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2017/09/10
ワインの買い付けなどを目的にした旅行から戻りました。

ワインの醸造農家に行くには微妙な時期。今年のブルゴーニュでは、今がブドウの収穫期なので、お邪魔をしてしまうからです。電話で行きたいと連絡するよりは、いきなり行ってしまって、受け入れてくれる余裕がなかったら別のお気に入り農家に行くということで出かけてみました。

ワイン産地に行くので、ブドウの収穫風景を見たいので畑が広がっている地域を少しドライブしました。

ブルゴーニュ南部のマコネという産地では、収穫が終わってしまったのか、まだ始まっていないかという感じ。ともかく、畑にはブドウの収穫をしている人たちやトラクターはまばら。

マコネから北上してコート・ド・ニュイと呼ばれる地域に到着したのは、夕方6時過ぎ。ブドウの収穫が始まっているとしても、もう仕事を終えた時間でしょうから、ブドウ畑は静かなものでした。


ロマネ・コンティRomanée-Contiのブドウ畑

ロマネ・コンティのブドウ畑は、まだ収穫が始まっていませんでした。



夕日があたっていて逆光になってしまった。畑の逆の方向に歩いて行く時間もないので、ちらりと眺めただけ。

この日はエシェゾーが作られる地域に泊まりました。朝食の時、家のマダムが、大学生の息子さんは朝7時に家を出てブドウの収穫のアルバイトに向かったと話していました。彼は幼馴染のワイン農家でいつも収穫を手伝っているのですが、今年は9月8日から始まったとのこと。

息子さんが収穫に出たということは、このコート・ド・ニュイと呼ばれる地域では、ブドウ収穫が始まっていることを期待して家を出ました。

普段は静かなブドウ畑には車がたくさん止まって、大勢の姿も見えて活気づいていました。こんなにブドウ収穫で賑わっている時期に来たのは久しぶりです。


クロ・ド・ヴジョClos de Vougeotのブドウ畑

この写真に見える道を進んで左に折れると、クロ・ド・ブジョ城の正面の入り口があります。そこに車を止めてブドウ畑に近づいたわけなのですが、車がたくさん止まっていて、人も百人近いのではないかと思うほど見えました。



こんなに建物のそばまで畑があるとは知らなかった。



アフリカ系の人たちがとても多いと感じました。フランス語以外の言葉ばかりが聞こえてきます。言葉も通じないので、通訳できる人を探したりもしていました。

ということは、フランスには住んでいない人たち? 難民は働いてはいけないことになっているはずですが、ブドウの収穫には人出不足なので、特例を出したのかな?... あるいは、出稼ぎにアフリカ大陸から来た? 東欧から働きに来る人たちは多いという話しは聞いていたけれど。





変な天候の年だったのですが、ここのブドウはとても元気そうに見えました。ピノ・ノワール種のブドウはたわわに実っています。




以前に来たことがあったかなと思ってしまう場所に来たついでに、建物の裏側に回ってみました。屋根が広い。瓦を交換するときには大変だろうな...。



ここはフランス革命が勃発する前にはシトー会修道院だったのですが、その時代には、このあたりは果樹園として使われていて、ブドウ畑ではなかったのだそう。ということは、ブドウ畑にするほどには土壌が良くなかったということでしょうね。

クロ・ド・ブジョは50ヘクタールあって、ブルゴーニュワインの特級ランクができるブドウ畑の面積としては最も広いのだそうです。もっとも、畑は区画に分かれていて、持ち主は百人余りいます。生産者にもよるので、クロ・ド・ブジョのワインは当たりはずれが大きいと感じます。

地元ブルゴーニュの地方テレビでは、今年はブドウがたくさんなっていないのだと強調する報道をしているのですけど、少なくともここに限っては全く悪くはないように見えました。ニュースでは、生産量は少ないけど、ワインの質は良いだろう、と付け加えています。ワインを高く売るための宣伝かと勘ぐりたくなる!



clos(クロ)というのは囲われた農地のこと。ここは50ヘクタールあり、「Vougeot村にある囲われた農地」なわけですが、少しややっこしいアペラシオン。

ヴジョ村のクロという土地については「Clos de Vougeot」と呼びます。その畑で作られるのは特級ランクのワインなのですが、そのアペラシオンが統一されていない。

Clos de Vougeot(クロ・ド・ヴージョ)でも、「の」の意味を持つ「de」は無しにしてClos Vougeot(クロ・ド・ブジョ)でも良いそうなのです。しかも単語の間にハイフンを入れて、Clos-de-VougeotとしたりClos-Vougeotとしている場合もあります。「V」を小文字にしているワイン情報もありましたが、これは気にしないことにする。

「de」を入れても入れなくても同じなのだそうです。フランス政府の法律文書では、「Clos de VougeotないしClos Vougeot」となっていました。

フランス語で聞く限りは「ド」は軽く発音するので、余り気にはなりません。でも、書いてある文字を見たら「de」が無いのは偽物ではないかと疑わないかな?

でも、「clos(クロを付けない「Vougeot」というアペラシオン(特級ランクはない)も同じブジョ村にあるので紛らわしい。ブルゴーニュワイン委員会のサイトでは「Clos de Vougeot」と表記しているので、その方が一般的なのではないでしょうか?



「Vougeot」をカタカナ表記でどうするかも、日本語では問題になります。私の耳には「ヴジョー」あるいは「ヴージョ」と聞こえるのですが、ブルゴーニュワイン委員会のサイトでは「クロ・ド・ヴジョ」としていたので、それに合わせて書きました。

日本のワインショップでは、「ヴージョ」と表記するのが一般的なように感じました。

試しに楽天市場で検索してみると、「ヴジョ」と表記しているショップも無くはない、という感じでした。

「クロ ヴージョ」で検索
「クロ ヴジョ」で検索

日本のサイトのワイン情報で「ヴァージョ」と書いてあるページがありましたが、これは間違いなのは私でも分かる。


クロ・ド・ブジョ城の裏側に回って散歩したのですが、もとの場所に戻ると、あんなに大勢いた人たちの姿は全く見えなくなっていました。収穫をする人たちは別の場所に移動したらしい。1台だけ車がいて、何かを運んでいたのですが、ケータリングの食事の配達のようでした。


シャンベルタンChambertinのブドウ畑

このあたりは特級ランク「グラン・クリュ」のブルゴーニュワインもできる地域です。



人間の手でブドウを収穫しなければならないという規制があるので、働いている人の数が多い。たいていは、働く人たちは自分の車か、ドメーヌがチャーターしたワゴン車やバスなどで来るので、車の数も多い。

働いている人たちはかがみこんで作業するので、遠くからは人影が見えないこともありますが、車を見るとブドウ収穫をしている畑だと分かります。



午前11時ころに通りかかったので、休憩しながら軽食を食べている人たちのグループもありました。



高校生の頃に、ワインを作っている親友の家でブドウの収穫を手伝っていたという年配の友人は、昔のブドウ収穫は楽しかったのだと語っています。最近は、見張り役が後ろから「クープ、クープ(切れ、切れ)」とけしかけて来たりするらしいし、美味しいものをたくさん食べさせてくれるところも少なくなったと聞きます。

そういう思い出話しをした人は、昔は必ず美人が仲間にいたけれど、最近は働く女の子がいない、とも言っていました。今回はブドウ収穫者をたくさん見たのですが、そうかもしれないな...。


 【楽天市場】人気の銘醸ワインが勢揃い!ブルゴーニュ特集

ブログ内リンク:
★ 目次: 今年のミレジムは? (ブルゴーニュ・ワイン)
★ 目次: ブドウ畑の作業、ワイン醸造法など
★ 目次: フランスのワイン産地、アペラシオン、セパージュ
★ 目次: ロマネ・コンティのブドウ畑ウオッチング
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

外部リンク:
ブルゴーニュワイン委員会: コート・ド・ニュイ -Côte de Nuitsとオート・コート・ド・ニュイ -Hautes Côtes de Nuits
シャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョ Château du Clos Vougeot
☆ Vins de Bourgogne:  Clos de Vougeot
Clos de Vougeot Grand Cru de la Côte de Nuits (Bourgogne)
Nuits-Saint-Georges : les Hospices entament leurs vendanges 08/09/2017


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