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2008/11/20

シリーズ記事 【フランスの市町村について】 目次へ
その1


日本では市町村合併がすごい勢いで進んでいますね。「○○町、旧××村」などと言われるので、頭が混乱ます・・・。

2010年2月には、日本の市町村は1,773にまで減るとのこと。

総務省のサイトにある「合併相談コーナー」には[今日の市町村数]が出ていて、今日の時点で1,782となっていました。

・・・ということは、目的達成はもう目の前。

市町村数の推移グラフ (PDF)


市町村合併の問題は賛否両論。でも、合併すると色々良いことがあると書いてあるのが気になりました。

だって、それをそのまま受けると、フランスみたいに小さな市町村がたくさんある国はどうしようもない国になってしまうのですから!


市町村合併は進まないフランス

フランスの市町村は、フランス本土だけでも36,000余りあるのです。市町村の中には、合併したり、離れたりするところもあるので数値は変動していますが、21世紀に入ってからは、36,570前後を行き来しています。

欧州連合(EU)の加盟国が12カ国だったとき、フランスの市町村数は、残り11カ国の市町村の合計数にほぼ等しかったのでした。ヨーロッパの中でも異常な多さなわけです。

田舎では、1つの教会が教区となっていたのが村の単位になったという感じです。その周りのフランス革命の頃からそうなので、小さな村ばかりでも大丈夫な仕組みができていると思わざるをえません。

例えば、役場の仕事は日本のようには多くはないです。

ですから、小さな村だと、役場は時々開いているという程度。

下は人口600人の村にあった役場に、オープン時間が書いてあるプレートです。



*月曜日と金曜日は9時から12時まで、
  水曜日は15時から19時、木曜日は15時から18時までオープン。

それしか役場が開いていないの、と思われますか? 私は、このくらいの規模の村になると、けっこう役場がオープンしているんだな、と思って写真をとっていました。

人口が50人までいかない村もゴロゴロとあるからなのです。

でも、人口50人の村長さんも、パリ市長と同列に並んでしまうのだからスゴイと思います。やり手の村長さんなら小さい村でも大きなことができるわけです。とはいえ、パリは巨大都市ですので、市ではありますが県扱いになっています。

それから、日本と違うと思うのは、フランスでは高齢人口が高いからということで村を心配する、というのはほとんど耳にしないこと。

村が高齢者ばかりでも困らないようになっているのですよね・・・。

日本式とフランス式のどちらが良いのかは分かりませんが、「市町村単位は大きくないとダメだ」とは言えないと思うのですけれど・・・。


フランスの市町村クイズ

市町村のことを面白い角度から紹介しているサイトがありました。クイズ番組が得意なフランス人は知っているのだろう、と思えるようなデータです。

面白いと思ったのをメモしておきます。いつ書かれたページなのか分からないのですが、最近の数値のようです。

クイズ形式にして当ててみたいな、と思われる方がいらっしゃるかも知れないので、質問だけ今回は書いておきますね。


市町村数が最も少ない県には、市町村が幾つある?

県内の市町村数が最も多い県には、市町村が幾つある?
  ちなみに、1県当たりの平均市町村数は383となっていました。

市町村の最も長い名前は何文字のアルファベットになる? (ハイフンは数えない)

市町村の最も短い名前を綴ると、アルファベットは何文字になる?

市町村の名前に聖人の名前が使われている割合(%)は?

最も人口が少ない村の住人は何人?


他にも面白いのがあったのですが、地名などを当てるのは難しいのでクイズにはしませんでした。

適当な数字で良いのですけれど、クイズに答えてくださる方はいらっしゃいますか?


勝手な理由から、フランスの市町村数が多いのには閉口しております

私がフランスの市町村のことが気になったのには、理由があります。

デジカメになってから写真が増えてどうしようもないので、写真を整理するソフトを使っているのですが、前のソフトはWindows Vistaに向かないらしいので、「Adobe Photoshop Lightroom」というソフトにしました。

素晴らしい整理機能があるソフト。せっせとキーワードやデータを入れ込んでいるのですが、市町村で分類したら便利だと、少し前からデータを入れ始めました。

ところが、県の下には市町村しかなくて、しかも市町村は細切れなので数が多い。地名をデータとして入れ込む作業は大変なのであります!

あちこち行っているブルゴーニュ地方などは、4つの県ごとに、ずら~っと市町村が並んでしまいました・・・。

- 続く -


ブログ内リンク:
高性能の写真整理アルバム: Adobe photoshop Lightroom 2010/12/29


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コメント
この記事へのコメント
こんにちは。
国による市町村の認識の違い、とても興味く書く読ませていただきました。

>口50人の村長さんも、パリ市長と同列に並んでしまうのだからスゴイと思います。

びっくり、でもフランスらしいですよね。

>フランスでは高齢人口が高いからということで村を心配する、というのはほとんど耳にしないこと。

そうなんですか、、そういう意味では日本の市町村、フランスから学ぶことありそうですよね。合併だけが解決策ではないような気がしますもん。
2008/11/22 | URL | cherry  [ 編集 ]
フランスの市町村合併
フランスでは市町村合併が進まないというのは人口密度なども関係しませんか。それに、日本は急速な高齢化で年金のもならず、市町村財政も破綻気味なのでは・・・。それに、自治の自主性にも乏しいように思えますが・・。
2008/11/22 | URL | ジロ  [ 編集 ]
v-22cherryさんへ

こんにちは。しばらく更新がなかったブログが復活したのでお元気だったのだと知り、安心していたところです♪

オーストラリアはどうなのかと疑問に思って調べてみたら、地方自治体は656と出てきました。大きな国なのにシンプルなんですね。ついでに、人口密度は3人/km²と出てきました。すごい! フランスの人口密度が低いなんて言えないですね。

フランスは何ごとも複雑にするのが好きなようで、市町村の仕組みも複雑怪奇です。小さな市町村を統合してて機能させる「郡」があるのですが、それと似たような機能を果たす「市町村共同体」というのも別に作っています。仕組みを複雑にしておくと、ケースバイケースで融通がきくのかも知れない・・・。

日本の農村は年寄りばかりになっては困る仕組みがあるわけですが、それが日本の農村のコミュニティーの良さでもあるわけですから、難しいですね・・・。
2008/11/22 | URL | Otium  [ 編集 ]
v-22ジロさんへ

リンクを入れてくださったURLをクリックして、わあ、エスカルゴ牧場さん! と喜んでしまいました。ブルゴーニュでは未だにお年寄りが野生のエスカルゴを採っていて、それを食べたなどという話しを書くために、お問い合わせがあるので、「日本では養殖に成功しているところがありますよ」とお返事しているのです。少し見ていなかったうちにエスカルゴの養殖事情について分かりやすいサイトになったと感心したのですが、よく見ればジロさんのサイトは「訪問記」でした!

牧場のサイトを見ると、本当にポマティアを養殖しているのかどうかがはっきり分からなかったのですが、そうなんだと確認させていただきました。私も、フランスで養殖しないのは採算性の問題からだろうと思っていました。エスカルゴの話しを書くと長くなってしまうので、やめておきます。

この日記のタイトルは「市町村合併は、しようとしないフランス」とでもしたかったのですが、もしかしたら合併しようとする動きもあるのかも知れないので曖昧にしました。

実を言って、東京には経済大国の日本の首都かと驚く景観があるのですが、地方に行ったときに立派な施設を見ると、さすが日本は経済大国なんだ、と私は感じるのです。フランスの地方にはお金がないですよ~。でも、お金をかける優先順位が日本とフランスは違うのですよね。私生活でも、政治でも、フランスは底辺のところでお金を使い切っていると感じます。

>自治の自主性にも乏しいように思えますが・・。

頑張っていらっしゃる方々もたくさんいらっしゃるのですけれどね。でも、一般的に、日本人は都会を上に置く傾向が強いように感じています。フランスの地方は非常に誇りが強いです。日本では「花の都」と呼ぶパリも、「住みたくない町」の代表だし・・・。
2008/11/22 | URL | Otium  [ 編集 ]
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