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2008/01/25

シリーズ記事 【不思議なクラムシ―の町(目次
その6

もしも私がクリスチャンだったら、フランスを観光するときに色々なことが分かって良いのに・・・。フランスの文化は、キリスト教なしには理解できないのです。

幸いにも、フランスの友人たちが色々なことを教えてくれます。地球の裏側からやって来た私は何にも知らないはずだ、と思うからでしょう。

教えてくれるときは、知っていても「へえ~!」と驚いてみせています。私でも知っていることがあると思われてしまうと、知らないことを教えてもらえるチャンスを逃してしまうことになりますので!

教えてもらって面白かったことの一つに、どうやって本物の教会を見分けるか、というのがありました。

* 今日の日記は、
前回の日記(チャペルがレストランになっていた)の続きで書いています。


◆教会には、本物と偽物がある

「本物」と「偽物」と書いてしまいましたが、宗教のための施設としての教会かどうかで区別する、という意味です。

ミサが行われる教会では、必ず祭壇のところに赤い灯がともっているのだそうです。

こんな具合 ↓



赤い光のところに黄色い矢印を付けました。




↑ 世界遺産に登録されているヴェズレーのサント=マドレーヌ大聖堂

祭壇の足元にありました。必ずしも祭壇の上ではないようです。

赤い灯りが祭壇の上にあるか、下にあるかによって何か意味があるのでしょうか? ご存じの方があったら教えてくださると嬉しいです。


◆宗教的な役目を持たない教会には赤い光がない

赤い光は「神様がいる」という証なのだ、と教えられました。

確かに、ミサが行われない教会には赤い光がないです。



↑ 藤田嗣治が壁画を描いたチャペル (Chapelle Notre-Dame-de-la-Paix), ランス

私が数年前に行ったとき、藤田の遺言を今頃になって守るとこにして、墓をここに移すという工事をしていたのですが、その後どうなったのかな?・・・

下は、お城のB&B民宿に行ったとき、庭にあった教会を見学して撮影した写真。チャペルと呼ぶべきなのかも知れませんが、そう呼ぶには大きすぎる建物でした。



聖像をコレクションするのがご趣味のようで、教会には所狭しと聖像が並んでいました。
余りにもたくさんあって、それも見とれるほどに見事な聖像ではないので、悪趣味というのを絵にかいたような雰囲気でした・・・。

ここにも赤い灯はないです。

他にも、個人が所有しているチャペルや教会に行ったときの写真を眺めてみたのですが、赤い光は置いていません。

私が教会の持ち主だったら、雰囲気を出すために赤い火を灯したくなると思いますが、そういうのは余りにも不謹慎な行為なのでしょうね。


◆赤い灯が消えたら、どうするのだろう?・・・

赤い灯がとだえたら神様がいないことになってしまうのだとしたら、そんなことを心配してしまいました。

伝統的には、赤いガラスの容器にロウソクを入れて火を灯していたのでしょうね。燃えつきないような大きなロウソクを立てるわけにはいかなかったでしょうから、ロウソクがなくなっていないかどうかを常にチェックしている必要があったのでしょうか?

大変な仕事ですよ~!

今は、面倒がないように電球のランプにしているのではないか、と私は疑っています。



これなど、明らかに電球ですよね?

こういう敬虔な場で、後ろを覗き込んでコードが伸びているかどうかを確かめるのは、さすがに気がひけてできません!

電気で灯をともすなら、ロウソクよりは便利です。
でも、停電があったらどうするのだろう?!・・・・

慌ててロウソクを灯すのでしょうか?


◆なぜ赤い光を灯しておくのか?

赤い灯があれば、そこは宗教上で使われている教会なのだ、というのは分かりました。

たぶん、キリスト教にとっての赤は、キリストの血 = 受難の証し のシンボルなのでしょう。

でも、いつから灯すようになったのでしょうか?・・・

何かしら経緯があったはずだと思って少し調べてみたのですが、私の疑問の答えは見つかりませんでした。


◆神様がいなくなった教会なら、何に使っても良いの?・・・

赤い光で見分けることができると教えてもらったのは、フランスの教会で式をあげる日本人がいると聞いたときだったように思います。

私は飛んでもないことだ! と思いました。で、フランス人に聞いてみました。

「そんなことを許可してくれる教会があるはずないわよね?」

友達は意外な返事をくれました。

「そんなことをしたい気が知れないけど、式をあげられる教会はあるだろうよ」

教会の建物だけ使うというのなら、宗教上で使わなくなった教会でやれる、というのでした。

建物だけキリスト教というのだったら、教会で式をあげるのは意味ないではないですか?!

でも、考えたら、日本人は気にしないでしょうね。結婚式場やホテルに神社でもチャペルでもできてしまっている国なのですから!

抵抗はありますが、日本人がフランスの教会やお城で式をあげるというのも、批判はできないです。

古い建物を維持するには膨大なお金がかかります。そういう商売をやって歴史的建築物の保存をしているなら良いではないですか。


◆家畜小屋にされた教会もある

前回の日記(チャペルがレストランになっていた)に書いたレストランを見たときは、それほど違和感はありませんでした。

というのも、もっとすごい使われ方をしている教会を見たことがあるからです。

一番ショックを受けたのは、農家の納屋となっていた教会でした。

牛小屋:

かなり保存状態の良い教会でした。こんな立派なところにお住みになっているなんて、なんと贅沢な牛たちだろう! と思いました。

ニワトリ小屋:

こちらは、もうどうしようもないくらいに崩れているチャペルでした。完全に壊れたら鶏小屋を別に作ろうと思って使っていた感じです。フランス人の友人たちと、「こんな風に歴史的建造物を放置しておくなんて、とんでもないことだ!」と憤慨しました。

キリストは家畜小屋でお生まれになったそうなので、フランスのクリスマスに欠かせないクレッシュのイメージになっているのかも知れないですが・・・。

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コメント
この記事へのコメント
農家の納屋となっていた教会
立派な教会を保存・維持していくのは、想像以上に大変なことのようですね~。



日本人がフランスで結婚式を挙げるのは流行のようで、パリのアメリカンチャーチがメジャー(教会式の講習を全く受けないでも、宗教・宗派を問わず誰でも結婚式ができるので有名)らしいです。



あと由緒あると思われるシャンティー城でも、日本人コーディネートのウェディングプランが発売されており、好評らしい。



確かに、フランス文化財の保存・修復には日本のウェディングビジネスは大いに貢献している(苦笑)のかもしれませんね~。
2008/01/25 | URL | ひなの。  [ 編集 ]
赤い光。。。
なるほど~、教会での楽しみ方がまた増えました。ありがとうございます。

私もクリスチャンではないのですが、教会の雰囲気が好きです。

ん~、教会がいろんな使われ方をしていることに興味がありますが、牛やニワトリ小屋になっているところもあるんですね。

あ、日本で最初に泊まったユースホステルはお寺でした。

教会では無理かな???修道院ならありそうですけど。。。(謎)



2008/01/25 | URL | pepe犬  [ 編集 ]
【Re】ひなの。さんへ / 農家の納屋となっていた教会
>日本人がフランスで結婚式を挙げるのは流行のようで、パリのアメリカンチャーチがメジャー(教会式の講習を全く受けないでも、宗教・宗派を問わず誰でも結婚式ができるので有名)らしいです。



⇒ わあ、そういう付随したものがあるというお話しを聞くと、ショックです・・・。嫌だな・・・。



>由緒あると思われるシャンティー城でも、日本人コーディネートのウェディングプランが発売されており、好評らしい。



⇒ ここのお城は、修復のお金がなくて苦労しています。最近はメセナが現れて、お城の愛好会の人たちが喜んでいました。そのメセナの出資で、まず、お堀が修復されたとか。そういう地味なところでお金が使われるのを認めるメセナは本物ではないかと思いました。ベルサイユ宮殿の鏡の間の修復にお金を出した、などという派手さはありませんから!



>確かに、フランス文化財の保存・修復には日本のウェディングビジネスは大いに貢献している(苦笑)のかもしれませんね~。



⇒ 何かやらなければ修復のお金は出ないので、結婚式も仕方ないかな・・・、という感じです。ベルサイユ宮殿も館長が代わったので、映画のロケも許可するようになって修復資金を得て欲しいと思っています。レストランもできるとか、できたとか、聞いたように思います。



ベルサイユ宮殿の保存費用ほどではないにしても、パリ近郊にあるヴォー・ル・ヴィコントの維持費が幾らかかるか、というルポルタージュをテレビで見たことがあるのですが、1日あたりに換算しても、気が遠くなるような数字でした・・・。

2008/01/25 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
【Re】pepe犬さんへ / 赤い光。。。
>なるほど~、教会での楽しみ方がまた増えました。ありがとうございます。



⇒ 知っていらっしゃる方には、「なんだそんなこと!」と言われてしまうと思っていたで、お役にたてたと聞いて嬉しいです♪



>私もクリスチャンではないのですが、教会の雰囲気が好きです。



⇒ 私も、そうなんです。



>あ、日本で最初に泊まったユースホステルはお寺でした。



⇒ わあ~、そんなのがあるの?! と、インターネットで検索したら、いくつもあるのですね。高野山の宿坊が素晴らしいと聞いているので、いつか行きたいと思っています。そこでなくても、お寺に泊ってみたいです! でも、検索して出てきたお寺のユースホステルの2つくらいが、「やめました」と出てきました。どうしたのだろう?・・・



>教会では無理かな???修道院ならありそうですけど。。。(謎)



⇒ 修道院のは少しはありますね。でも、スペインは、お城や修道院を「パラドール」という国営ホテルにして保存していて、それが素晴らしく良いのです! フランスも見習ってくれたら良いのに・・・。

2008/01/25 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
Re:教会の祭壇に灯る赤い光(01/25)
はじめまして。

綺麗なお写真とお話しを読ませていただきました。

有難うございます。

私はクリスチャンです。

子供を産んでからクリスチャンになったので

若いときにクリスチャンだったらもっともっと

ヨーロッパに遊びに行っていただろうなって思います。

今は、ヨーロッパに特にフランス?にいって

教会めぐりをしたいなってそれが

夢になっています。



教会の雰囲気とか、クリスチャンを通して

イエスキリストを知っていただけたらどんなに

嬉しいことでしょう。



神様は、この世界を作られ、そして

私たち一人ひとりをずっと見てきてくださっています。

たとえ、灯りがともっていなくても

教会でなくても

私たち一人ひとりを愛しているのですよ。

側にいてくださります。



神様との出会いを、ますます

深めてくださいね。



正直、フランスにお住まいでいいな~~~って

うらやましく思っています。



2008/01/29 | URL | ゆーたん♪♪  [ 編集 ]
【Re】ゆーたん♪♪さんへ / 教会の祭壇に灯る赤い光
>今は、ヨーロッパに特にフランス?にいって

>教会めぐりをしたいなってそれが

>夢になっています。



⇒ ベズレーには是非いらしてくださいね。朝早くとか、夕方遅くとか、観光客がほとんどいない時間がお勧めです。



歴史のある教会を訪れるのが好きなので、旅行するときには色々立ち寄っています。信仰心のある方だったら、もっと深く色々なことを理解できるのに・・・ といつも思います。それでも、何か訴えてくる力があるので不思議です・・・。

2008/01/29 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
はじめまして
赤い灯というのは、「御聖体が安置してますよ」というしるしです。ご聖体は司祭がミサの中での祈りによってキリストの体に聖変化しました物がご聖体です。
2008/03/28 | URL | ラファエル5691  [ 編集 ]
【Re】ラファエル5691さんへ / はじめまして
お教えくださって、どうもありがとうございます。

2008/03/29 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
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