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2017/08/30
毎年この時期になると、おびただしいほどのツバメがいるのが目につきます。大空を飛び回っているのを見ると羨ましくなりますが、あれは飛行を楽しんでいるわけではなくて、飛んでいる虫を食べるために旋回しているのでしょうね。

大旅行に出発する準備のために、電線に並んで点呼をとっているかのようなツバメたち。その数が日増しに増えてきています。ら飛び立って行くと、空が埋まってしまうほどの大群になってきました。

ツバメは小さいので良いですが、これがカラスなどだったら、ヒッチコックの映画『』のような光景になって怖いだろうな...。

巣から落とされた鷲と、孤独な少年の友情を描いた映画」を書いていたら、フランスで「rapace(ラパス)」という魅力的な名前で呼ばれるけれど、日本語では「猛禽類」という味気ない呼び方をする大きな鳥たちが飛び交うのを見るイベントを見たことがあったのを思い出しました。


テーマパークは原則として嫌い

テーマパークを私は好きではありません。東京で買い物しらディズニーランドのペア券をもらったことがあったのですが、子どもがいる知人に差し上げてしまったほど。つまり、ただでも行きたくない!

子どもの時には親に連れて行ってもらっていましたが、楽しんだという思い出は残っていません。子どもの時には親がすることに抵抗できないので行っていました。大人になってから思うには、父が勤めていた会社の福祉とか何とかで、招待券が出ていたのだろうと想像します。

フランスでは、友人が娘さんを連れて行くのに付き合って行ったことがあり、こういう所には二度と行かないぞ(!)と思いました。

その時のことを書いたブログ:


拷問を受けた気分になった日のこと 2005/08/19

写真アルバムで確認したら、その1カ月後に別のテーマパークに行っていたのでした。

でも、ジェットコースターなどに乗って酷い目にあったアミューズメントパークとは違って、こちらはフランスの歴史を再現するアトラクションを見せている所なのです。

歴史的建造物を見るのが好きな私。ここは色々な時代のフランスを再現しているテーマパークなので気に入りました。


ピュイ・ドュ・フーPuy du Fou

何もなかったところに作ったテーマパークなので、現代に作った建物ばかりなのですが、よくできています。「中世の村」などという一角は、知らなかったら本物かと思ってしまうほどの出来ばえでした。

Le Secret de la Lance
Le Secret de la Lance

Les Vikings


動画で見た方が雰囲気が分かるので、オフィシャルサイトのを入れます。


Le Grand Parc du Puy du Fou 2017

昔のフランスを味わいたかったら良くできているテーマパークだと思うのですが、日本ではほとんど知られてはいないのではないでしょうか? でも、フランスでは、パリのディズニーランドに次いで入場者数が多いテーマパークだそうです。

行政が始めた観光開発としては成功例だと思います。ここはフランス革命に反対してために、完全に破壊されてしたった地方なのです。ヴァンデの反乱の舞台。

歴史では、フランス革命は虐げられた農民が起こしたと言われていましたが、今では修正されて、あれは台頭したブルジョワ階級が起こした革命とされています。

それを強く感じたのは、このヴァンデ地方でした。貴族と農民が一緒になって、革命に抵抗運動をしたのです。革命軍には勝てず、悲惨な歴史を残しました。

フランス革命では、貴族や聖職者から財産を没収しました。貴族を抹殺しようという意図は分からなくもありませんが、信仰心があつかったはずの当時、宗教建築を破壊したというのは狂気の沙汰としか思えません。

ヴァンデ地方の宗教建築は見事に破壊されていした。今でも宗教心があついというのは、フランスでは余り感じることがない例外的な地域。

ともかく、観光客を呼び寄せる歴史的建造物が残っていないので、テーマパークを作ったわけですが、それが成功しました。

アイディアを持ったのは地元政治家で貴族のフィリップ・ド・ヴィリエ氏。最近はテレビで見かけることもないので、どうしていらっしゃるのかは知りません。

現在のピュイ・ドュ・フーは、NPOに運営を任せているようです。

楽しめるテーマパークです。レストランも、昔のフランスを味わえる趣向になっています。




ピュイ・ドュ・フー(Puy du Fou)は、日没後に行われる光と音の祭典「Cinéscénie」からスタートしました。1978年だったそうです。

それが大成功したので、昼間も楽しめるテーマパークができました(1989年)。それができたばかりの頃、近くを旅行したので行ってみて気に入りました。予算もなかったせいだと思いますが、質素なテーマパークの感じがしたのですが、ヴァンデ戦争の様子を再現した洞窟などは感動的でした。

テーマパークは事業の成功で得た収益で充実されていると聞いたので、それから何年かして、夜のスペクタクルも見て、パークも しっかり見ようということで二度目の訪問。見違えるようにテーマパークは見事になっていました。

一緒に行ったブルゴーニュの仲間と、近くに住んでいたら年間フリーパスを買うのにね、と話しました。でも、ブルゴーニュからは非常に遠いのです。二度目に行ったときは、遠くまで行ったのを利用して地域を観光する旅行だったので、8日間をかけました。

また行きたくなったけれど、フランスの東から西の果てまでは、おいそれとは行けません。近所の人たちがバスで行く団体旅行を企画して、夜にはバスで走り続けるという1泊2日の旅行をしていたけれど、無茶だと思いました。

毎年のようにアトラクションを増やしているのですが、現在のプログラムはこちら。大小60くらいのアトラクションがあるそうです。

今ではフリーパスの設定はなくなっているみたい。二度目に行ったときには2日間のチケットを買ったと思います。料金はこちら。そう安くはない...。


一番気に入ったのは、猛禽類の鳥たちのショー

本格的にピュイ・ドュ・フーで遊んだなか、最も気に入ったのは、猛禽類が登場する「Le Bal des Oiseaux Fantômes」というものでした。「亡霊鳥たちの舞踏会」という感じの命名かな。

気に入ったので、2度見てしまいました。


Le Bal des Oiseaux Fantômes - Puy du Fou


テーマパークが好きではないのに加えて、動物園も大嫌いな私です。動物たちが可愛そうではないかと思ってしまうから。テレビでイルカのショーなどが出てくると、動物虐待だと言いたくなる。

でも、ここでは猛禽類の大きな鳥たちが飛び交っていて、見ている人間だって危険を冒しているから対等という感じがあるので、違和感がなかったのでした。

語り手がいてストーリーになっているのですが、最後にたくさんの鳥たちが出て来るときには圧巻のシーンになります。


長い動画(27分)は、こちら:


Le Bal des Oiseaux Fantômes, Puy du Fou


このパークには鷹飼育のアカデミーがあって、ヨーロッパの品種を保護したり、鷹狩りの方法などを教えているようです。


le travail en coulisse du bal des oiseaux fantômes du Puy du Fou (Académie de Fauconnerie )


左手をあげる?

前回の日記を書いた後で、ピュイ・ドュ・フーのアトラクションの動画を見たくなったのは、鷹匠がグローブをはめた手をかざすのはどちらの手なのか確認したかったからです。

私が巣から落ちたカササギ兄弟が挨拶に来ないと話して、こうやって手を差し伸べていたら飛んできてとまるかな、とジェスチャーをやったら、「かざすのは左手だ」と言われてしまったのです。

なぜ左手?

調べてみたら、日本の鷹匠でも同様でした。右手は杖を持ったりするために空けておかなければならないからのよう。

友人は、どうして左手をかかげると知っていたのだろう? 私が注意散漫なだけなのだろうけど...。

ふと、また気になる。

学校で先生が何か言ったとき、片手をあげて「は~い」とやっていましたよね。あれは、どちらの手をあげるのが普通でしたっけ?

画像検索すれば出て来るので検索してみました。日本では、明治時代に右手をあげろという方針があったらしい。ヨーロッパ諸国では、どちらでも良いという感じがしました。




このテーマパークに観光客が多く訪れるのは、夜に行われる「Cinéscénie(シネセニー)」に絶大な人気があるからではないかと思います。

Son et lumière(光と音の祭典)は、夏の観光シーズンにフランスを旅していたら、何処かで必ずぶつかるはずのアトラクションですが、このピュイ・ドュ・フーのは世界最大規模と言われています。

フランスでは珍しくないアトラクションなわけですが、いつから始まったのだろうかと書きながら気になってきたので、調べてみたことを次回に書きます。

続きへ:
ソン・エ・リュミエールと呼ぶスペクタクル



ブログ内リンク:
フランス革命がもたらしたもの・・・ 2008/02/03
★ 目次: 右と左の違いが気になる
★ 目次: フランスで感じるキリスト教文化

外部リンク:
Puy du Fou (オフィシャルサイト)
Puy du Fou - YouTube(オフィシャル動画)
Puy du Fou / la Cinéscénie, nouvelle version 2017
フランス中世の大テーマパーク「ピュイ・デュ・フー(Puy-du-Fou)
☆ Wikipédia: Puy du Fou
☆ Wikipedia: Rapace » 猛禽類
最後の鷹匠3
☆ 日本鷹匠協会: 道具について
教室での挙手は右手?それとも左手?
挙手の研究、誰かやりませんか。


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2017/08/27
先日、なかなか良い映画をテレビで見ました。

映画: L'aigle et l'enfant / Brothers of the Wind / 風の兄弟

巣から落ちた赤ちゃん鷲(ワシ)を拾い、飛べるようになるまで育てたルーカス少年のお話しです。

アベルと名付けた鷲を育てることが、ルーカスの生き甲斐になりました。森林管理官ダンツァーは、そんな彼に鷲の育て方を教えてくれます。

野生動物を育てた子どもの感動的な映画はよくあるのですが、この映画のストーリーはよく出来ていると思いました。

ワシと少年には、共通する境遇があるのです。

ワシは父親を亡くしてから、母が運んでくる餌を独占しようとした兄から巣を追い出されました。

ルーカス少年は母親を火事で亡くしていて、父親からは愛されていない。心を閉ざしている少年は、ほとんど口をききませんでした。美しい自然が広がる山岳地帯で繰り広げられながら、少年の痛いほどの孤独が伝わってきました。


映画予告編 ↓


L'AIGLE ET L'ENFANT Bande Annonce VF (Jean Reno - 2016)


ワシは獰猛な鳥ですし、ヒナのときにも大きいのですが、本当に愛らしく見えました。映画で使っていた鷲(aigle)は、品種でいえばAigle royal(イヌワシ)なのだそう。ヨーロッパにいるワシの中では最も大きく、翼の全幅は190~230センチ、体重は2.9~6キロにもなるとのこと。

映し出されている風景が素晴らしく美しい。ロケはアルプス山脈東部のチロル地方は行われたそうです。チロルは1度だけ旅行したことがあるのですが、こんなに雄大な風景は見ていませんでした。


↓ こちらの動画は、色が少し変になっているし、ナレーションもないし、勝手に音楽を付けているのも気に入らないのですが、もう少し長く映画を見ることができます。


Brothers of the Wind 2015 - Lucas & Abel - Here Tonight


これはオーストリアとスペインの共同制作の映画(2015年)ですが、主人公の少年を演じているのはスペインの俳優で、森林管理官はフランスの俳優ジャン・レノ。2人とも表情が豊かで、無言のときにも感情を伝えるような素晴らしい演技をしていました。

アルプスの山の中に、ラテンアメリカの子どもに見えてしまう少年が住んでいるというのには違和感がありますが、かえって非現実的な雰囲気を出していて良かったかもしれない。

私がアルプス地方を旅行したときに見て喜んだことがあるbouquetin(アイベックス)とワシの葛藤シーンなどもあって、よくぞ映像に収められたと感心したのですが、撮影中にあったハプニングも撮影していたようです。鷲になったかのように空を飛んでいるのを見せる場面では、超小型カメラを使ったとのこと。

撮影の様子を少し見ることができる動画 ↓


"L'aigle et l'enfant" au cinéma


カインとアベルのお話し

この映画は、フランスでは「L'aigle et l'enfant(鷲と子ども)」というタイトルでしたが、オリジナル・タイトルは「Brothers of the Wind」だったようです。

フランス語のタイトルでは単数形で「子ども」なのですが、英語の方では兄弟の複数形。ルーカス少年には兄弟はいませんから、この「兄弟」とは鷲の兄弟のことでしょうか?

鷲にはアベルという名前が付けられていました。

テレビで映画を見たのは途中からだったので(見終わってから巻き戻して始まりを見ました)、いきなりアベルという名前を聞いたときには、どこかで聞いたことがある名前だなと思いました。

旧約聖書の『創世記』第4章に登場する、アダムとイブが生んだ兄弟カインとアベルの話しから付けた名前なのでした。

Titian - Cain and Abel
Caïn et Abel, 1542-1544, Titien


少年に拾われた鷲は、2羽の兄弟で生まれていました。

ワシの兄弟の父親が死んでしまい、母親が持ってくる食べ物が少なくなったら、兄が弟を巣から突き落としたのです。それで、落とされたワシの赤ちゃんはアベル。残酷なことをした兄の方はカイン。

フランスのサイトにある映画の解説では、どこでもcaïnismeという言葉を使っていました。仏和辞典には入っていない単語なので、日本語で何というのかは分からない。Caïnは『創世記』に登場するカインのことなので、カイン主義?

生物学で使われるcaïnismeというフランス語は、同じ時に生まれた動物の兄弟にある厳しい状況を表し、主に若い方が死んでしまうことを指す言葉でした。生存競争が厳しい動物の世界では、よくあることでしょうね。

孤児になったために猫の兄弟4匹を引き取ったことがあるのですがが、すぐに一番小さかった子猫が死んでしまいました。その時、「あの子はqueuleuだったから仕方ない」と言った友人がいました。queueは尻尾のことなので、母親のお尻から最後に出て来た子ということなのだろうと思います。これはブルゴーニュの方言で、地域によって queulot、quelonとも言うようです。

鷲のアベルも、最後に生まれていたから、残酷な兄のカインによって崖から突き落とされたのでした。まだ自分では餌を探せない時期だったので、ルーカス少年に育ててもらえなかったら死んでいたはず。

なお、宗教史で使うときのcaïnismeは、グノーシス主義の一派であるカイン派(善悪の判断を逆転させて、カインなどを善人とする)が持っていた教義を指すとのことでした。


キリスト教文化の社会では、カインとアベルの話しには重みがあるのでしょうね。

アメリカ映画『エデンの東』も、そのテーマを扱ったストーリー。ジェームズ・ディーンが苦悩する次男の役を演じている感動的な映画でした。

その話しをした友人は、モーパッサンの『ピエールとジャン』も同じテーマで、素晴らしい作品なのだと話しました。いつか読んでみたいと思います。

そこから、フローベールにしても、モーパッサンにしても、ノルマンディー地方の作家はペシミズムの傾向が強いね、ということに発展。

「あんなに雨ばかり降っているノルマンディーにいたら、性格も暗くなるよ」、と私。でも、モーパッサンは南仏のアンティーブに別荘を持っていて、ヨットなどに興じていたのだと返されました。太陽を求める気持ちは分かるけど、子ども時代に性格は形成されるのではないかな?...


鷲と少年の友情を描いたこの映画は日本では公開されていないようなのですが、こちらのサイトで詳しくあらすじを紹介していました:
☆ 映画の中の少年たち: Brothers of the Wind 風の兄弟


私のカサとサギは挨拶に戻って来なかった

この映画を私が気に入ったのは、昨年の夏には巣から落ちたカササギを育てたから親近感を持ったのかもしれません。


巣から落ちたカササギ 2016/08/19

庭にあるモミの木の高いところにあった巣から、どういう状況でカササギの兄弟が落ちてきたのか分からりません。巣には誰も残っておらず、親らしき鳥が助けに姿を見せることは一度もありませんでした。

薄情な親? あるいは、親は死んでしまっていたの?...

カササギのヒナが餌を求めて必死に鳴く姿には愛しさを覚えました。彼らにはKasaとSagiという名前を付けました。多少の体の大きさに違いがあったので、大きくて元気な方がカサ。

言ってみれば、カサはカインで、サギはアベルという関係。でも、2羽は争うこともなく、元気に育ちました。

映画の中で、ルーカス少年は、鷹が飛ぶことを学ぶようにと、両手を広げてアベルに飛び方を教えたりしていたのですが、私も馬鹿みたいにやっていました。カササギの場合は、そんなに熱心に世話しなくても、餌をやるだけで十分に成長したのですが。

カササギの兄弟は、ある日、前触れもなく飛び立っていき、その後に挨拶に来ることはありませんでした。「お育ちが悪いから礼儀正しくない」と友人に言ったら、「育てたのはあなたでしょう」と言われてしまった!

鷹のアベルも無事に育って飛び立って行くのですが、2年後だったかな、少年のもとに戻って、彼が左手にはめたグローブに鷹が止まりました。ルーカス少年は、アベルが大自然の中で生きるようにと、付けていた足輪を外します。

私のカサとサギは、どうしているのかな。時々、庭の上を飛んで来て、納屋の屋根などに止まるカササギを見かけるのですが、私が育てた鳥なのかどうか分からない...。でも、彼らは元気に暮らしているのだろうと思っています。

続き(ワシやタカなどの大きな鳥が飛び交うショーについて):
フランスで最高のテーマパークだと思う Puy du Fou

ブログ内リンク:
★ 目次: 文学者・哲学者、映画・ドキュメンタリー
★ 目次: フランスに結婚に関する風習、夫婦・家族関係、生き方
★ 目次: フランスで感じるキリスト教文化

外部リンク:
L'aigle et l'enfant, images grandioses et quête de liberté
☆ Wikipedia: L'Aigle et l'enfant » Brothers of the Wind
L’Aigle et l’enfant : le film
☆ Wikipedia: カインとアベル
☆ Wikipedia: Caïnisme | Caïnisme (biologie) » Siblicide(動物の兄弟殺し行為)
☆ Wikipedia: カインとアベル
モーパッサン『ピエールとジャン』 - 書評
☆ 知恵袋: ヘルマン・ヘッセの小説のデミアンの中にカイン主義というものが説明されています


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カテゴリー: 文学、映画 | Comment (0) | Top
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2017/08/26
8月初め、友人たちと食前酒を飲んでいたら電話がかかってきました。近所に住む友人が「野菜いる?」と聞いてきたのです。

いくら庭が広いからといって、どうして、そんなに野菜を作ってしまうの?! と言いたくなるほどの野菜畑を作っている人です。温室も大きなのを2つ持っているので、野菜も早くから収穫できます。

いただけるものなら、いただきますと答えたら、すぐに持ってきてくれたのが、このカゴ。



下にはトマトが10キロ入っていると言われました。

もちあげてみたら、すごい重さ。飛行機によく乗る関係で、スーツケースを持ち上げて20キロか30キロかを見分けられる私なのですが、このカゴは20キロという感じでした。

その前に野菜をもらったときのパセリが素晴らしく美味しかったので、電話がかかってきたときにリクエストしていたのだけれど、忘れちゃったらしい。

私たちは食前酒を飲んでいたところだったので、当然ながら誘ったのですが、軽く一杯飲んで引き上げると言う。彼らの家には来客があって、もうかなり飲んで酔っていたのだそう。野菜を持って来てくれるなら、野菜を作っているご主人だけ来れば良いのに、奥さんもついてきたのは、彼女が運転するからだったのでした。


ブドウの収穫が始まる

庭の木の葉が落ち始めて、地面が枯れ葉で覆われています。ブルゴーニュでは、8月中旬になると夏は終わりだ... と思って寂しくなります。

今年、猛暑という感じの日は、6月下旬に1週間くらいあっただけでした。

暑さが2週間以上続くと、さすがに涼しさが保たれる石造りの家の中も暑くなるのですが、家の中にいても暑いと感じる日は、今年は1日もありませんでした。フランスにいると、冷房の必要性などは全く感じません。コンクリート造りの家に住んでいる人たちは暑くてたまらない日があるそうですが。

数日前、朝起きたときに庭にある温度計は5度となっていました。しばらく真冬のセーターを着て過ごしていたのですが、昨日から、日中は真夏の服装でいられる気温になりました。数日は最高気温30度にとどくような日が続く様子。その後は、20度まで上がれば嬉しいという感じの天気のようです。




暑かったり、寒かったりで、今年は変な天気の年でした。特に、春先にあたたかかったのに、途端に寒くなったのがいけなかった。私の家の庭では、ベリー系を除いて、果実は全然なりませんでした。いつもは採れ過ぎてしまうクルミも実がなっていない。菩提樹の木も、1つも花を付けなかった。

7月中旬にボージョレーに行ったとき、ワイン農家の人はブドウの実が膨らむように雨が降って欲しいと言っていました。あの後、かなり雨が降り、寒い日が続きました。望みどおりに雨が降ったことをそれほど喜んではいなかったのではないかな...。

地球の温暖化と言われますが、そんなに暑くなっているとはブルゴーニュにいる限りでは私は感じません。昔には今ほどたくさん強風が吹かなかった、と年配の人たちが言うので、異常気象になっているのは確なのでしょうけれど。

みんなで食事をしていたら、昼間なのに突然暗くなって、激しい嵐がおこり、各地で木々が押し倒されたのが1999年のクリスマスシーズンでした。あの頃から異常気象が始まったかな?...

ブルゴーニュでは、ワイン用のブドウの収穫といえば伝統的に9月末でしたが、最近は収穫が早まっていて、これも地球温暖化の影響だと言われます。


今年は暑さが早く来たので、ブルゴーニュで行われるブドウの収穫は例年より少し早いようです。南部の産地では、例年より2週間早く始まったところらしい。コート・ドール県では9月初めに開始と聞きました。

フランス全体としては、今年のブドウの収穫量は例年より少ないようですが、ブルゴーニュでは雹や霜の被害を受けた一部の地域を除けば、昨年よりは収穫量は多くなるようです。

こういう天候のときのワインはどうなるのだろうと毎年思ってきたのですが、こんな年に美味しいワインができるはずはないと思っても、全く悪くないミレジムだったりする。今では技術が発達しているので、ワインの出来はそれほど天候には左右されないのだろう、と思うようになりました。

ブログ内リンク:
猛暑が去った 2017/07/02
★ 目次: 今年のミレジムは? (ブルゴーニュ・ワイン)


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カテゴリー: 四季、自然 | Comment (2) | Top
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2017/08/24
子どもの頃に読む外国の本では、フランスのものは殆ど読まなかったのですが、高校生くらいになったらスタンダールが気に入りました。

心理描写が素晴らしい。恋の駆け引きは見事なのですが、実際のスタンダールは不細工な男性で、自らの恋愛では成功していなかったのだ、と書いてあるのを読んだことがあります。

Stendhal par Ducis


囚人にチョコレートを差し入れする?

20歳のときに東南アジアに長期滞在する旅行に出たとき、1冊だけ持っていった本は『パルムの僧院(La Chartreuse de Parme)』でした。

  

日本語の題名では「僧院」としてしまっていますが、フランス各地を旅行するようになってから、原題のChartreuse(シャルトルーズ)が、カルトジオ会の修道院であることを知りました。カルトジオ会の創設者であるケルンのブルーノ(Bruno le Chartreux)の生き方も、フランスでシャルトルーズの何でもない修道院を見学したときに案内してくれた修道女の話しに感激した思い出があります。

『パルムの僧院』を一冊だけ持って私が滞在したのはフィリピン。当時は非常に治安が悪かったので、住んだ家がある住宅地には塀の囲いがあり、兵隊さんのような管理人が門を守っていました。1人では外を歩くなと言われていたので、たぶん時間潰しに本をむさぼるように読んだのだと思う。

この小説の中で、つまらないことに引っかかっていました。未だに覚えているのも不思議。

主人公のファブリスは殺人を犯してファルネーゼ塔に幽閉されるのですが、監獄長官の娘クレリヤはファブリスに好意を抱き、毒殺の恐れがあるので出された食事は絶対に食べてはいけない、と警告します。それで彼女は差し入れするのですが、持っていったものはパンとチョコレート。

この小説だったかの記憶は薄らいでいるので調べてみたら、19章に登場する場面のようです。

こういう場合にチョコレートの差し入れをするというのが珍しいと思ったのです。日本だったら、梅干しが入ったおむすびかな?..


見舞いにオレンジを持っていってあげる習慣

フランスでは、囚人に会いに行くとき(あるいは病人の見舞いで)、オレンジを持っていくという習慣があると、後になって聞きました。これも奇妙なので理由を聞いたら、オレンジが珍しくて高級な果物だった時代の名残りなのだろうと言われました。

今はインターネットで何でも調べることができるので検索してみました。フランス人も不思議に思うらしくて、たくさん記事がヒットしました。

なぜオレンジを持って行くのかの説明が見つかりました。

オレンジにはビタミンが多く含まれているので、壊血病の予防になる。それに、オレンジは日持ちが良い。

でも、囚人に持っていってあげるフルーツなら、リンゴなどでも良いではないですか?
それなのに、なぜオレンジ?

1872年のことだそうです。「Père la pudeur(わいせつ罪おじさん、と訳せば良い?)」とあだ名を持つ、弁護士かつ政治家のRené Bérengerが、若い女性(Sarah Brownと呼ばれていた)が舞踏会でみだらな行為をしたとして起訴したのが発端だそうです。

こういう人でした。ほんと、怖そうな顔をしていらっしゃる...。

René Bérenger en 1910


Sarah Brownの告訴は大きな事件として騒がれ、それに抗議する目的でRaoul Ponchon(1848~1937年)という作家が2行のオードを書いた。

もしも貴女が投獄されたら、日曜日にはオレンジを持って行ってあげるからね、ということ。そこからオレンジを持っていくという言い方がフランスで定着したようです。

O! Sarah Brown! Si l'on t'emprisonne pauvre ange,
Le dimanche j’irai t’apporter des oranges...

このオードで、投獄された彼女に持って行ってあげるのが、なぜオレンジなのかが分かります。1行目が「可愛そうな天使」として文章が終わっている。天使のange(アンジュ)とオレンジのoranges(オランジュ)で韻を踏んでいるわけです。

リンゴのpommes(ポンム)ではダメなのでした! チョコレートを持っていくのもダメ。チョコレートはchocolat(ショコラ)なので、全く韻を踏まない。


これでオレンジの問題は解決したとしましょう。
では、チョコレートを差し入れした『パルムの僧院』の意味は?


チョコレートを食べているとサバイバルできる

日本のニュースサイトを見ていたら、チョコレートの話しにぶつかりました。北アルプスで遭難した高齢の男性が、水を飲むほか、持っていたチョコレート小分けにして食べながら救助を待ち、1週間生き延びて無事に発見されたという記事。

チョコレートが非常食に向いている理由は、まずチョコレートは高カロリーであること。

日本の2大量販板チョコは、ロッテのガーナミルクチョコと、明治のミルクチョコなのだそう。


この2つは、いずれも1枚が50グラムで、179キロカロリーで、おにぎり1個分に相当するカロリーなのだそうです。

おにぎりよりチョコレートの方が日持ちする。これもオレンジと利点ですね。

しかも、チョコは小さくて、おむすびのようにはがさばらない。鎌倉時代や戦国時代には、干飯(ほしいい)を戦場に持って行ったと聞いたような...。コチコチのご飯など食べられるのかと思ったのですが、熱湯につけて柔らかくすると美味しく食べられてしまうらしい。さらに、かち栗というのも日本にはありましたね。


チョコはカロリーが高いだろうと私も思ったけれど、もう1つの理由が興味深かったです。

カカオに含まれるテオブロミンという成分には、気持ちを落ち着かせるリラックス効果があり、肉体的だけでなく、精神的な疲労も回復できるのだそうです。とすると、投獄されて落ち込んでいる人に差し入れするにも相応しいですね。

というわけで、サバイバルにはチョコが有効なのだと書いていた記事では、地震などの災害にも便利な非常食として勧めていました。

ただし、溶けやすいので、夏場には明治のマーブルチョコのように、糖衣タイプの溶けにくいチョコの方がいいかもしれないとのこと。

マーブルチョコという名前は聞いた気はするのですが、どんなチョコなの?


こういう加工商品だと、カカオの分量も少ないでしょうから、サバイバル効果があるのかな?... と思ってしまいますけど...。


チョコレートの消費量と売れているメーカー

チョコのことを調べていたらデータが出てきたので、メモしておきます。

日本チョコレート・ココア協会によると、日本人1人当たりのチョコの年間消費量は2.01キロ(2015年)なのだそう。

ヨーロッパ諸国の中で、チョコレートを最も食べるのはドイツとスイスがトップで、年間消費量は11キロ余りとなっていました。

フランスはそんなにはチョコレートは食べないそうで、年間7キロ弱。でも、日本の3倍以上ですね。

やはり、フランスでも、子どもの方がチョコをたくさん食べるようです。1日にどのくらい食べるかという数値は記事によって異なっていたのですが、子どもは1日当たり8.7グラム(あるいは11.9グラム)で、大人は4グラム(あるいは7.5グラム)という数字が出てきました。

フランス人の97%は週に1回はチョコレートを食べ、20%は毎日食べている、という調査結果もありました。そんなに食べるかな...。

フランスの友人の中に、1人だけチョコレートは嫌いという人がいるのですが、甘いものが好きな人なのになぜ? と言われていますので、チョコを食べたくないというのはフランスでは異常なことらしいのは確かだと思います。


フランスで最も多く食べられているというチョコレートは、こちらなのだそう。

第1位: Côte d’Or
第2位: Milka
第3位: Kinder


フランスにいても、日本にいても、チョコは余り食べない私なので、メーカーの名前も把握していません。スーパーで山積みされているMilka(ミルカ)を見慣れていたのですが、売り上げでは第2位でしたか。パッケージが目立つから印象に残っていたというだけの理由かな?...

ミルカのチョコについてはブログで書いてしまっていたのですけど...
モーブ色の乳牛 2017/03/01

1位になっているメーカーの「Côte d’Or(コート・ドール)」とは、ブルゴーニュ地方で高級ワインが生産されている県の名前です。そうしたら、見かけたときにマークしていても良かったのに、気が付いたことがありませんでした。画像を見たら、スーパーで見かけているな、と思う程度。


それをフランス人に話したら、あのコート・ドールはブルゴーニュとは無関係なのだと教えられました。チョコのパッケージには必ず象の絵が入っているでしょう? と言う。

そんなのは全く知らなかったのですが、このマークなんですね。確かに、ワインのコート・ドールとは無関係そう...。

Côte d'Or (chocolat)

調べてみたら、このブランドはベルギーなのでした。
アフリカ西部ギニア湾周辺にあった英国の植民地 Côte-de-l'Or(英領ゴールド・コースト)から命名された社名のようです。この地域ではカカオの生産が盛んだったとのっこと。

この商品の日本輸入代理店のサイトでは、こんな風に紹介していました:

濃厚なカカオ感と芳醇な口溶けとアロマを味わえる「コートドール」は19世紀後期、チョコレートの本場ベルギーで誕生しました。
職人が理想のカカオ豆を追求し、到達した場所が西アフリカ「黄金海岸」。
その地名をブランド名に、アフリカの象徴である純白の象をシンボルにして、高級チョコレートを人生としてきたベルギー国民に感動を呼び起こしました。
「コートドール」は発売以来、世界中で130年以上愛され続けています。


チョコのコート・ドールはアフリカに関係していると教えてくれたのは、チョコは嫌いという友人です。買うこともないチョコなのに、なぜマークのことを知っているの?...

それにしても、フランスにも、日本にも、物知りの友だちがたくさんいて、疑問を持ったときに聞くと教えもらっています。このブログでも、コメントで色々教えていただいています♪ ど、どうしてご存知なの~?! と叫びたくのですが、私が何も知らないだけなんだ、と素直に認めなければいけない... とは思っているのです...。

疑問だけは次々と浮かんでくる私。カカオには関係がない寒い国のスイスやベルギーでチョコレートがたくさん製造されるというのは、どういう理由なのかな?... ヨーロッのアフリカ支配と植民地との関係?....


ところで、フランス売り上げベスト3にあったチョコレート・メーカーの国籍は、第1位はベルギー、第2位はドイツ、第3位はイタリア(Kinderというのはドイツ語で子どものことなのだけれど)でした。フランスはチョコレート製造が苦手なのでしょうかね?...

フランスのケーキ屋さんが自家製で作っているチョコレートは、非常に(!)高価なのですが、これを食べてしまうと大量生産のものはチョコレートとは呼びたくなくなるほど美味しいのですけど...。



ブログ内リンク:
★ 目次: 文学者・哲学者、映画・ドキュメンタリー
エスカルゴの形をしたチョコレート 2015/03/26
公立高校の敷地内にある城を見学 2013/08/28

外部ンク:

Pourquoi apporte-t-on des oranges aux prisonniers ?
Aller visiter (quelqu'un) en prison ou à l'hôpital.
遭難1週間を救った 「チョコ」が非常食に最適な3つの理由
Les Français ont avalé 400.000 tonnes de chocolat en 2015
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【熱湯につけて戻せる】戦国時代の保存食「干飯(ほしいい)」で武将気分!
世界一の長寿者の大好物はチョコレートだった! 122歳まで生きたフランス人女性の食卓


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2017/08/20
何カ月も前のことですが、インターネットで検索していたら、こんなのは意味がないと思える心理テストに出会いました。

洗脳されやすいか、騙されやすい性格かどうかの心理テスト

人に教えてもらった道を歩いていても目的地にたどり着けなかったら、どうするかという質問です。そういうのは、日常生活でよくあることですよね。


洗脳されやすさがわかる心理テスト あなたのメンタル面の落とし穴はどこ?

私なら、迷わず別の人に聞いてみます。始めに聞いた段階で、そっちの方向ではないはずだと疑ったら、その人の姿が見えなくなったところで、他の人を捕まえて聞いてしまいます。

他に聞く人がいなかったら、いつまでも探さないで、行くのは諦めるかな?...

フランスの田舎を旅行していると、牧場には家畜はたくさんいるけれど、人間は全くいないということが多いです。友人の車に乗せてもらって百キロくらい走ったとき、暇なので人間の姿を何人見るかと数えたことがありました。家畜の姿は数え切れないほど見えるし、車とも少しはすれ違いましたが、人間が歩いているのはちっとも見えないのでした。ですので、スマートフォンでGPSを使えなかった時代は、観光していて行きつけなくて諦めたことがたくさんありました。

人に教えられた場所を信じないというのは、フランスで私が受けた悪い影響かもしれないとも思います。フランス人たちは、聞かれたら何でも良いから答えなければならないと思うらしくて、いい加減な返事をされた苦労を味わっているのです。知りません、分かりません、と答えるのが嫌いだという国民性なのか、フランスの不思議と思っている局面の1つです。

初めにそれを感じたのは、フランスの大学に留学した時のこと。必要な事務手続きをする部署は何処かと聞くと「あっち」と答えられて、そちらに行くと、さっき行ったところが担当だと答えられる。それで、広大な大学のキャンパスの中を行ったり、来たりということになりました。フランスに留学した人たちは、皆さんがご経験なさっているのではないでしょうか?...


洗脳されやすいかどうかの日本の心理テスト。教えられた道を歩いて行っても目的地が見つからなかったら、別の人に聞いてみるというのは誰だってそうすると思ったので、このテストは馬鹿らしいと思いました。それを話すために、日本の友人にこのテストを入れているURLを教えて回答を選んでもらいました。

すると、「もう少し探してみる」を迷わず選ぶと答えたのです。驚きました。私は無駄かも知れないと思えることを続ける根気なんかは、全くないですから...。

その人はとても真面目な男性なのでした。勉強して資格を取るのが好きらしくて、あちこちに高い研修費や受験料を払っているので、私は呆れていました。パソコンの使い方の研修も、彼は何十万円も支払っていたと思う。私は何もお金をかける勉強はしていませんが、その人よりは遥かにパソコンを使いこなしています。

実際、彼のパソコンがおかしくなったときには相談してくるので、直し方を指導しています。今はインターネットで情報を発信している時代なので、知りたいことはほとんど全て回答を見つけることができるのです。その前の時代は、パソコンも単純なシステムなので、色々やっていれば解決してしまうのでした。

国家試験とか、定評のある検定試験ならともかく、そんな小さな組織がくれる資格なんて意味がない、と言ったこともあります。

私もフランス語関係では、就職に有利なように、仏語検定試験(自分の実力が分からないからと下のレペルから受けていくと受験の費がかさむので、いきなり1級を受けてみた)や、パリ商工会議所の仏語認定試験などを受験しましたが、全て1発で受かったのでお金の無駄遣いはしていません。合格してしまうと、さらに勉強して頑張ろうという気がそがれるわけなので、資格獲得を勉強のモチベーションにしようとするのは無意味だと思いました。

教えてもらった道で探し続けると言った友人は、どういうわけなのか、何度も何度も資格試験で不合格になるのです。それだけ落ちたら、もう止めようと思っても良いと思うのに、そのたびに研修を受けなおしています。つまり、すごくお金をかけている! その資格を与える組織は、受験費や研修費を稼ぐために、わざわざ何回も受験しないと合格させない悪質な事業をしているのではないか、とケチをつけたこともあるのですが、彼は諦めないで勉強を続けるのです...。


上に挙げた心理テストで、あくまでも教えてもらった道を歩いて探し続けると答えた人は、洗脳されやすさが90%で、最も洗脳されやすいタイプとなっていました。私が選んだ答えだと10%で、最も洗脳されにくいタイプだという診断。

私は疑り深い性格だと言われると、そうかも知れないと思います。フランス人から何か教えてもらっても、その後にはたいていインターネット情報で本当なのかを確認していますので。

同類の性格診断テストは他にもあるので、少しやってみました。少し騙されやすいタイプだという結果も出たのですけどね。いずれにしても、こういうテストというのは、かなりいい加減なものだと思っています。あぁ、やっぱり私は疑い深い性格なんだ!...

これは母親ゆずりかもしれない。母のところには、息子だと名乗るオレオレ詐欺の電話が1度かかって来たそうで、相手に「どちら様ですか?」と答えたら、すぐに電話を切ったのだと聞きました。

日本では、オレオレ詐欺とか振り込め詐欺とか言われて久しいのに、相変わらず被害が出ているのだから不思議でなりません。そもそも、即座に出してこれる大金を持っているのがいけない、とも思うのですけど...。フランスでも振り込め詐欺があるというフランスの記事を読んだことがあるのですが、詐欺の対象にされているのは個人ではなくて、会社なのでした。せしめられたお金は中国に送金されている、という内容...。


マスコミ報道の「鵜呑度」を国際比較

一般的な日本人は善良で、つまり私のようにへそ曲がりではなくて、何でも信じてしまう人が多いかな、という印象は受けています。

調べてみたら、それを裏付けるデータが出てきました。

マスコミ報道の「鵜呑度」を国際比較調査があって、報道をそのまま信じる割合が日本は先進国の中ではダントツなのでした。

報道をそのまま信じる人の割合は、イギリスが最も少なくて、14%。
フランスは、第5位で35%。
日本は、なんと、70%!

イギリスがトップには変人が多いと感じているので、当たっているかなという気はします。

フランス人は「我が道をいく」という感じの生き方をしているように見えるのですが、意外にも、聞いたことを単純に信じる人たちが多いので、鵜呑み度がイギリスの倍になっているのは当たっているかもしれない。

先日は、友人がしでかしそうになった失敗が面白かったと話していたら、そういうことを知人たちに話したら、尾ひれがついて、本当におこったことだという噂になってしまうから口外するな! と本人から止めを刺されました。

そうかも知れないな...。私は疑り深いけど、自分が言ったことを悪くとられるという防備は全くしていない...。


マスコミ報道鵜呑み度の各国比較のデータに私がぶつかったのは、こちらの動画でした。


マスコミ報道鵜呑度 日本人70%、 英国人14%  青山貞一 


マスコミ報道の鵜呑み度についての調査結果を文章で詳しく紹介しているのは、こちら:
検証:世界で最も「情報民度」が低いのが日本人である! 青山貞一

お話しをしているのは、環境相互研究所の青山貞一氏

日本人が言われたことを信じやすい国民性を持っているというのは、良いことなのか、悪いことなのか?....

内部リンク:
庭園に入ることを許可していた親切な城 2017/06/11

外部リンク:
☆ 心理テスト: もしかして騙されやすいタイプ?
【錯覚テスト】あなたは騙されやすい?錯覚テストで自分診断
騙され度診断テスト性格編Ver1.0
【イラスト性格診断】「あなたが道を聞くならどんな人?」
なぜ男性は人に道を聞かないのか?その理由が科学的に解明される(米研究)


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カテゴリー: 日仏の比較 | Comment (4) | Top
この記事のURL | Rédiger
2017/08/15
夏休みの時期の今は、親戚の人たちが泊まりに来ている家が多くて、田舎の人口は激増しているはず。つい最近は娘さん夫婦が来ていた友人の家には、今度は奥さんの弟一家が1カ月くらい滞在中。

Petanqueその家族が全員でやって来て、ペタンクをしようと誘いました。私の家を出たところに、土が固くてやりにくいのだけれど、ペタンクができる広場があるのです。

とりあえず食前酒を出しておしゃべり。

ゲームを終えてから、また食前酒。

帰り際に、友人が私の耳元で、明日は家に来て食事をするように、とささやきました。他の人には言ってはダメよ、と言う。

そんな風に内緒話をするのは変。何なの? 誰か先がない病気にでもなっているの? でも、誕生日という言葉も聞こえたので、誰かの誕生パーティーを本人に内緒で開くということなのかな、と思いました。


7人の食事で、どのくらいの鴨肉を用意するか?

翌日の昼、友人の家に行って挨拶を始めたら、弟さんだけ最後に登場しました。それで、みんなが「お誕生日おめでとう~!」とやりました。誕生日は弟さんでしたか。彼には何か用事を与えて、後から来るようにしていたのかな。

おつまみをつまみながらシャンパンを飲む。この食前酒タイムが長々と続くのが私は苦手。出されたものを食べていると、お腹がいっぱいになって、肝心の料理が食べられなくなってしまう。だからと言って食べないでいると、お腹がすいて堪らない。

昼食のメイン料理は、鴨肉のマグレ(magret)を用意したのだそう。彼は南西部出身なので、鴨やガチョウが郷土料理でよく使われる食材なのです。


肉屋に行って、7人での食事だと言ったら、マグレを3枚買うようにと勧められたのだそう。

友人が5枚買うと言ったら、肉屋さんは「7人なら3枚で十分だ」と言い張るので、「でも、5枚欲しいんだ!」と、ちょっとした言い争いになったのだと話します。

肉屋さんとしては、たくさん買ってくれた方が嬉しいはずなのに不思議。でも、フランスには、どこかで学んだ通りにしようとする頑固な店員さんがいるのですね。

先日にブログで書いたように、私が魚屋で丸ごとの魚を買ったとき、尾ひれは切り落とさないでと頑張ったのに、切った方が食べやすいのだと魚屋さんに言い張られてしまっていました。

それを書いた日記:
美味しそうに見える魚の姿は? 2017/08/03

お客が買いたいと言っているのに、なんで店の人が反対するんだ! と、マグレを5枚買いたかった友人と意気投合。

とはいえ、店員にはお客の方が勝ちます。友人もマグレを5枚買って来たそうです。

それにしても、7人で食べるのにマグレを5枚用意するのは多すぎない? マグレは1枚400グラムとして、5枚だったら2キロになります。

フランスの食事では、前菜、チーズ、デザートもあるのですから、私だって3枚で十分だと思う。少なくとも、その日に食卓を囲んだ7人の中に入っていた13歳の女の子と私は、そんなにたくさんは食べないはずですから。

日本では肉をそんなに食べないだろうと思って、鴨のマグレのレシピを探して眺めてみました。

下にリンクする日本のサイトにあったレシピでは、200グラムが3人分ということになっていました。とすると、5枚のマグレを用意したら、30人分ですよ~!

☆ レシピ: 鴨のロースト(マグレカナール)

私は余り食べないので、友人の家で数人で食事をするときに、「これだけ食べるものがあったら、日本人観光客ならバス1台分になるだろうね」と冗談を言う友人がいたのですが、本当にそうなんだ...。

フランスのサイトにあるレシピでは、マグレ1枚が2人分というのが一般的なようで、1人当たり1枚というのもありました。私も、普通に用意するときは、2人で1枚というのを目安にしているな...。


鴨のマグレ料理は失敗だったけれど、2キロは平らげてしまった

食前酒は長々と続いていたので、もう昼食にしてくれないかなと思っていたら、ようやく招待した家の夫妻が台所に入りました。

フランスでは、来客があったときにご主人が料理をするケースがよくあるのですが、この家では見た記憶が余りありません。でも、この日はご主人が料理をすることになっていたらしい。

ご主人をキッチンに残して食前酒のテーブルに戻ってきていた奥さんの方は、やはり気がかりらしい。途中で偵察に行ったら、「マグレを2度焼きするなんて~!」という非難の声が聞こえる。

また戻ってきてシャンパンを飲んでいると、キッチンで皿が床に落ちて割れたらしい大きな音が聞こえてくる。やっぱり、料理が得意なわけではないのでは?... 13歳の女の子が、かいがいしくお手伝いしていたみたいなのですけど。

そんなに大変そうな料理を作っているようではなかったのですが、かなり待たされました。食卓に移ったのは、午後3時ころ。



出てきたのは、1人ひとりに盛り分けた料理。努力のあとは見える。でも、鴨肉は完全に火を通しずぎ出すね...。

野生キノコのジロルとモリーユを入れているという豪華版。ソテーしたリンゴとジャガイモも添えられていました。マグレには、イチジクなどの甘味のある果実のソテーが合うのですが、リンゴというのは初めて見ました。悪くはない...。

この皿では足りなかった人たちはお代わりをしていました。誕生日をしてもらった男性は、かなりの細身なのですが、相当な大食漢だったのでした。2回目のサービスでは、もっとボリュームがある盛り付けでした。マグレを5枚というのは、全く多すぎるということはなかったですね。6枚でも全部なくなってしまったかもしれない。

デザートは誕生日らしいケーキが用意されていました。



近所のパン屋さんに注文して作らせたのだそうですが、なかなか美味しかったです。なぜ2個になっていたのかは不思議...。


ジアンのコレクション

食事の間に、この家がコレクションをしている陶器のジアンの話しになって、珍しい収集品を見せてもらいました。



真ん中にある①を付けた皿がデザインの下絵。こういうのは普通はデザインが決まったら割ってしまうものなので、希少価値があるのだそうです。

19世紀から20世紀まで、同じモチーフなのだけれど、多少の変化があります。初めにはあった鳥が、最後の④ではいなくなっている。

ジアンの陶器は、裏側を見ると製造年月が分かるようになっているとのこと。



ファイアンスのジアンGien)は、パリから北に150キロくらいのところにあるGien(ジアン)という名の町に工房があります。1821年に、イギリス人のトーマス・ホール氏が創設しています。

ファイアンス焼きの陶器工房ジアンの商品を検索


漢字ゲームで盛り上がる

食後には、食卓のテーブルで4人がブロットというトランプゲームを始めたのですが、私はルールを知らないのでパス。それで、他のジアンのコレクションも見せてもらって、色々説明を聞きました。

その後は、食卓の一角で13歳の女の子を相手に、漢字遊びをしました。

何年も前に、近所の小学校の先生をしている人から、日本についての授業をしてくれと頼まれて、漢字をプリントアウトした紙を持って学校に行って教えたことがありました。子どもたちは面白がって、1時間くらいの授業でかなり学んでしまうので驚いたことがあったのです。

ワープロ、さらにパソコンで文字をタイプするようになってから、私は全く手で文字をうまく書けないのが困る。でも、「川」は流れる水の絵、「山」は峰が3つある... などからスタート。

木、林、森と書いて、これが何だか分かる? というゲームを始める。トランプの勝負がついたので、大人も面白がって加わってきたのですが、分からないのですね。「木」は人間のことかと聞いてきました。「木」の文字の上の方に葉が茂っているように書き加えたら、女の子がずばり正解。

すると、大人が「森」を当てる。ところが、「林」が出てこない。フランス語だと、林は森より小さいという感覚がないのかな?...

一、二、三、四、五と書いて、何だか分かるかというのも、1から3までは簡単に答えるかと思ったら回答が出てこない。難しいのかな?...

日と月も教えて、十月十日がなんであるかも教えました。女の子が「四月三日」と書いて、3月4日のことでしょう?と聞いてくる。ごめん、私は教え方が下手! フランス語とは逆なのだというのを説明していなかった。

女の子はいたく気に入った様子。私が紙に書いた漢字の横にフランス語訳を書き込んでいました。さらに別の紙に一覧表まで作っている。学校の成績が悪いと聞いていたのですが、良い生徒ではないですか?!


日本語を教えて、自分が日本語をよく知っていないのを自覚する

日と月を一緒にした「明」が明るいというのは分かりやすいだろうと思ったのだけれど、反対語の「暗」がなぜ日と音なのか知らないので、「明」は教えませんでした。

調べてみたら、こういうことでした:
「暗」という漢字の意味・成り立ち・読み方・画数・部首を学習


女の子が自分の名前を日本語でどう書くのか聞いてきたので、「オセアンヌ」と書きました。それを見て、ボールペンで腕に移し書きして、「こういう文字を持っているのは私だけ♪ 」などと喜んでいる。ひところ、このファーストネームを子どもに付けるのが流行ったので、学校には何人も同じ名前の子がいるのではないかな。

かなり上手に書いたのでした。私の下手な片仮名より美しく見える...。

そんなに日本語で書いた自分の名前が気に入ったのならど、翌日には、海を描いた浮世絵の下に「オセアンヌ」と書いたものを印刷したTシャツを彼女のために作りました。ひところよく遊んだので、アイロンプリント用紙が余っていたし、少し前に箪笥を整理していたら、使わなかった白いTシャツが出てきたからです。

絵を海にしたのは、オセアンヌというファーストネームは「海洋の」という意味があるからです。

何の絵にしようかと迷ったのですが、フランスでもよく知られている葛飾北斎の「神奈川沖浪裏(冨嶽三十六景)」は、危険にさらされているようで子どもには相応しくないと思ってボツ。穏やかな海に見える、歌川広重の「東海道五十三次・由井」を選びました。

葛飾北斎東海道五十三次

右の絵の下に彼女の名前を片仮名で書いて、プリントしました。印刷は左右反転でしないといけないのですが、しばらくアイロンプリントをしていなかったので、印刷設定の方法を忘れてしまっていた。


後日、オセアンヌちゃんにTシャツをプレゼントして、絵の下に書いてある文字が読めるでしょう? と言ったら、読めない。文字を教えたときは縦書きにしたのだけれど、Tシャツには絵に合わせて横書きにしたのがいけない?

これは読めると言って指さしたのは「セ」の文字。「セット♪」と言う。フランス語の数字の7のことです。

「そうよ~! セ♪」と私。

オセアンヌちゃんの方は、きょとんとしている。
それで、1つめは「オ」で、次が「セ」。だとしたら?... と続ける。やっと正解が出ました。

気がついたのは、後になってから。「セ」が「七」に見えて、数字の7がフランス語で「セット」という偶然だったわけではありませんか。英語でも7はセブンなんだな。なぜなのだろう?...

私は外国人に日本語を教えることなんかできません。フランス人だからといって、外国人に教えられるほど正しいフランス語を使っている人は少ないのと同じだけれど。

でも、私もちゃんと日本語を勉強しないと...。




ブログ内リンク:
★ 目次: フランスで食べる鳥肉と卵(鶏、鴨、ウズラ、鳩、卵など)
★ 目次: ホームパーティー いろいろ
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ
ジアン焼きのテーブルウェアをプレゼントされて... 2012/10/27
★ 目次: アンティーク、蚤の市などについて書いた記事

外部リンク:
Gien France ジアン日本公式サイト
☆ Wikipédia: Faïencerie de Gien
ジアン陶器の世界へ Musée de la Faïencerie de Gien
溜息こぼれるティータイム・老舗陶器ジアン Gien
Prénom Océane  signification, origine, fête
親子で学ぼう!漢字の成り立ち
漢字の成り立ち【象形・指事・会意・形声】まとめ
象形文字一覧
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2017/08/09
トランプ氏のアメリカ大統領就任演説の中に、こういうフレーズがあったことをブログで書いていました(肌色って、どんな色?)。

Whether we are black or brown or white, we all bleed the same red blood of patriots.

トランプさんは好きではないけれど、人種に係わらず、みな赤い血が流れている、とは上手い表現をするなと思いました。これはありふれた例えなのかも知れないけれど。


ヘモグロビンとヘモシアニン

人間の血が赤いのは、赤血球の中で酸素の運搬をつかさどる色素「ヘモグロビン」には鉄分が含まれているから。 鉄分の代わりに銅を用いた「ヘモシアニン」だと、血液の色は青く見える、ということなのでした。


ヘモグロビン
(Hémoglobine)
Hemoglobin
ヘモシアニン
(Hémocyanine)
Hemocyanin


動物の中には、ヘモシアニンの青い血が流れているものもあるのだそう。静脈血は無色透明なので青くは見えないけれど、エビなど節足動物や、イカなどの軟体動物にある。

そう言われてみると、「ブルゴーニュのエスカルゴ」と呼ばれる品種のカタツムリは、かなり青っぽく見えると思っていたのでした。これもヘモシアニンに由来しているそうです。


Escargot de Bourgogne(Helix pomatia)


貴族の血は青い

人間の血が赤いというのは常識なのに、フランスには「青い血を持っている(avoir du sang bleu)」という表現があります。

貴族の血筋を引いている、つまり、高貴な出である、という意味。つまり、やんごとなきお方だ、という時に使います。

貴族だからといって血が青いはずはありませんから、変な表現ですよね。

青い血の動物もいることを考えたら、名誉なことではないはず。貴族はエスカルゴと同類とか?... でも、「青い血を持っている」というのは貶し言葉では全くないのですから、この表現ができたときにはヘモシアニンを持った動物がいることは意識していなかったはず。

bleu roi(ロイヤルブルー)というのがあるので、それかなと思ったのですが、そうでもないらしい。

bleu roi
#318CE7


「青い血(sang bleu)」というのは、静脈の色なのだそうです。友人が腕の静脈を示して「青いだろう」と言う。なるほど...。

フランスだけではなく、ヨーロッパ諸国では高貴な出のことを青い血と表現するようです。これはスペイン語で「sangre azul(青い血)」から来ているという説もありましたが、どうなのかな...。


静脈が青いのだとするのなら、誰でも同じはずですよね。なぜ貴族の血は青いと言うのか?

貴族は外で肉体労働をするわけではないから、肌が白い。それで、静脈の青さが引き立っている、という表現なのだそうです。

フランスの17世紀、18世紀の貴族たちがやたらに顔を白くするのが流行っていたような気がします。つけぼくろを付けるという変な流行もありましたが、これも肌の白さを際立たせるためにしていたのでした。




「sang bleu(サン・ブルー)」とは静脈が青いことから来た表現だと教えてくれた友人は、こういう言葉もあるけれど知っているかと聞いてきました。

palsambleu(パルサンブルー)

知らない。でも、この単語は仏和辞典にも入っていて、こんちくしょう、やれやれ、という訳語になっていました。

フランス情報では、par la sambleuともいい、par le sang de Dieuの変形だと書いてありました。

こういう罵倒言葉は外国人の私は使わない方が無難だと思っているので、教えてくれたって役には立たないのですけど...。


赤い血が流れている静脈だけれど、肌の上からだと青く見える?

考えてみると、赤い血が流れている静脈が青く見えるのは不思議。

人体の血管の絵を見ると、動脈(心臓から出る血液が流れる血管)は赤く、静脈(心臓に戻る血液が流れる血管)は青く描かれていました。



でも、動脈だろうと静脈だろうと、血液は赤いはずではないですか?

肌を通して見える血管は青っぽく「見える」ということのようです。それを実験して見せてくれるページがありました。

☆ 肌色絵の具と赤ボールペンで、「赤い血が流れる静脈が青く見える理由を実感してみよう!

本当だ。水に溶かした肌色の絵具の中に赤いボールペンの芯を入れると、静脈のように見えるのでした。私は絵具を持っていないので実験できないのですが、白い絵具を使ったらどうなるのかな?... 青さが際立つ?


あらためて自分の腕に浮き出ている静脈を見ると、少し緑色がかった青に見える。青か緑かといったら、私は緑色と言いたくなる...。

友人に見せて、これは何色かと聞いたら「青だ」と言う。私の静脈と友人のを比べてみると、私のは少し緑色っぽいような気がしないでもなかったのですけど...。

黄色人種だから、青ではなくて緑色なのかな?... と真面目に思って言ったら、大笑いされました。

私が黄色と言われるのが嫌いなのを知っているので、よくからかわれるのです。自分から黄色をもちだしたら笑われて当然!

先日も、近所に住む友達が家庭菜園でとれた野菜をくれると言ってきたとき、黄色いズッキーニもいるかと聞かれて「欲しい」と答えたら笑われてしまった。

黄色人種と言うけど、日本人の肌は黄色いわけでないとフランスの友人たちは分かっているから面白がるのです。特に私の体には色素が不足しているらしくて、日本人にしては肌が白くて、余り日焼けもできないのです。そしてフランス人は、北欧の人たちのように白くはない。友人と日焼けしていない肌を比べると、私の肌の方が白くさえ見えます。

ところで、日本でも、静脈の色は青と表現するのでした。

「青筋を立てる」という表現もある。これは怒ったりしたとき、顔面に静脈が浮き出ることから来ているのだそう。

顔が青ざめているとか、青白いと言う表現もあった。フランス語だと、色が薄いという意味で「pâle」と表現されて、青とは関係ないのですけど。

黄色人種の日本人の静脈が青いとしたら、貴族たちが色白だから静脈が特に青いという表現は当たらないような気がするのですけれどね...。


ステーキの焼き加減にも「ブルー」がある

血が青いという表現が存在するわけですが、ステーキの焼き方にも「ブルー」がありました。

肉の両面をさっさと焼いた状態で、レアよりも生焼けのこと。

いくら焼き足りなくても、肉が青い色をしているはずはないし、静脈が見えるというわけでもないでしょうから、奇妙な表現ではないですか?!

ステーキの焼き加減に関するフランス語の表現:
  • bien cuit  ウェルダン(64度)
  • à point  ミディアム(59度)
  • saignant  レア(52度)
  • bleu    超レア(45度)
※ カッコ内は、焼き上げたときの肉の内部の温度として記載されていたものです。


フランスのレストランでステーキを注文すると、どう焼いて欲しいかと聞いてきますが、ブルーと答えていた人は記憶にありません。よく焼いていないのが美味だとする人たちは、saignant(セニャン)と言うことが多いと感じています。私も肉は硬くなっていないのが好きなので、牛肉や鴨肉の焼き方を聞かれたときには「セニャン」と答えています。

フランスでは基本的な4種類の焼き加減を見せる動画がありました。


Comment faire cuire de la viande rouge ?


貴族の血が青いというのは、フランス情報でも、日本語情報でも、たくさん出てきたのですが、ステーキの焼き方で「青い」と表現する理由の方は見つけるのに少し苦労しました。

なぜ「ブルー」と表現するのかといえば、酸素との関係だそうです。

真っ赤な肉が、酸素に触れると少し青がかって見える。分厚い生肉を切ってみると分かる、というフランス情報の説明がありました。


熟成肉は何色?

肉が青っぽく見えるのは、古くなってときのような気がしていたのだけれどな...。

時々、肉屋で熟成させた牛肉を売っていることがあります。特別な方法でエージングさせるそうで、普通の肉よりかなり高い値段で売られています。それを好む食通がいるのですが、変色しているので私には美味しそうには見えないのですけど。

そういう牛肉は、 bœuf rassi(硬くなってしまったパンに対する形容詞)、あるいはbœuf maturé(熟成したという形容詞)と呼びます。

どんな色の牛肉なのか、フランスの肉屋サイトに入っている写真を見てみました:
Le bœuf maturé

青いというより、黒ずんでいるという感じかな?...

熟成させた牛肉は、日本では流行っているような感じがしました。でも、色は長期保存していないのと同じように赤いように見える...。



ビーフの熟成肉には、ウェットエージングとドライエージングがあるのだそう。フランスで見るのは、正に「ドライ」と呼ぶのにふさわしい感じに見えるのですけれど、分からない...。ともかく、フランスで売っている熟成の牛肉の見た目だったら、日本では買いたい人はごく限られるだろう、という気はします。

ブログ内のリンク:
肌色って、どんな色? 2017/03/03
★ 目次: 色について書いた記事
★ 目次: エスカルゴについて書いた記事
★ 目次: 肉牛(シャロレー種など)、牛肉など牛に関する話題

外部リンク:
青い血 (あおいち)とは【ピクシブ百科事典】
青い血が流れる生物ベスト12
Pourquoi voyons nous nos veines bleues ?
「赤い血」が流れてるはずの静脈が「青く」見える理由(納得したい人向け)
Bleu, les expressions
☆ Langue-fr.net: Sang bleu
Recette et remède de grand mère: Sang bleu
☆ 青い血の系譜
美白の化粧文化史: ヒートアップする、白い肌熱
☆ Wikipédia: Bleu roi
À points de cuisson : bleu, saignant, à point, bien cuit
Viande bleue, sang bleu ?
☆ Le Guichet du Savoir: Pourquoi dit-on bleue pour une viande
お肉の焼き加減と種類について
レアやミディアムだけじゃない!?まだまだあるステーキの焼き方の種類とは
熟成肉、ブームはいいけど間違った方向に進み始めている
ドライエイジングビーフの作り方 - 知ろう!本物のドライエイジングビーフ
Bon sang ! / Palsambleu !


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2017/08/06
夏なのでイベントが目白押し。週末にはどこかで必ずやっていると感じるのはガレージセール。一般家庭のガラクタを売るという市です。友人たちは行って、つまりはそれを機会に落ち合って、会場にできている仮設ブースで一緒に一杯やるのが楽しいらしい。

少し前にまたガラクタ市に行こうと誘われましたが、断りました。タダでくれると言われても断りなくなる物を売っているので、もう飽き飽きしているのです。

ところが、ガラクタ市に行った友人たちから電話がかかってきました。大きなトマトを売っていたから、それでトマト・ファルシーを作ることにした。昼頃に私をピックアップするために立ち寄るから、良かったら来ないか、と言う。

デザートがないと言うので、私の手作りがあるので持って行くと提案しました。彼らの家の近所にはパン屋さんがあって、そこでケーキを売ってはずなのですが、私は美味しいと思わないと言ったことがあったので、それは買わないことにしてくれていたらしい。

パセリもいるかと聞いて、念のためにそれを持って行くことにしたのに、忘れてしまった...。


巨大なトマト!

食事をすることになった家に行ったら、「なに~、これ~!」と叫んでしまいました。友人たちも、こんなに大きなトマトは見たことがないので、面白がって買いたくなったらしい。



手前に置いたのは、普通サイズのトマトです。

それにしても、なんでガラクタ市でトマトを売っているの?! 近くに住んでいる高齢の男性が趣味で野菜を作っていて、その収穫物を売っていたらしい。

フランスのガラクタ市は、vide grenierといって、民家の屋根裏部屋に入っているものを出して空にするというは発想の命名なのですが、それでは野菜畑を空にするので、vide jardinではないですか?

田舎では家庭菜園を作っている人が多いのですが、今の時期はどの家でも食べきれないほどの野菜ができています。そういう家ではいくらでも親戚や知人に分けてあげるのですから、売るとなったら、このくらい珍しいものを作らないといけないのでしょうね。

巨大な4つのトマトは、1個が1キロのものが最も大きくて、他の3つはそれを少し下回って900グラムくらいだったのだそう。

トマト・ファルシーというのは、フランスでは非常にポピュラーな料理で、トマトのシーズンの夏にはよく作ります。大き目のトマトで作るのが定番なのですが、こんなに大きなトマトで作ったらどうなるの?! まるでシンデレラのお話しに出て来るカボチャの形ではないですか?!


トマト・ファルシーは超簡単料理

トマト・ファルシーをフランスで作るのは、この上なく簡単です。作る人が多いらしくて、肉屋さんではそれ用に下ごしらえした挽肉を売っています。


ロールキャベツを作れないので、テリーヌにしてしまう 2013/07/25

これは10年近く前に撮った写真なので、表示されている値段は今より安かったはず。ネットでちらりと調べたら、トマト・ファルシー用の挽肉は1キロ1,800円くらいで売られていました。

挽肉にはハーブや香辛料が入っているので、それをトマトに詰めてオーブンで焼けば良いだけの料理です。でも、この料理を日本で作ろうとしたら、挽肉に色々なものを混ぜ合わせる必要があるので、少し手間がかかるでしょうね。

ともかく、トマト・ファルシーは安上がりの家庭料理です。たまたま一緒に食事しようということになった時などだったら出せる料理だけれど、あらかじめ食事に招待するときに出す料理にはならないと思う。


トマト・ファルシーを作る

友人たちは、帰り道で詰め物用の挽肉を近所の店で買っていました。大きなトマト4個に対して、1キロの挽肉を買ったのだそうですが、ちょうど良い量でした。



作り方は人によって色々なのでしょうが、この時はくり抜いたトマトの部分をオーブン皿に入れて焼きました。




焼きあがるまでには1時間くらい必要だと、この料理を作り慣れている人が言う。

トマトが焼きあがるのを待ちながらクレマン・ド・ブルゴーニュを飲んで、ハムやパテなど色々な前菜を食べました。彼らの家の近くには美味しい惣菜を作る肉屋があって、挽肉を買ったときに仕入れたらしい。

トマトからは水分が出てくるので、少したったらオーブン皿に米を入れて煮ることにしていました。でも、このトマトは余り汁が出てこない。それで、1人が水を足せと声をかけました。

私は、水よりは白ワインを入れた方が良いのでは? と声をかける。少し前にブルゴーニュ南部に行ったとき、毎日気兼ねなく飲めるマコネの白ワインをたくさんプレゼントしていたので、それを使えば良いと思ったのです。

白ワインを入れた方が美味しいだろうということで、すぐに意見が一致して、それから米を入れていました。

本当に1時間くらい焼いていました。料理ができあがるまでの間に数種類の前菜を食べていたので、お腹がいっぱい。これで昼食は終わりにしても良いと思う状態に私はなったのですが、焼きあがったトマトが出てきました。


不気味なほど大きなトマトだったけれど、とても美味しかった♪

私はトマトは酸っぱいので苦手で、本当に完熟の市販のものか、家庭菜園で収穫したものしか好きではありません。自分でトマトを料理するときは、種を全部抜いています。

汁が流れ出ないほどだったので、身がしまったトマトだったのでしょうね。種もほとんどない。

トマト・ファルシーは、詰め物の表面がこんがり焦げたのが良いのですが、みごとに調理してくれました。

それにしても、でっかい!

米を食べるためにお玉が出てきたので、そこにテーブルに転がっていたスパークリングワインのコルクをのせて、トマトの大きさが分かる写真にしてみました。



一番小さなトマトを選んだ1人前の皿が、これです。



パセリを持っていこうと思ったのに忘れてしまったが残念。彩りにかけるな...。でも、素晴らしく美味しかったです♪ 詰め物にした挽肉の質が良かったというのもある。こんな大きなトマトだと、カボチャのように硬いのではないかと思ったのだけれど、そんなことは全くないのでした。


私は大きなトマトをとった人の分から少し分けてもらっただけで済ませたのですが、お腹はいっぱい。持っていったデザートを私はパスしたのですが、みんなはちゃんと食べていました。

食べ終わった1人が、Tシャツの上からお腹をさすって「1キロのトマトが入っている」なんて言う。ちょうど大きなトマトが丸ごと入っているみたいに膨らんだお腹だったのでした。

巨大トマトに大笑いしながら、楽しい午後を過ごしました。


ブログ内リンク:
トマト・ファルシのバリエーション料理 2015/08/12
ロールキャベツを作れないので、テリーヌにしてしまう 2013/07/25
フランスの野菜は大きすぎる・・・ 2007/08/14
★ 目次: レシピ、調理法、テーブルウエアについて書いた記事
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ
総目次: テーマおよび連続記事ピックアップ

外部リンク:
Recette de Tomates farcies facile et rapide
Tomates farcies à la chair à saucisse
☆ かんたんレシピ: トマト・ファルシー
☆ ル・クルーゼ レシピ: トマトのファルシ


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2017/08/05
普通のフランス人は、老齢年金をもらって働かずに生活できるようになるのを心待ちにしています。でも、1人だけ、会社から辞めてくれと言われるまで退職はしないだろう、と思える友人がいます。

彼は営業マンなのですが、会社の待遇がとても良いのです。出張があって残業があるので、振替休日をもらうこともあり、年休は8週間くらいになっています。それ以外にも、家で仕事をしても良いらしく、ねんじゅう家にいる感じ。でも、今週は数千キロを車で移動したので疲れているけれど、来週はお休みだから一緒に食事しようと誘われたところです。

彼の会社では、競合会社に比べると高い値段で商品を売っているのだそうですが、サービスが良いので売り上げは好調なのだそう。お客さんから欠陥品だったというクレームの連絡があると、すぐに新品と取り換えるのだ、と自慢していました。日本ではごく普通のサービスですが、フランスでは例外的な対応ですから信頼を確保できるだろうと思います。

彼が得意にしているのは、クライアントを喜ばせることらしい。高級レストランに招待したり、特別に喜ばせる企画をしているのです。彼が働いている会社の顧客は公共機関なので、つまりは賄賂じゃないかと思ってしまうけれど、友達がしていることだから何も言いません!


食事に招待するのがフランス式の接待

Internationaux de France de tennisテニスの試合ローラン・ギャロス(全仏オープン)には、毎年お得意さんたちを招待しているのだそう。少人数ずつ招待するらしくて、シーズンに彼は何回も行っています。

ボックス席を確保して、座席が余ったときは彼の個人的な友人を招待してしまうのも会社は容認しているらしい。

少し前、テニスには全く興味がないけれど、そういう余った席をもらって行ってきた友人が、それがどんなだったかを話していました。

試合の休憩時間には食事が出てきたのが気に入った、と話していました。試合が終わってからもお酒を楽しんだらしく、シャンパンやコニャックなども飲み放題だったとのこと。桟敷席の1人当たりの料金は1,500ユーロ(約20万円)だそうなので、それは豪勢な食事だったのでしょうね。


フランス人を喜ばせるのは食事に招待すること。商談の大半はレストランで契約されている、と書いてある記事を読んだことがあります。

公認会計士をしている友人も、会うと「最近は忙しかった...」とか言うのですが、何が大変だったかというとレストランに頻繁に行って疲れたのでした。何を食べたかを話す。

彼らは、かなりそういう時の食事を楽しんでいるようです。

私も仕事で、自腹では間違っても入れないような料亭で食事をしたことがありますが、料理は全く堪能できませんでした。気が合った友人たちと、質素な食事をする方が美味しいと感じると思ってしまう。

でも、フランスでは食事の時間が長いし、食事の席では仕事の話しはしないマナーがあったりするので楽しめるのかな...。


オリエントエクスプレス

お得意さんを接待するのが主な仕事に見える営業マンの友人の家で食事をしたら、少し前にオリエントエクスプレスを貸し切った旅行をしたと話しをしていました。

食事が素晴らしく美味しかったのだそう。この人たち、何をしても、食べたもののことしか話さないの?!



10両くらいある列車全体をチャーターしたのだそう。お得意さんを招待したのだろうと思ったら、勤めている会社の社長をはじめとするスタッフ39人で利用したのだとのこと。よほど景気が良い会社なのでしょうね。

パリからドーヴィルまでの乗車だったと言っていました。

ドーヴィル(Deauville)というのは高級リゾート地です。ノルマンディー地方を旅行したときに立ち寄っているはずですが、想い出は残っていません。私にとっては、パリに住む裕福な知人が別荘を持っている町というところ。

オリエントエクスプレスと言えば、パリからイスタンブールがある東に移動する電車だと思っていたので、そんな路線があるのかと不思議に思いました。偽物に乗ったのではないか、と疑ったわけではないけれど...。

調べてみたら、ロンドン方向、つまりパリから北にも路線は伸びているのですね。知らなかった...。




乗り物の中でする食事って、楽しめるのかな?...

長距離を移動する旅行をするとき、飛行機では風景がよく見えないので、車や電車で移動するのが好きです。日本で会社勤めしていた頃は、よく海外旅行のツアーを利用したのですが、好きなのはバスで国を縦断するプログラムでした。

電車での移動で貴重な経験だったなと思ったのは、ペルーでチチカカ湖まで行ったときのこと。10時間くらいかかる行程だったと思います。私は低血圧なので、世界で最も標高が高いところを走る電車には耐えられないのではないかと思ったのに、なぜか元気。みんなは唇が青くなって電車の座席でへたばっていたのに、私は平気だったのでした。

途中で何度も、理由が分からないけれど電車が止まるので、外に出たりもできました。気圧が低いと頭の中は空っぽで、見える景色もこの世のものとは思えない感覚で眺めるので不思議な気分でした。列車の中には、私と同じくらい元気な人が数人いました。カリブ海の何処かの島でボランティア活動をしたというドイツの若者たち。清々しい彼らとのおしゃべりも楽しめて、楽しい思い出です。

景色ではなくて、料理を堪能するなら、私は動かない場所でしたいですけどね。

ギリシャ旅行でしたクルージングでの食事は最悪。船酔いで、食べるどころではなかった記憶が残っています。何日も海原を眺めているのは単調だし、ギリシャ料理は美味しいわけではないので、エーゲ海のクルーズは二度としたくないと思いました。

エジプト3週間の旅行でした1週間のナイル川のクルーズは気に入りました。デッキから景色を眺める楽しみがあったし、海のように揺れるわけではないので、食事も楽しめたからです。

電車だと、川下りよりは揺れそう。それで料理を堪能できるでしょうか? 外気に触れられないで、水槽の中にいるような空間では、いくら優れた料理を出されても、感激するほどの食事はできないように思うのだけれど...。

鉄道マニアという人たちがいますよね。私は電車そのものには全く興味がないので、豪華な電車に乗るというには魅力を感じません。でも、オリエントエクスプレスには少し興味を持っていたのです。

日本の友だちがヴェネツィアまでの旅行をして、その時に電車の中で出された食事が素晴らしく美味しかったと話していたので。


オリエントエクスプレスのランチ

お天気が良い日、友人の家の庭で昼食をしたとき、貸し切ったオリエント急行で出されたランチのメニューを見せてもらいました。見せてと私が頼んだわけではないのですが、ご自慢で見せたかったらしい。



メイン料理のchou de homardが美味しかった、と話していました。一緒にいた友人が「キャベツ?」などと言うので、「いや、オマールのボリュームもあったのだ」と食べた友人は答えていました。

メニューを写真に撮ったので、じっくり眺めてみます。



率直なところ、このメニューで高めの値段を付けているレストランだったら、私は入る気はしませんけど...。

アトラクティブな高級食材を使っていますけれど、他の安い材料で固めている感じ。

前菜は、半熟卵で、こんな感じだったのかな。



高級キノコのトリュフを少し散らして、野菜を色々付け合わせている料理? ハーブと花弁の「雨」なんて言い方をしているのが面白いけど、単なる飾りでしょう?


メインは、キャベツに高級海老のオマールを詰めて、野菜を付け合わせたもの?

この料理は、社長さんがリクエストしたのだそうです。このオリエントエクスプレスとローラン・ギャロスは同じシェフのレシピなのだそうで、ローラン・ギャロスで出されたこの料理が素晴らしく美味しかったから注文したとのこと。

前菜にもメインにも、ニンジンが入っている。どうして?...

デザートは、大衆的なレストランでないと出てこないイル・フロッタントというのは酷くない?

こんな風なデザートだったはず。



前菜が卵だったのに、デザートもフワフワ卵? カスタード・クリームではなくて、日本でも流行っているスムージーを桃で作ってソースにしたらしいので、そこでオリジナリティを出していたのかもしれないけれど。

その後にお菓子がありますが、こんなに軽そうな料理なのに、チーズはなかったの? 列車で旅行するときに胃にもたれる料理は良くないという配慮なのかな。

お土産にはオリエントエクスプレスの分厚い写真集があったと見せてくれたので、それも撮影しておきました。電車には興味がないのですが、歴史が詰まった列車なのでしょうね。



この食事に満足した友人は食通というわけではなく、デラックスな雰囲気が好きな人なので、彼が「美味しかった」と言っても私は評価はしません。

トリュフとオマールのメニューだったら凡人は喜ぶだろう、という根性が見える献立は私には不愉快。余り工夫がないコース・メニューに見える。

でも、豪華列車だからということ、サービスの良さなどの雰囲気でカバーされて、他では味わえないほど美味しいと感激するような演出があるのでしょうね。

オリエント急行とはどんな列車なのか、動画を眺めてみました。


Venice Simplon Orient Express: Video guide

ほんとうに、豪華...。
でも、やはり、少し揺れながら食事するみたいですよね...。

追記(2017年8月):
後日、オリエントエクスプレスでの食事が美味しかったと話していた友人に会ったので、確認したかったことを聞いて、記事の内容を少し変えました。
その時の写真が携帯電話に入っていたので、料理の写真も見せてもらいました。オマール海老の料理は、丸ごとのキャベツの中に入っているような形に仕上がっていて、なるほど見事でした。


ブログ内リンク:
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ

外部リンク:
☆ Wikipedia: Orient-Express » オリエント急行
豪華列車 ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス


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2017/08/04
友達の家で飼われている猫が赤ちゃんを産んだというので見にいきました。

去年だったかに猫をもらったのでお嫁さんをもらったらオスの方が死んでしまった。それで、また雄猫を買ったのですが、待望の赤ちゃんが生まれたというわけ。



3番目のダイニングルームの壁面にあるクローゼットの中でお産をしたがっているように見えたので、入っているものを片付けて場所を作ったのだそう。いつもは使わない部屋で、ドアを閉めておけば静かなのが気に入ったのでしょう。

お母さん猫は片方の目が開かないという欠陥があるのですが、子どもを産むには問題なかったようです。生まれたばかりの子猫たちも、まだ目が開いていませんでした。


メインクーン(Maine coon)という大型のネコなのですが、赤ちゃんは普通に小さい。




メスで6キロ、大きな猫になると10キロなどという大きな猫なのですが、大型猫の中では最も人気があるようです。血統書付きだと1匹1,500ユーロくらいするのだとか。20万円?

それで、この家では、いなくなったり、盗まれたりするのを恐れて、庭には出さずに家の中だけで飼っています。1階部分だけでも広い家なので、猫の運動には事欠かないはず。

欲しかったら1匹くれると言ってくれたのですが、断りました。子犬くらいの大きさがある猫など、私は飼いたくないです。


1週間後にまた行ったときには、赤ちゃんたちも少しウロウロできるくらいになっていました。6匹生まれたのですが、残ったのは5匹でした。

親子は、相変わらずドアを閉めた来客用のダイニングルームで生活していました。



1匹だけお母さんと同じに白猫で、他はお父さんと同じに黒と白。ブチの感じが良くて、美しい猫になりそうな子が1匹いました。みんなで乳首をあさるときも、その子はしっかり場所を確保していたので、賢い子なのではないかな。


アンチークの鏡

パパは、部屋には入れてもらえないでいます。悪さをする危険があるから?



この家の人に後日会ったとき、先日のコメントで、サン・ゴバンの鏡は実物に近い色で映ると聞いたという話しをしました。ご主人がアンティークに詳しい人なのです。

鏡はガラスの反面に金属を蒸着させて反射させるのですが、昔の優れた鏡はガラスの裏に金を使っているのだそう。それで非常に高価なのだそう。

この写真でお父さん猫の後ろにある鏡が、そういう作り方をしていると言われました。この次にお邪魔したときは、猫だけではなく、この鏡も眺めてみようと思います。玄関ホールの窓際にある鏡。


ヴェルサイユ宮殿の鏡の間の鏡を作ったサン・ゴバン(Saint-Gobain)は現在でも続いているフランス企業なので、売っている鏡を探したら、こういう現代的なのが出てきました。


Miroir design Dijon 800 mmx600 mm de Saint Gobain

80 cm x 60 cmの鏡で、ライト付き。定価が328ユーロ(約4,3000円)。私には高いのか、そうでもないのか分からない。


外部リンク:
☆ Wikipedia: メインクーン
Fabrication miroir


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