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2017/07/30
友達が娘さんの30歳のお祝いを7月にするということで、春先から誕生パーティに招待されていました。

出かける直前まで、何を着ていけば良いかで迷ってしまった。今にも雨が降り出しそうな空なので、夏服は避けて、日本の着物の生地が襟や袖口の裏側に少し使われている上下の合服にしました。プレゼントは日本から持ってきてストックしてある陶器にしたので、日本的にしてみたわけです。

8時間は続くであろうパーティーでは、真夏の暑さになるかも知れないし、もっと寒くなるかもしれない。それで、両方のケースを想定した着替えをバックに入れて、車のトランクに放り込んでおきました。

パーティ会場は、友人夫妻が老後に住むために10年余り前に買ったブルゴーニュ地方の農村にある家。17世紀に建てられた家なので趣はあるのですが、ほとんど廃墟だったのです。まず屋根を業者にふき替えさせてからは、ご主人が休みの度に通って修復していました。

1階の床に敷いてある大きな石を全部外して土台を平らにしたり、天井の梁を1本1本外して補強したり、と気が遠くなるような作業をしていました。

久しぶりに行ったのですが、家の内部は見違えるほど美しくなっていました。素人の日曜大工で、ここまで出来てしまうとは驚き...。

石造りの家と言っても、百年や2百年前の建物は味気なくて、この家のように400年くらいたっていると、家の石壁も厚くて美しいのでした。

とはいえ、ここは田舎の家によくあるだだっ広い部屋はない。雨が降り出した車の中で、どうするのか少し心配してしまいました。夏なので、ガーデンパーティを考えていたはずで、それならテーブルとイスを用意するだけで会場ができるので問題はないのですけれど。

ごく親しい人たちしか呼ばない感じだったのですが、それでも30人くらいは集まるはず。そんな数の席は出来ないのではないかな?...

到着してみると、玄関から入ってすぐのところにある一番大きな部屋に席が設けられていました。ロの字型にテーブルが整えられていました。

春には招待状を出したときには34人が参加すると返事していたのだけれど、当日には19人しか集まれなかったのだそう。雨が降りそうなので家の中にテーブルを設えたのですが、34人分の席をつくるのは難しかっただろうから、欠席者が出て助かった、と言っていました。


座席カードの工夫

フランスでは色々なパーティグッズを売っているせいもあって、彼らは会場づくりに励みます。私は何となく派手にするのは気恥ずかしくて、パーティをオーガナイズしても飾り物はしないで花を飾ったり、テーブルウエアに努力するだけなのですけれど。

今回のパーティの演出で面白いと思ったのは、誰がどこの席に座るかを示した飾りでした。

「皆さん、ご自分の席が見つかりましたか?」と主催者が言う。

2つ折りにした小さなカードが座席に置いてありましたが、名前なんか書いてない。

カードには漫画などのキャラクターらしき絵が張り付けてあって、この絵は自分のかな? と思ってカードを開くと、ファーストネームが書いてある、という趣向でした。

私はすぐに見つけることができました。中国人らしき女性の絵があったのです。フランス人以外は私だけなので、間違いないだろうとカードを開くと、私の名前が書いてありました。

自分たちで作ったのだとしたら、かなり手間がかかるはず。ひょっとしたら、色々な絵をセットにした座席カードが市販されているのだろうか?

でも、ざっと探したところ、見つかりませんでした:
marque placeを検索


30歳を迎えたのは、再婚カップルの子ども

30歳を迎えた娘さんは、仮にAさんとしておきます。

集まったのは、ほとんど全員が親戚の人たちのようでした。パーティーが始まる前に、代表の2人の女性がスピーチをしました。Aさんの叔母さんと従妹らしい。



左に立っているのは、彼女のお相手の男性。こういう席に背広にネクタイ姿というのは不自然。途中でネクタイを外すこともなかったのですから。

友達が説明するには、彼は大学で教鞭をとっていて、そういう人の中にはスーツ姿をトレードマークにしている先生がいるのだそう。他に洋服を持っていないのかな? などと話題にしてしまいました。

でも、愉快で楽しい男性。2人はお似合いのカップルに見えました。そう思うことがよくあるのですが、少したつと別れていたりすることがフランスでは頻繁におこるので、この先どうなるのかは全く想像できない。

ところでAさんは、母親の方と血がつながっています。でも、再婚相手の男性は、この女性を正式な娘として認知しているのだそう。子どもを持つことが夢だったらしい旦那さんの方には、前の結婚で子どもが生まれなかったので、彼女は一人っ子。

可愛がられてスクスク育ったという感じの女性でした。背丈まで伸び伸びしていて、1メートル80くらいありそうに見えました。

30歳って、こんなに若さが弾けそうな年齢だったっけ? 本当に愛らしい女性でした。

実子として認知したという話しをした人が、「養子というのは、子どもを選べるからね」と言っていたのですが、それは、そうだ。こんな気立ても良くて、愛らしい女性だったら、子どもにしたくなりますよ。自分の子どもだったら、出来が悪くても切り離せないわけですから!


パリの人たちが多かったから?

パーティー会場になった部屋の窓辺には、こんなものが置かれていました。



シュークリームを積み重ねたようなピエスモンテは、よくフランスではお祝いのデザートに使います。この日のは非常に美味しかったので、どこのケーキ屋さんで作らせたのかと近所に住む人たちは聞いていました。私も知っている店でした。菓子パンが美味しいので、その町を朝に通りかかると買っていた店。

果物の串刺しを見て、これはデザートなのかと思ったのですが、前菜として出てきました。たぶんガーデンパーティにする計画だったので、立食の食前酒タイムに良いと思って考えたのではないかな。

それの後に出たのは、サーモンのおつまみ。「サーモンは生ですから嫌な人は取らないでください」と言って配っていたのですが、スプーンに乗ってしまうほどの小さな皿。わざわざ食べるかどうか聞かなくても良かったのに。食べたくなかったら、隣の人に回して喜ばれるくらいの量でしたから。

その後は、野菜系の料理が3種類だったかな。この日の私は胃の調子が悪かったので丁度良かった。フランス人の食事にしてはやたらに野菜が主になっているな、と思ったのですが、集まった人の中にベジタリアンが2人いました。

ふと気がつく。ロの字型のテーブル配置なので全員の顔が見えてのですが、みんなスマートなのでした。フランス的に普通に太っている人は、19人の中に3人しかいない!

その3人は地元ブルゴーニュの人たちで、後の人たちはパリ首都圏から来ていたのでした。やはり、パリと田舎だとずいぶん違うのだな...。

飲み物はふんだんでした。差し入れがあったシャンパンやワインのマグノムボトルがいっぱい。でも、面白かったのは、主催者のご主人が白ワインを飲むと頭痛が出てしまうというせいなのでしょうが、白ワインはいっさいなし!


たくさんのプレゼント

こういう場では、集まった人が持ってきたプレゼントをどこかに積んでおいて、デザートを食べ終わったあたりでプレゼントのご披露になります。

2つも3つもプレゼントを出した人たちもいたので、集まったのは19人とはいえ、かなりの量でした。かなり豪華なプレゼント。ブランドもののハンドバックとお財布のセットなどは、とても使いやすそうなので私も欲しいと思ってしまった。

画家の人が持って来た大きな絵も、良かったな...。

プレゼントのご披露にはかなり時間がかかって、ようやく終わったと思ったら、Aさんの母親が大きな箱を持ってきました。金色の箱を開けると、アルバムが入っている。



子どもの頃からの写真をアルバムに仕上げたものでした。折り畳み式のカードなども張ってあって、かなり時間をかけて製作したと思えるアルバム。



母親の愛情いっぱいで育ったのでしょうね。だから、あんなに気立てが良い女の子に成長したのだろうと思う。

大学時代、フランス文学の先生が言っていたことを思い出しました。
「僕はシンデレラの話しが嫌いです」

あんな風に虐待されて育ったら、美しく育つはずはないし、性格はひねくれる。「物語の主人公になれるような美女は、やはり良家の子女ですよ」なんて言っていた!


親をどう呼ぶか?

Aさんは、母親の再婚相手が正式な父親になっていたわけです。彼女の本当の父親は、亡くなったのか、父権を放棄したのかは知りません。

この日、食事会が終わった夕方に、外に出てペタンクをしたのですが、そのとき、ふと気がついたことがありました。

Aさんは、実子として認めた父親のことをファーストネームで呼んでいたのです。

後で友人に聞いてみたら、フランスには血の繋がった実の親のこともファーストネームで呼ぶ人たちがいて、それは全く不自然ではない。最近は、むしろMaman、Papaと呼ぶより、親をファーストネームで呼ぶのが奨励されてもいる、とも言っていました。

インターネットで調べてみたら、やはり抵抗を感じる人もいるようでしたけど...。

法的な結婚をしていたにしても、そうでないにしても、カップルの関係が解消するケースが多いフランス。両親が別れた後にも、子どもの権利を守るために両方の親と付き合い続けるし、親の再婚相手が入れば、そちらとも付き合う。それで、famille recomposée(再構成家族)の関係では、とてつもなく人数が多い家族も出来てしまう。

この単語はフランス語で登場したときに覚えたのですが、日本ではステップファミリーと呼ぶのですね。日本では離婚には暗いイメージもあるように感じますが、フランスではごく普通。18歳未満の子どものうち、150万人がステップファミリーで暮らしているという統計がありました(2011年)。

パパもママが複数いたりすると、ややっこしい。ファーストネームで呼んだ方がはっきりしていて良いとも思う。それに、親の勝手で押し付けられた人をパパとかママとか呼ばせられることに抵抗を感じる子だっているはずだし。

Aさんが父親をファーストネームで呼んでいたのは、ごく自然に感じました。かえって2人の仲が良いという印象も受けました。

ブログ内リンク:
★ 目次: フランス人の古民家を修復する情熱、建築技術
★ 目次: フランスに結婚に関する風習、夫婦・家族関係、生き方
★ 目次: プレゼントや土産物に関して書いた記事

外部リンク:
☆ Insee: Un enfant sur dix vit dans une famille recomposée
Pourquoi certaines personnes appellent leurs parents par leur prénom
Appeler ses parents par leur prénom
Mon enfant m’appelle par mon prénom. Que faire ?
☆ 生きたフランス語見聞録: 家族関係の単語


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2017/07/27
フランス人は何にでも文句を言います。

政治について、税金の使い道については非常に厳しく批判する。友人たちと集まったときには、行政がしていることの批判を始めると語気が荒いので煩くてたまりません。なんであんなに議論が好きなのだろう?...

彼らが喧々諤々と政治や社会保障について文句を言っているのを聞いていると、つい「日本なんか、もっとずっと酷いよ~」と言いたくなります。

悪い例を挙げられても、フランス人たちは一向に気にしないみたい。「そうか、フランスはそんなに悪い国じゃなかったんだね」と言った人には出会ったことがありません。日本の例を挙げても、質問も返してこないほど無関心。

先日の友人たちとのおしゃべりでは、失業保険で生活していたけれど、あと2年働かないと老齢年金がもらえないということで、役場に雇われて2年間だけ働くことになった人の話題が出ました。

まだ50代半ばの男性なので、年金支給まで2年というのは短すぎると思ったのですが、若い頃に軍隊に入っていたので、働いた年数の計算が優遇されているのだそう。生命の危険がある戦場に赴任すると、1年働いたのが3年分に計算されるとか、そういうのがあるのですよね。

でも、彼の報酬は最低賃金(SMIC)の時給なのだそう。毎年スライド制で上がるもののSMICの賃金が低すぎる、とフランス人たちは文句を言う。まあ何とか生活していける金額に定めている。汚いやり方だ、とか怒っている。

フランスの最低賃金はそう悪くもないのだし、パートタイムで働いても年休や社会保障が付くのだから、日本よりははるかに労働条件が良いと思うのですけどね。

話題に出たSMICで2年働くという人は、村の道路や墓地などの除草をしたりする肉体労働の仕事でした。雇ったのは小さな村なので、仕事は大してないし、村の予算もないので、彼をフルタイムでは雇えない。とすると、収入が少ないでは? と思ったら、雇用促進支援プログラムの枠内で雇用されるのだと説明されました。

週の半分だけ働き、役場からはフルタイム労働の半分に相当する報酬が払われるのだけれど、それと同額の援助が国から出るので、SMICの1カ月分が月収として支払われるのだそう。

つまり、週に2日半働いて、月に20万円近い収入を受け取るわけ。羨ましく思ってしまった...。

こんな手厚い弱者の援助をしているし、いくら経済不況でも労働条件を悪くすることはしないから、フランス経済は落ち込んでいるのだろうと思うのですが、それでも国がつぶれないでいるのだから良いではないですか?


最低賃金

日本のニュースを読んでいたら、最低賃金の引き上げが話題になっていました。最低賃金が、ここ2年連続で3%引き上げられたとのこと。

現内閣の支持率が下がったという報道を隠し切れなくなったらしい今、政府だって良いこともやっているのだというニュースをクローズアップしたかったのかな。NHKのニュースでは、「大幅な引き上げ」と記述していました。3%アップで「大幅!♪」と言うのはオーバーだと思ってしまった...。
 
全国平均で、時給が25円値上がりしたとのこと。でも、そんな程度では日本の最低賃金は先進国並みにはならないですよ。

日本にも「最低賃金」というのがあると知って、調べてみたことがありました。1ユーロが170円という為替レートだったときなので、フランスの最低賃金を円に換算してギャフンとしました。フランスでは労働条件が良いだけではなく、最低限保証されている時給も日本よりずっと高いのでした。


このたび日本で発表された17年度の最低賃金は、全国平均で848円。都道府県で異なるシステムなので、最も高い東京が958円で、最も低い宮崎と沖縄が736円でした。

フランスの最低賃金としては、SMIC(Salaire minimum interprofessionnel de croissance)というのがあります。物価と平均賃金の伸びに連動して、最低賃金が自動的に引き上がるスライド制のシステム。

フランスと日本の物価を比べると、1ユーロ=130円くらいかな、と私は感じています。今の為替レートはそのライン。それで計算してみました。

今年(2017年)のSMICは、全国一律で時給9,76ユーロ(約1,269円)。フランスの時給の最低基準は、日本の大幅値上がりしたという最低賃金の1.5倍です。


ヨーロッパの中で、特にフランスの最低賃金が高いというわけではありません。フランス人たちが給与が高いことで羨ましがるのはルクセンブルクとスイス。国境に近いフランス側に住んで通勤している知人も何人かいます。

1カ月の労働の最低賃金は、フランスでは週35時間労働で計算して、1,457,52ユーロ(約19万円)。

EU圏内での最低賃金が高い国のランク付けでは、フランスは第6位というところでしょうか。トップはルクセンブルクで、最低月収が1,923ユーロ(約25万円)。


フランス人たちは、最低賃金なんて、なんとか生活できて、文句を言わないレベルで作っていると批判するのだけれど、日本では、その計算での報酬を得ないで働いている人たちがたくさんいると思うのですよね。私自身の経験も含めて!

それに、日本の最低賃金というのは、フランスのように厳格には守られていないのではないかと思います。時給ではなくて、月給制で働いたら、どのくらい酷い報酬か、残業しているから全体として満足できる給料をもらっていると思っているかもしれない...。


時間当たり賃金(製造業、2014年)|データブック国際労働比較2016|JILPT


貧富の差

ひところの日本では、大半の人たちが中流の生活をしていると思っているという時代がありました。いま思うと懐かしい...。入社すれば終身雇用という安心感があり、会社は従業員を家族のように大切にし、従業員は会社に忠誠心を持つという日本の良さがあった時代...。

それが日本経済を支えた原動力だったと思うのですが、時代は変わりましたね...。

最近の日本では、貧富の格差が酷くなっていると感じます。フリーで働く場合の報酬が劇的に低くなったと見ているのですが、東京の繁華街に行くと消費者であふれかえっているので、豊かな人たちがいるらしいのは確か。


貧富の差と言えば、フランスの方が日本より激しいのではないかという感覚を持っていたのですが、日本は先進国の中ではかなり貧富の差が大きい国なのでした。

フランスで貧富の差を感じるのは、住んでいるお家の違い。お金持ちと言えば、広大な庭園がある城に住んでいる人たちがかなりいるからです。

下は、個人が所有している城としてはもっとも規模が大きいヴォー・ル・ヴィコント城

ヴォー=ル=ヴィコント城
Château de Vaux-le-Vicomte

城の敷地は500ヘクタール(フランス式庭園が33ヘクタール)、建物の屋根の面積は2ヘクタール。

もっとも、こんな文化遺産をご先祖から相続すると、何かに利用しないと維持していけない。この城もミュージアムとして一般公開されています。

映画のロケやレセプション会場として使わせたり、年間28万人の見学客があるので収入は入るのですが、建物の維持費やスタッフの人件費が必要なので、結果としては毎年40万ユーロ(約5,200万円)の赤字経営なのだそう。これほどの城ならのでメセナもいますが、こんな城を維持できるほどお金持ちということですよね?...

外部の人が出入りしている城には持ち主が住んでも楽しくないだろうと思ったのですが、オーナーの貴族は城の建物の一部を住居として使っているようです。


日本では、6人に1人が貧困

私は東京での生活費しか分かりませんが、ご自慢する引き上げられた最低賃金の時給が千円にも届かないというのは酷いと思う。だって、日本は要らないものは安いけれど、食事や住居費など、最低限必要なものがフランスよりずっと高いのですよ!

日本人はフランス人ほどには食べないし、狭い家に住んでも耐えるし、一点豪華主義で満足できる国民性があるから、そんなに貧しいとは感じていないかもしれないですけれど。

日本の貧困率は1985年には12%だったのに、2015年には15.6%。
ひとり親家庭の貧困率は50.8%だそうです。

母子家庭が貧しいというのは本当なのですね。東京の友人の中に、ご主人に家出されて、女手一つで息子さんを育てている人がいるのですが、子どもさんの遠足の参加費が出せないとか、高校に入れるお金がないとか言っていました。彼女の仲間の単身で子育てをしている人たちの大半は、義務教育が終わったらもう働いてもらうケースが多いのだと言っていた。

フランスでは、女性たちが簡単に離婚するのですが、あれは生活費の心配がないから決心できるのだろうと感じています。

あれだけ超お金持ちに見える人たちがいても、日本より状態が良いのは、最低限の生活をしている人たちがそんなに貧困ではないからなのでは? フランスのニュースで、生活保護を受けている人たちの映像が出るのを見ると、私が東京で生活している環境よりずっと豊かそうに見えてしまっています。

最近の日本では、どう使われるのかも怪しげな国々にまで、海外支援に億とか兆の単位で支払っているのですが、日本国内の人たちを助けようとは思わないのかな?...


世界141カ国を比較した「収入不平等指数(ジニ係数)についてのランキング」を見てみました。

日本の収入不平等指数は、37.9%で、世界141か国の中で73位となっていました(2011年)

フランスのジニ係数は30.6%で、世界117位。


経済的な格差があると、普通なら、社会の不満となって暴動がおきる。

ジニ係数が60%以上だと「危険ライン」で、40%以上は社会騒乱の「警戒ライン」とされているのだそう。最近の日本の政策では、どんどん格差を広げている感じがするので、警戒ラインに入っているのではないかな...。

日本人は我慢強いから耐えるのかもしれない。あれだけやりたい放題、嘘八百を並べても、今の内閣を支持する人が3割もいるというのは、政治家が何をしても、まず批判する傾向にあるフランスではおこえないことだと思う...。


外部リンク:
1日5人が餓死で亡くなるこの国
飽食日本で起こった悲惨な餓死事件まとめ
悪化する日本の「貧困率」 2014.08.29
世界・収入不平等指数ランキング
国の所得格差順リスト

最低賃金、過去最大25円上げ=全国平均で848円-政府目標3%を達成 2017/07/26
社説:最低賃金の引き上げ それでもまだ低い水準だ 2017/07/27
☆ 厚生労働省: 地域別最低賃金の全国一覧
労働政策研究・研修機構: データブック国際労働比較2016 » 5. 賃金・労働費用
国際比較で考える日本の最低賃金 課題は「地域」「産別」の役割発揮にあり 2017/06/14
国際水準の「最低賃金」に及ばない時給引き上げ  2016-10-02
世界一「最低賃金」の高い国は? 日本12位、韓国13位 2016/02/21
国連が衝撃発表!国連「日本の最低賃金は先進国最低。生存基準を下回っている」フランスの最低賃金は9.43ユーロ(約1311円) 2014.01.13
☆ Wikipedia: 最低賃金 » Salaire minimum
☆ Wikipedia: Salaire minimum interprofessionnel de croissance
☆ Wikipedia: 各国の最低賃金の一覧
「月給制で働く人」が見落とす最低賃金の基本

☆ なぜ、「人づくり革命」に違和感を覚えるのか? 2017/08/08
☆ 悪評紛々! 安倍政権の「人づくり革命」 2017/08/10
☆ 人間をマシンに…安倍政権「人づくり革命」の露骨な魂胆 2017/08/12

安倍内閣の支持率、40%〜30%台に下落 各メディアの世論調査、加計問題が響く? 2017/06/19
マクロン仏大統領の支持率54%、前月から10ポイント下がる 2017/07/23
CHÂTEAU DE VAUX LE VICOMTE ; Une pme unique, qui a l’histoire en héritage


ブログ内リンク:
★ 目次: 城について書いた記事ピックアップ
★ 目次: フランスのホームレス、貧困者


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カテゴリー: 日仏の比較 | Comment (2) | Top
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2017/07/22
ブルゴーニュには有名な郷土料理が幾つもあるのですが、自分で作ろうと思ったことは全くありませんでした。

例えば、ブッフ・ブルギニョン(Bœuf bourguignon)という牛肉の赤ワイン煮込み。「ブルギニョン」というのが「ブルゴーニュ風」という意味です。

この料理は作る友人が多くて、それぞれが自分のレシピは最高だという自負を持っています。それで、彼らの聖域を侵さないために、ブルゴーニュの郷土料理は絶対に作らないことにしていたのです。

ブルゴーニュのB&B民宿に泊まったとき、夕食にブッフ・ブルギニョンが出されたことがありました。なんだ、これ?! と思ってしまうシロモノ。経営者は他に地方からブルゴーニュに移住して来た夫婦なのでした。レシピを知らなかったのか? 残り物を出してきたから肉がなかったのか?... ともかく、この料理は牛肉の煮込みのはずなのに、ほとんどスープという状態なのでした。

南仏料理のラタトゥイユというのは日本でも人気があるらしくて、何回か日本で食べたことがあるのですが、本場の「おいしい♪」と思う作り方にはほど遠いと思いました。何でもなさそうに思える料理なのですが、これは美味しいとうならせるには、コツがあるのですよね...。

そういう経験があるので、よそ者が知らない土地の郷土料理を作るのは邪道なのだ、と私は結論していたのです。

でも、1つだけ、例外として、作ってみたいと長年思っていたブルゴーニュの郷土料理がありました。


シュー皮で作るチーズ風味のグージェール

作ってみたいと思っていたブルゴーニュのスペシャリティは、食前酒のときに出される「グージェールgougère)」というおつまみです。

頻繁に付き合っている友人仲間では、グージェールを作る人がいないし、ブルゴーニュにある店で買っても美味しいとうならせるレベルのものは少ないからです。

1度くらい作る実験しても良いのではないかと思い立って、グージェールを作ってみることにしました。

きっかけは単純。直売農家で買っている美味しい卵が余っていて、賞味期限が過ぎないうちに使わないともったいない、と思ったからです。高級食材を使うわけではないので、失敗したら、捨ててしまって、2度と作らないことにすれば良いわけですから!

グージェールgougère)」は、見た目はシュークリームのようなものですが、チーズが入っていて、全く甘くはありません。これとよく合うお酒は白ワイン、シャンパン、クレマン。

レストランやレセプションで出されることもありますが、パン屋さんやケーキ屋さんでも売っています。でも、よく食べるせいなので、美味しいのと不味いのとの差を感じています。

シャブリのカフェで食べたグジェールについて書いた過去の記事 ↓


★ もうシャブリのブドウ畑には霜はおりない?
2013/06/02


グージェールはいつ誕生した?

グージェールは2口くらいで食べられるくらいの大きさなのが普通ですが、大型サイズも売っています。



クロンヌ(冠)と呼ぶ、大きな輪の形のもあり(こういう形に作ります)、それが昔には一般的なブルゴーニュのグージェールだった、という記述もありました。お上品に小さいサイズで作るよりは、大きく作ってしまった方が楽ですから、昔はそれが一般的だったかもしれないとも思います。

グージェールが何時どこで誕生したのかははっきりとはしていないようです。

ブルゴーニュであることは確か。その地方の中でも北で、パリ寄りにあるヨンヌ県で生まれたというのが有力なようです。白ワインのシャブリの産地ですので、グージェールとはよく合うはず。県内にあるFlogny-la-Chapelle村では、ここでグージェールが生まれたのだとして、毎年グージェール祭りを開催していました。

登場したのは19世紀始めと言われます。1571年の文献には「グージェール」という文字が記載されているのですが、これはデザートとして食べるものだったのだそう。としたら、シュークリームではないですか?

20世紀に入ってから、小さな形のグージェールが人気を呼んでフランス全土に広まったようです。

でも、このおつまみが最も普及しているのは、シャブリの産地、コート・ドール県のワイン産地、それからシャンパンの産地のように感じています。ブルゴーニュ南部出身の友人は、子どもの頃にグージェールは見かけていなかったと言っていました。


グージェールのおいしさを決めるのは、
  パリっと焼きあがっていて、上質のチーズを使っていること


表面がカリっと焼けているのが美味しいのですが、味は使っているチーズによっても決まると感じています。

店で売っているのは、原価を安くするために、グリュイエールやエメンタールなどのハードタイプのチーズが多いと感じます。でも、美味しいのはコンテチーズで作ったグージェールです。

チーズの味が薄いのもある。それで、買ってきて家で食べるときには、コンテチーズを小さく切ったものを差し込んでオーブンで軽く焼いてから食べています。

このグージェールというおつまみは、焼きたてのように暖かい方がずっと美味しいので、どっちみちオーブンで焼き直すのは必須なのです。それに、フランスで買うチーズは日本で買うようには高くはないので、コンテはグラタン料理用にいつもストックしています。

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グージェールは食べる機会が多いだけに、私は拘りを持っています。美味しいのを作って売っている店は何軒かマークしているのですが、簡単に買いに行ける場所にはない。近所で売っているのは気に入らないので、買う気にもなりません。

それで、自分でグージェールを作ってみたらどうだろうか、と以前から思っていたのです。でも、pâte à chouxと呼ぶシュー皮をうまく膨らませるのは難しいらしい...。

作ってみようと思う気をそがれたのは、家にある昔のパン焼き窯に火を入れて料理をするパーティを開いたとき。招待客の1人がグージェールを下ごしらえして持ってきてくれたのですが、全く膨らまなくて、見るも無残な出来ばえだったのでした。


グージェールを作ってみた

インターネットで、フランスのサイトが紹介しているグジェールのレシピを探してみたら、たくさん出てきました。ブルゴーニュ地方のスペシャリティなのですが、フランスで全国的に知られているらしい。

チョイスがあると迷う。面倒くさいので、ブルゴーニュのコート・ドール県でワインを醸造しているドメーヌのサイトが紹介しているレシピを選ぶことにしました。たぶん、お婆さん時代から家に伝わっているレシピなのだろうと思ったので信頼する気になったのです。

印刷したレシピを見せて、「これで作ろうと思うのだけど」とフランス人に聞いてみたら、「なに、これ? グージェール・ブルジニョンヌ?!...」と反応されてしまったのでした。

何を言われたのか、私は分からなかった! サイトにあった印刷画面では「ブルゴーニュ風」というのを「bourgignonne(ブルニョンヌ)」と書いてあって、正しくは「bourguignonne(ブルニョンヌ)」と綴るべきだったのでした。

「u」が抜けていたなんて、どうだって良いではないですか? フランス人が正しいフランス語を書けないのを嬉しく思ってしまうのです。私はたくさんスペルミスをしでかすので!

ともかく、レシピ自体は悪くなさそうだと言われたので、それで作ってみました。

嘘みたいに簡単に作れてしまうのでした! 膨らし粉を入れるわけでもないのに、オーブンに入れたら見事に(!)膨らんでくれました。



これは、まだオーブンの中で焼いていた状態。まだ焼き色が薄すぎます。

試食させた友人たちから、こんなに美味しいグージェールは初めて食べたとまで絶賛されたので、私の料理のレパートリーにいれようと思いました。材料は常に家にあるものしか必要ではないし、生地も短時間で作れてしまうので便利。


採用したグージェールのレシピ

もっと美味しくすることを研究する余地はあるでしょうが、地元ブルゴーニュのサイトにあったレシピをメモしておきます。材料の分量が多少異なった2つのレシピを紹介しますが、私が今回に使ったものは最初に出している分量の方です。

Gougères Bourguignonnes
ブルゴーニュ風グージェール
(25個分)

材料:
  • 水: 25 cl(250 ml) ないし 15 cl(150 ml)
  • 小麦粉: 125 g ないし 150 g
  • 卵: 4個
  • バター: 100 g
  • チーズ: 125 g  ないし 120 g(コンテ ないし グリュイエール)
  • 塩: 1つまみ
  • 胡椒: 1つまみ
  • ナツメグ: 1つまみ(入れなくても良い)

作り方:
  1. 鍋に、水、バター(さいの目に切ったもの)、塩、コショウ、ナツメグを入れ、沸騰させる。
  2. 鍋を火から外し、小麦粉を一気に入れ、木のヘラで強くかき混ぜる。
  3. 鍋を火にかけ、1分か2分加熱して水分を飛ばし、生地が鍋にへばりつかないまでにする。
  4. 鍋を火から外し、かき混ぜながら卵を1個ずつ加える。
  5. 小さく四角に切ったチーズを生地に加える。
  6. サラダオイルを塗った鉄板に、スプーンで生地をのせる。光沢を出すために溶き卵を生地の表面に塗ると良いが、しなくてもOK。
  7. オーブンに入れ、200~210度で、20分から25分焼く。
  8. 焼きあがったら、オーブンのドアをほんの少し開けておいて冷ます。それをしないと、シュー皮がしぼんでしまう。


作ってみた感想

生地を作るのに必要な時間は20分くらい。木ヘラでかき混ぜるので、かなり力がいります。卵を入れる過程ではボールに移して泡立て器でかき混ぜてしまいましたが、結果には影響なかったようです。

きれいな形にするためには、絞り袋を使うと良いのかもしれませんが、生地がふんわりしなくなってしまうのが心配なので、ティースプーン2個で形を整えました。

最後に上に卵黄を刷毛で塗った方が、仕上がりはきれいな色になると思います。今回はやらなかったのですが、食べてみた感じからいって、細工はしない方が良いと思いました。使ったチーズも卵もバターも質の良いものだったので、風味としてはそれで充分だったからです。

レシピではチーズの分量が多すぎるのではないかと思って、少し量を減らしたコンテチーズにしたのですが、やはりたくさん入れた方が美味しいです。

オーブンで1回では焼ききれない量の生地ができたので、2回目ではチーズを少し加えました。生地の中にコンテを加え、さらに、表面にもチーズをのせて焦がした方が良いのではないかと思ったので、薄くスライスしたチーズを上にのせてみました。

それが、下の写真で左側に見えるもの(オーブンに入れて焼く前の状態)。右側のは1回目で焼いたものです。




レシピは色々ある

インターネットでレシピを探していたら、日本のサイトにもグジェールのレシピが入っていました。日本のワイン好きの人たちには知られているのかもしれない。

でも、日本情報のレシピで不思議に思ったのは、強力小麦粉を使うものがあったことでした。グージェールは軽く食べられることが魅力なので、強力小麦粉を使うというのは私には違和感がありすぎるのですけど...。ざっとフランスのレシピを閲覧した限りでは、強力小麦粉を使うというのは出てきませんした。


ブルゴーニュに住んでいるという女性がグージェールを作っている動画があったので入れておきます。最後には自分で試食しているので、どんな感じか見えますので。


[Recette apéritifs] les Gougères bourguignonnes

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★ 目次: レシピ、調理法、テーブルウエアについて書いた記事
★ 目次: フランスで食べる郷土料理、地方特産食品、外国料理
★ 目次: 乳製品(チーズ、バター、生クリーム)に関して書いた日記
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2017/07/20
暑かったり、寒かったりで、気温の差が激しい今年の夏。

ワインの買い付けに行くという友人たちから誘われたので、一緒に出けました。天気予報では最高気温が35度と出てきたので、そんな時には出かけたくないとは思ったのですが、乗せてもらう車の乗り心地は悪くないはず。


ハイテク車

車に乗せてくれた友人は、出張することが多いので、会社の経費で自動車を買ってもらっています。2年か3年ごと、気に入った最新式の車を選んでいて、オプションを付けるのも自由。

最近手に入れたのは、プジョー 3008というモデルでした。



今回の車で面白かったのは、車体の外に付いているとう外部カメラによる制御システムでした。将来には運転手が何もしなくても自動で運転される車ができると聞いていたのですが、その前段階かなと思う車に乗ったわけです。

車の外側にカメラがついていて、それが自動的に車の運転を制御する機能に連携していました。車が白線を超えたら、自動的に方向転換して戻る。前方の車に近づきそうになったら、自動的にブレーキがかかり、遠ざかったらもとのスピードに戻る。縦列駐車も自動的にさせることができるのだそうですが、それはまだ使いこなせていないとのこと。

でも、そういうハイテクのメカニズムは、故障したら怖いではないですか?...

その前の車は、運転席にだけマッサージ装置があったのですが、今度のは助手席にもついていました。運転席と助手席に間にはワインが3本入るという冷蔵庫もある。走り続けていないと十分に冷たくならない感じがしましたけど...。

車の前方には、大きな画面でナビゲーターや、車の外側にあるカメラの画面がある。スピーターを通して電話ができるようにしてあるiPhoneも付けている。音楽はUSBに入っていて、連続200時間分の曲が入っているのだそう。車内で香りを流すボタンもある。何だか遊び過ぎではないですか? 車好きの人は面白がるのでしょうけれど...。




ボージョレー

この日に行くことにしていたのは、ブドウを栽培してワインを作っている農家2軒。昼前、つまり食前酒タイムに到着したのはボージョレーの丘の上にある農家でした。

家を出るとすぐにブドウ畑が広がっています。庭にしているスペースに大きなビニールプールが設置されていて、その横に寝椅子が3つありました。



このイスに寝て寛ぐと、プールが目の前に見えるわけです。人の背丈くらいの高さがあるプールなので、その向こうにあるブドウ畑はほとんど見えないはず。

私だったら、イスを置く方向を逆にして、ブドウ畑と、その向こうに広がるボージョレーの丘を見れるようにしますけどね...。ブドウ畑は見慣れているし、仕事の場だからプールを眺めたいのか?...

ブドウの木は元気そうでした。まだ色づいてはいませんでしたが、もう実はかなり大きくなっています。

雨が降らないので、実が余り膨らんでいないのだそう。ブドウの収穫は早めで、おそらく8月にするだろうとのこと。それまでに雨が降ってくれることを期待しているそうです。



ワインづくりをしている男性3人がお相手をしてくれて、試飲をしました。よく行くところだし、作っているワインはボージョレーのクリュ1種類だけなので、試飲というよりは、ワインを飲んだという感じ。

こういう暑いときは、朝の6時前からブドウ畑に出て、午前10時には仕事を終えるのだそう。その後になると、もう畑で働くどころではなくなってしまうとのこと。

一緒にでかけた友人のうちの1人は、このボージョレーのワイン農家に先月にも買い付けに来ていて、そのときにロゼも買っていました。少し前に彼らの家で食事したとき、そのロゼを試飲したのですが、出来が素晴らしいくて、とても飲みやすかったのでした。
それで、私もロゼも買う予定で行ったのですけれど、もう全部売り切れてしまっていました。ほんの少ししか作らないので無理はない...。


中庭があるレストランで昼食

正午を回ったのでワイン農家にはおいとまして、近くの町に出て食事をすることにしました。

車の中は冷房がきいているので涼しいのですが、外に出ると、もう何もしたくないくらい暑い。それで、スペイン料理とイタリア料理のレストランで、色々な小皿料理をとって、みんなで突っついて食べることにしました。

行ってみると、レストランの建物の裏側には大きな木々やパラソルで日をよけたスペースがある。そこにあるテーブルを選びました。木陰にはなっているのだけれど、やはり暑い...。

私は、生ハムとマッシュルームのさっぱりしていそうなピザを選びました。ピザ生地も自家製だと書いてあったので、食べたくなったのです。

みんなは暑くて食欲がないと言っていたくせに、かなりの数の料理を注文していました。タパスを中心にした小皿料理と言っても、フランスのサイズ。かなりのボリューム! もうたくさんだと私は思ったのに、みんなは生ハムやチーズのピザなどを追加注文していました。

飲んだのはスペインの白とロゼのワイン。そんなに美味しくはなかったけれど、こういう暑い日には冷たいワインしか飲む気にならないので満足。

軽い食事で良かったし、料理も美味しかった、とみんなは満足していました。私は、自分が注文したピザとデザートを食べれば十分だったと思ったのだけれど...。


ワインのボトルを割っちゃった

昼食の後には、連絡していたもう1軒のワイン農家の方に行きました。ブルゴーニュ南部のマコネというワイン産地で白ワインを買うのが目的。

いつものように醸造所で試飲をしたのですが、食事の後にさらにワインをたくさん飲む気にはならないし、暑いとそんなに飲む気にはならない。でも、まだ醸造中のワインなども試飲しました。

車のトランクは、私たちが買ったワインで満杯状態。

最後に、お得意さんに対するサービスで、マコネでは最高とされているプイィ・フュッセの白ワインのマグノムという大きなボトルをプレゼントされて、それをトランクに入れました。

家に帰りついてから、ワインを降ろす作業をするためにトランクを開ける。

最新型の車なので、トランクはボタン1つで開くシステムなのですが、開けたら積み荷が滑り落ちて、大きなボトルが飛び出して割れちゃった!

手でトランクを開ける方式だったら、滑りそうだというところで抑えることができたと思うのですよ。だから、ハイテクの車には問題があるのだ! 思ってしまった...。

地面には、割れたボトルから流れ出したワインの臭いがプンプン。でも、無事に到着したお祝いに飲んでいたワインを飲み干したときには、もう地面にこぼれた大量のワインはすっかり乾いていました。



ブログ内リンク:
★ 目次: ブドウ畑の作業、ワイン醸造法など
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★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ


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2017/07/13
お天気が良い日が続くと、フランスのお年寄りは「支払いをすることになる」とよく言います。良いことがあれば、その後には悪いことが来る。このツケは払うことになる、という意味だろうと思う。

今年もそうかもしれない。6月後半に真夏のような暑い日が続いていたのですが、7月に入ってからは、晴天のときもある、という程度で、だいたいにおいて冷たい雨が降っていて、寒い!


雨に降られたヴィッド・グルニエ

夏になったら、ヴィッド・グルニエ(Vide grenier)があちこちで開かれます。物置として使っていることが多いのがグルニエ(屋根裏部屋)。それを空にする、というような意味で、住民の人たちがいらないものを売るというイベントです。

Carte postale ancienne (circa 1910) - Amiens, le Marché à Rèderies
Carte postale ancienne - Réderie à Amiens dans les années 1910

フランスで最も早く登場したヴィッド・グルニエは、北フランスのアミアンで1909年に開かれたものだと書いてありました。

私が田舎でよく開かれるようになったなと感じたのは、10年前くらい前のことでした。一時的な流行かと思ったのですが、相変わらず盛んにおこなわれています。これをやらない村は無いのではないかと思ってしまうほど。

行こうとよく誘われるのですが、私は余り好きではないのです。そもそも、売っているのはガラクタばかり。タダでくれると言われたって断りたくなるものに値段を付けているのですから、眺めていてもちっとも楽しくない。

おそらく、マンション住まいの人たちが多い大きな町だったら、家の中のガラクタを処分しようという気持ちが強いので、けっこう良いものも出ているのではないかとは思います。でも、田舎の場合、家は広いので、ちょっとしたものは処分する必要がないのですよね。ほんとうに、こんなものをよく売る、と言いたくなるものが陳列されています。たまには、掘り出し物を見つけている人たちもいますけれど。

ヴィッド・グルニエに行きたくないと断っているわけにもいかないので、出かけてみました。結局のところ、友人たちが出かけるのは、何か見つけたいというよりは、仲間と会っておしゃべりする機会になるかららしい。

人口は400人にも満たない村なのですが、毎年かなりたくさんの出展者があるヴィッド・グルニエなのです。

朝に天気が良かったので行く気になったわけなのですが、現地に到着したら、みるみるうちに天気が悪くなって、寒くなってきました。

村の中の道路を歩いて出展者が並べているものを見て回ってから、飲み物や軽食を出す場所に落ち着きました。雨が降って来そうなので、屋根がある部分のテーブルに陣取る。



シャンパンを飲みました。暑いときならシャンパンは嬉しいのですが、凍えそうなときに飲むのは嬉しくない...。

昼ご飯前にお酒を飲んでいると酔いが回ってしまうので、おつまみを調達することにしました。

夏に人の家に招待されるとバーベキューが多いので、バーベキューはもううんざり、という人がいました。それで、おつまみはフライドポテトをどっさり。

仲間は10人くらいいて、おしゃべりは尽きない。2時間以上シャンパンを飲んでいました。フランス人は割り勘にはしないので、男性たちが順番にボトルを買ってくる。結局、1人あたりボトル1本くらい飲んだのではないかな。

私はどんどん寒くなってきました。厚手のコットンでできた夏用のハーフコートを着て行ったのですが、真冬のコートにしておけばよかった。

寒い、寒いと言うので、友達が自分のウールのジャケットを脱いで貸してくれました。それを脱いだ彼女は半そでのTシャツ姿。それでは風邪をひいてしまうからと、私のコットンのコートを代わりに渡そうとしたのですが、酔っぱらっているから暑いのだ、と言うので、お言葉に甘えて着させていただきました。

さすがに、引き揚げるときには返しましたけれど、

駐車場に向かって歩き出したのですが、路上の会場は哀れ。雨に濡れてしまうので、ビニールシートをかぶせている。もう午後は中止でしょうね。




インゲン豆とチョリゾのバスク風煮込み

こういう友人たちとの外出のとき、気のきいたレストランがあれば皆で食事できて楽しいのですが、田舎にはそんなものはない。

それで、私にジャケットを貸してくれた友達があり合わせ料理を作るからということになって、お家にお邪魔しました。

前菜の後に食べるために作ってくれたのは、白インゲンとチョリゾーを使ったバスクの料理でした。写真は撮らなかったので、似た料理のレシピにリンクさせてもらいます。


Haricots blancs à la basque


辛い料理が私は苦手なのでたくさんは食べられなかったものの、かなり上手にできていました。この友達は、いつも味付けが上手だと思う。少し前には、やはり急に皆で食事をしようということになって、冷凍していた牛肉の挽肉でボロネーゼ・ソースのパスタを作ってくれたのですが、こんなに美味しいボロネーゼは食べたことがないと思ってしまいました。

この日は料理を準備しているときにキッチンを見たら、大きな豆の缶詰が2個あったので、なあんだ缶詰かと思ったのですが、その豆が柔らかくて美味しかった。

スペインで買えるインゲン豆の缶詰の中で、このメーカーのが最も美味しいのだとスペイン人から教えてもらったのだそう。ご主人の故郷がバスク地方なので、行くと買ってくるのだそう。

日本では何でも売っているので、探してみようかと思って、缶詰の写真を撮らせてもらうことにしました。もうキッチンの横にある納屋のゴミ箱に捨ててしまっていたのですが、拾い出してくれました。



JAEというメーカーで、サイトにある商品はこちらでした:
Alubia blanca pocha

Pochaと呼ぶ種類の白インゲン豆らしい。


クレマン・ド・ブルゴーニュ

イベント会場でシャンパンを飲んでいたので、食事のときもクレマン・ド・ブルゴーニュと呼ぶスパークリングワインにしました。

クレマンは、シャンパーニュ地方に繋がるブルゴーニュ北部でも作られていますが、私が好きなのは、マコネという白ワインが生産されるブルゴーニュ南部で作っているクレマン。南部では気候が温暖なためにブドウが完熟するせいか、酸っぱくなくて飲み心地が良いのです。

手間をかけて作る発泡酒なのに、クレマンはシャンパンのようなステータスはないので、シャンパンに比べるとかなり安く売られています。

でも、変なシャンパンよりクレマン・ド・ブルゴーニュの方が美味しかったりすることも多いのです。専門家の目隠しテストでも、シャンパンよりクレマンの方が高く評価されてしまうことは珍しくありません。

この日にイベント会場で飲んだシャンパンは質の良いものではなかったので、友達の家で飲んだクレマンの方が遥かに美味しいと思いました。少し前にマコネの地方に一緒に旅行したとき、お気に入りのワイン農家で仕入れたクレマンだったのでした。




ヴィット・グルニエの続き

イベント会場でシャンパンを飲み始めたのが午前11時頃。それから友人の家で飲み続けながら昼食をとったので、したたか飲んでしまった。

それで、少し酔っぱらっていた友達が、「タッパーウェア、いらない?」と聞いて、戸棚から出してきました。小さな容器2個が便利そうなので、それをもらおうとしたら、他のも全部持って行くようにと言う。

気がついたのですが、フランス人向けのタッパーはサイズが大きい! 日本で見かけるものの2倍や3倍の大きさがあるのではないかな。保存用のタッパーは、どれも40センチは長さがあります。

それを幾つも出してきました。「使わないから、あげる」と言う。なんでそんなに持っているのかと驚いたら、以前に伯母さんがタッパーの販売パーティーをしていて、その縁でたくさん買ってしまったのだそう。

それで、たくさんいただくことにしました。しばらく使っていなかったので埃だらけ。食器洗い機に入れれば洗えてしまうからと思ったのですが、容器は大きなものばかりなので、1回分では収まりきれなさそう。

傍で見ていたご主人が「恥ずかしい」を連発する。プレゼントするなら、ちゃんと洗ってからにしろよ、という訳。でも、洗ったのをもらったって、家に持ち帰ったらまた洗うから同じことだ、と私は言いました。

ヴィッド・グルニエでは何も買わなかった私ですが、車のトランクにはたくさん収穫物が入ってしまった。しかも、タダ♪ こういうのをガラクタ市で売っていて、1個500円とかだったら、買ってしまうのだけれど、そういう欲しくなるものというのは売っていないのですよ~。

フランスのタッパーのサイトに入っている商品カタログ


城の堀にいた白鳥一家

食事の後、近所を散歩しました。

村の中心にある城の堀に白鳥がいました。



母親と子どもたちが餌を探している様子。『みにくいアヒルの子』のお話しがありますが、白鳥が子どもの時には本当に灰色なんだと眺めました。



少し離れたところには、父親らしき大きな白鳥がいました。



雄と雌で、こんなに大きさが違うものかと驚きます。スマートフォンで写真を撮ったのでピンボケなのが残念。雄の白鳥は本当に見事な姿だったのです。

ヴィッド・グルニエで出会ったお爺さん。知り合いのブースの後ろにある椅子に座っていたのですが、こう言っていました。

「アルツハイマーなので、頭の訓練のために通りかかる人がハトかキジかを見分けているんだ」

何のことかと思ったら、カップルの女性の方が美しかったら鳩で、その逆だったら雉なのだそう。そんな冗談を言っているくらいだったら、頭はまだもうろくしていませんよ!

人間以外の動物は、たいてい雄の方が派手で、色も鮮やかなのですよね。キジの雄は派手なのは知っていますが、鳩は雌の方が美しかったでしたっけ?

調べてしまいました:
☆ 日本鳩対策センター: 鳩のオスとメスの見分け方

特にメスの方が美しいというわけではなくて、普通はオスの方が目立って美しいのに、鳩には余り差がない、ということのようでした。メスの方が美しいという鳥はいないのかな...。


老人ホーム

白鳥を見た後は、さらに歩いて、Kermesseをしている老人ホームまで行きました。ケルメスというのは学校などでよくやっている慈善バザーのこと。何か売って、その収益で何かしているのだろうと思います。

イベントをやっているなら村営の老人ホームを見学できるわけなので、行ってみたのでした。

田舎らしく広々とした敷地。平屋建ての家がつながっている、というスタイルでした。

ホールに入っていったら、椅子に座っていた年配のマダムが挨拶してきました。嬉しそうな顔で「お元気?」と言ってくるので、知っている人だったかな... と思いながら挨拶を返す。人と話したいから私に声をかけてきた様子なのでした。

少しおしゃべりしました。県庁所在地の大きな町に住んでいたのだそうで、ここに来たのは4年前。家族が住んでいる村だったから来たのかと思ったら、親戚は全部、彼女が住んでいた町にいるのだそう。としたら、100キロも離れた村の老人ホームに入ったのだろう?

ここに来る前にはどうしていたのかと聞くと、Chartreuseにいたとのこと。ブルゴーニュ公国時代の修道院なのですが、今では精神病院として使われているのです。「ああ、美しい所ですね」と言うと、やはり頷いている。でも、広い庭園を散歩したとき、緑が多いし、昔の見事な彫刻もあるし、私はこういうところで生活したいと思ってしまうほど環境が素晴らしいと思ったのでした。

17世紀後半の修道院は、こんな風でした。



後で友人に、マダムが精神を患っているようには見えなかったけれど、というと、うつ病のような病気でも入院するのだそう。

「田舎の方が住みやすいでしょう?」というとマダムは頷いていたので、まんざら不孝ではなさそうでした。でも、私たちに話しかけてきたということは、やはり寂しいのだろうな...。


もう夕方の5時を回っていたので、イベント会場は片づけ始めていました。飲み物や食べ物を出す場所にも、何も残っていない。来る途中で出会った人が、美味しいケーキを売っていると言って買ったものを見せてくれていたのですが、もう売り切れでした。

とはいえ、村に住む人が調理場の奥からシャンパンを探し出して出してくれました。私は寒いから飲みたくないと断ったので、ちょうど良かったみたい。半分くらいしかシャンパンが残っていないボトルだったのです。

ブログ内リンク:
最近のフランスはガラクタ市で村おこし? 2006/07/12
★ 目次: アンティーク、蚤の市などについて書いた記事
お城だけれど、普通の老人ホーム 2006/09/03

外部リンク:
☆ Wikipedia: Vide-greniers Garage sale
チョリソとインゲン豆の煮込み:スペイン料理簡単レシピ集


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2017/07/09
友人とスーパーに行ったら、外壁の入り口に近い部分に書いてあるフレーズが目に留まりました。

Mangez cinq fruits et légumes par jour

1日に5つの果物と野菜を食べなさいということ。このフレーズが書いてあるのはよく見かけるし、テレビ番組の中でも入れれたりしています。




水を1日に1リットルだか、1.5リットルだかを飲みなさいというのも、以前から言われていました。果物と野菜も食べろ、というわけ?

植物性の食べ物は健康に良いからというわけでしょうが、考えてみれば、何を言いたいのかよく分からないスローガン。「5つ」というのは、5種類の意味だろうとは想像できますけれど、それでもはっきりはしない。

友人とポスターを眺めながら、「1日にフルーツと野菜を5種類は食べろと言われたって、ピンとこないよね」と話しました。

イチゴを1個、サラダ菜を1枚、サヤインゲンを1本、グリーンピースを1個、市販のフルーツジュースを1杯、それで5種類食べたことになるの? というわけ。

こんなスローガンなどはどうでも良いと思っていたのですが、何が言いたいのか気になったので調べてみました。


5 A Day

Cinq fruits et légumes par jour(1日に5つの果物と野菜)」というのは、予防医学の観点から、フランス政府が2007年に打ち出したキャンペーンなのだそう。

野菜を日本人のようにたくさんは食べない国ならでは? 国民が病気になると社会保障の疾病保険の赤字が大きくなるから、そういうキャンペーンをするのだろうとも思いました。癌や心臓病など、治療にお金がかかる病気になると、医療保険の自己負担はゼロになる国ですので。


でも、この運動は英語圏では「5 A Day」と呼んで存在していました。アメリカを始め、イギリス、ドイツなど、これを推進している国は幾つもあるのだそうです。

5 a day advertisement at the NIH metro

フランスの表現は曖昧だと思ったのですが、「5 A Day」の方は上を行っていますね。絵が添えてなかったら何のことか想像もできない。1日に5つの善行をしろということかな、と思ってしまうではないですか?

日本にも「5 A Day」は入っていて、一般社団法人 ファイブ・ア・デイ協会が出来ていました。「1日5皿分(350g)以上の野菜と200gの果物を食べましょう」をスローガンにした健康増進運動なのだそうです。

フランス人はたくさん肉を食べます。日本では、1人当たり100グラム足らずの肉でも1回の食事になる。それに合わせる野菜の量を考えたら、フランス人の食事では日本の2倍は野菜を食べないといけないはずではないですか?


調べてみたら、フランス政府はこの運動推進のためにサイトを作っていて、そこに説明がありました。

「5つの果物と野菜」と言うときの数は、分量(portion)のことなのだそう。1分量は80~100グラムとしていました。これは、手でひとつかみ、あるいは大さじにたっぷり2杯分に相当する。リンゴ1個、中くらいのトマト1個、アプリコット2個、イチゴ数個という目安です。

果物と野菜、あるいは果物か野菜でも良いのだそう。組み合わせも自由。例えば、3分量の果物 + 2分量の野菜、4分量の野菜 + 1分量の果物。この分量は最低限でも食べましょうということで、それ以上食べれば良いに越したことはない。

フランスのスローガンでは、フルーツか、野菜、という順番で言っているのを少し奇妙に思いました。日本人的感覚としては、健康のために植物性の食べ物を食べましょうと言ったら、野菜を前面に出すと考えないですか?

日本では、350グラムの野菜、200グラムの果物で、合計550グラム。フランスの場合は、果物か野菜の合計が400グラムから500グラムならOK、ということですね。

食べる肉との比率を考えたら、フランスの植物性食料の比率はかなり低い感じではないでしょうか? やはり、日本の方が野菜を多く食べるように勧めているわけです。もともと日本人は野菜をたくさん食べますから、少ない分量を勧めたら、かえって食べる量を減らしてしまうことになるかもしれない。


フランスの推進運動では、野菜を食べなくても果物を食べれば同じというのは、なんとなく私は腑に落ちません。

例えば、昼に何種類かの果物を入れたフルーツサラダをたくさん作る。それを食べなかったら、残りを夕飯のデザートとして食べる。昼と夜の食事はステーキにフライドポテトなどの料理を食べる。それで、もうスローガンの5つは見事にオーバーするわけです。

それで栄養バランスがとれたことになるのかな?...

しかも、フレーバーで味付けしたジュースやヨーグルトはカウントされないとは言うものの、フルーツ100%の市販のジュースは良いとされていました。缶詰や冷凍食品の野菜や果物でもOK。添加物だらけの食品ばかりをたくさん食べたって、健康に良いとは思えないのですけど...。


ところで、フランスでは主食はパンで、料理の添え物に使う米は野菜とされます。食べる5種類の中には米を入れても良いのだろうと思います。

下のような食材で5種類にしてしまったら、健康に良いという感じが私はしないのですけど...。



フランス人は豆類を余り食べないから、ということで出してきた記事でした。確かにフランスでは、庶民的な料理でない限り、豆は使わない感じがします。豆を食べるとオナラが出るから嫌う、というのがあります。

郷土料理のカスレが、その代表。

Cassoulet
Cassoulet


フランス人の食べ物に対する好き嫌い

私は子ども時代から肉が好きでした。野菜だけの料理を食べるとお腹がすいたままなので、好きではありません。とはいえ、やはり野菜もないと食事にはならない感覚は持っています。

フランス人は野菜がない食事でも平気なようです。例えば、簡単にピクニックの食事にするとき。シャルキュトリーと呼ぶハム、ソーセージ、パテなどの類いをメインにして、チーズ、ケーキ、ワインがあれば食事になります。

野菜は大嫌いで、肉しか食べないという大人も子どももいます。野菜を全く食べないというのは信じられないのですが、フランスにはいるらしい!

例えば、私がフランスで親しくしている人の中には、1人、そのタイプの男性がいます。肉でないと食べ物ではないと感じるらしくて、チーズやデザートもほとんど食べない。野菜として例外的に食べるのはジャガイモ。卵とパスタは食べる。

肉はすごい分量を消化して、この人を食事に招待するときには、彼だけの分として最低でも500グラムは用意しておく必要があります。子どもの時からそんな食生活をしていたら健康に良くないと思ってしまうのですが、筋肉質で健康体...。


フランスでは、子どもが野菜を嫌う傾向が強いようです。1日に5つの果物か野菜を食べているフランスの子どもは、全体の2割に過ぎないのだそう。

野菜は絶対に食べない、と拒否する子どももいるそうです。野菜の料理の仕方で、目先をかえてあげると食べるようになる、という報告がありました。そういう工夫を教える講習会に出た母親が、それまでは全く食べたがらなかった野菜を我が子が食べるようになったと喜んでいる報道がありました。

日本人が野菜をたくさん食べるのは、野菜料理に工夫があるからかもしれない。日本には漬物がありますが、ああいう風に野菜のシャキシャキとした歯ごたえを楽しむのはフランス料理には無いような気もします。サラダはありますけれど。私は野菜を塩でしめるというやり方をするのですが、フランス人には珍しいらしくて、意外に美味しいと言われたりします。

野菜はジャガイモ以外は食べなかった友人は、私の家で食事に招待すると野菜を食べるようになったのでした。奥さんが、なぜ私が野菜を出すと食べないの?! とひがんでいました。


普通は、子どものときには好き嫌いが激しくても、成人する頃には少なくなっていくようです。友人の中に、食材や味に非常にこだわりがあって、料理も得意だし、よく食べる男性がいます。でも、子どもの時には、食べ物は全部嫌いだった言っていました。母親は食べろと言うけれど、絶対に拒否していた腕白な子だったようです。


東京のフランス人学校での給食

フランス人は、普通の好みだけではなくて、食べ物の好き嫌いもかなりはっきりしていると感じます。人の家に招待されたときでも、嫌いなものが出ると絶対に食べない。せっかく作ったのだし、毒ではないのだから食べてよ! と言いたくなりますが、言えません!

子どものときから、フランスでは好き嫌いをなくすように親が強制することは余りないのではないかと感じています。

フランス語と日本語の交換授業をして親しくなったフランス人女性が、東京にあったフランス人学校の幼稚園部に就職して、学校を見に来ないかと言ってきました。彼女には日本人アシスタントがいたのですが、大人の付き添いがもう1人いた方が安心というわけで、私を誘ったようです。

給食がかなり美味しいし、子どもたちはチーズを食べないから、美味しいカマンベールチーズが丸ごと残ると話しました。つまり、給食で私を釣って、タダで働かせるという魂胆。学生だった私にとっては、フランス語会話をタダで学ぶ機会になるわけなので、喜んで手伝いに行きました。

子どもたちは慕ってくるので、とても可愛い。ところが、給食の時間は恐怖の場面がくり広げられたのでした!

私が子ども時代に給食を食べたときは、みんな同じものを、同じ分量で出されて食べたという形だったと思います。ところが、フランス人学校では、一律に食べ物を出すわけではなくて、私が鍋の前でお玉を持ってお給仕する、ということになっていたのでした。

自分の皿を持って並んでいる子どもたちは、私に訴えてくるのです。

日本語にしたら、こんな感じ:
「先生! せんせぇ~! せんせぇ~! それは私には入れないでぇ~!」

ものすごく必死になって、大きな声を出す子どもたち。1人ひとりが食べたくないものを指示してくるので、まるで戦場。食べたくないものは残してくれれば、私はどんどんお給仕ができるので楽なのに...。

彼らの家庭では、自分の皿にとりわけた料理を残すと叱られるという教育を受けているのだろうと思いました。それで、自分が嫌いなものを皿にのせてもらわないように頑張っているらしいのです。

フランス人の家庭だと、こんなに小さな子どものうちから人格を認めてもらっていて、嫌いなものは食べなくて良いということになっているのだろうな、と思ったのでした。

誘い言葉にあったカマンベールチーズは、本当に毎回、手つかずのまま残りました。熟成具合も非常に良くて、あの美味しさは未だに忘れられません!

その後、ちゃんと報酬をもらって林間学校の付き添いのアルバイトをしたこともあるのですが、その時の食事については記憶が残っていません。フランス人の幼い子たちの遊びや、大人顔負けの態度などを面白く観察したことの方が印象的だったので。


◆ フランス人の子どもたちには好き嫌いはない??

こんな本がありました。

フランスの子どもは
なんでも食べる〜好き嫌いしない、
よく食べる子どもが育つ10のルール


カレン・ル・ビロン (著)

各国でベストセラーになった、子どもの食事に悩むすべての親に贈る、フランス式食育のコツ!
長時間行儀よくテーブルにつき、出されたものは何でも喜んで食べるフランス人の子どもたち。


フランスの子どもたちが何でも食べるとか、子どもたちが行儀よくテーブルに座って耐えているというのは、私には信じられないのですが、最近は変わったのでしょうか?...

フランスでは、家族や親族だけの席でない限り、未成年の子どもを同席させて食事をする習慣はないし、大勢が集まったときには、子どもたちのテーブルが別に設えられるので、子どもたちがどうしているかを観察する機会に私は恵まれていません。

そもそも、大人たちが集まって食事を楽しもうとなったら、食卓に座って6時間は普通で、12時間でも経過しますから、そんな席に子どもたちをお行儀よく座らせておくのは残酷なことです。大人の会話に口を挟んだらいけないという躾けがフランスにはありますから、子どもたちを同席させない風習になっているのだと思っていました。

子どもがいる友人の家での夕食に招待されると、こちらが食前酒を飲み始めたころ、子どもたちがパジャマ姿で現れて、おやすみなさいのキスをしに来るのが可愛い。子どもたちは早めに食事を済ませているから、自分たちの部屋に引き上げるのです。


子どもたちの痩せすぎも問題になっている

子どもたちに果実や野菜を食べさせないとこうなってしまう、という動画があったので入れます。


Publicité sur les fruits et légumes


最近のフランスでは、痩せすぎの子どもが多いというのが話題になっているのですけどね...。最近の調査では、11歳から14歳の子どものうち、5人に1人近くが痩せすぎだと判断されたのだそう。

2006年と2015年の結果を比較すると、6~17歳の世代での痩せすぎ度は8%から13%に上昇しているとのこと。太り過ぎの子どもは、大人と同様に殆ど増加はしておらず、6~17歳の子どものうち、17%が太り過ぎ、4%が肥満体だそうです。

むかしに初めてフランスでホームステイした家庭では、子どもたちがちっとも食べないのを目撃していて、これほど食べないのになぜ筋肉質でいられるのだろう... などと感心していたのですが、最近の子どもたちはもっと食べないのかな?...

フランス政府は、果物と野菜を食べましょうというキャンペーンに力を入れてきましたが、痩せすぎにも注意しましょうという啓蒙運動を始めるようです。

自分の体が求めるものを食べるのが最も健康に良い、と私は思うのですけど...。

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★ シリーズ記事目次:: フランスでは、なぜホウレン草を嫌う人が多いのか /2011年3月
★ シリーズ記事目次:: フランス人にとっての米 / 2012年
フランス女性は誰でも美しい? 2017/05/30
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☆ Wikipedia: Cinq fruits et légumes par jour » 5 A Day
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ファイブ・ア・デイ協会 » 5 A DAYの歴史 世界での展開
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2017/07/06
6月の中旬に突然暑い日が来たら、虫たちが草むらで激しく鳴いているのが聞こえてきました。でも、虫が鳴いているなと思ったのは1日か2日で、また小鳥の鳴き声しか空に響かなくなっていました。

フランスにいて虫の音が気になるのは暑いときだけのような気がします。秋になっても虫が鳴いているのか観察してみたいと思いながら、毎年忘れてしまっています。

フランスの田舎で賑やかに聞こえてくるのは小鳥の鳴き声です。虫の声はそれにかき消されてしまっているのかも知れない。ともかく、鳥の方は色々な鳴き方をするので、こちらの方に興味を持ってしまうのは確か。


フランスで鳴き声が好かれる虫の代表は、コウロギ?

だいぶ前に見つけたサイトで、フランスで聞く小鳥の鳴き声の見分け方のレッスンをしているので、時々聞いているのですが、その中に虫の音のレッスンもありました。

やはり、虫の音はフランスでは夏の風物詩のようですね。レッスンは「夏の夜の雰囲気」と題しています。


Ambiance des soirs d’été : grillon d’Italie et grande sauterelle verte


ここでは、前半と後半い分けて、次の2つの虫の鳴き声を紹介していました。

Grillon d'Italie
イタリアコウロギ(?)
Oecanthus pellucens
Grande sauterelle verte
マンシュウヤブキリ
Tettigonia viridissima


これがよく知られている虫の音なのでしょうね。私も、フランスで聞く虫の音は、この2つが中心になって聞こえている気がします。品種は違うのでしょうが、コウロギとバッタ。

夜の9時頃から鳴きだすと説明しています。黄色い「イタリアのコウロギ」という虫の音が美しい。単調な鳴き声なので、寝付くのに効果的ですね。

「イタリアのコウロギ」という品種が実際に鳴いているのを撮影した動画がありました。


GRILLON d'Italie / Oecanthus pellucens / Chante la Nuit ! BRUITX


フランス語で「虫の音」というようなときには、「chant(歌)」という単語を使います。人間が歌うのもそれだし、小鳥の鳴き声も同じ。でも、昆虫は口で歌うわけではないので、歌と表現するのは適当でがないのでしょうね。


フランスには、美しく歌う虫が少ない

夏の夜の虫の鳴き声レッスンでもう1つ紹介されていた「緑色の大きなバッタ」という虫の方は、鳴き声が高音なので、聞き取れない人もいるそうです。


GRANDE Sauterelle Verte / Chant la Nuit ! BRUITX

言っては悪いけれど、つまらない鳴き声ですね...。

日本には特徴のある鳴き方をする昆虫がたくさんいますが、フランスにはそんなにいないと感じます。セミも南仏に行けばいますが、日本のように色々な鳴き方はしないで煩いだけ。

日本にいる虫の音には風情を感じますが、フランスでは雑音くらいにしか思わない人が多いのではないかという気がします。

コオロギが鳴いていると私に教えてくれるフランスの友人は、夏休みにバッタやコウロギを捕まえて籠に入れていたと話したので、子どもの頃のことを懐かしく思い出すから喜んでいるのではないかと思いました。


日本人が虫の声をめでるのは秋

俳句では、「虫」は秋の季語でしたよね?

フランス人が「虫が鳴いているよ♪」と言ってくるのは夏だと感じています。

日本には『虫のこえ』という童謡があったので聞いてみました。


10月虫のこえ(童謡・唱歌)

日本人が虫の音をめでるのは、やはり秋のようですね。この歌の中「秋の夜長を 鳴き通す」という歌詞が入っていました。

日本の夏は暑いので、秋になって虫の音が響いてくると、涼しさを感じて嬉しいのではないかな? フランスでは、夏が終わったら途端に寒くなるので、夏が終わってしまったのが寂しいし、虫の音に風情なんか感じていられないと思います。


虫の音を聞き分けられるのは、
  日本人とポリネシア人だけ、というのはオーバーでは?


むかし、イギリスで初めて野外コンサートに連れて行ってもらったときのことです。湖の畔に会場が出来ていて、庭でくつろぐときに使うような椅子を持ち込んでいる人たちもいてリラックスした雰囲気。

ところが、そのとき私は驚いたのでした。クラシック音楽なので音が非常に小さくなる時もありました。すると、私の耳には回りから聞こえてくる小鳥や虫の鳴き声しか聞こえてこない! みなさんは、そういう環境が全く気になっていらっしゃらない様子。

それで、なぜ私の耳には音楽より小鳥や虫の音が陣取ってしまうのか調べてみました。

日本人の演奏家だったか指揮者だったかが書いた文章があって、私が感じたことを裏書きしていました。ヨーロッパの人たちは野外コンサートを堪能できるのに、日本人はできない、と言っていたのです。

人間の脳は右脳と左脳とに分かれ、日本人は音楽や小鳥や虫の声を同じ側でキャッチしているので、全部混じってしまうのだ、ということでした。なるほどな、と納得。

この説明では、日本人は言語脳で日本語を感知しているけれど、外国語は音楽脳の方で処理している、というものでした。これも納得。日本語で何か考え事をしているとき、いきなりフランス人から話しかけられると、全く何を言われたのか分からないのです。「これからしゃべるよ」とか前置きをしてくれれば頭のスイッチを切り替えられるのに、いきなり言われたことを全く認識していないので、耳が悪いのじゃないかと思われてしまうのが悔しい!


再びインターネットで情報を調べてみたら、あの時に私が得たのは誤解していたのか、その後に新しい学説が出たのか、違うことが書いてありました。

西洋人は右脳(音楽脳)で虫の音を機械音や雑音を処理するが、日本人は虫の音は左脳(言語脳)で受けとめる、という説明でした。そうかな...。

さらに、日本人は虫の鳴き声を聞き分ける能力がある、という記述も目立ちました。何だか、ヨーロッパの人たちに「日本には四季があるのですよ」と自慢しているのと同じレベルではないかと思ってしまう...。


リムスキー=コルサコフが、熊蜂がブンブン飛んでいる音は聞かずに、飛び回っているのを見ただけで作曲したとは思えないのですけどね...。


ユジャ・ワン演奏による『熊蜂の飛行』


コウロギには、フランス人たちにも親しみがあるようです。シャンソンでもコウロギを扱ったものが幾つかありました。

マルセル・アモンの『コウロギのシャンソン』という曲では、コウロギを友達にして楽しくおしゃべりしている様子を歌っています。


Marcel Amont - La chanson du grillon

日本語訳の紹介がありました:
マルセル・アモン歌唱の「こおろぎ」の仏語 - よしだゆきおのシャンソン勉強会


ブログ内リンク:
日本の蝉(せみ)と、フランスの cigale の比較 2009/07/28
葡萄ジャムからワインを作るなどという醸造法があったの?! 2011/07/28
ちょっと怖いな... 最近の日本礼賛ブーム 2015/03/01

外部リンク:
日本人の音意識
なぜ日本人には虫の「声」が聞こえ、外国人には聞こえないのか?
秋の虫の声が心地いいのは日本人だけ?音と脳の働きについて
虫の鳴き声を「声」と認識する 日本人とポリネシア人だけだった
Insectes de France: Le chant des Orthoptères
☆ Chants d'oiseaux en Bourgogne: Insectes
Le grillon, son chant de cri-cri
虫の音って英語でなんて言うの?
虫のこえ(虫の声) 童謡・唱歌 歌詞と試聴



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カテゴリー: 日仏の比較 | Comment (0) | Top
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2017/07/02
春先の寒さで、伸び欠けていた木々の葉が黒くなって、お化けのような姿になっていたのですが、暖かくなったら元気を取り戻し、緑の世界になりました。でも、クルミも菩提樹も花は全く付けない。ベリー系の果実はいたって元気。

6月になってから猛暑になるというニュースが入ってきたら、友人たちは堪らないという顔をしていました。喜んでいたのは私だけ。真夏の服装でいられるような暑い日は年に何日もないので、私にはフランスの暑さは歓迎なのです。

でも、例年より少し早く来た今年の猛暑はかなり気温が上がっていました。

気温が上がって耐え難いのは、都会独特の暑さがあるパリ、それから近代的なコンクリート造りの家屋に住んでいる人たちだと思います。室内の温度は、日中には外と同じくらいになってしまうし、夜になっても温度は低くならないので。そういう所で生活する人たちは、フランスといってもクーラーが欲しいと思うかもしれないけれど、1年に何日くらい使うかな?...

私がいる所では、猛暑といっても、朝晩は寒いくらいに涼しいし、昔に建てられた石造りの家の中にいる限り過ごしやすいです。

私の家の石壁の厚さは1メートル足らず。外の温度が30度も過ぎると、さすがに家の中の温度も上がります。こういうとき、フランスでは窓の鎧戸を閉めて温度を遮断します。温度計で確認したら、鎧戸を閉めると室内の温度が4度下がっていました。

鎧戸を閉めれば涼しくなるのは良いのですが、家の中は真っ暗! 昼間から電気を付けて生活したくはない...。


過ぎ去ってしまえば、大した暑さではなかった

フランスでは記録的な猛暑が2003年にあり、大量の死者を出していました。2万人くらい?

その時、枯れ野原になってしまった牧場です ↓

2003年8月撮影

2003年の猛暑に比べたら、この6月のはそれほどには気温が上がらなかったように感じました。

でも、十数年たったおかげで、私の体力が落ちたかも知れない。暑さはどうということは無かったのですが、体が乾燥してくるのに参りました。

政府は1日に水を1.5リットル飲むようにというキャンペーンをしています。日本の蒸し暑さのようなものではないので、汗はかかないのです。それで、水を飲みたいとは思わないでいると、体が脱水症状になってくるというのが怖いところ。

冷蔵庫にたくさんオシボリをストックして顔を拭いたり、頭に乗せたりしていたのですが、そんなのでは脱水症状は抑えられないだろうと思って、1日に何回もシャワーを浴びることにしました。

本格的な夏になる前の猛暑のピークは、全国的に6月20日の前後1週間くらいだったようです。



このグラフは、気温ではなく、30度以上(赤)と35度以上(黒)になった地域のパーセンテージを示しています。つまり、35度を越えた地域はそんなに多くはない、ということですね。ただし、6月20日にはフランス全土の85%が30度以上になっていました。


私の自慢のミズナが枯れてしまった

私の記憶で最も暑かったのは、友人たちを昼食に招待した6月22日でした。

庭の北側にある納屋だった建物にある夏用のダイニングルームで食事したので、暑さはしのげました。日本にはうち水というのがあるのを思い出して、庭に水を撒くのに使っているホースを引っ張って来て、入り口のところの床に水を撒きました。

打ち水で、少し温度は下がった感じ。でも、体が乾燥していくのは感じる。

この日の食事の間に6回おしぼりを出しました。普通の時だと、おしぼりなんか必要ないという顔をするフランス人も多いのですが、こういう時には喜ばれます。大きなスープ鍋に保冷材を入れて、それにオシボリを入れて置いたので、いちいちキッチンの冷蔵庫まで取りに行かなくて便利でした。


友人たちを食事に招待したのは、庭で元気に育っている野菜や果物をおすそ分けするのが目的でした。



レタス、ミントなどを籠に入れて用意しました。それから、朝のうちに収穫しておいたフランボワーズ、果物で作った自家製のアイスクリームも保冷材を入れたバックに入れました。

この日、驚いたことを発見。庭で元気に育っていたミズナが全部枯れてしまっていたのでした。

種から育てたのですが、見事に葉を伸ばしていたのです。パセリ代わりに使えるし、変わった日本の野菜なので友人たちにも評判が良く、それもレタスと一緒にあげようと思っていたのに、哀れな姿になっていたのでがっかりしました。



水をあげていたのですが、この猛暑では足りなかったのかもしれない。あるいは、水菜というのはレタスのようにいつまでも生えているものではないのかな?...

枯れてしまうのが分かっていたら、全部収穫して、湯がいてから冷凍しておけば良かった...。


7月に入ったら、さむ~い!

暑さが去った翌日くらいはほっとしますが、どんどん気温が下がってきて、雨も降ったりして暗い。そうなると、また暑さが恋しくなる。最高気温が25度くらいは欲しいのです。数日したら、夏の天気に戻るという天気予報なので期待。

ニュースでは、政治家のSimone Veilシモーヌ・ヴェイユ(Simone Veil)が亡くなったという報道が目立ちました。享年89歳。

ユダヤ人なので、戦時中には家族と共にアウシュビッツ収容所に送り込まれましたが、奇跡的に生還。

保健相時代に、猛反対を押し切って妊娠中絶を合法化(1975年)させるなど、女性の権利向上に取り組んだ功績で知られている女性です。平和構築が原点となった欧州連合(EU)の統合深化に尽力し、1979年には女性として初めて欧州議会議長に就いています。

お顔立ちからして、強い女性という感じ。

パリにフランスの偉人を葬るパンテオンがあるのですが、シモーヌ・ヴェイユを入れようという運動が起こっているそうです。遺族の反対があれば強制はできないので、入らないで済んだ人たちもいたのですが、彼女の場合は政治家だから入るかな...。

ブログ内リンク:
2003年の猛暑 2003/07/20
フランスの猛暑を乗り切る方法 2006/07/03
猛暑のとき、パリで涼しく過ごせる場所は? 2013/08/03
★ 目次: 今年のミレジムは? (ブルゴーニュ・ワイン)
「日本のパセリ」という名で売られていた野菜 2009/09/20

外部リンク:
Bilan de la canicule de Juin
Fortes chaleurs Pompiers.fr
Plan national canicule 2017 - Vague de chaleur : des questions ?
Canicule Gouvernement.fr
フランスの象徴的存在、シモーヌ・ヴェイユ死す
シモーヌ・ベイユさんが死去 アウシュビッツの生存者


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