| Login |
2007/05/08

シリーズ記事 【ロワール河にかかる珍しい橋】 目次へ
その3


今日は、クイズとして書いた次の日記の続きです(目次をご覧ください)。

橋の上を流れていたのは運河でした、と発表したのですが、ピンと来ない方もあったので、もう一つ写真を入れてみます。


◆橋を渡れば、ただの運河

5日の日記でお見せした船が橋を渡りきったところの写真です。



ワンちゃんを水先案内にした船。掲げられた旗を見ると、どうやらオランダからやってきた船のようでした。

船の後ろに見えるのが橋。橋を渡りきってしまえば、ごく普通の運河です!

運河を途切れさせないために橋まで作ってしまっているのでした。

運河が障害物にあたったらどうするか?

ここでの障害物はロワール河でした。同じブルゴーニュには、山に突き当たった運河のために、トンネルができているところもあります。

ヒデオ1999さんから、もっとすごいのがあるというのを教えていただいたので、それは次回の日記でご紹介します。


◆Pont-canal: 運河橋



*ご紹介した橋にあった説明プレートです。橋の長さは243メートルと書いてあります。

運河が通る橋のことを、フランス語ではpont-canalと呼びます。ポンは橋。カナルは運河。

そのまま訳せば「運河橋」。

仏和辞典で引いてみたら、ちゃんと訳語が出ていました。

pont-canal: (道路、河川の上に架けられた)水路(運河)橋
小学館ロベール仏和大辞典より

でも、説明なしに「運河橋」と言われたら、こういう橋を思い浮かべますか?... 運河にかかる橋かと思ってしまいそう。

「水路橋」と言われたら、水道橋を思い浮かべてしまいませんか?...

そもそも、日本では一般化していないものに訳語を与えるのが無理なのですよね。

フランス語の表現だと、単純です。「運河が通る橋」なわけですから。「水道橋」の方はaqueducで、運河とは関係ないことがはっきりしています。


◆運河がなぜあるのか

日本は海に囲まれた国なので、運河はそれほど必要ないらしい。日本で運河を見たことはありません。でも、フランスにいると、運河はかなり親しみのある存在です。

運河は普通の河川とは異なった魅力があります。

昔は運河で物資を運搬する船が通るとき、水流の流れに逆らうときは両岸の道で馬が船を引っ張ったのだそうです。それで運河の両岸には小道があります。

河川では岸に近寄ることもできないのがあるのと違って、運河は散策コースとしてはもってこいなのです。

運河をのんびり旅している船もうらやましいですが、船に乗らないでも運河を楽しめるわけです。

フランスの観光では、河川観光をプロモーションしています。船で通れる河川は8,000キロ余りあるのだそうですから。

この機会に、フランスには船が通れる河川や運河がどのくらいあるのか調べてみたら、運河が全くない地域もあることに気がつきました。私が住んでいるブルゴーニュは、運河がかなりある地方だったようです。

★フランスとヨーロッパの水路図(PDFファイル): All navigable canals and rivers in France

今日の運河では観光旅行をしている船が目立ちますが、むかしは重要な輸送路となっていたそうです。山岳部には運河はないのは当然でしょうが、産業革命の後に工業が栄えた地域に運河があるのが目立ちます。

上にリンクした地図を眺めたら、近隣諸国からやって来る船があるのにも納得できました。



情報リンク:

■フランス情報:
☆ フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』: Pont-canal

ヨーロッパで最も長い運河橋は、ドイツのマクデブルクにあるエルベ川にかかる橋(Magdeburg Water Bridge)。2003年完成、全長918m。パリのエッフェル塔を建てたエッフェルが作った美しい運河橋Pont-canal de Briareは662mなので、追い抜かれてしまいました!

■日本情報:
☆ フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』: 運河
☆ リンク集: ユニークな橋のホームページ
橋の歴史物語

にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村


コメント
この記事へのコメント
ほぉ~!
川の上を通る船はこんな風に通っていたんですね。

それが、運河につながる…とな。

サルコジの豪華なヨットよりもこの運河を渡る船がいいな~。

運河のためのトンネルもあるなんて~、素敵~!

時間がゆっくり流れる感じがして、なんとも贅沢な気分になっちゃいます。



2007/05/09 | URL | pepe犬  [ 編集 ]
リバー・オン・リバー
このクイズ、まったく見当がつかなかったので、とっても面白かったです。

島国と違って、運河が多いというのも興味深いです。水の力ってすごいですね。

pepe犬さんの「サルコジの豪華なヨットよりも」が受けました~。私もこれに一票!
2007/05/10 | URL | chiaki@静岡  [ 編集 ]
【Re】pepe犬さんへ / ほぉ~!
>時間がゆっくり流れる感じがして、なんとも贅沢な気分になっちゃいます。



⇒ こういうゆっくりした時間が流れる旅を楽しめるのは、本当の贅沢かも知れませんね。水位を調整するための水門がたくさんあるので待ち時間が長い旅ですから、ケカセカした気持ちでは楽しめない旅です!

 

>サルコジの豪華なヨットよりもこの運河を渡る船がいいな~。



⇒ 私もそう思います。彼の場合、豪華なセッティングをしなければならなかったでしょうから(だって、不仲の奥さんのご機嫌もとらなければならないという任務もあったはず)、普通の人が楽しめる休暇ができないのは不幸だったかも知れない・・・。

2007/05/10 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
【Re】chiaki@静岡さんへ / リバー・オン・リバー
>このクイズ、まったく見当がつかなかったので、とっても面白かったです。



⇒ ありがとうございます。あっさりと答えがでるかとも思ったのですが。



>島国と違って、運河が多いというのも興味深いです。水の力ってすごいですね。



⇒ 海に囲まれた日本は、恵まれた地形なのですよね。



>pepe犬さんの「サルコジの豪華なヨットよりも」が受けました~。私もこれに一票!



⇒ 運河の船のレンタルは、そんなに高い料金ではないのだそうです。友達10人で1週間レンタルした友達がいるのですが、ホテルに泊まりながら旅行するより安かったと言っていました。



2007/05/10 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する