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2007/09/10
普段飲むワインがなくなった友達がいたので、先週、一緒にワインの買い出しに行くことにしました。

本当は、こういうブドウ収穫の時期にワイン農家に行くのは遠慮すべきなのです。「今は収穫期なので直売はできません」という張り紙を出しているワイン農家もあります。

でも目的のワイン農家は、一緒に行った友達の幼馴染という関係。それに、引退している高齢のご両親がワインを売ってくれるのではないか・・・。お邪魔なようだったら買わないで引き上げる。ワイン農協でも安いワインを買うことにしていたので、この農家で買えなかったらまた出直せば良い。

・・・というわけで、ともかく行ってみました。

このあたり、もうブドウの収穫はほとんど終わりに見えました。それで、大丈夫だろう・・・と思ったのですが・・・。


◆ブドウ収穫の真っ最中だった!

門を入ったら、広い中庭はトラクターで埋まっています。

これはまずい!

・・・ と思ったのですが、長男がお相手して、いつものように試飲のためのセラーに案内してくれました。

ご近所はブドウの収穫が終わる時期になって始めたとのこと。

のんびりおしゃべりしているので、大丈夫なのかと、私の方が心配してしまうほど。でも、もう夕方だったので、仕事は一段落していたのかも知れません。

お婆さんが、一緒に夕飯を食べていらっしゃいと誘ってくれます。泊まりこみでブドウの収穫を手伝っている人たちのためにたくさん料理を作っているので、ここで数人増えてもどうということはないので誘ったようです。

オープンキッチン兼食堂は、ちょっとした食堂並の光景。80歳近いお婆さんと、近所に住む親せきの人が料理担当でした。

夕飯が始まるまで、ワインの圧縮作業を見学したり、お婆さんやお爺さんとおしゃべりをしたりして過ごしました。


◆トラクターに乗せてもらう♪

午後8時過ぎ。台所では良い香りが漂ってくるようになりましたが、まだみんなは働いています。

外に出て眺めていると、私が好きなタイプのトラクターが動いてきました。今ではめったに見なくなった、こういう旧式のトラクターが好きなのです!

小さくて、キャビンもなくて、煙突のようなものから排気ガスが出て、後ろでは大きな赤いランプがクルクル回る。こういうタイプのトラクターは、今では余り見かけません。この農家でも、ブドウ収穫のときには何台も必要なので、普段は使わないのを出してきていたのだと思います。

「わあ~! こういうのに乗るのが夢なの~!」と騒いだら、「乗る?」と聞かれました。

運転席に乗って良いという意味かと思ったら、これから絞ったあとのブドウを捨てに行くので、乗せていってくれると言うのでした。。



車の上のスペースに乗っかった私。
見えない? 見えないように写真を小さくしたのです。


トラクターの後ろに引いているのがブドウの絞りカス(marc)。これを使って「マール」というブランデーもできます。


◆こういう景色を見ながら働いている人もいるのだ~

旧式トラクターの乗り心地は・・・ 良くないです。音がすごいし、ガタガタしている。

もともと席ではないところに私は座っているのですから、乗り心地が悪くて当たり前ですが。振り落とされないように、手すりのようなものにしがみついていました。

でも、この高い位置から見たブドウ畑が広がる景色の美しかったこと!・・・



もう夕闇が迫る時間だったので、不鮮明な写真でごめんなさい。

考古学的に価値のある断崖の下にブドウ畑が広がっています。

この写真、ゴミ捨て場に到着したときに撮影したものです。村はずれに分別ゴミを捨てる場所があって、そこにブドウの搾りカスを捨てるスペースができていました。

つまり、ゴミたちが毎日眺めているのは、この写真のような雄大な景色!

もったいない場所に作ったと思ってしまいますが、ここら辺はこういう風景がどこにでも広がっているのです。

いいな・・・。ブドウの選定をしていて、腰を伸ばすとこんな風景を見える。そんな仕事をしているなんて・・・。

ここは、おいしい白ワインができるブルゴーニュの南部。ブルゴーニュの高級ワインは、もっと北の方で生産されます。

でも、ブドウ畑を眺めるとしたら、このマコネーからボージョレーにかけての地域の方が、起伏があって、ずっと美しいですよ~。

ブルゴーニュ・ワイン地図


◆地元にいる特権

たくさんワインを買いこんできました。

ちなみに、このとき行ったワイン農家では3つのランクの白ワインを生産しています。一番安いワインは1本5ユーロでした。一番安いのと言っても、このマコネ地域で生産されるワインのランク付けでは真ん中くらいに位置するAOCワインです。

1本800円くらい。普通に飲むには適当なお値段。しかも、素晴らしくおいしいのです♪

フランスもブルゴーニュを離れると、ブルゴーニュのワインは高いという定評があります。私がどうということもないときに開けるワインを、パリに住む友人が「今日は良いワインを飲んだ!」などと言ったりするので笑ってしまいます。

安くておいしい食品は、まず地元で消費されるのが当然だと思います。

思い出すのは岡山に行ったときに聞いた話し。「今年もマスカットが東京に出荷される時期になりました」というのがテレビのニュースで聞こえてくるのだそうです。なぜ東京?! それはおかしいのではないか、という発言でした。

私もフランスの地方にいるのですが、「パリに出荷される」ことを喜ぶような表現は、聞いたことがありません!



ブログ内リンク:
★ 目次: 今年のミレジムは? (ブルゴーニュ・ワイン)
★ 目次: ドメーヌ訪問記
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ


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フランスのお酒 (ワインなど)



コメント
この記事へのコメント
葡萄畑の分かるワイン
 しかも800円…羨ましい…食事の度にお買い求めのワイン畑の景色を思い出しながら…いいな~

 好きな方たちと…もつといいな~

 あっぅ丁度良く冷えた白ワインが薫って…
2007/09/19 | URL | ひでわくさん  [ 編集 ]
Re:ブドウ収穫時に訪れたワイン農家(09/10)
マコネ地区って、マコンのことですか?

冬にマコンからクリニューへ連れて行ってもらって、

このうち1番か2番目にお勧めというワイン工房に連れて行ってもらいました。

何種か試飲して2本しか買えませんでした。

だって旅はまだこれからって時でしたし、税金払うのもばかばかしいし、、、

残念!

うらやましいです。
2007/09/19 | URL | ヒデオ1999  [ 編集 ]
Re:ブドウ収穫時に訪れたワイン農家(09/10)
うわ~っ、いいですね、素敵ですね~!

こんな地元に溶け込んでワインの収穫時期を体験できるなんて羨ましいです。

反自動車派な我が家では、車に乗ってワインロードめぐり、何てことは夢のまた夢。

ブログ読ませていただいて、せめて行った気分になってます~♪
2007/09/19 | URL | wakaba  [ 編集 ]
【Re】ひでわくさんさんへ / 葡萄畑の分かるワイン
>食事の度にお買い求めのワイン畑の景色を思い出しながら…いいな~



⇒ こちらにいると製造元にワインを買いに行くので、たまにスーパーの特売にワインを買うと、誰が作ったのか分からなくて、とても味気ない気がします。



> しかも800円…羨ましい



⇒ この後もワインを買う機会があったのですが、ここのは安いな、と改めて思いました。ずっとランクが低いワインだったのですが、5割高。でも、小規模のワイン農家がグループを作って醸造しているという意気込みを応援するために少し買ってしまいました。



>あっぅ丁度良く冷えた白ワインが薫って…



⇒ ブルゴーニュのワインは香りが良いのです。ボルドーは地元ではないので定評のあるものを高い値段で買ってしまうのですが、香りが乏しい。というか飲みなれているワインと違うので評価できないのだと思います。好きだな~と思うボルドーは、本当に例外です。

2007/09/19 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
【Re】ヒデオ1999さんへ / ブドウ収穫時に訪れたワイン農家
>マコネ地区って、マコンのことですか?



⇒ マコン市を中心とした地域を「マコネ」と呼びます。



>冬にマコンからクリニューへ連れて行ってもらって、このうち1番か2番目にお勧めというワイン工房に連れて行ってもらいました。



⇒ 良いところをご旅行なさいましたね。しかも醸造元にいらっしゃれたのは良かったですね♪



この地域は、カフェでワインを飲むのも楽しいですよ。朝っぱらからお年寄りたちがコーヒー代わりに白ワインを飲んでいます♪ ボトル詰めではない地元ワインが多いのですが、知っているところから仕入れるので、かなりおいしいです。



>何種か試飲して2本しか買えませんでした。だって旅はまだこれからって時でしたし、税金払うのもばかばかしいし、、、残念!



⇒ ワインは持って歩きにくいのが旅行者にはネックなのですよね。日本に持ち込むときの税金が1本150円というのは高くはないと思うのですが、安いワインだと重みがでてしまう・・・。

2007/09/20 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
【Re】wakabaさんへ / ブドウ収穫時に訪れたワイン農家
>こんな地元に溶け込んでワインの収穫時期を体験できるなんて羨ましいです。



⇒ ブルゴーニュに住んでいてワインが飲めない人は不幸だと思います。飲まないと「感じが良い人」にもなれないし・・・。



>反自動車派な我が家では、車に乗ってワインロードめぐり、何てことは夢のまた夢。



⇒ 日本も、本当に良いところは車がないと旅行できないので、帰国すると残念だな・・・と思っています。それで地方での仕事に呼んでくださったときにはウキウキして出かけています。

2007/09/20 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
早く・・・
フランスに永住したいです♪

ナゼなのか…ある時を境にフランスという土地にもの凄くファミリーを感じるように…・:*:・(*´エ`*)ウットリ・:*:

トラクター素敵ですね♪
2007/09/20 | URL | 亅較  [ 編集 ]
【Re】ミュウモさんへ / 早く・・・
>フランスに永住したいです♪



⇒ フランスに住むのには体力と気力がいるので(日本の真綿に包まれた世界とは違いますよ~)、憧れてしまうのは危険ですと、老婆心のお返事をしてしまいたくなるところですが、ミュウモさんが良いなと感じられるものは、「おフランス」的なものではないので大丈夫という感じがしました。



>ナゼなのか…ある時を境にフランスという土地にもの凄くファミリーを感じるように…・:*:・(*´エ`*)ウットリ・:*:



⇒ 私は全くフランスとは無関係に生きてきたのですが、初めてヨーロッパ旅行(2週間駆け足ツアー)をしたとき、パリでデジャ・ヴュを味わいました。その後、なんとなくフランスに住むようになってから、そういえばあの時パリで・・・ と思い出したのでした。運命って、そんなものだと思います。



ミュウモさんにとってフランスに住むことが良いことなのかどうか分かりませんが、せっかく一度生きる人生ですから、満足できる人生になることを祈ります。


2007/09/20 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
なるほどぉ(v_v。)ノ
ミュウモのフランスは『おフランス』や『花の都~』とかとは違うみたぃなんですよねo(^^*)

フランスには未だ行った事も無いし 仕事柄ワイン畑の写真は観ますが それ以外の映像知識は無いんですヾ(・ω・`;)ノ

だけど ミュウモの将来像がフランスなんですよね…不思議・:*:・(*´エ`*)ウットリ・:*
もしかしたら前世に何か繋がってるのか ブルゴニッシモさんがパリでデジャ・ヴュを味わったような感覚を体感する日がくるのか♪

はぁ~・:*:・(*´エ`*)ウットリ・:*
2007/09/21 | URL | 亅較  [ 編集 ]
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