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2008/02/01
教会に入口にある扉の上に、美しいタンパンがあることがあります。

仏語でtympan(タンパン)
日本語では、「ティンパヌム」とか「タンパン」とか呼ばれるそうです。

タンパンにはどんな種類があるかを見るには、Tympanum(Wikipedia 英語サイト)が写真を並べていてくれます。

フランスで見るタンパンには、最後の審判など、宗教的な光景を見せる彫刻があります。
見事な彫刻があると、みとれます・・・。

ところが・・・
タンパンの石の彫刻には、かなり崩れているものもあるのです。

例えば、前回の日記(奇妙な教会、見つけた)でご紹介したサン・マルタン教会の場合・・・。



サン・マルタン教会(12~14世紀の建造)


彫刻がご覧になれるでしょうか?

こういうのをご覧になって、どう思われますか?

もう何百年も前の彫刻ですから、建物の外壁になっている部分の石が侵食してしまっていても仕方ない。

頭がなくなってしまっているけれど、首でつながれている部分なんてもろいからな・・・。

― フランスを知らない頃の私は、そう思っていたように思います。


でも、よくよく見ると、奇妙なのです。

あるとき、フランスの歴史の先生をしている友達が説明してくれて、ほほ~! と思ったのでした。

有名な教会の彫刻はかなりよく修復されていますが、予算がないところとか、余りに酷い状態で直しようもないところは、無残な姿になっています。

クリスチャンの方がご覧になったら、かなりショックなのではないでしょうか?

このサン・マルタン教会も修復されていないようでした。
上に入れた写真の一部分をアップしてみます。



下手に修復されてしまうよりは、この方が良いと思ったりもしてしまうのですが・・・。


書きながら、ふと疑問がわきました。

フランスを観光された方にお聞きしてみたいのです。

ガイドさんは、こんな風に頭の部分がなくなってしまっているのはなぜかを説明するのでしょうか?

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カテゴリー: 建築物 | Comment (9) | Top
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コメント
この記事へのコメント
タンパン
まあ、みごとな彫刻が、無残に・・・。

フランス革命のときに、とか?日本の明治維新時の廃仏毀釈のように。

なんかね、全員、「サモトラケのニケ」状態、って感じですかねー。



でも、石なのにまるで木彫のように見える、美しい彫刻ですね。リンクのwikipediaでは、シュトラスブールの大聖堂(かな)のタンパン、見事ですね。タンパンて要するにファサードの扉上部、ということですね。

わたしは、建築も好きなので、フランスに行くことがあれば、やはり教会建築を見たいです。個人的にはロマネスクが好きですけれども。友人を訪ねてアメリカ東海岸に遊びに行ったときは、ニューヨークでメトロポリタンの分館のクロイスターズ(マンハッタンの中の中世!)に行き、ワシントンではなんと幸いなことに、リーメンシュナイダーの世紀の展覧会を見ることができました。日本ではたぶん、あの規模のリーメンシュナイダー展は無理ですが、素晴らしい木彫ですね。



でもね、教会建築で一番好きな、ここには一度は行きたい、と思っているのはガウディのコロニア・グエル教会です。(建築中の聖母ナントカには全然興味ないですけど)ブルゴニッシモさんはスペインにはいらしたことありません?ロランは1907年の3月にバルセロナから出した手紙で、バルセロナの音楽水準はイタリアよりもフランスよりも(除パリ)高い、と驚いて書いています。ここはスペインとは別、だと。そうだと思います。カサド、カザルス、ラローチャ、ロサンヘレスの街ですし、ガウディもとても音楽的です。話がずれましたが、ブルゴニッシモさんも音楽好きでいらっしゃるから。

2008/02/01 | URL | Saule  [ 編集 ]
人手で…
 絵からは侵食では無く人の手で意意図的に…それも歴史ですから…そのままあり姿が継承でしょうか♪

 極めの細やかな彫刻ですね♪
2008/02/02 | URL | ひでわくさん  [ 編集 ]
バレンタイン・デー
天使が「バレンタインデーおめでとう」で壁紙も変わりましたけど、フランスでのバレンタインデーってどの程度のものなのでしょうか。

わたしは、そうね、あげるなら、ごく狭い範囲で大好きなベルギーのチョコレートをあげます。包み紙がとても素敵なのだけど、お高いから自分では買わないでいつも明治屋の棚で見ているだけ。でも、こういう「もの日」にならあげて、そして、包み紙をもらうんだー。紙、紐、箱、布など大好きなので。ついでに古切手も。

娘は大量自家生産体制に入っています。料理好きで、ケーキ類は得意なので(もっとも自分の好みの焼き菓子専門、クリーム系は作らない)きっとトリュフをどっさり作り、わたしはおこぼれにあずかります。

職場は男女いるのですけど、わたしのセクションはあっさりしてて、女性職員が男性職員に、ということはやってません。でも、何もしないのもつまらないからその近辺で「バレンタイン鍋」でもしようかな。
2008/02/02 | URL | Saule  [ 編集 ]
天使ではなく
キューピッドでしたね。
2008/02/02 | URL | Saule  [ 編集 ]
【Re】Sauleさんへ / タンパン
>フランス革命のときに、とか?日本の明治維新時の廃仏毀釈のように。



⇒ そうなのです。革命のときに傷つけられてしまったのです。日本にも廃仏毀釈がありましたね。少し調べてみたら、首を切られたお地蔵さんの写真が出てきました。国が違っても、考えることは一緒なのですね・・・。



>シュトラスブールの大聖堂(かな)のタンパン、見事ですね。タンパンて要するにファサードの扉上部、ということですね。



⇒ タンパンをどう説明したら良いかと悩んだのですが、「ファサードの扉上部」というのが良いですね。フランスには見とれるほど美しいタンパンがたくさんあります。破壊されているのも多いですけれど・・・。



>教会建築で一番好きな、ここには一度は行きたい、と思っているのはガウディのコロニア・グエル教会です。



⇒スペインには3~4回行った程度です。フランスを横断しなければならないので、車で行くのは大変! コロニア・グエル教会を見たかどうか記憶にありません。旅行するときは、見るべきものは全部見るという主義なのですが、ガウディは私の趣味ではないな、と思ったので、行っていない可能性もあります。でもインターネットで写真を見たら、行ったような気もしましたけれど。どうも19世紀以降の建築は評価できない傾向にある私です・・・。



>ロランは1907年の3月にバルセロナから出した手紙で、バルセロナの音楽水準はイタリアよりもフランスよりも(除パリ)高い、と驚いて書いています。



⇒ バルセロナに行ったときは、聞こえてくる言葉が心地よさのある響きだったのが印象に残っています。フランス語の響きに似ているように思いました。音楽水準が高いかも知れませんね。その点では、私はプラハに行ったときにびっくりしました。

2008/02/04 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
【Re】ひでわくさんさんへ / 人手で…
> 極めの細やかな彫刻ですね♪



⇒ でしょう? こういうのをハンマーかなにかで壊すというのは、本当に野蛮な行為だと思います。

2008/02/04 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
【Re】Sauleさんへ / バレンタイン・デー
>わたしは、そうね、あげるなら、ごく狭い範囲で大好きなベルギーのチョコレートをあげます。包み紙がとても素敵なのだけど、お高いから自分では買わないでいつも明治屋の棚で見ているだけ。でも、こういう「もの日」にならあげて、そして、包み紙をもらうんだー。紙、紐、箱、布など大好きなので。ついでに古切手も。



⇒ そうですね。プレゼントは自分がもらいたいものを選ぶというのが楽しいですね。



>娘は大量自家生産体制に入っています。



⇒ 手作りプレゼントが一番ですね♪



>職場は男女いるのですけど、わたしのセクションはあっさりしてて、女性職員が男性職員に、ということはやってません。でも、何もしないのもつまらないからその近辺で「バレンタイン鍋」でもしようかな。



⇒ そういうのもいいな~♪

2008/02/04 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
なるほど。。。
え~~。。。みんなの首が無い。。。

そこまでしなくても…と思いますが、長い歴史の中、無事に今も首が残っているものが奇跡に感じます。

確かに、修復しながら守っているものもある中、このままの姿で残してあるのもアリですね。

ただ、壊した時の感情まで今も生々しく残っていそうで、ちょっとゾクゾク。。。します。

2008/02/05 | URL | pepe犬  [ 編集 ]
【Re】pepe犬さんへ / なるほど。。。
>確かに、修復しながら守っているものもある中、このままの姿で残してあるのもアリですね。



⇒ どこか別のところで残っている頭の部分を持ってきて付けたという修復も多かったと思うのですが、このくらいたくさん見つけなければならないとなると大変でしょうね・・・。でも、醜いから全部はずして別のタンパンにしなかったのは良かったと思いますよね。



>ただ、壊した時の感情まで今も生々しく残っていそうで、ちょっとゾクゾク。。。します。



⇒ ほんとう。異常な精神状態になっていたのでしょうね・・・。

2008/02/05 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
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