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2008/11/03
観光客の落とし穴?

先月の末、島根県に行ったとき、車の窓から松茸を売っている看板が目に飛び込んできました。

「ああ、島根は松茸の産地なんだそうですね」、と私。

車を運転なさっていた地元の方が、今はもう採れなくなっているので、道端で売っているのは中国産だろう、とおっしゃる。

そうか・・・。



地方を旅行すると、嬉しくなって農産物を買ってしまう私なのですが、地元産でないものを売っていることが結構あるのですよね。

去年、長野に行ったときも、お漬け物がおいしかったのでお土産物屋さんで買おうとしたら、一緒にいた地元の方が、私が買おうとしたのは「違う!」と教えてくれました。お墨付きの地元の漬物を選んでくださって、それをプレゼントしていただいてしまったのでした。選んでくださっただけでも感謝なのに、申し訳ない!・・・

旅行したとき、「特産物を買えば美味しいだろう」という期待が裏切られることがあるは、フランスでも同じです。

特に、観光客が多い南フランスには要注意! 道端で売られている果物は、フランス産はおろか、安いスペインのものだったりします。農家の人が直売しているように見えて、実はそういう風に見せかけているだけのもある・・・。

フランスには、ツーリズムを副業でしている農家が加盟する大きな全国ネットワーク「農家へようこそ(Bienvenue à la Ferme)」というのがあります。民宿、キャンプ場、レストランなどの活動メニューにあるのですが、だいぶ前、「農家の生産物(Produits de la ferme)」というのが加わりました。

なぜ「農家の生産物」を作ったのか聞いたら、そのトレードマークを掲げているのを見れば、本ものの直売だと分かるからとのことでした。そうしてもらえると、はっきり分かるのですよね。


なぜ野生のキノコが少なくなったのか?

「島根は松茸の産地」と言った私は、少し前にテレビで、島根県の山で松茸を探して売っている人が出てくるルポルタージュ番組をちらりと見たからでした。

そこでも、今ではマツタケを見つけるのは容易ではないと話されていたのでした。

国産のマツタケを楽天市場で検索してみる

この番組で印象に残ったのは、なぜ松茸が採れなくなったのか? というところでした。

山の手入れが悪くなったので、山は木で覆われて日陰ばかりになったから、と松茸を取る人は答えていました。

なるほど、キノコはジメジメしたところが良いのだけれど、やはり日も当たらないといけないのですよね。

でも・・・。

昨年の秋、野生のキノコが採れることで知られた地域にあるレストランのシェフが、お得意さんのためにオーガナイズしたキノコ狩りに連れていってもらったことがあります。

収穫したキノコたち
森はコケでフカフカになっていました。
10人くらいで森に入ったのですが、たくさん採れました。写真はそのごく一部です。



このとき案内役をしてくださったシェフも、昔ほどにはキノコが採れなくなったのだと言っていました。

でも、彼が言ったのは、島根で松茸が採れなくなったという理由と正反対。フランスの山は手入れが良くなりすぎたためにキノコが育つのには不利な森になった、と言ったのです。

昔は、道路から「四つん這いになって」森に入って行ったくらい道が整備されていなかったそうで、腰をかがめればいくらでもキノコが採れたのだ、と話していました。

日本の森は、道がないところには足を踏み入れられないほどに荒れているところが多いのですが、フランスの森は整備されているので、普通の森に入っても散歩が楽しめます。

未だに暖炉にくべる薪が必要なので、村などでは細い木を切る権利を区画で住民に売っているので、手入れされた森になる、ということにもなるのだと思います。

毎年冬には森で木を切る村人たちの昼食風景
森で木を切る村人たち

森が荒れたからキノコが少なくなった、と言う日本人。
森が整備されすぎたのでキノコが少なくなった、と言うフランス人。

どちらが正しいのか?・・・

でも、キノコの種類にもよるだろうし、キノコが繁殖するのに最適なレベルというのもあるのでしょうね。

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コメント
この記事へのコメント
なるほど~!
私も特産物をついつい買ってしまいますっ。
けど、気をつけないとダメですね~。

キノコの住みにくい森は荒れ果てても、手入れが行き届いてもダメなんですね~。
「いい加減」が難しいんですね~。ふむふむ。

写真のキノコをじ~~~っと見てしまいました。
これが、ごく一部…だなんて、いいなぁ~。
森でこういう籠を持ってキノコを採ってみたかったなぁ~。
仕方が無いので朝市のキノコを買ってくることにします。ぐすん。
2008/11/09 | URL | pepe犬  [ 編集 ]
Re: なるほど~!
v-22pepe犬さんへ

このキノコ教室に行ったころは、近所のキノコ狩り人たちが皆、「まだキノコは採れない」と言っていた時期でした。ところが、たった2時間で、素晴らしくたくさん採れました。さすが、キノコが多い地域で、しかもキノコをよく知っているシェフが連れて行ってくれると違うな~ と思ったのでした。

でも、もう一つ大事な違いがあるのですよね。キノコをよく知っている人は、食べられると判断できるキノコがとても多い。そういう人とキノコ狩りに行くと、こちらがほんの少ししか採っていないのに、あちらはカゴをいっぱいにしています! 私が知っているのは3種類だけ。このカゴに入っているキノコは知らないのばかりです。

フランスでキノコ狩りにいらっしゃらなかったとは残念。でも、日本の方がたくさん採れるのではないかな?・・・ なにしろフランス人は食いしん坊なので、キノコ狩りをする人が多すぎる!
2008/11/09 | URL | Otium  [ 編集 ]
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