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2007/09/07
ブドウの収穫で決定的に大事なのは、収穫のときに雨が降らないことです。雨が降っていたら、どうしてもブドウは水っぽくなってしまいますから。

ブルゴーニュでは9月のブドウ収穫のシーズンが美しい季節だと言われます。そう言っても、雨が降るときもあるし、寒いときもある。一概に9月が美しいとは言えないのではないか、などとヘソ曲がりな私は思っていました。

でも、今年は違う。こんなに雨が多くて寒い日が続いていたのに、ブドウ収穫のときになったら、お天気はかなり良くなりました。美しい秋晴れの日もあります。ブドウの収穫が始まってから、雨は全く降っていなかったのではないかな?・・・

確かに、ブドウ収穫のときのブルゴーニュは美しい季節だ、と結論したくなりました。




お昼の約束の場所に行く途中、少し時間の余裕があったので、ブルゴーニュ・ワインの中でも最高のワインが生産される地域のブドウの収穫を見ることにしました。

ジュブレ・シャンベルタンの町のあたりを通ると、この日、収穫のまっさかりのように、あちこちの畑で収穫している人たちがいます。


◆シャルム・シャンベルタンの収穫

道路でブドウの積み込みをしている車があったので、近づいて話しかけてみると、「シャルム・シャンベルタン」という銘柄の特級ランクのワインができる畑でした。



シャルム・シャンベルタンのワインとなるブドウの収穫

「今年のできはどうですか?」

「Pas mal」と返事が返ってきました。

文字通り訳せば「悪くない」。悪くないのですから、「良い」という意味にとれば良いのでしょうが、「素晴らしいですよ~!」などと言わないところ、正直だな、などと感心してしまいました。

こういうことを聞くとき、日本人の顔をした人たちだけだったら、本当のところを話してくれるのかどうかは疑問です。

私たちは地元ナンバーの車。「どうですか?」と聞いてくれたのは、生粋のブルギニョン(ブルゴーニュ人のこと)の顔をした人。内輪話しを聞くにはこういう人に質問してもらうのが一番です!

一週間前には、かなり絶望的だったけれど、ブドウ収穫のときになったらお天気も好転して、これなら大丈夫だと安心したとのこと。なかなか良いブドウになっている。

そう一人が言うと、「これでも良いというのか?」なんてヤジを入れる人がいました。出来の悪いブドウの房をつまみだして捨てるのです。

どうやら、服装から見て(つまり作業着は着ていない)、経営者の様子。冗談なのか、ご機嫌が悪いのか、私には判断できませんでした。


ついでのことに、足を伸ばして、クロ・ヴジョー、それからロマネ・コンティの畑を見に行くことにしました。ありふれた観光コースですが!

  ← DRCの建物

ここから緩やかな坂を上がって畑に到着してみると、もう収穫は終わってしまった様子でした。残念・・・。

捨てたブドウが地面にあるわけでもなく、きれいに片付いていました。


◆ラ・グランド・リュの収穫風景

ロマネ・コンティのお隣さんの畑は、収穫の真っ最中でした。



こちらは、こういうワインができます ↓

  ヴォーヌ・ロマネの綺羅星 グランクリュ ラ・グランド・リュ[2005]

ここでも「今年のワインのできは?」と聞いてみると、さきほどと同じ言葉が返ってきました。

「パ・マル」

籠を背負った人が収穫したワインをここにあけて畑に戻っていった後、ここでブドウを受け取った人はポンポンとブドウを摘みだして捨てていました。



右手後ろに見えるのがロマネ・コンティの畑です

ここも超高級ワイン。失格として捨てられてしまったブドウを集めてワインを作ったら、かなり良いワインができてしまうのではないか、などとケチな私は思ってしまいました。

ついでに、地面に捨てられていたブドウをお見せしておきます。



素人の私には、何が原因で失格になったのか分かりません。

腐っているのかと聞いたら、未熟なのでダメなのだ、との返事でした。

この後、ブドウが醸造所に行ったら、さらに本格的にブドウの選別をするのだそうです。

う~ん、良いワインというのは、そういうところでも違いが出てくるのでしょうね。安いワインのためのブドウ収穫を見ると、こんなもったいないことはしていません。


◆7メートルの差!

このラ・グランド・リュという畑は、細い道路を挟んで隣り合わせています。

ラ・グランド・リュも高級ワインですが、ロマネ・コンティに比べたら、ずっとお安いです。これほど並んでいながら、そんなにワインの味に差があるのでしょうか?・・・

いつも気になっていたのです。この道路の幅って、どのくらいあるのだろう?・・・

一緒にいた人に、歩いて距離を計算してもらいました。ペタンクの名人なので、かなり正確に距離を測ることができるのです。

ロマネ・コンティの道路に一番近い株から、ラ・グランド・リュのブドウ畑の一番道路に近い株までの距離:

7メートルでした!

お値段を比較されたい方は、下のリンクでどうぞ♪


ロマネ・コンティ  VS  ラ・グランド・リュ




 アンリ・ジャイエのワイン造り



異常に雨が多くて寒かった今年の夏。こういう年のワインはどうなるのだろうと、妙に気になってしまっています。

ワイン農家に買い付けに行ったとき、もっと突っ込んで話を聞きました。そのときのことは別の日記でご紹介します。

ブログ内リンク:
★ 目次: ワインなどアルコール飲料に関するテーマ


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