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2008/11/01
11月1日は、フランスでは「Toussaint(トゥーサン: 諸聖人の日、あるいは万聖節)」と呼ばれる祭日です。

諸聖人を記念するキリスト教の祭日なのですが、なんだか日本のお盆のようだと思っています。この祭りの頃にはお墓参りする風習があるからです。

トゥーサンの翌日は「Fête des morts (死者の日)」となっているからなのでしょうが、お墓参りする人は「トゥーサンだから」という言い方をして、「死者の日」という言葉は聞かないように思います。だって「死者祭」なんて、余りにストレートすぎるではないですか?!

* 「死者の日」に関係することは、この春に日記で書いていました。
  ★
ロマネスク教会 (2) : 入れない天井桟敷の謎


菊は死者のためにある?

この時期、墓地はお花で華やかになります。

こんなに飾られていると、お花を持ってきてもらえなかった死者は寂しい思いをするでしょうね・・・。

11月に撮影したフランスの墓地です。お墓の写真など入れて申し訳ない! ロマネスク教会を見に行く趣味があるので、お墓を見るのにはすっかり慣れてしまっているのです・・・。

ご覧になって分かるでしょうか?
飾られているのは菊の花ばかりです!

なぜ菊の花を持って行くのか不思議に思っていたのですが、単純に、冬の寒さに耐えられる花は菊だけ、ということからのようです。

11月1日のトゥーサンは、冬が始まる節目になっているのです。暗くて長い冬の始まりなので、死者の日と言われなくても、暗い気分になる祭日です・・・。


フランスの菊は、そんなに暗い花なわけでもない

菊はお墓に持って行く花。ですから、プレゼントの花束には使用されません。

ある日本人がフランス人の家に招待されたとき、日本らしいということで菊の花束を持っていったら、変な顔をされたという話しを聞いたことがあります。

確かに、お墓の住民でもない人が菊の花束をもらったら、良い気分にはならないと思う・・・。

でも、私も菊の花束をもらったことがあります。

フランスで入院したとき、白い菊の花束を持って来た友達がいたのでした。プレゼント主はフランス人女性。その場にいた別のフランス人が、「菊の花束を持ってくるなんて・・・」と言うので焦っていました。

「ええ?! これ、菊の花なの? マーガレットだと思った」

花束を持ってきた友達の反応です。彼女は私に謝っていましたが、「菊は日本らしい花だから嬉しい」と答えました。

この時期には色々な菊の鉢植えが売られていて、見事な枝垂れ菊まであります。私にとっては、菊とお墓は結びつかないので気になりません。きれいな菊があるときには買って飾っています。

そんな菊の写真があったので入れてみますね ↓

フランスで買った菊の鉢植えの花です!

フランスの菊だって、寂しい花というわけではないでしょう? もっと珍しい形をした花も売られています。お呼ばれしたときのプレゼントにでもしたくなって当然!


日本では、菊の花を食べる

書き遅れていましたが、少し前に帰国しました。友人たちが美味しい和食を食べられるところに連れて行ってくれているのですが、一昨日食べたのは菊の花をちりばめた酢の物でした。

日本では菊の花を食べるのだった・・・、と思いださせてくれました。



カウンターではカラオケを歌っている人たちがいる、という気取らない小料理屋さんだったのですが、素晴らしいお料理でした♪ 筑前煮は、連れて行ってくださった常連さんから私が来ると聞いたので、2日前から仕込んでいてくださったとのこと。美味しいお料理の数々の作り方を伝授していただきました。

菊の花は、酢水でさっとゆでるのがコツとのことだったので、メモ! そうすると、色が変わらないのだそうです。この日は黄色い菊の花が入った酢の物を食べたのですが、紫色の菊のときには特に酢水でゆがく必要があるとのことでした。

食用菊といえば、私は黄色いのをイメージしていました。紫色のがあったのかと検索してみたら・・・、ある!


秋の味覚!!美味しい食用菊 【送料無料】 新潟を代表する秋の味覚!!美味しい食用菊
↑ 調理方法も出ていましたが、酢水でゆでるというのは書いてない・・・。

検索していたら、保存できるように干した菊も見つかりました。これは便利そう。

 干し菊

このお店の説明を読んでいたら、菊は、やはり中国から日本に渡ってきたらしいと分かりました。「1400年前の奈良時代に薬用食用として日本に入りました」と書いてあります。なるほど・・・。

料理しないでも良い商品もありました。
鮭を挟んだ菊が出来上がっています ↓
 苦味がなく、芳香と甘みがあります菊花巻(紅鮭)

フランスに戻るときのことを考えていて、今回は食用菊を持って行こうかなと思いました。でも、フランスでは、菊はお墓に飾る花。それを「食べろ」と言ったら、どんな顔をされるでしょうね?・・・

市販されている食用菊を探す



追記:

メールを送ってきたフランスの友人が、今年の墓地は例年よりお花が少ないのだと言ってきました。

私のブログを見ても、「この時期、墓地はお花で華やかになります」と書いたのが読めたはずはないのですが、Toussaintという文字の下に墓地のお花があれば、それが言いたかったのだろうと分かったのでしょうね。

それでなくても生活必需品の物価が急騰していたフランス。そこへ持ってきて、今度は金融危機。お墓に持っていくお花代も節約したのでしょうか?!・・・

今月末にはフランスに戻ります。本格的な冬の暗さになっている上に、フランスの金融危機は日本より深刻ですから、よけいに暗い空気になっているのかな?・・・

でも、フランスに行こうと計画されていらっしゃる方には朗報です。ここのところ、ユーロはドルと同様メチャメチャに下落しています。1ユーロ=170円で計算すると、なんでもかんでも高いと感じていたフランスですが、今は日本の物価と同じと感じるようになりました。

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11月1日のトゥーサン
フランス在住20数年の日本人マダムが、ここ数年家族の介護の為に一時帰国していました。

昨年の秋に、彼女曰く「11月1日のトゥーサンには、フランスに戻りたいわ。知人友人のお墓参りをしたいので」

日本(名古屋)でも滅多にお墓参りをされないようなのに、フランスでお墓参りとは???

彼女の国籍は日本人ですが、感覚的には完全にフランス人だと思いました。
現在はご家族を介護施設に預けて、欧州に戻っているようです。
2008/11/04 | URL | ひなの。  [ 編集 ]
Re: 11月1日のトゥーサン
v-22ひなのさんへ

「トゥーサンにはフランスに帰りたい」というのは興味深く感じました。日本のお盆で故郷に帰るというのは、夏休みも兼ねていて良いと思うのですが、トゥーサンのときは一年で一番天気の悪い時期なので、お墓参りの帰省は暗いだけと思ってしまうからです。でも、南仏だったら事情は違うかも知れない。

日本ではお墓参りにはこだわらないのに、フランスでは律儀というのが理解に苦しみます。死を悼むほど愛しい人たちはフランスにいる、ということなのでしょうね。

フランスは福祉がとても発達した国なので、その方が日本で家族の介護のために自分を犠牲にするのは納得できないだろうな・・・ というのは想像できます。

マダムが完全にフランス的感覚になったというのは、私には疑問・・・。フランス人などラテン系は、家族の絆がとても強いので。
2008/11/05 | URL | Otium  [ 編集 ]
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