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2007/05/12

シリーズ記事 【ロワール河にかかる珍しい橋】 目次へ
その4


変わった橋をご紹介したのが長くなっていますが、今回は最終回で4回目の日記となりました。

ブログを書いていると、それに関連して色々なことを教えていただけるので嬉しいです。


◆東京の水道橋とは?

クイズ: ロワール河にかかる珍しい橋とは?」と題した日記で、「徒然わいんさん」がこんなコメントを入れてくださいました。

「東京の水道橋には、水が流れる橋はありませんよね。昔はあったのでしょうか?」

私も気になってしまったので、少しインターネットで調べてしまいました。

東京の水道橋(すいどうばし)は、神田上水の水道橋があったことにちなむ地名だということが分かりました。

そうなれば、知りたいことに的が絞れて検索できます。こういうのがでてきました。

★江戸散策: 先進の都市、東京には世界に誇る水道があった

★広重の描いた水道橋にあった水路橋の絵: 「橋詰空間」が江戸の生活・文化を伝える

神田上水をひく掛樋(かけひ)が神田川にかけられた水道橋だったのですね。木でできていたら、現代には残らないはずだ...。

日本は木の文化。フランスは石の文化。その違いだな... と感心。

ところが!


◆リンクラインとは何か?

コメントを入れてくださった「ヒデオ1999さん(ブログ: 大好き! ヨーロッパひとり旅)が、「船、山に登る」が日本にあると教えてくださいました。

それを報告なさったブログはこちら: 南禅寺水路閣 インクライン

まず、そのページにあった京都にある水道橋(レンガ造りの水路閣)の写真を見て感激! ヨーロッパで見るような立派な石橋が日本にもあるのですね!

さて、問題の、山を登る船のシステム「リンクライン(傾斜鉄道)」の報告がありました。琵琶湖疎水インクライン。

こんなにまでして船が傾斜を登って運搬するシステムが日本にあったとは驚きです!...

でも、もう使われなくなっているので、残念ながら、船がどうやって山を登るのかが見えません。「インクラインは、現在でもオランダ・ベルギー・フランスで使われているという」と書いてあったので、それを調べてみました。

といっても、インクラインを仏語でなんというのか分らない! 「ケーブルカー」と「船」をキーワードにしてインターネットで調べたら、「ascenseur à bateaux」というのが出てきました。

フランス語のフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』には、世界の「船エレベーター」のリスト(
Liste des ascenseurs à bateaux)がありました。そこには「ビワコ運河」というのがある。これはヒデオ1999さんがご紹介された琵琶湖疎水インクラインのことでしょうね?

「船エレベーター」の方は、まさにエレベーターのように船を持ちあげるシステムに見えます。ところが、琵琶湖疎水インクラインの方は、線路で船を運ぶシステムのようです。

とすると、「インクライン」を仏語に訳すとき、「船エレベーター」に相当する言葉に置き換えて良いものなのか?...

インクラインは、「船エレベーター」のカテゴリーの中にある「plan incliné(斜平面)」というものに見えました。

plan incliné: 斜平面。(荷物の上げ下ろし用の)傾斜板
小学館ロベール仏和大辞典より

こちらに、その例であるベルギーのRonquièresの写真集があります (写真をクリックすると拡大写真が見えます)。

ヒデオ1999さんがご紹介なさっていた琵琶湖疎水インクラインは、このシステムではないでしょうか?

すごいですね。昔は、こんなにしてまで船を陸地輸送用に使っていたのだ...!

なお、ベルギーのはまだ使える状態になって、観光コースがあるようです。
la visite


コメント
この記事へのコメント
Re:水道橋、山を登る船(05/12)
すごいです~~感激しました。

水道橋に・・・はい。もちろん。でもでももっと、何が感激って!ブルゴニッシモさんの探究心!何が何でも納得するまで調べられる熱心さというか、その根気。脱帽です~~いやいや、今日だけではなかったですよね。すごいです。そしてお仲間にも拍手!!

単純なコメントでごめんなさい(笑)
2007/05/12 | URL | suzuran-rachel  [ 編集 ]
【Re】suzuran-rachelさんへ / 水道橋、山を登る船
ありがとうございます。あんまり何にでも興味を持って調べてしまうのは恥ずかしいので、黙っているべきかとも思ったのですが、ブログに書いておくと自分のメモにもなるので、つい・・・。そう受け取ってくださる方があると知ると安心します♪



集めるのは私の仕事の一部でもあるので(本職は廃品回収業?!)、このくらいのことは簡単に拾い上げてしまえるということもあります。

2007/05/13 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
文字通りの
水道橋があったのですね。私も調べてみようかとは思ったのですが、思っただけで終わってしまいました(笑)。南禅寺の水路閣、修学旅行の時に見た記憶があります(20年以上前ですね)。
2007/05/14 | URL | 徒然わいん  [ 編集 ]
すごいです!
日本にも、しかも江戸時代にも水道橋があったんですね~!

江戸文化、ますます好きになりそう~!

南禅寺水路閣はまるでヨーロッパスタイルですね。

すごいぞ、日本!とおもっちゃった。

とにかく、どこの国の橋も発想がすごいし技術もすごい!



当時、船の移動を水を使って考えるのは普通だったのかな?

それが自然なんですけどね。どうも車に頼りがちなので、私だったら車で船を運ぶ発想しか生まれないかも(汗)



いいものを見せていただきました。ありがとうございます。ちょっと目からうろこ。。です。
2007/05/14 | URL | pepe犬  [ 編集 ]
【Re】徒然わいんさんへ / 文字通りの
本当を言うと、徒然さんのコメントをいただいて、水が通る「水道橋(すいどうきょう)」を「すいどうばし」と読ませるのは、なぜだろう? 昔は「すいどうばし」という言い方しかなかったのか? などという疑問も持ったのですが、そこまでは調べてみませんでした・・・。



>南禅寺の水路閣、修学旅行の時に見た記憶があります



⇒ 私も京都は中学と高校の修学旅行で行ったのですが、こういうのはなしに、ありきたりにお寺の観光だったように思います。徒然わいんさんの学校は、ちゃんとポリシーがあって教育しているのではないかと思ってしまいました。

2007/05/15 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
【Re】pepe犬さんへ / すごいです!
>江戸文化、ますます好きになりそう~!



⇒ 江戸文化、私も興味があります。欧米人は、日本が世界と肩を並べるようになったのは世界大戦に参加した頃からと思っているようですが、江戸時代には科学もかなり進んでいたのですよね。そもそも、縦に漢字で数字を書いて、それで複雑な計算もしていたというのはすごかったと思う!



>当時、船の移動を水を使って考えるのは普通だったのかな?



⇒ 大きな重いものを輸送するには船が一番だったのでしょうね。馬車で運ぶなんて限界がありますから。パリのセーヌ河で大きなペニシュを見ていると、なるほど・・・ と感心しますよ。



フランスには、今でも船が通れる河川や運河が8,000キロ以上もあと観光用にアピールしていますが、もっと輸送に使ってくれれば良いのに! 道路に走っている巨大トラックが恐ろしく多いのを見ていると、船を使って欲しいな、などと思ってしまいます。

2007/05/15 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
Re:【Re】徒然わいんさんへ / 文字通りの(05/12)
ブルゴニッシモさん

>ちゃんとポリシーがあって教育しているのではないかと思ってしまいました。

いや、決してそんなことはありません。確か、自由行動の日があって(多分高校の時ですね)、その時に南禅寺にたまたま行った時に見かけたのだと思います。これは何だろうと思って印象に残っていたのですが、帰って来てしばらくして、テレビか何かで見て、その正体を知りました。

2007/05/15 | URL | 徒然わいん  [ 編集 ]
【Re】徒然わいんさんへ / 修学旅行
お返事をくださって、どうもありがとうございます。印象に残られたということは、よほど立派な橋だったのだろうな、と想像しました。

2007/05/16 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
Re水道橋の話
水道橋のことも含めて、しっかりまとめていただきありがとうございました。木の文化は文書・絵の裏付けがないと歴史の伝承は難しいのですね。



南禅寺の水路閣については、2時間ドラマをよく見てる人はよく知ってる場所だそうです。

あの場面は殺人事件の導線に向いているようです。

2007/05/16 | URL | ヒデオ1999  [ 編集 ]
【Re】ヒデオ1999さんへ / 水道橋の話
こちらこそ、どうもありがとうございました。





>南禅寺の水路閣については、2時間ドラマをよく見てる人はよく知ってる場所だそうです。

>あの場面は殺人事件の導線に向いているようです。



⇒ 徒然わいんさんもコメントで入れてくださいましたが、突然発見するとびっくりするようなものなのですね。殺人事件の背景に使われるというのも理解できる気がします。余りにそれで有名になると、訪れたときに違うイメージを持ってしまって問題かもしれませんが。



2007/05/16 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
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