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2007/10/24

シリーズ記事 【サンジェルマン・アンレー、ヴェルサイユ旅行】 目次へ
その2

サン・ジェルマン・アン・レー町に到着したのはお昼時だったので、まずお城の博物館に立ち寄って入場時間を確認しました。

受付けの人はとても親切な応対。お昼を食べてから来ても大丈夫と言い、「ボンナペティ(おいしい食事をするように、という挨拶言葉)」まで言ってくれました。

旅先で感じが良い人に出会うのは嬉しいものです♪

おいしそうに見えたイタリアン・レストランに入ったら、お料理は予想以上のおいしさなので大満足!



手長エビのパスタ
ロブスターに勝るとも劣らない味に仕上がっていました。


ただし、お値段はパリプライス。つまり、かなり高め。このくらいおいしければ文句はありませんが、やはり、この町はパリの延長線にあるのだな、と感じました。

そして、ホテルに入ったら、それを確信しました。
つまり、気を張っていないと生きていけないぞ~、という感慨。


◆いい訳ばかりする4つ星ホテル

ホテルに着いたのは午後3時ころでした。

レセプションホールは異様な雰囲気。



小学校の校庭のように、子どもたちが走り回ったり、大声をあげたりしていたのでした。

フランスの子どもの躾は厳しいので、こういう光景を見たことはありませんでした。

夜も騒がれては困ると思ってレセプションの人に聞くと、「朝の8時からこの状態でして・・・」と、頭を抑えるジェスチャーで返事をするので、同情してあげました。もうそろそろ引き上げるだろうから、夜は静かになるはず、との返事に安心しました。

ともかく騒々しいので、レセプションの人とおしゃべりなどしないで早く部屋に早く引き上げようと思ったら、私の部屋の準備はまだできていないと言う。

「披露宴があった」という理由で、部屋ができていないのを申し訳ないとも思っていない様子。

つまり、結婚披露宴に集まった子どもたちが、ホテルのホールで運動会をしていたのだと分かりました。


ホテルは昔のお城の一部を使った建物なので、前回の日記(パリ近郊旅行 <1>: サン・ジェルマン・アン・レー)でお見せした新しい城から続く公園の隣にあります。それで、迷わず公園を散歩することにしました。

のんびりと散歩してホテルに戻ろうとすると、さっき公園に出たホテルの裏門に鍵がかけられていて入れない。ずっと遠回りして別の門からしかは入れません。

受付けの人に鍵がかかっていたことで文句を言うと、「結婚披露宴があって大勢の人がいるから・・・」との言い訳が返ってきました。

ホテルのレストランに集まった人たちが裏門から出てはいけないという意味なのか(変?・・・)?、あるいは、どさくさにまぎれて裏門から知らない人たちが入って来たらまずいという意味なのか(この方が自然)?・・・

どちらのためだったのか分かりませんが、どうでも良いです。

ともかく、私の部屋は準備ができたというので、ほっとして部屋に入りました。


◆すっかり気に入った部屋だったのだけれど・・・

私の部屋は窓からの光が明るくて、バルコニーもある。浴室にも窓がある。こういう部屋が好きです。

しかも、セーヌ河が見える!♪




◆テントウ虫の大群

バルコニーに通じる2つの窓のところに、何か黒い小さなものが無数にあるのに気がつきました。

ゴミか何かだと思って無視しようとしたのですが、よく見るとテントウ虫の死骸なのでした。さらによく見ると、生きているテントウ虫が窓ガラスにぶつかりながら飛んでいる・・・。

生きている虫は外に出たがっているのだろうと、すべての窓を全開にしました。

さて、どうするか?・・・

テントウ虫の死骸が50匹くらいはある部屋で一晩過ごすには、何とも気持ち悪い。とりあえず、レセプションに電話してみました。

さすが4つ星のホテル。裏門の件でも迷惑をかけたので、グレードアップした別の部屋を与えると言ってきました。

私は、このホテルをインターネットで割引料金を利用して予約していました。こういう利用客はホテルにとって怖いはずなのです。予約したサイトには利用者のコメントを入れることができるのですから、私がクレームを書いたらホテルにとっては大きなマイナスになります。

代わりにくれるという部屋は、広さの面では上のランクでしたが、全く気に入りませんでした。

バルコニーはないし、窓の下はレストランの天井になっているらしくてコンクリート。窓は、セーヌ河がよく見える方向には向いていない。

せっかくだけれど、テントウ虫がいた部屋の方がずっと良いのです。確かに、こちらの方が部屋の料金は高いらしいのですが(ドアのところにある料金表をちゃんとチェックした)。

テントウ虫を処理してくれるだけで良いから、と言いました。

それにしても、テントウ虫の件でもレセプションの応答は言い訳だけで、スミマセンとも言わない。窓の外にテントウ虫が集まる木があって、朝、殺虫剤をまいたからテントウ虫が死んでいる、という説明でした。

でも、私の部屋は準備できていないと、さっき言ったでしょう? 私が公園を散歩している間に部屋を整えたなら、なぜテントウ虫の死骸を掃除機で吸い取らなかったのだろう?・・・ 部屋は使える状態になっていたのに、私を入れなかったのか?・・・

そんなことを詮索しても意味がありません。

日本のように言い訳なんかしないで、「スミマセン。すぐ片付けますから」とだけ言ってくれたら気分が良いのに・・・。


◆メイドさんにしかられてしまった!

部屋に戻って、待つことしばし・・・。ノックが聞こえたのでドアを開けると、掃除機を持った黒人のメイドさんがいました。

部屋に入るなり、メイドさんは怖い顔で私をにらみつけて言いました。

「なんてことを! 小さな虫が入ってくるから、窓を開けてはいけないのに!」

ため息までして呆れたという顔。まるで子どもを叱る態度です。

どうして私が叱られなければならないの?!

レセプションで日本人のお客が2組か3組いたのを目撃していたことを思い出しました。このホテルは日本の旅行代理店と提携しているのではないかな?

つまり、日本人には何を言っても言い返されないということを、このメイドさんは知っているのだ、と判断しました。

日本人をなめて欲しくない。頑張らなきゃいけないぞ~! と発奮しました。

テントウ虫は、私が部屋に入ったときから死んでいた。生きているのは窓ガラスに張り付いているから、窓を開けてあげたのだ、と、やりかえしました。



ブーブー言いながら、掃除機をかけてくれたメイドさんです。

私のせいでテントウ虫が部屋に入ったと言われることもありうるかと思って、テントウ虫の死骸を写真にとったのですが、虫が小さすぎるために写真は失敗!


もう仕事を終えて帰ろうとしていたところに、私のことで引き止めたらしい。それでご機嫌斜めなのでした。このホテルは経営不振で、従業員にちゃんと残業手当を支払わないとかいう事情があったのではないのかな?・・・

全部のテントウ虫は取ってくれないで、「もう時間だから」と引き上げてしまいました。掃除機をおいていってくれたら私がやるからとも言ったのですが、了解してくれませんでした。

4つ星のホテルとは思えない安い料金のホテルだったので(それで予約したわけなのですが)、サービスが悪いのは我慢する気にはなりました。

でも、いちおう、チェックアウトするときに、レセプションの人に報告しました。客を叱り付けるメイドさんがいたら、せっかく良いロケーションのホテルなのに客は遠のきますよ、と。

親切心からそう思ったのです。本当に残念だと思います。ついでに、「弁解ばかりしない方が良い」とも言ってあげたかったのですが、それは止めました。

翌日の朝食代を無料にする、と向こうから言われました。

「それではコーヒーだけ」とご親切を受けたのですが、眺めが素晴らしい部屋での朝食だったので、ついでに朝食をいただいてしまいました。

それにしても、フランスって、自己主張をしなければならないので、疲れる~!


◆テントウ虫と無実の罪の関係

テントウ虫は、フランス語では「coccinelle」なのですが、「bête à bon Dieu(神様の虫)」とも呼ばれています。

部屋にテントウ虫がいるのを片付けて欲しいと言うのに躊躇したのは、それが理由でした。

でも、なぜテントウ虫は「神様の虫」なの?・・・

この日記を書きながら気になったのでインターネットで調べてみたら、すぐに答えが出てきました。

おそらく中世のこと。

無実の罪で死刑になりそうになった男が、断頭台(丸太)に頭をのせようとしたときテントウ虫がいるのに気がつきました。つぶしてしまっては可哀想だと、テントウ虫をそっと断頭台から遠ざけました。

それを見ていた裁判官たちは、そんな優しい心がある人が犯罪を犯すはずはない、と意見が一致。処刑を見ていた人たちも、その無実の男を救うために神が虫を送ったのだ、と思ったのでした。

それで、テントウ虫は「神様の虫」と呼ばれるようになった。


私の場合は、テントウ虫のおかげで、メイドさんから無実の罪を着せられそうになったのでした。
私って、バチ当たりなのかな?・・・


今回の旅行は、実はヴェルサイユ宮殿でコンサートを聞くためのものでした。
その話しを続きで書きます。

- 続く -


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コメント
この記事へのコメント
Re:パリ近郊旅行 <2>: 私のせいではないのに!(10/24)
うふふ、なんだか映画の一シーンを見ているような感覚で読みました。

しっかりメイドさんの写真を撮ってあり冷静でしたね。



昔 岸恵子さんの本でフランスで生きるのは疲れる

自己主張と責任転嫁の・・・・みたいな文を読んだことを思い出しました。
2007/11/09 | URL | HappyHoppy  [ 編集 ]
Re: 私のせいではないのに!(10/24)
サンジェルマンアンレーは数年前に行きました。

駅前にお城(博物館)があってビックリしました。

もっと時間に余裕を持って、散歩したかったです。

商店街にドビッシー博物館がありましたが、なぜか休館でした。



てんとう虫 英語では ladybird 。

7月には英国では大群が発生するようですが、

フランスでは秋に多いのでしょうか?

2007/11/09 | URL | ヒデオ1999  [ 編集 ]
【Re】HappyHoppyさんへ / パリ近郊旅行 <2>
>昔 岸恵子さんの本でフランスで生きるのは疲れる。自己主張と責任転嫁の・・・・みたいな文を読んだことを思い出しました。



⇒ 岸恵子さんが、日本に着いて飛行機から降りるとき、体の中の風船がしぼんでいくのを感じる、というようなことを言っていらしたのを覚えています。無理に気を張って頑張らなくても良くなった、と感じる気持ちの表現だと思います。



穏やかな気持ちにならないまま日本の社会に入ると、対人関係で摩擦を起こしたりするわけですから、面白い表現だと思いました。文章にも書いていらしたとすると、これは彼女にとっても大きな実感なのでしょうね。

2007/11/10 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
【Re】ヒデオ1999さんへ / 私のせいではないのに!
>サンジェルマンアンレーは数年前に行きました。

>駅前にお城(博物館)があってビックリしました。



⇒ 普通はお城を遠く眺めながら近寄って行くのに、ここは道路に面しているので、余計に大きく感じるのかも知れませんね。



>商店街にドビッシー博物館がありましたが、なぜか休館でした。



⇒ 休館日でもないのに、「なぜか」閉まっているというのは、フランスでは度々ありますね。ルーブル美術館で、従業員がストなので入場券は売らない、というのに出くわしたことがあります。つまり、タダで入れる。こういうストは、どんどんやってもらいたいと思いました。



>てんとう虫 英語では ladybird 。

>7月には英国では大群が発生するようですが、

>フランスでは秋に多いのでしょうか?



⇒ どうなのでしょうね・・・。今年の夏は異常に寒くて、秋になってから暖かくなったので、秋にテントウ虫が発生した、という可能性もあると思います。

2007/11/10 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
おぉ~~~っ
ブルゴニッシモさん、結構戦いましたね~!いいぞ~!

日本では「大変申し訳ございません」と真っ先に聞けるフレーズも本当にフランスでは聞けませんよね。。。



テントウ虫が「神の虫」といわれる訳がわかってうれしいです。ありがとうございます。

それにしても、眺めも良く、とてもいいお部屋が事件の舞台になるとは。。。



メイドさんの態度もひどいですね。

残業手当のことですが、私ももらっていません。残業手当などはない国なのかな?たまたまそういう職場だったのか…(謎)

サービス業なので、週末のお客さんのことを考えると時間が足りないわけです。。が、オーナーは「時間であがっていいのよ!あがらないあなたが悪い」とか、仲間からは「時間内に終われないのは無能だ」みたいな言い方をされ凹んだこともあります。

もう、今では割り切って30分や1時間はただ働きでもいいから、自分の納得した方法を…と思っていますけどね。

普通は「私の仕事はここまで!あとはお客さんが困ろうが知ったことじゃない」となるんでしょうね~。

2007/11/10 | URL | pepe犬  [ 編集 ]
【Re】pepe犬さんへ / おぉ~~~っ
>メイドさんの態度もひどいですね。

>残業手当のことですが、私ももらっていません。残業手当などはない国なのかな?たまたまそういう職場だったのか…(謎)



⇒ レストランでアルバイトした友達がいるのですが、彼女は残業手当をもらえないことで経営者と喧嘩したのだという話しを聞いてから、お客商売なのに無愛想な人たちを見る目が変わりました。



このフランスで?! と思ってしまいますが、残業手当を払わないところは多いらしいです。私の友達の場合は商売をしている家の奥さんなので、そういうのは不法だということが分かっていたそうです。それで、労働局に訴えるとやったそうで、経営者はカンカンになったという話しでした。辞めるつもりがあったので喧嘩したわけです。



日本人だったらありえないと思うければ、フランス人はお客さんに八つ当たりするらしい。不愉快というよりは、意地悪な客商売の人を見たときには、そう思って気にしないことにしました。



>サービス業なので、週末のお客さんのことを考えると時間が足りないわけです。。が、オーナーは「時間であがっていいのよ!あがらないあなたが悪い」とか、仲間からは「時間内に終われないのは無能だ」みたいな言い方をされ凹んだこともあります。



⇒ 私もフランス人のボスのもとで働いていたときには、変に受け取られてへこみましたよ~! やりたくなくても残業する、というのが美徳だとは、彼らは思わないみたいです。



>普通は「私の仕事はここまで!あとはお客さんが困ろうが知ったことじゃない」となるんでしょうね~。



⇒ どうして彼らは、それができるのだろう?・・・

 でも、見ていると、平社員は仕事を放って帰ってしまうので、上役が頑張ることも多いように感じます。パリに帰った私のボスは、日本のように下の人が働いてくれないので、一気に8キロ痩せたと言っていました。

2007/11/10 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
Re:パリ近郊旅行 <2>: 私のせいではないのに!(10/24)
久しぶりにコメントを書かせていただきます。仕事が忙しく、仕事外でパソコンをあまり開けてなかったのですが、これから落ち着きそうなので、読むのが楽しみです。



ホテルで不愉快な思いをするのはつらいですね。フランスだと多いでしょうか。私は安ホテルにしか泊まったことがないのですが、面倒くさいという表情が多かったなぁと思い出します。

日本のホテルでのおもてなしとは大きな違いで面食らいます。



てんとう虫のフランスでの意味とっても興味深いですね。

調べてみたら日本語では「天道虫」(名前の由来は太陽に向かって飛んで行くことから、太陽神の天道からとられた。)だそうです。
2007/11/11 | URL | chiaki@静岡  [ 編集 ]
【Re】chiaki@静岡さんへ / パリ近郊旅行 <2>
お久しぶりです。私も、chiakiさんのHPに作品が加わるのを楽しみにしています♪



>ホテルで不愉快な思いをするのはつらいですね。



⇒ そこで不愉快に思ったら旅がだいなしになるので、「気にしない!」を唱えています。



>日本のホテルでのおもてなしとは大きな違いで面食らいます。



⇒ そうですね。働く立場になったらフランス式は良いのかも知れないと思うし、お客さんの立場になったら、それではおかしい、と思ってしまいます・・・。



>てんとう虫のフランスでの意味とっても興味深いですね。調べてみたら日本語では「天道虫」(名前の由来は太陽に向かって飛んで行くことから、太陽神の天道からとられた。)だそうです。



⇒ 教えてくださって、ありがとうございます♪!



なぜそんなに持ち上げてもらえる虫なのかと疑問がわき、少し調べてみました。



害虫を食べてくれる虫であることが理由かな、と思いました。それで言い伝えまでできたのかもし知れない・・・。



でも、同じテントウ虫の中には、野菜を食べてしまうの種類もいるそうなので、やはり不思議は残ります・・・。

2007/11/12 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
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