない。おかげで、それからはシードルに恨みを持ってしまった...。


ブルゴーニュの巨大な公立病院の整形外科に入っていたときは、寝たきり状態から回復しても、自分の病室から歩いて出られない状態でした。それで、他の患者さんたちとのコンタクトは全くないので、病院生活のサバイバル情報交換は全くできませんでした。

ある日、やたらにボリュームがある料理がのったプレートが届いたので不思議に思ったら、「Petit(プチ)」と書いた紙が付いている。「小さい」という意味なので、??? よく見ると、プチの前にムッシューとある。後で分かったのですが、ムッシュー・プチは隣りの部屋にいる患者で、彼は魚料理か肉料理かというようなチョイスで両方とも注文していたらしいのでした。そんなこともできるの?! と驚いたのでした。

しかも、プレートには機内食で出るようなワインの小さなボトルが付いていたので、ワインを注文すればもらえるのだと分かったのでした。私は見舞客が持ってきてくれるワインが病室のクロークにストックされていたので必要ないのだけれど、フランスの公立病院が出すワインはどんなのか知りたくて注文してみました。

飛行機のエコノミークラスで出されるようなワインとは全く違って、充分に満足して飲めるブルゴーニュワインなので、それを知ってからは毎回ワインを付けてもらうことにしました。

その後のフランスはアルコール飲料の飲み過ぎを制御するようになったので、今の病院ではワインは出さないことになっているのかもしれないですね...。でも、患者が病院を出て車を運転するわけではないから、やはり出しているのかな?... でも、上で紹介した友人の場合は、水しか出なかったと言っていました。


私が始めに入った巨大な公立病院でどのように食事を作っているか見せる動画がありました。


Les repas à l'hôpital - Les cuisines centrales du CHU de Dijon

病院ではフレッシュな食材を使うことを心がけていると話していて、見た限りでは、私が入っていた時代より質を落としているようには感じなかったのですが、どうなのでしょう?

この病院の事務部門で管理職だった友人が話していたのですが、彼の病院の大きな問題は、他の医療機関では引き受けない人たち(国民保険に加入していないから医療費を支払えない人たち)の受け皿になってしまっていることなのだそう。つまり、医療費を払えなくても見捨てられはしない体制になっているのがフランスらしい。

そういう福祉施設的な公立病院で私は始めの3週間で滞在をしたわけなのですが、スタッフの数も多くて、最高水準の医療を受けていると感じました。食事の方も、いまだに心くばりがあるように思えたのですけど...。


日本では、どうなのかな?...

丈夫なだけがとりえの私なので、日本では入院したことがありません。でも、知人のお見舞いに行ったときか何かで、日本の病院の食事は味気ないという印象を持っています。

Wikipediaの「病院食」の項目には、こんな写真が入っていました。



日本の病院で出される食事として私がイメージしているのは、こういう風に、健康には良いのでしょうけれど、なんとも食欲が減退してしまうような料理です。

日本でも、多額の費用を払ったら、懐石料理だろうが、フレンチだろうが、食欲をそそる料理を出してくれる病院はあるのでしょうけれど、貧しい私には無縁です。


フランスの病院はスタッフが親切で、居心地が良い

友人が1泊したのは、ブルゴーニュ地方の中で最大規模の町の中にある病院とはいえ、緑が多くて良い環境だったと言っていました。サニタリー付きの個室。なんだかんだ検査されたのが大変だったそうですけど。

病室からの眺めです ↓



食事会に集まった人たちは病院の食事は不味いものだと言っていたのですが、医師も看護婦さんたちも親切で感じが良かったというのでも意見が一致していました。

本当に、私もそれは痛感しました。「みんな穏やかで優しくて...」と言って、「フランス人じゃないみたいに」と付け加えたら、友人たちが苦笑していた!

骨折で猛烈な痛みを味わったので、同じ痛さは感じない死に方をしたいと思うようになりましたが、6週間の入院体験は楽しい思い出となっています。

ブログ外リンク:
おいしい入院食が食べられる病院(東京都限定)病院食
あなたも入院したくなる 世界の豪華な病院食をウォッチング!
外国人「世界14ヵ国17種類の『病院食』のメニューを比較してみた」
ドッグフードと見間違ったという声も・・・イギリスの悲惨な病院食

内部リンク:
医師の報酬では、麻酔科医がトップ 2012/11/24


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2016/09/09
ブルゴーニュの夏に雷がなると、神様が空の上で樽を転がしていると言われます。
C'est le Bon Dieu qui roule ses tonneaux.

雷が鳴ったとき、怖がる子どもに「あれは神様が樽を転がしているのよ」と、昔はなだめていたようです。

ブドウの収穫が近づくと新酒を入れる樽を洗うので、雷がなる時期と同じということなのでしょうね。

雷がなる夕立になりそうなときには、モデムのスイッチを切って対処します。モデムが壊れたら、なかなか修理してもらえなくてインターネットが使えなくなるからです。最近は、プロバイダーがSMSで雷に注意のメッセージを送ってくるようになりましたけれど、そんなことをするより雷で壊れないモデムを開発して欲しい。

でも、今年は雷をほとんど聞かなかったように思います。雷が鳴らないのは私には嬉しいのですが、ないと、また物足りない...。

伝統的にはブルゴーニュでのブドウ収穫は9月末なのですが、地球の温暖化で早くなってきています。今年のブドウ収穫は、ブルゴーニュでは9月15日から20日ころに始まるようです。

ここのところ良いお天気が続いているので、ブドウ栽培者は喜んでいるのかと思ったら、雨が足りないと嘆いているのだそう。

先日会ったシャブリのワイン農家の人は、ブドウの収穫は10月始めだと言うので驚きました。今年は悪天候だったので、ブドウの収穫量はかなり減ると見られています。それで、最大限にブドウを膨らませて収穫したいというわけでしょうか? 


点呼をとるツバメ

毎年、夏が終わりなる時期になると、ツバメが電線の上に整列しているのが目に付きます。出発前の点呼をとっているのかなと思って少し寂しくなる。つまり、もう寒くなってくるということですから。

8月25日に、ツバメがたくさん見えたので写真をとってました。



ものすごい数のツバメだったのです。



これが最高に集まった瞬間という写真ではありません。連続シャッターで写真をとっておくべきだった...。


EUでは、電線を全部地中の埋めようとしているそうで、私の村でも何年か前に工事がありました。でも、全体ではなかった。当時の村長だった農家から、村役場を結んで、その少し先まで電線が埋められたのですが、私の家の少し前で終わってしまった。

その先の工事は、また補助金が出たときにすると言われていたのですが、いっこうに工事は再開されていません。

ツバメが電線に止まっているのを見ると、電線がなくなってしまったら彼らはどうするのかと気になってくる。フランスでは電線が全くない町や村が多いのですが、そういうところにはツバメたちは行かないのだろうか? あるいは、何か変わりのものを見つけている?




フランスでは、3月中頃からツバメがやって来るようになり、9月にアフリカ大陸か東の温かい地方に向かうようです。とすると、もうそろそろご出発なのでしょうね。心なしか、9月に入ってから見かけるツバメの数が少し減ったような気がします。

いなくなったと思っても、数日後にはたくさん飛んでいたりするので、いつ去っていくのか分からない。しばらくいないな、と思うと、すっかりいなくなっていた、と後から分かるわけなので。


昨日、ツバメの巣が納屋に11個できていると言っていた近所の人に、ツバメたちの様子を聞いてみました。子どもも含めて、全員が飛び立っていって巣の中は空っぽなのだそう。

でも、まだツバメたちは旅立ってはいないと言っていました。そうかな...。私は大勢のツバメが電線に並んでいるところは見かけなくなっているのですけれど。


ブルゴーニュにいるのは、どの種類のツバメ?

フランスには5種類のツバメが来るようですが、ブルゴーニュで見られるのは、次の4種類だそうです:

ブルゴーニュで最も多いのはHirondelle de fenêtreのようです。そのまま訳せば「窓のツバメ」という名前なのですが、日本語で「イワツバメ」らしい。学名は Delichon urbica。



ツバメが止まっているところを間近で観察したことはないのですが、私のところに来るのは、こんな感じの鳥に見えます。



今年は滅多に家に来ることがなかったカササギが庭の木に巣を作ったほか、こんなところに来るはずはないと思っていたナイチンゲールコウノトリまでやって来て、なんだか不思議な年でした...。


今朝起きて机に向かうと、置いてある時計に「9/9」の文字。こういう風に奇数が並ぶ日付って、なんだか嫌い。9.11、3.11...。またテロでも起きるのではないかと思ってしまった。

昼前に、親しい友達が心臓が危険状態だと発覚したので緊急入院することになったという連絡が入りました。その人は、明日に予定されていた食事会は出席しないとのこと。

少し前から、寝ていると息ができなくて夜中に起きてテレビを見ているのだと聞いていました。寝ていないというのはこちらには分からないし、普通の生活をしているように見えていたので、肺の具合が少し悪いのかと思って大事には考えていませんでした。

もっと心配してあげれば良かったと反省。なんでも悪いことを先に考える私なので、また一人のお友達とお別れか... などと思って感傷的になりました。

まともに寝られないのがたまらなくなってホームドクターにかかったら、翌日に血液検査と心臓の専門医で検査するように言われ、その検査の翌日の朝、ただちに専門病院に入院せよ、という連絡があったのだそう。

指定された専門病院のうち近い方を選んだら、ただちに先方に予約してくれて、正午前に入れということになった。フランスの商売的なサービスは日本と比べて想像を絶するくらい悪いのですが、医療に関しては非常に真面目にやっているのです。

でも、病院までは片道100キロ余りある。もう車を運転するのはドクターストップ。誰かに車で連れていってもらうかどうか迷ったけれど、救急車の機能を持ったタクシーがあるので(その費用は健康保険が負担する)、それを利用して病院に向かったようです。

日本で辺鄙な田舎に住む人たちの場合、救急車や救急ヘリコプターで運ばれるほどの状態ではない場合にはどうするのでしょうね?...

フランスでは心臓病が多いと感じます。親しい友人の中には、発作をおこして救急車や救急ヘリコプターで運ばれて行った人が何人もいるので、そう思ってしまうだけなのではありますが。でも、癌と聞くのより多い。フランス人の食事が心臓に悪いのではないかな?...

夕方になって、また連絡が入りました。体に液体を流して血管が詰まっているかの検査をしたらしいのですが、大した問題はないので、血液の循環をよくするための薬を飲む程度で十分だと判断されたので、翌日には救急車兼タクシーで自宅に帰ることになったのだそう。

つまり、明日に予定されていた食事会には参加できるとのこと。美味しいものを食べることに生きがいがあるような人なので、食事制限されたら可哀想だと思ったのですが、大丈夫らしい。

フランスの友人たちから病気になったときの話しを聞くと、フランスの医療体制は整っていることを痛感します。特に、低所得の人たちが、お金の心配は全くしないで長期医療を受けた、受け続けているという話し。

心臓発作をおこしてドクターヘリで病院に搬送された経験がある近所に住む貧しい友達は、死ぬまで非常に高価な薬を飲み続けなければならないのだけれど、薬代は100%健康保険でカバーされているからできるのだ、と語っていました。

心臓病って、お金がかかる病気なのかな? 別の、心臓発作で死ななかったのが不思議なくらいの友達も、ドクターヘリが来たときに、自己負担したら何十万円もするとかいう注射をうってもらったので助かったのだ、と話していたのを思い出します。

フランスの社会保障制度で健康保険部門は大きな赤字を出していますが、それでも国がつぶれないのだから良いではないかと思ってしまう。

ブログ内リンク:
8月になったばかりなのに、もうツバメが旅立ってしまうの?... 2014/08/11
★ 目次: 今年のミレジムは? (ブルゴーニュ・ワイン)
★ 目次: 空や天気に関する記事(虹、太陽、月、空、雪など)
空飛ぶ救急車 ドクターヘリ 2006/11/07

外部リンク:
EPOB - étude et protection des oiseaux en Bourgogne » Enquête Hirondelle 2011
Ma grand'mère disait...


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2016/09/07
朝焼けが見事だった日曜日、朝焼けだと雨になるというのが本当かどうかを一日中観察してみようと思ったのですが、この朝焼けの後、すぐに曇り空になってしまいました。


朝焼けが見えると雨になる? 2016/09/05

撮影した空の写真をパソコンに取り込んで眺めていると電話がなって、「みんな集まっているから出ておいでよ」と言われました。この日は、ガラクタ市とグルメ市が一緒になったイベントがあったのです。

今にも雨が降りそうな天気になったので外出したくないのだけど、断れない雰囲気。

「早く来ないと、飲み物も食べ物もなくなくなっちゃうよ」と言う。周りからは賑やかな声がしているので、友人たちは「できあがっている」らしい。

フランスではいつもタケノコ生活。何枚も重ねて、暑かったら脱ぐ、寒かったら全部着ているという手段です。半袖のTシャツに、長袖のコットンのセーター、それにコットンのコートを着ていく。

こんな雨が降りそうなときには人が来ないでしょうから、イベント会場で食事を提供する役割をしている人たちを応援もしないといけないとも思って出かけたのですが、さにあらず。たくさんの人が集まっていました。ブルゴーニュの人たち、飲んで食べられるイベントには集まるのですよね。


飲み物と食べ物があるイベントは賑わう

電話してきた友人たちを探したら、ワイン農家のところにあるベンチに座っていました。

ボトル売りの値段で冷たく冷えたシャブリのワインが買えるので便利な場所とのこと。他のところで売っている食べ物を持って来てお裾分けしてくれる人たちが次々に登場。




電話で「パンがない」と言われていたので、台所にあったパンと、日本の100円ショップで買ったよく切れるピクニック用のナイフと、グリッシーニを持って行っていました。

みんなは朝からだいぶ飲んでいたようで、そこ抜けに陽気。シャブリは昔に比べると値上がりしすぎている、シャブリをボトル1本 11ユーロで売るなんて高すぎる、などと文句まで付けている。

ワインを売っていたマダムは愛想良くお相手していました。次から次へとボトルを買って飲んでいるのだから、悪い冗談も耐えなきゃならない?


昼時、つまり食前酒タイムなので、みんなはグルメ市の会場に集まっていて、ガラクタ市の方では閑古鳥が鳴いていました。



最近の田舎では、どこでもやっているガレージセール。フランスでは、屋根裏部屋を空っぽにする市という言葉で呼ばれています。タダでくれると言われたって断りたいようなものを持ち出してきて売っています。


色々なものをつまみながらシャブリを飲んでいたので、お昼はいらなかったのだけれど、みんなと一緒に仮設レストランで食事をすることにしました。

村のボランティアたちが用意した食事。



食前酒付きで8ユーロのランチ。日本では1,000円くらいで食事を済ませてしまうというのは珍しくはないけれど、フランスでは格別に安いという感覚です。

でも、食前酒は甘ったるしくて美味しくないので、みんな飲まないでいました。ここでまた、別注文のクレマン・ド・ブルゴーニュ(発泡酒)やワインを飲む。


午後の2時を過ぎると雨がぱらつきだしたので、ガラクタ市の店を張っていた人たちは片付け始めていました。

やっぱり、朝焼けのときには天気が崩れるのだな...。

おしゃべりは楽しかったけれど、疲れてきたし、家でしなければならないこともあるので、午後5時ころに私は引き上げました。みんなはまだ飲み続けている。

家に帰ってからはアイスクリームづくり。朝市で酪農家が直売している殺菌していない生乳は日持ちしないので、買った2リットルを早く加工しなければならないのです。

この日に作る予定だったアイスクリームができあがって冷凍庫に入れてホッとしていると、イベント帰りの友人たちがやって来ました。

ちょっと挨拶するだけで長居はしないと断っていたのだけれど、飲み始めると長くなるはず。台所にあるものでオツマミを作る。飲み過ぎている人たちには食べさせないといけないと思うので。

いつも思います。フランス人って、飲んで、食べて、おしゃべりをしているだけで、12時間くらいは簡単に過ごしてしまう...。

みんなが引き上げるのを見送るために庭に出た真夜中ころ、外は土砂降りに近いような雨でした。

ブログ内リンク:
最近のフランスはガラクタ市で村おこし? 2006/07/12
★ 目次: アンティーク、蚤の市などについて書いた記事
★ 目次: ピクニック、飲食店での軽食


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2016/09/05
朝焼けと霧が見えた景色について書いたら前回の日記(幻想的な風景になった朝の日差し)に入れてくださったコメントに、「日本では朝焼けは お天気がくずれる前兆」という言葉がありました。

夕焼けを見るときには、翌日は天気が良いのだろうと思うことはよくあるのですが、朝焼けはその逆でしたっけ? 私はずっと、朝焼けを見ても今日は天気が良いのだろうと思っていました。

コメントを開いたのは、ちょうど夜明けの時間。外を見ると、見事な朝焼けなのでした。


午前6時53分に撮影


みるみるうちに赤い部分は広がってきて、上の写真を撮った3分後には、こんなになりました。


午前6時56分に撮影

そのうち西の空まで赤くなりました。どの方向の窓から見ても、もう空全体が真っ赤! 見事、みごと、とはしゃぎました。

朝焼け。焼けるという表現がぴったりですね。フランス語でもembrasementで、火が燃える状態に例えます。

こんな空になっていたら、お天気が悪い日になるとは思えないではないですか? 本当に朝焼けは天気が悪くなる前兆なのかを確かめるために、一日中、天気を観察していようと決心。

ところが、根気よく観察している必要はありませんでした。赤い色が消えると、曇り空が残ったのです。

午前11時ころ、やはり曇り空も写真にとっておこうと思ってシャッターを切りました。



太陽がうっすらと見えて、冬の空みたい...。

この曇り空を見たら、今日は雨が降りそうだと思えてきました。寒いのだろうと思って冬のセーターを着たのですが、そこまで寒くはない。少ししてから、コットンの長袖のセーターに着替える。

この日は晴れ間が見えることは全くない日になりました。昼頃から雨がぱらついて、夜遅くには本格的な雨。翌日も、曇り時々雨という天気でした。


朝焼けと夕焼けのメカニズム

朝焼けを見たあとは、日本でなぜそう言われるのか気になってインターネットでざっと調べたのですが、本当に雨が降ったので、改めてちゃんと読みました。

日本で「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」と言われるのは、西から東へと天気が変わっていくから。
朝焼けが見えるときには、東の空が晴れているということで、西から雨になる可能性が高い。

夕焼けが見えるときには、西の空が晴れていて、翌日も晴れる可能性が高い。
これが必ずしも当たるというわけではなくて、その通りになるのは高気圧と低気圧が交互に通過する春と秋に多いのだそうです。


朝焼けで晴れるように見えるのに雨が降るときは、東の空に巻雲(筋雲)などが広がっていて赤く染まるとき、と書いてありました。

こんな雲 ↓

巻雲 Cirrus (nuage)

確かに、この日に私が見た朝焼けには雲があった...。

晴れる日の朝焼けは、空はピンク色からオレンジ色、そして黄色へと、順に明るい色に変わっていくそうです。なるほど、最後まで真っ赤で、その後に突然消えていた...。


では、夕焼けは?

晴れになる夕焼けは、大気が澄んでいて、空は黄色からオレンジ色、さらにピンク色へと徐々に変わっていく。

雨になる夕焼けは、極端な赤色、不気味な赤色となることが多い。

この「不気味な赤色」と表現されているのは、私がこの日に見たピンク色がかった色のことのように思えました。極端な赤色というのは、見事だと喜んでしまって、翌日にそんなに天気は良くないかどうかは気にしていなかった...。

書いたから覚えたつもりなので、今後は気をつけてみます。


フランスにも、朝焼けと夕焼けの諺があった

朝焼けだと天気が悪くなるというのは、フランスでは言わないのではないかと思いました。少なくとも私は聞いたことがありません。

まず一人を捕まえて聞いてみたら、「ない」と答える。朝焼けだったら、その日は天気が良いはずだ、と言う。

こういうことは田舎に住んでいるお年寄りに聞くのが一番なのです。なので、存在しないというのは信じない。

日本の情報には「西から東へと天気が変わっていくから」とあったのですが、フランスでも同じなのだろうか? 

こういうのを考えるのは私は苦手。日本とフランスは地球儀の裏と表にあるのですから、天気が変わるのも逆であっても良いような気がする。

そもそも、フランスで天気予報を見ていると、たいていはイギリスで雲が発生して、それがフランスに動いてくるのが見えるのです。狂牛病がイギリスで発生してからフランスにやって来たかという図と同じだし、天気予報の地図を見るたびに、悪いことはイギリスから来るような気になってしまう。で、イギリスはフランスの北にあるではないですか?

でも、フランスでも卓越風は西から東に吹く、と言われるのでした。

Map prevailing winds on earth


ところで、フランスでも天気に関する諺は色々あります。○○聖人の祭日に天気が良かったら、雨ばかりの夏になるなどというような、迷信というか占いのようなものまであるので、ひょっとしたら日本より多いかもしれない。

朝焼けや夕焼けに関してもありそうな気がしました。逆だったら面白いではないですか? でも、朝焼けに関する諺は知らないと言った人も、夕焼けが見えれば翌日は天気が良くなるものだ、と答えていました。


この日は大勢の友人たちに会ったので、別の人にも聞いてみたら、朝焼けがあったら雨になると言われている、と答えた人がいました。

あると言う人がいるのだから、あるのだろうと思ってインターネットで調べたら出てきました。色々な言い方がありましたが、朝焼けと夕焼けを並べている諺としては、例えば、こちら:

Rouge le matin chagrin, rouge le soir espoir.

「朝に赤いと悲しみ、夕方に赤いと希望」という感じの表現です。

韻を踏ませているわけで、「悲しみ」というのは雨を表し、「希望」というのは天気が良くなる嬉しい期待、ということだそうです。この言い方は中世からあったとのこと。

朝焼けと夕焼けに関する諺は、他の国でも日本と同じように言うようで、Wiipediaのフランス語ページでは紹介していました:

イギリス:
Red sky at night, sailor's delight. Red sky in the morning, sailor's warning.

アメリカ:
Red sky in the morning, sailors take warning. Red sky at night, sailor's delight.

雨ごいというのがあるし、雨が降って嬉しい人だってあるのだから、水夫が喜ぶかどうかで表現する方が理に適っているかも知れない。


「悲しみ」と「希望」を使った似たようなフランスの諺として、次のものを知っていました:

Araignée du matin, chagrin, araignée du midi, souci, araignée du soir, espoir.
朝の蜘蛛は悲しみ、昼の蜘蛛は心配事、夕方の蜘蛛は希望。

朝にクモを見ると縁起が悪くて、夕方に見ると縁起が良い、ということなのだと思っていたのですが、この諺も天気のことを言っているのだと知りました。

蜘蛛が巣を張るのが1日のうちで何時かというのが天気予報になるという昔の言い伝えなのだそうです。この諺が出来たのは17世紀だろうと考えられているとのこと。

昼の心配事というのは、夕方に雷雨があるかもしれないという危険性のことでした。クモは普通は夕方に巣を張るので、早めにすませてしまえと考えるから。

今度は、クモが出てきたときの天気がどうなるのか気にしてみようっと。


朝焼けに関しては、こんな諺もフランスにありました:

Ciel rouge le matin, pluie en chemin.
赤い空の朝、雨が歩いてきている。

Quand rouge est la matinée, Pluie ou vent dans la journée.
朝が赤けりゃ、日中には雨か風。

みんな韻を踏ませるために無理した表現なので、こんなのは私にはうまく訳せないのでお許しください。

ブログ内リンク:
★ 目次: 空や天気に関する記事(虹、太陽、月、空、雪など)

外部リンク:
☆ au天気: 朝焼け・夕焼け
朝焼けと夕焼けの違い!仕組みと天気との関係を徹底解説!
☆ Wikipedia: Dictons météorologiques » 観天望気
83 proverbes sur le thème météo
Les dictons météo au fil de l'année
おもしろ気象エコ教室: 天気のことわざ集


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カテゴリー: 四季、自然 | Comment (6) | Top
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2016/09/04
このブログに入れている記事の数は、現在2,247らしい。そのうち、容量オーバーですと拒否されるのではないかと気になるのではありますが、今のところはOK。

それでも、色々好き勝手に書いているので、できるだけ同じことを何度も書かないように目次を作って整理しています

先日見た朝の景色が少し変わっていて面白かったので、過去に何を書いたか眺めてみました:
★ 目次: 空や天気に関する記事(虹、太陽、月、空、雪など)

すると、虹や夕焼けについてはかなり書いているのに、朝焼けについてはちっとも書いていないことに気がつきました。

つい最近だけでも家の窓から見事な朝焼けを何度も眺めていたのですが、写真を撮ることもあまりない。

朝焼けというのは、虹や夕焼けほど感動を与えないのではないかという気がしました。朝日が昇って空が真っ赤になるのを見ると、ただスゴイと驚いたり、美しいと見とれたりするだけ。虹や夕焼けは、感傷にふけったりして、何か別の力を感じるように思うのです。


朝でボケているからカメラなど出してくる気にならないのかな?...もともと低血圧なので、朝は苦手なのです。「午前中の私は死んでいます」と言っています。

最近はまともなリズムで朝に目が覚めるようになりましたが、以前は、朝日が昇る時間に寝て、日が沈むときに起きだすのが私の体には最も自然なのだと思っていました。

朝5時に起きて旅行に出る必要があるときなどは、寝ないで朝を迎えることにしていました。その方が体調が良いのです。

徹夜も、4日や5日の連続くらいなら何でもない。いくらでも徹夜は続けられそうなくらいに元気なのですが、それ以上続けると頭が働くなくなるのは自覚するので、徹夜を続ける意味はないと思って、全く眠くもないのに無理して寝ることにしていました。

最近は、年のせいか、2日の徹夜もきつくなりました。寝ないでも普通に生活できるのは、仕事のデッドラインがあってもへいっちゃらで非常に便利だったのに...。

徹夜できなくなったら、まともに朝に目が覚めるようになって、起きたときに朝焼けも見るようになりました。フランス人は日本のことを「pays du Soleil-Levant(日いづる国)」と言うので、私も日本人としての名誉回復した気分。

でも、今のフランスは夏時間で、太陽時間と2時間ずれている。朝7時に起きて朝日を見ても、実際には9時なわけなので、「早起きしています! 」と自慢するわけにはいかないか...。


ご来光

いや、富士山のご来光を拝むというのがあった!
とすると、私の感覚がおかしいだけ?...

フランスの旅行代理店のエジプト旅行に参加したときには、2泊したシャルム・エル・シェイクからシナイ山に登って朝日を見るというオプショナルツアーがありました。モーセが十戒を授けられたという山なので、登ってみようと思ってリュックや靴も用意して旅行に参加していました。

でも、現地で話しを聞いたら、真夜中に出発するので寒いから冬用のコートを着込み、日が昇ってくると暑いからコートは背負う必要があると聞いてめげてしまった。それに登山はかなり厳しそう。私には体力がなさそうに思って参加するのは止めました。

モーセに関しては、聖カタリナ修道院の見学だけで十分に満足していたので、これ以上の感激はしないだろうと思ってしまったのでした。

でも、シナイ山に登って帰って来た人たちが「素晴らしかった」と言って感激しているのを見て、私ってバカ... と思ってしまった。あの時を逃したら、絶対に行けなかったのに...。

Mont sinai Rembrandt

でも、フランス人たちが感激したのは、彼らがクリスチャンだからであって、私はそこまで感激しなかっただろうと思って諦めました。朝日は、どこで見ても美しいでないですか?

ご来光を見るための富士登山などは、間違ってもする気にはなりません。どんな様子なのかをテレビで見たら、行列を作って登って行き、頂上につくと、ぞっとするような観光地なのですもの。

もしも江戸時代に生きていたら、行ったと思う。

 Welcome to the top of Mount Fuji


幻想的に見えた我が家の朝日

朝早く起きたとき、天気が良ければ、自分の部屋の窓から東の空を覗きこみます。朝焼けが見えていたら、東向きの部屋に行って窓を開ける。

空が赤く燃え上がる朝焼けに驚くことはよくあるのですが、先日は、ちょっと変わっていました。


写真に写っているのは、誰も住んでいないお隣にある家の敷地です。東京ドームに例えたら、8個分という広さの庭。でも、持ち主が夏の間にも来なくなってから久しいので、庭は荒れ放題。なので、景色は全く美しくないのですが、虹や空を眺めるのには重宝させていただいている空間。

この日の朝焼けが幻想的で美しいと思ったのは、庭を流れている川か池から上がってきていた霧でした。



おとぎ話の挿絵になりそうな景色ではないですか?


追記:

ちょうど1週間後の朝、空全体が赤く染まったので、朝焼けについて調べて記事を書きました。
朝焼けが見えると雨になる?  2016/09/05

ブログ内リンク:
★ 目次: 空や天気に関する記事(虹、太陽、月、空、雪など)

外部リンク:
All About:  聖カトリーナ修道院地域/エジプト [世界遺産]
エジプトで登山!モーセが十戒を授かった、シナイ山でご来光を拝む


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カテゴリー: 四季、自然 | Comment (8) | Top
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2016/09/01
フランスで日本料理が流行ってしまったために、それまでは「食べる人」でいられた私も料理を作らなくてはならなくなりました。

材料がそろわないで日本らしい料理を作る工夫をするのは、おままごと遊びのようで楽しいのではありますが、何をどのように出そうかと考え、いざ料理をする時間も含めて大変な努力をしております。

フランスで最も知られている日本料理は寿司だと思いますが、たくさん食べられる刺身を出した方が喜ばれるので、無理して寿司を作ることはなくなりました。ご飯としては、炊き込みご飯を作って、最後にバターを少し入れるのを定番にしました。

それに日本料理風にした野菜を色々作り、汁物を出すパターンにしているのですが、メインの刺身を食べない人にはどうするか、という問題がありました。フランスの内陸部であるブルゴーニュでは、海産物は絶対に食べないという人がかなりいるのです。

それを解決することができるようになったのは、日本のレシピにあった「焼肉のたれ」♪

実は、日本に滞在していたときに、近所で手に入る肉が、フランスで食べるような肉本来の味がないのが不満でした。それに耐えられないので何とかしたいと思っていたら出会ったレシピです。無味な肉に味をつけるという日本の知恵?♪...

それが非常に気にいったので、フランスで和食風の料理を作るときにも使ってみたのですが、これが受けたのです。肉料理が日本風になるのですから、魚が嫌いという人にも出せる。食事に招待する親しい友人仲間の中にはベジタリアンはいないので、誰にでも出せる日本料理になりました。

しかも、ステーキの残り肉を消費するための手段にもなるので便利♪ ふらりと訪ねてきた友人たち(食前酒タイムに行く習慣がある)に酒をふるまいながらおしゃべりしていると、食事の時間になったら「何もないけど、食べていらっしゃいな」と誘うのが普通なのです。

そういうとき、残り物の焼肉を変身させて、ご馳走風にしまう焼肉のタレ!


焼肉のタレのレシピ

こんなに簡単に作れて美味しいレシピをネットで発表してくださった方には礼状を出したいくらい。

こちらのレシピです:
簡単!自家製♪甘辛★焼き肉のたれ★

フランスでは持っていない材料もあるので省略し、分量もいい加減で何度も作っていますが、毎回、フランス人たちからは褒めてもらっています。ピリッとして味がはっきりしているのが気に入られるようです。

以下の材料を電子レンジでチンすればできあがり。

レシピの材料私の材料
にんにく(みじん切り)  1かけにんにく
生姜(すりおろし)  1かけ生姜
(中国系の店で買ったものを使います。スーパーなどで売っているフランスの生姜はスジばかりで不味いので)
玉葱(すりおろし) 1/4個玉葱とエシャロット
醤油 大さじ5日本から持ってきた醤油
砂糖 大さじ1砂糖 (レシピより少なめ!)
酒 大さじ1白ワイン
みりん  大さじ1- ないので省略 -
味噌 小さじ1日本から持ってきた味噌(味が強いタイプ)
オイスターソース  小さじ1- ないので省略 -
エスプレット 少々


レシピを忠実に守って作る謙虚さがない私。分量は作る度に違っていますが、問題はないと感じています。ただし、紫色のタマネギを使ったときは色が悪くて良くなかった。

この材料を電子レンジで1分加熱するのがレシピですが、私は作りおきするので2分加熱しています。

みじん切りにしたり、すりおろしたりするのが大変。それで、大量に作るときにはミキサーで処理してしまいますが、それでも味には大した変わりはないように思います。

どうやって作っているのか知りたいという友達に作るところを見せたら、「へぇ~、砂糖を入れちゃうの~?!」と驚かれてしまいました。ソースを味わったときには甘味は感じなかった、と言っていましたけど。


焼肉のタレが活躍するのは、残り物で料理するとき

夏にはバーベキューをすることが多いのですが、私が一番好きなのはコート・ド・ブッフ(côte de bœuf)と呼ばれる牛肉です。



牛肉の部位の中ではローストビーフやヒレ肉の部位よりは安い。でも、骨がついていて、脂身もあるので、牛肉の良い味が出るので私好み。

この部分から骨を除いたのはアントルコート(entrecôte)で、これは切り肉でも買えるので便利。そのステーキも好きです。

両方とも、この部分 ↓

Beef cuts France Côtes et entrecôtes
 

美味しい肉なので、これを焼肉のたれで食べるのは少し残念。でも、テーブルに出しておくと、付けて食べるのを喜ぶ友人もいますけれど。

コート・ド・ブッフは、小さく切ってもらっても1.5キロくらいあるので、3人くらいの食事の材料としては大きすぎるので買えません。大人数のときには幾つも用意します。そうなると、残る部分も多い。さらに、骨が付いているので、切り分けた後には、かなり骨にへばりついていて残る部分が出る。



その残りものを、焼肉のタレで食べる! というのをまず考えました。以前にも書きましたが、私は残り物の目先を変えて料理にするのを得意にしているのです。

焼肉のタレに出会う前には、薄くスライスしてカルパッチョ風にしたりもしていました。



フランス人は、焼いた牛肉のカルパッチョなどというのは思いつかないらしいので、珍しがられました。コート・ド・ブッフは、通の人好みに焼くと、中が生肉のままなので、なかなか美味しいのです。

でも、これだと、日本料理にはならない!

パリの日本料理店にフランス人を連れていったときで、牛肉のたたきが出てきて、これがとても気に入られたのでした。私自身も、日本でそんなに美味しい牛肉のたたきを食べたことがないと思いました。その後、真似して作ってみたのですが、全く美味しくない。つまり、牛肉のたたきは、外側が焼けていて、中がレアという肉で作るべきなのです。それと、あの時のタレは美味しかった。その2つの点で失敗したのだと思う...。

焼肉のタレのレシピに出会っていなかった昨年は、こんな風に牛肉のたたき風を作ったとメモしていました:
簡単に作った和食を食べる会のメニュー 2015/07/04


牛肉のたたきのソースとして使う

コート・ド・ブッフの残り物と、見つけたレシピの焼肉のタレで作ってみたら、合格点を与えられる牛肉のたたきになりました。



黄色い矢印を入れたのが焼肉のタレです。容器は、電子レンジに入れても大丈夫な蓋つきの磁器。

こういう保存容器 ↓
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和の彩丸パック小鉢フタ付きのまま電子レンジもOK!
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これに材料を入れて電子レンジで加熱し、冷めたらそのまま冷蔵庫で保存しておけるので便利。


冷めた焼肉は、フランスではマヨネーズで食べるのが一般的なようです。それの代わりに焼肉のたれなので、違和感がないらしい。嫌いという人にはいまだに出会っていません。

コート・ド・ブッフの残り物を薄くスライスして出すので、骨にへばりついている部分も切り出してしまいます。それだと固い肉の部分なので、叩いてみる。「牛肉のたたき」というのだから、叩くのではないか、と単純に思った私の発想。

骨にへばりついた部分などはフランス人は捨ててしまうのではないかと思います。そぎ落とすとかなりの量がとれてしまう! でも、残り物とは思えない姿に変身してしまうので、お客様に出しても平気なのです。

子羊肉のステーキの残りでもOK。牛肉の残りもあったら、盛り合わせて1皿にしてしまう。



こういうのを出されたら、冷蔵庫にあった残り物を盛り合わせて出してきたとは思わず、日本料理をご馳走してくれた、とフランス人は錯覚してしまうと思うはず...。


タルタルステーキに入れるウスターソースの代わりにする

牛肉のたたき風にするために使っていたのですが、さらなる「焼肉のたれ」の使い道も発見しました。

最近よく行くようになった朝市に出店している肉牛飼育農家が売っている挽肉が美味しいのを発見しました。ステーキなどでは食べられない部分の肉なのですが、ミンチにしたばかりの肉は美味しいのです。日本にいるときに行くスーパーでは解凍したものしか売っていません。

ひきたての牛肉の挽肉をタルタルステーキで食べたら、ものすごく美味しいので気に入ってしまいました。普通のステーキより、私の胃袋は受け付けるのかもしれない。この朝市に行くたびに買うようになりました。日本では絶対に食べられない挽肉だと思うので、飽きるまで食べておきたい。

レストランで食べたタルタルステーキで絶品だと思ったのは、これでした ↓



でも、私の焼肉のタレを入れたタルタルステーキも、負けないと思う。

牛肉の挽肉に、エシャロット、ケッパー、私の特製ニンニク漬け(レシピを書いたのはこちら)のみじん切り。それから、フランスのレシピでは欠かせないらしいウスターソースの代わりに焼肉のタレを入れ、塩コショウ、オリーブオイルで味付けし、卵黄を落とし、パセリのみじん切りで色づけして食べる、という簡単レシピ。

ケッパーやニンニクは食べないという人もいるので、混ぜるものを並べて各自でソースを作ってもらいます。

タルタルステーキは、何かピリッとした味付けをする必要があるらしい。フランス料理のレシピでは他では見たことがないウスターソースが入っているのもそのせいかもしれません。

タルタルステーキだけのためにウスターソースを買う気にはならないので、焼肉のタレを入れてみたのです。味は各段に美味しくなります! ウスターソースなんていうイギリス生まれの食品より、自家製ソースの方がおいしいですよ~、とフランス人に教えてあげたくなる。

ついでに忘れないようにメモしておくと、タルタルステーキにする牛肉のミンチは1人前250グラムを用意するのが目安だと友人から教えてもらいました。


きわめ付けの焼肉のタレの使い方は、これ?

友人たちを招待した食事会でしたバーベキューで残ったコート・ド・ブッフを冷蔵庫に入れるために骨からはぎ落として、どのくらいあるかと目方を測ったら1キロ近い。良い部分は上に書いた牛肉のたたきモドキにして食べても、まだ残っていました。

何かの用事があって立ち寄った友人夫妻があって食前酒を飲んでいたのですが、そろそろ何かお腹にたまるおつまみを出さないと... と思ったとき、残り肉を何とかできないかとツラツラと考えました。

残っているのは、骨にこびりついていた部分で、いつもの牛肉のたたきにするほどの量はない。猫にあげようかと思っていたのですが、これをオツマミにする実験をしてみたくなりました。

アイディアは、焼肉のタレをからませた肉を、ポルトガルの調理器具で串焼風にするというもの。ソーセージを焼くための陶器で、アルコール飲料を入れて火を付けてあがる炎でフランベするという道具です。



肉をタレに少し漬け込んでおいてから、串に刺しました。この時に使ったのは、プラムのブランデー。食卓で炎が上がるし、良い香りがしてくるので楽しい。

この道具を手に入れたいと思ってかいたブログ:
欲しいと思ったポルトガルの調理器具 2009/09/06

ポルトガルではチョリソを焼くグリルで、こんな風に使う道具です:
☆ YouTube: Le chorizo flambé (recette rapide et facile) HD

燃してしまって惜しくもないプラムのオードヴィを使ったのですが、タレが良かったのか、アルコールで香りが出たのか、ものすごく美味しい。固い部分の肉だったはずなのですが、柔らかくなっていたのです。不思議...。

コート・ド・ブッフのバーベキューにしたときには、食卓にこれを置いて、そのまま食べたり、これで焼きなおして食べたもします。レアが美味しいと思うのだけれど、それは嫌だという人がいると、切り身を焼きなおしたりするのですが、バーベキューと食卓を行ったり来たりになるので不便。こういう道具をテーブルに置いたら楽しいではないですか?

それから、ピクニックでも出来る料理だと思いました。残り物の肉と道具を持って行けば、テーブルの上で簡単に調理できるのですから、本格的なピクニックでバーベキューをするよりずっと楽です。



ついでにメモ。

お里帰りしていたパリの人が、コート・ド・ブッフがブルゴーニュの田舎では安いのに驚くと話していました。ブルゴーニュでも安い食材ではないのですが、パリでは3倍の価格? 日本で食べようと思ったら、飛んでもない価格?

数字に弱いので、ものの値段の感覚もない私。ちなみに、昨日食べたコート・ド・ブッフは、朝市の直売農家の見た時に余りにも美しいのに惹かれて買っていたのですが、1キロ18ユーロ。100グラムで207円。

渡り鳥の生活をしている私。肉に関しては、フランスでイヤと言いたくなるほど食べておきたい...。


追記(2016年9月):

もう1つ、このソースを使ったあり合わせ料理で成功したものがあったのでメモしておきます。

またまたビーフステーキの残りを薄く切ったのですが、コメントで焼肉のタレには胡麻油が良いと教えていただいたので、試してみました。

薄切り肉をタレをまぶしたあとにフライパンにゴマ油を入れ、牛肉を強火でさっと炒めてから、最後に残っていたルッコラを加えて簡単に火を通した簡単料理。

肉の量が少なかったので、日本から持ってきた小皿で1人分ずつに分け、上から炒った白い胡麻を少しまぶしました。

このときに残っていたのは、アレニエという通の人が喜ぶ牛肉の部分。ステーキで食べると少し固いのですが、薄切りにすると、同じ肉とは思えないほど食べやすかったです。

なにもポルトガルの調理器具を出さないでも、胡麻の風味が嬉しい風味あるオツマミができました。



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タルタルステーキ: (2) 牛肉 2013/07/22
パリの郷土料理: アントルコート・ベルシー 2016/02/14
シャロレー種の牛(肉牛、牧場の牛)
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外部リンク:
これが世界一の熟成肉の味わいだ!話題騒然の「ユーゴ・デノワイエ」恵比寿店を完全レポ!
☆ OVNI オヴニー・パリの新聞: 見事な霜降り牛肉


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