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2017/09/22
お気に入りレストランでの食事」で書いたレストランに行ったのは、買い付けに行ったワイン農家で試飲した後だったのですが、レストランに入ると、またまたワインを飲む必要(?!)があります。

食前酒も兼ねて、まず白ワインを注文。

この日は、昼食の後にまだまだ予定があったので、ずっしりくるワインは飲みたくありませんでした。それで、ワインリストにあった地元マコネの白ワインを飲むことにしました。マコネというのは、ブルゴーニュ南部にあるマコン市周辺の地域を指します。

マコン・ミリー・ラマルティーヌ(Mâcon Milly-Lamartine)というアペラシオンの白ワインを選びました。



ブルゴーニュ南部で生産されているAOC/AOPマコネの白ワインは、軽くて飲みやすいために私は水代わりに飲んでいます。毎日飲んでいるワインなので、家では飲まないアペラシオンを選んだのでした。

マコネ地域で買い付けに行くワイン農家は何軒もあるのですが、マコン・ミリー・ラマルティーヌを作っているところはないので、飲むのはレストランでとなっています。

マコン市とミリー・ラマルティーヌ村の周辺地域で作られるワイン。

Alphonse de Lamartine
このワインは、名前に惹かれるのです。

ラマルティーヌというのは、政治家の活動もしていたロマン派の詩人アルフォンス・ド・ラマルティーヌAlphonse de Lamartine 1790~1869年)の名前です。

ラマルティーヌが生まれたのはマコン市。この町に行くと、町の中心には彼の彫像もあるし、公立高校の名前もラマルティーヌだし、商店などの名前にも使われていて、ラマルティーヌだらけ。

日本では余り知られていない詩人ではないかと思うのですが、Wikipediaでは日本語の項目で「アルフォンス・ド・ラマルティーヌ」ができていました。

詩人のラマルティーヌは、マコン市から近いところにあるミリー・ラマルティーヌ村にある小さな城で幼少期を過ごしていました。


Milly-Lamartine

Château de Milly


ミリー・ラマルティーヌという村の名前に、村にゆかりがあるラマルティーヌが入っているのが気になりました。この村の名前はミリーだったのですが、20世紀初頭に「ラマルティーヌ」も加えたとのことなので、ラマルティーヌが住んでいた頃にはミリー村だったわけです。


このアペラシオンは久しぶりに飲みました。前回に飲んだ時にとても気に入った記憶があったので選んだのですが、やはりとても美味しかった。

どんなワインなのか、私はうまく説明できないので、詳しく紹介しているショップをご覧ください。


このワインは、誠実に作っているドメーヌらしいと感じたのですが、お手頃価格ですね。日本で買うときのために覚えておこうと思ってリンクを入れておきました。

ブルゴーニュにいるとき、フランスの硬水を受け付けない体の私が、水代わりに飲むのはマコネの白ワインです。でも、日本にいるときには、そのランクのブルゴーニュワインが3,000円を超える値段で売っていたりするので、好きではないボルドーを飲むことが多くなってしまっているのです。


マコン・ミリー・ラマルティーヌを楽天市場で検索


 【楽天市場】人気の銘醸ワインが勢揃い!ブルゴーニュ特集

ブログ内リンク:
フランスの詩人ラマルティーヌの墓地 2009/04/16 
★ 目次: 文学者・哲学者、映画・ドキュメンタリー
★ 目次: フランスのワイン産地、アペラシオン、セパージュ
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

外部リンク:
Lamartine (Alphonse de) poète et vigneron à Mâcon (Bourgogne)
☆ Wikipédia: Milly-Lamartine ⇒ Château de Milly
Alphonse de LAMARTINE à Mâcon et Milly
Vin Mâcon Milly-Lamartine blanc


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フランスのお酒 (ワインなど)



2017/09/20
こういう繊細な味があり、自分では絶対に真似できない料理を出すレストランが私は好き、という代表的な店に久しぶりに行きました。

ミシュランの1つ星を持つブルゴーニュのレストランなのですが、平日のランチではとても安く食事できるのも気に入っている理由の1つ。


アミューズブーシュ

食前酒も兼ねて飲む白ワインを注文し、おつまみをいただきながら料理を選びました。



木製のお盆のような器にコケが敷いてあって、その上にアミューズがのせられていました。苔庭のようで楽しい。

でも、フランスのレストランには、たとえ飾りでも、食用にはならない植物を皿にのせてはいけないという規制があるはずなのです。

大丈夫なのかな?

ひょっとして本物のコケではないのかと思って触ってみましたが、間違いなくコケで、乾燥もしていません。

調べてみたら、ミズゴケというのは食用になるらしいのです。
日本情報では、天ぷらにして食べたという報告がありました。


右側に置いたアミューズも日本風の小鉢ですね。フランス料理ではこういう食器を使わなかったのですが、日本食ブームの影響だと思いますが、とても多くなりました。流行り出したのは21世紀に入ってからかな...。


上に入れた写真で、左上に写っているスパイスを砕くミルが気になったので、開けて分解してみました。



鋳鉄の容器が2つ重なるようになっていて、それを回すとコショウがひけるようになっているのです。それにコルクの蓋。容器はテーブルに置いたままで使えます。持ち上げるとかなり重いので、普通のペッパーミルとは違って力を入れないで粒がくだけました。

このホテル・レストランにあるブティックでは、これをMortier en fonteとして売っていましたが、62ユーロというお値段。

スウェーデンで生まれたシステムのようです。レストランにあったのに似たアイテムがネットショップで売られていましたが、やはりかなりお高いのだ...。

  


この後には小魚のフライがでました。食べたものの写真を全部撮ろうと思っていたのに、1匹だけ残ったところで写真をとるのを忘れていたことに気が付きました。



このレストランのフライが大好き。初めてであったときにブログに書いていました:
驚くほど美味しかったブルゴーニュ南部の郷土料理、フリチュール 2014/07/28


この後に本格的な料理が出てきます。

突っつきあう食べ方を広めてしまった

2種類の平日ランチがあったので、両方を選びました。1つは47ユーロ(チーズかデザートにすれば40ユーロ)。もう1つは26ユーロ。

最近の私はフランスの友人たちに、他の人たちがとった料理も味見させるという方法を広めてしまいました。なので、違う料理をとった方が好ましいのです。

フランス人は他の人たちと料理を分け合って食べるという習慣がないのですが、私の親しい友人たちはすっかり身についてしまったようです。

先日、友人にレストランに招待されたときもしました。友人たちは、私には初対面だった子ども夫婦も連れて来ました。「食べきれなかったら平らげてくれる?」と大食漢の友人に言うと、「心配ご無用。好きな料理をとって」と答えるので、ボリュームのある料理を選びました。

親しい私たちは、みんなで自分がとった料理を味見させながら食事。後で、彼らはみんなが分け合って食べているのに、友人の子ども夫婦は自分たちだけで食べていた、と言う人がいました。彼らは無作法だ、というような言い方なのでした。

そういう見方はおかしいよ。本来、フランス人たちは個々の皿に盛られた料理を分け合って食べたりしないのだから、自分がとった料理を他の人にも食べさせようとは思わないはず。かえって、彼らには私たちの方が無作法だと思ったのではないかな。

日本で友人たちと飲食店に行ったときには、何皿か注文して、それを皆で突っついて食べることがよくありますが、私は好きではありません。というのは、日本で出される料理は量が少ないからです。フランス料理にしてもボリュームがない。そんなのを分け合って食べたら、食べた気にならない...。


この星付きレストランでの昼食では、アミューズは人数分出て来たし、互いの料理を食べたので、たくさんの料理を味わえて楽しかったです。2つのコースで出された料理をお見せします。


◆ 47ユーロの平日ランチコースの料理4品

前菜は、スモーク・アンチョビが入ったトマトサラダ。



色々なトマトのスライスがありました。

上に乗っていたのは、スペイン料理にあるガスパチョという冷製スープをシャーベット。これがとても美味しい。アイスクリーマーで作れば良いのでしょうから、いつか作ってみたくなりました。


メイン料理は、Tapilla de cochon ibériqueと書いてありました。イベリア豚だとは分かるのですが、tapillaとはなに? これば部位を示すスペイン語らしくて、ここの部分、つまりお尻のあたりの肉らしい。



スペインの豚肉が出て来ると、いつもおいしいと感じます。


チーズは、少し変わった形で出されました。



Piquillos farcis au fromage fraisという名前が付いていました。piquillosとは、ピキーリョというスペインの赤ピーマンのことらしい。フレッシュチーズをそれで巻いていました。25年もののバルサミコ酢を使っているとのこと。

ただ切り分けたチーズは家で食べているのですから、こういうのがレストランで食べるときには嬉しいですね。


デザートは、ネクタリンと呼ぶ桃とルバーブに、ヨーグルトのジェラート。



この葉っぱは何なのだろう? このレストランでは、色々と変わった野菜を作っている近郊の農家と契約しているらしくて、ファームの名前もメニューに書いてありました。



26ユーロの平日ランチコースの料理3品

お任せ料理で、お品書きには料理の名前は書いてありませんでした。お給仕の人が口頭で教えてくれたのですが、忘れてしまった...。それで、簡単に写真だけ入れます。

まず、前菜。



メインは魚料理。



お高いコースと同じように、ジャガイモで作ったワッフルが紙袋に入って付いてきました。ジャガイモのピューレで作ったのかな。軽くて食べやすかったです。

最近は紙袋で出すのが流行っているみたい。別のレストランでは、パンをカゴには入れないで、紙袋に入れて出してきたところがありました。変わっていて美味しいパンだったら、そのままお持ち帰りができてしまうから便利。


そしてデザート。マドレーヌを添えて、ストローで飲むようになっていたので、フランボワーズのスムージーかな。



お通しのアミューズブーシュやお菓子があったし、一緒に行った友人の料理も味見したので、私には十分なボリュームの料理だったのですが、改めて写真を眺めると、やはり47ユーロのコースで出された料理とは差がありますね。でも、素材が1つ1つ活かされていて、お味は非常によかったです。


コーヒー

デザートの他に出されるお菓子です。



ここのシェフはよほど木でできた四角いトレーがお好きらしい。やたらに日本的、あるいは東南アジア的ですよね?

コーヒーはオプション。スプーンの上にはチョコレート。



お勘定するときに見たら、コーヒーはサービスしてあって、お勘定には入っていませんでした。


ここには外の席もあるのですが、寒いせいか誰も使っていませんでした。この先に中庭のようなところがあるので、腹ごなしに少し散歩。

コーヒーを飲んでいたとき、このテラスに猫の姿が見えました。お給仕の人がドアを開けて少しだけ外に出て戻ってきていました。猫を追い払ったのかと思って聞いてみたら、何か食べ物をあげたのだそう。

ある日テラスに姿を見せたこの猫は、飼い主がいなかったので、従業員の人が面倒を見てあげているとのこと。



フランスの衛生基準は非常に厳しいので、飲食店でペットを飼ったら保健所から文句をつけられるのではないかと心配になりますが、猫ちゃん、良いお家がみつかって良かったね。

黒猫はフランスでは嫌われるらしいのです。少し前のニュースでは、生まれた数匹の猫が全て黒猫だったので貰い手がいなくて困っていると話している人がいました。でも、ニュースで紹介されたので、全部ひきとられたのだそう。


このタイプの胃にもたれない料理を出すレストランが好き。以前にもこのレストランのことは書いていました:

1つ星レストランのお得なランチメニューで出された料理 2014/07/31 
3日間連続でランチメニューを食べ比べ: その1 2013/09/03

ところで、この日のお安い方の平日ランチは26ユーロ。写真アルバムを見たら、10年前に行ったときにメニューの写真をとっていて、そのときの平日ランチメニューのお値段に比べると2ユーロだけ値上がりしていたことになります。

高い方の平日ランチは8ユーロ値上がりしていました。安いメニューもあるように努力しているのでしょうね。

これだけ洗練された料理を出すレストランなのに、3,500円くらいで食事できてしまうのは嬉しいです。家の近くにあったら、もっと頻繁に行くのに...。

日本のフレンチだと、高~いお値段を出しても、お腹がいっぱいになるほどには食べられないので、行く張り合いがでません。でも、日本の友人たち、私がいるとフランス料理店に行きたがるのです...。


この日に選んだ白ワインについて、次回に書きました:
ブルゴーニュ白ワイン「マコン・ミリー・ラマルティーヌ」



ブログ内リンク:
西洋皿は、ひたすら四角くなる・・・ 2006/02/17
★ 目次: フランスの日本食ブーム

外部リンク:
ミズゴケは生活に身近な実用的価値の高い苔
観る、知る、食べる!「苔」の魅力
☆ Wikipedia: ミズゴケ属 » Sphaigne
苔料理専門店とハノイの亀


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カテゴリー: レストラン | Comment (2) | Top
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2017/09/18
ブルゴーニュにあるのに見学したことがなかったの城に行ってみました。

高級なシャトーホテルになっているので入れないと思っていたのですが、城の近くに住んでいる人が、テラスで食前酒を飲むのが気に入っていのだると話していたので、気楽に敷地に入ってみたのです。


コート・ドール県にある Château de Gilly(ジリー城)



Château de Gilly(ジリー城)、あるいは村の名前を付けてChâteau de Gilly-lès-Cîteaux(ジリー・レ・シトー城)と呼ばれ、14世紀から17世紀に建築された建物です。

11世紀にブルゴーニュでシトー修道会が誕生したのですが、その本山とも言えるシトー修道院がこの近くにあります。そこの院長館として使われていました。そのため、ジリー城はPrieuré des abbés de Cîteaux(シトー会の大修道院長たちの修道分院)とも呼ばれます。

地図で確認してみると、シトー修道院から約10キロのところにジリー城があり、さらに3キロ行くと、ブルゴーニュの観光写真でよく登場するクロ・ド・ヴジョ城があります。こちらの城があるのはブルゴーニュワインの特級ランクのクロ・ド・ブジョ(Clos de Vougeot)が生産される地域ですが、そこもシトー修道院のブドウ畑だったのです。


シトー修道院(16世紀当時)

Abbaye de Cîteaux
クロ・ド・ヴジョ城



同じくブルゴーニュで誕生したクリュニー会が壮麗で華麗すぎるということで、質実なシトー会ができたわけですが、シトー修道院の院長の館だったジリー城を見ると、そんなに地味にも見えない...。シトー修道院はフランス革命で破壊されているので往事の姿は連想できませんが、クロ・ド・ブジョ城も立派ですし。

ジリー城の地下にあった食糧やワインを保存した貯蔵室は、現在ではレストランとして使われています。柱頭彫刻はシトー派独特にシンプルになっていますけれど、豪華。

Château de Gilly-lès-Cîteaux
Restaurant « Le Clos Prieur », dans l'ancien cellier du prieuré

5つ星を持つジリー城のホテル・レストランの様子は、旅行サイトでたくさん写真を入れています:
シャトー ド ジリ(Château de Gilly


ジリー城に行ってみたら、建物は立派ですが、いかにも高級ホテル・レストランになった城という感じがしました。人が住んでいる城とは違って、昔を彷彿とさせたりする雰囲気に欠けるのです。

しかも、現代芸術の展示がなされていて、広い庭のあちこちに私が嫌いなタイプのオブジェがある。一緒に行った友人も好きではないので、庭園を一回りした後で帰ろうかということになりました。

でも、二度とは来ないところでしょうから、シャトーホテルのテラスで食前酒のワインを飲むことにしました。この日は昼に素晴らしい料理を食べていたので、夜は食前酒とおつまみ程度でちょうど良い腹具合だったのです。


サービスしてくれた食前酒のおつまみ

なかなか気持ちの良いテラス。広々とした庭園にのぞんでいます。所せましと置いてあるオブジェがなかったら、もっと気に入ったのに...。どこを見てもある。怖くなるようなのもある...。テラスには昔風の泉もあったのですが、その横に色々な顔を串刺しにして差してある。

テラスでグラスワインを飲むのが楽しいと教えてくれたマダムは、カナペなどを出してくれるのだと話していました。それでグラスワインを注文した時、お給仕の人に何かつまむものがあるかと聞いてみました。

すると彼は、ピーナツとかポットチップとかを出すけれど、何かおつまみになるものがレストランにあるかどうか聞いてみると言ってくれました。

ポテトチップは紫色のジャガイモで作っていました。その他に、ピーナツや日本のおかきのようなものが出てきたのですが、そういうのでは味気ない。

しばらくすると、お通しのようなものが出てきました。



お給仕の人が調理場で見つけたもので盛り付けてくれたのだそう。

さすがに、「シトー」と呼ぶ、今でもシトー修道院で作っているチーズものっていました。大好きなブルゴーニュのチーズですが、小さい...。

出してくださったものを食べ終わり、グラスワインも飲み終わったこと、また違うおつまみを出してくれました。感激するほど美味しくはないのですが、サービスで出してくれるのは嬉しい。



ここのレストランではブルゴーニュ色を出しているのでしょうね。ジャンボン・ペルシエやグージェールがあります。

これまた、お給仕の人が自分で調達してきたのだと強調する。つまり、お勘定はいらないということだと思うのですが、そういう場合にはフランスではチップをはずむのですよね。

せっかく出してくれたのですが、もうグラスワインは飲み終わってしまっていた。それで、ワインを追加注文することにしました。グラスワインの白は2種類しかないので、また同じものを飲むのはつまらない。

それで、お給仕の人にボトルで持って来てもらうことにしました。ワインリストを見ると、ワイン選びには余りこだわっていないレストランなのか、ネゴシアンのワインが多くて、魅力的に見えるドメーヌのワインがないのでした。しかも、高級ホテルのレストランなので、かなりお高いワインしかない。

オーセイ・デュレスの白ワインの2015年を選びました。ドメーヌはDomaine Lafouge, Auxey。1本50ユーロ。

飲み残したらもったいないので、お給仕の人にもしも残ったら持ち帰っても良いかと聞いてみました。最近のフランスでは、レストランがワインの消費を促すために、残したら持ち帰って良いのだと言うようになったのです。

そうなったことに気がついて書いた記事:
シャブリの町で昼食 2005/03/11

もう10年余り前からでしたか。

この時のお給仕の人も、気持ちよく飲み残しのボトルはお持ち帰りください、と言ってくれました。

かなり美味しいワインだったので満足。なかなか感じの良いお給仕の人なので、選んだワインがとても美味しいということからおしゃべりが弾みました。

それで、持ち帰りができないワインもあるのだと話してくれました。


レストランでロマネ・コンティを飲んだとき、記念にボトルを持ち帰れない?

持ち帰れらせないというのは、ロマネ・コンティなのだそう。

この日の昼に入ったレストランでは、ワイン・リストにロマネ・コンティ 1997年が入っていて、9,900ユーロでした。



換算すると、ロマネ・コンティを飲みたいと思ったら140万円くらい払うことになります。

ジリー城のレストランでは、もう少し安くて、90万円か100万円という感じのお値段だと言っていました。

それだけ出したら、普通の人は記念に空になったボトルを持ち帰りたくなりませんか?

でも、ロマネ・コンティのドメーヌから、客がボトルをレストランから持ち帰らないように言っているのですって。アジアの人が空のボトルを使って偽物を作って売ることがあるのを防止するためなのだそう。

空き瓶はドメーヌに返すのが本来なのだけど、このレストランでは割っているのだそうです。ロマネ・コンティのボトルを仕入れるのはかなり困難だし、高いものなのでいつも1本しかストックしていないのだと話していました。

確かに高級ワインの偽物が出回っているのはニュースで時々でてきます。そういうのが無かった時代は大らかだったのですけれどね。ブルゴーニュに来た日本人がレストランで飲んだ高級ワインを喜んでいるのを見ると、お給仕の人にラベルを剥がして記念に持ち帰らせてあげてくださいと頼んだりしていました。ある高級レストランでは、そういうお客さんが多いのか、専用の厚紙に貼って記念アルバムのようにしてくれたりしたことがありました。

でも、そのうち、ラベルは水につけたくらいでは剥がれなくなったので、もう久しくそんなことを頼んだりはしていないな...。

ロマネ・コンティをレストランで飲んだことなどはないので、ボトルを持ち帰りたいと言って断られるのかどうか知りませんでした。

本当の話しなのだろうかと思ってフランスのサイトで調べてみたら、ドメーヌではそう言っていると書いてあったので本当らしい。日本ではどうなのかと調べてみたのですが、情報は出てきませんでした。

レストランでロマネ・コンティを注文した人に、ボトルのお持ち帰りはできませんが良いですか? と聞いているのかな?... お金のことなんか気にしないような裕福な人が注文するでしょうから、そんなけち臭いことを言ったら失礼になりそう。かと言って、お客さんの方からボトルを持ち帰りたいと言った時に断られたら、怒ってしまうではないですか? 百万円も払っているのに、ボトルもくれないなんて許せないですよ。

ところで、お給仕の人とロマネ・コンティのボトルの話したとき、偽物を作られてしまうからと言いながら、彼は3回くらい「アジア」と言っていました。お給仕の人が姿を消した後、私の目の前でアジアと繰り返すのは失礼だ、と友人の方が指摘していました。「中国」と言うべきだった、と私。

こんな高級ホテルおお給仕の人はプロの教育を受けているはずなので、確かに変。友人は、私がアジア人に見えなかったのではないかと言っていました。そんなことないと思うけどな...。


ロマネ・コンティのボトルをコレクションしたかったら、店で買うしかない?

フランスでロマネ・コンティを1本買おうとしたら、かなり苦労します。日本だと、ワインショップに行ったらどこででも売っている感じがするのですけれど。

地元ブルゴーニュでも、ドメーヌから直接買うとしたら、DRCブランドのワイン12本入りをケースで買って、その中にロマネ・コンティが1本入っているという形です。それも順番待ちで手に入る。あるいはコネがないと入手できないのかもしれません。順番待ちのリストに入れてもらったブルゴーニュの友人がいるのですが、その後何年たってもお知らせは来なかったと言っていました。DRCのワインはどれも高いので、それを12本も買ったら幾らだったのかな。順番が来なくて良かったではないの、と言ってしまいました。

ブルゴーニュワインのメッカ、ボーヌにある観光客用の店ではロマネ・コンティのボトル売りをしているのを見ましたけれど、地元の人は行かないから知らないのでしょうね。


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20年前くらい前の時代には、ブルゴーニュの特級ランクは今のようには高価ではありませんでした。頻繁に飲むことはできないけれど、何かあると特級ランクのワインでも比較的気楽に飲めていました。今では、よほどのことがない限り、私のような庶民は飲めなくなっています。

私が飲んだロマネ・コンティは、1973年のミレジムでした。飲んだのは、30年近く寝かせてあったボトル。割ってしまうかもしれないと思い付いたとき、空き瓶を庭に出して記念撮影していました。



ロマネ・コンティのドメーヌが、偽物づくりをさせないために空き瓶の管理にも厳しくなったということは、このボトルは高値で売れるのかな?...

空き瓶を売っているかと調べてみました:
ヤフオク! - 「ロマネコンティ 空き瓶」の検索結果

日本では売っているではないですか。そうだったら、ドメーヌがレストランに空き瓶を割らせても意味がないですよ~。


古城と現代芸術の関係

お給仕の人にはチップをはずみましたが、こういうホテルだと、まともにおつまみの料金を払ったら、かなりのお支払いになっただろうと思う。それでも、簡単に食事できるくらいの金額になったけど、ボトルで注文したワインが美味しかったので満足。テラス席にはほとんど人がいなかったので、お城を独占した気分を味わえたし。

ジリー城を立ち去るときにはすっかり暗くなっていました。

突拍子もないと思った現代彫刻の写真も撮っておこうと、カメラのシャッターをきりました。



奇怪な人物のほか、キリンまでいる! ホテルに泊まったとして、こんな庭を散歩したくないですけれど、こういう芸術を評価する方もいらっしゃるのでしょうね。

地元ブルゴーニュのテレビ局が報道していました。


Le château de Gilly, entre patrimoine et expositions contemporaines


立ち去る時に城を振り返ると、暗いから芸術作品が余り見えなくて、城はなかなか美しいと思いました。



よほど、金属を丸くしてエスカルゴに見せるのがお好きらしくて、ライトアップで大きなのが見えてしまっている。

こういう現代美術の作品が城の中や外に展示されているのはあちこちで見ていますが、ヴェルサイユ宮殿でのことをブログで書いていました。



 【楽天市場】人気の銘醸ワインが勢揃い!ブルゴーニュ特集

ブログ内リンク:
★ 目次: 城について書いた記事ピックアップ
世界で一番高いワインはロマネ・コンティじゃないの? 2016/03/23
★ 目次: ロマネ・コンティのブドウ畑ウオッチング
★ 目次: 宗教建築物に関する記事

外部リンク:
La Romanée-Conti, ce vin que vous n'acheterez probablement jamais
偽物ワインの氾濫
☆ Wikipédia: Château de Gilly-lès-Cîteaux
Exposition de sculptures au Château à Gilly-les-Cîteaux
☆ Wikipedia: シトー会 » Ordre cistercien » Abbaye de Cîteaux


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フランスのお酒 (ワインなど)



2017/09/14
今まで気にしたことがなかったのですが、今年はとても気に入ったフルーツがありました。

mirabelleミラベル)という西洋スモモです。

いかにもフランス語と感じさせる単語。日本語訳があるのではないかと調べたのですが、ミラベルと呼ぶしかないみたいでした。英語でもmirabelle plumと呼ぶようです。

少し前に友人が作ってくれたミラベルのタルトが素晴らしく美味しいと感激したので、短い間に2度作ってもらっていました。




前回に書いた「ブドウ収穫をしている人たちのために、ワイン農家が用意していた料理」で書いた農家が作っていたのはミラベルを使ったクラフティーでした。

クラフティーなら、私はサクランボのシーズンにはよく作っています。ミラベルでも作れるならと、この後さっそく作りました。簡単に作れて美味しい♪

ミラベルが余ったのでジャムを作ろうかと思うと友人に相談したら、ジャムの中でもミラベルのは最高なのだと言われたので、これまた作ってしまった。


ミラベル・ジャムのレシピ

サクランボで作る私のクラフティーのレシピでは、種は取り除かないので、ミラベルもそのまま入れました。ですので、クラフティーを作るのは簡単だったのですが、ミラベルのジャムでは種を取り除く作業に時間がかなりました。でも、小さな種が入っている果物をこすのに比べたらずっと楽でした。

作った写真は撮らなかったので、使ったレシピの紹介に入っている画像はこちらでご覧ください

材料:
  • ミラベル 1キロ
  • グラニュー糖 500~750グラム(甘くしたくない場合は少し減らす)
  • レモン 1個

作り方:
  1. ミラベルは洗ってから種を抜き、砂糖とレモン汁を入れてかき混ぜ、冷蔵庫で一晩寝かせる(12時間以上)。
  2. 翌日、鍋に入れて再びかき混ぜ、煮る。灰汁が出てきたら取り除く。煮ている時には、かき混ぜて焦げないようにする。沸騰してから20分くらいでジャムになる。
普通にジャムを作る時は、果物と砂糖の割合は1対1。でもミラベルは果実のままでもかなり甘いので、レシピの砂糖の分量は控えめにします。確かに、フルーツで作るジャムの中で一番美味しいと言われたのも理解できると思うおいしさに出来上がりました。


ミラベルは日本では手に入りにくい?

フランスでのミラベルの産地として有名なのはロレーヌ地方なのだそう。ドイツに近くて、アルザス地方に隣接している地域です。こういう感じのフルーツだと南仏で生産されるイメージがあるのですが、そんなに日照が良くなくても育つのかな?...

ミラベルは、日本で生産して売っているものは市販されていないような感じがしました。日本で農業をしている友人にミラベルの木を植えて育ててみたら? と言いたくなって調べてみたら、苗は日本でも売っていました。でも、お高い...。




ミラベルは気にしたことがなかった

フランスにはプラムの類いが色々あるので、名前をちゃんと覚えていなくて、ミラベルに注目したことがなかったらしい。それと、ミラベルは出回る期間は短いそうなので、売っているフルーツを見かけることが少なかったかもしれない。

今まで「mirabelle(ミラベル)」と聞くと、アルコール度が高い果実酒を思い浮かべていました。

自家製でミラベルのブランデーを作っている人も多いので、馴染みのある名前。

梅酒のように作るわけなので、ミラベルは甘味がないプラムなのだろうという印象を持っていました。

ところが、このフルーツは酸っぱさが全くなくて、とても甘いのです。

もっと早くからお気に入りにしたかった...。先日行った朝市で農家直売のミラベルを買ったときには、これが最後で、もうシーズンは終わりだと言われたのでした。

ミラベルをジャムにすれば数年でも保存しておけるそうなので、もっと作っておきたかった...。





  


ブログ内リンク:
サクランボのクラフティー 2005/06/21
アプリコットは皮をむかないでデザートを作るのか? 2006/08/11
★ 目次: レシピ、調理法、テーブルウエアについて書いた記事
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ

外部リンク:
フランスの万能フルーツ!初秋の果実「ミラベル」 とは?
Confiture de mirabelles... l'or des lorrains !!!
Recettes à base de mirabelles
☆ Wikipédia: Mirabelle » Mirabelle de Lorraine


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2017/09/13
前回に書いた「ブドウ収穫期に行ったワイン農家」で、買ったワインを車に積み込むために中庭に出たとき、向かいの建物から良い匂いがしてきていました。

奥さまの姿が見えるので、ご挨拶。ついでに、何をしているのかも見学。

ブドウを収穫してくれている人たちのために昼食の用意をしていたのでした。きつい労働で頑張ってもらうには、美味しいものをたくさん食べさせることが必要です。


料理を見せてもらう



大きな鍋なので、わぁ~、わぁ~と褒めたら、鍋を開けて見せてくれました。

20人分の料理なのですって。



Purée saucisseという庶民的な料理かな。ソーセージと、ジャガイモのピューレらしきものが見えます。


明日はクスクス

翌日はクスクスなのだそう。

クスクスとは、こういう料理です ↓

クスクスを食べに行った日のこと: (1) クスクスという料理 2008/09/16

クスクスはボリュームがあるけれど、消化が良いので私は大好き。北アフリカの料理なのですが、フランスではよく食べます。日本だったらカレーライスの感じ。

先日、近所の友人が知り合いの農家から買った小鳩を鍋で蒸し焼きをする料理を作ったとき、ソースが残っていたし、焼肉にできるラム肉などの肉類もあったし、有効期限がきれそうなヒヨコ豆の瓶詰を見つけたところだったので、なんちゃってクスクスを作ったのですが、かなり美味しくできたのでした。

レシピを見たら、ソースは肉を煮た汁を使うらしいと分かったので作りたくなったのでした。鳩を土鍋で調理した残りのソースに、ズッキーニやニンジンを入れて煮て、スムールは私が得意料理にしているタブレと同じように簡単に加熱できるものを使うという横着料理。

本物とは少し違うと言われそうだけれど、全く悪くない♪ という感じにできたので、これも私の得意料理にしてしまおうかと思ったほどだったのでした。

このワイン農家のキッチンにあったのは明日のメイン料理を作っていた鍋だとしたら、今日は何を出すのか聞きたくなったのですが、遠慮しました。


チーズとデザート

キッチンでは、チーズやデザートの用意が見えました。

チーズもたくさん出すのですね。




プルーン(セイヨウスモモ)デザートは手作りでおいしそう。

シーズンのセイヨウスモモを使った3種類。
マダムたちの腕の見せ所でしょうね。



アルミフォイルを剥がして見せてくれたのは、ミラベルのクラフティでした。



今まで気にしていなかったミラベルという西洋スモモが、今年はとても気に入ってしまいました。ミラベルについて次回に書きます。

続き:
ミラベルというフルーツが気に入った

 【楽天市場】人気の銘醸ワインが勢揃い!ブルゴーニュ特集 

ブログ内リンク:
★ 目次: ドメーヌやワイナリーの訪問記
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ
★ 目次: レシピ、調理法、テーブルウエアについて書いた記事
★ シリーズ記事: 硬質小麦の粗びき粉 / 2012年
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ

外部リンク:
☆ Wikipedia: セイヨウスモモ


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2017/09/11
先週の末、ブルゴーニュ南部のマコネと呼ぶワイン産地で、白ワインとクレマン・ド・ブルゴーニュというスパークリングワインを作っているドメーヌに行きました。

手摘みでブドウの収穫をしているのを確認

行ったのは、安くて美味しいワインを作っているけれど、安い料金で買えるのが魅力のお気に入り農家です。ただし、赤ワインはつくっていない。

この農家では、ブドウは機械では収穫しないで、全て手で摘むと聞いていたのですが、収穫期に行ってみると、それが確認できました。

手でブドウを収穫するときに使うケースが、門を入ってすぐの所に重ねてある。




収穫の真っ最中だったのですが、ブドウ圧縮の担当らしいお爺さんはドメーヌにいたので、普段と変わらずに、おしゃべりしながら試飲させてくれました。



近々結婚する娘さんがいる友人が、結婚披露パーティーのためにワインが必要なので、行くついでに買ってきて欲しいと言われていたので、車のトランクがぎっしりになるほどワインを積み込みました。

1泊旅行だったので、衣料を入れたスーツケースもあったのだけれど、それは後部座席に移す。ワインは外から見えるようにはしません! 泥棒をしようと思わせてしまうことは罪だと思うし。

絞り終えたブドウが出たらしく、農家の中庭には搾りかすを摘んだトラックがありました。



これを見ても、手で摘んだブドウだと分かります。

以前によく行っていたマコネのワイン農家では、収穫期に行ったときに、収穫したブドウを入れたトラクターだったか、絞りカスだったか忘れましたが、覗いてみたら、ブドウの枝や葉っぱ、おまけにエスカルゴも混じっていたのでした。人間が摘まないと、色々なものが入ってしまうのですよね。

その農家では、農薬をできるだけ使わないようにしたら、ブドウ畑にエスカルゴが戻って来たと嬉しそうに話していました。日本でもよく知られているエスカルゴですが、食用にされるカタツムリには幾つか種類があって、本物は「ブルゴーニュのエスカルゴ」と呼ばれる品種です。ワインの産地のブルゴーニュ。昔はブドウ畑にエスカルゴがたくさんいたのだそう。


★ 目次: エスカルゴについて書いた記事

コート・ドールで高級ワインを作るドメーヌでは、運び込まれたブドウをベルトコンベヤーに乗せて、質の悪いブドウの実や混じってしまったものを取り除く作業をします。でも、安い価格で売るワインを作る農家では、そんなことはしていられない。

でもね... ワインにするときにはエスカルゴは混ぜないで欲しい...。その後にも何回か行ったと思いますが、数年前からワインの買い付けには行かなくなりました。大学で醸造学も勉強した息子さん2人が後を継いで機械化したのですが、学歴もないお父さんが作っていたときのワインは余りにも素晴らしく美味しかったので、そのギャップが耐えられないからです。

息子さんの代になっても、定評のあるワインガイドブックでお勧めワインに選ばれていたので、質は良いのは間違いない。でも、あのエスカルゴたちが脳裏に刻まれてしまったから足が遠のいたのかな...。


発泡酒のクレマン・ド・ブルゴーニュ

今回行ったドメーヌでは、クレマンが絶品です。下手なシャンパンよりはずっと美味しくて、シャンパンよりはずっと安い。クレマン・ド・ブルゴーニュとシャンパンを並べてプロに目隠しテストさせても、クレマンの方が美味しいという結果が出てしまうこともあるのです。

つまり、シャンパンといっても口当たりがかなり悪いのもあるということ。ただし、来客に出すときには、やはりランクが下がるので、シャンパンを振る舞ってくれた♪  という感じにはならないのが難点ではあります。

クレマンは気軽に帰るので飲む機会が多いのですが、私が気に入っているのはブルゴーニュ南部で作られているもの。シャンパーニュ地方と接するブルゴーニュ北部でもたくさん作っているのですが、南部の方が気候が温暖なので、ブドウが完熟しているせいか、不愉快になる酸っぱさがないのです。

となると、ブドウ栽培産地としては北限のシャンパーニュ地方で素晴らしいシャンパンが生産できる理由が理解できない...。ブドウの収穫は早くからなされてしまうのですよね。それで、醸造法としても、クレマン・ド・ブルゴーニュと同じなのだから分からない...。何か秘密はあるのだろうな...。

シャンパンとクレマン・ド・ブルゴーニュの違いは何かと注意してみたら、シャンパンの方が気泡が細かいと感じました。

日本にいるときにネットショップでクレマン・ド・ブルゴーニュを選ぶとしたら、これかなと思ったのは、こちら ↓



ちょっと安すぎるので不安になる。でも、日本ではクレマン・ド・ブルゴーニュはそんなに高い値段を付けないで売っているらしい。

クレマン・ド・ブルゴーニュを楽天市場で検索

デイリーワインとして飲むには、私はマコネの白ワインが好きで、日本に帰ったときに持って行ったワインが無くなると買っています。

日本で買うときも、ブルゴーニュワインに関しては、ワインをブレンドしてしまうネゴシアンとワイン農協は名前を見てはじき出すことができるのですが、マコネの白ワインはなぜかやたらに高い値段で日本では売っていると感じていました。美味しいワインだと分かるなら高い値段を払いますが、これをそんな価格で売るのかと怒りたくなるワインも売っている...。でも、クレマンはリーズナブル・プライスで販売されているのなら、それを買うことにしてしまおうかと思いました。


ブドウ収穫の真っ盛りだったこの農家。収穫の仕事をしてくれている人たちにふるまう料理を作っているキッチンを覗いたので、そこで見た料理の写真入れる記事を、続きで書きます。

続き:
ブドウ収穫をしている人たちのために、ワイン農家が用意していた料理

 【楽天市場】人気の銘醸ワインが勢揃い!ブルゴーニュ特集 

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★ 目次: シャンパンとスパークリングワイン
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★ 目次: ドメーヌやワイナリーの訪問記
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★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ
本物のエスカルゴとは? 2014/07/11


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フランスのお酒 (ワインなど)



2017/09/10
ワインの買い付けなどを目的にした旅行から戻りました。

ワインの醸造農家に行くには微妙な時期。今年のブルゴーニュでは、今がブドウの収穫期なので、お邪魔をしてしまうからです。電話で行きたいと連絡するよりは、いきなり行ってしまって、受け入れてくれる余裕がなかったら別のお気に入り農家に行くということで出かけてみました。

ワイン産地に行くので、ブドウの収穫風景を見たいので畑が広がっている地域を少しドライブしました。

ブルゴーニュ南部のマコネという産地では、収穫が終わってしまったのか、まだ始まっていないかという感じ。ともかく、畑にはブドウの収穫をしている人たちやトラクターはまばら。

マコネから北上してコート・ド・ニュイと呼ばれる地域に到着したのは、夕方6時過ぎ。ブドウの収穫が始まっているとしても、もう仕事を終えた時間でしょうから、ブドウ畑は静かなものでした。


ロマネ・コンティRomanée-Contiのブドウ畑

ロマネ・コンティのブドウ畑は、まだ収穫が始まっていませんでした。



夕日があたっていて逆光になってしまった。畑の逆の方向に歩いて行く時間もないので、ちらりと眺めただけ。

この日はエシェゾーが作られる地域に泊まりました。朝食の時、家のマダムが、大学生の息子さんは朝7時に家を出てブドウの収穫のアルバイトに向かったと話していました。彼は幼馴染のワイン農家でいつも収穫を手伝っているのですが、今年は9月8日から始まったとのこと。

息子さんが収穫に出たということは、このコート・ド・ニュイと呼ばれる地域では、ブドウ収穫が始まっていることを期待して家を出ました。

普段は静かなブドウ畑には車がたくさん止まって、大勢の姿も見えて活気づいていました。こんなにブドウ収穫で賑わっている時期に来たのは久しぶりです。


クロ・ド・ヴジョClos de Vougeotのブドウ畑

この写真に見える道を進んで左に折れると、クロ・ド・ブジョ城の正面の入り口があります。そこに車を止めてブドウ畑に近づいたわけなのですが、車がたくさん止まっていて、人も百人近いのではないかと思うほど見えました。



こんなに建物のそばまで畑があるとは知らなかった。



アフリカ系の人たちがとても多いと感じました。フランス語以外の言葉ばかりが聞こえてきます。言葉も通じないので、通訳できる人を探したりもしていました。

ということは、フランスには住んでいない人たち? 難民は働いてはいけないことになっているはずですが、ブドウの収穫には人出不足なので、特例を出したのかな?... あるいは、出稼ぎにアフリカ大陸から来た? 東欧から働きに来る人たちは多いという話しは聞いていたけれど。





変な天候の年だったのですが、ここのブドウはとても元気そうに見えました。ピノ・ノワール種のブドウはたわわに実っています。




以前に来たことがあったかなと思ってしまう場所に来たついでに、建物の裏側に回ってみました。屋根が広い。瓦を交換するときには大変だろうな...。



ここはフランス革命が勃発する前にはシトー会修道院だったのですが、その時代には、このあたりは果樹園として使われていて、ブドウ畑ではなかったのだそう。ということは、ブドウ畑にするほどには土壌が良くなかったということでしょうね。

クロ・ド・ブジョは50ヘクタールあって、ブルゴーニュワインの特級ランクができるブドウ畑の面積としては最も広いのだそうです。もっとも、畑は区画に分かれていて、持ち主は百人余りいます。生産者にもよるので、クロ・ド・ブジョのワインは当たりはずれが大きいと感じます。

地元ブルゴーニュの地方テレビでは、今年はブドウがたくさんなっていないのだと強調する報道をしているのですけど、少なくともここに限っては全く悪くはないように見えました。ニュースでは、生産量は少ないけど、ワインの質は良いだろう、と付け加えています。ワインを高く売るための宣伝かと勘ぐりたくなる!



clos(クロ)というのは囲われた農地のこと。ここは50ヘクタールあり、「Vougeot村にある囲われた農地」なわけですが、少しややっこしいアペラシオン。

ヴジョ村のクロという土地については「Clos de Vougeot」と呼びます。その畑で作られるのは特級ランクのワインなのですが、そのアペラシオンが統一されていない。

Clos de Vougeot(クロ・ド・ヴージョ)でも、「の」の意味を持つ「de」は無しにしてClos Vougeot(クロ・ド・ブジョ)でも良いそうなのです。しかも単語の間にハイフンを入れて、Clos-de-VougeotとしたりClos-Vougeotとしている場合もあります。「V」を小文字にしているワイン情報もありましたが、これは気にしないことにする。

「de」を入れても入れなくても同じなのだそうです。フランス政府の法律文書では、「Clos de VougeotないしClos Vougeot」となっていました。

フランス語で聞く限りは「ド」は軽く発音するので、余り気にはなりません。でも、書いてある文字を見たら「de」が無いのは偽物ではないかと疑わないかな?

でも、「clos(クロを付けない「Vougeot」というアペラシオン(特級ランクはない)も同じブジョ村にあるので紛らわしい。ブルゴーニュワイン委員会のサイトでは「Clos de Vougeot」と表記しているので、その方が一般的なのではないでしょうか?



「Vougeot」をカタカナ表記でどうするかも、日本語では問題になります。私の耳には「ヴジョー」あるいは「ヴージョ」と聞こえるのですが、ブルゴーニュワイン委員会のサイトでは「クロ・ド・ヴジョ」としていたので、それに合わせて書きました。

日本のワインショップでは、「ヴージョ」と表記するのが一般的なように感じました。

試しに楽天市場で検索してみると、「ヴジョ」と表記しているショップも無くはない、という感じでした。

「クロ ヴージョ」で検索
「クロ ヴジョ」で検索

日本のサイトのワイン情報で「ヴァージョ」と書いてあるページがありましたが、これは間違いなのは私でも分かる。


クロ・ド・ブジョ城の裏側に回って散歩したのですが、もとの場所に戻ると、あんなに大勢いた人たちの姿は全く見えなくなっていました。収穫をする人たちは別の場所に移動したらしい。1台だけ車がいて、何かを運んでいたのですが、ケータリングの食事の配達のようでした。


シャンベルタンChambertinのブドウ畑

このあたりは特級ランク「グラン・クリュ」のブルゴーニュワインもできる地域です。



人間の手でブドウを収穫しなければならないという規制があるので、働いている人の数が多い。たいていは、働く人たちは自分の車か、ドメーヌがチャーターしたワゴン車やバスなどで来るので、車の数も多い。

働いている人たちはかがみこんで作業するので、遠くからは人影が見えないこともありますが、車を見るとブドウ収穫をしている畑だと分かります。



午前11時ころに通りかかったので、休憩しながら軽食を食べている人たちのグループもありました。



高校生の頃に、ワインを作っている親友の家でブドウの収穫を手伝っていたという年配の友人は、昔のブドウ収穫は楽しかったのだと語っています。最近は、見張り役が後ろから「クープ、クープ(切れ、切れ)」とけしかけて来たりするらしいし、美味しいものをたくさん食べさせてくれるところも少なくなったと聞きます。

そういう思い出話しをした人は、昔は必ず美人が仲間にいたけれど、最近は働く女の子がいない、とも言っていました。今回はブドウ収穫者をたくさん見たのですが、そうかもしれないな...。


 【楽天市場】人気の銘醸ワインが勢揃い!ブルゴーニュ特集

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外部リンク:
ブルゴーニュワイン委員会: コート・ド・ニュイ -Côte de Nuitsとオート・コート・ド・ニュイ -Hautes Côtes de Nuits
シャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョ Château du Clos Vougeot
☆ Vins de Bourgogne:  Clos de Vougeot
Clos de Vougeot Grand Cru de la Côte de Nuits (Bourgogne)
Nuits-Saint-Georges : les Hospices entament leurs vendanges 08/09/2017


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2017/09/08
枝豆をフランス人に喜んでもらう方法」で、フランス人は枝豆の皮を剥くのを面倒がるらしいと書いたのですが、考えてみると、フランスにだって自分で食べなければならないものがありました。

この野菜も、枝豆同様に私は大好き。


◆ アーティチョーク(朝鮮アザミ)の食べ方

フランスでは、シーズンになると、こういう丸ごとのをたくさん売っています。北フランスのブルターニュ地方産のが美味しいと思っています。



丸ごとのアーティチョークを買ったら、茹でて、1人1個をお皿にのせます。周りの花びらのようなガクの部分は手でむしって、つけ根に近い部分だけマヨネーズなどのソースに付けて食べていき、最後に残る芯はナイフとフォークで食べます。

アーティチョーク(朝鮮アザミ)は、日本では丸ごと売っていることは少ないのではないでしょうか? どういう風に食べるのかを見せている動画を入れておきます。アクセントから、カナダのフランス圏の人でしょうね。


Comment Manger des Artichauts | Ricardo Cuisine

かなりしっかり茹でたらしくて、最後に出てくる芯の部分(ハート)は手でちぎっていますね。ナイフで切りたくなる程度で、そんなには柔らかくはないのが私は好きですけれど。


食べない部分は捨てていくのでカスがたくさん出ます。食べ終わったときの皿の上には、食べ始めるときよりたくさんのっている。

それで、フランスではアーティチョークを「plat de pauvre(貧者の料理)」と呼ぶのだと聞いたことがあります。調べてみたら、ユーモリストのコリューシュが言ったジョークだそうです。

Les artichauts, c'est un vrai plat de pauvre. C'est le seul plat que quand t'as fini de manger, t'en as plus dans ton assiette que quand t'as commencé!
- Michel Colucci, dit Coluche de Michel Colucci, dit Coluche





アーティチョークの茹で方

私は普通の野菜と同様に塩を入れた水で茹でるのですが、レモンも使うのが本式のようでした。


Astuce de Pro : Préparer des artichauts entiers


コツは、アーティチョークを逆さまにして茹でることのようです。鍋にぎっしり入れれば、芯が上になった状態を保つことができますが、そうでないときはお皿を乗せたりして固定するとのこと。

上の動画のように中ぐらいのサイズだと、茹でる時間は15分くらいとのこと。途中で芯の方にある部分をはがして、茹であがったかどうかを試していますね。

茹で方として茎のところにレモンを付けるのは、色が変色しないためだと説明しているシェフもいて、その人はレモンを紐で縛ることはなく、レモン汁を付けているだけでした。


鍋で茹でるのしか知らなかったのですが、蒸す(15~20分)、ラップに包んで電子レンジで加熱(5分)、アルミフォイルに包んでオーブンで焼く(180度で1時間)などという方法もあるのだそうです。


Comment préparer et cuire l'artichaut

上の動画では、鍋で茹でるなら30分と言っていました。アーティチョークは加熱時間が難しいと思います。固いと食べられないので、加熱しすぎた方が無難かもしれない。



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外部リンク:
Cuisson des artichauts tout simplement par le chef JP Vigato
[どうやって食べるの?]アーティチョークの食べ方&絶品レシピ集


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2017/09/06
もう夏は終わったと感じるこの頃。それでも、冬のセーターを着こんだりしないですむ日もあります。昨日は、庭で夕食をできるほどの気温でした。

満月が出ていて、散らばった雲が面白い空に見とれました。写真を撮ったら真っ黒な空になっていたので、画像加工して雲が見えるようにしたのですが、不自然ですね。暗いときの写真は素人には難しい...。




フランスで育てた枝豆

私の家の一角にある野菜畑では、もう夏野菜は終わりかな、という感じ。少し前に枝豆の収穫を終えました。

枝豆が好きなのです。私の記憶の中では、枝豆は夏に結びついています。枝ごと、根っこもついている枝豆を母が買ってきて、それから豆を外しました。ふっくらしていて、ものすごく美味しい。いまの東京では、豆だけの袋入りしか見かけなくなりました。それで、土地があるフランスにいるときは枝豆を作りたくなるのです。


大人になってからは、ビールのおつまみで枝豆が気に入りました。豆を袋からプチュンと出すのに快感がある。ところが、フランス人には、豆だし作業が「面倒」というだけらしい。

食前酒のおつまみで私が作った枝豆を出したら、みんなは全く喜んでいないように見えるのでした。

そもそも、食べ方からして分からないみたい。皮は食べないのだと教えたら、まず鞘のスジを剥いて、それから豆を取り出そうとしているではありませんか! 押せば豆が出て来るのだと実演して見せたのですが、力を入れすぎると豆がつぶれてしまうと心配するのか、手つきが非常にぎこちない。いつも思うのですが、フランス人ってぶきっちょなのです。


枝豆は、マメを取り出してから料理に使うことにした

日本では定番のビールのおつまみとして出す枝豆だと喜ばれないのだろうと思って、台所で豆を取り出してから料理に使うことにしました。

今が旬のトマトで作ったサラダに枝豆を散らしたら、とても喜ばれました。赤と緑で彩りも良くなるし。

結局、フランス人はテーブルについたら、そのままカトラリーで食べられるものを好むのではないかと思いました。

彼らが調理するときは、例えばホワイトアスパラガスならきれいに皮を薄く切って捨てるという手間をかけるのですが、食べるときになったら、調理風のことをするのが嫌いなのではないかな?...

日本に来たフランスの友人に、日本らしい食べ物を味わわせようと思って、お好み焼きを提案したことがありました。どういう料理なのかと聞かれたので、テーブルの鉄板があって自分で料理するのだと説明したら、レストランに入ったのに自分で料理するのなんかしたくないと拒否されました。

フランス人でも、日本でお好み焼きを食べるのが好きという人もいるようですが、若い人たちではないかな...。でも、Wikipediaのフランス語版では「Okonomiyaki」という項目ができていて、写真もかなり豊富に入っています。ファンは多いのかもしれませんね。

ざっとスクロールして眺めてみたら、最もよく使われる具(11種類)の中には、七面鳥、キムチ、チーズなども入っているので驚きました。私自身、もう長いことお好み焼き屋さんに入ったことがないので知らないのですが、最近はチーズも入れてしまうのですか?!

Wikipediaの日本語ページ「お好み焼き」を見ると、広島風お好み焼きではチーズやキムチは定番の具と書いてありました。へぇ~。そういえば、広島のお好み焼きが東京でも流行ったことがあるような...。

こういうのだそうです ↓

広島風お好み焼き



日本に出張で行ったときには、必ず鉄板焼きを食べるというフランスの友人はいます。鉄板焼きレストランでアワビをご馳走になったことがありますが、確かに美味しかった。

Teppanyakiフランスでも、鉄板焼きレストランはかなり出来ています。

中国系の人たちがやっていることが多いと思う。

日本のとは違って、パフォーマンスがあって派手なのが海外に進出している鉄板焼きでしょうね。

一度だけ、フランスの中華料理屋に入ったら、鉄板焼きのテーブルがありました。日本のより鉄板がかなり薄い感じがして、これでは美味しくないだろうなと思った。

ともかく、鉄板焼きは調理人がお客の目の前で焼いてくれるのですよね....。

鉄板焼きはお好み焼きとは全く違うと思っていたのですが、お好み焼きでも調理してから出してくるところもあるらしい。お好み焼きを食べるなら、友人と向き合って座って、自分たちで焼かないとつまらない。と私は思うのだけれど...。


残りもの処分のための料理

ところで、私の枝豆。鞘から出すのは私にとって簡単なので、豆にした状態で料理を作ることにしました。

まず、トマトサラダに入れると、彩りも良くなり、枝豆は意外に美味しいと喜ばれました。

これで白いものを入れたら、イタリアの国旗になるとも言う。それなら、ゆで卵の白身でも入れれば良かった。

イタリアの国旗


枝豆が終わりになったので引っこ抜いたときには、別の料理に使ってみました。ビーフステーキの残りを処分するために作った、私が得意としている残り物料理。




まず、庭から小さなズッキーニをとってきて、刺身のツマのように切って水にさらして絞って皿に敷きました。

ズッキーニを生で食べるというのが気に入って刺身のツマにしていたのです、カルパッチョのような西洋料理にも合うことを発見して以来、よく作っています。


フランスで刺身を作るとき、ツマはズッキーニで作る! 2007/08/21

これの上に、ステーキを包丁で少し叩き、薄切りにして、いつも作り置きしている「日本らしい味を出すのに便利な焼肉のタレのレシピ」をかけ、その上に枝豆をちらしました。庭に生えている緑と紫色のシソの千切りをちらす。このタレのレシピをブログで書いたら、ゴマ油を入れると良いと教えていただいたので、上から少しゴマ油をかけてみる。

それでは物足りないかなと思って、ニンニクをスライスしてゴマ油でこんがりと焼いてのせました。ごま油の味をフランス人は知らないので、変に思うかと思い、いりゴマをまぶして出来上がり。

言わなかったら、あり合わせの材料で作った料理だとは分からないのではないかな?...

でも、私は自分が作る残り物料理を「Tout doit disparaître」の料理と呼んでいます。バーゲンセールをしている店のショーウインドーに張った紙によく書いてある文句。「全て消えなくてはならない」という意味なので、私が使う残り物の食材と同じ!






ここまで書いてきてから気がつきました。枝豆は皮を剥いて食べるのがフランス人に嫌われるのかと思ったのですが、フランスにも、そういう手間をかけないと食べられない家庭料理があったのでした。

続き:
丸ごとのアーティチョークの茹で方と食べ方



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2017/09/04
最近、テレビの番組で映し出されるバスク地方やピレネー山脈の美しさに惚れぼれしています。


Besiberri en Catalogne : paysage typique avec petit lac et vallée suspendue

ピレネー山脈は、アルプス山脈より美しいと思う。アルプスは観光地化され過ぎているし、人間の手が入り過ぎていて、自然の壮大さを余り感じないのです。

ネパールを旅行してヒマラヤを眺めたときには、この山には神秘的に感じさせる何かがあると感じたのですが、ピネレーも似たものを感じます。

バスク地方は、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまでフランスから旅行した途中で少し観光しているのですが、テレビで映し出される雄大な風景は見ていません。最近は大きな旅行をしなくなったのですが、旅行をたくさんしていた時代に、バスク地方に1カ月くらい滞在する旅行をしたかったな...。

バスク地方は、ヨーロッパの中で、人種的にも、言語の上でも特異な存在なのだそうです。そこの住民は、なぜか日本人に通じる感性があるように感じています。

バスクのスペイン領と、フランス領の、それぞれ1人ずつ知った男性から受けただけの印象なので、勝手な感想ではあります。でも、この2人に共通しているのは、自分のことより相手の気持ちを第一にする優しさがあることです。自分本位な考え方をするのが普通のフランス人を見慣れているので、余計にそう感じる。そういえば、日本人を高く評価したフランシスコ・ザビエルもバスク人だった。


バスク十字

故郷がある人は羨ましいと思う。私の故郷は東京ですが、これは「ふるさと」と言うものではない。日本にいるときにフランスのことを思うと、ブルゴーニュの美しい風景や、笑いころげる友人たちとのひと時のことが浮かんで、帰りたいという気持ちになります。でも、フランスにいるときに東京のことを思っても、殺伐とした風景しか思い浮かばないので、ホームシックなんかにはなれません。

数年前にブルゴーニュに引っ越してきたバスク出身の友人は、バスク地方への愛着にどっぷりと浸っています。先日、彼らの家に行ったとき、バスク地方のリキュールを出してきました。

このお酒については、すでにブログで書いているので省略:
「イザラ(星)」という名前のバスク地方のリキュール 2014/08/17

このリキュールを飲んだら胃の痛みが消えたと私が言ったので、よく出してきてくれるようになりました。甘いお酒を飲むのは余り好きではないのだけれど...。

故郷に帰ったときにボトルを買ったら、グラスのおまけが付いていたらしい。そのグラスに描かれている模様の説明をしてくれました。



フランス人たちは、このデザインが何かに似ているというのを知っているようでした。私には何でもない模様に見えたのですけど...。

バスクを象徴する模様で、バスク語でlauburuラウブル)と呼ぶのだそうです。

少し前にプレゼントしてもらったのでかぶっていった私のベレー帽を並べて記念撮影。



なぜか、バスク十字はナチスのハーケンクロイツという紋章と似ているのですね。

右と左が混乱するという欠陥を持っている私。フランス人の方がちゃんと知っていて、ヒンドゥー教のマークもナチスのと同じ方向で描かれるけれど、日本の地図で寺院の地図マークに使われるのはこれだ、と書いてくれました。

おさらいをしてみます。

バスク十字(ラウブル)
ハーケンクロイツ
ヒンドゥー教 万字
五つ割右万字
まんじ
寺院の地図記号

弘前市 市章


ナチスが使ったハーケンクロイツを見るとゾッとしますが、日本のとは鉤十字の方向が逆なのですよね。でも、バスク十字はハーケンクロイツと方向が同じなのでした。

プラド美術館に展示されているゴヤの絵にも、バスク十字が描かれています。

Marquise of Santa Cruz
サンタ・クルス侯爵夫人ホアキナ・テリェス=ヒロンの肖像、フランシスコ・ゴヤ画
La lyre de Joaquina Téllez-Girón, Marquise de Santa Cruz par Francisco Goya



日本の地図で「卍」で寺や寺院を現すようになったのは、明治13年(1880年)でした。「卍」は、サンスクリット語で「スヴァスティカ」と呼ばれ、吉祥の印。仏教でも「幸せ」、「めでたい」という意味を持っているのだそうです。

とすると、ナチスとバスクは逆を向いているから、めでたくないシンボル?! ナチスはそれで良いけれど、バスクの人に言ったら怒られそう...。


日本はナチスに寛大な国

バスク十字について教えてもらったのは4カ月前のことなのですが、それをブログに記録しておきたいと思ったのは、麻生太郎副総理兼財務相の発言のニュースを見たからでした。

「(政治家は)結果が大事なんですよ。いくら動機が正しくても何百万人殺しちゃったヒトラーは、やっぱりいくら動機が正しくてもダメなんですよ、それじゃあ」

この発言はフランスでもニュースになっていて、次のように翻訳されていました。

Même avec de bonnes raisons, Hitler, qui a tué des millions de personnes, n'était pas un bon responsable politique.

麻生氏は、2013年にも、憲法改正論に関して、ナチス政権の「手口を学んだらどうか」などと発言していました。後に「ナチス政権を例示としてあげたことは撤回したい」と述べたのですが、また出してきちゃった。

このときの発言は、こんな風に訳されていました:

La Constitution de (la république de) Weimar a été discrètement remplacée par la Constitution de l'Allemagne nazie: pourquoi ne pas s'inspirer de leur tactique?

こちらの発言の方が凄みがありますね。

よほどヒトラーがお好きなのでしょうが、先進国ではユダヤ人虐殺したナチスを礼賛するのはタブーなので、外国向けには政治家として自粛すべきだと思うけれど...。


日本ではナチス関係のグッズが普通に販売される

ル・モンド紙の日本特派員が書いた記事に、日本の戦争グッズを売る店ではナチス関係のグッズも売っていると書いてあった、と友人から言われたのは2年前のことでした。

フランスやドイツでは、ナチスやヒトラーを想起させるもの販売は禁止されているのだそうなので、フランス人を驚かせることだったようです。でも、ドイツにはネオナチがいて、あの人たちはそういう服装をしていたのではなかったでしたっけ?...

日本では自由にナチスグッズが販売されていると言われたのだけれど、本当に売っているのだろうかと思って、ネットショップで商品を検索してみました。

ある、ある。幾らでも出てきました!:
「ハーケンクロイツ ナチス ヒトラー」をキーワードにした商品検索結果




東京五輪で外国人向けの地図を作るにあたり、お寺を示す記号を卍にすると誤解を招くので別のマークにしようという案がありましたが、卍のままにすることにしたようです。私も外国人向けに変えることはないと思う。日本に来たら、すぐに覚えるでしょうし、面白がるはずですから。

でも、ナチスやヒトラーを想起させるグッズを身に着けている人が町を歩いていたら、外国人は仰天するだろうな...。

どのくらい売れているのだろう? 私は日本でも、ナチスやヒトラーを想起させるものを身に着けている人は見たことがないように思います。

... そう思ったら、いらっしゃったのでした。しかも、NHKに登場している!


【堀江貴文氏・ヒトラー?】NHK謝罪 ホリエモン、ヒトラー?柄のTシャツで生出演 ネットは騒然!


この方も、ヒトラーがお好きなのでしょうね。ヒトラーと同じタイトルの本を出していらっしゃいますし。ビジネスセンスにたけた方なので、ヒトラーの絵があるTシャツを着て反感を抱かせることも宣伝になるという思惑もあったのだろうと思います。この手法は、ベネトンがよくコマーシャルでやっています。


我が闘争 (幻冬舎文庫) 堀江 貴文


ヒトラーの著書『Mein Kampf(我が闘争)』は、フランスで話題になっていました。2015年の年末をもって70年の版権(著作権)が消滅し、誰でも『我が闘争』の出版が可能となるというというニュースでした。

ところが、そのときに知ったのですが、日本はこの『我が闘争』を自由に出版してきていた数少ない国のひとつだったのです。

戦前にはドイツと日本は同盟国だった関係から、初版発行から7年後の1932年に抄訳版『余の闘争』が出版され、その後も次々と注釈を加えた新版を発行してきたとのこと。戦後も、1973年に角川書店が文庫版で新たな翻訳本を刊行。さらに2008年には、漫画版『わが闘争 (まんがで読破)』が出版され、発売から半年で45,000部の売り上げを記録したそうです。

日本人は独裁者が好きなのでしょうかね。

ナポレオンも、フランス人よりは日本人の方が好いている感じを受けます。彼にはヨーロッパ諸国を開放した功績がある、とまで思っている日本人に出会ったこともあります。ナポレオンは侵略しただけですよ。おまけに戦争ばかりしていたから、フランスの人口は減ってしまったし、畑で使う作業馬まで没収したので農業を衰退させています。

外国人を驚かせた麻生太郎副総理の発言は、独裁者が好きな人たちが日本にはいるから、喜ぶ人たちもいると分かっていてやっているのかもしれない。としたら、写真にヒトラー髭を書き込まれたお仲間の方が、名誉棄損だと怒ることもないと思いますけど...。


ブログ内リンク:
★ 目次: 右と左の違いが気になる
★ 目次: 戦争、革命、テロ、デモ

外部リンク:
☆ Wikipedia: ラウブル » Croix basque
エハン・デラヴィの十字架の研究 ⇒ 「バスク十字」と「カギ十字(卍)」・・ヨーロッパ先住民族の十字マーク
謎に包まれた民族!? スペインとフランスにまたがるバスク地方に生きる『バスク人』とは
☆ Wikipedia: ハーケンクロイツ » Croix gammée nazie
☆ Wikipedia: 卍(まんじ) » Svastika
日本のお寺やナチスの党章などに使われる「卍」マークの意味
なぜ地図記号「寺院」は「卍(まんじ)」なの?
麻生副総理「ヒトラーの動機は正しかった」発言は本音! 安倍自民党に蔓延するナチス的価値観
麻生氏「ナチス発言」、揺れる大手新聞報道 最初は問題視せず、後から大きく取り上げる 2013/8/29
<麻生太郎氏>ヒトラー発言撤回 釈明と反論も展開
ヒトラー発言に米怒り 麻生副総理は経済対話で大幅譲歩も 2017/08/31
ヒトラーがブーム! でも「我が闘争」が読めるのは日本だけ!? 2014.07.20
L'Express: Japon nouvelle bourde du vice-premier ministre sur Hitler
Le Figaro: Japon: bourde du vice-premier ministre sur Hitler 30/08/2017
Le Monde: Au Japon, le nazisme s’affiche toujours librement 14.10.2015


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