| Login |
2008/01/10
フランスのワイン産地の中には、売れ残りが出て、在庫を捨てる生産者さえいる地域があります。ボルドーとか、ボージョレーとか、南仏とか・・・。

品質の高いワインは良いらしいのですが、安いフランス・ワインが売れないらしい。
次のことが原因だと言われています。

- 安さを特徴にしたワインは、国際競争に負けている。

- 最近のフランスでは、酒飲み運転の取り締まりが厳しくなった。少ししか飲まないなら、せめて良いワインを飲みたい、ということになる。


◆シャンパンの産地は景気が良い

ところがシャンパンは、売れすぎるほど売れているようです。

お祝いでシャンパンを飲みたい人は世界中にいるわけです。発泡酒は色々ありますが、最高とされているのはシャンパン。

そして、「シャンパン(champagne)」と呼べるのは、フランスのシャンパーニュ地方(Champagne)で作ったワインだけ。




シャンパンはよく売れるので、在庫が余る心配はないようです。

産地で生産者の顔を見れば、はっきりと分かります。
ボージョレーは近いので行くことが多いのですが、みんな、暗いですよ~!

それに対して、シャンパンの産地の生産者たちはホクホク顔♪

シャンパンにも質の悪いものはあるので、そういうのよりは「シャンパン」とは呼ばれない発泡酒の方が美味しかったりもします。でも、やはり祝い事で「シャンパン」と書かれていないボトルを出すのはケチったみたいになってしまう・・・。

シャンパーニュ地方はブドウが栽培できる地域の中では北端。それで、そのままワインにしたら他の地域に負けるので、発泡酒にして売るようになったのだと思います。

それが世界的にヒットした。
シャンパーニュ地方はラッキーだったな、と思ってしまいます。


◆シャンパンは不足している

2007年のシャンパンの売上量は史上最高だったそうです。
3.4億本のシャンパンが売られのだとか。

過去50年の間に、シャンパンの生産高は2倍、生産性は3倍にもなっているのだそうです。

それなのに、愛好者が増大しているので、シャンパンは足りないそうです。

シャンパンの生産は、大手ブランドの生産量が全体の8割を占めているのだそうですが、どこもストックが不足しているとのこと。

いくらでも売れるので、収穫するブドウの選定も厳しくしないで生産量を増やしてしまうような悪質な生産者もいます。去年は悪天候だったので、かなり捨てる房が出るのに、みんな取って入れてしまった、と、ブドウ収穫のアルバイトをした知人が報告していました。

昨年の秋、私が買い付けにいったシャンパン会社はマジメでした。圧縮作業のところを見学したのですが、いつもの年なら、どんどんブドウが運ばれてくるのに、暇だったのでした。かなりブドウを選びながら収穫していたので、運ばれて来るのが遅れたのです。

その時のことを書いた日記: シャンパンのブドウ圧縮作業見学 2007/09/03





シャンパーニュ地方: 見渡す限り、ブドウ畑!


◆シャンパンは値上がりする?

シャンパンの有名ブランドでは、ブドウ栽培農家からブドウの買い付けもしています。例えばモエ・エ・シャンドンの場合は、3分の2が契約農家から買い付けたブドウを使っているそうです。

シャンパンが不足となれば、当然ながら、メーカーに売るブドウの価格は上がってくる。

現在、シャンパンが生産される地域でのブドウの平均価格は、1キロが5ユーロ(約800円)。それで、1ヘクタールのブドウ畑から得る平均収入は、77,000ユーロ(1,300万円)となる。悪くないですね~。

1927年の法律で、シャンパン用ブドウの作付面積として、34,000ヘクタールが認められています。今日では、その土地にはすべてブドウが植えられているのだそうです。

つまり、法律を変えない限りは、いくら需要があっても、もうシャンパンの生産量は増やせない。

たとえ法律を変えてシャンパンの生産量を増やすことができるようになっても、新しい畑からブドウの収穫ができるようになるのは2017年~2020年なのだそうです。

このまま人気が続けば、シャンパンは値上がりするのかな?・・・





前回の日記(シャンパンを飲んでいなかった!)で、思ったよりシャンパンが高かったと書いたのですが、その原因はシャンパン不足にもあるのではないかと思って、先月読んだフランスの雑誌の記事を思い出し、一部をご紹介してみました。

Champagne : le changement d'aire


追記(2010年9月):
不況には強いと言われたシャンパンですが、やはり消費縮小傾向には勝てなかったようです。数か月前、シャンパンの生産量を減らしたというニュースを耳にしました。

ブログ内リンク:
★ 目次: シャンパンとスパークリングワインに関する記事
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ

外部リンク:
☆ Union des Maisons de Champagne: Aire géographique


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村



コメント
この記事へのコメント
おおお~
そうなんですね~

じゃぁちょっと、ひとっ走り、買いだめに行こうかな(笑)

と言っても、シャンパンはけっこうお高いので、2,3本しか買えませんが・・・(^^;

そうそう、今回フェーブにはまりかけで、また無駄遣いしてしまいましたし。

今度フェーブのリンクいただきに来ますね!
2008/01/12 | URL | suzuran-rachel  [ 編集 ]
【Re】suzuran-rachelさんへ / おおお~
>そうなんですね~

>じゃぁちょっと、ひとっ走り、買いだめに行こうかな(笑)



⇒ おっとっと。買い置きはいけません! シャンパンは、ドンペリやミレジム付きのは分かりませんが、長いこと飲まないと味は落ちます。



友人の親戚であるシャンパン会社の社長さんの家に招待されたとき、セラーの案内もしてくれたので、気を大きくして大きなボトルを買ったことがありました。こんなの開けるのはもったいない・・・としぶっていたら、数年。やっと開ける機会が到来したときには、もう飲める状態の最後、という感じで、もっと早く開ければ良かった・・・と後悔したのでした。



>と言っても、シャンパンはけっこうお高いので、2,3本しか買えませんが・・・(^^;



⇒ 書いてはいけないと思って遠慮したのですが、みんながシャンパンをボイコットしてしまえば売れ残りがでるわけで、消費者にとってはメデタシ、メデタシとなるはずなのです!



>そうそう、今回フェーブにはまりかけで、また無駄遣いしてしまいましたし。



⇒ あらら。コレクション好きなフランス人の癖が移ってきたのでは?

2008/01/12 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
、「シャンパン(champagne)」と呼べるのは
フランスのシャンパーニュ地方(Champagne)で作ったワインだけ。



↑これを多くの日本人は、認識していないようです。



結婚式やイベントの乾杯など、「シャンパンで乾杯~!」というものの、実際は白のスパークリングワインの場合がほとんど。



あと水商売等で、お客に高いお酒(高級シャンパン)を頼ませるというのも、日本独特の習慣かもしれません。

「ドンペリ2本入りました~!」

なんて、ホストの常套句みたいですし‥。



日本人は見栄で高いシャンパンを飲むだけで、本当に好きで飲んでいる人は余り多くない気がします。



親戚の新年会にシャンパン(モエ・エ・シャルドン)を持って行ったことが一度ありますが、メンバーの多くが「ビール・焼酎族のオジサン・オバサン」達でしたから、とても評判が悪かったですね。。



フランス料理と同様、日本ではまだ庶民に浸透していない気がします。
2008/01/12 | URL | ひなの。  [ 編集 ]
なるほど~
シャンパンには作付面積が決められていたんですね。ほぉ~知らなかった。。。

「シャンパン」という名前だけで売れる!と思って、質を落とさないようにして欲しいです~(願)

それにしても、世界で祝い事のたびに「シャンパン」を開けていると不足しますよね~。

たしかに「シャンパン」でもてなされると、やはり嬉しいです~!

でも、自分で買うのはいつも発泡酒ワイン!(笑)これが美味しかったりするんです~。うふふ

2008/01/13 | URL | pepe犬  [ 編集 ]
【Re】ひなの。さんへ / 「シャンパン(champagne)」と呼べるのは
>[日本では]結婚式やイベントの乾杯など、「シャンパンで乾杯~!」というものの、実際は白のスパークリングワインの場合がほとんど。



⇒ 私も、日本では「シャンパン=シャンパーニュ地方」を無視する人が大半だなと感じています。「発泡酒」とか「スパークリングワイン」とかいう言葉を使って「では、○○で乾杯~!」と言うのはすっきりしない気もしますね。



>水商売等で、お客に高いお酒(高級シャンパン)を頼ませるというのも、日本独特の習慣かもしれません。



⇒ コニャックが日本で売れるのも、バーでウイスキーより高いのを注文するところに価値があるというのがあるからだ、と聞きました。



>親戚の新年会にシャンパン(モエ・エ・シャルドン)を持って行ったことが一度ありますが、メンバーの多くが「ビール・焼酎族のオジサン・オバサン」達でしたから、とても評判が悪かったですね。



⇒ 私もフランスからシャンパンを持っていって、味を理解してもらえなくてがっかりしたことがあります。



>日本人は見栄で高いシャンパンを飲むだけで、本当に好きで飲んでいる人は余り多くない気がします。



⇒ そうかも知れないですね。シャンパンは、飲みなれないと「おいしい」と感じないかも知れないな、とフランス人を観察していても感じています。



>フランス料理と同様、日本ではまだ庶民に浸透していない気がします。



⇒ フランスでも、シャンパーニュ地方に行くとシャンパンを普通に飲んでいますが、それ以外の地方だと、やはりお祝いのときだけ飲む人が大半だと感じます。

2008/01/13 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
【Re】pepe犬さんへ / なるほど~
>シャンパンには作付面積が決められていたんですね。ほぉ~知らなかった。。。



⇒ ちなみに、AOCがついているワインもそうです。



>たしかに「シャンパン」でもてなされると、やはり嬉しいです~!

>でも、自分で買うのはいつも発泡酒ワイン!(笑)これが美味しかったりするんです~。うふふ



⇒ シャンパンでなくても、おいしいクレマンもあるのですよね。

2008/01/13 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する