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2007/09/26

シリーズ記事 【文化遺産公開日のヴィジット 2007年(目次
その3


お城の中を見学した後は、自由に庭を歩いて良いということになっていました。

※この日記は、「フランス貴族の見分け方」の続きです


庭園にある観光スポットは2つありました。

(1) 「Le Mystère de la chambre jaune(黄色い部屋の謎/秘密)」という映画のロケで使ったところが、そのまま残っている。

(2) 19世紀に、このお城のお嬢さんのために建てた人形の家。その子が見つけないように木立の間に建てて、クリスマスの日に木々を切って家を見つけられるようにした、というもの。オモチャの家ではなくて、かなり本格的な家だとの説明でした。「昔だから、そんなことができたのでしょうね~」、とマダム。


実は、人形の家の方がすっかり忘れてしまったので見学しそこなってしまいました。普通のお家として使われているお城ですから、「黄色い部屋」はこちら、「人形の家」はこちら、などという風に看板がでているわけでもないのです。

なにしろお城の庭園は広い! どこかに立って見回したって、一部しか見通せません。


◆黄色い部屋

ここで殺人事件が起きた、それが謎... というミステリーだそうで、フランスでは大成功した映画だったようです。



Gaston Leroux, Le Mystère de la chambre jaune ( 2003 )
原作が書かれたのは1907年

映画のロケに場所を提供したために得た報酬で、マダムが近代的な台所を作ることができた♪ と言っていらした場所です!

私はこの映画も、原作の小説も読んでいないので、見学していた人たちが話していることを聞くだけ...。

映画のストーリーでは、この大きな柱時計に人が隠れたりしたそうで、男の子が中に入ったりしていました。

 黄色い部屋の謎

映画を見た人は、この黄色い部屋はお城の中にあると感じていたそうなのですが、実は離れの、物置小屋のように味気ない建物が使われていたのでした。

下の写真は、外から見たところです。窓には鉄格子があるのも重要なポイントだったそうです。



いつか映画を見るときのために、ここにあったものを覚えておこうと思いました。


見学者の中に、このあたりにあるお城の水道工事をしたという人がいて、私のデジカメの話しから、おしゃべりがはずみました。もう引退した高齢者。水道工事をするためにお城に出入りしていたとき、いかに貴族の人たちが信頼していてくれたかという話しをしてくれました。

お城の鍵を預かっていたけれど、ご主人がなくなったので息子さんに返そうとしたら、父親が預けた鍵だからそのまま持っていてくれと言われたとのこと。つまり、「あの城に泥棒に入ろうと思えばいつでも入れるのだ」と笑っていました。こういうご主人というのは今では少ないとおっしゃる。つまり、昔のような信頼関係がなくなったから、今のフランスには盗難がつきないのだとも思いました。

そんなおしゃべりをしていたら、マダム、つまり侯爵夫人が黄色い部屋にやって来ました。誰かを探しにいらしたらしい。それで、私たちに、「このベンチは本物ではないんですよ~!」とおっしゃる。

軽々と持ち上げられることをデモンストレーション。よくよく眺めてみると、ベンチの淵がはげて木材であるのが見えていました。

マダムが探していた人はいなかったようで、またお城の方に戻っていきました。かなりの距離なのです。広いお家に住むというのは大変です!...

この後、お城の敷地にある別の建物で、この地方のワインを広めようと試飲をさせていたところに立ち寄りました。ここで聞いた話しも面白かったのですが、長くなりすぎるので割愛...。


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情報リンク:
★映画のサイト: Le Mystère de la Chambre Jaune
★原作者: Gaston Leroux
★原作フランス語を読みたい方はこちら:
La Bibliothèque électronique du Québec: Le Mystère de la Chambre Jaune
★ウィキペディア: 黄色い部屋の秘密


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カテゴリー: 文学、映画 | Comment (4) | Top
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コメント
この記事へのコメント
黄色い部屋の謎。。。
映画も原作の本も読んでいないので、見たときのために写真をよく覚えておきます!

水道工事をしていた人は今引退しているとしても、そんなに大昔の話ではないですよね。

鍵を渡したまま…というのは、すごいですね。

信頼しあえるのは本当に素敵です!今じゃ、ドアの鍵を壊してまで入ろうとする人たちがいますからね~。(悲)
2007/10/01 | URL | pepe犬  [ 編集 ]
Re:「黄色い部屋の謎」があった城(09/26)
映画を見たくなりました。

探せるかしら・・・、



信頼が続くことがすばらしいですね。

マダムも見学者を置いて部屋をでていかれたのですね。日本では そうできるか・・・、考えました。



2007/10/01 | URL | HappyHoppy  [ 編集 ]
【Re】pepe犬さんへ / 黄色い部屋の謎。。。
>水道工事をしていた人は今引退しているとしても、そんなに大昔の話ではないですよ鍵を渡したまま…というのは、すごいですね。信頼しあえるのは本当に素敵です!今じゃ、ドアの鍵を壊してまで入ろうとする人たちがいますからね~。(悲)



⇒ 盗難が日常茶飯事のフランスなので、美しい話だと思いました。色々な人に話しを聞いて、たぶん高度成長期の前までは、こういう日本の田舎なら普通の、のどかさがあったらしいと感じています。

2007/10/02 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
【Re】HappyHoppyさんへ / 「黄色い部屋の謎」があった城
>信頼が続くことがすばらしいですね。マダムも見学者を置いて部屋をでていかれたのですね。日本では そうできるか・・・、考えました。



⇒ フランスのお城などでは盗難が多いので、この日に会ったマダムの大らかさは心配にさえなってしまいました。お城の中にはジョセフィーヌがナポレオンにプレゼントするために特別注文した机(机が出来上がったときには不仲になっていたので、ナポレオンは使わなかった)などもあったのですが、それが盗まれてしまう日も遠くないのではないかと思ってしまいました・・・。でも、盗難なんかを恐れてコセコセしないところにマダムの素晴らしさを感じました。

2007/10/02 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
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