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2017/06/17
少し日本を離れていてから帰国すると、日本の空気が違ってきているな、と感じることがあります。

それを強烈に感じたのは、1990年代に入った頃でした。日本で滞在するのは東京なので、日本が変わったというより、東京が変わったと言うべきかもしれません。

なんだか日本人がヒステリックになってきた、と感じて、日本が危ないような予感を感じたのです。戦前を知っている世代の日本人に、戦争が勃発する前にはこんな雰囲気なのではなかったかと聞いてみました。

もっと暗かった、と返事されて、なんとなく安心しました。でも、それから3年もたたないうちに、地下鉄サリン事件をフランスで知ったのでした。やはり何か不穏な空気が流れていたよな、と思ったのです。あれは1955年でしたか...。


当時は、今のように外国にいてもインターネットでニュースを見ることはできない時代だったので、余計に帰国したときに変化を感じたのだろうと思います。今はもう、空気が変わったなどという漠然とした感覚は味わわなくなりました。

あの時、戦争に突入する前の日本がどんなだったか聞いた人は、もう亡くなりました。いま聞いたら、何と答えられたかな?... 最近の日本は戦争にまっしぐらで突進しているようにしか私には見えないのですけれど...。平成の治安維持法と呼ぶ人もいるような法律も強行採決で通ってしまいました。


独仏共同出資のArteというテレビ局は、時々とても良い番組を作っています。先日は、「Tokyo, cataclysmes et renaissances」と題したドキュメンタリー番組があったので眺めました。「東京、破局と再生」とでも訳したら良いですか?

関東大震災(1923年)と、東京大空襲(1945年)で焼け野原となった東京が、現在の巨大都市になる過程を記録映像で見せていました。

空襲で、真っ黒に焼けただれた死体にあふれた東京。一緒にテレビを見ていた友人が、アメリカは日本に2回も原爆を落としたのだし、戦勝国になっていなかったら、史上最大の戦争犯罪をしたとして断罪されていただろうと言いました。

イギリス軍などは、軍事施設などを標的にして狙いうちするので安心だったけれど、アメリカは狙いを定めずに何処でも攻撃するので、フランス人たちは怖がったのだそう。

でも、東京大空襲も、全く無差別でもなかったと思えるのです。焼け野原に天皇陛下が見えていたので、皇居は空爆されなかったということでしょう? 本郷に住んでいた友人は、飛行機から爆弾が落ちてくるのを眺めていると、そこでは爆発せずに、少し先にある上野のあたりで破裂するとこになっていると分かっていた母親は自宅で呑気にしていたそうだ、と話していました。アメリカ軍は、戦争が終わったら東京大学を利用する目的のために、本郷は破壊するのを避けたらしい、とのこと。余裕ですかね。

ナチスは未だに卑劣な行為をしたと責められていますが、無差別殺人をしたアメリカはナチスより残忍だったと言うべきかもしれない...。


フランスでは広島の原爆がいかに残忍だったかをテレビで報道することが多いので、原爆投下に関する映像はよく見るのですが、関東大震災と東京大空襲の映像は、日本でも見たことがなかったように思います。それで、この番組は私にとって貴重なドキュメンタリーでした。

映画が発明されて、東京で一番初めに撮影されたのは1898年(明治31年)だったのだそう。


日本人は、逆境にもめげずに頑張る! という姿が痛々しいほど見えるドキュメンタリーでした。こんなに頑張って平和な社会を築こうとしてきた日本。それなのに、どうして戦前に戻ろうとしているの?...

太平洋戦争には負けたけど、次の戦争では勝つぞ ♪、という機運が最近の日本に生まれているのでしょうか?...

日本はキリスト教とイスラム教の憎悪問題からは外れているという恵まれた立場だったのに、イスラム教徒のテロリストを逆なですることもやってしてしまった。そこまでしてまで戦争をしたいの?... 戦争をすると儲かるという図式はありますが、収益を得るのはごく一部の人たちなのだから、皆で賛成するというのは理解できない...。 


この記録映像を見て気になったのは、ひと昔前の日本人の顔が今とはかなり違うということ。顔だちも、表情も、身のこなし方も違う。一場面を切り抜いて「これは何人でしょう?」というクイズを出したら、日本人だという回答は出ないのではないかという場面もありました。

栄養の関係もあったでしょうが、自我を無くして、お国のために生きることを強要されていた時代だったからなのでは?...


1時間半のドキュメンタリーで、フランス語のナレーションなのですけれど、ひと昔前の日本人がどう生きていたのかを見せる貴重な映像だと思うので動画を入れておきます。


Tokyo, cataclysmes et renaissances - ARTE

YouTubeのリンク切れになったら、こちらでは残っているかもしれません:
☆ ARTE+7: Tokyo, cataclysmes et renaissances


日本人が優れているというのは、誰が何を言おうと、確固とした事実だと思っています。優れた頭脳の国民だといううだけではなくて、私欲を無くしてまで尽くし、なにしろ頑張る! さらに、昔から中国の文化を受け入れた歴史があるので、外国の良いところは吸収して、さらに優れたものに改善する原動力が日本にはあった。これがスゴイ日本の力だと思っていました。

フランス人は、文句ばかり言っている。身をこにして働かないでいたら、国際競争には負けて経済が落ち込むわけですが、それでも国がつぶれないでいるし、最低限の生活保障は日本の比ではないほどできているのだから不思議...。

日本が、日本人の素晴らしさを伸ばさないで、最近は行き止まりがあるような方向に走っているのが残念でなりません。日本を離れてみると、日本だけにいたら持たなかっただろうと思う祖国に対する愛情が生まれるのです。でも、外国に足を突っ込んでいる日本人は、最近の日本では「反日」とされてしまうのですよね...。

日本の政治家は、国際的な駆引きをする能力に欠けている。お金をばらまくけれど、どうせ日本はお金持ちだから出すのだろうという程度にしか外国では扱われない。戦争中に日本軍がしたことの収集だって、いまだに引きずっていている。あれほど国際的に批判されるほど残虐なことをしたドイツが、あればナチスの仕業だったということで政治t機に収集したのを見ると、上手くやったと感心してしまいます。


映像を提供した男性がいました。東京大空襲で住む家を失った当時2歳だった姿の映像です。家族でガレキをかき回して、何かお金に換えることができるものが見つかるかを探すのが、その人の遊びだったのだそう。痛ましいと思う光景でしょうが、男の科は無邪気で、お兄ちゃんに手を引かれて楽しそうに歩いている...。感動的な画面でした。

日本人は我慢強くて、逆境にも負けずに立ち上がれる国民なのだ、と見せたドキュメンタリー番組。淡々とした語り口で、日本を褒めて、見習わなければならないというのでもなく、ましてや日本人は異常だと貶したりはしていない。優れた報道番組で、日本人の私には感銘を与えてくれた内容でした。


日本の異常なほどの頑張りが間違った方向に向かってしまったのは、1964年の東京オリンピックからだった、と言っていた原子力発電に反対する先生がいました。それまでの東京は、のどかで住みやすかったけれど、殺伐としてしまったと感じたのだそう。

そうかもしれないな...。
でも、平和ボケしている私。

なぜか、命の危険を感じるような大事件のときには、現場にはいないのです。地下鉄サリン事件のときも、東日本大震災のとき、福島第一原子力発電所事故のときも、私はフランスにいました。さらに子ども時代にさかのぼっても、学生運動が荒れ狂った60年代末には、父親が地方に転勤していたのに同行していたので、東京で何がおこったのかは全く実感しませんでした。

最近にパリで大きなテロ事件があったときには、音信が途絶えていた日本の友人たちからも「大丈夫?」という連絡をもらったのですが、その2度とも、私は東京にいたのでした。なんなのだろう?!

日本の友だちに、危険を避けたかったら私と一緒に移動していたら良いのだ、なんて、悪い冗談を言ってしまう私。でも、戦争が始まったら、そんなことは言っていられません。戦争はなくて、生き地獄は見ないで済む幸運な人生を過ごしてきたのだから、長生きはしたくない、と思っているこの頃です。 

ブログ内リンク:
★ 目次: 文学者・哲学者、映画・ドキュメンタリー
★ シリーズ記事目次: フランスとドイツの友好関係を考える 2010/11/08
ちょっと怖いな... 最近の日本礼賛ブーム 2015/03/01
最近の東京は怖い...  2014/02/13

外部リンク:
Loi contre la conspiration et si le Japon renouait avec son passé le moins glorieux... 15 Juin 2017
「共謀罪」を何と訳すのか?
追悼…野際陽子が語った戦争を知らない政治家へのメッセージ「戦争の真実を知ってほしい」


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2017/06/11
昼食の後、私が行ったことがないはずの城がマリニー・ル・カウエットという名前の村にあるので行ってみよう、と誘われました。

「マリニー・ル・カカウエット?」と私。

カカウエットというのは、フランス語でピーナツのことです。cacahuète、あるいはcacahouèteと綴ります。

村の方はMarigny-le-Cahouëtがスペルでした。

cahouëtはカウエと発音するのが正しいのかもしれません。ブルターニュ地方の言葉だそうなので、どうしてブルゴーニュ地方の地名になっているのか不思議。

調べてみたら、ブルトン(ブルターニュ語)で「森林で覆われた城(château boisé)」という意味があるのだそうです。昔、城主がブルターニュの人だったことがあったから、というのが謂れのようです。


人に声をかけて聞くのが一番♪

城は個人の所有で、一般公開はしていないらしい。それで村に到着しても、「城はこちら」のような標識は見えません。大きな城らしいので、風景から飛び出して屋根が見えても良さそうなのに。

村を抜けてしまったので聞き返したら、道路に人がいました。城はどちらの方向か聞いたら教えてくれました。ついでに、見学できるかも聞いてみました。

城の外観は見れるけれど、内部は見学できないと言われました。城の正門の左に小さな入り口があって、そこから城を眺められるらしい。

教えられた方向に城の門がありました。城は全く見えない。しかも、左側に小さな入り口なんかはない! でも、「城を眺めるためには、かなり歩くけれど」と言われていたので、城の外壁の左側に沿ってできている舗装もされていない細い道を進んでみました。

すると、門を発見。でも、城の建物は全く見えない...。



右に見えるパネルに、入っても良いけれど、ここは私有地なのを意識してください、というようなことが書いてありました。普通は「私有地につき立ち入り禁止」と書いてあるのですけれど、ここは入って良いらしい。驚きました。

地元の人には声をかけて聞いてみるものなのですね。先ほど出会った男性から言われていなかったら、城を見つけたとしても門と木々しか見ないで立ち去るところでした。

来る途中にスマートフォンで眺めたサイトにあった立派な城が見えました。



ここが昔は城に入る跳ね橋だったところでしょうね。上から侵入してくる敵を攻める場所が出来ています。

堀に沿った外側には道ができているので、行けるところまで進むことにしました。

非常に大きなお城です。四方は完全に石垣か建物で囲われていました。その周りは堀がめぐっているので、これでは泥棒も入りにくいでしょうね。



外敵を寄せ付けない、典型的な中世の城の作り。上空から映した画像は、こちらに入っています。中庭だけでも広いのでした。

私の目にとまったのは、こちら ↓



中世の城にあるポットン・トイレ。それが4つも付いているのでした。私はなぜか、このラトリンヌと呼ぶトイレが好きなので、あると眺めてしまうのです。

ラトリンヌについては、こちらで書きました:
フランスの城で、これを見たことがありますか? ★クイズの解答 2005/07/20


お堀の回りをぐるりと歩きながら、城を外側から全部眺めることができてしまいました。こんな親切な城を見たのは初めて。建物の中には入れなくても、見学客から入場料を取る城もあるのです。




映画のロケに使われた城

城に入って撮影した画像や映像があるのではないかとインターネットで探したのですが、これしか見つかりませんでした。私たちと同じように外側から見学しただけの動画ですが、冬景色が見れるので埋め込んでおきます。


Château de Marigny Le Cahouët


この城は、幾つかの映画のロケで使われたそうです。特に有名なのは、1964年に公開された『Angélique, Marquise des anges(アンジェリク、天使たちの侯爵夫人』だと書いてありました。

 アンジェリク 完全版 1 天使たちの侯爵夫人

インターネットに入っている映画の予告編を眺めると、少しだけ遠くから臨めたギャラリーが映っている場面がありました。



外側からは、戦いのための中世の城にしか見えなかったのですが、城の敷地の中にいたら、堀の向こうに見学者が歩いているなんて全く気にならないでしょうね。

『アンジェリク』は小説を映画化したもので、何本か映画が作られていました。私は聞いたことがない映画だったのですが、フランス人にはよく知られているお話しのようです。

予告編を見ると、セクシーな女性の冒険物語のようで、拡張が高い文学作品には見えなかったのですけれど...。


bande annonce angelique marquise des anges

この映画のロケはあちこちの城でしたようなので、私が見たかった城の敷地内が映し出されたのは一部にすぎないようです。

ロシア語版なので何を言っているのか私にはさっぱり分かりませんが、城の中庭がもっとよく見える動画もありました:
Анжелика, маркиза ангелов Часть 1/ 3

ギャラリーを支えている柱には彫刻もあって、立派なのですね。

ブログ内リンク:
★ 目次: 城について書いた記事ピックアップ
★ 目次: サニタリーに関して (トイレ、浴室、洗濯、衛生)
★ 目次: 文学者・哲学者、映画・テレビ番組

外部リンク:
Le château - Commune de Marigny-le-Cahouët
☆ Wikipédia: Angélique, Marquise des anges
☆ Wikipedia: Angélique (série littéraire) » アンジェリク (小説)
☆ Dictionnaire Visuel: Château fort


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カテゴリー: 建築物 | Comment (2) | Top
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2017/06/08
リキュールを作っている農家に行っておいとまするとき、近くにあるお勧めレストランを聞いてみました。教えてもらった中に、運河の港にある店があったので、そこで昼食をとることにしました。

お天気が良かったので、水辺で食事をするのが気持ちよさそうに感じたからです。


運河を眺めながら食事できるレストラン

行ってみると、運河の港にピクニックスペースができていて、そこに隣接したレストランがありました。

料理は簡単なものしかないのですが、材料には凝っているらしい。なにしろ場所が静かで美しいので、迷わずそこで食事することにしました。正午を回ったばかりという時間に行ってよかった。もう少し遅れたら、予約客で小さなレストランはいっぱいになってしまったようです。

窓からの眺めです。



この日はピクニックをするつもりだったのですが、前日にお弁当を用意する時間はなかったし、つまらないものを買って食べるのは避けたいのでレストランに行くことにしたのです。それでも、やはり軽食で済ませようということにしていたので、理想的なレストラン。

私は、なんとなく食べたくなったエスカルゴを6個だけの前菜にして、メイン料理はフランシュ・コンテ地方の料理の盛り合わせにしました。



この料理にしたのは、食べるモルトーというソーセージ(Saucisse de Morteau)が入っているのに惹かれたからでした。グレーの四角い器に輪切りで入っているソーセージです。

Saucisse de Morteau

このソーセージは冬の鍋料理で、野菜と一緒に煮て食べるのですが、こんな風に焼いてしまっても良いのですね。

その手前の器に入っているのは、Cancoillotte(カンコワイヨット)というクリーミーなチーズです。それが温めてあって、モルトー・ソーセージや新じゃがのフライに付けて食べると、とても美味しいのでした。

このチーズは、普通のチーズ作りでは捨てられてしまうホエー(乳清)から作っているのだそう。さっぱりし過ぎていて私はそれほど好きではなかったのですが、こうやって温めるととても美味しいと思いました。たぶんオーブンに入れて少し加熱しただけではないでしょうか。簡単に出来てしまうラクレットという感じでした。

カンコワイヨットは、しつこくないチーズを好む人が多い日本で受けているのではないかと思って検索してみたら、ほとんど売られていない感じなので意外でした。その代わりに、日本で製造しているので余計に不思議...。




新じゃがのフライのようなものが大変おいしいのでした。grenailleと呼ぶ種類で、小さくて味が凝縮されているジャガイモです。

これが気に入ったときにブログで書いていました:


久しぶりに行ったレストラン 2013/07/04


このレストランでは、凝った料理は作らない代わりに、材料の仕入れには非常に熱心な様子でした。メニューには生産者の名前や、有機栽培を意味するABマークが付いているものが多かったです。仕入れ先はブルゴーニュ地方とフランシュ・コンテ地方を中心に、近郊の生産者がほとんどでした。

ブルゴーニュ地方の食材は、よく知っているところが生産しているのも幾つかありました。美味しいのは分かっているけれど、家でも食べられるものをレストランで食べるのはつまらないと思って、旅行しないと行けないフランシュ・コンテ地方の特産品を入れた料理を選んだのでした。エスカルゴは、ここで売っているのは美味しいと知っている店のものだったのですが、久しく食べていなかったので選びました。

ところで、この日レストランで撮った写真を眺めていたら、驚いたことがありました。メニューの写真に、付け合わせのジャガイモにはアステリックが付いていて、それは冷凍食品だと書いてある。うそ~。あんなに美味しかったジャガイモが冷凍だったなんて信じられない。ありうるのかな?...

この後はアイスクリームだけにしました。かなりのボリュームになったのですが、良い食材を使っているせいか、ちっとも胃にはもたれない。

それでも、せっかく運河があるし、お天気も清々しい暑さなのが嬉しいので、少し散歩をすることにしました。


運河の畔を散歩

まず驚いたのは、ここの運河の下に川が流れていることでした。



以前にロワール川を横切って運河が通っている所に行ったときにブログで書いていたのですが、そういうのはそれほど珍しくはないのかな?...

クイズの答え: ロワール河にかかる橋の上に流れている川 2007/05/0


運河のほとりをサイクリングしている人たちが何人もいました。平らな道なので楽かもしれない。



電気自転車でサイクリングしていた年配の夫婦からレストランの場所を聞かれたので、少しおしゃべりしました。スイスから来て、近くにあるB&B民宿に滞在しているのだそう。

レストランでは軽い食事をしたいのだそう。私たちはすっかり満足していたので、彼らにお勧めできると話しました。小さな皿だけで軽い食事をするのも自由だし、ボリュームがありそうに見える料理も胃にもたれないし、お給仕の人はとても感じが良い、と私。

ご主人が、旅行をしているときには人に聞くのが一番ですよね、と言う。奥さんは知らない人に話しかけるのを嫌がるのだそう。それで、パリを旅行していると意地悪な人に出会うことが多いと言葉を返し、「なぜパリっ子は嫌われるのか?」を書いた時に見つけた動画の話しをしました。

日本人ツーリストがパリっ子に意地悪される話し:
☆ YouTube: Le Parisien - Touristes

パリジャンという新聞のコマーシャルなのですが、本当にありそうな話しなのです。スイス人の方も、パリは最悪で、こうしてフランスの田舎でバカンスを過ごすのが好きだと話します。

気がつけば、私たちがおしゃべりしている間に、奥さんの方は自転車で立ち去っていました。軽い食事がしたいのだと言っていたけれど、本当はお腹がすいていたのでは? もう2時を回っていたのです。


スギナ

以前から気になっていた植物が運河のほとりの道にありました。



スギナに見える植物。ブドウ畑になるような石灰質の土ではないところに生えているので、たまにしか目にしません。ツクシの状態を見たことはあったか思い出しません。

この際、調べてみたら、スギナはフランスにも生えるらしい。 Prêle des champsという名前になっていました。別名では動物の尻尾に例えていて、ネズミ、キツネ、馬のしっぽ。そんなものには見えないけれどな...。


スイス人が、旅先では地元の人に聞くのが一番だと言っていたので実行したわけではなかったのですが、この後に行こうとした城が見つからないので出会った人に聞いてきたら、思わぬ発見をすることができました。

続く

ブログ内リンク:
簡単に食事したいときのお勧め、アシエット・グルマンドという料理 2006/06/30
★ 目次: 乳製品(チーズ、バター、生クリーム)に関して書いた日記
★ 目次: ピクニック、飲食店での軽食 » レストランやイベントでの軽食
★ 目次: フランスで食べる郷土料理、地方特産食品、外国料理
★ 目次: ハム・ソーセージ類、豚について
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ

外部リンク:
夏向きチーズ、カンコワイヨットを知っているか?
☆ プレジデント チーズ: カンコイヨット
☆ Wikipedia: Prêle des champs


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2017/06/05
お天気も良さそうだということで、お気に入りにした農家にリキュールを買いに行くことにしました。

その途中で通りブドウ畑を少し眺めてみることにしました。



聖霊降臨祭の翌日の月曜日で休日なのに、畑で働いている人の姿がチラホラ見えました。自然を相手にする農家では、週末とか休日とかは言っていられないのだろう、と思いました。

でも、後で聞いたら、年に1日だけ労働者が休日に無報酬労働をさせてしまう「journée de solidarité(連帯の日)」は、まだ一部で続いているのだそう。

この変な法律は、2003年の猛暑でたくさんの高齢者が亡くなったのを受けて、翌年に作られました。労働者が無給で1日余分に働くことによって得られる増収分を高齢者介護拡充予算に充てるというのが目的。反対も大きかったので、いったんは実施されても長続きはしていないだろうと思っていたのですけれど、まだ続いていましたか。




ブドウ畑での作業は、伸びたツルを切るのと、支える針金を持ち上げる作業だったかな。のんびりしている時間に余裕がなかったので、畑で働いている人のところまで行ってみる余裕はありませんでした。


この日、車を降りてブドウ畑に立ったら、ほのかに変な匂いが漂っていました。雨が上がって天気が良くなった日。こういう時には、薬を撒いたのだろうと思います。

ワイン農家の人が、農薬を撒くと、その後48時間は畑に入ってはいけないと言われていると話していました。関係ない人は何時やったか知らないので、ブドウ畑を散歩するのも物騒だな... と思ったのです。でも、臭うものなのだと気がついた次第。

そんなに長くはいるつもりはないので、ブドウが房を付け始めているかだけ確認しました。



暖かかった早春が過ぎてから急に寒くなったので、被害が受けたブドウ畑が多かったと言われていましたが、眺めたところブドウの木は元気そうに見えました。

ブドウを栽培している人の話しだと、怖いのは寒さで新芽がやられることよりも、雹が降って木を台無しにされることなのだそう。




コート・ドールの丘の後ろに控えた山を登ると、ブドウ畑はほとんど姿を消して、果実を栽培している地域になります。


リキュール製造農家の一般公開日

この3連休の週末に出かけたのは、お気に入りにしたリキュールを作っている農家がオープン・ファームをしていたからでした。

何かしらイベントをしているはず。リキュールを作るデモンストレーションをしていて、その香りが漂っているのだろうと思って行ったのですが、いつもと何も変わらない静かな様子。しかも、おしゃべりが楽しいおばあさんは、この日にはいなかったのでがっかり。

試飲する部屋も、普段とは全く変わらず。県の観光情報にも載せていたのだから、何かしらすべきですよ~! 売っているキュールでキールを作って試飲させるとか、おつまみを出すとか、製造方法を見せる写真を張ったパネルを並べるとか...。

こんな一般公開のイベントをした農家に出会ったのは初めて...。

ただし、農家の人が、やって来た人に製造所を案内していました。ご主人らしき人は数人を相手にかなり詳しい説明をしていたようですが、私たちのグループは娘さんらしき女性のごく簡単な説明。



この製造所は、行ったときにドアが開いていれば覗けてしまうので、見せてもらってもつまらない。この日に聞いたことくらいなら、買い付けに来たときに話してもらえる内容なのですけど。

でも、買い付けに行くのが目的だったので、イベントに面白みがなかったのは文句は言いません。この後に何処で食事をすれば良いかと聞いたら、教えてもらったレストランがとても気に入ったので感謝。

私がいつも使っているミシュランガイドのアプリには入っていないレストランだったので、教えてもらわなかったら行くことはなかったと思う。

続く

ブログ内リンク:
★ 目次: ブドウ畑の作業、ワイン醸造法など
★ 目次: 今年のミレジムは? (ブルゴーニュ・ワイン)
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

外部リンク:
Lundi de Pentecôte et journée de solidarité
無給労働日の「連帯の日」の混乱とEU憲法拒否の関係
☆ ジェトロ: フランスの特殊な労働時間の取り扱い


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フランスのお酒 (ワインなど)



2017/06/01
フランスにいて面倒だなと思う風習に、手を握り合う握手と、相手を抱いてキスの挨拶があります。

私が苦手なのは、何十人も集まっている場に行ったときの挨拶。全員に向かってお辞儀をしたり、「こんにちわ♪」と手を振ったりして挨拶するわけにはいきません。一人一人に挨拶して回らなければならない! しかも、相手によって、握手にするかハグにするかを即断しなければならないので複雑です。

友人たちと例によって数時間も続く食事をしていたとき、彼らの知人についてうわさ話が出たとき、彼は自分に握手をしなかったことを理由に嫌っている人がいました。その男性と会った時、ご主人とは握手をしていたのに、その隣にいた彼女には挨拶をしてくれなかったのだそう。

数年前の出来事で、その話しは前にも聞いていたと思うのですが、そんなに挨拶されなかったことに恨みを持つものかと思ってしまいました。

このブログでは既にフランス式の挨拶について色々と書いているのですが、最近気になったのは握手の仕方でした。


握手の仕方で意思表示をしたマクロン新大統領

北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の報道をテレビで見ていたら、フランス大統領に就任したばかりのマクロン氏が握手する場面が映し出されたのですが、それがとても奇妙だったのです。

マクロン氏が、待ち構えている皆さんにご挨拶するという場面です。

青い絨毯の真ん中から少し左にずれて歩いて行く。そのまま歩いていけばアメリカ大統領のトランプにぶつかるはずなのに、方向転換をして、まずドイツのメルケル首相と抱き合って挨拶。マクロン氏はEU存続を主張して大統領に当選しているので、この画面は自然。相手は女性だからレディーファーストを見せたとも受け取れる。

次に、メルケルさんの隣にいたNATO事務総長と握手の挨拶。普通なら、その隣にいるトランプ氏と挨拶になるはずなのに、また方向転換して、メルケルさんを挟んで反対側にいたベルギーの首相に挨拶。

トランプ氏は、「俺様に挨拶しろ」とでも言うかのように手を差し出してくる。マクロン氏が握手すると、トランプ氏は握手した相手を引っ張るといつものやり方をしますが、マクロン氏は左手でトランプ氏の腕に静止をかけます。

さらに、トランプ氏がよくやる動作で、相手の肩をマクロン氏が叩いている。間をおいて、トランプ氏もマクロン氏の肩を叩く。ところが、そうした挨拶が終わった後、トランプ氏は口をあけて「やられた~」という顔をしたのでした。

動画で見るとスローモーションにできるので、再び眺めてみます。


Macron appears to swerve away from Trump at NATO summit

マクロン氏は、アメリカには負けないで、ヨーロッパでやっていくのだという意志表示をするために、計算づくでやったのだろうと思いました。


雌雄(しゆう)を決するトランプ・シェイク?

マクロン氏がアメリカには負けないのだという強気を見せた行動が面白いと思ったのは、我が安倍首相がトランプ氏と会って握手をした画面でした。ヘラヘラ笑わないで頑張れ! と言いたくなりました。

「お前は俺様の子分なんだぞ。言いなりになれよな」
「はい、そういたしますよ~♪」
「よし、いい子だ」
... としか見えなかった映像。


Trump shakes Japanese PM's hand for 19 seconds

握手が終わったら、安倍首相はのけぞって口を大きく開けて「参った~!」という表情をしています。

とは言え、口を開けて笑顔でいるのは恍惚状態のようにも見えるので薄気味悪い。道を歩いていた日本人が転んで起き上がる時に笑顔を見せるのと同じかな?... 外国人には奇妙に見えると聞いたとき、確かに変だと私も思って、そういう笑顔は見せないよう気をつけていますけれど。

ともかく、マクロン vs トランプの時と同じで、勝負は決まったという2人の勝敗を見せる表情が面白いと思いました。



トランプ氏の握手の仕方には特徴があります。アメリカが優位を持っているのだ、と見せる映像にするテクニックに見えます。

日本語でカードゲームを意味するトランプは、ポルトガル語の「切り札」から来ているのだそう。とすると、トランプのトランプは握手?

各国のトップに立つ政治家たちは、トランプ氏と握手する時にはどうするか対策を練っているのではないでしょうか?
Justin Trudeau
カナダのトルドー首相も、マクロン氏(38歳)より少し年上ですが、45歳と若い。

首相になりたてのときは、外国の要人と会ったときの握手にぎこちなさがあったようなのですが、トランプ氏との握手では、見事に負けてはいなかった、と評価されていました。


マクロン氏が別の場面でトランプ氏と握手している映像もありました。


トランプ氏の「握手外交」 マクロン氏は放さず

トランプ氏がやりたいままにグイグイと好きなだけ引っ張らせてしまったのは、日本の首相だけでもなかっただろうと思うのですが、日本人としては残念...。


マクロントランプ氏との握手バトルで、完全に勝っていたのはオバマ氏ではないでしょうか?


Smiles and a handshake; Trump meets Obama at White House

普通の握手の仕方をトランプ氏がしたのは、戦いの前から自分が負けている本人が思っていたからではないかと感じました。


国のトップに相応しい気迫

日本に隠し財産や愛人も作るほどの親日家だったシラク氏が大統領だった時代、こんなことを言っているフランスの友人がいました。

フランス人は、外国に行ったときなどに、フランス人は偉いんだと思わせるような風格のある人を大統領に選ぶ。

シラク氏は、テレビで見ていると愛嬌があってお人よしのように見えますが、目の前に立たれると、かなり威圧感がありました。背が高いし、体格が立派。こちらがタジタジになるほど怖い感じに見えました。

友人が言ったことも、そうかな... と思ったのです。ドゴール将軍も巨人と言えるくらい背が高かった。ミッテランは背は低いけれど、頭の回転はよく、威圧感がある。

でも、その後に大統領になったサルコジ氏とオランド氏は、ドジをやったりしていたので、友人の言葉には全く反した人でした。マクロン氏は、久しぶりに現れたフランス大統領のタイプかな?...

いまだにお笑い草になっているサルコジ大統領の失態の1つには、こんなのがあります。


Pourquoi Sarkozy était-il en situation de malaise après avoir rencontré Poutine?

プーチン大統領との話し合いを終えて、記者会見の会場に登場したサルコジ氏が、「ご質問はありますか?」と言っているのですが、どうにも変。ウオッカでも飲まされて、アルコール飲料は一滴も飲めない彼は酔っていたのだろうと言われたのですが、最近は、2人は酒は飲んでおらず、サルコジ氏がプーチン氏に威圧されて精神的に動揺し、異常な状態になっていたのだ、と言う人がいます。

マクロン大統領は38歳と若いし、政治経験にも乏しいのですが、かなり堂々としていて頼もしく見えます。プーチン大統領と会ったときも、相手にへつらわないで、真っすぐに主張していたようです。

大統領選挙の決勝戦の前に対立候補だったル・ペン氏との討論会を見るまでは、私にとってのマクロン氏は全く魅力を感じていない男性だったのですが、この人は、もしかしたらフランスを立て直すことができる人物なのかもしれないと思えてきています。


日本にも、外国の政治家を打ち負かすほどの風格があって、まともな議論もできる政治家がトップに立って欲しい。今回のG7の様子を見せるテレビのニュースでは、誰からも相手にされない孤立した姿の首相が映っていたので面白くない。記念撮影では笑顔を振りまいていましたが、日本人に受けることが欧米社会では通用しないことも多いので、私たちは不利なのだろうな...。

冷たい握手

変な握手には、トランプ氏とは逆に、やたらに味気ないやり方をする人がいます。

握手は相手の手を適度な強さで「握る」ものだと思うのですが、手を出すだけで、全く握らない人がいるのです。少し前にアキード事件を話題にしていたとき、その首相夫人と握手をしたら、余りにも味気ないので、「この人は、なんだ?!」と不快に思ったと言う日本の友人がいました。

私が経験したのは、若いフランス人女性との握手。誰だったかは忘れましたが、ずいぶん前のことなのに、あの時の異様な感覚は未だに残っています。

それから、手がやたらに冷たいのも奇妙でしょうね。

ミッテラン大統領の内閣のポストに就いていたことがある友人は、ミッテラン氏と握手すると、いつも手が異常に冷たかったと言っていました。後にミッテラン氏は癌を患っていたのに大統領の2期目に立候補したと批判されたので、冷たい手だったのは病気のせいだったのだろうと思いました。

冷たい手ということで好きなフレーズは、Pierre Alexis de Ponson du Terrailが書いた文章。

こんな感じだったと思います:
Sa main était aussi froide que celle d'un serpent.

その手は蛇の手のように冷たかった。

フランス語では「蛇のそれ」と言っているので、そのまま意味をとってしまうのだけれど、日本語では言葉遊びができないですね。


それにしても、トランプ氏の握手は面白い。というか、少し薄気味悪い。

こんなフェイク動画を作りたくなるでしょうね:
「ローマ教皇がトランプ大統領との握手を拒否したって本当?」決定的瞬間の真偽は…

トランプ氏が大統領選挙に出馬して発言していたことについて、ローマ教皇は、彼は本当のクリスチャンではない、と言っていましたっけね。

ブログ内リンク:
★ 目次: フランス式挨拶、親しさの表現

外部リンク:
☆ CNN: もはや代名詞? トランプ氏の印象深い「握手」集
☆ CNN: マクロン仏大統領、トランプ氏との握手は「決定的瞬間」
トランプ大統領の「変な握手」をボディランゲージの専門家が分析
ガーディアンの動画が暴いた「トランプ大統領の異常な握手マナー」、トランプ・ノーマルを許してはならない
トランプ氏との握手合戦は意図的と仏大統領 あれは「真実の瞬間」
トランプ大統領の凄すぎる握手 安倍首相は餌食になったが、あのイケメン首相は…
トランプ氏との握手「無邪気なものではなかった」 マクロン仏大統領の外交デビュー「合格」 米露首脳に「妥協せず」
安倍首相がサミットデマ吹聴!“G7が共謀罪後押し”“国連事務総長「共謀罪批判は国連の総意でない」”は全部嘘だった!
insolite あるいは ridicule ?


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カテゴリー: 日仏の比較 | Comment (6) | Top
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